JP7275718B2 - 異常交通流検出装置、異常交通流検出方法、及び異常交通流検出プログラム - Google Patents

異常交通流検出装置、異常交通流検出方法、及び異常交通流検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、異常交通流検出装置、異常交通流検出方法、及び異常交通流検出プログラムに関し、例えば、高速道路において、突発事象の発生による渋滞を検出する異常交通流検出装置に関する。
高速道路では、トラフィックカウンタ(センサ)が所定距離(例えば、約10km)毎に設置されており、管制センタは、自然渋滞や事故等による異常渋滞の存在を検出している。また、事故等の突発事象が発生したとき、管制センタに電話等で連絡が行われる。このとき、管制センタは、トラフィックカウンタを用いて、渋滞した道路区間を把握し、把握した道路区間までパトロールカーを走行させるようにしている。そして、パトロールカーは、トラフィックカウンタ間(約10km)の側道を走行することにより、事故地点を確認することができる。
特許文献1には、車両検知器によって観測される交通量に基づいて変化する交通流状態を判定する方法が開示されている。また、特許文献2には、車両の存在する位置及び時刻を含むプローブ情報から、ある区間における車両の速度推移と、前記区間における過去の速度推移との相関値を、予め定められた閾値と比較することによって、異常交通流を判定する方法が開示されている。
特開2007-026300号公報(段落0009,0010) 特開2006-190066号公報(段落0008)
ところで、管制センタは、パトロールカーをトラフィックカウンタ間を走行させることなく、事前に、事故地点を把握できることが好ましい。
この点、特許文献1に開示されている技術も、車両検知器を道路区間ごとに設置したものである。このため、特許文献1に開示されている技術も、道路において渋滞が発生した際に、その渋滞がどの道路区間で発生したか特定可能である。しかしながら、その渋滞が自然渋滞か事故等による異常渋滞(異常交通流)なのかまでは、判定することができない。
また、特許文献2に開示されている技術は、評価対象地点を指定せず、任意の地点において、自然渋滞と異常渋滞とを過去データとの速度推移誤差の2乗和計算により判定している。このため、特許文献2に開示されている技術は、交通量の大小によって、異なる大きさの渋滞を異常渋滞(異常交通流)であると誤検知してしまう問題があった。また、特許文献2に開示されている技術は、検知性能に大きく影響を与える閾値の設定を手動で決定する必要もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、自然渋滞と異常交通流とを区別することができる異常交通流検出装置、異常交通流検出方法、及び異常交通流検出プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の異常交通流検出装置は、道路(特に、片側複数車線の高速道路)を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部(2)と、前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が当該渋滞流速度よりも速い所定の自由流速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離算出部(3)と、前記速度回復距離が所定の閾値以下である場合、異常交通流と判定する判定部(7)とを有することを特徴とする。なお、括弧内の符号や文字は、実施形態において付した符号等であって、本発明を限定するものではない。
本発明によれば、自然渋滞と異常交通流とを区別することができる。
本発明の第1実施形態である異常交通流検出システムの構成図である。 プローブデータの一例を示す表である。 自然渋滞と交通異常渋滞とを表現した速度分布を示す図である。 自然渋滞での速度変化を示す図である。 交通異常渋滞での速度変化を示す図である。 イベントデータの一例を示す表である。 プローブデータを用いて、渋滞の評価値としての速度回復距離を求める方法を説明するフローチャートである。 速度回復距離テーブルの一例を示す図である。 速度回復距離の学習処理を説明するためのフローチャートである。 速度回復距離と、その速度回復距離の発生確率との関係を示した図である。 学習した分布パラメータの一例を示す図である。 プローブデータと速度回復距離、学習パラメータから異常交通流を検出する方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1は、本発明の実施形態である異常交通流検出システムの構成図である。
