JP7287441B2 - 液体消費装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、液体を貯留するカートリッジ及びタンクを有する液体消費装置及びプログラムに関する。
インクの残量をディスプレイに表示する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、インクを貯留するカートリッジ及びタンクを備える画像形成装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013-92816号公報 特開2008-213162号公報
インクを貯留するカートリッジ及びタンクを備える画像形成装置において、カートリッジのインク残量と、タンクのインク残量との2つのインク残量をディスプレイに表示することが考えられる。しかしながら、ユーザがタンクの存在を認識していなければ、表示された2つのインク残量が何を意味するのかがユーザにとって不明になるおそれがある。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクの存在をユーザに認識させることが可能な手段を提供することにある。
本明細書では、様々な開示を行う。開示例の1つである液体消費装置は、液体を貯留した第1液室を有するカートリッジが装着される装着ケースと、第2液室を有するタンクと、ヘッドと、前記装着ケースに装着された前記カートリッジの前記第1液室と前記タンクの前記第2液室とを接続する第1流路と、前記タンクの前記第2液室と前記ヘッドとを接続する第2流路と、ディスプレイと、メモリと、コントローラと、を備える。前記コントローラは、前記カートリッジを前記装着ケースに装着することを促す第1オブジェクトを含む第1画面を前記ディスプレイに表示させ、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたか否かを判断し、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたと判断したことに応じて、前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示す第2オブジェクトを含む第2画面を、前記第1画面を前記ディスプレイに表示させた後に前記ディスプレイに表示させる。
コントローラは、カートリッジを装着ケースに装着することを促す第1オブジェクトを含む第1画面をディスプレイに表示させる。コントローラは、第1画面をディスプレイに表示させた後、カートリッジが装着ケースに装着されたか否かを判断する。コントローラは、カートリッジが装着ケースに装着されたと判断すると、カートリッジからタンクへ液体が流出していることを示す第2オブジェクトを含む第2画面をディスプレイに表示させる。カートリッジからタンクへ液体が流出していることがディスプレイに表示されるので、タンクの存在をユーザに認識させることができる。
開示例の他の1つであるプログラムは、液体を貯留した第1液室を有するカートリッジが装着される装着ケースと、第2液室を有するタンクと、ヘッドと、前記装着ケースに装着された前記カートリッジの前記第1液室と前記タンクの前記第2液室とを接続する第1流路と、前記タンクの前記第2液室と前記ヘッドとを接続する第2流路と、ディスプレイと、メモリと、CPUと、を備える液体消費装置の前記CPUによって実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記カートリッジを前記装着ケースに装着することを促す第1オブジェクトを含む第1画面を前記ディスプレイに表示させ、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたか否かを判断し、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたと判断したことに応じて、前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示す第2オブジェクトを含む第2画面を、前記第1画面を前記ディスプレイに表示させた後に前記ディスプレイに表示させる。
開示例のさらに他の1つである方法は、液体消費装置が備えるコントローラが実行する方法である。前記方法は、第1液室内に液体を貯留したカートリッジを、前記液体消費装置の装着ケースに装着することを促す第1オブジェクトを含む第1画面を、液体消費装置が備えるディスプレイに表示させ、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたか否かを判断し、前記カートリッジが前記装着ケースに装着されたと判断したことに応じて、前記カートリッジの前記第1液室から、前記液体消費装置が備えるタンクの第2液室内へ液体が流出していることを示す第2オブジェクトを含む第2画面を、前記第1画面を前記ディスプレイに表示させた後、前記ディスプレイに表示させる。
図1は、実施形態に係るプリンタ10の外観斜視図であって、(A)はカバー87が被覆位置である状態、(B)はカバー87が露出位置である状態を示す。 図2は、実施形態に係るプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図3は、装着ケース150の縦断面図である。 図4は、カートリッジ200の構造を示す図であって、(A)は前方斜視図を、(B)は縦断面図を示す。 図5は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態の縦断面図である。 図6は、実施形態に係るプリンタ10の機能ブロック図である。 図7は、実施形態に係るメイン処理の一部のフローチャートである。 図8は、実施形態に係るメイン処理の一部(図7の続き)のフローチャートである。 図9は、実施形態に係るメイン処理の一部(図8の続き)のフローチャートである。 図10(A)は、実施形態に係るメイン処理の一部(図9の続き)のフローチャートであり、図10(B)は、残量更新処理のフローチャートである。 図11(A)は、第1インク導入画面を示す図であり、図11(B)は、第2インク導入画面を示す図である。 図12(A)は、第3インク導入画面を示す図であり、図12(B)は、第4インク導入画面を示す図である。 図13(A)は、第5インク導入画面を示す図であり、図13(B)は、インク流入中画面を示す図である。 図14(A)は、初期設定移行画面を示す図であり、図14(B)は、年月日及び時刻設定画面を示す図である。 図15(A)は、ウェブ接続画面を示す図であり、図15(B)は、パージ中画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
以下では、プリンタ10が使用可能に水平面に設置された使用姿勢を基準として上下方向7が定義され、プリンタ10の開口13が形成された面を前面として前後方向8が定義され、プリンタ10を前面から見て左右方向9が定義される。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。前後方向8及び左右方向9は、直交している。
[第1実施形態]
[プリンタ10の概要]
プリンタ10は、インクジェット記録技術を利用して用紙に画像を記録する。プリンタ10は、概ね直方体形状の筐体14を有している。また、プリンタ10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの機能を有する、所謂、「複合機」であってもよい。プリンタ10は、液体消費装置の一例である。
筐体14の前面には、ディスプレイ28が設けられている。ディスプレイ28については後述される。
筐体14の内部には、図1及び図2に示されるように、給送トレイ15と、給送ローラ23と、搬送ローラ25と、複数のノズル29を有するヘッド21と、ヘッド21に対面するプラテン26と、排出ローラ27と、排出トレイ16と、カートリッジ200が着脱される装着ケース150と、ヘッド21及び装着ケース150に装着されたカートリッジ200を連通させるチューブ32とが位置している。チューブ32には、ポンプ36(図6)が設けられている。ポンプ36は、タンク160に貯留されたインクをチューブ32内に引き込む。チューブ32は、第2流路の一例である。
プリンタ10は、給送ローラ23及び搬送ローラ25を駆動させて、給送トレイ15に支持された用紙をプラテン26の位置まで搬送する。次に、プリンタ10は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200からチューブ32を通じて供給されるインクを、ヘッド21にノズル29を通じて吐出させる。これにより、プラテン26に支持された用紙にインクが着弾して、用紙上に画像が記録される。そして、プリンタ10は、排出ローラ27を駆動させて、画像が記録された用紙を排出トレイ16に排出する。
より詳細には、ヘッド21は、搬送ローラ25による用紙の搬送向きと交差する主走査方向に往復移動するキャリッジ20に搭載されている。キャリッジ20は、不図示のモータの駆動力が伝達されて、主走査方向(図2の紙面と垂直な方向)に移動する。プリンタ10は、搬送ローラ25による用紙の搬送が停止されている間に、主走査方向へキャリッジ20を移動させつつ、ヘッド21にノズル29を通じてインクを吐出させる。これにより、ヘッド21に対面する用紙の一部の領域(以下、「1パス」と表記)に画像が記録される。次に、プリンタ10は、次に画像が記録されるべき領域がヘッド21に対面するように、搬送ローラ25に用紙を搬送させる。そして、これらの処理を交互に繰り返し実行させることによって、1枚の用紙に画像が記録される。
[カバー87]
図1に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、さらにカバー87を備える。カバー87は、開口85を閉塞させる被覆位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する露出位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能である。カバー87は、例えば、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に沿う回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、装着ケース150が位置している。
[カバーセンサ88]
プリンタ10は、カバーセンサ88(図6参照)を有する。カバーセンサ88は、例えば、カバー87が接離するスイッチ等の機械式センサであってもよいし、カバー87の位置によって光が遮断或いは透過される光学式センサであってもよい。カバーセンサ88は、カバー87の位置に応じた信号をコントローラ130に出力する。より詳細には、カバーセンサ88は、カバー87が被覆位置に位置していることに応じて、ローレベル信号をコントローラ130へ出力する。一方、カバーセンサ88は、カバー87が被覆位置と異なる位置に位置していることに応じて、ローレベル信号より信号強度の高いハイレベル信号をコントローラ130へ出力する。換言すれば、カバーセンサ88は、カバー87が露出位置に位置していることに応じて、ハイレベル信号をコントローラ130へ出力する。
