JP7273526B2 - 包装箱 - Google Patents

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本発明は、包装箱に関する。
ネットショッピングなどの通信販売の普及により、宅配便を利用した商品の搬送が多用されている。これらの商品の搬送においては、形状や大きさの異なる様々な包装対象物を安定した状態で搬送できる包装具及び包装箱が求められている。
この種の包装具及び包装箱として、従来、板状部材及び該板状部材が収容された筒状の伸縮可能な可撓性フィルム部材とからなる包装具と、該包装具を収容する外箱とを備える包装箱が知られている(特許文献1参照)。
この包装具では、板状部材は、包装対象物が載置される載置部と、該載置部の両側に配された起立部とを有し、該載置部と起立部との境界に折り曲げ線が設けられている。そのため、該包装具によって包装対象物を包装するときには、載置部と可撓性フィルム部材との間に包装対象物を挿入し、前記折り曲げ線から各起立部を上方に折り曲げる。これにより、可撓性フィルム部材が緊張するので、包装対象物は、可撓性フィルム部材によって載置部に圧着して支持される。この包装具は、包装対象物を包んだ状態で段ボールなどの外箱に収容されて包装箱として搬送される。
特表平9-501128号公報
しかしながら、特許文献1の包装具では、別途外箱を用意しなければならないという不都合がある。
上記の点に鑑み、本発明は、包装具と外箱とを別々に用意することなく、箱自体で包装対象物を支持できる包装箱を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の包装箱は、左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記胴部に折目線を介して連設されて該胴部の開放端を覆う閉塞板と、を備える紙製の包装箱であって、前記胴部は、左右方向に延びる複数の横折目線で折り曲げられた板状部材の左右方向に延びる一方端縁を、左右方向に延びる他方端縁に突き当てまたは該他方端縁を含む他方端部の外表面に重ね合わせた状態で固定することにより四角筒状に形成されるものであって、包装対象物が載置される底板と、天板と、一対の第1側板と、前記一方端縁から前記他方端縁に亘って形成された縦折目線を有し、前記底板の前記縦折目線を挟む左右両側でそれぞれ係止され、前記包装対象物を覆って該底板に押し付けて固定させる可撓性の薄膜部材を備え、前記閉塞板は、前記天板及び前記底板の左右端縁から前記天板 及び前記底板の内表面に重ねられる折返部と、天板側の前記折返部と底板側の前記折返部 とをつなぐ第2側板と、を有することを特徴とする。
本発明の胴部は、固定前の横折目線で折り曲げる前には該板状部材を平板状にすることができる。そして、平板状にされた板状部材は、前記一方端縁から前記他方端縁に亘って形成された縦折目線により縦に谷折りすることができる。
このとき、この板状部材の一部である底板には、前記縦折目線を挟む左右両側でそれぞれ係止された可撓性の薄膜部材が設けられているが、底板を縦折目線で谷折りすると、左右両側の係止箇所が接近するので、薄膜部材と谷折りされた底板との間には隙間が生じることとなり、薄膜部材によって底板に押し付けられていた包装対象物を取り出すことができる。
以上の操作は、本発明の包装箱における包装対象物の取出し作業であるが、この操作を逆の順序で行えば、包装対象物の包装作業となる。すなわち、本発明の包装箱は、縦折目線で板状部材を谷折りすることで底板と薄膜部材との間に隙間を作って包装対象物を挿入し、次いで、板状部材を横折目線で折り曲げて一方端縁と他方端縁とを突き合わせて固定、あるいは、一方端縁を他方端部の外表面に重ね合わせた状態で固定して胴部を筒状にする。そして最後に、胴部に連設された閉塞板を折目線で折り曲げて胴部の開放端を覆うことで箱状にすることができる。
