JP7287933B2 - 銅めっきの強化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、銅粒方位分布を有利な結晶面に改良して銅電気めっきを改善することによって銅電気めっきを強化する方法を目的としている。より具体的には、本発明は、結晶面方位富化化合物を使用して銅粒方位分布を有利な結晶面に改良して銅電気めっきを改善することによって銅電気めっきを強化する方法を目的としている。
電子部品のパッケージング及び相互接続は、導電回路を誘電体マトリックス内に作ることができること及びそれらに銅などの電気信号を伝送することができる金属を充填することに依拠する。従来より、これらの回路はフォトレジストパターンを通して作られ、そこでパターン化マスクを通して露光するプロセスと、引き続いて、露光された材料を除去することとによって、導電性シードの上に凹んだ特徴のネットワークを形成する。これらの特徴は、導電性シードの上に電気めっきすることによって銅が充填され得、フォトレジストの除去及びシードのエッチバック後に、独立した導体パターンが下にある表面上に得られるようにする。これらの回路における特徴には典型的に、様々な寸法の線、バイア、ピラー及びスルーホールが含まれる。
或いは、特徴は、機械的にか又はレーザー融蝕によるかのどちらかで、誘電体を通って穿孔されてもよい。その場合には、表面全体は、導電性シードでコンフォーマルにコートされ得、銅電気めっきの同様なプロセスは、特徴に電気めっきされた銅を充填して回路を形成することを確実にする。フォトレジスト方法又はドリル駆動方法の両方において、電気めっきパラメーターは、銅堆積物がパターン化特徴内に成長する方法を導くために最適化されるであろう。理想的には、導体を特徴内に選択的に且つ表面上に最小限に堆積させて消費量及び後続の磨きコストを減少させる。同じ理由のために、異なった大きさ及び深さの特徴が存在しているときでも、凹んだ特徴の特徴充填速度は表面の全体にわたって一定のままであることもまた望ましい。
凹んだ特徴内に選択的に堆積するための慣例的な方法は、電気めっき浴中の微量添加剤の活性を制御することに依拠する。これらの添加剤は、表面吸着によってめっき速度に影響を与え、それらの拡散能力並びに電界分布の変化に影響を与える多数の変数によって表面へのそれらの接触を調整することができる。例えば、めっき速度を低下させるサプレッサー添加剤を使用して、小さな特徴内のめっき速度を増加させることができ(そこで表面接触は最小である)、特徴の外側のめっき速度を減少させる(そこで表面拡散はそれほど制限されない)。特徴の大きさが変化するにつれて、めっき添加剤の活性を調整して、拡散能力におけるコントラストの変化に適合させることができる。例えば、添加剤の濃度、それらの分子設計、攪拌、無機成分の配合、又は電流を印加する方法を全て変えて、特徴の充填を最大化及び均質化する。
回路の形状、大きさ及び複雑さが増加するにつれて、パターン形成及び充填の従来の方法は産業において不十分になりつつある。例えば、拡散分化作用によるめっき速度の制御は、特徴のアスペクト比が高い、すなわち>1:1であるとき非常に有用である。最先端パッケージング回路におけるように、特徴のアスペクト比が著しく減少するとき、拡散分化作用は、幅の広い、浅い凹みにおいて事実上存在していない。さらにより問題が多いのは、単一回路層に異なった寸法の特徴を含む回路である。このように、それぞれの特徴寸法はしばしば、充填を最大にするために異なった組合せのめっき変数を必要とする。多くの場合、変数は非常に異なっているため、全てのタイプの特徴を同時に充填するのは非常に難しく、したがって製造費を増加させる。最後に、充填の均一性はしばしば、表面及び特徴形状を伴う電界分布の不均質性によって複雑にされる。すなわち、めっき速度は特徴の端縁、隅、密度及びパターンの歪曲への応答として局所的に変化することができ、異なった形状の特徴の組合せは充填速度の大きな変化を引き起こす。
したがって、めっき速度を制御して、大きさ、形状及びアスペクト比が変化する特徴をより効率的にめっきし、且つ銅電気めっき成分を改良して所望の銅電気めっき性能を達成するための方法が必要とされている。
米国特許第3,320,317号明細書 米国特許第4,038,161号明細書 米国特許第4,336,114号明細書 米国特許第6,610,192号明細書
本発明は、a)銅を含む基材を提供する工程と、b)組成物を基材の銅に適用して銅上に結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、組成物が水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び任意選択的に界面活性剤からなる工程と、c)銅電気めっきを用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する銅上に銅をめっきする工程とを含む方法を目的としている。
また、本発明は、a)銅を含む基材を提供する工程と、b)組成物を基材の銅に適用して銅上に結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、組成物が水、第四アミンから選択される結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び界面活性剤からなる工程と、c)銅電気めっきを用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する銅上に銅を電気めっきする工程とを含む方法を目的としている。
本発明はさらに、a)銅を含む基材を提供する工程と、b)組成物を基材の銅に適用して結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、組成物が、水、式:
Figure 0007287933000001
(式中、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とする)を有する第四アンモニウム化合物から選択される結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び任意選択的に界面活性剤からなる工程と、(c)銅電気めっきを用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する銅上に銅を電気めっきする工程とを含む方法を目的としている。
本発明はさらに、a)銅を含む基材を提供する工程と、b)組成物を基材の銅に選択的に適用して結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、組成物が水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤及び任意選択的に界面活性剤からなる工程と、c)銅電気めっきを用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する基材の銅及び基材のフィールド銅上に銅を電気めっきする工程であって、組成物で処理される銅上に電気めっきされる銅が、フィールド銅上に電気めっきされる銅よりも速い速度で電気めっきする工程とを含む方法を目的としている。
本発明は、水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び任意選択的に界面活性剤からなる組成物を目的としている。
また、本発明は、水、第四アミンから選択される結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び任意選択的に界面活性剤からなる組成物を目的としている。
本発明はさらに、水、式:
Figure 0007287933000002
(式中、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とする)を有する第四アンモニウム化合物から選択される結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤、及び任意選択的に界面活性剤からなる組成物を目的としている。
本発明は、強化された銅電気めっきを可能にし、例えばめっき速度の増加又は減少も、銅電気めっき速度を調整することができるようにし、フォトレジスト又は画像形成ツールを使用せずに銅を基材上に選択的に堆積することができ、且つ銅モルフォロジーを制御することができる。本発明のさらに別の利点は、本明細書における開示及び実施例を読めば当業者には明らかである。
本発明の方法によって結晶面(111)方位を有する銅粒の露出を増加させることによる銅シードのパターン化及び回路特徴の形成と、その後に、示差めっき速度、次いで非(111)方位を有する銅粒及び基材上に残っている結晶面(111)方位を有する銅粒上にめっきされる銅特徴の異方性エッチング除去の図解である。 異なったアスペクト比のフォトレジストで画定される特徴内に本発明の方法によって結晶面(111)方位を有する銅粒の露出を増加させるが、同じめっき充填速度を用いる図解である。 本発明の方法によって結晶面(111)方位を有する銅粒の露出を増加させることによる銅シードのパターン化及び回路特徴の形成と、その後に、示差めっき、次いでフィールド銅又は(111)粒のいっそう低い露出を有する領域上にめっきされた電気めっきされた銅の異方性エッチング除去の別の図解である。