[装着ケース150]
装着ケース150は、図3に示されるように、接点152と、ロッド153と、装着センサ154と、液面センサ155と、ロックピン156とを備えている。装着ケース150には、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色に対応する4つのカートリッジ200が収容可能である。すなわち、装着ケース150は、接点152、ロッド153、装着センサ154、液面センサ155は、4つのカートリッジ200それぞれに対応して、4つずつ備えている。なお、装着ケース150に収容可能なカートリッジ200の数は、4つに限定されず、1つでも良いし、5つ以上でも良い。
装着ケース150は、装着されたカートリッジ200を収容する内部空間を有する箱形状である。装着ケース150の内部空間は、上端を画定する天壁と、下端を画定する底壁と、前後方向8の後端を画定する奥壁と、左右方向9の両端を画定する一対の側壁とで画定される。一方、装着ケース150の奥壁と対面する位置は、開口85となっている。すなわち、開口85は、カバー87を露出位置に配置したときに、装着ケース150の内部空間を、プリンタ10の外部に露出させる。
そして、カートリッジ200は、筐体14の開口85を通じて、装着ケース150に挿入され、装着ケース150から抜かれる。より詳細には、カートリッジ200は、開口85を前後方向8の後ろ向きに通過して、装着ケース150に装着される。装着ケース150から抜かれるカートリッジ200は、開口85を前後方向8の前向きに通過する。
[接点152]
接点152は、装着ケース150の天壁に位置している。接点152は、天壁から装着ケース150の内部空間へ向けて下方に突出している。接点152は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、カートリッジ200の後述する電極248(図4)に接する位置に位置している。接点152は、導電性を有しており、さらに上下方向7に沿って弾性的に変形可能である。接点152は、コントローラ130に電気的に接続されている。
[ロッド153]
ロッド153(図3)は、装着ケース150の奥壁から前方へ突出している。ロッド153は、装着ケース150の奥壁において、後述するジョイント180より上方に位置している。ロッド153は、カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、カートリッジ200の後述する大気連通口221(図4)を通じて大気バルブ室214(図4)に進入する。ロッド153が大気バルブ室214に進入すると、後述する大気バルブ室214を大気に連通する。
[装着センサ154]
装着センサ154(図3)は、装着ケース150の天壁に位置している。装着センサ154は、カートリッジ200が装着ケース150に装着されているか否かを検出するためのセンサである。装着センサ154は、左右方向9に離間した発光部及び受光部を備える。装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、カートリッジ200の後述する遮光リブ245(図4)は、装着センサ154の発光部及び受光部の間に位置する。換言すれば、装着センサ154の発光部及び受光部は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200の遮光リブ245を挟んで、互いに対向した状態で位置している。
装着センサ154は、発光部から左右方向9に沿って照射された光が受光部で受光されたか否かに応じて、異なる信号を出力する。装着センサ154は、例えば、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度未満であることに応じて、ローレベル信号をコントローラ130へ出力する。一方、装着センサ154は、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度以上であることに応じて、ローレベル信号より信号強度の高いハイレベル信号をコントローラ130へ出力する。すなわち、装着センサ154は、カートリッジ200が装着ケース150に装着されている場合に、ローレベル信号をコントローラ130へ出力し、カートリッジ200が装着ケース150に装着されていない場合に、ハイレベル信号をコントローラ130へ出力する。
[液面センサ155]
液面センサ155は、後述するアクチュエータ190の被検出部194が検出位置に位置しているか否かを検出するためのセンサである。液面センサ155は、左右方向9に離間した発光部及び受光部を備える。換言すれば、液面センサ155の発光部及び受光部は、検出位置に位置した被検出部194を挟んで、互いに対向した状態で位置している。液面センサ155は、発光部から出力された光が受光部で受光されたか否かに応じて異なる信号を出力する。
[ロックピン156]
ロックピン156は、装着ケース150の内部空間の上端で且つ開口85付近において、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロックピン156の左右方向9の両端は、装着ケース150の一対の側壁に固定されている。ロックピン156は、4つのカートリッジ200が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。ロックピン156は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200を、図5に示される装着位置に保持するためのものである。カートリッジ200は、装着ケース150に装着された状態で、ロックピン156に係合される。
[タンク160]
プリンタ10は、4つのカートリッジ200それぞれに対応して、4つのタンク160を備える。詳細には、マゼンタのインクが貯留されるカートリッジ200に対応して、マゼンタのインクが貯留されるタンク160と、シアンのインクが貯留されるカートリッジ200に対応して、シアンのインクが貯留されるタンク160と、イエローのインクが貯留されるカートリッジ200に対応して、イエローのインクが貯留されるタンク160と、ブラックのインクが貯留されるカートリッジ200に対応して、ブラックのインクが貯留されるタンク160とを備える。タンク160と装着ケース150とは、セットの一例である。すなわち、プリンタ10は、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタの4つのセットを備える。
4つのタンク160の構成は、概ね同一である。ただし、マゼンタ、シアン、及びイエローのインクを貯留する3つのタンク160と、ユーザの使用頻度の高いブラックのインクを貯留するタンク160とでは、貯留可能なインク量が相違する。具体的には、ブラックのインクを貯留するタンク160の左右方向9の長さ(幅)は、マゼンタ、シアン、及びイエローのインクを貯留する3つのタンク160の幅よりも広い。マゼンタ、シアン、及びイエローのインクを貯留する3つのタンク160の幅は、同一である。ブラックのインクを貯留するカートリッジ200が装着される装着ケース150は、第1装着ケースの一例であり、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200が装着される装着ケース150は、第2装着ケースの一例である。
タンク160は、装着ケース150の奥壁よりさらに後方に位置している。タンク160は、図3に示されるように、上壁161と、前壁162と、下壁163と、後壁164と、不図示の一対の側壁とで構成されている。なお、前壁162は、各々が前後方向8にずれた複数の壁によって構成される。タンク160の内部は、液室171が形成されている。液室171は、第2液室の一例である。
タンク160を構成する壁のうち、少なくとも液面センサ155に対面する壁は、透光性を有している。これにより、液面センサ155が出力した光は、液面センサ155に対面する壁を透過することができる。後壁164の少なくとも一部は、上壁161、下壁163、及び側壁の端面に溶着されるフィルムでもよい。また、タンク160の側壁は、装着ケース150と共通でもよいし、装着ケース150とは独立していてもよい。さらに、左右方向9に隣接するタンク160の間は、不図示の隔壁によって仕切られている。
液室171は、流出口174を通じて不図示のインク流路に連通されている。流出口174の下端は、液室171の下端を画定する下壁163によって画定されている。流出口174は、ジョイント180(より詳細には、貫通孔184の下端)より上下方向7の下方に位置している。流出口174に連通された不図示のインク流路は、チューブ32に連通されている。これにより、液室171は、流出口174からインク流路及びチューブ32を通じて、ヘッド21と連通する。つまり、液室171に貯留されたインクは、流出口174からインク流路及びチューブ32を通じて、ヘッド21へ供給される。流出口174に連通されたインク流路及びチューブ32は、一端(流出口174)が液室171に連通され、且つ他端33(図2参照)がヘッド21に連通されている。
液室171は、大気連通室175を通じて大気に連通されている。より詳細には、大気連通室175は、前壁162を貫通する貫通孔176を通じて液室171に連通されている。また、大気連通室175は、大気連通ポート177及び大気連通ポート177に接続された不図示のチューブを通じて、プリンタ10の外部に連通されている。すなわち、大気連通室175は、一端(貫通孔176)が液室171に連通され、且つ他端(大気連通ポート177)がプリンタ10の外部に連通されている。なお、大気連通室175は、大気連通ポート177及び不図示のチューブを通じて、大気に連通している。
[ジョイント180]
ジョイント180は、図3に示されるように、ニードル181と、ガイド182とを備えている。ニードル181は、内部に流路が形成された管である。ニードル181は、液室171を画定する前壁162から前方へ突出している。ニードル181の突出先端には、開口183が形成されている。また、ニードル181の内部空間は、前壁162を貫通する貫通孔184を通じて液室171に連通されている。ニードル181は、一端(開口183)がタンク160の外部に連通され、且つ他端(貫通孔184)が液室171に連通されている。ガイド182は、ニードル181の周囲に配置された円筒形状の部材である。ガイド182は、前壁162から前方に突出して、突出端が開口している。
ニードル181の内部空間には、バルブ185と、コイルバネ186とが位置している。バルブ185は、ニードル181の内部空間において、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ185は、閉塞位置に位置すると開口183を閉塞する。またバルブ185は、開放位置に位置すると開口183を開放する。コイルバネ186は、バルブ185を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち前後方向8の前向きに付勢している。
