JP7282368B2 - コップ - Google Patents

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本発明は、水等の飲料を入れて飲むために用いられる、紙またはプラスチック等を材料とするコップに関する。
水等の飲料を入れて飲むための、紙を材料とする紙コップまたはプラスチックを材料とするプラスチックコップ(通常「プラコップ」と称される)は周知である(本明細書におけるコップは、このような紙またはプラスチック等を材料とするコップを意味する)。通常は、使い捨てされる。典型的には、円錐台を逆向きとした形状であり積み重ね可能である。紙コップの場合、通常、表面にポリエチレンによる耐水加工が施されている。
このようなコップには、一般的に蓋がなく、例えば店頭販売の飲料を持ち帰る際は、持ち歩き中に、または持ち歩きながら飲んでも飲料が溢れないようにコップの開口に別部材の蓋が被せられる。
大量の使い捨てコップを使用するイベント等においては、コップに別部材の蓋を被せる作業は負担が大きく、コストもかかる。また、例えばマラソン大会における給水所において飲料を入れて配置されるコップの場合、別部材の蓋を被せることは、走りながらコップを取り上げ、走りながら飲料を飲むランナーにとっては極めて不都合である。当然ながら、蓋なしのコップでは、飲料が溢れて飛び散ってしまい、円滑に飲むことが困難である。
特許文献1、2は、コップ胴部の開口周縁の対向する2箇所の略木の葉形状部分を内側に互いに重なるように折り込むことにより蓋を形成できるコップを開示している。
紙コップの一般的な製造方法は、原紙ロールをコンベアで搬送しながら、扇形のブランク部分の印刷を施し、ブランクを打ち抜き、ブランクを巻いて胴部を作製し、次に、別途作製された底部と胴部を圧着し、最後に開口周縁を外側に巻き込み、完成体とするものである(例えば特許文献3)。
使い捨てのプラスチックコップの製造方法は、例えば、予め作製されたプラスチックシートを加熱し可塑化して金型に適用し、大気圧または圧縮空気等で金型に密着させて成形する熱成形法がある。
実開昭59-179687号公報 特開2003-72733号公報 特開2001-121626号公報
しかしながら、特許文献1、2のようにコップの上部の2枚の片を折り曲げて蓋とする構成では、片手で強く把持するとコップが変形し潰れ易いために、飲料が溢れ易い。
本発明の目的は、コップ胴部の一部を折り曲げて蓋を形成可能であるコップにおいて、変形しにくくかつ飲料を飲み易いコップを提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。なお、括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり、参考のために付するものである。
・ 本発明の態様は、胴部(10)と底部(50)とを具備しかつ前記胴部(10)の一部を折り曲げて蓋を形成可能なコップ(1)において、
前記胴部(10)の上円周縁(12)の1箇所に設定された飲み口部(12a)と、
前記上円周縁(12)における前記飲み口部(12a)の対向位置にて前記胴部(10)の上部に設定された略四角形の後方折り片(F)と、
前記後方折り片(F)を内側に折るための第1の山折り罫線(21)と、
前記飲み口部(12a)と前記後方折り片(F)との間にて前記胴部(10)の上部に設定された互いに対向する略三角形の一対の側方折り片(B、C)と、
前記一対の側方折り片(B、C)をそれぞれ内側に折るための第2および第3の山折り罫線(22、23)とを有し、
前記第1の山折り罫線(21)の各端(a、b)と、前記第2および第3の山折り罫線(22、23)の各々の一端とが同じ点にそれぞれ位置し、かつ、
前記第2および第3の山折り罫線(22、23)の各々の他端(c、d)が、前記飲み口部(12a)に隣接してそれぞれ位置することを特徴とする。
・ 上記態様において、前記飲み口部(12a)が前記上円周縁(12)において所定の長さを設定されているか、または、1点として設定されていることが、好適である。
・ 上記態様において、前記後方折り片(F)と各前記側方折り片(B、C)との間に設定された略三角形の一対の折畳み片(D、E)をさらに有することが、好適である。
・ 上記態様において、前記第1の山折り罫線(21)が、ブランクにおいて直線または曲線であることが、好適である。
・ 上記態様において、前記第2および第3の山折り罫線(22、23)が、ブランクにおいて直線または曲線であることが、好適である。
・ 上記態様において、前記胴部(10)の上円周縁(12)の円環部分が胴部(10)の内側に突出することが、好適である。
