JP7269903B2 - 作業機 - Google Patents

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本発明は、例えば、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。特許文献1に開示されたショベル(作業機)は、走行アラーム(ブザー)を有する。走行アラームは、ショベルの走行に連動して音を出力する音出力装置である。
特開平6-17450公報
ところで、走行アラームには、走行時には機体周囲に向けて適切な音量で警告音を発する一方、運転席に搭乗しているオペレータに対する音量を抑制することが求められる。具体的には、図12に示す測定点P1~P11のうち、運転席に対応する測定点P9における音量を抑制しつつ、測定点P9を除く機体周囲の各測定点に対して走行中であっても適切な音量で発報させることが求められている。
しかしながら、特許文献1の技術では(図7参照)、走行アラームが運転席に備えられている。このため、特許文献1の技術では、運転席に搭乗したオペレータに対する音量を抑制しつつ機体周囲に向けて適切な音量の警告音を発することが困難である。
本発明の一態様は、前記問題点に鑑みなされたもので、運転席に伝わる音量を抑制しつつ機体周囲に向けて適切な音量の警告音を発することができる作業機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る作業機は、走行装置と、前記走行装置の上側に旋回可能に搭載された機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記機体に設置され、走行時に音を出力する第1音出力装置及び第2音出力装置と、を備え、前記機体は、後部における左右の何れか一方の側に通気口を有し、前記第1音出力装置は、前記機体の後部かつ前記機体の前記通気口が有る前記一方の側に、音の出力方向を前記機体の後方に向けて配置され、前記第2音出力装置は、前記機体の前部かつ前記機体の左右の何れか他方の側に、音の出力方向を前記機体の前記他方の側の側方に向けて配置されている。
上記構成によれば、第1音出力装置は、機体の後部かつ通気口の有る機体の左右の何れか一方の側に、音の出力方向を機体の後方に向けて配置されている。したがって、第1音出力装置からの音は、機体の後部の通気口から機体の後方を主たる進行方向として広がりながら進行する。これにより、通気口の有る前記一方の側を、例えば機体の右側とした場合、機体の右側の側方から機体の真後ろの範囲の音量を上げることができる。
一方、第2音出力装置は、機体の前部かつ機体の左右の何れか他方の側に、音の出力方向を該他方の側の側方に向けて配置されている。したがって、第2音出力装置からの音は、他方の側の側方を主たる進行方向として広がりながら進行する。これにより、機体の前方の音量を確保しつつ、前記他方の側を機体の左側とした場合、機体の左側の側方から機体の左後方の範囲の音量を上げることができる。
本発明の一態様に係る作業機では、さらに、前記通気口は、前記機体の前記一方の側の側面から前記機体の後面にわたって形成され、前記第1音出力装置は、当該第1音出力装置の少なくとも一部が前記機体の後方から見て前記通気口と重畳する位置に配置されている構成とすることもできる。上記構成によれば、第1音出力装置から出力された音のうちの一部は、通気口の縁に遮られることなく、通気口における機体の後面に及んで形成されている部分を通過する。これにより、機体の後方における音量を効果的に上げることができる。
本発明の一態様に係る作業機では、さらに、前記第1音出力装置は、前記機体の前記一方の側の側方から見た場合に、前記通気口の前部に重畳する位置に配置されている構成とすることもできる。上記構成によれば、第1音出力装置から出力された音を、通気口の有る側の側方にも効果的に広げることができる。これにより、機体における通気口の有る側の側方の音量を効果的に上げることができる。
本発明の一態様に係る作業機では、さらに、前記第2音出力装置は前記運転席よりも低い位置に配置されており、前記第2音出力装置を覆うカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記第2音出力装置と音の出力方向において対向する部分の下部が開放されている構成とすることもできる。上記構成によれば、第2音出力装置から出力され、上方に向かって進行する音を効果的に遮蔽することがきる。これにより、運転席の音量を効果的に抑制することができる。
本発明の一態様に係る作業機では、さらに、前記カバー部材は、前記第2音出力装置の音の出力方向を覆う蓋部と、前記第2音出力装置の音の出力方向以外の部分を覆うケース部とを備え、前記蓋部と前記ケース部との間に隙間を有する構成とすることもできる。上記構成によれば、運転席の音量を効果的に抑制しつつ、前方および前記他方の側の側方において必要な音量を確保することができる。
