JP7277641B2 - 注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラム - Google Patents

注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した注入孔に注入材を注入する注入工法における注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラムに関し、特に複数の注入系統によって注入可能な注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラムに関する。
山岳トンネル施工の補助工法として、掘削した地山の周辺に注入孔を形成し、ウレタン系発泡樹脂等の注入材を注入孔に注入することで周辺地山を安定させることが知られている。
特許文献1の注入管理システムでは、注入済の孔情報をPLC(プログラマブルロジックコントローラ)のほか、ノートパソコン、スマートフォン等のPC(パーソナルコンピュータ)に保存して管理している。取得した注入データは、PCによって日報などの帳票として出力される。さらに、複数の注入機のPLCをLANケーブル接続して情報共有している。これによって、例えば注入しようとする注入孔の指定番号が別の注入機で注入済の注入孔の番号であった等の、作業者の入力ミスを判別して対処できる。
特許文献2には、取得した注入データを、PCが、トンネル断面を模した図表やグラフにして、ディスプレイにリアルタイム表示する注入管理システムが開示されている。
特開2020-204189号公報 特開2020-143483号公報
実際の注入工法現場では、注入運転中の注入機の台数が途中で変更されることがあり得る。例えば、当初は2台の注入機で注入運転していたところ、途中から1台だけで注入したり、3台で注入したりすることがある。
一方、前掲特許文献1には、複数の注入機の注入データを共有することが開示されているものの、注入機の運転台数が途中で変更された場合の処理については開示されていない。台数変更の情報が管理PCに反映されないと、注入データを正しく管理することができない。
注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって注入系統が構成されることもある。
本発明は、かかる事情に鑑み、複数の注入系統の注入工程を管理するシステムにおいて、注入系統の運転数が変更された場合に、その変更の情報を注入管理に反映させて注入管理情報の信頼性を確保することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明システムは、2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理システムであって、
注入系統ごとに設けられ、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行なう2以上の系統別処理手段と、
これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行なう統括処理手段と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する運転確認手段と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる反映手段と
を備えたことを特徴とする。
前記注入系統は、注入機ごとに構成されていてもよく、注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプごとに構成されていてもよい。
前記注入データは、例えば注入孔の孔番号、注入量、注入圧、注入開始時間、停止時間などを含み得る。
前記系統別処理手段としては、注入系統ごとのPLC、制御盤、PCなどが挙げられる。
前記統括処理手段としては、統括PC、中央制御盤等が挙げられる。
前記注入データの保存は、注入データのデータベースへの蓄積を含む。
前記注入データの編集は、注入データを実際のトンネル断面を模した図表やグラフにしてディスプレイ表示することや、注入作業の日報などの帳票を作成することを含む。
好ましくは、本発明システムは、注入機の2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理システムであって、
注入系統ごとに設けられ、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行なう2以上の系統別処理手段と、
これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行なう統括処理手段と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する運転確認手段と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる反映手段と、
各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付けるモード指定情報受付部と、
を備え、各注入系統が、前記注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成され、前記運転確認手段は、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得する。
前記運転確認手段が、1の系統別処理手段又は前記統括処理手段に設けられた注入運転確認信号の発信部及び応答信号の受信部と、各系統別処理手段に設けられた注入運転確認信号の受信部及び応答信号の発信部とを含むことが好ましい。
前記応答信号の受信があれば、その応答信号を発信した系統別処理手段は注入運転中と判別できる。
前記応答信号の受信が無いときは、対応する系統別処理手段は注入運転を停止していると判別できる。
前記運転確認手段が、前記運転確認情報の手入力を受け付ける手入力部を含むことが好ましい。
前記手入力部としては、各注入系統の操作盤に設けられた操作ツマミ、タッチパネルディスプレイの表示等が挙げられる。
注入管理システムは、各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付けるモード指定情報受付部を更に備えていることが好ましい。
