JP7288389B2 - 列車位置判定装置および列車位置判定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、駅の定位置に停止する列車の位置を判定する列車位置判定装置等に関する。
従来より、列車が駅の定位置に停止する際の列車位置を、カメラで撮影した画像を用いて判定する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、駅に設置された停止位置目標(特許文献1の停止目標標識)と列車先頭位置との差に基づいて停止位置が正常か否かを判定する技術が開示されている。
しかしながら、撮影画像から列車位置を判定する際の問題として、車体毎に塗装やラッピング等のデザインが異なり得る問題や、判定する時間帯によって車体表面の光の反射具合が異なる問題、降雨や降雪といった天候の問題等、様々な問題があった。そのため、上記特許文献1においても、図21~22を参照した[0051]~[0052]段落には、列車の先頭部側面に特別なマークを貼付して列車位置を判定する方法や、特別な縞模様パターンを線路脇に設置して列車進入によってどの程度隠れたかを撮影画像から判定する方法が示されている。
すなわち、従来においては、撮影画像から列車位置を判定する際、上述した様々な問題に対応する万能な判定とするために、地上又は車上のどちらか或いは両方に、従来の駅や車両には設けられていない何らかの特別なマーカーを設けるのが通常の対処法であるという考えがあった。
本発明が解決しようとする課題は、特別なマーカーを設けることなく撮影画像から列車位置を判定することを可能とする技術を提案すること、である。
上記課題を解決するための第1の発明は、
駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラ(例えば、図1の第1の俯瞰カメラ21,第2の俯瞰カメラ23)と、
前記俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する処理装置(例えば、図1の処理装置200)と、
を具備した列車位置判定装置(例えば、図1の列車位置判定装置2)であって、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定手段(例えば、図7の含有判定部241)と、
前記含有判定手段により肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定手段(例えば、図7の停止位置判定部245)と、
を備えた列車位置判定装置である。
駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラ(例えば、図1の第1の俯瞰カメラ21,第2の俯瞰カメラ23)と、
前記俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する処理装置(例えば、図1の処理装置200)と、
を具備した列車位置判定装置(例えば、図1の列車位置判定装置2)であって、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定手段(例えば、図7の含有判定部241)と、
前記含有判定手段により肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定手段(例えば、図7の停止位置判定部245)と、
を備えた列車位置判定装置である。
第1の発明によれば、列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影の末端部を俯瞰カメラの撮影画像から判定し、当該末端部の位置から定位置に対する列車の相対位置を判定することができるようになる。列車が駅に進入すると、列車とプラットホームとの隙間には必ず線状陰影が生じる。この線状陰影を撮影画像から判定して列車位置の判定に利用するのである。これにより、従来の駅や車両には設けられていない何らかの特別なマーカーを地上や車上に設けることなく、撮影画像から列車位置を判定することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記俯瞰カメラは、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
前記俯瞰カメラは、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
第2の発明によれば、駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車の先頭車両とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された第1の俯瞰カメラの撮影画像から、列車位置を判定することができる。特に、第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている線状陰影の末端部の位置変化が止まった場合に、列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、定位置に対する列車の相対位置を判定することができる。このため、停止位置の判定タイミングを適切に判断できるようになる。
