JP7274855B2 - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の一様態は、物、方法、又は、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、又は、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。本発明の一態様は、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、照明装置または電子機器の製造方法に関する。特に、電子機器およびそのオペレーティングシステムに関する。
なお、本明細書中において電子機器とは、蓄電装置を有する装置全般を指し、蓄電装置を有する電気光学装置、蓄電装置を有する情報端末装置などは全て電子機器である。
使用者が携帯する電子機器や、使用者が装着する電子機器が盛んに開発されている。
使用者が携帯する電子機器や、使用者が装着する電子機器は、蓄電装置の一例である一次電池または二次電池を電源として動作する。使用者が携帯する電子機器は、長時間使用することが望まれ、そのために大容量の二次電池を用いればよい。電子機器に大容量の二次電池を内蔵させると大容量の二次電池は大きく、重量がかさむ問題がある。そこで携帯する電子機器に内蔵できる小型または薄型で大容量の二次電池の開発が進められている。
リチウムイオンを移動させるための媒体として有機溶媒などの液体を用いるリチウムイオン二次電池が一般に普及している。しかし、液体を用いる二次電池においては、液体を用いているため使用温度範囲、使用電位による電解液の分解反応の問題や二次電池外部への漏液の問題がある。また、電解質に液体を用いる二次電池は、漏液による発火のリスクが有る。
液体を用いない二次電池として燃料電池があるが、電極に貴金属を用い、固体電解質の材料も高価なデバイスである。
また、液体を用いない二次電池として固体電解質を用いる固体電池と呼ばれる蓄電装置が知られている。例えば、特許文献1、特許文献2などが開示されている。また、特許文献3にはリチウムイオン二次電池の電解質に溶媒、ゲル、或いは固体電解質のいずれか一を用いることが記載されている。
特開2012-230889号公報 特開2012-023032号公報 特開2013-229308号公報
従来のリチウムイオン二次電池よりも安全性の高い二次電池を提供する。リチウムイオン二次電池の製造工程を短縮する方法も提供する。ロールツーロール方式の製造装置を用いて、リチウムイオン二次電池を生産性よく製造する方法も提供する。
第1の集電体上に活物質の粒子を含む層を形成し、その上に第1の固体電解質層を塗布法により形成する。また、第2の集電体上に第2の固体電解質層を塗布法により形成する。それぞれの固体電解質層を向い合せに接触させた積層体を加熱プレスする。第1の固体電解質が一時的に溶融(ゾル化)し、低粘度の流動体となる加熱温度で加熱プレスし、且つ、その加熱温度では、高粘度状態、或いは第2の固体電解質層を溶融しないようにする。
そうすることで第1の固体電解質層の流動性を高くし、流動性の高い第1の固体電解質層を活物質の粒子間に侵入させて密着性(集電体と活物質の密着性や、活物質と第2の固体電解質層の密着性)を向上させることができる。活物質の粒子を含む層と第1の固体電解質層との積層を加熱プレスによって単一の層とすることができる。単一の層とすることによってトータルの厚さを薄くすることができる。第2の固体電解質層はセパレータとして機能し、第2の固体電解質層を第1の集電体と第2の集電体の間に配置させた二次電池が作製できる。
本明細書中において、溶融状態とは、熱をかけることで外力を加えた時に高い流動性を有する状態であることを示している。また、本明細書中において、流動性を有するとは、液状またはゲル状のことをいい、加熱温度範囲(具体的には40℃以上120℃以下の温度範囲)での粘度が25000mPa・s以下の状態である。
上記作製方法において、製造工程を短縮するため、加熱プレスを行うことが好ましいが、同時に限定されず加熱した後にプレスを行ってもよい。
本明細書で開示する二次電池の製造方法は、第1の集電体上に活物質の粒子を含む層を形成し、活物質の粒子を含む層上に電解液を含んだ第1のゲルポリマー層を形成し、第1のゲルポリマー層上に電解液を含んだ第2のゲルポリマー層を形成し、第2のゲルポリマー層上に第2の活物質を含む層を形成した集電体を重ねた後、加熱加圧することによって、第1のゲルポリマー層を一時的にゾル化させて活物質の粒子間に配置し、第2のゲルポリマー層と活物質の粒子とが接する状態とする二次電池の製造方法である。また、第1の集電体と第2の集電体の間を加圧することで第2のゲルポリマー層と活物質の粒子とが接する状態とすることもできる。
上記構成において、電解液を含んだ第1のゲルポリマー層は、イオン液体電解液と第1のゲル化剤とを含み、該第1のゲル化剤は、溶融状態となるある温度において第2の固体電解質層に含まれる第2のゲル化剤よりも低粘度である。加熱を加えた時に第1のゲル化剤の流動性が低下し、第2のゲル化剤がほとんど流動化せず第2の固体電解質層の形状が維持されればよい。ゲル化剤の粘度に差をつけることによって二次電池において、第2の固体電解質層はセパレータの機能を有し、活物質が第2の固体電解質層を通過しないように構成することが好ましい。第2の固体電解質層(電解液を含んだ第2のゲルポリマー層)に酸化アルミニウムなど酸化物の微粒子を分散させる事で強度を強くしても良い。ゲルポリマー層とは、電解液と反応させてゲル化させることでゲル型高分子電解質を形成でき、互いに連結している開放型3次元気孔構造により注入される電解液を満たす空間が多数存在する。ゲルポリマー層の材料としては、ガラス転移温度(Tg)が-200℃以上200℃以下のものを用いる。ゲルポリマー層の材料例としては、PVDF、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、またはこれらの混合体などを挙げることができる。
本明細書で開示する二次電池は、ロールツーロール方式の製造装置で製造することができるため、生産性よく製造することができる。ロールツーロール方式においては、部分的に加熱可能であるため、例えば一方の加圧ロールのみを加熱させることもできる。10kN/m以上1500kN/m以下の線圧でロールプレスする。なお、また、線圧とは、プレスを行うロールの幅方向の単位長さあたりの成形圧力を示す指標である。
