JP2016049907A - 列車通過方向判定方法およびその装置並びに列車停止位置判定方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車上に搭載した機器のみで、構内における列車の通過方向および停止位置を判定することができる方法および装置を提供する。
【解決手段】構内の可能なルート上の全てのポイントの位置情報およびポイントにおける通過方向のデータを記憶させた構内線路情報テーブルを車上に備え、車上の測位装置から時々刻々入力する位置情報を構内線路情報テーブルと照合し、入力した位置情報がいずれかのポイントの位置情報と一致したとき、車上のジャイロセンサが出力するヨー角が、そのポイントについて構内線路情報テーブルに登録されているヨー角から判断される通過方向と一致したときは、そのポイントを構内線路情報テーブルに登録されている方向に通過したと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は,列車が上下どちらの方向から駅に進入して、構内のポイントをどちらの方向に通過したかを判定する方法およびその装置並びに列車の停止位置を判定する方法およびその装置に関する。
列車からの乗客の転落事故を防ぐため、列車(単体車両も含む。)がホームの無い位置に停止した場合は、車掌が開扉操作を行ってもドアを開かせないようにした開扉支援装置は、たとえば、非特許文献1,2に記載されている。
非特許文献1に記載の開扉支援装置は、列車の最前部と最後部の左右両側に超音波センサを設け、超音波センサから照射される超音波の反射波を最前部と最後部の左側または右側の同一側で受けた場合に、その側にホームが有ると判断するホーム検知装置を用いる。そして、乗務員が誤ってホームの無い側のドアを開扉させるスイッチ操作を行なっても、ホーム検知装置がホームが有ると判断していないことに基づいてドア開閉装置のドア開放動作を禁止するようにしたものである。
しかし、非特許文献1の超音波式ホーム検知装置は、次の2点において問題がある。第1点は、ホーム側面の状態(凹凸面)により超音波が乱反射するので、ホーム有無の判定が不安定になり、信頼性が低いことである。この判定の不安定を防止するためには、ホーム側面の改修等が必要になる。改修を不要にするため、ホームの検知状態を一定時間保持する検知時素付ホーム検知装置も非特許文献1に開示された。
第2点は、ホーム笠石の高さは路線ごとに異なることがあるため、車両に取付けた超音波センサの高さとホーム笠石の高さの差異によりホームを正しく認識できないことがあることである。
非特許文献2の開扉支援装置は、ホームの高さなどの制約を受けないようにして、信頼性を高めたホーム検知装置を使用している。このホーム検知装置は、レーザセンサを用いる方式であり、車両に取付けたレーザセンサのレーザ光照射角θのときの対象物までの距離を基に座標変換により車両と反射点との相対変位を計算し、θを一定範囲で変化させながら反射点の軌跡を計算し、その軌跡がホーム上面としての特徴を有するか否かでホームの有無を判定するものである。
JREAST Technical Review No.21 JREAST Technical Review No.29
非特許文献2のレーザ式ホーム検知装置は、非特許文献1の超音波式ホーム検知装置の問題点を解決し、全てのホームを正しく認識することができる。しかし、レーザ光照射角θを一定範囲で変化させながら反射点の軌跡を計算し、その軌跡がホーム上面としての特徴を有するか否かでホームの有無を判定するから、ホーム上面にたとえば積雪がある場合は、ホームを正しく検知することは困難である。したがって、北陸や北海道など、積雪によりホームが雪で覆われることが多い地域では、レーザ式ホーム検知装置を導入することができない。
また、上記ホーム検知装置は、いずれも、列車が停止したときに左右いずれの側にホームが有るかを検知するものであるから、観点を変えると、列車がホームのある所定の停止位置に到達したか否かを検知するものでもある。しかし、上記ホーム検知装置は、停車場構内における列車の停止位置までの通過経路や正確な停止位置は認識することができない。したがって、進路設定装置の何らかの誤動作により列車が誤った位置に停止しても、これを自動的に認識することはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、車上に搭載した機器のみで、構内における列車がポイントを通過する方向を判定することができる列車ポイント通過方向判定方法および装置を提供することを目的とする。また、本発明は、列車ポイント通過方向の判定結果を利用して、列車の構内における停止位置を正確に判定することができる列車停止位置判定方法および装置を提供することを目的とする。
[列車通過方向判定方法]