[アクチュエータ190]
液室171には、アクチュエータ190が位置している。アクチュエータ190は、液室171内に配置された不図示の支持部材によって、矢印198、199の向きに回動可能に支持されている。アクチュエータ190は、図3の実線で示される位置及び破線で示される位置の間を回動することができる。さらに、アクチュエータ190は、不図示のストッパ(例えば、液室171の内壁)によって、実線の位置より矢印198の向きへの回動が規制される。アクチュエータ190は、フロート191と、軸192と、アーム193と、被検出部194とを備える。
フロート191は、液室171に貯留されるインクより比重が小さい材料で形成されている。軸192は、フロート191の右面及び左面から左右方向9に突出している。軸192は、支持部材に形成された不図示の孔に挿入されている。これにより、アクチュエータ190は、軸192を中心として回動可能に支持部材によって支持される。アーム193は、フロート191から略上方へ延びている。被検出部194は、アーム193の突出先端部に位置している。被検出部194は、上下方向7及び前後方向8に延びる板状の部材である。被検出部194は、液面センサ155の発光部から出力された光を遮光する材料又は色で形成されている。
液室171内のインクの液面が基準位置P以上のとき、浮力によって矢印198の向きに回動されたアクチュエータ190は、ストッパによって図3の実線で示される検出位置に保持される。一方、インクの液面が基準位置P未満のとき、アクチュエータ190は、液面の降下に追従して矢印199の向きに回動される。これにより、被検出部194は、検出位置から外れた位置に移動する。すなわち、被検出部194は、液室171に貯留されたインク量に対応する位置に移動する。
基準位置Pは、上下方向7において、ニードル181の軸中心と同じ高さであり、且つ後述するインク供給口234の中心と同じ高さである。しかしながら、基準位置Pは、上下方向7における流出口174より上方の位置であれば、前述の位置に限定されない。他の例として、基準位置Pは、ニードル181の内部空間の上端や下端の高さでもよいし、インク供給口234の上端や下端の高さでもよい。
液室171に貯留されたインクの液面が基準位置P以上のとき、液面センサ155の発光部から出力された光が被検出部194で遮られる。これにより、液面センサ155は、発光部からの光が受光部に到達しないので、ローレベル信号をコントローラ130へ出力する。一方、液室171に貯留されたインクの液面が基準位置P未満のとき、液面センサ155は、発光部から出力された光が受光部に到達するので、ハイレベル信号をコントローラ130へ出力する。すなわち、コントローラ130は、液室171内のインクの液面が基準位置P以上か否かを、液面センサ155から出力される信号によって検出することができる。基準位置Pは、所定位置の一例である。ローレベル信号は、液面の位置が所定位置以上であることに応じて液面センサが出力する信号の一例である。
[カートリッジ200]
ブラックのインクを貯留するカートリッジ200、イエローのインクを貯留するカートリッジ200、シアンのインクを貯留するカートリッジ200、及びマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200が各装着ケース150にそれぞれ装着される。
カートリッジ200は、貯留するインクの色による種別の相違の他、貯留するインク量による種別の相違を有する。具体的には、同じ色のインクを貯留するカートリッジ200であっても、所定量のインクを貯留するノーマルカートリッジと、所定量より多い量のインクを貯留する大容量カートリッジとの2種類のカートリッジ200が装着ケース150に装着可能である。以下では、特に言及しない限り、カートリッジ200は、所定量のインクを貯留するノーマルカートリッジであるものとして説明する。
カートリッジ200が貯留するイエローのインク量と、カートリッジ200が貯留するシアンのインク量と、カートリッジ200が貯留するマゼンタのインク量とは、同一である。ブラックのインクは、ユーザの使用頻度が高いため、カートリッジ200が貯留するブラックのインク量は、カートリッジ200が貯留するイエローやシアンやマゼンタのインク量よりも多い。具体的には、ブラックのインクを貯留するカートリッジ200の左右方向9の長さ(幅)は、イエローやシアンやマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200の幅よりも広い。各インクカートリッジ200の幅以外の構成は概ね同じであるので、以下では、貯留するインクの色に拘わらず、カートリッジ200の構成を説明する。
カートリッジ200は、液体の一例であるインクを内部に貯留可能な液室210(図2参照)を有する。液室210は、第1液室の一例である。
液室210は、例えば、樹脂製の壁によって画定されている。カートリッジ200は、図4(A)に示されるように、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるカートリッジ200の外形形状は、同一でもよいし、異なっていてもよい。カートリッジ200を構成する壁のうちの少なくとも一部は、透光性を有している。これにより、ユーザは、カートリッジ200の液室210に貯留されたインクの液面をカートリッジ200の外部から視認することができる。
カートリッジ200は、筐体201と、供給管230とを備える。筐体201は、後壁202と、前壁203と、上壁204と、下壁205と、一対の側壁206、207とで構成されている。なお、後壁202は、各々が前後方向8にずれた複数の壁によって構成されている。また、上壁204は、各々が上下方向7にずれた複数の壁によって構成されている。さらに、下壁205は、各々が上下方向7にずれた複数の壁によって構成されている。
カートリッジ200の内部空間には、図4(B)に示されるように、液室210、インクバルブ室213、及び大気バルブ室214が形成されている。液室210は、上部液室211と、下部液室212とを有する。上部液室211、下部液室212、及び大気バルブ室214は、筐体201の内部空間である。一方、インクバルブ室213は、供給管230の内部空間である。液室210は、インクを貯留する。大気バルブ室214は、液室210とカートリッジ200の外部とを連通させる。
液室210の上部液室211及び下部液室212は、筐体201の内部空間を仕切る隔壁215によって、上下方向7に隔てられている。そして、上部液室211及び下部液室212は、隔壁215に形成された貫通孔216によって連通されている。また、上部液室211及び大気バルブ室214は、筐体201の内部空間を仕切る隔壁217によって、上下方向7に隔てられている。そして、上部液室211及び大気バルブ室214は、隔壁217に形成された貫通孔218によって連通されている。さらに、インクバルブ室213は、貫通孔219を通じて下部液室212の下端に連通されている。
大気バルブ室214は、カートリッジ200の上部において、後壁202に形成された大気連通口221を通じてカートリッジ200の外部に連通されている。すなわち、大気バルブ室214は、一端(貫通孔218)が液室210(より詳細には、上部液室211)に連通され、且つ他端(大気連通口221)がカートリッジ200の外部に連通されている。なお、大気バルブ室214は、大気連通口221を通じて、大気に連通している。
また、大気バルブ室214には、バルブ222と、コイルバネ223とが位置している。
バルブ222は、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ222は、閉塞位置に位置すると、大気連通口221を閉塞する。また、バルブ222は、開放位置に位置すると大気連通口221を開放する。コイルバネ223は、バルブ222を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち前後方向8の後ろ向きに付勢している。
カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、ロッド153が大気連通口221を通じて大気バルブ室214内に進入する。大気バルブ室214内に進入したロッド153は、閉塞位置のバルブ222をコイルバネ223の付勢力に抗して前向きに移動させる。そして、バルブ222が開放位置に移動することによって、上部液室211が大気に連通される。なお、大気連通口221を開放するための構成は、前述の例に限定されない。他の例として、大気連通口221を封止するフィルムをロッド153が突き破る構成でもよい。
供給管230は、筐体201の下部において、後壁202から後方に突出している。供給管230は、その突出端(すなわち、後端)が開口されている。すなわち、インクバルブ室213は、貫通孔219を通じて連通された液室210と、カートリッジ200の外部とを連通させる。インクバルブ室213は、一端(貫通孔219)が液室210(より詳細には下部液室212)と連通され、且つ他端(後述するインク供給口234)がカートリッジ200の外部と連通されている。また、インクバルブ室213には、パッキン231と、バルブ232と、コイルバネ233とが位置している。
パッキン231の中央には、前後方向8に貫通したインク供給口234が形成されている。インク供給口234の内径は、ニードル181の外径より僅かに小さい。バルブ232は、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ232は、閉塞位置に位置すると、パッキン231と当接してインク供給口234を閉塞する。
また、バルブ232は、開放位置に位置すると、パッキン231から離間してインク供給口234を開放する。コイルバネ233は、バルブ232を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち前後方向8の後ろ向きに付勢している。また、コイルバネ233の付勢力は、コイルバネ186より大きい。
カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、供給管230がガイド182内に進入し、やがてニードル181がインク供給口234を通じてインクバルブ室213に進入する。このとき、ニードル181は、パッキン231を弾性変形させつつ、インク供給口234を画定する内周面に液密に接触する。カートリッジ200が装着ケース150へさらに挿入されると、ニードル181は、バルブ232をコイルバネ233の付勢力に抗して前向きに移動させる。また、バルブ232は、ニードル181の開口183から突出するバルブ185を、コイルバネ186の付勢力に抗して後ろ向きに移動させる。