異常交通流検出システムSは、道路上に設置された複数のプローブデータ収集器1と、管制センタ内の異常交通流検出装置100とを備え、ネットワークを介して通信可能に接続されている。道路は、片側複数車線の高速道路を想定し、道路上には、電子料金収受システムETC(Electronic Toll Collection System)2.0に対応した車載器を搭載した車両Vが走行するものとする。ETC2.0用車載器は、例えば、時刻、GPS(global positioning system)測位位置(緯度・経度)、時刻及び測位位置から演算した車速とを含む走行履歴データ等を逐次格納し、プローブデータ収集器1に一括送信するように構成されている。プローブデータ収集器1は、車載器から走行履歴データ等をプローブデータとして収集するものである。なお、プローブデータ収集器1は、例えば、8km毎に設置されている。
異常交通流検出装置100は、走行履歴情報取得部2、速度回復距離算出部3、速度回復距離記憶部4、パラメータ学習部5、閾値演算部6、判定部7を有したサーバである。異常交通流検出装置100は、制御部(CPU(Central Processing Unit))や記憶部を有し、制御部が異常交通流検出プログラムを実行することにより、走行履歴情報取得部2、速度回復距離算出部3、パラメータ学習部5、閾値演算部6、判定部7としての機能を実現する。
走行履歴情報取得部2は、プローブデータ収集部1から取得した走行履歴データのGPS測位位置と地図情報とを関連付けて、高速道路の路線コードと、起点からの距離(キロポストともいう。)を求める。さらに、プローブデータ記憶部21は、予め設定した時間幅(例えば、1分)及び区間幅(例えば、100m)ごとに、車両Vの車速を平均し、例えば、路線コード、時刻、起点からの距離、平均速度を蓄積する。
走行履歴情報取得部2は、プローブデータ記憶部21とイベントデータ記憶部22とを有する。プローブデータ記憶部21は、プローブデータ収集器1から取得したプローブデータを蓄積し、イベントデータ記憶部22は、過去に道路上で発生した事象(例えば、事故や、荷物の落下)を蓄積している。イベントデータは、管制センタにおいて入力する事象データであり、例えば、事故や路上障害物、故障車を表す事象コードを、日時及び起点からの距離に関連づけたものである。
図2は、プローブデータの一例を示す表である。
プローブデータは、行方向に「日時」、「路線コード」、「方向」、「平均速度」、基点からの「距離」の項目が列挙されたものである。例えば、プローブデータ200は、日時「2018/4/29 15:29」、路線コード「1234」、方向「1」(上り又は下りを示す。)において、起点からの距離「53.4」kmの地点に平均速度「74」kmで走行している車両と、起点からの距離「53.5」kmの地点に平均速度「84」kmで走行している車両と、起点からの距離「53.6」kmの地点に平均速度「70」kmで走行している車両とが列方向に記録されている。
図3は、自然渋滞と交通異常渋滞とを表現した速度分布を示す図である。
自然渋滞(交通集中渋滞)は、登り坂、トンネルの入り口、合流地点など速度低下が慢性的に発生する地点に、交通容量以上の交通量が流入することによって発生する。渋滞の原因となる場所が固定され、渋滞の先頭位置は変化しない。このため、速度低下は交通量の上昇とともに徐々に進行方向に対して後方に伝播し、渋滞が伸びることになる。
一方、交通異常渋滞は、交通事故や路上障害物などの事象が発生要因である。交通異常渋滞は、事象による走行車線の封鎖もしくは、交通規制の影響によって車線が一部遮断され、通行可能な交通量が大きく低下することによって発生する。
図3の速度分布は、自然渋滞が起点から距離482km付近で時刻10時30分~13時に発生しており、事故が距離477km付近で時刻9時30分に発生し、その交通異常渋滞が距離477km付近で時刻9時30分~10時20分に発生していることを示している。なお、この事故は、距離477km付近で時刻7時40分~9時30分まで発生した自然渋滞が原因であると考えられる。なお、イベントデータには、時刻9時18分~10時3分まで距離477km~477.80kmにかけて車線規制(追越車線)が記録されている。
