JP7288824B2 - 歩行補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行補助具に関する。
従来、障害物を検知して利用者に知らせる杖が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5-58132号公報
特許文献1のような杖を高齢者等の歩行補助具として用いる場合、杖の下端部に単一の車輪を備えているために杖で体を支える際に安定性に課題がある。また、例えば、道路を渡る際に遠くから接近する車両や路面上の障害物等を精度良く検知するためには、進行方向を指向したセンサ(発信センサ/受信センサ)を用いるだけでは不十分である。
本発明の目的は、安定性を有し、車両を含む障害物等を精度良く検知することが可能な歩行補助具を提供することにある。
歩行補助具は、把持部(18)と、展開時に前記把持部(18)の前方側に位置する一対の前輪(13)と、展開時に前記把持部(18)の後方側に位置する単一の後輪(16)とを備える歩行補助具であって、前記一対の前輪(13)は、畳んだ位置から左右の展開した位置に揺動する一対の第1脚部(12)に支持され、前記後輪(16)は、畳んだ位置から後方の展開した位置に揺動する第2脚部(14)に支持され、前記前輪(13)は、前記後輪(16)よりも大径であり、底面視で、レーダー(46)を含むセンサユニット(45)は、前記一対の第1脚部(12)及び前記第2脚部(14)がそれぞれ展開した位置に揺動された時に、一対の前記前輪(13)及び前記後輪(16)の接地点(34,34,35)で囲われる領域(30)内に配置されることを特徴とする。
上記構成において、前記センサユニット(45)が設けられる中央部(11)から延びて左右の前記前輪(13)を支持する一対の第1脚部(12)と、前記中央部(11)から延びて前記後輪(16)を支持する第2脚部(14)とを備え、前記センサユニット(45)は、前記第1脚部(12)及び前記第2脚部(14)よりも上方に配置されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記第2脚部(14)には、荷掛け部(14d)が設けられ、前記荷掛け部(14d)は、前記第1脚部(12)側に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記センサユニット(45)は、前面(46a)がそれぞれ前方斜め側方を指向する一対のレーダー(46)を備えていても良い。
また、上記構成において、前記センサユニット(45)は、前記中央部(11)から脱着可能に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記センサユニット(45)で障害物等を検知した場合に通知する通知部(54)を備えるようにしても良い。
歩行補助具は、把持部と、展開時に把持部の前方側に位置する一対の前輪と、展開時に把持部の後方側に位置する単一の後輪とを備える歩行補助具であって、前輪は、後輪よりも大径であり、底面視で、レーダーを含むセンサユニットは、展開時に、一対の前輪及び後輪の接地点で囲われる領域内に配置されるので、前輪2輪及び後輪1輪の3輪を有することで、歩行補助具の安定性を向上でき、歩行補助具の使用者を安定に支持できる。また、センサユニットは、展開時に前後輪で囲まれる中央部に位置するので、歩行補助具の走行時のセンサユニットの揺れが抑制されて、精度良く障害物等を検知できる。
上記構成において、センサユニットが設けられる中央部から延びて左右の前輪を支持する一対の第1脚部と、中央部から延びて後輪を支持する第2脚部とを備え、センサユニットは、第1脚部及び第2脚部よりも上方に配置されるので、より高い箇所にセンサユニットを配置することで、広範囲の障害物等を検知できる。
また、上記構成において、第2脚部には、荷掛け部が設けられ、荷掛け部は、第1脚部側に設けられるので、荷掛け部に掛けた荷物は、一対の前輪と後輪とで囲まれる範囲内に配置でき、歩行補助具の安定性を損なうことなく利便性を向上できる。
また、上記構成において、センサユニットは、前面がそれぞれ前方斜め側方を指向する一対のレーダーを備えるので、一対のレーダーで斜め左方及び斜め右方に広く障害物等を検知できる。