ロールツーロール方式の製造装置においては、一方の帯状のフィルムともう一方の帯状のフィルムを重ねるため、上流側において第1の材料層が塗布された面が上面を向いているフィルムが搬送されている間、第2の材料層が塗布された面が下面を向いているフィルムが搬送される。固体電解質層がフレキシブルである場合には、フィルムを重ねて加圧した後は、下流側でロール状に巻き取る形態としてもよい。二次電池を形成する場合には、帯状のフィルムとして金属箔を用い、例えば、一方のフィルムはアルミニウムフィルムとし、もう一方のフィルムは銅フィルムとする。
搬送時には、重力のほかに振動も加わる場合があるため、第2の固体電解質層が塗布された面が下面を向いているフィルムにおいては、フィルムと第2の固体電解質層の密着性が高いことが望ましい。また、第2の固体電解質層は、上流側において、ノズルから押し出されるスラリーをフィルム面に塗布し、乾燥させることで形成する。
スラリーとは、フィルム表面に塗布した後、乾燥してフィルム上に活物質層を形成するために用いられる分散液である。スラリーは、活物質と液状媒体を少なくとも含み、必要に応じて他の成分(増粘剤、非水系媒体など)を含有していてもよい。従って、本明細書においてスラリーとは分散液のみを指すのではなく、液体中に固体粒子が懸濁している流動体や、固体粒子とゲルとゾルの混合材料、加熱によって一時的にゾル状態となっている材料などであり、少なくともスラリー付着手段(液槽を用いるロールコータ、滴下ノズル、スプレーノズルなど)によって塗布できる材料全般を指すこととし、乾燥または加熱につるゲルポリマー層を形成する前の状態も含む。
本明細書で開示する二次電池の製造方法は、第1の集電体上に正極活物質の粒子を含むスラリーを塗布し、乾燥させて正極活物質の粒子を含む層を形成し、正極活物質の粒子を含む層上に電解液を含んだ第1のゲルポリマーを含むスラリーを加熱状態で塗布し、冷却することで第1のゲルポリマーを含む層を形成し、第1のゲルポリマーを含む層上に電解液を含んだ第2のゲルポリマーを含むスラリーを加熱状態で塗布し、冷却することで電解液を含んだ第2のゲルポリマーを含む層を形成し、第2の集電体上に負極活物質の粒子を含むスラリーを塗布し、乾燥させて負極活物質の粒子を含む層を形成し、負極活物質の粒子を含む層上に電解液を含んだ第3のゲルポリマーを含むスラリーを塗布し、乾燥させて電解液を含んだ第3のゲルポリマーを含む層を形成し、第3の電解液を含んだゲルポリマーを含む層上に電解液を含んだ第4のゲルポリマーを含むスラリーを塗布し、乾燥させて電解液を含んだ第4のゲルポリマーを含む層を形成し、第1の集電体と第2の集電体の間に電解液を含んだ第2のゲルポリマーを含む層及び電解液を含んだ第4のゲルポリマーを含む層を挟んだ状態で一対の加圧ロール間を通過させる二次電池の製造方法である。
上記製造方法において、第2の固体電解質を含む層及び第4の固体電解質を含む層は、同一材料である。同一材料である場合、加圧後、第2の固体電解質を含む層と第4の固体電解質を含む層の境界は不明瞭となりやすい。第2の固体電解質を含む層と第4の固体電解質を含む層は、加圧時に衝撃吸収用スペーサとしても機能する。
上記製造方法において、第3の固体電解質を含むスラリーは、イオン液体電解液とゲル化剤とを含み、該ゲル化剤は、溶融状態となるある温度において第4の固体電解質を含むスラリーに含まれるゲル化剤よりも低粘度とする。
本明細書中において、固体電解質としては、リチウムイオンを伝導でき、固体成分を含む電解質であればよく、特に限定されない。例えば、セラミックス、高分子電解質などが挙げられる。高分子電解質は、電解液を含む高分子ゲル電解質と、電解液を含まない高分子固体電解質に大きく分けることができる。
本明細書中において、ゲルとは、三次元網目構造に溶剤が取り込まれた状態を指す。物理ゲルとは、ゲル状態から溶液状態(ゾル状態)への変化が可能なものを指す。ゲル状態から溶液状態への変化が可能であれば、三次元網目構造の架橋部分の構造には限定を受けないが、その架橋構造は共有結合以外の二次的結合力による場合が多い。二次的結合力とは分子間力結合、イオン結合によるものである。分子間力結合によるゲルの溶液への変化は、温度を上げることによって引き起こすことができる。しかしながら、本実施の形態においては必ずしもゲル化している必要はなく、能力としてゲル化能を有している物質という意味である。
本発明の一態様により、電池を全固体化した全固体リチウムイオン二次電池を実現できる。電池を全固体化すると、有機電解液の不使用が実現できるため、液漏れや、有機電解液の気化による電池の膨張などの問題が解決できる。本発明の一態様により、安全性の高い二次電池を実現できる。
本発明の一態様により、ロールツーロール方式の製造装置を用いて、効率よく全固体リチウムイオン二次電池を実現できる。
本発明の一態様を示す断面工程図である。 本発明の一態様を示す斜視図である。 本発明の一態様を示す断面工程図である。 本発明の一態様を示すフロー図の一例である。 本発明の一態様を示す製造工程における断面工程図である。 本発明の一態様の二次電池に用いる正極活物質の作製方法の一例を説明する図。 本発明の一態様の二次電池に用いる正極活物質の作製方法の他の一例を説明する図。 本発明の一態様の二次電池およびその作製方法の例を説明する図。 本発明の一態様の二次電池およびその作製方法の例を説明する図。 本発明の一態様の二次電池を有する小型電子機器および車両の例を説明する図。 本発明の一態様の二次電池を有する車両および住宅の例を説明する図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
図1(A1)に示すように第1の集電体301上に活物質の粒子を含む活物質層302を形成し、その上に第1の固体電解質層303を塗布法により形成する。なお、拡大模式図を図(A2)に示す。
次いで図1(B)に示すように第2の集電体401上に第2の固体電解質層402を塗布法により形成する。