また、自然渋滞は、先頭車両の速度が40~55km/hであり、速度20~40km/hの車両が続いている。一方、交通異常渋滞は、先頭車両の速度が40~55km/hであり、速度20~40km/hの車両を介して、速度0~20km/hの渋滞車両が起点から距離487km付近まで継続している。ここで、速度0km/h~40km/hの速度域を「渋滞流速度」と定義し、速度40~55km/hの速度域を「混雑流速度」と定義し、速度55km/h以上の速度域を「自由流速度」と定義する。つまり、「流」の意義は、車両群の状態ではなく、動きや速度の変化を表すところにある。
次に、速度変化パターンの指標として、渋滞時の速度回復距離Dを定義する。この速度回復距離Dは、低速車列の先頭付近において、低速状態から高速状態になるまでに要する距離のことである。
図4は、自然渋滞での速度変化を示す図であり、図5は、交通異常渋滞での速度変化を示す図である。縦軸は、車両V(図1)の速度km/hであり、横軸は、起点からの距離kmである。起点からの距離は、100mメッシュの速度を線形補完している。速度回復距離D1,D2は、渋滞の定義速度である40km/hの地点と速度が回復したと考えられる55km/hの地点までの距離としている。なお、渋滞流速度と混雑流速度との境界速度40km/hと、混雑流速度の上限速度55km/hとを1点鎖線で示している。
発明者は、図5の交通異常渋滞の速度回復距離D2の方が図4の自然渋滞の速度回復距離D1よりも短いことを発見した。つまり、自然渋滞では、どこが先頭車両か分からない程度に、徐々に車両速度が回復していく。一方、片側複数車線の高速道路では、事故車までは渋滞状態でも、その先では、先頭車両Vは、事故車線がガラ空き状態であると認識し、加速することができるので、自然渋滞よりも速度回復距離が短くなる。これにより、速度回復距離Dが所定の閾値DTH(図10)よりも短ければ、判定部7(図1)が事故等による交通異常渋滞であると判定することができる。
なお、前記したように、プローブデータ収集器1は、例えば、8km毎に設置されている。時速80km/hで走行する先頭車両が次のプローブデータ収集器1に到達するまで、最大6分掛かる。つまり、先頭車両が有する走行履歴情報が、管制センタに届くまで、最大6分の時間遅れが生じる。
図6は、イベントデータの一例を示す表である。
イベントデータは、行方向に、「日時」、「路線コード」、「方向」、「事象コード」、「始点キロポスト」、「終点キロポスト」の項目を列挙するものである。イベントデータ210は、例えば、路線コード「1234」、方向「1」、始点キロポスト「53.0」km、終点キロポスト「52.6」kmの地点において、日時「2018/4/29 14:48」、「2018/4/29 14:50」、「2018/4/29 14:51」に、事象コード「100」の事象が発生したことが、行方向に記録されたものである。なお、始点キロポスト「53.0」km、終点キロポスト「52.6」kmは、路線の起点から「53.0」km、路線の起点から「52.6」kmの地点を意味する。
ここで、図1の説明に戻る。速度回復距離算出部3は、路線毎に、時空間的な速度変化から自然渋滞の交通流と異常交通流とを区別する特徴量(例えば、速度回復距離D、特に、渋滞時の先頭車両での速度回復距離D)を算出する機能部である。具体的には、速度回復距離算出部3は、プローブデータ記憶部21に格納されている走行履歴情報に基づいて、車両Vの速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、車両Vの速度が渋滞流速度よりも速い所定の自由流速度に回復するまでの速度回復距離Dを算出する。ここで、所定の渋滞流速度は、渋滞流速度と混雑流速度の境界速度(40km/h)であり、所定の混雑流速度は、混雑流速度と自由流速度との境界速度(55km/h)である。速度回復距離記憶部4は、プローブデータと、速度回復距離算出部3で算出した速度回復距離Dを含む速度回復距離リスト220(図8)を格納する。
パラメータ学習部5は、走行履歴情報から、速度回復距離の発生確率を示す確率分布の分布パラメータを道路の路線毎に学習する機能手段である。速度回復距離と該速度回復距離の発生確率との関係式は、例えば、ガンマ分布、対数正規分布、ワイブル分布がある。パラメータ学習部5は、学習した分布パラメータを分布パラメータ記憶部52に記憶する。
