JP6909469B1 - 容器及びスリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体とスリーブとが外れ難い容器、及び容器本体に外れ難く外嵌されるスリーブを提供する。【解決手段】容器本体1は、容器側縦稜線142が周に沿って並ぶ角錐台筒状部を胴部に有し、角錐台筒状部の下端に連接され、胴部の周方向に沿って無端状に延在し、胴部から外方に膨出した円環状突起部16を有する。スリーブ2は、容器側縦稜線142と同数のスリーブ側縦稜線22を有する角錐台筒形状の輪を成し、スリーブ側稜線22の下端を切り欠くスリット部を有する。そして、スリーブ2の各下端辺部242で円環状突起部16に着座する。【選択図】図6

Description

本発明は、プラスチック製の容器本体と紙製のスリーブを備える容器、及び容器本体に外嵌される紙製のスリーブに関する。
ホットコーヒー等の熱い液体が容器に注がれて提供されることがある。即席麺やスープ等の即席食品を収容した容器に熱湯を注ぐことで食べられるようにすることがある。電子レンジによって容器と共に内容物を加熱する場合もある。容器内の飲食物が熱せられている場合、飲食物の熱が容器を介して飲食者の手に伝達するため、容器の把持は容易でない。
そこで、容器本体に紙製のスリーブが装着されることがある。紙製のスリーブは高い断熱効果を有する。この断熱効果が高いスリーブを介して容器本体を把持することで、熱は直に手に伝わらない。スリーブの断熱効果を高めるためには、容器本体とスリーブとの間に空気層を作出することが重要である。そこで、スリーブは、段ボール、エンボス紙、その他の形状によって容器本体との間に空気層を作出している。
また、容器本体がプラスチックで形成される場合がある。プラスチックは、化学的に安定な物質であり、自然分解し難い。近年、プラスチックの使用が環境問題となっており、容器本体に使用されるプラスチックの減量が要望される。プラスチックの減量は容器本体を薄肉化させ、容器本体の強度を減少させる虞がある。そこで、紙製のスリーブを容器本体に外嵌することで、容器本体の強度を補うことが考えられる。この場合、容器本体に収容される飲食物は、熱せられたものに限らない。
特開2004−168345号公報 特許第5320347号公報
容器本体にスリーブを外嵌した容器においては、容器がプラスチック成型品の一部材により成り立っていた従来と遜色無く、容器本体とスリーブとが一体的であることが望まれる。具体的には、輸送時の衝撃等によっても容器本体からスリーブが脱落しない処置が求められる。
そこで、容器本体の胴部周りに嵌合凹部を延在させ、またスリーブにカールを付け、嵌合凹部とカールとを嵌合させる案が提示されている。しかしながら、紙の均質性及び紙の復元性に起因して、カールの成形精度にはムラが生じ易い。そのため、容器の個体によっては、カールが嵌合凹部に嵌らず、寧ろ容器本体からスリーブが外れ易くなる。
嵌合凹部を深く、更に幅広に形成できれば、スリーブの成形精度に多少のムラがあっても、そのムラを吸収することは可能である。しかしながら、嵌合凹部はアンダーカット部となる。そうすると、シート成型が多用される容器本体の嵌合凹部を大きくすることは容易ではない。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、容器本体とスリーブとが外れ難い容器、及び容器本体に外れ難く外嵌されるスリーブを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る容器は、プラスチック製の容器本体と、前記容器本体の胴部に外嵌される紙製のスリーブと、を備え、前記容器本体は、容器側縦稜線が周に沿って並ぶ角錐台筒状部を前記胴部に有し、前記角錐台筒状部の下端に連接され、前記胴部の周方向に沿って無端状に延在し、前記胴部から外方に膨出した円環状突起部を有し、前記スリーブは、前記容器側縦稜線と同数のスリーブ側縦稜線を有する角錐台筒形状の輪を成し、前記スリーブ側縦稜線下端を切り欠くスリット部を有し、各下端辺部で前記円環状突起部に着座すること、を特徴とする。
前記円環状突起部の外周円は、前記角錐台筒状部の下側底面に対する外接円であり、前記容器側縦稜線は、前記円環状突起部と段差無く繋がり、前記円環状突起部は、前記角錐台筒状部の各側面と隣接する座面を有し、前記スリーブは、前記容器側縦稜線を前記スリット部に食い込ませ、前記下端辺部で前記座面に着座するようにしてもよい。
前記容器本体は、前記角錐台筒状部の上側に連なり、当該角錐台筒状部上端よりも拡径された拡径段部を前記胴部に有し、前記拡径段部は、前記円環状突起部よりも拡径されて成り、前記スリーブは、当該スリーブの上端部が前記拡径段部に嵌って密着し、前記拡径段部の外周面下端から前記円環状突起部に向けて、下方へ向けて縮径する傾斜角を有するようにしてもよい。
前記拡径段部は、円周面を有するようにしてもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係るスリーブは、胴部の周方向に沿って膨出した円環状突起部を有する容器本体に外嵌される紙製のスリーブであって、スリーブ側縦稜線が周に沿って並ぶ多角形の輪を成し、前記スリーブ側縦稜線下端を切り欠いて成るスリット部を有すること、を特徴とする。
前記容器及び前記スリーブにおいて、前記スリット部は、頂点の一つを前記スリーブ側縦稜線上に位置させた三角形形状を有するようにしてもよい。
前記スリーブは、多角形の輪の対角に位置する2本のスリーブ側縦稜線上のミシン目と、前記ミシン目が入ったスリーブ側縦稜線以外の他のスリーブ側縦稜線上に形成され、輪の内側面から切り込まれたハーフカット部と、を有するようにしてもよい。
