JP7276284B2 - 積層コンデンサのシミュレーションモデルの生成方法、および、積層コンデンサのシミュレーション方法 - Google Patents

積層コンデンサのシミュレーションモデルの生成方法、および、積層コンデンサのシミュレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層コンデンサのシミュレーションモデル、および、積層コンデンサのシミュレーション方法に関する。
積層コンデンサを高周波電子デバイスに搭載する際、積層コンデンサとその周囲の電子部品との間にクロストークが生じる。このクロストークの解析のため、3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーションモデルが要望されている。特許文献1は、このようなシミュレーションモデルとして、3次元回路シミュレータのための電子部品のシミュレーションモデルを開示する。
特許文献1に開示の電子部品のシミュレーションモデルは、電子部品の外形構造に加え、電子部品の内部構造、および電子部品の特性を示す定数である物理定数(電磁波に作用する定数が含まれ、電子部品を構成する構成要素の例えば比誘電率、電気伝導度、比透磁率、複素誘電率、複素透磁率などが挙げられる。)を含んで構成される。
特開2006-185182号公報
特許文献1に開示のように実際の内部構造、すなわち実際の形状および実際の数の内部電極を備える積層コンデンサのシミュレーションモデル(以下、内部構造反映モデルともいう。)では、シミュレーションに要する時間が長い。
この点に関し、本願発明者は、シミュレーション時間の短縮を目的として、実際の形状および実際の数の内部電極を1つの平板状の内部電極モデルで模擬した積層コンデンサのシミュレーションモデル(以下、面要素モデルともいう。)を考案する。しかし、この面要素モデルでは、1つの平板状の内部電極モデルの配置位置によって、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション結果が実測値とずれてしまうことがある、すなわちクロストークのシミュレーション精度が低下してしまうことがある。
本発明は、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーションモデル、および、積層コンデンサのシミュレーション方法を提供することを目的とする。
本発明に係る積層コンデンサのシミュレーションモデルは、3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーションモデルであって、一対の入出力ポートと、前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第1内部電極モデルと、前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第2内部電極モデルと、を備える。前記第1内部電極モデルおよび前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定されており、前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように配置されており、前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置されている。
本発明に係る積層コンデンサのシミュレーション方法は、3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーション方法であって、第1入出力ポートと第2入出力ポートとの間に積層インダクタのシミュレーションモデルを配置し、第3入出力ポートと第4入出力ポートとの間に前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを配置する配置工程と、前記第1入出力ポートまたは前記第3入出力ポートに周波数掃引信号を入力して、前記第1入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間または前記第3入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行うシミュレーション工程と、を含む。前記積層コンデンサのシミュレーションモデルは、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第1内部電極モデルと、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第2内部電極モデルとを備え、前記第1内部電極モデルおよび前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定され、前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように配置され、前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置される。前記配置工程では、前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを、前記積層インダクタのシミュレーションモデルに隣接するように、かつ、前記第1内部電極モデルまたは前記第2内部電極モデルが前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界と交差するように、配置する。
本発明に係る別の積層コンデンサのシミュレーション方法は、3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーション方法であって、第1入出力ポートと第2入出力ポートとの間に積層インダクタのシミュレーションモデルを配置し、第3入出力ポートと第4入出力ポートとの間に前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを配置する配置工程と、前記第1入出力ポートまたは前記第3入出力ポートに周波数掃引信号を入力して、前記第1入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間または前記第3入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行うシミュレーション工程と、を含む。前記積層コンデンサのシミュレーションモデルは、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された1つの平板状の第1内部電極モデルを備え、前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定され、前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように、または、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置される。前記配置工程では、前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを、前記積層インダクタのシミュレーションモデルに隣接するように、かつ、前記第1内部電極モデルが前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界と交差するように、配置する。