また、上記構成において、センサユニットは、中央部から脱着可能に設けられるので、歩行補助具以外でもセンサユニットを使用することができ、利便性を向上できる。
また、上記構成において、センサユニットで障害物等を検知した場合に通知する通知部を備えるので、通知部により障害物等の存在を迅速に知ることができ、利便性を向上できる。
本発明の実施形態の歩行補助具を示す斜視図である。 歩行補助具を示す正面図である。 歩行補助具を示す左側面図である。 歩行補助具を示す背面図である。 歩行補助具を示す平面図である。 歩行補助具を示す底面図である。 歩行補助具の左右の第1脚部と第2脚部とを畳んだ状態を示す正面図である。 歩行補助具の左右の第1脚部と第2脚部とを畳んだ状態を示す背面図である。 歩行補助具の第1脚部と第2脚部とを畳んだ状態を示す平面図である。 歩行補助具の第1脚部と第2脚部とを畳んだ状態を示す底面図である。 図8のXI-XI線断面図である。 把持部を示す斜視図である。 センサ収納部に収納されたセンサユニットを示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
各図に示す符号FRは歩行補助具10の前方を示し、符号UPは歩行補助具10の上方を示し、符号LHは歩行補助具10の左方を示している。
図1は、本発明の実施形態の歩行補助具10を示す斜視図、図2は、歩行補助具10を示す正面図である。図1~図6では、歩行補助具10を畳んだ状態から展開して地面GRに置いた使用可能な状態を示している。
図1及び図2に示すように、歩行補助具10は、高齢者、心身障害者等が歩行する際に、安定して体を支えられ、安全に歩行でき、使い勝手を向上させた歩行補助つえであり、福祉用具に分類される。歩行補助具10は、樹脂製部品のみ、あるいは樹脂製部品及び金属製部品(詳しくは、軽金属製部品)から構成され、軽量化が図られている。
歩行補助具10は、中央部11、左右一対の第1脚部12、左右一対の前輪13、第2脚部14、後輪16、上方延出部17、把持部18を備える。
中央部11は、ドーナツ形状の周縁部21と、周縁部21の内側に配置されたセンサ収納部22とを備える。
周縁部21は、下部に左右の第1脚部12をスライド可能に支持する左右一対の第1脚部支持部21aを備える。左右の第1脚部支持部21aは、周縁部21に円弧状且つ溝状に形成され、左右の第1脚部支持部21aに、左右の第1脚部12の円弧状とされた各上端部被支持部12x(図7参照)がスライド可能に挿入されることで、第1脚部12が、周縁部21に対して揺動可能になる。
周縁部21の上部には、中央部11の上端部から上方に延びる上方延出部17が一体に設けられている。上方延出部17は、円筒状又は略円筒状に形成されているため、把持しやすく、把持して、歩行補助具10を持ち上げたり持ち上げて移動させたりすることが可能である。
センサ収納部22は、前部カバー24を備え、前部カバー24の内側にレーダー46(図13参照)を含むセンサユニット45(図13参照)、スピーカー51(図4参照)、制御装置53(図13参照)、バッテリ(不図示)等が収納されている。
左右の第1脚部12は、左右方向中央側から左右方向左側方及び左右方向右側方に揺動され、第2脚部14は、前後方向中央側から後方に揺動されている。
第1脚部12は、中央部11の下部に揺動可能に支持された上部延出部12aと、上部延出部12aの下端部から左右外側へ屈曲して延びる下部延出部12bとを一体に備える。図では、左右の第1脚部12がそれぞれ左右側方に揺動されて使用可能な位置にロックされている。
左右の第1脚部12は、畳んだ位置(図7参照)と、図2に示した展開した位置との両方で左右の第1脚部支持部21aに対して揺動しないように保持(ロック)可能であるが、これに限らない。例えば、畳んだ位置と展開した位置との間の1箇所又は複数箇所で揺動しないように保持可能としても良い。これにより、左右の前輪13の間隔を細かく調整することができ、歩行補助具10が使用される地面GRの状況に応じて左右の前輪13の間隔を選択できる。
あるいは、左右の第1脚部12を、畳んだ位置と展開した位置との間の任意の位置で無段階に揺動を保持できるようにしても良い。
