JP7287711B2 - 掴線器、および、線材切分工具 - Google Patents

掴線器、および、線材切分工具 Download PDF

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Description

本発明は、掴線器、および、線材切分工具に関する。
架空電線等の線材を把持する掴線器が知られている。
関連する技術として、特許文献1には、電線把持器が開示されている。特許文献1に記載の電線把持器は、固定側掴線部と、可動側掴線部と、可動側掴線部を固定側掴線部に近づく方向に付勢するねじりコイルばねと、作動部材とを備える。特許文献1に記載の電線把持器では、作動部材をねじりコイルばねの付勢力に抗して回動させることにより、可動側掴線部が固定側掴線部から離間される。また、この状態を保持しながら可動側掴線部と固定側掴線部との間に電線が挿通される。電線が挿通された後、作動部材の保持が解除されると、ねじりコイルばねの付勢力によって、電線が、固定側掴線部と可動側掴線部とによって挟持される。
特許文献1に記載の電線把持器では、可動側掴線部が固定側掴線部から離間された状態を保持するために、作動部材をねじりコイルばねの付勢力に抗して回動させる必要がある。
特開平11-4510号公報
本発明の目的は、線材に掴線器を取り付けることが容易な掴線器、および、線材切分工具を提供することである。
本発明は、以下に示す、掴線器、および、線材切分工具に関する。
(1)線材に接触する第1接触面を有する第1部材と、
前記線材に接触する第2接触面を有する第2部材と、
前記第1部材に対して、第1軸まわりに回動可能に連結され、かつ、前記第2部材に対して、第2軸まわりに回動可能に連結される揺動部材と、
前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離が拡大するように前記第1部材または前記第2部材を直接的または間接的に付勢する付勢部材と、
前記付勢部材による付勢力に抗して、前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離を縮小させる操作部材と
を具備する
掴線器。
(2)前記揺動部材に対して、第3軸まわりに回動可能に連結されるレバー部材を更に具備する
上記(1)に記載の掴線器。
(3)前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離が拡大するように前記揺動部材が前記第1軸まわりを回転する回転方向を第1回転方向と定義するとき、前記揺動部材は、前記付勢部材によって、前記第1回転方向に付勢されている
上記(1)または(2)に記載の掴線器。
(4)前記第1部材は、第1突出部を有し、
前記揺動部材または第2部材は、第2突出部を有し、
前記付勢部材は、前記第1突出部と前記第2突出部との間に配置されている
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の掴線器。
(5)前記第1突出部と前記付勢部材との間に配置される第1ワッシャと、
前記第2突出部と前記付勢部材との間に配置される第2ワッシャと
を更に具備する
上記(4)に記載の掴線器。
(6)前記第1突出部は、第1孔部を有し、
前記第2突出部は、第2孔部を有し、
前記操作部材は、
前記第1孔部および前記第2孔部に挿入されるシャフトと、
遠隔操作工具によって操作可能な操作部と
を有し、
前記第1孔部および前記第2孔部のうちの一方の孔部と前記シャフトとは、互いに螺合し、
前記第1孔部および前記第2孔部のうちの他方の孔部と前記シャフトとは、相対的にスライド移動可能である
上記(4)または(5)に記載の掴線器。
(7)前記付勢部材は、第1脚部と、第2脚部と、コイル部とを有するねじりコイルばねであり、
前記第1脚部は、第1部材に接続され、
前記第2脚部は、前記揺動部材に接続されている
上記(3)に記載の掴線器。
(8)前記操作部材は、前記揺動部材が前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転するように前記揺動部材を押圧する押圧部材を含む
上記(3)に記載の掴線器。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれか一つに記載の掴線器と、
前記掴線器に連結された伸縮可能な棒部材と、
前記棒部材に連結された第2掴線器と
を具備する
線材切分工具。
本発明により、線材に掴線器を取り付けることが容易な掴線器、および、線材切分工具を提供できる。
図1は、第1の実施形態における掴線器を模式的に示す概略側面図である。 図2は、第1の実施形態における掴線器を模式的に示す概略斜視図である。 図3は、第1の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図4は、第1の実施形態における掴線器を模式的に示す概略裏面図である。 図5は、第1の実施形態の変形例における掴線器を模式的に示す概略側面図である。 図6は、第1の実施形態における掴線器の一部分を拡大して示す概略拡大断面図である。 図7は、第1の実施形態における掴線器の一部分を拡大して示す概略拡大断面図である。 図8は、第1の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図9は、第2の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図10は、付勢部材の一例を模式的に示す概略側面図である。 図11は、第2の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図12は、第3の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図13は、第3の実施形態の変形例における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図14は、第4の実施形態における掴線器を模式的に示す概略正面図である。 図15は、第4の実施形態における掴線器の一部分を拡大して示す概略拡大断面図である。 図16は、第4の実施形態の変形例における掴線器を模式的に示す概略側面図である。 図17は、第5の実施形態における線材切分工具を模式的に示す概略正面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態における掴線器1、および、線材切分工具500について、詳しく説明する。なお、本明細書において、同種の機能を有する部材には、同一または類似の符号が付されている。そして、同一または類似の符号の付された部材について、繰り返しとなる説明が省略される場合がある。
(方向の定義)
本明細書において、掴線器によって把持される線材の延在方向、換言すれば、掴線器の線材受容空間SPの延在方向を、「第1方向DR1」と定義する。なお、掴線器がレバー部材(レバー部材50)を備える場合には、掴線器によって把持される線材の延在方向であって、レバー部材が牽引される方向を「第1方向DR1」と定義する。また、第1方向DR1とは反対の方向を「第2方向DR2」と定義する。
(第1の実施形態)
図1乃至図8を参照して、第1の実施形態における掴線器1Aについて説明する。図1は、第1の実施形態における掴線器1Aを模式的に示す概略側面図である。図2は、第1の実施形態における掴線器1Aを模式的に示す概略斜視図である。図3は、第1の実施形態における掴線器1Aを模式的に示す概略正面図である。図4は、第1の実施形態における掴線器1Aを模式的に示す概略裏面図である。図5は、第1の実施形態の変形例における掴線器1Aを模式的に示す概略側面図である。図6および図7は、第1の実施形態における掴線器1Aの一部分を拡大して示す概略拡大断面図である。なお、図6は、第1突出部111と、ストッパ421とが接触している状態を示し、図7は、第1突出部111と、ストッパ421とが離間している状態を示す。図8は、第1の実施形態における掴線器1Aを模式的に示す概略正面図である。