本発明の一態様に係る作業機では、さらに、前記機体は、前記運転席を保護する運転席保護装置を備え、前記第2音出力装置は、前記運転席保護装置を支持する脚部にブラケットを用いて固定されている構成とすることもできる。上記構成によれば、運転席保護装置を支持する脚部を利用して、第2音出力装置を機体の前部かつ機体の左右の何れか他方の側に、音の出力方向を該他方の側の側方に向けて容易に配置することができる。
上記構成によれば、第1音出力装置から出力される音は通気口を介して機体の一方の側方及び後方に広がる。また、第2音出力装置から出力される音は機体の側方に向けて広がる。また、第1音出力装置が機体後部かつ一方の側方側に配置され、第2音出力装置が機体前部かつ他方の側方側に配置されているので、音出力装置を運転席に配置する場合に比べて運転席に伝わる音量を抑制できる。したがって、運転席における音量を抑制しつつ機体周囲に向けて適切な音量の警告音を発することができる。
本実施形態に係る作業機の全体構成を示す概略側面図である。 図1に示す作業機の作業装置を省略した概略平面図である。 旋回フレーム上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体の後右側を示す外観図である。 旋回フレーム上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体の前左側を示す外観図である。 作業機における第1及び第2走行アラームの配置位置と向きを示す、旋回フレーム上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体の平面図である。 通気口に対する右側方より見た場合の第1走行アラームの位置を示す、側部カバーの右側面図である。 機体の後右側の要部後面図である。 図3に示す領域B1の拡大図である。 図4に示す領域B2の拡大図である。 脚部に取り付けられている第2ブラケットの上端部近傍を図9に示す断面Dで切断した矢視断面図である。 カバー部材にて覆われている第2走行アラームの取り付け部分を上から見た図と前から見た図である。 作業機に求められる走行時の警告音の音量を測定する測定点を示す説明図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
(1.作業機1の全体構成)
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業機1の概略平面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。なお、作業機1は、バックホーに限らず、例えば、ホイールローダ、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ等の建設機械であってもよく、トラクタやコンバインなどの農業機械であってもよい。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2には、運転席6及びキャビン5が搭載されている。運転席6は、オペレータ(運転者)が着座する座席であり、キャビン5の室内に配置されている。キャビン5は、運転席6を包囲して保護する運転席保護装置である。運転席保護装置としては、キャビン5に代えてキャノピであってもよい。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側(図1、図2の矢印A1方向)を前方、オペレータの後側(図1、図2の矢印A2方向)を後方として説明する。また、オペレータの左側(図2の矢印B1方向)を左方、オペレータの右側(図2の矢印B2方向)を右方として説明する。さらに、図2に示すように、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(機体2の幅方向)として説明する。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持する装置である。走行装置3は、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた左側走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた右側走行装置3Rとを有する。左側走行装置3L及び右側走行装置3Rは、クローラ式の走行装置である。左側走行装置3Lは、左側走行モータMLによって駆動される。右側走行装置3Rは、右側走行モータMRによって駆動される。右側走行モータMR及び左側走行モータMLは、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、ドーザシリンダ(油圧アクチュエータ)を伸縮することにより昇降(ブレードを上げ下げ)させることができる。
