JP7281424B2 - 電流センサ、その調整方法、それを取り付けた変圧器、および変圧器の電流センサの出力を分析する測定システム - Google Patents

電流センサ、その調整方法、それを取り付けた変圧器、および変圧器の電流センサの出力を分析する測定システム Download PDF

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Description

本発明は、電流を測定する電流センサ、およびこの電流センサを取り付けた変圧器、並びにその変圧器の電流センサの出力である電流測定データを分析する測定システムに関し、特に電流センサの測定精度を仕様値内に収めるための技術に関する。
電流センサには、ロゴスキーコイルタイプやカレントトランスタイプがある。ロゴスキーコイルタイプはコアを有しない構成のため、大電流測定を考えたとき磁気飽和を考慮する必要がなく、またフレキシブルでコイルを開閉可能な構造にできるため、後付けが可能であり、大口径に対応することができる。ただし、コイル構造がやや複雑であることや積分器が必要なことから、コスト的に高くなる傾向にある。一方、カレントトランスタイプはコイル構造が簡単で比較的安価であるが、大電流測定の場合はコアの磁気飽和設計が必要であり、またコアに電磁鋼板等を使用した場合には形が決まってしまい、後付け可能とするためには形の決まったコアを合わせる構造とする必要がある。
特許文献1には、可とう性を有する平板上のフラックスゲート磁界センサの両面に可とう性を有する複数の磁性シートが配設されると共に、当該フラックスゲート磁界センサと一体化されて構成された電流センサが示されている。
特開2009-2818号公報
電流センサを配電用変圧器に取り付けるには、ブッシュ直径φ90mm以上の径が必要で、且つ、後付けできることが望まれる。電流センサを後付け可能とするためには開閉部分が必要で、そこにコアギャップが生じる。コアギャップを設けることで大電流測定時にコアの磁気飽和を抑制することができるが、ギャップ長(ギャップ間隔)の長さによりインダクタンス値が変化し、この変化が電流測定の検出電圧の精度を劣化させるという課題があった。
また、電流センサが接続される検出回路は、予め検出直線性を備えた固定の回路であるため、電流センサを後付けするためには、電流センサ側で検出電圧の精度を仕様値内に収める必要がある。
本発明は、電流測定の検出電圧の精度を仕様値内に収めることのできる磁気回路の補正手段を有し、後付け可能で大口径の取り付けにも対応したカレントトランスタイプの電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の「電流センサ」の一例を挙げるならば、
ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサであって、前記磁性コアの周囲に巻き回した、補助巻コイルを備え、前記補助巻コイルは、前記主巻コイルと同じ巻き方向となるように主巻コイルに接続する第1接続、前記主巻コイルと逆の巻き方向となるように主巻コイルに接続する第2接続、前記主巻コイルに接続せずに、抵抗値を可変できる磁束調整抵抗に接続する第3接続、の何れかの接続を選択して接続可能としたことを特徴とするものである。
また、本発明の「電流センサの調整方法」の一例を挙げるならば、
ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルと、補助巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサの調整方法であって、前記主巻コイルにインダクタンス測定器を接続し、インダクタンスを測定するステップと、インダクタンス値が設定範囲に入るように前記主巻コイルのギャップ長を調整するステップと、前記電流センサを線材を囲むように配置し、線材に測定電流を流して主巻コイルの検出電圧を測定するステップと、前記補助巻コイルを前記主巻コイルに正極性接続または負極性接続して、或いは、前記補助巻コイルに抵抗値を可変できる磁束調整抵抗を接続調整して、検出電圧が目標精度内に入るように調整するステップと、を有する電流センサの調整方法である。
また、本発明の「変圧器」の一例を挙げるならば、
鉄心と、前記鉄心に巻き回した1次巻線および2次巻線と、前記1次巻線に接続した1次電極と、前記2次巻線に接続した2次電極とを備える変圧器であって、前記1次電極の絶縁部および/または2次電極の絶縁部に取り付けた電流センサを備え、前記電流センサは、ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルと、補助巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサであって、前記補助巻コイルは、前記主巻コイルと同じ巻き方向となるように主巻コイルに接続する第1接続、前記主巻コイルと逆の巻き方向となるように主巻コイルに接続する第2接続、前記主巻コイルに接続せずに、抵抗値を可変できる磁束調整抵抗に接続する第3接続、の何れかの接続を選択して接続可能としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、電流測定の検出電圧の精度を仕様値内に収めることのできる磁気回路の補正手段を有し、後付け可能で大口径の取り付けにも対応したカレントトランスタイプの電流センサを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1である電流センサの構成図である。 