JP7271293B2 - ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及び、ビールテイスト飲料の香味向上方法 - Google Patents
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そして、特許文献1では、このビールテイスト飲料は、ビールらしい苦味と後キレを有すると説明されている。
しかしながら、現在、このビール特有の苦味を苦手とする消費者が一定の割合で存在する。そこで、本発明者らは、苦味が低減されたビールテイスト飲料の創出を検討した。
具体的には、本発明者らは、「トロピカル様の香気」、「後香に基づくコク」、「冷涼感」といった香味に着目し、ビールテイスト飲料について、これらの香味を増強させつつ、苦味を低減させる技術の開発を検討した。
[1]リナロールの含有量が180~1700ppbであり、(+)-カンファーの含有量が7~250ppb、カルボンの含有量が0.5~40ppb、アネトールの含有量が0.5~40ppbであるビールテイスト飲料。
[2]リナロールの含有量を180~1700ppbとするとともに、(+)-カンファーの含有量を7~250ppb、カルボンの含有量を0.5~40ppb、アネトールの含有量を0.5~40ppbとする工程を含むビールテイスト飲料の製造方法。
[3]ビールテイスト飲料のトロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる香味向上方法であって、前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を180~1700ppbとするとともに、(+)-カンファーの含有量を7~250ppb、カルボンの含有量を0.5~40ppb、アネトールの含有量を0.5~40ppbとするビールテイスト飲料の香味向上方法。
本発明に係るビールテイスト飲料の製造方法によると、トロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とが増強しているとともに苦味が低減したビールテイスト飲料を製造することができる。
本発明に係るビールテイスト飲料の香味向上方法によると、ビールテイスト飲料のトロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させることができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、リナロールの含有量が所定範囲内であるとともに、(+)-カンファー、カルボン、アネトールのそれぞれの含有量が所定範囲内である飲料である。
ここで、ビールテイスト飲料とは、ビール様(風)飲料とも呼ばれ、ビール様の香味を奏する飲料、言い換えると、ビール様の香味を奏するように調製された飲料である。そして、ビールテイスト飲料としては、例えば、酒税法(平成三十年六月二十日公布(平成三十年法律第五十九号)改正)で定義される「発泡性酒類」(ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類)に分類されるものが挙げられる。なお、前記したその他の発泡性酒類としては、「その他の醸造酒(発泡性)(1)」(第三のビール)や「リキュール(発泡性)(1)」(新ジャンルビール)がある。また、ビールテイスト飲料としては、ビール様の香味を奏していればよく、酒税法で定義される発泡性酒類には属さない飲料および清涼飲料水(例えばノンアルコールビールテイスト飲料など)も挙げることができる。
リナロール(linalool)は、分子式C10H18Oで表されるモノテルペンアルコールの一種である。
このリナロールは、ビールテイスト飲料に所定量含有させるとともに、さらに後記する(+)-カンファーとカルボンとアネトールとをそれぞれ所定量含有させることによって、トロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる。
なお、ビールテイスト飲料に(+)-カンファーとカルボンとアネトールとを含有させたところでリナロールを含有させなければ本発明の所望の効果をほとんど発揮しなかったことから、詳細な作用機序は明確にはなっていないものの、このリナロールの香味とその他の3成分の香味とが相乗的に作用(リナロールがその他の3成分の香味を引き出す等)していると推察される。
リナロールの含有量は、1700ppb以下が好ましく、1500ppb以下、1400ppb以下、1300ppb以下、1200ppb以下、1100ppb以下がより好ましい。リナロールの含有量が所定値以下であることによって、本発明の効果(トロピカル様の香気の増強、後香に基づくコクの増強、冷涼感の増強、苦味の低減)をしっかりと発揮させることができる。
(+)-カンファー((+)-camphor、d-camphor)とは、分子式C10H16Oで表される二環性モノテルペンケトンの一種であって、右旋性のものである。
ビールテイスト飲料が前記したリナロールを所定量含有している状態で、この(+)-カンファーを所定量含有させ、さらに、後記するカルボン、アネトールを所定量含有させることによって、トロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる。
