JP7278732B2 - 通信装置、制御方法、分散アンテナシステム及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信装置、制御方法、分散アンテナシステム及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、通信装置、制御方法、分散アンテナシステム及びコンピュータプログラムに関する。
無線通信システムの一形態として分散アンテナシステム(DAS:Distributed Antenna Systems)がある。DASにおいて送受信の切り替えを実施するためには、アップリンク信号(以下「UL信号」という。)又はダウンリンク信号(以下「DL信号」という。)の先頭を検出する必要がある。信号の先頭を正確に検出することができれば、UL信号とDL信号との間のガード時間が短い信号であっても通信品質を低下させることなく伝送することが可能となる。しかしながら、従来のDASでは、UL信号又はDL信号の先頭を、装置の構成を複雑化することなく、かつ高精度に検出することが難しい場合があった。
特表2011-525781号公報 特表2018-512012号公報 特表2009-532945号公報
本発明が解決しようとする課題は、時分割多重方式で伝送されるUL信号とDL信号との切り替わりを精度良く検出することができる通信装置、制御方法、分散アンテナシステム及びコンピュータプログラムを提供することである。
実施形態の通信装置は、基地局に接続された親局装置と、前記基地局と通信する端末装置と前記親局装置との間で信号を中継する1つ以上の子局装置と、を備える分散アンテナシステムにおいて前記親局装置又は前記子局装置として機能する通信装置であって、受信部と、自己相関取得部と、同期部と、切り替え部と、を持つ。受信部は、時分割多重方式で送信された信号を受信する。自己相関取得部は、前記受信信号の自己相関値を取得する。同期部は、前記自己相関値に基づいて前記受信信号に含まれるシンボル先頭を検出する。切り替え部は、前記シンボル先頭の検出結果に基づいて、自装置における上り信号の伝送動作と下り信号の伝送動作との切り替えを行う。さらに、前記同期部は、所定の閾値以上の自己相関値を持つ複数のシンボル先頭候補のうち、最も早く受信された第1シンボル先頭候補と、最大の自己相関値を持つ第2シンボル先頭候補と、の受信状況に基づいて前記シンボル先頭を確定する。
第1の実施形態の分散アンテナシステム100の概略を示す図。 第1の実施形態における親局装置1の機能構成の具体例を示す図。 第1の実施形態における制御部8の機能構成の具体例を示す図。 第1の実施形態における基地局同期部82の機能構成の具体例を示す図。 第1の実施形態における切り替えタイミング生成部83の機能構成の具体例を示す図。 第1の実施形態における切り替えタイミング生成部83の構成例を示す図。 第1の実施形態の分散アンテナシステム100において親局装置1が基地局5のTDDに応じてUL処理とDL処理との切り替えタイミングを決定する処理の具体例を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるシンボル先頭検出の具体例を示す図。 第1の実施形態において基地局5が出力する信号の一例を示す図。 第1の実施形態において基地局5が出力する信号の一例を示す図。 第1の実施形態におけるシンボル先頭検出処理の具体例を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるシンボル先頭判定処理の具体例を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるシンボル先頭確定処理の具体例を示すフローチャート。 第1の実施形態における同期はずれ確定処理の具体例を示すフローチャート。 第1の実施形態における制御部8の変形例を示す図。 第2の実施形態における制御部8aの機能構成の具体例を示す図。 第3の実施形態における切り替えタイミング生成部83bの機能構成の具体例を示す図。 第3の実施形態においてLTEのラジオフレームの第1の具体例を示す図。 第3の実施形態においてTDDのコンフィグ3に基づくラジオフレームの具体例を示す図。
以下、実施形態の通信装置、制御方法、分散アンテナシステム及びコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の分散アンテナシステム100の概略を示す図である。分散アンテナシステム100は、親局装置1(MU)、中継装置2(HU)、子局装置3(RU)、及びこれらを接続する伝送路4を備える。親局装置1は、分散アンテナシステム100の内部で複数の子局装置3に接続される。図1に示すように、親局装置1には、中継装置2を経由して複数の子局装置3が接続されてもよいし、直接的に複数の子局装置3が接続されてもよい。また、図1に示すように中継装置2が縦続接続されてもよい。
親局装置1は、基地局5と同軸ケーブルで接続され、基地局5との間で無線信号を送受信する。ここでいう無線信号とは、端末装置6に送信される無線通信帯域の信号である。親局装置1は、基地局5から受信した無線信号を中継装置2又は子局装置3に中継するとともに、中継装置2又は子局装置3から受信した無線信号を基地局5に中継する。
子局装置3は、端末装置6と無線通信するためのアンテナ7と有線ケーブルで接続され、このアンテナ7を介して端末装置6との間で無線信号を送受信する。子局装置3は、端末装置6から受信した無線信号を親局装置1又は中継装置2に中継するとともに、親局装置1又は中継装置2から受信した無線信号を端末装置6に中継する。
このような構成を持つ分散アンテナシステム100によれば、電波が直接的に届かない無線端末と基地局5とを接続することが可能となり、基地局5がカバーする移動体通信網の通信可能範囲を拡大することができる。例えば、分散アンテナシステム100は、3G(3rd Generation)や4G(4th Generation)等の移動体通信網に適用可能である。
一方で、従来の移動体通信では上り通信と下り通信とが所定の期間ごとに切り替わりながら行われるTDD(Time Division Duplex:時分割複信)方式がある。そのため、分散アンテナシステム100を移動体通信網に適用する場合、分散アンテナシステム100は、この切り替わりを検知してDL処理とUL処理とを適切に切り替える必要がある。このため、通信品質を低下させることなく移動体通信網の通信可能範囲を拡大するためには、上り通信と下り通信との切り替わりを正確に検知する必要がある。このような規格上の仕様は、従来の4G等の移動体通信網に限らず、現在検討中の次世代通信規格である5G等でも同ようになると考えられる。
具体的には、上り通信から下り通信への切り替わりはDL信号の先頭が受信されたことをもって検知することができる。同様に、下り通信から上り通信への切り替わりはDL信号の末尾が受信されたことをもって検知することができる。そのため、DL信号とUL信号との間のガード時間が長いほど、上り通信と下り通信との切り替わりをより正確に検知することができる。
