JP6997139B2 - 注入管理システム及び方法、並びにプログラム - Google Patents
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通常、作業者は、現場での施工中、どの注入孔に注入材をどれだけ注入し、注入圧がいくらになったかなどの注入データを作業日誌に手書きで記録する。その後、作業日誌の手書き情報をパソコンに入力して管理している。
そこで、注入機の注入ポンプなどを制御するプログラマブルロジックコントローラ(以下、適宜「PLC」と称す)を含む注入管理システムで得られる制御データから注入孔ごとの注入量、注入圧その他の注入データを自動的に作成することが考えられる。その場合でも、どの注入孔に注入しているか等の自動取得不能又は困難な情報については、作業者が注入管理システムに入力する必要がある。ここで入力を間違えると、正確な状況を注入管理システムが認識できないまま注入作業が進み、作成された注入データが実状と異なる状況が生まれる可能性がある。そのようなデータでは正確な帳票を作成して適確な分析をすることができない。
本発明は、かかる事情に鑑み、施工中のトンネルの周辺の地山に注入材を注入する注入工法における注入管理において、注入データの信頼度を高めることを目的とする。
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する保持部と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける孔指定受付部と、
注入開始指令を受け付ける注入指令受付部と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する判定部と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う否時対応部と、
を備えたことを特徴とする。
前記注入管理は、例えば操作盤の操作に応じた注入ポンプの運転開始及び運転停止、注入量の演算、注入圧の読み込み、操作盤の表示部への注入量や注入圧の表示処理、注入量や注入圧が所定を越えたときの注入ポンプの自動停止処理、注入データの蓄積、該注入データを可視化した作業日誌その他の帳票の作成などを含むことが好ましい。
前記注入データは、例えば注入孔ごとの注入量や注入圧の情報、すなわちどの注入孔に注入材をどれだけ注入し、注入圧がいくらになったかの情報が含まれる。
作業者が、注入中の注入孔を重複して指定したり、注入済の注入孔を指定したり、指定の順番を誤ったり、指定をし忘れたままで注入開始指令を行ったりしたときは、指定過誤の報知がなされる。又は注入ポンプが駆動されず注入が行われない。注入孔を正しく指定したうえで注入開始指令をすれば、注入が行われる。これによって、注入管理システムで得られる注入データの信頼性が高まる。
前記注入開始済の注入孔を示す孔管理情報が、前記情報共有化手段を介して、前記第1、第2制御手段の保持部において共有されていることが好ましい。
注入機が複数台有り、注入機ごとに1つの注入系統が構築されていてもよい。1つの注入機が、複数の注入系統を有していてもよい。
前記第1制御手段及び第2制御手段は、それぞれプログラマブルロジックコントローラ(PLC)によって構成されていることが、より好ましい。
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する工程と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける工程と、
注入開始指令を受け付ける工程と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する工程と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う工程と、
を備えたことを特徴とする。
当該注入管理方法は、複数の注入系統の注入管理を別々の制御手段で行う注入管理システムに好適である。例えば、第1注入系統の第1制御手段によって、第1注入孔の孔指定情報が受け付けられ、第1注入孔への注入が開始されたときは、第1注入孔が孔管理情報に加えられる。好ましくは、該孔管理情報は、第1制御手段だけが保有するのではなく、第2系統の第2制御手段等にも共有される。したがって、第1制御手段の管理下で第1注入孔への注入中、第2制御手段の孔指定受付部に対して前記第1注入孔が指定されたときは、第2制御手段の判定部による判定工程において「否」と判定され、報知、注入開始指令の受付拒否、注入開始拒否等の否時対応が行われる。
前記リセット指令を受けたときは直前まで注入管理していた注入孔の識別情報を前記孔管理情報に加える工程を更に備えたことが好ましい。
注入ポンプの運転中は、前記リセット指令及び前記孔指定情報が受付不能であることが好ましい。