本明細書の全体にわたって用いるところでは、以下の略語は、文脈が特に明確に指示しない限り、以下の意味を有するものとする:A=アンペア;A/dm=アンペア/平方デシメートル;ASD=A/dm;℃=摂氏度;g=グラム;mg=ミリグラム;L=リットル;mL=ミリリットル;μL=マイクロリットル;ppm=百万分率;ppb=十億分率;M=モル/リットル;モル=モル;nm=ナノメートル;μm=ミクロン=マイクロメートル;mm=ミリメートル;cm=センチメートル;DI=脱イオン;XPS=X線光電子分光法;XRD=X線回折分光法;Hz=ヘルツ;EBSD=電子後方散乱分光法;SEM=走査電子顕微鏡写真;IPF=X、Y及びZ軸上の結晶方位を示す逆極点着色図;MUD=均一密度の倍数、このような値はユニットレスである;TMAH=水酸化テトラメチルアンモニウム;NaOH=水酸化ナトリウム;NHOH=水酸化アンモニウム;ヒドロキシル=OH;PEG=ポリエチレングリコール;min=分;sec=秒;EO=エチレンオキシド;PO=プロピレンオキシド;HCl=塩酸;Cu=銅;PCB=印刷回路板;TSV=シリコン貫通電極;PDMS=ポリジメチルシロキサン;PR=フォトレジスト;及びN/A=適用不可。
本明細書の全体にわたって用いるところでは、用語「」及び組成物」は相互に置き換え可能として用いられる。「堆積」、「めっき」及び「電気めっき」は、相互に置き換え可能として使用される。「(hkl)」という表現はミラー指数であり、格子中の特定の結晶面を定義する。用語「ミラー指数:(hkl)」は、面(又は任意の平行平面)が固体の主結晶軸(すなわち、基準座標-結晶内で定義されるx、y、及びz軸、そこでx=h、y=k及びz=lである)と交わる仕方を考えることによって画定される結晶面の表面の方位を意味し、そこで一組の数(hkl)がインターセプトを定量化し、面を同定するために用いられる。用語「面」は、面内の任意の2点を接合する直線が全体的に存在する(長さ及び幅を有する)二次元表面を意味する。用語「格子」は、結晶構造における原子、分子又はイオンの位置を示す、規則的パターンの孤立点の空間における配列を意味する。用語「露出粒」は、金属基材の表面にあり、金属めっき組成物の金属が金属基材の露出金属粒上に堆積することができるように金属めっき組成物との相互作用のために利用可能である、銅金属粒などの金属粒を意味する。用語「表面」は、周囲環境と接触している基材の形材を意味する。用語「フィールド」又は「フィールド銅」は、結晶面(111)方位富化化合物で処理されていない銅を意味する。用語「結晶面(111)方位富化化合物」は、金属が化合物と接触している領域に結晶面(111)方位を有する、銅金属粒などの金属粒の露出を増加させる化合物を意味する。用語「アスペクト比」は、特徴の幅と比較した特徴の高さの比を意味する。本明細書において使用される用語「ppm」はmg/Lに等しい。「ハロゲン化物」はフッ化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物を意味する。同様に、「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを意味する。用語「アルキル」は直鎖及び分岐状C2n(nは数すなわち整数である)を含む。「サプレッサー」は、電気めっき中に金属のめっき速度を抑制する有機添加剤を意味する。用語「促進剤」は、金属のめっき速度を増加させる有機化合物を意味し、このような化合物はしばしば、ブライトナーと称される。用語「レベラー」は、均一な金属堆積を可能にすると共に電気めっきの均一電着性を改良することができる有機化合物を意味する。用語「異方性」は、材料の異なった方向又は部分において方向依存性又は局所依存性の-異なった特性を意味する。用語「テキスチャー(結晶性)」は、銅試料の結晶方位の分布を意味し、そこでこれらの方位の分布が多結晶銅と同等である場合に試料は明確なテキスチャーを有さないと言われ、代わりに或る好ましい方位を有する場合、試料は弱い、適度の又は強いテキスチャーを有し、この度合は好ましい方位を有する結晶の百分率に依存している。用語「モルフォロジー」は、高さ、長さ及び幅などの物理的寸法、並びに特徴の表面状態を意味する。用語「予め決められた時間」は、例えば秒、分又は時間単位の、事象が行われるか又は終えられる時間を意味する。用語「組成物」、「溶液」及び「エッチアクチベータ」は、明細書の全体にわたって相互に置き換え可能として用いられる。用語「アパーチャー」は開口を意味し、バイア、スルーホール、トレンチ及びシリコン貫通電極バイアが含まれるがそれらに限定されない。冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、単数及び複数を意味する。特に断らない限り、全ての量は、重量パーセントである。全ての数値の範囲は、そのような数値の範囲が合計100%となるように制約されることが明らかである場合を除いて、包含的であり、且つ、任意の順で組合せ可能である。
結晶面(111)方位又はテキスチャーを有する露出銅粒を増加させる組成物が、水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に金属イオン、対アニオンの供給源、任意選択的に速度を増加させる化合物及び任意選択的に界面活性剤からなる。本発明の結晶面(111)方位濃縮化合物は、結晶面(111)方位を有する露出銅粒の量を増加させる化合物、好ましくは有機化合物である。より好ましくは、本発明の結晶面(111)方位濃縮化合物は第四アミンであり、さらに好ましくは、本発明の結晶面(111)方位濃縮化合物は、式:
Figure 0007287933000003
(式中、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とし、好ましくは、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とし、より好ましくは、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とし、さらに好ましくは、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とし、最も好ましくは、R~Rが独立にC~C及びベンジルから選択され、但し、R~Rのうちの1つだけがベンジルである)を有する第四アンモニウム化合物である。
対アニオンには、ヒドロキシル、ハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物及びフッ化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩及び酢酸塩などが含まれるがそれらに限定されず、好ましくは、対アニオンはヒドロキシル、塩化物、硝酸塩及び酢酸塩から選択され、より好ましくは、対アニオンはヒドロキシル、硫酸塩及び塩化物から選択され、最も好ましくは、対アニオンはヒドロキシルである。本発明の好ましい第四アンモニウム化合物には、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム及び水酸化トリエチルアンモニウムが含まれるがそれらに限定されない。
本発明の結晶面(111)方位濃縮化合物は、少なくとも0.01M、好ましくは、0.01M~5M、より好ましくは、0.1M~2M、さらにより好ましくは、0.1M~1M、さらに好ましくは、0.2M~1M、最も好ましくは、0.2M~0.5Mの量で本発明の組成物に含有され得る。
結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる組成物は、水溶液である。好ましくは、本発明の結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させるための組成物において、水は、偶発的な不純物を抑えるための脱イオン水及び蒸留水のうちの少なくとも1つである。
任意選択的に、pH調整剤を組成物中に含有させて所望のpHを維持することができる。1つ又は複数の無機酸及び有機酸を含有させて組成物のpHを調節することができる。無機酸には、硫酸、塩酸、硝酸及びリン酸が含まれるがそれらに限定されない。有機酸には、クエン酸、酢酸、アルカンスルホン酸、例えばメタンスルホン酸が含まれるがそれらに限定されない。pHを制御するために本発明の結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させるための組成物に含有され得る塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物が含まれるがそれらに限定されない。
