JP7284929B2 - 包装材料及び包装製品 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施の形態による包装材料20の一例を示す断面図である。包装材料20は、表面保護層11と、印刷層12と、紙基材層13とをこの順に備える。表面保護層11が包装材料20の外面20yを構成し、紙基材層13が包装材料20の内面20xを構成している。
紙基材層13は、紙を含む層である。紙基材層13は、100g/m2以上700g/m2以下、好ましくは150g/m2以上600g/m2以下、より好ましくは200g/m2以上500g/m2以下の坪量を有する。紙基材層13としては、白板紙全般を対象とするが、特に安全性の観点から天然パルプを用いたアイボリー紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙等の使用が好ましい。
印刷層12は、装飾、内容物の表示、賞味期間の表示、製造者、販売者などの表示、その他などの表示や美感の付与のために、印刷によって形成される層である。印刷層12は、例えば、絵、写真、文字、数字、図形、記号、模様などの所望の任意の絵柄を形成する絵柄層を含む。印刷層は、絵柄層の絵柄を際立たせるよう印刷により形成された地色層を更に含んでいてもよい。
着色剤としては、特に限定されず、従来公知の顔料や染料を用いることができる。
バインダー樹脂は、バイオマス由来成分を含む。例えば、バインダー樹脂は、ポリオールとイソシアネート化合物とヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるウレタン(メタ)アクリレートを含み、ポリオール、イソシアネート化合物またはヒドロキシ(メタ)アクリレートがバイオマス由来成分を含む。以下の説明において、バイオマス由来成分を含むウレタン(メタ)アクリレートのことを、バイオウレタン(メタ)アクリレートとも称する。
ポリエステルポリオールがバイオマス由来成分を含む場合、多官能アルコールおよび多官能カルボン酸の少なくともいずれか一方がバイオマス由来成分を含む。バイオマス由来成分を含むポリエステルポリオールとして以下の例を挙げることができる。
・バイオマス由来の多官能アルコールとバイオマス由来の多官能カルボン酸との反応物
・化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来の多官能カルボン酸との反応物
・バイオマス由来の多官能アルコールと化石燃料由来の多官能カルボン酸との反応物
バイオマス由来のブチレングリコールは、植物原料からグリコールを製造し発酵することで得られたコハク酸を得て、これを水添することによって製造することができる。
バイオマス由来のエチレングリコールは、例えば、常法によって得られるバイオエタノールからエチレンを経て製造することができる。
ポリエーテルポリオールがバイオマス由来成分を含む場合、多官能アルコールおよび多官能イソシアネートの少なくともいずれか一方がバイオマス由来成分を含む。バイオマス由来成分を含むポリエーテルポリオールとして以下の例を挙げることができる。
・バイオマス由来の多官能アルコールとバイオマス由来の多官能イソシアネートとの反応物
・化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来の多官能イソシアネートとの反応物
・バイオマス由来の多官能アルコールと化石燃料由来の多官能イソシアネートとの反応物
ポリカーボネートポリオールがバイオマス由来成分を含む場合、ポリカーボネートポリオールとしては、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと、化石燃料由来のカーボネートとの反応物を用いることができる。カーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジエチレンカーボネート、ジブチルカーボネート、エチレンカーボネート、ジフェニルカーボネートなどが挙げられる。これらは単独或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
次に、イソシアネート化合物について説明する。バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物としては、ポリエーテルポリオールにおいて説明したバイオマス由来の多官能イソシアネートを用いることができる。
次に、ヒドロキシ(メタ)アクリレートについて説明する。ヒドロキシ(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を一つ有するヒドロキシ(メタ)アクリレート;グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を二つ以上有するヒドロキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。
Pbio(%)=PC14/105.5×100
表面保護層11は、印刷層12を保護する層である。表面保護層11は、印刷層12に接するように設けられていてもよい。表面保護層11は、固形分及び溶剤を含む塗料を塗布することによって形成される。塗料の固形分としては、印刷層12のバインダー樹脂と同様の材料を用いることができる。このため、表面保護層11の構成は、着色剤を含まない点以外は、印刷層12の構成と同様である。
シーラント層22は、バイオマス由来成分を含んでいてもよく、バイオマス由来成分を含んでいなくてもよい。バイオマス由来成分を含む材料によりシーラント層22を形成する場合、シーラント層22は、下記のバイオマスポリオレフィンを用いて形成することができる。また、バイオマス由来成分を含まない材料によりシーラント層22を形成する場合、シーラント層22は、従来公知の化石燃料由来の熱可塑性樹脂を用いて形成することができる。
金属箔23は、金属を圧延することによって得られた部材である。金属箔23としては、従来公知の金属箔を用いることができる。酸素ガスおよび水蒸気等の透過を阻止するガスバリア性や、可視光および紫外線等の透過を阻止する遮光性の点からは、アルミニウム箔が好ましい。