・ 上記態様において、前記コップが紙製またはプラスチック製であることが、好適である。
本発明により、コップ胴部の一部を折り曲げて蓋を形成可能なコップにおいて、変形しにくくかつ飲料を飲み易いコップが実現される。
図1は、本発明の第1の実施形態による紙コップのブランクを示している。 図2(a)~(d)は、図1のブランクから成形された紙コップにおける蓋を形成する手順の一例を示している。 図3は、蓋を形成した後の紙コップの外観斜視図である。 図4は、本発明の第2の実施形態による紙コップの胴部ブランクを示している。 図5は、本発明の第3の実施形態による紙コップの胴部ブランクを示している。 図6(a)は、図5の胴部ブランを用いて成形した紙コップを折り曲げて蓋を形成した後の状態を示す外観斜視図である。(b)は、図6(a)の状態から飲料を飲む状態に移行させる方法を示す。 図7は、本発明の第4の実施形態による紙コップの胴部ブランクを示している。 図8(a)は、本発明の第5の実施形態による紙コップの胴部を示す部分断面図であり、(b)は一般的な紙コップの胴部の部分断面図である。
以下、実施例を示した図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
なお、主として本発明を紙製のコップすなわち紙コップに適用した実施形態について説明するが、本発明はプラスチック製のコップにも同様に適用可能である。さらに、罫線加工が可能でありコップ胴部の一部を折り曲げて蓋を形成可能であれば、紙またはプラスチック以外の材料(例えば木製)からなるコップも本発明に含まれる。
また、紙コップに関連する図面において、成形後の紙コップにおける構成要素と、成形前のブランクにおける対応する構成要素に対して符号を区別せずに用いる場合がある。また、各実施形態において同じまたは類似する構成要素には同じ符号を付している。
図1は、本発明の第1の実施形態による紙コップのブランクを示している。紙コップのブランク1BLは、立体的な円錐台形状の紙コップを成形する前の展開図の状態の平坦な紙である。ブランク1BLは、胴部ブランク10BLと、円形の底部50とからなる。底部50は、従来と同じであるので説明を省略する。
胴部ブランク10BLは、円錐台形状の紙コップの胴部となる部分であり扇形である。胴部ブランク10BLの下縁は、胴部下端の円形の周縁を形成する下円周縁11であり、上縁は、胴部上端の円形の周縁を形成する上円周縁12である。両側の側縁13、14のうち、一方の側縁14には帯状の接合部15が設けられている。接合部15は、側縁13と14を接合して紙コップを成形する際に溶着、圧着、接着等により重ねられる部分である。
本発明の紙コップでは、胴部ブランク10BLに所定の罫線が形成されている。これらの罫線は、成形後の紙コップの胴部を所定の箇所で折り曲げるために設けられる。したがって、折り方で区別した場合の罫線は、山折り罫線または谷折り罫線である。このような罫線は、紙コップの製造工程の中で、原紙ロールに扇形の胴部ブランク10BLを印刷する方法と同様の方法で設けることができる。例えば、硬い材料からなる凸条を原紙ロールに押し付けると、その部分が線状に凹むことにより罫線が形成される。その結果、罫線に沿って紙を折り曲げ易くなる。
なお、プラスチックコップでは、例えば、金型を用いた熱成形法によりコップ全体を成形することができる。その場合、他の部分よりも薄い厚さをもつ溝状の罫線を所定の箇所に設けることは公知技術により可能である。したがって、本明細書で説明され図示される紙コップを対象とする罫線の配置は、プラスチックコップにも同様に適用することができる。そのような罫線を設けられたプラスチックコップは、その罫線から折り曲げることが容易となる。プラスチックコップの場合は製造方法が異なるため、紙コップにおけるブランクに相当するものは存在しないが、プラスチックコップの展開図を仮想した場合、その罫線の配置は紙コップのブランクにおけるものと同じになる。
胴部ブランク10BLには、先ず、上円周縁12の1箇所に飲み口部12aが設定される。飲み口部12aは、そこから使用者が飲料を飲むことを想定している。第1の実施形態では、側縁13、14の接合部の箇所を飲み口部12aとしているので、胴部ブランク10BLでは2箇所に分離されているが、成形後の紙コップでは胴部の上円周縁12の1箇所に飲み口部12aが位置することになる。第1の実施形態では飲み口部12aは、上円周縁12に沿った所定の長さに設定されている。
