JP2021183896A - ふろシステムおよびサーバ - Google Patents

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恭大 前田
Yasuhiro Maeda
泰徳 伊美
Yasunori Imi
智也 福田
Tomoya Fukuda
貴啓 玉井
Takahiro Tamai
幸子 橘
sachiko Tachibana
昌則 山下
Masanori Yamashita
英嗣 岡田
Hidetsugu Okada
香奈 片山
Kana Katayama
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Abstract

【課題】見守り者が長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくい、ふろシステムおよびサーバを提供する。【解決手段】給湯システム1(ふろシステム)は、外部通信網40に接続されたサーバ50と、サーバ50を介して携帯端末装置30と通信可能な給湯装置10(ふろ機能装置)と、を備える。さらに、給湯システム1は、浴槽に対する人の入浴を検知するための水位センサ114(検知部)を備える。サーバ50は、水位センサ114からの出力に基づく入浴検知が所定の設定時間以上続いた場合に、携帯端末装置30に対して第1の通知を行い、第1の通知に対して携帯端末装置30から呼び掛け指令が行われないまま所定の規定時間が経過した場合に、第1の通知と異なる第2の通知を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、携帯端末装置によりふろ機能装置を遠隔制御可能なふろシステム、および当該ふろシステムを構成するサーバに関する。
従来、給湯装置から供給される湯水を浴槽に溜める方式のふろ機能装置が知られている。この他、浴槽に溜められた水を燃焼器に循環させて浴槽内の水を暖める方式のふろ機能装置も知られている。これらのふろ機能装置では、たとえば、浴室や台所に設置された複数のリモートコントローラによって、湯張りや追い焚き等のふろ関連機能が実行される。
また、近年、スマートフォン等の携帯端末装置を用いて宅外から給湯装置を遠隔制御するシステムが開発されている。このシステムでは、携帯端末装置を用いて宅外から入浴者を見まもる機能を備え得る。たとえば、見まもり機能を備えたふろシステムが、以下の特許文献1に記載されている。
このふろシステムでは、宅内でお年寄り等の家族が入浴している場合に、入浴が長時間継続していないかを宅外から見まもることができる。具体的には、長時間の入浴が生じている場合に、その旨が携帯端末装置の操作画面で通知される。この通知に対し、適宜、携帯端末装置から安否の確認指令が出され、浴室に設置されたリモートコントローラを通じて入浴者に呼び掛けが行われる。
特開2020−47182号公報
しかしながら、上記のふろシステムでは、携帯端末装置の使用者が、操作画面での長時間入浴が生じている旨の通知に気づかない場合も想定され、このような場合に、携帯端末装置から適正に安否の確認が行われない虞がある。
そこで、本発明は、見守り者が長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくい、ふろシステムおよびサーバを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、外部通信網に接続されたサーバと、前記サーバを介して携帯端末装置と通信可能なふろ機能装置と、を備えるふろシステムに関する。この態様に係るふろシステムは、浴槽に対する人の入浴を検知するための検知部を備える。前記サーバは、前記検知部からの出力に基づく入浴検知が所定の第1時間以上続いた場合に、前記携帯端末装置に対して第1の通知を行い、前記第1の通知に対して前記携帯端末装置から所定の応答が行われないまま所定の第2時間が経過した場合に、前記第1の通知と異なる第2の通知を行う。
ここで、第2時間が経過したか否かの判定のために時間の計測を開始するタイミングは、第1の通知が行われたタイミングであってもよいし、入浴検知が第1時間以上続いたことが判明したタイミングであってもよいし、その他のタイミングであってもよい。
本態様に係るふろシステムによれば、第1の通知が行われたときに、見守り者がその通知に気づかず、応答の操作ができないと、その後、第2の通知が行われる。第2の通知は、第1の通知と異なる通知であり、その通知形態が第1の通知とは異なるため、同じ通知形態である第1の通知が再び行われる場合に比べて、見守り者は、その通知に気づきやすい。これにより、見守り者が、長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくく、応答の操作が行われないままの状態となりにくい。
本態様に係るふろシステムにおいて、前記所定の応答は、前記ふろ機能装置に浴室内の人に対し呼び掛け動作を実行させるための呼び掛け指令を含み得る。
上記の構成によれば、呼び掛けの操作が行われないままの状態となりにくいため、浴室内の人に対する呼び掛け動作が確実に行われやすくなる。
本態様に係るふろシステムにおいて、前記第1の通知および前記第2の通知は、前記携帯端末装置に対する、プッシュ通知、メール通知および電話通知を含み得る。
上記の構成によれば、方式の異なる複数の通知が行われることにより、携帯端末装置において、異なる形態で長時間入浴の発生を通知できる。
本態様に係るふろシステムにおいて、前記第2の通知は、前記携帯端末装置に対応付けられた固定電話機に対する電話通知を含み得る。
上記の構成によれば、携帯端末装置において通知が確認できない状態においても、固定電話機を用いて、長時間入浴の発生を通知できる。
本態様に係るふろシステムにおいて、前記サーバは、前記第2時間の経過を監視するような構成とされ得る。
上記の構成によれば、サーバとふろ機能装置との間の通信状態に影響されることなく規定時間を監視できる。
本態様に係るふろシステムにおいて、前記ふろ機能装置は、前記第2時間の経過を監視し、前記第2時間が経過したことを前記サーバに通知するような構成とされ得る。
上記の構成によれば、サーバ側において、サーバに接続された全てのふろ機能装置に係る規定時間を一手に監視しなくてよく、サーバでの制御が煩雑になりにくい。
本発明の第2の態様は、ふろ機能装置を、外部通信網を介して、携帯端末装置と通信可能に接続するサーバに関する。本態様に係るサーバは、前記ふろ機能装置に配置された入浴を検知するための検知部からの出力に基づいて入浴が所定時間以上続いたことを検知した場合に、前記携帯端末装置に対して第1の通知を行い、当該第1の通知に対して前記携帯端末装置から所定の応答がないまま所定の第2時間が経過した場合に、前記第1の通知と異なる第2の通知を行う制御部を備える。
本態様に係るサーバによれば、上記第1の態様に係るふろシステムと同様の効果を奏することができる。
以上のとおり、本発明によれば、見守り者が長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくい、ふろシステムおよびサーバを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る、給湯システムの構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る、給湯システムを構成する各機器の回路ブロックを示す図である。 図3は、実施形態1に係る、給湯器と浴槽との間の接続形態を模式的に示す図である。 図4は、実施形態1に係る、ペアリング情報の構成を示す図である。 図5(a)は、実施形態1に係る、アプリケーションブログラムの起動時に携帯端末装置の表示入力部に表示されるホーム画面の構成を示す図である。図5(b)は、実施形態1に係る、入浴タイマーの設定画面の構成を示す図である。 図6(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る、入浴タイマー動作時における浴室リモコンおよびサーバの制御を示すフローチャートである。 図7は、実施形態1に係る、呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。 図8は、実施形態1に係る、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置における入浴タイマー動作時の制御を示すフローチャートである。 図9(a)〜(d)は、それぞれ、実施形態1に係る、通知画面、ホーム画面、正常報知画面および異常報知画面を示す図である。 図10は、実施形態1に係る、呼び掛け指令を受信した場合の浴室リモコンの制御を示すフローチャートである。 図11(a)〜(d)は、それぞれ、実施形態1に係る、浴室リモコンにおける呼び掛け動作を模式的に示す図である。 図12は、実施形態2に係る、入浴タイマー動作時における浴室リモコンの制御部の制御を示すフローチャートである。 図13は、実施形態2に係る、呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。 図14は、実施形態2に係る、入浴タイマー動作時におけるサーバの制御部の制御を示すフローチャートである。 図15は、変更例1に係る、呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以下の実施形態では、給湯システム1が、特許請求の範囲に記載の「ふろシステム」に対応し、給湯装置10が、特許請求の範囲に記載の「ふろ機能装置」に対応する。また、水位センサ114が、特許請求の範囲に記載の「検知部」に対応する。さらに、設定時間が、特許請求の範囲に記載の「第1時間」に対応し、規定時間が、特許請求の範囲に記載の「第2時間」に対応する。給湯システム1および給湯装置10は、ふろ関連機能とともに、台所の蛇口や、浴室のカラン等に対する給湯機能も実行する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る給湯システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、サーバ50とを備え、ルータ20および外部通信網40を介して、携帯端末装置30により遠隔制御される。
