JP7273302B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末装置により遠隔操作可能な給湯装置に関する。
従来、給湯装置では、浴室やリビング、台所に設置されたリモートコントローラによって各種設定がなされていた。これに対し、最近では、携帯電話機等の携帯端末装置を用いて給湯装置に対する遠隔制御を行うシステムが検討されている。このように給湯装置を遠隔制御する場合、給湯器に水が流通している際に給湯装置の運転状態が遠隔操作により切り替えられると、宅内の使用者に不都合を与える惧れがある。たとえば、宅内の使用者が浴室でシャワーを使用している際に、宅外からの遠隔操作によって給湯装置の運転が停止されると、シャワーからの出水が突然湯から水に切り替わってしまう。
このような問題を回避するため、たとえば、以下の特許文献1では、運転状態を切り替える遠隔操作がなされた場合に、給湯器が通水状態にあると、当該遠隔操作を受け付けない制御が行われる。
特開2018-115787号公報
しかしながら、上記のように給湯器が通水状態にある場合に、一律、運転状態を切り替える遠隔操作が受け付けられないと、宅内の使用者における不都合の回避は徹底できるものの、宅外の使用者には、遠隔操作において過度の制限を与える結果となってしまう。
かかる課題に鑑み、本発明は、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転切換の遠隔操作を円滑に実行させることが可能な給湯装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、外部通信網を介して携帯端末装置により遠隔操作が可能な給湯装置に関する。この態様に係る給湯装置は、前記外部通信網に接続可能な通信部と、前記通信部を介して前記給湯装置の運転状態をオンからオフに変更する遠隔操作に基づく指令通知を受信した場合に、前記給湯装置が通水状態にあると、前記給湯装置の出湯温度を設定温度から所定の低レベル温度まで徐々に低下させる出湯温度降下処理を実行した後に、前記給湯装置の運転状態をオフに変更する制御部と、を備える。
本態様に係る給湯装置によれば、運転状態をオフに変更する遠隔操作がなされた場合、給湯装置が通水状態にあっても、当該遠隔操作が受け付けられて、給湯装置の運転状態がオフに切り替えられる。よって、携帯端末装置の使用者は、遠隔操作によって給湯装置の運転状態をオンからオフに適切に切り換えることができる。また、この場合、出湯温度が設定温度から低レベル温度へと徐々に低下されるため、湯が水に突然切り替わることがない。このため、宅内の使用者は、湯を使用中であっても、出湯温度の緩やかな低下によって、適切な対応をとることができる。これにより、宅内の使用者に大きな不都合が生じることを回避できる。よって、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転オフの遠隔操作を円滑に実行させることができる。
本態様に係る給湯装置は、給湯装置に関する情報を出力するための出力部を備え得る。この場合、制御部は、出湯温度降下処理を実行する場合に、前記出力部を介して、その旨の報知を行うよう構成され得る。
この構成によれば、宅内の使用者は、出力部からの報知により、運転オフの遠隔操作により出湯温度が徐々に低下することをより的確に把握できる。このため、宅内の使用者は、宅外からの遠隔操作により出湯温度が徐々に低下した後、給湯装置の運転状態がオフに切り替えられることに対し、より円滑に対応することができる。
本発明の第2の態様は、外部通信網を介して携帯端末装置により遠隔操作が可能な給湯装置に関する。この態様に係る給湯装置は、前記外部通信網に接続可能な通信部と、前記通信部を介して前記給湯装置の運転状態をオフからオンに変更する遠隔操作に基づく指令通知を受信した場合に、前記給湯装置が通水状態にあると、前記給湯装置の出湯温度を所定の低レベル温度に設定して前記給湯装置の運転状態をオンに変更した後に、前記出湯温度を前記低レベル温度から設定温度まで徐々に上昇させる出湯温度上昇処理を実行する制御部と、を備える。
本態様に係る給湯装置によれば、運転状態をオンに変更する遠隔操作がなされた場合、給湯装置が通水状態にあっても、当該遠隔操作が受け付けられて、給湯装置の運転状態がオンに切り替えられる。よって、携帯端末装置の使用者は、遠隔操作によって給湯装置の運転状態をオフからオンに適切に切り換えることができる。また、この場合、出湯温度が低レベル温度から設定温度へと徐々に上昇されるため、水が設定温度の湯へと急激に切り替わることがない。このため、宅内の使用者は、運転状態の切り替え時に給湯器を介して水を使用中であっても、出湯温度の緩やかな上昇によって、適切な対応をとることができる。これにより、宅内の使用者に大きな不都合が生じることを回避できる。よって、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転オンの遠隔操作を円滑に実行させることができる。
本態様に係る給湯装置は、給湯装置に関する情報を出力するための出力部を備え得る。この場合、制御部は、出湯温度上昇処理を実行する場合に、前記出力部を介して、その旨の報知を行うよう構成され得る。
この構成によれば、宅内の使用者は、出力部からの報知により、運転オンの遠隔操作により出湯温度が徐々に上昇することをより的確に把握できる。このため、宅内の使用者は、宅外からの遠隔操作により給湯装置の運転状態がオンに切り替えられて出湯温度が上昇することに対し、より円滑に対応することができる。
