JP7276687B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造、特に電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造に関する。
特開2018-152942号公報(特許文献1)には、電力により駆動する電動車両が記載されている。この電動車両は、車両の前部に配置されたモータルーム内にモータ、インバータ、電池等のパワーユニットが設けられると共に、モータルームの後方側にメインバッテリが設けられている。パワーユニットとメインバッテリとは高電圧ケーブルで連結されおり、メインバッテリからパワーユニットへ電力が供給されるようになっている。高電圧ケーブルは樹脂製の保護部材や金属製のブラケット等で覆われて車両本体に固定されており、車両が衝突した場合に高電圧ケーブルが破損するのを防止している。
特開2018-152942号公報
しかしながら、特許文献1の電動車両において、コンプレッサ等のコネクタが高電圧ケーブルの保護部材やブラケットと近接して配置される場合がある。この場合、車両が前方衝突するとコンプレッサ等が後方へ移動して、コネクタと保護部材又はブラケットとが接触する可能性がある。コネクタは、保護部材又はブラケットより材料強度が弱く構成されているため、保護部材やブラケットと接触することによりコネクタが破損してしまうという問題がある。
従って、本発明は、電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、車両が前方衝突した場合、高電圧部品のコネクタ部が破損することを防止することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、パワーユニットとバッテリとを連結してバッテリからパワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、パワーユニットとバッテリとの間に設けられ、高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットと、このブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、ブラケットには、車両が前方衝突して高電圧部品が後方へ移動した場合に、コネクタ部と接触する前に、本体部と接触して高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ、ガイド部材は、上面視で、円弧状に湾曲している前部を有し、高電圧部品に対向して配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、ブラケットにはガイド部材が設けられているので、車両が前方衝突した場合、コネクタ部ではなく、本体部がガイド部材と接触して高電圧部品を車幅方向へ移動させることができる。このため、車両が前方衝突した場合、高電圧部品のコネクタ部が破損することを防止することができる。
また、円弧状に湾曲している前部を有し、高電圧部品に対向して配置されているので、高電圧部品を車幅方向へ滑らかに移動させることができる。また、ガイド部材の耐衝撃性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部材は、上面視で、前部が複数の曲率半径で形成されて、高電圧部品に近い側が最も小さくなるように形成されている。このように構成された本発明によれば、高電圧部品に近い側の曲率半径が最も小さく形成されているので、高電圧部品をガイド部材の小さな曲率半径で形成された部分に接触させて、滑らかに車幅方向へ移動させることができる。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、パワーユニットとバッテリとを連結してバッテリからパワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、パワーユニットとバッテリとの間に設けられ、高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットとこのブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、ブラケットには、車両が前方衝突して高電圧部品が後方へ移動した場合に、コネクタ部と接触する前に、本体部と接触して高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ、ガイド部材は、側面視で、ガイド部材の前部が下方を向くように配置されていることを特徴としている。このように構成された本発明によれば、ガイド部材の前面が下方を向くように形成されているので、高電圧部品をより安全な下方側に移動させることができる。