これにより、図5に示されるように、インク供給口234及び開口183が開放されて、供給管230のインクバルブ室213と、ニードル181の内部空間とが連通される。
すなわち、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、インクバルブ室213及びニードル181の内部空間は、カートリッジ200の液室210とタンク160の液室171とを連通させる第1流路の一例である。
また、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、液室210の一部と、液室171の一部とは、水平方向から見て互いに重なる。その結果、液室210に貯留されたインクは、接続された供給管230及びジョイント180を通じて、水頭差によってタンク160の液室171に移動する。
上壁204には、突起241が形成されている。突起241は、上壁204の外面から上方に突出し且つ前後方向8に沿って延びている。突起241は、ロック面242と、傾斜面243とを有する。ロック面242及び傾斜面243は、上壁204より上方に位置している。ロック面242は、前後方向8の前方を向き且つ上下方向7及び左右方向9に延びている(すなわち、上壁204と概ね直交する)。傾斜面243は、上下方向7の上方及び前後方向8の後方を向くように、上壁204に対して傾斜している。
ロック面242は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、ロックピン156に当接される面である。傾斜面243は、カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、ロックピン156をロック面242と当接する位置まで案内する面である。ロック面242とロックピン156とが当接した状態では、コイルバネ186、223、233の付勢力に抗して、カートリッジ200が図5に示される装着位置に保持される。
ロック面242より前方において上壁204から上方へと延びるようにして、平板状の部材が形成されている。この平板状の部材の上面は、カートリッジ200を装着ケース150から抜去する際に、ユーザが操作する操作部244である。カートリッジ200が装着ケース150に装着された状態で且つカバー87が露出位置に位置しているとき、操作部244は、ユーザに操作可能となる。操作部244が下方へ押されると、カートリッジ200が回動することによって、ロック面242がロックピン156より下方へ移動する。その結果、カートリッジ200が装着ケース150から抜去することが可能となる。
上壁204の外面で且つ突起241より後方には、遮光リブ245が形成されている。
遮光リブ245は、上壁204の外面から上方に突出し且つ前後方向8に沿って延びている。遮光リブ245は、装着センサ154の発光部から出力される光を遮光する材料又は色で形成されている。遮光リブ245は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、装着センサ154の発光部から受光部に至る光路上に位置する。すなわち、装着センサ154は、装着ケース150にカートリッジ200が装着されていることに応じて、ローレベル信号をコントローラ130に出力する。一方、装着センサ154は、装着ケース150にカートリッジ200が装着されていないことに応じて、ハイレベル信号をコントローラ130に出力する。すなわち、コントローラ130は、装着ケース150にカートリッジ200が装着されているか否かを、装着センサ154から出力される信号によって検出することができる。
上壁204の外面で且つ前後方向8における遮光リブ245及び突起241の間には、ICチップ247が位置している。ICチップ247には、電極248が形成されている。また、ICチップ247は、不図示の記憶部を備える。電極248は、ICチップ247の上述の記憶部と電気的に接続されている。電極248は、ICチップ247の上面において、接点152と導通可能に露出されている。すなわち、カートリッジ200が装着ケース150に装着された状態において、電極248は、接点152と電気的に導通する。コントローラ130は、接点152及び電極248を通じてICチップ247の記憶部から情報を読み出し、接点152及び電極248を通じてICチップ247の記憶部に情報を書き込むことができる。
ICチップ247の記憶部は、カートリッジ200の種別情報と、カートリッジ残量値と、シリアル番号とを記憶する。種別情報は、例えば、カートリッジ200が貯留するインクの色を示す情報や、貯留するインクの初期充填値を示す情報や、カートリッジ200の品番を示す情報などを含む。カートリッジ残量値は、カートリッジ200が貯留するインクの残量を示す値である。シリアル番号は、各カートリッジ200を識別する識別情報である。
[コントローラ130]
コントローラ130は、図6に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するための制御プログラム35が格納されている。RAM133は、CPU131が上述のプログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定情報が格納される。ROM132、RAM133、EEPROM134、及び上述のICチップ247の記憶部は、メモリの一例である。制御プログラム35は、プログラムの一例である。
ASIC135は、給送ローラ23、搬送ローラ25、排出ローラ27、及びヘッド21を動作させるためのものである。コントローラ130は、ASIC135を通じて不図示のモータを駆動させることによって、給送ローラ23、搬送ローラ25、及び排出ローラ27を回転させる。また、コントローラ130は、ASIC135を通じてヘッド21の駆動素子に駆動信号を出力することによって、ヘッド21にノズル29を通じてインクを吐出させる。ASIC135は、ノズル29を通じて吐出すべきインク量に応じて、複数種類の駆動信号を出力可能である。
ASIC135には、接点152と、装着センサ154と、液面センサ155と、通信I/F34と、ポンプ36とが電気的に接続されている。コントローラ130は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200のICチップ247の記憶部に、接点152を通じてアクセスする。また、コントローラ130は、カートリッジ200の挿抜を装着センサ154を通じて検出する。さらに、コントローラ130は、液室171内のインクの液面が基準位置P以上か否かを液面センサ155を通じて検出する。また、コントローラ130は、ポンプ36を駆動させ、タンク160の液室171に貯留されたインクをチューブ32へ吸引する。
EEPROM134は、装着ケース150に装着される4つのカートリッジ200それぞれに対応付けて、換言すれば、カートリッジ200と連通されるタンク160それぞれに対応付けて、各種情報を記憶している。各種情報は、後述のカートリッジ残量値及びタンク残量値や、初期設定フラグや、液面センサ155が出力する信号のレベルを示す液面情報などを含む。
また、ASIC135には、ディスプレイ28と、ディスプレイ28に重畳されたタッチセンサ18とが接続されている。ディスプレイ28は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、各種情報を表示する。コントローラ130は、ディスプレイ28に画像信号を送信し、ディスプレイ28に画像を表示させる。
タッチセンサ18は、ディスプレイ28においてユーザがタップした位置を検出し、位置情報を出力する。すなわち、コントローラ130は、ディスプレイ28にオブジェクトを表示させている場合において、ユーザがオブジェクトをタップしたか否かを検知することができる。タッチセンサ18は、入力装置の一例である。
ディスプレイ28は、コントローラ130からの指示により、図11~図15に示される画面を表示する。図11~図15に示される画面は、プリンタ10の購入後、プリンタ10に最初に電源が投入されてからディスプレイ28に表示される画面である。以下、各画面について詳しく説明する。
[第1インク導入画面~第5インク導入画面]
図11~図13(A)に示される画面は、カートリッジ200を装着ケース150に装着することをユーザに促す画面である。図11(A)に示されるように、第1インク導入画面は、「スターターインクをセット」の文字と、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字と、「インクカバーを手前に開けて下さい」の文字と、インクカバーが開けられたプリンタのオブジェクトと、「<」「>」アイコン51とを含む。
第1インク導入画面において、「<」「>」アイコン51がユーザによってタップされると、図11(B)に示される第2インク導入画面がディスプレイ28に表示される。第2インク導入画面は、「スターターインクをセット」の文字と、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」」の文字と、「初回設定時は製品に同梱されているスターターインクをセットしてください」の文字と、カートリッジ200を内包する袋のオブジェクトと、「<」及び「>」アイコン51とを含む。
第2インク導入画面において、「<」「>」アイコン51がユーザによってタップされると、図11(A)に示される第1インク導入画面がディスプレイ28に再び表示される。
第1インク導入画面において、ユーザがカバー87を開いた場合、カバーセンサ88によってカバー87が開いたことが検知され、図12(A)に示される第3インク導入画面がディスプレイ28に表示される。
第3インク導入画面は、「スターターインクをセット」の文字と、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字と、「インクを奥までしっかりと押し込んでください」の文字と、カートリッジ200を挿入する状態のプリンタのオブジェクトと、「<」及び「>」アイコン51とを含む。
第3インク導入画面における「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字は、「Bk」「M」「C」「Y」の順にカートリッジ200を装着ケース150に装着ことを促す。第3インク導入画面は、第1画面の一例である。「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字は、第1オブジェクトの一例である。また、上述したように、カートリッジに貯留されるブラックのインク量は、カートリッジ200に貯留されるイエローやシアンやマゼンタのインク量よりも多い。すなわち、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字は、貯留するインク量が多いブラックから装着ケース150に装着することを促す。貯留するインク量が多いブラックから装着ケース150に装着することを促すのは、カートリッジ200に貯留されたインクが水頭差によってタンク160に移動するのに要する時間が、ブラックのインクが一番長いからである。貯留するインク量が多いブラックから装着ケース150に装着することを促す「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字は、第3オブジェクトの一例である。