上記第1および第2の態様において、前記低レベル温度は、前記給湯装置に設定可能な温度範囲の最低温度であることが好ましい。
これにより、運転状態の切り替えの際に生じる湯と水との温度差を最小にできる。よって、運転状態の切り替え時に宅内の使用者に与える驚きや不都合を最小限に留めることができる。
以上のとおり、本発明によれば、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転切換の遠隔操作を円滑に実行させることが可能な給湯装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る給湯システムの構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る給湯システムを構成する各機器の回路ブロックを示す図である。 図3(a)は、実施形態1に係る、使用者が携帯端末装置を介して運転オフの遠隔操作を行った場合に台所リモコンの制御部において行われる処理を示すフローチャートである。図3(b)は、図3(a)の出湯温度降下処理の内容を示すフローチャートである。 図4(a)は、実施形態1に係る、出湯温度降下処理が実行された場合に台所リモコンの制御部において行われる報知処理を示すフローチャートである。図4(b)は、図4(a)の処理により台所リモコンの表示部に表示される報知画面の一例を示す図である。 図5(a)は、実施形態2に係る、使用者が携帯端末装置を介して運転オンの遠隔操作を行った場合に台所リモコンの制御部において行われる処理を示すフローチャートである。図5(b)は、図5(a)の出湯温度上昇処理の内容を示すフローチャートである。 図6(a)は、実施形態2に係る、出湯温度上昇処理が実行された場合に台所リモコンの制御部において行われる報知処理を示すフローチャートである。図6(b)は、図6(a)の処理により台所リモコンの表示部に表示される報知画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る給湯システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、サーバ50とを備える。給湯装置10は、ルータ20および外部通信網40を介して、携帯端末装置30により遠隔制御可能である。
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13を備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
リモートコントローラ12、13は、給湯器11に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12、13は、それぞれ、表示部121、131と、入力部122、132とを備える。使用者は、表示部121、131に表示された画面に従って入力部122、132を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。
以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
浴室リモコン12および台所リモコン13の入力部122、132には、運転ボタン122a、132aが含まれている。運転ボタン122a、132aは、給湯器11を運転オン状態と運転オフ状態とに切り替えるためのボタンである。
浴室リモコン12および台所リモコン13が運転オフ状態(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したとしても給湯器11が給湯運転を行わない状態)にあるとき、表示部121、131は消灯状態にあり、運転ボタン122a、132a以外の操作ボタンの操作は受け付けられない。運転ボタン122a、132aが操作され、運転オン状態(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したときに給湯器11が給湯運転を行える状態)になると、表示部121、131が点灯して設定内容が表示されるとともに、運転ボタン122a、132a以外の操作ボタンの操作が受け付け可能となる。
さらに、入力部122、132には、給湯温度を変更するためのボタンが含まれている。使用者は、このボタンを操作することにより、給湯の設定温度を変更することができる。この他、入力部122、132には、追い焚き機能やふろ自動機能を実行するためのボタン等、給湯器11の動作を制御するためのボタンが含まれている。
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40を介してサーバ50に接続するための無線ルータである。ルータ20は、宅内H10の機器を外部通信網40に接続するための通信中継器である。
台所リモコン13は、無線通信により、ルータ20に接続される。また、携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔制御(遠隔操作および遠隔監視)を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、外部に設置されたルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
台所リモコン13と携帯端末装置30には、給湯システム1のアプリケーションプログラムが、サーバ50からダウンロードされ、インストールされている。このアプリケーションプログラムに、サーバ50にアクセスするためのアドレス情報(IPアドレス)が含まれている。台所リモコン13と携帯端末装置30は、このアドレス情報に基づいて、サーバ50にアクセスし、通信を行う。