第3の発明は、第1の発明において、
前記俯瞰カメラは、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
前記俯瞰カメラは、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
第3の発明によれば、駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車の最後尾車両とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された第2の俯瞰カメラの撮影画像から、列車位置を判定することができる。特に、第2の俯瞰カメラの撮影画像に写っている線状陰影の末端部の位置変化が止まった場合に、列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、定位置に対する列車の相対位置を判定することができる。このため、停止位置の判定タイミングを適切に判断できるようになる。
第4の発明は、第1の発明において、
前記俯瞰カメラには、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラと、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラと、があり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定と、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定とを行い、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まり、且つ、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている場合の当該末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
前記俯瞰カメラには、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラと、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラと、があり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定と、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定とを行い、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まり、且つ、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている場合の当該末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
列車位置判定装置である。
第4の発明によれば、駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車の先頭車両とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された第1の俯瞰カメラの撮影画像と、当該列車の最後尾車両とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された第2の俯瞰カメラの撮影画像との両方を用いて、列車位置を判定することができる。特に、第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている線状陰影の末端部の位置変化が止まり、且つ、第2の俯瞰カメラの撮影画像に線状陰影の末端部が写っている場合の当該末端部の位置変化が止まった場合に、列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、定位置に対する列車の相対位置を判定することができる。このため、停止位置の判定タイミングを適切に判断できるようになる。
第5の発明は、第1~第4の何れかの発明において、
前記処理装置は、
前記俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影に基づいて、前記駅への前記列車の進入、停止、および進出を判定する列車判定手段(例えば、図7の列車判定部243)、
を備えた列車位置判定装置である。
前記処理装置は、
前記俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影に基づいて、前記駅への前記列車の進入、停止、および進出を判定する列車判定手段(例えば、図7の列車判定部243)、
を備えた列車位置判定装置である。
第5の発明によれば、駅に列車が進入したこと、停止したこと、進出したことを俯瞰カメラの撮影画像から判定することができる。
第6の発明は、第1~第5の何れかの発明において、
前記列車には、編成両数が異なる列車があり、