本発明の結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させるための組成物のpHは、0~14、好ましくは、1~14、より好ましくは3~14の範囲である。組成物のアルカリ性pHが望ましいとき、pHは好ましくは8~14、より好ましくは、10~14、さらに好ましくは、12~14、最も好ましくは、13~14の範囲である。酸性pHが望ましいとき、pHは好ましくは0~6、より好ましくは、1~5、最も好ましくは2~5の範囲である。アルカリ性pH範囲が最も好ましく、そこでpHは12~14、最も好ましくは、13~14である。
本発明の結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させるための組成物中に、任意選択的に、1つ又は複数の酸化剤が含有され得る。酸化剤は、与えられたpHにおいて銅(0)又は銅(I)の酸化電位を有する種であり、このため、銅(0)又は銅(I)から酸化剤への電子の移動が自発的に生じる。酸化剤は、処理された領域上の銅電気めっきの速度増加を可能にするのを助ける。このような酸化剤には、過酸化水素(H)、モノ過硫酸塩、ヨウ素酸塩、過フタル酸マグネシウム、過酢酸及びその他の過酸、過硫酸塩、臭素酸塩、過臭素酸塩、過ヨウ素酸塩、ハロゲン、次亜塩素酸塩、硝酸塩、硝酸(HNO)、ベンゾキノン及びフェロセン、並びにフェロセンの誘導体などの化合物が含まれるがそれらに限定されない。
本発明の組成物の酸化剤はまた、金属塩からの金属イオンを含有する。このような金属イオンには、硫酸鉄及び三塩化鉄などの鉄塩からの鉄(III)、水酸化セリウム、硫酸セリウム、硝酸セリウム、硝酸セリウムアンモニウム及び塩化セリウムなどのセリウム塩からのセリウム(IV)、過マンガン酸カリウムなどのマンガン塩からのマンガン(IV)、(VI)及び(VII)、硝酸銀からなどの銀塩からの銀(I)、硫酸銅五水和物及び塩化銅などの銅塩からの銅(II)、塩化コバルト、硫酸コバルト、硝酸コバルト、臭化コバルト及び硫酸コバルトなどのコバルト塩からのコバルト(III)、塩化ニッケル、硫酸ニッケル及び酢酸ニッケルなどのニッケル塩からのニッケル(II)及び(IV)、水酸化チタン、塩化チタン及び硫酸チタンなどのチタン塩からのチタン(IV)、オルトバナジン酸ナトリウム、炭酸バナジウム、硫酸バナジウム、リン酸バナジウム及び塩化バナジウムなどのバナジウム塩からのバナジウム(III)、(IV)及び(V)、塩素酸モリブデン、次亜塩素酸モリブデン、フッ化モリブデン及び炭酸モリブデンなどのモリブデン塩からのモリブデン(IV)、塩化金などの金塩からの金(I)、塩化パラジウム及び酢酸パラジウムなどのパラジウム塩からのパラジウム(II)、塩化白金などの白金塩からの白金(II)、塩化イリジウムなどのイリジウム塩からのイリジウム(I)、塩化ゲルマニウムなどのゲルマニウム塩からのゲルマニウム(II)、及び塩化ビスマス及び酸化ビスマスなどのビスマス塩からのビスマス(III)が含まれるがそれらに限定されない。金属イオンが本発明の組成物に含有されるとき、金属イオンの供給源からの対アニオンもまた組成物に含有される。最も好ましくは、酸化剤として使用される金属イオンは、硫酸銅(II)などの銅(II)塩及び塩化鉄(III)などの鉄(III)塩である。
任意選択の酸化剤が本発明の組成物に含有されるとき、それらは、1ppm以上の量、好ましくは、1ppm~10,000ppm、より好ましくは、10ppm~1000ppmの量で含有され得る。酸化剤が金属イオンであるとき、金属イオンの供給源は、好ましくは、1ppm以上、好ましくは、1ppm~100ppmの量の金属イオンを提供するために十分な量で含有される。
任意選択的に、1種又は複数の界面活性剤は、本発明の組成物中に含まれ得る。このような界面活性剤には、当業者に公知の従来の界面活性剤が含まれ得る。このような界面活性剤には、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性の界面活性剤が含まれる。例えば、非イオン性界面活性剤には、ポリエステル、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、アルコール、エトキシレート、シリコン化合物、ポリエーテル、グリコシド及びそれらの誘導体が含まれ得;アニオン性界面活性剤には、アニオン性カルボン酸塩又は有機硫酸塩、例えばラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)が含まれ得る。
界面活性剤は従来の量で含有され得る。好ましくは、界面活性剤が本発明の組成物に含有されるとき、それらは0.1g/L~10g/Lの量で含有される。
銅基材を本発明の組成物で処理して結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる方法において、本発明の組成物を銅基材に適用し、結晶面(111)方位を有する露出銅粒の量を増加させるために十分な量の時間の間銅上に残留させておいた。好ましくは、組成物は少なくとも5秒、より好ましくは、少なくとも30秒、さらに好ましくは、少なくとも100秒間銅上に残留する。暴露時間が長くなればなるほど結晶面(111)方位を有するいっそう多くの粒が露出される。任意選択的に、暴露時間が終了した後、銅を脱イオン水で洗浄することができる。理論によって縛られないが、本発明の組成物を銅基材に適用することによって、非(111)方位銅粒及び非結晶粒をエッチ除去して結晶面(111)方位を有する露出銅粒の量を増加させる。
本発明の組成物は、室温~60℃、好ましくは、室温~30℃の温度で適用され得、より好ましくは組成物は室温で銅に適用される。
本発明の組成物で処理される銅基材は、EBSD分光法などの従来の分光装置を用いて結晶面方位の粒又はテキスチャーを含む表面積の百分率について特性決定され得る。EBSD分光法の場合、z軸上の逆極点着色図(IPF)の均一密度の倍数(MUD)値を用いて、結晶面(111)方位を有する銅粒sの全体的な増加を定量し、そこで(111)という表現はミラー指数であり、ミラー指数:(111)は、面、又は任意の平行平面が固体の主結晶軸、すなわち、基準座標-結晶内で定義されるx、y、及びz軸(そこでx=1、y=1及びz=1である)と交わる仕方を考えることによって画定される結晶面の表面の方位を意味し、そこで一組の数(111)がインターセプトを定量化し、面を同定するために用いられる。或いは、EBSD分析によって得られる(111)配向粒に相当するIPFZマップの領域を計算して、非(111)粒ではなく(111)粒に相当する露出面の割合を決定することができる。処理された領域においてより速い速度で選択的にめっきするための銅の領域を分化するために、(111)粒である表面積の百分率は、処理されていない銅に対して5%以上、好ましくは、5%~80%増加し、より好ましくは、増加して100%(111)になる。或いは、処理された銅についてバルク測定を行なうことができ、活性化度は、(111)ピーク下の領域の、(200)又は(220)ピーク下の領域に対する比によって測定され得る。活性化度が増加するにつれて、この比もまた増加する。或いは、(111)、(200)、及び(220)下の領域は各粒の含有量の%に変換され得る。処理された領域においてより速い速度で選択的にめっきするための銅の領域を分化するために、(111)粒である堆積物の百分率は、処理されていない銅に対して少なくとも2%、好ましくは、2%~10%、より好ましくは、100%増加する。
本発明の組成物は、銅層を有する基材を組成物中に浸漬することによって、組成物を基材の銅上に噴霧すること、スピンコートすることによって、又は溶液を基材に適用するための他の慣例的な方法によって適用され得る。また、本発明の組成物は、銅に選択的に適用され得る。選択的な適用は、溶液を基材に選択的に適用するための任意の慣例的な方法によって実施され得る。このような選択的な適用には、インクジェット適用、ライティングペン、アイドロッパー、パターン化表面を有するポリマースタンプ、画像化フォトレジスト又はスクリーン印刷によるなどのマスクが含まれるがそれらに限定されない。また、選択的な適用は、「アクチベータパドル」上の湿潤パターンを利用することによって、又はスピンコーターで本発明の組成物を適用する間に達成されることができ、異なって湿潤される領域は異なった程度の活性化を受ける。好ましくは、本発明の組成物は基材上の銅に選択的に適用され、より好ましくは、選択的な適用はインクジェット、ライティングペン、アイドロッパー又はポリマースタンプによる。
結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる組成物を使用して、印刷回路板の他、誘電体ウエハの電気導電率を可能にする、銅シード層などのシード層を有する誘電体又は半導体ウエハなどの多くの従来の基材上の銅表面を処理することができる。このような誘電体ウエハには、単結晶、多結晶質及び非晶質シリコンなどのシリコンウエハ、味の素ビルドアップフィルム(ABF)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、エポキシド、ポリイミン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シリカ又はアルミナ充填樹脂などのプラスチックが含まれるがそれらに限定されない。