第1の実施形態における掴線器1Aは、第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30と、操作部材40とを備える。
第1部材11は、線材W(より具体的には線材Wの上側面)に接触する第1接触面11aを有する。第1接触面11aの第1方向DR1に垂直な断面形状は、例えば、上側に向かって凹んだ曲線形状である。第1部材11は、1つの部品によって構成されていてもよいし、複数の部品のアセンブリによって構成されていてもよい。
第2部材12は、線材W(より具体的には線材Wの下側面)に接触する第2接触面12aを有する。第2接触面12aの第1方向DR1に垂直な断面形状は、例えば、下側に向かって凹んだ曲線形状である。第2部材12は、1つの部品によって構成されていてもよいし、複数の部品のアセンブリによって構成されていてもよい。
第1接触面11aおよび第2接触面12aが線材Wに接触することによって、第1部材11および第2部材12は、線材Wを把持する。なお、第1部材11および第2部材12によって把持される線材Wは、例えば、電線(より具体的には、架設電線)である。
図2に記載の例では、揺動部材20は、第1部材11に対して、第1軸AX1まわりに回動可能に連結されている。より具体的には、掴線器1Aは、揺動部材20と第1部材11とを回動可能に連結する第1ピン部材P1を備え、当該第1ピン部材P1が第1軸AX1に沿って配置されている。
また、図2に記載の例では、揺動部材20は、第2部材12に対して、第2軸AX2まわりに回動可能に連結されている。より具体的には、掴線器1Aは、揺動部材20と第2部材12とを回動可能に連結する第2ピン部材P2を備え、当該第2ピン部材P2が第2軸AX2に沿って配置されている。
揺動部材20が、第1軸AX1まわりを回動すると、揺動部材20に連結された第2部材12が第1部材11に対して相対移動し、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が変化する。また、第2接触面12aが線材Wに接触すると、第2部材12は、第2軸AX2まわりを、揺動部材20に対して回動する。こうして、第2接触面12aが第1接触面11aに対して平行となり、第1接触面11aおよび第2接触面12aに接触する線材Wにバランスよく把持力が作用する。なお、揺動部材20は、1つの部品によって構成されていてもよいし、複数の部品のアセンブリによって構成されていてもよい。図2に記載の例では、揺動部材20は、板状の揺動部材本体部200を備える。揺動部材本体部200は、例えば、正面視、略三角形形状を有し、当該三角形の各頂点部分に、上述の第1軸AX1、上述の第2軸AX2、および、後述の第3軸AX3がそれぞれ配置されている。ただし、揺動部材本体部200の形状および構造は、図2に記載の例に限定されない。
図2に記載の例において、付勢部材30は、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する。図3に記載の例では、付勢部材30は、第1軸AX1を回転軸として揺動部材20を第1回転方向R1に付勢する。揺動部材20が第1回転方向R1に付勢されることにより、第2部材12(より具体的には、第2部材12の第2接触面12a)は、第1部材11(より具体的には、第1部材11の第1接触面11a)から離れる方向に付勢される。
図1に記載の例において、操作部材40は、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させることが可能な部材である。図1に記載の例では、操作部材40は、操作部44を含む。操作部44を第3回転方向R3に回転させることにより、図3において、揺動部材20が第1軸AX1まわりを第2回転方向R2(換言すれば、第1回転方向R1とは反対の方向)に回動する。揺動部材20が第2回転方向R2に回動することにより、第2部材12(より具体的には、第2部材12の第2接触面12a)は、第1部材11(より具体的には、第1部材11の第1接触面11a)に近づく方向に移動する。こうして、操作部材40を操作することにより、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させることができる。
第1の実施形態における掴線器1Aは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する付勢部材30を備える。この場合、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が意図せずして縮小することが防止される。よって、第1接触面11aと第2接触面12aとの間に線材Wを配置する作業を容易に実行することができる。
また、第1の実施形態における掴線器1Aは、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させる操作部材40を備える。この場合、第1接触面11aと第2接触面12aとの間に線材Wが配置された後、操作部材40を操作することにより、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させることができ、且つ、第1接触面11aと第2接触面12aとによって線材Wを挟持することができる。
第1接触面11aおよび第2接触面12aは、線材Wを把持する役割を有するため、従来、第1接触面11aと第2接触面12aとが近づく方向に第1部材11および/または第2部材12を付勢することが技術常識であった。これに対し、第1の実施形態では、第1接触面11aと第2接触面12aとが離れる方向(換言すれば、従来想定されていた方向とは真逆の方向)に、第1部材11および/または第2部材12を付勢している点、および、付勢力に抗して線材Wを挟持させる役割を操作部材40に与えている点において画期的である。
続いて、第1の実施形態の掴線器1Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
(レバー部材50)
第1の実施形態における掴線器1Aは、揺動部材20に対して、第3軸AX3まわりに回動可能に連結されるレバー部材50を備えていてもよい。図2に記載の例では、掴線器1Aは、揺動部材20とレバー部材50とを回動可能に連結する第3ピン部材P3を備えている。当該第3ピン部材P3は、第3軸AX3に沿って配置される。
図3において、レバー部材50が第1方向DR1に牽引されると、レバー部材50に接続された揺動部材20は、第1軸AX1まわりを第2回転方向R2に回動する。当該揺動部材20の回動に伴い、第2部材12の第2接触面12aが第1部材の第1接触面11aに近づく方向に移動し、その結果、線材Wが、第1部材11と第2部材12とによって強力に把持される。なお、図3に記載の例では、レバー部材50の第1端部50aは、揺動部材20に回動可能に連結され、レバー部材50の第2端部50b(第1端部50aとは反対側の端部)は、自由端部である。当該自由端部は、例えば、後述の伸縮可能な棒部材70(図17を参照。)に連結される。
(ガイド部GA)
図2に例示されるように、掴線器1A(より具体的には、第1部材11)は、レバー部材50の移動をガイドするガイド部GAを有していてもよい。
図2に記載の例では、ガイド部GAは、第1部材11(より具体的には、第1部材11の第1方向DR1側の端部)に設けられている。図2に記載の例では、ガイド部GAは、第1接触面11aの第1方向DR1側の端(または第2接触面12aの第1方向DR1側の端)よりも下方かつ第1方向DR1側に突出するように延在している。