本発明の包装箱によれば、縦折目線で谷折りされた板状部材を横折目線で折り曲げると、横折目線に交差する縦折目線は谷折り状態から復元される。これにより薄膜部材は、左右の係止箇所が左右方向に離間することで引き延ばされながら底板に接近し、包装対象物を底板に押し付けて固定する。
以上説明したように、本発明の包装箱によれば、箱自体で包装対象物を支持することができる。
また、本発明の包装箱において、前記閉塞板は、天板及び底板の左右端縁から箱内部側 に凹んだ「コ」字状になるため、上下方向から荷重がかかったときに、閉塞板を接着しな かったとしても意図せず開封されてしまうことを低減し、強度を向上させることができる
また、本発明の包装箱において、前記閉塞板は、前記天板または前記第1側板に連設され、前記薄膜部材は、左右方向に交差する方向に延びて前記底板の周囲を囲む筒状体であって、該底板の左右端縁によって係止される
この構成を備える包装箱では、底板の左右端縁が露出することになるので、筒状の薄膜部材に縦折目線で谷折りした板状部材を挿入して該板状部材の底板の領域を覆い、底板の左右端縁で薄膜部材を左右方向に牽引することができる。
よって、この構成を備える包装箱によれば、薄膜部材を底板に係止させるために接着する必要がないため製造を容易化することができる。
さらに、この構成を備える包装箱において、前記閉塞板は、前記天板の左右端縁に折目線を介して連設され該天板の内表面に接着される天板側の前記折返部と、天板側の前記折返部の先端から折目線を介して連設され前記底板に向かって延びる第2側板と、第2側板の先端から折目線を介して連設され前記底板の隣接する左右端縁に向かって延びる底板側の前記折返部とを有することが好ましい。
この閉塞板は、折目線で折り曲げる前においては平板状にできるところ、閉塞板の一部を構成する天板側の折返部は天板に接着されているので、他の第2側板及び底板側の折返部も天板の内表面に接して折り返される。
よって、以上の構成を備える包装箱によれば、包装前の横幅を板状部材と同程度まで小型化することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱の斜視図。 図1の包装箱を構成する板紙の展開図。 図1の包装箱の展開図。 図1の包装箱の包装工程を示す第1の斜視図。 図1の包装箱の包装工程を示す第2の斜視図。 図1の包装箱の包装工程を示す第3の斜視図。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の展開図。 本発明の第3実施形態に係る包装箱の展開図。
本発明の第1実施形態を図1~図6に基づいて説明する。
第1実施形態の包装箱1は、図1に示すように、概略直方体状であり、板紙2と可撓性フィルム(薄膜部材)3とを有する。包装箱1は、板紙2と、可撓性フィルム3と間に包装対象物Pを保持する。
板紙2は、奥行き方向から手前方向(本発明の「左右方向」に相当する。)に延びる四角筒状の胴部4と、胴部4の開放端を覆う閉塞板5とを有する。胴部4は、後述する板状部材を四角筒状に折り曲げ、上側において端縁同士を突き合わせて粘着テープ6で貼着することで形成されている。
粘着テープ6は、裏面に接着剤が塗布された所定幅の紙製粘着テープであり、カッター等の刃具を用いなくても作業者が破くことができるものとしてクラフトテープ、ガムテープ等の周知のものが用いられる。
板紙2は、例えば、厚紙、段ボール板紙によって作られるものであって、図2に示すように、矩形状の板状部材20と、板状部材20の左右端縁の上下端に連設された4つの閉塞板5とからなる。なお、本発明及び本明細書における左右の方向は、図2における左右の方向を基準とする。
板状部材20は、底板21と、底板21の上下端縁に横折目線aを介してそれぞれ連設された一対の第1側板22と、各第1側板22の先端縁に横折目線bを介して連設された天板23とを有する。つまり、板状部材20は、底板21と第1側板22と天板23とからなる矩形状の部材である。
板状部材20には、上端縁から下端縁に亘って、縦折目線cが形成されている。