本発明の列車通過方向判定方法は、駅構内の可能なルート上の全てのポイントの位置情報および前記ポイントにおける通過方向に対応した、上下線それぞれの到着想定番線データを記憶させた構内線路情報テーブルを車上に備え、前記車上に搭載された測位装置から時々刻々入力する位置情報を前記構内線路情報テーブルと照合し、前記測位装置から入力した位置情報がいずれかのポイントの位置情報と一致したとき、前記車上に搭載されているジャイロセンサが出力するヨー角と、そのポイントについて前記構内線路情報テーブルに登録されている、通過方向毎に想定されるヨー角とが一致したとき、そのポイントを前記構内線路情報テーブルに登録されている方向に通過したと判定することを特徴とする。
本発明の他の列車通過方向判定方法は、上記列車通過方向判定方法において、前記構内線路情報テーブルに列車が駅構内に進入する際に最初に通過するポイントから所定距離手前の位置の位置情報も登録しておき、前記測位装置から入力した位置情報が前記最初のポイントから所定距離手前の位置の位置情報と一致したときに前記ジャイロセンサを起動させることを特徴とする。
本発明の他の列車通過方向判定方法は、上記列車通過方向判定方法において、前記駅構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向のデータを時系列的に記録したルートデ―タとして保存し、その保存したルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合して、一致したルートデ―タを基に列車の前記構内における通過方向を判定することを特徴とする。
本発明の列車通過方向判定装置は、いずれも車上に搭載される測位装置と、ジャイロセンサと、演算処理装置と、記憶装置と、表示装置とを有し、前記測位装置は列車の現在位置を計測して緯度情報と経度情報を出力するものであり、前記ジャイロセンサは、前記列車の最前部に設けられ、列車走行に伴う垂直軸周りの角速度(ヨー角)を検知して出力するものであり、前記記憶装置は、前記構内の可能なルート上の全てのポイントの位置情報および通過方向(ヨー角)のデータを記憶させた構内線路情報テーブルを格納しているものであり、前記演算処理装置は、前記測位装置から時々刻々入力される位置情報を前記構内線路情報テーブルに登録されている位置情報と照合して、前記列車の所在位置を推定する所在位置検索部と、前記列車の現在位置がポイントであると推定したときに前記ジャイロセンサから出力されるデータ(ヨー角)に基づいて前記列車の当該ポイントにおける通過方向を判定する通過方向判定部とを有することを特徴とする。
本発明の列車通過方向判定装置は、上記列車通過方向判定装置において、前記記憶装置は、前記構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向のデータをルートデ―タとして記憶しており、前記演算処理装置は、前記ルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合して、一致したルートデ―タをもとに前記列車の前記構内における通過方向を判定する通過方向判定部とをさらに有することを特徴とする。
上記列車通過方向判定装置において、前記演算処理装置は、前記所在位置検索部が列車の所在位置が、駅構内に進入する際に最初に通過するポイントから所定距離手前の位置であると推定した時、前記ジャイロセンサを起動させるジャイロセンサ起動部を有することが好ましい。
本発明の列車停止位置判定方法は、記憶装置に上記構内線路情報テーブルを備え、構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向および所定の停止位置の位置情報をルートデ―タとして記録し、前記ルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合し、一致したルートデ―タを基にその列車が構内のどの位置(何番線)に停止したかを判定することを特徴とする。
そして、本発明の列車停止位置判定装置は、上記列車通過方向判定装置において、前記記憶装置のルートデ―タに所定の停止位置の位置情報を含めるとともに、前記演算処理装置に、前記通過方向判定部が前記ルートデータと一致するデ―タを前記構内線路情報テーブルに見つけたとき、そのルートデ―タに含まれている停止位置の位置情報から停止位置を判定する停止位置判定部を付加してなることを特徴とする。
上記列車停止位置判定装置は、前記演算処理装置に、前記所在位置検索部が列車の所在位置が、駅構内に進入する際に最初に通過するポイントから所定距離手前の位置であると推定した時、前記ジャイロセンサを起動させるジャイロセンサ起動部を有することが好ましい。
本発明の実施の形態に係る通過方向判定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 カメラの車載位置の一例を示す図である。 図2のカメラの運転室前面窓における位置の一例を示す図である。 車載カメラの撮影方向および角度の一例を示す図である。 図4の車載カメラからホームのある線路の前方を見た場合の映像の一例を示す図である。 図4の車載カメラで図5の線路前方の一定範囲を撮影した場合の画像である。 図6の画像を画像処理する場合の処理内容および処理結果を説明する図である。 駅の線路構成の一例を示す図である。 データベースを構成する線路情報テーブルの一例を示す図である。 線路情報テーブル作成用のデータ収集装置の構成を示す図である。 図1の演算処理装置および記憶装置の詳細を示す図である。 停止位置判定アルゴリズムを説明する図である。 ホーム検知装置の作用を説明するフローチャートである。 車掌室に設けられる開扉スイッチとその取付盤を示す斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[通過方向判定装置]
