JP7283950B2 - コネクタカバー - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタカバーに関する。
コネクタにおける電線の引出側の端部に装着されてコネクタから引き出された電線を覆って保護する電線カバーがある。
この電線カバーとしては、互いに組み合わされる一対の合わせ面を有する分割体を備え、分割体を突き合わせることで形成される通路部に電線を通してカバーするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-117536号公報
上記の電線カバーでは、一対の分割体を互いに突き合わせて組立てる際に、一方の分割体の通路部に対して、はみ出しなどがないように配置に注意しながら電線を収容させて保持しておかなければならない。このため、分割体の組立作業時における電線の収容に手間を要する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組立時に電線を容易に収容させることが可能な組立作業性に優れたコネクタカバーを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタカバーは、下記(1)~(3)を特徴としている。
(1) コネクタに装着されて前記コネクタから引き出された電線を覆うコネクタカバーであって、
互いに突き合わされて前記コネクタに組み付けられる一対のカバーを有し、
前記カバーは、
互いに突き合わされることで前記電線が挿通される挿通路を形成する保持溝部と、
前記保持溝部の両縁部からなる合わせ部と、
を有し、
方の前記カバーには、少なくとも一方の前記合わせ部である第1合わせ部に、突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部から離間する方向へ傾斜した傾斜面を有するガイドリブが設けられ
前記第1合わせ部は、他方の前記カバーに設けられた前記合わせ部である第2合わせ部における前記突き合わせ方向に直交する平面部分に対向する第1部分と、前記突き合わせ方向及び前記電線の引込方向と直交する幅方向において前記第1部分の外側に位置して前記第2合わせ部の前記平面部分に対向しない第2部分と、を有し、
前記ガイドリブの前記傾斜面は、前記第1部分と前記第2部分とを跨ぐように前記幅方向に連続して前記第1部分及び前記第2部分に設けられている
ことを特徴とするコネクタカバー。
(2) 前記ガイドリブが、前記電線の引込方向に沿って複数配置されている
ことを特徴とする(1)に記載のコネクタカバー。
(3) 前記第2合わせ部は、前記カバーを互いに突き合わせた状態で前記ガイドリブが配置される切欠き部を有する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載のコネクタカバー。
上記(1)の構成のコネクタカバーによれば、保持溝部からはみ出した電線がカバーの合わせ部に載っていたとしても、互いのカバーが突き合わされる際に、その電線は、カバーの合わせ部のガイドリブに形成された傾斜面によって保持溝部からなる挿通路へ向かって押し込まれる。したがって、組立時における電線の収容を容易に行うことができ、組立作業性を向上させることができる。
上記(2)の構成のコネクタカバーによれば、ガイドリブが、電線の引込方向に沿って複数配置されているので、電線の引込方向の複数箇所で電線を保持溝部からなる挿通路へ押し込むことができる。
上記(3)の構成のコネクタカバーによれば、ガイドリブを有する合わせ部が突き合わされる対向側の合わせ部にガイドリブを配置させて逃がす切欠き部を形成することで、例えば、切欠き部側の合わせ部を突き合わせ方向と直交する平面にすることができる。したがって、保持溝部へ電線を収容させる際に保持溝部からはみ出そうとする電線を平面部分で保持させて保持溝部の外側への電線の落ち込みを抑えることができる。そして、カバー同士を突き合わせる際には、平面部分に保持された電線をガイドリブによって保持溝部へ押し込むことができる。これにより、電線の噛み込みをより良好に抑制できる。
本発明によれば、組立時に電線を容易に収容させることが可能な組立作業性に優れたコネクタカバーを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るコネクタカバーが装着されたコネクタの斜視図である。 図2は、コネクタ及びコネクタカバーの分解斜視図である。 図3は、コネクタカバーの斜視図である。 図4は、組立途中の状態を説明する図3におけるI-I断面図である。 図5は、コネクタカバーのコネクタへの組付け作業を示す斜視図である。 図6は、参考例に係るコネクタカバーの斜視図である。 図7は、組立途中の状態を説明する図6におけるII-II断面図である。 図8は、変形例に係るコネクタカバーの斜視図である。 図9は、組立途中の状態を説明する図8におけるIII-III断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るコネクタカバーが装着されたコネクタの斜視図である。