(+)-カンファーの含有量は、250ppb以下が好ましく、200ppb以下、150ppb以下、120ppb以下、100ppb以下、80ppb以下、70ppb以下、60ppb以下がより好ましい。(+)-カンファーの含有量が所定値以下であることによって、本発明の効果(トロピカル様の香気の増強、後香に基づくコクの増強、冷涼感の増強、苦味の低減)をしっかりと発揮させることができる。
カルボン(carvone)とは、分子式C10H14Oで表されるモノテルペンケトンの一種である。
ビールテイスト飲料が前記したリナロールを所定量含有している状態で、このカルボンを所定量含有させ、さらに、前記した(+)-カンファー、後記するアネトールを所定量含有させることによって、トロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる。
カルボンの含有量は、40ppb以下が好ましく、35ppb以下、30ppb以下、25ppb以下、20ppb以下、15ppb以下、10ppb以下、8ppb以下がより好ましい。カルボンの含有量が所定値以下であることによって、本発明の効果(トロピカル様の香気の増強、後香に基づくコクの増強、冷涼感の増強、苦味の低減)をしっかりと発揮させることができる。
アネトール(anethole)とは、分子式C10H12Oで表される芳香族エーテルの一種である。
ビールテイスト飲料が前記したリナロールを所定量含有している状態で、このアネトールを所定量含有させ、さらに、前記した(+)-カンファー、カルボンを所定量含有させることによって、トロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる。
アネトールの含有量は、40ppb以下が好ましく、35ppb以下、30ppb以下、25ppb以下、20ppb以下、15ppb以下、10ppb以下、8ppb以下がより好ましい。アネトールの含有量が所定値以下であることによって、本発明の効果(トロピカル様の香気の増強、後香に基づくコクの増強、冷涼感の増強、苦味の低減)をしっかりと発揮させることができる。
まず、ビールテイスト飲料8mLを20mLガラスバイアルに採取し密栓する。この密栓したガラスバイアルを50℃15分間撹拌した後、SPMEファイバーをこのガラスバイアルのヘッドスペース部に露出させる。その状態で30分間揮発性成分をSPMEファイバーに吸着させた後、オートインジェクターによりGC-MSに導入して分析を行う。この分析結果から、標準液を別途添加して作成した検量線を使用して定量値を算出する。
また、ビールテイスト飲料のリナロール、(+)-カンファー、カルボン、アネトールの含有量は、発酵前工程で添加する副原料の選択によって制御してもよいし、各工程(例えば発酵後工程)における各成分の添加によって制御してもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料のアルコール度数は、特に限定されないものの、例えば、1%(v/v%)以上、3%以上、4%以上であり、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、6%以下である。
蒸留アルコールとしては、焼酎、ブランデー、ウォッカ、ウイスキー等の各種スピリッツ、原料用アルコール等が挙げられる。蒸留アルコールは1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。なお、本明細書において「スピリッツ」とは、蒸留酒であるスピリッツを指し、酒税法上のスピリッツとは異なる場合もある。
なお、本明細書においてアルコールとは、特に明記しない限り、エタノールのことをいう。そして、ビールテイスト飲料のアルコール度数は、例えば、国税庁所定分析法(訓令)3清酒3-4アルコール分(振動式密度計法)に基づいて測定することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、発泡性であるのが好ましい。
そして、本実施形態に係るビールテイスト飲料の20℃におけるガス圧は、特に限定されないものの、例えば、2.0kg/cm2以上、2.2kg/cm2以上、2.3kg/cm2以上、2.4kg/cm2以上であり、5.0kg/cm2以下、4.0kg/cm2以下、3.0kg/cm2以下である。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、本発明の所望の効果が阻害されない範囲で飲料として通常配合される甘味料、高甘味度甘味料、酸化防止剤、香料、酸味料、塩類、食物繊維など(以下、適宜「添加剤」という)を添加することもできる。甘味料としては、例えば、果糖ぶどう糖液糖、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、グリコーゲンやデンプンなどを用いることができる。高甘味度甘味料としては、例えば、ネオテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、チクロ、ズルチン、ステビア、グリチルリチン、ソーマチン、モネリン、アスパルテーム、アリテームなどを用いることができる。酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを用いることができる。酸味料としては、例えば、アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL-酒石酸、L-酒石酸、DL-酒石酸ナトリウム、L-酒石酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、リン酸などを用いることができる。塩類としては、例えば、食塩、酸性りん酸カリウム、酸性りん酸カルシウム、りん酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、メタ重亜硫酸カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カリウム、硫酸アンモニウムなどを用いることができる。食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、ペクチン、ポリデキストロース、グアーガム分解物などを用いることができる。