上述した課題を解決するために、本発明は、電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、パワーユニットとバッテリとを連結してバッテリからパワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、パワーユニットとバッテリとの間に設けられ、高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットとこのブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、ブラケットには、車両が前方衝突して高電圧部品が後方へ移動した場合に、コネクタ部と接触する前に、本体部と接触して高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ、ブラケットは、前側に配置される前方部と、この前方部から後方に延びる側方部とを有し、ガイド部材は、前方部及び側方部に固定されていることを特徴としている。このように構成された本発明によれば、ガイド部材が前方部及び側方部に固定されているので、ガイド部材が高電圧部品との衝突に耐えることができる程度の強度を得ることができる。
本発明の車両前部構造によれば、車両が前方衝突した場合、高電圧部品のコネクタ部が破損することを防止することができる。
本発明の実施形態による車両前部構造を示す上面図である。 本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材の取り付けた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材の取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材を示す側面図である。 本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態による車両前部構造の衝突前後のガイド部材及びコンプレッサの状態を示す斜視図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両前部構造を説明する。
図1は、本発明の実施形態による車両前部構造を示す上面図である。図2は、本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材の取り付けた状態を示す側面図である。
本明細書においては、運転席に座った運転者から見た場合の前後、左右及び上下の方向を、それぞれ前後方向、車幅方向及び上下方向と定義して説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態による車両2の中央部又は後部構造の概略を説明する。
図1に示すように、本実施形態による車両2は、車両2の下部中央に、上面視(平面視)において長方形状で形成されているリチウムイオンバッテリであるバッテリ4を搭載している。バッテリ4は、車両2の前部座席の下方から後部座席の下方付近まで延びて、車幅方向中央に配置されている。バッテリ4は、車両2の下部に取り付けられている。また、車両2の下部の車幅方向中央に、前後方向に延びるようにトンネル部6が設けられている。トンネル部6は、断面形状が下向き凹状で形成され、車両2の前部から前部座席の間を通って後部座席付近まで延びるように形成されている。
次に、図1及び図2を参照して本実施形態における車両前部構造20の概略を説明する。前部座席やフロントガラス(図示せず)より前方側である車両2の前部には、カウルメンバ10、右側サイドフレーム12、フロントメンバ14及び左側サイドフレーム16によって囲まれたモータルーム18が形成されている。モータルーム18内の右側サイドフレーム12と左側サイドフレーム16との間には、パワーユニット22、減速機構24、内燃機関26及び発電機28が右側からこの順序で車幅方向に配置されて一体的に連結されている。また、パワーユニット22の前方側にはDC/DCコンバータ23が配置され、パワーユニット22の後方側にはコンプレッサ25が配置されている。内燃機関26の後方には、コンバータ27が配置されている。車両2の使用時には、モータルーム18は、ボンネット(図示せず)により覆われて外部から目視できないようになっている。
モータルーム18内のパワーユニット22と、パワーユニット22より後方側の車両2の下部中央のバッテリ4とは、前後方向に延びる高電圧ハーネス19により連結されている。高電圧ハーネス19は、トンネル部6内を前後方向に延びてトンネル部6の下面形状に沿って配置されている。高電圧ハーネス19は、モータルーム18とトンネル部6との間において、ブラケット60を介してダッシュパネル11又はトンネル部6に取り付けられている。また、高電圧ハーネス19は、カウルメンバ10の車幅方向中央付近からモータルーム18内に進入するように配置されている。モータルーム18に進入した高電圧ハーネス19は、モータルーム18の車幅方向中央の中央軸より左側を経由してから、中央軸より右側へ延びるように配置されている。高電圧ハーネス19の先端であるコネクタ19aは、車幅方向中央の中央軸より右側に配置されているパワーユニット22の左側側面に連結するようになっている。
