JP7288604B2 - プリフォームの製造装置およびホットランナーノズル - Google Patents

プリフォームの製造装置およびホットランナーノズル Download PDF

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Description

本開示はプリフォームの製造装置およびホットランナーノズルに関する。
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルは、機械的特性、化学的安定性、耐熱性、ガスバリア性および透明性などに優れ、かつ安価であることから、飲料品などを充填する容器などの製造に広く使用されている。
近年、環境負荷の低減を目的として、種々の方法によりリサイクルしたポリエステルが容器の製造に使用されている。コストの面から、市場におけるポリエステルの多くはアンチモン触媒により重合されたもの(以下、アンチモン触媒ポリエステルという)であり、また、リサイクルの原料となるポリエステルの多くもアンチモン触媒ポリエステルである。
しかしながら、リサイクルを繰り返した場合、除去されず蓄積された汚染物質やアンチモン触媒の内容物への溶出が懸念される。
そこで、外層としてリサイクルポリエステルを用い、内層としてリサイクルされていないバージンポリエステルを用いた多層構造の容器が考えられている。
このような外層のリサイクルポリエステルと、内層のバージンポリエステルを含む多層構造の容器は、同様に外層のリサイクルポリエステルと、内層のバージンポリエステルを含む多層構造のプリフォームを準備し、このプリフォームを用いてブロー成形することにより得られる。
一般に多層構造のプリフォームは2つの金型を用い、これらの金型を交互に移動させる二色成形法により製造される。しかしながら、このような二色成形法では2つの金型を交互に移動させる必要があり、装置が大型化してしまう。また二色成形法の製造工程は複数のステップを含むため製造コストが増加してしまう。
特開2008-94454号公報
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、装置の大型化を抑えて装置全体をコンパクト化することができ、製造工数の削減を図ることができるプリフォームの製造装置およびホットランナーノズルを提供することを目的とする。
本開示は、多層プリフォームを製造するためのプリフォームの製造装置において、射出成形金型と、前記射出成形金型に接続されたホットランナーノズルとを備え、前記ホットランナーノズルは前記射出成形金型側に位置するノズル開口と、前記ノズル開口に連通するとともに直線状に設けられた主流路と、前記ホットランナーノズルの前記主流路内を摺動して前記ノズル開口を開閉するとともに、前記主流路内に空間を形成する開閉シャフトとを有し、前記ホットランナーノズルの前記主流路に第1開口を介して接続され、第1材料を前記主流路の前記空間に押し出す第1流路を設け、前記ホットランナーノズルの前記主流路に第2開口を介して接続され、第2材料を前記主流路の前記空間の前記第1材料外側に押し出す第2流路を設けた、プリフォームの製造装置である。
本開示は、前記第2開口は前記第1開口に対して前記ノズル開口側に位置する、プリフォームの製造装置である。
本開示は、前記第1流路は前記主流路に対して前記ノズル開口側を向くよう傾斜して配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、プリフォームの製造装置である。
本開示は、前記第1流路は前記主流路に対して平行に配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、プリフォームの製造装置である。
本開示は、多層プリフォームを製造するためのホットランナーノズルにおいて、前記ホットランナーノズルは前記射出成形金型側に位置するノズル開口と、前記ノズル開口に連通するとともに直線状に設けられた主流路と、前記ホットランナーノズルの前記主流路内を摺動して前記ノズル開口を開閉するとともに、前記主流路内に空間を形成する開閉シャフトとを有し、前記ホットランナーノズルの前記主流路に第1開口を介して接続され、第1材料を前記主流路の前記空間に押し出す第1流路を設け、前記ホットランナーノズルの前記主流路に第2開口を介して接続され、第2材料を前記主流路の前記空間の前記第1材料外側に押し出す第2流路を設けた、ホットランナーノズルである。
本開示は、前記第2開口は前記第1開口に対して前記ノズル開口側に位置する、ホットランナーノズルである。
本開示は、前記第1流路は前記主流路に対して前記ノズル開口側を向くよう傾斜して配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、ホットランナーノズルである。
本開示は、前記第1流路は前記主流路に対して平行に配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、ホットランナーノズルである。
以上のように本開示によれば、装置の大型化を抑えて装置全体をコンパクト化することができ、かつ製造工数の削減を図ることができる。