そして、前記した各原料は、一般に市販されているものを使用することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、各種容器に入れて提供することができる。各種容器にビールテイスト飲料を詰めることにより、長期間の保管による品質の劣化を好適に防止することができる。
なお、容器は密閉できるものであればよく、金属製(アルミニウム製又はスチール製など)のいわゆる缶容器・樽容器を適用することができる。また、容器は、ガラス容器、ペットボトル容器などを適用することもできる。容器の容量は特に限定されるものではなく、現在流通しているどのようなものも適用することができる。なお、気体、水分および光線を完全に遮断し、長期間常温で安定した品質を保つことが可能な点から、金属製の容器を適用することが好ましい。
次に、本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法について説明する。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法は、リナロールの含有量を所定範囲内としつつ、(+)-カンファー、カルボン、アネトールのそれぞれの含有量を所定範囲内とする工程を含み、詳細には、発酵前工程と、発酵工程と、発酵後工程と、を含む。
発酵前工程では、麦芽、麦、糖類、酵素、各種添加剤、副原料等を適宜混合して原料を糖化し、糖化液を得る。そして、糖化液を適宜ろ過して得られた麦汁に、適宜、ホップの添加、煮沸、冷却等を行って発酵前液を調製する。
なお、麦芽比率(ビールテイスト飲料の製造に用いられる原料のうち水及びホップ以外のものの全重量に占める麦芽の重量の比率)は、特に限定されないものの、例えば、下限は1%以上、10%以上、30%以上、50%以上であり、上限は100%以下である。
発酵工程は、発酵前液に酵母を添加してアルコール発酵を行う工程である。本実施形態においては、例えば、予め温度が所定の範囲内(例えば、0~40℃の範囲)に調製された発酵前液に酵母を添加して発酵液を調製し、発酵を行う。
発酵後工程は、発酵後液に所定の処理を施して最終的にビールテイスト飲料を得る工程である。発酵後工程としては、例えば、発酵工程により得られた発酵後液のろ過(いわゆる一次ろ過)が挙げられる。この一次ろ過により、発酵後液から不溶性の固形分や酵母を除去することができる。また、発酵後工程においては、さらに発酵後液の精密ろ過(いわゆる二次ろ過)を行ってもよい。二次ろ過により、発酵後液から雑菌や、残存する酵母を除去することができる。なお、精密ろ過に代えて、発酵後液を加熱することにより殺菌することとしてもよい。発酵後工程における一次ろ過、二次ろ過、加熱は、ビールテイスト飲料を製造する際に使用される一般的な設備で行うことができる。
なお、発酵後工程には、前記した容器に充填する工程も含まれる。
この場合、本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法は、混合タンクに、水、リナロール、(+)-カンファー、カルボン、アネトール、添加剤、麦芽エキス、蒸留アルコールなどの原料を適宜投入する調合工程(混合工程)と、ろ過、殺菌、炭酸ガスの付加、容器への充填などの処理を行う後処理工程と、を含むこととなる。
次に、本実施形態に係るビールテイスト飲料の香味向上方法を説明する。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の香味向上方法は、ビールテイスト飲料のトロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる香味向上方法であって、ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を所定範囲内とするとともに、(+)-カンファー、カルボン、アネトールのそれぞれの含有量を所定範囲内とする方法である。
なお、各成分の含有量等については、前記した「ビールテイスト飲料」において説明した値と同じである。
次に、本発明の要件を満たす実施例とそうでない比較例とを例示して、本発明について説明する。
市販のビールに対して、リナロール、(+)-カンファー、カルボン、アネトールを添加して各成分の含有量を表に示す値とし、ビールテイスト飲料(サンプル)を準備した。
使用した市販のビールは、アルコール度数が5v/v%であった。なお、サンプルを準備する際に添加したリナロール、(+)-カンファー、カルボン、アネトールは極微量であるため、サンプルのアルコール度数は、使用した市販のビールと略同じ値と判断することができる。