図2に記載の例では、ガイド部GAは、レバー部材50をガイドするガイド壁Gwを備える。ガイド壁Gwは、例えば、レバー部材50の中間部分53が挿通される貫通孔Ghを規定する壁である。ガイド部GAは、レバー部材50の位置を規制することにより、レバー部材50が第3軸AX3に平行な方向に過剰に位置ずれすることを抑制し、その結果、レバー部材50と揺動部材20との間の連結部分に過剰な荷重が作用することを抑制する。
(付勢部材30、および、操作部材40)
図3に記載の例では、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように揺動部材20が第1軸AX1まわりを回転する回転方向を第1回転方向R1と定義するとき、揺動部材20は、付勢部材30によって、第1回転方向R1に付勢されている。この場合、揺動部材20が第1回転方向R1に付勢されていることは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12が直接的または間接的に付勢されていることに対応する。
付勢部材30は、例えば、第1部材11と揺動部材20との間に配置される。図1に記載の例では、第1部材11と揺動部材20との間に配置される付勢部材30は、コイルばね30aである。代替的に、第1部材11と揺動部材20との間に配置される付勢部材30は、ねじりコイルばね30b(図11を参照。)であってもよい。更に代替的に、付勢部材30は、板ばねであってもよい。
図1に記載の例では、第1部材11は、第1突出部111を有し、揺動部材20は、第2突出部201(例えば、突出ピン)を有する。また、付勢部材30は、第1突出部111と第2突出部201との間に配置されている。付勢部材30は、例えば、圧縮状態のコイルばね30aである。この場合、付勢部材30は、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が拡大する方向に第1突出部111および/または第2突出部201を付勢する。
図1に記載の例では、第1部材11は、第1部材本体部110と、第1突出部111とを備え、第1突出部111は、第1部材本体部110に取り付けられている。換言すれば、第1突出部111を構成する部品と、第1部材本体部110を構成する部品とが、別部品である。代替的に、第1突出部111と第1部材本体部110とは、一体に形成された一つの部品であってもよい。
図1に記載の例では、揺動部材20は、揺動部材本体部200と、第2突出部201とを備え、第2突出部201は、揺動部材本体部200に取り付けられている。換言すれば、第2突出部201を構成する部品と、揺動部材本体部200を構成する部品とが、別部品である。代替的に、第2突出部201と揺動部材本体部200とは、一体に形成された一つの部品であってもよい。
図1に記載の例では、側面視で(換言すれば、第1方向DR1に沿う方向に見て)、第1突出部111は、第1部材本体部110に対して、第1接触面11a(または、第2接触面12a)が配置される側とは、反対側に配置されている。より具体的には、側面視で、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の線材受容空間SPが、第1部材本体部110の右側にある場合には、第1突出部111は、第1部材本体部110の左側に配置され、側面視で、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の線材受容空間SPが、第1部材本体部110の左側にある場合には、第1突出部111は、第1部材本体部110の右側に配置される。第1突出部111が、第1部材本体部110に対して、線材受容空間SPとは反対側に配置されている場合、第1突出部111(あるいは、第1突出部111と第2突出部201との間に配置される付勢部材30)が、線材受容空間SP内に線材Wを配置する作業の邪魔になることが防止される。
なお、図1に記載の例では、第1部材本体部110から第1突出部111が突出する方向(図1では、左方向)は、揺動部材本体部200から第2突出部201が突出する方向(図1では、左方向)と同じ方向である。
図1に記載の例では、付勢部材30は、第1部材11(より具体的には、第1突出部111)と揺動部材20(より具体的には、第2突出部201)との間の距離が拡大する方向に第1部材11および揺動部材20を付勢する。第1部材11の第1突出部111と揺動部材20の第2突出部201との間の距離が拡大することは、揺動部材20が第1回転方向R1に回動することに対応する(図4を参照。)。また、揺動部材20が第1回転方向R1に回動することは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大することに対応する(図3を参照。)。
図1に記載の例では、揺動部材20が、第2突出部201を備える。代替的に、図5に例示されるように、第2部材12が、第2突出部201を備えていてもよい。この場合、第1部材11の第1突出部111と、第2部材12の第2突出部201との間に配置された付勢部材30によって、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11および/または第2部材12が付勢される。なお、図5に記載の例において、第1部材11には、第2突出部201の移動(例えば、上下方向の移動)を許容する貫通孔11hが形成されている。
図6に例示されるように、掴線器1Aは、第1突出部111と付勢部材30との間に配置される第1ワッシャ61、および/または、第2突出部201と付勢部材30との間に配置される第2ワッシャ62を備えていてもよい。第1ワッシャ61および/または第2ワッシャ62の存在により、付勢部材30の伸縮が円滑に行われ、付勢部材30が意図せずして他の部材に引っ掛かることが防止される。
図6に記載の例では、第1突出部111は、第1孔部111hを有し、第2突出部201は、第2孔部201hを有する。また、第1孔部111hおよび第2孔部201hには、シャフト42が挿入されている。図6に記載の例では、シャフト42は、付勢部材30を位置決めする部材として機能する。より具体的には、シャフト42が、付勢部材30の一形態であるコイルばね30aの内側に挿入されていることにより、付勢部材30の位置ずれがシャフト42によって防止される。
図6に記載の例では、操作部材40は、上述のシャフト42と、遠隔操作工具によって操作可能な操作部44(より具体的には、リング部44a)とを有する。図6に記載の例では、操作部材40は、アイボルト(eye bolt)である。第1突出部111の第1孔部111hおよび第2突出部201の第2孔部201hに挿入されるシャフト42が、操作部材40のシャフト42であることにより、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を拡大する方向に付勢する付勢機構(換言すれば、第1突出部111と、第2突出部201と、付勢部材30とを含む機構)と、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させるように操作するための操作機構(換言すれば、シャフト42と、操作部44とを含む機構)をコンパクトにすることができる。
図6に記載の例では、操作部44を第3回転方向R3に回転操作することにより、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が縮小する。こうして、付勢部材30による付勢力に抗して、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離を縮小させることができる。また、図6に記載の例では、操作部44を第4回転方向R4(換言すれば、第3回転方向R3とは反対の方向)に回転操作することにより、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が拡大する。こうして、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離を拡大させることができる。