本発明によれば、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。 本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーションモデルおよび積層インダクタのシミュレーションモデルを示す平面図である。 図2に示すシミュレーションモデルのIII-III線断面図である。 図2に示すシミュレーションモデルのIII-III線断面図である。 図2および図3に示すシミュレーション方法による透過特性S41のシミュレーション結果の一例である。 図2および図3に示すシミュレーション方法による共振周波数のシミュレーション結果の一例である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例1に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例2に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 変形例3に係るシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。 比較例のシミュレーションモデルの断面図であって、図2に示すIII-III線相当の断面図である。 従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
(背景)
図15は、従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。図15に示す従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yは、例えば有限要素法、モーメント法またはFDTD(Finite Differential Time Domain)法等の種々の解析法を用いた3次元電磁界シミュレーションのためのモデルである。
図15には、積層コンデンサにおける積層体(以下、素体ともいう。)および外部電極の外形構造が、破線で示されている。図15に破線で示されるように、積層コンデンサは、複数の内部電極と複数の誘電体層とが積層された積層体と、積層体の端部に配置された外部電極とを備える。誘電体層の材料としては、例えばセラミック等の種々の誘電体材料が挙げられる。
また、図15には、XYZ直交座標系が示されている。X方向は積層コンデンサおよび積層体の長さ方向Lであり、Y方向は積層コンデンサおよび積層体の幅方向Wであり、Z方向は積層コンデンサおよび積層体の高さ方向(以下、積層方向ともいう。)Tである。積層コンデンサおよび積層体は、略直方体形状であり、高さ方向Tに対向する2つの主面と、幅方向Wに対向する2つの側面と、長さ方向Lに対向する2つの端面とを有する。積層コンデンサが実装基板に実装される際、主面が実装基板の主面と対向し、側面および端面が実装基板の主面と交差する。なお、本出願では、「交差」とは「直交」を含む概念である。
図15に示すように、従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yは、一対の入出力ポートPORTと、一対の入出力ポートPORTの間に配置された実際の内部構造、すなわち実際の形状および実際の数の内部電極10Yと複数の誘電体層とを備える(以下、内部構造反映モデルともいう。)。図15の例では、内部電極10Yは、一方の電荷取り出し電極と一体的に構成された内部電極部分11Yと、他方の電荷取り出し電極部分12Yとを含む。
従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yは、例えば、内部電極の導電率および誘電体層の誘電率を変更しながらし、積層コンデンサのインピーダンス特性Zおよび等価直列レジスタンスESRの実測値に対してフィッティングを行うことにより求められる。これにより、従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yは、実際の内部電極の導電率、実際の誘電体層の誘電率、および実際の構造に起因する容量成分およびインダクタ成分等が反映されたモデルとなる。
この従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yによれば、実際の内部構造を備えるので、積層コンデンサとその周囲の電子部品との間のクロストークのシミュレーション精度が比較的に高い。しかし、この従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yによれば、実際の内部構造、すなわち実際の形状および実際の数の内部電極10Yを備えるために、シミュレーションに要する時間が比較的に長い。
この点に関し、本願発明者は、シミュレーション時間の短縮を目的として、実際の形状および実際の数の内部電極を1つの平板状の内部電極モデルで模擬した積層コンデンサのシミュレーションモデル(以下、面要素モデルともいう。)を考案する。
図13は、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。図13に示す比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xは、上述したように例えば有限要素法、モーメント法またはFDTD法等の種々の解析法を用いた3次元電磁界シミュレーションのためのモデルである。図13にも、積層コンデンサにおける積層体(以下、素体ともいう。)および外部電極の外形構造が、破線で示されている。また、図13にも、XYZ直交座標系が示されている。
図13に示すように、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xは、一対の入出力ポートPORTと、一対の入出力ポートPORTの間に配置された1つの平板状の内部電極モデル10とを備える。比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xは、内部電極モデル10を、実際の内部電極の最下層の位置に備える。
内部電極モデル10には、積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定されている。図13では、内部電極モデル10は、直列に接続された3つの部分10L、部分10Cおよび部分10Rから構成され、部分10Lに等価直列インダクタンスESLが設定されており、部分10CにキャパシタンスCが設定されており、部分10Rに等価直列レジスタンスESRが設定されている。
これらのキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLは、例えば下式を用いて、積層コンデンサのインピーダンス特性Zおよび等価直列レジスタンスESRの実測値に対してフィッティングを行うことにより求められる。
Z=ESL+(1/jωC)+ESR
これにより、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xは、実際の内部電極の導電率、実際の誘電体層の誘電率、および実際の構造に起因する容量成分およびインダクタ成分等が反映されたモデルとなる。
この比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xによれば、1つの内部電極モデル10のみを備えるため、シミュレーションに要する時間が比較的に短い。しかし、この比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xによれば、1つの内部電極モデル10が実際の内部電極の最下層の位置に配置されるため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション結果が実測値とずれてしまうことがある、すなわちクロストークのシミュレーション精度が低下してしまうことがある。詳細な考察については後述する。