閉塞板5は、天板23の左右端縁に折目線dを介して連設された天板折返部51と、各天板折返部51の先端縁に折目線eを介して連設された第2側板52と、各第2側板52の先端縁に折目線fを介して連設された底板折返部53と、各第2側板52の横折目線bの延長線上に延びる端縁に折目線gを介して連設された舌片54とを有する。
板紙2において、底板21の上下方向の長さと、両天板23の上下方向の長さを足した長さとは同一乃至実質的に同一である。また、第1側板22の上下方向の長さと、第2側板52の横方向の長さとは同一乃至実質的に同一である。また、天板折返部51の形状と底板折返部53の形状は同一乃至実質的に同一である。また、天板折返部51及び底板折返部53の横方向の長さと、舌片54の上下方向の長さとは同一乃至実質的に同一である。
また板紙2において、横折目線a,b、縦折目線c、及び、他の各折目線は、例えば表面に通常罫線、半切り等を設けることにより形成してもよく、裏面(図示せず)に対して、折り曲げ溝が断続的に設けられることでミシン目状に形成してもよい。
図3に示すように、板紙2は、閉塞板5を折目線dに沿って図2における天板23の表面側(箱状にした場合の内表面側)に折り返して、天板折返部51と天板23とを接着領域G1で接着する。
可撓性フィルム3は、筒状であり、一方の開口から、板紙2が縦折目線cに沿った方向に挿入される。可撓性フィルム3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及びポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィルムからなる可撓性フィルムによって形成される。
可撓性フィルム3は、軸線方向において、少なくとも包装対象物Pを覆うように形成される必要があり、本実施形態では底板21が概略覆われる長さに形成されている。
可撓性フィルム3の周方向の長さは、底板21を収納できるように、底板21の左右方向の外周と同程度か、それより若干大きく設計されている。なお、可撓性フィルム3は可撓性を有し伸縮可能であり、また、板紙2は縦折目線cで折り曲げ可能であるため、板紙2の短手方向の外周より可撓性フィルム3を若干小さく設計することもできる。すなわち、可撓性フィルム3の周方向の長さは、収納する包装対象物Pの大きさによって、適宜選択することができる。
次に、図4乃至図6を参照して、包装箱1を用いて包装対象物Pを包装する手順について説明する。
まず、図4に示すように、板紙2を縦折目線cに沿って谷折りに折り曲げ、包装対象物Pを、板紙2の底板21と可撓性フィルム3との間に挿入する。
次に、図5に示すように、縦折目線cに沿って折り曲げられた板紙2を、可撓性フィルム3の張力に抗して平板状に復元させる。これにより、可撓性フィルム3は、底板21の左右端縁に引っ張られて緊張し、包装対象物Pを底板21に押し付ける。これによって、包装対象物Pは所定の位置に固定される。
次いで、各第1側板22を横折目線aに沿って底板21の表面側に折り曲げて起立させる。
なお、縦折目線cと横折目線aとは交差していることから両折目線を同時に折り曲げることはできない。したがって、縦折目線cに沿って折り曲げられた板紙2を横折目線aに沿って強制的に折り曲げれば、先に折り曲げられていた縦折目線cは、折り曲げられていない元の状態に自動的に復元される。
そのため、すなわち、図5に示すように、包装対象物Pを、板紙2の底板21と可撓性フィルム3との間に挿入した状態から、第1側板22を横折目線aに沿って底板21の表面側に折り曲げて起立させれば、縦折目線cを折り戻す作業は省略可能である。
次に、図5に示すように、各閉塞板5を「コ」の字状に折り曲げる。具体的には、第2側板52を折目線eに沿って天板折返部51に対して略直角に折り曲げ、底板折返部53を折目線fに沿って第2側板52に対して略直角に折り曲げる。さらに、舌片54を折目線gに沿って天板折返部51、第2側板52及び底板折返部53に対して略直角に折り曲げる。