前記スリーブは、前記ハーフカット部を有するスリーブ側縦稜線に沿って、前記ハーフカット部と交互に延在する折り筋を有するようにしてもよい。
前記スリット部は、前記ミシン目を有するスリーブ側縦稜線以外のスリーブ側縦稜線に形成されているようにしてもよい。
環状扇形のブランクを多角環形状に折り曲げて成り、前記ブランクの下端片隅を斜めに切り欠く切り欠き部を有するようにしてもよい。
本発明によれば、スリーブの下端辺部が円環状突起部に着座し、スリーブが容器本体から脱落し難くなる。
容器本体の斜視図である。 容器の胴部下端の模式図である。 容器本体の上下方向の断面図である。 スリーブの斜視図である。 スリーブの下端辺部を断った上下方向の断面図である。 スリーブを容器本体に外嵌させた容器を示す斜視図である。 スリーブの下端辺部と円環状突起部の位置関係を示す模式図であり、スリット部がない場合を示す。 スリーブの下端辺部と円環状突起部の位置関係を示す模式図であり、スリット部がある場合を示す。 スリーブの展開図である。 スリーブ側縦稜線に沿った断面図であり、(a)はミシン目が入ったスリーブ側縦稜線、(b)はハーフカット部が入ったスリーブ側縦稜線を示す。 折り畳まれたスリーブを示す平面図である。 折り畳みによって、いびつになったスリーブを示す模式図である。 スリーブを開く様子を示す模式図である。 開くときに、いびつになったスリーブを示す模式図である。
本発明の各実施形態に係る容器について図面を参照しつつ詳細に説明する。各図面においては、理解容易のため、厚み、寸法、位置関係、比率又は形状等を強調して示している場合があり、本発明は、それら強調に限定されるものではない。以下、容器本体の底側を下方又は下側といい、開口側を上方又は上側という。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る容器及びスリーブについて図面を参照しつつ詳細に説明する。
(容器本体)
図1は、容器本体1の斜視図である。容器本体1は、材料にプラスチックを使用してシート成形により製造される。この容器本体1は、上端の開口17に向けて漸次拡径する有底筒形状を有する。即ち、容器本体1は、底を塞ぐ底部11、開口17を有する胴部13、及び開口17の周りに形成された口縁12を備える。底部11は、浅い円形皿形状を有する。胴部13は、底部11の皿縁に沿って無端状に延在し、底部11の皿縁から立ち上がる。胴部3は、全体的には開口17に向けて漸次拡径する。口縁12は、胴部13の上端周縁に沿って無端状に延在し、容器本体1の半径方向外方に放射状に拡がって、円環形状を成す。
この容器本体1は、底部11と胴部13で画成された内部空間に飲食物を収容する。開口17から飲食物が投入された後、フィルム(不図示)が口縁12に熱接着等で貼着され、容器本体1内部へのホコリや紙粉等の異物の混入、また飲食物の飛び出しが阻止されている。飲食時には、口縁12からフィルムが剥離され、飲食者によって開口17から飲食物が取り出される。
胴部13は、主として角錐台筒状部14により構成されている。この胴部13は、更に拡径段部15と円環状突起部16とを有する。拡径段部15は、角錐台筒状部14の上端143から連続させて、当該角錐台筒状部14の直上に形成され、円環状突起部16は、角錐台筒状部14の下端144から連続させて、当該角錐台筒状部14の直下に形成される。角錐台筒状部14、拡径段部15及び円環状突起部16の各々は、両端開口の筒状又は円環状を有し、シート成型により繋ぎ目無く連続し、容器本体1は開口17から底部11まで貫通した一つの収容空間を形成する。
角錐台筒状部14は、胴部13の断面が多角環形状の領域である。角錐台筒状部14は、底部11から開口17に向けて直線的に拡径し、また全周に亘って同一傾斜角度で拡径している。この角錐台筒状部14は、複数本の容器側縦稜線142と複数面の台形側面141により形作られている。容器側縦稜線142は、上端143及び下端144を繋いで縦断する。この容器側縦稜線142は、胴部13の周に沿って等間隔に配設されている。容器側縦稜線142の仮想延長線は、角錐台筒状部14の真下中心で交差する。台形側面141は、周方向に沿った幅が底部11から開口17に向けて拡大している。台形側面141は、各容器側縦稜線142を共通辺として連接し、角錐台筒状部14の周に沿って1周に亘って連続する。
この容器側縦稜線142は角錐台筒状部14の斜辺である。この台形側面141は角錐台筒状部14の錐体面である。例えば、角錐台筒状部14は、正十二角錐台形状を有する。12本の容器側縦稜線142が中心角30°の間隔で配置され、12面の台形側面141は等脚台形状を有し、内角150°で突き合わされて環状に連なる。各台形側面141は、容器本体1の径方向内側へ凸となる若干の撓みを有し、緩やかな円弧面で形成されている。
拡径段部15は、角錐台筒状部14の上端143に直結する。拡径段部15は、角錐台筒状部14の最大径部である上端143よりも、更に一段大きく盛り上がるように拡径された領域である。拡径段部15は胴部13の最上部に位置し、拡径段部15の上端が開口17となり、拡径段部15の上端に口縁12が形成されている。拡径段部15は、円柱部151と円錐台部152を積み上げた形状を有する。円柱部151は、径が高さによって変わらない。円錐台部152は、径が開口17に向けて暫次縮径する。円柱部151の径と円錐台部152の下端の径は同一であり、円柱部151と円錐台部152は段差無く滑らかに接続されている。