図1に示すように、通過方向判定装置Aは、コンピュータシステムで構成されていて、測位装置1と、ジャイロセンサ2と、カメラ3と、速度検出装置4と、演算処理装置5と、記憶装置6と、表示装置7とを有する。この通過方向判定装置Aは、列車に搭載して用いられる。
測位装置1は、衛星または地上基地局などの基準電波発信源からの電波を受信し、その時点の自己の所在位置情報(緯度情報および経度情報)を得るものであり、GPS(Global Positioning System)を用いることができる。以下、測位装置をGPSという。
ジャイロセンサ2は、角速度を計測するものであり、列車に取付けられた場合は、ヨー角からレールに対する列車の相対的方向を検出することができる。ヨー角は、フリージャイロにより直接測定することができるし、ヨーレートを積分して求めることもできる。
カメラ3は、連続撮影が可能なビデオカメラやステレオカメラ等の車載カメラであり、図2に示すように、列車TRの最前部窓内側に、列車TRがホームのある線路に停止する場合にそのホームの特徴を表す物を撮影できるように取り付けられる。速度検出装置4は、たとえば速度発電機等の列車の走行速度を検出する既知のものである。
演算処理装置5は、CPUで構成されていて、GPS1、ジャイロセンサ2、カメラ3、速度検出装置4、記憶装置6および表示装置7に電気的に接続されている。演算処理装置5は、主として、カメラ3から入力する画像を画像処理して、レールの左右いずれかの側にホームが存在するときにそのホームを検知する機能と、GPS1から時々刻々入力する位置情報およびジャイロセンサ2から入力するヨー角に基づいて、列車の所在位置および列車がポイントを通過するときの通過方向を判定する機能と、および列車の停止位置を判定する機能とを有する。詳細は後述される。
図2の3Aは、列車TRが左方向に走行する場合の最前部窓内側に設けられたカメラ、3Bは列車TRが右方向に走行する場合の最前部窓内側に設けられたカメラである。カメラ3は図3に示すように、窓Wの運転手の視界を妨げない位置、たとえば左下等に設置される。また、カメラ3は図4に示すように、線路Rの左側または右側のいずれにホームが存在する場合でも、そのホームの長手方向の一定範囲を撮影できる方向と角度をもって取付けられる。図5は線路Rの右側にホーム101がある場合の映像を示している。そして、図6は、その映像の中の一定範囲をカメラ3により撮影した場合の画像100を示している。
カメラ3が出力する画像データは、演算処理装置5により記憶装置6のバッファメモリに保存され、演算処理装置5の後述される画像処理部54により画像処理をされる。しかし、カメラ3は常時稼働されている訳ではない。速度検出装置4がホームに入線する列車の速度がたとえば5km/h程度まで下がったことを検出した時に、カメラ3が撮影を開始するように設定されている。ホームの存在判定は、実際にドアを扱う停止間際に行えばよいため現実的である上、これにより、不要な撮影や画像処理、ノイズによる誤検知が回避されている。
演算処理装置5の画像処理部54は、画像処理プログラムを実行して、カメラ3から入力される画像100に対して2値化処理またはエッジ処理により画像の中からホームの特徴を表すもの(画像)を抽出する。たとえば、図10において、ホーム101の右側上方に太陽がある場合は、そのホーム101のレール102側の端面103およびホーム立ち上がり面104に当たる光量が少ないので、端面103およびホーム立ち上がり面104はホーム上面に比し、暗い(輝度が低い)。
したがって、図5の一定範囲を撮影した画像100には、図6に示すように、太くて暗い斜めの楔形の線103Aが現れる。この太くて暗い斜めの楔形の線103Aはホーム101の特徴を表す画像(以下、特徴画像という。)の一例である。
この点に着目して、画像処理プログラムは、図7に示すように、画像100の中のレール102の中心線105の左右両側にその中心線に対して所定の傾角とを幅を有する片仮名のハ字形に似た領域106L,106Rを設定し、その領域に特徴画像103Aがあるかないかを探索し、ある場合はその特徴画像103Aを抽出する処理を行う。そして、演算処理装置5の画像処理部54は、特徴画像103Aが抽出された場合は、演算処理装置5のホーム存在判定部1の55がその位置にホームがあると判定して、ホームを検知したことを意味する信号を出力する。
