JP7282638B2 - ピラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構造部材及び構造体に関する。
特許文献1の車両のピラー構造は、サイドアウタパネルと、補強部材であるアウタリインフォースメント及びヒンジリインフォースメントと、インナパネルとを備える。
特開2009-101794号公報
しかし、特許文献1の車両ピラー構造では、強度を確保するためにアウタリインフォースメントとヒンジリインフォースメントとが設けられているので車両ピラー構造の重量が増加するという問題がある。
本発明は、構造部材及び構造体において、強度を確保しつつ軽量化を図ることを目的とする。
本発明の一態様は、頂壁部と、前記頂壁部の両端から延びる一対の側壁部と、前記一対の側壁部のそれぞれの前記頂壁部と反対側の端部から前記頂壁部と離れる方向に延びる一対のフランジ部とを備え、前記一対の側壁部は、前記一対のフランジ部に対して、前記頂壁部と反対側に窪んだ凹部を画定している、構造部材を提供する。
この構成によれば、構造部材がフランジ部に対して頂壁部と反対側に窪んだ凹部を有しているので、構造部材が凹部を有していない場合と比較して、頂壁部の長手方向に直交する断面における構造部材の中立軸と頂壁部との距離を長くできる。これにより、構造部材が凹部を有していない場合と比較して、同一の曲げモーメントにより頂壁部に生じる応力を低減できる。このため、補強部材を別途設けることなく構造部材の曲げ強度を向上できるので、構造部材の強度を確保しつつ構造部材を軽量化できる。
前記一対の側壁部の少なくとも一方は、前記頂壁部に連なって設けられ、前記一対のフランジ部の少なくとも一方に対して前記頂壁部と反対側に延びる本体部と、前記本体部に連なって設けられ、前記本体部の前記頂壁部と反対側の端部から前記頂壁部に向けて延びた折り返し部とを有してもよい。
前記頂壁部は、板厚が部分的に増加した増厚部を備えてもよい。
この構成によれば、頂壁部が、板厚が部分的に増加した増厚部を備えるので、頂壁部が増厚部を備えない場合と比較して、頂壁部の曲げ強度を向上できる。
前記増厚部は、前記頂壁部が延びる方向に直交する断面において、波形の断面形状を有してもよい。
本発明の他の態様は、前記構造部材と、前記頂壁部が延びる方向に直交する断面において、前記構造部材と閉断面を形成している第2の構造部材とを備え、前記第2の構造部材の一部は、前記構造部材の前記凹部に沿った形状を有する、構造体を提供する。
本発明によれば、構造部材の強度を確保しつつ構造部材を軽量化できる。
本発明の実施形態に係るセンターピラーが取り付けられた車体構造の斜視図。 実施形態に係るセンターピラーの斜視図。 図2のIII-III線に沿った断面図。 第1比較例に係るセンターピラーの断面図。 第2比較例に係るセンターピラーの断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るセンターピラー1が取り付けられた自動車の車体Bの模式的な斜視図である。
図1を参照すると、実施形態の車体Bは、自動車の車体Bの側方に設けられたセンターピラー1を備える。センターピラー1は、自動車の側方からの衝突から、自動車の室内を保護するために設けられている。実施形態のセンターピラー1は、本発明に係る構造体の一例である。
また、図1を参照すると、実施形態の車体Bは、車体側方上部において車両前後方向に延びるルーフレール2と、車体側方下部において車両前後方向に延びるサイドシル3とを備える。センターピラー1は、ルーフレール2とサイドシル3との間に掛け渡されるように、車高方向に延びている。
図2は、実施形態のセンターピラー1の斜視図である。
図2を参照すると、センターピラー1は、車高方向を長手方向として延びる長尺状の部材である。センターピラー1は、長手方向の一方側(車高方向において上側)の端部1aにおいてルーフレール2に接合されている。センターピラー1は、長手方向の他方側(車高方向において下側)の端部1bにおいてサイドシル3に接合されている。
図2に示すような荷重Fが自動車の側方からセンターピラー1に作用すると、センターピラー1の長手方向の両端部がルーフレール2とサイドシル3とによって支持されているので、センターピラー1には、曲げモーメントが作用する。
図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。言い換えれば、図3は、実施形態のセンターピラー1の長手方向に直交する断面を示す。