第1の固体電解質層303と第2の固体電解質層402に用いる固体電解質材料としては、後に行われる加熱の温度によって異なる挙動を示す材料を用いる。第1の固体電解質層303の材料としては、具体的には加熱の温度で溶融(ゾル化)する材料を用いる。第2の固体電解質層402の材料としては、具体的には加熱の温度でほとんど溶融(ゾル化)しない材料を用いる。さらに具体的にはビニリデンフルオライド(VDF)-ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体を用いることができる。また、加工性改善や物性調節等を目的として必要に応じて加工助剤(液状ゴム、オイル、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤など)、酸化防止剤、加硫促進剤、老化防止剤、安定剤、シランカップリング剤、難燃剤、離型剤、ゲル化剤、ワックス類などの添加剤を含ませてもよい。添加剤は1種のみを用いてもよいし、2種類以上併用してもよい。ゲル化剤として化学ゲルは、例えば熱や光などのエネルギーを加えて重合させた高分子材料と架橋剤で作製できる。
ゲルポリマー層を構成する電解液を含むポリマーは、電解液にゲル化剤を混合、溶解させることで得られる。その際、加熱しながら溶解させる。
次いで、図1(C)に示すように第1の集電体301と第2の集電体401とを重ね、固体電解質層が形成されている面を向い合せる。
そして、加熱プレスを行うと、図1(D1)に示す積層構造とすることができる。第1の固体電解質が一時的に溶融(ゾル化)し、低粘度の流動体となる加熱温度で加熱プレスし、且つ、その加熱温度では、高粘度状態、或いは第2の固体電解質層を溶融しないようにする。加熱温度は、例えば80℃以上120℃以下とする。溶融した第1の固体電解質は活物質の粒子間以外の外側にも広がり、一部が第1の集電体や第2の集電体に接した状態となり、加熱プレス後に冷却されると固化するため、第1の集電体と第2の集電体を固定する接着剤の機能を有する。第1の固体電解質が一時的に溶融(ゾル化)するため、活物質の粒子間に入り込み、新たな活物質層302bとなる。結果的に第1の集電体と第2の集電体の間には2層、即ち、第2の固体電解質層402と新たな活物質層302bが配置される。
なお、拡大模式図が図1(D2)である。実際には、第1の電解質は、回り込んで一部が第1の集電体や第2の集電体に接した状態となる。ロールトゥロール方式の製造装置においては、第1の集電体や第2の集電体がテープ状であり、搬送時において加熱プレスによって十分に固着していることは有用である。
図2(A)は二次電池410の斜視図を示している。矩形の金属板を第1の集電体411とし、第2の集電体412として矩形の金属板を用いて上述の作製方法により作製すると、図2(A)に示す第1の固体電解質層と第2の固体電解質層を有する二次電池を作製することができる。さらに重ねて積層することもできる。積層の例として3つの二次電池を積層した図2(B)に展開図を示す。図2(B)に示す集電体は一部突出して電極タブとして機能する形状となっている。第1の集電体411a、411b、411cと第2の集電体412a、412b、412cを合計3組積層している。なお、図2(B)では簡略化のため、集電体のみを図示している。
これらの集電体を重ね、電極タブ以外をラミネートフィルムなどの外装体で包み、電池モジュールとすることができる。なお、この外装体で包む工程は、不活性雰囲気下で行うことが好ましい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1と一部異なる例を図3に示す。また、工程のフローを図4に示す。
実施の形態1では負極用集電体としてリチウム箔を用いる例を示したが、本実施の形態では銅箔などを用い、銅箔上に負極活物質用のスラリーを塗布する例を図3に示す。
図3(A)に示すように第1の集電体301上に活物質の粒子を含む活物質層302を形成、乾燥S1を行い、その上に第1の固体電解質層303を塗布法により形成する。なお、図3(A)は図1(A1)と同一である。図3(A)において、図1(A1)と同じ箇所には同じ符号を用いる。
次いで図3(B)に示すように第2の集電体401上に負極活物質の粒子を含む活物質層403を形成、乾燥S2を行い、その上に第2の固体電解質層402を塗布法により形成する。
次いで、図3(C)に示すように第1の集電体301と第2の集電体401とを重ね、固体電解質層が形成されている面を向い合せる。
そして、貼り合わせ後、または貼り合わせと同時に加熱プレスを行うと、図3(D)に示す積層構造とすることができる。加熱プレスによって第1の固体電解質が一時的に溶融(ゾル化)し、結果的に第1の集電体と第2の集電体の間には3層、即ち、負極活物質の粒子を含む層403と第2の固体電解質層402と新たな活物質層302bが配置される。また、図4に示す作製フローに従えば、蓄電装置が実現できる。
本実施の形態は実施の形態1と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2に示す蓄電池用電極の製造方法を、図5に示す製造装置を用いて量産に適用する場合について説明する。
実施の形態2に示す蓄電池用電極の製造方法において、集電体にスラリーを塗布してから蓄電池用電極を完成させるまでの工程は、ロールツーロール方式の製造装置などによって連続的に行うことが望ましい。
以下、本発明の一態様に係る蓄電装置の製造方法について、図5を参照して説明する。
図5に示す蓄電池用電極の製造工程では、第1の集電体301上にスラリーを塗布する工程310と、スラリーを乾燥させて活物質層302を形成する工程320と、活物質層302上に第1の固体電解質層303を重ね合わせる工程330と、活物質層302が形成された第1の集電体301を第1の固体電解質層303とともに一対の加圧ロール325、326の間を通過させる工程340と、を有する。
工程310では、送り出し機構312(アンワインダーともいう)に、第1の集電体301が巻かれた第1のボビン311を設置し、ローラ313の回転を利用して、第1のスラリー付着手段314aによって、第1の集電体301の一方の面上にスラリーを塗布する。そしてローラ313によりプレス含浸を行う。
第1のスラリー付着手段314aとしては、例えば、スロットダイコータ、リップコータ、ブレードコータ、リバースコータ、グラビアコータなどを用いることができる。なお、用いるコータの種類によって、第1の集電体301を反転するためのローラを増やしてもよい。また、ディップ法やスプレー法などの手法を用いることもできる。また、用いる材料によっては加熱させた状態のスラリーを塗布する。
