JP7288243B2 - 調整支援装置、調整支援システム、調整支援方法及び調整支援プログラム - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。本実施形態に係る調整支援システム100は、作業領域Rに設けられた作業台50、作業領域Rにおいて実行される作業者の動作を示す動画データを撮影するカメラ20、作業者の動作を示す動作データを測定するモーションセンサ21、作業者の視線を示す視線データを測定する視線センサ22及び作業者のバイタルデータを測定するバイタルセンサ23を備える。本例の作業領域Rは、製造ライン全体を含む領域であるが、作業領域Rは、任意の領域であってよく、例えば所定の工程が行われる領域であってよい。ここで、所定の工程は、例えば、部品のピッキング、部品の配置、部品の固定、製品の梱包といった動作を含み、より細かくは、ねじ締め等の動作を含んでよい。
[機能構成]
図3を用いて、本実施形態に係る調整支援システム100の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る調整支援システム100の機能ブロックを示す図である。
カメラ20は、汎用のカメラによって構成されてよく、作業領域Rにおいて第1作業者A1及び第2作業者A2が動作を実行している場面を含む画像データ及び動画データを撮影する。カメラ20は、作業領域Rの一部を撮影してよく、作業領域Rよりも狭い領域の動画を撮影してよい。具体的には、第1作業者A1及び第2作業者A2により実行される動作をクローズアップした画像データ及び動画データを撮影してよい。カメラ20は、例えば、第1作業者A1及び第2作業者A2の手元をクローズアップした画像データ及び動画データを撮影してよい。
モーションセンサ21は、作業領域Rにおいて第1作業者A1及び第2作業者A2が実行している動作の動作データを測定する。動作データは、作業者Aの特定の部位の座標値を含んでよい。モーションセンサ21は、例えば、対象者Aにパターン光を投影して、対象者Aの位置及び姿勢の3次元測定を行うものであったり、対象者Aの動画を撮影して、画像処理によって対象者Aの位置及び姿勢の3次元測定を行うものであったりしてよい。また、モーションセンサ21は、加速度センサやジャイロセンサを含んでよく、作業者の身体に固定されて動作データを測定するものであってもよい。
視線センサ22は、作業領域Rで作業する第1作業者A1及び第2作業者A2の視線データを測定する。視線データは、作業者Aの視線が向けられている方向を示す座標値を含んでよい。視線センサ22は、汎用のアイトラッカーで構成されてよい。
バイタルセンサ23は、作業領域Rで作業する第1作業者A1及び第2作業者A2のバイタルデータを測定する。バイタルデータは、心拍数、血圧、呼吸速度、体温及び脳波等を含んでよい。バイタルセンサ23は、汎用のウェアラブルデバイスで構成されてよい。
調整支援装置10は、取得部11、記憶部12、算出部13、第1決定部14、第2決定部15、出力部16及び表示部10fを備える。
図4は、本実施形態に係る調整支援装置10の物理的構成を示す図である。調整支援装置10は、演算部に相当するCPU(Central Processing Unit)10aと、記憶部に相当するRAM(Random Access Memory)10bと、記憶部に相当するROM(Read only Memory)10cと、通信部10dと、入力部10eと、表示部10fと、を有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例では調整支援装置10が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、調整支援装置10は、複数のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。また、図4で示す構成は一例であり、調整支援装置10はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。
図5は、本実施形態に係る調整支援装置10により参照される作業台50の高さの調整値を示すテーブルである。同図に示すテーブルは、第2要因と調整値との対応関係を示すテーブルの一例である。
は、以下の付記に記載した形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、付記間の記
載を置換したり、組み合わせたりした形態であってもよい。
作業者に関するデータを取得する取得部(11)と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部(13)と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部(14)と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部(15)と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部(16)と、
を備える調整支援装置(10)。
前記データは、前記作業者の顔の画像データ、前記作業者の動画データ、前記作業者の視線データ及び前記作業者のバイタルデータの少なくともいずれかを含み、
前記第2要因は、前記作業者の体調を表す数値を含む、
付記1に記載の調整支援装置(10)。
前記算出部(13)は、前記データに基づいて、前記作業者が作業に集中している度合い、前記作業者の疲労の度合い及び前記作業者が感じている痛みの度合いの少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記体調を表す数値を含む前記第2要因を算出する、
付記2に記載の調整支援装置(10)。
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因は、所定の作業に関する前記作業者の習熟度を表す数値を含む、
付記1から3のいずれか一項に記載の調整支援装置(10)。
前記算出部(13)は、前記データに基づいて、前記作業者の姿勢、前記作業者の手の軌跡、前記作業者の腕の安定性、前記作業者の両手の指の動作の協調性、前記作業者の近見視力、前記作業者の両手の動作の協調性、前記作業者の動作の正確性、前記作業者の動作順序の正確性、前記作業者の動作の早さ、前記作業者の動作のリズム及び前記作業者の動作のばらつきの少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記習熟度を表す数値を含む前記第1要因を算出する、
付記4に記載の調整支援装置(10)。
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかは、所定の作業に関する前記作業者の生産性を表す数値を含む、
付記1から5のいずれか一項に記載の調整支援装置(10)。
前記算出部(13)は、前記データに基づいて、前記作業者が単位時間あたりに製造した製品の数、前記作業者が前記製品を製造するために要した時間及び前記作業者が製造した前記製品の品質の少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記生産性を表す数値を含む前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかを算出する、
付記6に記載の調整支援装置(10)。
作業者に関するデータを測定するセンサと、前記作業者が使用する作業台の高さの調整を支援する調整支援装置(10)と、高さが調整可能な作業台とを備える調整支援システムであって、
前記調整支援装置(10)は、
前記データを取得する取得部(11)と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部(13)と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する前記作業台の高さの基準値を決定する第1決定部(14)と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部(15)と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部(16)と、を有する、
調整支援システム(100)。