図6に例示されるように、第1孔部111hおよび第2孔部201hのうちの一方の孔部(図6では、第2孔部201h)とシャフト42とは、互いに螺合していることが好ましい。また、第1孔部111hおよび第2孔部201hのうちの他方の孔部(図6では、第1孔部111h)とシャフト42とは、互いに螺合していないこと(換言すれば、他方の孔部とシャフト42とは、相対的にスライド移動可能であること)が好ましい。図6に記載の例では、第1孔部111hは、ねじ無し孔部であり、第2孔部201hは、シャフト42の雄ねじ42sと螺合するねじ付き孔部である。
一方の孔部とシャフト42とが互いに螺合し、他方の孔部とシャフト42とが互いに螺合していないことにより、レバー部材50に作用する牽引力を利用して、線材Wを強力に把持することが可能となる。換言すれば、レバー部材50に、第1方向DR1に牽引力が作用したときに、操作部材40の操作とは無関係に、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させることが可能となる。図3に示された状態において、レバー部材50に、第1方向DR1に牽引力が作用する場合を想定する。この場合、揺動部材20は、第1軸AX1まわりに、第2回転方向R2に回動する。揺動部材20が第2回転方向R2に回動することにより、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が縮小する(図4を参照。)。第1突出部111と第2突出部201との間の距離が縮小すると、シャフト42は、第1孔部111hに対してスライド移動する(図6の矢印Aを参照。)。図6に記載の例では、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が縮小すると、シャフト42は、第1孔部111hに対して、相対的に上方に向かってスライド移動する。図7には、シャフト42がスライド移動することにより、シャフト42に設けられたストッパ421が、第1突出部111から離間した状態が示されている。
他方、レバー部材50に作用する牽引力がなくなると、付勢部材30の付勢力によって、揺動部材20は第1回転方向R1に回動する。揺動部材20が第1回転方向R1に回動することにより、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が拡大する。その結果、シャフト42が、第1孔部111hに対してスライド移動する。図7に記載の例では、第1突出部111と第2突出部201との間の距離が拡大すると、シャフト42は、第1孔部111hに対して、相対的に下方に向かってスライド移動する。その結果、シャフト42に設けられたストッパ421が、第1突出部111に接触する(図6を参照。)。
図6に記載の例では、第1孔部111hが、シャフト42の雄ねじ42sと螺合しない孔部であり、第2孔部201hが、シャフト42の雄ねじ42sと螺合する孔部である。代替的に、第1孔部111hが、シャフト42の雄ねじ42sと螺合する孔部であり、第2孔部201hが、シャフト42の雄ねじ42sと螺合しない孔部であってもよい。この場合、図6に例示されるストッパ421は、例えば、図6において、矢印Bで示される位置に配置される。
図1に記載の例では、第1突出部111は、第1部材本体部110に対して相対回転可能なように、第1部材本体部110に取り付けられている。図1に記載の例では、第1突出部111は、第1突出部111の突出方向に平行な軸AT1まわりに回転可能である。この場合、揺動部材20が第1軸AX1まわりを回動して第1部材11に対するシャフト42の傾斜角度が変化する時に、第1突出部111は、シャフト42の傾斜角度の変化に追従して軸AT1まわりを回転する。
図1に記載の例では、第2突出部201は、揺動部材本体部200に対して相対回転可能なように、揺動部材本体部200に取り付けられている。図1に記載の例では、第2突出部201は、第2突出部201の突出方向に平行な軸AT2まわりに回転可能である。この場合、揺動部材20が第1軸AX1まわりを回動して第1部材11に対するシャフト42の傾斜角度が変化する時に、第2突出部201は、シャフト42の傾斜角度の変化に追従して軸AT2まわりを回転する。
(抜け止め部材65)
図3に記載の例では、掴線器1Aは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の線材受容空間SPから線材Wが脱落するのを防止する抜け止め部材65を有する。抜け止め部材65は、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の線材受容空間SPの外部から、線材受容空間SPに線材Wを受け入れることを許容する開状態(図3に記載の状態)と、線材受容空間SPに配置された線材Wが、線材受容空間SPから脱落するのを防止する閉状態(図8に記載の状態)との間で状態変更可能であることが好ましい。
図3に記載の例では、抜け止め部材65は、遠隔操作工具の先端部と係合可能な係合部66(より具体的には、係合孔66h)を備える。遠隔操作工具の先端部と係合部66とが係合した状態で、掴線器1Aが遠隔操作工具によって持ち上げられる場合を想定する。この場合、遠隔操作工具から係合部66が受ける力と、掴線器1Aに作用する重力とによって、抜け止め部材65が上述の開状態に維持される。他方、遠隔操作工具の先端部と係合部66との間の係合が解除されると、抜け止め部材65に作用する重力および/または付勢部材による付勢力によって、抜け止め部材65の状態が上述の開状態から上述の閉状態に変更される。図1に記載の例では、掴線器1Aは、抜け止め部材65を閉方向に付勢する付勢部材67を備える。この場合、遠隔操作工具の先端部と係合部66との間の係合が解除されると、付勢部材67による付勢力によって、抜け止め部材65の状態が上述の開状態から上述の閉状態に変更される。
図3に記載の例では、抜け止め部材65は、第1部材11に取り付けられている。より具体的には、抜け止め部材65は、第1部材11に対して軸AT3まわりを相対回転可能なように、第1部材11に取り付けられている。
(第2の実施形態)
図9乃至図11を参照して、第2の実施形態における掴線器1Bについて説明する。図9は、第2の実施形態における掴線器1Bを模式的に示す概略正面図である。図10は、付勢部材30の一例を模式的に示す概略側面図である。図11は、第2の実施形態における掴線器1Bを模式的に示す概略正面図である。なお、図11において、揺動部材20よりも奥側に配置されている付勢部材30、および、第1部材11に設けられた第1係合穴11eが破線によって表され、揺動部材20の裏面側に設けられた第2係合穴20eが、破線によって表されている。
第2の実施形態における掴線器1Bは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する付勢部材30が、ねじりコイルばね30bである点において、第1の実施形態における掴線器1Aとは異なる。また、第2の実施形態における掴線器1Bにおける操作部材40の配置および構造は、第1の実施形態における掴線器1Aにおける操作部材40の配置および構造とは異なっている。その他の点では、第2の実施形態における掴線器1Bは、第1の実施形態における掴線器1Aと同様である。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第2の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第2の実施形態において、第1の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第2の実施形態における掴線器1Bは、第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30(図11を参照。)と、操作部材40とを備える。掴線器1Bは、レバー部材50を備えていてもよい。
