JP7279112B2 - 眼用レンズ - Google Patents

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Description

本発明は眼用光学分野に関する。
より具体的には、両主面の一方が眼鏡装着者の網膜への青色光誘起光毒性影響を低減するように意図された光学フィルタを含む眼用レンズに関する。
本特許出願を通して、原則として、値範囲、特に波長及び入射角の範囲に言及する。本明細書で使用されるように、「x~yの範囲」は「x~yの範囲内」を意味し、xとyの両端値はこの範囲内に含まれる。
人間に見える光は約380ナノメートル(nm)波長から780nm波長までの間の光スペクトルに広がる。このスペクトルの一部(約380nm~約500nmの範囲)は高エネルギーのほぼ青色光に対応する。
多くの研究(例えば、Kitchel E.,“The effects of blue light on ocular health”,Journal of Visual Impairment and Blindness Vol.94,No.6,2000又はGlazer-Hockstein and al.,Retina,Vol.26,No.1.pp.1-4,2006参照)は、青色光が人間の目の健康、特に網膜への光毒性影響を有するということを示唆している。
実際、視覚光生物学研究(Algvere P.V. and al.,“Age-Related Maculopathy and the Impact of the Blue Light Hazard ”,Acta Ophthalmo. Scand.,Vol.84,pp.4-15,2006)及び臨床試験(Tomany S.C. and al.,“Sunlight and the 10-Year Incidence of Age-Related Maculopathy. The Beaver Dam Eye Study”,Arch Ophthalmol.,Vol.122.pp.750-757,2004)は、青色光に対する過度に長い又は強度の露出が加齢黄斑変性症(ARMD:age-related macular degeneration)などの重い眼疾病を誘発し得るということを実証した。
しかし、約465nm~495nmの範囲の波長を有するこの青色光の一部は「日周期」と呼ばれるバイオリズムを調節するための機構に関連付けられるので健康を促進する。
したがって、特にリスク増加をもたらす波長帯に関し、潜在的に有害な青色光に対する露出を特に制限することが推奨される(特に、青色光傷害関数B(λ)を参照するISO8980-3規格:2003(E)表B1を参照)。
この目的を達成するために、網膜への光毒性青色光透過を防止又は制限する眼用レンズを両眼のそれぞれの前に装着することが望ましいかもしれない。
適切な波長域内の光を吸収又は反射により部分的に禁止する膜を含むレンズにより、400nm~460nmの青色光スペクトルの厄介な部分を少なくとも部分的にカットすることがある特許文献に既に示唆されている(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、当業者は、一方では装着者の良好な視力を維持し他方では日周期を変えないように、465nmより長い波長において可視光を効率的に透過する能力を維持する一方で網膜により受光される有害な青色光の量を最小化できるようにするフィルタを捜している。
困難は、420nm~450nm波長域(濾過対象)が、濾過されてはならない又はほんの少ししか濾過されてはならない波長域に近いということにある。
国際公開第2008/024414号
本発明の目的は、周辺領域から発生する全光照射を考慮し、目により受光される420nm~450nmの範囲の波長域内の青色光量を低減するであろう反射フィルタを含む眼用レンズを提供することである。
また、本発明の別の目的は、465nm~495nmの範囲の波長域内の顕著な透過を可能にする上記の反射フィルタを含む眼用レンズを提供することである。
本発明の別の目的は、上記特性を有する反射フィルタを含み工業レベルで実現するのが容易かつ経済的な眼用レンズを提供することである。
一般的に言えば、「狭く」、高選択性で、限定された帯域通過域とこの帯域通過域を中心とする反射率のピークとを有すると言われるフィルタを設計し得る。したがって、網膜への光毒性青色光透過を制限するために、適切な狭帯域フィルタは、例えば420nm~450nm間の30nmの半値全幅と435nmを中心とする波長の最大反射率を有すべきである。
実際、高選択性かつ狭帯域なフィルタは通常、複数の誘電体層を含む全体として厚いスタックからなる。
このようなフィルタは、特に真空下で蒸着される場合長くかつ高価な工業生産工程を必要とする。層数と界面数の増加はまた、良好な機械的性質を得ることを困難にする。
上記制約条件を考慮することで、層数を制限する必要性を生じ、その結果、スペクトル選択性(このとき、このような狭帯域フィルタの半値全幅は最大70nmに達し得る)と角度選択性の観点で性能を制限し、フィルタは角度的に不十分な選択性となる。これは、420nm~450nmの範囲の波長に対し、このような狭帯域フィルタを備える眼用レンズの主面の反射率が主面への0°~15°の範囲の入射角に対して高ければ、同主面への30°~45°の範囲の入射角に対する反射率もまた比較的高くなることを意味する。
入射角は、入射点における表面に対する垂線とこの表面に当たる光ビームの方向間の角度として古典的に定義される。
これは、前主面上に前述したような光学的狭帯域フィルタが蒸着された眼用レンズを有する眼鏡装着者にとって多くの結果をもたらす。本文脈では、眼用レンズの前主面が眼鏡装着者の目からの最も遠方にある眼用レンズの主面であるということを理解すべきである。対照的に、眼鏡装着者の目に最も近い眼用レンズ主面は後主面である。
したがって眼用レンズは、眼鏡装着者の目に対して配置されると、一方では、眼用レンズの前主面上にいくらかの「直接」入射光を受け、他方では、装着者の背景から発生し眼用レンズにより反射されるいくらかの「間接」光を受ける。
装着者の背景から来て眼用レンズにより反射され装着者の目に向けられる光は、主として30°~45°の範囲の入射角による眼用レンズ後主面への入射光である。
30°~45°の範囲の入射角で装着者の背景から発生するこの可視光は、第1の反射が発生する後主面を通過し、次に基材を通過し、その後上記フィルタを含む前主面に到達する。
さらに、眼用レンズの前主面上に蒸着されるフィルタの光学特性(例えば反射率)は光が前主面側に入射する又は後主面側から発生するのいずれであっても等しいということが知られている。
狭帯域フィルタが、前主面への30°~45°の範囲の入射角に対し、420nm~450nmの範囲の波長において青色光を効率的に反射すれば、狭帯域フィルタは、後主面への30°~45°の範囲の入射角に対して、後面から来る青色光もまた効率的に反射する。
したがって、眼用レンズの前主面への直接入射光が前主面上に蒸着された狭帯域フィルタに対する反射により効率的に除去されたとしても、装着者の背景から発生する間接光は眼鏡装着者の目に同様にして反射される。
結局、狭帯域フィルタの使用にもかかわらず、装着者の網膜に到達する光毒性青色光の量は比較的多くなり装着者にとつて有害になる可能性がある。
さらに、フィルタは、その位置が前面又は後面であろうと、420nm~450nmの範囲内の波長域の光に関し同じやり方で振る舞う。これは、いずれの場合も、眼用レンズが420nm~450nmの範囲の波長域内の光を透過するためである。したがって、同じ光毒性青色光誘発有害結果は、フィルタが眼用レンズの前主面上に蒸着される代わりに後主面上に適用されたとしても、装着者に生じる。
さらに、既に述べたように、限定された数の層と大規模工業生産に適合する厚さとを含む狭帯域反射フィルタは、スペクトル選択性の低減に悩まされ、日周期支配範囲内の光のかなりの部分を反射する可能性がある。
本発明のニーズに対処し上述の従来技術の欠点を取り除くために、本出願人は、日周期を最良に維持する一方でこのような眼用レンズを装着するユーザの網膜に当たる光毒性青色光の量を低減できるであろう反射フィルタを備える眼用レンズを提供する。
そのために、本発明は、前主面と後主面を有し、両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する上記フィルタを含む主面を提供する眼用レンズに関する。
- 0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
- 0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
- 435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