図3を参照すると、実施形態に係るセンターピラー1は、アウタパネル(構造部材)10と、アウタパネル10とともに閉断面を形成するインナパネル(第2の構造部材)20とを備える。アウタパネル10は、車幅方向外側に配置され、インナパネル20は、車幅方向の内側(室内側)に配置される。
実施形態のアウタパネル10は、頂壁部11と、頂壁部11の両端から延びる一対の側壁部12A,12Bと、側壁部12A,12Bの頂壁部11と反対側の端部から頂壁部11と離れるように延びる一対のフランジ部13A,13Bとを備える。実施形態に係るアウタパネル10は、本発明に係る構造部材の一例である。実施形態のアウタパネル10は、プレス加工によって製造される。
アウタパネル10の頂壁部11は、板状の部材である。図3に示す断面において、頂壁部11が延びる方向をセンターピラー1の幅方向という場合がある。また、図3に示す断面において、センターピラー1の幅方向に直交する方向をセンターピラー1の高さ方向という場合がある。センターピラー1の幅方向は、車体B(図1に示す)の車両方向前後方向に延び、センターピラー1の高さ方向は、車体Bの車幅方向に延びる。具体的には、図3の高さ方向上側が車体Bの車幅方向外側に対応し、高さ方向下側が車体Bの車幅方向内側に対応する。また、図3の幅方向の一方側(図3において左側)が車両前後方向の前側に対応し、幅方向の他方側(図3において右側)が車両前後方向の後側に対応する。
アウタパネル10の頂壁部11には、板厚が他の部分よりも増加した増厚部11aが形成されている。増厚部11aは、図3に示す断面において、波形の断面形状を有している。言い換えれば、高さ方向に対する複数の凹凸が幅方向に交互に形成されている。増厚部11aの板厚(高さ方向の寸法)t1は、頂壁部11の他の部分の板厚t2よりも大きい。
アウタパネル10の側壁部12A,12Bは、頂壁部11の幅方向の両端部に連なって設けられている。具体的には、側壁部12Aは、頂壁部11の幅方向の一方側(図3において左側)の端部に連なって設けられている。また、側壁部12Bは、頂壁部11の幅方向の他方側(図3において右側)の端部に連なって設けられている。
実施形態の側壁部12A,12Bは、頂壁部11に連なって設けられた第1縦壁部12aと、第1縦壁部12aに連なって設けられた横壁部12bと、横壁部12bに連なって設けられた第2縦壁部12cとをそれぞれ備える。実施形態に係る側壁部12A,12Bの第1縦壁部12aは、本発明に係る本体部の一例である。また、実施形態に係る側壁部12A,12Bの横壁部12bと第2縦壁部12cとは、本発明に係る折り返し部を構成している。
側壁部12Aの第1縦壁部12aは、頂壁部11の幅方向の一方側(図3において左側)の端部に連なって設けられている。側壁部12Aの第1縦壁部12aは、頂壁部11から、高さ方向下側かつ幅方向外側に向かって延びている。具体的には、側壁部12Aの第1縦壁部12aは、フランジ部13Aよりも高さ方向下側に延びている。言い換えれば、側壁部12Aの第1縦壁部12aは、頂壁部11から、フランジ部13Aよりもインナパネル20側に延びている。
側壁部12Aの横壁部12bは、側壁部12Aの第1縦壁部12aの高さ方向下側の端部に連なって設けられている。側壁部12Aの横壁部12bは、第1縦壁部12aから幅方向外側に向かって延びている。
側壁部12Aの第2縦壁部12cは、側壁部12Aの横壁部12bの幅方向外側の端部に連なって設けられている。側壁部12Aの第2縦壁部12cは、側壁部12Aの横壁部12bから、高さ方向上側かつ幅方向外側に向かって延びている。
同様に、側壁部12Bの第1縦壁部12aは、頂壁部11の幅方向の他方側(図3において右側)の端部に連なって設けられている。側壁部12Bの第1縦壁部12aは、頂壁部11から、高さ方向下側かつ幅方向外側に向かって延びている。具体的には、側壁部12Bの第1縦壁部12aは、フランジ部13Bよりも高さ方向下側に延びている。言い換えれば、側壁部12Bの第1縦壁部12aは、頂壁部11から、フランジ部13Bよりもインナパネル20側に延びている。
側壁部12Bの横壁部12bは、側壁部12Bの第1縦壁部12aの高さ方向下側の端部に連なって設けられている。側壁部12Bの横壁部12bは、第1縦壁部12aから幅方向外側に向かって延びている。