モータルーム18内の内燃機関26と車両2の後方側に配置される燃料タンク(図示せず)とは、前後方向に延びる燃料管21により連結されている。燃料管21は、トンネル部6内を前後方向に延びてトンネル部6の下面形状に沿って配置されている。燃料管21は、カウルメンバ10の車幅方向中央付近からモータルーム18内に進入するように配置されている。また、燃料管21は、モータルーム18の車幅方向中央の中央軸より左側に配置されている内燃機関26に連結するように配置されている。なお、燃料管21と高電圧ハーネス19とは、モータルーム18内で交差するように前後方向に延びて配置されている。
次に、図1及び図2を参照して、本実施形態による車両前部構造20における各構成の詳細について説明する。
カウルメンバ10は、前部座席及びフロントガラス(図示せず)の前方、且つモータルーム18の後方に配置され、右側サイドフレーム12と左側サイドフレーム16との間を車幅方向に延びている。カウルメンバ10の両端は、車両本体30に固定されて車両本体30の剛性を向上させるようになっている。また、カウルメンバ10は、モータルーム18の後方端から前方へ向かって所定距離だけ張り出すように形成されており、カウルメンバ10の前端10aがモータルーム18内に位置するように形成されている。このカウルメンバ10の張り出した部分によって、雨天時に、雨水がフロントガラスとボンネットとの隙間からモータルーム18内へ侵入するのを防止するようになっている。
カウルメンバ10の下方部にはダッシュパネル11が連結され、このダッシュパネル11は、モータルーム18の後壁を構成し、モータルーム18と車内空間とを隔てる隔壁を構成している(図2参照)。ダッシュパネル11は、カウルメンバ10の前端10aから所定距離だけ後方側の位置に立設されており、この所定距離だけ離間されていることによってダッシュパネル11の前方に所定の空間が形成されるようになっている。ダッシュパネル11の下方端は、車両本体30の下部に形成されたトンネル部6に連続的に接続されている。
右側サイドフレーム12及び左側サイドフレーム16は、強度を高くするために、金属製の閉断面で形成されている。右側サイドフレーム12及び左側サイドフレーム16は、モータルーム18内を前後方向に水平に延びている。右側サイドフレーム12及び左側サイドフレーム16は、車両本体30に固定されて車両本体30の剛性を向上させるようになっている。右側サイドフレーム12には、パワーユニット22のモータ44が右側エンジンマウント13を介して固定され、左側サイドフレーム16には発電機28が左側エンジンマウント15を介して固定されている。
フロントメンバ14は、モータルーム18の前端に配置され、右側サイドフレーム12と左側サイドフレーム16との間を車幅方向に延びている。フロントメンバ14は、車両本体30に固定されており、モータルーム18の前方側の壁を構成するようになっている。
図2に示すように、パワーユニット22は、ジャンクションボックス40、インバータ42、モータ44から構成され、電力を変換、供給するためのユニットである。ジャンクションボックス40、インバータ42及びモータ44は、上からこの順序で配置され一体的に連結している。ジャンクションボックス40、インバータ42及びモータ44は、上面視において、これらが重なるように配置されている。DC/DCコンバータ23は、パワーユニット22の前方側に配置されてジャンクションボックス40と連結している。コンプレッサ25は、パワーユニット22の後方側に配置されてモータ44と連結している。
パワーユニット22は、モータ44の上面が右側エンジンマウント13を介して右側サイドフレーム12にボルトにより連結されることにより固定されている。更に、パワーユニット22は、車幅方向中央付近のモータ44の下面がエンジンマウントブラケット17を介して車両本体30のサスクロス(図示せず)にボルトにより連結されることにより固定されている。エンジンマウントブラケット17は、右側エンジンマウント13より強い強度の材料により形成されている。車両が右側前方で衝突した時には、右側サイドフレーム12が折れ曲がり、パワーユニット22が車両本体30に対して後方へ移動するようになっている。同時に、パワーユニット22の底面がエンジンマウントブラケット17と連結しているため、パワーユニット22が下方へ引っ張られて後側下方へ移動するようになっている。