次に、図6に示すように、各天板23を横折目線bに沿って底板21に対向するように折り曲げ、各天板23の先端縁同士(本発明の「一方端縁」及び「他方端縁」に相当する。)を突き合わせる。そして、両先端縁に沿って各天板23の先端部を所定幅の粘着テープ6で貼着することで封函する。
以上により、図1に示すように、包装箱1を用いた包装対象物Pの包装が完了する。
以上説明した包装箱1によれば、包装具と外箱とを別々に用意することなく、箱自体で包装対象物Pを支持することができる。
また、包装箱1は、第2側板52に連設された天板折返部51が天板に接着され、同じく連設された底板折返部53及び舌片54がそれぞれ底板21及び第1側板22に接して係止されるため、上下方向から荷重がかかっても、閉塞板が意図せず開封されてしまうことを低減し、強度を向上させることができる。
また、図3に示すように、包装箱1の板紙2は閉塞板5を折りたたんで接着しておくことで、矩形状の板状部材20と同程度に小型化されているため、包装前の半製品の状態で輸送する際に好適である。
そして、包装箱1は、底板21の左右端縁が露出しているため、可撓性フィルム3に底板21を挿入して該底板21の左右端縁で可撓性フィルム3を左右方向に牽引することができるため、可撓性フィルム3を底板21に接着する必要がない。
よって、包装箱1は、製造容易であるとともに、一の板紙2に対して、周方向の長さが異なる複数の可撓性フィルム3を準備しておき、包装対象物Pの大きさに応じて、可撓性フィルム3を選択して利用することもできる。
なお、包装箱1は、そのまま輸送することができるが、さらに大きな包装箱内に2箱以上の包装箱1を収容して輸送することもできる。
次に、本発明の第2実施形態を図7に基づいて説明する。第2実施形態に係る包装箱100(図示せず)は、第1実施形態と板紙の形状のみにおいて異なるため、板紙の形状について説明し、その他の重複する説明は省略する。
包装箱100を構成する板紙102は、矩形状の板状部材120と、板状部材120の左右端縁の上側に連設された2つの閉塞板105とからなる。
板状部材120は、底板121と、底板121の上端縁に横折目線aを介して連設された第1側板122と、第1側板122の先端縁に横折目線bを介して連設された天板123と、天板123の先端縁に横折目線bを介して連設された第1側板122と、第1側板22の先端縁の中央に折目線hを介して連設された台形状の挿入片124とを有する。また、板状部材120は、底板121の下端縁に横折目線aを介して連設された内側板125を有する。
底板121と内側板125との境界には、該境界線上に両端を有し、内側板125側に凸な略「コ」の字状の切れ目126が形成されている。切れ目126は、上下方向の長さが板紙102の厚さと同程度であり、左右方向の長さが挿入片124と同程度である。
また、底板121と内側板125との境界線上の横折目線aは、切れ目126の両端から左右方向に延びている。
板状部材120には、挿入片124の上端縁から内側板125の下端縁に亘って、縦折目線cが形成されている。
閉塞板105は、天板123の左右端縁に折目線dを介して連設された天板折返部151と、各天板折返部151の先端縁に折目線eを介して連設された第2側板152と、各第2側板152の先端縁に折目線fを介して連設された底板折返部153と、各第2側板152の横折目線bの延長線上に延びる端縁に折目線gを介して連設された舌片154とを有する。
板紙102には、天板123の上端側を通って両天板折返部151の先端縁を結ぶジッパー107が形成されている。
ジッパー107は、両端が天板123と天板折返部151との境界線上にあって、天板折返部151側に凸な略「コ」の字状の切れ目によって形成された一対の破断開始部171と、破断開始部171の両端から左右方向に延びる2条の破断可能線172とを有する。
各破断開始部171の両端からは、折目線dがそれぞれ上下方向に延びており、破断開始部171上に折目線dは形成されていない。
破断可能線172は、断続して形成された切れ目であって、各単位切目は破断開始部171側の端部が対向する破断可能線172に向かって屈曲して概略「ヘ」の字状に形成されている。