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13を備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
リモートコントローラ12、13は、給湯器11に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12は、表示部121と、入力部122とを備え、リモートコントローラ13は、タッチパネルからなる表示入力部131と、運転ボタン132とを備える。操作者は、表示部121に表示された画面に従って入力部122を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。また、操作者は、表示入力部131を操作することによっても、湯張り等の設定を行える。
リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。リモートコントローラ12、13には、音声を入出力するための音声窓12a、13aが設けられている。
以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
浴室リモコン12の入力部122には、運転ボタン122aが含まれている。運転ボタン122a、132は、給湯器11を運転オン状態と運転オフ状態とに切り替えるためのボタンである。
浴室リモコン12および台所リモコン13が運転オフ状態(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したとしても給湯器11が給湯運転を行わない状態)にあるとき、表示部121および表示入力部131は消灯状態にあり、運転ボタン122a、132以外の操作ボタンの操作は受け付けられない。運転ボタン122a、132が操作され、運転オン状態(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したときに給湯器11が給湯運転を行える状態)になると、表示部121および表示入力部131が点灯して設定内容が表示されるとともに、運転ボタン122a、132以外の操作ボタンの操作が受け付け可能となる。
さらに、入力部122および表示入力部131には、給湯温度を変更するためのボタンが含まれている。操作者は、このボタンを操作することにより、給湯の設定温度を変更することができる。この他、入力部122および表示入力部131には、追い焚き機能や、足し湯、足し水、ふろ自動機能等を実行するためのボタン等、給湯器11の動作を制御するためのボタンが含まれている。
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40を介してサーバ50に接続するための無線ルータである。ルータ20は、宅内H10の機器を外部通信網40に接続するための通信中継器である。
台所リモコン13は、無線通信により、ルータ20に接続される。また、携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔制御(遠隔操作および遠隔監視)を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、外部に設置されたルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
台所リモコン13と携帯端末装置30には、給湯システム1のアプリケーションプログラムが、サーバ50からダウンロードされ、インストールされている。このアプリケーションプログラムに、サーバ50にアクセスするためのアドレス情報(たとえば、IPアドレス)が含まれている。台所リモコン13と携帯端末装置30は、このアドレス情報に基づいて、サーバ50にアクセスし、通信を行う。
台所リモコン13のアドレス情報は、初期設定の際に、サーバ50に送信され保持される。このとき同時に、台所リモコン13のID情報(識別情報)が、台所リモコン13からサーバ50に送信される。台所リモコン13のアドレス情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部137(図2参照)に保持されたMAC(Media Access Control)アドレスが用いられる。台所リモコン13のアドレス情報として、台所リモコン13の無線通信部137のグローバルIPアドレスが用いられてもよい。台所リモコン13のID情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部137のTHINGが用いられる。台所リモコン13のID情報として、台所リモコン13の無線通信部137のMACアドレスが用いられてもよい。
図1の構成において、操作者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10に対する遠隔制御を行うことができる。
すなわち、携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れにある場合も、操作者から携帯端末装置30に入力された設定要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、設定要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10に対して、受信した設定要求を送信する。これにより、設定要求が、外部通信網40およびルータ20を介して、対応する給湯装置10の台所リモコン13に送信される。こうして、操作者が要求する内容の設定が、遠隔操作により、給湯装置10に適用される。
また、給湯装置10の状態情報が、所定周期で随時、台所リモコン13からルータ20を介してサーバ50に送信される。状態情報は、現在の給湯装置10の設定状態および動作状態を示す情報である。状態情報には、図2に示す人感センサ126の検出結果が含まれる。また、水位センサ114の検出結果に基づいて給湯器11、浴室リモコン12または台所リモコン13の制御部が、浴槽内に人がいることを検知する場合、この検知結果が、随時、サーバ50に送信される。この検知結果に代えて、水位センサ114の検出結果がそのままサーバ50に送信されてもよい。また、これらの情報が、状態情報に含まれてサーバ50に送信されてもよい。
サーバ50は、台所リモコン13から受信した情報(状態情報、入浴の検知結果等)を、給湯装置10ごとに管理する。具体的には、サーバ50は、受信した情報を、送信元の給湯装置10(台所リモコン13)のID情報に対応付けて、記憶部502(図2参照)に随時記憶させる。記憶部502に記憶される各給湯装置10の情報は、当該給湯装置10から情報を受信するごとに更新される。
操作者から携帯端末装置30に入力された遠隔監視の閲覧要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、閲覧要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10のうち、閲覧要求により指定された給湯装置10の情報を、当該携帯端末装置30に送信する。これにより、給湯装置10の状態が、携帯端末装置30において出力される。こうして、操作者は、給湯装置10の状態を、宅内H10および宅外の両方において確認できる。
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、水位センサ114とを備える。制御部111は、マイクロコンピュータを備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って、給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。
水位センサ114は、後述のように、給湯器11内の管路に配置され、当該管路内の水圧に基づいて浴槽内の水位を検出する。制御部111は、水位センサ114の検出結果に基づいて、浴室内の水位を検知する。また、制御部111は、この水位の検知結果の変動によって、浴槽に対する人の入退を検知できる。この場合、この検知結果は、随時、浴室リモコン12の制御部123および台所リモコン13の制御部133に送信され、これら制御部によって共有される。また、この検知結果は、随時、サーバ50に送信される。