本発明の実施例1である電流センサの配線図である。 実施例1である電流センサの、測定電流と検出電圧の関係を示す図である。 補助巻コイルによる調整の動作説明図である。 本発明の実施例2である電流センサの配線図である。 本発明の実施例3である電流センサの配線図である。 本発明の実施例4である電流センサの配線図である。 本発明の実施例5である電流センサの配線図である。 補助巻コイルの接続状態と検出電圧の大きさの関係を示す表である。 本発明の実施例6である電流センサの調整の接続図である。 本発明の実施例6である電流センサの調整のフロー図である。 本発明の実施例7である電流センサの接続端子を示す図である。 本発明の実施例8である電流センサの接続端子を示す図である。 本発明の実施例9である電流センサを構成する部品図である。 本発明の実施例9である電流センサの構成図である。 本発明の実施例10である変圧器の構成図である。 本発明の実施例11である測定システムの構成図である。 本発明の実施例12である測定システムの構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は文脈毎に用いられ、一つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
図1は、本発明の実施例1であるカレントトランスタイプの電流センサの構成図である。図1において、図1(a)は電流センサ100の外観概略図、図1(b)はカレントトランスの磁性コア101を構成する1枚のアモルファスの短冊片103、図1(c)は図1(b)の短冊片103を積層した磁性コア101、図1(d)は図1(a)のように円形に丸める前の電流センサ100である。
磁性コア101は、幅W、厚さD、長さLの1枚のアモルファスの短冊片103を積層して構成される。厚さDは例えば25μm、幅は20mm程度のオーダで、長さLは電流センサ100の内径φである131と磁性コア101の厚さdである132から計算される。また、磁性コア101を構成する短冊片103a、103b、103c、…、の積層枚数nは厚さDと磁性コア101の厚さdから計算される(n=d/D)。
短冊片103を積層した磁性コア101に電流検出用の主巻コイル110をN1ターン、精度調整用の補助巻コイル120をN2ターン巻き、主巻コイル110の両端を端子111、112に接続し、補助巻コイル120の両端を端子121、122に接続する。
磁性コア101は短冊片103を積層しているだけであり、また、短冊片103は可とう性があるため、図1(d)の形状から図1(a)の円形の形状(略環状)にすることができ、磁性コア101の両端104、105をギャップ102だけ開けて固定することができる。
図2は、本発明の実施例1である電流センサの配線図である。電流センサ100で線材200に流れる電流を測定する例である。主巻コイル110、補助巻コイル120にある黒丸の位置は主巻コイルを基準とした巻き方向を表し、図2では同じ向きに巻いてある。
図2(a)は主巻コイル110と補助巻コイル120とを正極性で接続したもの、図2(b)は主巻コイル110と補助巻コイル120とを負極性で接続したもの、図2(c)は補助巻コイル120に磁束調整抵抗204を接続したものである。
検出回路201は、電流センサ100からの電流のセンサ信号をRinで示す検出抵抗202の両端に検出電圧として検出し、入力抵抗の大きいアンプ203で増幅して増幅検出電圧として出力する。
図2の動作を、図3、図4を用いて説明する。
図3(a)は、電流センサ100のギャップ102のギャップ長をパラメータとした、線材200に流れる測定電流と検出抵抗202の両端の検出電圧の関係を示す図である。ギャップ長の小さい場合の特性301では、端子111と端子112から測定したインダクタンスは大きくなるが直線性が悪くなり、最大測定電流の仕様値では正確に測定できない。これに対して、ギャップ長の小さい場合の特性302では、端子111と端子112から測定したインダクタンスは小さくなるが直線性は良くなり、最大測定電流の仕様値においても正確に測定することができる。
線材200に流れる測定電流は、理論的には1/N1の検出電流になって検出されるが、実際には損失があり、その度合いは前記のインダクタンスによっても変化して、インダクタンスが大きい方が損失が少なく小さい方が損失が大きい。
すなわち、直線性を考えればインダクタンスは小さい方がいいが、理論値からの損失を考えるとインダクタンスは大きい方がよく、最適なインダクタンスの領域が存在する。この最適なインダクタンスの領域になるようにギャップ長を調整する。