前記俯瞰カメラは、前記編成両数が異なる列車それぞれの前記末端車両に対応する前記俯瞰位置に設置されており、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている前記俯瞰カメラが何れかに基づいて、前記列車の編成両数を判定する両数判定手段、
を有する、
列車位置判定装置である。
前記列車には、編成両数が異なる列車があり、
前記俯瞰カメラは、前記編成両数が異なる列車それぞれの前記末端車両に対応する前記俯瞰位置に設置されており、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている前記俯瞰カメラが何れかに基づいて、前記列車の編成両数を判定する両数判定手段、
を有する、
列車位置判定装置である。
第6の発明によれば、編成両数の異なる列車が駅に停止する場合に、当該列車の編成両数を判定することが可能となる。
第7の発明は、
駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する列車位置判定方法であって、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定ステップと、
前記含有判定ステップにおいて肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定ステップと、
を含む列車位置判定方法である。
駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する列車位置判定方法であって、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定ステップと、
前記含有判定ステップにおいて肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定ステップと、
を含む列車位置判定方法である。
第7の発明によれば、第1の発明と同様の作用効果を奏する列車位置判定方法を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
[全体構成]
図1は、本実施形態における列車位置判定装置2の全体構成例を示す図である。この列車位置判定装置2は、レールR上を走行する列車1の位置を判定するためのものであり、図1では、停止位置目標として定められた駅の定位置(図2を参照)に停止した状態の列車1を併せて示している。また、図2は、列車位置判定装置2が設置された駅を上から見た概略図であり、図3は、当該駅に停止した列車1の先頭車両11を進行方向前方側から見た概略図である。
図1は、本実施形態における列車位置判定装置2の全体構成例を示す図である。この列車位置判定装置2は、レールR上を走行する列車1の位置を判定するためのものであり、図1では、停止位置目標として定められた駅の定位置(図2を参照)に停止した状態の列車1を併せて示している。また、図2は、列車位置判定装置2が設置された駅を上から見た概略図であり、図3は、当該駅に停止した列車1の先頭車両11を進行方向前方側から見た概略図である。
本実施形態の列車位置判定装置2は、設置駅において対象のプラットホーム4(より詳細には番線)毎に設けられ、2つの俯瞰カメラ21,23と、各俯瞰カメラ21,23の撮影画像に基づいて列車1の位置を判定する処理装置200と、を具備する。また、プラットホーム4には、その軌道側端縁に配置されてプラットホーム4上を軌道側と仕切るためのホーム柵3が設けられており、処理装置200からの列車1の停止通知を受けて駆動制御部300がホームドア31の開閉を制御する構成となっている。
俯瞰カメラ21,23は、プラットホーム4の端部上方において、駅に停止した列車1の先頭車両11および最後尾車両13である末端車両をそれぞれ見下ろす俯瞰位置に設置される。例えば、列車1の進行方向前方側の端部上方に一方の俯瞰カメラ(第1の俯瞰カメラ)21が設置され、進行方向後方側の端部上方に他方の俯瞰カメラ(第2の俯瞰カメラ)23が設置される。各俯瞰カメラ21,23の設置態様は特に限定されないが、例えば、図3において第1の俯瞰カメラ21について示すように、プラットホーム4の天井部分に撮影方向を下に向けて設置される。プラットホーム4の支柱に設ける等の構成でもよい。
ここで、列車1がプラットホーム4に進入すると、列車1の車体側面とプラットホーム4の端縁との間の隙間部分に特徴的な影が生じる。この影を線状陰影という。各俯瞰カメラ21,23は、当該隙間部分に生じた線状陰影を撮影範囲に含めて撮影し、撮影画像を処理装置200へ出力する。そのために、第1の俯瞰カメラ21は、定位置に列車1が停止した場合に先頭車両11とプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影のうち、その末端部が図2に示す撮影範囲A11に含まれる俯瞰位置に設置される。一方、第2の俯瞰カメラ23は、定位置に列車1が停止した場合に最後尾車両13とプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影のうち、その末端部が図2に示す撮影範囲A13に含まれる俯瞰位置に設置される。