側壁部12Bの第2縦壁部12cは、側壁部12Bの横壁部12bの幅方向外側の端部に連なって設けられている。側壁部12Bの第2縦壁部12cは、側壁部12Bの横壁部12bから、高さ方向上側かつ幅方向外側に向かって延びている。
側壁部12A,12Bは、フランジ部13A,13Bに対して、頂壁部11と反対側に窪んだ凹部14A,14Bをそれぞれ画定している。言い換えれば、凹部14A,14Bは、フランジ部13A,13Bに対して、インナパネル20側に窪むように形成されている。更に言い換えれば、凹部14A,14Bは、フランジ部13A,13Bに対して、高さ方向下側に窪むように形成されている。
凹部14Aは、側壁部12Aの第1縦壁部12aと、横壁部12bと、第2縦壁部12cとによって画定されている。同様に、凹部14Bは、側壁部12Bの第1縦壁部12aと、横壁部12bと、第2縦壁部12cとによって画定されている。
アウタパネル10のフランジ部13A,13Bは、側壁部12A,12Bの幅方向外側の端部にそれぞれ連なって設けられている。具体的には、アウタパネル10のフランジ部13Aは、側壁部12Aの第2縦壁部12cの高さ方向上側の端部から幅方向外側に向かって延びている。同様に、アウタパネル10のフランジ部13Bは、側壁部12Bの第2縦壁部12cの高さ方向上側の端部から幅方向外側に向かって延びている。
インナパネル20は、図3に示す断面において、ハット形の断面形状を有する。具体的には、インナパネル20は、底面部21と、底面部21の幅方向の両端から延びる一対の側面部22A,22Bと、一対の側面部22A,22Bの底面部21と反対側の端部から底面部21と離れるように延びる一対のフランジ部23A,23Bとを備える。実施形態のインナパネル20は、本発明に係る第2の構造部材の一例である。
実施形態のアウタパネル10のフランジ部13Aと、インナパネル20のフランジ部23Aとは溶接により接合されている。同様に、アウタパネル10のフランジ部13Bと、インナパネル20のフランジ部23Bとは溶接により接合されている。これにより、アウタパネル10とインナパネル20とは接合されている。
インナパネル20の底面部21は、板状の部材である。図3に示す断面において、インナパネル20の底面部21は、幅方向に延びている。インナパネル20の底面部21は、幅方向略中央において、高さ方向上側に膨出した膨出部21aと、膨出部21aの幅方向両側に設けられ、幅方向に延びた平面部21b,21cとを有する。
インナパネル20の側面部22A,22Bは、底面部21の幅方向の両端部に連なって設けられている。具体的には、側面部22Aは、底面部21の幅方向の一方側(図3において左側)の端部に連なって設けられている。側面部22Aは、底面部21から高さ方向上側かつ幅方向外側に向かって延びている。同様に、側面部22Bは、底面部21の幅方向の他方側(図3において右側)の端部に連なって設けられている。側面部22Bは、底面部21から高さ方向上側かつ幅方向外側に向かって延びている。
インナパネル20のフランジ部23A,23Bは、側面部22A,22Bの高さ方向上側の端部にそれぞれ連なって設けられている。インナパネル20のフランジ部23Aは、側面部22Aの高さ方向上側の端部から幅方向外側に向かって延びている。同様に、インナパネル20のフランジ部23Bは、側面部22Bの高さ方向上側の端部から幅方向外側に向かって延びている。
インナパネル20の一部は、アウタパネル10の凹部14A,14Bに沿うように形成されている。具体的には、インナパネル20の側面部22Aは、アウタパネル10の側壁部12Aの第2縦壁部12cに沿うように形成されている。また、インナパネル20の底面部21の平面部21bは、アウタパネル10の側壁部12Aの横壁部12bに沿うように形成されている。同様に、インナパネル20の側面部22Bは、アウタパネル10の側壁部12Bの第2縦壁部12cに沿うように形成されている。また、インナパネル20の底面部21の平面部21cは、アウタパネル10の側壁部12Bの横壁部12bに沿うように形成されている。
図3に示す断面において、実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAは、高さ方向において、インナパネル20のフランジ部23A,23Bと概略同じ位置にある。具体的には、図3に示す断面において、アウタパネル10の中立軸NAと頂壁部11との間の距離Aのアウタパネル10の高さ方向の寸法Bに対する比の値A/Bは、0.7以下である。アウタパネル10の高さ方向の寸法Bとは、頂壁部11と横壁部12bとの間の距離である。