図2は、コネクタ及びコネクタカバーの分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るコネクタカバー10は、コネクタ40における電線41の引出側に組付けられる。電線41は、筒状に形成された保護部材であるコルゲートチューブ80に通されて保護されている。コルゲートチューブ80は、樹脂製のチューブからなるもので、周方向にわたって形成された複数の山部81及び谷部82が軸方向に交互に形成されている。コルゲートチューブ80は、その端部がコネクタカバー10に係止されて保持される。これにより、コネクタ40とコルゲートチューブ80とがコネクタカバー10によって連結され、コネクタ40とコルゲートチューブ80との間において、コネクタ40から引き出された電線41がコネクタカバー10によって覆われて保護される。
コネクタカバー10が組付けられるコネクタ40は、ハウジング43と、ハウジング43に収容される二つのメス端子44と、ハウジング43に装着される環状のシール部材46と、ハウジング43に装着されるリテーナ47とを備えて構成される。コネクタ40は、相手側コネクタ(図示略)に嵌合されることで、メス端子44が相手側コネクタのオス端子(図示略)と電気的に接続される。
ハウジング43には、後方からメス端子44が挿入される2つの端子収容室50が形成されている。各端子収容室50は、ハウジング43の先端部で開放され、開放された先端部からタブ状のオス端子が挿入される。
端子収容室50に挿入されて収容されるメス端子44は、電線41の端部に圧着されて接続されている。メス端子44が接続された電線41には、ゴム栓53が装着されている。ゴム栓53は、端子収容室50に嵌め込まれることで、端子収容室50をシールする。ハウジング43は、前方に突出したインナーハウジング54を有しており、このインナーハウジング54の根元における外周面にシール部材46が装着される。
インナーハウジング54には、その側方からリテーナ47が装着される。リテーナ47は、合成樹脂から形成されたもので、一方の側部が開口するU状断面に形成されている。リテーナ47は、前端を覆う前板部61を有している。この前板部61には、挿入口62が形成されている。インナーハウジング54は、その側方からリテーナ47が装着されることで、前端がリテーナ47の前板部61によって覆われ、端子収容室50とリテーナ47の挿入口62とが連通される。挿入口62には、相手側コネクタのタブ状のオス端子が挿入され、端子収容室50に収容されたメス端子44に電気的に接続される。
ハウジング43の上部には、先端に係止爪65を有するロックアーム66が形成されている。このロックアーム66は、片持ち状に支持されている。このロックアーム66は、ハウジング43を相手側コネクタの相手側ハウジングに嵌合した際に、係止爪65が相手側ハウジングに形成された係止突起(図示略)を係止する。これにより、ハウジング43が相手側ハウジングに嵌合した状態にロックされる。また、ハウジング43には、その後端部における両側部及び下部に、それぞれ外方へ張り出す係止片67,68が形成されている。
図3は、コネクタカバーの斜視図である。図4は、組立途中の状態を説明する図3におけるI-I断面図である。
図3及び図4に示すように、コネクタ40に組付けられるコネクタカバー10は、第一カバー11と、第二カバー12とを有している。第一カバー11及び第二カバー12は、ヒンジ部13によって互いに回動可能に連結されている。第一カバー11、第二カバー12及びヒンジ部13は、合成樹脂によって一体に成形されている。コネクタカバー10は、第一カバー11と第二カバー12とが開いた状態から第一カバー11に対して第二カバー12を回動させることで、第一カバー11と第二カバー12とが互いに突き合わされた状態に組み合わされる。
第一カバー11は、コネクタ40への組付け側の端部である一端側における両側に、係止部21を有している。係止部21は、コネクタ40のハウジング43に形成された係止片67を係止する。係止部21は、それぞれ係止溝22を有しており、これらの係止溝22に係止片67を入り込ませることで、係止片67によって係止部21が係止される。これにより、コネクタ40のハウジング43に第一カバー11が組付けられる。
第一カバー11は、第二カバー12との突き合わせ側に、断面視で円弧状に凹む保持溝部23を有している。この保持溝部23の内面には、複数の係止突条24が形成されている。これらの係止突条24は、互いに等間隔に配置されている。係止突条24は、コルゲートチューブ80の谷部82のピッチと同一の配列ピッチで配列されている。この保持溝部23には、コルゲートチューブ80の端部が配置される。そして、このコルゲートチューブ80が保持溝部23の所定位置に配置されると、コルゲートチューブ80の谷部82に、係止突条24が入り込み、これにより、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部23に係止される。