浴槽に対する人の入退は、水位センサ114の検知結果に基づいて、浴室リモコン12の制御部123または台所リモコン13の制御部133において検知されてもよい。この場合、水位センサ114の検出結果は、随時、浴室リモコン12の制御部123または台所リモコン13の制御部133に送信される。この場合も、浴槽に対する人の入退の検知結果が、各制御部において共有される。さらに、この検知結果は、随時、サーバ50に送信される。
図3は、給湯器11と浴槽2との間の接続形態を模式的に示す図である。
図3に示すように、給湯器11は、図2に示した制御部111の他、給湯部210と、追い焚き部220と、バイパス部230とを備える。
給湯部210は、給水管路211と、給湯熱交換器212と、給湯管路213と、給湯燃焼器214と、給気ファン215とを含む。給水管路211は、水道管と給湯熱交換器212とに繋がり、給湯管路213は、給湯熱交換器212と浴室水栓3および外部水栓4とに繋がる。給湯燃焼器214には、ガス電磁弁216により開閉される給湯ガス管路217を通じてガス(燃料ガス)が供給される。給湯燃焼器214は、ガスを燃料として燃焼する。給気ファン215は、給湯燃焼器214に燃焼用の空気を供給する。
追い焚き部220は、図2に示した水位センサ114の他、戻り管路221と、ふろ熱交換器222と、往き管路223と、ふろ燃焼器224と、循環ポンプ225とを含む。戻り管路221は、浴槽2の循環アダプタ2aとふろ熱交換器222とに繋がり、往き管路223は、ふろ熱交換器222と循環アダプタ2aとに繋がる。
ふろ燃焼器224には、ガス電磁弁226により開閉されるふろガス管路227を通じてガス(燃料ガス)が供給される。ふろ燃焼器224は、ガスを燃料として燃焼する。給気ファン215が給湯部210と追い焚き部220との間で共用され、給気ファン215からふろ燃焼器224に燃焼用の空気が供給される。戻り管路221に、循環ポンプ225および水位センサ114が配置される。水位センサ114は、戻り管路221内の水圧に基づいて浴槽2内の水位を検出する。
バイパス部230は、バイパス管路231と、給湯電磁弁232とを含む。バイパス管路231は、給湯管路213と戻り管路221とに繋がる。給湯電磁弁232は、バイパス管路231を開閉する。
制御部111は、給湯部210の給湯燃焼器214、給気ファン215およびガス電磁弁216、追い焚き部220のふろ燃焼器224、循環ポンプ225、水位センサ114およびガス電磁弁226、バイパス部230の給湯電磁弁232などを制御する。
浴室水栓3または外部水栓4が開かれると、給湯機能が実行される。水道管からの水が給水管路211を通じて給湯熱交換器212に導入されるとともに、給湯燃焼器214が燃焼して給湯熱交換器212が加熱される。給湯熱交換器212に導入された水が加熱されて湯となり、湯が給湯管路213を通じて浴室水栓3または外部水栓4に供給される。浴室水栓3または外部水栓4が閉じられると、水道管から給水管路211への給水が停止するとともに給湯燃焼器214の燃焼が停止する。
また、浴室リモコン12または台所リモコン13から浴槽2への湯張りの指令を受けると、制御部111は、湯張り機能(ふろ自動機能)を実行する。この場合、給湯電磁弁232が開放されるとともに、水道管からの水が給水管路211を通じて給湯熱交換器212に導入され、給湯熱交換器212で加熱される。そして、給湯熱交換器212からの湯が給湯管路213およびバイパス管路231を通じて戻り管路221に導入される。
戻り管路221に導入された湯の一部は、戻り管路221を循環アダプタ2a側へと流れ、循環アダプタ2aから浴槽2内に注がれる。戻り管路221に導入された湯の残りは、戻り管路221をふろ熱交換器222側へと流れ、さらにふろ熱交換器222および往き管路223を流れて循環アダプタ2aから浴槽2内に注がれる。
給湯が行われて浴槽2内に湯が溜められると、戻り管路221、ふろ熱交換器222および往き管路223が水で満たされた状態となる。これにより、水位センサ114での浴槽2内の水位検出が可能となる。浴槽2内の水位が予め設定された水位に到達したことが水位センサ114により検出されると、給湯電磁弁232が閉じられ、水道管から給水管路211への給水が停止するとともに給湯燃焼器214の燃焼が停止する。
なお、湯が張られた浴槽2内に人が入ると浴槽2内の水位が上昇する。また、浴槽2内から人が出ると水位が下降する。この浴槽2内への人の出入りに基づく水位変動を、水位センサ114によって検出することができる。これにより、上記のように、浴槽2に対する人の入退が検知される。
また、追い焚き機能の実行時には、循環ポンプ225が作動するとともにふろ燃焼器224が燃焼する。浴槽2内の湯が、戻り管路221、ふろ熱交換器222および往き管路223からなる循環路と浴槽2との間で循環し、その間にふろ熱交換器222で加熱される。これにより、浴槽2内の湯温が上昇する。浴槽2内の湯温が予め設定された上限温度よりも高くなると、循環ポンプ225が停止するとともにふろ燃焼器224の燃焼が停止する。
足し湯機能では、湯張り機能(ふろ自動機能)と同様の制御により、所定量の湯が浴槽2に注入される。
また、足し水機能の実行時には、給湯燃焼器214およびふろ燃焼器224を停止させた状態で、湯張り機能(ふろ自動機能)と同様の制御が実行され、所定量の水が浴槽2に注入される。
図2に戻り、浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125と、人感センサ126と、スピーカ127とを備える。表示部121は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部122は、温度設定ボタン等の各種操作ボタンを備える。表示部121が、タッチパネルであってもよい。
制御部123は、マイクロコンピュータを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
人感センサ126は、浴室に人が居ることを検出する。人感センサ126は、たとえば、赤外線を用いた焦電センサである。人感センサ126の検出範囲は、浴室内の洗い場をカバーする範囲に設定される。人感センサ126の検出範囲が、さらに、浴室内の浴槽2をカバーする範囲を含んでいてもよい。また、人感センサ126が、洗い場の範囲と浴槽2の範囲を個別に検出可能であってもよい。
制御部123は、人感センサ126の出力に基づいて、浴室に人が居ることを検出する。制御部123は、人感センサ126の検出結果を、随時、給湯器11および台所リモコン13に送信する。浴室に人が居るか否かの検出結果が、給湯装置10の制御部111または台所リモコン13の制御部133で行われてもよい。この場合、人感センサ126の検出結果が、随時、給湯装置10の制御部111または台所リモコン13の制御部133に送信され、共有される。これらの状態情報は、随時、台所リモコン13からサーバ50に送信され、共有される。
スピーカ127は、制御部123により生成された音声信号に基づく音声を出力する。記憶部124には、報知音やガイダンス等の音声を出力するための音声情報が記憶されている。制御部123は、記憶部124に記憶された音声情報を随時読み出して、音声合成処理を実行し、所定の音声を出力する。スピーカ127から出力された音声は、図1の音声窓12aから出力される。
この他、浴室リモコン12は、マイクを備えていてもよい。また、制御部123は、マイクから入力された音声に対し音声認識処理を行ってテキストデータを生成する機能を備えていてもよい。この場合、マイクは、図1の音声窓12aを介して、音声を集音する。
台所リモコン13は、上述の表示入力部131および運転ボタン132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135と、スピーカ136とを備える。制御部133は、マイクロコンピュータを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11および浴室リモコン12と通信を行う。
スピーカ136は、制御部133により生成された音声信号に基づく音声を出力する。記憶部134には、報知音やガイダンス等の音声を出力するための音声情報が記憶されている。制御部133は、記憶部134に記憶された音声情報を随時読み出して、音声合成処理を実行し、所定の音声を出力する。スピーカ136から出力された音声は、図1の音声窓13aから出力される。
この他、台所リモコン13は、マイクを備えていてもよい。また、制御部133は、マイクから入力された音声に対し音声認識処理を行ってテキストデータを生成する機能を備えていてもよい。この場合、マイクは、図1の音声窓13aを介して、音声を集音する。
さらに、台所リモコン13は、無線通信部137を備える。ここで、無線通信部137は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部137(無線通信モジュール)には、宅内H10に設定されたLAN(Local Area Network)上の機器を特定するためのIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部137は、上述のMACアドレスを保持している。