注入ポンプの運転停止指令を受けたり自動停止があったりしても前記リセット指令を受けるまでは、前記孔指定情報が受付不能であり、注入管理する注入孔を指定変更できないことが好ましい。
注入ポンプの運転停止指令を受けたり自動停止があったりしても前記リセット指令を受けるまでは、注入管理中の注入孔の注入が未完了とすることが好ましい。これによって、注入ポンプが一度運転停止された後に再度運転して1の注入孔への注入量を微調整した場合、前記再度運転時は次の注入孔に注入していると誤って処理するのを回避できる。
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する処理と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける処理と、
注入開始指令を受け付ける処理と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する処理と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う処理と、
を実行させることを特徴とする。
前記制御手段(前記第1制御手段、第2制御手段など)が、前記コンピュータを構成していてもよい。
図1は、例えばNATM工法によって施工中の山岳トンネル1において、周辺の地山に注入材2を注入する様子を示したものである。注入材2としては、シリカレジン等のウレタン系発泡樹脂が用いられている。該注入材2は、A液とB液を出発物質とする。これら2液が混合されて発泡しながら地山に注入されて硬化する。これによって、トンネル周辺の地山が安定化される。
なお、注入孔21の長さによっては、長さ方向に複数(例えば3つ)の注入領域が設定され、注入領域ごとに注入材2の注入がなされる。
注入機10には、1又は複数の注入ポンプ11と、操作盤13と、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)30が設けられている。注入材供給源15が注入ポンプ11の供給ポートに接続されている。
なお、図においては図示の都合上、注入ポンプ11及び注入材供給源15はそれぞれ1つであるが、実際の2液混合の注入材用の場合、注入ポンプ11及び注入材供給源15はそれぞれA液用とB液用の組になっている。場合によっては、前記注入領域ごとに1組(2台)の注入ポンプ11が設けられている。注入領域が3つの場合、6台の注入ポンプが設けられている。
注入管16の先端部には、歪センサなどの注入圧センサ17が設けられている。
図において、注入孔21の口径は、軸長に対して誇張されている。
操作つまみ13aは、注入ポンプ11の運転開始ひいては注入開始指令を出す運転開始ボタンである。
操作つまみ13bは、注入ポンプ11の運転停止ひいては注入停止指令を出す運転停止ボタンである。
操作つまみ13cは、1の注入孔21に関する注入管理をリセット(完了)するリセットボタンである。
操作つまみ13dは、次に注入管理する注入孔21を指定する孔指定つまみである。
操作つまみ13eは、1のトンネル断面におけるすべての注入孔21に関する注入管理をリセット(完了)するトータルリセットボタンである。
図示は省略するが、操作盤13には、更にA液用の注入ポンプとB液用の注入ポンプを個別に操作するか両方の注入ポンプをまとめて同時に操作するかを選択するための操作つまみなどが設けられていてもよい。
表示部13gには、前記設定内容や注入データが表示される。
注入量(kg)は注入流速と注入時間とによって算出される。
注入流速(kg/min)としては、設定部13fで設定した値が用いられる。注入管16に流量計を設けて注入流速を検知してもよい。該注入流速の時間積分によって注入量(kg)を算出してもよい。注入ポンプ11の1回転あたりの吐出流量と回転回数とによって注入量(kg)を算出してもよい。
算出中の注入量がどの注入孔21のものであるかは、孔指定つまみ13dによる孔指定情報に基づく。
なお、注入済の注入孔21は当然に注入開始済であり、注入済データ36bは注入開始済の注入孔21の情報でもある。
孔指定データ36cは、前記孔指定つまみ13dによって指定された注入孔21の孔番号等の識別情報である。
注入データ37は、注入孔21ごとの最終注入量(kg)及び最終注入圧(MPa)のデータである。その他、注入データ37は、注入開始日時、注入終了日時などを含んでいてもよい。
トンネル1をあるスパンだけ掘進して覆工(図示せず)を構築するとともに、ドリルジャンボ(図示せず)によって先受け鋼管20を打設することで注入孔21を形成する。
その後、前記ドリルジャンボを後退させ、入れ替わりにトラック4を切羽1e側へ前進させる。
トラック4の注入機10から延びる注入管13を注入孔21に差し入れる。続いて、注入ポンプ11を駆動することによって、注入材2を注入孔21から地山に注入する。