台所リモコン13のアドレス情報は、初期設定の際に、サーバ50に送信され保持される。このとき同時に、台所リモコン13のID情報(識別情報)が、台所リモコン13からサーバ50に送信される。台所リモコン13のアドレス情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部136(図2参照)に保持されたMAC(Media Access Control)アドレスが用いられる。台所リモコン13のアドレス情報として、台所リモコン13の無線通信部136のグローバルIPアドレスが用いられてもよい。台所リモコン13のID情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部136のTHINGが用いられる。台所リモコン13のID情報として、台所リモコン13の無線通信部136のMACアドレスが用いられてもよい。
図1の構成において、使用者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10に対する遠隔制御を行うことができる。
すなわち、携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れにある場合も、使用者から携帯端末装置30に入力された設定要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、設定要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10に対して、受信した設定要求を送信する。これにより、設定要求が、外部通信網40およびルータ20を介して、対応する給湯装置10の台所リモコン13に送信される。こうして、使用者が要求する内容の設定が、遠隔操作により、給湯装置10に適用される。
また、給湯装置10の状態情報が、所定周期で随時、台所リモコン13からルータ20を介してサーバ50に送信される。状態情報は、現在の給湯装置10の設定状態および動作状態を示す情報である。状態情報は、給湯装置10が運転オン状態にある場合のみならず運転オフ状態にある場合においても、給湯器11、浴室リモコン12および台所リモコン13において共有され、随時、サーバ50に送信される。サーバ50は、受信した状態情報を、給湯装置10ごとに管理する。
使用者から携帯端末装置30に入力された遠隔監視の閲覧要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、閲覧要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10の状態情報を、当該携帯端末装置30に送信する。これにより、給湯装置10の状態が、携帯端末装置30において出力される。こうして、使用者は、給湯装置10の状態を、宅内H10および宅外の両方において確認できる。
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。なお、図2には、便宜上、携帯端末装置30の無線通信部305が宅内H10のルータ20を介して外部通信網40に接続された状態が示されているが、上記のように、携帯端末装置30の無線通信部305は、宅外においても、ルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され得る。
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、流量センサ114と、湯温センサ115とを備える。制御部111は、マイクロコンピュータを備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って、給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。
流量センサ114は、給湯器11の入水口付近の配管に設置され、給湯器11を流通する水量を検出する。制御部111は、給湯動作時において、流量センサ114により検出される流量が予め決められた最低流量(基準流量)以上となった場合に、給湯器11を動作させる。したがって、流量センサ114により検出される流量が、上記最低流量以上である場合に、給湯器11が使用状態にあると判定され得る。制御部111は、流量センサ114の検出結果を、随時、状態情報として、浴室リモコン12および台所リモコン13に送信する。
湯温センサ115は、給湯器11(図1の給湯口11a)から出湯される湯の温度を検出する。湯温センサ115は、図1の給湯口11aと給湯器11の燃焼器とを接続する配管に設置されている。制御部111は、湯温センサ115の検出結果を、随時、状態情報として、浴室リモコン12および台所リモコン13に送信する。
浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125とを備える。表示部121は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部122は、温度設定ボタン等の各種操作ボタンを備える。表示部121が、タッチパネルであってもよい。
制御部123は、マイクロコンピュータを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