円環状突起部16は、角錐台筒状部14の下端144に直結する。円環状突起部16は、胴部13を1周に亘って無端状に延在する。円環状突起部16は、同一高さを維持して延在する。そして、この円環状突起部16は、容器本体1の半径方向外方に突出している。即ち、円環状突起部16は円環形状を有する。但し、角錐台筒状部14の各容器側縦稜線142は、円環状突起部16の外周円161と接続する。各容器側縦稜線142の位置では、円環状突起部16は突出余地を備えていない。一方、台形側面141と円環状突起部16の外周円161までは、容器本体1の半径方向に拡がる余地が残り、円環状突起部16は、この余地を奥行きとする座面162を、容器側縦稜線142間に有する。
換言すると、図2に示すように、円環状突起部16の外周円161は、角錐台筒状部14の下端144の外接円に相当する。容器本体1の中心軸から円環状突起部16の外周円161までの半径距離R16と、角錐台筒状部14の下端144において容器本体1の中心軸から容器側縦稜線142までの半径距離R142とは、等しい。容器本体1の中心軸から円環状突起部16の外周円161までの半径距離R16は、角錐台筒状部14の下端144において容器本体1の中心軸から台形側面141までの辺心距離R141よりも、長い。
図3に示すように、容器本体1の上下方向に沿った断面視では、円環状突起部16は、底部11から続いて、容器本体1の径方向外方へ直線的に延出する。次に、円環状突起部16は、容器本体1の内側へ向けて緩やかに曲げ戻される。
図3の(a)に示すように、台形側面141と隣接する範囲では、円環状突起部16は、容器本体1の内側方向、僅かに斜め上方へ向かいながら、台形側面141に至る。一方、図3の(b)に示すように、容器側縦稜線142との隣接箇所では、円環状突起部16は、容器本体1の内側方向へ向く前に、容器側縦稜線142に繋がる。従って、図3の(a)に示すように、台形側面141と隣接する箇所には座面162が存在する。図3の(b)に示すように、容器側縦稜線142と接続する箇所には座面162が残らない。
(スリーブ)
図4は、スリーブ2の斜視図である。スリーブ2は、材料に紙を使用して折り曲げ加工により製造される。このスリーブ2は、波形シートの両面にライナーシートを貼り合わせた両面段ボール、又は波形シートの片面にライナーシートを貼り合わせた片面段ボールである。このスリーブ2は、両端面が開口した角錐台筒形状の輪を成しており、下端232から上端231に向けて直線的に拡径する。
このスリーブ2は、複数本のスリーブ側縦稜線22と複数面の台形側面21により形作られている。スリーブ側縦稜線22は、下端232と上端231を繋いで縦断する。このスリーブ側縦稜線22は、スリーブ2の周に沿って等間隔に配設されている。スリーブ側縦稜線22の仮想延長線は、角錐台筒状部14の真下中心で交差する。各台形側面21は、周方向に沿った幅が下端232から上端231に向けて拡大している。各台形側面21は、スリーブ側縦稜線22を共通辺として連接し、スリーブ2の周に沿って1周に亘って連続する。スリーブ側縦稜線22の数は、容器本体1の容器側縦稜線142と同数である。スリーブ2の台形側面21の数は、容器本体1の台形側面141と同数である。
このスリーブ側縦稜線22はスリーブ2の斜辺である。この台形側面21は、スリーブ2の錐体面である。例えば、角錐台筒状部14が正十二角錐台形状を有する場合、スリーブ2は正十二角錐台形状を有する。12線分のスリーブ側縦稜線22が中心角30°の間隔で配置され、等脚台形状を有する12面の台形側面21が内角150°の角度で突き合わされて環状に連なる。
このスリーブ2は、下端232にスリット部25を備えている。スリット部25は各スリーブ側縦稜線22に形成されている。このスリット部25は、下端232に底辺を置いた三角形の切り欠きであり、スリーブ側縦稜線22上に頂点の一つを位置させている。このスリット部25により、台形側面21の下端232を構成する各下端辺部242は、スリーブ側縦稜線22と非連続であり、スリーブ側縦稜線22と断絶している。
スリーブ2の設計上の各部寸法は次の通りである。図5に示すように、スリーブ2の下端辺部242と、容器本体1の円環状突起部16の座面162との高さを揃えたとき、スリーブ2は、拡径段部15の下端を超える全高を有する。スリーブ2の下端辺部242と、容器本体1の円環状突起部16の座面162との高さを揃えたとき、拡径段部15の円柱部151の高さと一致する位置では、スリーブ2の周長が円柱部151と同一である。即ち、円柱部151の円周の長さと、スリーブ2の上端231を形成する台形側面21の各辺の長さの合計は同じである。
また、図5に示すように、スリーブ2の中心軸から下端辺部242までの辺心距離R242は、角錐台筒状部14の下端144において容器本体1の中心軸から台形側面141までの辺心距離R141以上であり、容器本体1の中心軸から円環状突起部16の外周円161までの半径距離R16未満である。即ち、スリーブ2は、円柱部151の外周面下端から座面162内の一点に向けて一直線に縮径する傾斜角を有する。尚、円柱部151は、容器側縦稜線142の上端よりも拡径されており、スリーブ2が有する傾斜角は、容器側縦稜線142よりも急峻であり、円環状突起部16へ向けて大きな角度で近づく。
(組み付け)
スリーブ2を容器本体1の底部11側から挿し込む。スリーブ2を胴部13に通していくと、スリーブ2の下端232は、一時的に円環状に拡張されて円環状突起部16を乗り越える。円環状突起部16を乗り越えた後は、スリーブ2の下端232は元の多角環形状に戻ろうとする。スリーブ2の中心軸から下端辺部242までの辺心距離R242は、円環状突起部16の座面162内に位置する。即ち、図6に示すように、スリーブ2が容器本体1の胴部13に外嵌されると、スリーブ2は円環状突起部16に引っ掛かり、容器本体1から脱落し難くなる。