第3インク導入画面において、「<」「>」アイコン51の一方がユーザによってタップされると、図12(B)に示される第4インク導入画面がディスプレイ28に表示され、「<」「>」アイコン51の他方がユーザによってタップされると、図13(A)に示される第5インク導入画面がディスプレイ28に表示される。
第4インク導入画面は、「スターターインクをセット」の文字と、「スターターインクをセット「Bk」」の文字と、「ブラックのインクカートリッジのみ図のように水平方向にすばやく15回振ってください」の文字と、カートリッジ200を振っている様子を示すオブジェクトと、「<」及び「>」アイコン51とを含む。
第4インク導入画面において、「<」「>」アイコン51の一方がユーザによってタップされると、図12(A)に示される第3インク導入画面がディスプレイ28に表示される。
第5インク導入画面は、「スターターインクをセット」の文字と、「インクカバーを閉じてください」の文字と、カバー87(インクカバー)を閉じことを示すオブジェクトと、「<」及び「>」アイコン51とを含む。
第5インク導入画面において、「<」「>」アイコン51の一方がユーザによってタップされると、図12(A)に示される第3インク導入画面がディスプレイ28に表示される。
第3インク導入画面、第4インク導入画面、及び第5インク導入画面において、ユーザがブラック(「Bk」)、マゼンタ(「M」)、シアン(「C」)、及びイエロー(「Y」)のインクをそれぞれ貯留する4つのカートリッジ200を装着ケース150に装着した後、カバー87が閉じられ、カバー87が閉じられたことをカバーセンサ88が検知すると、図13(B)に示されるインク流入中画面がディスプレイ28に表示される。
[インク流入中画面]
インク流入中画面は、「インクの準備」の文字と、「カートリッジ(1)のインクを本体内(2)に移しています」の文字と、プリンタ内における簡略化したカートリッジ200及びタンク160を示すオブジェクトと、「<」及び「>」アイコン51と、NEXTアイコン52とを含む。インク流入中画面は、第2画面の一例である。プリンタ内における簡略化したカートリッジ200及びタンク160を示すオブジェクトは、第2オブジェクトの一例である。
[初期設定移行画面]
詳しくは後述するが、インク流入中画面において、ユーザがNextアイコン52をタップするか、所定の時間が経過すると、図14(A)に示される初期設定移行画面がディスプレイ28に表示される。初期設定移行画面は、第3画面及び第4画面の一例である。
初期設定移行画面は、「インクの準備にA分かかります」の文字と、「インクの準備をしている間マシンの初期設定を継続できます」の文字と、Nextアイコン53とを含む。図示例では、「インクの準備に5分かかります」の文字がディスプレイ28に表示されている。「インクの準備に5分かかります」の文字は、第5オブジェクトの一例である。
[年月日及び時刻設定画面]
詳しくは後述するが、初期設定移行画面において、ユーザがNextアイコン53をタップするか、所定の時間が経過すると、図14(B)に示される年月日及び時刻設定画面がディスプレイ28に表示される。年月日及び時刻設定画面は、第3画面の一例である。
年月日及び時刻設定画面は、「Date」の文字と、「Year:」の文字と、「×」アイコン58と、「<」及び「>」アイコン51と、「0」~「9」アイコン59と、「OK」アイコン60とを含む。図示例では、ユーザが「0」~「9」アイコン59をタップして「2」「0」「1」「7」を入力し、「Year:2017」の文字が表示されている。
ユーザが「OK」アイコン60をタップすると、「月」「日」「時刻」をそれぞれ設定する不図示の設定画面がディスプレイ28に順に表示される。
[ウェブ接続画面]
ユーザが時刻を設定し、「OK」アイコン60をタップすると、図15(A)に示されるウェブ接続画面がディスプレイ28に表示される。ウェブ接続画面は、「インフォメーション」の文字と、「本製品を1日1回程度、インターネットに自動で接続しクラウド接続機能やファームウェアなどに関する最新情報を取得/表示できます。最新情報を取得/表示しますか」の文字と、「<」及び「>」アイコン51と、「Yes」アイコン61と、「No」アイコン62とを含む。ウェブ接続画面は、第3画面の一例である。
後述のフローチャートには示されていないが、コントローラ130は、例えば、ユーザが「Yes」アイコン61をタップするとウェブ接続フラグに「オン」を設定し、ユーザが「No」アイコン62をタップするとウェブ接続フラグに「オフ」を設定する。コントローラ130は、現在時刻が所定時刻になると、ウェブ接続フラグの設定値を判断し、ウェブ接続フラグが「オン」であると判断すると、通信I/F34(図6)を通じてインターネットに接続し、ファームウェアなどに関する情報を取得する。コントローラ130は、ウェブ接続フラグが「オフ」であると判断すると、インターネットに接続することなく処理を終了する。
[パージ中画面]
年月日及び時刻設定画面による年月日及び時刻の設定やウェブ接続画面によるウェブ接続設定が終了すると、設定終了時点において後述のパージが終了していない場合、図15(B)に示されるパージ中画面がディスプレイ28に表示される。
パージ中画面は、「Initial Setup」の文字と、「Please wait」の文字と、パージの実行割合を示すオブジェクトとを含む。
一方、年月日及び時刻の設定やウェブ接続設定の設定終了時点において、後述のパージが終了している場合、不図示のテストプリント画面がディスプレイ28に表示される。テストプリント画面は、テストプリントの実行を促す画面や、テストプリントの実行結果を示す画面などを含む。
[コントローラ130が実行する処理]
図7~図10に示されるフローチャート、及び図11~図15に示される画面を参照して、本実施形態に係るコントローラ130が実行する処理を説明する。コントローラ130が実行する処理とは、ROM132に記憶されている制御プログラム35がCPU131において実行されることによって実行される処理を意味する。コントローラ130が実行する以下の処理は、コントローラが実行する方法の一例である。
[メイン処理]
コントローラ130は、プリンタ10に電源が投入されると、図7に示されるメイン処理を実行する。まず、コントローラ130は、EEPROM134から初期設定フラグを読み出す(S11)。初期設定フラグの初期値は「オン」である。初期設定フラグは、後述の残量更新処理(図10(B))において、コントローラ130によって「オフ」が設定される(S76)。初期設定フラグの設定値「オン」は、第1値の一例である。
コントローラ130は、読み出した初期設定フラグがオンであるか否かを判断する(S12)。コントローラ130は、読み出した初期設定フラグがオンでないと判断すると(S12:No)、メイン処理を終了する。一方、コントローラ130は、読み出した初期設定フラグがオンであると判断すると(S12:Yes)、第1インク導入画面(図11(A))をディスプレイ28に表示させる(S13)。すなわち、コントローラ130は、第1インク導入画面をディスプレイ28に表示させ、ユーザによるディスプレイ28のタップ操作(以下、ユーザ操作と記載することがある)を受け付ける。
また、コントローラ130は、第1インク導入画面又は、第2インク導入画面をディスプレイ28に表示させている間に、ステップS14の処理を実行する。ステップS14の処理については後述する。
次に、コントローラ130は、第1インク導入画面において、ユーザによって「<」及び「>」アイコン51がタップされたか否かを判断する(S15)。コントローラ130は、「<」及び「>」アイコン51がタップされていないと判断すると(S15:No)、第1インク導入画面をディスプレイ28に継続して表示させる。一方、コントローラ130は、「<」及び「>」アイコン51がタップされたと判断すると(S15:Yes)、第2インク導入画面(図11(B))をディスプレイ28に表示させる(S16)。
コントローラ130は、第2インク導入画面の表示中において、ユーザによって「<」及び「>」アイコン51がタップされたか否かを判断する(S15)。コントローラ130は、「<」及び「>」アイコン51がタップされていないと判断すると(S15:No)、第2インク導入画面をディスプレイ28に継続して表示させる。一方、コントローラ130は、「<」及び「>」アイコン51がタップされたと判断すると(S15:Yes)、第1インク導入画面(図11(A))をディスプレイ28に表示させる(S16)。
なお、コントローラ130は、いずれのインク導入画面において「<」及び「>」アイコン51がタップされたかを判断するために、ディスプレイ28に表示させているインク導入画面の種類をRAM133に記憶させておく。
コントローラ130は、第1インク導入画面又は、第2インク導入画面をディスプレイ28に表示中に(S13、S16)、ユーザがカバー87を開いたか否かを判断する(S14)。具体的には、カバーセンサ88が出力する信号(以下、カバーセンサ信号と記載)の値がローレベル(以下、「L」と記載)からハイレベル(以下、「H」と記載)に変化したか否かを判断する。
コントローラ130は、カバー87が開かれていないと判断すると(S14:No)、第1インク導入画面又は、第2インク導入画面をディスプレイ28に継続し(S13、S16)て表示させる。一方、コントローラ130は、カバー87が開かれたと判断すると(S14:Yes)、図8に示されるように、第3インク導入画面(図12(A))をディスプレイ28に表示させる(S17)。
第3インク導入画面(図12(A))と、第4インク導入画面(図12(B))と、第5インク導入画面(図13(A))とは、「<」及び「>」アイコン51のタップによって、画面を切り替えることができる。第3インク導入画面、第4インク導入画面、及び第5インク導入画面のいずれかがディスプレイ28に表示させている間に、ステップS18、S185、S19の処理が実行され、後述のインク流入中画面(図13(B))に画面を切り替えるか否かが判断される。以下、具体的に説明する。なお、インク流入中画面に画面を切り替えるか否かを判断するステップS18、S185、S19の処理については、第3インク導入画面、第4インク導入画面、及び第5インク導入画面の画面切替えの説明の後に説明する。
コントローラ130は、第3インク導入画面において、「<」及び「>」アイコン51がユーザによってタップされるまで、第3インク導入画面をディスプレイ28に継続して表示させ(S17)、ユーザ操作を受け付ける(S23:タップなし)。
コントローラ130は、第3インク導入画面において、ユーザによって「<」及び「>」アイコン51がタップされたか否かを判断する(S23)。コントローラ130は、「<」アイコン51がタップされたと判断すると(S23:「<」)、第4インク導入画面(図12(B))をディスプレイ28に表示させる(S24)。
