JP3235844B2 - カップブランク形状 - Google Patents

カップブランク形状

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JP3235844B2
JP3235844B2 JP12907391A JP12907391A JP3235844B2 JP 3235844 B2 JP3235844 B2 JP 3235844B2 JP 12907391 A JP12907391 A JP 12907391A JP 12907391 A JP12907391 A JP 12907391A JP 3235844 B2 JP3235844 B2 JP 3235844B2
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恵一 関根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカップブランク形状に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カップ用のブランクとしては、
カットしたり、アールを設けたりしないものが広く知ら
れている。しかしながら、このような形状のものではブ
ランクの割付の際に無駄が生じてしまう。そのため、こ
の無駄を防止するために、図5(a)(b)に示すよう
に、ブランク101のコーナ部101aをカットしたり
図5(a))、アールを設けたりしている(図5
(b))。そして、図6に示すようにこのブランクを複
数枚、割付している。このとき、各ブランク毎の割付ピ
ッチは通常3mm程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、コー
ナ部のカットあるいはアール成形の寸法は適当に決定し
ていたため、割付時の無駄が生じたり、カップ成形時に
シール不良を生じたりするといった問題点がある。本発
明は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、
シール不良が生じない範囲で効率良く割付を行なうこと
ができるカップブランク形状を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、大径の第一円
弧線と、小径の第二円弧線と、2本の第一半径線とで主
要線が決定され、上記第二円弧線と、上記第一半径線
のコーナ部に切欠部が形成されたカップブランク形状に
おいて、この切欠部は上記第二円弧線よりも若干径の大
きな第三円弧線を引き、上記第一半径線に沿って形成さ
れたカップ形成時におけるのり代部の周方向長さの半分
の位置での第二半径線を引き、この第二半径線と上記第
三円弧線との第一の交点を通り、ブランクの周方向長さ
の半分の位置での半径方向中心線と平行な線を引き、こ
の線と上記第一円弧線との第二の交点における接線を引
き、この接線と平行であって上記第一の交点を通る線を
引き、この線に沿って上記切欠部が決定されることを特
徴とする。
【0005】
【作用】両側の第一半径線ののり代部を積層接着するこ
とによりカップ本体部が成形される。そして、両側の第
一の交点同士を重ね合うようにする。このため、シール
不良が発生するのを防止することができる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
について説明する。図1は本発明における包装容器であ
るいわゆる紙カップのカップブランク1の平面図であ
る。このカップブランク1において切欠部1aの形状を
決定する手段について以下に詳述する。ここで、大径の
第一円線をa1 、小径の第二円線をa2 、両側の第
一半径線をr1 、r2 とする。このような外形におい
て、小径の第二円線a2 よりも径がh=1〜2mm大き
い径の第三円線a3 を引く。また、両側に形成される
のり代部1b、1bの周方向長さの半分の位置で第二半
径線r3 、r4 を引く。そして、この第二半径線r3
4 と上記第三円線a3との交点をA、A′とする。
以下、図中右側の切欠部1aの形状決定の手段について
述べる。カップブランク1の中心線l0 に平行な線l1
を点Aを通るように引く。この線l1 と第一円線a1
との交点をBとする。この点Bにおける接線l2 を引
く。この接線l2 に平行で、点Aを通る線l3 を引く。
この線l3 と第一半径線r1 、第二円線a2 との交点
をC、Dとする。そして、線分CDに沿ってカップブラ
ンクのコーナ部での切欠部1aの形状が決定される。
【0007】同様にして、図中左側の切欠部1aの形状
が決定される。このように形状が決定されたカップブラ
ンクは、湾曲され、両側ののり代部1b、1bを重ね合
わせる。このとき、点A、A′および半径線r3 、r4
が重なり合うようにする(図2)。また、図3は点A、
A′の重ね合った状態の拡大図である。このように重な
り合う部分の長さ(図中線分AE)を十分にとることが
できるので漏れを生じるのを防止することができる。
【0008】また、ブランクの割付の際も、切欠部1a
を形成する線CDと、点Bにおける接線l2 と平行にな
るようにしたことにより、線CDと接線l2 との距離を
割付ピッチとすることにより、割付ピッチを小さく設定
することができ、効率良く割付することができる(図
4)。なお、本実施例における第三円弧線a3 の径の決
定方法について、以下に説明する。図3において、貼合
部のAEの長さが小さくなると、十分な接着がなされる
部分の小さくなるため、hを大きくできない。そのた
め、底折返し幅(図3中のh+AEの長さ)が大きい
と、AEが小さくなりすぎることなく、hを大きくとる
ことができる。また、底折返し幅が小さいと、hを大き
くとることができない。かかる点を考慮すると、h:A
Eの比が3:7位になるように調整することが好まし
い。具体的には、
【0009】
【表1】
【0010】となる。なお、底折返し幅の大きさはカッ
プのテーパによって決定される。
【0011】
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のようにカップブランクの
切欠部を決定するようにしたので、シール不良による漏
れの発生を防止することができる。また、切欠部を第一
線上での接線と平行となるようにしたことにより、
割付ピッチを小さく設定することができ、効率良く割付
けることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカップブランクの平面図であ
る。
【図2】本発明におけるカップブランクの組立時におけ
る斜視図である。
【図3】本発明におけるカップブランクの切欠部が重ね
合った状態の拡大図である。
【図4】本発明におけるカップブランクを割付けた際の
平面図である。
【図5】従来のカップブランクの正面図である。
【図6】従来のカップブランクを割付けた際の正面図で
ある。
【符号の説明】
1…カップブランク 1a…切欠部 1b…のり代部 a1…第一円弧線 a2…第二円弧線 a3…第三円弧線 r1、r2…第一半径線 r3、r4…第二半径線 l0…中心線 l1…線 l2…接線 l3…線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径の第一円弧線と、小径の第二円弧線
    と、2本の第一半径線とで主要線が決定され、上記第二
    円弧線と、上記第一半径線とのコーナ部に切欠部が形成
    されたカップブランク形状において、この切欠部は上記
    第二円弧線よりも若干径の大きな第三円弧線を引き、上
    記第一半径線に沿って形成されたカップ形成時における
    のり代部の周方向長さの半分の位置での第二半径線を引
    き、この第二半径線と上記第三円弧線との第一の交点を
    通り、ブランクの周方向長さの半分の位置での半径方向
    中心線と平行な線を引き、この線と上記第一円弧線との
    第二の交点における接線を引き、この接線と平行であっ
    て上記第一の交点を通る線を引き、この線に沿って上記
    切欠部が決定されることを特徴とするカップブランク形
    状。
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