そこで、本願発明者らは、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーションモデルを考案する。以下では、本考案の積層コンデンサのシミュレーションモデルについて説明する。
(本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーションモデル)
図1は、本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーションモデルを示す斜視図である。図1に示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、上述したように例えば有限要素法、モーメント法またはFDTD法等の種々の解析法を用いた3次元電磁界シミュレーションのためのモデルである。図1にも、積層コンデンサにおける積層体(以下、素体ともいう。)および外部電極の外形構造が、破線で示されている。また、図1にも、XYZ直交座標系が示されている。
図1に示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、一対の入出力ポートPORTと、4つの第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40とを備える。第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40の各々は、一対の入出力ポートPORTの間に配置された平板状の内部電極モデルである。
第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30は、積層コンデンサの2つの側面と対向するように配置されている。第1内部電極モデル10は、2つの側面のうちの一方の側面側であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部の位置に配置されている。第3内部電極モデル30は、2つの側面のうちの他方の側面側であって、実際の内部電極の他方側面側における縁部の位置に配置されている。なお、第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30の配置位置は、これに限定されない。例えば、第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30のいずれか一方が、2つの側面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部と他方側面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40は、積層コンデンサの2つの主面と対向するように配置されている。第2内部電極モデル20は、2つの主面のうちの一方の主面側であって、実際の内部電極の最上層側の位置に配置されている。第4内部電極モデル40は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されている。なお、第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40の配置位置は、これに限定されない。例えば、第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40のいずれか一方が、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の最上層と最下層との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
換言すれば、第1内部電極モデル10と第3内部電極モデル30とは、実装基板の主面と交差するように、例えば実装基板の主面に対して垂直に、配置されている。第2内部電極モデル20と第4内部電極モデル40とは、実装基板の主面と対向するように、例えば実装基板の主面に対して平行に、配置されている。
第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40は、積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定されている。これらのキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLは、4つの内部電極モデルに対して、均等に割り振られてもよいし、重み付けされて不均等に割り振られてもよい。
これらのキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLは、例えば下式を用いて、積層コンデンサのインピーダンス特性Zおよび等価直列レジスタンスESRの実測値に対してフィッティングを行うことにより求められる。
Z=ESL+(1/jωC)+ESR
3次元電磁界シミュレータにLCRの直列モデルがある場合、1つの直列モデルから内部電極モデルを作成してもよい。一方、3次元電磁界シミュレータにLCRの並列モデルがある場合、LCRの並列モデルを3つ用い、Lのみのモデル、Cのみのモデル、Rのみのモデルを直列に接続してもよい。
図1の例では、第1内部電極モデル10は、直列に接続された3つの部分10L、部分10C、部分10Rから構成され、部分10Lに等価直列インダクタンスESLが設定されており、部分10CにキャパシタンスCが設定されており、部分10Rに等価直列レジスタンスESRが設定されている。同様に、第2内部電極モデル20は、直列に接続された3つの部分20L、部分20C、部分20Rから構成され、部分20Lに等価直列インダクタンスESLが設定されており、部分20CにキャパシタンスCが設定されており、部分20Rに等価直列レジスタンスESRが設定されている。同様に、第3内部電極モデル30は、直列に接続された3つの部分30L、部分30C、部分30Rから構成され、部分30Lに等価直列インダクタンスESLが設定されており、部分30CにキャパシタンスCが設定されており、部分30Rに等価直列レジスタンスESRが設定されている。同様に、第4内部電極モデル40は、直列に接続された3つの部分40L、部分40C、部分40Rから構成され、部分40Lに等価直列インダクタンスESLが設定されており、部分40CにキャパシタンスCが設定されており、部分40Rに等価直列レジスタンスESRが設定されている。
これにより、第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40は、実際の内部電極の導電率、実際の誘電体層の誘電率、および実際の構造に起因する容量成分およびインダクタ成分等が反映されたモデルとなる。
(本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーション方法)
次に、図2~図4を用いて、上述した積層コンデンサのシミュレーションモデル1を用いた、3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーション方法、特に積層コンデンサと周囲の電子部品との間のクロストーク解析のためのシミュレーション方法、について説明する。図2は、本実施形態に係る積層コンデンサのシミュレーションモデルおよび積層インダクタのシミュレーションモデルを示す平面図であり、図3および図4は、図2に示すシミュレーションモデルのIII-III線断面図である。
まず、第1入出力ポートPORT1と第2入出力ポートPORT2との間に、積層インダクタのシミュレーションモデルLを配置する。また、第3入出力ポートPORT3と第4入出力ポートPORT4との間に、積層コンデンサのシミュレーションモデル1を配置する(配置工程)。このとき、積層インダクタのシミュレーションモデルLと積層コンデンサのシミュレーションモデル1とが実装される実装基板100が配置されてもよい。