携帯端末装置30は、表示入力部301と、スピーカ302と、制御部303と、記憶部304と、無線通信部305とを備える。表示入力部301は、たとえば、タッチパネルであり、液晶パネルと、液晶パネルに積層されたタッチセンサとを備える。スピーカ302は、音声を出力する。
制御部303は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部304に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部304は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。無線通信部305は、制御部303からの制御に従って、ルータ20と通信を行う。無線通信部305は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部305にもIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部305は、上述のMACアドレスを保持している。
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPUを備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の制御を行う。
本実施形態1では、予め、給湯装置10に対して遠隔制御を行うことが可能な携帯端末装置30が、給湯装置10に対応付けて、サーバ50に登録される。すなわち、予め、給湯装置10と携帯端末装置30とがペアリングされ、ペアリングを示す情報(ペアリング情報)が、サーバ50において管理される。具体的には、給湯装置10のID情報と携帯端末装置30のID情報とが互いに対応づけられて、ペアリング情報が構成される。このようなペアリングは、たとえば、給湯装置10が設置された宅内H10に設置された台所リモコン13を介して行われる。これにより、悪意の第三者によって不当に、携帯端末装置30と給湯装置10とがペアリングされる可能性が減少する。
図4は、ペアリング情報の構成を示す図である。
ここでは、給湯装置10が台所リモコン13のID情報により特定されている。台所リモコン13のID情報に、当該給湯装置10を制御可能な携帯端末装置30のID情報とアドレス情報が対応づけられる。また、各携帯端末装置30の所有者の名前が、各携帯端末装置30のID情報に対応づけられる。各携帯端末装置30の所有者の名前は、ペアリングの際に、当該所有者により入力されて設定される。
また、各携帯端末装置30のID情報には、入浴タイマーの設定の有無、入浴タイマーの設定時間および入浴タイマーの優先順位が対応づけられる。ここで、入浴タイマーとは、入浴状態のまま設定時間が経過すると、そのことを携帯端末装置30に報知する機能である。
入浴タイマーは、後述のように、設定画面において、設定の有無(オン/オフ)と設定時間が設定される。優先順位は、何れの携帯端末装置30により設定された設定時間を優先するかを示す。すなわち、優先順位が最高位の設定時間に基づいて、当該給湯装置10に対する入浴タイマーが実行され、優先順位が2位以下の設定時間は、当該給湯装置10に対する入浴タイマーには用いられない。優先順位は、別途、携帯端末装置30により、所定の設定画面において設定される。あるいは、ペアリングが行われた順序で優先順位が設定されてもよく、その後、優先順位が所定の操作により変更されてもよい。
さらに、各携帯端末装置30のID情報には、入浴タイマーの機能において実行される第2の通知の通知先を示す通知先情報が対応づけられる。第2の通知が、携帯端末装置30に対するメール通知(電子メールによる通知)である場合、メースアドレスが通知先情報となる。電子メールには、狭義の電子メールの他、Webメール、キャリアメール、ショートメール(ショートメッセージサービス)等が含まれる。ショートメールが用いられる場合、電話番号がメールアドレスに代えられる。
第2の通知が、携帯端末装置30に対する電話通知(電話による通知)である場合、携帯端末装置30の電話番号が通知先情報となる。また、第2の通知が、携帯端末装置30に対応付けられた固定電話機(図示せず)に対する電話通知(電話による通知)である場合、固定電話機の電話番号が通知先情報となる。
図5(a)は、携帯端末装置30にインストールされた給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動された場合に、携帯端末装置30の表示入力部301に表示されるホーム画面600を示す図である。
ホーム画面600は、領域610、620、630に区分されている。領域610には、名称表示部611と、給湯温度表示部612と、風呂温度表示部613と、風呂湯量表示部614と、浴槽画像615と、入浴時間表示部616と、が含まれている。
名称表示部611には、遠隔監視が適用される給湯装置10の名称が表示される。名称表示部611の表示には、ペアリングの際に設定された給湯装置10の名称が用いられる。給湯温度表示部612、風呂温度表示部613および風呂湯量表示部614には、それぞれ、随時、サーバ50から携帯端末装置30が受信した状態情報に基づいて、現在の給湯温度、風呂温度および風呂湯量の設定状態が示される。
浴槽画像615には、現在の風呂湯量の設定状態が浴槽2に溜められる水の画像として表示される。上記のように、水位センサ114からの出力により浴槽2に人が入浴中であることが検知されている場合、そのことを示す情報が、随時、サーバ50から携帯端末装置30に送信される。これにより、浴槽画像615に、人が浴槽2に入浴していることを示す画像M1が付加される。また、入浴時間表示部616には、随時、サーバ50から携帯端末装置30に送信される浴室リモコン12でのタイマーの計測時間に基づいて、浴槽2に対する現在の入浴時間が表示される。
なお、浴室に人がいることが人感センサ126により検知され、且つ、入浴中であることが水位センサ114により検知されていない場合、画像M1に代えて、浴槽2の外に人がいることを示す画像が領域610に含まれる。
領域620には、所定の設定等を行うためのボタン621〜624が表示される。ボタン621〜624は、それぞれ、追い焚き機能の設定、風呂自動機能の設定、風呂洗浄機能の設定および入浴タイマーの設定のためのボタンである。領域630には、遠隔操作の対象となる機能を切り替えるための4つのボタンが表示される。
携帯端末装置30の使用者は、ホーム画面600を参照することにより、給湯装置10の状況を確認できる。すなわち、使用者は、自宅に居る人の風呂の使用状況を種々確認することができる。これにより、使用者は、宅外および宅内の何れにいる場合にも、ふろの使用状況を的確に把握できる。
また、使用者は、ホーム画面600においてボタン624を操作することにより、入浴タイマーを設定できる。
図5(b)は、入浴タイマーの設定画面700を示す図である。
設定画面700は、図5(a)のホーム画面600において、使用者がボタン624を操作することにより表示される。設定画面700は、領域710、720、730、740に区分されている。領域710には、この表示画面が入浴タイマーの設定画面であることを示す見出しが表示される。領域720には、入浴タイマーの機能の説明と、領域730の数字の意味を示す表記が含まれている。領域730には、入浴タイマーの設定時間が表示される。使用者は、領域730を上下にスワイプすることにより、所望に設定時間を選択できる。領域740には、3つのボタン741、742、743が含まれている。
領域730の設定時間が選択された後、ボタン741が操作されると、選択された設定時間で当該携帯端末装置30に入浴タイマー機能が設定される。また、入浴タイマー機能が設定されている状態において、ボタン741が操作されると、入浴タイマー機能が解除される。ボタン743が操作されると、設定画面700が閉じられて、図5(a)のホーム画面600に戻る。入浴タイマーが設定されると、図4のペアリング情報に、入浴タイマーがオンであることを示す情報と、選択された設定時間が登録される。
また、図5(b)の設定画面700において、ボタン742が操作されると、当該携帯端末装置30に対応づけられた給湯装置10の浴室リモコン12において、呼び掛け動作が実行される。これにより、浴室リモコン12から、浴室内の人に異常がないかを問い合わせるための音声メッセージが出力される。使用者は、図5(a)のホーム画面600を参照して、浴室内に人がいることを把握すると、任意に、ボタン742を操作して、浴室内の人に対して呼び掛けを行える。すなわち、入浴タイマーに設定された設定時間が経過しない場合であっても、使用者は、必要に応じて、ボタン742を操作して、浴室内の人に対して呼び掛けを行うことができる。
図6(a)、(b)は、それぞれ、入浴タイマー動作時における浴室リモコン12およびサーバ50の制御を示すフローチャートである。
ここでは、水位センサ114の出力に基づいて、給湯器11の制御部111が、浴槽2に対する人の入退を検知し、随時、検知結果を、浴室リモコン12および台所リモコン13に送信する。この検知結果は、随時、サーバ50に送信され、さらに、サーバ50から携帯端末装置30に送信される。こうして、浴槽2に対する人の入退が、随時、浴室リモコン12、台所リモコン13、サーバ50および携帯端末装置30において共有される。入浴の有無は、給湯器11の制御部111以外の制御部で判定されて供給されてもよい。