また、第一カバー11の第二カバー12との突き合わせ側には、コネクタ40のハウジング43への組付け側に位置決め壁20が形成されている。位置決め壁20は、電線41の引込方向と直交する幅方向に沿って形成されており、コルゲートチューブ80の端部が当接されることで、コルゲートチューブ80を軸方向に位置決めする。
第一カバー11は、保持溝部23の両縁部が第二カバー12と突き合わされる合わせ部25,26とされている。第二カバー12との連結側と反対側の合わせ部26は、傾斜部28を有している。
第二カバー12は、コネクタ40への組付け側の端部である一端側に、係止部31を有している。係止部31は、コネクタ40のハウジング43に形成された係止片68を係止する。係止部31は、係止溝32を有しており、この係止溝32に係止片68を入り込ませることで、係止片68によって係止部31が係止される。これにより、コネクタ40のハウジング43に第二カバー12が組付けられる。
第二カバー12は、第一カバー11との突き合わせ側に、断面視で円弧状に凹む保持溝部33を有している。この保持溝部33の内面には、複数の係止突条34が形成されている。これらの係止突条34は、互いに等間隔に配置されている。係止突条34は、第一カバー11の保持溝部23に形成された係止突条24と同様に、コルゲートチューブ80の谷部82のピッチと同一の配列ピッチで配列されている。この保持溝部33には、コルゲートチューブ80の端部が配置される。そして、このコルゲートチューブ80が保持溝部33の所定位置に配置されると、コルゲートチューブ80の谷部82に、係止突条34が入り込み、これにより、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部33に係止される。
また、第二カバー12の第一カバー11との突き合わせ側には、コネクタ40のハウジング43への組付け側に位置決め壁30が形成されている。位置決め壁30は、電線41の引込方向と直交する幅方向に沿って形成されており、コルゲートチューブ80の端部が当接されることで、コルゲートチューブ80を軸方向に位置決めする。
第二カバー12は、保持溝部33の両縁部が第一カバー11と突き合わされる合わせ部35,36とされている。第一カバー11との連結側と反対側の合わせ部36は、平面部37と、ガイドリブ38とを有している。平面部37は、第二カバー12との突き合わせ方向と直交する方向に沿う平面を有している。ガイドリブ38は、平面部37に対して保持溝部33と反対側に複数形成されており、第一カバー11との突き合わせ方向に向かって突出されている。これらのガイドリブ38は、第一カバー11との突き合わせ方向に向かって次第に保持溝部33から離間する方向へ傾斜する傾斜面38aを有している。ガイドリブ38は、保持溝部33に形成された係止突条34に対して電線41の引込方向にずれた位置に形成されている。
第一カバー11には、第二カバー12との連結側に、ロック孔51が形成されている。このロック孔51には、その一方側の内側面に、ロック凸部51aが形成されている。さらに、第一カバー11には、第二カバー12との連結側と反対側に、ロック片52が形成されている。このロック片52には、その先端部分に、ロック爪52aが形成されている。
第二カバー12には、第一カバー11との連結側に、ロック片55が形成されている。このロック片55には、その先端部分に、ロック爪55aが形成されている。さらに、第二カバー12には、第一カバー11との連結側と反対側に、凹部56が形成されている。この凹部56には、ロック凸部56aが形成されている。
次に、コネクタカバー10をコネクタ40に組付ける場合について説明する。
図5は、コネクタカバーのコネクタへの組付け作業を示す斜視図である。
まず、コネクタ40にコネクタカバー10の第一カバー11を装着する。具体的には、図5に示すように、コネクタ40の後端における上部に第一カバー11を近づけ、第一カバー11の係止部21の係止溝22にコネクタ40のハウジング43に形成された係止片75を挿し込んで係合させる。このようにすると、コネクタ40から引き出された電線41が第一カバー11の保持溝部23内に引き込まれて配置される。
次に、コネクタカバー10の第一カバー11にコルゲートチューブ80を装着させる。具体的には、コルゲートチューブ80をコネクタカバー10の第一カバー11が装着されたコネクタ40へ近付け、コルゲートチューブ80の端部を位置決め壁20に当接させて位置決めし、保持溝部23へ入り込ませる。すると、コルゲートチューブ80の谷部82に保持溝部23の係止突条24が入り込み、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部23に係止される。
その後、ヒンジ部13による連結箇所を中心に第二カバー12を第一カバー11側へ向かって(図4及び図5中矢印A方向へ)回動させる。そして、コネクタ40に装着されてコルゲートチューブ80が係止された第一カバー11に対して第二カバー12を突き合わせる。
