JP7275209B2 - 局所化された補助溝を有する外科用バー - Google Patents

局所化された補助溝を有する外科用バー Download PDF

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Description

[0001]本開示は、切骨または骨成形のための外科システムに関し、より詳細には、外科用バーに関する。
[0002]本節は、必ずしも従来技術でない本開示に関係する背景情報を提供する。
[0003]外科器械は、グリップを有するモータハウジングと、アタッチメントと、外科用工具とを含むことがある。アタッチメントおよび外科用工具は、他のアタッチメントおよび外科用工具と交換されてもよい。アタッチメントは、モータハウジングに接続し、モータハウジング内のモータと係合することができる。外科用工具は、シャフト、および外科用バーを含むことがある。シャフトは、外科用バーから延び、アタッチメントと係合し、モータによって軸方向に回転される。
[0004]外科用バーは、外科手順中に、骨を切離、切削、および/または成形するために使用される。外科用バーは、しばしば互いに相反する可能性がある様々な特性を有する。それらの特性のいくつかは、切削効率、安定性、有効長、および視認性を含む。これらの特性の1つを改善することは、他の特性の1つまたは複数に悪影響を及ぼす可能性がある。一例として、軸方向領域において(もしくは外科用バーの先端にて)、または半径方向領域において(もしくは外科用バーの赤道にて)強化が与えられるとき、外科用バーの他の領域における切削性能は、悪影響を受ける可能性がある。
[0005]外科用工具のシャフトの長さは、外科器械の有効長に影響を及ぼす。有効長は、グリップ(またはモータハウジング)から対応する外科用バーの切削部分までの外科器械の長さを指す。有効長は、アタッチメント長さ、および露出された長さを含む。アタッチメント長さは、対応するアタッチメントの長さを指す。アタッチメントは、モータ(または主)ハウジングから外科用工具のシャフトの露出された部分まで延びる外科器械の一部分である。露出長さは、外科器械のアタッチメントと係合された後で露出される外科用工具の長さを指す。露出長さは、アタッチメントの遠位端から延びる外科用工具の一部分の長さである。外科用バーの遠位端は、患者の組織と接触することができる。「遠位」という用語は、外科用バーを有する外科器械を保持する医療従事者から最も離れていることを意味する。「近位」という用語は、医療従事者に向かい、患者から離れることを意味する。
[0006]外科医は、外科用工具の長さ(または有効長)を変えることなしに、増大された露出部を望むことがある。これは、より短いアタッチメントを有する外科用工具を使用すること、および/または可変露出部アタッチメントを提供することによってもたらされ得る。可変露出部アタッチメントは、可変露出部アタッチメントから延びる外科用工具のシャフトの量を外科医が変えることを可能にする。露出部を増大することは、外科用工具の不安定性を増大する傾向がある。アタッチメントから離れるように延びる外科用バーのシャフトが長いほど、外科用バーの軸方向回転中、外科用バーがより不安定になる可能性がある。
[0007]本節は、本開示の全体的な概要を提供するものであり、その完全な範囲またはその特徴のすべてを包括的に開示するものではない。
[0008]外科用バーが提供され、主要溝および補助溝を含む。主要溝は、(i)第1のク
リアランス面と、(ii)第1の切れ刃を有する第1のすくい面とを含む。主要溝は、外科用バーの近位端から外科用バーの遠位端に延びる。補助溝は、外科用バーの遠位領域、中央領域、および/または近位領域内に局所化される。補助溝は、(i)第2のクリアランス面と、(ii)第2の切れ刃を有する第2のすくい面とを含む。補助溝の少なくとも1つは、主要溝の1対の隣り合う主要溝間に位置する。
[0009]他の特徴では、外科用バーが提供され、赤道、主要溝、および補助溝を含む。主要溝は、(i)第1のクリアランス面と、(ii)第1の切れ刃を有する第1のすくい面とを含む。補助溝は、(i)第2のクリアランス面と、(ii)第2の切れ刃を有する第2のすくい面とを含む。補助溝の少なくとも1つは、主要溝の1対の隣り合う主要溝間に位置し、外科用バーの赤道を横断して延びていない。
[0010]他の特徴では、外科用バーが提供され、主要溝および補助溝を含む。主要溝は、(i)第1のクリアランス面と、(ii)第1の切れ刃を有する第1のすくい面とを含む。主要溝の少なくとも1つは、外科用バーの近位端から外科用バーの遠位端に延びる。補助溝は、(i)第2のクリアランス面と、(ii)第2の切れ刃を有する第2のすくい面とを含む。補助溝のそれぞれは、主要溝の1対の隣り合う主要溝間に位置する。補助溝の少なくとも1つは、外科用バーの遠位端に延びていない。
[0011]適用可能性の他の領域は、本明細書に提供されている説明から明らかになろう。この概要における説明および特定の例は、例示のためのものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
[0012]本明細書に記載の図面は、可能な実装すべてではなく選択された実施形態を例示するためのものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