台所リモコン13は、上述の表示部131および入力部132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135を備える。表示部131は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンを備える。表示部131が、タッチパネルであってもよい。制御部133は、マイクロコンピュータを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
さらに、台所リモコン13は、無線通信部136を備える。ここで、無線通信部136は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部136(無線通信モジュール)には、宅内H10に設定されたLAN(Local Area Network)上の機器を特定するためのIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部136は、自身のMACアドレスを保持している。この他、台所リモコン13は、音声を出力するためのスピーカを備えている。
携帯端末装置30は、表示部301と、入力部302と、制御部303と、記憶部304と、無線通信部305とを備える。表示部301は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンと、表示部301に積層されたタッチパネルとを備える。
制御部303は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部304に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部304は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。記憶部304は、給湯システム1のアプリケーションプログラムを制御プログラムとして記憶している。
無線通信部305は、制御部303からの制御に従って、ルータ20と通信を行う。無線通信部305は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部305にもIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部305は、自身のMACアドレスを保持している。この他、携帯端末装置30は、音声を出力するためのスピーカを備えている。
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPUを備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の制御を行う。
本実施形態1では、予め、給湯装置10に対して遠隔制御を行うことが可能な携帯端末装置30が、給湯装置10に対応付けて、サーバ50に登録される。すなわち、予め、給湯装置10と携帯端末装置30とがペアリングされ、ペアリングを示す情報(ペアリング情報)が、サーバ50において管理される。具体的には、給湯装置10のID情報と携帯端末装置30のID情報とが互いに対応づけられて、ペアリング情報が構成される。このようなペアリングは、たとえば、給湯装置10が設置された宅内H10において行われる。これにより、悪意の第三者によって不当に、携帯端末装置30と給湯装置10とがペアリングされる可能性が減少する。
ところで、図1の給湯システム1では、宅内H10の使用者が給湯装置10を使用している状態において、携帯端末装置30を用いて宅外から、給湯装置10の運転状態を切り替える遠隔操作が行われることが起こり得る。この場合、この遠隔操作によって、給湯装置10の運転状態が切り替えられると、宅内の使用者に不都合を与える惧れがある。たとえば、宅内の使用者が浴室でシャワーを使用している際に、宅外からの遠隔操作によって給湯装置10の運転が停止されると、シャワーからの出水が突然湯から水に切り替わってしまう。
そこで、実施形態1では、宅内H10の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転切換の遠隔制御を円滑に実行させるための制御が実行される。以下、この制御について説明する。
図3(a)は、使用者が携帯端末装置30を介して運転オフの遠隔操作を行った場合に台所リモコン13の制御部133において行われる処理を示すフローチャートである。
図3(a)の処理に先立ち、携帯端末装置30の使用者は、自身の携帯端末装置30を操作して、給湯システム1のアプリケーションプログラムを立ち上げる。これにより、携帯端末装置30はサーバ50にアクセスし、当該携帯端末装置30にペアリングされている給湯装置10の状態情報をサーバ50から取得する。
携帯端末装置30は、取得した状態情報に基づく受付画面が表示される。この受付画面には、給湯装置10の現在の状態(運転オン/オフ、給湯の設定温度、等)に関する情報が含まれている。携帯端末装置30の使用者は、この情報を参照して、自身が所望する遠隔操作を受付画面に入力する。これにより、当該遠隔操作に応じた指令通知が、携帯端末装置30からサーバ50に送信され、さらに、当該携帯端末装置30にペアリングされている給湯装置10(台所リモコン13)にサーバ50から転送される。
台所リモコン13の制御部133は、サーバ50から指令通知を受信すると(S101)、受信した指令通知が運転オフに関する指令通知であるか否かを判定する(S102)。受信した指令通知が運転オフの指令通知でない場合(S102:NO)、制御部133は、指令通知に応じた遠隔制御を実行する(S106)。他方、受信した指令通知が運転オフの指令通知である場合(S102:YES)、制御部133は、記憶部134に記憶されている現時点の状態情報を参照し、給湯器11が通水中であるか否か(流量センサ114の検出結果が燃焼動作に必要な最低流量以上であるか否か)を判定する(S103)。