- 80ナノメートルより広い半値全幅(FWHM:full width at half maximum)、
- 0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.6以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
- Rθ(435nm)は、入射角θに対する435ナノメートル波長における上記フィルタを含む主面の反射率値であり、
- Rθ’(435nm)は、入射角θ’に対する435ナノメートル波長における上記フィルタを含む主面の反射率値である。
別の実施形態では、本発明は、前主面と後主面とを有し、両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する上記フィルタを含む主面を提供する眼用レンズに関する。
- 0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
- 0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
- 435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
- 70ナノメートル以上,好適には75nm以上の半値全幅(FWHM)、
- 0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.5以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
- Rθ(435nm)は、入射角θに対する435ナノメートル波長における上記フィルタを含む主面の反射率値であり、
- Rθ’(435nm)は、入射角θ’に対する435ナノメートル波長における上記フィルタを含む主面の反射率値である。
- 0°~15°の範囲の入射角に対して、関係式Δスペクトラル=1-[R0°-15°(480nm)/R0°-15°(435nm)]により定義されるパラメータΔスペクトラルであって0.8以上となるようにされたパラメータΔスペクトラル、ここで、
- R0°-15°(480nm)は、当該入射の480ナノメートル波長における前主面の反射率値である、
- R0°-15°(435nm)は、当該入射の435ナノメートル波長における前主面の反射率値である。
したがって、本発明の眼用レンズは、このような眼用レンズを装着するユーザの網膜への光毒性青色光透過を最小化し、その結果として、一方では420nm~450ナノメートルの波長域内のその平均反射率、他方ではその角度選択性を最小化できるようにする。
実際、上記フィルタを備える眼用レンズは、所与の波長において、上記フィルタを含む主面への2つの本質的に異なる入射角に対して本質的に異なる反射率を有する。
さらに、このフィルタは、420ナノメートル~450ナノメートルの範囲である光毒性青色光波長帯と比較して偏心している。実際、眼用レンズは435ナノメートルより低い波長において最大反射率を有する。これによりレンズの角度選択性を調整できるようにする。
本発明の眼用レンズの各主面のスペクトル特性(反射率、Rm、Rv、...)は、基材を通過すること無く空中から主面に当たる入射光ビームに対して古典的に判断される。
最終的に、上に定義されたパラメータΔ(θ,θ’)を有する本発明の眼用レンズは、
- 前主面側から発生する光毒性青色光の反射であってその強度が測定可能値Rθ(435nm)に依存する反射を最大化し、
- 後主面側から発生する光毒性青色光の反射であってその強度が測定可能値Rθ’(435nm)に依存する反射を最小化することができる。
したがって、このフィルタを備える本発明の眼用レンズは、このような眼用レンズを装着するユーザの網膜への光毒性青色光全面透過を低減する。
狭帯域フィルタと比較して広い半値全幅を有する提供されるフィルタは、このような狭帯域フィルタより薄いことが判明され、それほど多くの層を有しなく、結果として、狭帯域フィルタと比較して製造するのが容易かつ安価である。
さらに、本発明の眼用レンズの他の有利かつ非限定的な特性は、以下の通りである。
- フィルタは眼用レンズの前主面上に形成される。
- パラメータΔ(θ,θ’)は、フィルタを含む主面への入射角θに対してθ=15°となるように、及びフィルタを含む主面への入射角θ’に対してθ’=45°となるように定義される。
- パラメータΔスペクトラルは15°の入射角に対して定義される。
- パラメータΔ(θ,θ’)は0.65以上、より好適には0.7以上、さらに好適には0.75以上、最も好適には0.8以上である。
- 最大反射率は410nm以下、より好適には400nm以下、さらに好適には390nm以下の波長において観測される。
- 最大反射率は、350ナノメートル以上の波長で、好適には360nm~400nmの波長域内で、より好適には370nm~390nmの波長域内で観測される。
- 半値全幅は、90ナノメートル以上、好適には100ナノメートル以上である。
- 半値全幅は、150ナノメートル以下、好適には120ナノメートル以下で、より好適には110nm以下である。
したがって、半値全幅は通常、80nm~150nm、好適には90nm~120nm、より好適には90nm~110nm、さらに好適には100nm~110nmの範囲である。
最終的に、本発明の眼用レンズの他の有利かつ非限定的な特性は、以下の通りである。
- 15°の入射に対するフィルタを含む主面の反射率の最大レベルにおける反射率値は、435nmの波長において、15°の入射に対する同じ入射角の同じ主面の反射率値より好適には少なくとも1.5倍高く、より好適には少なくとも2倍高く、最も好適には少なくとも2.5倍高い。
- 比[R15°(435nm)-R15°(480nm)]/R15°(435nm)。ここで、R15°(435nm)とR15°(480nm)はそれぞれ、この主面への15°の入射角に対する435nmの波長と480nmの波長における上記フィルタを含む眼用レンズ主面の反射率を表し、0.8以上、より好適には0.85以上、さらに好適には0.9以上である。この比は、時間生物学的帯を妨害することなく光毒性帯を保護できるようにする本発明の眼用レンズ上に設けられるフィルタの顕著な選択性を表す。
- フィルタを備える眼用レンズ主面上の平均視感反射率係数(Rv)は2.5%以下、好適には1.5%以下である。
- 眼用レンズの両主面のそれぞれの上の平均視感反射率係数(Rv)は2.5%以下、好適には1.5%以下である。
- フィルタを備える眼用レンズ主面上の平均視感反射率係数(Rv)は0.7%以下である。
- フィルタは眼用レンズの前主面上に形成され、この前主面への15°の入射角に対する300nm~380nmの範囲の紫外線の範囲(UV)内の(単純)平均反射率係数は、15%以上、より好適には20%以上、さらに好適には25%以上である。
- フィルタは干渉フィルタである。
- フィルタは、11以下の数の層、好適には2~10層、より好適には4~9層、さらに好適には4~7層を含む。
- フィルタは、700ナノメートル以下、好適には600ナノメートル以下、さらに好適には550nm以下、最も好適には200nm~400nmの合計厚を有する。
- 眼用レンズ後主面は、UV被覆(すなわち紫外線をあまり反射しない被覆)、好適にはスペクトルの紫外線と可視部の両方において効率的である反射防止膜を含む。
さらに、本発明の眼用レンズは眼鏡の製造に有利に貢献する。
したがって、本発明はまた、本発明の少なくとも1つの眼用レンズを含む眼鏡を提供する。
本発明のいくつかの態様の中の一つにおいて、本発明は、本発明の眼用レンズの使用時に装着者の視覚認識におけるコントラストを増加することを目的とする。したがって、本発明の眼用レンズの使用により、装着者の視力の快適さを改良することができ、特に、上記の眼用レンズを通して観測される物や人を認識することができる。この眼用レンズの使用は、特に目の病気になってない人や目の病気になりやすい体質でない人には興味深い。
さらに、本発明の眼用レンズの使用は、治療利用に特に興味深いこと又は青色光誘発光毒性に関係する病気を予防することが明らかになる。
本発明は、さらに、本発明の眼用レンズの使用時に光毒性青色光に関する退行変性過程に起因する目の病気の発生のリスクを低減することを目的とする。
本発明は最終的には、青色光誘発光毒性に対して装着者の目の少なくとも一部を保護するために(特には加齢黄斑変性症(ARMD)などの退行変性過程に対する)本発明の眼用レンズを使用することを提供する。
本発明は、眼用レンズがその前主面上に本発明によるフィルタを備える添付図面を参照することにより、より詳細に説明される。