ここで、図7は、スリット部25がないスリーブ2を容器本体1に嵌め込んだ場合を示す模式図である。図7に示すように、スリーブ2は紙製であるために、容器本体1の容器側縦稜線142と比べて、スリーブ側縦稜線22の曲率半径は大きい。また、スリーブ2の下端232は、一度、円環状に拡張されたために、スリーブ側縦稜線22の曲率半径が更に大きくなり易い。つまり、スリーブ2は、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221を有している。
この膨らみ221は、スリーブ2の下端辺部242に及ぶ。そのため、下端辺部2はスリーブ2の径方向外方へ膨らんでいる。仮に、膨らみ221が過大であると、下端辺部242は、辺の大半が円環状突起部16の座面162から外れてしまい、スリット2は容器本体1から容易に脱落してしまう。
一方、図8は、スリット部25を有するスリーブ2を容器本体1に嵌め込んだ場合を示す模式図である。図8に示すように、このスリーブ2は、スリーブ側縦稜線22にスリット部25を有している。スリット部25は、スリーブ側縦稜線22を中心として、スリーブ2を切り欠いている。即ち、スリット部25が切り欠いた箇所は、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221の発生源である。また、スリット部25は、膨らみ221の中心であるスリット側縦稜線22と下端辺部242を断絶させている。
従って、スリーブ2の下端辺部242には、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が及ばず、下端辺部242が半径方向外方に拡がることが抑制されている。そのため、下端辺部242は円環状突起部16の座面162に着座する。
更に、スリーブ2の傾斜角は容器側縦稜線142よりも急峻である。そのため、スリット部25は容器側縦稜線142に食い込み、スリーブ2の下端辺部242は、円環状突起部16の座面162の奥深くに、台形側面141に密着しながら着座する。スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみが下端辺部242に多少なりとも波及していても、スリーブ2の下端辺部242は円環状突起部16の座面162の範囲内に収まっている。
しかも、角錐台筒状部14の各台形側面141は、容器本体1の径方向内側へ凸となる若干の撓みを有し、緩やかな円弧面で形成されている。即ち、座面162の奥行きが増している。従って、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみが下端辺部242に多少なりとも波及していても、スリーブ2の下端辺部242は円環状突起部16の座面162の範囲内に更に収まる。
尚、図6に示すように、スリーブ2の下端辺部242が円環状突起部16に引っ掛かるまで、スリーブ2が挿し込まれると、スリーブ2の上端部241は拡径段部15に到達する。上端部241は上端231を含む上方の領域である。スリーブ2の上端部241は多角環形状から円環状に拡張され、拡径段部15と密着する。拡径段部15は、スリーブ2の上端部241と密着支持し、スリーブ2を容器本体1から外れ難くする。
この拡径段部15は外周面が円形である。従って、スリーブ2のスリーブ側縦稜線22と容器本体1の容器側縦稜線142を位置合わせしなくとも、スリーブ2の上端231を拡径段部15に挿し込むことができる。
スリーブ2の上端231を拡径段部15に挿し込んだ後は、スリーブ2のスリーブ側縦稜線22と容器本体1の容器側縦稜線142とを一致させるよう、スリーブ2を回転させる。スリーブ2を回転させている際、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とが一致したとき、スリーブ2の回転を規制する抗力が働く。そのため、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とを容易に一致させることができる。
更に、スリーブ側縦稜線22のスリット部25は、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とが一致したとき、容器側縦稜線142に食い込む。スリット部25が容器側縦稜線142に食い込むことにより、スリーブ2の回転を規制する抗力はより大きくなる。そのため、スリット部25は、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とをより容易に一致させることができる。
容器本体1及びスリーブ2が上方に拡径した形状を有するために、スリーブ2が容器本体1の周りで回転すると、容器本体1からスリーブ2に対して下方への抗力成分が与えられ、スリーブ2が下方に降りてしまう。しかし、スリーブ2のスリーブ側縦稜線22と容器本体1の容器側縦稜線142が一致していれば、スリーブ2は容器本体1にロックされて回転し難くなる。そして、外周面が円形の拡径段部15は、スリーブ2のスリーブ側縦稜線22と容器本体1の容器側縦稜線142とを一致させ易くしている。
(作用効果)
以上のように、この容器において、容器本体1は、容器側縦稜線142が周に沿って並ぶ角錐台筒状部14を胴部13に有する。また、容器本体1は、角錐台筒状部14の下端に連接され、胴部13の周方向に沿って無端状に延在し、胴部13から外方に膨出した円環状突起部16を有するようにした。一方、容器本体1の胴部13に外嵌されるスリーブ2は、容器側縦稜線142と同数のスリーブ側縦稜線22を有する角錐台筒形状の輪を成し、スリーブ側稜線22の下端を切り欠くスリット部25を有するようにし、各下端辺部242で円環状突起部16に着座するようにした。