一般に先ず奇数番の注入孔21へ順に注入を行い、次に偶数番の注入孔21へ順に注入を行う。つまり、例えば1番、3番、5番…、2番、4番、6番…の順に注入を行う。
いま、孔番号1番(図2において左下端)の注入孔21への注入が終了したものとする。孔指定つまみ13dによって孔番号1番が指定されている。
<運転停止工程>
作業者は、運転停止ボタン13bを押す。
これによって、操作盤13から注入停止指令が出される(ステップ101)。これを受けたPLC30は、注入ポンプ11を停止させる(ステップ102)。
次に、作業者は、リセットボタン13cを押す。
これによって、操作盤13からリセット指令が出される(ステップ103)。これを受付けたPLC30(リセット受付部)は、直前まで積算した注入量(kg)を最終注入量とし、かつ圧力センサ17による検出圧力(MPa)を最終注入圧とし、さらに日時などのメタデータをも含め、孔番号1番の注入孔21の注入データ37を保持部30m及び記憶部31m,32mに記憶させる(ステップ104)。
かつ、前記注入量の積算をリセットして0に戻す(ステップ105)。
要するに、前記リセット指令は、直前まで注入管理中であった注入孔の注入完了情報ないしは注入管理終了情報に相当する。
さらに、PLC30は、直前まで注入管理していた注入孔21の識別情報(孔番号1番)を注入済データ36bの1つとして保持部30mに保持させる(ステップ106)。同じ情報を記憶部31m,32mにも記憶させてもよい。
注入済情報保持ステップ106は、他のリセット処理ステップ104,105の前に行ってもよく、リセット処理ステップ104,105と同時併行して行ってもよい。
次に、作業者は、孔指定つまみ13dによって、次に注入しようとする注入孔21の孔番号を指定する。
これによって、操作盤13から注入孔の孔指定情報が出される(ステップ107)。該孔指定情報は、PLC30(孔指定受付部)によって受け付けられ、孔指定データ36cとして、保持部30mに一時記憶される(ステップ108)。
前述したように、一般に孔番号1番の次に注入すべき注入孔21は孔番号3番である。
作業者は、3番の注入孔21に注入管16を挿し入れる等、次の注入の準備を行う。
準備完了後、作業者は、運転開始ボタン13aを押す。
これによって、操作盤13から注入開始指令が出され、PLC30(注入指令受付部)がこれを受け付ける(ステップ109)。
PLC30(判定部)は、前記注入開始指令に応じるのに先立ち、孔指定つまみ13dによって指定された注入孔が注入済のものでないか否かを保持部30mの保持データ36b,36cに基づいて判定する(ステップ110)。つまり、孔指定データ36cが注入済データ36bに含まれていないか否かを判定する。
PLC30自体の記憶データによって判定できるから、即応性が高い。
<注入開始工程>
作業者が次の孔番号(3番)を正しく指定していた場合、注入済のものでないと判定される。このとき、PLC30は、注入ポンプ11の運転を開始させる(ステップ110)。
作業者が孔指定つまみ13dによる次の孔番号の指定を失念していた場合、孔指定データ36cは孔番号1番のままになっている。一方、孔番号1番は注入済データ36bに挙げられているから、前記判定工程において否と判定される。このときPLC30(否時対応部)は、否時対応として(ステップ111)、報知部34からアラームを発報することで、孔番号指定の誤りを作業者に報知させる。警告灯を作動させてもよく、スピーカから警報音を出力してもよく、孔番号指定の誤りの旨の自動音声を出力してもよく、ディスプレイに孔番号指定の誤りの旨を表示してもよい。
作業者が、前記アラームや注入開始拒否を受けて、孔指定つまみ13dによって次の孔番号(3番)を正しく指定し(ステップ107)、再度運転開始ボタン13aを押したときは(ステップ109)、PLC30は、当否判定工程(ステップ110)を経て、注入ポンプ11の運転を開始させる(ステップ120)。
注入ポンプ11の運転によって、次の孔番号(3番)の注入孔21に注入材2が注入される。PLC30(注入データ取得部)は、孔指定つまみ13dで正しく指定された孔番号(3番)の注入量を積算していく。これによって、注入データの信頼性を高めることができる。
操作盤13の表示部13gには、注入量や注入圧がリアルタイムで表示される。
注入ポンプ11の運転中は、リセットボタン13cを押してもリセット処理されず、孔指定つまみ13dで孔指定情報を変更できない。
トータルリセット処理は、保持部30mの注入済データ36bをすべて消去する処理を含む。これによって、次のトンネル断面の注入孔への注入を行う際、孔指定つまみ13dによって前回のトンネル断面と同じ孔番号を指定可能となる。
<第2実施形態>
図6及び図7は、本発明の第2実施形態を示したものである。