このとき、積層コンデンサのシミュレーションモデル1を、
・積層インダクタのシミュレーションモデルLに所望の間隔Dで隣接するように、かつ、
・第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30(図3)、または、第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40(図4)が、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように、
配置する。
ここで、積層インダクタは、複数のコイル状の内部導体と複数の磁性体層とが積層された積層体(以下、素体ともいう。)と、積層体の端部に配置された外部電極とを備える。磁性体層の材料としては、例えば磁性体セラミック等の種々の磁性体材料が挙げられる。
積層インダクタのシミュレーションモデルLは、例えば有限要素法、モーメント法またはFDTD法等の種々の解析法を用いた3次元電磁界シミュレーションのためのモデルである。
積層インダクタのシミュレーションモデルLは、実際の内部構造、すなわち実際の形状および実際の数の内部導体Mと複数の磁性体層とを備える。積層インダクタのシミュレーションモデルLは、例えば、内部導体の導電率および磁性体層の透磁率を変更しながら、積層インダクタのインピーダンス特性Zおよび等価直列レジスタンスESRの実測値に対してフィッティングを行うことにより求められる。これにより、積層インダクタのシミュレーションモデルLは、実際の内部導体の導電率、実際の磁性体層の透磁率、および実際の構造に起因する容量成分等が反映されたモデルとなる。
図3の例では、積層インダクタの積層方向が積層インダクタの幅方向である場合、換言すれば積層インダクタの積層方向が実装基板100の主面に沿う方向である場合について示されている。このような積層インダクタは、いわゆる縦巻き積層インダクタと称される。この場合、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界Hの向き、換言すれば磁束Bの向きは、積層インダクタの幅方向、換言すれば実装基板100の主面に沿う方向となる。この場合、積層コンデンサのシミュレーションモデル1の第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30は、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差する、例えば垂直となる。
一方、図4の例では、積層インダクタの積層方向が積層インダクタの高さ方向である場合、換言すれば積層インダクタの積層方向が実装基板100の主面に交差する方向である場合について示されている。このような積層インダクタは、いわゆる横巻き積層インダクタと称される。この場合、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界Hの向き、換言すれば磁束Bの向きは、積層インダクタの幅方向、換言すれば実装基板100の主面に交差する方向となる。この場合、積層コンデンサのシミュレーションモデル1の第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40は、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差する、例えば垂直となる。
次に、第1入出力ポートPORT1に周波数掃引信号を入力して、第1入出力ポートPORT1と第4入出力ポートPORT4との間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行う(シミュレーション工程)。或いは、第3入出力ポート3に周波数掃引信号を入力して、第3入出力ポートPORT3と第2入出力ポートPORT2との間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行う(シミュレーション工程)。
クロストークに関する特性としては、第1入出力ポートPORT1から第4入出力ポートPORT4への透過特性S41、第3入出力ポートPORT3から第2入出力ポートPORT2への透過特性S23、または、積層インダクタと積層コンデンサとの相互インダクタンス等が挙げられる。
以下では、上述した積層コンデンサのシミュレーション方法による、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1と積層インダクタのシミュレーションモデルLとのクロストークのシミュレーション結果の一例、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xと積層インダクタのシミュレーションモデルLとのクロストークのシミュレーション結果の一例、および、従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yと積層インダクタのシミュレーションモデルLとのクロストークのシミュレーション結果の一例について示す。クロストーク特性として、透過特性S41および共振周波数のシミュレーションを行った。
本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xおよび従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yは、以下の積層セラミックコンデンサのモデルである。
積層セラミックコンデンサ:静電容量10pF、サイズ0402(長さ方向L寸法0.4mm、幅方向W寸法0.2mm、高さ方向T寸法0.2mm)
積層インダクタのシミュレーションモデルLは、以下の積層セラミックインダクタのモデルである。
積層セラミックインダクタ:図3に示すような縦巻きタイプ、インダクタンス56nH、サイズ0402(長さ方向L寸法0.4mm、幅方向W寸法0.2mm、高さ方向T寸法0.3mm)
図5は、図2および図3に示すシミュレーション方法による透過特性S41のシミュレーション結果の一例である。積層コンデンサのシミュレーションモデル1、1Xまたは1Yと積層インダクタのシミュレーションモデルLとの間隔Dは、60μmである。実線の特性A1は、図1に示す本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1のシミュレーション結果である。点線の特性A1Xは、図13に示す比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xのシミュレーション結果である。一点鎖線の特性A1Yは、図15に示す従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yのシミュレーション結果である。
図6は、図2および図3に示すシミュレーション方法による共振周波数のシミュレーション結果の一例である。積層コンデンサのシミュレーションモデル1、1Xまたは1Yと積層インダクタのシミュレーションモデルLとの間隔Dは、60μm、80μmおよび100μmである。四角(実線)の特性A1は、図1に示す本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1のシミュレーション結果である。丸(点線)の特性A1Xは、図13に示す比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xのシミュレーション結果である。三角(一点鎖線)の特性A1Yは、図15に示す従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yのシミュレーション結果である。