図7においては、演算処理装置5の画像処理部54は、レール102の右側の領域106Rに特徴画像103Aを抽出したので、演算処理装置5のホーム存在判定部1の55は、レール102の右側にホームがあると判定する。これに対し、図7の左側の領域106Lに特徴画像103Aを抽出した場合は、ホーム存在判定部1の55はレール102の左側にホームがあると判定する。
ホームの特徴を表す物には、上記のホーム101の端面103の陰影のほか、ホーム101の上面に敷設してある黄色い点字ブロック107の列がある。また、図示されていないが、列車停止位置の前方におけるホーム上面に植設されている、停止目標を示す標識や運転手用バックミラー等がある。これらは、カメラ3から得られる画像100の中に現れる。したがって、これらも特徴画像となり得る。
ホームの端面103またはホームの立ち上がり面104の画像を特徴画像とする場合は、これらの面の輝度がホームの上面の輝度と識別可能な程度に異なれば検知(抽出)が可能である。特にホームの立ち上がり面は積雪時でも雪は付着しにくいという特徴がある(仮に付着しても、列車の走行に伴ってかき落とされる)。したがって、ホーム上に積雪があるときも、ホームの端面は周辺に比べて細長く黒っぽい領域として露出している可能性が高いので、積雪に影響されずにホームの検知が可能である。ゆえに、とくに降雪期間が長い地方でのホーム検知に有効である。
黄色の点字ブロック列は、黄色の領域がある程度連なった箇所という、ホーム上では他にあまり見られない特徴を有する。さらに色相に着目して、黄色の色相領域を選択的に抽出する画像処理を適用することで、点字ブロック列を良好に抽出することができる。したがって、ホームに当たる太陽光の方向如何に関わりなく、ホームの検知が可能である。
カメラ3にステレオカメラを使用すれば、距離情報を取得して、ホームの存在を判定することも可能である。ホームの立ち上がり面に十分な輝度差が無い場合に抽出が困難となる弱点を補うことができる。
ホームの端面103またはホームの立ち上がり面104の画像を特徴画像とする場合は、これらの面103,104への太陽光の当たり具合によっては、特徴画像の抽出が困難な場合があり得る。そこで、本発明の好ましい実施の形態においては、カメラ3によるホーム検知の上記弱点を補うため、GPS1とジャイロセンサ2を用いる後述の列車通過方向判定および停止位置判定を行って、ホーム検知の信頼性の向上を図っている。
GPS1とジャイロセンサ2による列車通過方向判定および停止位置判定を行うには、各駅の線路構成における列車の走行経路をデータ化した線路情報テーブルからなるデータベースを備える必要がある。そこで、図1の演算処理装置5及び記憶装置6について詳述する前に、データベースを構成する線路情報テーブルについて説明する。
図8は、ある駅(ST1)の線路構成を示す図である。図8において、矢印aは線路Rにおける列車の進行方向(下り)を示す。P1,P2,P3は線路Rに設けてあるポイントであり、線路Rは各ポイントP1,P2,P3においてそれぞれ左右に分岐され、ポイントP2,P3以降の線路R1〜R4は、それぞれホームPF1,PF2の左右両側を延長している。R1は1番線であり、右側に1番ホームPF1がある。R2は2番線であり、左側に2番ホームPF2がある。また、R3は3番線であり、右側に3番ホームPF3がある。R4は4番線であり、左側に4番ホームPF4がある。そして、図2におけるSPは、列車の進行方向の最初のポイントP1から所定距離、たとえば100m手前の地点であり、後述されるジャイロセンサ起動地点として用いられる。
記憶装置6には、システムプログラム、後述される通過方向判定プログラム、停止位置判定プログラムおよび上記画像処理プログラムが格納されているほか、列車が走行する路線の全駅の線路構成を表すデータが登録されている線路情報テーブルT1,T2,〜Tnが備えられ、データベースDBが構築されている。
図9は、図8のST1駅に下りで進入する場合の線路情報テーブルTを示す。この線路情報テーブルTには、図8のジャイロセンサ起動地点SPの位置情報と、各ポイントP1〜P3の位置情報と、各ホーム(PF1〜PF4)に隣接する線路(R1〜R4)の位置情報が登録されている。また、線路情報テーブルTには、列車がポイントP1〜P3を通過するときのジャイロセンサ2が出力するヨー角(通過方向)が登録されている。
ポイントP1におけるヨー角が左(YL)の場合はポイントP1における列車通過方向は左、すなわち、ポイントP2方向であることが表されている。ポイントP1におけるヨー角が右(YR)の場合はポイントP1における列車通過方向は右、すなわち、ポイントP3方向であることが表されている。また、ポイントP2におけるヨー角が左(YL)の場合はポイントP2における列車通過方向は左で、その方向のホームの着番線は1番線(R1)であること、およびホームは右側であることが表されている。ポイントP2におけるヨー角が右(YR)の場合はポイントP2における列車通過方向は右で、その方向のホームの着番線は2番線(R2)であること、およびホームは左側であることが表されている。さらに、ポイントP3におけるヨー角が左(YL)の場合はポイントP3における列車通過方向は左で、その方向のホームの着番線は3番線(R3)であること、およびホームは右側であることが表されている。そして、ポイントP3におけるヨー角が右(YR)の場合はポイントP3における列車通過方向は右で、その方向のホームの着番線は4番線(R4)であること、およびホームは左側であることが表されている。