一方、コントローラ130は、第3インク導入画面において、ユーザによって「>」アイコン51がタップされたと判断すると(S23:「>」)、第5インク導入画面(図13(A))をディスプレイ28に表示させる(S25)。
一方、コントローラ130は、第4インク導入画面において、ユーザによって「>」アイコン51がタップされたと判断すると(S23:「>」)、第3インク導入画面(図12(A))をディスプレイ28に表示させる(S25)。
また、コントローラ130は、第5インク導入画面において、ユーザによって「<」及び「>」アイコン51がタップされたか否かを判断する(S23)。コントローラ130は、「<」アイコン51がタップされたと判断すると(S23:「<」)、第3インク導入画面(図12(A))をディスプレイ28に表示させる(S24)。
なお、コントローラ130は、いずれのインク導入画面において「<」及び「>」アイコン51がタップされたかを判断するために、ディスプレイ28に現在表示させているインク導入画面が、第3インク導入画面、第4インク導入画面、及び第5インク導入画面のいずれであるかの状態フラグをRAM133に記憶させ、状態フラグに応じた制御を実行する。
コントローラ130は、第3インク導入画面、第4インク導入画面、及び第5インク導入画面のいずれかがディスプレイ28に表示中に、ステップS18、S185、S19の処理を実行する。まず、コントローラ130は、装着済フラグの設定値がオンであるか否かを判断する(S18)。装着済フラグは、カートリッジ200が装着ケース150に装着されると「オン」に設定されるフラグである。すなわち、ステップS18では、カートリッジ200が既に装着ケース150に装着されているか否かが判断される。
コントローラ130は、装着済フラグの設定値がオンであって(S18:Yes)、カートリッジ200が既に装着ケース150に装着されていると判断すると、ステップS185、S19、S20の処理をスキップし、後述のステップS21の処理を実行する。一方、コントローラ130は、装着済フラグの設定値がオフであって(S18:No)、カートリッジ200が未だ装着ケース150に装着されていないと判断すると、カバー87が閉じられたか否かを判断する(S185)。具体的には、コントローラ130は、カバーセンサ88が出力するカバーセンサ信号を所定の時間間隔で定期的に取得し、取得したカバーセンサ信号が「H」から「L」に変化したか否かを判断する。
コントローラ130は、カバーセンサ信号が「H」から「L」に変化せず、カバーが閉じられていないと判断すると(S185:No)、アイコン51がタップされたか否かを判断する(S23)。一方、コントローラ130は、カバーセンサ信号が「H」から「L」に変化し、カバーが閉じられたと判断すると(S185:Yes)、カートリッジ200が装着ケース150に装着されたか否かを判断する(S19)。具体的には、コントローラ130は、装着センサ154が出力する装着信号を所定の時間間隔で定期的に取得し、取得した装着信号が「H」から「L」に変化したか否かを判断する。
コントローラ130は、装着信号が「H」から「L」に変化せず、カートリッジ200が装着ケース150に装着されていないと判断すると(S19:No)、アイコン51がタップされたか否かを判断する(S23)。
一方、コントローラ130は、装着信号が「H」から「L」に変化して、カートリッジ200が装着ケース150に装着されたと判断すると(S19:Yes)、ICチップ247の記憶部から、種別情報、カートリッジ残量値、及びシリアル番号を読み出す(S20)。また、コントローラ130は、初期値がオフである装着済フラグにオンを設定する。
コントローラ130は、ICチップ247の記憶部から読み出した所定情報(種別情報、カートリッジ残量値、及びシリアル番号)が適正か否かを判断する(S21)。すなわち、ステップS21では、装着ケース150に装着されたカートリッジ200が適正なカートリッジ200であるか否かが判断される。コントローラ130は、ICチップ247の記憶部から取得した所定情報が適正でなかったと判断すると(S21:No)、適正なカートリッジ200が装着ケース150に装着されていないことを示す不図示のエラー画面をディスプレイ28に表示して(S22)、メイン処理を終了する。
一方、コントローラ130は、ICチップ247の記憶部から読み出した所定情報が適正であると判断すると(S21:Yes)、ステップS20で読み出したカートリッジ200の種別情報に応じたカウントダウンタイマを選択し、動作させる(S26)。例えば、カートリッジ200の種別情報が示すカートリッジ200が、ブラックのインクを貯留するノーマルのカートリッジ200である場合、5分をカウントダウンするカウントダウンタイマが選択される。すなわち、選択されたカウントダウンタイマは、カートリッジ200が装着ケース150に装着されてカバー88が閉じられてから、後述のパージが終了するまでの残り時間(残時間)をカウントダウンによって計時する。カウントダウンタイマがカウントするカウント値は、残時間としてRAM133に記憶される。RAM133に記憶されたカウント値(残時間)は、初期設定移行画面(図14(A))における「A分」(図示例では5分)の表示に用いられる。詳しくは後述される。
次に、コントローラ130は、図9に示されるように、カウントダウンタイマをスタートさせた後(S27)、インク流入中画面(図13(B))をディスプレイ28に表示させる(S28)。ステップS27でスタートされるカウントダウンタイマは、インク流入中画面から後述の初期設定移行画面へ画面を切り替えるためのタイマである。ステップS27のカウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間は、例えば1分である。詳しくは後述する。
次に、コントローラ130は、液面センサ155が出力する信号(以下、液面信号と記載)が「H」から「L」に変化したか否かを判断する(S29)。すなわち、ステップS29では、タンク160からヘッド21へ所定量のインクを吸引するパージを実行しても、ヘッド21にエア(空気)が混入しないだけのインクがカートリッジ200からタンク160に流入したか否かが判断される。具体的には、液面の位置が基準位置P(図3)以上となるだけのインクがカートリッジ200からタンク160に流入したか否かが判断される。
コントローラ130は、ヘッド21にエアが混入しないだけのインクがカートリッジ200からタンク160に流入していないと判断すると(S29:No)、ステップS30、S31の処理をスキップする。コントローラ130は、液面信号が「H」から「L」に変化し、ヘッド21にエアが混入しないだけのインクがカートリッジ200からタンク160に流入したと判断すると(S29:Yes)、既にパージが開始されているか否かを判断する(S30)。具体的には、コントローラ130は、ステップS31でパージが開始されるとオンが設定されるパージ開始フラグの値がオンであるか否かを判断する。
コントローラ130は、パージ開始フラグの設定値がオフであって、パージが未だ開始されていないと判断すると(S30:No)、ステップS31のパージ処理を実行する。
パージ処理は、パージを実行してパージ開始フラグにオンを設定し、また、パージが終了したか否かを判断し、パージが終了していないことに応じてパージ終了フラグにオフを設定し、パージが終了したことに応じてパージ終了フラグにオンを設定する処理である。
具体的には、コントローラ130は、ポンプ36を所定時間の間、駆動させて所定量のインクをタンク160からヘッド21へ吸引させることにより、パージを実行する。また、コントローラ130は、ポンプ36を駆動させたことに応じて、初期値がオフであるパージ開始フラグにオンを設定する。また、コントローラ130は、所定時間の間、ポンプ36を駆動させたことに応じて、初期値がオフであるパージ終了フラグにオンを設定する。
コントローラ130は、パージ開始フラグの設定値がオンであって、既にパージが開始されていると判断すると(S30:Yes)、パージが終了しているか否かを判断する(S32)。具体的には、コントローラ130は、パージ終了フラグの設定値がオンであるか否かを判断する。コントローラ130は、パージ終了フラグの設定値がオンであって、パージが終了していると判断すると(S32:Yes)、年月日及び時刻設定画面をディスプレイ28に表示させる(S40)。
一方、コントローラ130は、パージ終了フラグの設定値がオフであって、パージが終了していないと判断すると(S32:No)、後述のステップS33、S34の処理を実行する。
なお、図9のフローチャートには示されていないが、ステップS29からS32とパージ終了確認までの処理は、後述の初期設定移行画面の表示中(S37)や、年月日及び時刻設定画面の表示中(S40)や、ウェブ接続画面の表示中(S42)においても、バックグラウンドにて実行される。
次に、コントローラ130は、インク流入中画面において、ユーザがNextアイコン52をタップしたか否かを判断する(S33)。コントローラ130は、インク流入中画面において、ユーザがNextアイコン52をタップしたと判断すると(S33:Yes)、ステップS35、S36の処理の実行後、初期設定移行画面(図14(A))をディスプレイ28に表示させる(S37)。一方、コントローラ130は、ユーザがNextアイコン52をタップしていないと判断すると(S33:No)、ステップS27でスタートさせたカウントダウンタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S34)。コントローラ130は、カウントダウンタイマがタイムアップしていないと判断すると(S34:No)、ステップS29の処理に戻る。
一方、コントローラ130は、カウントダウンタイマがタイムアップしたと判断すると(S34:Yes)、ステップS35、S36の処理の実行後、初期設定移行画面(図14(A))をディスプレイ28に表示させる(S37)。すなわち、インク流入中画面において、ユーザがNextアイコン52をタップするか、カウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間が経過すると、インク流入中画面から初期設定移行画面に画面が切り替わる。カウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間は、例えば1分である。
カウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間は、閾値時間の一例である。
コントローラ130は、インク流入中画面において、ユーザがNextアイコン52をタップするか、カウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間が経過すると、初期設定移行画面をディスプレイ28に表示させる前に、ステップS35、S36の処理を実行する。コントローラ130は、ステップS35において、カウントダウンタイマをスタートさせる。カウントダウンタイマは、初期設定移行画面から後述の年月日及び時刻設定画面に画面を切り替えるためのタイマである。カウントダウンタイマがカウントダウンする所定時間は、例えば1分である。