ギャップ長は一般的にある固定値を単位としてしか調整できず微調整することが困難であり、結果、前記損失の値が段階的に変化する。
また、図1(c)のように積層した構造では、図1(a)のように円形にした時の磁性コア101の両端104,105を均等なギャップ長のギャップ102にすることが困難で、結果、インダクタンスの個体差が生じ損失の値が変化する。
すなわち、図3(b)において、目標性能303に対し、特性304のように検出電圧が大きめに出ることも、特性305のように検出電圧が小さめに出ることもある。これを補助巻コイルにより目標精度306の範囲に調整する。
以上説明したように、まず最大測定電流においても直線性のあるギャップ長とし、そのあと補助巻コイルで目標精度に調整する。
図4は補助巻コイルによる調整の動作説明図であり、図4の特性(a)(b)(c)は、図2の接続(a)(b)(c)にそれぞれ対応している。
図4(a)は、主巻コイルの特性が図3(b)の特性304の場合である。このとき図2(a)の接続にすれば、主巻コイルと補助巻コイルで巻方向、電流方向が同じで、巻数がN1+N2に増加したことになる。したがって理論的検出電流は1/N1から1/(N1+N2)に小さくなり、結果検出電圧も小さくなって特性401のようになる。
図4(b)は、主巻コイルの特性が図3(b)特性305の場合である。このとき図2(b)の接続にすれば、主巻コイルと補助巻コイルで巻方向は一緒だが、電流方向が逆で、巻数がN1-N2に減少したことになる。したがって理論的検出電流は1/N1から1/(N1-N2)に大きくなり、結果検出電圧も大きくなって特性402のようになる。なお、主巻コイルと補助巻コイルで巻方向を逆にし、電流方向を同じにしてもよい。
図4(c)は、主巻コイルの特性が図3(b)特性304の場合である。このとき図2(c)の接続にすれば、補助巻コイル120に起電力が働き抵抗204に電流が流れる。これにより検出電流が抑制され、検出電圧も小さくなる。このとき、抵抗204であるr=0Ωとしたときに最もこの効果が大きくなり、特性403となる。抵抗204の抵抗値を大きくしていくと特性は特性400に近づく。すなわち、抵抗値を調整することで特性403から特性400の間に調整できる。なお、補助巻コイルの巻方向を主巻コイルと逆にした場合は起電力が逆になり電流が反対に流れるが、効果は図4(c)と同じである。また、補助巻コイル120の巻数が同じ場合、図4(a)と図4(c)では図4(a)の方が検出電圧が小さくなる効果が高い。
補助巻コイルの巻数はギャップにより生じる誤差から事前に調整しておけばよい。
図2(a)と図2(b)は、同じ補助巻コイルを用いて主巻コイルとの接続を変えるだけで検出電圧を増減することができる効果がある。
図2(c)はギャップ長または巻数N1を調整して事前に主巻コイルの検出電圧を少し大きめになるように調整しておく必要があるが、抵抗204の抵抗値によって微調整できる効果がある。
本実施例の電流センサによれば、電流センサにおいて、磁性コアに主巻コイルに加えて補助巻コイルを設け、補助巻コイルを主巻コイルに対して正極性または負極性に接続し、或いは、補助巻コイルに磁束調整抵抗を接続したので、電流測定の検出電圧の精度を仕様値内に収めることができ、検出直線性を備えた検出回路に接続することができる。また、電流センサに電気回路系がないため、耐久性を持たせることが可能となる。また、可とう性のあるアモルファスの短冊片を積層して磁性コアを構成し、ギャップを有する略環状としたので、変圧器の端子などにも後付け可能で、大口径の取り付けにも対応できる。
図5は、本発明の実施例2である電流センサの配線図である。図5では第1の補助巻コイル120に加え第2の補助巻コイル500を設ける。図5(a)では、主巻コイル110に対して第1の補助巻コイル120を正極性接続し、第2の補助巻コイル500へ磁束調整抵抗520を接続する。図5(b)では、主巻コイル110に対して第1の補助巻コイル120を負極性接続し、第2の補助巻コイル500へ磁束調整抵抗520を接続する。第1の補助巻コイル120は図2(a)、図2(b)のように動作し、第2の補助巻コイル500は端子511、512間に磁束調整抵抗520を設け、図2(c)の動作をする。
図5の構成では、第1の補助巻コイル120の巻数N2と第2の補助巻コイル500の巻数N3を調整しておくことで、図3の特性304や特性305の場合の両方の特性においても抵抗520を調整することで、微調整して目標精度306内とすることが可能になる効果がある。なお、第1の補助巻コイル120は図5においても図2(c)の使用方法とすることが可能である。また、第1の補助巻コイル120の巻数N2と第2の補助巻コイル500の巻数N3を異なる巻数としておくことで、第2の補助巻コイル500を図2(a)、図2(b)のように使用し、第1の補助巻コイル120を図2(c)のように使用することもでき、これにより目標精度への調整値の種類を多くすることができる効果がある。