包装箱100は、上述した板紙102の閉塞板105を折目線dに沿って天板123の内表面に折り返し、天板折返部151と天板123とを接着領域G2で接着し、可撓性フィルム3に挿入して底板121に被せておくことで、包装準備が完了する。
包装箱100で包装対象物Pを包装する際には、まず、板状部材120を縦折目線cで折り曲げて底板121と可撓性フィルム3との間に包装対象物Pを挿入し、底板121に連設された第1側板122及び内側板125を起立させることで、可撓性フィルム3で底板121に包装対象物Pを押し付けて固定する。このとき、底板121に対して内側板125を横折目線aに沿って折り曲げて起立させると、内側板125には、切れ目126に沿って矩形状の挿入孔が開口する。
次いで、閉塞板105を折目線e,f,gで予め折り曲げたうえで、天板123を横折目線bで谷折りし、天板123に連設された第1側板122を横折目線bで谷折りしていく。
このとき予めこの第1側板122に連設された挿入片124を折目線hに沿って折り曲げておき、該第1側板122を内側板125の外表面に重ね合わせていく過程で、内側板125に形成された挿入孔に挿入片124を挿入する。
これにより、板紙102は箱状に組み立てられる。
以上説明したとおり、包装箱100によれば、粘着テープ6なしでも箱状に組み立てることができる。
また、包装箱100は、天板123にジッパー107が形成されているため、開梱が容易である。
また、ジッパー107の破断開始部171は、折目線dが形成されていないので、天板折返部151を折目線dに沿って天板123の内表面に折り返したときに、天板折返部151から抜け出して天板123から延出するため、ジッパー107で破断する際に把持しやすくなっている。
また、ジッパー107は左右対称に形成されているため、左右どちら側からも開梱することができる。
また、ジッパー107の破断可能線172は、破断開始部171を挟んで天板折返部151に天板123と対称に形成されている。よって、天板折返部151の全面が天板123と接着されていても、天板123に形成された破断可能線172を破断させていく際に、天板折返部151の破断可能線172を同時に破断することができるため、ジッパー107で開梱することができる。
次に、本発明の第3実施形態を図8に基づいて説明する。第3実施形態に係る包装箱200(図示せず)は、第1実施形態と板紙の形状のみにおいて異なるため、板紙の形状について説明し、その他の重複する説明は省略する。
包装箱200を構成する板紙202は、矩形状の板状部材220と、板状部材220の左右端縁の上下端に連設された4つの閉塞板205とからなる。
板状部材220は、底板221と、底板221の上下端縁に横折目線aを介してそれぞれ連設された一対の第1側板222と、各第1側板222の先端縁に横折目線bを介して連設された天板223とを有する。また、各天板223の先端部には、先端部同士を噛み合わせる噛合部280,290が設けられている。噛合部280,290の具体的構成については後述する。
板状部材220には、各天板223の両先端縁を結ぶ縦折目線cが形成されている。
閉塞板205は、各天板223の左右端縁に折目線iを介して連設された第2側板252と、各第2側板252の先端縁に折目線jを介して連設された折曲部255とを有する。
第1側板222と第2側板252とは、正方形状の折畳部256によって連接されている。
折畳部256は、第2側板252との境界に谷折線kと、第1側板222との境界に折目線lと、第1側板222及び第2側板252に接する隅部から45°に延びる山折りの折畳線mとが形成されている。
次いで、噛合部280,290について説明する。
上側の天板223において、これを挟む一対の閉塞板205の上端より上側の領域が噛合部280である。噛合部280は、左右方向中央に設けられた中央抑え部281と、中央抑え部281の左右両側に設けられた一対の外側支持部282とを有する。中央抑え部281と外側支持部282との間には、噛合溝283が形成されている。