工程320では、吸気口322、排気口323、及び乾燥手段324を有する加熱室321aにおいて、第1の集電体301上に塗布されたスラリーを乾燥させる。スラリーを乾燥させることにより、第1の集電体301上に、活物質層302を形成することができる。第1のスラリーの乾燥手段324aとしては、温風加熱、ランプ加熱、誘導加熱、送風などの一つ、またはそれらを2つ以上組み合わせた方法を用いることができる。
工程320では、スラリーの乾燥後に自然冷却させる例を示しているが、強制的に冷却してもよい。
工程330では、活物質層302上に、第2のスラリー付着手段314bによってスラリーを塗布して第1の固体電解質層303を形成する。また、用いる材料によっては加熱させた状態のスラリーを塗布する。
また、第1の集電体301の処理と並行して、第2の集電体401にも処理を行う。第2の集電体401が巻かれた第2のボビン405を設置し、ローラ313の回転を利用して、第3のスラリー付着手段314cによって、第2の集電体401の一方の面上にスラリーを塗布する。
第3のスラリー付着手段314cとしては、例えば、スロットダイコータ、リップコータ、ブレードコータ、リバースコータ、グラビアコータなどを用いることができる。なお、用いるコータの種類によって、第2の集電体401を反転するためのローラを増やしてもよい。また、ディップ法やスプレー法などの手法を用いることもできる。また、用いる材料によっては加熱させた状態のスラリーを塗布する。
次いで、加熱室321bにおいて、第2の集電体401上に塗布されたスラリーを乾燥させる。スラリーを乾燥させることにより、第2の集電体401上に活物質層403を形成することができる。そして、スラリーの乾燥後に自然冷却させる例を示しているが、強制的に冷却してもよい。その後、ローラ313によりプレス含浸を行う。
また、活物質層403上に、第4のスラリー付着手段314dによってスラリーを塗布して、加熱室321cを通過させて、第2の固体電解質層402を形成する。そしてローラ406を通過した後、工程340に進む。
第4のスラリー付着手段314dとしては、例えば、スロットダイコータ、リップコータ、ブレードコータ、リバースコータ、グラビアコータなどを用いることができる。なお、用いるコータの種類によって、第2の集電体401を反転するためのローラを増やしてもよい。また、ディップ法やスプレー法などの手法を用いることもできる。また、用いる材料によっては加熱させた状態のスラリーを塗布する。
工程340では、加圧ロール325、326の回転を利用して、第1の集電体301を第2の集電体401と重ねあわせて加熱プレスを行う。加熱プレスによって第1の固体電解質が一時的に溶融(ゾル化)し、結果的に第1の集電体301と第2の集電体401の間には3層、即ち、負極活物質の粒子を含む活物質層403と第2の固体電解質層402と新たな層が配置される。
最後に、巻き取り機構327(ワインダーともいう)に設置された第2のボビン328に、2つの集電体で3層が挟まれた積層体を巻き取る。第2のボビン328に、2つの集電体及び積層体を所定の回数巻き取る。そして、図示していないレーザーカットや、カッターなどの切断手段により、2つの集電体を所望の形状に切断する。
また、図5では積層体を巻き取る例を示したが、巻き取らずに図示していないレーザーカットや、カッターなどの切断手段により、2つの集電体を所望の形状に切断してもよい。
以上の工程により、蓄電装置を製造することができる。
また、図5に示す製造装置に限定されず、連続的に搬送されるテープ状の集電体ではなく、個々の集電体上に電極層を形成し、それぞれを組み合わせて積層すればよい。
また、本実施の形態に示す蓄電装置の製造方法は、量産性に優れた製造方法である。
本発明の一態様に係る蓄電装置の製造方法は、様々な態様で行うことができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1に示す、活物質の粒子を含む活物質層302に用いる正極活物質の作製方法の一例について説明する。また図6及び図7により具体的な作製方法の他の一例を示す。
<S11>
図6のS11に示すように、第1の混合物の材料として、フッ素等のハロゲン源およびマグネシウム源を用意する。またリチウム源も用意する。
ハロゲン源としては、例えばフッ化リチウム、フッ化マグネシウム等を用いることができる。なかでも、フッ化リチウムは融点が848℃と比較的低く、後述するアニール工程で溶融しやすいため好ましい。ハロゲン源としては、例えば塩化リチウム、塩化マグネシウム等を用いることができる。マグネシウム源としては、例えばフッ化マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等を用いることができる。リチウム源としては、例えばフッ化リチウム、炭酸リチウムを用いることができる。つまり、フッ化リチウムはリチウム源としてもハロゲン源としても用いることができる。またフッ化マグネシウムはハロゲン源としてもマグネシウム源としても用いることができる。
本実施の形態では、ハロゲン源およびリチウム源としてフッ化リチウムを用意し、ハロゲン源およびマグネシウム源としてフッ化マグネシウムを用意することとする(図7S11)。フッ化リチウムLiFとフッ化マグネシウムMgFは、LiF:MgF=65:35(モル比)程度で混合すると融点を下げる効果が最も高くなる。一方、フッ化リチウムが多くなると、リチウムが過剰になりすぎサイクル特性が悪化する懸念がある。そのため、フッ化リチウムLiFとフッ化マグネシウムMgFのモル比は、LiF:MgF=x:1(0≦x≦1.9)であることが好ましく、LiF:MgF=x:1(0.1≦x≦0.5)がより好ましく、LiF:MgF=x:1(x=0.33近傍)がさらに好ましい。なお本明細書等において近傍とは、その値の0.9倍より大きく1.1倍より小さい値の範囲とする。
また、次の混合および粉砕工程を湿式で行う場合は、溶媒を用意する。溶媒としてはアセトン等のケトン、エタノールおよびイソプロパノール等のアルコール、エーテル、ジオキサン、アセトニトリル、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等を用いることができる。リチウムと反応が起こりにくい、非プロトン性溶媒を用いることがより好ましい。本実施の形態では、アセトンを用いることとする(図7S11参照)。