本発明の方法によって結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる組成物を適用した後、基材の銅を付加的な銅で電気めっきして付加的な銅層又は銅特徴、例えば回路部品、ピラー、ボンドパッド及び線スペース特徴を形成することができる。また、本発明の組成物及び方法を用いて、銅電気めっきによってこれらの特徴を充填する前にスルーホール、バイア及びTSVを処理することができる。
本発明の組成物の選択的な適用は、本発明の組成物で処理された銅基材の形材上の選択的な銅電気めっきを可能にする。処理された銅基材の形材は、結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有し、銅は本発明の組成物で処理されていない銅基材の形材よりも速い速度でめっきする。PCB及び誘電体ウエハの回路部品、ピラー、ボンドパッド及び線スペース特徴並びに他の隆起特徴などの銅特徴は、特徴を画定するパターン化マスク、画像ツール又は画像化フォトレジストを使用せずにめっきされ得る。
図1は本発明の方法を説明する。シリコンウエハ基材10は、多結晶銅シード層12を含有する。銅シード層12は、結晶面(111)方位銅粒14と(111)より大きい結晶面方位、例えば結晶面(200)又は(220)方位以上を有する非(111)銅粒16、又は例えば非結晶材料との混合物を含有する。本発明の組成物又はエッチアクチベータ18は銅シード層に選択的に適用される。予め決められた時間の後、処理された銅シード層上のエッチアクチベータ18は取り除かれるか又は脱イオン水で洗浄除去される。銅シード層12は局所的に分化した銅シード20になる。エッチアクチベータ18で処理された領域1 22はここで、未処理の表面12に対して増加した増加量の露出結晶面(111)方位銅粒を有する。領域1はここで、領域1 22と比較したとき表面のより小さい部分が(111)方位銅粒によって覆われている領域2 24よりも銅電気めっきのためのより高い活性を有する。
次に、局所的に分化した銅シード層は、銅電気めっき及び従来の電気めっきパラメーターを用いて銅で電気めっきされ得る。領域1 22における銅めっきは、領域2 24における銅めっきよりも速い速度でめっきし、このため、領域1にめっきされる銅は、同じ予め決められた時間にわたって領域2における銅めっきされた28よりも高いか又は突出している銅特徴26を可能にする。
任意選択的に、めっきされた銅をエッチすることができる。エッチングは、図1に説明されるように選択的であり且つ異方性である。本発明の組成物で処理されるシード上に成長し、結晶面(111)方位がより優勢である、領域1 22に電気めっきされる銅は、領域2にめっきされる銅よりも遅い速度でエッチする。図1に示されるように、エッチは、銅シードを含めて、領域2にめっきされる全ての銅を除去する。エッチング後に、領域1にめっきされる銅特徴26は、銅がないシリコンウエハ基材10の残部と共に残る。
エッチ溶液には、過硫酸ナトリウム水溶液、過酸化水素溶液、過酸化アンモニウム混合物、硝酸溶液、及び塩化第二鉄溶液が含まれるがそれらに限定されず、それらの全てがまた、pH調整剤及び酸化剤、例えば銅(II)イオンを含有することができる。
本発明の方法はさらに、様々なアスペクト比で銅電気めっき特徴を可能にし、アスペクト比が変化しても特徴モルフォロジー及びめっきされた堆積物の高さが実質的に同じになるようにできる。例えば、同じ予め決められた時間にわたって4:1~1:1000の範囲のアスペクト比を有する本発明の組成物で処理された銅シード層を備える基材上に電気めっきされる銅は、実質的に同じ高さを有する特徴をめっきする。結晶面(111)方位の増加は、広範囲のアスペクト比で実質的に同じモルフォロジーを有する特徴を銅めっきすることを可能にする。
図2は、異なったアスペクト比のアパーチャーを有する画像化フォトレジスト42のパターンによって活性剤溶液が導電性多結晶銅シード層40上に適用される本発明を説明する。フォトレジストは、異なったアスペクト比のアパーチャー41A及び41Bを画定する。シリコンウエハ基材44は多結晶銅シード層40を含有する。多結晶銅シード層40は、結晶面(111)方位銅粒46と、(111)より大きい結晶面方位、例えば結晶面(200)又は(220)方位以上を有する非(111)銅粒48、又は例えば非結晶材料との混合物を含有する。本発明の組成物又はエッチアクチベータ50は多結晶銅シード層40に選択的に適用される。予め決められた時間の後、処理された多結晶銅シード層上のエッチアクチベータ50は取り除かれるか又は脱イオン水で洗浄除去される。多結晶銅シード層40は、局所的に分化した銅シード52になる。エッチアクチベータ50で処理された局所的に分化した銅シードはここで、多結晶銅シード層40と比較して増加量の露出結晶面(111)方位銅粒を有する。
次に、従来の銅電気めっき及び従来の電気めっきパラメーターを用いてアパーチャー41A及び41Bの基部の局所的に分化した銅シード52を銅で電気めっきして、アパーチャーを充填することができる。2つのアパーチャーのアスペクト比は異なっているが、銅特徴54A及び54Bは実質的に同じめっき速度でアパーチャー内にめっきされる。特徴を画定するフォトレジストは、当業者に公知の従来のフォトレジストストリッパーを使用して、めっき後にストリップ除去される。
本発明の方法において使用され得る銅電気めっきは、銅イオンの供給源を保有する。銅イオン供給源は銅塩であり、硫酸銅;塩化銅などの銅ハロゲン化物;酢酸[第二]銅;銅硝酸塩;フルオロホウ酸銅;銅アルキルスルホネート;銅アリールスルホネート;スルファミン酸銅;及びグルコン酸銅などが含まれるがそれらに限定されない。典型的な銅アルキルスルホネートには、銅(C~C)アルキルスルホネート及び銅(C~C)アルキルスルホネートが含まれる。好ましくは、銅アルキルスルホネートは、銅メタンスルホネート、銅エタンスルホネート及び銅プロパンスルホネートである。典型的な銅アリールスルホネートには、銅フェニルスルホネート、銅フェノールスルホネート及び銅p-トルエンスルホネートが含まれるがそれらに限定されない。銅イオン供給源の混合物を使用することができる。
銅塩は、基材上に銅を電気めっきするために十分な銅イオン濃度を提供する量で水性電気めっき中で使用され得る。好ましくは、銅塩は、10g/L~180g/Lのめっき液、より好ましくは、20g/L~100g/Lの銅イオンの量を提供するために十分な量で存在している。
酸は銅電気めっき中に含有され得る。酸には、硫酸、フルオロホウ酸、アルカンスルホン酸、例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸及びトリフルオロメタンスルホン酸、アリールスルホン酸、例えばフェニルスルホン酸、フェノールスルホン酸及びトルエンスルホン酸、スルファミド酸、塩酸、及びリン酸が含まれるがそれらに限定されない。酸の混合物が銅電気めっき中で使用され得る。好ましくは、酸には、硫酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、及びそれらの混合物が含まれる。
酸は好ましくは、1g/L~300g/L、より好ましくは、5g/L~250g/L、さらに好ましくは、10~150g/Lの量において存在している。酸は一般的に様々な供給元から市販されており、さらに精製することなく使用され得る。
ハロゲン化物イオンの供給源が銅電気めっき中に含有され得る。ハロゲン化物イオンは好ましくは塩化物イオンである。塩化物イオンの好ましい供給源は塩化水素である。塩化物イオン濃度は、1ppm~100ppm、より好ましくは、10~100ppm、さらに好ましくは、20~75ppmの量で存在している。
促進剤には、3-メルカプト-プロピルスルホン酸及びそのナトリウム塩、2-メルカプト-エタンスルホン酸及びそのナトリウム塩、及びビススルホプロピルジスルフィド及びそのナトリウム塩、3-(ベンゾチアゾリル-2-チオ)-プロピルスルホン酸ナトリウム塩、3-メルカプトプロパン-1-スルホン酸ナトリウム塩、エチレンジチオジプロピルスルホン酸ナトリウム塩、ビス-(p-スルホフェニル)-ジスルフィド二ナトリウム塩、ビス-(ω-スルホブチル)-ジスルフィド二ナトリウム塩、ビス-(ω-スルホヒドロキシプロピル)-ジスルフィド二ナトリウム塩、ビス-(ω-スルホプロピル)-ジスルフィド二ナトリウム塩、ビス-(ω-スルホプロピル)-硫化物、スルフィド二ナトリウム塩、メチル-(ω-スルホプロピル)-ジスルフィドナトリウム塩、メチル-(ω-スルホプロピル)-トリスルフィド二ナトリウム塩、O-エチル-ジチオ炭酸-S-(ω-スルホプロピル)-エステル、カリウム塩チオグリコール酸、チオリン酸-O-エチル-ビス-(ω-スルホプロピル)-エステル二ナトリウム塩、チオリン酸-トリス(ω-スルホプロピル)-エステル三ナトリウム塩、N,N-ジメチルジチオカルバミド酸(3-スルホプロピル)エステル、ナトリウム塩、(O-エチルジチオカルボナト)-S-(3-スルホプロピル)-エステル、カリウム塩、3-[(アミノ-イミノメチル)-チオ]-1-プロパンスルホン酸及び3-(2-ベンゾチアゾリルチオ)-1-プロパンスルホン酸、ナトリウム塩が含まれるがそれらに限定されない。好ましくは促進剤はビススルホプロピルジスルフィド又はそのナトリウム塩である。好ましくは、促進剤は、1ppb~500ppm、より好ましくは50ppb~50ppmの量で銅電気めっきに含有される。