閾値演算部6は、学習した分布パラメータと予め設定された設定確率p(例えば、p=0.135%)とを用いて、速度回復距離Dを逆演算することにより、前記した所定の閾値DTHを求めるものである。これにより、閾値DTHが自動で求められる。例えば、山道の上り坂でも距離が長いと速度の回復が遅く、距離が短いと速くなるので、路線毎に速度回復距離の閾値DTHが異なる。閾値演算部6は、学習により、路線毎に異なる閾値DTHを求めることができる。また、交通異常流か否かの判定を確率的に正しくしたいので、パラメータ学習部5は、ガンマ分布等の確率分布を用いて学習している。
判定部7は、異常交通流判定部71と突発事象発生位置特定部72とを有している。異常交通流判定部71は、速度回復距離Dが所定の閾値DTH以下である場合、異常交通流と判定するものである。突発事象発生位置特定部72は、異常交通流と判定された路線の事故点(混雑流速度と自由流速度との境界速度の地点)を特定する。
(動作の説明)
図7は、プローブデータを用いて、渋滞の評価値としての速度回復距離を求める方法を説明するフローチャートである。
まず、速度回復距離算出部3は、プローブデータをプローブデータ記憶部21から取得する(S1)。
S1の後、速度回復距離算出部3は、取得したプローブデータについて、起点からの各々の距離及び各時刻について、予め設定した範囲の速度推移(例えば、上流500m、下流500m)のデータを抽出する(S2)。
速度回復距離算出部3は、S2で抽出した速度推移の分布データについて、対象地点から設定した距離上流までの平均速度が設定した渋滞流速度(例えば、0km/h~40km/h)の範囲内であって、対象地点から設定した距離下流までの平均速度が自由流速度(例えば、55km/h以上)の範囲内であるか否か判定する(S3)。上流の平均速度が渋滞流速度、且つ、下流の平均速度が自由流速度でないとき(S3でNo)、速度回復距離算出部3は、処理をS2に戻し、新たな速度推移データを抽出する。
一方、上流の平均速度が渋滞流速度であって、下流の平均速度が自由流速度であるとき(S3でYes)、速度回復距離算出部3は、車両群が渋滞流速度(例えば、0km/h~40km/h)から自由流速度(例えば、55km/h以上)まで速度回復に要した距離を算出する(S4)。具体的には、速度推移データの中から、渋滞流速度(例えば、0km/h~40km/h)と混雑流速度(例えば、40km/h~55km/h)との境界(40km/h)で走行する地点と、混雑流速度(例えば、40km/h~55km/h)と自由流速度(例えば、55km/h以上)との境界(55km/h)で走行する地点との距離差を、例えば、線形補間を用いることにより連続値として算出する。
さらに、速度回復距離算出部3は、前記2つの地点の距離差(速度40km/hで走行している地点と、速度55km/hで走行している地点との距離差)から渋滞先頭における速度回復に要した距離(速度回復距離D)を算出する(S4)。そして、速度回復距離算出部3は、算出された速度回復距離Dをプローブデータ記憶部21に蓄積したプローブデータの各日時(時刻)、起点からの各距離と関連付けて速度回復距離記憶部4に格納する。
そして、速度回復距離算出部3は、全ての時刻、地点の処理を終了したか否か判定する(S5)。全ての地点を処理していなければ(S5でNo)、処理をS2に戻し、新たな速度推移データを抽出する。一方、全ての地点を処理していれば(S5でYes)、このルーチンを終了する。
図8は、速度回復距離テーブルの一例を示す図である。
速度回復距離テーブルは、行方向に、「日時」、「路線コード」、「方向」、起点からの「距離」、「速度回復距離」の項目が列挙されたものである。
速度回復距離リスト220は、例えば、路線コード「1234」、方向「1」(上り又は下りを示す。)、起点からの距離「62.3」kmの地点において、日時「2018/4/29 17:29」の速度回復距離「0.425」km、日時「2018/4/29 17:30」の速度回復距離「0.496」km、日時「2018/4/29 17:31」の速度回復距離「0.404」kmが列方向に格納されている。なお、速度回復距離テーブル220は、速度回復距離記憶部4(図1)に格納されている。
図9は、速度回復距離の学習処理を説明するためのフローチャートである。
まず、パラメータ学習部5(図1)は、プローブデータ記憶部21から、予め設定した学習期間(例えば、前日1日)、かつ、対象の路線のプローブデータをプローブデータ記憶部21から取得し、イベントデータをイベントデータ記憶部22から取得し、速度回復距離を速度回復距離記憶部4から取得する(S11)。