パワーユニット22は、上下方向に、ジャンクションボックス40、インバータ42、モータ44が積載されて構成されているため、モータルーム18内において高さが最も高くなっている。即ち、パワーユニット22のジャンクションボックス40の上面の高さ位置は、モータルーム18内に設置されている減速機構24、内燃機関26、コンバータ27、発電機28の上面の高さ位置より高くなるように設定されている。また、ジャンクションボックス40の上面の高さ位置は、カウルメンバ10の前端10aの高さ位置より低くなるように設定されている。
ジャンクションボックス40は、電線同士を結合、分岐、中継する際に用いる端子や端末を保護するための接続箱である。また、ジャンクションボックス40は、リレーを含む電気回路が収納されている。ジャンクションボックス40の上面には、高電圧ハーネス19と接続するための接続口が設けられており、高電圧ハーネス19のコネクタ19aが接続口に接続されるようになっている。高電圧ハーネスは、保護ブラケット50に隣接してジャンクションボックス40の上面に固定されるようになっている。
インバータ42は、バッテリ4から高電圧ハーネス19を介して供給された直流の電力を交流電力に変換するように構成されている。インバータ42によって交流に変換された電力は、モータ44に供給されて、モータ44を駆動するために使用される。
モータ44は、モータケースに収容されたロータ、ステータ及び出力軸を備えている(図示せず)。ロータは水平方向に向けられた出力軸と結合され、モータケースに対して水平な軸線を中心に回転可能に支持されている。ステータはモータケースに固定され、ステータを構成するコイルに交流電流を流すことにより、ロータを回転駆動するように構成されている。モータ44は、バッテリ4からインバータ42を介して流れてきた交流電力によって車両2のドライブシャフトを駆動するようになっている。なお、車両2のドライブシャフトは、モータ44の駆動力によって駆動され、内燃機関26の生成した動力により直接駆動されることはない。
DC/DCコンバータ23は、直流電圧を昇圧及び/又は降圧するように構成されていて、バッテリ4の電圧を適切なレベルに変換するようになっている。
コンプレッサ25は、回転式コンプレッサであり、車両2のエアコンに利用される圧縮機である。コンプレッサ25は、円柱状の形状をした本体部25aと、この本体部の左側面から所定長さだけ外側(左側)車幅方向へ水平に突出したコネクタ部25bを備えている。コンプレッサ25は、高電圧部品であり、コネクタ部25bとジャンクションボックス40とが電力供給線(図示せず)を介して接続されている。コンプレッサ25は、モータ44と略同じ高さに配置され、モータ44の後側に配置されている。また、コンプレッサ25は、高電圧ハーネス19を固定しているブラケット60の前方に配置されており、コンプレッサ25のコネクタ部25bがブラケット60と前後方向に対向するように配置されている。
減速機構24は、車幅方向で、モータ44と内燃機関26との間に配置されており、モータ44の動力を車両2の車輪(図示せず)に伝達する伝達経路の途中に設けられている。モータ44の出力軸の回転は減速ギア(図示せず)によって減速され、ドライブシャフトを介して車輪(図示せず)に伝達される。
内燃機関26は、車両の後方側に配置された燃料タンクと燃料管21を介して連結しており、燃料タンクからの燃料を燃焼させることにより動力を生成するように構成されている。内燃機関26の出力軸(図示せず)と発電機の28の入力軸(図示せず)とが連結されているため、内燃機関26が生成した動力によって発電機28の入力軸が駆動し電力を生成するようになっている。内燃機関26の前端部は、上面視で、モータ44の前端部よりも車両2の前方側に位置している。このため、車両の前方衝突時に内燃機関26によってモータ44を保護することができるようになっている。なお、本実施形態においては、内燃機関26としてロータリピストンエンジンが採用されている。このため、モータ44と発電機28との間に内燃機関26を配置した場合でも、モータルーム18内においてモータ44、内燃機関26、発電機28をコンパクトに車軸方向に配置することができるようになっている。
コンバータ27は、発電機28によって生成された交流電力、及びモータ44によって回生された交流電力を、バッテリ4に蓄積するために直流電力に変換するように構成されている。コンバータ27は、上面視において、内燃機関26の上面にオーバーラップするように配置されている。このため、車両の前方衝突時に、右側サイドフレーム12及び左側サイドフレーム16などが変形してコンバータ27と干渉することを抑制できる。具体的に、車両の衝突時に、変形した右側サイドフレーム12及び左側サイドフレーム16などをコンバータ27よりも先に内燃機関26に当てることができ、内燃機関26によってコンバータ27を保護することができる。