従来のサプレッサーが銅電気めっきに含有され得る。サプレッサーには、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールの他、エチレンオキシド-プロピレンオキシド(「EO/PO」)コポリマー及びブチルアルコール-エチレンオキシド-プロピレンオキシドコポリマーなどの、ポリプロピレングリコールコポリマー及びポリエチレングリコールコポリマーが含まれるがそれらに限定されない。好ましいサプレッサーは、500~10,000g/モル、より好ましくは、1000~10,000g/モルの重量平均分子量を有するEO/POブロックコポリマーである。さらにいっそう好ましいのは、500~10,000g/モル、より好ましくは、1000~10,000g/モルの重量平均分子量を有するEO/POランダムコポリマーである。さらにいっそう好ましいのは、500~10,000g/モル、より好ましくは、1000~10,000g/モルの重量平均分子量を有するポリエチレングリコールポリマーである。
さらにいっそう好ましいのは、一般式:
Figure 0007287933000004
を有し、1000~10,000g/モルの重量平均分子量を有する、TECTRONIC(登録商標)界面活性剤としてBASF,Mount Olive,NJから市販されている界面活性剤;及び1000~10,000g/モルの重量平均分子量を有する、TECTRONIC(登録商標)R界面活性剤としてBASFから市販されている界面活性剤
Figure 0007287933000005
であり、式中、変数x、x’、x’’、x’’’、y、y’、y’’及びy’’’は1以上の整数であり、そのため、コポリマーの重量平均分子量は1000~10,000g/モルの範囲になる。
サプレッサーは好ましくは、0.5g/L~20g/L、より好ましくは、1g/L~10g/L、さらに好ましくは、1g/L~5g/Lの量で銅電気めっき中に含有される。
任意選択的に、1つ又は複数のレベラーが銅電気めっき中に含有され得る。レベラーはポリマー又は非ポリマーであり得る。ポリマーレベラーには、ポリエチレンイミン、ポリアミドアミン、ポリアリルアミン、及び窒素塩基とエポキシドとの反応生成物が含まれるがそれらに限定されない。このような窒素塩基は、第一、第二、第三、又は第四アルキルアミン、アリールアミン又は複素環式アミン及びそれらの四級化された誘導体、例えばアルキル化アリール又は複素環式アミンであり得る。典型的な窒素塩基には、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、アリールアルキルアミン、ジアリールアミン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピリジン、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ピリミジン、キノリン、及びイソキノリンが含まれるがそれらに限定されず、それらは全て、遊離塩基として又は四級化窒素塩基として使用され得る。エポキシ基含有化合物は窒素塩基と反応してコポリマーを形成することができる。このようなエポキシドには、エピハロヒドリン、例えばエピクロロヒドリン及びエピブロモヒドリン、モノエポキシド化合物及びポリエポキシド化合物が含まれるがそれらに限定されない。
また、ポリエチレンイミン及びポリアミドアミンの誘導体はレベラーとして使用され得る。このような誘導体には、ポリエチレンイミンとエポキシドとの反応生成物及びポリアミドアミンとエポキシドとの反応生成物が含まれるがそれらに限定されない。
アミンとエポキシドとの適した反応生成物の例は、(特許文献1);(特許文献2);(特許文献3);及び(特許文献4)に開示されたものである。特定のアミンと特定のエポキシドとの反応生成物の調製は公知であり、例えば、(特許文献1)を参照されたい。
エポキシド含有化合物はSigma-Aldrichなどの様々な商用供給源から得ることができるか、或いは文献に開示されるか又は当技術分野に公知の様々な方法を使用して調製することができる。
一般的には、レベラーは、1つ又は複数のベンゾイミダゾール化合物を1つ又は複数のエポキシ化合物と反応させることによって調製することができる。一般的には、所望の量のベンゾイミダゾール及びエポキシ化合物を反応フラスコ内に添加し、その後に、水を添加する。得られた混合物を4~6時間にわたって約75~95℃に加熱する。室温でさらに6~12時間撹拌した後、得られた反応生成物を水で希釈する。反応生成物はそのまま水溶液中で使用されてもよく、或いは精製され得る。
好ましくは、レベリング剤は、1000g/モル~50,000g/モルの重量平均分子量(Mw)を有する。
非ポリマーレベリング剤には、非ポリマー硫黄含有化合物及び非ポリマー窒素含有化合物が含まれるがそれらに限定されない。典型的な硫黄含有レベリング化合物には、チオ尿素及び置換チオ尿素が含まれる。典型的な窒素含有化合物には、第一、第二、第三及び第四窒素塩基が含まれる。このような窒素塩基は、アルキルアミン、アリールアミン、及び環状アミン(すなわち環の要素として窒素を有する環式化合物)であり得る。適した窒素塩基には、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、アリールアルキルアミン、ジアリールアミン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピリジン、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ピリミジン、キノリン(quonoline)、及びイソキノリンが含まれるがそれらに限定されない。
レベラーは好ましくは、0.01ppm~100ppm、より好ましくは、0.01ppm~10ppm、さらに好ましくは、0.01ppm~1ppmの量で銅電気めっき浴中に含有される。
電気めっき中の銅電気めっきの温度は、好ましくは、室温~65℃、より好ましくは、室温~35℃、さらに好ましくは、室温~30℃の範囲である。
基材は、基材をめっきと接触させることによって銅で電気めっきされ得る。基材は、カソードとして機能する。アノードは可溶性又は不溶性アノードであり得る。十分な電流密度が印加され、めっきは、所望の厚さ及びモルフォロジーを有する銅を基材上に堆積させるための時間の間行われる。電流密度は、0.5ASD~30ASD、好ましくは0.5ASD~20ASD、より好ましくは1ASD~10ASD、さらに好ましくは1ASD~5ASDの範囲であり得る。
本発明の方法において、銅電気めっきは、結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる本発明の組成物で処理された基材の領域上の銅電気めっき及び銅電気めっきされた特徴をさらに強化することができるように設計され得る。限定されないが、サプレッサー、促進剤及びレベラーなどの有機添加剤を銅電気めっきに添加して、結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる本発明の組成物による銅基材の処理と組み合わせて、銅電気めっき性能のさらなる強化を可能にすることができる。サプレッサーを含めて好ましい有機添加剤は、めっき中でめっき促進剤と組み合わせて使用されるときに処理されていない領域に対して本発明の組成物で処理された銅の領域のめっき速度を増加させるのを助ける。好ましいサプレッサーには、1000g/モル~10,000g/モルの範囲のMwを有する上記の式(II)及び(III)の化合物、及び1000g/モル~10,000g/モルのMwを有するポリエチレングリコールが含まれるがそれらに限定されない。
銅電気めっき中の促進剤及びレベラーは、成分の濃度を含めて一定のままである銅電気めっき成分の残りの部分によって変化され得、結晶面(111)方位を有する銅粒の露出を増加させる本発明の処理組成物と組み合わせて銅めっき速度をさらに増加させるようにできる。全体的に見て、中の促進剤の濃度の、レベラーの濃度に対する比がより高くなるとき、めっき速度はさらに増加される。好ましい銅電気めっきは、促進剤の、レベラーに対する濃度比が少なくとも5:1である。さらに好ましい銅電気めっきは、促進剤の、レベラーに対する濃度比が5:1~2000:1である。さらにより好ましい銅電気めっきは、促進剤の、レベラーに対する濃度比が20:1~2000:1である。最も好ましい銅電気めっきは、促進剤の、レベラーに対する濃度比が200:1~2000:1である。
銅電気めっきを使用して、結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる本発明の組成物で処理された形材上に銅をめっきする本発明が説明されるが、処理された形材はまた、銅合金でめっきされ得、所望のめっき速度及び特徴モルフォロジーを達成することができると考えられる。銅合金には、銅-スズ、銅-ニッケル、銅-亜鉛、銅-ビスマス及び銅-銀が含まれるがそれらに限定されない。このような銅合金は商業的に入手可能であるか、又は文献に記載されている。