S11の処理後、パラメータ学習部5は、取得したプローブデータ(走行履歴情報)の各時刻と、起点からの各距離とに関連付けられた速度回復距離について、イベントデータから得られる突発事象範囲外の速度回復距離を抽出する(S12)。なお、この突発事象範囲外の速度回復距離は、予め設定した時刻方向のマージン(例えば、5分)と距離方向のマージン(例えば、500m)とを加算した範囲外における速度回復距離とする。この処理によりパラメータ学習部5は、自然渋滞の速度回復距離を学習することができる。
S12の処理後、パラメータ学習部5は、S11で抽出した速度回復距離と該速度回復距離の発生確率(頻度)の関係を下記の式で表現されるガンマ分布でフィッティングし、分布パラメータa,bを算出する(S13)。ここで、分布パラメータa,bの推定方法は、最尤推定などの方法を用いてパラメータを決定する。S13の処理後、パラメータ学習部5は、学習した分布パラメータa,bを路線コードと関連付けて分布パラメータ記憶部52に記憶し(S14)、このルーチンを終了する。
p(D)=1/(Γ(a)b)×Da-1×exp(-D/b)
p(D):確率
D:速度回復距離
Γ(a):ガンマ関数
a,b:分布パラメータ
なお、分布パラメータaは、分布形状を規定し、分布パラメータbは、スケールを規定する。
図10は、速度回復距離Dと、その速度回復距離Dの発生確率pとの関係を示した図である。
分布形状は、左右対称な正規分布(不図示)に比較して、確率pの最大値pMAXを示す速度回復距離から左側の方が右側よりも狭くなっている。このような左右非対称な分布は、前記したガンマ分布に限らず、下記の式で表現される対数正規分布やワイブル分布でも構わない。
p(D)=1/((√2π)bD)×exp(-((ln(D)-a))/(2b))
p(D)=a/b×(D/b)a-1×exp(-(D/b)
また、図10には、速度回復距離Dの発生確率pの閾値として、正規分布の3σに相当する確率p=0.135%を破線の直線で示している。
図11は、学習した分布パラメータの一例を示す図である。
分布パラメータテーブル230は、行方向に項目「路線コード」、分布パラメータ「a」、分布パラメータ「b」が列挙されたテーブルである。分布パラメータテーブル230は、例えば、路線コード「1234」の分布パラメータがa=「4.022」,b=「0.974」であることを示している。なお、分布パラメータテーブル230は、分布パラメータ記憶部52に記憶されている。
図12は、プローブデータと速度回復距離D、学習パラメータa,bから異常交通流を検出する方法を説明するためのフローチャートである。
このルーチンは、事故発生を認識したときに実行される。なお、プローブデータは、予め設定した周期(例えば、1分周期)で取得されている。
異常交通流判定部71は、プローブデータ記憶部21から、設定した時刻(例えば、1時間前)以降から現時刻までのプローブデータをプローブデータ記憶部21から取得し、そのプローブデータに関連付けられた速度回復距離Dを速度回復距離記憶部4から取得する(S21)。
S21の処理後、異常交通流判定部71は、分布パラメータ記憶部52から速度回復距離Dの分布パラメータa,bを取得し(S22)、取得した分布パラメータa,bから累積分布の逆関数式を算出する(S23)。
S23の処理後、異常交通流判定部71は、プローブデータから連続したN分(例えば、N=2分)の速度回復距離Dを取得し、速度回復距離Dの平均値を算出する(S24)。この複数検知により、誤検知を防止することができる。
S24の処理後、異常交通流判定部71は、学習した分布パラメータa,bから算出した累積分布の逆関数式と、予め設定した確率p(例えば、p=0.1%~0.2%、好ましくはp=0.135%)から速度回復距離Dの閾値DTHを算出する(S25)。結果的に、異常交通流判定部71は、分布パラメータa,bを用いて、分布確率pの極めて小さい閾値p(例えば、p=0.135%)となる速度回復距離Dの閾値DTHを逆演算することになる。この処理により、自然渋滞の速度回復距離Dの事象が排除され、異常交通流判定部71は、事故等による交通異常の事象を捉えることができる。
S25の処理後、異常交通流判定部71は、S24で算出した速度回復距離Dの平均値が閾値DTH以下であるか否か判定する(S26)。速度回復距離Dの平均値が閾値DTHを超えていたとき(S26でNo)、異常交通流判定部71は、このルーチンを終了し、予め設定した周期(例えば、1分周期)後に、再実行する。