前記の方法により製造した各サンプルについて、選抜された識別能力のあるパネル4名が下記評価基準に則って「トロピカル様の香気」、「後香に基づくコク」、「冷涼感」、「苦味」について、1~5点の5段階評価で独立点数付けし、その平均値を算出した。
トロピカル様の香気の評価については、「トロピカル様の香気が非常に強い」場合を5点、「トロピカル様の香気が非常に弱い」場合を1点として5段階で評価した。そして、トロピカル様の香気の評価については、点数が高いほど、好ましい。
なお、トロピカル様の香気の評価は、サンプルを飲んでいる最中(飲み始めから飲み終わりまで)に感じる香気で評価した。そして、「トロピカル様の香気」とは、詳細には、パッションフルーツのような香気(グリーンかつスパイシーな感じを備えたフルーティーな香気)である。
後香に基づくコクの評価については、「後香に基づくコクが非常に強い」場合を5点、「後香に基づくコクが非常に弱い」場合を1点として5段階で評価した。そして、後香に基づくコクの評価については、点数が高いほど、好ましい。
なお、後香に基づくコクの評価は、サンプルの飲み終わりに感じる香味で評価した。そして、「後香に基づくコクが強い」とは、詳細には、サンプルの飲み終わりに残る後香が強く、この後香によってコクがあるように感じる状態を示している。
冷涼感の評価については、「冷涼感が非常に強い」場合を5点、「冷涼感が非常に弱い」場合を1点として5段階で評価した。そして、冷涼感については、点数が高いほど、好ましい。
なお、冷涼感の評価は、サンプルを飲んでいる最中(飲み始めから飲み終わりまで)に感じる香味で評価した。そして、「冷涼感」とは、冷たく涼しげな感じの香味(スースーする香味)である。
苦味の評価については、「苦味が非常に強い」場合を5点、「苦味に弱い」場合を1点として5段階で評価した。そして、苦味については、点数が低いほど、好ましい。
なお、苦味の評価は、サンプルを飲んでいる最中(飲み始めから飲み終わりまで)に感じる香味で評価した。
表1の結果は、アネトールの含有量を調製したサンプルの結果である。
表1の結果から、リナロール、(+)-カンファー、カルボンの含有量がそれぞれ所定範囲内となっている状態において、さらに、アネトールの含有量が所定範囲内となる場合に、「トロピカル様の香気の増強」「後香に基づくコクの増強」「冷涼感の増強」「苦味の低減」の効果が発揮されることがわかった。そして、サンプル1-2~1-7(特に、サンプル1-4~1-6)について、各効果について非常に好ましい結果が得られた。
表2の結果から、リナロール、カルボン、アネトールの含有量がそれぞれ所定範囲内となっている状態において、さらに、(+)-カンファーの含有量が所定範囲内となる場合に、「トロピカル様の香気の増強」「後香に基づくコクの増強」「冷涼感の増強」「苦味の低減」の効果が発揮されることがわかった。そして、サンプル2-3~2-7(特に、サンプル2-4~2-6)について、各効果について非常に好ましい結果が得られた。
表3の結果から、リナロール、(+)-カンファー、アネトールの含有量がそれぞれ所定範囲内となっている状態において、さらに、カルボンの含有量が所定範囲内となる場合に、「トロピカル様の香気の増強」「後香に基づくコクの増強」「冷涼感の増強」「苦味の低減」の効果が発揮されることがわかった。そして、サンプル3-2~3-6(特に、サンプル3-3~3-5)について、各効果について非常に好ましい結果が得られた。
表4のサンプル4-1、4-2の結果から、(+)-カンファー、カルボン、アネトールを含有させるだけでは本発明の所望の効果がほとんど得られないことが確認できた。つまり、本発明の所望の効果は、リナロールを含有させるとともに、(+)-カンファー、カルボン、アネトールを含有させる必要があることがわかった。
また、表4の結果から、リナロールの含有量が所定範囲内(サンプル4-3~4-5)であれば本発明の所望の効果が得られることが確認できた。
Claims (6)
- リナロールの含有量が180~1700ppbであり、
(+)-カンファーの含有量が7~250ppb、カルボンの含有量が0.5~40ppb、アネトールの含有量が0.5~40ppbであるビールテイスト飲料。 - 前記(+)-カンファーの含有量が8~120ppbである請求項1に記載のビールテイスト飲料。
- 前記カルボンの含有量が3~15ppbである請求項1又は請求項2に記載のビールテイスト飲料。
- 前記アネトールの含有量が1.8~15ppbである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のビールテイスト飲料。
- リナロールの含有量を180~1700ppbとするとともに、(+)-カンファーの含有量を7~250ppb、カルボンの含有量を0.5~40ppb、アネトールの含有量を0.5~40ppbとする工程を含むビールテイスト飲料の製造方法。
- ビールテイスト飲料のトロピカル様の香気と後香に基づくコクと冷涼感とを増強させるとともに苦味を低減させる香味向上方法であって、
前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を180~1700ppbとするとともに、(+)-カンファーの含有量を7~250ppb、カルボンの含有量を0.5~40ppb、アネトールの含有量を0.5~40ppbとするビールテイスト飲料の香味向上方法。
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