JP7288840B2 - 熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法に関する。
熱可塑性エラストマーは、ゴム的性質を有し、柔軟性に優れるため、加硫ゴムや塩化ビニル樹脂の代替として、自動車部品、電子・電気機器部品、フィルム等の成形品材料や、通信ケーブル、電線等の被覆材等に広く使用されている。これら成形品材料や被覆材等には、難燃性が求められる場合がある。
熱可塑性エラストマーの難燃性を高める目的で種々の難燃剤が検討されている。塩素系や臭素系等のハロゲン系の難燃剤は、火災時や焼却処理時に有害ガスを生成するおそれがある。そのため、非ハロゲン系の難燃剤として、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水酸化物系難燃剤を添加した材料が開示されている(例えば特許文献1)。
しかし、金属水酸化物系難燃剤の添加により充分な難燃性を得るためには、エラストマー樹脂の総質量に対して比較的多量の難燃剤を添加する必要がある。一方、多量の難燃剤を添加すると、硬度が高くなり過ぎて成形が困難になったり、引張強度等の機械的特性が低下したりする問題がある。このため、高い難燃性と、良好な機械的特性の両立を図ることが困難であった。
特開平7-145288号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、優れた難燃性を有し、成形性や伸び性に関する硬度が適度に低く、引張強度にも優れた熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法を提供する。
[1] 熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ヒンダードアミン系難燃剤、及びフォスフィン酸金属塩を含む熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物を製造する方法であって、前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー及び前記ヒンダードアミン系難燃剤を含み、前記フォスフィン酸金属塩を実質的に含まない混合物Aを混錬する工程Aと、前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー及び前記フォスフィン酸金属塩を含み、前記ヒンダードアミン系難燃剤を実質的に含まない混合物Bを混錬する工程Bと、前記工程Aの混錬により得た混合材Aと、前記工程Bの混錬により得た混合材Bと、を混合する工程Cとを有する、熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[2] 前記混合物A及び前記混合物Bのうち少なくとも一方に、水酸化アルミニウムを含ませる、[1]に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[3] 前記混合物Aおよび前記混合物Bの混錬を、それぞれ独立に、加圧ニーダーまたはバンバリーミキサーを用いて行う、[1]又は[2]に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[4] 前記混合物Aは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、ヒンダードアミン系難燃剤1~10質量部と、含み、前記混合物Bは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、フォスフィン酸金属塩1~10質量部と、を含み、前記工程Cにおいて、前記混合材Aに含まれる前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーの質量と前記混合材Bに含まれる前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する、[1]~[3]の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[5] 前記混合物A及び前記混合物Bのうち少なくとも一方に、水酸化アルミニウム10~50質量部を含ませる、[4]に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[6] 前記工程Cの混合により、前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、前記水酸化アルミニウム10~40質量部と、前記ヒンダードアミン系難燃剤0.5~5質量部と、前記フォスフィン酸金属塩0.5~5質量部と、を含む、熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物を得る、[1]~[5]の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
[7] 前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の硬度が90以下であり、かつ、引張強さが35MPa以上である、[1]~[6]の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