下部延出部12bの下端部には、車軸26を介して前輪13が回転可能に支持されている。車軸26は、歩行補助具10の左右方向内側が下部延出部12bで片持ち支持され、車軸26の左右方向内側端部よりも左右方向外側端部が高くなるように傾斜している。
このように、左右の前輪13は、鉛直に対して左右方向内側に倒れるネガティブキャンバー(負のキャンバー角)に設定されているので、歩行補助具10を旋回させる際に、倒れにくくすることができる。
第2脚部14は、周縁部21の下部中央に支軸27(図6参照)を介して前後揺動可能に支持されている。図では、第2脚部14は、後方に揺動されて使用可能な位置にロックされている。
第2脚部14は、上端部が支軸27に支持された上部延出部14aと、上部延出部14aの下端部から後側に屈曲した下部屈曲部14bとから一体に構成される。
下部屈曲部14bの下端部には、車軸28を介して後輪16が回転可能に支持されている。後輪16に対して前輪13の方が、大径に形成されている。このように前輪13を大径にすることで、地面GRの段差や凹凸を乗り越えやすくすることができ、かつ後輪は前輪よりも小径とすることで、軽量化することができる。
車軸28は、下部屈曲部14bの下端部に両持ち支持されている。
把持部18は、上方延出部17の上端に固定されている。
図3は、歩行補助具10を示す左側面図、図4は、歩行補助具10を示す背面図である。
図3に示すように、中央部11、左右の第1脚部12及び上方延出部17は、側面視では一直線状に配置され、後上がりに傾斜している。
左右の第1脚部12の外側面12yには、それぞれ上部延出部12aの長手方向に沿って延びるスリット12pが形成されている。
スリット12pは、左右の第1脚部12からそれぞれ側方に突出する摘み41(図11も参照)をスライド可能に案内する部分である。摘み41は、荷物を載せるネット(不図示)を掛ける部分であり、摘み41をスリット12pに沿って上下に移動させることで、ネットの高さを変更可能である。
第2脚部14は、前上がりに傾斜し、第2脚部14の上部の前面には、開口部14cが前方を向けられた荷掛けフック部14dが設けられている。
荷掛けフック部14dは、荷物29を掛ける部分であり、荷物29は、左右の前輪13と後輪16とで形成される三角形36(図6参照)の内側の空間30の上方に位置する。従って、荷物29を安定して支持できる。
第2脚部14の上部延出部14aの下部には、左右方向に貫通する複数の穴部14x,14yが設けられている。複数の穴部14x,14yは、左右の摘み41と共にネットが取付けられる部分である。
左右の摘み41と、複数の穴部14x,14yのいずれか1箇所とに、例えば、三角形状又は略三角形状のネットが取付けられる。ネットは、3つの頂点にそれぞれ紐等の取付部が設けられ、各取付部が、左右の摘み41と、複数の穴部14x,14yのいずれか1箇所とに掛けられる又は結ばれる。
センサ収納部22の前部カバー24は、周縁部21よりも前方にドーム(dome)状に膨出している。これにより、センサ収納部22の容積をより大きくすることができる。
図3及び図4に示すように、第2脚部14の下部屈曲部14bは、側面視で上部延出部14aよりも水平に近い角度に傾斜し、二股状に分岐した左右一対の分岐部14eで後輪16の車軸28を支持している。
把持部18は、上下に扁平とされて前後に延びる把持本体部18aと、把持本体部18aの前端部に上下に膨出するように形成された前端部18bとを一体に備える。
把持本体部18aは、左右方向に括れた括れ部18cと、括れ部18cから後方に向かうにつれて次第に左右幅が大きくなる幅広部18dとからなる。
括れ部18cは、左右幅が狭いので把持しやすく、また、幅広部18dは、把持した手の手のひらの広い部分を載せることができるため、把持した手が疲れにくい。
前端部18bは、把持本体部18aを把持した手を前方に押し出したときに、手の力を受ける部分であり、滑ることなく確実に歩行補助具10を前方に押し出すことができる。
また、把持部18は、幅広部18dの下方に左右方向に貫通する肉抜き部18eが形成されている。肉抜き部18eは、把持本体部18aを弾性変形し易くして、路面の細かい凹凸により把持部18を握った手に伝わる衝撃を緩和する。