図6は、本発明の実施例3である電流センサの配線図である。図6では検出抵抗202と並列に分流抵抗600を設けたものである。図6(a)では、主巻コイル110に対して補助巻コイル120を正極性直列接続し、主巻コイル110の端子と補助巻コイル120の端子間に分流抵抗600を接続する。図6(b)では、主巻コイル110に対して補助巻コイル120を負極性直列接続し、主巻コイル110の端子と補助巻コイル120の端子間に分流抵抗600を接続する。分流抵抗600に検出電流を逃がすことにより検出抵抗202に流れる電流を減らすことができ、結果として検出電圧を小さくすることができる。分流抵抗600の抵抗値r2を変えることで検出電圧の微調整が可能である。
図6の構成では、図3の特性304や特性305の場合の両方の特性においても分流抵抗600を調整することで、微調整して目標精度306内とすることが可能になる効果がある。なお、補助巻コイル120は、図6においても図2(c)の使用方法とすることができる。
図7は、本発明の実施例4である電流センサの配線図である。図7では第1の補助巻コイル120、第2の補助巻コイル500に加え、第3の補助巻コイル700を設ける。第1の補助巻コイル120、第2の補助巻コイル500、第3の補助巻コイル700のそれぞれの巻数N2、N3、N4を異なる値とすることで、図2(a)と図2(b)を同時に利用して巻数の差分の値も使用できるようになり、微調整が可能となる。図7で図示している例では巻数をN1+N2-N4とでき、さらに第2の補助巻コイル500で微調整することが可能である。
第1の補助巻コイル120、第2の補助巻コイル500、第3の補助巻コイル700は図7で図示した例にとどまらず、それぞれにおいて図2(a)、図2(b)、図2(c)の使用方法が可能である。
図7の構成では、図5の構成よりさらに目標精度への調整値の種類を多くすることができる効果がある。
図8は、本発明の実施例5である電流センサの配線図である。図8では第1の補助巻コイル120に加え、第3の補助巻コイル700を設け、巻数をN1+N2-N4とする。そして、主巻コイル110の端子と第3の補助巻コイル700の端子間に分流抵抗600を接続する。分流抵抗600の抵抗値r2を変えることで検出電圧の微調整が可能となり、図7の実施例4と同様の効果が得られる。
図8の構成でも、図6の実施例3の構成よりさらに目標精度への調整値の種類を多くすることができる効果がある。
ここで、図9に、補助巻コイルを設けた場合の、接続状態と検出電圧の大きさの関係を示す。
図9(a)は補助巻コイルが1個の場合である。補助巻数をN2とする。補助巻コイルの使用方法は、正極性接続、負極性接続、補助巻コイルに抵抗R2を接続、補助巻コイルをショートの4つの状態がある。補助巻コイルに抵抗R2を接続した状態は、ある程度以上の抵抗値にして、補助巻コイルがなく主巻コイル(巻数N1)だけと同様の検出電圧となる状態とする。
抵抗R2を接続した状態、すなわち主巻コイルのみの検出電圧を基準とするとき、負極性接続の状態は巻数はN1-N2とN1より少なくなり、検出電圧は主巻コイルよりも大きくなる(図4(b)参照)。補助巻コイルをショート(0)の状態は、基準の主巻コイルよりも検出電圧が小さくなる(図4(c)参照)。正極性接続の状態は巻数はN1+N2とN1より大きくなり、検出電圧は主巻コイルよりも小さく、また、一般的には補助巻コイルをショートの状態よりさらに小さくなる(図4(a)(c)参照)。すなわち、図9(a)に示すNo.1,2,3,4の順に検出電圧は大きくなる。なお、抵抗値の値をショートからR2の間に設定することで、No.2とNo.3の間の検出電圧をさらに細かく設定できる。
図9(b)は、補助巻コイルが2個の場合の、組み合わせを示す。補助巻コイルの巻数をN2とN3とし、N2の方がN3よりも大きいとする。N2、N3それぞれに対し正極性接続、負極性接続、補助巻コイルに抵抗接続、補助巻コイルをショートの4つの状態がある。補助巻コイルに抵抗R2を接続した状態は、ある程度以上の抵抗値にして、補助巻コイルがなく主巻コイル(巻数N1)だけと同様の検出電圧となる状態とする。また、補助巻コイルN3に抵抗R3を接続した状態は、ある程度以上の抵抗値にして、補助巻コイルがなく主巻コイル(巻数N1)だけと同様の検出電圧となる状態とする。
抵抗R2をN2に接続した状態および抵抗R3をN3に接続した状態、すなわち主巻コイルのみの検出電圧を基準とする(No.11)。このとき検出電圧の大きさは基準に対して図9(b)に示す状態になる。N2やN3のどちらか一方の状態が同じ状態の場合、他方の状態が図9(a)のときに、図9(a)に示す検出電圧の順番となる。N2、N3がどちらも負極性接続の場合に検出電圧は最大に、N2、N3がどちらも正極性接続の場合に検出電圧は最小になる。なお、No.8のN2:ショート、N3:負極性接続の状態は、N2:ショートで検出電圧は小さくなる方向、N3:負極性接続で検出電圧は大きくなる方向であるが、N2>N3であるためこの基準に対して大小効果はN2、N3の巻数によって変化する。