発電機28は、内燃機関26が生成した動力により交流電力を生成するように構成されており、その入力軸が内燃機関26の出力軸によって回転駆動されるように構成されている。発電機28によって生成された交流電力は、コンバータ27によって直流に変換され、バッテリ4に蓄積される。発電機28は、発電機28の上面が左側エンジンマウント15を介して左側サイドフレーム16にボルトにより連結されることにより固定されている。
次に、図2~図5を参照して、本実施形態における車両前部構造20のブラケット60及びガイド部材62について説明する。
図3は、本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材の取り付けた状態を示す斜視図、図4は、本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材を示す側面図、図5は、本発明の実施形態による車両前部構造のガイド部材を示す斜視図である。
ブラケット60は、車両2の走行中に高電圧ハーネス19が振動することを防止すると共に、高電圧ハーネス19が周辺部品との接触により破損しないように保護するための部材である。図2及び図3を参照して、ブラケット60は、高電圧ハーネス19をダッシュパネル11又はトンネル部6に固定するように構成されている。具体的に、ブラケット60は、後側部材60aと前側部材60bとを備え、後側部材60aと前側部材60bとの間に高電圧ハーネス19を通した状態で、ダッシュパネル11又はトンネル部6に取り付けるようになっている。ブラケット60は、前後方向において、ダッシュパネル11と略同じ位置又はトンネル部6の入口付近に配置されており、コンプレッサ25と略同じ高さに配置されている。
図4及び図5を参照して、ブラケット60は、下方に向けて凹状の断面で形状された後側部材60aと、上方に向けて凹状の断面で形成された前側部材60bと、後側部材60a及び前側部材60bを締結するための固定部材60cとから構成されている。後側部材60a及び前側部材60bは、高電圧ハーネス19の軸方向に延びるように形成されている。
ブラケット60の後側部材60aは、後側上方に位置する後方部60dと、この後方部60dの車幅方向両端から前側下方に延びる側方部60eと、この側方部60eの下側の端部から横方向に延びる固定部60fとから構成されている。ブラケット60の前側部材60bは、前側下方に位置する前方部60gと、この前方部60gの車幅方向両端から後側上方に延びる側方部60hと、この側方部60hの上側の端部から横方向に延びる固定部60iとから構成されている。
高電圧ハーネス19は、後側部材60aの後方部60d及び側方部60eと、前側部材60bの前方部60g及び側方部60hとにより囲まれる内部空間内に収容されている。後側部材60aの固定部60fと前側部材60bの固定部60iとは、互いに重ね合わされて固定部材60cによって結合されている共に、固定部材60cによってダッシュパネル11又はトンネル部6に固定されている。
図2及び図3を参照して、ガイド部材62は、ブラケット60の前面に取り付けられており、前方衝突時のコンプレッサ25の移動方向を後方向から車幅方向へ変えるための部材である。ガイド部材62は、ブラケット60の前側部材60bにボルト、ビス等によって固定されている。ガイド部材62は、前後方向において、ダッシュパネル11と略同じ位置又はモータルーム18の後端に配置されている(図2参照)。ガイド部材62は、上下方向において、コンプレッサ25と略同じ高さに配置されている(図2参照)。ガイド部材62は、前部62aの前面がコンプレッサ25と対向し、前側下方を向くように配置されている(図2参照)。
図4及び図5を参照して、ガイド部材62は、前側に配置されて前面を備える前部62aと、前部62aの上下方向両端から後側上方に延びる側部62bと、側部62bの端部から横方向に延びる固定部62cとから構成されている。ガイド部材62は、上面視で、前部62aと側部62bによりL字形の形状で形成されている(図4参照)。
ガイド部材62の前部62aの前面は、上面視で、円弧状に湾曲するように形成されている(図4参照)。更に、ガイド部材62の前部62aの前面は、曲率半径が異なる複数の円弧が車幅方向に連続して形成されている。具体的に、ガイド部材62の前部62aは、曲率半径が第1の曲率半径R1で形成される右端部62eと、第1の曲率半径R1より大きい第2の曲率半径R2で形成される中央部62fと、第2の曲率半径R2より大きい第3の曲率半径R3で形成される左側部62gで形成されている。右端部62eの曲率半径は、ガイド部材62の前部62a内で最も小さくなるように形成されており、コンプレッサ25に最も近い位置に配置されている。
ガイド部材62は、前部62aと側部62bとから構成されるL字形の形状であり、ブラケット60の前側部材60bの前方部60g及右側の側方部60hのみに固定されている。ガイド部材62は、ガイド部材62の前部62aとブラケット60の前側部材60bとが略平行になるように固定されている。