しかしながら、将来的に通信速度の向上が実現されていく中で、UL信号とDL信号との間のガード時間は徐々に短くされていくことが考えられる。そのため、ガード時間が短い状況でも、上り通信と下り通信との切り替わりを正確に検知する方法の確立が望まれている。実施形態の分散アンテナシステム100は、以下に説明する各構成を備えることにより上記の各課題を解決するものである。
なお、以下では、基地局5から端末装置6に向かう通信の方向を下り方向(ダウンリンク)とし、その逆方向を上り方向(アップリンク)とする。また、これに対応して、下り方向に伝送される信号を「DL信号」といい、上り方向に伝送される信号を「UL信号」という。
さらに、フレームの態様で伝送される下り信号を「下りフレーム」といい、フレームの態様で伝送される上り信号を「上りフレーム」という。また、ある装置に関して上り方向側を「上位」といい、下り方向側を「下位」という場合がある。また、これに対応して、ある装置の上位側に接続されている装置を「上位装置」といい、下位側に接続されている装置を「下位装置」という場合がある。
例えば、親局装置1は中継装置2及び子局装置3の上位装置であり、中継装置2は子局装置3の上位装置である。一方、これとは逆に、中継装置2及び子局装置3は親局装置1の下位装置であり、子局装置3は親局装置1及び中継装置2の下位装置である。
図2は、第1の実施形態における親局装置1の機能構成の具体例を示す図である。親局装置1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。親局装置1は、プログラムの実行によって上位側入出力部11、下位側入出力部12、ダウンリンク処理部13、アップリンク処理部14及び制御部8を備える装置として機能する。なお、親局装置1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
上位側入出力部11は、親局装置1の上位装置との間で無線信号を入出力する通信インタフェースである。具体的には、上位側入出力部11は、基地局5との間で同軸ケーブルを介して無線信号を入出力する通信インタフェースである。上位側入出力部11は、基地局5から受信したDL信号をダウンリンク処理部13に出力し、アップリンク処理部14から入力したUL信号を基地局5に出力する。
下位側入出力部12は、親局装置1の下位装置との間で無線信号を入出力する通信インタフェースである。具体的には、下位側入出力部12は、子局装置3との間で無線信号を入出力する通信インタフェースである。下位側入出力部12は、子局装置3から受信したUL信号をアップリンク処理部14に出力し、ダウンリンク処理部13から入力したDL信号を子局装置3に出力する。
ダウンリンク処理部13は、親局装置1が上位装置から受信したDL信号を下位装置に出力する処理(以下「DL処理」という。)を実行する。具体的には、親局装置1のDL処理には、基地局5から受信されたDL信号に対するAD(Analog to Digital)変換処理や、デジタル信号をフレームに対応づけるマッピング処理などが含まれる。ダウンリンク処理部13は、DL処理においてDL信号が対応づけられた下りフレームを下位側入出力部12に出力する。
アップリンク処理部14は、親局装置1が下位装置から受信したUL信号を上位装置に出力する処理(以下「UL処理」という。)を実行する。具体的には、親局装置1のUL処理には、中継装置2又は子局装置3から受信された上りフレームからUL信号を取得するデマッピング処理や、デマッピング処理によって取得されたUL信号に対するDA(Digital to Analog)変換処理などが含まれる。アップリンク処理部14は、UL処理においてアナログ信号に変換されたUL信号を上位側入出力部11に出力する。
制御部8は、親局装置1における上り通信と下り通信とを切り替える機能を有する。具体的には、制御部8は、上り通信と下り通信との切り替わりを検知する機能を有し、上り通信と下り通信との切り替わりを検知したタイミングで、DL処理とUL処理と(伝送動作)を切り替える。
図3及び図4は、第1の実施形態における制御部8の機能構成の具体例を示す図である。制御部8は、自己相関値算出部81、基地局同期部82、切り替えタイミング生成部83及び切り替え部84を備える。
自己相関値算出部81(自己相関取得部の一例)は、親局装置1が下り通信期間中に基地局5から受信するDL信号の自己相関値を算出する。具体的には、自己相関値算出部81は、過去の受信信号を所定期間蓄積するための記憶部(図示せず)を備え、直近に受信されたDL信号と、それ以前(例えば過去1シンボル時間の間)に受信されたDL信号との相関値を算出する。自己相関値算出部81は、下り通信期間中に連続的に受信されるDL信号を所定の周期でサンプリングし、サンプリングした各DL信号について自己相関値を算出する。自己相関値算出部81は、算出した各自己相関値を基地局同期部82に順次出力する。
基地局同期部82は、自己相関値算出部81が出力するDL信号の自己相関値に基づいて、基地局5が送信したDL信号に含まれるシンボルの先頭(以下「シンボル先頭」という。)を検出することにより、基地局5の上り通信又は下り通信のタイミングに同期する。具体的には、基地局同期部82は、図4に示すように、シンボル先頭候補検出部821、シンボル先頭同期部822、期間推定部823を備える。
シンボル先頭候補検出部821は、自己相関値算出部81から順次入力する自己相関値に基づいて、シンボル先頭である可能性の高い信号(以下「シンボル先頭候補」という。)が受信されたことを検知する。具体的には、シンボル先頭候補検出部821は、入力する自己相関値を順次閾値と比較し、閾値以上の値を持つ自己相関値が検出された場合に、シンボル先頭候補が受信されたと判定する。シンボル先頭候補検出部821は、シンボル先頭候補が受信されたことを検知すると、その旨をシンボル先頭同期部822に通知する。
シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭候補検出部821から順次通知されるシンボル先頭候補の検出結果に基づいて、基地局5によるDL信号の送信タイミングに同期する。具体的には、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭候補の受信状況に基づいてシンボル先頭の受信タイミングを確定するとともに、シンボル先頭候補の受信状況に基づいて確定済みの受信タイミングと実際の受信タイミングと乖離を検出する。この乖離は一般に「同期はずれ」と呼ばれる。
基地局5が1シンボルごとに信号を送信する場合、あるシンボル先頭の受信タイミングを確定することは、確定した受信タイミングに基づいて、その後に送信されるシンボル先頭の受信タイミングを推定可能である、ということである。また、シンボル先頭の受信タイミングを推定可能であるということは、所定時間ごとに交互に繰り返される上り通信期間(以下「UL期間」という。)及び下り通信期間(以下「DL期間」という。)を推定可能である、ということである。