接着樹脂層は、任意の2層を接着する場合に設けられる層である。接着樹脂層24は、紙基材層13と金属箔23とを接着する層であり、接着樹脂層25は、金属箔23とシーラント層22とを接着する層である。
次に、包装材料20を構成する積層体の製造方法の一例について説明する。
包装材料20を用いることによって形成される包装製品の例について説明する。図4は、断熱性を備える断熱性容器50を示す図である。図4の左半分及び右半分はそれぞれ、断熱性容器50の断面図及び正面図を示している。図4の断熱性容器50は、紙カップ本体51と、紙カップ本体51の胴部を覆う外筒52と、を備える。外筒52は、上部及び下部が開口した中空円筒状の形状を有する。この外筒52が、図1に示す包装材料20を用いることによって形成される包装製品20Aの一例である。紙カップ本体51と外筒52とは、接着剤53によって部分的に接合されている。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
表面保護層11、印刷層12、紙基材層13としては、第1の実施の形態において説明した表面保護層11、印刷層12、紙基材層13を用いることができる。
段ボール層31は、波型の段のある紙(フルート)と、フルートに貼り合された表紙及び裏紙と、を有する層であり、いわゆる段ボールである。段ボール層31は、紙基材層13に貼合されている。段ボール層31としては、段高が約0.5mmであるGフルートを備えるG段や、階高が約0.6mmであるFフルートを備えるF段などを用いることができる。
蒸着フィルム32は、基材と、基材に蒸着された蒸着膜と、を備える。蒸着膜は、基材よりも外面側に位置する。
接着剤層は、任意の2層を接着する場合に設けられる層である。図9の接着剤層33は、紙基材層13と蒸着フィルム32とを接着する層である。接着剤層33は、ポリオールとイソシアネート化合物との硬化物を含む。
接着樹脂層は、任意の2層を接着する場合に設けられる層である。図10の接着樹脂層34は、紙基材層13と蒸着フィルム32とを接着する層である。接着樹脂層34としては、第1の実施の形態において説明した接着樹脂層を用いることができる。接着樹脂層34がポリエチレン系樹脂を含む場合、バイオマス由来のエチレンをモノマー単位として用いたものを使用してもよい。
次に、包装材料30を構成する積層体の製造方法の一例について説明する。
包装材料30を用いることによって形成される包装製品の例について説明する。図11は、図7~図10のいずれかに示す包装材料30を用いることによって形成される包装製品30Aの一例である。包装製品30Aは、お菓子の外箱、ビンの紙箱、医薬品の外箱などの一般的な紙容器である。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
表面保護層11、印刷層12、紙基材層13としては、第1の実施の形態において説明した表面保護層11、印刷層12、紙基材層13を用いることができる。
内側樹脂層41に含まれる樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンやポリメチルペンテンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等を挙げることができる。内側樹脂層41は、押出しによって紙基材層13上に形成された層であってもよく、接着剤層42を介して紙基材層13に貼り合されたフィルムであってもよい。内側樹脂層41が押出しによって形成される場合、内側樹脂層41厚みは、例えば20μm以上60μm以下である。内側樹脂層41が紙基材層13に貼り合されたフィルムである場合、内側樹脂層41厚みは、例えば7μm以上50μm以下である。
接着剤層42は、内側樹脂層41がフィルムの形態である場合に、紙基材層13と内側樹脂層41とを接着する層である。接着剤層42は、第2の実施の形態の接着剤層33と同様に、ポリオールとイソシアネート化合物との硬化物を含んでいてもよい。
次に、包装材料40を構成する積層体の製造方法の一例について説明する。
包装材料40を用いることによって形成される包装製品の例について説明する。図14は、図12又は図13に示す包装材料40を用いることによって形成される包装製品40Aの一例である。包装製品40Aは、例えば、一次包装された食品などの内容物を収容するトレーである。一次包装された食品は、電子レンジで加熱される際には、一次包装用の容器から取り出されて、包装製品40Aからなるトレーに収容されてもよい。この場合、内容物は、包装製品40Aを構成する包装材料40の内面40xに接触している。
紙基材層13として、260g/m2の坪量を有するアイボリー紙を準備した。続いて、紙基材層13上に印刷層12を形成した。印刷層12を形成する工程においては、まず、着色剤と、バインダー樹脂と、溶剤とを含むインキ組成物を準備した。バインダー樹脂としては、バイオマス由来成分を含むポリエステルポリオールと、化石燃料由来のイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いた。バイオマス由来成分を含むポリエステルポリオールとしては、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の多官能カルボン酸との反応物であるポリエステルポリオールを用いた。続いて、紙基材層13上にオフセット印刷によって所定のパターンでインキ組成物を塗布し、紙基材層13上のインキ組成物に紫外線を照射して、紙基材層13上に印刷層12を形成した。印刷層12の厚みは1μmであった。
表/バイオ印/紙
「/」は層と層の境界を表している。左端の層が、包装材料の外面を構成する層であり、右端の層が、包装材料の内面を構成する層である。
「表」は、表面保護層を意味する。「バイオ印」は、バイオマス由来の印刷層を意味する。「紙」は、紙基材層を意味する。「接着樹脂」は、化石燃料由来の接着樹脂層を意味する。「AL箔」は、アルミニウム箔を意味する。「PE(1)」は、化石燃料由来のポリエチレンフィルムを意味する。数字は、層の厚み(単位はμm)を意味する。