図1は本実施の形態によるプリフォームの製造装置を示す図である。 図2は第1開口を有する第1流路と第2開口を有する第2流路を示す拡大図である。 図3は多層容器の一実施形態を表す模式断面図である。 図4は多層プリフォームの一実施形態を表す模式断面図である。 図5は本開示の変形例を示す図2に対応する図である。 図6は本開示の更なる変形例を示す図である。
<本実施の形態>
以下、図面を参照して本実施の形態によるプリフォームの製造装置およびホットランナーノズルについて説明する。
ここで図1乃至図4は本実施の形態によるプリフォームの製造装置およびホットランナーノズルを示す図である。
<多層容器と多層プリフォーム>
まず図3および図4により、本実施の形態によるプリフォームの製造装置により得られる多層プリフォーム23、およびこの多層プリフォームをブロー成形することにより得られる多層容器10について説明する。
(多層容器)
以下、多層プリフォーム23に対してブロー成形を施すことにより得られる多層容器10について述べる。多層容器10は、図3に示すように、内層11と、外層12とを有する。
さらに、本発明の多層容器10は、内層11表面に蒸着膜を有していてもよい(図示せず)。
本実施の形態において、多層容器10は、口部13と、肩部14と、胴部15と、底部16とを備える。本実施の形態において、肩部14は、口部13と胴部15との間に設けられ、口部13側から胴部15側に向けて径が徐々に拡大する形状を有する。
本実施の形態において、口部13は、図3に示すように、キャップが螺着されるネジ部17と、ネジ部17下にカブラ18と、カブラ18下にサポートリング19を備える。
また、図3に示すように、底部16は、中央に位置する陥没部20と、陥没部20の周囲に設けられた接地部21とを備える。このような構成とすることにより、多層容器10内に加熱された内容物を充填したときや充填後加熱したときにおける内圧の増減による容器の変形を防止することができる。
また、多層容器10の胴部15は、パネル部22を備える。このような構成とすることにより、多層容器10内に加熱された内容物を充填したときや充填後加熱したときにおける内圧の増減による容器の変形を防止することができる。
多層容器10の溶出アンチモン濃度は、6ppb未満であることが好ましく、3ppb未満であることがより好ましい。
溶出アンチモン濃度を6ppb未満とすることにより、アメリカ食品医薬品局(FDA)の21CFR(連邦法第21章)において推奨される値を満たすこととなるため好ましい。
また、多層容器10に充填する内容物の種類によっては、既に微量のアンチモンを含んでいる場合がある。多層容器10の溶出アンチモン濃度を3ppb未満としておくことにより、内容物へ最終的に溶存するアンチモンを低減できる。
なお、本実施の形態において、「多層容器の溶出アンチモン濃度」は、多層容器10に、23℃の超純水を充填し、横に倒した状態で、70℃の環境下において14日間静置した後、多層容器10から取り出した水について測定したものである。
多層容器10が備える外層12は、後述するようにリサイクルポリエステルにより構成されるが、このリサイクルポリエステルの含有量は、多層容器に含まれる樹脂材料の総量100質量部に対し、40質量部以上95質量部以下であることが好ましく、60質量部以上80質量部以下であることがより好ましい。
リサイクルポリエステルの含有量を、多層容器に含まれる樹脂材料の総量100質量部に対し、40質量部以上とすることにより、多層容器の環境負荷低減性をより向上することができる。
リサイクルポリエステルの含有量を、多層容器に含まれる樹脂材料の総量100質量部に対し、95質量部以下とすることにより、多層容器作製においてリサイクルポリエステルが内層側へ露出してしまうことを防止することができる。
多層容器10は、容量/重量が、5mL/g以上、50mL/g以下であることが好ましく、8mL/g以上、45mL/g以下であることがより好ましい。
多層容器10の容量/重量を5mL/g以上とすることにより、多層容器10のブロー成形性を向上することができる。
また、多層容器10の容量/重量を50mL/g以下とすることにより、多層容器10の耐熱性および強度を向上することができる。
多層容器10は、高温の内容物を充填した場合、内容物充填後に加温した場合であっても、内容物にアンチモンなどが溶出してしまうことを防止することができ、高い衛生性を有するものであるため、加温用容器として好適に用いることができる。
(多層容器の内層)
本実施の形態の多層容器10が備える内層11は、マンガン触媒ポリエステル、チタン触媒ポリエステル、アルミニウム触媒ポリエステル、リチウム触媒ポリエステルおよびゲルマニウム触媒ポリエステルから選択される、バージンポリエステルにより構成されることを特徴とする。このような構成とすることにより、外層にリサイクルポリエステルを使用した場合であっても、内容物へのアンチモン溶出を防止することができる。
なお、本発明において、「バージンポリエステル」とは、下記するリサイクル処理が施されていないポリエステル、すなわち、未使用のポリエステルを指す。
マンガン触媒としては、例えば、酢酸マンガンなどの脂肪酸マンガン塩、炭酸マンガン、塩化マンガン、マンガンのアセチルアセトナート塩、水酸化マンガンなどが挙げられる。