第1部材11、第2部材12、揺動部材20、および、レバー部材50については、第1の実施形態において説明済みであるため、第1部材11、第2部材12、揺動部材20、および、レバー部材50についての繰り返しとなる説明は省略する。
図10、図11に記載の例では、付勢部材30は、ねじりコイルばね30bである。ねじりコイルばね30bは、第1脚部301bと、第2脚部302bと、第1脚部301bと第2脚部302bとの間に配置されるコイル部303bとを備える。
図11に記載の例では、ねじりコイルばね30bの第1脚部301bは、第1部材11に接続されている。より具体的には、第1脚部301bは、第1部材11に設けられた第1係合穴11eに挿入されている。なお、第1脚部301bと第1部材11との間の接続は、第1部材11に対する第1脚部301bの移動を制限する接続であれば、どのような接続であっても構わない。
図11に記載の例では、ねじりコイルばね30bの第2脚部302bは、揺動部材20に接続されている。より具体的には、第2脚部302bは、揺動部材20に設けられた第2係合穴20eに挿入されている。なお、第2脚部302bと揺動部材20との間の接続は、揺動部材20に対する第2脚部302bの移動を制限する接続であれば、どのような接続であっても構わない。
図11に記載の例では、ねじりコイルばね30bのコイル部303bは、第1ピン部材P1の周囲に配置されている。換言すれば、第1ピン部材P1は、ねじりコイルばね30bのコイル部303bの内側に挿入されている。
ねじりコイルばね30bは、第1軸AX1を回転軸として揺動部材20を第1回転方向R1に付勢する。揺動部材20が第1回転方向R1に付勢されることにより、第2部材12(より具体的には、第2部材12の第2接触面12a)は、第1部材11(より具体的には、第1部材11の第1接触面11a)から離れる方向に付勢される。
図11に記載の例では、操作部材40は、遠隔操作工具によって操作可能な操作部44(より具体的には、リング部44a)と、付勢部材30(より具体的には、ねじりコイルばね30b)の付勢力に抗して、揺動部材20を第1軸AX1まわりに第2回転方向R2に回転させる押圧部材48と、操作部44に作用する操作力を押圧部材48に伝達する操作力伝達機構Mとを備える。
図11に記載の例では、操作部材40は、操作部材40を第1部材11に固定するための固定部49を備える。操作部材40の固定部49は、第1部材11に対して相対移動不能なように固定されており、操作部44および押圧部材48は、固定部49に対して相対移動可能なように固定部49によって支持される。
図11に記載の例では、操作部44を第3回転方向R3に回転操作すると、揺動部材20が第1軸AX1まわりに第2回転方向R2に回転するように、押圧部材48が揺動部材20を押圧する。こうして、付勢部材30による付勢力に抗して、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離を縮小させることができる。また、図11に記載の例では、操作部44を第4回転方向R4(換言すれば、第3回転方向R3とは反対の方向)に回転操作すると、付勢部材30の付勢力によって、揺動部材20が第1軸AX1まわりに第1回転方向R1に回転する。こうして、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離を拡大させることができる。
図11に記載の例では、操作力伝達機構Mは、操作部44に連結され、操作部44ともに第3回転方向R3に回転可能な第1シャフトM1と、押圧部材48に連結された第2シャフトM2と、第1シャフトM1の回転移動を、第2シャフトM2の軸方向移動に変換する変換部材M3とを備える。図11に記載の例では、変換部材M3は、第1傘歯車M31と、第1傘歯車M31に噛み合う第2傘歯車M32とを含む。図11に記載の例では、操作部44が第3回転方向R3に回転されると、第1傘歯車M31が第3回転方向R3に回転する。また、第1傘歯車M31が第3回転方向R3に回転すると、第2傘歯車M32が、第2シャフトM2の長手方向に沿う軸まわりを回転する。第2傘歯車M32の回転は、任意の伝達機構を介して、第2シャフトM2の長手方向に沿う方向の直線移動に変換される。図11に記載の例では、第2傘歯車M32は雌ねじを有し、第2シャフトM2は当該雌ねじに螺合する雄ねじを有している。このため、第2傘歯車M32が回転すると、第2シャフトM2が揺動部材20に向かう方向に移動し、その結果、第2シャフトM2の押圧部材48が揺動部材20を押圧する。こうして、揺動部材20が、第1軸AX1まわりを第2回転方向R2に回動する。なお、第2傘歯車M32の回転を、第2シャフトM2の直線移動に変換する伝達機構は、図11に記載の例に限定されない。
第2の実施形態における掴線器1Bは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する付勢部材30と、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させる操作部材40とを備える。したがって、第2の実施形態における掴線器1Bは、第1の実施形態における掴線器1Aと同様の効果を奏する。
なお、第1の実施形態において説明された事項と、第2の実施形態において説明された事項とが組み合わせられて採用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態における掴線器1において、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を拡大する方向に付勢する付勢機構としては、第1の実施形態において説明された付勢機構(換言すれば、第1突出部111と、第2突出部201と、付勢部材30とを含む機構)が採用され、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させるように操作するための操作機構としては、第2の実施形態において説明された操作機構(換言すれば、操作部44と、押圧部材48と、操作力伝達機構Mとを含む機構)が採用されてもよい。代替的に、いくつかの実施形態における掴線器1において、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を拡大する方向に付勢する付勢機構としては、第2の実施形態において説明された付勢機構(換言すれば、ねじりコイルばね30bを含む機構)が採用され、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させるように操作するための操作機構としては、第1の実施形態において説明された操作機構(換言すれば、シャフト42と、操作部44とを含む機構)が採用されてもよい。
(第3の実施形態)
図12および図13を参照して、第3の実施形態における掴線器1Cについて説明する。図12は、第3の実施形態における掴線器1Cを模式的に示す概略正面図である。図13は、第3の実施形態の変形例における掴線器1Cを模式的に示す概略正面図である。なお、図12において、揺動部材20よりも奥側に配置されている付勢部材30、および、第1部材11に設けられた第1係合穴11eが破線によって表され、揺動部材20の裏面側に設けられた第2係合穴20eが、破線によって表されている。また、図13において、第2の揺動部材20-2よりも奥側に配置されている付勢部材30、および、第1部材11に設けられた第1係合穴11eが破線によって表され、第2の揺動部材20-2の裏面側に設けられた第2係合穴20eが、破線によって表されている。