以下の実施例は、本発明をさらに例示するために含まれるが、その範囲を限定することを意図しない。
実施例1
TMAHによる露出銅粒方位の改良
EBSD検出器(EDAX Inc.、モデルHikari Super)と結合された電界放出型-SEM(FEIモデルHeliosG3)を用いて、WRS材料(Vancouver,WA)から得られる厚さ180nmの銅シード層を有する複数のシリコンウエハをそれらの表面結晶面(111)方位について分析し、データをOIMTM分析ソフトウェアによって分析した。銅シード上の表面結晶面(111)方位粒の優勢は、均一密度の倍数(MUD)値によって表される、Z軸上のIPFの最大によって確認される。全ての試料において50%超のヒット率を提供する、50nmピクセルピッチ及び50Hz走査速度を用いてシード表面の20×20μmの面積上でIPFデータを集めた。Z軸上のIPFのMUD値が高くなればなるほど、銅シード層の表面上に結晶面(111)方位粒がいっそう優勢になった。さらに、具体的には、KSA Analytical Systems,Aubrey,TX製のJade 2010 MDIソフトウェアを用いて2θ回折角に対する回折強度において(111)及び(200)方位に相当する回折ピーク下の領域を比較することによって、銅シードをXRD分光法により分析した。
0.25MのTMAH水溶液、pH=14の適用前、銅シード層は、Z軸上のEBSD IPFにおいて4.96のMUD値及びXRD回折パターンから9:1のバルク(111)/(200)比を有した。0.25MのTMAH水溶液10μLを同じ銅シード層上に室温で適用した。溶液を1時間又は5時間の間室温でシード層上で作用させておいた。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、処理された銅シード層上の露出粒方位を再び、EBSD及びXRD分光法によって特性決定した。溶液の適用は銅シード層の全体的な結晶面(111)方位をかなり増加させ、その結果、結晶面(111)方位についてZ軸のIPFのMUD値の最大は、1時間のTMAH暴露により4.96から11.68に増加し、5時間のTMAH暴露により14.69に増加することを結果は示した。同時に、シードバルクXRDパターンの(111)/(200)ピーク面積比は、1時間のTMAH暴露により(9:1)から(15:1)に増加し、5時間のTMAH暴露により(24:1)に増加し、0.25MのTMAH水溶液による銅シード層の処理は露出銅粒の結晶面(111)方位の増加を可能にした。これは、非(111)及び非結晶材料の選択的な除去の結果として得られた。
実施例2
TMAHで処理された銅シード層上の銅の電気めっき
1cm×2cmのシリコンウエハ上に厚さ180nmの銅シード層の3つの領域をpH=14の0.25MのTMAH水溶液で処理した。3つの別個の処理された領域は、Keyence光学プロフィルメーターを用いて測定したとき3.5mm、4.5mm及び6mmの直径を有した。処理された領域の直径は、6μLから10μL、20μLまで適用されるTMAH溶液の体積を増加させることによって変化させられた。溶液を2分間室温で銅シード層上で作用させておいた。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、空気流下で乾燥させた。次に、銅シード層を以下の表1の銅電気めっきを用いて2ASD及び25℃の温度で6μmのめっきの目標フィールド高さまで電気めっきした。銅電気めっきのpHは<1であった。
Figure 0007287933000006
次に、シード層上の銅電気めっきの結果として得られた不活性化フィールドに対する特徴の高さをKeyence光学プロフィルメーターを用いて測定した。特徴は、処理溶液の接触領域と同じ直径(3.5mm、4.5mm及び6mm)を保持することが見出された。溶液処理された領域上の特徴の高さは、アスペクト比に関係なく全ての特徴について4~6μmの範囲であった。フィールドの高さを測定すると4μmであり、活性化領域が、未処理のフィールドよりも速くめっきすることを示した。
実施例3
TMAHで処理された銅シード層上の銅の電気めっき及びエッチ速度
直径4.2mmを有する、pH=14の0.25MのTMAH水溶液の10μLアリコートを図3に示されるシリコンウエハ62上の厚さ180nmの銅シード層60上に適用した。溶液は銅シード層の表面上で2分間作用して、結晶面(111)方位を有する露出銅粒64を非(111)銅粒及び非結晶材料66よりも増加させる。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、空気流下で乾燥させた。次に、シード層を上記の実施例2の表1の銅電気めっきを用いて2ASDで6μmのめっきの目標フィールド高さまで電気めっきした。次に、未処理のフィールドに対する処理された領域の結果として得られた特徴の高さを実施例2の場合のようにKeyence光学プロフィルメーターを用いて測定した。特徴は、溶液の接触領域として同じ4.2mmの直径を保った。特徴は、フィールド銅の上面から5.99μm、6.63μm及び6.25μmの68として測定された。処理されていない銅シード層上の電気めっきされたフィールド銅70の高さを測定すると厚さ約6μmであった。
次に、銅電気めっきされたシード層の全表面を100g/Lの過硫酸ナトリウム、2%の硫酸及び硫酸銅五水和物として1g/Lの銅(II)イオンを含有する銅エッチ溶液で処理した。フィールド銅70及び銅シード層60が取り除かれるまで全銅堆積物、シード層並びに電気めっきされた銅をエッチした。シリコンウエハからの特徴の高さ72は、光学プロフィルメーターを用いて測定された。特徴の高さ72はここで8.89μm、9.18μm及び9.22μmであり、エッチ速度の異方性を示したが、そこで溶液処理された領域上にめっきされた銅は、処理されていない領域上にめっきされた銅よりも遅いエッチ速度を示すことが見出された。
このエッチ速度の異方性を有利に利用して、特徴の高さをさらに増加させることができる。これはまた、結晶面(111)方位を有する露出銅粒の制御によるパターン化を利用して、めっき速度を制御することができるだけでなく、その粒構造及び結晶度に関連している銅めっきされた堆積物の特性もまた制御することができることを実証した。
実施例4~12
TMAH溶液のpH及び接触時間による特徴の高さの制御
0.25MのTMAH溶液の10μLアリコートをシリコンウエハ上の180nm銅シード上に適用した。硫酸原液の10%水溶液から硫酸を添加して、0.25MのTMAH溶液を14、5、及び3のpHに変化させた。接触時間は60秒、300秒、及び1800秒であった。次に、銅シードを脱イオン水で洗浄し、6μmの目標フィールド厚さまで表2の銅電気めっきを使用してめっきした。めっきは25℃及び2ASDの電流密度で行われた。
Figure 0007287933000007
次いで、フィールドの高さの上のめっきされた特徴のめっきされた高さを光学プロフィルメーターを使用して測定した。高さの変化は表3に記載されている。pHが塩基性であるか、又は弱酸性超(すなわち<4)であるとき、TMAH溶液がより長時間接触されるとき、活性化領域のめっき速度の増加が最大になることをデータは示した。
Figure 0007287933000008
実施例13~24
スタンプを使用する、TMAH溶液の接触時間による特徴の高さの制御
回路特徴のパターンを備えるPDMSスタンプを1分間0.25MのTMAH溶液中に浸漬した。次に、スタンプをシリコンウエハ上の180nm銅シード層上に適用した。溶液をスタンプから銅シード層に移し、回路特徴のパターンを銅シード層上に再現した。接触時間を60秒、14400秒、及び72000秒に変えた。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、空気乾燥させ、上記の実施例4~12の表2に開示された銅電気めっきを使用してめっきした。プロセスを4つの異なった試料について繰り返した。表4に開示されたデータは、与えられた溶液の適用時間に対して、銅めっきされた特徴の高さが実質的に同じであることを示した。さらに、溶液が銅シード層とより長く接触すればするほど、シード層上の銅めっきされた特徴はより高くなる。
Figure 0007287933000009
実施例25~29
アンモニウムイオンの影響
異なった水酸化アンモニウムの0.25M溶液の10μLアリコートをシリコンウエハ上の180nm銅シード層上に2分間置いた。溶液のpHは約14であった。比較例として、0.25MのNaOHの表面活性化能力もまた調べた。次に、銅表面を実施例4~12の場合と同じ方法で加工した。めっきされた特徴のフィールドの上の高さを表5に記載する。TMAHは銅シード活性化に最も大きな影響を有することが観察されたが、NaOH又はNHOHは最低の表面活性化を示した。
Figure 0007287933000010
実施例30~34