[0013]本開示の一実施形態による外科用バーを組み込む外科器械の斜視図である。 [0014]図1の外科器械の斜視図である。 [0015]本開示による遠位領域内に補助溝を組み込むマッチヘッド(または「神経」)スタイル外科用バーの斜視図である。 [0016]図3のマッチヘッドスタイル外科用バーの別の斜視図である。 [0017]図3のマッチヘッドスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0018]本開示による遠位領域内に補助溝を組み込むボールヘッドスタイル外科用バーの斜視図である。 [0019]本開示による中央領域内に補助溝を組み込むボールヘッドスタイル外科用バーの斜視図である。 [0020]本開示による中性の半径方向すくい角を有する補助溝を組み込むボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0021]本開示による正の半径方向すくい角を有する補助溝を組み込むボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0022]本開示による負の半径方向すくい角を有する補助溝を組み込むボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0023]本開示による中性溝軸角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0024]図11のボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0025]本開示による左ねじれ溝軸角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0026]図13のボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0027]本開示による右ねじれ溝軸角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0028]図15のボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0029]本開示による負のテーパを有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0030]本開示による正のテーパを有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0031]本開示による浅い補助溝を有するボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0032]本開示による深い補助溝を有するボールスタイル外科用バーの半径方向側面図である。 [0033]本開示による図19のボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0034]本開示による中間の深さを有する補助溝を有するボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0035]本開示による図20のボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0036]本開示による第1の内側溝角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0037]本開示による第2の内側溝角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0038]本開示による第2の内側溝角および特定の半径方向すくい角を有する浅い補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0039]本開示による第1の時計角度を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0040]本開示による第2の時計角度を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0041]本開示による第3の時計角度を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0042]本開示による中性の軸方向すくい角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0043]図30のボールスタイル外科用バーの半径方向側面図であり、中性の半径方向すくい角を有する補助溝を示す。 [0044]本開示による負の軸方向すくい角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0045]図32のボールスタイル外科用バーの半径方向側面図であり、負の半径方向すくい角を有する補助溝を示す。 [0046]本開示による負の軸方向すくい角を有する補助溝を示すボールスタイル外科用バーの遠位端図である。 [0047]図34のボールスタイル外科用バーの半径方向側面図であり、負の半径方向すくい角を有する補助溝を示す。
[0048]対応する符号は、図面のいくつかの図を通じて対応する部分を示す。
[0049]次に、例示的な実施形態について、添付の図面を参照してより完全に述べる。以下の説明は、本質的に例示的なものにすぎず、本開示、明細書、または使用を限定するものではない。図面を通して、対応する符号は、同様の、または対応する部分および特徴を示すことを理解されたい。