そして、処理装置200は、各俯瞰カメラ21,23の撮影画像を画像処理することで、プラットホーム4における列車1の進入、停止、および進出に係る判定(列車判定)と、停止した位置の判定(停止位置判定)と、を行う。
[列車判定について]
列車判定では、列車進入判定と、列車停止判定と、列車進出判定と、を行う。図4は、駅に列車1が進入して停止する過程での第2の俯瞰カメラ23の撮影画像の遷移例を示す図であり、図5は、駅に列車1が進入して停止し、さらに駅から進出する過程での第1の俯瞰カメラ21の撮影画像の遷移例を示す図である。
列車判定では、列車進入判定と、列車停止判定と、列車進出判定と、を行う。図4は、駅に列車1が進入して停止する過程での第2の俯瞰カメラ23の撮影画像の遷移例を示す図であり、図5は、駅に列車1が進入して停止し、さらに駅から進出する過程での第1の俯瞰カメラ21の撮影画像の遷移例を示す図である。
先ず、処理装置200は、列車判定のために、第1の俯瞰カメラ21の撮影画像(以下「進出側撮影画像」ともいう)および第2の俯瞰カメラ23の撮影画像(以下「進入側撮影画像」ともいう)のそれぞれについて、線状陰影が含まれているか否かの判定(含有判定)を例えばフレーム毎に繰り返す含有判定処理を行う。
ここで、駅に列車1がいない場合は、プラットホーム4およびホーム柵3の進入側(進行方向後方側)の端部と、周辺の軌道部分とが第2の俯瞰カメラ23によって撮影される(図4(1))。同様に、プラットホーム4およびホーム柵3の進出側(進行方向前方側)の端部と、周辺の軌道部分とが第1の俯瞰カメラ21によって撮影される(図5(1))。当然、含有判定は、進入側撮影画像と進出側撮影画像の何れについても否定される。
一方、駅に列車1が進入すると、先ず、第2の俯瞰カメラ23の撮影範囲A13に列車1が写り始め、軌道端縁との隙間の線状陰影7が進入側撮影画像に含まれるようになる(図4(2))。より詳細には、進入側撮影画像には、線状陰影7の先頭側の末端部71が写り始める。結果、進入側撮影画像について含有判定が肯定される。本実施形態では、この進入側撮影画像に係る含有判定結果に基づいて、列車進入判定を行う。すなわち、進入側撮影画像について含有判定結果が否定判定から肯定判定へと変わったタイミングで、列車1が駅に進入し始めたと判定する。
列車1が進入したと判定したならば、列車停止判定に移る。本実施形態では、進入側撮影画像に基づく列車停止判定(進入側停止判定)と、進出側撮影画像に基づく列車停止判定(進出側停止判定)と、を行う。
ここで、図4(2)に示したように進入側撮影画像に線状陰影7が写り始めた後、先頭車両11の先端部分が撮影範囲A13(図2を参照)を通過した以降は、図4(3)に示すように、進入側撮影画像の中央付近を線状陰影7が横切ったままの状態が続く。そして、最後尾車両13の後端部分が撮影範囲A13に入ると、図4(4)に示すように、線状陰影7の後尾側の末端部73が写り始める。その後は、図4(5)に示すように、列車1の進行とともに末端部73が進行方向側へと動いて線状陰影7が徐々に短くなり、列車1が停止すると当該状態変化(末端部73の位置変化とも言える)が止まる。この末端部73の状態変化に基づいて、進入側停止判定を行う。すなわち、図4(5)等に示すように進入側撮影画像に線状陰影7の末端部73が写っており、且つ、当該末端部73の状態変化が止まった場合に、列車1が停止したと判断する。
一方で、先頭車両11がプラットホーム4の進入方向前方側の端部に到達し、その先端部分が撮影範囲A11(図2を参照)に入ると、図5(2)に示すように、進出側撮影画像にも線状陰影7が含まれるようになる。より詳細には、進出側撮影画像には、線状陰影7の先頭側の末端部71が写り始める。その結果、進出側撮影画像についても含有判定が肯定される。その後は、図5(3)に示すように、列車1の進行とともに末端部71が進行方向側へと動いて線状陰影が徐々に長くなり、列車1が停止すると当該状態変化が止まる。この末端部71の状態変化に基づいて、進出側停止判定を行う。すなわち、進出側撮影画像に写っている線状陰影7の末端部71の位置変化が止まった場合に、列車1が停止したと判断する。そして、進入側停止判定が肯定判定され、且つ、進出側停止判定が肯定判定された場合に、列車1が停止したと判定する。
なお、進出側停止判定のみを行って列車1の停止を判定する構成としてもよいし、進入側停止判定のみを行って列車1の停止を判定する構成としてもよい。
列車1が停止したと判定したならば、後述する停止位置判定に移り、列車1が定位置に停止したと判定されると、列車1への乗客の乗り降りのためにホームドア31の駆動制御部300に定位置に停止した旨の停止通知が送出されてホームドア31が開閉される。その後、ホームドア31の駆動制御部300からホームドア31が閉扉したことを示す通知を受信した後、或いは、当該通知の受信を想定しない場合には停止位置判定に続いて自動的に、列車進出判定を行う。本実施形態では、進出側撮影画像に係る含有判定結果に基づいて、列車進出判定を行う。