図4において、センサ収納部22は、裏蓋31が着脱可能に設けられ、裏蓋31を外すことで、センサ収納部22内に収容されたセンサユニット45(図13参照)を取外したり、センサ収納部22内に収容された他の部品のメンテナンスを行ったりすることができる。
取外されたセンサユニット45は、他の歩行補助具や、歩行補助具以外の物に使用することができる。また、他の歩行補助具のセンサユニット45をこの歩行補助具10に取付けて使用することもできる。
裏蓋31の内面には、後で詳述するように、センサ収納部22内に収容されてセンサユニット45によって歩行補助具10の周囲(特に前方)の障害物等を検知したときに警告音や音声を発するスピーカー51が取付けられている。スピーカー51から発せられた警告音や音声は、裏蓋31に形成された複数の小穴31aを介して外部に伝わり、歩行補助具10の使用者に認識可能となる。
第2脚部14の上部延出部14aの背面14fには、下部反射鏡32が設けられている。また、上方延出部17の背面17aには、上部反射鏡33が設けられている。下部反射鏡32及び上部反射鏡33は、歩行補助具10の後方の車両等から照射される光を反射する部分であり、車両等の運転者に歩行補助具10及び歩行補助具10の使用者の存在を認識させることができる。
図5は、歩行補助具10を示す平面図、図6は、歩行補助具10を示す底面図である。
図5に示すように、把持部18の把持本体部18aは、前部の括れ部18cが把持しやすく形成され、幅広部18dが手を載せやすく形成されている。
把持部18は、平面視で瓢箪状に形成され、前端部18bは、平面視で前部カバー24と重なっている。
図6に示すように、地面GR(図2参照)に対して、左右の前輪13の接地点を符号34,34とし、後輪16の接地点を符号35とすると、接地点34,34及び接地点35をそれぞれ結んで形成される三角形(詳しくは、二等辺三角形)36の内側の空間30内には、底面視で、センサ収納部22が配置されている。
このように、空間30内にセンサ収納部22を配置することで、左右の前輪13及び後輪16が、地面GRの凹凸により前後、左右、上下に移動した場合でも、センサ収納部22の変位をより小さくでき、センサユニット45(図13参照)による障害物等の検知精度をより高めることができる。
図3において、左右の前輪13の接地点34と後輪16の接地点35との間で、接地点34と接地点35とから前後方向で等距離にある点をCEとしたときに、点CEから地面GRに対して垂直に延びる垂線37は、荷掛けフック部14d及び把持部18の括れ部18cを通る。このような位置に荷掛けフック部14d及び把持部18を設けることで、把持部18を押したときや荷掛けフック部14dに荷物29を吊り下げたときに、歩行補助具10の移動をより安定させることができる。
図7は、歩行補助具10の左右の第1脚部12と第2脚部14とを畳んだ状態を示す正面図、図8は、歩行補助具10の左右の第1脚部12と第2脚部14とを畳んだ状態を示す背面図である。図7~図11では、左右の第1脚部12及び第2脚部14を畳んだ状態を示している。
図7及び図8において、歩行補助具10を使用しないときや収納するときなどには、図2及び図4の状態から、左右の第1脚部12を歩行補助具10の左右方向中央側の所定位置まで、第2脚部14を前方側の所定位置までそれぞれ揺動させて畳んだ状態にする。
この結果、左右の第1脚部12の上部延出部12aの各内側面12cは、正面視で平行又は略平行になり、また、第2脚部14の上部延出部14aは、左右の第1脚部12の上部延出部12aの間に配置されるとともに、左右の上部延出部12aに当接又は近接する。また、第2脚部14の上部延出部14aの一部は、左右の第1脚部12の上部延出部12aと前後方向に重なっている。
以上より、左右の第1脚部12及び第2脚部14を畳むことで、左右の第1脚部12及び第2脚部14をコンパクトに配置でき、歩行補助具10を小型にできる。
また、左右の第1脚部12及び第2脚部14を畳んだ状態では、図示せぬロック機構により左右の第1脚部12及び第2脚部14の揺動をロックできるため、歩行補助具10を移動させたり収納したりする際に取扱いやすい。