本発明の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法によれば、優れた難燃性を有し、成形性や伸び性に関する硬度が適度に低く、引張強度にも優れた熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物を製造することができる。
本発明により製造する熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物(TPU組成物)は、熱可塑性ポリウレタンエラストマーと、水酸化アルミニウムと、ヒンダードアミン系難燃剤と、フォスフィン酸金属塩とを含む。
本発明の製造方法は、下記の工程A、工程B、及び工程Cを有する。
工程Aは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー及びヒンダードアミン系難燃剤を含み、フォスフィン酸金属塩を実質的に含まない混合物Aを混錬する工程である。
工程Bは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー及びフォスフィン酸金属塩を含み、前記ヒンダードアミン系難燃剤を実質的に含まない混合物Bを混錬する工程である。
工程Cは、工程Aの混錬により得た混合材Aと、工程Bの混錬により得た混合材Bと、を混合する工程である。以下、各工程を説明する。
<工程A>
[熱可塑性ポリウレタンエラストマー(略称:TPU)]
本工程で混錬するTPUとしては、ハードセグメントブロックとソフトセグメントブロックとを繰り返し単位とするブロック共重合体が好ましい。
ハードセグメントブロックは、少なくともジイソシアネートとジオール類とで形成されていることが好ましい。
ジイソシアネートとしては、例えば1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5-ナフチレンジイソシアネート(NDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、水素添加XDI、トリレンジイソシアネート(TDI)、トリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート等が挙げられる。
ジオール類としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等が挙げられる。
ソフトセグメントブロックは、少なくともジイソシアネートとポリオールとで形成されていることが好ましい。
ジイソシアネートとしては、ハードセグメントブロックの説明において先に例示したジイソシアネート等が挙げられる。
ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、ジオール類とジカルボン酸との縮合重合により得られるポリエステルポリオール;ε-カプロラクトン等のラクトンモノマーの開環重合により得られるポリラクトンジオール等が挙げられる。
ジオール類としては、ハードセグメントブロックの説明において先に例示したジオール類等が挙げられる。
ジカルボン酸としては、例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、ジカルボン酸とグリコールとの縮合重合により得られるポリエーテルポリオール;ポリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
ジカルボン酸としては、ポリエステルポリオールの説明において先に例示したジカルボン酸等が挙げられる。
グリコールとしては、ジエチレングリコール、プロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、ジオール類とカーボネート類との反応により得られるポリカーボネートポリオール;ポリカプロラクトンポリオールとポリヘキサメチレンカーボネートとの共重合体等が挙げられる。
ジオール類としては、ハードセグメントブロックの説明において先に例示したジオール類等が挙げられる。
カーボネート類としては、例えばジエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート等が挙げられる。
TPUは、エステル系TPU、エーテル系TPU、カーボネート系TPUに分類することができる。ここで、エステル系TPUはエラストマーの分子鎖中にエステル結合を複数有するTPUであり、エーテル系TPUはエラストマーの分子鎖中にエーテル結合を複数有するTPUであり、カーボネート系TPUはエラストマーの分子鎖中にカーボネート結合を複数有するTPUである。エラストマーの分子鎖中に含まれる上記結合は、TPUの合成時に使用したポリオールが有する結合に由来する。
工程Aで混錬するTPUの種類は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で製造するTPU組成物の難燃性を高めつつ引張強さの向上を図る観点から、 工程Aで混錬するTPU100質量部のうち、カーボネート系TPUの含有割合は、50質量部以上100質量部以下が好ましく、60質量部以上100質量部以下がより好ましく、70質量部以上100質量部以下がさらに好ましく、80質量部以上100質量部以下が特に好ましく、80質量部以上90質量部以下が特に好ましい。