次に、図6を参照して、本実施形態における車両前部構造のガイド部材62の作用について説明する。
図6は、本発明の実施形態による車両前部構造の衝突前後のガイド部材及びコンプレッサの状態を示す斜視図であり、図6(A)は、前方衝突前のコンプレッサ25とガイド部材62の状態、図6(B)は、前方衝突後にコンプレッサ25がガイド部材62と接触した状態、図6(C)は、前方衝突後にコンプレッサ25が車幅方向に移動した状態を表している。
図6(A)を参照して、前方衝突前では、ガイド部材62は、前部62aとコンプレッサ25の本体部25aとが略平行になるように配置されている。ガイド部材62は、前部62aが車幅方向に延びて、前部62aの前面が前方且つ下方を向いて配置されている。ガイド部材62は、前部62aの右端部62eとコンプレッサ25のコネクタ部25bとが前後方向で互いに対向するように配置されている。
図6(B)を参照して、前方衝突後に、衝突時の衝撃によりコンプレッサ25が前後方向後方へ移動して、コンプレッサ25の本体部25aがガイド部材62の右端部62eに接触している。右端部62eは、前部62aの内で最も曲率半径が小さく形成されているので、コンプレッサ25の本体部25aを車幅方向へと導き、前部62aの前面に沿って滑らかに移動させることができる。
図6(C)を参照して、コンプレッサ25の本体部25aは、ガイド部材62の右端部62e、中央部62f、左側部62gの順で、ガイド部材62の前部62aの前面に接触して車幅方向に移動する。ガイド部材62は、右端部62e、中央部62f、左側部62gの順で曲率半径が徐々に大きくなるように形成されているので、コンプレッサ25が前部62aの前面に沿って車幅方向に滑らかに移動する。これにより、コンプレッサ25のコネクタ部25bがガイド部材62に接触することなく、コンプレッサ25が車幅方向へ導かれる。
次いで、本実施形態の(作用)効果について説明する。
このように構成された本実施形態の車両前部構造20は、電力により車両2を駆動させるパワーユニット22とこのパワーユニット22より後方に配置されたバッテリ4を備えている。また、車両前部構造20は、パワーユニット22とバッテリ4とを連結してバッテリ4からパワーユニット22に電力を供給するための高電圧ハーネス19と、パワーユニット22とバッテリ4との間に設けられ、高電圧ハーネス19を車両本体30に固定するためのブラケット60と、このブラケット60の前方に配置され、本体部25aとこの本体部25aから左外側へ突出したコネクタ部25bとを備えるコンプレッサ25等の高電圧部品とを備えている。ブラケット60には、車両が前方衝突してコンプレッサ25が後方へ移動した場合に、コネクタ部25bと接触する前に、コンプレッサ25のコネクタ部25b以外である本体部25aと接触して、コンプレッサ25を車幅方向へ移動させるガイド部材62が設けられている。
このように構成された本実施形態によれば、ブラケット60にはガイド部材62が設けられているので、車両2が前方衝突した場合、コネクタ部25bではなく、本体部25aがガイド部材62と接触してコンプレッサ25を車幅方向へ移動させることができる。このため、車両が前方衝突した場合、コンプレッサ25のコネクタ25b部が破損することを防止することができる。
また、このように構成された本実施形態によれば、ガイド部材62は、上面視で、円弧状に湾曲している前部62aを備え、コンプレッサ25に対向して配置されているので、コンプレッサ25を車幅方向へ滑らかに移動させることができる。また、ガイド部材の耐衝撃性を向上させることができる。
このように構成された本実施形態によれば、ガイド部材62は、上面視で、前部62aが複数の曲率半径R1,R2,R3で形成されて、コンプレッサ25に近い側の第1の曲率半径R1が最も小さくなるように形成されているので、コンプレッサ25をガイド部材62の小さな第1の曲率半径R1で形成された右端部62eに接触させて、滑らかに車幅方向へ移動させることができる。
また、このように構成された本実施形態によれば、ガイド部材62は、側面視で、ガイド部材62の前部62aの前面が下方を向くように配置されているので、コンプレッサ25をより安全な下方側に移動させることができる。
このように構成された本実施形態によれば、ブラケット60は、前側に配置されて高電圧ハーネスの軸方向に延びる前方部60gと、この前方部60gから後方に延びる側方部60hとを備え、ガイド部材62は、ブラケット60の前方部60g及び右側の側方部60hに固定されている。このように構成された本発明によれば、ガイド部材62が前方部60g及び側方部60hに固定されているので、ガイド部材62がコンプレッサ25との衝突に耐えることができる程度の強度を得ることができる。