作業者に関するデータを取得することと、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出することと、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定することと、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定することと、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力することと、
を含む調整支援方法。
調整支援装置(10)に備えられた演算部を、
作業者に関するデータを取得する取得部(11)、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部(13)、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部(14)、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部(15)、及び
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部(16)、
として機能させる調整支援プログラム。
Claims (12)
- 作業者に関するデータを取得する取得部と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部と、
を備え、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因は、所定の作業に関する前記作業者の習熟度を表す数値を含む、
調整支援装置。 - 作業者に関するデータを取得する取得部と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部と、
を備え、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかは、所定の作業に関する前記作業者の生産性を表す数値を含む、
調整支援装置。 - 前記データは、前記作業者の顔の画像データ、前記作業者の動画データ、前記作業者の視線データ及び前記作業者のバイタルデータの少なくともいずれかを含み、
前記第2要因は、前記作業者の体調を表す数値を含む、
請求項1又は2に記載の調整支援装置。 - 前記算出部は、前記データに基づいて、前記作業者が作業に集中している度合い、前記作業者の疲労の度合い及び前記作業者が感じている痛みの度合いの少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記体調を表す数値を含む前記第2要因を算出する、
請求項3に記載の調整支援装置。 - 前記算出部は、前記データに基づいて、前記作業者の姿勢、前記作業者の手の軌跡、前記作業者の腕の安定性、前記作業者
の両手の指の動作の協調性、前記作業者の近見視力、前記作業者の両手の動作の協調性、前記作業者の動作の正確性、前記作業者の動作順序の正確性、前記作業者の動作の早さ、前記作業者の動作のリズム及び前記作業者の動作のばらつきの少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記習熟度を表す数値を含む前記第1要因を算出する、
請求項1に記載の調整支援装置。 - 前記算出部は、前記データに基づいて、前記作業者が単位時間あたりに製造した製品の数、前記作業者が前記製品を製造するために要した時間及び前記作業者が製造した前記製品の品質の少なくともいずれかを表す数値を算出し、当該数値に基づいて、前記生産性を表す数値を含む前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかを算出する、
請求項2に記載の調整支援装置。 - 作業者に関するデータを測定するセンサと、前記作業者が使用する作業台の高さの調整を支援する調整支援装置と、高さが調整可能な作業台とを備える調整支援システムであって、
前記調整支援装置は、
前記データを取得する取得部と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する前記作業台の高さの基準値を決定する第1決定部と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部と、を有し、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因は、所定の作業に関する前記作業者の習熟度を表す数値を含む、
調整支援システム。 - 作業者に関するデータを測定するセンサと、前記作業者が使用する作業台の高さの調整を支援する調整支援装置と、高さが調整可能な作業台とを備える調整支援システムであって、
前記調整支援装置は、
前記データを取得する取得部と、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部と、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する前記作業台の高さの基準値を決定する第1決定部と、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部と、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部と、を有し、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかは、所定の作業に関する前記作業者の生産性を表す数値を含む、
調整支援システム。 - 作業者に関するデータを取得することと、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出することと、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定することと、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定することと、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力することと、
を含み、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因は、所定の作業に関する前記作業者の習熟度を表す数値を含む、
調整支援方法。 - 作業者に関するデータを取得することと、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出することと、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定することと、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定することと、
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力することと、
を含み、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかは、所定の作業に関する前記作業者の生産性を表す数値を含む、
調整支援方法。 - 調整支援装置に備えられた演算部を、
作業者に関するデータを取得する取得部、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部、及び
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部、
として機能させ、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因は、所定の作業に関する前記作業者の習熟度を表す数値を含む、
調整支援プログラム。 - 調整支援装置に備えられた演算部を、
作業者に関するデータを取得する取得部、
前記データに基づいて、所定期間以上のタイムスパンで変動する第1要因及び前記所定期間未満のタイムスパンで変動する第2要因を算出する算出部、
前記第1要因に基づいて、前記作業者が使用する作業台の高さの基準値を決定する第1決定部、
前記第2要因に基づいて、前記基準値に対する調整値を決定する第2決定部、及び
前記基準値及び前記調整値に基づいて、前記作業台の高さに関する情報を出力する出力部、
として機能させ、
前記データは、前記作業者の動画データ及び前記作業者の動作データの少なくともいずれかを含み、
前記第1要因及び前記第2要因の少なくともいずれかは、所定の作業に関する前記作業者の生産性を表す数値を含む、
調整支援プログラム。
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