ここで、TPU100質量部のうち、上記含有割合で含まれるカーボネート系TPU以外の残部は、エーテル系TPUであることが好ましい。
上記の含有量は、工程Cにおいて、混合材A中のTPUの質量と、混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合に特に好適である。
工程Aで混錬するTPUの硬度は、75~95が好ましい。TPUの硬度が低いほど、TPU組成物の硬度も低くなる傾向がある。TPUの硬度が低くなり過ぎると、TPU組成物の成形性が低下する場合がある。例えば金型で成形する場合に、成形品を金型から取り出す際に成形品が変形しやすくなる。TPUの硬度が前記範囲内であれば、広い用途においてTPU組成物の硬度が適当であり、かつ成形性にも優れる。
ここで、TPUの硬度は、JIS K 6253-3:2012に準拠して測定されるショアA硬度である。TPUの硬度は、TPUの分子量、ハードセグメントブロックの量等によって調整できる。
工程Aで混錬するTPUとしては市販品を用いることができ、例えばディーアイシーコベストロポリマー社製の「T-9280」、「T-7275」、「T-8185N」、「T-8180N」、「T-8175N」;BASF社製の「1175A10W」、「ET-885」、「ET-880」、「ET870-11V」;Lubrizol社製の「58215」、「58315」、「2103-70A」等が挙げられる。
[ヒンダードアミン系難燃剤]
工程Aで混錬するヒンダードアミン系難燃剤としては、公知のヒンダードアミン系難燃剤を適用することができる。なかでも、ピペリジン骨格を有するものが好ましく、下記式(1)で示される骨格を有するものがより好ましく、下記式(2)で示される骨格を有するものがさらに好ましい。ここで「骨格」の用語は、構造式中の任意の水素原子が、他の化学構造(原子団)によって置換されていてもよいことを意味する。
Figure 0007288840000001
前記式(1)中、Xは、任意の置換基を有していてもよいシクロアルカンを表す。前記式(2)中、複数のRはそれぞれ独立に炭素数1~6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を表す。前記シクロアルカンとしては、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等が挙げられる。
前記式(2)で表される骨格を有する化合物としては、例えば、下記式(3)で表される化合物、下記式(4)で表される化合物が挙げられる。
下記式(3),(4)中、Zが前記式(2)で表される骨格を表す。前記式(2)のトリアジン環の水素原子を置換しているメチル基がメチレン基となって、Zが結合する窒素原子に結合しているものが好ましい。
Figure 0007288840000002
前記式(3)で表される化合物は、例えばBASF社製の「Flamestab NOR 116 FF」(CAS-No. 191680-81-6)として市販されている。前記式(4)で表される化合物は、例えばBASF社製の「Tinuvin 152」(CAS-No. 191743-75-6)として市販されている。
工程Aで混錬するヒンダードアミン系難燃剤の種類は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
工程Aで混錬するヒンダードアミン系難燃剤の含有量は、TPU100質量部に対して、1~10質量部が好ましく、2~8質量部がより好ましく、3~7質量部がさらに好ましく、4~6質量部が最も好ましい。この含有量は、工程Cにおいて、混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合に特に好適であり、この場合、製造するTPU組成物におけるヒンダードアミン系難燃剤の含有量は希釈される。ヒンダードアミン系難燃剤の含有量が上記範囲の下限値以上であれば、TPU組成物の難燃性をより高めることができる。ヒンダードアミン系難燃剤の含有量が上記範囲の上限値以下であれば、TPU組成物の脆性が高まることを抑制しつつ、引張強さを向上させることができる。
工程Aにおいて、TPUとヒンダードアミン系難燃剤とを混合した混合物Aを混錬し、混合材Aを得る。混錬する混合物Aにはフォスフィン酸金属塩を実質的に含まない。
混合物Aにフォスフィン酸金属塩を実質的に含まないとは、混合物A100質量部に対して、フォスフィン酸金属塩の含有量が0.1質量部未満であることを意味し、0.01質量部未満であることが好ましく、検出限界未満であることがさらに好ましい。
混合材Aの総質量に対するTPUの含有量は、50~95質量%が好ましく、60~90質量%がより好ましく、65~85質量%がさらに好ましい。上記範囲であると、工程Cにおいて混合材Aと混合材Bとを混合する際に各成分の分散性を高めることができる。
上記範囲は、混合材Aに水酸化アルミニウムを添加し、混合材Bに水酸化アルミニウムを添加しない場合に特に好適である。