<S12>
次に、上記の第1の混合物の材料を混合および粉砕する(図6および図7のS12)。混合は乾式または湿式で行うことができるが、湿式で行うとより小さく粉砕することができるため好ましい。混合には例えばボールミル、ビーズミル等を用いることができる。ボールミルを用いる場合は、たとえばメディアとしてジルコニアボールを用いることが好ましい。この混合および粉砕工程を十分に行い、第1の混合物を微粉化することが好ましい。
<S13、S14>
上記で混合、粉砕した材料を回収し(図6および図7のS13)、第1の混合物を得る(図6および図7のS14)。
第1の混合物は、たとえば平均粒子径(D50)が600nm以上20μm以下であることが好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましい。このように微粉化された第1の混合物ならば、後の工程でリチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物と混合したときに、複合酸化物の粒子の表面に第1の混合物を均一に付着させやすい。複合酸化物の粒子に第1の混合物が均一に付着していると、加熱後に複合酸化物粒子の表層部にもれなくハロゲンおよびマグネシウムを分布させやすいため好ましい。表層部にハロゲンおよびマグネシウムが含まれない領域があると、充電状態においてCdCl型結晶構造に類似した結晶構造になりにくくなるおそれがある。
<S21>
次に、図6のS21に示すように、リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物の材料として、リチウム源および遷移金属源を用意する。
リチウム源としては、例えば炭酸リチウム、フッ化リチウム等を用いることができる。
遷移金属としては、コバルト、マンガン、ニッケルの少なくとも一を用いることができる。リチウム、遷移金属および酸素を有する酸化物は層状岩塩型の結晶構造を有することが好ましいため、当該酸化物が層状岩塩型の結晶構造をとりうるコバルト、マンガン、ニッケルの混合比であることが好ましい。また、層状岩塩型の結晶構造をとりうる範囲で、これらの遷移金属にアルミニウムを加えてもよい。
遷移金属源としては、上記遷移金属の酸化物、水酸化物等を用いることができる。コバルト源としては、例えば酸化コバルト、水酸化コバルト等を用いることができる。マンガン源としては、酸化マンガン、水酸化マンガン等を用いることができる。ニッケル源としては、酸化ニッケル、水酸化ニッケル等を用いることができる。アルミニウム源としては、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム等を用いることができる。
<S22>
次に、上記のリチウム源および遷移金属源を混合する(S22)。混合は乾式または湿式で行うことができる。混合には例えばボールミル、ビーズミル等を用いることができる。ボールミルを用いる場合は、たとえばメディアとしてジルコニアボールを用いることが好ましい。
<S23>
次に、上記で混合した材料を加熱する。本工程は、後の加熱工程との区別のために、焼成または第1の加熱という場合がある。加熱は800℃以上1100℃未満で行うことが好ましく、900℃以上1000℃以下で行うことがより好ましく、950℃程度がさらに好ましい。温度が低すぎると、出発材料の分解および溶融が不十分となるおそれがある。一方、温度が高すぎると、遷移金属が過剰に還元される、リチウムが蒸散するなどの原因で欠陥が生じるおそれがある。たとえばコバルトが2価となる欠陥が生じうる。
加熱時間は、2時間以上20時間以下とすることが好ましい。焼成は、乾燥空気等の水が少ない雰囲気(たとえば露点-50℃以下、より好ましくは-100℃以下)で行うことが好ましい。たとえば1000℃で10時間加熱することとし、昇温は200℃/h、乾燥雰囲気の流量は10L/minとすることが好ましい。その後加熱した材料を室温まで冷却する。たとえば規定温度から室温までの降温時間を10時間以上50時間以下とすることが好ましい。
<S24、S25>
上記で焼成した材料を回収し(S24)、リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物を得る(S25)。具体的には、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、コバルトの一部がマンガンで置換されたコバルト酸リチウム、またはニッケル-マンガン-コバルト酸リチウムを得る。
また、S25においてあらかじめ合成されたリチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物を用いてもよい(図7参照)。この場合、S21乃至S24を省略することができる。
あらかじめ合成されたリチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物を用いる場合、不純物の少ないものを用いることが好ましい。ここでは、主成分をリチウム、遷移金属(コバルト、ニッケル、マンガン)、アルミニウムおよび酸素とし、上記主成分以外の元素を不純物とする。たとえばグロー放電質量分析法で分析したとき、不純物元素の濃度があわせて10,000ppm wt以下であることが好ましく、5000ppm wt以下がより好ましい。特に、チタンおよびヒ素等の遷移金属の不純物濃度があわせて3000ppm以下であることが好ましく、1500ppm以下であることがより好ましい。
S25のリチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物は欠陥およびひずみの少ない層状岩塩型の結晶構造を有することが好ましい。そのため、不純物の少ない複合酸化物であることが好ましい。リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物に不純物が多く含まれると、欠陥またはひずみの多い結晶構造となる可能性が高い。
<S31>