ここで、駅から列車1が出発すると、進出側撮影画像に写っている線状陰影7の先頭側の末端部71が進行方向側へと動き始め(図5(4))、線状陰影7が横切ったままの状態が続いた後(図5(5))、最後尾車両13の後端部分が撮影範囲A11に入ると、線状陰影7の後尾側の末端部73が写り始める(図5(6))。そして、当該後端部分が撮影範囲A11から出て駅から列車1が進出し終えると、進出側撮影画像から線状陰影が消失する。結果、進出側撮影画像について含有判定が否定される。本実施形態では、この進出側撮影画像に係る含有判定結果に基づいて、列車進出判定を行う。すなわち、進出側撮影画像について含有判定結果が肯定判定から否定判定へと変わったタイミングで、列車1が駅から進出し終えたと判定する。
[停止位置判定について]
停止位置判定では、停止した列車1が定位置に停止したか否かの判定を行う。例えば、定位置を基準とする所定の定位置停止範囲A3(図2を参照)内に先頭車両11の先端位置が収まるように停止した場合に、列車1が定位置に停止したと判定する。
停止位置判定では、停止した列車1が定位置に停止したか否かの判定を行う。例えば、定位置を基準とする所定の定位置停止範囲A3(図2を参照)内に先頭車両11の先端位置が収まるように停止した場合に、列車1が定位置に停止したと判定する。
本実施形態では、列車1が停止したと判定したときの進出側撮影画像を用い、当該進出側撮影画像に写っている線状陰影7の先頭側の末端部71の位置に基づいて、定位置に対する列車1の相対位置を判定する。そのために、定位置に対応する進出側撮影画像内の位置(画像座標系(x,y)のy値;図6を参照)を予め設定しておく。より詳細には、第1の俯瞰カメラ21の設置位置および設置向きを、上記したように列車1が定位置に停止した場合の線状陰影7の先頭側の末端部71が撮影範囲A11に含まれることに加えて、定位置停止範囲A3のy方向の全域が撮影範囲A11内となるように設定する。その上で、定位置に対応する進出側撮影画像内のy値を事前に特定して設定しておく。
そして、実際の進出側撮影画像内の末端部71のy値と予め設定しておいた定位置のy値との差から、定位置に対する列車1の相対位置を判定する。図6は、列車1が停止したと判定したときの進出側撮影画像例を示す図であり、定位置を一点鎖線で示し、定位置停止範囲A3を二点鎖線で示している。図6では、定位置との間のy方向の距離が所定値D3以内の範囲が定位置停止範囲A3となっている。そして、図6の例では、末端部71がこの定位置停止範囲A3内となっており、停止位置判定で列車1は定位置に停止したと判定する。なお、幾つかの路線で採用されているように、プラットホーム4上に、定位置(ジャスト位置)を示す表記や、定位置停止範囲A3を示すテープ状/ライン状の表記を設けてもよいし、設けなくてもよい。当該表記を設ける場合には、先頭車両側と最後尾車両側との両方に設けるとしてもよいし、先頭車両側或いは最後尾車両側にのみ設けることとしてもよい。何れの場合も表記がある場合には当該表記を使用して定位置や定位置停止範囲A3を撮影画像から判定して利用することが可能である。本実施形態ではこれらの表記は無いこと、或いは、表記があるとしても利用しないこととする。
具体的には、末端部71のy値をもとに定位置とのy方向の距離を求め、定位置に対する列車1の相対位置として判定する。そして、求めた距離が所定値D3以下であれば、列車1が定位置に停止したと判定する。
列車1が定位置に停止したと判定したならば、処理装置200は、列車1が定位置に停止した旨の停止通知を駆動制御部300へ出力する。当該停止通知を受けて、駆動制御部300は、ホームドア31を開動作させる。また、その後の乗客の乗り降りが終了すると、駆動制御部300は、ホームドア31を閉動作させる。
なお、列車停止判定は、進出側撮影画像を用いて行う構成に限らず、進入側撮影画像を用いて行う構成でもよい。その場合は、列車1が定位置に停止したときの最後尾車両13の後端位置に対応する進入側撮影画像内の位置(y値)を予め設定しておく。そして、列車1が停止したと判定したときに進入側撮影画像に写っている線状陰影7の後尾側の末端部73の位置に基づいて、定位置に対する列車1の相対位置を判定する。
[機能構成]
図7は、処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。図7に示すように、処理装置200は、操作部210と、表示部220と、通信部230と、制御部240と、記憶部250とを備え、一種のコンピュータとして構成することができる。
図7は、処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。図7に示すように、処理装置200は、操作部210と、表示部220と、通信部230と、制御部240と、記憶部250とを備え、一種のコンピュータとして構成することができる。
操作部210は、プッシュスイッチやダイヤル等を有して構成され、表示部220は、LEDや小型の液晶表示装置等を有して構成される。操作部210および表示部220は、主に作業員によってメンテナンス時に利用されるものである。