一方、速度回復距離Dの平均値が閾値DTH以下であれば(S26でYes)、異常交通流判定部71は、異常交通流と判定する。そして、異常交通流判定部71は、異常交通流と判定したN分(例えば、2分)の地点について、予め設定した範囲の空間的な速度推移(例えば、上流1km、下流500m)のデータを抽出し(S27)、N分の平均速度分布を算出する。
S27の処理後、突発事象発生位置特定部72(図1)は、前記速度推移内の各速度(N分の平均速度)について、設定した渋滞流速度(例えば、0km/h~40km/h)から混雑流速度(例えば、40km/h~55km/h)まで変化する地点(基点からの距離)を特定し、特定された地点を突発事象発生地点とし(S28)、このルーチンが終了する。これにより、高速道路を管理する管制センタは、所定の道路区間の側道をパトロールカーを走行させることなく、事故地点を特定することができる。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の異常交通流検出システムS(図1)のプローブデータ収集器1は、各車両Vに搭載した車載器(例えば、ETC2.0用車載器)から、その車両Vの走行履歴データ(時刻、GPSの測位位置、車速)を収集し、異常交通流検出装置100のプローブデータ記憶部21に格納している。
事故発生を認識したとき、異常交通流検出装置100は、プローブデータ(走行履歴情報)を用いて、渋滞流速度(例えば、0km/h~40km/h)と混雑流速度(例えば、40km/h~55km/h)との境界速度(40km/h)で走行している地点と、混雑流速度と自由流速度との境界速度(55km/h)とで走行している地点との距離差から渋滞先頭における渋滞回復に要する距離(速度回復距離D)を算出する(S4(図7))。
異常交通流検出装置100は、S4で算出した速度回復距離DがS25で算出した所定の閾値DTHよりも小さいときに、異常交通流と判定する(S26)。これらの処理で、異常交通流検出装置100は、交通量変化や路線ごとの特性に対して安定的に異常交通流を検出することができる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記実施形態の図3では、交通異常渋滞も自然渋滞も、先頭車両の位置(起点からの距離)は、時刻に対して変化していなかった。ここで、渋滞が途切れたときに加速することを考える。このときの速度変化は、交通異常渋滞と同様に速度回復距離が短くなる。そのため、異常交通流検出装置100は、渋滞が途切れたときの加速車両を誤検知してしまう可能性がある。しかしながら、渋滞が途切れたときの加速車両は、時刻に対して位置が変化する特徴を有しているので、この条件を付加することによって、誤検知を排除することができる。
(2)また、前記実施形態は片側複数車線を想定しているが、片側単車線の道路であっても、崖崩れや路側に停車した事故車等の存在により、車両の通行は可能だが徐行が必要な状態が発生している場合に、異常交通流として検知することができる。
1 プローブデータ収集器
2 走行履歴情報取得部
3 速度回復距離算出部
4 速度回復距離記憶部
5 パラメータ学習部
6 閾値演算部
7 判定部
71 異常交通流判定部
72 突発事象発生位置特定部
100 異常交通流検出装置
200 プローブデータ(走行履歴情報)

Claims (11)

  1. 道路を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部と、
    前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が当該渋滞流速度よりも速い所定の自由流速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離算出部と、
    前記速度回復距離が所定の閾値以下である場合、異常交通流と判定する判定部と
    を有することを特徴とする異常交通流検出装置。
  2. 道路を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部と、
    前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が当該渋滞流速度よりも速い所定の自由流速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離算出部と、