印刷層12のバインダー樹脂のポリエステルポリオールとして、化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来成分を含む多官能カルボン酸との反応物を用いたこと以外は、実施例1Aの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
印刷層12のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリエステルポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Aの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
また、「印刷層のバインダー樹脂中のバイオマス由来成分」の欄において、「ポリオール」という記載は、印刷層のバインダー樹脂において用いられたポリオールがバイオマス由来成分を含むことを意味する。また、「イソシアネート化合物」という記載は、印刷層のバインダー樹脂において用いられたイソシアネート化合物がバイオマス由来成分を含むことを意味する。
また、「印刷層のポリオールのタイプ」の欄において、「エステル系」という記載は、印刷層のバインダー樹脂において用いられたポリオールがポリエステルポリオールであることを意味する。
また、「印刷層のポリオール中のバイオマス由来成分」の欄において、「多官能アルコール」という記載は、印刷層のバインダー樹脂のポリオールにおいて用いられた成分のうち少なくともポリエステルポリオールの多官能アルコールがバイオマス由来であることを意味する。同様に、「多官能カルボン酸」という記載は、印刷層のバインダー樹脂のポリオールにおいて用いられた成分のうち少なくともポリエステルポリオールの多官能カルボン酸がバイオマス由来であることを意味する。また、「-」という記載は、印刷層のバインダー樹脂のポリオールがバイオマス由来成分を含まないことを意味する。
印刷層12のバインダー樹脂のポリオールとしてポリエーテルポリオールを用いたこと以外は、実施例1Aの場合と同様にして、包装材料20を作製した。具体的には、ポリエーテルポリオールとして、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の多官能イソシアネートとの反応物を用いた。
印刷層12のバインダー樹脂のポリエーテルポリオールとして、化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来成分を含む多官能イソシアネートとの反応物を用いたこと以外は、実施例1Dの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
印刷層12のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリエーテルポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Dの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
印刷層12のバインダー樹脂のポリオールとしてポリカーボネートポリオールを用いたこと以外は、実施例1Aの場合と同様にして、包装材料20を作製した。具体的には、ポリカーボネートポリオールとして、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来のカーボネートとの反応物を用いた。
印刷層12のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリカーボネートポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Gの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
表面保護層11としてバイオマス由来成分を含むものを用いたこと以外は、実施例1Aの場合と同様にして、包装材料20を作製した。具体的には、表面保護層11のバインダー樹脂として、バイオマス由来成分を含むポリエステルポリオールと、化石燃料由来のイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いた。バイオマス由来成分を含むポリエステルポリオールとしては、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の多官能カルボン酸との反応物であるポリエステルポリオールを用いた。
バイオ表/バイオ印/紙
「バイオ表」は、バイオマス由来の表面保護層を意味する。
表面保護層11のバインダー樹脂のポリエステルポリオールとして、化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来成分を含む多官能カルボン酸との反応物を用いたこと以外は、実施例1Iの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
表面保護層11のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリエステルポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Iの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
また、「表面保護層のバインダー樹脂中のバイオマス由来成分」の欄において、「ポリオール」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂において用いられたポリオールがバイオマス由来成分を含むことを意味する。また、「イソシアネート化合物」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂において用いられたイソシアネート化合物がバイオマス由来成分を含むことを意味する。
また、「表面保護層のポリオールのタイプ」の欄において、「エステル系」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂において用いられたポリオールがポリエステルポリオールであることを意味する。