これによって、運転中の注入系統が実際に注入運転しているのか、それともメンテナンスのために稼働しているのかを判別できる。
注入運転モードであるときは、運転確認手段が、その注入系統は注入運転をしているとして処理する。
メンテナンス運転モードであるときは、運転確認手段が、その注入系統は注入運転をしていないとして処理する。
本発明方法は、2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理方法であって、
注入系統ごとに設けられた系統別処理手段によって、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行う工程と、
これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を、統括処理手段によって行う工程と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する工程と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる工程と
を備えたことを特徴とする。
好ましくは、本発明方法は、注入機の2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理方法であって、
注入系統ごとに設けられた系統別処理手段によって、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行う工程と、
これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を、統括処理手段によって行う工程と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する工程と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる工程と、
各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付ける工程と、
を備え、各注入系統が、前記注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成されており、前記運転情報を取得する工程では、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得する。
本発明に係るプログラムは、2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理を行うコンピュータに、
各注入系統の系統別処理手段によって取得された注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行う処理と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する処理と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる処理と
を実行させることを特徴とする。
好ましくは、本発明に係るプログラムは、各々が注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成された2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理を行うコンピュータに、
各注入系統の系統別処理手段によって取得された注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行う処理と、
各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する処理と、
前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる処理と
各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付ける処理と、
を実行させ、前記運転情報を取得する処理では、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得する処理を実行させる。
本発明によれば、注入系統の運転数が途中で変更された場合に、その変更の情報を注入管理に的確に反映させることができ、管理システムの信頼性を確保することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る注入管理システムが適用された山岳トンネル施工現場の断面図である。 図2は、前記注入管理システムの構成図である。 図3は、前記注入管理システムにおける統括処理端末の記憶部のデータ構造図である。 図4は、前記注入管理システムにおける各注入機のPLCの記憶部のデータ構造図である。 図5は、前記注入管理システムにおける系統別処理のフローチャートである。 図6は、前記注入管理システムにおける注入データの系統別処理及び統括処理のフローチャートである。 図7は、前記注入管理システムにおける運転確認処理のフローチャートである。 図8は、本発明の第2実施形態に係る注入管理システムにおける運転確認処理のフローチャートである。 図9は、本発明の第3実施形態に係る注入管理システムにおける注入機の操作盤の表示部の表示画面の一例を示す解説正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、NATM工法によって構築施工中の山岳トンネル1において、周辺地山2を安定化させるための補助工法として、注入工法を実施する様子を示したものである。周辺地山2には、多数(図1では3つだけ図示)の長尺の先受け鋼管20が打設されている。各先受け鋼管20の内部が、注入孔21を構成している。トンネル1内には、注入機10(注入系統)をそれぞれ搭載した複数台(図1では3台)のトラック4が配車されている。各トラック4の注入機10の複数の注入ポンプ11から注入管16が延びている。注入管16は、注入工程を実施する長尺先受け鋼管20の末端部に接続されている。なお、各注入機10に含まれる1又は複数の注入ポンプ11ごとに注入系統が構成されていてもよい。