給湯器11が通水中でない場合(S103:NO)、制御部133は、指令通知に応じた遠隔制御を実行する(S106)。これにより、給湯装置10の運転状態が、オンからオフに切り替えられる。
他方、給湯器11が通水中である場合(S103:YES)、制御部133は、出湯温度(湯温センサ115により検出される温度)を設定温度から所定の低レベル温度まで徐々に降下させる処理(出湯温度降下処理)を実行する(S104)。制御部133は、この出湯温度降下処理により出湯温度を低レベル温度まで降下させた後、給湯装置10の運転状態をオンからオフに切り換える処理を実行する(S105)。
図3(b)は、図3(a)の出湯温度降下処理(S104)の内容を示すフローチャートである。
制御部133は、所定時間(たとえば数秒)が経過したか否かを監視する(S112)。その間、制御部133は、逐次更新される状態情報を参照して、給湯器11が未だ通水中であるか否かを判定する(S111)。所定時間が経過するまでの間に(S112:NO)、給湯器11が通水中でなくなった場合(S111:NO)、制御部133は、出湯温度降下処理を終了する。これにより、図3(a)のステップS105へと処理が移行し、給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられる。
通水中の状態が継続されたまま(S111:YES)、所定時間が経過すると(S112:YES)、制御部133は、現在の出湯温度Tpが低レベル温度Tmより大きいか否かを判定する(S113)。低レベル温度Tmは、たとえば、給湯装置10に設定可能な温度範囲の最低温度(たとえば、32℃)に設定される。あるいは、低レベル温度Tmが最低温度よりやや高い温度(たとえば、35℃)に設定されてもよい。
現在の出湯温度Tpが低レベル温度Tmより大きい場合(S113:YES)、制御部133は、出湯温度TpをΔTだけ降下させる制御を行う(S114)。これにより、給湯器11からの出湯温度TpがΔTだけ降下され、その状態情報が給湯器11の制御部111から浴室リモコン12および台所リモコン13に送信される。ΔTは、数℃(たとえば1℃)に設定される。
その後、制御部133は、処理をステップS111に戻して、同様の処理を切り返す。これにより、給湯器11が通水中である限りにおいて(S111:YES)、所定時間ごとに(S112:YES)、出湯温度TpがΔTずつ低下する(S114)。そして、出湯温度Tpが低レベル温度Tmに到達すると(S113:NO)、制御部133は、出湯温度降下処理を終了する。これにより、図3(a)のステップS105へと処理が移行し、給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられる。
なお、出湯温度降下処理の開始時に、給湯装置10の設定温度が低レベル温度Tm以下である場合(S113:YES)は、出湯温度Tpを降下させる処理(S114)が行われることなく、ステップS113の判定がNOとなり、出湯温度降下処理が終了する。
また、実施形態1では、図3(b)の出湯温度降下処理に並行して、出湯温度Tpが低下することを報知するための報知処理が、台所リモコン13の制御部133において実行される。
図4(a)は、出湯温度降下処理が実行された場合に台所リモコン13の制御部133において行われる報知処理を示すフローチャートである。
制御部133は、図3(b)のステップS114により出湯温度Tpを降下させた場合(S121:YES)、その旨を報知するための処理を実行する(S122)。その後、制御部133は、出湯温度降下処理が終了するまで(S123:NO)、報知を継続する。出湯温度降下処理が終了すると(S123:YES)、制御部133は、報知を解除して(S124)、処理を終了する。
図4(b)は、図4(a)の処理により台所リモコン13の表示部131に表示される報知画面の一例を示す図である。
ここでは、報知画面に、給湯装置10の運転動作を停止させる遠隔操作が行われたこと、および、この遠隔操作に伴い、出湯温度Tpを設定温度から低下させていることを報知するメッセージM11が含まれている。台所リモコン13の制御部133は、このメッセージM11を、さらに浴室リモコン12の表示部121に表示させる制御を行ってもよい。この場合、浴室リモコン12の制御部123は、予め、台所リモコン13の制御部133からの指令に応じてメッセージM11を表示する機能を備えている。
また、制御部133は、図4(a)のステップS122において、報知画面の出力とともに、メッセージM11に対応する音声を、台所リモコン13のスピーカから出力させる制御を行う。さらに、台所リモコン13の制御部133は、同様の音声出力を、浴室リモコン12の制御部123に実行させてもよい。この場合、浴室リモコン12の制御部123は、予め、台所リモコン13の制御部133からの指令に応じて当該音声出力を行う機能を備えている。
これにより、宅内H10の使用者は、遠隔操作によって給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられること、および、この遠隔操作に伴い出湯温度Tpが徐々に低下することを、より的確に把握することができる。
なお、図4(a)のステップS122の報知は、音声のみで行われてもよい。これにより、宅内H10の使用者は、給湯に伴う作業を行っていても、音声による報知により、運転状態の変更と出湯温度Tpの降下を円滑に把握できる。報知のための音声の出力は、図4(a)のステップS124にて報知が解除されるまでの間に、複数回繰り返し行われてもよい。これにより、宅内H10の使用者は、より確実に、運転状態の変更と出湯温度Tpの降下を把握できる。