図5および図6によれば、上述したように、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xでは、実測値に近い従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yに対して、透過特性S41および共振周波数特性がずれてしまっている、すなわちクロストーク特性がずれてしまっている。これに対して、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1では、実測値に近い従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yに対して、透過特性S41および共振周波数特性のずれが抑制されている、すなわちクロストーク特性のずれが抑制されている。この結果に関し、本願発明者は以下のように考察する。
図14に示すように、積層コンデンサの高さは、積層インダクタの高さよりも低い。また、積層インダクタのシミュレーションモデルLが縦巻きタイプの場合、磁界H、換言すれば磁束Bは、実装基板100の主面に沿う方向、例えば平行な方向となる。
この場合、比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xでは、内部電極モデル10が1つのみであり、実際の内部電極の最下層の位置のみに配置されているため、図14に示すように、積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bの影響を受け難い。そのため、透過特性S41および共振周波数がずれてしまう、すなわちクロストーク特性がずれてしまうと考察される。
これに対して、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1によれば、図3に示すように、第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直になるように配置されているので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、透過特性S41および共振周波数のシミュレーション精度の低下を抑制することができる、すなわちクロストークのシミュレーション精度の低下を抑制することができると考察される。
また、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1によれば、積層コンデンサの側面と対向する第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30に加え、積層コンデンサの主面と対向する第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40を備える。これにより、図4に示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20および第4内部電極モデル40が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直になるように配置されているので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、透過特性S41および共振周波数のシミュレーション精度の低下を抑制することができる、すなわちクロストークのシミュレーション精度の低下を抑制することができると考察される。
なお、上述した考察は、0402タイプの積層コンデンサのシミュレーションモデルのシミュレーション結果の一例に基づいたが、これに限定されず、0201タイプ(長さ方向L寸法0.2mm、幅方向W寸法0.1mm、高さ方向T寸法0.1mm)、0603タイプ(長さ方向L寸法0.6mm、幅方向W寸法0.3mm、高さ方向T寸法0.3mm)等の種々のサイズの積層コンデンサのシミュレーションモデルに適用されると考えられる。
また、上述した考察は、積層コンデンサのシミュレーションモデルと積層インダクタのシミュレーションモデルとの間隔Dが60μm、80μmおよび100μmである場合のシミュレーション結果の一例に基づいたが、これに限定されず、例えば間隔D50μm以上100μm以下の場合に適用されると考えられる。
以上説明したように、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1によれば、図13に示す比較例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Xと比較して、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制することができる。また、本実施形態の積層コンデンサのシミュレーションモデル1によれば、4つの第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40のみを備えるので、図15に示す従来例の積層コンデンサのシミュレーションモデル1Yと比較して、3次元電磁界シミュレーションのシミュレーション時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、4つの平板状の第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20、第3内部電極モデル30および第4内部電極モデル40を備える積層コンデンサのシミュレーションモデル1を例示した。しかし、本発明はこれに限定されず、図7A~図7I、図8A~図8I、図9A~図9C、図10A~図10C、図11A~図11Cおよび図12A~図12Cに示すように、内部電極モデルの数および配置位置を変更可能である。
(変形例1)
図7Aおよび図8Aに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図3に示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、2つの平板状の第1内部電極モデル10および第2内部電極モデル20のみを備える形態であってもよい。すなわち、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、積層コンデンサの側面と対向する第1内部電極モデル10と、積層コンデンサの主面と対向する第2内部電極モデル20とのみを備える形態であってもよい。
この場合、第1内部電極モデル10および第2内部電極モデル20は、積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定される。これらのキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLは、2つの内部電極モデルに対して、均等に割り振られてもよいし、重み付けされて不均等に割り振られてもよい。