第3の実施形態における掴線器1Cにおける操作部材40の配置および構造は、第1の実施形態における掴線器1Aにおける操作部材40の配置および構造、および、第2の実施形態における掴線器1Bにおける操作部材40の配置および構造とは異なっている。また、第3の実施形態における掴線器1Cは、2つの揺動部材(20、20-2)を備える。
第3の実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第3の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第3の実施形態において、第1の実施形態または第2の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第3の実施形態における掴線器1Cは、第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30と、操作部材40とを備える。掴線器1Cは、レバー部材50を備えていてもよい。
第1部材11、第2部材12、揺動部材20、付勢部材30、および、レバー部材50については、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みであるため、第1部材11、第2部材12、揺動部材20、付勢部材30、および、レバー部材50についての繰り返しとなる説明は省略する。
図12に記載の例では、操作部材40は、遠隔操作工具によって操作可能な操作部44(より具体的には、リング部44a)と、押圧部材48と、固定部49とを備える。押圧部材48は、付勢部材30(より具体的には、ねじりコイルばね30b)の付勢力に抗して、揺動部材(20-2)を第4軸AX4まわりに第2回転方向R2に回転させる。操作部材40の固定部49は、レバー部材50に対して相対移動不能なように、レバー部材50に固定されており、操作部44および押圧部材48は、固定部49に対して相対移動可能なように固定部49によって支持される。図12に記載の例では、操作部44は、シャフト42の基端部に連結され、押圧部材48は、シャフト42の先端部に連結されている。また、シャフト42は、固定部49の雌ねじに螺合する雄ねじ42sを有する。
図12に記載の例では、掴線器1Cは、2つの揺動部材を備える。より具体的には、掴線器1Cは、揺動部材20と、揺動部材20よりも第1方向DR1側に配置された第2の揺動部材20-2とを備える。
図12に記載の例では、揺動部材20と、第2の揺動部材20-2と、第1部材11と、レバー部材50とによって、平行リンク機構が構成されている。より具体的には、揺動部材20は、第1部材11に、第1軸AX1まわりに回動可能に連結され、レバー部材50は、揺動部材20に、第3軸AX3まわりに回動可能に連結されている。また、第2の揺動部材20-2は、第1部材11に、第4軸AX4まわりに回動可能に連結され、レバー部材50は、第2の揺動部材20-2に、第6軸AX6まわりに回動可能に連結されている。更に、第2部材12は、揺動部材20に、第2軸AX2まわりに回動可能に連結され、且つ、第2の揺動部材20-2に、第5軸AX5まわりに回動可能に連結されている。
図12に記載の例では、レバー部材50に、第1方向DR1の牽引力が作用すると、揺動部材20と、第2の揺動部材20-2と、第1部材11と、レバー部材50とによって構成される平行リンクが変形する。より具体的には、レバー部材50に、第1方向DR1の牽引力が作用すると、揺動部材20が、第1軸AX1まわりを第2回転方向R2に回動し、第2の揺動部材20-2が、第4軸AX4まわりを第2回転方向R2と同方向に回動する。その結果、第2接触面12aと第1接触面11aとの間の距離が縮小するように第2部材12が第1部材11に対して相対移動する。
図12に記載の例では、付勢部材30は、ねじりコイルばね30bである。付勢部材30は、揺動部材20を、第1軸AX1まわりに第1回転方向R1に付勢し、第2の揺動部材20-2を、第4軸AX4まわりに第1回転方向R1と同方向に付勢する。図12に記載の例では、付勢部材30は、揺動部材20を直接的に付勢し、第2の揺動部材20-2を間接的に付勢している。
図12に記載の例では、ねじりコイルばね30bの第1脚部301bは、第1部材11に接続されている。より具体的には、第1脚部301bは、第1部材11に設けられた第1係合穴11eに挿入されている。また、ねじりコイルばね30bの第2脚部302bは、揺動部材20に接続されている。より具体的には、第2脚部302bは、揺動部材20に設けられた第2係合穴20eに挿入されている。また、図12に記載の例では、ねじりコイルばね30bのコイル部303bは、第1ピン部材P1の周囲に配置されている。換言すれば、第1ピン部材P1は、ねじりコイルばね30bのコイル部303bの内側に挿入されている。
図12に記載の例では、操作部44を第3回転方向R3に回転操作すると、第2の揺動部材20-2が第4軸AX4まわりに第2回転方向R2と同方向に回転するように、押圧部材48が第2の揺動部材20-2を押圧する。こうして、付勢部材30による付勢力に抗して、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離が縮小される。また、図12に記載の例では、操作部44を第4回転方向R4(換言すれば、第3回転方向R3とは反対の方向)に回転操作すると、付勢部材30の付勢力によって、第2の揺動部材20-2が第4軸AX4まわりに第1回転方向R1と同方向に回転する。こうして、第1部材11の第1接触面11aと第2部材12の第2接触面12aとの間の距離が拡大する。
第3の実施形態における掴線器1Cは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する付勢部材30と、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させる操作部材40とを備える。したがって、第3の実施形態における掴線器1Cは、第1の実施形態における掴線器1A、または、第2の実施形態における掴線器1Bと同様の効果を奏する。
なお、掴線器1が、揺動部材20と、第2の揺動部材20-2とを備える構成、あるいは、掴線器1が、揺動部材20と、第2の揺動部材20-2と、第1部材11と、レバー部材50とによって構成される平行リンク機構を備える構成は、第1の実施形態または第2の実施形態において採用されてもよい。また、操作部材40が、レバー部材50に固定される構成は、第1の実施形態または第2の実施形態において採用されてもよい。
図12に記載の例では、付勢部材30(より具体的には、ねじりコイルばね30b)が、第1軸AX1の周囲に配置されている。代替的に、図13に例示されるように、付勢部材30(より具体的には、ねじりコイルばね30b)が、第4軸AX4の周囲に配置されてもよい。図13に記載の例では、ねじりコイルばね30bの第1脚部301bは、第1部材11に接続され、ねじりコイルばね30bの第2脚部302bは、第2の揺動部材20-2に接続されている。また、図13に記載の例では、ねじりコイルばね30bのコイル部303bは、第4軸AX4に沿って配置される第4ピン部材P4の周囲に配置されている。
(第4の実施形態)
図14乃至図16を参照して、第4の実施形態における掴線器1Dについて説明する。図14は、第4の実施形態における掴線器1Dを模式的に示す概略正面図である。図15は、第4の実施形態における掴線器1Dの一部分を拡大して示す概略拡大断面図である。図16は、第4の実施形態の変形例における掴線器1Dを模式的に示す概略側面図である。
第4の実施形態における掴線器1Dにおける付勢部材30は、磁石30c、30d(図15、または、図16を参照。)を含む点において、第1の実施形態乃至第3の実施形態における付勢部材30とは異なっている。