次に、第1の混合物と、リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物と、を混合する(S31)。リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物中の遷移金属TMと、第1の混合物Mix1が有するマグネシウムとの原子数MgMix1の比は、TM:MgMix1=1:y(0.0005≦y≦0.03)であることが好ましく、TM:MgMix1=1:y(0.001≦y≦0.01)であることがより好ましく、TM:MgMix1=1:0.005程度がさらに好ましい。
S31の混合は、複合酸化物の粒子を破壊しないためにS12の混合よりも穏やかな条件とすることが好ましい。混合は乾式または湿式で行うことができる。混合には例えばボールミル、ビーズミル等を用いることができる。ボールミルを用いる場合は、たとえばメディアとしてジルコニアボールを用いることが好ましい。
<S32、S33>
上記で混合した材料を回収し(S32)、第2の混合物を得る(S33)。
なお、本実施の形態ではフッ化リチウムおよびフッ化マグネシウムの混合物を、不純物の少ないコバルト酸リチウムに添加する方法について説明しているが、本発明の一態様はこれに限らない。S33の第2の混合物の代わりに、コバルト酸リチウムの出発材料にマグネシウム源およびハロゲン源を添加して焼成したものを用いてもよい。この場合は、S11乃至S14の工程と、S21乃至S25の工程を分ける必要がないため簡便で生産性が高い。
または、あらかじめマグネシウムおよびフッ素が添加されたコバルト酸リチウムを用いてもよい。マグネシウムおよびフッ素が添加されたコバルト酸リチウムを用いれば、S32までの工程を省略することができより簡便である。
さらに、あらかじめマグネシウムおよびフッ素が添加されたコバルト酸リチウムに、さらにマグネシウム源およびハロゲン源を添加してもよい。
<S34>
次に、第2の混合物を加熱する。本工程は、先の加熱工程との区別のために、アニールまたは第2の加熱という場合がある。
アニールは、適切な温度および時間で行うことが好ましい。適切な温度および時間は、S25のリチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物の粒子の大きさおよび組成等の条件により変化する。粒子が小さい場合は、大きい場合よりも低い温度または短い時間がより好ましい場合がある。
たとえばS25の粒子の平均粒子径(D50)が12μm程度の場合、アニール温度はたとえば600℃以上950℃以下が好ましい。アニール時間はたとえば3時間以上が好ましく、10時間以上がより好ましく、60時間以上がさらに好ましい。
一方、S25の粒子の平均粒子径(D50)が5μm程度の場合、アニール温度はたとえば600℃以上950℃以下が好ましい。アニール時間はたとえば1時間以上10時間以下が好ましく、2時間程度がより好ましい。
アニール後の降温時間は、たとえば10時間以上50時間以下とすることが好ましい。
第2の混合物をアニールすると、まず第1の混合物のうち融点の低い材料(たとえばフッ化リチウム、融点848℃)が溶融し、複合酸化物粒子の表層部に分布すると考えられる。次に、この溶融した材料の存在により他の材料の融点降下が起こり、他の材料が溶融すると推測される。たとえばフッ化マグネシウム(融点1263℃)が溶融し、複合酸化物粒子の表層部に分布すると考えられる。
そして表層部に分布した第1の混合物が有する元素は、リチウム、遷移金属および酸素を有する複合酸化物中に固溶すると考えられる。
この第1の混合物が有する元素の拡散は、複合酸化物粒子の内部よりも、表面および粒界の方が速い。そのためマグネシウムおよびハロゲンは、表面および粒界において、内部よりも高濃度となる。後述するが表面および粒界のマグネシウム濃度が高いと、結晶構造の変化をより効果的に抑制することができる。
<S35>
上記でアニールした材料を回収し、本発明の一態様である正極活物質111を得る。
図6および図7のような方法で作製すると、高電圧で充電したときに欠陥の少ないCdCl型結晶構造に類似した結晶構造をとる正極活物質を作製できる。リートベルト解析したときCdCl型結晶構造に類似した結晶構造が50%以上になる正極活物質は、サイクル特性およびレート特性に優れた正極活物質である。
高電圧充電後にCdCl型結晶構造に類似した結晶構造を有する正極活物質を作製するには、正極活物質がマグネシウムおよびフッ素を有すること、および適切な温度および時間でアニールして作製することが有効である。マグネシウムおよびフッ素は、複合酸化物の出発材料に添加してもよい。しかし、複合酸化物の出発材料に添加する場合、マグネシウム源およびハロゲン源の融点が焼成温度より高いと、マグネシウム源およびハロゲン源が溶融せず、拡散が不十分になるおそれがある。すると、層状岩塩型の結晶構造に多くの欠陥またはひずみが生じる可能性が高い。そのため、高電圧充電後のCdCl型結晶構造に類似した結晶構造にも、欠陥またはひずみが生じるおそれがある。
そこで、まずは不純物が少なく、欠陥またはひずみの少ない層状岩塩型の結晶構造を有する複合酸化物を得ることが好ましい。そしてその後の工程で複合酸化物とマグネシウム源およびハロゲン源を混合し、アニールして、複合酸化物の表層部にマグネシウムとフッ素を固溶させることが好ましい。このようにして作製することで、高電圧充電後に、欠陥またはひずみの少ないCdCl型結晶構造に類似した結晶構造をとる正極活物質を作製することができる。
(実施の形態5)
ラミネート型の二次電池およびその作製例を図8および図9に示す。
図8(A)は正極503及び負極506の外観図である。正極503は正極集電体501を有し、正極活物質層502は正極集電体501の表面に形成されている。また、正極503は、端部に正極集電体501が一部露出する領域(以下、タブ領域という)を有する。負極506は負極集電体504を有し、負極活物質層505は負極集電体504の表面に形成されている。また、負極506は、端部に負極集電体504が一部露出する領域、すなわちタブ領域を有する。なお正極503及び負極506が有するタブ領域の面積や形状は、図8(A)に示す例に限られない。
そして負極506、固体電解質層507及び正極503を積層する。図8(B)に積層された負極506、固体電解質層507及び正極503を示す。ここでは負極を5組、正極を4組使用する例を示す。次に、正極503のタブ領域同士の接合と、最表面の正極のタブ領域への正極リード電極510の接合を行う。接合には、例えば超音波溶接等を用いればよい。同様に、負極506のタブ領域同士の接合と、最表面の負極のタブ領域への負極リード電極511の接合を行う。