[線路情報テーブルの作成方法]
図10は、線路情報テーブルTを作成するために使用されるデータ収集装置Bの一例である。データ収集装置Bは、マイコン基板11、GPS12、ジャイロセンサ13、LCD等の表示装置14および向き表示装置15を有する。マイコン基板11にはGPS12とジャイロセンサ13が接続されている。表示装置14は、GPS12とジャイロセンサ13の測定結果を表示するための装置である。向き表示装置15は、各ポイントにおける列車の通過方向を左右の位置で表示するための2個のLEDを有する。2個のLEDは、同じ位置で異なる色で表示するものとしてもよい。
データ収集装置Bを使用するときは、マイコン基板11に設けてあるSDカードスロットにSDカード16を装着し、マイコン基板11、GPS12、ジャイロセンサ13に電源を供給して駆動させる。そのデータ収集装置Bを持って列車に乗り込み、列車の走行に伴ってGPS12とジャイロセンサ13が出力するデータをSDカード16に取得する。これと同時に、その列車のホーム進入方向等の動きをメモ書きする。
マイコン基板11は、線路情報テーブル作成プログラムの実行により、SDカード16に取得されたデータと国土地理院の地理情報を基に、図9に示した線路情報テーブルTを作成する。1または複数の路線における全駅の線路情報テーブルT1,T2,〜Tnが作成された後は、それらの線路情報テーブルT1,T2,〜TnによりデータベースDBが構成され、そのデータベースDBがデータロガー等に格納される。そして、そのデータロガー等からデータベースDBが図1の記憶装置6に転写される。
図10のデータ収集装置Bに代えて、図1の通過方向判定装置Aを用いて線路情報テーブルT1,T2,〜Tnを作成し、記憶装置6に格納してもよい。記憶装置6に限らず、外部記憶装置(図示省略)を用いてもよい。
データベースDBの線路情報テーブルT1,T2,〜Tn(GPSからの位置情報およびジャイロセンサからのヨー角のデータ)をもとに通過方向判定プログラムおよび停止位置判定プログラムが作成される。作成された通過方向判断プログラムおよび停止位置判定プログラムは、各列車の通過方向判定装置Aの記憶装置6に格納され、列車が路線の起点から発車するとともに、それらのプログラムの実行が開始される。
図11は、演算処理装置5の機能および記憶装置6のデータ構成を示すブロック図である。演算処理装置5は、所在位置検索部51と、ジャイロセンサ起動部52と、GPS1、ジャイロセンサ2およびカメラ3から入力したデータを記録する取得データ記録部53と、画像処理部54と、ホーム存在判定部1の55と、通過方向判定部56と、停止位置判定部57と、ホーム存在判定部2の58と、総合判定部59とを含む。
所在位置検索部51は、GPS1から時々刻々入力する位置情報から列車の所在位置を推定し、その所在位置が特定の構内の進入点であると判定した場合に、通過方向判定部56が記憶装置5からその構内に対応する線路情報テーブル(T1,T2,〜Tnのいずれか1つ)を読み出して、その線路情報テーブルのデータを用いて通過方向判定プログラムの実行を開始する。そして、GPS1から入力する位置情報を線路情報テーブルのデータと照合して、その位置情報が線路情報テーブルに登録されているジャイロセンサ起動地点SPの位置情報と一致したとき、または近似したとき、ジャイロセンサ起動部52は、ジャイロセンサ2を起動させる。
GPS1は常に正確な位置情報を出力するとは限らない。そこで、所在位置検索部31は、GPS1からの位置情報が線路情報テーブルに登録されている位置情報と一致したときに限らず、近似したときも、列車の所在位置は線路情報テーブルに登録されている位置情報と合致したものとして処理するように設定されている。
取得データ記録部53は、ジャイロセンサ2が起動された後に、列車が構内の各ポイントを通過するときにジャイロセンサ2が出力するヨー角を順次記憶装置6に記録する。ジャイロセンサ2が出力するヨー角は、列車がそのポイントにおいて曲がらずに直進する場合、左に曲がる場合、右に曲がる場合とで異なる。
画像処理部54は、既述したように、カメラ3から入力される画像データに対して所定のプログラムに従って画像処理を行い、ホームを検知したとき、ホーム存在判定部1の55はホームが存在する側を示すデータを含む出力信号を表示装置7に与える。
[通過方向判定および停止位置判定]
通過方向判定部56は、ジャイロセンサ2から入力されたヨー角に基づいて、列車のポイントにおける通過方向を判定する。また、記憶装置6に記録された複数のポイントにおける通過方向の軌跡を線路情報テーブルTと照合して、構内における列車の通過方向を判定する。そして、停止位置判定部57は、列車がポイントP2,P3を通過した後のGPS1からの位置情報に基づいて線路R1〜R4のいずれかに進入したことを判定する。