[0050]以下の例は、外科用バーの複数の特性を改善するための局所化された溝機構を含
む。本明細書で使用される「局所化」という用語は、外科用バーのいくつかの領域に位置する、および/またはそれらの領域によって提供され、外科用バーの他の領域に位置せず、および/またはそれらの領域によって提供されない外科用バーの1つまたは複数の特徴および/または特性を指す。局所化された溝機構は、外科用バーの他の領域における外科用バーの1つまたは複数の特性に悪影響を及ぼすことなしに外科用バーのそれぞれの領域における1つまたは複数の特性を改善する。局所化された溝機構は、外科用バーの切削機構を増やし、安定性を提供し、および/または切削効率を改善することができる。
[0051]図1は、患者14に対して使用されている回転外科用バー12を組み込む外科器械10を示す。例にすぎないが、患者14は、図のように神経手術を受けていることがある。図1は、例として提供されているにすぎない。本明細書に開示されている外科用バーは、異なる工具および/またはカッタアセンブリにおいて使用されてもよく、他の手順および/または手術のために使用されてもよい。外科器械10は、外科用バー12を軸方向で回転させるためのモータ18を有する工具ドライバ16を含む。図のように、外科用バー12は、患者14の骨の一部分および隣接する組織を外科的アクセス部位20において切離および/または成形するために使用されてもよい。
[0052]図2は、外科器械10の斜視図である。工具ドライバ16は、ホースまたはケーブルアセンブリ24に接続されたモータハウジング22を含む。ホースアセンブリ24は、モータ18のために外部電力および/または空気圧を供給する。さらに、工具ドライバ16は、モータハウジング22に接続し外科用工具28と係合するアタッチメント26を含む。外科用工具28の遠位端30は、シャフト32に取り付けられる外科用バー12を含み、シャフト32は、アタッチメント26と係合する。外科用工具28の代わりに使用され得る外科用工具の例が、以下、図3~図21を参照して示され述べられている。
[0053]以下の節では、様々な外科用工具および外科用バーが開示される。外科用工具のそれぞれは、ある角度、深さなど、いくつかの特徴を有するものとして述べられているが、外科用バーのそれぞれの特徴は、外科用バーの任意の他の1つで実装され得る。
[0054]図3~図5は、離散的な補助溝52を組み込む外科用バー50を示す。外科用バー50は、マッチヘッド(または「神経」)スタイル外科用バーであり、テーパ状のシャフト54から延びる。シャフト54は、外科用バー50にて、アタッチメント(たとえば、図2のアタッチメント26)と係合するシャフト54の近位部分より小さい直径を有してもよい。外科用バー50は、主要(または主)溝58および補助溝52を有する本体56を含む。主溝58は、外科用バー50の近位端60から遠位端(または先端)62まで外科用バー50の全長に延びる。主溝58は、補助溝52より積極的な切削をもたらす(外科用バーの1回転当たりより多くの材料を切除する)。補助溝52は、局所化された安定性および/または局所化された高い切削効率など局所化された特徴をもたらすために含まれている。これらの特徴は、外科用バー50の遠位領域、中央領域、および/または近位領域に局所化され得る。これらの特徴は、外科用バー50の別の領域に悪影響を及ぼすことなしに1つの領域内にもたらされ得る。
[0055]主溝58のそれぞれは、近位クリアランス面70、遠位クリアランス面72、近位すくい面74、および遠位すくい面76を含む。クリアランス面70、72およびすくい面74、76は、平坦な表面であってよい。半径方向で見たとき、近位クリアランス面70は、外科用バー50の回転軸78に対して正のテーパ角、中性のテーパ角、または負のテーパ角を有してもよい。半径方向で見たとき、遠位クリアランス面72は、外科用バー50の回転軸78に対して正のテーパ角を有してもよい。図の遠位クリアランス面72のテーパ角は、近位クリアランス面70のテーパ角より大きい正である。
[0056]第1の移行領域80が、近位クリアランス面70と遠位クリアランス面72の間にそれぞれ存在する。第1の移行領域80は、凸形領域であってよい。第2の移行領域82が、近位すくい面74と遠位すくい面76の間にそれぞれ存在する。主溝58のそれぞれは、(i)近位クリアランス面70の1つおよび遠位クリアランス面72の1つと、(ii)近位すくい面74の1つおよび遠位すくい面76の1つとの間に存在する第3の移行領域83を含む。第3の移行領域83は、凹形領域であってよく、遠位端62から近位端60に延びる。
[0057]近位すくい面と遠位すくい面の各対は、近位端60から遠位端62に外科用バー50の外周に沿って延びる切れ刃86を有する。1次(または第1)逃げ面84が、(i)主溝58と補助溝52の間、および(ii)主溝58の切れ刃86と補助溝52の間に存在する。
[0058]補助溝52は、クリアランス面90、移行領域92、およびすくい面94を含む。クリアランス面90およびすくい面94は、平坦な表面であってよく、および/または半円形であってもよい。クリアランス面90は、主溝58のための2次逃げ面と呼ばれることがある。移行領域92は、クリアランス面90とすくい面94の間の凹形領域である。すくい面94は、それぞれの切れ刃96を含む。