下側の天板223において、これを挟む一対の閉塞板205の下端より下側の領域が噛合部290である。噛合部290は、左右方向中央に設けられた中央支持部291と、中央支持部291の左右両側に設けられた一対の外側抑え部292とを有する。中央支持部291と外側抑え部292との間には、噛合溝293が形成されている。
外側支持部282の左右方向の長さと、外側抑え部292の左右方向の長さととは同一乃至実質的に同一である。この結果、これらに挟まれた中央抑え部281の左右方向の長さと、中央支持部291の左右方向の長さとは同一乃至実質的に同一である。また、噛合溝283の左右方向の位置と、噛合溝293の左右方向の位置は一致している。
噛合溝283は、上側の一対の閉塞板205の上端を結ぶ仮想線に直角に接するまで上下方向に延びており、噛合溝293は、下側の一対の閉塞板205の下端を結ぶ仮想線に直角に接するまで上下方向に延びている。
中央抑え部281の上下方向の長さと外側抑え部292の上下方向の長さとは同一乃至実質的に同一である。また、外側支持部282の上下方向の長さと中央支持部291の上下方向の長さとは同一乃至実質的に同一である。
包装箱200は、上述した板紙202の閉塞板205及び折畳部256を折目線i,lに沿って天板123及び第1側板222の内表面にそれぞれ折り返し、折畳部256と第1側板222とを接着領域G3で接着し、可撓性フィルム3に挿入して底板221に被せておくことで、包装準備が完了する。
包装箱200で包装対象物Pを包装する際には、まず、板状部材220を縦折目線cで折り曲げて底板221と可撓性フィルム3との間に包装対象物Pを挿入し、底板221に連設された一対の第1側板222を起立させることで、可撓性フィルム3で底板221に包装対象物Pを押し付けて固定する。
次いで、各天板233を横折目線bで谷折りしていくと、第2側板252に連設された折畳部256は自動的に折畳線m及び谷折線kで折り畳まれる。これにより折畳線m及び谷折線kはヒンジとして働くため、折畳部256が折り畳まれるにつれて折畳部256に連設された第2側板252は、天板223に接した状態から徐々に90°に向かって自動的に広がっていく。
さらに、折曲部255は、第2側板252が広がっていく途中から底板221に押し付けられるため、徐々に底板221の内表面に沿って折り曲げられる。
最後に、各天板233の先端に設けられた噛合部280,290を噛み合わせることで、板紙202は箱状に組み立てられる。具体的には、噛合部280と噛合部290とは、中央支持部291の外表面に中央支持部291を重ね合わせ、各外側支持部282の外表面に各外側抑え部292を重ね合わせ、各噛合溝283に各噛合溝293を差し込みあうことで噛合する。
以上説明したとおり、包装箱200によれば、粘着テープ6なしでも箱状に組み立てることができる。
また、包装箱200は、板状部材220を横折目線bに沿って折り曲げるだけで、閉塞板205が自動的に組み立てられるため、開梱が容易である。
以下、第1実施形態乃至第3実施形態以外の変形例について説明する。
第1実施形態では、板状部材の上下端が分断された天板であったため、天板同士を貼着したが、板状部材の上下端が分断された側板であれば、分断された側板同士を貼着すればよく、板状部材の下端が第1側板であり上端が天板であれば、第1側板と天板との稜線において両者を貼着することもできる。
第1実施形態では、2枚からなる天板の先端縁を突き合わせて粘着テープで貼着したものを例に説明したが、2枚の天板の上下方向の合計の長さを底板よりも長めにしておき、一方の天板を他方の天板の外表面に重ね合わせて、一方の天板の先端縁に沿って貼着してもよい。
また、重ね合わせがあれば、貼着に限らず互いに接着することで固定することもできる。
第1実施形態乃至第3実施形態では、縦折目線cは横折目線a,bと直交しているものを例に説明したが、縦折目線cは、板状部材の上下端を結ぶように縦断していれば、横折目線a,bに対して傾斜していてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態では、閉塞板5として、天板折返部51、第2側板52、底板折返部53及び舌片54を有し、樋状に折り曲げられる閉塞板を例に説明したが、舌片54はなくてもよく、さらにいえば、閉塞板は単に天板から垂下する第2側板のみであってもよい。