さらに、UL期間及びDL期間を推定可能であるということは、所定の時間で切り替えられる上り通信と下り通信との切り替わりのタイミング(以下「切り替えタイミング」という。)を推定可能である、ということである。シンボル先頭同期部822は、後段の期間推定部823がDL期間及びUL期間の推定に用いるシンボル先頭の受信タイミングを確定するものであり、その確定状況をシンボル先頭確定フラグで管理する。
シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭を確定したタイミングでシンボル先頭確定フラグをオン状態に更新し、シンボル先頭の受信タイミングが確定済みの受信タイミングから所定時間以上ずれたことを検知したタイミングでシンボル先頭確定フラグをOFF状態に変更する。
期間推定部823は、シンボル先頭同期部822によって確定されたシンボル先頭の受信タイミングに基づいて、その後に訪れるUL期間又はDL期間を推定する。期間推定部823は、推定したUL期間又はDL期間を切り替えタイミング生成部83に出力する。
切り替えタイミング生成部83は、基地局同期部82によって推定されたUL期間又はDL期間に基づいて、UL処理とDL処理との切り替えタイミングを通知する。具体的には、切り替えタイミング生成部83は、推定されたUL期間又はDL期間の開始タイミングを通知する。開始タイミングは、UL期間又はDL期間の開始時刻として通知されてもよいし、現在時刻からの経過時間として通知されてもよい。また、開始タイミングの通知は、開始タイミングの到来を通知するものであってもよい。
図5は、第1の実施形態における切り替えタイミング生成部83の機能構成の具体例を示す図である。切り替えタイミング生成部83は、DL期間カウント部831、UL期間カウント部832及び切り替え制御部833を備える。DL期間カウント部831は、期間推定部823によって推定されたDL期間の入力に応じて計時を開始し、計測値がDL期間の推定値に一致したタイミングで切り替え制御部833に通知する。同様に、UL期間カウント部832は、期間推定部823によって推定されたUL期間の入力に応じて計時を開始し、計測値がUL期間の推定値に一致したタイミングで切り替え制御部833に通知する。
切り替え制御部833は、DL期間カウント部831及びUL期間カウント部832の通知と、シンボル先頭確定フラグの値とに基づいて切り替え部84を制御する。具体的には、切り替え制御部833は、DL期間及びUL期間の推定値に基づいてその切り替わりのタイミングを生成して切り替え部84に通知する。また、切り替え制御部833は、シンボル先頭確定フラグが示すシンボル先頭の確定状況(ON:確定済み、OFF:未確定)に応じて切り替えタイミングの通知又は非通知を切り替える。これにより、シンボル先頭が確定しているタイミングでのみUL処理とDL処理との切り替えを行い、不要な電波が子局装置3から出力されることを抑制することができる。
図6は、第1の実施形態における切り替えタイミング生成部83の構成例を示す図である。例えば、第1の具体例の切り替えタイミング生成部83は、図6(A)~図6(C)に示すように、第1カウンタ834、第2カウンタ835及びSRフリップフロップ836を備える。第1カウンタ834はDL期間カウント部831の具体例であり、第2カウンタ835はUL期間カウント部832の具体例であり、SRフリップフロップ836は切り替え制御部833の具体例である。
第1カウンタ834は、期間推定部823からDL期間の推定値を入力して計時を開始し、カウント値がDL期間の推定値に一致した場合にSRフリップフロップ836にセット信号(Set)を出力する。同様に、第2カウンタ835は、期間推定部823からUL期間の推定値を入力して計時を開始し、カウント値がUL期間の推定値に一致した場合にSRフリップフロップ836にリセット信号(Res)を出力する。
SRフリップフロップ836が、第1カウンタ834によるセット信号の入力、及び第2カウンタ835によるリセット信号の入力に応じてセット動作及びリセット動作を行うことにより、切り替えタイミング生成部83は、DL処理とUL処理との切り替えタイミングを通知する信号を切り替え部84に出力することができる。また、SRフリップフロップ836は、シンボル先頭同期部822からシンボル先頭の確定有無を示す信号を入力し、この信号の入力に応じて自身を活性化又は非活性化する。
なお、各カウンタには、図6(A)のようにシンボル先頭の受信タイミングとは独立したクロックが入力されてもよいし、図6(B)のようにシンボル先頭の受信タイミング(又は検出タイミング)に同期したクロックが入力されてもよい。また、図6(C)のように、シンボル先頭の受信タイミング(又は検出タイミング)に同期したクロックは、PLL(Phase Locked Loop)837によって生成されてもよい。
また、切り替えタイミング生成部83は、図6(D)に示すように、シンボル先頭の検出タイミングを示すパルスと、シンボル先頭が確定されたことを示す信号とを入力し、これらの信号に基づいて、DL処理とUL処理との切り替えタイミングを示す信号を出力するように構成されてもよい。この場合、例えば、切り替えタイミング生成部83には、ワンショットトリガ838を用いることができる。シンボル先頭が未確定の状態では、ワンショットトリガ838を不活性化することでDL処理とUL処理との切り替えを抑制することができる。また、ワンショットトリガ838の時定数を適切な時間に設定することで、入力パルスが無い期間をUL期間として切り替え部84を制御することも可能である。
切り替え部84は、切り替えタイミング生成部83から通知された切り替えタイミングにおいて、UL処理とDL処理との切り替えを行う。
図7は、第1の実施形態の分散アンテナシステム100において親局装置1が基地局5のTDDに応じてUL処理とDL処理との切り替えタイミングを決定する処理の具体例を示すフローチャートである。ここで、親局装置1は、UL処理又はDL処理のいずれかを実行中であり、DL信号又はUL信号のいずれかの無線信号を受信中であるものとする。このとき、まず、自己相関値算出部81が、上位側入出力部11から受信信号を取得し(ステップS1)、取得した受信信号の自己相関値を算出する(ステップS2)。
続いて、基地局同期部82が、自己相関値算出部81によって算出された受信信号の自己相関値に基づいて無線信号のシンボル先頭を検出するシンボル先頭検出処理を実行する(ステップS3)。
続いて、切り替えタイミング生成部83が、基地局同期部82によって検出されたシンボル先頭の受信時刻に基づいて、UL処理とDL処理とを切り替える時刻(以下「切り替え時刻」という。)を決定し(ステップS4)、決定した切り替え時刻を切り替え部84に通知する。
制御部8は、上記のステップS1~S4を、親局装置1の受信信号の先頭から順に繰り返し実行することにより無線信号のシンボル先頭を検出し、検出したシンボル先頭の受信タイミングに基づいて、所定数のシンボルごとに切り替えられる上り通信と下り通信との切り替わりに応じてUL処理とDL処理とを切り替るタイミングを決定することができる。