図6(a)を参照して、浴室リモコン12の制御部123は、上記検知結果に基づき入浴開始を判定すると(S101:YES)、タイマーを起動し(S102)、所定の時間間隔(たとえば1分)で、タイマーの経過時間を台所リモコン13に送信する(S103)。送信された経過時間は、随時、サーバ50に送信され、さらに、サーバ50から携帯端末装置30に送信される。
その後、制御部123は、上記検知結果に基づき入浴終了を判定するまで(S104:NO)、経過時間の送信を継続する(S103)。そして、入浴が終了すると(S104:YES)、制御部123は、タイマーを終了させて(S105)、処理を終了する。
図6(b)を参照して、サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する入浴有無の検知結果に基づいて入浴開始を判定すると(S201:YES)、入浴タイマーによる見まもり機能を開始する(S202)。その後、制御部501は、上記検知結果に基づいて入浴終了を判定するまで(S203:NO)、ステップS205、S206の処理を繰り返す。
すなわち、制御部501は、図6(a)のステップS103において送信される経過時間を受信すると(S205:YES)、図4に示した当該給湯装置10(台所リモコン13)に対応付けられている各携帯端末装置30の設定時間を参照し、受信した経過時間が、これら設定時間のうち優先順位が最高位の設定時間に到達したか否かを判定する(S206)。入浴開始からの経過時間が設定時間に到達するまでの間に(S206:NO)、上記検知結果に基づき入浴終了を判定すると(S203:YES)、制御部501は、見守り機能を終了して(S204)、処理を終了する。
他方、入浴開始からの経過時間が設定時間に到達すると(S206:YES)、制御部501は、呼び掛け処理を実行する(S207)。
図7は、図6(b)のステップS207における呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。
図7を参照して、サーバ50の制御部501は、経過時間が設定時間に到達した、当該給湯装置10に対応付けられている携帯端末装置30に対し、入浴状態が入浴タイマーの設定時間以上継続したこと(長時間入浴が生じたこと)を示す第1の通知を実行する(S211)。本実施形態1では、第1の通知はプッシュ通知とされる。制御部501は、携帯端末装置30に対し、プッシュ通知を送信する。
その後、制御部501は、携帯端末装置30からの呼び掛け指令を待つとともに(S212)、予め定められた規定時間の経過を監視する(S213)。本実施形態1では、制御部501に設けられたタイマーにより、第1の通知が実行されたタイミングで規定時間の計測が開始される。
規定時間が経過する前に呼び掛け指令を受信すると(S217:NO→S212:YES)、制御部501は、呼び掛け指令を送信した携帯端末装置30に対応付けられている台所リモコン13に呼び掛け指令を送信する(S213)。送信された呼び掛け指令は、台所リモコン13から浴室リモコン12に転送される。これにより、浴室リモコン12において、呼びかけ動作が実行される。
他方、携帯端末装置30からの呼び掛け指令がないまま規定時間が経過した場合(S217:YES)、制御部501は、長時間入浴が生じたことを示す第2の通知を実行する(S218)。第2の通知は、第1の通知と異なる通知、即ち、異なる方式の通知であり、たとえば、携帯端末装置30に対するメール通知である。この場合、制御部501は、図4に示された通知先情報である携帯端末装置30のメールアドレスに電子メールを送信する。電子メールには、長時間入浴が生じたことが分かる表題と、長時間入浴が生じた旨の定型文が含まれる。
また、たとえば、第2の通知を、携帯端末装置30に対する電話通知とすることができる。この場合、長時間入浴が生じた旨の自動音声が出力される電話が、通知先情報である携帯端末装置30の電話番号に掛けられる。
さらに、たとえば、第2の通知を、携帯端末装置30に対応付けられた固定電話機に対する電話通知とすることができる。この場合、長時間入浴が生じた旨の自動音声が出力される電話が、通知先情報である固定電話機の電話番号に掛けられる。
第2の通知が実行された後、呼び掛け指令を受信すると(S218→S212:YES)、制御部501は、台所リモコン13に呼び掛け指令を送信する(S213)。
サーバ50において第1の通知および第2の通知が行われると、携帯端末装置30側で、これら通知が受け取られる。
携帯端末装置30には、プッシュ通知の機能が備えられている。このため、携帯端末装置30では、給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動していない状態でサーバ50から第1の通知であるプッシュ通知を受信すると、制御部303が、プシュ通知の機能により、図9(a)に示す通知画面810を、表示入力部301にポップアップ表示させる。たとえば、通知画面810には、長時間入浴が生じた旨のメッセージ811が含まれる。また、制御部303は、プッシュ通知に基づいて、アラーム音等の通知音をスピーカ302に出力させる。
また、携帯端末装置30において、給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動していない状態で第2の通知である電子メールを受信すると、制御部303は、メールの機能により、メール着信画面(図示せず)を、表示入力部301にポップアップ表示させる。たとえば、メール着信画面には、長時間入浴が生じたことが分かる表題と、送信元の表記が含まれる。また、制御部303は、メール着信に基づいて、アラーム音等の通知音をスピーカ302に出力させる。
あるいは、携帯端末装置30において、第2の通知である電話通知の着信があり、使用者が受話操作を行うと、制御部303が、電話の機能により、長時間入浴が生じた旨の自動音声をスピーカ302に出力させる。
あるいは、固定電話機において、第2の通知である電話通知の着信があり、使用者が受話操作を行うと、長時間入浴が生じた旨の自動音声がスピーカから出力される。
携帯端末装置30の使用者は、第1の通知であるプッシュ通知が届いた段階で通知画面810に気づくと、長時間入浴が生じたことを把握し、通知画面810に対して起動操作、たとえば、ダブルタップの操作を行い、給湯システム1のアプリケーションプログラムを起動する。
他方、プッシュ通知に気づかず、次に、第2の通知であるメール通知が届いて、そのメール着信画面に気づいた場合、あるいは、第2の通知である携帯端末装置30に対する電話通知や固定電話機に対する電話通知があり、その自動音声を聞いた場合、使用者は、長時間入浴が生じたことを把握し、起動用のアイコン等へのタッチ操作を行って、給湯システム1のアプリケーションプログラムを起動する。
図8は、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置30における入浴タイマー動作時の制御を示すフローチャートである。
携帯端末装置30において、給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動されると、表示入力部301にホーム画面600が表示されるとともに、図8の制御が開始される。
携帯端末装置30の制御部303は、図7のステップS211で送信された第1の通知(プッシュ通知)が起動前に既に受信されていた場合、あるいは、第1の通知を起動後に受信した場合(S301:YES)、長時間入浴が生じたことを当該携帯端末装置30の使用者に報知するための第1報知処理を実行する(S302)。具体的には、制御部303は、図9(b)に示すように、ホーム画面600の入浴タイマーのためのボタン624の表示形態を変更する。たとえば、ボタン624の色が変わる。あるいは、ボタン624が点滅する。さらに、制御部303は、スピーカ302から長時間入浴が生じたことを示す音声(チャイム音等)を出力させる。
なお、給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動した状態で、第1の通知を受信した場合、通知画面810がホーム画面600に重なるようにポップアップ表示されてもよいし、通知画面810が表示されなくてもよい。
携帯端末装置30の使用者は、ボタン624を操作して、表示入力部301に設定画面700を表示させる(図5(b)参照)。そして、使用者は、入浴者に呼び掛けを行うため、ボタン742を操作する。
制御部303は、ボタン742が操作され、呼び掛け操作を受け付けると(S303:YES)、サーバ50に対し、呼び掛け指令を送信する(S304)。上述の通り、サーバ50が呼び掛け指令を受信して、台所リモコン13へ送信する。
図10は、台所リモコン13を介してサーバ50から呼び掛け指令を受信した場合の浴室リモコン12の制御を示すフローチャートである。なお、図10の処理は、図7のステップS213において送信された呼び掛け指令を台所リモコン13が受信した場合の他、図5(b)のボタン742が操作されて呼び掛け指令を台所リモコン13が受信した場合も同様に行われる。