本出願の実施例1において作成された眼用レンズの、及び本発明のフィルタの特性(特に半値全幅)を満たさないフィルタにより被覆された眼用レンズ(比較例C1を参照)の、前主面への15°の入射角に対するスペクトル反射率曲線を示す。 本出願の実施例2において作成された眼用レンズの、及び本発明のフィルタの特性(特に半値全幅)を満たさないフィルタにより被覆された眼用レンズ(比較例C2を参照)の、前主面への15°の入射角に対するスペクトル反射率曲線を示す。 本出願の実施例3において作成された眼用レンズの、及び本発明のフィルタの特性(特に半値全幅)を満たさないフィルタにより被覆された眼用レンズ(比較例C3を参照)の、前主面への15°の入射角に対するスペクトル反射率曲線を示す。 先行請求項のそれぞれの、加重透過率(%)と加重反射率(%)を示す。重み付けは青色光傷害関数に基づきなされる。 前主面への0°と45°の入射角に対する本出願の実施例3の眼用レンズの380nm~500nmのスペクトル反射率曲線を表す。
周知のように、本発明の眼用レンズは有機又は無機ガラスで作られた透明基材を含む。この基材は、特定の光学的及び/又は機械的性質を眼用レンズに与えるために1つ以上の機能性被覆、例えば、耐衝撃耐性被覆、摩耗抵抗被覆、反射防止被覆、UV被膜、静電防止被覆、分極被覆、汚れ止め及び/又は防雲被覆を含み得る。これらの被覆はすべて眼用レンズ技術領域において周知である。
本発明の眼用レンズ基材は好適には、有機ガラス、例えば熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材料のものである。
基材に使用される熱可塑性物質として挙げられるのは、(メタ)アクリル(共)重合体、特に、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA:poly(methyl methacrylate))、チオ(メタ)アクリル(共)重合体、ポリビニルブチラール(PVB:polyvinylbutyral)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)、ポリウレタン(PU:polyurethane)、ポリ(ティオウレタン)、多価アルコールアリルカーボネート(共)重合体、エチレン/酢酸ビニル熱可塑性共重合体、ポリ(エチレンテレフタラート)(PET:poly(ethylene terephthalate))又はポリ(ブチレンテレフタラート)(PBT:poly(butylene terephthalate))などのポリエステル、ポリエピスルフィド、ポリエポキシド、ポリカーボネートとポリエステルの共重合体、エチレンとノルボルネン又はエチレンとシクロペンタジエンの共重合体などのシクロオレフィンの共重合体、及びそれらの組み合わせである。
本明細書で使用されるように、(共)重合体は共重合体又は単独重合体を意味するように意図されている。(メタ)アクリル酸塩はアクリル酸塩又はメタクリル酸塩を意味するように意図されている。本明細書で使用されるように、ポリカーボネート(PC)はホモポリカーボネートとコポリカーボネート及びブロックコポリカーボネートの両方を意味するように意図されている。
特に最も推奨される基材としては、例えばPPG Industries社により商標名CR-39(登録商標)で販売されるジエチレングリコールビスアリルカーボネートの(共)重合化を通して得られる基材(ORMA(登録商標)レンズESSILOR)、又は仏国特許第2734827号明細書に記載のものなどのチオ(メタ)アクリル単量体の重合化を通して得られる基材が挙げられる。基材は単量体の上記混合物の重合を通して得られてもよいし、このようなポリマ及び(共)重合体の混合物もまた含み得る。
ポリカーボネートは他の好ましい基材である。
眼用レンズは前主面と後主面とを有する。
本明細書で使用されるように、後主面は、使用中に装着者の目に最も近い主面を意味するように意図されており、通常は凹面である。逆に、前主面は、使用中に装着者の目から最も遠い主面を意味するように意図されており、通常は凸面である。
本発明によると、眼用レンズの両主面の少なくとも一方はフィルタを含む。
前述のように、眼用レンズ基材は眼用レンズの前主面上又は後主面上のいずれかに様々な被覆を含み得る。
基材「上」にあると言われる被覆又は基材「上へ」蒸着される被覆は以下の被覆として定義される:
(i)基材の主面の上に位置する、
(ii)基材と必ずしも接触していない。すなわち、1つ以上の中間被覆が基材と当該被覆間に挿入され得る。
(iii)基材の主面を必ずしも完全には覆わない。
「層Aが層B下に位置する」場合、層Bは層Aより基材からより離れているということを理解すべきである。
一実施形態では、フィルタは眼用レンズの前主面上に直接形成される。
別の好ましい実施形態では、フィルタは、それ自体が眼用レンズの前主面上に蒸着された耐摩耗被覆及び/又は傷防止被覆上に直接蒸着される。
フィルタを蒸着する前に、主面へのフィルタの付着力を増加するように意図された物理的又は化学的活性化処理に基材の表面をさらすことが一般的である。
このような前処理は通常、真空下で行われる。このような前処理は、エネルギー種によるボンバードメント、例えばイオンビーム(「イオン前洗浄」すなわち「IPC:Ion Pre-Cleaning」)、又は電子ビーム、コロナ放電による処理、イオン剥離、UV処理、又は通常は酸素又はアルゴンを含む真空下のプラズマ処理であり得る。このような前処理はまた、酸又は塩基及び/又は溶媒(水又は有機溶媒)を使用する表面処理であり得る。
本出願において、フィルタを含む面の所与の入射角に対する眼用レンズのスペクトル反射率は、波長に応じたこの入射角における反射率の変化(すなわち反射率係数)を表す。スペクトル反射率曲線は、スペクトル反射率を横座標として波長を縦座標としてプロットされるスペクトル反射率の概略図に対応する。スペクトル反射率曲線は、分光測光器、例えばURA(Universal Reflectance Accessory)を取り付けた分光測光器Perkin Elmer Lambda 850により測定され得る。
平均反射率係数(略称Rm:average reflectance factor)はISO13666:1998規格に定義されたものでありISO8980-4規格(17°未満の入射角、通常は15°)に従って測定された。すなわち、平均反射率係数は400nm~700nmの全光スペクトル内の平均スペクトル反射率(単純)平均を表す。
同様に、本出願において「平均視感反射率係数:average luminous reflectance factor」とも呼ばれる視感反射率係数(略称Rv)は、ISO13666:1998規格に定義されたものでありISO8980-4規格(17度未満の入射角、通常は15°)に従って測定された。すなわち、視感反射率係数は、380nm~780nmの範囲の全可視光スペクトル内のスペクトル反射率加重平均を表す。
類推により、平均青色反射率係数は、420nm~450nmの間で定義され、Rm,Bと略称され、420nm~450nmの範囲の波長域内のスペクトル反射率(単純)平均に対応する。
本発明によると、平均青色反射率係数Rm,Bは、フィルタを含む主面への0°(垂直入射)~15°の範囲の入射角(好適には15°)で測定され得る。
本出願では、次のことにさらに注意すべきである:
- Rθ(435nm)は本発明によるフィルタを備える眼用レンズ主面の反射率値であり、この値は、435ナノメートルの波長で、及びフィルタを含む主面への0°~15°の範囲の入射角θに対し判断される(測定又は計算により)、
- Rθ’(435nm)は本発明によるフィルタを備える眼用レンズ主面の反射率値であり、この値は、435ナノメートルの波長において及びフィルタを含む主面への30°~45°の範囲の入射角θ’に対し判断される(測定又は計算により)。
その後、パラメータΔ(θ,θ’)は以下の関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]を使用して定義される。以降、以下の明細書では、どのようにこのパラメータΔ(θ,θ’)が装着者の網膜に当たる光毒性青色光の量を制限する眼用レンズの能力を評価するために使用されることができるかを、レンズの前面側又は後面側から発生する青色光のそれぞれの寄与をそれぞれ考慮することにより説明する。
本発明によると、フィルタは、この主面への0°~15°の範囲の入射角に対し、5%以上である平均青色反射率係数Rm,Bを提示する能力を、フィルタを備える眼用レンズ主面に与える。
したがって、フィルタは特に、平均青色反射率係数Rm,Bを最大化するように設計される。これにより、レンズの前主面に直接到達する420nm~450nmの波長域内の光毒性青色光の阻止を最大化できるようにする。眼用レンズ装着者の前面から発生し同装着者の網膜に到達する直接光の大部分が前主面への通常0°~15°の低入射角を有するということを本明細書では考慮する。