これにより、膨らみ221の中心となるスリーブ側縦稜線22が、スリット部25によって切り欠かれ、また膨らみ221の中心であるスリット側縦稜線22と下端辺部242を断絶する。そのため、スリーブ2の下端辺部242には、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が及ばず、下端辺部242が半径方向外方に拡がることが抑制される。従って、下端辺部242は円環状突起部16の座面162に着座し、スリーブ2は円環状突起部16に引っ掛って容器本体1から脱落し難くなる。
特に、この容器本体1では、円環状突起部16の外周円161は、角錐台筒状部14の下側底面に対する外接円とした。即ち、容器側縦稜線142は、円環状突起部16と段差無く繋がり、円環状突起部16は、角錐台筒状部14の各台形側面141と隣接する座面162を有する。
この容器本体1によると、容器側縦稜線142は、円環状突起部16と段差無く繋がる分、円環状突起部16のアンダーカット部となっている領域が減る。従って、容器本体1をシート成型した際、離型容易となる。しかも、座面162に膨らみを持たせているので、いっそう離型容易となる。しかしながら、円環状突起部16と段差無く繋がる容器側縦稜線142に、スリーブ2が倣うと、スリーブ側縦稜線22を中心とした膨らみ221が少し生じるだけで、下端辺部242が円環状突起部16から簡単に外れてしまう。
そこで、このスリーブ2は、スリット部25を有していることにより、容器側縦稜線142にスリット部25を食い込ませるようにし、下端辺部242で座面162に着座するようにした。これにより、容器本体1の離型性とスリーブ2の外れ難さを両立することができ、スリット部25の存在は特に有用となる。
尚、円環状突起部16の外周面161よりも容器側縦稜線142が少し引っ込んでいても、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が過大であれば、スリーブ2が円環状突起部16から外れ易くなってしまう。従って、このような場合であっても、スリット部25を設けることが望ましい。
また、容器本体1は、角錐台筒状部14の上側に連なり、当該角錐台筒状部14の上端143よりも拡径された拡径段部15を胴部13に有するようにした。この拡径段部15は円環状突起部16よりも拡径されて成る。スリーブ2は、当該スリーブ2の上端部241が拡径段部15に嵌って密着し、拡径段部15の外周面下端から円環状突起部16の座面162内に向けて、下方へ向けて縮径する傾斜角を有するようにした。
これにより、スリーブ2の傾斜角は容器側縦稜線142よりも急峻となる。そのため、スリット部25は容器側縦稜線142に食い込み、スリーブ2の下端辺部242は、円環状突起部16の座面162の奥深くに、台形側面141に密着しながら着座する。従って、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が下端辺部242に多少なりとも波及していても、スリーブ2の下端辺部242は円環状突起部16の座面162の範囲内に収まる。
また、この拡径段部15は円周面を有するようにした。これにより、スリーブ2の上端部241は多角環形状から円環状に拡張され、拡径段部15と密着する。拡径段部15は、スリーブ2の上端部241と密着支持し、スリーブ2を容器本体1からよりいっそう外れ難くする。
更に、スリーブ2のスリーブ側縦稜線22と容器本体1の容器側縦稜線142を位置合わせしなくとも、スリーブ2の上端231を拡径段部15に挿し込むことができ、作業性に優れる。しかも、スリーブ2の上端231を拡径段部15に挿し込んだ後は、スリーブ2を回転させれば、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とが一致したとき、スリーブ2の回転を規制する抗力が働き、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142とを容易に一致させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る容器及びスリーブについて図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、容器本体1については第1の実施形態と同一構成につき詳細な説明を省略する。また、スリーブ2において第1の実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(スリーブ)
図9は、スリーブ2の展開図である。スリーブ2のブランク28は環状扇形(annular sector)シートである。ブランク28は、スリーブ2の台形側面21を並べて成る。ブランク28の一方の端縁には、貼合片284が連接して備えられている。スリーブ2は、ブランク28を折り曲げ、貼合片284を他方の端縁領域に重ね合わせて接着することで、折りたたまれた平坦シートとして作製され、輸送及び保管される。そして、容器本体1への外嵌時に開かれて多角環形状に整形される。
図9及び図10に示すように、ブランク28には、ミシン目261、ハーフカット部262及び折り筋263が形成されている。ハーフカット部262は、胴部13との対面から切り込まれ、対向面には届かない溝部である。折り筋263は、胴部13との対面から筋押しされて成る凹みである。ミシン目261、ハーフカット部262及び折り筋263は、スリーブ側縦稜線22に沿って形成される。ミシン目261、ハーフカット部262及び折り筋263は、容器本体1にスリーブ2を外嵌したとき、胴部13と対面する面に形成される。即ち、ハーフカット部262が入ったほうが谷となるように折り曲げられることとなる。