浴室リモコン12の制御部123は、台所リモコン13を介してサーバ50から呼び掛け指令を受信すると(S111:YES)、呼び掛け動作を実行する(S112)。具体的には、制御部123は、スピーカ127から状況を問い合わせるための音声を出力させる。これにより、図11(a)に示すように、音声窓12aから問い合わせの音声が出力される。たとえば、浴室内の人に対して「大丈夫ですか」と問いかける音声が、音声窓12aを介して、図2のスピーカ127から出力される。
さらに、制御部123は、入浴者からの応答を受けるために、図11(b)に示すように、浴室リモコン12の入力部122に配置された何れかのボタンを操作することを入浴者に促すメッセージ音声を、音声窓12aを介して、スピーカ127から出力させる。このメッセージに対し、入浴者は、自身に異常が無い場合、図11(c)に示すように、入力部122に配置された何れかのボタンを操作する。これに応じて、制御部123は、入浴者が正常であることを示す応答をサーバ50に送信する。
他方、入浴者に異常が生じている場合、入浴者は、図11(a)、(b)の問いかけに対して、適切に応答することができない。たとえば、入浴者が気を失っている場合、入浴者は、入力部122のボタンを操作できない。この場合、制御部123は、図11(b)のメッセージ音声を出力した後、入力部122に対する操作がないまま所定時間(たとえば数十秒)が経過したタイミングで、入浴者に異常が生じたことを示す応答をサーバ50に送信する。このとき、制御部123は、図11(d)に示すように、異常の連絡を携帯端末装置30に行うことのメッセージを、音声窓12aを介して、スピーカ127から出力させてもよい。
図10に戻り、制御部123は、図11(c)のように、呼び掛け動作に対して入浴者から応答があった場合(S113:YES)、台所リモコン13を介してサーバ50に対し、入浴者の異常がないことを示す応答(正常応答)を送信し(S114)、図11(d)のように、呼び掛け動作に対して入浴者から応答がなかった場合(S113:NO)は、台所リモコン13を介してサーバ50に対し、入浴者に異常があることを示す応答(異常応答)を送信する(S115)。これにより、制御部123は、呼び掛け動作に係る処理を終了する。
図7に戻り、サーバ50の制御部501は、台所リモコン13を介して浴室リモコン12から正常応答を受信すると(S214:YES)、当該台所リモコン13に対応付けられている携帯端末装置30のうち、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置30の全てに正常通知を送信する(S215)。また、制御部501は、台所リモコン13を介して浴室リモコン12から異常応答を受信すると(S214:NO)、当該台所リモコン13に対応付けられている携帯端末装置30のうち、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置30の全てに異常通知を送信する(S216)。
制御部501は、ステップS215、S216の何れかを実行することにより、図6(b)のステップS207の処理を終了し、処理をステップS204に進める。これにより、制御部501は、長時間入浴に対する見まもりを終了し、入浴タイマーに関する処理を終了する。
図8に戻り、携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50から正常通知を受信した場合は(S305:YES)、第2報知処理を実行し(S306)、サーバ50から異常通知を受信した場合は(S305:NO)、第3報知処理を実行する(S307)。具体的には、制御部303は、第2報知処理の実行時には、図9(c)に示す正常報知画面820をポップアップ表示させ、第3報知処理の実行時には、図9(d)の異常報知画面830をポップアップ表示させる。
正常報知画面820は、呼び掛けに対して入浴者から応答があったことを示すメッセージ821と、了承のためのボタン822とを含んでいる。また、異常報知画面830は、呼び掛けに対して入浴者から応答がなかったことを示すメッセージ831と、了承のためのボタン832とを含んでいる。これらの画面を参照することにより、携帯端末装置30の使用者は、入浴者の正常/異常を把握できる。そして、使用者は、入浴者の状態に応じて、適切な対応をとることができる。
こうして、制御部303は、図8に示した処理を終了する。
<実施形態1の効果>
実施形態1によれば、以下の効果が奏され得る。
第1の通知が行われたときに、使用者(見守り者)がその通知に気づかず、呼び掛けの操作(ボタン742の操作)ができないと、その後、第2の通知が行われる。第2の通知は、第1の通知と異なる通知であり、その通知形態が第1の通知とは異なるため、同じ通知形態である第1の通知が再び行われる場合に比べて、使用者は、その通知に気づきやすい。これにより、使用者が長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくい。よって、呼び掛けの操作(ボタン742の操作)が行われないままの状態となりにくく、浴室内の人に対する呼び掛け動作が確実に行われやすくなる。
また、第1の通知は、携帯端末装置30に対するプッシュ通知とされ、第2の通知は、携帯端末装置30に対するメール通知または電話通知とされる。この構成によれば、方式の異なる複数の通知が行われることにより、携帯端末装置30において、異なる形態で長時間入浴の発生を通知できる。
さらに、第2の通知は、携帯端末装置30に対応付けられた固定電話機に対する電話通知とされる。この構成によれば、携帯端末装置30が電源オフの状態にあるなど、携帯端末装置30において通知が確認できない状態においても、固定電話機を用いて、長時間入浴の発生を通知できる。
さらに、サーバ50側で規定時間の監視が行われる構成とされているので、規定時間が給湯装置10側で監視される構成と違って、サーバ50と給湯装置10(台所リモコン13)との間の通信状態に影響されることなく規定時間を監視できる。
<実施形態2>
上記実施形態1では、サーバ50の制御部501において、入浴タイマーの設定時間が経過したか否かが判定され、また、第2の通知の契機となる規定時間が監視された。本実施形態2では、浴室リモコン12の制御部123において、上記の判定および監視が行われる。
本実施形態2において、浴室リモコン12の制御部123は、図6(a)および図10の処理に代えて、以下に示す図12および図13の処理を実行する。また、サーバ50の制御部501は、図6(b)および図7の処理に代えて、以下に示す図14の処理を実行する。
図12は、実施形態2に係る、入浴タイマー動作時における浴室リモコン12の制御部123の制御を示すフローチャートである。
本実施形態2では、図4のペアリング情報における設定時間が、浴室リモコン12の記憶部124にも逐次更新記憶される。また、規定時間の計測に用いられる通知用タイマーが浴室リモコン12の制御部123に備えられる。
図12においてステップS101、S102、S104、S105の処理は、上記実施形態1における図6(a)のステップS101、S102、S104、S105の処理と同様である。本実施形態2では、タイマーが起動された後(S102)、入浴が終了するまでの間に(S104:NO)、タイマーの計測時間が入浴タイマーの設定時間に到達したか否かが監視される(S121)。
浴室リモコン12の制御部123は、タイマー起動後(S102)、入浴が終了するまでの間に(S104:NO)、タイマーの計測時間が入浴タイマーの設定時間に到達すると(S121:YES)、タイマーを終了させ(S122)、呼び掛け処理を実行する(S123)。
図13は、図12のステップS123における呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。
図13においてステップS111、S112、S113、S114、S115の処理は、上記実施形態1における図10のステップS111、S112、S113、S114、S115の処理と同様である。
図13を参照して、浴室リモコン12の制御部123は、第1の通知の実行を要求する第1通知指令を、台所リモコン13を介してサーバ50へ送信する(S131)。
その後、制御部123は、サーバ50からの呼び掛け指令を待つとともに(S111)、予め定められた規定時間の経過を監視する(S132)。本実施形態2では、計測時間が設定時間に到達したとの判定がなされたタイミング、あるいは、第1通知指令が送信されたタイミングで、通知用タイマーにより規定時間の計測が開始される。
規定時間が経過する前に呼び掛け指令を受信すると(S132:NO→S111:YES)、制御部123は、呼び掛け動作を実行する(S112)。
他方、サーバ50からの呼び掛け指令がないまま規定時間が経過した場合(S132:YES)、制御部123は、第2の通知の実行を要求する第2通知指令を、台所リモコン13を介してサーバ50へ送信する(S133)。第2通知指令により、規定時間が経過したことが、給湯装置10(台所リモコン13)からサーバ50へ通知されることになる。
第2通知指令が送信された後、呼び掛け指令を受信すると(S133→S111:YES)、制御部123は、呼び掛け動作を実行する(S112)。
図14は、実施形態2に係る、入浴タイマー動作時におけるサーバ50の制御部501の制御を示すフローチャートである。