次に図8(C)に示すように、外装体509上に、負極506、固体電解質層507及び正極503の積層体を配置し、外装体509を破線で示した部分で折り曲げる。その後、外装体509の外周部を接合する。外装体509は金属箔と有機樹脂フィルムとを積層したラミネートフィルム、例えば、アルミニウム箔やステンレス箔を用い、接合には、例えば熱圧着等を用いればよい。このようにして、図8(D)に示すラミネート型の二次電池500を作製することができる。また、ここでは1枚のラミネートフィルムを用いて接合する例を示したが、2枚のラミネートフィルムを重ねて周縁部を接着させて封止する構成としてもよい。
複数のラミネート型の二次電池500を1個のバッテリーモジュールとして電気自動車などに搭載することができる。
図9(A)は、3個のラミネート型の二次電池500を第1のプレート521と第2のプレート524の間に挟み、固定する様子を示す斜視図である。図9(B)に示すように固定器具525aおよび固定器具525bを用いて第1のプレート521と第2のプレート524との間の距離を固定することで、3個の二次電池500を加圧することができる。
図9(A)、及び図9(B)では3個のラミネート型の二次電池500を用いる例を示したが、特に限定されず、4個以上の二次電池500を用いることもでき、10個以上を用いれば、小型車両の電源として利用することができ、100個以上用いれば車載用の大型電源として利用することもできる。また、過充電を防ぐために保護回路や、温度上昇をモニタするための温度センサをラミネート型の二次電池500に設けてもよい。
全固体電池においては、積層した正極や負極の積層方向に所定の圧力を加えることで、内部における界面の接触状態を良好に保つことができる。正極や負極の積層方向に所定の圧力を加えることで、全固体電池の充放電によって積層方向に膨張することを抑えることができ、全固体電池の信頼性を向上させることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、図10および図11を用いて、先の実施の形態で説明した二次電池を電子機器に実装する例について説明する。
まず図10(A)乃至図10(C)を用いて、本発明の一態様である全固体二次電池を小型電子機器に実装する例について説明する。
図10(A)は、携帯電話機の一例を示している。携帯電話機2100は、筐体2101に組み込まれた表示部2102の他、操作ボタン2103、外部接続ポート2104、スピーカ2105、マイク2106などを備えている。なお、携帯電話機2100は、二次電池2107を有している。上記の二次電池2107に本発明の一態様の全固体二次電池を用いることで、安全性が高く、軽量で長寿命な携帯電話機を提供できる。
携帯電話機2100は、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、インターネット通信、コンピュータゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
操作ボタン2103は、時刻設定のほか、電源のオン、オフ動作、無線通信のオン、オフ動作、マナーモードの実行及び解除、省電力モードの実行及び解除など、様々な機能を持たせることができる。例えば、携帯電話機2100に組み込まれたオペレーティングシステムにより、操作ボタン2103の機能を自由に設定することもできる。
また、携帯電話機2100は、通信規格された近距離無線通信を実行することが可能である。例えば無線通信可能なヘッドセットと相互通信することによって、ハンズフリーで通話することもできる。
また、携帯電話機2100は外部接続ポート2104を備え、他の情報端末とコネクターを介して直接データのやりとりを行うことができる。また外部接続ポート2104を介して充電を行うこともできる。なお、充電動作は外部接続ポート2104を介さずに無線給電により行ってもよい。
携帯電話機2100はセンサを有することが好ましい。センサとして例えば、指紋センサ、脈拍センサ、体温センサ等の人体センサや、タッチセンサ、加圧センサ、加速度センサ、等が搭載されることが好ましい。
図10(B)はタバコ収容喫煙装置(電子タバコ)とも呼ばれる装置の斜視図である。図10(B)において電子タバコ2200は、加熱素子2201と、加熱素子2201に電力を供給する二次電池2204を有する。これにスティック2202を挿入すると、スティック2202は加熱素子2201により加熱される。安全性を高めるため、二次電池2204の過充電や過放電を防ぐ保護回路を二次電池2204に電気的に接続してもよい。図10(B)に示した二次電池2204は、充電機器と接続できるように外部端子を有している。二次電池2204は持った場合に先端部分となるため、トータルの長さが短く、且つ、重量が軽いことが望ましい。本発明の一態様の全固体二次電池は安全性が高く、高容量、良好なサイクル特性を有するため、長期間に渡って長時間の使用ができる小型であり、且つ、軽量の電子タバコ2200を提供できる。
図10(C)は複数のローター2302を有する無人航空機2300である。無人航空機2300は、本発明の一態様である二次電池2301と、カメラ2303と、アンテナ(図示しない)を有する。無人航空機2300はアンテナを介して遠隔操作することができる。本発明の一態様の全固体二次電池は安全性が高く、高容量、良好なサイクル特性を有するため、無人航空機2300に搭載する全固体二次電池として好適である。
次に図10(D)、図10(E)および図11を用いて、本発明の一態様である二次電池を車両に実装する例について説明する。
図10(D)は本発明の一態様の全固体二次電池を用いた電動二輪車2400である。電動二輪車2400は、本発明の一態様である二次電池2401、表示部2402、ハンドル2403を備える。二次電池2401は、動力となるモーターに電気を供給することができる。表示部2402は、二次電池2401の残量、電動二輪車2400の速度、水平状態等を表示することができる。
図10(E)は本発明の一態様の二次電池を用いた電動自転車の一例である。電動自転車2500は、電池パック2502を備える。電池パック2502は、本発明の一態様の全固体二次電池を有する。