図12は、図8の線路Rを走行する列車がジャイロセンサ起動地点SPから所定のポイントを通過して、構内の所定の停止位置(ホーム)に到達する場合の通過方向判定および停止位置判定のアルゴリズムを説明するものである。図12において、SPはジャイロセンサ起動地点、P1〜P4はポイント、YLはジャイロセンサの方向判定結果が左であること、YRはジャイロセンサの方向判定結果が右であること、R1〜R4は着番線、HRはホームが右側に存在すること、HLはホームが左側に存在することを、それぞれ表している。
したがって、図12のSD1は、列車がジャイロセンサ起動地点SPを通過した後、最初のポイントP1を左方向に通過し、ポイントP2を左方向に通過して、1番線(R1)に停止する場合の通過方向判定および停止位置判定のアルゴリズムである。図12のSD2は、ポイントP1を左方向通過後、ポイントP2を右方向に通過して、2番線(R2)に停止する場合の判定アルゴリズムである。図12のSD3は、ポイントP1を右方向通過後、ポイントP3を左方向に通過して、3番線(R3)に停止する場合の判定アルゴリズムである。そして、図12のSD4は、ポイントP1を右方向通過後、ポイントP3を右方向に通過して、4番線(R4)に停止する場合の判定アルゴリズムである。
上記のように、通過方向判定装置Aを搭載した列車が図8に示した線路Rを駅構内に進入し、所定の径路を経て1番線(R1)から4番線(R4)までのいずれかの所定位置まで走行して停止する場合、その列車が通過するジャイロセンサ起動地点SPおよび各ポイントの位置情報がGPS1より演算処理装置5に入力され、所在位置検索部51により線路情報テーブルTに登録されている位置情報と照合される。その照合の結果、列車の所在位置がジャイロセンサ起動地点SPおよび各ポイントP1〜P3の位置と一致または近似と判断された場合は、通過方向判定部56により列車の通過方向が判定される。また、ポイントP2,P3における通過方向の判定結果が出ると、停止位置判定部57は、線路情報テーブルTから列車のその後の進行方向が判るので、列車の停止位置、すなわち、着番線(R1〜R4の1つ)を予測することができる。
また、図9に例示されているように、各着番線(R1〜R4)に対応するホームの存在位置(列車の進行方向に対してホームが存在する側)は決まっているので、図12に示すように、各着番線(R1〜R4)が判定されると、ホーム存在判定部2の58は停止位置のホーム側を判定することが可能である。
したがって、列車が停止する場合に、その停止位置の左右いずれの側にホームが存在するかを車掌室等に設けた表示装置7に出力することが可能である。これにより、乗務員は、列車の停止前にホームが停止位置の左右いずれの側に存在するかを知ることができる。
したがって、乗務員がホームの無い側の開扉スイッチを誤操作することを防止することができる。
[作用の説明]
上記通過方向判定装置Aを搭載した列車が運行を開始し、図8の線路Rを走行する場合を例として、通過方向判定装置Aの作用を図13を用いながら説明する。運行が開始されると、GPS1が起動され(図13のS1。S1はステップ番号。)、所在位置検索部31は、列車の所在位置の検索を行う(S2)。
そして、検索された所在位置の変化から列車の進行方向が上りと下りのいずれであるかを判定する(S3)。下りであると判定した場合は、近づく駅の下り線の線路情報テーブル(T1,T2,〜Tn)を記憶装置6から読み出し、以後、これを判断基準として用いる(S4)。
その後、GPS1から入力される位置情報をその線路情報テーブルのデータと照合して、その位置情報が線路情報テーブルに登録されているジャイロセンサ起動地点SPの位置情報と一致または近似するか否かを判定する(S5)。すなわち、列車がジャイロセンサ起動地点SPに到達したか否かを監視する。S5の判定結果がY(肯定)のときは、ジャイロセンサ起動部32は、ジャイロセンサ2を起動させる(S6)。
ジャイロセンサ2を起動させた後は、図13のS7において、列車が最初のポイントP1に到来したか否かを監視する。ポイントP1に到来したと判定したときは、取得データ記録部33がその時の位置情報とジャイロセンサ2が出力するヨー角データを記録する(S8)。ジャイロセンサ2は、列車がそのポイントにおいて直進する場合、左に曲がる場合、右に曲がる場合のそれぞれに応じたヨー角の値を出力する。
そこで、S9においてヨー角の値を基に、ポイントP1での列車の分岐方向はポイントP2方向か否かを判断する。ポイントP2方向であると判断したときは、S10において、その列車がポイントP2に到来したか否かを監視し、ポイントP2に到来したと判定したときは、取得データ記録部33がその時の位置情報を記録する(S11)。続いて、ポイントP2での列車の分岐方向は1番線(R1)方向か否かを判断する(S12)。列車の分岐方向は1番線(R1)方向と判断したときは、取得データ記録部33がその時の位置情報を記録するとともに、表示装置7はその列車は1番線(R1)に進入したことを表示する(S13)。