チタン触媒としては、例えば、テトラ-n-プロピルチタネート、テトラ-i-プロピルチタネート、テトラ-n-ブチルチタネート、テトラ-n-ブチルチタネートテトラマー、テトラ-t-ブチルチタネート、テトラシクロヘキシルチタネート、テトラフェニルチタネート、テトラベンジルチタネート等のチタンアルコキシド、チタンアルコキシドの加水分解により得られるチタン酸化物、酢酸チタン、シュウ酸チタン、シュウ酸チタンカリウム、シュウ酸チタンナトリウム、チタン酸カリウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸-水酸化アルミニウム混合物、塩化チタン、塩化チタン-塩化アルミニウム混合物、臭化チタン、フッ化チタン、六フッ化チタン酸カリウム、六フッ化チタン酸コバルト、六フッ化チタン酸マンガン、六フッ化チタン酸アンモニウムおよびチタンアセチルアセトナートなどが挙げられる。
アルミニウム触媒としては、例えば、アルミニウムトリスアセチルアセテート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)およびエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートなどが挙げられる。
リチウム触媒としては、例えば、エチルリチウム、プロピルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウおよびフェニルリチウムなどが挙げられる。
ゲルマニウム触媒としては、例えば、二酸化ゲルマニウム、四酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテトラプロポキシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲルマニウムテトラペンタキシドおよびゲルマニウムテトラヘキソキシドなどが挙げられる。
本実施の形態において、「ポリエステル」とは、ジカルボン酸化合物とジオール化合物との共重合体を意味する。
ジカルボン酸化合物としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸およびエチルマロン酸、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’-ビス(4-カルボキシフェニル)フルオレン酸およびこれらのエステル誘導体などが挙げられる。
ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロドデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール、5-メチロール-5-エチル-2-(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジオキサン、シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル-4,4’-ジオール、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2-ビス(4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3-メチル-1,2-シクロペンタジオール、4-シクロペンテン-1,3-ジオール、アダマンジオール、パラキシレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS,スチレングリコール、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどが挙げられる。
ポリエステルの中でも、テレフタル酸と、エチレングリコールとの共重合体であるポリエチレンテレフタレート、またはこれに共重合モノマーが添加された改質ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本実施の形態の特性を損なわない範囲において、ポリエステルは、ジカルボン酸化合物およびジオール化合物以外のモノマーを含んでいてもよいが、その含有量は、全構成単位に対し、10モル%以下であることが好ましく、5モル%以下であることがより好ましく、3モル%以下であることがさらに好ましい。
本実施の形態の特性を損なわない範囲において、内層は、添加剤を含んでいてもよく、例えば、酸素吸収剤、ガスバリア性樹脂(ナイロン6、ナイロン6,6およびポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)などのポリアミド)、可塑剤、紫外線安定化剤、酸化防止剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、抗酸化剤、イオン交換剤、アセトアルデヒド吸収剤(例えば、Color Matrix社製のAA Scavengers)および着色剤などが挙げられる。
本実施の形態の多層容器10において、内層11は、図1に示すように、口部13の上端から、底部16にかけて設けられる。
このような構成とすることにより、外層12にリサイクルポリエステルを使用し、自動販売機などの中において横に倒した状態で、加温保管した場合であっても、内容物へのアンチモン溶出を効果的に防止することができる。