図1に示すように、機体2は、走行装置3の上側に載置され、旋回可能である。より詳細には、機体2は、走行フレーム3A上に旋回ベアリング8を介して縦軸(上下方向に延伸する軸心)回りに旋回可能に支持されている。機体2の後部にウエイト25が設けられている。また、機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
機体2は、前部に支持ブラケット9を有している。支持ブラケット9は、機体2から前方に突出状に設けられている。支持ブラケット9の前部には、スイングブラケット10が縦軸心回りに揺動可能に取り付けられている。スイングブラケット10に、作業装置4が取り付けられている。
作業装置4は、ブーム11と、アーム12と、作業具13とを有している。ブーム11は、基部が枢軸14Aを介してスイングブラケット10の上部に枢支されていて、上下方向に揺動可能である。アーム12は、ブーム11の先端側に枢軸14Bを介して枢支されていて、ブーム11に対して近接する方向(クラウド方向)及び離反する方向(ダンプ方向)に揺動可能である。
作業具13は、アーム12の先端側に枢軸14Cを介して枢支されていて、アーム12に対して近接する方向(クラウド方向)及び離反する方向(ダンプ方向)に揺動可能である。作業具13として、バケットが装着されている。また、バケットの代わりに、パレットフォーク、マニアフォーク等の作業具(アタッチメント)を取り付け可能である。さらに、バケットの代わりに、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、スノウブロア、スイーパー、モアー、油圧ブレーカ等の油圧アクチュエータを有する作業具(油圧アタッチメント)も取り付け可能である。
スイングブラケット10は、機体2内に備えられたスイングシリンダC2(図2参照)の伸縮によって揺動可能である。ブーム11は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動可能である。アーム12は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動可能である。作業具13は、作業具シリンダ(バケットシリンダ)C5の伸縮によって揺動可能である。スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、作業具シリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図2に示すように、キャビン5は、機体2における機体幅方向K2の一側部(左側部)に搭載されている。また、キャビン5は、機体2に前部寄りに設けられている。機体2の後部には、原動機E1の他、図示してはいないが、排気ガス浄化装置、油圧ポンプ、冷却ファン、コンプレッサ等が配置されている。これらは、機体2の後部に設けられたボンネット22によって覆われている。
(2.機体2)
図3は、旋回フレーム31上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体2の後右側を示す外観図である。図4は、旋回フレーム31上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体2の前左側を示す外観図である。図3、図4において、キャビン5、運転席6、側部カバー21等は取り外されている。
図3、図4に示すように、機体2は、骨格となる旋回フレーム31を有する。旋回フレーム31は、機体2の底部を構成する旋回基板32と、前述した支持ブラケット9とを有する。旋回基板32、厚板の鋼板等によって形成されている。旋回基板32が、旋回ベアリング8を介して走行装置3上に縦軸心回りに回転自在に支持されている。
ボンネット22は、旋回基板32に設けられた支持フレーム26に支持されている。詳細には、ボンネット22は、原動機E1(図1参照)の前方を覆う隔壁部22Aと、原動機E1の後方を覆うボンネット後部22Bとを有する。ボンネット後部22Bは、支持フレーム26に上下に揺動可能に支持され、上下揺動することでボンネット22の内部空間を開閉する。
側部カバー21は、機体2の右部に配設されたバッテリBT1やコントロールバルブ等を覆う第1カバー部材21Aと、第2カバー部材21Bとを有する。第2カバー部材21Bは、第1カバー部材21Aとキャビン5との間に配置されて、第2カバー部材21Bの内部に制御器が収容されている。ボンネット22の右側は側部カバー21の後部と接続されている。第1カバー部材21Aも、ボンネット後部22Bと同様に、上下揺動することで第1カバー部材21Aの内部空間を開閉する。第1カバー部材21Aには、原動機E1が収容されるボンネット22内部空間、および側部カバー21の後部の空間に外気を取り入れる通気口40が設けられている。通気口40は、機体2の後部における左右の何れか一方の側に有り、本実施形態では右側(一方の側)に形成されている。