通信部230は、例えば無線通信モジュールやルータ、モデム、TA、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等で実現される有線或いは無線の通信装置であり、外部装置(俯瞰カメラ21,23や駆動制御部300等)との間で通信を行う。この通信部230を介して第1の俯瞰カメラ21からフレーム毎に入力される進出側撮影画像は進出側撮影画像データ253として、第2の俯瞰カメラ23からフレーム毎に入力される進入側撮影画像は進入側撮影画像データ255として、記憶部250に格納される。
制御部240は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の電子部品によって実現され、装置各部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、通信部230を介して入力されたデータ等に基づいて各種の演算処理を行い、処理装置200の動作を制御する。この制御部240は、含有判定部241と、列車判定部243と、停止位置判定部245とを含む。これらの機能部は、プログラムを実行することによりソフトウェアとして実現される処理ブロックであってもよいし、ASICやFPGA等のハードウェア回路によって実現される回路ブロックであってもよい。本実施形態では、制御部240が列車位置判定プログラム251を実行することによりソフトウェアとして実現される処理ブロックとして説明する。
含有判定部241は、第1の俯瞰カメラ21からの進出側撮影画像および第2の俯瞰カメラ23からの進入側撮影画像のそれぞれについて、線状陰影が含まれているか否かの含有判定を繰り返し行う。線状陰影の判定は、例えば、撮影画像から暗色部分(所定の暗色輝度条件を満たす輝度値の画素)を抽出し、抽出した暗色部分のなかから一定幅で且つ直線状の輪郭形状を成す暗色部分が存在するかを判定する方法を採用することができる。また、所定幅で且つ直線状の暗色部分画像を撮影画像のなかから検出するパターンマッチングの手法を採用することとしてもよい。
列車判定部243は、列車判定を行う機能部であり、進入側撮影画像に係る含有判定結果に基づく列車進入判定と、進出側撮影画像に係る含有判定結果に基づく列車進出判定とを行う。また、進入側撮影画像および進出側撮影画像に含まれる線状陰影の末端部の状態変化を監視して、列車停止判定を行う。
停止位置判定部245は、停止位置判定を行う機能部であり、例えば、進出側撮影画像に写っている線状陰影の末端部の位置に基づいて定位置に対する列車1の相対位置を判定し、列車1が定位置に停止したか否かを判定する。
記憶部250は、ICメモリやハードディスク、光学ディスク等の記憶媒体により実現される。この記憶部250には、処理装置200を動作させ、処理装置200が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が予め記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。例えば、記憶部250には、列車位置判定プログラム251と、進出側撮影画像データ253と、進入側撮影画像データ255とが格納される。また、その他にも、事前に設定された進出側撮影画像内の定位置のy値等が格納される。
列車位置判定プログラム251は、制御部240を含有判定部241、列車判定部243、および停止位置判定部245として機能させるためのプログラムである。
[処理の流れ]
図8は、処理装置200が行う処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、処理装置200において、制御部240が記憶部250から列車位置判定プログラム251を読み出して実行することで実現できる。
図8は、処理装置200が行う処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、処理装置200において、制御部240が記憶部250から列車位置判定プログラム251を読み出して実行することで実現できる。
図8に示すように、先ず、含有判定部241が、含有判定処理を開始する(ステップS1)。この含有判定処理によって含有判定が繰り返され、進入側撮影画像に線状陰影が含まれているか否かの判定と、進出側撮影画像に線状陰影が含まれるか否かの判定とがフレーム毎に行われる。
その後は、列車判定部243が、進入側撮影画像に係る含有判定結果を監視して、列車進入判定を行う(ステップS3)。
そして、列車1が進入し始めたと判定した場合には(ステップS5:YES)、列車判定部243は、続いて列車停止判定を行う(ステップS7)。本実施形態では、進入側撮影画像に基づく進入側停止判定と、進出側撮影画像に基づく進出側停止判定とを行い、何れも肯定された場合に列車1が停止したと判定する。
そして、列車1が停止したと判定した場合には(ステップS9:YES)、停止位置判定部245が、停止位置判定を行う(ステップS11)。本実施形態では、列車1が停止したと判定したときの進出側撮影画像に写る線状陰影の末端部のy値と予め定められる定位置のy値との差から、定位置に対する列車1の相対位置を判定する。そして、それが定位置停止範囲内であれば、列車1が定位置に停止したと判定する。定位置以外の判定としては、ショート(定位置に達していない)やオーバー(定位置を超えた過走)を判定する。また、定位置と停止位置間の距離を画像から算出することとしてもよい。その場合、各俯瞰カメラ21,23の設置位置と定位置との関係や、俯瞰カメラ21,23の撮影画像に写る定位置と停止位置との間の画素数と1画素分の距離との関係等を利用することができる。