多層容器10における内層11の厚さは、0.01mm以上0.21mm以下であることが好ましく、0.025mm以上0.1mm以下であることが好ましい。
多層容器10における内層11の厚さを0.01mm以上とすることにより、外層12にリサイクルポリエステルを使用した場合であっても、内容物へのアンチモン溶出を効果的に防止することができる。
また、多層容器10における内層11の厚さを0.21mm以下とすることにより、外層12の多層容器10における割合を増やすことができ、多層容器の環境負荷低減性をより向上することができる。
(多層容器の外層)
多層容器10が備える外層12は、リサイクルポリエステルにより構成される。このような構成とすることにより、本実施の形態の多層容器10の環境負荷低減性を向上することができる。
本実施の形態において、「リサイクルポリエステル」 とは、ケミカルリサイクルポリエステルまたはメカニカルリサイクルポリエステルを指す。
ケミカルリサイクルポリエステルとは、ポリエステル容器をモノマーレベルまで分解して、再度重合することにより得られたポリエステルを指す。
メカニカルリサイクルポリエステルとは、ポリエステル容器を選別・粉砕・洗浄して汚染物質や異物を除去し、フレークを得て、フレークを更に高温・減圧下等で一定時間処理して樹脂内部の汚染物質を除去することにより得られたポリエステルを指す。
本実施の形態の特性を損なわない範囲において、外層12は、添加剤を含んでいてもよく、例えば、酸素吸収剤、ガスバリア性樹脂(ナイロン6、ナイロン6,6およびポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)などのポリアミド)、可塑剤、紫外線安定化剤、酸化防止剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、抗酸化剤、イオン交換剤、アセトアルデヒド吸収剤(例えば、Color Matrix社製のAA Scavengers)および着色剤などが挙げられる。
多層容器10における外層12の厚さは、0.04mm以上0.33mm以下であることが好ましく、0.1mm以上0.2mm以下であることが好ましい。
多層容器10における外層12の厚さを0.04mm以上とすることにより、多層容器10の環境負荷低減性をより向上することができる。
また、多層容器10における外層12の厚さを0.33mm以下とすることにより、多層プリフォーム作製においてリサイクルポリエステルが内層側へ露出してしまうことを防止することができる。
(蒸着膜)
本発明の多層容器10は、内層11の表面に蒸着膜を備えていてもよい。これにより、多層容器10のガスバリア性を向上することができる。
蒸着膜としては、例えば、アルミニウムなどの金属、並びに酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ハフニウム、酸化バリウムなどの無機酸化物、ヘキサメチルジシロキサンなどの有機珪素化合物、DLC(Diamond Like Carbon)膜などの硬質炭素膜から構成される、蒸着膜を挙げることができる。
なお、DLC膜からなる硬質炭素膜とは、iカーボン膜または水素化アモルファスカーボン膜(a-C:H)とも呼ばれる硬質炭素膜のことで、SP3 結合を主体にしたアモルファスな炭素膜のことである。
また、蒸着膜の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば、1nm以上150nm以下とすることができる。
蒸着膜の形成は、従来公知の方法を用いて行うことができ、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法およびイオンプレーティング法などの物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、並びにプラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法および光化学気相成長法などの化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)などを挙げることができる。
(多層プリフォーム)
次にプリフォームの製造装置により得られる多層プリフォーム23について述べる。多層プリフォーム23は、上記多層容器を製造するために用いるものであり、図4に示すように、内層24と、外層25とを有する。
本実施の形態において、多層プリフォーム23は、図4に示すように、口部26と、胴部27と、底部28とを備える。
(多層プリフォームの内層)
多層プリフォームの内層24を構成する材料については、多層容器10の内層11の材料と同一である。
多層プリフォームにおける内層24の厚さは、 0.1mm以上1.2mm以下であることが好ましく、0.2mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
多層プリフォーム23における内層24の厚さを0.1mm以上とすることにより、外層25にリサイクルポリエステルを使用した場合であっても、内容物へのアンチモン溶出を効果的に防止することができる。