本発明の好ましい実施形態では、平均青色反射率係数Rm,Bは、フィルタを備える眼用レンズ主面への0°~15°(好適には15°)の入射角に対して、10%以上、より好適には20%以上、さらに好適には30%以上、最も好適には50%以上である。
本発明によると、フィルタは更に、この主面への0°~15°(好適には15°)の入射角に対するスペクトル反射率曲線を提示する能力を有するフィルタを含む主面を提供する。本スペクトル反射率曲線は、
- 435ナノメートル未満の波長における最大反射率、
- 80ナノメートル以上の半値全幅(FWHM)を提示する。
実際、図1~3で分かるように、本発明の眼用レンズの前主面のスペクトル反射率曲線は通常、380nm~500nmの波長域内にその高さ(最大反射率)とその半値全幅(FWHM)により特徴付けることができる「ベル形状」を有する。
本発明によると、最大反射率は435nmより低い波長において得られる。したがって、最大反射率は、420nm~450nm範囲の光毒性青色光波長帯の中心波長(435nm)と比較してずらされている。
最大反射率は410nm以下、より好適には400nm以下、さらに好適には390nm以下の波長において観測されることが好ましい。
好ましい実施形態では、このような変位は、最大反射率がまた350nm以上の波長にあるように制限される。最大反射率は360nmより長い波長、より好適には370nm以上の波長において観測されることが好ましい。
本発明によると、当該スペクトル反射率曲線の半値全幅はフィルタを含む主面への0°~15°の範囲の入射角に対し80nm以上である。
フィルタを含む主面への0°~15°の範囲の入射角に対するスペクトル反射率曲線が80ナノメートル以上の半値全幅(FWHM)を有するようにサイズが大きくされたフィルタは、以降「大フィルタ」と呼ばれる。
好ましい実施形態では、半値全幅は90ナノメートル以上、好適には100ナノメートル以上である。
また好適には、半値全幅は150ナノメートル未満、より好適には120ナノメートル未満、さらに好適には110nm未満である。
さらに本発明によると、フィルタは最終的には、既に定義されたように0.6以上のパラメータΔ(θ,θ’)を提示する能力をフィルタを備える眼用レンズ主面に与える。
既に定義されたように、パラメータΔ(θ,θ’)は、主面への0°~15°の範囲の入射角θに対する435nmにおける反射率:略称Rθ(435nm)と、主面測距への30°~45°の範囲の入射角θ’に対する435nmにおける反射率:略称Rθ’(435nm)との両方に依存する。
本発明の眼用レンズが装着者の目の前に配置されれば、導入部で説明したように、眼用レンズの前主面上に直接到達し装着者の目に到達する420nm~450nmの波長域の光毒性青色光の量は、測定可能値Rθ(435nm)と比較して逆に変化するということを理解すべきである。
同様にして、装着者の背景から間接的に到達し眼用レンズにより反射される420nm~450nmの波長域の光毒性青色光の量は測定可能値Rθ’(435nm)と同様に変化する。
したがって、パラメータΔ(θ,θ’)をΔ(θ,θ’)≧0.6のように選択することにより、光毒性青色光に対して最適化された効率的フィルタを有する眼用レンズが得られる。実際、パラメータΔ(θ,θ’)は特に次の場合に増加する:
(i)反射率値Rθ’(435nm)が低い、すなわち装着者の背景から生じ装着者の網膜の方向に眼用レンズにより反射される光毒性青色光の量が小さい、
(ii)反射率値Rθ(435nm)が高い、すなわち眼用レンズの前主面上に直接到達し同前主面により反射される光毒性青色光の量が多い。
好ましい実施形態では、本発明による「大フィルタ」を備える眼用レンズのパラメータΔ(θ,θ’)は、0.7以上、より好適には0.75以上、さらに好適には0.8以上である。
好適には、パラメータΔ(θ,θ’)は、15°にほぼ等しい入射角θと45°にほぼ等しい入射角θ’とに対して判断される。
好適には、(前主面への0°~15°の範囲の入射角に対する)本発明の眼用レンズの465nm~495nmの範囲の青色領域における平均透過係数(465nm~495nmの波長域のスペクトル透過率(単純)平均に対応する)は、80%以上、より好適には85%以上、さらに好適には90%以上である。
これにより、特に、465nm~495nmの範囲の波長を有する青色光(体内時計との同期を保証する)がこの眼用レンズを使用する装着者の目に伝搬されるものの大部分となるであろうということを保証できるようにする。
好適には、前主面への0°~15°の範囲の入射角に対する480nmにおける眼用レンズ透過率は70%以上、より好適には90%以上、さらに好適には95%以上である。
本発明の好ましい実施形態では、レンズ上に蒸着されるフィルタは干渉フィルタである。本明細書で使用されるように、このようなフィルタは干渉フィルタを備える眼用レンズの両主面の一方の面上に形成される少なくとも1つの層を含むフィルタを意味するように意図されており、この層は、基材屈折率とは少なくとも0.1単位だけ異なる屈折率を有する。例えば反射率などのこのようなフィルタの光学特性は、空気/層及び基材/層界面における多重反射に起因する干渉から生じる。
フィルタ内の層は、1nm以上の蒸着厚を有するものとして定義される。したがって、1nm未満の厚さを有するいかなる層もフィルタ内に存在する層の数に計上されない。フィルタと基材間に挿入される任意選択的副層もまた、干渉フィルタ内に存在する層の数に計上されない。
特記ある場合を除き、本出願において開示されるすべての層厚は光学的厚さではなく物理的厚さである。
本発明の干渉フィルタが少なくとも2つの層を含めば、干渉フィルタは、高屈折率を有する少なくとも1つの層すなわちHI層と呼ばれる「高屈折率層:high index-layer」と低屈折率を有する少なくとも1つの層すなわちLI層と呼ばれる「低屈折率層:low index-layer」とのスタックを含む。
好ましい実施形態では、干渉フィルタは11未満の層を含み、好適には2~10層、より好適には4~9層、最も好適には4~7層の範囲の層を有する。HIとLIの層は干渉フィルタスタック内で交互となる必要はないが、本発明の実施形態は交互となることも想定する。2つのHI層(又は3以上)が互いに上下に蒸着されてもよいし、2つのLI層(又は3以上)が互いに上下に蒸着されてもよい。
本出願では、干渉フィルタの層は、その屈折率が1.60より高い、好適には1.65以上、より好適には1.70以上、さらに好適には1.80以上、最も好適には1.90以上である場合に「高屈折率を有する層」であると言われる。同様に、干渉フィルタの層は、その屈折率が1.50未満、好適には1.48以下、より好適には1.47以下である場合に、低屈折率を有する層であると言われる。
特に明記しない限り、本出願において開示される屈折率は25℃の温度及び550nmの基準波長に対して表される。
HI層は、当業者によく知られた高屈折率を有する従来の層である。HI層は通常、限定しないがジルコニア(ZrO2)、酸化チタン(TiO2)、アルミナ(Al23)、酸化タンタル(Ta25)、酸化ネオジム(Nd25)、酸化プラセオジム(Pr23)、チタン酸プラセオジム(PrTiO3)、酸化ランタン(La23)、五酸化ニオブ(Nb25)又は酸化イットリウム(Y23)などの1つ以上の無機型酸化物を含む。任意選択的に、HI層はまた、屈折率が上に示した1.60より高い限りシリカ又は低屈折率を有する他の材料を含み得る。好ましい材料としては、TiO2、PrTiO3、ZrO2、Al23、Y23及びその混合物が挙げられる。
LI層はまた、低屈折率を有する従来から周知の層であり、限定しないがシリカ(SiO2)又はシリカとアルミナとの混合物(特にはアルミナドープシリカ)を含み得、後者は干渉フィルタの熱抵抗を増加するのに寄与する。LI層は、LI層全重量と比較して、好適には少なくともシリカ重量比80%、より好適には少なくともシリカ重量比90%を含む層であり、さらに好適にはシリカ層からなる。
任意選択的に、低屈折率層はさらに、結果層の屈折率が1.50より低い限り高屈折率を有する材料を含み得る。
SiO2とAl23の混合物を含むLI層が使用されれば、LI層は好適には、この層内のシリカ+アルミナ全重量と比較して、Al23重量比1~10%、より好適には1~8%、さらに好適には1~5%を含む。
例えば、Al23重量比4%未満でドープされたSiO2層、又はAl23重量比8%でドープされたSiO2層が使用され得る。UMICORE MATERIALS AG社により市販のLIMA(登録商標)(1.48~1.50の屈折率)又はMERCK KGaAにより市販のL5(登録商標)(屈折率1.48、波長500nm)などの市場で入手可能なSiO2/Al23の混合物が使用され得る。
干渉フィルタの外側層は通常、この外側層の全重量と比較して、好適には少なくともシリカ重量比80%、より好適には少なくともシリカ重量比90%(例えばアルミナでドープされたシリカの層)を含むシリカに通常は基づく低屈折率層であり、さらに好適には、シリカの外側層からなる。