S12において、列車が1番線(R1)方向に進入したと判定しない場合は、S14において取得データ記録部33がその時の位置情報を記録するとともに、表示装置7はその列車は2番線(R2)に進入したことを表示する(S14)。
また、S9において列車がポイントP1における分岐方向がポイントP2方向でないと判断した場合は、S15において、列車がポイントP3に到来したか否かを監視し、ポイントP3に到来したと判定したときは、取得データ記録部33がその時の位置情報を記録する(S16)。続いて、S17において列車のポイントP3における分岐方向が3番線(R3)方向か否かを判断する。列車の分岐方向は3番線(R3)方向と判断したときは、取得データ記録部33がその時の位置情報を記録するとともに、表示装置7はその列車は3番線(R3)に進入したことを表示する(S18)。
S17において、列車が3番線(R3)方向に分岐したと判定しない場合は、S19において取得データ記録部33がその時の位置情報を記録するとともに、表示装置7はその列車は4番線(R4)に進入したことを表示する。
上記S13,S14,S18,S19において列車が進入する線路の線路番号を表示するときは、まだ、列車は所定位置(ホーム)に停止していない。そして、既述したように、列車の速度が所定速度、たとえば5km/hになった時、カメラ3が起動され、かつS20において上述した画像処理によるホーム存在判定が行なわれる。
S3において、列車の進行方向が上りと判定されたときは、近づく駅の上り線の線路情報テーブルを記憶装置6から読み出し(S4’)、以後、上述した下り線の場合と同様に、GPSからの位置情報およびジャイロセンサからの通過方向情報を用いて、通過方向判定および停止位置判定ならびにホーム存在判定が行われ、カメラからの画像情報を用いてホーム存在判定が行われる。
[他の実施の形態]
取得データ記録部33は、各ポイントの位置情報とジャイロセンサ2が出力するヨー角を記録することに代えて、ポイントを通過した事実と通過方向を記録するようにしてもよい。また、同様に、列車が入線した着番線の位置情報を記録することに代えて、入線した線路番号のみを記録するようにしてもよい。
画像処理によるホーム存在判定は、ホーム端面にたとえば西日が当たったり、濃霧等の影響を受けたりなどして特徴画像の抽出が困難な場合があるため、ホームを100%の確度で検知することは現実的に難しい。しかし、このような場合を除けば、左右を誤って判定することはない。一方、GPSおよびジャイロセンサを用いるホーム存在判定は、GPSの電波の外乱またはジャイロセンサの地震などの影響により、左右を誤って判定することが無いとは言えない。
図11の総合判定部59は、両ホーム存在判定部55,58の判定結果を受けて、双方の判定結果が一致する場合はその判定結果を採用し、双方の判定結果が一致しない場合は、予め優先に設定したホーム存在判定結果を採用するようにしている。その場合は、表示装置7により車掌に対して注意を喚起することが望ましい。ただし、天候条件、たとえば濃霧や吹雪などにより画像処理によるホーム存在判定結果が不明である場合は、GPSおよびジャイロセンサによるホーム存在判定結果を重視するような判定ロジックが有効である。
[開扉支援装置]
図14は、車掌室などに設置されている開扉スイッチ131と取付盤132の一例を示す。開扉スイッチ131と取付盤132は、列車の左右のドアの開閉を制御するため、車掌室の左右両側に設けられる。そこで、列車がホームに止まった時にホームの無い側の開扉スイッチ131が開扉操作をされることを防止するため、取付盤132の開扉スイッチ131に近い位置に、図1の表示装置7またはその一部である表示器133を設けてある。そして、演算処理装置5は、総合判定部59のホーム存在判定結果を基に列車がホームに止まった時にホームのある側の開扉スイッチ131の表示器133には、開扉操作を禁止する表示をしないが、ホームの無い側の開扉スイッチ131の表示器133には、開扉操作を禁止する表示をするように、プログラムが組み込まれている。また、その逆に、ホームのある側の開扉スイッチ131の表示器133に、開扉操作を許可する表示をするようプログラムしても構わない。
開扉操作を禁止あるいは許可する表示は、発光、音声のいずれでもよいが、車掌室内には多種の音声が混在することが少なくないので、認識が容易な有色発光を用いることが好ましい。表示器133は、取付盤132に取付けることに代えて、開扉スイッチ131の中に発光が外部から良く見えるように設けることが好ましい。たとえば、開扉スイッチ131が赤色に発光している場合は、開扉操作が禁止されていることを容易に認識することができる。また、たとえば、開扉スイッチ131が緑色に発光している場合は、開扉操作が可能であると容易に認識することができる。したがって、ホームの無い側のドアを誤って開放することがないので、乗客の転落事故を防止することができる。
TR 列車
3A,3B カメラ
R 線路
100 画像
101 ホーム
102 レール
103 ホームの端面
103A 特徴画像