[0059]補助溝52は、外科用バー50の遠位領域内に位置して示されているが、補助溝52は、中央に位置し、赤道100を横断して遠位領域から近位領域に延びてもよい。遠位領域は、赤道100の遠位にある。赤道100は、回転軸78(または長手方向軸)に対して直交する外科用バー50の平面部分(または断面)を指すことがあり、外科用バー50の直径が最大であるところであってもよい。外科用バー50が、図の例におけるように外科用バー50の延長された部分にわたって一定の直径を有する場合、赤道100は、最大の直径を有する外科用バー50の最も遠位の部分としてもよい。別の例として、補助溝52は、遠位領域から近位端60に延びてもよい。別の例として、補助溝52は、外科用バー50の近位領域内にあってもよい。近位領域は、赤道100の近位である。
[0060]補助溝52は、主溝58とは異なるものである。補助溝52の移行領域92は、図では回転軸78から半径方向に延びていないが、移行領域92は、回転軸78から半径方向に延び、および/または回転軸78を含む平面内にあってもよい。補助溝52は、主溝58の逃げ面の「切り取られた」区間と考えられてもよい。図のように、補助溝52のそれぞれは、遠位端62から、隣り合う主溝間の中央で、赤道100および/または近位端60に向かって延びる。隣り合う主溝は、2つの主溝間に別の主溝がない2つの主溝を指す。同様に、隣り合う補助溝は、2つの補助溝間に別の補助溝がない2つの補助溝を指す。主溝は、主溝と補助溝の間に介在する溝がない状態で補助溝に隣接してもよい。
[0061]図のように、補助溝52は、遠位領域に局所化される。補助溝52は、主溝58のために増大された逃げ角を提供し、これは、使用中に抵抗を減少させ、その結果、遠位端62にてスピニング効率を増大する。補助溝52の追加の切れ刃96が、遠位端62にて切削効率を増大する。
[0062]外科用バー50は、回転軸78周りで均等に分配された2つの主溝58および2つの補助溝52を有して示されているが、外科用バー50は、任意の数の主溝および補助溝を有してもよい。さらに、外科用バー50は、補助溝と同数の主溝を有して示されているが、外科用バー50は、主溝と異なる数の補助溝を有してもよい。さらに、複数の補助溝が主溝の逃げ面から切り取られてもよい。たとえば、第1の補助溝は、主溝の逃げ面の遠位領域内に位置してもよく、第2の補助溝は、その逃げ面の中央領域および/または近位領域内に位置してもよい。第2の補助溝は、第1の補助溝とは異なってもよく、または
この補助溝は、第1の補助溝と第2の補助溝の間の移行領域を共用してもよい。第1および第2の補助溝は、それぞれのテーパ角、溝軸角、内角、時計角度、半径方向すくい角、軸方向すくい(またはねじれ)角、および深さを有することができる。これらの角度は、下記でさらに定義される。
[0063]単一の外科用バーは、同じタイプおよびスタイルの補助溝を含んでも、異なるタイプおよびスタイルの補助溝を含んでもよい。これらの補助溝は、異なるテーパ角、溝軸角、内角、時計角度、半径方向すくい角、軸方向すくい角、および深さを有することができる。異なる角度および深さを有する異なるタイプおよびスタイルの補助溝が、図6~図29を参照して下記でさらに述べられ示されている。これらの角度および深さは、ボールヘッドスタイルの外科用バーに関して下記で述べられているが、これらの角度および深さは、図3~図5の外科用バーおよび/または本明細書に開示されている多数の例によって包含される他の外科用バーにも当てはまる。また、特定の角度および深さが図6~図29に示されているが、他の角度および深さが実施されてもよい。
[0064]図6は、補助溝112を組み込む外科用バー110を示す。外科用バー110は、ボールヘッドスタイルの外科用バーである。補助溝112は、外科用バー110の遠位領域内にある。補助溝112は、図3~図5の外科用バー50の補助溝52と同様であっても異なってもよい。
[0065]図7は、補助溝122(1つが図7に見ることができる)を組み込む外科用バー120を示す。外科用バー120は、ボールヘッドスタイルの外科用バーである。補助溝122は、外科用バー120の中間(または中央)領域内にある。図のように、補助溝122は、平坦または半円形であるクリアランス面124およびすくい面126を含む。クリアランス面124とすくい面126の間の移行領域128は、回転軸130に対して平行に延びても、正のテーパ角または負のテーパ角を有してもよい。補助溝122は、外科用バー120の赤道132の上で中心合わせされてもよい。図の例では、補助溝122のそれぞれは、-10°の半径方向すくい角、100°の内角、-5°の(左ねじれ)溝軸角を有し、補助溝が隣り合う主溝間で中心合わせされる(または中間点にある)ような時計角度を有する。この構成は、中線(または赤道)近くにおける外科用バーの領域を介して切削のための安定性をもたらす。
[0066]図8~図10は、異なる半径方向すくい角を有する補助溝を有するボールスタイル外科用バーを示す。図8は、中性の半径方向すくい角を有する補助溝142を組み込むボールスタイル外科用バー140の遠位端図を示す。補助溝142のすくい面146は、回転軸(点148として指定されている)に対して平行に延びる。それぞれすくい面146を含む平面が、回転軸148を通って延びる。
[0067]図9は、正の半径方向すくい角を有する補助溝152を組み込むボールスタイル外科用バー150の遠位端図を示す。補助溝152のすくい面154は、外科用バー150の遠位端で見たとき、すくい面154の切れ刃158上の最外点156から回転軸(点160として指定されている)を通って延びるそれぞれの平面に対して正のすくい角にある。正のすくい角の1つが162として指定されている。図のように、正のすくい角は15°である。正の半径方向すくい角は、切削効率を増大することができる。