各注入機10からの注入材が、注入管16を経て、先受け鋼管20内の注入孔21に導入され、そこから周辺地山2に注入される。注入材としては、例えばシリカレジン等のウレタン系発泡樹脂が用いられている。この種の注入材は、A液とB液を出発物質とする。これら2液が混合されて発泡しながら地山2に注入されて硬化する。これによって、地山2が安定化される。
詳細な図示は省略するが、注入孔21には、長手方向に先端側領域、中間領域、末端側領域等の注入領域が設定されている。各注入機10の複数の注入ポンプ11は、A液用とB液用の組になっており、注入領域ごとに1組(2台)の注入ポンプが割り当てている。したがって、注入領域が3つの場合、1の注入機10に6台(図1では3つだけ図示)の注入ポンプ11が設けられている。
複数の注入機10によって、複数の注入孔21に同時注入できる。
注入工程の作業内容は、注入管理システム3によって管理される。図2に示すように、注入管理システム3は、統括処理端末30(統括処理手段)と、注入機10ごとの系統別処理手段12を含む。統括処理端末30は、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどのモバイルパソコンによって構成され、CPUからなる処理部31と、通信部33と、記憶部32を含む。処理部31によって、管理システム3の注入管理が実行される。通信部33によって、各注入機10のPLC40等とのデータ通信がなされる。
図3に示すように、記憶部32には、注入管理のための各種プログラム34及びデータ35が格納されている。前記プログラム34として、注入データ統括処理プログラム34a、運転確認情報反映処理プログラム34gを含む。データ35としては、注入機10ごとに振り当てられた識別番号などが挙げられる。
なお、統括処理端末30は、モバイルパソコンに限らず、デスクトップパソコンによって構成されていてもよい。統括処理手段として、汎用パソコンからなる統括処理端末30に代えて、専用の中央制御盤を用いてもよい。
図2に示すように。各注入機10には、操作盤14と、プログラマブルロジックコントローラ40(以下「PLC40」と称す)が設けられている。これら操作盤14及びPLC40によって、系統別処理手段12が構成されている。
操作盤14は、複数(図2では)の各種操作ツマミ14aや、表示部14dを含む。各種操作ツマミ14aによって、電源のオンオフ、注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れかを指定する運転モード選択、注入ポンプ11の運転開始及び運転停止、注入する注入孔21に振られた孔番号の指定、1の注入孔21の注入終了の合図、1のトンネル断面において当該注入機10が担当するすべての注入孔21の注入終了の合図等の各種操作を行うことができる。表示部14dには、前記各種操作の内容、注入目標量等の設定値、取得した注入データ等が表示される。
なお、表示部14dが、タッチパネルディスプレイであってもよい。タッチパネルディスプレイからなる表示部14dに、前記各種操作ツマミ14aに相当するタッチボタンが表示されるようになっていてもよい。
PLC40は、処理部41と、記憶部42と、入出力部43を含む。処理部41によって、対応する注入機10の注入データの取得及び送信を含む系統別処理が実行される。図4に示すように、記憶部42には、系統別処理のための各種プログラム44及びデータ45が格納されている。前記プログラム44として、注入データ系統別処理プログラム44a、運転モード指定プログラム44e、運転確認プログラム44fが含まれる。データ45としては、自機及び他の注入機10に振り当てられた識別番号などが挙げられる。
図2に示すように、入出力部43には、操作盤14の他、注入圧センサ(図示省略)、注入ポンプ11、ハブ付きのルーター3b等が接続されている。ルーター3bを介して、各注入機10のPLC40及び統括処理端末30が、有線又は無線のローカルエリアネットワーク3c(以下「LAN3c」と称す)によって相互にデータ通信可能に接続されている。
なお、図示は省略するが、好ましくは、各注入機10には、系統別処理手段として、PLC40で取得した注入データを有線で受信して格納するノートパソコン等のデータロガーが設けられている。
注入工程の際は、注入管理システム3によって、次のようにして作業管理を行う。
<注入データ系統別処理工程>
図5のフローチャートに示すように、作業者が注入機10の電源を入れると(ステップ101)、その注入機10のPLC40の運転モード指定プログラム44eが起動し、例えば表示部14dに注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れかを指定するモード指定情報の入力を促す表示がなされる(ステップ102)。このとき、PLC40及び表示部14dは、モード指定情報を受け付けるモード指定情報受付部を構成する。
ここで、作業者が、運転モード選択用の操作ツマミによって注入運転モードを指定したとする。これを受けて(ステップ103)、PLC40においては、注入データ系統別処理プログラム44a(ステップ104)及び運転確認プログラム44f(ステップ105)が起動される。
図6のフローチャートに示すように、注入データ系統別処理プログラム44aの起動によって、注入データ系統別処理が実行される(ステップ104)。すなわち、注入機10における注入データが取得される(ステップ110)。注入データは、当該注入機10における注入対象の注入孔の孔番号、注入量、注入圧、注入開始時刻、注入終了時刻等を含む。孔番号は、孔番号指定用の操作ツマミによって指定される。注入量は、注入ポンプ11の回転数などから算出される。取得された注入データは、自機の記憶部42及びデータロガー用PC(図示省略)に蓄積されるとともに(ステップ111)、注入データ送信プログラム44cによって他の注入機10及び統括処理端末30に送信される(ステップ112)。
したがって、他の注入機10からは、当該他の注入機10の注入データが送信されて来る(ステップ113)。これを受信したPLC40は、他の注入機10の注入データをも記憶部42に蓄積する。すなわち、複数の注入機10が同時に注入運転している場合、これら複数の注入機10の注入データが互いに情報共有される(ステップ114)。これによって、例えば指定した孔番号が、別の注入機10で指定済ひいては注入済の注入孔21の孔番号であった場合は、PLC40によって孔番号の重複入力と判別されて作業者に報知される。これによって、作業者の入力ミスを訂正できる。
<注入データ統括処理工程>