これにより、図7Aに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図8Aに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図7Bおよび図8B、図7Cおよび図8Cに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図7Aおよび図8Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第2内部電極モデル20の配置位置を変更されていてもよい。例えば図7Bおよび図8Bに示すように、第2内部電極モデル20は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されていてもよい。また、図7Cおよび図8Cに示すように、第2内部電極モデル20は、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の最上層と最下層との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図7Bおよび図7Cに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図8Bおよび図8Cに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図7Dおよび図8D、図7Eおよび図8Eに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図7Aおよび図8Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第1内部電極モデル10の配置位置を変更されていてもよい。例えば図7Dおよび図8Dに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面のうちの他方の側面側であって、実際の内部電極の他方側面側における縁部の位置に配置されていてもよい。また、図7Eおよび図8Eに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部と他方側面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図7Dおよび図7Eに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図8Dおよび図8Eに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図7Fおよび図8F、図7Gおよび図8G、図7Hおよび図8H、図7Iおよび図8Iに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図7Aおよび図8Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第1内部電極モデル10および第2内部電極モデル20の配置位置を変更されていてもよい。例えば図7Fおよび図8Fに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面のうちの他方の側面側であって、実際の内部電極の他方側面側における縁部の位置に配置されており、かつ、第2内部電極モデル20は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されていてもよい。また、図7Gおよび図8Gに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面のうちの他方の側面側であって、実際の内部電極の他方側面側における縁部の位置に配置されており、かつ、第2内部電極モデル20は、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の最上層と最下層との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。また、図7Hおよび図8Hに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部と他方側面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されており、かつ、第2内部電極モデル20は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されていてもよい。また、図7Iおよび図8Iに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部と他方側面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されており、かつ、第2内部電極モデル20は、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の最上層と最下層との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図7F、図7G、図7Hおよび図7Iに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図8F、図8G、図8Hおよび図8Iに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
(変形例2)
図9Aおよび図10Aに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図3に示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、3つの平板状の第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20および第3内部電極モデル30のみを備える形態であってもよい。すなわち、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、積層コンデンサの側面と対向する第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30と、積層コンデンサの主面と対向する第2内部電極モデル20とのみを備える形態であってもよい。
この場合、第1内部電極モデル10、第2内部電極モデル20および第3内部電極モデル30は、積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定される。これらのキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLは、3つの内部電極モデルに対して、均等に割り振られてもよいし、重み付けされて不均等に割り振られてもよい。
これにより、図9Aに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図10Aに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図9Bおよび図10B、図9Cおよび図10Cに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図9Aおよび図10Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第2内部電極モデル20の配置位置を変更されていてもよい。例えば図9Bおよび図9Bに示すように、第2内部電極モデル20は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されていてもよい。また、図9Cおよび図10Cに示すように、第2内部電極モデル20は、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方主面側における縁部と他方主面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図9Bおよび図9Cに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10および第3内部電極モデル30が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図10Bおよび図10Cに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第2内部電極モデル20が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