活性化領域における電気めっき速度の増加
pH=14又はpH=5の硫酸銅五水和物からの様々な濃度の溶解銅(II)イオンを有する0.25MのTMAH溶液の10μLアリコートをシリコンウエハ上の180nm銅シード層上に選択的に適用した。pH=5は、10%の硫酸原液から十分な硫酸を添加することによって達成された。接触時間は1800秒であった。次に、銅を実施例4~12の場合と同じ方法で加工した。特徴の高さの変化は表6に記載されている。データは、0.25MのTMAH溶液中に銅(II)イオン、第二酸化剤を含有することによって酸性pH=5でめっき速度を増加させることができることを示した。
Figure 0007287933000011
実施例35~39
水酸化トリメチルベンジルアンモニウムの濃度に基づいた特徴の高さの制御
様々な濃度を有する10μL液滴の水酸化トリメチルベンジルアンモニウム(trimethylbenyl ammonium hydroxide)溶液をシリコンウエハ上の180nm銅シード層上に適用した。水酸化トリメチルベンジルアンモニウム(trimethylbenyl ammonium hydroxide)の濃度は0から2.4Mに変化した。水酸化アルキルアンモニウムを取り除いた溶液のpHはpH=7であった。0.25M~2.5Mの濃度を保有するトリメチルベンジル水酸化アンモニウム溶液のpHは、13.5~14の範囲であった。接触時間は2分であった。次に、銅表面を実施例4~12の場合と同じ方法で加工した。特徴の高さの変化は表7に記載されている。データは、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム(trimethylbenyl ammonium hydroxide)の濃度を使用して、めっきされた特徴の高さを制御することができることを示した。
Figure 0007287933000012
実施例40~44
めっきされた特徴の高さを制御する改良サプレッサーの種類
表8に開示される成分及び量を有する複数の銅電気めっきを調製した。の唯一の変化しうる成分はサプレッサーの種類であった。サプレッサーは2g/Lの量で添加された。1つのはサプレッサーを取り除いた。
Figure 0007287933000013
直径4.2mmを有する0.25MのTMAH水溶液の10μLアリコートをシリコンウエハ上の厚さ180nmの銅シード層上に適用した。溶液は銅シード層の表面上で1800秒の間作用した。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、空気流下で乾燥させた。次に、シード層を表8の銅電気めっきの1つを用いて電気めっきした。銅電気めっきを実施して6μmの目標厚さを達成した。銅電気めっきを25℃で2ASDの電流密度で実施した。活性化されていないめっきされたフィールドに対して活性化領域上にめっきされた堆積物の特徴の高さは、光学プロフィルメーターを使用して測定された。結果を表9に示す。
Figure 0007287933000014
適切なサプレッサー添加剤の選択と組み合わせたTMAHによる銅シード層の処理を用いて、サプレッサーを選択して所望の特徴の高さを達成することができる。
実施例45~48
特徴の高さを制御するためのレベラーの濃度の改良
表10に開示される成分及び量を有する複数の銅電気めっきを調製した。の唯一の変化しうる成分はレベラーの濃度であった。1つのはレベラーを取り除いた。
Figure 0007287933000015
直径4.2mmを有する0.25MのTMAH水溶液の10μLアリコートをシリコンウエハ上の厚さ180nmの銅シード層上に適用した。溶液は銅シード層の表面上で1800秒の間作用した。次に、銅シード層を脱イオン水で洗浄し、空気流下で乾燥させた。次に、表8の銅電気めっきを用いてシード層を電気めっきした。銅電気めっきを実施して6μmの目標厚さを達成した。銅電気めっきを25℃で2ASDの電流密度で実施した。処理されていないめっきされたフィールドに対して溶液処理された領域上にめっきされた堆積物の特徴の高さは、光学プロフィルメーターを使用して測定された。結果を表11に示す。
Figure 0007287933000016
レベラーの濃度の変更と組み合わせたTMAHによる銅シード層の処理を用いて特徴の高さを改良することができる。
実施例49
回路パターン印刷及び選択的な銅電気めっき
pH=14を有する0.25MのTMAH溶液を装填したFujifilm Dimatix DMP 2800シリーズインクジェットプリンターを用いて回路線パターンをシリコンウエハ上の厚さ180nmの銅シード層上に印刷した。パターン化マスク又はフォトレジストを銅シード層に適用しなかった。回路線パターンを銅シード層上に印刷した後、実施例2、表1の銅電気めっきを用いて実施例4~12と同じ方法で銅を加工した。0.25MのTMAH溶液の選択的な適用領域は、6μmの線高さを有する回路線パターンの形成をもたらした。溶液で処理されていない銅シード層は、1μmの銅めっきされた高さを有した。さらに、銅回路線パターンは、1μmの高さまでめっきされた銅よりも明るい外観を有した。めっき高さを制御する他に、0.25MのTMAH処理溶液を用いて銅堆積物の特質を制御することができる。
実施例50
フォトレジストマスクによる0.25MのTMAHの選択的な適用
厚さ180nmの銅シードの層を有する2つのシリコンウエハ及び10μmのフォトレジストマスクは、IMAT INC.Vancouver,WA,U.S.A.から得られた。PRは、開口による幅50μmの丸みを含む凹んだ特徴と幅30μmの線とのパターンを備えた。導電性シードは、これらの回路特徴の最下部で露出しているにすぎない。pH=14を有する0.25MのTMAHの溶液は画像化フォトレジストを用いてシリコンウエハに適用され、溶液は、PRの開口を通してシードと接触するにすぎない。処理後に、ウエハの1つにおけるPRは、10秒間65℃の1:1DMSO:GBL混合物中に浸漬することによって除去された。次に、シリコンウエハを脱イオン水で洗浄した。次に、ウエハは、6μmの目標フィールド厚さまで表1の実施例2の銅電気めっきを用いてめっきされた。めっきは25℃及び2ASDの電流密度で実施された。
銅めっきの結果は、両方の試料が、PRをまだ保有する試料において、又はめっき前にPRが除去されている試料において、めっきされた堆積物にPRパターンを維持することを示した。後者の試料において、0.25MのTMAH溶液がフォトレジスト開口を通して接触するシードの部分は、溶液と接触していない銅シードの部分よりも2倍速くめっきし、めっきされたフィールドの上に6μmの特徴の高さをもたらした。めっきされるときにPRフィルムを保有する試料について、特徴はまた、バイア及び線内に6μmのめっき堆積物の高さを示した。両方の場合において、パターンを画定するPRはめっき前に取り除かれているにもかかわらず、めっきされたバイア及び線特徴は、バイアについてはおよそ50μm及び線については30μmのそれらの元の幅を保持した。両方の試料において、特徴は形状及び大きさにおいて変化したにもかかわらず、堆積物は全体にわたって均一に均された。これらの結果は、TMAH溶液をパターン化スクリーンを通して適用して導電性シードとの接触を制御することができること、及びこれを利用して、スクリーンが取り除かれるときでもパターンを作ることができることを示す。さらに、これらの結果は、処理溶液を使用して、パターン化特徴にわたってめっきされた堆積物のレベリングを改良することができることを示した。
実施例51~54(比較用)
TMAH対促進剤で処理された銅シード層
厚さ180nmの銅シード層を有する4つのシリコンウエハをpH=5の100ppm銅(II)イオンを有する0.25MのTMAH水溶液10μL、又はpH=5の1g/Lナトリウムメルカプトエチルスルホネート(MES)水溶液10μL、又はpH=5の1g/Lナトリウムメルカプトプロピルスルホネート(MPS)水溶液10μL、又はpH=5の1g/Lビス-ナトリウムスルホプロピルジスルフィド(SPS)水溶液10 μLのどれかで処理した。10%の硫酸原液から硫酸を添加して全ての溶液を修正してpH5を達成した。次に、シリコンウエハは、以下の銅電気めっきを使用してめっきされた。
Figure 0007287933000017
TMAHで処理された領域はフィールドの上に13.61μmの高さまでめっきされたが、他方、MESはフィールドの上に43.98μmの高さまでめっきされ、MPSはフィールドの上に41.82μmの高さまでめっきされ、SPSで処理された領域は局所的なめっき高さの増大を示さなかった。
Figure 0007287933000018
実施例55~56(比較用)
TMAH対MESで処理された銅シード層
厚さ180nmの銅シード層を有する2つのシリコンウエハをpH=14の0.25MのTMAH水溶液10μL又は同じくpH=14の1g/LMES水溶液10μLで処理した。次に、両方のシリコンウエハを10%の硫酸で洗浄し、次いで以下の銅電気めっきを使用してめっきした。
Figure 0007287933000019