また、実施形態のアウタパネル10の凹部14A,14Bの窪み量(高さ方向の寸法)Cのアウタパネル10の高さ方向の寸法Bに対する比の値C/Bは、0.3以上であれば好ましい。
図2に示すような荷重Fが自動車の側方からセンターピラー1に作用すると、センターピラー1の両端部がルーフレール2とサイドシル3とによって支持されているので、センターピラー1には、曲げモーメントが作用する。この曲げモーメントにより、センターピラー1のアウタパネル10の頂壁部11には、圧縮応力(曲げ応力)が生じる。この圧縮応力は、頂壁部11とアウタパネル10の中立軸NAとの間の高さ方向の距離A(図3に示す)に依存する。具体的には、頂壁部11と中立軸NAとの間の高さ方向の距離Aが大きいほど、頂壁部11に生じる圧縮応力は小さくなる。
(第1比較例)
図4は、第1比較例に係るセンターピラー101の図3と同様の断面図である。なお、図4には、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAの位置と、第1比較例に係るアウタパネル110の中立軸NA1の位置とを比較するために、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAを図示している。
図4を参照すると、第1比較例に係るセンターピラー101は、アウタパネル110が凹部を有していない点を除いて、本発明の実施形態に係るセンターピラー1と同様の構成を有している。具体的には、第1比較例に係るセンターピラー101は、アウタパネル110と、アウタパネル110と閉断面を形成するインナパネル120とを備える。
第1比較例に係るアウタパネル110は、図4に示す断面において、ハット形の断面形状を有している。具体的には、第1比較例に係るアウタパネル110は、頂壁部111と、頂壁部111の幅方向の両端部から延びた一対の側壁部112A,112Bと、一対の側壁部112A,112Bのそれぞれに連なって設けられた一対のフランジ部113A,113Bとを備える。
第1比較例に係るインナパネル120は、本発明の実施形態に係るインナパネル20(図3に示す)と同様の構成を有しており、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAは、第1比較例に係るアウタパネル110の中立軸NA1よりも高さ方向下側に位置している。本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAと頂壁部11(図3に示す)との間の高さ方向の距離Aは、第1比較例に係るアウタパネル110の中立軸NA1と頂壁部111との間の高さ方向の距離A1よりも長い。
(第2比較例)
図5は、第2比較例に係るセンターピラー201の図3と同様の断面図である。なお、図5には、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAの位置と、第1比較例に係るアウタパネル210の中立軸NA2の位置とを比較するために、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAを図示している。
図5を参照すると、第2比較例に係るアウタパネル210は、アウタパネル210がアウタパネル210の高さ方向下側に2つの補強部材230,231を有している点を除いて、第1比較例に係るアウタパネル110と同様の構成を有しており、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAは、第2比較例に係るアウタパネル210の中立軸NA2よりも高さ方向下側に位置している。言い換えれば、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAと頂壁部11(図3に示す)との間の距離Aは、第2比較例に係るアウタパネル210の中立軸NA2と頂壁部111との間の距離A2より長い。
図3から図5を参照すると、本発明の実施形態に係るアウタパネル10の中立軸NAは、第1比較例又は第2比較例のようなアウタパネル110,210が凹部を有しない場合と比較して、アウタパネル10の頂壁部11から離れた位置にある。言い換えれば、本発明の実施形態に係るアウタパネル10が凹部14A,14Bを有しているので、第1比較例又は第2比較例のようなアウタパネル110,210が凹部を有しない場合と比較して、アウタパネル10の中立軸NAと頂壁部11との間の距離Aが短い。