TPUとヒンダードアミン系難燃剤とを混合した混合物Aを混錬する方法としては、混合物Aを充分に混ぜ合わせることができる方法であればよく、加圧ニーダーやバンバリーミキサー等を使用して混錬することが好ましい。混錬により樹脂温度が上昇してもよいが、樹脂の分解を防ぐ観点から、180℃以下の樹脂温度で混錬することが好ましい。
工程Aの混合物Aには、水酸化アルミニウムを添加してもよい。
水酸化アルミニウムの添加量は、工程Aで混錬するTPU100質量部に対して、20~80質量部が好ましく、20~60質量部がより好ましく、30~50質量部がさらに好ましい。この添加量は、工程Cにおいて、混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合に特に好適であり、混合材Bに水酸化アルミニウムが含まれない場合、製造するTPU組成物における水酸化アルミニウムの含有量は希釈される。水酸化アルミニウムの含有量が上記範囲の下限値以上であれば、TPU組成物の難燃性をより高めることができる。水酸化アルミニウムの含有量が上記範囲の上限値以下であれば、TPU組成物の硬度や脆性が高まることを抑制しつつ、引張強さを向上させることができる。
<工程B>
[熱可塑性ポリウレタンエラストマー(略称:TPU)]
本工程で混錬するTPUの説明は、工程Aで混錬するTPUの説明と同じであるため、重複する説明は省略する。
工程Bで混錬するTPUの種類は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよく、工程Aで混錬するTPUと同じ種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。
工程Bで混錬するTPUに含まれるカーボネート系TPUの好適な含有割合は、工程Aで混錬するTPUに含まれるカーボネート系TPUの好適な含有割合と同じである。
工程Bで混錬するTPUの好適な硬度は、工程Aで混錬するTPUの好適な硬度と同じである。
[フォスフィン酸金属塩]
工程Bで混錬するフォスフィン酸金属塩は、公知の化合物である。なかでも、下記式(5)で表されるフォスフィン酸金属塩が好ましい。
{[R11-P(-O)(=O)-R12 + Mm+} ・・・(5)
式中、R11、R12は、それぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基または炭素数12以下のアリール基であり、Mは、カルシウム、アルミニウム又は亜鉛であり、Mがアルミニウムの場合はm=3、それ以外の場合はm=2である。
なかでも、本発明で製造するTPU組成物が優れた難燃性と優れた引張強さとを両立して発揮するために、R11及びR12が炭素数1~3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるものが好ましく、R11及びR12が炭素数1~3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、かつ、Mがアルミニウムであるものがより好ましい。
フォスフィン酸金属塩の具体例としては、例えば、ARCHROMA社製の「Pekoflam STC」、クラリアント社製の「EXOLIT OP1230」、「EXOLIT OP1240」、「EXOLIT OP930」、「EXOLIT OP935」等のフォスフィン酸のアルミニウム塩;「EXOLIT OP1312」等のフォスフィン酸のアルミニウム塩とポリリン酸メラミンの混合物が挙げられる。
工程Bで混錬するフォスフィン酸金属塩の種類は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせてもよい。
工程Bで混錬するフォスフィン酸金属塩の含有量は、TPU100質量部に対して、1~10質量部が好ましく、2~8質量部がより好ましく、3~7質量部がさらに好ましく、4~6質量部が最も好ましい。この含有量は、工程Cにおいて、混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合に特に好適であり、この場合、製造するTPU組成物におけるフォスフィン酸金属塩の含有量は希釈される。フォスフィン酸金属塩の含有量が上記範囲の下限値以上であれば、TPU組成物の難燃性をより高めることができる。フォスフィン酸金属塩の含有量が上記範囲の上限値以下であれば、TPU組成物の脆性が高まることを抑制しつつ、引張強さを向上させることができる。
また、TPU組成物の引張強さをより向上させる観点から、フォスフィン酸金属塩の含有量は、ヒンダードアミン系難燃剤の含有量よりも少ないか又は同じが好ましい。
工程Bにおいて、TPUとフォスフィン酸金属塩とを混合した混合物Bを混錬し、混合材Bを得る。混錬する混合物Bにはヒンダードアミン系難燃剤を実質的に含まない。
混合物Bにヒンダードアミン系難燃剤を実質的に含まないとは、混合物B100質量部に対して、ヒンダードアミン系難燃剤の含有量が0.1質量部未満であることを意味し、0.01質量部未満であることが好ましく、検出限界未満であることがさらに好ましい。
混合材Bの総質量に対するTPUの含有量は、60~99質量%が好ましく、70~98質量%がより好ましく、80~95質量%がさらに好ましい。上記範囲であると、工程Cにおいて混合材Aと混合材Bとを混合する際に各成分の分散性を高めることができる。上記範囲は、混合材Bに水酸化アルミニウムを添加せず、混合材Aに水酸化アルミニウムを添加する場合に特に好適である。