図7に示す補助巻コイルが3個の場合は、正極性接続、負極性接続、補助巻コイルに抵抗接続、補助巻コイルをショートの4つの状態がそれぞれあるため、その状態の組み合わせは図9(c)に示すように4×4×4=64となる。一般的に補助巻コイルがK個の場合、図9(d)に示すように組合せは4のK乗になる。
補助巻コイルの巻数を選んで複数の補助巻コイルを用いることで、図2の方式を組み合わせて非常に細かく検出電圧を補正することができる。
本発明の実施例6は、電流センサの調整に関するものである。図3で説明した調整方法を、図10の接続図と、図11の調整フローで示す。
図10に示すように、電流センサ100は、ギャップ102を有する略環状の磁性コアに、主巻コイル110および補助巻コイル120を巻き付けたものであり、主巻コイルの両端111,112にはインダクタンス測定器901を接続する。
図11に示す調整フローは、次のとおりである。
S1001:調整を開始する。
S1002:インダクタンス測定器901を用い、ギャップ102を初期値のギャップ長にした時の、主巻コイル110の両端111と112の間のインダクタンスを測定する。このとき、補助巻コイル120の両端121と122間はオープンにしておく。
S1003:最適なインダクタンスの領域内(設定範囲)であるかどうか判断する。
S1004:最適なインダクタンスの領域内(設定範囲)でない場合、ギャップ長を調整する。インダクタンスが小さい場合はギャップ長を狭く、インダクタンスが大きい場合はギャップ長を広くする方向に調整する。このあと、ステップS1003に戻って判断を繰り返す。
S1003で、インダクタンスが最適なインダクタンスの領域内(設定範囲)に入ると、ギャップ長の調整は完了する。
S1005:電流センサ100を線材200を囲むように配置し、線材に測定電流を流して、図3に示す検出電圧を測定する。
S1006:図2(a)または(b)に示すように、補助巻コイルを主巻コイルに正極性接続または負極性接続して、或いは、図2(c)に示すように、補助巻コイルに磁束調整抵抗を接続調整して、検出電圧が目標精度306に入るように調整を行う。
S1007:調整を終了する。
以上のように調整することで、電流センサの検出電圧を目標精度内とすることができる。
図12は、本発明の実施例7である電流センサの接続端子を示す図である。図12の(a)正極性接続、(b)負極性接続、(c)磁束調整接続は、図2の(a)(b)(c)の接続にそれぞれ対応している。
主巻コイル110の端子111、112は第1の端子板1101に、補助巻コイルの端子121、122は第2の端子板1102に配置されている。そして、第1の端子板1101と第2の端子板1102は平行に配置され、主巻コイルの一方の端子111と補助巻コイルの他方の端子121、主巻コイルの他方の端子112と補助巻コイルの一方の端子122は同じ側にあり向き合っている。主巻コイルの一方の端子111は検出部201に近い側に配置する。
図12(a)の正極性接続では、主巻コイルの他方の端子112と補助巻コイルの一方の端子121の間を接続線1103で斜めに接続する。そして、検出部201を、主巻コイルの一方の端子111と、補助巻コイルの他方の端子122とに接続する。
図12(b)の負極性接続では、主巻コイルの他方の端子112と補助巻コイルの他方の端子122の間を接続線1104で真直ぐに接続する。そして、検出部201を、主巻コイルの一方の端子111と、補助巻コイルの一方の端子121とに接続する。
図12(c)の磁束調整抵抗を接続では、補助巻コイルの2つの端子121と端子122の間に磁束調整抵抗204を接続する。そして、主巻コイルの2つの端子に検出部201を接続する。
主巻コイルを接続する2つの端子を配置した第1の端子板の2つの端子と、前記補助巻コイルを接続する2つの端子を配置した第2の端子板の2つの端子を、同じ側にあり向き合って配置することにより、図12の接続を行うことができる。
図12の接続端子の実施例では、主巻コイルの一方の端子111は常に検出部201に一番近くで接続できる。また、2端子の端子板2つのみで構成でき、図2の(a)(b)(c)の接続を容易に行うことができる。
図13は、本発明の実施例8である電流センサの接続端子を示す図である。図13の(a)正極性接続、(b)負極性接続、(c)磁束調整接続は、図2の(a)(b)(c)の接続にそれぞれ対応している。
第3の端子板1201は3端子であり、主巻コイル110の2つの端子111、112は第3の端子板1201に配置され、主巻コイルの一方の端子111は検出部201に近い一端側に配置する。そして、主巻コイルの他方の端子112は中央の端子112aに接続し、中央の端子112aと他端の端子112bとを接続する。補助巻コイルの2つの端子121、122は第4の端子板1202に配置する。そして、中央の端子112aと補助巻コイルの一方の端子121、他端の端子112bと補助巻コイルの他方の端子122は向き合っている。
図13(a)の正極性接続では、中央の端子112aと補助巻コイルの一方の端子121の間を接続線1203で真直ぐに接続する。そして、検出部201を、主巻コイルの一方の端子111と、補助巻コイルの他方の端子122とに接続する。