好ましい実施形態では、フィルタは、700ナノメートル以下、より好適には600nm以下の合計厚を有する。フィルタ合計厚は通常、200nmより厚い、好適には250nmより厚い。
フィルタが8又は9層を含む干渉フィルタである本発明の特定の実施形態では、スタック合計厚は450nm~600nmであることが好ましい。
フィルタが6又は7層を含む干渉フィルタである本発明の特定の実施形態では、スタック合計厚は、好適には500nm未満、より好適には300nm~500nmの範囲である。
フィルタが4又は5層を含む干渉フィルタである本発明の特定の実施形態では、スタック合計厚は、好適には300nm未満、より好適には200nm~300nmの範囲である。
一般に、HI層は、10nm~100nmの範囲、より好適には80nm以下、さらに好適には70nm以下である物理的厚さを有し、LI層は、10nm~150nm、より好適には135nm以下、さらに好適には120nm以下の物理的厚さを有する。
本発明の眼用レンズはまた帯電防止処理され得る、すなわち、フィルタ内に少なくとも1つの導電層を取り込むおかげで任意のかなりの量の静電気を保持及び/又は発生し得ない。
好適には、酸化インジウム、酸化錫、ITO(酸化インジウムスズ:Indium Tin Oxide)などの導電酸化物の追加層が存在する。この層は、通常は20nm未満、好適には5nm~15nmの厚さを有する。
この層は、酸化ジルコニウム層などの高屈折率を有する層に隣接することが好ましい。
好適には、この導電層はフィルタの最後の低屈折率層(すなわち、空気に最も近い層)の下に位置し、通常はシリカに基づく層である。
本発明の一実施形態では、フィルタは副層上に蒸着される。ここでは、このフィルタ副層はフィルタに属さないということを理解すべきである。
本明細書で使用されるように、フィルタ副層又は粘着層は、フィルタの耐摩耗性及び/又は傷防止などの機械的性質を改善するために、及び/又は基材又は下地被覆に対するその粘着性を促進するために使用される比較的厚い厚さを有する被覆を意味するように意図されている。
その比較的厚い厚さを所与として、特に副層が下地被覆(通常は耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆である)の屈折率又は眼用レンズ基材の屈折率に近い屈折率を有するこのような状況では、副層は通常、副層が眼用レンズ基材上に直接蒸着される場合は、フィルタの光学的濾過活動に参加しない。
副層は、フィルタの耐摩耗性を促進するために十分に厚くなければならないが、副層の性質に応じて、ISO13666:1998規格に定義されISO8980-3規格に従って測定される可視透過率Tvを著しく低減する可能性がある光吸収が発生し得る程度まで厚くないことが好ましい。
この副層の厚さは通常、300nm未満、より好適には200nm未満であり、通常は90nmより厚く、より好適には100nmより厚い。
副層は好適には、副層全重量と比較して、好適には少なくともシリカ重量比80%、より好適には少なくともシリカ重量比90%を含むSiO2ベースの層を含み、さらに好適にはシリカの副層からなる。シリカに基づくこの副層の厚さは通常、300nm未満、好適には200nm未満であり、通常は90nmより厚く、より好適には100nmより厚い。
別の実施形態では、このSiO2ベースの副層は上記所与の比率によるアルミナドープシリカ副層であり、好適にはアルミナでドープされたシリカの層からなる。
特定の実施形態では、副層はSiO2層からなる。
単層型の副層を使用することが好ましい。しかし、副層は、特に、副層と下地被覆(又は、副層が基材上に直接蒸着されれば基材)がそれぞれの屈折率にかなりの差が有る場合、積層(多層)化され得る。これは、通常は耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆である下地被覆又は基材が高屈折率(すなわち、1.55以上、好適には1.57以上の屈折率)を有する場合、特に当てはまる。
このような場合、副層は、90nm~300nmの範囲の厚さを有する層(主層と呼ばれる)に加えて、好適には最大で3つの他の層、より好適には最大で2つの他の層を含み得、これらは任意選択的被覆基材と通常はシリカに基づく層である90~300nm厚の層との間に挿入される。このような追加層は好適には薄層であり、その機能は、副層/下地被膜界面又は界面副層/基材界面のいずれにしろその界面における多重反射を制限することである。
多層副層は好適には、主層に加え、高屈折率と80nm以下、より好適には50nm以下、さらに好適には30nm以下の厚さを有する層を含む。高屈折率を有するこの層は、高屈折率を有する基材又は高屈折率を有する下地被覆のいずれにしろそれに直接接触する。当然、この実施形態は基材(又は下地被覆)が1.55未満の屈折率を有しても使用され得る。
代替案として、副層は、主層と前述の高屈折率層に加え、その上に高屈折率層が蒸着された80nm以下、より好適には50nm以下、さらに好適には30nm以下の厚さを有するSiO2(すなわち、好適には、少なくともシリカ重量比80%を含む)に基づく屈折率が1.55以下、好適には1.52以下、より好適には1.50以下である材料層を含む。このような場合、副層は通常、任意選択的被覆基材上に次の順序で蒸着される25nm厚SiO2層、10nm厚ZrO2又はTa25層、副層主層を含む。
フィルタと任意選択的副層は好適には、以下の方法のいずれかに従って真空下蒸着により蒸着される。i)任意選択的にイオン支援下の蒸着により、ii)イオンビームスパッタ蒸着により、iii)陰極スパッタにより、iv)プラズマ支援気相蒸着により。これらの様々な方法は、“Thin Film Processes”と“Thin Film Processes II”(Vossen & Kern Edition,Academic Press,1978と1991)にそれぞれ記載されている。特に推奨される方法は真空蒸着法である。
フィルタが干渉フィルタである場合、フィルタスタックの層と任意選択的副層のそれぞれの蒸着は好適には、真空下蒸着により行われる。
本発明の特定の実施形態では、眼用レンズは、フィルタを備えた眼用レンズ主面上の2.5%以下の平均視感反射率係数Rvを有する。好適には、平均視感反射率係数Rvは2%以下、さらに好適には1.5%以下である。特に好ましい実施形態では、平均視感反射率係数Rvは0.7%以下、より好適には0.6%以下である。
好ましい実施形態では、眼用レンズは、眼用レンズの両主面のそれぞれの上の2.5%以下の平均視感反射率係数Rvを有する。より好適には、この平均視感反射率係数Rvは0.7%以下である。
本発明の好ましい実施形態では、本発明によるフィルタにより被覆された主面は、本発明の眼用レンズの前主面であり、後主面は、従来の反射防止膜又は好適にはUV域内で効率的な反射防止膜(すなわち、例えばPCT/欧州特許出願公開第2011/072386号明細書に記載されたものなど紫外線をあまり反射しないもの)により被覆される。
ISO13666:1998規格に定義された関数W(λ)により重み付けられた280nm~380nmの範囲の波長に対する眼用レンズ後主面上のUV域内の平均反射率RUVは、30°の入射角と45°の入射角に対して、7%以下、より好適には6%以下、さらに好適には5%以下である。UV域内の平均反射率RUVは次の関係式により定義される。
Figure 0007279112000001
ここで、R(λ)は当該波長における眼用レンズ後主面上のスペクトル反射率であり、W(λ)は太陽分光放射照度Es(λ)と相対的スペクトル効率関数S(λ)の積に等しい重み関数である。
紫外線透過率を計算できるようにするスペクトル関数W(λ)はISO13666:1998規格に定義されている。
UV域内で効率的な反射防止膜は好適には、少なくとも1つの高屈折率層と少なくとも1つの低屈折率層とのスタックを含む。
本発明の別の実施形態では、前後主面の両方は光毒性青色光に対するフィルタを備える。したがって、前主面上に1つと後主面上に他の1つとが形成されるフィルタはこのとき同じであっても異なってもよい。
本発明によるフィルタは裸の基材上に直接蒸着され得る。いくつかの用途では、フィルタを備える眼用レンズ主面は、フィルタをこのような主面上に形成することに先立って1つ以上の機能性被覆により被覆されることが好ましい。光学において古典的に使用されるこれらの機能性被覆は、限定しないが、衝撃耐性プライマー、耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆、偏光被覆、着色被覆であり得る。
一般に、フィルタが形成される基材の前及び/又は後主面は衝撃耐性プライマー、耐摩耗性被覆、及び/又は傷防止被覆により被覆される。