図8は、第1の実施形態におけるシンボル先頭検出の具体例を示す図である。OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に基づく移動体通信では、図8に示すように、各シンボルの先頭にCP(Cyclic Prefix:巡回プレフィックス)と呼ばれるガード時間が挿入される。このCPは、自身が付加されたシンボルの末尾の信号と同じ信号であるため、受信信号の自己相関値を観測することによって各シンボルの先頭を識別することができる。例えば、図8で時刻t1において受信が開始されるシンボルSのCPは、時間a(=1シンボル時間-1CP時間)の経過後に受信が開始されるシンボル末尾の信号と高い相関を示すことになる。すなわち、この場合、自己相関値算出部81は、当該CPの受信が開始された時刻t1にて高い自己相関値を出力し、時刻t1から次のCPの受信が開始される時刻t3までの期間において低い自己相関値を出力することになる。また、CPは1シンボルごとに繰り返し受信されるため、理想的には自己相関値算出部81は、時刻t1から時刻t3までに示されるパターンの繰り返しで自己相関値を出力することになる。
すなわち、このような方法でシンボル先頭を検出する場合、少なくとも1シンボル分の受信信号が必要になる。そのため、自己相関値算出部81は、少なくとも1シンボル分の受信信号を上位側入出力部11から順次取得する。なお、シンボル先頭の検出は必ずしも1シンボルごとに行われる必要はない。自己相関値算出部81は、複数シンボル分の受信信号を一度に取得し、複数のシンボル先頭の検出を一度に行うように構成されてもよい。
図9及び図10は、第1の実施形態において基地局5が出力する信号の一例を示す図である。図9(A)はTDD方式のLTEのテスト信号であるE-TM3.1信号の一部を示し、図9(B)は図9(A)に示すE-TM3.1信号について算出された自己相関値の出力を示す。図9(A)は、前半のDL期間において9つのシンボルを送信し、後半のUL期間においてシンボルを送信しないE-TM3.1信号の例を示している。このように、E-TM3.1信号では、DL期間において強い自己相関が現れ、信号の無いUL期間においては強い自己相関が現れないことが分かる。
このように、受信信号の自己相関値を算出することで、シンボル先頭が受信されたことを検出することができる。また、この検出結果に基づいてDL処理とUL処理との切り替え時刻を予測することができる。一般に、OFDMでは、このような自己相関値に基づくシンボル先頭の検出が行われた後にFFT(Fast Fourier Transform)による信号の復号が行われる。なお、全てのOFMD信号が図9(B)のように明確なシンボル先頭を示すものであればよいが、LTE信号のテスト信号の1つであるE-TM2では次の図10に示すとおりシンボル先頭の検出が困難である。
図10(A)はE-TM2信号の一部を示し、図10(B)は図10(A)に示すE-TM2信号について算出された自己相関値の出力を示す。このようにE-TM2信号は、シンボル先頭以外においても強い自己相関が現れることがあるため、自己相関値だけでシンボル先頭を正しく検出することは難しい。この場合、ラジオフレームの同期に用いられるPSS信号やSSS信号を復号することでシンボル先頭を検出することは可能であるが、これにはFFTを行うための演算リソースが必要となる。第1の実施形態における親局装置1は、上記のシンボル先頭検出処理を行うことにより、E-TM2信号のようにシンボル先頭以外においても強い自己相関を持つ信号についても、FFTを行うことなくシンボル先頭を検出することができる。
図11は、第1の実施形態におけるシンボル先頭検出処理の具体例を示すフローチャートである。まず、シンボル先頭候補検出部821が、基地局同期部82に入力された自己相関値に閾値以上の値を持つものが含まれているか否かを判定する(ステップS11)ことにより、シンボル先頭候補が受信されたことを検知する。
ここで、基地局同期部82に入力された自己相関値に閾値以上の値を持つ自己相関値が含まれている場合(ステップS11-YES)、すなわちシンボル先頭候補が受信された場合、シンボル先頭同期部822が、受信されたシンボル先頭候補をシンボル先頭として確定するか否かを判定するシンボル先頭判定処理を実行する(ステップS12)。シンボル先頭判定処理では、シンボル先頭の確定状況を示すシンボル先頭確定フラグがシンボル先頭の確定状況に応じて更新される。本実施形態では、シンボル先頭確定フラグはON又はOFFのいずれかの値をとり、ONでシンボル先頭が確定済みであることを示し、OFFでシンボル先頭が未確定であることを示すものとする。
続いて、期間推定部823が、シンボル先頭確定フラグを参照し、シンボル先頭が確定済みであるか否かを判定する(ステップS13)。シンボル先頭が確定済みである場合(ステップS13-YES)、期間推定部823がDL期間を確定する(ステップS14)とともに、そのDL期間の後に訪れるUL期間を推定する(ステップS15)。ここで、DL期間の確定とは、現在のDL期間の終了タイミングを受信信号の観測又は推定によって決定することを意味する。一方、UL期間の開始タイミングはDL期間の終了タイミングに応じて定まり、UL期間の長さは通信規格や設定等によって予め決まっている。そのため、DL期間の終了タイミングが確定されれば、その終了タイミングに基づいてUL期間を推定することができる。
例えば、期間推定部823は、過去に確定されたシンボル先頭の受信タイミングに基づいてDL期間の終了タイミングを推定してもよい。また、例えば、期間推定部823は、自己相関値算出部81が出力を監視し、閾値以上の自己相関値が連続して観測されなくなったタイミングをDL期間の終了タイミングと判定してもよい。
続いて、切り替えタイミング生成部83が、期間推定部823によって推定されたUL期間に基づいて、UL処理からDL処理への切り替え時刻を決定する。具体的には、切り替えタイミング生成部83は、推定されたUL期間の終了タイミング、又はその終了タイミングから所定のガード時間が経過したタイミングを次のDL期間の開始タイミングとして推定する。切り替えタイミング生成部83は、推定したDL期間の開始タイミングを切り替え部84に通知する。そして、切り替え部84が通知された開始タイミングにおいてUL処理をDL処理に切り替えることにより、親局装置1は基地局5のTDDに応じてUL処理をDL処理に切り替えることができる。
一方、ステップS11において、基地局同期部82に入力された自己相関値に閾値以上の値を持つ自己相関値が含まれていない場合(ステップS11-NO)、すなわちシンボル先頭候補が受信されていない場合、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭確定フラグを参照し、シンボル先頭が確定済みであるか否かを判定する(ステップS17)。