図13(b)の負極性接続では、他端の端子112bと補助巻コイルの他方の端子122の間を接続線1203で真直ぐに接続する。そして、検出部201を、主巻コイルの一方の端子111と、補助巻コイルの一方の端子121とに接続する。
図13(c)の磁束調整抵抗を接続では、補助巻コイルの2つの端子121と端子122の間に抵抗204を接続する。そして、主巻コイルの2つの端子111と112aとに検出部201を接続する。このとき端子112aと端子112bとを接続する必要はない。
主巻コイルを接続する3つの端子を配置した第3の端子板の3つの端子の内の片側の2つの端子と、補助巻コイルを接続する2つの端子を配置した第4の端子板の2つの端子を、同じ側にあり向き合って配置することにより、図13の接続を行うことができる。
図13の接続端子の実施例では、主巻コイルの一方の端子111は常に検出部201に一番近くで接続できる。また、主巻コイルの端子と補助巻コイルの端子間は同じ長さの接続線1203で接続できる。
図14は本発明の実施例9である電流センサを構成する部品図であり、図15は図14の部品を使用して構成される本発明の実施例9である電流センサである。
図14(a)は両端の端子1301、1302を有する部分主巻コイル1300であり、主巻コイル110の一部を構成する。部分主巻コイル1300を複数使用して、主巻コイル110を構成する。
図14(b)は両端の端子1311、1312を有する補助正巻コイル1310であり、部分主巻コイル1300と同じ巻方向である。
図14(c)は両端の端子1321、1322を有する補助負巻コイル1320であり、部分主巻コイル1300と逆の巻方向である。
図15の(a)正極性接続、(b)負極性接続、(c)磁束調整抵抗を接続は、図2の(a)(b)(c)の接続にそれぞれ対応している。
図15(a)の正極性接続では、磁性コア101に複数の部分主巻コイル1300a、1300b、1300c、…を通し、また、補助正巻コイル1310を通して、直列に接続して電流センサ100を構成する。
図15(b)の負極性接続では、磁性コア101に複数の部分主巻コイル1300a、1300b、1300c、…を通し、また、補助負巻コイル1320を通して、直列に接続して電流センサ100を構成する。
図15(c)の磁束調整抵抗を接続では、磁性コア101に複数の部分主巻コイル1300a、1300b、1300c、…を通して、直列に接続する。そして、補助正巻コイル1310または補助負巻コイル1320を通して、磁束調整抵抗204を接続して、電流センサ100を構成する。
図15の構成によれば、主巻コイル110が複数の部分主巻コイル1300に分かれているため、図15の真直ぐの状態から図1(a)の円形の状態に曲げることが、図1(d)の主巻コイル110が一体になっている場合よりも容易にできる効果がある。また、複数の部分主巻コイル1300に分かれているため、部分主巻コイル1300の数を調整することで簡単に主巻コイルの巻数N1を変更できる効果がある。さらにまた、補助正巻コイル1310、補助負巻コイル1320の数を調整できるため、図3(b)の目標精度306内に調整することが容易にできる効果がある。
図16は、本発明の実施例10の電流センサを取り付けた変圧器の一例である。
変圧器1501は、例えば三相の配電用変圧器であり、内部に鉄心と、鉄心に巻回した1次巻線および2次巻線を備えている。1次巻線に接続した1次側の電極1511u、1511v、1511wのそれぞれの絶縁部(ブッシュ)1512u、1512v、1512wに、または、2次巻線に接続した2次側の電極1521u、1521v、1521wのそれぞれの絶縁部(ブッシュ)1522u、1522v、1522wに、本発明の電流センサ100a、100b、100c、100d、100e、100fを取り付ける。
電流センサは既存の変圧器へ後付けができ、大口径・大電流でも測定精度を出せ、また、電気回路系がないため、変圧器と同等の耐久性を持たせることができる。なお、図16では1次側、2次側の全絶縁部(ブッシュ)に電流センサを取り付けているが、1次側或いは2次側のみ、または必要な一部の絶縁部(ブッシュ)のみへ取り付けてもよい。
図17は、本発明の実施例11の、図16の変圧器に取り付けた電流センサの検出出力を分析する測定システムの一例である。
変圧器1501のブッシユに取り付けた電流センサ100a、100b、100c、100d、100e、100fのそれぞれのセンサ出力に対して、検出部1603を構成する検出回路201a、201b、201c、201d、201e、201fのそれぞれで検出電圧を検出し、それぞれの増幅検出電圧を分析部1601に出力する。
分析部1601は、それぞれの増幅検出電圧に対し、時計部1602からの時間情報を関連付けて時間管理する。
分析部1601は、それぞれの増幅検出電圧に対し、それぞれの増幅検出電圧の比較分析を時間に関連付けて行う。
本実施例によれば、変圧器の電流波形を求めることができるので、変圧器の監視を行うことができる。また、変圧器の二次側の電流を検出することにより、負荷の状況を監視することができる。