すると、第二カバー12の係止部31の係止溝32にコネクタ40のハウジング43に形成された係止片75が挿し込まれて係合する。すると、第二カバー12の保持溝部33にコルゲートチューブ80が入り込む。これにより、コルゲートチューブ80の谷部82に保持溝部33の係止突条34が入り込み、コルゲートチューブ80の端部が第一カバー11及び第二カバー12の保持溝部23,33に係止されて保持される。
このとき、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部26に載っている場合がある。この場合であったとしても、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41は、第二カバー12の合わせ部36のガイドリブ38に形成された傾斜面38aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって(図4中矢印B方向へ向かって)押し込まれる。
そして、第一カバー11に対して第二カバー12が突き合わされると、第二カバー12のロック片55が第一カバー11のロック孔51に挿し込まれ、ロック片55のロック爪55aがロック孔51のロック凸部51aを係止する。さらに、第一カバー11のロック片52が第二カバー12の凹部56に入り込み、ロック片52のロック爪52aが凹部56のロック凸部56aを係止する。これにより、第一カバー11と第二カバー12とが、互いに突き合わされた状態でロックされる。
このように、コネクタ40にコネクタカバー10を組付けることで、互いに突き合わされた第一カバー11及び第二カバー12の保持溝部23,33によって挿通路Sが形成され、コネクタ40から引き出された電線41が挿通路Sに通される。これにより、コネクタ40から引き出された電線41が覆われて保護される。
ここで、参考例に係るコネクタカバー100について説明する。
なお、本実施形態に係るコネクタカバー10と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図6は、参考例に係るコネクタカバーの斜視図である。図7は、組立途中の状態を説明する図6におけるII-II断面図である。
図6及び図7に示すように、参考例に係るコネクタカバー100は、ガイドリブ38のない合わせ部36を有する第二カバー12を備えている。このコネクタカバー100では、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部26に載っている場合がある。この場合、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41が第一カバー11と第二カバー12の合わせ部26,36に噛み込んでしまう(図7参照)。このため、この参考例に係るコネクタカバー100では、第二カバー12を回動させて第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせて組み立てる際に、第一カバー11の保持溝部23からの電線41のはみ出しがないように常に注意しなければならない。このため、組立作業時における電線41の収容に手間を要する。
これに対して、本実施形態に係るコネクタカバー10では、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部26に載っていたとしても、次のようになる。すなわち、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41は、第二カバー12の合わせ部36のガイドリブ38に形成された傾斜面38aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって(図4中矢印B方向へ向かって)押し込まれる。したがって、組立時における電線41の収容を容易に行うことができ、組立作業性を向上させることができる。
また、ガイドリブ38が、電線41の引込方向に沿って複数配置されているので、電線41の引込方向の複数箇所で電線41を挿通路Sへ押し込むことができる。
次に、変形例に係るコネクタカバー10Aについて説明する。
なお、上記実施形態に係るコネクタカバー10と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図8は、変形例に係るコネクタカバーの斜視図である。図9は、組立途中の状態を説明する図8におけるIII-III断面図である。
図8及び図9に示すように、変形例に係るコネクタカバー10Aでは、第一カバー11の合わせ部26に複数の切欠き部27aを有している。これらの切欠き部27aは、第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせた際に、第二カバー12のガイドリブ38が配置される位置に形成されている。切欠き部27aは、合わせ部26に設けられた平面部27に形成されている。平面部27は、第二カバー12との突き合わせ方向と直交する方向に沿う平面を有している。