第1実施形態乃至第3実施形態では、板状部材と閉塞板とが接着領域G1乃至G3で接着されたものを例に説明したが、接着は省略することもできる。
第1実施形態乃至第3実施形態では、板紙は可撓性フィルムに挿入されているだけであり固定されていないが、本発明はこれに限られず、板紙の外表面側と可撓性フィルムとを接着剤・熱溶着により固定することもできる。
第1実施形態乃至第3実施形態では、筒状の可撓性フィルムを例に説明したが、可撓性フィルムはこれに限られず、例えば矩形状の可撓性フィルムを底板の内表面側を覆って外表面側まで巻き付けて接着剤・熱溶着して固定することもできる。
あるいは、矩形状の可撓性フィルムを底板内表面側の左右端部のそれぞれで接着剤・熱溶着して固定することもでき、この場合には、底板の左右端縁で可撓性フィルムを牽引する必要がないため、底板の左右端縁に閉塞板を連設させることもできる。
第1実施形態乃至第3実施形態では、底板が概略覆われる長さの可撓性フィルムを例に説明したが、可撓性フィルムは、軸線方向において少なくとも包装対象物Pを覆う長さ以上であれば底板を超える長さであってもよい。
第2実施形態及び第3実施形態では、挿入乃至噛合させるだけで胴部を筒状に固定できるものを例に説明したが、挿入乃至噛合させた上から粘着テープで貼着することでさらに強く固定してもよい。
第2実施形態では、底板と内側板との稜線に設けた挿入孔に挿入片を差し込むものを例に説明したが、本発明はこれに限られず、挿入孔・挿入片の形状及び位置は、適宜変更可能である。
第2実施形態では、天板にジッパーが形成されたものを例に説明したが、ジッパーは省略可能である。
また、第2実施形態のジッパーは、一対の破断開始部を有することで左右のどちら側からも破断できるものを例に説明したが、破断開始部は左右一方だけに設けて、一方方向にのみ破断できるようにしてもよい。あるいは、天板の左右中央に形成した「H」形状の切れ目によって破断開始部を設け、中央から左右方向にそれぞれ破断していくようにすることもできる。
また、第2実施形態のジッパーは、天板折返部全体が天板に接着されても開梱できるように天板折返部まで破断可能線を形成したものを例に説明したが、折り返した天板折返部が天板側のジッパーに対応する領域において接着されていなければ、天板折返部の破断可能線は省略可能である。
また、第2実施形態のジッパーは、あくまで一例であり、位置及び形状は適宜変更可能であり、例えば破断開始部は天板から延出しなくてもよく、破断可能線は単なる断続する直線等であってもよい。
第3実施形態では、対向する天板にそれぞれ噛合部が形成されたものを例に説明したが、噛合部は天板の一方だけに設けることもできる。また、噛合部は、天板の先端縁に限らず上側の第2側板の上端や下側の第2側板の下端に設けることもできる。
第3実施形態では、各噛合部にそれぞれ2つずつ合計で4つの噛合溝が形成されたものを例に説明したが、噛合溝は少なくとも1つあればよい。具体的には、一方の天板を底板の上下方向の長さの半分の長さに形成するとともに、他方の天板を底板の上下方向の長さの半分より長く形成して噛合溝を1つ設けることで天板の他方のみを噛合部とすることができる。また、噛合溝は少なくとも1つあればよいため、4つ以上であってもよい。
また、第3実施形態の噛合溝は、上下方向に平行に延びるものを例に説明したが、噛合溝は先端縁から基端に向かって延びていれば、傾斜して延びるものであってもよく、屈曲・湾曲していてもよい。
1 包装箱
20 板状部材
21 底板
22 第1側板
23 天板
3 可撓性フィルム(薄膜部材)
4 胴部
5 閉塞板
51 天板折返部(天板側の折返部)
53 底板折返部(底板側の折返部)
52 第2側板
a 横折目線
b 横折目線
c 縦折目線