多層プリフォーム23における内層24の厚さを1.2mm以下とすることにより、多層容器10における外層12の割合を増やすことができ、多層容器10の環境負荷低減性をより向上することができる。
(多層プリフォームの外層)
多層プリフォーム23の外層25を構成する材料については、多層容器10の外層12の材料と同一である。
多層プリフォーム23における外層25の厚さは、1.2mm以上3.5mm以下であることが好ましく、1.9mm以上2.2mm以下であることが好ましい。
多層プリフォーム23における外層25の厚さを1.2mm以上とすることにより、多層容器10の環境負荷低減性をより向上することができる。
また、多層プリフォーム23における外層25の厚さを3.5mm以下とすることにより、多層プリフォーム23の作製において、リサイクルポリエステルが内層側へ露出してしまうことを防止することができる。
<プリフォームの製造装置>
次に本実施の形態によるプリフォームの製造装置について図1および図2により説明する。
プリフォームの製造装置1は、図1および図2に示すように、多層プリフォーム23を製造するためのものである。このようなプリフォームの製造装置1は、多層プリフォーム23の形状に対応するキャビティ3を有する射出成形金型2と、この射出成形金型2に接続されたホットランナーノズル30とを備えている。このうちホットランナーノズル30は射出成形金型2側に位置するノズル開口32と、このノズル開口32に連通するとともに直線状に延びる主流路35とを含むノズル本体31と、ノズル本体31の主流路35内に配置され、この主流路35内を摺動してノズル開口32を開閉する開閉シャフト37とを有する。
また主流路35内には、主流路35の内壁35bと開閉シャフト37との間に空間35aが形成されている。さらにまたノズル本体31に、主流路35に第1開口41aを介して接続された第1流路41が設けられている。またノズル本体31に主流路35に第2開口42aを介して接続された第2流路42が設けられている。
このうちノズル本体31に設けられた第1流路41は、主流路35の空間35a内にバージンポリエステル(以下、第1材料ともいう)Aを溶融状態で押し出すものであり、ノズル本体31に設けられた第2流路42は、主流路35の空間35a内にリサイクルポリエステル(以下、第2材料)Bを溶融状態で押し出すものである。
図2に示すように、ノズル本体31の主流路35内に開閉シャフト37が配置され、主流路35のうち第1開口41aよりノズル開口32側(図2の左側)には、主流路35の内壁35bと開閉シャフト37との間に空間35aが形成される。
一方、主流路35のうち第1開口41aよりノズル開口32と反対側(図2の右側)では、主流路35の内壁35bが開閉シャフト37の外面と当接し、このため主流路35のノズル開口32と反対側には空間35aは形成されていない。
このことにより、主流路35の空間35a内に押し出された第1材料Aあるいは第2材料Bは、主流路35のうち第1開口41aよりノズル開口32と反対側へ流れることはない。
また図1および図2に示すように、第1材料Aを押し出す第1流路41は、主流路35に対してノズル開口32側へ向くよう傾斜角αをもって傾斜して配置されている。さらに第2材料Bを押し出す第2流路42は、主流路35に対して第1流路41の傾斜角αより大きな傾斜角βをもって傾斜して延びている。
さらに第1流路41の第1開口41aに対して、第2流路42の第2開口42aは、主流路35のうちノズル開口32側にずれて配置されている。
第1材料を押し出す第1流路41と、第2材料を押し出す第2流路42について、更に述べる。第1流路41は、主流路35側において、上述のように主流路35に対して傾斜する傾斜部41bを有し、この傾斜部41bは更に大径部41dに連結されている。
また第1流路41の第1開口41aは、円環状に形成されている。
また第2流路42は、主流路35側において、上述のように主流路35に対して傾斜角βをもって傾斜する傾斜部42bを有し、この傾斜部42bは更に大径部42dに連結されている。
また第2流路42のうち傾斜部42bの大径部42d側端部には円周状に延びる円環状部42eが設けられ、第2流路42の傾斜部42bは、円環状に形成されている。
さらにまた、ホットランナーノズル30のノズル本体31内には、第1流路41内の第1材料Aと、第2流路42内の第2材料Bと、主流路35の空間35a内に第1流路41から押し出された第1材料Aおよび第2流路42から押し出された第2材料Bとを加熱するヒータ33が設けられ、このヒータ33によりこれら第1材料Aおよび第2材料Bを溶融状態で射出成形金型2側へ供給することができる。
このような構成からなるホットランナーノズル30において、第1材料Aを押し出す第1流路41は傾斜部41bと、大径部41dとを有する。また第2材料Bを押し出す第2流路42は傾斜部42bと、大径部42dとを有する。
さらにホットランナーノズル30の第1流路41の大径部41dは第1押出機45に接続され、第1押出機45は第1材料A用のペレットを収納した第1ペレット収納部47に接続されている。
またホットランナーノズル30の第2流路42の大径部42dは第2押出機46に接続され、第2押出機46は第2材料B用のペレットを収納した第2ペレット収納部48に接続されている。