本実施形態においては、ガイド部材とブラケットとを別体で形成したが、これに代えてガイド部材とブラケットとを一体に形成してもよい。本実施形態においては、ガイド部材をブラケットの前側部材の前方部及び右側の側方部のみに固定したが、これに代えて、ガイド部材をブラケットの前側部材の前方部及左側の側方部のみに固定してもよい。本実施形態においては、高電圧部品がコンプレッサである実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モータルーム内の高電圧部品であれば何れでもよい。
2 :車両
4 :バッテリ
6 :トンネル部
11 :ダッシュパネル
18 :モータルーム
19 :高電圧ハーネス
20 :車両前部構造
22 :パワーユニット
25 :コンプレッサ
25a :本体部
25b :コネクタ部
30 :車両本体
40 :ジャンクションボックス
42 :インバータ
44 :モータ
60 :ブラケット
60b :ブラケットの前側部材
60g :ブラケットの前側部材の前方部
60h :ブラケットの前側部材の側方部
62 :ガイド部材
62a :ガイド部材の前部
62b :ガイド部材の側部
62e :ガイド部材の前部の右端部
62f :ガイド部材の前部の中央部
62g :ガイド部材の前部の左側部
R1 :第1の曲率半径
R2 :第2の曲率半径
R3 :第3の曲率半径

Claims (4)

  1. 電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、
    前記パワーユニットと前記バッテリとを連結して前記バッテリから前記パワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、
    前記パワーユニットと前記バッテリとの間に設けられ、前記高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットと
    このブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、
    前記ブラケットには、前記車両が前方衝突して前記高電圧部品が後方へ移動した場合に、前記コネクタ部と接触する前に、前記本体部と接触して前記高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ
    前記ガイド部材は、上面視で、円弧状に湾曲している前部を有し、前記高電圧部品に対向して配置されていることを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記ガイド部材は、上面視で、前記前部が複数の曲率半径で形成されて、前記高電圧部品に近い側が最も小さくなるように形成されている、請求項に記載の車両前部構造。
  3. 電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、
    前記パワーユニットと前記バッテリとを連結して前記バッテリから前記パワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、
    前記パワーユニットと前記バッテリとの間に設けられ、前記高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットと
    このブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、
    前記ブラケットには、前記車両が前方衝突して前記高電圧部品が後方へ移動した場合に、前記コネクタ部と接触する前に、前記本体部と接触して前記高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ、
    前記ガイド部材は、側面視で、前記ガイド部材の前部が下方を向くように配置されていることを特徴とする車両前部構造。
  4. 電力により車両を駆動させるパワーユニットとこのパワーユニットより後方に配置されたバッテリを備えた車両の車両前部構造であって、
    前記パワーユニットと前記バッテリとを連結して前記バッテリから前記パワーユニットに電力を供給するための高電圧ハーネスと、
    前記パワーユニットと前記バッテリとの間に設けられ、前記高電圧ハーネスを車両本体に固定するためのブラケットと
    このブラケットの前方に配置され、本体部とこの本体部から外側へ突出したコネクタ部とを備える高電圧部品と、を有し、
    前記ブラケットには、前記車両が前方衝突して前記高電圧部品が後方へ移動した場合に、前記コネクタ部と接触する前に、前記本体部と接触して前記高電圧部品を車幅方向へ移動させるガイド部材が設けられ、
    前記ブラケットは、前側に配置される前方部と、この前方部から後方に延びる側方部とを有し、
    前記ガイド部材は、前方部及び側方部に固定されていることを特徴とする車両前部構造。
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