<実施形態1の効果>
本実施形態1によれば、以下の効果が奏され得る。
携帯端末装置30を介して運転状態をオフに変更する遠隔操作がなされた場合、給湯装置10が通水状態にあっても、当該遠隔操作が受け付けられて、給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられる。よって、携帯端末装置30の使用者は、遠隔操作によって給湯装置10の運転状態をオンからオフに適切に切り換えることができる。また、この場合、出湯温度Tpが設定温度から低レベル温度Tmへと徐々に低下されるため、湯が水に突然切り替わることがない。このため、宅内の使用者は、湯を使用中であっても、出湯温度Tpの緩やかな低下によって、適切な対応をとることができる。これにより、宅内の使用者に大きな不都合が生じることを回避できる。よって、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転オフの遠隔制御を円滑に実行させることができる。
また、図3(b)の出湯温度降下処理が実行される場合に、図4(a)の処理により、浴室リモコン12および台所リモコン13において、その旨が報知される。これにより、宅内H10の使用者は、運転オフの遠隔操作により出湯温度Tpが徐々に低下することをより的確に把握できる。このため、宅内H10の使用者は、宅外からの遠隔操作により出湯温度Tpが徐々に低下した後、給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられることに対し、より円滑に対応をとることができる。
また、図3(b)の出湯温度降下処理において、低レベル温度Tmは、給湯装置10に設定可能な温度範囲の最低温度に設定される。これにより、運転状態の切り替えの際に生じる湯と水との温度差を最小にできる。よって、運転状態の切り替え時に宅内の使用者に与える驚きや不都合を最小限に留めることができる。
<実施形態2>
上記実施形態1では、遠隔操作により給湯装置10の運転状態がオフに切り替えられる場合の処理が示されたが、実施形態2では、遠隔操作により給湯装置10の運転状態がオンに切り替えられる場合の処理が示される。
図5(a)は、実施形態2に係る、使用者が携帯端末装置30を介して運転オンの遠隔操作を行った場合に台所リモコン13の制御部133において行われる処理を示すフローチャートである。
台所リモコン13の制御部133は、サーバ50から指令通知を受信すると(S201)、受信した指令通知が運転オンに関する指令通知であるか否かを判定する(S202)。受信した指令通知が運転オンの指令通知でない場合(S202:NO)、制御部133は、指令通知に応じた遠隔制御を実行する(S206)。他方、受信した指令通知が運転オンの指令通知である場合(S202:YES)、制御部133は、記憶部134に記憶されている現時点の状態情報を参照し、給湯器11が通水中であるか否かを判定する(S203)。
給湯器11が通水中でない場合(S203:NO)、制御部133は、指令通知に応じた遠隔制御を実行する(S206)。これにより、給湯装置10の運転状態が、オフからオンに切り替えられる。
他方、給湯器11が通水中である場合(S203:YES)、すなわち、給湯器11が非燃焼状態(給湯装置10が運転オフ状態)のまま、カラン等の給湯栓に対して給湯の操作が行われて、給湯器11に通水が生じている場合、制御部133は、出湯温度Tpを設定温度よりも低い所定の低レベル温度Tmに設定して、給湯装置10の運転状態をオフからオンに切り替える(S204)。上記実施形態1と同様、低レベル温度Tmは、たとえば、給湯装置10に設定可能な温度範囲の最低温度(たとえば、32℃)に設定される。あるいは、低レベル温度Tmが最低温度よりやや高い温度(たとえば、35℃)に設定されてもよい。
その後、制御部133は、出湯温度Tpを設定温度まで徐々に上昇させる処理(出湯温度上昇処理)を実行する(S205)。制御部133は、この出湯温度上昇処理により出湯温度を設定温度まで上昇させた後、処理を終了する。
図4(b)は、図4(a)の出湯温度上昇処理(S204)の内容を示すフローチャートである。
制御部133は、所定時間(たとえば数秒)が経過したか否かを監視する(S212)。その間、制御部133は、逐次更新される状態情報を参照して、給湯器11が未だ通水中であるか否かを判定する(S211)。所定時間が経過するまでの間に(S212:NO)、給湯器11が通水中でなくなった場合(S211:NO)、制御部133は、出湯温度上昇処理を終了する。
通水中の状態が継続されたまま(S211:YES)、所定時間が経過すると(S212:YES)、制御部133は、現在の出湯温度Tpが設定温度Tsより小さいか否かを判定する(S213)。設定温度Tsとは、使用者によって給湯装置10に設定された最新の給湯温度である。
現在の出湯温度Tpが設定温度Tsより小さい場合(S213:YES)、制御部133は、出湯温度TpをΔTだけ上昇させる制御を行う(S214)。これにより、給湯器11からの出湯温度TpがΔTだけ上昇され、その状態情報が給湯器11の制御部111から浴室リモコン12および台所リモコン13に送信される。ΔTは、数℃(たとえば1℃)に設定される。