第4の実施形態では、第1の実施形態乃至第3の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態、第2の実施形態、または、第3の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第4の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第4の実施形態において、第1の実施形態、第2の実施形態、または、第3の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第4の実施形態における掴線器1Cは、第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30と、操作部材40とを備える。掴線器1Cは、レバー部材50を備えていてもよい。
第1部材11、第2部材12、揺動部材20、操作部材40、および、レバー部材50については、第1の実施形態、第2の実施形態、または、第3の実施形態において説明済みであるため、第1部材11、第2部材12、揺動部材20、操作部材40、および、レバー部材50についての繰り返しとなる説明は省略する。
図15に記載の例では、付勢部材30の一部を構成する第1の磁石30cが、第1部材11(より具体的には、第1突出部111)に固定され、付勢部材30の一部を構成する第2の磁石30dが、揺動部材20(より具体的には、第2突出部201)に固定されている。図15に記載の例では、第1の磁石30cと第2の磁石30dとは、極性が同じである。よって、第1突出部111およびと第2突出部201は、互いに離れる方向に、磁石(30c、30d)によって付勢される。こうして、揺動部材20は、磁石(30c、30d)によって、第1回転方向R1に付勢される。
図15に記載の例では、操作部材40の操作部44を第3回転方向R3に回転させると、第2突出部201は、第1突出部111に近づく方向に、第1突出部111に対して相対移動する。こうして、揺動部材20は、磁石(30c、30d)による付勢力に抗して、第1回転方向R1とは反対の第2回転方向R2に回動する。
第4の実施形態における掴線器1Dは、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離が拡大するように第1部材11または第2部材12を直接的または間接的に付勢する付勢部材30である磁石30c、30dと、付勢部材30による付勢力に抗して、第1接触面11aと第2接触面12aとの間の距離を縮小させる操作部材40とを備える。したがって、第4の実施形態における掴線器1Dは、第1の実施形態における掴線器1A、第2の実施形態における掴線器1B、または、第3の実施形態における掴線器1Cと同様の効果を奏する。
図15に記載の例では、第1の磁石30cが第1部材11に固定され、第2の磁石30dが、揺動部材20に固定されている。代替的に、図16に示されるように、第1の磁石30cが第1部材11(より具体的には、第1部材11の第1突出部111)に固定され、第2の磁石30dが、第2部材12(より具体的には、第2部材12の第2突出部201)に固定されていてもよい。
(第5の実施形態)
図17を参照して、第5の実施形態における線材切分工具500について説明する。図17は、第5の実施形態における線材切分工具500を模式的に示す概略正面図である。
第5の実施形態における線材切分工具500は、掴線器1と、第2掴線器2と、伸縮可能な棒部材70とを備える。
第5の実施形態における線材切分工具500の掴線器1として、第1の実施形態乃至第4の実施形態のいずれかにおける掴線器(1A、1B、1C、1D)が採用されてもよい。
掴線器1は、線材Wの第1部分を把持する器具である。掴線器1については、第1の実施形態乃至第4の実施形態において説明済みであるため、掴線器1についての繰り返しとなる説明は省略する。
第5の実施形態における線材切分工具500の第2掴線器2として、第1の実施形態乃至第4の実施形態のいずれかにおける掴線器(1A、1B、1C、1D)が採用されてもよい。
第2掴線器2は、上述の線材Wのうち第1部分とは異なる第2部分を把持する器具である。図17に記載の例では、第2掴線器2は、第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30と、操作部材40と、レバー部材50とを備える。
第1部材11と、第2部材12と、揺動部材20と、付勢部材30と、操作部材40と、レバー部材50については、第1の実施形態乃至第4の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
図17に記載の例では、伸縮可能な棒部材70は、掴線器1(より具体的には、掴線器1のレバー部材50の第2端部50b)に連結されている。また、伸縮可能な棒部材70は、第2掴線器2(より具体的には、第2掴線器2のレバー部材50の第2端部50b)に連結されている。
伸縮可能な棒部材70は、掴線器1と第2掴線器2との間の距離を変化させるための部材である。図17に記載の例では、棒部材70の第1端部70aが、掴線器1に連結され、棒部材70の第2端部70bが、第2掴線器2に連結されている。
掴線器1が線材Wの第1部分を把持し、かつ、第2掴線器2が線材Wの第2部分を把持した状態で、棒部材70を棒部材の長手方向軸L1に沿う方向に収縮させると、掴線器1と第2掴線器2との間の距離が縮小される。その結果、線材Wのうち、掴線器1と第2掴線器2との間に位置する部分が弛緩される。
棒部材70は、外側部材71と、内側部材72と、操作部73とを含む。操作部73は、内側部材72の外側部材71に対する相対移動を操作するための部分である。操作部73は、棒部材70に接続されており、軸AT4まわりに回転可能である。操作部73は、遠隔操作部材の遠位端が係合する係合部730を備える。
遠隔操作部材を用いて、伸縮可能な棒部材70を収縮させるためのメカニズムの一例について説明する。一例として、(A)操作部73には、操作部とともに軸AT4まわりを回転する第1傘歯車が設けられ、(B)外側部材71には、第1傘歯車と荷重伝達可能に接続された第2傘歯車が配置され、(C)第2傘歯車は、外ねじが外周に配置されたねじ棒とともに、棒部材70の長手方向軸L1まわりを回転し、(D)内側部材72が、当該ねじ棒に螺合されている場合を想定する。この場合、遠隔操作部材によって、操作部73を軸AT4まわりに回転させると、第1傘歯車が軸AT4まわりを回転し、第2傘歯車が棒部材70の長手方向軸L1まわりを回転する。第2傘歯車が長手方向軸L1まわりを回転すると、ねじ棒が長手方向軸L1まわりを回転する。ねじ棒が長手方向軸L1まわりを回転すると、ねじ棒に螺合する内側部材72が、外側部材71に引き込まれる方向に移動する。こうして、棒部材70が収縮する。
なお、第5の実施形態において、棒部材70を収縮させるためのメカニズムは、上述のメカニズムに限定されない。
棒部材70を収縮させることにより、掴線器1と第2掴線器2との間に位置する線材W(線材Wの一部分)が弛緩された後、線材の切断作業、および、線材の振り分け作業が実行される。第1に、線材Wの弛緩部分が任意の切断工具によって切断される。その結果、線材Wに、第1切断端部と、第2切断端部とが形成される。次に、第1切断端部と第2切断端部とが振り分けられる(例えば、上下方向に振り分ける)。以上の工程(より具体的には、掴線器1が線材Wの第1部分を把持し、第2掴線器2が線材Wの第2部分を把持した状態で棒部材70を収縮させる工程、棒部材70の収縮によって形成された線材Wの弛緩部分を切断工具によって切断する工程、および、切断により形成された第1切断端部と第2切断端部とを振り分ける工程)により、線材の切り分け作業が完了する。
第1切断端部と第2切断端部とを、振り分ける作業を効率的に行う観点から、線材切分工具500は、少なくとも1つの線材支持具90を備えていてもよい。