ここで、シンボル先頭が確定されており、かつ基地局同期部82に入力された自己相関値に閾値以上の値を持つ自己相関値が含まれていない状況とは、シンボル先頭が確定された後にDL期間からUL期間に切り替わった状況を意味する。そのため、ステップS17においてシンボル先頭が確定済みである場合(ステップS17-YES)、期間推定部823はUL期間を確定する(ステップS18)とともに、そのUL期間の後に訪れるDL期間を推定する(ステップS19)。
ここで、UL期間の確定とは、現在のUL期間の終了タイミングを受信信号の観測又は推定によって決定することを意味する。一方、DL期間の開始タイミングはUL期間の終了タイミングに応じて定まり、DL期間の長さは通信規格や設定等によって予め決まっている。そのため、UL期間の終了タイミングが確定されれば、その終了タイミングに基づいてDL期間を推定することができる。
例えば、期間推定部823は、直近で確定されたシンボル先頭の受信タイミングに基づいてUL期間の終了タイミングを推定してもよい。また、例えば、期間推定部823は、自己相関値算出部81が出力を監視し、閾値以上の自己相関値が連続して観測され始めたタイミングをUL期間の終了タイミングと判定してもよい。
続いて、切り替えタイミング生成部83が、期間推定部823によって推定されたDL期間に基づいて、UL処理からDL処理への切り替え時刻を決定する。具体的には、切り替えタイミング生成部83は、推定されたDL期間の開始タイミングを切り替え時刻として決定する。制御部8は、このように推定された切り替え時刻においてDL処理を開始させることにより、基地局5におけるTDDの切り替えタイミングに同期してUL処理をDL処理に切り替えることができる。
続いて、ステップS16では、シンボル先頭同期部822が、次のシンボル先頭の受信時刻T3を推定する。具体的には、ステップS13-YESの場合には、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭判定処理(ステップS12)において確定されたシンボル先頭の受信時刻T2に1シンボル時間を加えた時刻をT3としてもよい。
一方、ステップS17-YESの場合には、シンボル先頭同期部822は、時刻T2に1シンボル時間、又はその整数倍を加えた時刻をT3としてもよいし、ステップS19で推定した次のDL期間の開始時刻をT3としてもよい。また、この場合、シンボル先頭同期部822は、1つ前のサイクルで推定された時刻T3(すなわちT3の現在値)に1シンボル時間、又は、その整数倍を加えた時刻を次のT3としてもよい。
また、ステップS13-NO又はS17-NOの場合には、シンボル先頭同期部822は、現在の時刻にランダムな時間を加えた時刻をT3としてもよい。
図12は、第1の実施形態におけるシンボル先頭判定処理の具体例を示すフローチャートである。まず、シンボル先頭同期部822が、受信されたシンボル先頭候補の受信時刻のうち、最も早い時刻をT1とする(ステップS21)。
続いて、シンボル先頭同期部822は、時刻T1から時刻(T1+Δt)までに受信されたシンボル先頭候補のうち最大の自己相関値を持つものが受信された時刻をT2とする(ステップS22)。これはすなわち、シンボル先頭同期部822が、時刻T1から時刻(T1+Δt)までに受信されたシンボル先頭候補の中から、最もシンボル先頭らしいシンボル先頭候補を選択することに相当する。
続いて、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭確定フラグを参照し、シンボル先頭が確定済みであるか否かを判定する(ステップS23)。この処理は、図11のフローチャートにおけるステップS13やS17と同様である。
シンボル先頭が確定されていない場合(ステップS23-NO)、シンボル先頭同期部822はシンボル先頭確定処理を実行する(ステップS24)。シンボル先頭確定処理では、シンボル先頭候補の受信状況に基づいてシンボル先頭を確定するか否かが判定され、その判定結果に応じてシンボル先頭確定フラグがOFFからONに更新される。
一方、シンボル先頭が確定済みである場合(ステップS23-YES)、シンボル先頭同期部822は同期はずれ確定処理を実行する(ステップS25)。具体的には、シンボル先頭同期部822は、同期はずれ確定処理において、確定済みのシンボル先頭に同期はずれが生じているか否かを判定し、その判定結果に応じてシンボル先頭確定フラグをONからOFFに更新する。
図13は、第1の実施形態におけるシンボル先頭確定処理の具体例を示すフローチャートである。まず、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭検出処理のステップS16において推定された時刻T3と、シンボル先頭判定処理のステップS22において検出された時刻T2との差が予め定められた所定の時間ΔT1以下であるか否かを判定する(ステップS31)。
時刻T3と時刻T2との差がΔT1以下でない場合(ステップS31-NO)、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭の仮確定に連続して成功した回数(以下「仮確定成功回数」という。)を0にリセットする(ステップS32)。ここで、シンボル先頭の仮確定に成功するということは、あるシンボル先頭候補に続けて所定時間(ここではΔT1)以内に次のシンボル先頭候補が受信された、ということである。本実施形態では、シンボルの誤確定を抑制するために、シンボル先頭の仮確定が連続して所定回数成功した場合にシンボル先頭が確定される。つまり、ステップS32は、シンボル先頭の仮確定が連続して所定回数成功しなかった場合に、それまでに成功した仮確定の実績を破棄し、仮確定したシンボル先頭候補をシンボル先頭として確定しないことを決定するものである。
一方、時刻T3と時刻T2との差がΔT1以下である場合(ステップS31-YES)、シンボル先頭同期部822は、時刻T3に受信されたシンボル先頭候補をシンボル先頭として仮確定し、仮確定成功回数に1を加算する(ステップS33)。
続いて、シンボル先頭同期部822は、仮確定成功回数が閾値N1以上であるか否かを判定する(ステップS34)。仮確定成功回数が閾値未満である場合(ステップS34-NO)、シンボル先頭の確定に必要な回数の仮確定が行われていないため、シンボル先頭同期部822はシンボル先頭確定処理を終了する。一方、仮確定成功回数が閾値以上である場合(ステップS34-YES)、シンボル先頭同期部822は仮確定したシンボル先頭候補をシンボル先頭として確定する(ステップS35)。シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭の確定に応じてシンボル先頭確定フラグをOFFからONに更新するとともに、シンボル先頭の確定に連続して失敗した回数(以下「確定失敗回数」という。)を0にリセットする(ステップS36)。確定失敗回数は、次の図14に示す同期はずれ確定処理において、確定済みのシンボル先頭の同期はずれを確定する際に参照される。