図6に示すように、第2実施形態では、注入機10(図1参照)を2台(複数)用意して2つ(複数)の注入系統を構築し、若しくは1台で複数の注入系統を有する注入機を用意して、1のトンネル断面の幅方向の中央部を挟んで両側の2つ(複数)の断面領域1x,1yにおいて注入操作を同時併行して行う。
注入管理システム3Bでは、情報共有化手段38を介して、注入済データ36cが2つのPLC30X,30Yにおいて共有されている。すなわち、第1PLC30Xが注入管理する第1断面領域1xにおいて1の注入孔21の注入管理が完了したときは、該1の注入孔21の孔番号が第1PLC30Xの保持部30mに注入済データ36bとして保持されることはもちろんのこと、情報共有化手段38を介して、第2PLC30Yの保持部30mにも注入済データ36bとして保持される。
第3実施形態では、注入系統ひいては断面領域の数が3つであり、同時に3つの注入孔に注入可能である。
図8に示すように、第3実施形態に係る注入管理システム3Cは、3つの注入系統に対応する3つのPLC30X,30Y,30Zと、PLC30X,30Y,30Zごとの操作盤13X,13Y,13Zを備えている。各PLC30X,30Y,30Zが、演算処理部30a、入出力部30b及び保持部30mを有し、リセット受付部、孔指定受付部、注入指令受付部、判定部、否時対応部として機能する。3つのPLC30X,30Y,30Zは、ハブ33及び3本のLANケーブル38a,38b,38cからなる情報共有化手段38を介してイーサネット(登録商標)接続されている。注入管理システム3Cでは、情報共有化手段38を介して、注入済データ36cが3つのPLC30X,30Y,30Zにおいて共有されている。
PLC30X,30Y,30Zの何れか1つが「第1制御手段」を構成し、他の1つが「第2制御手段」を構成する。
図9及び図10は、本発明の第4実施形態を示したものである。
図9に示すように、第4実施形態の保持部30mには、注入済データ36b(図4)に代えて、注入開始済データ36dが記憶される。注入開始済データ36dは、注入開始済の注入孔21を孔番号で表したデータである。つまり、第4実施形態では、注入済の注入孔21だけでなく、注入開始後、注入未完了すなわち注入中の注入孔21の識別情報をも孔管理情報として含む。
詳しくは、注入しようとする注入孔21の孔番号が指定されたときは(ステップ107)、判定工程(ステップ110)において、指定の注入孔21の孔番号が注入開始済データ36dに登録されていないかが判定される。指定の注入孔21が注入中でもなく注入済でもないときは、「否でない」と判定され、注入開始指令が受け入れられることで、注入ポンプ11の運転が開始される(ステップ121、123)。これと同時に、前記指定の注入孔21の孔番号が、注入開始済データ36dに加えられる(ステップ122)。
例えば、第1の注入系統の第1PLC30Xにおいて第1の注入孔21の指定が受け付けられ、注入が開始されたとする。このとき、第1の注入孔21の孔番号が、第1PLC30Xの保持部30mの注入開始済データ36dに登録される。同時に、情報共有化手段38を介して、他の注入系統のPLC30Y,30Zの保持部30mの注入開始済データ36dにも、前記第1の注入孔21の孔番号が登録される。
したがって、第1PLC30Xの管理下で前記第1の注入孔21への注入中に、例えば第2PLC30Yに付属の操作盤13Yの孔指定つまみ13dで前記第1の注入孔21が指定され、更に注入開始ボタン13aが押下されたときは、第2PLC30Yにおける判定工程(ステップ110)において「否」と判定され、アラーム発報や注入開始拒否(注入ポンプの非駆動)などの否時対応が行われる(ステップ111)。
これによって、複数の注入系統で同時注入するシステムにおける注入データの信頼性を一層高めることができる。
図11は、本発明の第5実施形態を示したものである。
第5実施形態においては、PLC30の保持部30mに、注入済データ36bに代えて、複数の注入孔21への注入順番を示す注入順番データ36e(孔管理情報)が保持されている。注入順番データ36eは、操作盤13の設定部13f(図3)によって事前に設定入力される。
PLC30(判定部)は、注入開始指令(ステップ109)に応じるのに先立ち、孔指定つまみ13dによって指定された注入孔が、注入順番にしたがったものであるか否かを注入順番データ36eに基づいて判定する。これによって、注入データの信頼性を高めることができる。
例えば、判定工程は、注入開始指令に応じて注入ポンプ11を駆動させる前に行えばよく、図12に示すように、ステップ107の孔指定情報の受け付け後、ステップ112の注入開始指令の受け付け前に判定工程(ステップ110)を行ってもよい。当該判定工程において「否」と判定されたときの否時対応(ステップ111)としては、孔指定過誤を報知するアラーム発報)の他、注入開始指令(ステップ112)の受付拒否を行ってもよい。