次にこのような構成からなる本実施の形態に作用、すなわちプリフォームの製造方法について説明する。図1および図2に示すように、まず第1ペレット収納部47からバージンポリエステルからなる第1材料A用のペレットが第1押出機45へ供給され、この第1押出機45において第1材料Aが溶融される。
次に第1押出機45において溶融された第1材料Aはホットランナーノズル30の第1流路41を通って、第1流路41の傾斜部41bから第1開口41aを経て、主流路35の空間35a内に押し出される。
この間、第1流路41内の第1材料Aは、第1押出機45から大径部41dを通る。次に第1材料Aは傾斜部41bから第1開口41aを経て主流路35の空間35a内に押し出される。
同様にして、第2ペレット収納部48からリサイクルポリエステルからなる第2材料B用のペレットが第2押出機46へ供給され、この第2押出機46において第2材料Bが溶融される。
次に第2押出機46において溶融された第2材料Bはホットランナーノズル30の第2流路42を通って、第2流路42の傾斜部42bから第2開口42aを経て、主流路35の空間35a内に押し出される。
この間、第2流路42内の第2材料Bは、第2押出機46から大径部42dを通る。次に第2材料Bは、円環状部42eにおいて円周状に流れて、円環状に形成された傾斜部42bから第2開口42aを経て主流路35の空間35a内に押し出される。
この際、主流路35の空間35a内に押し出される第1材料Aは、バージンポリエステルからなり、第1流路41の傾斜部41bから第1開口41aを介して空間35a内に押し出される。また主流路35の空間35a内に押し出される第2材料Bはリサイクルポリエステルからなり、第2流路42の傾斜部42bから、第1開口41aよりノズル開口32側に位置する第2開口42aを介して空間35a内に押し出される。
上述のように第1材料が押し出される第1流路41の傾斜部41bはノズル開口32側へ向かって傾斜角αをもって傾斜し、かつ第1開口41aは第2開口42aよりノズル開口32と反対側に位置しているため、第1開口41aから主流路35の空間35a内に押し出される第1材料Aは、まず空間35a内で開閉シャフト37外周面に向かって流れる。
次に傾斜部41bの傾斜角αより大きな傾斜角βをもって傾斜する第2流路42の傾斜部42bから空間35a内に押し出される第2材料は、開閉シャフト37の外周面にある第1材料Aの外側へ向かい、このため空間35a内において、開閉シャフト37の外周面側に位置する第1材料Aと、この第1材料の外側に位置する第2材料Bとが積層して2層構造を形成する。この場合、第1材料Aは開閉シャフト37により冷却され、第2材料Bは主流路35の内壁35bにより冷却されるが、第1材料Aの冷却温度と第2材料Bの冷却温度は互いに異なるため、第1材料Aと第2材料Bの流動性に差異が生じる。このため空間35a内において、第1材料Aと第2材料Bとが互いに混じり合うことはない。
次に主流路35の空間35a内に形成された内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造の溶融されたポリエステル樹脂は、空間35a内を通ってノズル開口32側へ向かう。その後、内層側の第1材料Aと外層側の第2材料Bとからなる2層構造の溶融されたポリエステル樹脂は、ノズル開口32から射出成形金型2のキャビティ3内に押し出される。
次に射出成形金型2のキャビティ3内に押し出された、内層側の第1材料Aと外層側の第2材料Bとからなる2層構造のポリエステル樹脂は、射出成形金型2のキャビティ3内で冷却されて固化される。このようにして射出成形金型2のキャビティ3内において、内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造をもつ多層プリフォーム23が得られる。
次にホットランナーノズル30の開閉シャフト37が主流路35内でノズル開口32側へ摺動してこのノズル開口32を閉じる。
次に射出成形金型2の可動部2Aと多層プリフォーム23がホットランナーノズル30から離れ、射出成形金型2内の多層プリフォーム23が外方へ排出され、その後射出成形金型2の可動部2Aが再びホットランナーノズル30に接続される。
次にホットランナーノズル30の開閉シャフト37が主流路35内でノズル開口32と反対側へ向かって摺動し、ノズル開口32を開とする。
その後、上述と同様の作用が繰り返されて、射出成形金型2のキャビティ3内において、内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造をもつ多層プリフォーム23を得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、2つの金型を用いることなく、単一の射出成形金型を有するコンパクトな製造装置を用い、かつ少ない製造工数をもつ単純な製造ステップにより、内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと、外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造をもつ多層プリフォーム23を容易かつ簡単に製造することができる。
<変形例>
次に本実施の形態の変形例について、図5により説明する。