このように、合わせ部26にガイドリブ38を配置させて逃がす切欠き部27aを形成することで、合わせ部26に、突き合わせ方向と直交する平面を有する平面部27を設けることができる。したがって、保持溝部23へ電線41を収容させる際に保持溝部23からはみ出そうとする電線41を平面部27の平面部分で保持させて保持溝部23の外側への落ち込みを抑えることができる。そして、第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせる際には、平面部27に保持された電線41をガイドリブ38によって保持溝部23,33へ押し込むことができる。これにより、電線41の噛み込みをより良好に抑制できる。しかも、ガイドリブ38を合わせ部26に干渉させることなく、第一カバー11と第二カバー12とを円滑に突き合わせて組み立てることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、ガイドリブ38は、第二カバー12の合わせ部35,36の両方に設けても良く、また、第一カバー11の合わせ部25,26に設けてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタカバーの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] コネクタ(40)に装着されて前記コネクタ(40)から引き出された電線(41)を覆うコネクタカバー(10,10A)であって、
互いに突き合わされて前記コネクタ(40)に組み付けられる一対のカバー(第一カバー11,第二カバー12)を有し、
前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)は、
互いに突き合わされることで前記電線(41)が挿通される挿通路(S)を形成する保持溝部(23,33)と、
前記保持溝部(23,33)の両縁部からなる合わせ部(25,26,35,36)と、
を有し、
少なくとも一方の前記カバー(第二カバー12)には、少なくとも一方の前記合わせ部(36)に、突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部(33)から離間する方向へ傾斜した傾斜面(38a)を有するガイドリブ(38)が設けられている
ことを特徴とするコネクタカバー。
[2] 前記ガイドリブ(38)が、前記電線(41)の引込方向に沿って複数配置されている
ことを特徴とする[1]に記載のコネクタカバー。
[3] 前記ガイドリブ(38)を有する合わせ部(36)に対向する合わせ部(26)は、前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)を互いに突き合わせた状態で前記ガイドリブ(38)が配置される切欠き部(27a)を有する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のコネクタカバー。
10,10A:コネクタカバー
11:第一カバー(カバー)
12:第二カバー(カバー)
23,33:保持溝部
25,26,35,36:合わせ部
27a:切欠き部
38:ガイドリブ
38a:傾斜面
40:コネクタ
41:電線
S:挿通路

Claims (3)

  1. コネクタに装着されて前記コネクタから引き出された電線を覆うコネクタカバーであって、
    互いに突き合わされて前記コネクタに組み付けられる一対のカバーを有し、
    前記カバーは、
    互いに突き合わされることで前記電線が挿通される挿通路を形成する保持溝部と、
    前記保持溝部の両縁部からなる合わせ部と、
    を有し、
    方の前記カバーには、少なくとも一方の前記合わせ部である第1合わせ部に、突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部から離間する方向へ傾斜した傾斜面を有するガイドリブが設けられ
    前記第1合わせ部は、他方の前記カバーに設けられた前記合わせ部である第2合わせ部における前記突き合わせ方向に直交する平面部分に対向する第1部分と、前記突き合わせ方向及び前記電線の引込方向と直交する幅方向において前記第1部分の外側に位置して前記第2合わせ部の前記平面部分に対向しない第2部分と、を有し、
    前記ガイドリブの前記傾斜面は、前記第1部分と前記第2部分とを跨ぐように前記幅方向に連続して前記第1部分及び前記第2部分に設けられている
    ことを特徴とするコネクタカバー。
  2. 前記ガイドリブが、前記電線の引込方向に沿って複数配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタカバー。
  3. 前記第2合わせ部は、前記カバーを互いに突き合わせた状態で前記ガイドリブが配置される切欠き部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタカバー。
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