線材支持具90は、掴線器1と第2掴線器2との間の領域において、線材Wを支持する部材である。図17に記載の例において、線材切分工具500は、第1の線材支持具90aと第2の線材支持具90bとを含む。図17に記載の例では、第1の線材支持具90aおよび第2の線材支持具90bは、棒部材70に取り付けられている。
図17に記載の例では、棒部材70の第1端部70aは、掴線器1のレバー部材50と揺動不能に連結され、棒部材70の第2端部70bは、第2掴線器2のレバー部材50と揺動不能に連結されている。この場合、掴線器1の抜け止め部材65の係合部66を、掴線器持ち上げ工具に係合させ、第2掴線器2の抜け止め部材65の係合部66を、第2掴線器持ち上げ工具に係合させた状態で、掴線器持ち上げ工具および第2掴線器持ち上げ工具を用いて、線材切分工具500を持ち上げることができる。
なお、第5の実施形態において、掴線器1および第2掴線器2のうちの一方が、棒部材70に対して、揺動軸まわりに揺動可能に連結されていてもよい。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または変形例は適宜変形または変更され得ることが明らかである。また、各実施形態または変形例で用いられる任意の構成要素を、他の実施形態または変形例に組み合わせることが可能であり、また、各実施形態または変形例において任意の構成要素を省略することも可能である。
本発明の掴線器または線材切分工具を用いると、線材に掴線器を容易に取り付けることが可能となる。したがって、掴線器または線材切分工具を線材に取り付ける作業を行う業者、および、掴線器または線材切分工具を製造する製造業者にとって有用である。
1、1A、1B、1C、1D…掴線器、2…第2掴線器、11…第1部材、11a…第1接触面、11e…第1係合穴、11h…貫通孔、12…第2部材、12a…第2接触面、20…揺動部材、20-2…第2の揺動部材、20e…第2係合穴、30…付勢部材、30a…コイルばね、30b…ねじりコイルばね、30c…第1の磁石、30d…第2の磁石、40…操作部材、42…シャフト、42s…雄ねじ、44…操作部、44a…リング部、48…押圧部材、49…固定部、50…レバー部材、50a…第1端部、50b…第2端部、53…中間部分、61…第1ワッシャ、62…第2ワッシャ、65…抜け止め部材、66…係合部、66h…係合孔、67…付勢部材、70…棒部材、70a…第1端部、70b…第2端部、71…外側部材、72…内側部材、73…操作部、90…線材支持具、90a…第1の線材支持具、90b…第2の線材支持具、110…第1部材本体部、111…第1突出部、111h…第1孔部、200…揺動部材本体部、201…第2突出部、201h…第2孔部、301b…第1脚部、302b…第2脚部、303b…コイル部、421…ストッパ、500…線材切分工具、730…係合部、GA…ガイド部、Gh…貫通孔、Gw…ガイド壁、M…操作力伝達機構、M1…第1シャフト、M2…第2シャフト、M3…変換部材、M31…第1傘歯車、M32…第2傘歯車、P1…第1ピン部材、P2…第2ピン部材、P3…第3ピン部材、P4…第4ピン部材、SP…線材受容空間、W…線材

Claims (13)

  1. 線材に接触する第1接触面を有する第1部材と、
    前記線材に接触する第2接触面を有する第2部材と、
    前記第1部材に対して、第1軸まわりに回動可能に連結され、かつ、前記第2部材に対して、第2軸まわりに回動可能に連結される揺動部材と、
    前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離が拡大するように前記第1部材または前記第2部材を直接的または間接的に付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材による付勢力に抗して、前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離を縮小させる操作部材と
    を具備する
    掴線器。
  2. 前記揺動部材に対して、第3軸まわりに回動可能に連結されるレバー部材を更に具備する
    請求項1に記載の掴線器。
  3. 前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離が拡大するように前記揺動部材が前記第1軸まわりを回転する回転方向を第1回転方向と定義するとき、前記揺動部材は、前記付勢部材によって、前記第1回転方向に付勢されている
    請求項1に記載の掴線器。
  4. 前記第1接触面と前記第2接触面との間の距離が拡大するように前記揺動部材が前記第1軸まわりを回転する回転方向を第1回転方向と定義するとき、前記揺動部材は、前記付勢部材によって、前記第1回転方向に付勢されている
    請求項2に記載の掴線器。
  5. 前記第1部材は、第1突出部を有し、
    前記揺動部材または第2部材は、第2突出部を有し、
    前記付勢部材は、前記第1突出部と前記第2突出部との間に配置されている
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の掴線器。
  6. 前記第1突出部と前記付勢部材との間に配置される第1ワッシャと、
    前記第2突出部と前記付勢部材との間に配置される第2ワッシャと
    を更に具備する
    請求項5に記載の掴線器。
  7. 前記第1突出部は、第1孔部を有し、
    前記第2突出部は、第2孔部を有し、
    前記操作部材は、
    前記第1孔部および前記第2孔部に挿入されるシャフトと、
    遠隔操作工具によって操作可能な操作部と
    を有し、
    前記第1孔部および前記第2孔部のうちの一方の孔部と前記シャフトとは、互いに螺合し、
    前記第1孔部および前記第2孔部のうちの他方の孔部と前記シャフトとは、相対的にスライド移動可能である
    請求項5に記載の掴線器。
  8. 前記第1突出部は、第1孔部を有し、
    前記第2突出部は、第2孔部を有し、
    前記操作部材は、
    前記第1孔部および前記第2孔部に挿入されるシャフトと、
    遠隔操作工具によって操作可能な操作部と
    を有し、
    前記第1孔部および前記第2孔部のうちの一方の孔部と前記シャフトとは、互いに螺合し、
    前記第1孔部および前記第2孔部のうちの他方の孔部と前記シャフトとは、相対的にスライド移動可能である
    請求項6に記載の掴線器。
  9. 前記付勢部材は、第1脚部と、第2脚部と、コイル部とを有するねじりコイルばねであり、
    前記第1脚部は、第1部材に接続され、
    前記第2脚部は、前記揺動部材に接続されている
    請求項3に記載の掴線器。
  10. 前記付勢部材は、第1脚部と、第2脚部と、コイル部とを有するねじりコイルばねであり、
    前記第1脚部は、第1部材に接続され、
    前記第2脚部は、前記揺動部材に接続されている
    請求項4に記載の掴線器。
  11. 前記操作部材は、前記揺動部材が前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転するように前記揺動部材を押圧する押圧部材を含む
    請求項3に記載の掴線器。
  12. 前記操作部材は、前記揺動部材が前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転するように前記揺動部材を押圧する押圧部材を含む
    請求項4に記載の掴線器。
  13. 請求項1~4、9~12のいずれか一項に記載の掴線器と、
    前記掴線器に連結された伸縮可能な棒部材と、
    前記棒部材に連結された第2掴線器と
    を具備する
    線材切分工具。
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