図18は、本発明の実施例12の、図16の変圧器の複数に取り付けた電流センサの検出出力を分析する測定システムの一例である。
一般的に複数の変圧器はそれぞれ離れた場所に設置されている。図18の例では変圧器1501a、検出部1603a、時計部1602a、通信部1701aが一つの場所、変圧器1501b、検出部1603b、時計部1602b、通信部1701bが別の一つの場所、変圧器1501c、検出部1603c、時計部1602c、通信部1701cがさらに別の一つの場所、という3箇所の異なる場所に設置されている。なお、設置個所は3箇所に限らず何箇所であってもよい。
分析部1601、通信部1702は1つの場所例えばセンタにある。センタの通信部1702は、各変圧器の通信部1701a、1701b、1702cからのデータ情報を通信回線を介して受信し収集して、分析部1601にそのデータ情報を送る。そして、分析部1601はそのデータ情報を比較分析する。なお、通信回線は、専用回線やインターネット回線など、何れの回線も用いることができる。
このとき、各変圧器の通信部1701a、1701b、1702cとセンタの通信部1702との間での通信は、時間管理することが一般的に困難である。そのため、時間情報と増幅検出電圧との関連付けはそれぞれの場所で行い、通信する。すなわち、時計部1602aからの時間情報を検出部1603aで増幅検出電圧との関連付けを行いデータ情報として通信部1701aから、通信する。また、時計部1602bからの時間情報を検出部1603bで増幅検出電圧との関連付けを行いデータ情報として通信部1701bから、通信する。また、時計部1602cからの時間情報を検出部1603cで増幅検出電圧との関連付けを行いデータ情報として通信部1701cから、通信する。
時計1602a、1602b、1603cは異なる場所にあるが、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)やその他の方法を用い、完全に時間情報を一致させておく。
図18の測定システムの実施例では、一群の複数の変圧器に対し、離れた場所に変圧器、分析部があってもそれぞれの変圧器に取り付けた電流センサの増幅検出電圧の比較分析を時間に関連付けて行うことができる。
なお、図17、図18の測定システムにおいて、分析部1601で分析に使用する情報は変圧器の電流センサのデータ情報だけではなく、他のあらゆる情報を利用してもよい。
本実施例によれば、一群の変圧器の電流を検出できるので、各工場や各地域の一群の変圧器の状況を監視でき、適切な電力配電が可能となる。
本発明の電流センサは、少なくとも一つの変圧器の1次側または2次側の電流を測定する測定システムに適用が可能である。
100…電流センサ、101…磁性コア、102…ギャップ、110…主巻コイル、111、112…端子、120…補助巻コイル、121、122…端子、200…線材、201…検出部(検出回路)、202…検出抵抗、203…アンプ、204…磁束調整抵抗、
500…第2の補助巻コイル、511、512…端子、520…磁束調整抵抗、600…分流抵抗、700…第3の補助巻コイル、701、702…端子、1101,1102…端子板、1103、1104…接続線、1201,1202…端子板、1203…接続線、1300…部分主巻コイル、1310…補助正巻コイル、1320…補助負巻コイル、1501…変圧器、1511u、1511v、1511w、1521u、1521v、1521w…電極、1512u、1512v、1512w、1522u、1522v、1522w…絶縁部(ブッシュ)、1601…分析部、1602…時計部、1603…検出部、1701、1702…通信部。

Claims (14)

  1. ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサであって、
    前記磁性コアの周囲に巻き回した、補助巻コイルを備え、
    前記補助巻コイルは、前記主巻コイルと同じ巻き方向となるように主巻コイルに接続する第1接続、前記主巻コイルと逆の巻き方向となるように主巻コイルに接続する第2接続、前記主巻コイルに接続せずに、抵抗値を可変できる磁束調整抵抗に接続する第3接続、の何れかの接続を選択して接続可能としたことを特徴とする電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記第1接続、前記第2接続または前記第3接続により、電流測定の検出電圧を目標精度に収めることを特徴とする電流センサ。
  3. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    複数の前記補助巻コイルを備え、
    一部の補助巻コイルは、前記第1接続および/または第2接続で接続され、
    残りの一部の補助巻コイルは、前記第3接続で接続されていることを特徴とする電流センサ。