成形後の紙コップにおいて、上円周縁12において飲み口部12aの対向位置となる位置を中心としてその近傍に、胴部ブランク10BLの上部に略四角形の後方折り片Fが設定されている。この後方折り片Fは、成形後の紙コップにおいて内側に折り曲げられる。そのために、第1の山折り罫線21が形成されている。第1の山折り罫線21は、後方折り片Fの下辺を形成しており、一例として下側に若干凸となっている曲線である。後方折り片Fの上辺は、上円周縁12の一部である。後方折り片Fの2つの側辺は、一例として谷折り罫線26、27であり、ここでは互いに平行に延在している。後方折り片Fは、ここでは一例として略長方形である。
さらに、飲み口部12aと後方折り片Fとの間において、胴部ブランク10BLの上部に、略三角形の一対の側方折り片B、Cが設定されている。これらの側方折り片B、Cは、胴部ブランク10BLにおいて、互いに鏡像対称の形状を有する。これらの一対の側方折り片B、Cは、成形後の紙コップにおいて互いに対向する位置となり、これらの側方折り片B、Cもまたそれぞれ内側に折り曲げられ、少なくとも部分的に互いに重なりかつ後方折り片Fとも部分的に重なることとなる。そのために、第2の山折り罫線22および第3の山折り罫線23が形成されている。第2の山折り罫線22は、略三角形の側方折り片Bの底辺を形成しており、一例として下側に若干凸となっている曲線である。側方折り片Bの長辺は上円周縁12の一部であり、短辺は山折り罫線24である。同様に、第3の山折り罫線23は、略三角形の側方折り片Cの底辺を形成しており、一例として下側に若干凸となっている曲線である。側方折り片Cの長辺は上円周縁12の一部であり、短辺は山折り罫線25である。
第1の山折り罫線21の一端aは、第2の山折り罫線22の一端と同じ点に位置し、第1の山折り罫線21の他端bは、第3の山折り罫線23の一端と同じ点に位置する。したがって、第2の山折り罫線22と第1の山折り罫線21と第3の山折り罫線23とは、一繋がりの山折り罫線20を形成している。そして、第2の山折り罫線22の他端cは、飲み口部12aの一方の側に隣接して位置し、第3の山折り罫線23の他端dは、飲み口部12aの他方の側に隣接して位置する。
上述した各罫線が形成されることによって、後方折り片Fと側方折り片Bとの間(山折り形成24と谷折り罫線26の間)に略三角形の折畳み片Dが形成され、そして後方折り片Fと側方折り片Cとの間(山折り形成25と谷折り罫線27の間)にも略三角形の折畳み片Eが形成される。これらの折畳み片D、Eは、胴部ブランク10BLにおいて、互いに鏡像対称の形状を有する。これらの折畳み片D、Eは、後方折り片Fおよび側方折り片B、Cを折り曲げ易くするために設けられている。山折り罫線24、25および谷折り罫線26、27の各々の向きは、折り曲げし易いように適宜設定される。
また、胴部ブランク10BLにおいて、上述した後方折り片F、側方折り片B、C、および折畳み片D、Eとして設定された領域以外の胴部下部Aは、山折り罫線20で胴部上部が折り曲げられた後における紙コップの側壁となる。
図2(a)~(d)は、図1のブランク1BLから成形された紙コップ1において蓋を形成する手順の一例を示している。図2(a)は、成形後の紙コップ1を示している。通常、この状態の紙コップ1が多数重ねられて包装され、販売される。一般的な紙コップとの違いは、図1に示した通り、罫線21~27が形成されている点である。
図2(b)に示すように、使用する際には、先ず飲料を入れた後、後方折り片Fを山折り罫線21から内側に折り曲げる。このとき、折畳み片D、Eの山折り罫線24、25および谷折り罫線26、27も自然に折れ曲がる。
次に、図2(c)に示すように、側方折り片Cを山折り罫線23から内側に折り曲げる。これにより、山折り罫線21と山折り罫線23の端点bにおいて1つの頂点が形成される。側方折り片Cの一部は、後方折り片Fの上に重なる。側方折り片Cは、折り曲げられたときに山折り罫線22に到達しない大きさに設定されている。
さらに、図2(d)に示すように、側方折り片Bを山折り罫線22から内側に折り曲げる。これにより、山折り罫線21と山折り罫線22の端点aにおいてもう1つの頂点が形成される。側方折り片Bの一部は、側方折り片Cの一部および後方折り片Fの一部に重なる。側方折り片Bは、折り曲げられたときに、山折り罫線23に到達しない大きさに設定されている。なお、側方折り片B、Cの折り順は任意である。全ての罫線が折り曲げられた後、紙コップ1の上円周縁12は、飲み口部12aのみが残される。
なお、図2に示した折り曲げの手順は一例であり、別の例として、最初に側方折り片B、Cを互いに折り重ね、次に後方折り片Fを折り曲げてもよい。