フィルタは耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆上に蒸着されることが好ましい。耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆は、耐摩耗性被覆として古典的に使用される任意の層及び/又は眼用レンズ分野において使用される傷防止被覆であり得る。このような被覆は中でも欧州特許第0614957号明細書に記載されている。
本発明の眼用レンズはまた、フィルタ上に形成されその表面性質を修正することができる被覆、例えば疎水性及び/又は撥油性被覆(汚れ止め「上塗り(top coat)」)及び/又は防雲被覆などを含み得る。このような被覆は中でも米国特許第7678464号明細書に記載されている。これらの被覆は好適には、フィルタの外側層上に蒸着される。それらの厚さは通常10nm以下、好適には1nm~10nm、より好適には1nm~5nmである。
通常、本発明の眼用レンズは、耐衝撃性プライマー層、耐摩耗性層及び/又は傷防止層、本発明によるフィルタ、疎水性及び/又は撥油性被覆により前主面上に連続的に被覆された基材を含む。
本発明の眼用レンズは好適には、眼鏡の眼用レンズ又は眼用レンズ半加工品である。したがって、本発明はさらに、少なくとも1つのこのような眼用レンズを含む眼鏡に関する。
上記眼用レンズは、矯正処置を伴う又は伴わない偏光レンズ又は太陽用着色型レンズであり得る。
光学的物基材の後主面は、耐衝撃性プライマー層、耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆、UV反射防止被覆であってもなくてもよい反射防止膜と、疎水性及び/又は撥油性被覆とにより連続的に被覆され得る。
このようなレンズは、劣化過程、特に加齢黄斑変性症などの退行変性過程に悩む装着者の目を青色光誘発光毒性に対して保護するために特に有利である。
上に述べたような眼用レンズはまた、改善された可視コントラストを装着者に与えるので有利である。
以下の実施例は、非限定的なやり方であるがより詳細に本発明を示す。
1.一般的処理と手順
本発明によるフィルタは、欧州特許第614957号明細書の実施例3に記載のような耐摩耗性被覆で被覆されたORMA(登録商標)レンズ上に蒸着される。
SiO2及びZrO2層を蒸着するための蒸着装置と条件(蒸着速度、圧力)は国際公開第2008/107325号パンフレットに記載されたものである。
2.曲線の計算
本発明によるフィルタのスペクトル反射率曲線は、Thin Film CenterのソフトウェアEssential Mac Leod(version 9.4)からモデル化された。
フィルタの特性とそれらの性質は以下の第3項に記載される。
実施例1と2のフィルタを備える眼用レンズは効果的に作成されスペクトル反射率曲線が測定された。
得られる曲線がモデル化曲線に対応するように制御された。
3.フィルタスタックと性質、スペクトル反射率曲線、結果
実施例1~3で得られた眼用レンズの構造特性と光学性能について以下に詳述する。
上記実施例1~3の前主面への15°の入射角における及び280nm~780nmの範囲の波長に対するスペクトル反射率曲線を図1~図3に示す。これらの図上には比較例C1、C2、C3のスペクトル反射率曲線も示される(下記参照)。
平均反射率係数値は前主面のものである。係数Rm,B及びRvは15°の入射角に対して示される。
Figure 0007279112000002
先の表において、パラメータΔスペクトラル@15°は次の関係式により定義される。Δスペクトラル@15°=[R15°(435nm)-R15°(480nm)]/R15°(435nm)ここでR15°(435nm)とR15°(480nm)はそれぞれ、前主面への15°の入射角に対する435nmと480nmにおける前主面の反射率を表す。
本発明の眼用レンズは、可視域における反射防止性能が損なわれることなく(15°の入射角に対しRv<2.5%)、非常に良好な光毒性青色光反射性(Rm,B>10%)を有するということが観察される。
さらに、実施例1~3で得られた眼用レンズは、顕著な透明度特性、良好な比色中性、摩滅及び傷に対する良好な耐性、表面への機械的応力を伴う熱水浸漬処理に対する良好な耐性を示す。基材に対する被覆粘着性もまた非常に満足できる。
比較例C1、C2、C3
特に半値全幅に関して本発明のフィルタの特性を満たさないフィルタを備える3つの眼用レンズの「抗青色光」性能について以下の表に示す。
本発明によるフィルタ、特に限定された数の層(7層以下、好適には6層以下)を有するフィルタを備える眼用レンズは比較のレンズより良好な視感反射率係数Rvを示すということが観察される。
本発明のフィルタの特性を満たさないフィルタを備える比較例C1、C2、C3のすべての眼用レンズは、特に半値全幅に関して、5%以上の平均青色反射率係数Rm,Bを示すということが観察される。
対照的に、図1~3で分かるように、比較例のどれも以下の眼特性を示さない。
- 435nm未満の波長における最大反射率、
- 80nm以上の半値全幅。
Figure 0007279112000003
さらに、実施例1~3の本発明の眼用レンズの効率について、上記比較例C1、C2、C3と比較して、図4に基づいて考察することができる。
光学系全体の後方反射率BR(λ)と透過率T(λ)(後面上の反射防止Crizal Forte(登録商標)UV(45°の入射に対しRv=0.59%、RUV=3.1%)を有する複葉タイプのORMA(登録商標)レンズの前面上の実施例1、2、3と比較例C1、C2、C3とに対応する青色フィルタによる)は、試験フィルタ毎に、ソフトウェアEssential Mac Leodにより判断された。
計算は、眼用レンズ内で発生する多重反射をすべて考慮する。
青色光誘発傷害(blue light-induced hazard)を評価するために、これらの透過率と反射曲線はISO8980-3国際規格のスペクトル関数WB(λ)を使用して重み付けられる。この関数は、380nm~500nm波長帯域内で積分された太陽輻射関数ES(λ)の青色光傷害関数とスペクトル分布との積から生じる。
Figure 0007279112000004
図4上に表されるのは:
- 横座標として:後主面への45℃の入射角に対する青色光網膜傷害重み関数により重み付けられた後方反射率値。
Figure 0007279112000005
ここで、BR(λ)はレンズ後方反射スペクトル係数であり、
- 縦座標として:青色光網膜傷害重み関数により重み付けられた透過値。この透過値は、前主面への0℃の入射角に対する、この眼用レンズを通過する青~紫範囲(380nm~500nm)内の透過される直接光の部分(%)を表す。
Figure 0007279112000006
ここで、T(λ)は透過率のレンズスペクトル係数である。
測定可能値WB(λ)は、スペクトル太陽輻射ES(λ)と青色光網膜傷害関数B(λ)の積である重み関数である(表1を参照)。
図4では、本発明による眼用レンズの実施例1~3は、同じ数の層に対し、比較例C1、C2とC3と比較して低透過率だけでなく、低後方反射率も示すということが観測される。
したがって、本発明の眼用レンズは、青色光誘発光毒性の結果としての装着者の眼の加齢黄斑変性症などの退行変性過程を防止することができる。
図5は、の前主面への0°と45°入射角に対する実施例3の眼用レンズの380nm~500nmスペクトル反射率曲線を表す。
図を考慮すると、45°におけるスペクトル反射率曲線は、0°におけるスペクトル反射率曲線と比較して短波長の方へ(すなわち濃青色及びUV域へ)シフトされるということに留意すべきである。これは、実施例3の「大フィルタ」の高い角度選択性の図解である。
この変位は、45°の入射角に対する435nmにおける11%に等しい低スペクトル反射率値(R45°(435nm)と略称)をもたらす、すなわち、0°の入射角に対する435nmにおける59.5%に等しいスペクトル反射率値(R(435nm)と略称)よりはるかに小さい。
したがって、ここでは高い値であるパラメータΔ(θ,θ’)値が0.82に等しいということが理解される。これは、本発明による少なくとも1つの「大フィルタ」を備えるすべての眼用レンズに当てはまる。
逆に、そして比較例の表において明らかなように、本発明のフィルタ特性(特に半値全幅)を満たさないフィルタを備える眼用レンズは、光毒性青色光に対して効率的に保護するのに十分に高いパラメータΔ(θ,θ’)を有しない。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様において、
前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(R m,B )、
0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
80ナノメートル以上の半値全幅(FWHM)、