    渋滞の先頭位置での前記速度回復距離が自然渋滞の前記速度回復距離よりも短い場合、異常交通流と判定する判定部と
    を有することを特徴とする異常交通流検出装置。
  3. 道路を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部と、
    渋滞流速度と自由流速度との中間速度を混雑流速度と定義したとき、前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が前記渋滞流速度と前記混雑流速度の境界速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が前記混雑流速度と前記自由流速度との境界速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離算出部と、
    前記速度回復距離が所定の閾値以下である場合、異常交通流と判定する判定部と
    を有することを特徴とする異常交通流検出装置。
  4. 請求項1に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記速度回復距離算出部が検出する車両の速度は、所定時間での平均値である
    ことを特徴とする異常交通流検出装置。
  5. 請求項1に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記走行履歴情報から前記速度回復距離の発生確率を示す確率分布の分布パラメータを道路の路線毎に学習するパラメータ学習部と、
    学習した分布パラメータと予め設定された設定確率とを用いて、速度回復距離を逆演算することにより、前記所定の閾値を求める閾値演算部と
    をさらに備えることを特徴とする異常交通流検出装置。
  6. 請求項に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記確率分布は、下記の式で表現されるガンマ分布である
    ことを特徴とする異常交通流検出装置。

    p(D)=1/(Γ(a)b)×Da-1×exp(-D/b)
    p(D):確率
    D:速度回復距離
    Γ(a):ガンマ関数
    a,b:分布パラメータ
  7. 請求項に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記設定確率は、0.1%~0.2%である
    ことを特徴とする異常交通流検出装置。
  8. 請求項又は請求項に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記パラメータ学習部で学習する速度回復距離は、突発事象による前記走行履歴情報が除かれていることを特徴とする異常交通流検出装置。
  9. 請求項又は請求項に記載の異常交通流検出装置であって、
    前記判定部は判定対象の車両の位置を渋滞の先頭位置とすることを特徴とする異常交通流検出装置。
  10. 制御部が実行する異常交通流検出方法であって、
    道路を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報ステップと、
    前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が当該渋滞流速度よりも速い所定の混雑流速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離ステップと、
    前記速度回復距離が所定の閾値以下である場合、異常交通流と判定する判定ステップと
    を実行することを特徴とする異常交通流検出方法。
  11. 道路を走行する車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部と、
    前記走行履歴情報に基づいて、前記車両の速度が所定の渋滞流速度以下となる地点を検出し、当該車両の速度が当該渋滞流速度よりも速い所定の自由流速度に回復するまでの速度回復距離を求める速度回復距離算出部と、
    前記速度回復距離が所定の閾値以下である場合、異常交通流と判定する判定部と
    の機能を制御部に実現させることを特徴とする異常交通流検出プログラム。
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