ミシン目261は、スリーブ2の一本の対角線上に位置する2本のスリーブ側縦稜線22にのみ形成されている。ブランク28においては、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22に挟まれる内側領域281のスリーブ側縦稜線22の数と、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22よりも端側の左外側領域282及び右外側領域283のスリーブ側縦稜線22の合計数とが同数となるように、ミシン目261を形成するスリーブ側縦稜線22は選択される。
ハーフカット部262は、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22以外の、他の全スリーブ側縦稜線22に入れられる。ハーフカット部262は、スリーブ側縦稜線22の一部範囲に形成される。ハーフカット部262の形成範囲以外は、折り筋263が形成される。即ち、スリーブ側縦稜線22上に1本又は複数本のハーフカット部262と折り筋263が1本ずつ交互に並ぶ。
また、左外側領域282又は右外側領域283のうち、貼合片284が連接していないほうには、切り欠き部27が形成される。切り欠き部27は、ブランク28の片隅を斜めに切り落として形成される。切り欠き部27は、ブランク28の端辺284上の一点と、当該端辺284と連接する下端辺部242上の一点とを通る直線で断ち切られる。切り欠き部27は、1mm程度、最大でも2〜3mm程度の高さを有していればよい。
(組み付け)
図11に示すように、容器本体1に外嵌される前、スリーブ2は、ミシン目261を有するスリーブ側縦稜線22のみを折り曲げることで、折り畳まれた状態で輸送及び保管されている。左外側領域282と右外側領域283を内側領域281の同一面に重ねる。貼合片284を下層に配置し、左外側領域282と右外側領域283のうち、貼合片284が連接していない方を貼合片284の上に重ね、貼合片284を含む領域を接着する。
ここで、図12に示すように、左外側領域282と右外側領域283内のスリーブ側縦稜線22の1本又は複数本が少しでも折れ曲がってしまうと、左外側領域282と右外側領域283とが設計より離れて接着される。そうすると、一部のスリーブ側縦稜線22間が設計より拡がり、一部の台形側面21の幅Wが設計より幅広になる。その結果、スリーブ2の多角環形状はいびつになる。
または、内側領域281内のスリーブ側縦稜線22の1本又は複数本が少しでも折れ曲がってしまうと、左外側領域282と右外側領域283とが設計よりも近づいて接着される。そうすると、一部のスリーブ側縦稜線22間が設計より狭まり、一部の台形側面21の幅は反対に設計より幅狭になる。その結果、スリーブ2の多角環形状はいびつになる。
または、内側領域281と左外側領域282と右外側領域283内のスリーブ側縦稜線22の1本又は複数本が少しでも折れ曲がってしまうと、左外側領域282と右外側領域283の高さ位置が環状扇形状の半径方向にズレてしまう。そうすると、スリーブ2の下端辺部242の全てが同一高さHに並ばない。
一方、ミシン目261の入ったスリーブ側縦稜線22とハーフカット部262が入ったスリーブ側縦稜線22とを比べると、ハーフカット部262が入ったスリーブ側縦稜線22は折り曲がりにくい。更に、ハーフカット部262が入ったスリーブ側縦稜線22には、全長に亘ってハーフカット部262が入っているわけでなく、折り筋263と交互になっており、ミシン目261の入ったスリーブ側縦稜線22と比べて、より折れ曲がりにくい。
従って、図11に示すように、この折り畳みの際には、ハーフカット部262が入ったスリーブ側縦稜線22は折れ曲がらず、容易に平坦を維持できる。そのため、内側領域281と左外側領域282と右外側領域283とは、位置ズレし難い。即ち、スリーブ2は設計に近い綺麗な多角環形状になり、またスリーブ2の下端辺部242の全てが同一高さに並ぶ。
尚、万一、折り畳んだときに、ミシン目261が未形成のスリーブ側縦稜線22に多少の折り曲がりが発生したとしても、切り欠き部27がスリーブ2の下端232に生じる段部を抑制する。
図13に示すように、折り畳まれて輸送及び保管されていたスリーブ2を、容器本体1に外嵌させる前に多角環状に変形させる。ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22に指を添え、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22を環内側へ押し込ように、折り畳まれて平坦になっているスリーブ2を押し潰す。そうすると、折り畳まれたスリーブ2が開く。
ここで、スリーブ側縦稜線22にハーフカット部262が形成されていない場合、各スリーブ側縦稜線22は、折れ曲がり難い。そうすると、図14に示すように、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22に近い他のスリーブ側縦稜線22は折れ曲がりが過少となり易く、逆に、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22から遠い他のスリーブ側縦稜線22は折れ曲がりが過大となり易く、スリーブ2の多角環形状はいびつになり成り易い。
一方、このスリーブ2では、スリーブ側縦稜線22にはハーフカット部262が入っているので、スリーブ側縦稜線22は折れ曲がり易く、各スリーブ側縦稜線22の折れ曲がり量は同量に近く、設計に近い綺麗な多角環形状に精度良く変形する。即ち、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22以外は、全長に対してハーフカット部262が一部範囲となるように、ハーフカット部262と折り筋263とを織り交ぜて入れているので、ブランク28を位置ズレさせずに折り重ね易く、スリーブ2を多角環形状に開き易くなっている。