0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[R θ’ (435nm)/R θ (435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.6以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
θ (435nm)は、前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
θ’ (435nm)は、前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表す、眼用レンズである。
第2の態様において、
前記パラメータΔ(θ,θ’)は入射角θ=15°と入射角θ’=45°に対して定義される、第1の態様における眼用レンズである。
第3の態様において、
前記平均青色反射率係数(R m,B )は、10%以上、より好適には20%以上、さらに好適には30%以上である、第1の態様又は第2の態様における眼用レンズである。
第4の態様において、
前記最大反射率は、410nm以下、より好適には400nm以下、さらに好適には390nm以下の波長において観測される、第1の態様~第3の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第5の態様において、
前記半値全幅は、90ナノメートル以上、好適には100ナノメートル以上である、第1の態様~第4の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第6の態様において、
前記半値全幅は、150ナノメートル以下、好適には120ナノメートル以下、より好適には110nm以下である、第1の態様~第5の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第7の態様において、
前記フィルタを備える前記眼用レンズ主要面上の前記平均視感反射率係数(R v )は、2.5%以下、好適には1.5%以下である、第1の態様~第6の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第8の態様において、
前記眼用レンズ主要面のそれぞれの上の前記平均視感反射率係数(R v )は、2.5%以下、好適には1.5%以下である、第1の態様~第6の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第9の態様において、
前記フィルタを備える前記眼用レンズ主要面上の前記平均視感反射率係数(R v )は0.7%以下である、第1の態様~第8の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第10の態様において、
前記フィルタは干渉フィルタである、第1の態様~第9の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第11の態様において、
前記フィルタは、11以下の数の層、好適には2~10層、より好適には4~9層を含む、第10の態様における眼用レンズである。
第12の態様において、
前記フィルタは、700ナノメートル以下、好適には600ナノメートル以下の合計厚を有する、第1の態様~第11の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第13の態様において、
前記比[R 15° (435nm)-R 15° (480nm)]/R 15° (435nm)は0.8以上であり、ここで、R 15° (435nm)とR 15° (480nm)はこの主面への15°の範囲の入射角に対する435nmと480nmとにおける前記フィルタを含む主要面の反射率をそれぞれ表す、第1の態様~第12の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第14の態様において、
15°の入射角に対する前記フィルタを含む前記主面の反射率の最大レベルにおける前記反射率値は、435nmの波長において及び15°の入射角に対する同じ主面の反射率値より好適には少なくとも1.5倍高く、より好適には少なくとも2倍高い、ことを特徴とする第1の態様~第13の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第15の態様において、
前記フィルタは眼用レンズの前主面上に形成される、第1の態様~第14の態様のいずれか1つにおける眼用レンズである。
第16の態様において、
前記眼用レンズ後主面はUV域内で効率的な反射防止被覆を含む、第15の態様における眼用レンズである。
第17の態様において、
前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(R m,B )、
0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
70ナノメートル以上,好適には75nm以上の半値全幅(FWHM)、
0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[R θ’ (435nm)/R θ (435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.5以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
θ (435nm)は前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
θ’ (435nm)は前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
0°~15°の範囲の入射角に対して、関係式Δ スペクトラル =1-[R 0°-15° (480nm)/R 0°-15° (435nm)]により定義されるパラメータΔ スペクトラル であって0.8以上となるようにされたパラメータΔ スペクトラル 、ここで
0°-15° (480nm)は当該入射の480ナノメートル波長における前主面の反射率値を表し、
0°-15° (435nm)は当該入射の435ナノメートル波長における前主面の反射率値を表す、眼用レンズである。
第18の態様において、
前記パラメータΔ(θ,θ’)は入射角θ=15°と入射角θ’=45°に対して定義される、第17の態様における眼用レンズである。
第19の態様において、
パラメータΔ スペクトラル は15°の入射角に対して定義される、第17の態様における眼用レンズである。
第20の態様において、
第1の態様~第19の態様のいずれか1つにおける少なくとも1つの眼用レンズを含む眼鏡である。
第21の態様において、
装着者の視覚認識におけるコントラストを改善するための第1の態様~第19の態様のいずれか1つにおける眼用レンズの使用である。

Claims (25)

  1. 前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
    0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
    0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
    435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
    80ナノメートル以上かつ150ナノメートル以下の半値全幅(FWHM)、
    0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.6以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
    θ(435nm)は、前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    θ’(435nm)は、前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    前記フィルタが酸化チタン(TiOx)(xは0.2~1.5)の吸収層を備えている場合を除く、眼用レンズ。
  2. 前記パラメータΔ(θ,θ’)は入射角θ=15°と入射角θ’=45°に対して定義される、請求項1に記載の眼用レンズ。
  3. 前記平均青色反射率係数(Rm,B)は、10%以上である、請求項1又は2に記載の眼用レンズ。