図9は、歩行補助具10の第1脚部12と第2脚部14とを畳んだ状態を示す平面図、図10は、歩行補助具10の第1脚部12と第2脚部14とを畳んだ状態を示す底面図である。
図9に示すように、把持部18において、歩行補助具10の左右方向で、括れ部18cの左右幅をW1、幅広部18dの左右幅をW2、前端部18bの左右幅をW3とすると、括れ部18cの左右幅W1よりも幅広部18dの左右幅W2は広い。また、前端部18bの左右幅W3は、括れ部18cの左右幅W1よりも広く、幅広部18dの左右幅W2よりも狭い。即ち、左右幅W1,W2,W3の大小関係は、W1<W3<W2となる。
把持部18は、上方延出部17に固定されているが、これに限らない。把持部18を上方延出部17に対して左方又は右方にオフセットさせて、二点鎖線で示す把持部18L,18Rのように配置しても良い。把持部18L,18Rは、把持部18と同一であるが、識別のために符号を異ならせた。
このような把持部18L,18Rを設けることで、左利き又は右利きの利用者が、それぞれ体から近いところで把持部18L,18Rを把持することができ、歩行補助具10の使い勝手を向上することができる。
また、図10に示すように、左右の前輪13の接地点34と、後輪16の接地点35とを結ぶことで三角形(詳しくは、二等辺三角形)38が出来る。歩行補助具10の重心39は、底面視で三角形38の内側に位置するため、第1脚部12及び第2脚部14を畳んだ状態でも、歩行補助具10を地面GR(図2参照)に自立させることができる。
図11は、図8のXI-XI線断面図である。
左右の第1脚部12は、それぞれ中空部12dを有し、それぞれ前壁12e、内側壁12f、外側壁12g及び後壁12hから一体に形成される。
前壁12e及び後壁12hは、左右方向に延び、前壁12eは、後壁12hよりも左右幅が大きい。
内側壁12fは、前後に延びる前後延出壁12jと、前後延出壁12jの後端から外側方及び後方に延びる後部傾斜壁12kとからなる。後部傾斜壁12kは、肉厚が前方に向かうにつれて次第に大きくなるように形成され、前後延出壁12jの後端側から後方斜め外側方に延びる後部内側面12mを備える。後部内側面12mは、内側面12cの後部を構成する。
後部傾斜壁12kは、前後に延びる後部外側面12nを備える。
外側壁12gは、前後方向に延び、前後方向の中間部にスリット12pが形成されている。スリット12pは、左右の第1脚部12からそれぞれ側方に突出する摘み41をスライド可能に通す部分である。
摘み41は、スリット12pに挿入されるスリット挿入部41aと、スリット挿入部41aよりも大径に形成されるとともにスリット挿入部41aの外側端部から外側方に延びる大径部41bと、スリット挿入部12qの内側端部から内側方に延びるねじ部41cとを備える。
ねじ部41cは、雄ねじからなり、第1脚部12の中空部12dにスライド可能に挿入された内部材43(詳しくは、内部材43に形成された雌ねじ43a)にねじ結合されている。
内部材43は、横断面の輪郭が矩形で中空に形成され、第1脚部12の前壁12e、内側壁12f、外側壁12g及び後壁12hにスライド可能に当接又は近接して配置されている。
なお、内部材43を単なる板状に形成し、外側壁12gのみにスライド可能に当接又は近接するようにしても良い。この場合、内側壁12fの後部傾斜壁12kの肉厚を他の壁と同じようにしても良い。
第2脚部14は、中空部14gを有し、横断面の輪郭が三角形状(詳しくは、二等辺三角形状)に形成され、後部に配置された左右方向に延びる底辺壁14hと、底辺壁14hの両端から前方斜め内側方に延びる左右一対の斜辺壁14jとから一体に形成される。
左右の斜辺壁14jの外側面14kは、左右の第1脚部12の内側壁12fの後部内側面12mと平行又は略平行で、外側面14kと後部内側面12mとは当接又は近接する。
また、第2脚部14の前後長は、第1脚部12の前後長Lと同一又は前後長Lよりも短く形成されている。
第2脚部14の前端部14mと第1脚部12の前壁12eの前面12tとは、前後方向で一致するとともに、第2脚部14の底辺壁14hの背面14fと第1脚部12の後壁12hの背面12uとは、前後方向で一致する。