一方、統括処理端末30においては、注入データ統括処理プログラム34aによって、各注入機10からの注入データを受信し(ステップ201)、記憶部32のデータベースに蓄積する(ステップ202)。また、要求に応じて(ステップ203)、注入データを実際のトンネル断面を模した図表やグラフにしてディスプレイにリアルタイム表示する(ステップ204)。更に要求に応じて(ステップ205)、データベースの注入データから注入作業日報などの帳票を作成する(ステップ206)。
<運転確認情報取得工程>
前記注入データの系統別処理及び統括処理と併行して、図5に示すように、各注入機10のPLC40における運転確認プログラム44fの起動によって、注入運転中の注入機10どうしによる運転確認がなされる(ステップ105)。詳しくは、図8に示すように、1の注入機10A(親機)のPLC40(注入運転確認信号発信部)からそれ以外の各注入機10B,10C(子機)へ注入運転確認信号を一定時間置きに発信する(ステップ120)。発信時間間隔は、1秒以下でもよく、数秒~1分以下でもよく、数分以上でもよい。
各注入機10B,10C(子機)のPLC40(注入運転確認信号受信部及び応答信号発信部)は、注入運転確認信号を受信したとき(ステップ121)、当該注入機10B,10Cが注入運転モードであれば(ステップ122)、応答信号を発信する(ステップ123)。
注入機10A(親機)のPLC40(応答信号受信部)が、該応答信号を受信する(ステップ124)。これによって、注入機10B,10Cが注入運転中であることが確認される(ステップ125)。
注入運転確認信号を受信したときの注入機10B,10Cが、メンテナンス運転モードであれば、応答信号を発信しない。当然ながら、注入機10B,10Cの電源がオフのときも、応答信号が発信されることはない。
したがって、注入機10A(親機)のPLC40(運転確認手段)は、応答信号が返って来なかった注入機10B,10Cについては注入運転をしていないと判定できる(ステップ126)。
親機となる注入機10Aは、特定の1台に固定されていてもよく、作業者が専用の操作ツマミによって設定するようにしてもよく、運転確認プログラム44fによって自動的に振り当てるようにしてもよい。自動振り当てによって、親機となる注入機10が定期的に変更されてもよい。複数の注入機10の各々が同時に親機としても子機としても動作することで、複数の注入機10が相互に運転確認をするようにしてもよい。
このようにして、運転確認情報が取得される(ステップ127)。運転確認情報は、現時点で注入運転中の注入機10の台数を表す。すなわち、注入工程の途中で注入運転を停止した注入機10については、運転確認情報の台数から差し引かれる。注入工程の途中から注入運転を開始した注入機10については、運転確認情報の台数に加えられる。メンテナンスのために電源が入れられた注入機10については、メンテナンス運転モードになるため、運転確認情報の台数には加えられない。
さらに、運転確認情報が、注入運転中の注入機10を特定する識別番号などを含んでいてもよい。
運転確認情報は、親機又は任意の注入機10のPLC40からLAN3cを介して統括処理端末30へ送信される(ステップ128)。これを統括処理端末30が受信する(ステップ131)。
<反映工程>
統括処理端末30(反映手段)は、受信した運転確認情報を注入管理に反映させる(ステップ132)。要するに、注入運転中の注入機台数に変更があったときは、その変更を記録し、以降は変更後の台数で注入管理を行う。これによって、図表やグラフなどを正しく表示したり、日報などの帳票を正しく作成したりできる。例えば、実際は2台で注入運転しているのに、3台で注入運転しているような図表やグラフなどがディスプレイに表示されたり、3台で注入したような日報が作成されたりすることがない。また、実際は途中で運転を停止した注入機10を運転継続中と認識して、その注入機10からの注入工程完了の合図信号を待ち続けることで、統括処理端末30の注入管理動作がいつまでも終わらないという事態に陥るのを回避できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図8に示すように、第2実施形態においては、運転確認信号の発信主体が第1実施形態とは異なり、統括処理端末30Bが、運転確認信号を各注入機10へ発信している(ステップ301)。つまり、統括処理手段である統括処理端末30Bが、運転確認手段を兼ねている。統括処理端末30Bの記憶部32(図2参照)には、運転確認プログラム44f(図3参照)と同様の運転確認プログラムが格納されている。
前記運転確認信号を受信した各注入機10は(ステップ311)、注入運転中であれば(ステップ312)、応答信号を発信する(ステップ313)。運転を停止している注入機10からは応答信号が発信されない。
前記応答信号を統括処理端末30Bが受信する(321)。これによって、運転確認がなされる。すなわち、応答信号の発信元の注入機10が、注入運転中であることが判別される(ステップ322)。電源が切になっていたりメンテナンス運転中のために応答信号が返って来なかった注入機10については注入運転をしていないと判定できる(ステップ323)。このようにして、統括処理端末30Bにおいて、運転確認情報が取得される(ステップ324)。そして、統括処理端末30B(反映手段)によって、該運転確認情報が注入管理に反映される(ステップ325)。
<第3実施形態>
図9に示すように、第3実施形態においては、注入機10(図2参照)の操作盤の表示部が、タッチパネルディスプレイ50になっている。タッチパネルディスプレイ50には、タッチボタン52(手入力部)を含む入力画面51が表示される。タッチボタン52は、注入機10が注入運転中か否かを示す運転確認情報の手入力を受け付ける。作業者が、タッチボタン52を操作して運転確認情報を手入力することによって、運転確認情報が取得される。該運転確認情報が統括処理端末30(図2参照)に送信され、統括処理端末30における注入管理に反映される。
各注入機10において、当該注入機10が注入運転中か否かをタッチパネルディスプレイ50で手入力するようになっていてもよい。何れか1台の注入機(親機)によって、すべての注入機の運転確認情報を手入力するようになっていてもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、運転確認手段として、注入機10とは別に専用の制御盤を設け、該制御盤によって運転確認情報を取得するようにしてもよい。