その後、制御部133は、処理をステップS211に戻して、同様の処理を切り返す。これにより、給湯器11が通水中である限りにおいて(S211:YES)、所定時間ごとに(S212:YES)、出湯温度TpがΔTずつ上昇する(S214)。そして、出湯温度Tpが設定温度Tsに到達すると(S213:NO)、制御部133は、出湯温度上昇処理を終了する。
なお、出湯温度上昇処理の開始時に、図5(a)のステップS204で設定された出湯温度Tp(すなわち低レベル温度Tm)が給湯装置10の設定温度以上である場合(S213:YES)は、出湯温度Tpを上昇させる処理(S214)が行われることなく、ステップS213の判定がNOとなって、出湯温度上昇処理が終了する。
実施形態2においても、図4(b)の出湯温度上昇処理に並行して、出湯温度Tpが上昇することを報知するための報知処理が、台所リモコン13の制御部133において実行される。
図6(a)は、出湯温度上昇処理が実行された場合に台所リモコン13の制御部133において行われる報知処理を示すフローチャートである。
制御部133は、図5(b)のステップS214により出湯温度Tpを上昇させた場合(S221:YES)、その旨を報知するための処理を実行する(S222)。その後、制御部133は、出湯温度上昇処理が終了するまで(S223:NO)、報知を継続する。出湯温度降下処理が終了すると(S223:YES)、制御部133は、報知を解除して(S224)、処理を終了する。
図6(b)は、図6(a)の処理により台所リモコン13の表示部131に表示される報知画面の一例を示す図である。
ここでは、報知画面に、遠隔操作により給湯装置10の運転動作が開始されたこと、および、運転開始後に出湯温度Tpを低レベル温度から設定温度へと上昇させていることを報知するメッセージM21が含まれている。
上記実施形態1と同様、台所リモコン13の制御部133は、このメッセージM21を、さらに浴室リモコン12の表示部121に表示させる制御を行ってもよい。この場合、浴室リモコン12の制御部123は、予め、台所リモコン13の制御部133からの指令に応じてメッセージM21を表示する機能を備えている。
また、制御部133は、図6(a)のステップS222において、報知画面の出力とともに、メッセージM21に対応する音声を、台所リモコン13のスピーカから出力させる制御を行う。さらに、台所リモコン13の制御部133は、同様の音声出力を、浴室リモコン12の制御部123に実行させてもよい。この場合、浴室リモコン12の制御部123は、予め、台所リモコン13の制御部133からの指令に応じて当該音声出力を行う機能を備えている。
これにより、宅内H10の使用者は、遠隔操作によって給湯装置10の運転状態がオンに切り替えられたこと、および、この遠隔操作に伴い出湯温度Tpが徐々に上昇することを、より的確に把握することができる。
なお、図6(a)のステップS222の報知は、音声のみで行われてもよい。これにより、宅内H10の使用者は、給湯に伴う作業を行っていても、音声による報知により、運転状態の変更と出湯温度Tpの上昇を円滑に把握できる。報知のための音声の出力は、図6(a)のステップS224にて報知が解除されるまでの間に、複数回繰り返し行われてもよい。これにより、宅内H10の使用者は、より確実に、運転状態の変更と出湯温度Tpの上昇を把握できる。
<実施形態2の効果>
本実施形態2によれば、以下の効果が奏され得る。
携帯端末装置30を介して運転状態をオンに変更する遠隔操作がなされた場合、給湯装置10が通水状態にあっても、当該遠隔操作が受け付けられて、給湯装置10の運転状態がオンに切り替えられる。よって、携帯端末装置30の使用者は、遠隔操作によって給湯装置10の運転状態をオフからオンに適切に切り換えることができる。また、この場合、出湯温度が低レベル温度Tmから設定温度Tsへと徐々に上昇されるため、水が設定温度Tsの湯へと急激に切り替わることがない。このため、宅内の使用者は、運転状態の切り替え時に給湯器を介して水を使用中であっても、出湯温度の緩やかな上昇によって、適切な対応をとることができる。これにより、宅内の使用者に大きな不都合が生じることを回避できる。よって、宅内の使用者に与える不都合を極力抑止しつつ、宅外からの運転オンの遠隔操作を円滑に実行させることができる。
また、図5(b)の出湯温度上昇処理が実行される場合に、図6(a)の処理により、浴室リモコン12および台所リモコン13において、その旨の報知が出力される。これにより、宅内の使用者は、運転オンの遠隔操作により出湯温度が徐々に上昇することをより的確に把握できる。このため、宅内の使用者は、宅外からの遠隔操作により給湯装置10の運転状態がオンに切り替えられて出湯温度が上昇することに対し、より円滑に対応をとることができる。
また、図5(a)の処理において、低レベル温度Tmは、給湯装置10に設定可能な温度範囲の最低温度に設定される。これにより、運転状態の切り替えの際に生じる湯と水との温度差を最小にできる。よって、運転状態の切り替え時に宅内の使用者に与える驚きや不都合を最小限に留めることができる。
<変更例>
上記実施形態1では、図3(b)のステップS114において、出湯温度がΔTだけ降下されたが、出湯温度を降下させる方法はこれに限られない。たとえば、給湯温度として設定可能な温度レベルが予め決まっている場合、ステップS114において、ステップS113で判定対照とされた出湯温度Tpよりも1レベルだけ低い温度レベルに出湯温度Tpが降下されてもよい。同様に、図5(b)のステップS214において、ステップS213で判定され対象とされた出湯温度Tpよりも1レベルだけ高い温度レベルに出湯温度Tpが上昇されてもよい。また、出湯温度降下処理において、出湯温度Tpは、必ずしも、ステップ状に降下されなくてもよく、低レベル温度Tmまで所定の時間をかけて連続的に降下されてもよい。同様に、出湯温度上昇処理において、出湯温度Tpが設定温度Tsまで所定の時間をかけて連続的に上昇されてもよい。