TPUとフォスフィン酸金属塩とを混合した混合物Bを混錬する方法としては、混合物Bを充分に混ぜ合わせることができる方法であればよく、加圧ニーダーやバンバリーミキサー等を使用して混錬することが好ましい。混錬により樹脂温度が上昇してもよいが、樹脂の分解を防ぐ観点から、180℃以下の樹脂温度で混錬することが好ましい。
工程Bの混合物Bには、水酸化アルミニウムを添加してもよい。
水酸化アルミニウムの添加量は、工程Aで例示した好適な添加量と同様である。
<その他の任意成分>
上述の混合物Aおよび混合物Bには、必要に応じて、TPU、水酸化アルミニウム、ヒンダードアミン系難燃剤、及びフォスフィン酸金属塩以外の成分(任意成分)を含有していてもよい。
任意成分としては、例えば、溶剤、可塑剤、プロセスオイル等の軟化剤、タルク、カーボンブラック、炭酸カルシウム等の充填剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、加工安定剤、着色剤等の各種の添加剤が挙げられる。
<工程C>
混合材Aと混合材Bを混合する方法は、両者を充分に混合できる方法であればよく、フィーダールーダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサー等を使用して混錬することが好ましい。混合により樹脂温度が上昇してもよいが、樹脂の分解を防ぐ観点から、180℃以下の樹脂温度で混合することが好ましい。
混合材Aと混合材Bとを混合する質量比は特に制限されず、目的のTPU組成物の組成から逆算して、TPU、ヒンダードアミン系難燃剤およびフォスフィン酸金属塩がそれぞれ好適な含有量となるように混合すればよい。
混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合、例えば、混合材Aは、TPU100質量部と、ヒンダードアミン系難燃剤1~10質量部とを含み、混合材Bは、TPU100質量部と、フォスフィン酸金属塩1~10質量部とを含むことが好ましい。このように混合した場合、得られたTPU組成物には、TPU100質量部に対して、ヒンダードアミン系難燃剤0.5~5質量部が含まれ、フォスフィン酸金属塩0.5~5質量部が含まれる。
混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する場合、例えば、混合材A及び混合材Bのうち少なくとも一方に、好ましくは混合材Aのみに、TPU100質量部に対して水酸化アルミニウム10~50質量部が含まれていることが好ましい。水酸化アルミニウムが混合材Aのみに上記含有量で含まれる場合、得られるTPU組成物には、TPU100質量部に対して、水酸化アルミニウム5~25質量部が含まれる。
<TPU組成物>
本発明の製造方法により得たTPU組成物は、TPU100質量部と、水酸化アルミニウム10~40質量部と、ヒンダードアミン系難燃剤0.5~5質量部と、フォスフィン酸金属塩0.5~5質量部と、を含むことが好ましい。この配合比であると、適度な硬度と優れた引張強さを兼ね備えたTPU組成物が得られる。
TPU組成物の引張強さを高める観点から、TPU組成物の総質量に対するTPUの含有量は、60~90質量%が好ましく、65~85質量%がより好ましく、70~80質量%がさらに好ましい。
本発明の製造方法により得たTPU組成物の好適な引張強さは、用途によっても異なるが、30MPa以上が好ましく、35MPa以上45MPa以下がより好ましい。TPU組成物の引張強さが上記下限値以上であれば、成形品の強度をより一層高めることができる。TPU組成物の引張強さが45MPa以下であれば、成形品の柔軟性や伸び性を高めることができる。
本発明の製造方法により得られるTPU組成物の引張強さは、混錬するTPUの硬度、水酸化アルミニウム及び難燃剤の含有量等によって調整することができる。
本発明の製造方法により得たTPU組成物の好適な硬度(ショアA、JIS K 7161-2:2014に準拠)は、用途によっても異なるが、70~100が好ましく、75~95が好ましく、80~90がさらに好ましい。TPU組成物の硬度が70以上であれば、成形品の強度を高めることができる。TPU組成物の硬度が100以下であれば、成形性が良好となる。
本発明の製造方法により得られるTPU組成物の硬度は、TPUの硬度、水酸化アルミニウム及び難燃剤の含有量等によって調整することができる。
<作用効果>
本発明のTPU組成物の製造方法では、ヒンダードアミン系難燃剤とフォスフィン酸金属塩との共存下でTPUを混錬することを避けている。これは、両者の共存下でTPUを混錬すると、得られるTPU組成物の引張強さが低下してしまうからである。このメカニズムの詳細は未解明であるが、TPUのウレタン結合に対して、フォスフィン酸金属塩が酸触媒となり、ヒンダードアミン系難燃剤が反応することにより、結果としてTPUの分子鎖が切れて分解してしまうことが原因であると推測される。本発明にあっては、このようなTPUの分解を抑制することが、TPUが本来的に有する優れた引張強さを有するTPU組成物が得られている要因であると考えられる。
<成形品>