あるいは、第2脚部14の前端部14mと背面14fとは、第1脚部12の前面12tと背面12uとの間に配置される。
このように、左右の第1脚部12及び第2脚部14を畳むことで、左右の第1脚部12と第2脚部14とを含む断面形状(前後長L及び左右長)が小さくなり、持ちやすくできて、歩行補助具10を取り扱いやすくできる。
図12は、把持部18を示す斜視図である。
把持部18には、前端部18bから幅広部18dに亘って軽量化のための中空部18fが形成されている。
把持部18としては、ある程度の厚みや幅があった方が持ちやすいため、比較的大型に形成されているが、大型でも剛性を確保しつつ軽量にするために中空部18fを設けている。
前端部18bの前面18xには、中空部18fを前方に開放させる複数の開口部18gが形成されている。複数の開口部18gは、それぞれ形状が異なるので、複数の開口部を同形状とした場合に比べて外観性として見る者に新規な印象を与えることができる。
図13は、センサ収納部22に収納されたセンサユニット45を示す正面図である。
センサユニット45は、上部を構成する左右一対のレーダー46と、左右のレーダー46の下方に配置されたGPS(Global Positioning System)47とを一体的に備え、複数のステー48によって中央部11の周縁部21に脱着可能に取付けられている。
左右のレーダー46とGPS47とは、三角形状の基部49を囲むように基部49の各辺49a,49b,49cからそれぞれ矩形状に広がるように配置される。
左右のレーダー46は、歩行補助具10(図2参照)の周囲(特に前方)に所定の広がりを持った電波を発射し、その反射波により周囲(特に前方)の障害物、歩行者、車両等の存在やその方向、それらへの距離を測定する。
詳しくは、左右のレーダー46のそれぞれの前面46aは、前方斜め側方を指向し、左右の前面46aからそれぞれ延ばした垂線の成す角度は、100°~140°である。
左右のレーダー46によって測定されたデータに基づいて、センサ収納部22に収納された制御装置53は、スピーカー51(図4参照)から音声を発するようにしたり、あるいは、把持部18から振動を発生させたりして歩行補助具10の使用者へ情報を伝える。
スピーカー51及び制御装置53は、使用者へ情報を通知する通知部54を構成する。
上記した使用者に通知される情報としては、例えば、「前方に障害物(あるいは路面の段差や凹凸)が有る」、「前方から自動車(あるいは他の車両)が近付いている」などの危険を回避するための情報がある。
GPS47は、人工衛星を利用した位置情報計測システムであり、歩行補助具10の位置を高精度で測定可能である。この情報としては、例えば、「右に曲がって下さい。」、「目的地まで距離850m、時間20分を要します。」などの使用者を適正な場所・方向へ誘導したり、移動距離、所要時間を知らせたりするための情報がある。
上記した図1、図6及び図13に示したように、歩行補助具10は、把持部18と、歩行補助具10の展開時に把持部18の前方側に位置する一対の前輪13と、歩行補助具10の展開時に把持部18の後方側に位置する単一の後輪16とを備える。
前輪13は、後輪16よりも大径であり、底面視で、センサ収納部22に収納されたレーダー46を含むセンサユニット45は、展開時に、一対の前輪13及び後輪16の接地点34,34,35で囲われる領域としての空間30内に配置される。
この構成によれば、前輪13が2輪及び後輪16が1輪の3輪を有するので、歩行補助具10の安定性を向上でき、歩行補助具10の使用者を安定に支持できる。また、センサユニット45は、展開時に、左右の前輪13と後輪16とで囲まれる中央部11に位置するので、歩行補助具10の走行時のセンサユニット45の揺れが抑制されて、精度良く車両を含む障害物等を検知できる。
また、前輪13は大径に形成されるので、路面の段差等を乗り越えやすくできる。
また、センサユニット45が設けられる中央部11から延びて左右の前輪13を支持する一対の第1脚部12と、中央部11から延びて後輪16を支持する第2脚部14とを備え、センサユニット45は、第1脚部12及び第2脚部14よりも上方に配置される。
この構成によれば、より高い箇所にセンサユニット45を配置することで、広範囲の障害物等を検知できる。