  4. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記磁性コアは、磁性材料から成る可とう性を有する短冊片を積層して構成したことを特徴とする電流センサ。
  5. 請求項4に記載の電流センサにおいて、
    前記磁性材料は、アモルファス材料であることを特徴とする電流センサ。
  6. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記第1接続または前記第2接続した主巻コイルと補助巻コイルの他方の端子には、検出電流の一部を流す分流抵抗を接続したことを特徴とする電流センサ。
  7. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記主巻コイルを接続する2つの端子を配置した第1の端子板と、
    前記補助巻コイルを接続する2つの端子を配置した第2の端子板と、を備え、
    前記第1の端子板の2つの端子と前記第2の端子板の2つの端子は、同じ側にあり向き合っていることを特徴とする電流センサ。
  8. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記主巻コイルを接続する3つの端子を配置した第3の端子板と、
    前記補助巻コイルを接続する2つの端子を配置した第4の端子板と、を備え、
    前記第3の端子板の3つの端子の内の片側の2つの端子と前記第4の端子板の2つの端子は、同じ側にあり向き合っていることを特徴とする電流センサ。
  9. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記主巻コイルは、直列接続される複数の部分主巻コイルから成り、
    前記補助巻コイルは、前記部分主巻コイルと同じ巻き方向である補助正巻コイルおよび/または前記部分主巻コイルと逆の巻き方向である補助負巻コイルから成り、
    前記磁性コアに、前記複数の部分主巻コイルと、前記補助正巻コイルおよび/または前記補助負巻コイルを取り付けたことを特徴とする電流センサ。
  10. ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルと、補助巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサの調整方法であって、
    前記主巻コイルにインダクタンス測定器を接続し、インダクタンスを測定するステップと、
    インダクタンス値が設定範囲に入るように前記主巻コイルのギャップ長を調整するステップと、
    前記電流センサを線材を囲むように配置し、線材に測定電流を流して主巻コイルの検出電圧を測定するステップと、
    前記補助巻コイルを前記主巻コイルに正極性接続または負極性接続して、或いは、前記補助巻コイルに抵抗値を可変できる磁束調整抵抗を接続調整して、検出電圧が目標精度内に入るように調整するステップと、
    を有する電流センサの調整方法。
  11. 鉄心と、前記鉄心に巻き回した1次巻線および2次巻線と、前記1次巻線に接続した1次電極と、前記2次巻線に接続した2次電極とを備える変圧器であって、
    前記1次電極の絶縁部および/または2次電極の絶縁部に取り付けた電流センサを備え、
    前記電流センサは、
    ギャップを有する略環状の磁性コアと、前記磁性コアの周囲に巻き回した電流を測定する主巻コイルと、補助巻コイルとを備え、前記ギャップの箇所で開閉できる構成のカレントトランスタイプの電流センサであって、
    前記補助巻コイルは、前記主巻コイルと同じ巻き方向となるように主巻コイルに接続する第1接続、前記主巻コイルと逆の巻き方向となるように主巻コイルに接続する第2接続、前記主巻コイルに接続せずに、抵抗値を可変できる磁束調整抵抗に接続する第3接続、の何れかの接続を選択して接続可能としたことを特徴とする変圧器。
  12. 請求項11に記載の少なくとも1つの変圧器と、
    前記電流センサからのセンサ信号を検出する検出部と、
    前記検出部からの検出信号を取り込み、信号分析を行う分析部と、
    を有することを特徴とする測定システム。
  13. 請求項12に記載の測定システムにおいて、
    時間情報または時刻情報を出力する時計部を設け、
    前記分析部で、前記検出信号と、前記時間情報または前記時刻情報を関連付けて分析することを特徴とする測定システム。
  14. 請求項11に記載の少なくとも1つの変圧器と、
    前記電流センサからのセンサ信号を検出する検出部と、
    時間情報または時刻情報を出力する時計部と、
    前記検出部の検出信号と前記時計部の時間情報または時刻情報とを関連付けて通信する通信部と、
    通信回線を介して送られた前記検出部の検出信号と前記時計部の時間情報または時刻情報とを受信する通信部と、
    前記検出信号と前記時間情報または前記時刻情報を関連付けて分析する分析部と、
    を有することを特徴とする測定システム。
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