スリーブ2を環状に開いた後は、当該スリーブ2を容器本体1の底部11側から挿し込む。スリーブ2の上端231は拡径段部15に挿し込まれる。このとき、スリーブ2の上端231は多角環形状から円環状に拡張される。従って、拡径段部15は、スリーブ2が多少いびつな環形状を有していても、スリーブ2の形状を正しく矯正する。
スリーブ2の下端232は、円環状突起部16に押し入れ、円環状突起部16を乗り越えさせる。スリーブ2の下端232は一時的に円環状に拡張されるが、円環状突起部16を乗り越えた後は元の多角環形状に戻る。スリーブ2は円環状突起部16に引っ掛かり、容器本体1から脱落し難くなる。
しかし、スリーブ2の多角環形状がいびつになっていると、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が過大になってしまうことがある。膨らみ221が過大であると、スリット部25によっても当該膨らみ221を解消しきれない場合がある。例えば、一部の台形側面21が設計より幅広又は幅狭になると、スリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142との位置がズレる。そのため、容器側縦稜線142の位置を包摂するようにスリーブ側縦稜線22が太くなり、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が過大になる。
また、左外側領域282と右外側領域283の高さ位置が環状扇形状の半径方向にズレていると、一部のスリーブ側縦稜線22と容器側縦稜線142の向きがズレる。そのため、スリーブ側縦稜線22の上端と下端を対角とする範囲にまでスリーブ側縦稜線22が太くなり、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が過大になる。
また、スリーブ2を開いたとき、スリーブ2がいびつな環形状に開いてしまうと、スリーブ2の内角の一部を大きくし、大きくなった内角の両側に位置する下端辺部242を円環状突起部16の座面162から外してしまう。
しかし、このスリーブ2は、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22と、ハーフカット部262と折り筋263を織り交ぜたスリーブ側縦稜線22とを備えることで、形状のいびつさが抑えられ、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221が小さい。従って、スリーブ2の下端辺部242は、円環状突起部16の座面162に着座する。
更に、このスリーブ2では、ブランク28の片隅に切り欠き部27が形成されている。左外側領域282と右外側領域283の高さ位置が環状扇形状の半径方向にズレている場合、スリーブ2の下端232に段差が生じてしまう。しかし、切り欠き部27は、この段差分を切り欠いており、スリーブ2の各下端辺部242の高さは同一になる。そのため、スリーブ2の各下端辺部242は座面162に着座し、スリーブ2は容器本体1からよりいっそう外れ難くなる。
(作用効果)
以上のように、このスリーブ2は、多角形の輪の対角に位置する2本のスリーブ側縦稜線22上のミシン目261と、ミシン目261が入ったスリーブ側縦稜線22以外の他のスリーブ側縦稜線22上に形成され、輪の内側面から切り込まれたハーフカット部262とを有するようにした。
これにより、折り畳まれたスリーブ2を開くとき、ハーフカット部262が入ったスリーブ側縦稜線22は均等に折れ曲がり易くなり、スリーブ2の多角環形状がいびつにならず、綺麗な多角環形状に整形し易くなる。そのため、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221は抑制される。従って、下端辺部242は円環状突起部16の座面162に着座し、スリーブ2は円環状突起部16に引っ掛って容器本体1から脱落し難くなる。
また、スリーブ2は、ハーフカット部262を有するスリーブ側縦稜線22に沿って、ハーフカット部262と交互に延在する折り筋263を有するようにした。これにより、ブランク28を折り畳むとき、ハーフカット部262を有するスリーブ側縦稜線22は折れ曲がり難くなる。その結果、左外側領域282と右外側領域283とが離れて貼り付いてしまったり、左外側領域282と右外側領域283とが近づいて貼り付いてしまったり、左外側領域282と右外側領域283とが半径方向にズレて貼り付いてしまったりすることが抑制される。
そのため、スリーブ側縦稜線22を中心とする膨らみ221は抑制される。従って、下端辺部242は円環状突起部16の座面162に着座し、スリーブ2は円環状突起部16に引っ掛って容器本体1から脱落し難くなる。
尚、スリット部25は、ミシン目261を有するスリーブ側縦稜線22以外のスリーブ側縦稜線22に形成されているようにした。ミシン目261を有するスリーブ側縦稜線22は、スリーブ2が濡れることで破断し易くなるため、スリット部25が破断のきっかけにならないようにしたものである。
反対に、スリット部25は、頂点の一つをスリーブ側縦稜線22上に位置させた三角形形状を有するようにし、破断し難いハーフカット部262を有するスリーブ側縦稜線22は、スリット部25をきっかけに破れやすくしている。例えば、容器を捨てる際に、紙製のスリーブ2と容器本体1とを容易に分別することができる。但し、スリーブ2の下端辺部242を円環状突起部16に着座させるためには、スリット部25は三角形状に限られない。例えば、スリット部25は、逆三角形状であっても、四角形形状であっても、半円や半楕円等の円弧形状であってもよい。