そして、列車1が定位置に停止したと判定したならば(ステップS13:YES)、駆動制御部300に停止通知を出力する(ステップS15)。
その後は、列車判定部243が、進出側撮影画像に係る含有判定結果を監視して、列車進出判定を行う(ステップS17)。
そして、列車が進出し終えたと判定したら(ステップS19:YES)、終了判定を行い、本処理を終了するまでの間は(ステップS21:NO)、ステップS3に戻って上記した処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、プラットホーム4の進行方向前方側の端部上方および進行方向後方側の端部上方の俯瞰位置にそれぞれ第1の俯瞰カメラ21と第2の俯瞰カメラ23とを設置し、第1の俯瞰カメラ21によって列車1の先頭車両11とプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影を撮影するとともに、第2の俯瞰カメラ23によって列車1の最後尾車両13とプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影を撮影することができる。そして、各俯瞰カメラ21,23の撮影画像に写っている線状陰影の末端部の位置に基づいて、列車1の進入、停止、および進出を判定するとともに、列車1が停止したと判断したタイミングで、列車1の停止位置を判定することができる。例えば、列車1が停止したと判定したときの進出側撮影画像における末端部の位置から定位置に対する列車1の相対位置を判定し、列車1の停止位置が定位置停止範囲内か否かを判定することができる。これによれば、特別なマーカーを地上や車上に設けることなく、撮影画像から列車位置を判定することが可能となる。また、列車1が定位置に停止したか否かの判定を、適切なタイミングで行うことが可能となる。
なお、本発明を適用可能な形態は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、対象のプラットホーム4に編成両数の異なる列車1が停止する場合には、各編成両数の列車1が駅に停止したときの最後尾車両13を見下ろす俯瞰位置のそれぞれに、第2の俯瞰カメラ23を設置しておくとよい。図9は、本変形例の列車位置判定装置2Bの全体構成例を示す図である。また、図10および図11は、列車位置判定装置2Bが設置された駅を上から見た概略図であり、一例として、図10において4両編成の列車1aが停止した状態、図11において3両編成の列車1bが停止した状態を示している。
図9に示すように、本変形例の列車位置判定装置2Bは、2つの第2の俯瞰カメラ23(23a,23b)を備える。具体的には、一方の第2の俯瞰カメラ23aは、図10に示すように、4両編成の列車1aが定位置に停止した場合に最後尾車両13aとプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影のうち、その末端部が撮影範囲A131に含まれる俯瞰位置に設置される。また、他方の第2の俯瞰カメラ23bは、図11に示すように、3両編成の列車1bが定位置に停止した場合に最後尾車両13bとプラットホーム4との隙間に生じる線状陰影のうち、その末端部が撮影範囲A133に含まれる俯瞰位置に設置される。
そして、この列車位置判定装置2Bにおいて処理装置200は、上記実施形態で説明したプラットホーム4における列車1の進入、停止、および進出に係る判定(列車判定)と、停止した位置の判定(停止位置判定)と、に加えて、両数判定を行う。両数判定の処理を行う両数判定処理部(両数判定手段)を処理装置200が追加的に備えることとしてもよい。
具体的には、処理装置200は、何れか一方の第2の俯瞰カメラ23の撮影画像(進入側撮影画像)を用いて、上記実施形態と同様の要領で列車進入判定を行う。その結果列車1が進入したと判定したならば、列車停止判定として、第1の俯瞰カメラ21の撮影画像(進出側撮影画像)を用いた進出側停止判定を行う。そして、進出側停止判定が肯定判定されたら列車1が停止したと判定し、そのときの2つの第2の俯瞰カメラ23(23a,23b)の撮影画像を用いて両数判定を行って、停止した列車1の編成両数を判定する。すなわち、両数判定では、第2の俯瞰カメラ23aの撮影画像に線状陰影の後尾側の末端部が写っていれば、停止した列車1が4両編成の列車1aと判定する。一方、第2の俯瞰カメラ23bの撮影画像に線状陰影の後尾側の末端部が写っていれば、停止した列車1が3両編成の列車1bと判定する。
また、停止位置判定は、上記実施形態と同様の要領で、第1の俯瞰カメラ21の撮影画像を用いて行う。なお、第2の俯瞰カメラ23の撮影画像を用いて停止位置判定を行う場合には、停止する列車の編成両数毎に、該当する列車1が定位置に停止したときの最後尾車両13の後端位置に対応する進入側撮影画像内の位置(y値)を予め設定しておけばよい。本変形例では、4両編成の列車1aが定位置に停止したときの最後尾車両13aの後端位置に対応する第2の俯瞰カメラ23aの撮影画像(進入側撮影画像)内の位置(y値)と、3両編成の列車1bが定位置に停止したときの最後尾車両13bの後端位置に対応する第2の俯瞰カメラ23bの撮影画像(進入側撮影画像)内の位置(y値)と、を予め設定しておく。そして、両数判定で判定した編成両数に応じたy値を用い、当該編成両数に応じた第2の俯瞰カメラ23の撮影画像を用いて停止位置判定を行う。