また、「表面保護層のポリオール中のバイオマス由来成分」の欄において、「多官能アルコール」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂のポリオールにおいて用いられた成分のうち少なくともポリエステルポリオールの多官能アルコールがバイオマス由来であることを意味する。同様に、「多官能カルボン酸」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂のポリオールにおいて用いられた成分のうち少なくともポリエステルポリオールの多官能カルボン酸がバイオマス由来であることを意味する。また、「-」という記載は、表面保護層のバインダー樹脂のポリオールがバイオマス由来成分を含まないことを意味する。
表面保護層11のバインダー樹脂のポリオールとしてポリエーテルポリオールを用いたこと以外は、実施例1Iの場合と同様にして、包装材料20を作製した。具体的には、ポリエーテルポリオールとして、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の多官能イソシアネートとの反応物を用いた。
表面保護層11のバインダー樹脂のポリエーテルポリオールとして、化石燃料由来の多官能アルコールとバイオマス由来成分を含む多官能イソシアネートとの反応物を用いたこと以外は、実施例1Lの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
表面保護層11のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリエーテルポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Lの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
表面保護層11のバインダー樹脂のポリオールとしてポリカーボネートポリオールを用いたこと以外は、実施例1Iの場合と同様にして、包装材料20を作製した。具体的には、ポリカーボネートポリオールとして、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来のカーボネートとの反応物を用いた。
表面保護層11のバインダー樹脂として、化石燃料由来のポリカーボネートポリオールと、バイオマス由来成分を含むイソシアネート化合物と、化石燃料由来のヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるバイオウレタン(メタ)アクリレートを用いたこと以外は、実施例1Oの場合と同様にして、包装材料20を作製した。
紙基材層13として、270g/m2の坪量を有するコートボール紙を準備した。続いて、紙基材層13上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のバイオマス由来成分を含むウレタン(メタ)アクリレートを有する印刷層12を形成した。続いて、印刷層12上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のウレタン(メタ)アクリレートを含む表面保護層11を形成した。続いて、表面保護層11上に部分的に表面層14を形成した。このようにして、図7に示す層構成を有する包装材料30を作製した。
表面加工/表/バイオ印/紙
「表面加工」は、表面保護層上に部分的に形成された表面層を意味する。
表面層14を含まないこと以外は、実施例2Aの場合と同様にして、包装材料30を作製した。
表/バイオ印/紙
紙基材層13として、230g/m2の坪量を有するコートボール紙を準備した。続いて、紙基材層13上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のバイオマス由来成分を含むウレタン(メタ)アクリレートを有する印刷層12を形成した。続いて、印刷層12上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のウレタン(メタ)アクリレートを含む表面保護層11を形成した。続いて、紙基材層13に段ボール層31を貼り合わせた。段ボール層31としては、段高が約0.5mmであるGフルートを備えるG段のものを用いた。このようにして、図8に示す層構成を有する包装材料30を作製した。
表/バイオ印/紙/段
「段」は段ボール層を意味する。
紙基材層13として、270g/m2の坪量を有するアイボリー紙を準備した。続いて、紙基材層13上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のバイオマス由来成分を含むウレタン(メタ)アクリレートを有する印刷層12を形成した。続いて、印刷層12上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のウレタン(メタ)アクリレートを含む表面保護層11を形成した。続いて、溶融押出ラミネート法により、紙基材層13上に溶融状態のポリエチレンテレフタレートを押し出して、内側樹脂層41を形成した。このようにして、図12に示す層構成を有する包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/PET(2)30
「PET(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された化石燃料由来のポリエチレンテレフタレートの層を意味する。
内側樹脂層41として、溶融押出ラミネート法により、紙基材層13上に溶融状態のポリプロピレンを押し出して形成したものを用いたこと以外は、実施例4の場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/PP(2)30
「PP(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された化石燃料由来のポリプロピレンの層を意味する。
内側樹脂層41として、溶融押出ラミネート法により、紙基材層13上に溶融状態のポリエチレンを押し出して形成したものを用いたこと以外は、実施例4の場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/PE(2)30