1 容器本体
11 底部
12 口縁
13 胴部
14 角錐台筒状部
141 台形側面
142 容器側縦稜線
143 上端
144 下端
15 拡径段部
151 円柱部
152 円錐台部
16 円環状突起部
161 外周円
162 座面
17 開口
2 スリーブ
21 台形側面
22 スリーブ側縦稜線
221 膨らみ
231 上端
232 下端
241 上端部
242 下端辺部
25 スリット部
261 ミシン目
262 ハーフカット部
263 折り筋
27 切り欠き部
28 ブランク
281 内側領域
282 左外側領域
283 右外側領域
284 貼合片

Claims (14)

  1. プラスチック製の容器本体と、
    前記容器本体の胴部に外嵌される紙製のスリーブと、
    を備え、
    前記容器本体は、
    容器側縦稜線が周に沿って並ぶ角錐台筒状部を前記胴部に有し、
    前記角錐台筒状部の下端に連接され、前記胴部の周方向に沿って無端状に延在し、前記胴部から外方に膨出した円環状突起部を有し、
    前記スリーブは、
    前記容器側縦稜線と同数のスリーブ側縦稜線を有する角錐台筒形状の輪を成し、
    前記スリーブ側縦稜線下端を切り欠くスリット部を有し、
    各下端辺部で前記円環状突起部に着座すること、
    を特徴とする容器。
  2. 前記円環状突起部の外周円は、前記角錐台筒状部の下側底面に対する外接円であり、
    前記容器側縦稜線は、前記円環状突起部と段差無く繋がり、
    前記円環状突起部は、前記角錐台筒状部の各側面と隣接する座面を有し、
    前記スリーブは、前記容器側縦稜線を前記スリット部に食い込ませ、前記下端辺部で前記座面に着座すること、
    を特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 前記容器本体は、
    前記角錐台筒状部の上側に連なり、当該角錐台筒状部上端よりも拡径された拡径段部を前記胴部に有し、
    前記拡径段部は、前記円環状突起部よりも拡径されて成り、
    前記スリーブは、
    当該スリーブの上端部が前記拡径段部に嵌って密着し、
    前記拡径段部の外周面下端から前記円環状突起部に向けて、下方へ向けて縮径する傾斜角を有すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の容器。
  4. 前記拡径段部は、円周面を有すること、
    を特徴とする請求項3記載の容器。
  5. 前記スリット部は、頂点の一つを前記スリーブ側縦稜線上に位置させた三角形形状を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の容器。
  6. 前記スリーブは、
    多角形の輪の対角に位置する2本のスリーブ側縦稜線上のミシン目と、
    前記ミシン目が入ったスリーブ側縦稜線以外の他のスリーブ側縦稜線上に形成され、輪の内側面から切り込まれたハーフカット部と、
    を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の容器。
  7. 前記スリーブは、
    前記ハーフカット部を有するスリーブ側縦稜線に沿って、前記ハーフカット部と交互に延在する折り筋を有すること、
    を特徴とする請求項6記載の容器。
  8. 前記スリット部は、前記ミシン目を有するスリーブ側縦稜線以外のスリーブ側縦稜線に形成されていること、
    を特徴とする請求項6又は7の何れかに記載の容器。
  9. 前記スリーブは、
    扇状のブランクを環状に折り曲げて成り、
    前記ブランクは、下端片隅を斜めに切り欠いて成る切り欠き部を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の容器。
  10. 胴部の周方向に沿って膨出した円環状突起部を有する容器本体に外嵌される紙製のスリーブであって、
    スリーブ側縦稜線が周に沿って並ぶ角錐台筒形状の輪を成し、
    前記スリーブ側縦稜線下端を切り欠くスリット部と、
    多角形の輪の対角に位置する2本のスリーブ側縦稜線上のミシン目と、
    前記ミシン目を有するスリーブ側縦稜線以外の他のスリーブ側縦稜線に形成され、輪の内側面から切り込まれたハーフカット部と、
    有すること、
    を特徴とするスリーブ。
  11. 前記スリット部は、頂点の一つを前記スリーブ側縦稜線上に位置させた三角形形状を有すること、
    を特徴とする請求項10に記載のスリーブ。
  12. 前記ハーフカット部を有するスリーブ側縦稜線に沿って、前記ハーフカット部と交互に延在する折り筋を有すること、
    を特徴とする請求項10又は11記載のスリーブ。
  13. 前記スリット部は、前記ミシン目を有するスリーブ側縦稜線以外のスリーブ側縦稜線に形成されていること、
    を特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載のスリーブ。
  14. 環状扇形のブランクを多角環形状に折り曲げて成り、
    前記ブランクの下端片隅を斜めに切り欠く切り欠き部を有すること、
    を特徴とする請求項10乃至13の何れかに記載のスリーブ。
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