TMAHで処理された領域はフィールドの上に12.85μmの高さまでめっきされたが、他方、MESで処理された領域は局所的なめっき高さの増大を示さなかった。多くのめっきプロトコルにおいて一般的な工程である、酸洗浄は、TMAH処理によって形成されたパターンを取り除かなかった。
Figure 0007287933000020
実施例57~64
銅酸化剤を含有するテトラメチルアンモニウム溶液
2又は5のpH値の溶解された銅酸化剤化合物1~1000ppmを含有する0.25Mのテトラメチルアンモニウムイオン水溶液をシリコンウエハ上の180nm銅シード層上に適用した。接触時間は60秒であった。次に、表面を実施例4~12の場合と同じ方法で加工した。テトラメチルアンモニウム処理溶液中に異なった酸化剤を含有することによって、酸化剤を有さないTMAH処理溶液を上回るめっき速度を増加させた。任意の余分の酸化剤添加剤を含有しない(溶液のpHに応じた)実施例4~5に対するめっき速度の増大の程度は、表15に記載される。
Figure 0007287933000021
10 シリコンウエハ基材
12 多結晶銅シード層
14 結晶面(111)方位銅粒
16 非(111)銅粒
18 エッチアクチベータ
20 局所的により高い(111)シード
22 領域1
24 領域2
26 突出している銅特徴
28 めっきされた銅
40 多結晶銅シード層
41A アパーチャー
41B アパーチャー
42 画像化フォトレジスト
44 シリコンウエハ基材
46 結晶面(111)方位銅粒
48 非(111)銅粒
50 エッチアクチベータ
52 局所的に分化した銅シード
54A 銅特徴
54B 銅特徴
60 銅シード層
62 シリコンウエハ
64 結晶面(111)方位を有する露出銅粒
66 非結晶材料
70 フィールド銅
72 特徴の高さ

Claims (21)

  1. a)銅を含む基材を提供する工程と、
    b)組成物を前記基材の前記銅に適用して結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、前記組成物が水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤及び任意選択的に界面活性剤からなり、前記組成物のpHが0~3または12~14の範囲である工程と、
    c)銅電気めっき浴を用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する前記銅上に銅を電気めっきする工程とを含む方法。
  2. 前記結晶面(111)方位富化化合物が第四アミンである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第四アミンが式:
    Figure 0007287933000022
    (式中、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とする)を有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記組成物がさらに前記酸化剤からなる、請求項1に記載の方法。
  5. 前記酸化剤が銅(II)、セリウム(IV)、チタン(IV)、鉄(III)、マンガン(IV)、マンガン(VI)、マンガン(VII)、バナジウム(III)、バナジウム(V)、ニッケル(II)、ニッケル(IV)、コバルト(III)、銀(I)、モリブデン(IV)、金(I)、パラジウム(II)、白金(II)、イリジウム(I)、ゲルマニウム(II)、ビスマス(III)、及びそれらの混合物からなる群から選択される金属イオンである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記金属イオンが1ppm以上の濃度の銅(II)である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記酸化剤が過酸化水素、モノ過硫酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、マグネシウムペルタレート(magnesium perthalate)、過酢酸、過硫酸塩、臭素酸塩、過臭素酸塩、過酢酸、過ヨウ素酸塩、ハロゲン、次亜塩素酸塩、硝酸塩、硝酸、ベンゾキノン、フェロセン、フェロセンの誘導体、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物である、請求項4に記載の方法。
  8. a)銅を含む基材を提供する工程と、
    b)組成物を前記基材の前記銅に選択的に適用して結晶面(111)方位を有する露出銅粒を増加させる工程であって、前記組成物が水、結晶面(111)方位富化化合物、任意選択的にpH調整剤、任意選択的に酸化剤及び任意選択的に界面活性剤からなり、前記組成物のpHが0~3または12~14の範囲である工程と、
    c)銅電気めっき浴を用いて結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する前記基材の前記銅及び前記基材のフィールド銅上に銅を電気めっきする工程であって、前記組成物で処理される前記銅上に電気めっきされる銅が、前記フィールド銅上に電気めっきされる銅よりも速い速度で電気めっきする工程とを含む方法。
  9. 前記結晶面(111)方位富化化合物が第四アミンである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第四アミンが式:
    Figure 0007287933000023
    (式中、R~Rが独立に水素、C~Cアルキル及びベンジルから選択され、但し、R~Rの3つまでが、同じ場合に水素であり得ることを条件とする)を有する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記組成物がさらに酸化剤からなる、請求項8に記載の方法。
  12. 前記酸化剤が銅(II)、セリウム(IV)、チタン(IV)、鉄(III)、マンガン(IV)、マンガン(VI)、マンガン(VII)、バナジウム(III)、バナジウム(V)、ニッケル(II)、ニッケル(IV)、コバルト(III)、銀(I)、モリブデン(IV)、金(I)、パラジウム(II)、白金(II)、イリジウム(I)、ゲルマニウム(II)、ビスマス(III)、及びそれらの混合物からなる群から選択される金属イオンである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記金属イオンが1ppm以上の濃度の銅(II)である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記酸化剤が過酸化水素、モノ過硫酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、マグネシウムペルタレート(magnesium perthalate)、過酢酸、過硫酸塩、臭素酸塩、過臭素酸塩、過酢酸、過ヨウ素酸塩、ハロゲン、次亜塩素酸塩、硝酸塩、硝酸、ベンゾキノン、フェロセン、フェロセンの誘導体、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物である、請求項11に記載の方法。
  15. 前記銅電気めっき浴が銅イオンの1つ又は複数の供給源、サプレッサー、促進剤及び任意選択的にレベラーを含む、請求項8に記載の方法。
  16. 前記銅電気めっき浴が前記レベラーをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記促進剤の濃度が前記レベラーの濃度よりも大きい、請求項16に記載の方法。
  18. 前記促進剤の前記濃度の、前記レベラーの前記濃度に対する比が5:1以上である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記サプレッサーが式:
    Figure 0007287933000024
    (式中、分子量が1000~10000g/モルの範囲であり、変数x、x’、x’’、x’’’、y、y’、y’’及びy’’’が1以上の整数であり、1000~10,000g/モルの分子量範囲を提供する)を有する、請求項15に記載の方法。
  20. 前記サプレッサーが式:
    Figure 0007287933000025
    (式中、分子量が1000~10000g/モルの範囲であり、変数x、x’、x’’、x’’’、y、y’、y’’及びy’’’が1以上の整数であり、1000~10,000g/モルの分子量範囲を提供する)を有する、請求項15に記載の方法。
  21. 結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する前記基材の前記銅上にめっきされる銅をエッチする工程と、前記フィールド銅を同時にエッチする工程とをさらに含む請求項8に記載の方法であって、前記フィールド銅が、結晶面(111)方位を有する増加した露出銅粒を有する前記基材の前記銅上にめっきされる前記銅よりも速い速度でエッチされる、方法。
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