また、旋回フレーム31は、上述した支持フレーム26の他に、機器類、タンク類、その他の部品等を取り付けるためのブラケットやステー等を有する。旋回フレーム31に装備されるブラケットやステー等は、旋回基板32上に溶接等によって固定されている。
図3に示すように、側部カバー21によって覆われる旋回フレーム31の右部には、前部にバッテリBT1が搭載され、後部側には、燃料クーラN1、ラジエータR1、オイルクーラO1、レシーバG2およびコンデンサG3等が配置されている。さらに、図示してはいないが、バッテリBT1とオイルクーラO1との間には、コントロールバルブ、作動油タンク等も配置される。また、図4に示すように、旋回フレーム31におけるキャビン5の下方における左部には、燃料タンクT1が搭載され、燃料タンクT1の左側には旋回モータM1が搭載されている。
このような機体2には、運転席6よりも低い位置、より詳細にはキャビン5の床面よりも下方に、第1走行アラーム(第1音出力装置)50および第2走行アラーム(第2音出力装置)51が配置されている。第1及び第2走行アラーム50,51は、作業機1の走行時に警告音を出力する音出力装置である。
(3.第1及び第2走行アラーム50,51の配置位置と向き)
図5は、作業機1における第1及び第2走行アラーム50,51の配置位置と向きを示す、旋回フレーム31上に取り付けられた部品を露出させた状態の機体2の平面図である。図5において、キャビン5、運転席6、側部カバー21等は取り外されている。ここでは、図5を用いて、作業機1における第1及び第2走行アラーム50,51の配置位置と向きとを説明する。
図5に示すように、第1走行アラーム50は、機体2の後部かつ通気口40が形成されている右側(一方の側)に、音の出力方向(矢印の方向)を機体2の後方に向けて配置されている。一方、第2走行アラーム51は、機体2の前部かつ通気口40が形成されている側とは反対の機体2の左側(他方の側)に、音の出力方向(矢印の方向)を機体2の左側の側方に向けて配置されている。なお、以下、第1および第2走行アラーム50,51における、前方に向かって音を出力する側を正面と称する。正面の法線方向が音の出力方向である。
機体2の通気口40の有る後部の右側に正面を後方に向けて配置された第1走行アラーム50からの音は、機体2の後部の通気口40から機体の後方を主たる進行方向として広がりながら進行する。これにより、通気口40の有る機体2の右側から機体2の真後ろの範囲の音量を上げることができる。より具体的には、前述した図12における、測定点P10、P1,P7,P6,P5の音量を上げることができる。
また、機体2の前部の左側に正面を左方に向けて配置された第2走行アラーム51からの音は、左側方を主たる進行方向として広がりながら進行する。これにより、機体2の前方の音量を確保しつつ、機体2の左側から機体2の左後方の範囲の音量を上げることができる。より具体的には、前述した図12における、測定点P11,P2,P3,P4の音量を上げることができる。また、測定点P9に相当する、左寄りに配置されている運転席にも第2走行アラーム51からの音を届けることができる。これにより、第1および第2走行アラーム50,51の2つを用いて、作業機1の走行時に機体2の周囲において必要とされる音量を確保することができる。
図6は、通気口40に対する右側方より見た場合の第1走行アラーム50の位置を示す、側部カバー21の右側面図である。なお、図6においては、通気口40に網掛けを付している。図7は、機体2の後右側の要部後面図である。
図6、図7に示すように、本実施形態では、側部カバー21(第1カバー部材21A)の後部の右側面に、前述した通気口40が形成されている。通気口40は、側部カバー21の後部の右側面から後面にわたって形成されている。換言すると、通気口40は機体2の右側面から機体2の後面にわたって形成されている。通気口40は、例えば、側部カバー21の右側面から後面にわたって設けた開口あるいは切欠部にパンチングメタルあるいは防塵ネット等を設けることで構成することができる。
そして、図7に示すように、本実施形態では、第1走行アラーム50は、機体2の後方より見た場合に、機体2の側面から後面にわたって形成されている通気口40の部分に少なくともその一部が重畳するように配置されている。このように配置することで、第1走行アラーム50から出力された音のうちの一部は、通気口40の縁に遮られることなく通気口40における機体2の後面に形成されている部分を通過する。これにより、機体2の後方における音量を効果的に上げることができる。