本発明の製造方法により得たTPU組成物は、プレス成形、射出成形、押出成形等の公知の成形法により成形して成形品とすることができる。
成形品としては、特に限定されず、例えば自動車部品、パーソナルコンピュータ、コピー機等の電子・電気機器部品(例えばキーボード、トナーシール材、クリーニングブレード等)、レインコート等のフィルム材、放水ホース材、時計用バンド、フィギュア(人間やキャラクター等の立体的な模型)、工具グリップ(ドライバーのハンドル等)等が挙げられる。
本発明の製造方法により得たTPU組成物の成形品は、難燃性だけでなく引張強さにも優れ、また、硬度も広い用途で実用可能な範囲である。
以下、本発明について実施例を示して具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定されるものではない。
表1に記載の原材料の詳細は次の通りである。
「T-9280」:DICコベストロポリマー社製、硬度80、カーボネート系TPU
「T-7275」:DICコベストロポリマー社製、硬度75、エーテル系TPU
「1175A10W」:BASF社製、硬度75、エーテル系V-0TPU
「BF013」:日本軽金属社製、水酸化アルミニウム
「Flamestab NOR 116 FF」:BASF社製、ヒンダードアミン系難燃剤
「FP-T80」:ADEKA社製、ヒンダードアミン系難燃剤
「Pekoflam STC」:ARCHROMA社製、フォスフィン酸金属塩
「C-7」:日東化工社製、滑剤
[試験片の作成]
表1に記載の量(質量部)で各原材料を配合した配合物を得た。例えば、比較例1においては、「T-9280」の80質量部に対して「C-7」の2質量部を配合し、TPU組成物を得た。
(比較例1)
表1のTPU、水酸化アルミニウム、ヒンダードアミン系難燃剤、フォスフィン酸金属塩、及び滑剤を全て含むTPU組成物65gをラボプラストミル(東洋精機社製:型番:4C150、ローター:R30)に投入し、160℃設定で30回転/分にて7分混錬した。得られた混練物を1分以内に155℃設定の6インチロールにて1分素通して、約0.5mm厚のシートを作成した。
作成したシートについて、ロールに通した方向(投げ入れ方向)と、それに直交する方向を区別することができる。複数のシートを準備し、各シートの投げ入れ方向が互いに交差(クロス)した状態で重ねて、170℃にて4分間予熱、4分間加熱圧縮成形後、加圧のまま冷却を行い、1mm厚の試験片を作製した。
(比較例2)
ラボプラストミルの回転数を100回転/分に変更した以外は、比較例1と同様にして、1mm厚の試験片を作製した。
(実施例1)
表1に示すTPU、水酸化アルミニウム、ヒンダードアミン系難燃剤、及び滑剤を含む混合物A65gをラボプラストミルに投入し、160℃設定で30回転/分にて7分混錬し、混合材Aを得た。これと並行して、表1に示すTPU、フォスフィン酸金属塩、及び滑剤を含む混合物B55gをラボプラストミルに投入し、160℃設定で30回転/分にて7分混錬し、混合材Bを得た。
次いで、上記で得た混合材A中のTPUと混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合でミキサーに投入して混合し、目的のTPU組成物を得た。
得られたコンパウンドを1分以内に155℃設定の6インチロールにて1分間再混錬し、約0.5mm厚のシートを作成し、さらに比較例1と同様にしてシートから1mm厚の試験片を作製した。
(実施例2)
ラボプラストミルの回転数を100回転/分に変更した以外は、実施例1と同様にして、1mm厚の試験片を作製した。
(実施例3)
ラボプラストミルを使用せず、代わりに加圧ニーダーを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、1mm厚の試験片を作製した。
具体的には、まず、各材料を配合して、総重量が94kgの混合物Aと、総重量85kgの混合物Bを調製した。次に、混合物Aを、スチームで120℃前後に加熱した75リッター加圧ニーダーに投入し、樹脂温度が165~170℃になるまで混錬し、ペレット化して、混合材Aを排出した。続いて、混合物Bを、加圧ニーダーで同様に混錬し、ペレット化して、混合材Bを排出した。
次に、得られた混合材A中のTPUの質量と混合材B中のTPUの質量とが1:1の質量比となる割合でフィーダールーダー(森山製作所製)に投入してコンパウンディングし、TPU組成物を得た。
得られたコンパウンドを1分以内に155℃設定の6インチロールにて1分間再混錬し、約0.5mm厚のシートを作成し、さらに比較例1と同様にしてシートから1mm厚の試験片を作製した。
[試験片の評価1]
試験片を23±1℃の環境に24時間静置した後、硬度と引張強さを測定した。
硬度はJIS Z 2246:2000に従い、ショアA硬度系にて測定した。
引張強さは、試験片をJIS K 6251:2010に規定された5号ダンベルにて打ち抜き、JIS K 7161-2:2014に基づいて測定した。その結果を表1に示す。
[試験片の評価2]
試験片を20mm×120mmの大きさに切り出し、短辺を2つ折りにした。これを80#の金網からなる直径1cmの円筒の外周に1重で巻き付けて、ホッチキスにて止めたものを試験サンプルとした。