コントローラ130は、ステップS35の処理の後、初期設定移行画面において表示する残時間をRAM133から読み出す(S36)。RAM133から読み出される残時間は、ステップS26においてカウントダウンタイマがカウントしてRAM133に記憶されている残時間である。コントローラ130は、RAM133から読み出した残時間を用いて初期設定移行画面を生成し、ディスプレイ28に表示させる(S37)。例えば、ステップS26でカウントダウンタイマがスタートされてから(すなわち、カバー87が閉じられてから)、1分が経過している場合、RAM133には、4分の残時間が記憶される。コントローラ130は、RAM133に記憶された「4分」を読み出し、「インクの準備に4分かかります」の文字を有する初期設定移行画面を生成してディスプレイ28に表示させる。
コントローラ130は、初期設定移行画面の表示中において、上述のインク流入中画面と同様に、ユーザがNextアイコン53をタップしたか否か(S38)と、ステップSS35でスタートさせたカウントダウンタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S39)。コントローラ130は、ユーザがNextアイコン53をタップし(S38:Yes)、或いはタイムアップしたと判断すると(S39:Yes)、年月日及び時刻設定画面(図14(B))をディスプレイ28に表示させる(S40)。
コントローラ130は、年月日及び時刻設定画面における年月日及び時刻の設定が終了したか否かを判断する(S41)。具体的には、年月日及び時刻設定画面において時刻の設定後、「OK」アイコンがタップされたか否かを判断する。コントローラ130は、年月日及び時刻の設定が終了していないと判断すると(S41:No)、年月日及び時刻設定画面を継続してディスプレイ28に表示させ(S40)、ユーザ操作を受け付ける。一方、コントローラ130は、年月日及び時刻設定画面における年月日及び時刻の設定が終了したと判断すると(S41:Yes)、ウェブ接続画面(図15(A))をディスプレイ28に表示させ(S42)、ユーザ操作を受け付ける。
次に、コントローラ130は、ウェブ接続画面における接続設定が終了したか否かを判断する(S43)。コントローラ130は、ウェブ接続画面における接続設定が終了していないと判断すると(S43:No)、ウェブ接続画面をディスプレイ28に継続して表示させ(S42)、ユーザ操作を受け付ける。
一方、コントローラ130は、ウェブ接続画面における接続設定が終了したと判断すると(S43:Yes)、パージが既に開始されているか否かを判断する(S44)。具体的には、コントローラ130は、ステップS31で設定したパージ開始フラグの値がオンであるか否かを判断する。コントローラ130は、パージ開始フラグの値がオンであることにより、パージが既に開始されていると判断する(S44:Yes)。
コントローラ130は、パージが未だ開始されていないと判断すると(S44:No)、インク流入中画面(図13(B))をディスプレイ28に再び表示させる(S45)。
ただし、ステップS45において表示されるインク流入中画面には、Nextアイコン52は含まれない。インク流入中画面がディスプレイ28に表示されることにより、カートリッジ200からタンク160へインクが流入しており、後述のパージが開始されていないことをユーザに認識させる。
一方、コントローラ130は、パージが既に開始されていると判断すると(S44:Yes)、パージが終了しているか否かを判断する(S46)。具体的には、コントローラ130は、パージ終了フラグにオンが設定されているか否かを判断する。コントローラ130は、パージ終了フラグにオンが設定されていることにより、パージが終了していると判断する。
コントローラ130は、パージが終了していないと判断すると(S46:No)、パージ中画面(図15(B))をディスプレイ28に表示させる(S47)。なお、コントローラ130は、パージ中画面をディスプレイ28に表示させる際に、パージの実行率を算出する。具体的に説明すると、コントローラ130は、RAM133に記憶させた残時間(例えば1分)を、ステップS26でスタートさせたカウントダウンタイマの初期値(例えば5分)から引いた実行時間(例えば4分)を初期値で除してパージの実行率を算出する。コントローラ130は、算出した実行率が示されたパージ中画面をディスプレイ28に表示させる。なお、図15(B)に示される例では、約80%(例えば、4分(タイマ実行時間)/5分(初期値))の実行率がディスプレイ28に表示されている。
一方、コントローラ130は、パージが終了していると判断すると(S46:Yes)、図10(A)に示されるように、残量更新処理を実行する(S48)。図10(B)を参照して、残量更新処理について説明する。
まず、コントローラ130は、ステップS19(図8)でカートリッジ200のICチップ247から取得した種別情報に対応する初期充填値をEEPROM134から読み出して取得する(S61)。
次に、コントローラ130は、取得した初期充填値から、カートリッジ残量値及びタンク残量値を決定する(S62)。カートリッジ残量値は、タンク160の液室171にインクが貯留されていない状態において、初期充填値が示す量のインクを貯留するカートリッジ200が装着ケース150に装着され、カートリッジ200からタンク160にインクが流出し、カートリッジ200に貯留されたインクの液面の位置と、タンク160に貯留されたインクの液面の位置とが同じ高さ位置になった均衡状態でのカートリッジ200に貯留されたインク量である。タンク残量値は、当該均衡状態でのタンク160に貯留されたインク量である。ROM132またはEEPROM134には、初期充填値とカートリッジ残量値との対応を示す1次関数またはテーブルが予め記憶される。コントローラ130は、当該1次関数からカートリッジ残量値を算出する。或いは、コントローラ130は、取得した初期充填値に対応するカートリッジ残量値を、ROM132またはEEPROM134に記憶されたテーブルから決定する。コントローラ130は、取得した初期充填値から、決定したカートリッジ残量値を減算し、タンク残量値を算出して決定する。
コントローラ130は、決定したカートリッジ残量値をRAM133、及びICチップ247に記憶させる(S63)。また、コントローラ130は、決定したタンク残量値をRAM133に記憶させる(S64)。その後、コントローラ130は、初期設定フラグに「オフ」を設定し(S65)、残量更新処理を終了する。なお、詳しくは説明しないが、EEPROM134やRAM133やICチップ247に記憶されたカートリッジ残量値及びタンク残量値は、ヘッド21においてインクが使用されてインク残量が減ったときに実行されるインク残量の算出に用いられる。
コントローラ130は、残量更新処理の実行後(S48)、液面センサ155が出力する液面信号の値が「L」であるか否かを判断する(S49)。すなわち、ステップS49では、インクの液面が基準位置P(図3)以上となるだけの量のインクがタンク160に貯留されているか否かが判断される。コントローラ130は、液面信号が「L」であることにより、インクの液面が基準位置P(図3)以上となるだけの量のインクがタンク160に貯留されていると判断する。
コントローラ130は、液面信号の値が「H」であって、インクの液面が基準位置P未満であると判断すると(S49:No)、不図示のインクエンプティ画面をディスプレイ28に表示させ(S50)、メイン処理を終了する。インクエンプティ画面は、カートリッジ200にインクが貯留されていないことをユーザに認識させる画面である。
一方、コントローラ130は、液面信号の値が「L」であって、インクの液面が基準位置P以上であると判断すると(S49:Yes)、不図示のテストプリント画面をディスプレイ28に表示させる(S51)。テストプリント画面は、テストプリントの実行をユーザに促す画面である。コントローラ130は、テストプリント画面をディスプレイ28に表示させた後、テストプリントの実行が終了したか否かを判断する(S52)。コントローラ130は、テストプリントの実行が終了するまで(S52:No)、テストプリント画面を継続してディスプレイ28に表示させる。一方、コントローラ130は、テストプリントの実行が終了したと判断すると(S52:Yes)、メイン処理を終了する。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、コントローラ130は、「カートリッジ(1)のインクを本体内(2)に移しています」の文字と、プリンタ内における簡略化したカートリッジ200及びタンク160を示すオブジェクトとを含むインク流入中画面をディスプレイ28に表示させる(S28)。したがって、タンク160の存在をユーザに認識させることができる。
また、プリンタ10の購入後、プリンタ10に最初に電源を投入する際は、年月日及び時刻の設定などの初期設定を行う必要があるので、ユーザにディスプレイ28を確認させ易い。本実施形態では、プリンタ10に最初に電源を投入した際に、インク流入中画面をディスプレイ28に表示するので、タンク160の存在をユーザにさらに確実に認識させることができる。
また、本実施形態では、プリンタ10の購入後、プリンタ10に最初に電源が投入されると、年月日及び時刻の設定やウェブ接続の設定などの初期設定をユーザに促す前に、第1インク導入画面から第5インク導入画面までをディスプレイ28に表示させ、装着ケース150にカートリッジ200を装着させることをユーザに促す。また、本実施形態では、カートリッジ200からタンク160にインクが流入している間や、パージを行っている間に、ユーザに初期設定を行わせる。したがって、初期設定をユーザに促した後、装着ケース150にカートリッジ200を装着させることをユーザに促すプリンタに比べ、ユーザを待たせる時間を短くできる。その結果、カートリッジ200の装着及び初期設定に要する時間を短くできる。
また、本実施形態では、インク流入中画面は、ユーザがNextアイコン52をタップしない限り(S33)、タイプアップまで間(S34:No)、ディスプレイ28に表示される。したがって、ユーザの入力を受け入れつつ、タンク160の存在をユーザに認識させることができる。
また、本実施形態では、パージが開始されるまでにユーザが初期設定を終わらせると、インク流入中画面がディスプレイ28に再び表示される(S45)。したがって、カートリッジ200からタンク160へインクが流入中であることをユーザに認識させることができるとともに、タンク160の存在をユーザにさらに確実に認識させることができる。
また、本実施形態では、タンク160の液室171に貯留されたインクの液面が基準位置Pに達するまでパージが開始されないので、チューブ32に誤ってエア(空気)が進入してしまうおそれを低減できる。