[0068]図10は、負の半径方向すくい角を有する補助溝172を組み込むボールスタイル外科用バー170の遠位端図を示す。補助溝172のすくい面174は、外科用バー170の遠位端で見たとき、すくい面174の切れ刃178上の最外点176から回転軸(点180として指定されている)を通って延びるそれぞれの平面に対して負のすくい角にある。のすくい角の1つが182として指定されている。図のように、のすくい角は-15°である。負の半径方向すくい角および中性の半径方向すくい角は、安定化効果をもたらすことができる。
[0069]異なる外科器械は、(i)外科用工具の切削部分、または(ii)対応する外科用バーの切削部分までの異なる有効長(またはグリップ(もしくはモータハウジング)からの距離)を有することがある。典型的には、有効長が長いほど、および/または露出された長さ(アタッチメントから外科用バーまでの距離)が長いほど、使用中、外科用バーが安定でなくなる。
[0070]負から中性のすくい角は安定化効果をもたらすことができ、一方、正のすくい角は、切削効率を改善することができる。本明細書に開示されている補助溝は、正、中性、および/または負の軸方向すくい(もしくはねじれ)角を有してもよい。遠位領域(または先端)内の負の軸方向すくい角は安定化効果をもたらすことができ、一方、外科用バーの赤道または近位領域における正の半径方向すくい角は、高い切削効率をもたらすことができる。安定化効果をもたらす軸方向および/または半径方向すくい角を有する補助溝を組み込むことは、切削している間、安定性に悪影響を及ぼすことなしに、対応する外科用工具の露出された長さが増大されることを可能にする。露出長さを増大することに伴う増大される不安定性は、負および/または中性のすくい角によってもたらされる高い安定性によって補償され得る。
[0071]図8に示されている例では、外科用バー140の主溝190は、正の逃げ角を有する1次逃げ面192を有する。1次逃げ面192の逃げ角は、逃げ面192と、(i)主溝190のすくい面200の切れ刃198上の第1の最外点196を通って、かつ(ii)第1の最外点196と回転軸148の間で延びる線(1本の線が202で指定されている)に対して直交して延びる接線(1本の接線が194で指定されている)との間で測定される。1次逃げ面192の逃げ角(1つの逃げ角が203で指定されている)は、中性または負とすることができる。正の逃げ角は、第1の最外点196を通って延びる円204をたどらない。正の逃げ角は、少ない表面(または組織)接触、したがって少ない抵抗により、高い操作効率をもたらす。補助溝142のクリアランス面206(または2次逃げ面)は、1次逃げ面192の逃げ角より大きい正の逃げ角を有する。
[0072]補助溝142は、図のように中性の逃げ角(1つの逃げ角が210で指定されている)を有してもよい逃げ面208を有する。1次逃げ面208の逃げ角は、逃げ面208と、(i)すくい面146の切れ刃216上の第2の最外点214を通って、かつ(ii)第2の最外点214と回転軸148の間で延びる線(1本の線が218で指定されている)に対して直交して延びる接線(1本の接線が212で指定されている)との間で測定される。補助溝142の逃げ面208の逃げ角は、正または負とすることができる。中性の逃げ角は、(i)第2の最外点214を通って延びる内円220をたどり、(ii)安定化効果をもたらす。
[0073]図11および図12は、中性の溝軸角を有する補助溝232を示すボールスタイル外科用バー230を示す。補助溝232のクリアランス面236とすくい面238の間の移行領域234は、回転軸240に対して平行に延びる。換言すれば、クリアランス面236とすくい面238の間で軸方向に延びる移行線(1つの移行線が242で指定されている)が、回転軸240に対して平行である。これらの移行線は、クリアランス面236の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。これらの移行線は、すくい面238の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。その結果、回転軸に対する補助溝234の溝軸角は、0°である。
[0074]図13および図14は、左ねじれ溝軸角を有する補助溝252を示すボールスタ
イル外科用バー250を示す。補助溝252のクリアランス面256とすくい面258の間の移行領域254は、正面から(または対応する移行領域の直接反対の方向から)見たとき回転軸260に対して平行に延びていない。左ねじれ溝軸角262は、(i)クリアランス面256の1つとすくい面258の1つとの間の移行領域254の対応する1つの中で延びる移行線268、および(ii)回転軸260に対してそれぞれ平行に延びる線264、266の間で示されている。これらの移行線268は、対応するクリアランス面の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。これらの移行線268は、対応するすくい面の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。図の例では、左ねじれ溝軸角は、5°である。