次に、試験サンプルの下部にバーナーの炎を側方から垂直に当て、10秒間燃焼させ、バーナーの炎を離した後に消えた場合には、再度バーナーの炎を当てて10秒間燃焼させ、バーナーの炎を離した後に消えた場合には、再々度バーナーの炎を当てて10秒間燃焼させた後、バーナーの炎を離し、試験サンプルの燃焼状態を確認した。
その結果、全ての試験サンプルにおいて3回目の燃焼後にも消えた。
Figure 0007288840000003
比較例および実施例のTPU組成物にあっては、燃焼試験において3度目の燃焼後においても火が消えるという優れた難燃性を示した。また、硬度も良好であった。
一方、ラボプラストミルによる混錬の回転数の条件が同じ場合、比較例1よりも実施例1の引張強さが優れており、比較例2よりも実施例2の引張強さが優れていることが明らかである。また、実施例3で示すように実機でkg単位の生産を行った場合にも優れた引張強さを有するTPU組成物が得られた。
以上の結果から、TPU組成物を調製する際、ヒンダードアミン系難燃剤とフォスフィン酸金属塩とを個別にTPUと混錬した後で、これらを混合することにより、硬度が良好で引張強さに優れたTPU組成物が得られることが理解される。

Claims (7)

  1. 熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ヒンダードアミン系難燃剤、及びフォスフィン酸金属塩を含む熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物を製造する方法であって、
    前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー及び前記ヒンダードアミン系難燃剤を含混合物Aを混錬する工程Aと、
    前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー及び前記フォスフィン酸金属塩を含混合物Bを混錬する工程Bと、
    前記工程Aの混錬により得た混合材Aと、前記工程Bの混錬により得た混合材Bと、を混合する工程Cとを有し、
    前記混合物A100質量部に対する前記フォスフィン酸金属塩の含有量が0.1質量部未満であり、
    前記混合物B100質量部に対する前記ヒンダードアミン系難燃剤の含有量が0.1質量部未満である、熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。

  2. 前記混合物A及び前記混合物Bのうち少なくとも一方に、水酸化アルミニウムを含ませる、請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
  3. 前記混合物Aおよび前記混合物Bの混錬を、それぞれ独立に、加圧ニーダーまたはバンバリーミキサーを用いて行う、請求項1又は2に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
  4. 前記混合物Aは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、ヒンダードアミン系難燃剤1~10質量部と、含み、
    前記混合物Bは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、フォスフィン酸金属塩1~10質量部と、を含み、
    前記工程Cにおいて、前記混合材Aに含まれる前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーの質量と前記混合材Bに含まれる前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーの質量とが1:1の質量比となる割合で混合する、請求項1~3の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
  5. 前記混合物A及び前記混合物Bのうち少なくとも一方に、水酸化アルミニウム10~50質量部を含ませる、請求項4に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
  6. 前記工程Cの混合により、
    前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部と、前記水酸化アルミニウム10~40質量部と、前記ヒンダードアミン系難燃剤0.5~5質量部と、前記フォスフィン酸金属塩0.5~5質量部と、を含む、熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物を得る、請求項1~5の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
  7. 前記熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の硬度が90以下であり、かつ、引張強さが35MPa以上である、請求項1~6の何れか一項に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物の製造方法。
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