図3は、罫線折り曲げ後の紙コップ1の外観斜視図である。後方折り片Fおよび一対の側方折り片B、Cにより蓋が形成されると共に、飲み口部12aの近傍に開口30が形成されている。開口30以外の部分が完全に閉鎖されるように、後方折り片Fおよび一対の側方折り片B、Cの大きさ(形状)が設定されている。使用者は、紙コップ1を片手で掴み、開口30から飲料を飲むことができる。
紙コップ1の蓋は、後方折り片Fおよび一対の側方折り片B、Cが重なって全体として略三角形に形成されている。この略三角形の蓋の各辺に位置する山折り罫線21、22、23が、いわゆる梁のように紙コップ1の形状を保持している。特に、後方の山折り罫線21とその両端の頂点a、bがあることによって、矢印pで示す左右方向の向きに力が加わったとき紙コップ1が潰れにくくなる。このように、本発明の紙コップ1は、従来のものよりも変形しにくく強度が向上している。
その一方、矢印qで示す前後方向の位置を例えば片手で両側から押すことによって紙コップ1が若干変形し、開口30が矢印rで示すように大きくなる。これにより、飲料の量を調節することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態による紙コップの胴部ブランク10BLを示している。第2の実施形態については、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第2の実施形態では、第1の山折り罫線21、第2の山折り罫線22、第3の山折り罫線23がいずれも直線となっている。図示しないが、別の例として、第1の山折り罫線21のみを直線とし、第2および第3の山折り罫線22、23は図1と同様に曲線としてもよい。また別の例として、第1の山折り罫線21を図1と同様に曲線とし、第2および第3の山折り罫線22、23を直線としてもよい。山折り罫線21、22、23の形状は、折り曲げ易さを考慮して適宜設定することができる。
また、第2の実施形態では、後方折り片Fが略台形となっている。この場合、上円周縁12の一部である上辺が、山折り罫線21である下辺よりも短い等脚台形である。それに伴って、折畳み片D、Eを形成する山折り罫線24、25および谷折り罫線26、27の位置並びに一対の側方折り片B、Cの形状が図1とは異なっている。
このように、後方折り片Fの形状は、基本的に略四角形であるが、折り曲げ易さを考慮して多様な変形形態が可能である。側方折り片B、Cおよび折畳み片D、Eについても、基本的には略三角形であるが、その範囲内で多様な変形が可能である。
図5は、本発明の第3の実施形態による紙コップの胴部ブランク10BLを示している。第3の実施形態については、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第3の実施形態では、飲み口部12aが所定の幅を有しておらず、実質的に1点となっている。すなわち、第2の山折り罫線22の他端cと、第3の山折り罫線23の他端dが、紙コップ1に成形したときに上円周縁12の同じ位置となるように設定される(この場合も、第2および第3の山折り罫線22、23の他端c、dが飲み口部12aに隣接している場合に含まれるものとする)。なお、この第3の実施形態の特徴的構成を、上述した第2の実施形態に適用することもできる。
図6(a)は、図5の胴部ブランク10BLを用いて成形した紙コップ1を折り曲げて蓋を形成した後の状態を示す外観斜視図である。図3とは異なり、飲み口部12aの位置に開口が形成されず、閉じている。このように紙コップ1が完全に閉鎖されるように、後方折り片Fおよび一対の側方折り片B、Cの大きさ(形状)が設定されている。開口が全く無く、紙コップ1の上端を完全に蓋で覆うことができるので、持ち運ぶ際に内部の飲料が溢れにくい。特に、マラソン等の給水において、走りながら紙コップ1を取り、走りながら飲む場合に、飲料が溢れないので効果的である。
図6(b)は、図6(a)の状態から飲料を飲む状態に移行させる方法を示す。飲料を飲む場合、矢印qで示す前後方向の位置を例えば片手で両側から押すことによって、矢印rで示すように紙コップ1が若干変形し、飲み口部12aの位置に開口30が形成される。これにより飲料を飲むことができる。力の加減により開口30の大きさを調整できる。この実施形態では、ストローのような細い開口30を形成することができるので、より飲み易くなる。
図7は、本発明の第4の実施形態による紙コップの胴部ブランク10BLを示している。第4の実施形態が、上述した各実施形態と異なる点は、胴部ブランク10BLの扇形の側片13、14と接合部15の位置である。この実施形態では、飲み口部12aを中央に配置し、後方折り片Fおよび山折り罫線21を2つに分離して配置している。各罫線の配置は、第3の実施形態と実質的に同じである。また、山折り罫線21、22、23は第2の実施形態と同様に直線としている。罫線の配置および形状は、適宜設定できる。