この構成によれば、アウタパネル10がフランジ部13A,13Bに対して頂壁部11と反対側に窪んだ凹部14A,14Bを有している。これにより、頂壁部11の長手方向に直交する断面におけるアウタパネル10の中立軸NAは、第1比較例及び第2比較例のようなアウタパネルが凹部を有していない場合と比較して、頂壁部11から離れた位置にある。その結果、アウタパネルが凹部を有していない場合と比較して、同一の曲げモーメントにより頂壁部11に生じる応力を低減できる。このため、補強部材を別途設けることなくアウタパネル10の曲げ強度を向上できるので、補強部材を設ける場合と比較して、構造部材の強度を確保しつつ構造部材を軽量化できる。
この構成によれば、頂壁部11が、板厚が部分的に増加した増厚部11aを備えるので、頂壁部11が増厚部11aを備えない場合と比較して、頂壁部11の曲げ強度を向上できる。
また、増厚部11aは、頂壁部11に部分的に形成されているので、増厚部11aが頂壁部11の全体に形成されている場合と比較して、アウタパネル10の重量の増加を抑制できる。
また、頂壁部11に形成された増厚部11aは、波形の断面形状を有しているので、アウタパネル10の他の部分とともに一度のプレス加工行程によって形成できる。このため、増厚部11aを形成するための工程を別途要しない。
以上より、本発明の具体的な実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
実施形態では、本発明に係る構造体として、センターピラー1を例に挙げて説明したが、これに限定されず、本発明に係る構造体は、フロントピラー、又はリアピラーのような他の部材であってもよい。また、本発明に係る構造体は、車両に適用されるものに限定されない。
また、実施形態では、センターピラー1の幅方向の両側に凹部14A,14Bが設けられていたが、これに限定されず、凹部は少なくとも1つ設けられていればよい。
1 センターピラー(構造体)
1a 端部
1b 端部
2 ルーフレール
3 サイドシル
10 アウタパネル(構造部材)
11 頂壁部
11a 増厚部
12A,12B 側壁部
12a 第1縦壁部
12b 横壁部
12c 第2縦壁部
13A,13B フランジ部
14A,14B 凹部
20 インナパネル(第2の構造部材)
21 底面部
21a 膨出部
21b,21c 平面部
22A,22B 側面部
23A,23B フランジ部

Claims (5)

  1. アウタパネルと、
    車幅方向において前記アウタパネルに対して内側に配置され、前記アウタパネルとともに閉断面を形成するインナパネルと
    を備え、前記アウタパネルと前記インナパネルとにより外形形状が構成されるピラー構造であって、
    前記アウタパネルは、
    頂壁部と、
    前記頂壁部の両端から延びる一対の側壁部と、
    前記一対の側壁部のそれぞれの前記頂壁部と反対側の端部から前記頂壁部と離れる方向に延びる一対のフランジ部と
    を備え、
    前記一対の側壁部の少なくとも一方は、前記一対のフランジ部の少なくとも一方に対して、前記頂壁部と反対側に窪んだ凹部を画定している、ピラー構造。
  2. 前記一対の側壁部の少なくとも一方は、
    前記頂壁部に連なって設けられ、前記一対のフランジ部の少なくとも一方に対して前記頂壁部と反対側に延びた本体部と、
    前記本体部に連なって設けられ、前記本体部の前記頂壁部と反対側の端部から前記頂壁部に向けて延びた折り返し部と
    を有する、請求項1に記載のピラー構造。
  3. 前記頂壁部は、板厚が部分的に増加した増厚部を備える、請求項1又は2に記載のピラー構造。
  4. 前記増厚部は、前記頂壁部が延びる方向に直交する断面において、波形の断面形状を有する、請求項3に記載のピラー構造。
  5. 前記インナパネルは、前記頂壁部が延びる方向に直交する断面において、前記アウタパネルと閉断面を形成しており、
    前記インナパネルの一部は、前記アウタパネルの前記凹部に沿った形状を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のピラー構造。
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