  4. 前記最大反射率は、410nm以下の波長において観測される、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  5. 前記半値全幅は、90ナノメートル以上である、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  6. 前記半値全幅は、120ナノメートル以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  7. 前記フィルタを備える前記眼用レンズの前記前主面又は前記後主面上の平均視感反射率係数(Rv)は、2.5%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  8. 前記眼用レンズの前記前主面及び前記後主面のそれぞれの上の平均視感反射率係数(Rv)は、2.5%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  9. 前記フィルタを備える前記眼用レンズの前記前主面又は前記後主面上の平均視感反射率係数(Rv)は0.7%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  10. 前記フィルタは干渉フィルタである、請求項1~のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  11. 前記フィルタは、11以下の数の層を含む、請求項1に記載の眼用レンズ。
  12. 前記フィルタは、700ナノメートル以下の合計厚を有する、請求項1~1のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  13. 比[R15°(435nm)-R15°(480nm)]/R15°(435nm)は0.8以上であり、ここで、R15°(435nm)とR15°(480nm)はこの主面への15°の範囲の入射角に対する435nmと480nmとにおける前記フィルタを含む主面の反射率をそれぞれ表す、請求項1~1のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  14. 15°の入射角に対する前記フィルタを含む前記主面の反射率の最大レベルにおける前記反射率値は、435nmの波長において及び15°の入射角に対する同じ主面の反射率値より少なくとも1.5倍高い、ことを特徴とする請求項1~1のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  15. 前記フィルタは眼用レンズの前主面上に形成される、請求項1~1のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  16. 前記フィルタが、少なくとも1つの金属を含む少なくとも1つの導電層を備えかつ1nm以下の厚さを有する反射防止帯電防止被覆である場合を除く、請求項1~1のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  17. 前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
    0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
    0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
    435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
    80ナノメートル以上かつ150ナノメートル以下の半値全幅(FWHM)、
    0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.6以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
    θ(435nm)は前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    θ’(435nm)は前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表す、眼用レンズ。
  18. 前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
    0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
    0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
    435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
    80ナノメートル以上かつ150ナノメートル以下の半値全幅(FWHM)、
    0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.5以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
    θ(435nm)は前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    θ’(435nm)は前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    0°~15°の範囲の入射角に対して、関係式Δスペクトラル=1-[R0°-15°(480nm)/R0°-15°(435nm)]により定義されるパラメータΔスペクトラルであって0.8以上となるようにされたパラメータΔスペクトラル、ここで
    0°-15°(480nm)は入射の480ナノメートル波長における前主面の反射率値を表し、
    0°-15°(435nm)は入射の435ナノメートル波長における前主面の反射率値を表し、
    前記フィルタが酸化チタン(TiOx)(xは0.2~1.5)の吸収層を備えている
    場合を除く、眼用レンズ。
  19. 前記パラメータΔ(θ,θ’)は入射角θ=15°と入射角θ’=45°に対して定義される、請求項1に記載の眼用レンズ。
  20. パラメータΔスペクトラルは15°の入射角に対して定義される、請求項1に記載の眼用レンズ。
  21. 前記平均青色反射率係数(Rm,B)は、10%以上である、請求項1~2のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  22. 前記最大反射率は、350nm以の波長において観測される、請求項1~2のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  23. 前記半値全幅は、120ナノメートル以下である、請求項1~2のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  24. 前記フィルタが、少なくとも1つの金属を含む少なくとも1つの導電層を備えかつ1nm以下の厚さを有する反射防止帯電防止被覆である場合を除く、請求項1~2のいずれか一項に記載の眼用レンズ。
  25. 前主面と後主面とを有し、前記両主面の少なくとも一方がフィルタを含み、以下の特性を有する前記フィルタを含む前記主面を提供する眼用レンズであって、
    0°~15°の範囲の入射角に対して5%以上である、420ナノメートル~450ナノメートルの波長域内の平均青色反射率係数(Rm,B)、
    0°~15°の範囲の入射角に対して以下の特性を有するスペクトル反射率曲線、
    435ナノメートル未満の波長において最大反射率、
    70ナノメートル以上かつ150ナノメートル以下の半値全幅(FWHM)、
    0°~15°の範囲の入射角θと30°~45°の範囲の入射角θ’に対して、関係式Δ(θ,θ’)=1-[Rθ’(435nm)/Rθ(435nm)]により定義されるパラメータΔ(θ,θ’)であって0.5以上となるようにされたパラメータΔ(θ,θ’)、ここで、
    θ(435nm)は前記入射角θに対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    θ’(435nm)は前記入射角θ’に対する435ナノメートル波長における前記フィルタを含む主面の反射率値を表し、
    0°~15°の範囲の入射角に対して、関係式Δスペクトラル=1-[R0°-15°(480nm)/R0°-15°(435nm)]により定義されるパラメータΔスペクトラルであって0.8以上となるようにされたパラメータΔスペクトラル、ここで
    0°-15°(480nm)は入射の480ナノメートル波長における前主面の反射率値を表し、
    0°-15°(435nm)は入入射の435ナノメートル波長における前主面の反射率値を表す、眼用レンズ。
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