図7の胴部ブランク10BLを用いて成形された紙コップ1の形状は、上述した各実施形態と同じである。第4の実施形態では、飲み口部12aの位置に接合部15が無いので、使用者が飲み口部12aの近傍に口をつけて飲む際の口当たりがよくなる。
図8(a)は、本発明の第5の実施形態による紙コップの胴部10を示す部分断面図である。図8(b)に示すように、一般的な紙コップの胴部100の上円周縁112は、外側に巻き込まれることにより円環部分を形成する。従来の紙コップではこの円環部分が胴部10の外側に突出している。これに対し本発明では、図8(a)に示すように上円周縁12を内側に巻き込むことにより、円環部分を胴部10の内側に突出させている。この構成により、後方折り片Fおよび側方折り片B、Cを折ったときに皺になりにくい。加えて、内側に巻き込んだ部分が内側に突出して防水壁の役割を果たすので、より溢れにくくなる。
このような円環部分はプラスチックコップにも設けられている。プラスチックコップにおいても同様に上円周縁の円環部分を胴部の内側に突出させるように加工することが、好適である。
以上、本発明の幾つかの実施形態を示す図面を参照して本発明を説明したが、各実施形態の特徴的構成を組み合わせた実施形態も本発明に含まれる。また、本発明の主旨に沿う限りにおいてさらに多様な変形形態が可能である。
1 コップ
1BL ブランク
10 胴部
10BL 胴部ブランク
11 下円周縁
12 上円周縁
12a 飲み口部
13、14 側縁
15 接合部
20、21、22、23、24、25 山折り罫線
26、27 谷折り罫線
30 開口
50 底部
A 胴部下部
B、C 側方折り片
D、E 折畳み片
F 後方折り片
a、b、c、d 罫線端点

Claims (7)

  1. 胴部(10)と底部(50)とを具備しかつ前記胴部(10)の一部を折り曲げて蓋を形成可能なコップ(1)において、
    前記胴部(10)の上円周縁(12)の1箇所に設定された飲み口部(12a)と、
    前記上円周縁(12)における前記飲み口部(12a)の対向位置にて前記胴部(10)の上部に設定された略四角形の後方折り片(F)と、
    前記後方折り片(F)を内側に折るための第1の山折り罫線(21)と、
    前記飲み口部(12a)と前記後方折り片(F)との間にて前記胴部(10)の上部に設定された互いに対向する略三角形の一対の側方折り片(B、C)と、
    前記一対の側方折り片(B、C)をそれぞれ内側に折るための第2および第3の山折り罫線(22、23)とを有し、
    前記第1の山折り罫線(21)の各端(a、b)と、前記第2および第3の山折り罫線(22、23)の各々の一端とが同じ点にそれぞれ位置し、かつ、
    前記第2および第3の山折り罫線(22、23)の各々の他端(c、d)が、前記飲み口部(12a)に隣接してそれぞれ位置することを特徴とするコップ。
  2. 前記飲み口部(12a)が前記上円周縁(12)において所定の長さを設定されているか、または、1点として設定されていることを特徴とする請求項1に記載のコップ。
  3. 前記後方折り片(F)と各前記側方折り片(B、C)との間に設定された略三角形の一対の折畳み片(D、E)をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のコップ。
  4. 前記第1の山折り罫線(21)が、ブランクにおいて直線または曲線であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のコップ。
  5. 前記第2および第3の山折り罫線(22、23)が、ブランクにおいて直線または曲線であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のコップ。
  6. 前記胴部(10)の上円周縁(12)の円環部分が胴部(10)の内側に突出することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のコップ。
  7. 前記コップが紙製またはプラスチック製であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のコップ。
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