第5実施形態(図11)の注入順番データ36eは、個々の注入孔の順番に限らず、先に奇数番の注入孔に注入し、続いて偶数番の注入孔に注入するとの情報であってもよい。
注入材2は、ウレタン系発泡樹脂に限らず、モルタル、セメントなどであってもよい。
1e 切羽
2 注入材
3 注入管理システム
3B 注入管理システム
10 注入機
11 注入ポンプ
13 操作盤
13X,13Y 操作盤
13a 運転開始ボタン(操作つまみ)
13b 運転停止ボタン(操作つまみ)
13c リセットボタン(操作つまみ)
13d 孔指定つまみ(操作つまみ)
13e トータルリセットボタン(操作つまみ)
13f 設定部
13g 表示部
21 注入孔
30 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)(制御手段)
30X,30Y,30Z PLC(第1制御手段又は第2制御手)
30m 保持部(記憶部)
31 記憶端末
31m 記憶部
32 遠隔無線端末
32m 記憶部
33 ハブ
34 報知部
35 注入管理プログラム
36 注入管理データ
36b 注入済データ(孔管理情報)
36c 孔指定データ(孔指定情報)
36d 注入開始済データ(孔管理情報)
36e 注入順番データ(孔管理情報)
37 注入データ
38 情報共有化手段
Claims (6)
- 注入系統からの注入材を施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔から前記地山に注入する注入工法における注入管理を行う注入管理システムであって、
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する保持部と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける孔指定受付部と、
注入開始指令を受け付ける注入指令受付部と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する判定部と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う否時対応部と、
を備えたことを特徴とする注入管理システム。 - 互いに異なる注入系統の注入管理を行う第1制御手段及び第2制御手段と、情報共有化手段とを備え、前記第1制御手段及び前記第2制御手段が、前記保持部、前記孔指定受付部、前記注入指令受付部、前記判定部及び前記否時対応部を個別に有し、
前記注入開始済の注入孔を示す孔管理情報が、前記情報共有化手段を介して、前記第1、第2制御手段の保持部において共有されていることを特徴とする請求項1に記載の注入管理システム。 - 注入系統からの注入材を施工中のトンネルの周辺の地山に形成した複数の注入孔から前記地山に注入する注入工法における注入管理方法であって、
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する工程と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける工程と、
注入開始指令を受け付ける工程と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する工程と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う工程と、
を備えたことを特徴とする注入管理方法。 - 前記判定工程において否でないと判定されたときは、前記注入開始指令に応じる処理を行うとともに、前記孔指定情報によって指定された注入孔の識別情報を前記孔管理情報に加えることを特徴とする請求項3に記載の注入管理方法。
- 1の注入孔に関する注入管理のリセット指令を受け付ける工程と、
前記リセット指令を受けたときは直前まで注入管理していた注入孔の識別情報を前記孔管理情報に加える工程を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の注入管理方法。 - 請求項1もしくは2に記載の注入管理システム又は請求項3~5の何れか1項に記載の注入管理方法における注入管理を行うコンピュータに、
注入開始済の注入孔又は注入順番を示す孔管理情報を保持する処理と、
注入管理する注入孔を指定した孔指定情報を受け付ける処理と、
注入開始指令を受け付ける処理と、
前記孔指定情報によって指定された注入孔が、注入開始済のものでないか否か又は注入順番にしたがったものであるか否かを前記孔管理情報に基づいて判定する処理と、
否と判定されたときは、報知又は注入開始拒否若しくは注入開始指令の受付拒否を含む否時対応を行う処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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