図14は、第1の実施形態における同期はずれ確定処理の具体例を示すフローチャートである。まず、シンボル先頭同期部822は、シンボル先頭検出処理のステップS16において推定された時刻T3と、シンボル先頭判定処理のステップS22において取得されたシンボル先頭時刻T2と、の差が予め定められた所定の時間ΔT2以下であるか否かを判定する(ステップS41)。
時刻T3と時刻T2との差がΔT2以下である場合(ステップS41-YES)、シンボル先頭同期部822は、確定失敗回数を0にリセットする(ステップS42)。ここで、シンボル先頭の確定に失敗するということは、あるシンボル先頭候補に続けて所定時間(ここではΔT2)以内に次のシンボル先頭候補が受信されなかったということである。本実施形態では、同期はずれの誤判定を抑制するために、シンボル先頭の確定が連続して所定回数失敗した場合に同期はずれが確定される。つまり、ステップS42は、シンボル先頭の確定が成功した場合に、それまでにシンボル先頭の確定に失敗した実績を破棄し、確定済みのシンボル先頭が同期はずれしていないことを決定するものである。
一方、時刻T3と時刻T2との差がΔT2以下でない場合(ステップS41-NO)、シンボル先頭同期部822は、時刻T2までに連続して受信されたシンボル先頭候補をシンボル先頭でないと決定し、確定失敗回数に1を加算する(ステップS43)。
続いて、シンボル先頭同期部822は、確定失敗回数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS44)。確定失敗回数が閾値未満である場合(ステップS44-NO)、シンボル先頭同期部822は、同期はずれの確定に必要な回数の確定失敗が発生していないため、同期はずれ確定処理を終了する。一方、確定失敗回数が閾値N2以上である場合(ステップS44-YES)、シンボル先頭同期部822は確定済みのシンボル先頭の同期はずれを確定する(ステップS45)。シンボル先頭同期部822は、同期はずれの確定に応じてシンボル先頭確定フラグをONからOFFに更新するとともに、仮確定成功回数を0にリセットする(ステップS46)。
このように構成された実施形態の分散アンテナシステム100によれば、時分割多重方式で伝送されるUL信号とDL信号との切り替わりを精度良く検出することが可能になる。具体的には、シンボル先頭同期部822がDL信号の受信状況に応じてシンボル先頭を確定するシンボル先頭判定処理を行うことにより、親局装置1はE-TM2信号のようにシンボル先頭以外でも大きな自己相関値が現れる可能性のある信号についても、シンボル先頭の受信タイミングをより正確に検出することができる。さらに、シンボル先頭判定処理では、シンボル先頭同期部822がDL信号の受信状況に応じてシンボル先頭の確定を取り消す同期はずれ確定処理を行うことにより、親局装置1はシンボル先頭の誤同期を抑制することができる。
また、シンボル先頭同期部822が規定期間内に受信したシンボル先頭候補のうち最大値の相関値を持つシンボル先頭候補に基づいてシンボル先頭の判定を行うことにより、親局装置1はE-TM2信号のように複数の強い相関値を持つ可能性のある信号に対しても精度良くシンボル先頭を検出することができる。これは、シンボルの先頭に付加されるCPはシンボル末尾と同じ信号であることから、シンボル末尾の受信時に最も大きな相関値を示すと考えられるためである。
(変形例)
なお、DL期間及びUL期間は、シンボル先頭を確定した回数に基づいて算出されてもよいし、ステップS13及びS17を実行した回数に基づいて算出されてもよい。例えば、シンボル先頭検出処理においてシンボル先頭候補を1つずつ判定する場合、1シンボル時間ごとに1回のシンボル先頭検出処理が実行される。この場合、DL期間及びUL期間は、シンボル先頭検出処理の実行回数に基づいてDL期間及びUL期間が算出されてもよい。
また、DL期間及びUL期間は、確定したシンボル先頭の受信時刻に規定のシンボル時間、又は規定のシンボル時間の整数倍を加算することによって算出されてもよい。
また、DL期間及びUL期間は、確定したシンボル先頭の受信時刻に、過去に確定したシンボル先頭の平均的な受信間隔(平均値、移動平均値、中央値など)、又はその整数倍を加算することによって算出されてもよい。
また、シンボル先頭が確定されていない状況(同期はずれ)では、基準となるシンボル先頭の受信時刻を定めることができないため、次のシンボル先頭の受信時刻は適当な時刻に設定されてもよい。
また、自己相関値は、相関係数を用いて算出されてもよいし、畳み込み積分を用いて算出されてもよい。また、自己相関値は、信号の位相のみの自己相関として求められてもよい。
シンボル先頭確定処理における時刻差ΔT1と、同期はずれ確定処理における時刻差ΔT2とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。通常、シンボル先頭が確定した後は時刻差が小さくなるので、ΔT2はΔT1よりも小さい値に設定されてもよい。また、シンボル先頭候補の自己相関値の最大値は最初のシンボル先頭候補の受信から長くとも1CP時間内に現れると考えられるため、ΔT2やΔT1は長くとも1CP時間程度に設定されるとよい。なお、シンボル先頭候補を見逃す可能性を低くするために、ΔT2やΔT1を1CP時間よりも短い値に設定してもよい。このような判定方法により、FFTのように多くの演算リソースを必要とすることなく、シンボル先頭を精度良く検出することができる。
期間推定部823は、過去に行ったシンボル先頭の確定結果に基づいてシンボル先頭の平均的な受信間隔を算出し、算出した平均的な受信間隔の値に基づいてDL期間又はUL期間を推定してもよい。平均的な受信間隔は、過去の受信間隔の平均値であってもよいし、移動平均値であってもよいし、中央値又は代表値であってもよい。
図15は、第1の実施形態における制御部8の変形例を示す図である。例えば、切り替えタイミング生成部83が、基地局同期部82及び自己相関値算出部81を制御するように構成されてもよい。このような構成にすることで、DL期間からUL期間へ、又はUL期間からDL期間への切り替わりが発生する前後の一定期間のみ自己相関値算出部81及び基地局同期部82を動作させることが可能になる。例えば、DL期間及びUL期間が推定されるまでは自己相関値算出部81及び基地局同期部82を動作させ、DL期間及びUL期間が推定されて切り替えタイミングが確定した後は、DL期間からUL期間に切り替わる際の最後の1つ乃至複数のシンボル、又は、UL期間からDL期間に切り替わる際の最初の1つ乃至複数のシンボルのみ自己相関値を算出するだけで、切り替えタイミングを生成することが可能になる。このため、それ以外はシンボル先頭を検出する動作を停止することで、消費電力を低減することができる。
(第2の実施形態)
図16は、第2の実施形態における制御部8aの機能構成の具体例を示す図である。制御部8aは、電力検出部85をさらに備える点、切り替えタイミング生成部83に代えて切り替えタイミング生成部83aを備える点で第1の実施形態における制御部8と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、図16では同様の構成に図3又は図15と同じ符号を付すことにより説明を省略する。