サーバ50の制御部501は、給湯装置10から第1通知指令を受信すると(S231:YES)、当該給湯装置10に対応付けられている携帯端末装置30に対し、第1の通知を実行する(S232)。また、制御部501は、第1の通知に対して、携帯端末装置30から呼び掛け指令が送られてくる前に、規定時間の経過に基づく第2通知指令を給湯装置10から受信すると(S235:YES)、第2通知を実行する(S236)。
携帯端末装置30では、実施形態1と同様、第1の通知であるプッシュ通知により、表示入力部301に図9(a)の通知画面810が表示され、また、図9(b)のように、ホーム画面600のボタン624の表示態様が変更される。
また、携帯端末装置30において、第2通知であるメール通知により表示入力部301にメール着信画面が表示されたり、第2通知である電話通知によりスピーカ302から自動音声が出力されたりする。あるいは、固定電話機において、第2通知である電話通知によりスピーカから自動音声が出力される。
そして、携帯端末装置30では、制御部303により、図8の処理が実行され、呼び掛け操作に基づいて、呼び掛け指令が送信される。
図14に戻り、制御部501は、第1の通知または第2の通知の後、携帯端末装置30からの呼び掛け指令を受信すると(S233:YES)、台所リモコン13に呼び掛け指令を送信する(S234)。
その後、制御部501は、台所リモコン13を介して浴室リモコン12から正常応答を受信すると(S237:YES)、当該台所リモコン13に対応付けられている携帯端末装置30のうち、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置30の全てに正常通知を送信する(S238)。また、制御部501は、台所リモコン13を介して浴室リモコン12から異常応答を受信すると(S237:NO)、当該台所リモコン13に対応付けられている携帯端末装置30のうち、入浴タイマーがオンに設定されている携帯端末装置30の全てに異常通知を送信する(S239)。これにより、上記実施形態1と同様、これら携帯端末装置30の表示入力部301に、図9(c)の正常報知画面820または図9(d)の異常報知画面830が表示される。
<実施形態2の効果>
実施形態2においても、上記実施形態1と同様、第1の通知が行われたときに、使用者(見守り者)がその通知に気づかず、呼び掛けの操作ができないと、その後、第2の通知が行われるので、使用者が長時間入浴の発生に気づかないままの状態となりにくくなり、呼び掛けの操作(ボタン742の操作)が行われないままの状態となりにくくなる。
また、上記実施形態1と同様、第1の通知が携帯端末装置30に対するプッシュ通知とされ、第2の通知が携帯端末装置30に対するメール通知または電話通知とされるため、携帯端末装置30において、異なる形態で長時間入浴の発生を通知できる。
さらに、上記実施形態1と同様、第2の通知が携帯端末装置30に対応付けられた固定電話機に対する電話通知とされるため、携帯端末装置30において通知が確認できない状態においても、固定電話機を用いて、長時間入浴の発生を通知できる。
さらに、本実施形態2では、給湯装置10側で規定時間が監視され、規定時間が経過したことがサーバ50に通知されるので、サーバ50側において、サーバ50に接続された全ての給湯装置10に係る規定時間を一手に監視しなくてよく、サーバ50での制御が煩雑になりにくい。
<変更例1>
図15は、変更例1に係る、図6(b)のステップS207における呼び掛け処理のサブルーチンを示す図である。なお、図15では、図6(b)と同じ処理には、同じステップ番号が付されている。また、図15では、図6(b)と同様に実行されるステップS213以降の図示が省略されている。
上記実施形態1では、サーバ50により、第1の通知と第2の通知とが実行される構成とされた。これに対し、本変更例1では、第2の処理に加えて、第3の処理が実行される。また、本変更例1では、呼び掛け指令が受信されるまで、第1の処理ないし第3の処理が繰り返される。
本変更例1では、携帯端末装置30に対するメール通知、電話通知、および固定電話機に対する電話通知のうち、1つの通知を第2の通知とでき、第2の通知とされる通知以外の1つの通知を第3の通知とできる。
図15を参照して、サーバ50の制御部501は、ステップS218で第2の通知を実行すると、携帯端末装置30からの呼び掛け指令を待つとともに(S219)、規定時間を計測して、規定時間の経過を監視する(S220)。そして、呼び掛け指令がないまま規定時間が経過すると(S220:YES)、制御部501は、長時間入浴が生じたことを示す第3の通知を実行する(S221)。その後、制御部501は、携帯端末装置30からの呼び掛け指令を待つとともに(S222)、規定時間を計測して、規定時間の経過を監視する(S223)。そして、呼び掛け指令がないまま規定時間が経過すると(S223:YES)、制御部501は、ステップS211の処理に戻って、再び第1の通知を実行する。
ステップS219、S222で、制御部501は、呼び掛け指令が受信されたと判定すると(S219:YES、S222:YES)、呼び掛け指令を台所リモコン13に送信する(S213)。
なお、ステップS217、S220、S223の各規定時間は、同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。
このように、第3の通知が行われることにより、使用者は、一層、長時間入浴が生じた旨の通知に気づきやすくなる。また、第1の通知ないし第3の通知が繰り返されることにより、使用者は、より一層、長時間入浴が生じた旨の通知に気づきやすくなる。
なお、本変更例1において、第3の通知が行われた後に第1の通知に戻らない構成、即ち、上記実施形態1と同様、通知が繰り返されない構成が採られてもよい。
また、上記実施形態1において、本変更例1と同様に、呼び掛け指令を受信するまで、第1の通知と第2の通知とが繰り返されるような構成が採られてもよい。
さらに、上記実施形態2においても、本変更例1と同様な変更を行うことができる。
<その他の変更例>
上記実施形態1、2では、第1の通知がプッシュ通知とされた。しかしながら、第1の通知は、プッシュ通知に限られない。たとえば、第1の通知は、携帯端末装置30に対するメール通知、あるいは電話通知であってもよい。この場合、第2の通知がプッシュ通知とされてもよい。同様に、上記変更例1において、第1の通知がプッシュ通知でない通知とされ、第2の通知または第3の通知がプッシュ通知とされてもよい。この他、第2の通知に、固定電話機(ファックス機能やメール機能有り)に対するファックス通知やメール通知、パーソナルコンピュータ等の固定端末へのメール通知が含まれてもよい。
また、上記実施形態1、2において、第1の通知が、プッシュ通知でなく、ホーム画面600のボタン624を第1の表示形態(第1の色で点灯)に変更するための通知とされ、第2の通知が、メール通知や電話通知でなく、ボタン624を第2の表示形態(第1の色で点滅、第2の色で点灯)に変更するための通知とされてもよい。
また、上記実施形態1、2において、第1の通知および第2の通知を、複数の通知の候補、たとえば、携帯端末装置30に対するプッシュ通知、メール通知、電話通知および固定電話機に対する電話通知の中から、携帯端末装置30、台所リモコン13等での選択操作により選択できるようにしてもよい。この場合、サーバ50において、制御部501により、第1の通知として選択された通知が第1の通知に設定され(記憶部502に記憶され)、第2の通知として選択された通知が第2の通知に設定される。
また、上記実施形態1、2において、図7のステップS217、図13のステップS132の規定時間が、入浴タイマーの設定時間と同様に、設定画面700において任意の時間に設定できるようにされてもよい。同様に、上記変更例1において、図15のステップS217、S220、S223の規定時間が任意の時間に設定できてもよい。この場合、これら規定時間が個別に設定できてもよい。
また、上記実施形態1、2では、図8のステップS302の第1報知処理として、図9(b)のように、ホーム画面600のボタン624の表示形態が変更された。しかしながら、第1報知処理として、呼び掛けを行うために操作される呼び掛けボタンと呼び掛けを行わない呼び掛け不要ボタンとが含まれた第1報知画面が表示入力部301に表示されてもよい。この場合、呼び掛けボタンが操作されると呼び掛け指令が送信され、呼び掛け不要ボタンが操作されると呼び掛け不要指令が送信されるような構成とされてもよい。そして、このような構成とされた場合は、呼び掛け不要指令も、第1の通知に対する応答と扱われ、呼び掛け指令および呼び掛け不要指令のうち、どちらかの指令が規定時間内にサーバ50に受信されない場合に、サーバ50において第2の通知が実行されるとよい。
また、上記実施形態1、2では、図5(b)に示す設定画面700に呼び掛け操作のためのボタン724が設けられた。しかしながら、呼び掛けを行うためのボタンは、必ずしも、設定画面700に含まれなくてもよく、たとえば、図5(a)のホーム画面600にこのボタンが含まれてもよい。