[0075]図15および図16は、右ねじれ溝軸角を有する補助溝272を示すボールスタイル外科用バー270を示す。補助溝272のクリアランス面276とすくい面278の間の移行領域274は、正面から見たとき回転軸280に対して平行に延びていない。右ねじれ溝軸角282は、(i)クリアランス面276の1つとすくい面278の1つとの間の移行領域274の1つの中で延びる移行線288、および(ii)回転軸280に対してそれぞれ平行に延びる線284、286の間で示されている。これらの移行線288は、対応するクリアランス面の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。これらの移行線は、対応するすくい面の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。図の例では、右ねじれ溝軸角は、5°である。
[0076]溝軸角は、安定性および/または切削効率を改善するように設定されてよい。溝軸角が左ねじれ溝軸角であるか、それとも右ねじれ溝軸角であるかに応じて半径方向すくい角が溝の長さに沿って長手方向に増大または減少し得るように半径方向すくい角が溝軸角に関係付けられる。たとえば、右ねじれ溝軸角は、溝の遠位端にて最も小さい対応するすくい角を有する。半径方向すくい角は、溝の近位端に向かってサイズが増大する。
[0077]図17~図18は、負のテーパおよび正のテーパを有する補助溝304、306を示すボールスタイル外科用バー300、302を示す。補助溝304、306は、外科用バー300、302の対応する赤道を横断して延びる。補助溝304、306は、赤道上で中心合わせされてもよい(補助溝304、306のそれぞれの一方の半分が赤道の遠位に位置し、補助溝304、306のそれぞれの他方の半分が赤道の近位に位置する)。たとえば補助溝304、306が負のテーパを有するとき、補助溝304、306のより大きい部分が赤道の近位に位置してもよい。たとえば補助溝が正のテーパを有するとき、補助溝304、306のより大きい部分が赤道の遠位に位置してもよい。図17は、負のテーパを有する補助溝304を示す。補助溝304のクリアランス面(1つのクリアランス面が310で指定されている)とすくい面(1つのすくい面が312で指定されている)との間の移行領域は、対応するすくい面に面する(または対向する)側から半径方向に見たとき回転軸314に対して平行に延びていない。テーパ角316は、(i)クリアランス面310とすくい面312の間の移行領域内で延びる移行線322、および(ii)回転軸314に対してそれぞれ平行に延びる線318、320の間で示されている。これらの移行線322は、クリアランス面310の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。これらの移行線322は、すくい面312の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。
[0078]図18は、正のテーパを有する補助溝306を示す。補助溝306のクリアランス面(クリアランス面の1つが330で指定されている)とすくい面(すくい面の1つが332で指定されている)との間の移行領域は、対応するすくい面に面する(または対向する)側から半径方向に見たとき回転軸333に対して平行に延びていない。テーパ角334は、(i)クリアランス面330とすくい面332の間の移行領域内で延びる移行線340、および(ii)回転軸333に対してそれぞれ平行に延びる線336、338の間で示されている。これらの移行線340は、クリアランス面330の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。これらの移行線340は、すくい面332の縁部に対して平行であっても、それらの縁部を指してもよい。
[0079]本明細書に開示されている補助溝のテーパ角は、所定の安定性および切削効果のために、補助溝を対応する外科用バーの領域内に配置するように設定されてよい。たとえば、より正のテーパは、対応する補助溝を、対応する外科用バーの遠位端に向かって移動する。より負のテーパは、対応する補助溝を、対応する外科用バーの近位端に向かって移動する。
[0080]図19~図23は、異なる深さD1、D2、D3を有する補助溝356、358、360を有するボールスタイル外科用バー350、352、354を示す。図19および図21は、浅い深さD1(第1の所定の深さ以下の深さ)を有する補助溝356を有する外科用バー350を示す。図20および図23は、深い深さD2(第2の所定の深さ以上の深さ)を有する補助溝360を有する外科用バー352を示す。図22は、中間の深さD3(第1の所定の深さより大きく第2の所定の深さ未満の所定の範囲内の深さ)を有する補助溝360を有する外科用バー354を示す。深さD3は、深さD2より大きく、深さD2は、深さD1より大きい。補助溝の深さは、(i)主溝の対応する逃げ面、および/または(ii)補助溝の逃げ面に対して補助溝がどれだけ深く外科用バー内に切られているかを指す。補助溝の長さ(または表面積)およびどれだけ(またはどれだけの大きさで)溝が外科用工具性能に影響を及ぼすかは、補助溝の深さに基づく。一般に、補助溝が深いほど、補助溝は長くなる。また、より深い補助溝は、補助溝のクリアランス面(非切削表面)を隣り合う主溝に近づける傾向があり、これは、補助溝の「食いつき」のサイズを増大し、その結果、切削効率を増大する。