また、上記実施形態1、2では、図3(a)、(b)および図5(a)、(b)の処理が、台所リモコン13の制御部133において行われたが、これらの処理が、給湯器11の制御部111で行われてもよい。この場合、台所リモコン13の制御部133は、サーバ50から運転状態を切り替える指令通知を受信すると、当該指令通知が遠隔操作に基づく指令通知であることを示す特定情報とともに、当該指令通知を給湯器11の制御部111に送信する。給湯器11の制御部111は、受信した特定情報により、当該指令通知が遠隔操作に基づく指令通知であると判定し、図3(a)のステップS102~S106および図5(a)のステップS202~S206の処理を実行する。これによっても、上記実施形態1、2と同様の効果が奏され得る。同様に、給湯器11以外の他の制御装置が宅内H10に設置される場合は、この制御装置が図3(a)、(b)および図5(a)、(b)の処理を実行してもよい。
また、上記実施形態1、2では、給湯装置10を構成する台所リモコン13に無線通信部136が設けられたが、無線通信部が給湯器11に設けられて給湯器11がルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2における台所リモコン13の制御は、給湯器11の制御部111により行われればよい。また、無線通信部が浴室リモコン12に設けられて浴室リモコン12がルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2における台所リモコン13の制御は、浴室リモコン12の制御部123により行われればよい。あるいは、給湯器11、浴室リモコン12および台所リモコン13以外に無線通信部を備えた制御ユニットが給湯装置10に配置され、この制御ユニットがルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2における台所リモコン13による制御は、制御ユニットによって行われればよい。
また、上記実施形態1、2では、図4(a)および図6(a)の報知処理が台所リモコン13の制御部133において行われたが、宅内に給湯器11が設置される構成の場合、給湯器11に報知出力のための出力部(表示部やスピーカ等)があれば、給湯器11の出力部において、図4(a)および図6(a)における報知が行われてもよい。
なお、給湯装置10を遠隔制御する端末装置に、携帯性がなく所定の場所に設置される据え置き型の端末装置が含まれてもよい。また、給湯装置10は、ガス燃料を用いるものに限らず、オイルを燃料とする給湯装置であってもよい。給湯装置10は、貯留タンクを用いた貯留式のものであってもよく、燃料電池等の発電ユニットをさらに備えた構成であってもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
1 給湯システム
10 給湯装置
11 給湯器
114 流量センサ
13 台所リモコン
30 携帯端末装置
40 外部通信網
50 サーバ
131 表示部(出力部)
133 制御部
136 無線通信部(通信部)
Tm 低レベル温度
Tp 出湯温度
Ts 設定温度

Claims (5)

  1. 外部通信網を介して携帯端末装置により遠隔操作が可能な給湯装置であって、
    前記外部通信網に接続可能な通信部と、
    前記通信部を介して前記給湯装置の運転状態をオンからオフに変更する遠隔操作に基づく指令通知を受信した場合に、前記給湯装置が通水状態にあると、前記給湯装置の出湯温度を設定温度から所定の低レベル温度まで徐々に低下させる出湯温度降下処理を実行した後に、前記給湯装置の運転状態をオフに変更する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする給湯装置。
  2. 請求項1に記載の給湯装置において、
    前記給湯装置に関する情報を出力するための出力部を備え、
    前記制御部は、前記出湯温度降下処理を実行する場合に、前記出力部を介して、その旨の報知を行う、
    ことを特徴とする給湯装置。
  3. 外部通信網を介して携帯端末装置により遠隔操作が可能な給湯装置であって、
    前記外部通信網に接続可能な通信部と、
    前記通信部を介して前記給湯装置の運転状態をオフからオンに変更する遠隔操作に基づく指令通知を受信した場合に、前記給湯装置が通水状態にあると、前記給湯装置の出湯温度を所定の低レベル温度に設定して前記給湯装置の運転状態をオンに変更した後に、前記出湯温度を前記低レベル温度から設定温度まで徐々に上昇させる出湯温度上昇処理を実行する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする給湯装置。
  4. 請求項3に記載の給湯装置において、
    前記給湯装置に関する情報を出力するための出力部を備え、
    前記制御部は、前記出湯温度上昇処理を実行する場合に、前記出力部を介して、その旨の報知を行う、
    ことを特徴とする給湯装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の給湯装置において、
    前記低レベル温度は、前記給湯装置に設定可能な温度範囲の最低温度である、
    ことを特徴とする給湯装置。
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