電力検出部85は上位側入出力部11と切り替え部84との間における信号の電力又は振幅の立ち上がり又は立ち下がりを検出し、検出結果を切り替えタイミング生成部83aに出力する。
切り替えタイミング生成部83aは、電力検出部85の検出結果と、シンボル先頭の検出結果とに基づいてDL処理とUL処理との切り替えタイミングを生成し、切り替え部84に通知する。
切り替えタイミングは、基地局5から送信される無線信号の有無の変化前後である。この変化を検波器で検出する際、検波器の時定数が高い場合には、検波器によって検出される信号の立ち上がり又は立ち下がりの変化は緩やかになるため、電力の検出のみでは精度良く切り替えタイミングを推定することが難しい。また、検波器の時定数を下げると信号の追従性が良くなる一方で、DL期間における検波器の出力が下がる場合があり、誤検知が生じる可能性が高まる。
そこで、第2の実施形態では、検波器の時定数を高くして、おおよその切り替えタイミングを推定し、このタイミング付近で、自己相関値算出部81及び基地局同期部82を動作させる。これにより、DL期間からUL期間に切り替わる際の最後の1つ又は複数のシンボル、又は、UL期間からDL期間に切り替わる際の最初の1つ乃至複数のシンボルのみ自己相関値を算出するだけで、切り替えタイミングを正確に推定することが可能になる。このため、それ以外はシンボル先頭を検出する動作を停止することで、消費電力を低減することができる。
(第3の実施形態)
図17は、第3の実施形態における切り替えタイミング生成部83bの機能構成の具体例を示す図である。切り替えタイミング生成部83bは、切り替えパターン照合部839をさらに備える点、切り替え制御部833に代えて切り替え制御部833bを備える点で第1の実施形態における切り替えタイミング生成部83と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、図17では同様の構成に図5と同じ符号を付すことにより説明を省略する。
切り替えパターン照合部839は、UL期間及びDL期間の設定パターン(以下「切り替えパターン」という。)を照合する機能を有する。一般に、切り替えパターンはコンフィグレーション情報によって設定され、通常は固定的な設定としてダイナミックに変更されることはない。これに対して、本実施形態では、切り替えパターン照合部839が、予め記憶している既知のコンフィグレーション情報と、DL期間及びUL期間の推定結果とを照合する。
具体的には、切り替えパターン照合部839は、DL期間及びUL期間の推定結果が既知のコンフィグレーション情報に設定されたDL期間及びUL期間と一致している場合には切り替え制御部833を活性化し、一致していない場合には非活性化する。これにより、期間推定部823がUL期間及びDL期間を推定していない場合、又は誤推定した場合に切り替え制御部833を非活性化することができるため、子局装置3が不要な電波を出力することを抑制することができる。
図18は、LTEのラジオフレームの第1の具体例を示す図である。図18は一般的なラジオフレームの構成と、そのラジオフレームに含まれるシンボル先頭の検出タイミングに基づいて生成されるパルス出力の例を示す。一般に、1つのラジオフレームは10のサブフレームで構成される。また、一般的なCPがシンボルに付加される場合、1つのサブフレームは14のシンボルで構成される。この場合、シンボル先頭を検出タイミングに合わせてパルス出力することにより、図18のように1シンボル時間ごとに立ち上がるパルス出力を生成することができる。
図19は、TDDのコンフィグ3に基づくラジオフレームの具体例を示す図である。図19はTDDのコンフィグ3に基づくラジオフームの構成と、そのラジオフレームに含まれるシンボル先頭の検出タイミングに基づいて生成されるパルス出力の例を示す。この場合、DL期間におけるサブフレームDとUL期間におけるサブフレームUとの間にスペシャルフレームSが挿入される。また、この場合、サブフレームDと、それに続くサブフレームSの一部にCPが付加されるため、図19に示すようにサブフレームDとそれに続くサブフレームSの一部との受信中に立ち上がるパルス出力を生成することができる。
切り替えパターン照合部839は、このようなパルス出力に基づいて観測されるDL期間及びUL期間の実測値を、予めコンフィグレーション情報に設定されたDL期間及びUL期間の設定値と比較することにより、実測値が設定値に一致しない状況での誤動作を抑制することができる。
(変形例)
親局装置1は、生成した切り替えタイミングを中継装置2又は子局装置3に通知するように構成されてもよい。中継装置2又は子局装置3は、上位側又は下位側との入出力インタフェースが親局装置1と異なるものの、下り通信又は上り通信の中継動作に関しては、基本的には図2に示す親局装置1と同様の構成を備える。この場合、中継装置2又は子局装置3は、親局装置1から通知された切り替えタイミングでUL処理とDL処理との動作を切り替えるように構成されてもよい。また、中継装置2又は子局装置3は、親局装置1と同様の方法で切り替えタイミングを推定するように構成されてもよい。
実施形態の分散アンテナシステム100は、1周波数で無線通信する分散アンテナシステムに適用されてもよいし、複数の周波数で無線通信する分散アンテナシステムに適用されてもよい。また、複数の事業者の基地局を収容する分散アンテナシステムでは、DL期間とUL期間との切り替えを事業者ごとに行ってもよい。
実施形態の同期方法は、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)のようにアンテナポートごとの同期が必要な信号にも適用可能である。この場合、実施形態の同期方法は、全てのアンテナポートに対して適用されてもよいが、MIMOでは複数のアンテナポートが同じタイミングに同期して動作するため必ずしも全てのアンテナポートに適用される必要はない。例えば、親局装置1と基地局5とがMIMO通信を行う場合、親局装置1は一部のアンテナポートで受信されるDL信号に基づいて基地局5のTDDに同期し、その同期結果に基づいて他のアンテナポートの切り替えタイミングを制御するように構成されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、所定の閾値以上の自己相関値を持つ複数のシンボル先頭候補のうち、最も早く受信された第1シンボル先頭候補と、最大の自己相関値を持つ第2シンボル先頭候補と、の受信状況に基づいてシンボル先頭を確定する同期部を持つことにより、時分割多重方式で伝送されるUL信号とDL信号との切り替わりを精度良く検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同ように、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…分散アンテナシステム、1…親局装置、11…上位側入出力部、12…下位側入出力部、13…ダウンリンク処理部、14…アップリンク処理部、2…中継装置、3…子局装置、4…伝送路、5…基地局、6…端末装置、7…アンテナ、8,8a…制御部、81…自己相関値算出部、82…基地局同期部、821…シンボル先頭候補検出部、822…シンボル先頭同期部、823…期間推定部、83,83a,83b…切り替えタイミング生成部、831…DL期間カウント部、832…UL期間カウント部、833,833b…切り替え制御部、834…第1カウンタ、835…第2カウンタ、836…フリップフロップ、837…PLL(Phase Locked Loop)、838…ワンショットトリガ、839…切り替えパターン照合部、84…切り替え部、85…電力検出部