電池パック2502、運転者をアシストするモーターに電気を供給することができる。また、電池パック2502は、電動自転車2500から取り外して持ち運びができる。また電池パック2502および電動自転車2500は、電池残量などを表示できる表示部を有していてもよい。
また図11(A)に示すように、本発明の一態様の二次電池2601を複数有する二次電池モジュール2602を、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、又はプラグインハイブリッド車(PHEV)、その他電子機器に搭載してもよい。
図11(B)に、二次電池モジュール2602が搭載された車両の一例を示す。車両2603は、走行のための動力源として電気モーターを用いる電気自動車である。または、走行のための動力源として電気モーターとエンジンを適宜選択して用いることが可能なハイブリッド自動車である。本発明の一態様を用いることで、安全性が高く、航続距離の長い車両を実現することができる。
二次電池は電気モーター(図示せず)を駆動するだけでなく、ヘッドライトやルームライトなどの発光装置に電力を供給することができる。また、二次電池は、車両2603が有するスピードメーター、タコメーター、ナビゲーションシステムなどの表示装置および半導体装置に電力を供給することができる。
車両2603は、二次電池モジュール2602が有する二次電池にプラグイン方式や非接触給電方式等により外部の充電設備から電力供給を受けて、充電することができる。
図11(C)は地上設置型の充電装置2604から、ケーブルを介して車両2603に充電している状態を示している。充電に際しては、充電方法やコネクターの規格等はCHAdeMO(登録商標)やコンボ等の所定の方式で適宜行えばよい。例えば、プラグイン技術によって、外部からの電力供給により車両2603に搭載された二次電池モジュール2602を充電することができる。充電は、ACDCコンバータ等の変換装置を介して、交流電力を直流電力に変換して行うことができる。充電装置2604は、図11(C)のように住宅に備えられたものであってもよいし、商用施設に設けられた充電ステーションでもよい。
また、図示しないが、受電装置を車両に搭載し、地上の送電装置から電力を非接触で供給して充電することもできる。この非接触給電方式の場合には、道路や外壁に送電装置を組み込むことで、停車中に限らず走行中に充電を行うこともできる。また、この非接触給電の方式を利用して、車両どうしで電力の送受信を行ってもよい。さらに、車両の外装部に太陽電池を設け、停車時や走行時に二次電池の充電を行ってもよい。このような非接触での電力の供給には、電磁誘導方式や磁界共鳴方式を用いることができる。
また図11(C)に示す住宅は、本発明の一態様である全固体二次電池を有する蓄電システム2612と、ソーラーパネル2610を有する。蓄電システム2612は、ソーラーパネル2610と配線2611等を介して電気的に接続されている。また蓄電システム2612と地上設置型の充電装置2604が電気的に接続されていてもよい。ソーラーパネル2610で得た電力は、蓄電システム2612に充電することができる。また蓄電システム2612に蓄えられた電力は、充電装置2604を介して車両2603が有する二次電池モジュール2602に充電することができる。
蓄電システム2612に蓄えられた電力は、住宅内の他の電子機器にも電力を供給することができる。よって、停電などにより商用電源から電力の供給が受けられない時でも、本発明の一態様に係る蓄電システム2612を無停電電源として用いることで、電子機器の利用が可能となる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
301 集電体
302 活物質層
303 固体電解質層
310 工程
311 ボビン
312 機構
313 ローラ
314a スラリー付着手段
314b スラリー付着手段
314c スラリー付着手段
314d スラリー付着手段
320 工程
321a 加熱室
321b 加熱室
321c 加熱室
322 吸気口
323 排気口
324 乾燥手段
324a 乾燥手段
325 加圧ロール
326 加圧ロール
327 機構
328 ボビン
330 工程
340 工程
401 集電体
402 固体電解質層
403 活物質層
405 ボビン
406 ローラ
410 二次電池
411 集電体
411a 集電体
411b 集電体
411c 集電体
412 集電体
412a 集電体
412b 集電体
412c 集電体
500 二次電池
501 正極集電体
502 正極活物質層
503 正極
504 負極集電体
505 負極活物質層
506 負極
507 固体電解質層
509 外装体
510 正極リード電極
511 負極リード電極
521 プレート
524 プレート
525a 固定器具
525b 固定器具
2100 携帯電話機
2101 筐体
2102 表示部
2103 操作ボタン
2104 外部接続ポート
2105 スピーカ
2106 マイク
2107 二次電池
2200 電子タバコ
2201 加熱素子
2202 スティック
2204 二次電池
2300 無人航空機
2301 二次電池
2302 ローター
2303 カメラ
2400 電動二輪車
2401 二次電池
2402 表示部
2403 ハンドル
2500 電動自転車
2502 電池パック
2601 二次電池
2602 二次電池モジュール
2603 車両
2604 充電装置
2610 ソーラーパネル
2611 配線
2612 蓄電システム

Claims (2)

  1. 第1の集電体上に活物質の粒子を含む層を形成し、
    前記活物質の粒子を含む層上に電解液を含んだ第1のゲルポリマー層を形成し、
    前記第1のゲルポリマー層上に電解液を含んだ第2のゲルポリマー層を形成し、
    前記第2のゲルポリマー層上に第2の集電体を重ねた後、前記第1のゲルポリマー層を一時的にゾル化させて前記活物質の粒子間に配置し、
    前記第1の集電体と前記第2の集電体の間を加圧して、前記第2のゲルポリマー層と前記活物質の粒子とが接する状態とする二次電池の製造方法。
  2. 請求項において、
    前記第1のゲルポリマー層は、イオン液体電解液とゲル化剤とを含み、且つ溶融状態となるある温度において前記第2のゲルポリマー層の粘度よりも低粘度である二次電池の製造方法。
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