第3実施形態の変形例として、統括処理端末30において、各注入機10の運転確認情報を手入力するようにしてもよい。
本発明は、例えば山岳トンネル施工の補助工法に適用できる。
1 山岳トンネル
2 周辺地山
3 注入管理システム
3b ハブ付きルーター
3c LAN
4 トラック
10 注入機
10A 親機(運転確認手段)
10B,10C 子機
11 注入ポンプ
12 系統別処理手段
14 操作盤
14a 各種操作ツマミ
14d 表示部
16 注入管
20 先受け鋼管
21 注入孔
30 統括処理端末(統括処理手段、反映手段)
30B 統括処理端末(統括処理手段、運転確認手段、反映手段)
31 処理部
33 通信部
32 記憶部
34 注入管理プログラム
34a 注入データ統括処理プログラム
34g 運転確認情報反映処理プログラム
35 注入管理データ
40 PLC
41 処理部
42 記憶部
43 入出力部
44 系統別処理プログラム
44a 注入データ系統別処理プログラム
44e 運転モード指定プログラム
44f 運転確認プログラム

Claims (3)

  1. 注入機の2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理システムであって、
    注入系統ごとに設けられ、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行なう2以上の系統別処理手段と、
    これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行なう統括処理手段と、
    各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する運転確認手段と、
    前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる反映手段と、
    各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付けるモード指定情報受付部と、
    を備え、各注入系統が、前記注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成され、前記運転確認手段は、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得し、前記電源オンかつ注入運転モードである注入系統の台数の変更が前記運転確認情報から確認されたときは、前記反映手段がその変更の情報を前記注入データ統括処理に反映させることによって、前記統括処理手段が、前記変更の情報を保存し、前記編集においては、前記注入データが前記変更後の台数の注入系統によって実行されたデータであることを表した図表、グラフまたは帳票を作成することを特徴とする注入管理システム。
  2. 注入機の2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理方法であって、
    注入系統ごとに設けられた系統別処理手段によって、対応する注入系統の注入データの取得及び送信を含む注入データ系統別処理を行う工程と、
    これら系統別処理手段が取得した注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を、統括処理手段によって行う工程と、
    各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する工程と、
    前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる工程と、
    各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付ける工程と、
    を備え、各注入系統が、前記注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成されており、前記運転情報を取得する工程では、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得し、前記電源オンかつ注入運転モードである注入系統の台数の変更が前記運転確認情報から確認されたときは、前記反映工程によってその変更の情報が前記注入データ統括処理に反映されることによって、前記統括処理手段が、前記変更の情報を保存し、前記編集においては、前記注入データが前記変更後の台数の注入系統によって実行されたデータであることを表した図表、グラフまたは帳票を作成することを特徴とする注入管理方法。
  3. 各々が注入機に含まれる1又は複数の注入ポンプによって構成された2以上の注入系統から注入材を、施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔に注入する注入工法における注入管理を行うコンピュータに、
    各注入系統の系統別処理手段によって取得された注入データの保存及び編集を含む注入データ統括処理を行う処理と、
    各注入系統が注入運転中か否かの運転確認情報を取得する処理と、
    前記運転確認情報を前記注入データ統括処理に反映させる処理と
    各注入系統の運転モードが注入運転モード及びメンテナンス運転モードの何れであるかを指定するモード指定情報を受け付ける処理と、
    を実行させ、前記運転情報を取得する処理では、各注入系統が電源オンかつ注入運転モードであるか、それとも電源オンかつメンテナンス運転モード又は電源オフであるかの情報を前記運転確認情報として取得する処理を実行させ、前記電源オンかつ注入運転モードである注入系統の台数の変更が前記運転確認情報から確認されたときは、前記反映させる処理として、その変更の情報を前記注入データ統括処理に反映させることによって、前記変更の情報を保存する処理と、前記編集として、前記注入データが前記変更後の台数の注入系統によって実行されたデータであることを表した図表、グラフまたは帳票を作成する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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