また、上記実施形態1、2では、水位センサ114の出力に基づいて、入浴の有無が検知されたが、入浴の有無の検知方法はこれに限られるものではない。たとえば、人感センサ126の検出範囲が浴槽2の範囲をカバーする場合は、人感センサ126の出力に基づいて入浴の有無が検知されてもよい。あるいは、浴室リモコン12の入力部122に、入浴時に入浴者が操作するボタンが配置される場合、このボタンの操作に基づいて入浴の有無が検知されてもよい。この場合、たとえば、浴室リモコン12の制御部123は、このボタンが操作されたことに基づいて、浴室内の人が浴槽2に入ったと判定し、再度このボタンが操作されたことに基づいて、この人が浴槽2から退出したと判定する。この判定結果は、随時、浴室リモコン12から台所リモコン13に送信され、サーバ50および携帯端末装置30において共有される。このボタンによる入浴検知と水位センサ114による入浴検知との2つの検知方法がある場合、たとえば、このボタンの操作による入浴の有無の検知が優先されればよい。また、浴室リモコン12が音声認識機能を有する場合、入浴者から発せられた入退浴を示す音声を検出することにより、入浴の有無を検出してもよい。
また、上記実施形態1、2では、呼び掛けに対する応答が入力部122の何れかのボタンへの操作によって行われたが、呼び掛けに対する応答方法はこれに限られるものではない。たとえば、浴室リモコン12が音声認識機能を備える場合、音声窓12aを介した音声入力により、呼び掛けに対する応答がなされてもよい。この場合、浴室リモコン12の制御部123は、呼び掛け動作の後、所定時間内に、入浴者が発した正常であることを示す音声(たとえば、「大丈夫」や「OK」等)を検出した場合は、入浴者が正常であると判定し、所定時間内に音声が検出されない場合や、入浴者が発した異常であることを示す音声(たとえば、「ダメ」等)を検出した場合は、入浴者が異常であると判定する。浴室リモコン12が音声認識機能を備えない場合、音声入力の有無により、入浴者の正常および異常を判定してもよい。
また、上記実施形態1、2では、携帯端末装置30の表示入力部301に種々の画面を表示させることにより、各報知が行われたが、報知の方法はこれに限られるものではない。たとえば、携帯端末装置30のスピーカ302から、報知の内容を示す音声を出力させることにより、各報知が行われてもよい。
また、上記実施形態1では、浴室リモコン12の制御部123が、タイマーにより入浴開始からの経過時間をカウントしてサーバ50へ送信し、サーバ50の制御部501が、経過時間が設定時間に到達したか否かの判定を行っている。しかしながら、浴室リモコン12の制御部123が入浴開始の通知をサーバ50へ送信し、サーバ50の制御部501が入浴開始からの経過時間をカウントし、経過時間が設定時間に到達したか否かを判定するようにしてもよい。また、浴室リモコン12の制御部123、台所リモコン13の制御部133または給湯器11の制御部111が、タイマーにより入浴開始からの時間のカウントを行い、設定時間になったときに長時間入浴の通知をサーバ50へ送信するようにしてもよい。サーバ50の制御部501は、長時間入浴の通知を受信すると、呼び掛け処理に移行する。
また、上記実施形態1、2では、呼び掛け動作に関する給湯装置10側の制御(図6(a)、図10、図12、図13の処理)が浴室リモコン12において行われたが、この制御が、給湯器11の制御部111または台所リモコン13の制御部133において行われてもよい。
また、上記実施形態1、2では、給湯装置10を構成する台所リモコン13に無線通信部137が設けられたが、無線通信部が給湯器11に設けられて給湯器11がルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2における台所リモコン13の制御は、給湯器11の制御部111により行われる。あるいは、給湯器11、浴室リモコン12および台所リモコン13以外に無線通信部を備えた制御ユニットが給湯装置10に配置され、この制御ユニットがルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2における台所リモコン13による制御は、制御ユニットによって行われる。
また、上記実施形態1、2では、長時間入浴が生じたことの報知が携帯端末装置30において行われたが、この報知が、さらに、台所リモコン13において行われてもよい。これにより、宅内の使用者は、自身の携帯端末装置30が手元にない場合においても、台所リモコン13からのチャイム音等により、長時間入浴が生じたことに的確に気付くことができ、長時間入浴に対する対応をより迅速かつ適切に行うことができる。
また、上記実施形態1、2において、サーバ50の制御部501が、図7のステップS214で異常応答を受信した場合に、ステップS216で異常通知を送信する携帯端末装置30以外の所定の連絡先、たとえば、サーバ50に予め登録された固定電話機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等に、入浴者に異常が発生した旨の電話を掛けたり、電子メールを送信したりするようにしてもよい。このようにすれば、携帯端末装置30の使用者以外の人にも、入浴者に異常が発生したことを知らせることができる。
また、給湯器11の構成は、図3に示した構成に限られるものではなく、他の構成であってもよい。たとえば、図3の構成では、浴槽2内の湯をふろ熱交換器222に循環させることによって、浴槽2内の湯に対する追い焚きが行われたが、給湯器11が、高温の湯を浴槽2に追加することにより追い焚き機能を実行する構成であってもよい。
なお、給湯装置10を遠隔制御する端末装置に、携帯性がなく所定の場所に設置される据え置き型の端末装置が含まれてもよい。また、給湯装置10は、ガス燃料を用いるものに限らず、オイルを燃料とする給湯装置であってもよい。給湯装置10は、貯留タンクを用いた貯留式のものであってもよく、燃料電池等の発電ユニットをさらに備えた構成であってもよい。
また、上記実施形態1、2では、浴槽2に対する所定のふろ機能を実行するふろ機能装置として、ふろ関連機能とともに給湯機能を備えた給湯装置10が例示されたが、ふろ機能装置は、ふろ関連機能のみを実行可能な装置であってもよい。たとえば、浴槽2に溜められた水を、熱交換器に循環させて暖める機能のみを有するふろ機能装置を、ふろシステムが備える構成であってもよい。この場合、ふろ機能装置は、ふろを沸かすための構成と、ふろシステムのサーバと通信するための構成とを備えていればよい。たとえば、ふろ機能装置は、上記実施形態1、2と同様の浴室リモコンおよび台所リモコンの少なくとも一方を備え、このリモコンを介して、サーバに接続される構成であってもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
1 給湯システム(ふろシステム)
10 給湯装置(ふろ機能装置)
114 水位センサ(検知部)
30 携帯端末装置
40 外部通信網
50 サーバ
501 制御部

Claims (7)

  1. 外部通信網に接続されたサーバと、
    前記サーバを介して携帯端末装置と通信可能なふろ機能装置と、を備えるふろシステムにおいて、
    浴槽に対する人の入浴を検知するための検知部を備え、
    前記サーバは、
    前記検知部からの出力に基づく入浴検知が所定の第1時間以上続いた場合に、前記携帯端末装置に対して第1の通知を行い、
    前記第1の通知に対して前記携帯端末装置から所定の応答が行われないまま所定の第2時間が経過した場合に、前記第1の通知と異なる第2の通知を行う、
    ことを特徴とするふろシステム。
  2. 請求項1に記載のふろシステムにおいて、
    前記所定の応答は、前記ふろ機能装置に浴室内の人に対し呼び掛け動作を実行させるための呼び掛け指令を含む、
    ことを特徴とするふろシステム。
  3. 請求項1または2に記載のふろシステムにおいて、
    前記第1の通知および前記第2の通知は、前記携帯端末装置に対する、プッシュ通知、メール通知および電話通知を含む、
    ことを特徴とするふろシステム。
  4. 請求項1または2に記載のふろシステムにおいて、
    前記第2の通知は、前記携帯端末装置に対応付けられた固定電話機に対する電話通知を含む、
    ことを特徴とするふろシステム。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のふろシステムにおいて、
    前記サーバは、前記第2時間の経過を監視する、
    ことを特徴とするふろシステム。
  6. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のふろシステムにおいて、
    前記ふろ機能装置は、前記第2時間の経過を監視し、前記第2時間が経過したことを前記サーバに通知する、
    ことを特徴とするふろシステム。
  7. ふろ機能装置を、外部通信網を介して、携帯端末装置と通信可能に接続するサーバにおいて、
    前記ふろ機能装置に配置された入浴を検知するための検知部からの出力に基づいて入浴が所定時間以上続いたことを検知した場合に、前記携帯端末装置に対して第1の通知を行い、当該第1の通知に対して前記携帯端末装置から所定の応答がないまま所定の第2時間が経過した場合に、前記第1の通知と異なる第2の通知を行う制御部を備える、
    ことを特徴とするサーバ。
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