なお、図示は省略するが、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、積層コンデンサの側面と対向する1つの内部電極モデルと、積層コンデンサの主面と対向する2つの内部電極モデルとを備える形態であってもよい。
(変形例3)
図11Aに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図3に示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、1つの平板状の第1内部電極モデル10のみを備える形態であってもよい。すなわち、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、積層コンデンサの側面と対向する第1内部電極モデル10のみを備える形態であってもよい。
この場合、第1内部電極モデル10は、積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定される。
これにより、図11Aに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図11Bおよび図11Cに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図11Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第1内部電極モデル10の配置位置を変更されていてもよい。例えば図11Bに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面のうちの他方の側面側であって、実際の内部電極の他方側面側における縁部の位置に配置されていてもよい。また、図11Cに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの側面の間の中央付近であって、実際の内部電極の一方側面側における縁部と他方側面側における縁部との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図11Bおよび図11Cに示すように、積層インダクタが縦巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図12Aに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図11Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第1内部電極モデル10の配置位置を変更されてもよい。例えば図12Aに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの主面のうちの一方の主面側であって、実際の内部電極の最上層側の位置に配置されていてもよい。すなわち、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、積層コンデンサの主面と対向する第1内部電極モデル10のみを備える形態であってもよい。
これにより、図12Aに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
また、図12Bおよび図12Cに示すように、積層コンデンサのシミュレーションモデル1は、図12Aに示す積層コンデンサのシミュレーションモデル1において、第1内部電極モデル10の配置位置を変更されていてもよい。例えば図12Bに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの主面のうちの他方の主面側であって、実際の内部電極の最下層側の位置に配置されていてもよい。また、図12Cに示すように、第1内部電極モデル10は、2つの主面の間の中央付近であって、実際の内部電極の最上層と最下層との間の中央付近の位置に配置されていてもよい。
これにより、図12Bおよび図12Cに示すように、積層インダクタが横巻きタイプであっても、第1内部電極モデル10が積層インダクタのシミュレーションモデルLからの磁界H、換言すれば磁束Bと交差するように、例えば垂直となるように配置されるので、磁界H、換言すれば磁束Bの影響を比較的に受け易い。そのため、3次元電磁界シミュレーションにおいて、クロストークのシミュレーション精度の低下を抑制しつつ、シミュレーション時間を短縮することができる。
1、1X、1Y 積層コンデンサのシミュレーションモデル
10 第1内部電極モデル
10C 第1内部電極モデルの部分
10L 第1内部電極モデルの部分
10R 第1内部電極モデルの部分
20 第2内部電極モデル
20C 第2内部電極モデルの部分
20L 第2内部電極モデルの部分
20R 第2内部電極モデルの部分
30 第3内部電極モデル
30C 第3内部電極モデルの部分
30L 第3内部電極モデルの部分
30R 第3内部電極モデルの部分
40 第4内部電極モデル
40C 第4内部電極モデルの部分
40L 第4内部電極モデルの部分
40R 第4内部電極モデルの部分
10Y 内部電極
11Y 一方の電荷取り出し電極および内部電極部分
12Y 他方の電荷取り出し電極部分
100 実装基板
PORT 入出力ポート
PORT1 第1入出力ポート
PORT2 第2入出力ポート
PORT3 第3入出力ポート
PORT4 第4入出力ポート
L 積層インダクタのシミュレーションモデル
M 内部導電

Claims (7)

  1. 3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーションモデルの生成方法であって、
    一対の入出力ポートと、
    前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第1内部電極モデルと、
    前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第2内部電極モデルと、
    を備え、
    前記第1内部電極モデルおよび前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定されており、
    前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように配置されており、
    前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置されている、
    積層コンデンサのシミュレーションモデルの生成方法
  2. 前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第3内部電極モデルと、
    前記一対の入出力ポートの間に配置された平板状の第4内部電極モデルと、
    を更に備え、
    前記第1内部電極モデル、前記第2内部電極モデル、前記第3内部電極モデルおよび前記第4内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定されており、
    前記第3内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記2つの側面と対向するように配置されており、