Claims (13)

  1. 基地局に接続された親局装置と、前記基地局と通信する端末装置と前記親局装置との間で信号を中継する1つ以上の子局装置と、を備える分散アンテナシステムにおいて前記親局装置又は前記子局装置として機能する通信装置であって、
    時分割多重方式で送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された受信信号の自己相関値を取得する自己相関取得部と、
    前記自己相関値に基づいて前記受信信号に含まれるシンボル先頭を検出する同期部と、
    前記シンボル先頭の検出結果に基づいて、自装置における上り信号の伝送動作と下り信号の伝送動作との切り替えを行う切り替え部と、
    を備え、
    前記同期部は、所定の閾値以上の自己相関値を持つ複数のシンボル先頭候補のうち、最も早く受信された第1シンボル先頭候補と、最大の自己相関値を持つ第2シンボル先頭候補と、の受信状況に基づいて前記シンボル先頭を確定する、
    通信装置。
  2. 前記同期部は、確定した前記シンボル先頭の受信タイミングに基づいて下り通信期間及び上り通信期間を推定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記同期部は、前記シンボル先頭が確定済みである場合、前記シンボル先頭候補の受信状況に基づいて確定済みの前記シンボル先頭の同期はずれを判定し、前記シンボル先頭が確定されていない状況においては、前記シンボル先頭候補の受信状況に基づいてシンボル先頭の確定可否を判定する、
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記下り通信期間及び前記上り通信期間の推定結果に基づいて前記伝送動作の切り替えタイミングを生成する切り替えタイミング生成部をさらに備え、
    前記切り替え部は、前記切り替えタイミング生成部が生成した前記切り替えタイミングにおいて前記伝送動作の切り替えを行う、
    請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記同期部は、
    前記シンボル先頭が未確定の状態で、前記第1シンボル先頭候補と前記第2シンボル先頭候補とが第1時間以内に受信された場合に前記シンボル先頭を仮確定し、前記シンボル先頭の仮確定が連続して第1回数成功した場合に前記シンボル先頭を確定し、
    前記シンボル先頭が確定済みの状態で、前記第1シンボル先頭候補と前記第2シンボル先頭候補とが第2時間以内に受信されなかった場合に前記シンボル先頭の確定に失敗したと判定し、前記シンボル先頭の確定に失敗したと判定した回数が第2回数以上である場合に前記同期はずれを判定し、
    前記切り替えタイミング生成部は、前記同期部が前記シンボル先頭の確定または前記同期はずれの判定結果に基づいて推定した下り通信期間及び上り通信期間に基づいて前記伝送動作の切り替えタイミングを生成する、
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記切り替えタイミング生成部は、前記シンボル先頭が確定済みである場合において前記切り替えタイミングを生成し、前記シンボル先頭が確定されていない状態において前記切り替えタイミングを生成しない、
    請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 前記切り替えタイミング生成部は、前記上り通信期間及び前記下り通信期間の推定結果が、それぞれについて予め定められた期間に一致している場合に前記切り替えタイミングを生成し、一致していない場合に前記切り替えタイミングを生成しない、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 前記同期部は、過去に確定したシンボル先頭の平均的な受信間隔に基づいて前記上り通信期間又は前記下り通信期間を推定する、
    請求項2に記載の通信装置。
  9. 前記自己相関取得部又は前記同期部は、前記切り替えタイミングから所定の期間において動作し、前記期間外には動作しない、
    請求項5に記載の通信装置。
  10. 前記同期部は、前記受信信号の電力又は振幅の立ち上がり又は立ち下がりの変化点を検出し、
    前記自己相関取得部又は前記同期部は、前記変化点前後の所定期間のみ動作し、前記期間外には動作しない、
    請求項5に記載の通信装置。
  11. 基地局に接続された親局装置と、前記基地局と通信する端末装置と前記親局装置との間で信号を中継する1つ以上の子局装置と、を備える分散アンテナシステムにおいて前記親局装置又は前記子局装置として機能する通信装置が、
    時分割多重方式で送信された信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された受信信号の自己相関値を取得する自己相関取得ステップと、
    前記自己相関値に基づいて前記受信信号に含まれるシンボル先頭を検出する同期ステップと、
    前記シンボル先頭の検出結果に基づいて、自装置における上り信号の伝送動作と下り信号の伝送動作との切り替えを行う切り替えステップと、
    を有し、
    前記同期ステップにおいて、所定の閾値以上の自己相関値を持つ複数のシンボル先頭候補のうち、最も早く受信された第1シンボル先頭候補と、最大の自己相関値を持つ第2シンボル先頭候補と、の受信状況に基づいて前記シンボル先頭を確定する、
    制御方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  13. 基地局に接続された親局装置と、
    前記基地局と通信する端末装置と前記親局装置との間で信号を中継する1つ以上の子局装置と、
    を備える分散アンテナシステムであって、
    前記親局装置及び前記1つ以上の子局装置のうちの少なくとも1つが、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置である、
    分散アンテナシステム。
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