また、本実施形態では、第1インク導入画面から第3インク導入画面において、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字が表示され、容量の大きなブラックのインクを貯留するカートリッジ200から先に装着ケース150に装着することをユーザに促す。上述したように、ブラックのインクを収容するカートリッジ200の幅は、イエローやシアンやマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200の幅よりも広い。また、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200がそれぞれ装着される各装着ケース150におけるカートリッジ200からチューブ32までの流路を形成する構成は同一である。したがって、ブラックのインクを貯留するカートリッジ200からタンク160へ基準位置Pまでインクが流出する時間は、イエローやシアンやマゼンタのインクを貯留するカートリッジ200からタンク160へ基準位置Pまでインクが流出する時間よりも長い。本実施形態では、インクの流入に一番時間がかかるブラックのインクを貯留するカートリッジ200から先に装着ケース150に装着することをユーザに促す。したがって、プリンタ10に電源を投入してからテストプリントを実行するまでに要する時間を短くできる。その結果、ユーザを待たせる時間を短くすることができる。
また、本実施形態では、初期設定移行画面において、カートリッジ200からタンク160へのインクの流入に要する残りの時間(図14(A)の例では5分)を表示する。したがって、残りの時間の間に初期設定を行うことをユーザに促すことができる。
[変形例]
上述の実施形態では、第1インク導入画面から第3インク導入画面までにおいて、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字を表示して、容量の大きなブラックのインクを貯留するカートリッジ200から装着ケース150に装着することをユーザに促す例を説明した。しかしながら、インクの流入速度の速いカートリッジ200から装着ケース150に装着することをユーザに促してもよい。具体的には、「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字における「Bk」「M」「C」「Y」の文字を、インクの流入速度の速いカートリッジ200から順に並べる。当該順番は、例えば、予め実測され、ROM132やEEPROM134に予め記憶される。インクの流入速度の速いカートリッジ200から順に装着ケース150に装着されることにより、カバー87が閉じられてから、パージが開始されるまでの間の時間を短くすることができる。したがって、ポンプ36が動作しておらず、プリンタ10が何の動作もしていないとユーザに思わせてしまう時間を短くして、ユーザの違和感を低減することができる。「スターターインクをセット「Bk」「M」「C」「Y」」の文字は、第4オブジェクトの一例である。
また、上述の実施形態では、カバー87が閉じられたか否かが判断された後(S185)、カートリッジ200が装着ケース150に装着されたか否かが判断される(S19)例を説明した。しかしながら、カートリッジ200が装着ケース150に装着されたか否かが判断された後、カバー87が閉じられたか否かが判断されてもよい。
また、上述の実施形態では、カバー87が閉じられ(S185:Yes)、かつカートリッジ200が装着ケース150に装着され(S19:Yes)、かつ、装着されたカートリッジ200が適正であると(S21:Yes)、インク流入中画面をディスプレイ28に表示する例を説明した。しかしながら、カートリッジ200が装着ケース150に装着されたことにより、インク流入中画面をディスプレイ28に表示してもよい。また、ICチップ247から読み出した所定情報が適正であると判断したことにより、インク流入中画面をディスプレイ28に表示してもよい。また、適正なカートリッジ200を装着ケース150に装着したとのユーザの入力操作を受け付けるアイコンを第3インク導入画面に表示させ、当該アイコンをユーザがタップしたことに応じて、インク流入中画面をディスプレイ28に表示してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS32の処理において、パージが終了していると判断されると(S32:Yes)、年月日及び時刻設定画面がディスプレイ28に表示される(S40)例を説明した。しかしながら、パージが終了していると判断されると(S32:Yes)、ステップS38及びS39の処理が実行されてもよい。なお、ステップS39でタイムアップしたか否かが判断されるタイマは、ステップS27でスタートされたタイマである。
また、上記実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って用紙に吐出される前処理液、或いはヘッド21のノズル29の乾燥を防止するためにヘッド21のノズル29近傍に噴霧される水等が、液体の一例であってもよい。
また、上記実施形態では、水頭差によってカートリッジ200からタンク160にインクが流入する例を説明した。しかしながら、重力によって、カートリッジ200からタンクにインクが流出されてもよいし、ポンプなどの駆動源を用いてカートリッジ200からタンクにインクが流出されてもよい。駆動源を用いる場合、タンク160は、例えばヘッド21に搭載される。
また、上記実施形態では、年月日及び時刻設定やウェブ接続設定を初期設定の例として説明した。しかしながら、初期設定の例は、年月日及び時刻設定やウェブ接続設定に限られない。例えば、FAXの回線の種別を自動判別する自動判別設定などが、初期設定に含まれていてもよい。
10・・・プリンタ
18・・・タッチセンサ
21・・・ヘッド
28・・・ディスプレイ
32・・・チューブ
35・・制御プログラム
36・・・ポンプ
52、53・・・Nextアイコン
88・・・カバーセンサ
130・・・コントローラ
131・・・CPU
132・・・ROM
133・・・RAM
134・・・EEPROM
150・・・装着ケース
154・・・装着センサ
155・・・液面センサ
160・・・タンク
171・・・液室
181・・・ニードル
200・・・カートリッジ
210・・・液室
247・・・ICチップ

Claims (11)

  1. 液体を貯留した第1液室を有するカートリッジが装着される装着部と、
    第2液室を有するタンクと、
    ヘッドと、
    前記装着部に装着された前記カートリッジの前記第1液室と前記タンクの前記第2液室とを接続する第1流路と、
    前記タンクの前記第2液室と前記ヘッドとを接続する第2流路と、
    ディスプレイと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    前記カートリッジが前記装着部に装着された後に、前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトとを表示させる液体消費装置。
  2. 前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトはメッセージである、請求項1に記載の液体消費置。
  3. 前記コントローラは、
    前記ディスプレイに、前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトとともに、前記カートリッジを示すオブジェクトを更に表示させる、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体消費置。
  4. 前記コントローラは、
    前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトとともに前記液体消費置の初期設定に関する設定画面に移動するための第1アイコンを更に表示させる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の液体消費置。
  5. 前記コントローラは、
    前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトを表示させた後に、準備にかかる時間を示すオブジェクトを表示させる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の液体消費置。
  6. 前記準備にかかる時間を示すオブジェクトはメッセージである、請求項5に記載の液体消費置。
  7. 前記装着部はカバーと前記カバーを検出するカバーセンサ部とを更に備え、
    前記コントローラは、
    前記カバーセンサ部にて前記カバーが閉じたことを検出したことに応じて、前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトとを表示させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体消費置。
  8. 前記装着部は前記カートリッジを検出するセンサ部を更に備え、
    前記コントローラは、
    前記センサ部が前記カートリッジを検出したことに応じて、前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトとを表示させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体消費置。
  9. 前記カートリッジは記憶部を更に備え、
    前記コントローラは、
    前記記憶部から読み出した所定情報が適正であると判断したことに応じて、前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトを表示させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体消費置。
  10. 前記コントローラは、
    前記ディスプレイに前記カートリッジを前記装着部に装着したとのユーザの入力操作を受け付ける第2アイコンを表示させ、
    前記第2アイコンへのユーザの入力操作に応じて、前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトを表示させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体消費置。
  11. 前記コントローラは、
    前記ディスプレイに前記タンクを示すオブジェクトと前記カートリッジから前記タンクへ液体が流出していることを示すオブジェクトを所定時間の間表示させる、請求項1から請求項8のいずれかに記載の液体消費置。
JP2021198279A 2018-01-18 2021-12-07 液体消費装置及びプログラム Active JP7287441B2 (ja)

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