104 立ち上がり面
105 レール中心線
106L,106R 所定領域
図8において
R 線路
SP ジャイロセンサ起動地点
P1,P2,P3 ポイント
R1 1番線
R2 2番線
R3 3番線
R4 4番線
PF1〜PF4 ホーム

Claims (9)

  1. 構内の少なくとも各ポイントの位置情報および前記ポイントにおける通過方向のデータを記憶させた構内線路情報テーブルを車上に備え、前記車上に搭載された測位装置から時々刻々入力する位置情報を前記構内線路情報テーブルと照合し、前記測位装置から入力した位置情報がいずれかのポイントの位置情報と一致したとき、前記車上に搭載されているジャイロセンサが出力するヨー角が、そのポイントについて前記構内線路情報テーブルに登録されている通過方向と一致したときは、そのポイントを前記構内線路情報テーブルに登録されている方向に通過したと判定することを特徴とする列車通過方向判定方法。
  2. 請求項1に記載の列車通過方向判定方法において、前記構内線路情報テーブルに上下線それぞれの列車が、構内に進入する際に最初に通過するポイントから所定距離手前の位置の位置情報も登録しておき、前記測位装置から入力した位置情報が前記最初のポイントから所定距離手前の位置の位置情報と一致したときに前記ジャイロセンサを起動させることを特徴とする列車通過方向判定方法。
  3. 請求項1に記載の列車通過方向判定方法において、前記構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向のデータを時系列的に記録してルートデ―タとして保存し、その保存したルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合して、一致したルートデ―タを基に列車の前記構内における通過方向を判定することを特徴とする列車通過方向判定方法。
  4. いずれも車上に搭載される測位装置と、ジャイロセンサと、演算処理装置と、記憶装置と、表示装置とを有し、前記測位装置は列車の現在位置を計測して緯度情報と経度情報を出力するものであり、前記ジャイロセンサは、前記列車の最前部に設けられ、列車走行に伴う垂直軸周りの角速度(ヨー角)を検知して出力するものであり、前記記憶装置は、前記構内の少なくとも各ポイントの位置情報および通過方向(ヨー角)のデータを記憶させた構内線路情報テーブルを格納しているものであり、前記演算処理装置は、前記測位装置から時々刻々入力される位置情報を前記構内線路情報テーブルに登録されている位置情報と照合して、前記列車の所在位置を推定する所在位置検索部と、前記列車の現在位置がポイントであると推定したときに前記ジャイロセンサから出力されるデータ(ヨー角)に基づいて前記列車の当該ポイントにおける通過方向を判定する通過方向判定部とを有することを特徴とする列車通過方向判定装置。
  5. 請求項4記載の列車通過方向判定装置において、前記記憶装置は、前記構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向のデータをルートデ―タとして記憶しており、前記演算処理装置は、前記ルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合して、一致したルートデ―タをもとに前記列車の前記構内における通過方向を判定する通過方向判定部とをさらに有することを特徴とする列車通過方向判定装置。
  6. 請求項4または5記載の列車通過方向判定装置において、前記演算処理装置は、前記所在位置検索部が列車の所在位置を最初のポイントから所定距離手前の位置であると推定した時、前記ジャイロセンサを起動させるジャイロセンサ起動部を有することを特徴とする列車通過方向判定装置。
  7. 記憶装置に請求項1に記載の構内線路情報テーブルを備え、構内に進入した列車が所定の停止位置に停止するまでに通過する各ポイントの位置情報とそのポイントにおける通過方向および所定の停止位置の位置情報をルートデ―タとして記録し、前記ルートデータを前記構内線路情報テーブルと照合し、一致したルートデ―タを基にその列車が構内のどの位置(何番線)に停止したかを判定することを特徴とする列車の停止位置判定方法。
  8. 請求項5に記載の列車通過方向判定装置において、前記記憶装置のルートデ―タに所定の停止位置の位置情報を含めるとともに、前記演算処理装置に、前記通過方向判定部が前記ルートデータと一致するデ―タを前記構内線路情報テーブルに見つけたとき、そのルートデ―タに含まれている停止位置の位置情報から停止位置を判定する停止位置判定部を付加してなることを特徴とする列車停止位置判定装置。
  9. 請求項8に記載の列車停止位置判定装置において、前記演算処理装置は、前記所在位置検索部が列車の所在位置を最初のポイントから所定距離手前の位置であると推定した時、前記ジャイロセンサを起動させるジャイロセンサ起動部を有することを特徴とする列車停止位置判定装置。
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