また、図3に示したように、第2脚部14には、荷掛け部としての荷掛けフック部14dが設けられ、荷掛けフック部14dは、第2脚部14の第1脚部12側に設けられる。
この構成によれば、荷掛けフック部14dに掛けた荷物29は、平面視で、一対の前輪13と後輪16とで囲まれる範囲内に配置でき、歩行補助具10の安定性を損なうことなく利便性を向上できる。
また、図13に示したように、センサユニット45は、前面46aがそれぞれ前方斜め側方を指向する一対のレーダー46を備える。
この構成によれば、一対のレーダー46で斜め左方及び斜め右方に広く障害物等を検知できる。
また、センサユニット45は、中央部11から脱着可能に設けられる。
この構成によれば、歩行補助具以外でもセンサユニット45を使用することができ、利便性を向上できる。
また、図4及び図13に示したように、センサユニット45で障害物等を検知した場合に通知する通知部54を備える。
この構成によれば、通知部54により障害物等の存在を迅速に知ることができ、利便性を向上できる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態の歩行補助具10は、把持部18を把持して前方に押圧しながら人力で使用されるが、これに限らない。例えば、歩行補助具10は、後輪16を駆動する電動モータを備え、把持部18を押圧する使用者の押圧力を検知し、後輪16を駆動することで、使用者の押圧力の大きさに応じて押圧力をアシストする電動アシストつえであっても良い。
10 歩行補助具
11 中央部
12 第1脚部
13 前輪
14 第2脚部
14d 荷掛けフック部
16 後輪
18 把持部
30 空間(領域)
45 センサユニット
46 レーダー
54 通知部

Claims (6)

  1. 把持部(18)と、展開時に前記把持部(18)の前方側に位置する一対の前輪(13)と、展開時に前記把持部(18)の後方側に位置する単一の後輪(16)とを備える歩行補助具であって、
    前記一対の前輪(13)は、畳んだ位置から左右の展開した位置に揺動する一対の第1脚部(12)に支持され、前記後輪(16)は、畳んだ位置から後方の展開した位置に揺動する第2脚部(14)に支持され、
    前記前輪(13)は、前記後輪(16)よりも大径であり、平面視で、レーダー(46)を含むセンサユニット(45)は、前記一対の第1脚部(12)及び前記第2脚部(14)がそれぞれ展開した位置に揺動された時に、一対の前記前輪(13)及び前記後輪(16)の接地点(34,34,35)で囲われる領域(30)内に配置されることを特徴とする歩行補助具。
  2. 前記センサユニット(45)が設けられる中央部(11)から延びて左右の前記前輪(13)を支持する一対の前記第1脚部(12)と、前記中央部(11)から延びて前記後輪(16)を支持する第2脚部(14)とを備え、前記センサユニット(45)は、前記第1脚部(12)及び前記第2脚部(14)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の歩行補助具。
  3. 前記第2脚部(14)には、荷掛け部(14d)が設けられ、前記荷掛け部(14d)は、前記第1脚部(12)側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の歩行補助具。
  4. 前記センサユニット(45)は、前面(46a)がそれぞれ前方斜め側方を指向する一対のレーダー(46)を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の歩行補助具。
  5. 前記センサユニット(45)は、前記中央部(11)から脱着可能に設けられることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の歩行補助具。
  6. 前記センサユニット(45)で障害物等を検知した場合に通知する通知部(54)を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の歩行補助具。
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