[0081]図24~図26は、対応する内側溝角382、384、386を有する補助溝376、378、380を有するボールスタイル外科用バー370、372、374を示す。内側溝角382、384、386は、補助溝376、378、380のクリアランス面390、392、394とそれぞれのすくい面396、398、400との間の角度を指す。図24は、第1の内側溝角382(たとえば、60°)を示すボールスタイル外科用バー370を示す。図25は、第2の内側溝角384(たとえば、90°)を示すボールスタイル外科用バー372を示す。図26は、第3の内側溝角382および特定の半径方向すくい角(たとえば、-20°)を有する浅い補助溝を示すボールスタイル外科用バー374を示す。
[0082]補助溝の深さと同様に、内側溝角は、補助溝のクリアランス面(非切削表面)を隣り合う主溝の切れ刃に向かって移動するように調整され得る。内側溝角が大きいほど、補助溝のクリアランス面が隣り合う主溝の切れ刃に近くなる。また、補助溝の深さと同様に、内側溝角は、補助溝の非切削表面が工具表面(たとえば、主溝の逃げ面)と交差するところに移動する。内側溝角は、半径方向すくい角および溝深さが変わる間、一定の値で維持されてもよい。
[0083]図27~図29は、異なる時計角度422、424、426を有する補助溝416、418、420を有するボールスタイル外科用バー410、412、414を示す。時計角度422、424、426は、補助溝416、418、420を外科用バー410、412、414の遠位端で見たとき、それぞれの隣り合う主溝430、432、434に対する補助溝416、418、420の角度位置を指す。時計角度は、(i)主溝430、432、434と補助溝416、418、420との間の回転軸436、438、440周りの角度距離、および(ii)主溝430、432、434と補助溝416、418、420との間の1次逃げ面442、444、446の幅を示す。
[0084]図27は、35°の時計角度を有する補助溝416を有するボールスタイル外科用バー410の遠位端図を示す。図28は、50°の時計角度を有する補助溝418を有するボールスタイル外科用バー412の遠位端図を示す。図29は、70°の時計角度を有する補助溝420を有するボールスタイル外科用バー414の遠位端図を示す。
[0085]時計角度は、補助溝を主溝に対して、対応する外科用バーの回転軸周りの位置に配置する。補助溝(第1の補助溝)が小さな時計角度または大きな時計角度を有する場合、追加の(または第2の)補助溝が第1の補助溝と対応する主溝との間に組み込まれてもよい。たとえば、ボールスタイル外科用工具が、図27の補助溝と図29の補助溝を共に含んでもよい。クロッキング角度(またはクロッキング位置)は、どれだけ(またはどれだけの大きさで)補助溝が安定性および/または切削性能に影響を及ぼすかに影響を及ぼす。
[0086]以下の図30~図35では、補助溝458、460、462が遠位領域内に外科用バー450、452、454の先端464、466、468に近接して位置する状態で、ボールスタイル外科用バー450、452、454が開示されている。これらの場所では、補助溝458、460、462は、半径方向すくい角および軸方向すくい角を有する。半径方向すくい角は、外科用バー450、452、454の横方向切削に影響を及ぼし、軸方向すくい角は、遠位切削に影響を及ぼす。
[0087]図30~図31は、中性のすくい角(0°)を有する補助溝458を示すボールスタイル外科用バー450を示す。図30は、ボールスタイル外科用バー450の遠位端図を示し、中性の軸方向(またはねじれ)すくい角を有する補助溝458を示す。丸い破線の領域470は、有効な軸方向すくい角成分を有する対応する補助溝の一部分を示す。図31は、ボールスタイル外科用バー450の半径方向側面図を示し、中性の半径方向すくい角を有する補助溝458を示す。丸い破線の領域472は、有効な半径方向すくい角成分を有する対応する補助溝の一部分を示す。
[0088]図32~図33は、負のすくい角を有する補助溝460を示すボールスタイル外科用バー452を示す。図32は、ボールスタイル外科用バー452の遠位端図を示し、負の軸方向すくい角を有する補助溝460を示す。矢印474は、外科用バー452の遠位端または先端466から見たとき露出されるすくい面476を有する対応する補助溝の一部分を示す。補助溝460のすくい面の露出部は、図30に示されているものより増大され、これは、補助溝460の負の軸方向すくい角の大きさを示す。図33は、ボールスタイル外科用バー452の半径方向側面図を示し、負の半径方向すくい角を有する補助溝460を示す。矢印478は、半径方向で見たとき露出されるすくい面476を有する対応する補助溝の一部分を示す。図のように、補助溝460は、図31の補助溝458のすくい面より増大されたすくい面露出部を有し、補助溝460の負の半径方向すくい角を示す。
[0089]図34~図35は、負のすくい角を有する補助溝462を示すボールスタイル外科用バー454を示す。ボールスタイル外科用バー454のすくい角は、図32~図33のボールスタイル外科用バー452のすくい角より大きく負である。図34は、ボールスタイル外科用バー454の遠位端図を示し、負の軸方向すくい角を有する補助溝462を示す。補助溝462のすくい面480の露出部は、図32に示されているものより増大され、これは、補助溝462の負の軸方向すくい角の大きさを示す。補助溝462は、図32の補助溝460より負の軸方向すくい角の増大を明らかにした左ねじれ溝軸角を有する。図35は、ボールスタイル外科用バー454の半径方向側面図を示し、負の半径方向すくい角を有する補助溝462を示す。図のように、補助溝462は、図33の補助溝460のすくい面より増大されたすくい面露出部を有し、補助溝462の増大された負の半径方向すくい角を示す。