図5に示す変形例は、ノズル本体31に、主流路35に対してノズル開口32側を向くよう傾斜して延びる傾斜部41bを有する第1流路41を設ける代わりに、ノズル本体31に主流路35に対して平行に延びる平行部41fを有する第1流路41を設けたものである。すなわち、図5に示すように、ノズル本体31に設けられた第1流路41は、主流路35に対して平行に延びる平行部41fを有している。
図5に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5において、バージンポリエステルからなる第1材料Aが、第1流路41の平行部41fから第1開口41aを介して主流路35の空間35a内に押し出される。またリサイクルポリエステルからなる第2材料Bが、第2流路42の傾斜部42bから、第1開口41aよりノズル開口32側に位置する第2開口42aを介して空間35a内に押し出される。
上述のように第1材料が押し出される第1流路41の平行部41fは、主流路35と平行に延び、かつ第1開口41aは第2開口42aよりノズル開口32と反対側に位置しているため、第1開口41aから主流路35の空間35a内に押し出される第1材料Aは、まず空間35a内で開閉シャフト37外周面に沿って流れる。
次に第2流路42の傾斜部42bから空間35a内に押し出される第2材料は、開閉シャフト37の外周面にある第1材料Aの外側へ向かい、このため空間35a内において、開閉シャフト37の外周面側に位置する第1材料Aと、この第1材料の外側に位置する第2材料Bとが積層して2層構造を形成する。この場合、第1材料Aは開閉シャフト37により冷却され、第2材料Bは主流路35の内壁35bにより冷却されるが、第1材料Aの冷却温度と第2材料Bの冷却温度は互いに異なるため、第1材料Aと第2材料Bの流動性に差異が生じる。このため空間35a内において、第1材料Aと第2材料Bとが互いに混じり合うことはない。
次に主流路35の空間35a内に形成された内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造の溶融されたポリエステル樹脂は、空間35a内を通ってノズル開口32側へ向かう。その後、内層側の第1材料Aと外層側の第2材料Bとからなる2層構造の溶融されたポリエステル樹脂は、ノズル開口32から射出成形金型2のキャビティ3内に押し出される。
次に射出成形金型2のキャビティ3内に押し出された、内層側の第1材料Aと外層側の第2材料Bとからなる2層構造のポリエステル樹脂は、射出成形金型2のキャビティ3内で冷却されて固化される。このようにして射出成形金型2のキャビティ3内において、内層側のバージンポリエステルからなる第1材料Aと外層側のリサイクルポリエステルからなる第2材料Bとからなる2層構造をもつ多層プリフォーム23が得られる。
次に本実施の更なる変形例について、図6により説明する。図1乃至図4に示す実施の形態において、第2材料Bを押し出す第2流路42が主流路35に対して第1流路41の傾斜角αより大きな傾斜角βをもって傾斜する構造を示したが、これに限らず、第2流路42は、主流路35に対して直交して延びていてもよい。
すなわち、図6に示すように、第1材料Aを押し出す第1流路41は、主流路35に対してノズル開口32側へ向くよう傾斜角αをもって傾斜して配置されている。さらに第2材料Bを押し出す第2流路42は、主流路35に対して直交して延びている。
さらに第1流路41の第1開口41aに対して、第2流路42の第2開口42aは、主流路35のうちノズル開口32側にずれて配置されている。
第1材料を押し出す第1流路41と、第2材料を押し出す第2流路42について、更に図6により述べる。第1流路41は、主流路35側において、上述のように主流路35に対して傾斜する傾斜部41bを有し、この傾斜部41bは更に大径部41dに連結されている。
また第1流路41の第1開口41aは、円環状に形成されている。
また第2流路42は、主流路35側において、上述のように主流路35に対して直交する直交部42cを有し、この直交部42cは更に大径部42dに連結されている。
また第2流路42のうち直交部42cの大径部42d側端部には円周状に延びる円環状部42eが設けられ、第2流路42の直交部42cは、円環状に形成されている。
さらにまた、ホットランナーノズル30のノズル本体31内には、第1流路41内の第1材料Aと、第2流路42内の第2材料Bと、主流路35の空間35a内に第1流路41から押し出された第1材料Aおよび第2流路42から押し出された第2材料Bとを加熱するヒータ33が設けられ、このヒータ33によりこれら第1材料Aおよび第2材料Bを溶融状態で射出成形金型2側へ供給することができる。
このような構成からなるホットランナーノズル30において、第1材料Aを押し出す第1流路41は傾斜部41bと、大径部41dとを有する。また第2材料Bを押し出す第2流路42は直交部42cと、大径部42dとを有する。
さらにホットランナーノズル30の第1流路41の大径部41dは第1押出機45に接続され、第1押出機45は第1材料A用のペレットを収納した第1ペレット収納部47に接続されている。
またホットランナーノズル30の第2流路42の大径部42dは第2押出機46に接続され、第2押出機46は第2材料B用のペレットを収納した第2ペレット収納部48に接続されている。