そして、列車1が定位置に停止したと判定したならば、処理装置200は、列車1が定位置に停止した旨の停止通知を、停止した列車1の編成両数と併せて駆動制御部300へ出力する。当該通知を受けた駆動制御部300は、通知された編成量数を用いてホームドア31の開閉を制御する。すなわち、停止したのが4両編成の列車1aなのか3両編成の列車1bなのかに応じて、開閉が必要なホームドア31のみを対象に開閉を制御する。
1 列車、11 先頭車両、13 最後尾車両、2,2B 列車位置判定装置、21 第1の俯瞰カメラ、23 第2の俯瞰カメラ、200 処理装置、240 制御部、241 含有判定部、243 列車判定部、245 停止位置判定部、250 記憶部、251 列車位置判定プログラム、253 進出側撮影画像データ、255 進入側撮影画像データ、3 ホーム柵、31 ホームドア、300 駆動制御部、4 プラットホーム、R レール
Claims (7)
- 駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラと、
前記俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する処理装置と、
を具備した列車位置判定装置であって、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定手段と、
前記含有判定手段により肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定手段と、
を備えた列車位置判定装置。 - 前記俯瞰カメラは、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
請求項1に記載の列車位置判定装置。 - 前記俯瞰カメラは、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラであり、
前記含有判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定し、
前記相対位置判定手段は、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
請求項1に記載の列車位置判定装置。 - 前記俯瞰カメラには、前記先頭車両を前記末端車両とした第1の俯瞰カメラと、前記最後尾車両を前記末端車両とした第2の俯瞰カメラと、があり、
前記含有判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定と、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かの判定とを行い、
前記相対位置判定手段は、前記第1の俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置変化が止まり、且つ、前記第2の俯瞰カメラの撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている場合の当該末端部の位置変化が止まった場合に、前記列車が停止したと判断して、当該末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する、
請求項1に記載の列車位置判定装置。 - 前記処理装置は、
前記俯瞰カメラの撮影画像に写っている前記線状陰影に基づいて、前記駅への前記列車の進入、停止、および進出を判定する列車判定手段、
を備えた請求項1~4の何れか一項に記載の列車位置判定装置。 - 前記列車には、編成両数が異なる列車があり、
前記俯瞰カメラは、前記編成両数が異なる列車それぞれの前記末端車両に対応する前記俯瞰位置に設置されており、
前記処理装置は、
前記撮影画像に前記線状陰影の前記末端部が写っている前記俯瞰カメラが何れかに基づいて、前記列車の編成両数を判定する両数判定手段、
を有する、
請求項1~5の何れか一項に記載の列車位置判定装置。 - 駅の定位置に列車が停止した場合に、当該列車とプラットホームとの隙間に生じる線状陰影のうち、当該列車の先頭車両又は最後尾車両である末端車両と前記プラットホームとの隙間に生じる当該線状陰影の末端部が撮影範囲に含まれる俯瞰位置に設置された俯瞰カメラの撮影画像に基づいて、前記列車の位置を判定する列車位置判定方法であって、
前記撮影画像に前記線状陰影が含まれているか否かを判定する含有判定ステップと、
前記含有判定ステップにおいて肯定判定された場合に、前記撮影画像に写っている前記線状陰影の前記末端部の位置に基づいて、前記定位置に対する前記列車の相対位置を判定する相対位置判定ステップと、
を含む列車位置判定方法。
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