[0090]たとえば切離中、特定の使用のために切削性能を高めるために外科用バー上で局所化される補助溝機構が上記で述べられている。補助溝および/または溝機構は、外科用バーの遠位領域、中間領域(もしくは赤道付近)、および/または近位領域内に局所化されて開示されている。これらの補助溝は、補助溝が第1の領域内である特徴を提供し第2の領域内で異なる特徴を提供するように、外科用バーの領域間で移行し得る。補助溝は、外科用バーの近位端から外科用バーの先端(または遠位端)に連続的に延びていない。開示されている特徴は、切削効率および/または切削安定性のための要件を達成するために外科用バーに組み込まれ得る多数の外科用バー幾何形状を提供する。
[0091]本開示が徹底したものとなり、その範囲を当業者に十分に伝えるように、例示的な実施形態が提供されている。本開示の実施形態を完全に理解するために、特定の構成要素、デバイス、および方法の例など、多数の特定の詳細が記載されている。当業者には、特定の詳細が使用される必要がないこと、例示的な実施形態は多数の異なる形態で具体化され得ること、および、どちらも本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきでないことが明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は、詳細に述べられていない。
[0092]本明細書で使用されている用語は、特定の例示的な実施形態について述べるためのものにすぎず、限定するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」「an」および「the」は、別段文脈により明らかに示されていない限り、複数の形態をも含むことが意図されていることもある。
[0093]実施形態の前述の説明は、例示および説明のために提供されている。包括的なものとすることも本開示を限定することも意図されていない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、概してその特定の実施形態に限定されず、適用可能な場合、特に示され述べられていない場合でさえ、相互交換可能であり、選択された実施形態において使用することができる。また、これは多数のやり方で変わることがある。そのような変形形態は、本開示からの逸脱とみなされるべきでなく、そのような修正形態すべてが本開示の範囲内に含まれることが意図されている。

Claims (6)

  1. 骨切削に使用される外科用バーであって、
    回転軸に対して直交する、前記外科用バーの平坦な部分で、外科用バーの直径が最大であるところである、赤道と、
    (i)第1のクリアランス面、および(ii)第1の骨切削刃を備えた第1のすくい面を含む、複数の主要切削溝と、
    (i)第2のクリアランス面、および(ii)第2の骨切削刃を備えた第2のすくい面を含む複数の補助切削溝であって、前記複数の補助切削溝の少なくとも1つが、前記複数の主要溝の1対の隣り合う主要溝間に位置する、複数の補助切削溝と
    を含み、
    前記複数の補助切削溝が、前記赤道から遠位に延びており、前記外科用バーの近位端から前記外科用バーの遠位端に完全に延びておらず、
    前記第1のすくい面により形成された前記第1の骨切削刃および前記第2のすくい面により形成された前記第2の骨切削刃が、骨を切削するように構成され、
    前記第2のすくい面の各々が、安定化効果をもたらすように負のすくい角を画定
    前記負のすくい角は、補助溝のすくい面が、外科用バーの遠位端で見たとき、すくい面の切れ刃上の最外点から回転軸を通って延びるそれぞれの平面に対して回転方向側に位置しているように規定されるすくい角である、
    外科用バー。
  2. 前記複数の補助切削溝が、前記赤道の遠位にある、請求項1に記載の外科用バー。
  3. 前記第1の骨切削刃の少なくとも1つが、前記外科用バーの近位端から前記外科用バーの遠位端に延びる、請求項1に記載の外科用バー。
  4. 前記外科バーの前記遠位端での抗力を下げ、スピニング効率と切削効率を上げるために、前記複数の補助切削溝が、前記複数の主要切削溝により大きな逃げ角をもたらす、請求項1に記載の外科用バー。
  5. 前記外科用バーが、第1の主要切削溝および第2の主要切削溝、並びに第1の補助切削溝および第2の補助切削溝を備えたマッチヘッドスタイル外科用バーであり、前記第1および第2の補助切削溝が前記第1および第2の主要切削溝に2次逃げ面をもたらす、請求項に記載の外科用バー。
  6. 第1の骨切削刃のそれぞれが、前記外科バーの回転軸に直交する、第1の外円の第1の最外点を定め、
    第2の骨切削刃のそれぞれが、前記外科バーの回転軸に直交する、第2の内円の第2の最外点を定め、
    前記第1の外円が前記第2の内円よりも大きく、前記第2の内円が前記第1の外円の内側にある、
    請求項1に記載の外科用バー。
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