d 折目線
e 折目線
f 折目線
g 折目線
h 折目線
i 折目線
j 折目線
k 谷折線
l 折目線
m 折畳線
P 包装対象物

Claims (4)

  1. 左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記胴部に折目線を介して連設されて該胴部の開放端を覆う閉塞板と、を備える紙製の包装箱であって、
    前記胴部は、左右方向に延びる複数の横折目線で折り曲げられた板状部材の左右方向に延びる一方端縁を、左右方向に延びる他方端縁に突き当てまたは該他方端縁を含む他方端部の外表面に重ね合わせた状態で固定することにより四角筒状に形成されるものであって、包装対象物が載置される底板と、天板と、一対の第1側板と、前記一方端縁から前記他方端縁に亘って形成された縦折目線を有し、
    前記底板の前記縦折目線を挟む左右両側でそれぞれ係止され、前記包装対象物を覆って該底板に押し付けて固定させる可撓性の薄膜部材を備え
    前記閉塞板は、前記天板及び前記底板の左右端縁から前記天板及び前記底板の内表面に 重ねられる折返部と、天板側の前記折返部と底板側の前記折返部とをつなぐ第2側板と、 を有することを特徴とする包装箱。
  2. 左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記胴部に折目線を介して連設されて該胴部の開 放端を覆う閉塞板と、を備える紙製の包装箱であって、
    前記胴部は、左右方向に延びる複数の横折目線で折り曲げられた板状部材の左右方向に 延びる一方端縁を、左右方向に延びる他方端縁に突き当てまたは該他方端縁を含む他方端 部の外表面に重ね合わせた状態で固定することにより四角筒状に形成されるものであって 、包装対象物が載置される底板と、天板と、一対の第1側板と、前記一方端縁から前記他 方端縁に亘って形成された縦折目線を有し、
    前記底板の前記縦折目線を挟む左右両側でそれぞれ係止され、前記包装対象物を覆って 該底板に押し付けて固定させる可撓性の薄膜部材を備え、
    前記閉塞板は、前記天板または前記第1側板に連設され、
    前記薄膜部材は、左右方向に交差する方向に延びて前記底板の周囲を囲む筒状体であって、該底板の左右端縁によって係止されることを特徴とする包装箱。
  3. 請求項に記載の包装箱において、
    前記閉塞板は、前記天板の左右端縁に折目線を介して連設され該天板の内表面に接着される天板側の前記折返部と、天板側の前記折返部の先端から折目線を介して連設され前記底板に向かって延びる第2側板と、第2側板の先端から折目線を介して連設され前記底板の隣接する左右端縁に向かって延びる底板側の前記折返部とを有することを特徴とする包装箱。
  4. 左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記胴部に折目線を介して連設されて該胴部の開 放端を覆う閉塞板と、を備える紙製の包装箱であって、
    前記胴部は、左右方向に延びる複数の横折目線で折り曲げられた板状部材の左右方向に 延びる一方端縁を、左右方向に延びる他方端縁に突き当てまたは該他方端縁を含む他方端 部の外表面に重ね合わせた状態で固定することにより四角筒状に形成されるものであって 、包装対象物が載置される底板と、天板と、一対の第1側板と、前記一方端縁から前記他 方端縁に亘って形成された縦折目線を有し、
    前記底板の前記縦折目線を挟む左右両側でそれぞれ係止され、前記包装対象物を覆って 該底板に押し付けて固定させる可撓性の薄膜部材を備え、
    前記閉塞板は、前記天板または前記第1側板に連設され、前記底板は、左右端縁が露出 し、
    前記薄膜部材は、前記底板の内表面側から外表面側に巻き付けられてその両端がそれぞ れ前記底板の外表面に接着または熱溶着され、前記底板の左右端縁によって係止されるこ とを特徴とする包装箱。
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