「PE(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された化石燃料由来のポリエチレンの層を意味する。
内側樹脂層41のポリエチレンとしてバイオマス由来成分を含むものを用いたこと以外は、実施例6Aの場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/バイオPE(2)30
「バイオPE(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された、バイオマス由来成分を含むポリエチレンの層を意味する。
紙基材層13として、270g/m2の坪量を有するアイボリー紙を準備した。続いて、紙基材層13上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のバイオマス由来成分を含むウレタン(メタ)アクリレートを有する印刷層12を形成した。続いて、印刷層12上に、実施例1Aの場合と同様のUVオフセット印刷によって、実施例1Aの場合と同様のウレタン(メタ)アクリレートを含む表面保護層11を形成した。続いて、内側樹脂層41を構成するフィルムと紙基材層13とを、接着剤層42を介してドライラミネート法によって貼り合わせた。内側樹脂層41のフィルムとしては、化石燃料由来のポリエチレンテレフタレートを含むPETフィルム(厚さ12μm)を用いた。ドライラミネート法においては、主剤として、化石燃料由来の多官能アルコールと化石燃料由来の多官能カルボン酸との反応物であるポリエステルポリオールを準備した。また、硬化剤として、化石燃料由来のイソシアネート化合物を準備した。このようにして、図13に示す層構成を有する包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/接/PET(1)12
「接」は、化石燃料由来の接着剤層を意味する。「PET(1)」は、化石燃料由来のポリエチレンテレフタレートを含むPETフィルムを意味する。
内側樹脂層41のポリエチレンテレフタレートとしてバイオマス由来のポリエチレンテレフタレートを含むものを用い、接着剤層42としてバイオマス由来成分を含むものを用いたこと以外は、実施例7Aの場合と同様にして、包装材料40を作製した。具体的には、内側樹脂層41として、バイオマス由来成分を含むPETフィルム(厚さ12μm)を用いた。また、接着剤層42の主剤として、バイオマス由来成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の多官能カルボン酸との反応物であるポリエステルポリオールを用いた。
表/バイオ印/紙/バイオ接/バイオPET(1)12
「バイオ接」は、バイオマス由来成分を含む接着剤層を意味する。「バイオPET(1)」は、バイオマス由来成分を含むPETフィルムを意味する。
内側樹脂層41として、化石燃料由来のポリプロピレンを含むポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)を用いたこと以外は、実施例7Aの場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/接/PP(1)20
「PP(1)」は、化石燃料由来のポリプロピレンを含むポリプロピレンフィルムを意味する。
内側樹脂層41として、溶融押出ラミネート法により、紙基材層13上に溶融状態のポリメチルペンテンを押し出して形成したものを用いたこと以外は、実施例6Aの場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/PMP(2)30
「PMP(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された化石燃料由来のポリメチルペンテンの層を意味する。
内側樹脂層41として、溶融押出ラミネート法により、紙基材層13上に溶融状態のポリブチレンテレフタレートを押し出して形成したものを用いたこと以外は、実施例6Aの場合と同様にして、包装材料40を作製した。
表/バイオ印/紙/PBT(2)30
「PBT(2)」は、溶融押出しラミネート法により形成された化石燃料由来のポリブチレンテレフタレートの層を意味する。
12 印刷層
13 紙基材層
14 表面層
20 包装材料
20A 包装製品
21 アンカーコート層
22 シーラント層
23 金属箔
24 接着樹脂層
25 接着樹脂層
30 包装材料
30A 包装製品
31 段ボール層
32 蒸着フィルム
33 接着剤層
34 接着樹脂層
40 包装材料
40A 包装製品
41 内側樹脂層
42 接着剤層
50 断熱性容器
51 紙カップ本体
52 外筒
55 紙カップ
Claims (6)
- 少なくとも、表面保護層、印刷層、紙基材層が順に積層された包装材料であって、
前記印刷層は、着色剤と、ポリオールとイソシアネート化合物とヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるウレタン(メタ)アクリレートと、を含み、
前記ポリオールまたは前記イソシアネート化合物の少なくともいずれかがバイオマス由来成分を含む、包装材料。 - 前記ポリオールがバイオマス由来成分を含む、請求項1に記載の包装材料。
- 前記イソシアネート化合物がバイオマス由来成分を含む、請求項1又は2に記載の包装材料。
- 前記表面保護層が、ポリオールとイソシアネート化合物とヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応物であるウレタン(メタ)アクリレートを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装材料。
- 前記表面保護層の前記ポリオールまたは前記イソシアネート化合物の少なくともいずれかがバイオマス由来成分を含む、請求項4に記載の包装材料。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装材料を備える、包装製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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