1 プリフォームの製造装置
2 射出成形金型
3 キャビティ
10 多層容器
11 内層
12 外層
23 多層プリフォーム
24 内層
25 外層
30 ホットランナーノズル
31 ノズル本体
32 ノズル開口
33 ヒータ
35 主流路
35a 空間
37 開閉シャフト
41 第1流路
41a 第1開口
41b 傾斜部
41c 平行部
41d 大径部
41e 円環状部
42 第2流路
42a 第2開口
42b 傾斜部
42c 直交部
42d 大径部
42e 円環状部
45 第1押出機
46 第2押出機
47 第1ペレット収納部
48 第2ペレット収納部

Claims (8)

  1. 多層プリフォームを製造するためのプリフォームの製造装置において、
    射出成形金型と、
    前記射出成形金型に接続されたホットランナーノズルとを備え、
    前記ホットランナーノズルは前記射出成形金型側に位置するノズル開口と、前記ノズル開口に連通するとともに直線状に設けられた主流路と、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路内を摺動して前記ノズル開口を開閉するとともに、前記主流路内に空間を形成する開閉シャフトとを有し、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路に第1開口を介して接続され、第1材料を前記主流路の前記空間に押し出す第1流路を設け、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路に第2開口を介して接続され、第2材料を前記主流路の前記空間の前記第1材料外側に押し出す第2流路を設け、
    前記第2開口は前記第1開口に対して前記ノズル開口側に位置し、前記第1開口および前記第2開口が前記主流路に対して開となった状態で、前記開閉シャフトの前記ノズル開口側端部は前記第2開口と前記ノズル開口との間に位置し、
    前記開閉シャフトにより形成された直線上に延びる前記主流路内の前記空間のうち、前記第2開口から前記ノズル開口までの領域において、前記第1材料は前記開閉シャフトに接して冷却され、前記第2材料は前記主流路の内壁に接して冷却され、前記第1材料と前記第2材料は2層構造を形成する、プリフォームの製造装置。
  2. 前記主流路内において、前記開閉シャフトと、前記主流路の内壁の冷却温度の差により、前記第1材料と前記第2材料は互いに混じり合うことなく前記2層構造を形成する、請求項1記載のプリフォームの製造装置。
  3. 前記第1流路は前記主流路に対して前記ノズル開口側を向くよう傾斜して配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、請求項記載のプリフォームの製造装置。
  4. 前記第1流路は前記主流路に対して平行に配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、請求項記載のプリフォームの製造装置。
  5. 多層プリフォームを製造するためのホットランナーノズルにおいて、
    前記ホットランナーノズルは射出成形金型側に位置するノズル開口と、前記ノズル開口に連通するとともに直線状に設けられた主流路と、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路内を摺動して前記ノズル開口を開閉するとともに、前記主流路内に空間を形成する開閉シャフトとを有し、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路に第1開口を介して接続され、第1材料を前記主流路の前記空間に押し出す第1流路を設け、
    前記ホットランナーノズルの前記主流路に第2開口を介して接続され、第2材料を前記主流路の前記空間の前記第1材料外側に押し出す第2流路を設け、
    前記第2開口は前記第1開口に対して前記ノズル開口側に位置し、前記第1開口および前記第2開口が前記主流路に対して開となった状態で、前記開閉シャフトの前記ノズル開口側端部は前記第2開口と前記ノズル開口との間に位置し、
    前記開閉シャフトにより形成された直線上に延びる主流路内の空間のうち、前記第2開口から前記ノズル開口までの領域において、前記第1材料は前記開閉シャフトに接して冷却され、前記第2材料は前記主流路の内壁に接して冷却され、前記第1材料と前記第2材料は2層構造を形成する、ホットランナーノズル。
  6. 前記主流路内において、前記開閉シャフトと、前記主流路の内壁の冷却温度の差により、前記第1材料と前記第2材料は互いに混じり合うことなく前記2層構造を形成する、請求項5記載のホットランナーノズル。
  7. 前記第1流路は前記主流路に対して前記ノズル開口側を向くよう傾斜して配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、請求項記載のホットランナーノズル。
  8. 前記第1流路は前記主流路に対して平行に配置され、前記第2流路は前記主流路に対して直交または傾斜して配置されている、請求項記載のホットランナーノズル。
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