    前記第4内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記2つの主面と対向するように配置されており、
    前記第1内部電極モデルは前記2つの側面のうちの一方の側面側に配置されており、前記第3内部電極モデルは前記2つの側面のうちの他方の側面側に配置されており、
    前記第2内部電極モデルは前記2つの主面のうちの一方の主面側に配置されており、前記第4内部電極モデルは前記2つの主面のうちの他方の主面側に配置されている、
    請求項1に記載の積層コンデンサのシミュレーションモデルの生成方法
  3. 3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーション方法であって、
    第1入出力ポートと第2入出力ポートとの間に積層インダクタのシミュレーションモデルを配置し、第3入出力ポートと第4入出力ポートとの間に前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを配置する配置工程と、
    前記第1入出力ポートまたは前記第3入出力ポートに周波数掃引信号を入力して、前記第1入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間または前記第3入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行うシミュレーション工程と、
    を含み、
    前記積層コンデンサのシミュレーションモデルは、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第1内部電極モデルと、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第2内部電極モデルとを備え、
    前記第1内部電極モデルおよび前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定され、
    前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように配置され、
    前記第2内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置され、
    前記配置工程では、前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを、
    前記積層インダクタのシミュレーションモデルに隣接するように、かつ、
    前記第1内部電極モデルまたは前記第2内部電極モデルが前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界と交差するように、
    配置する、
    積層コンデンサのシミュレーション方法。
  4. 前記積層コンデンサのシミュレーションモデルは、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第3内部電極モデルと、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された平板状の第4内部電極モデルとを更に備え、
    前記第1内部電極モデル、前記第2内部電極モデル、前記第3内部電極モデルおよび前記第4内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定され、
    前記第3内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記2つの側面と対向するように配置され、
    前記第4内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記2つの主面と対向するように配置され、
    前記第1内部電極モデルは前記2つの側面のうちの一方の側面側に配置され、前記第3内部電極モデルは前記2つの側面のうちの他方の側面側に配置され、
    前記第2内部電極モデルは前記2つの主面のうちの一方の主面側に配置され、前記第4内部電極モデルは前記2つの主面のうちの他方の主面側に配置され、
    前記配置工程では、前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを、
    前記積層インダクタのシミュレーションモデルに隣接するように、かつ、
    前記第1内部電極モデルおよび前記第3内部電極モデル、または、前記第2内部電極モデルおよび前記第4内部電極モデルが、前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界と交差するように、
    配置する、
    請求項3に記載の積層コンデンサのシミュレーション方法。
  5. 3次元電磁界シミュレーションのための積層コンデンサのシミュレーション方法であって、
    第1入出力ポートと第2入出力ポートとの間に積層インダクタのシミュレーションモデルを配置し、第3入出力ポートと第4入出力ポートとの間に前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを配置する配置工程と、
    前記第1入出力ポートまたは前記第3入出力ポートに周波数掃引信号を入力して、前記第1入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間または前記第3入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間のクロストークに関する特性のシミュレーションを行うシミュレーション工程と、
    を含み、
    前記積層コンデンサのシミュレーションモデルは、前記第3入出力ポートと前記第4入出力ポートとの間に配置された1つの平板状の第1内部電極モデルを備え、
    前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサのインピーダンス特性の実測値から得たキャパシタンスC、等価直列レジスタンスESRおよび等価直列インダクタンスESLが設定され、
    前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの幅方向に対向する2つの側面と対向するように、または、前記積層コンデンサの前記幅方向に交差する高さ方向に対向する2つの主面と対向するように配置され、
    前記配置工程では、前記積層コンデンサのシミュレーションモデルを、
    前記積層インダクタのシミュレーションモデルに隣接するように、かつ、
    前記第1内部電極モデルが前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界と交差するように、
    配置する、
    積層コンデンサのシミュレーション方法。
  6. 前記積層インダクタの積層方向が前記積層インダクタの前記幅方向であり、前記積層インダクタのシミュレーションモデルからの磁界の向きが前記積層インダクタの前記幅方向である場合、前記第1内部電極モデルは、前記積層コンデンサの前記2つの側面と対向するように配置される、請求項5に記載の積層コンデンサのシミュレーション方法。
  7. 前記配置工程では、前記積層インダクタのシミュレーションモデルと前記積層コンデンサのシミュレーションモデルとを実装する基板を配置し、
    前記第1内部電極モデルは、前記基板の主面と交差するように配置される、
    請求項6に記載の積層コンデンサのシミュレーション方法。
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