さらに、図6に示すように、本実施形態では、第1走行アラーム50は、機体2の右側方から見た場合に、通気口40における機体2の右側面に形成されている部分の前部(前寄り)に配置されている。このように配置することで、第1走行アラーム50から出力された音を、右側方にも効果的に広げることができる。これにより、機体2における通気口40の有る右側方の音量を効果的に上げることができる。
(4.第1走行アラーム50の固定)
図8は、図3に示す領域B1の拡大図である。本実施形態では、図8に示すように、第1走行アラーム50は、レシーバG2の前方であって、コンデンサG3とオイルクーラO1との境目付近に取り付けられている。第1走行アラーム50は、第1ブラケット55を用いて取り付けられている。具体的には、コンデンサG3を取り付けるコンデンサブラケット41の前部に、レシーバG2が、レシーバブラケット42を用いて取り付けられている。第1ブラケット55は、このレシーバブラケット42に取り付けられている。第1ブラケット55は、レシーバG2よりも第1走行アラーム50が右方に突き出るように第1走行アラーム50を取り付ける。これにより、第1走行アラーム50から出力された音がレシーバG2で遮られることを極力回避することができる。
(5.第2走行アラーム51の固定およびカバー部材60)
図9は、図4に示す領域B2の拡大図である。図10は、脚部35に取り付けられている第2ブラケット56の上端部近傍を図9に示す断面Dで切断した矢視断面図である。図11は、カバー部材60にて覆われている第2走行アラーム51の取り付け部分を上から見た図(符号1001)と前から見た図(符号1002)である。図9に示すように、旋回フレーム31の前部の左側の角部には、キャビン5を支持する脚部35が設けられている。本実施形態では、第2走行アラーム51は、この脚部35に第2ブラケット(ブラケット)56を用いて取り付けられている。さらに、第2走行アラーム51は、カバー部材60にて覆われている。
まず、第2ブラケット56を用いた第2走行アラーム51の取り付けについて説明する。図9に示すように、第2ブラケット56は、脚部35の上部に固定される。脚部35は、旋回フレーム31の旋回基板32に溶接された一対の脚35a,35bを有する。一対の脚35a,35bは左右方向に並んで立設されている。第2ブラケット56は、断面ハット型の部材であり、右側に位置する脚35aの側から脚35aに横向きに嵌め合わされる。左側に位置する脚35bの左側面には止め板57が配置されている。第2ブラケット56の鍔部と止め板57とが一対の脚35a,35bを挟み込むようにして、締結部材58を用いて固定されている。また、第2ブラケット56は、後方の板部の下端を脚部35に形成されている留め部35cに突き当てることで、上下方向の位置決めが成されている。
第2走行アラーム51は、このような第2ブラケット56の右側の面に配置されており、カバー部材60を介して第2ブラケット56に取り付けられている。具体的には、カバー部材60における第2走行アラーム51の背面(正面の反対側)を覆う背面部に取り付けられているステー61が、第2ブラケット56の前方の板部に曲げ状に取り付けられている支持部35dに締結部材59を用いて固定されている。このように、キャビン5を支持する脚部35を利用することで、第2走行アラーム51を機体2の前部の左側に、第2走行アラーム51の正面を左方に向けて容易に配置することができる。
次に、カバー部材60について説明する。カバー部材60は、第2走行アラーム51を覆う部材である。第2走行アラーム51を覆うことで、第2走行アラーム51から出力され、上方に向かって進行する音を効果的に遮蔽することがきる。カバー部材60で第2走行アラーム51を覆うことで、運転席6における音量が上がり過ぎることを防ぐことができる。より具体的には、前述した図12における、測定点P9の音量が上がり過ぎることを防ぐことができる。前述したように、作業機1の運転席6となる測定点P9においては、警告音を出力している場合の音量が、警告音を出力していない場合の音量(原動機E1の駆動音)に対して所定値以上大きくないことが必要である。このような条件についても満足させやすい。
但し、第2走行アラーム51の全体を覆ってしまうと、その他の方向で音量が不足する。そこで、図9に示すように、カバー部材60においては、第2走行アラーム51の音の出力方向において対向する部分の下部を開放している。具体的には、第2走行アラーム51の正面と対向する部分の下部に開口63を設けている。これにより、運転席6の音量を効果的に抑制しつつ、前方および左方において必要な音量を確保することができる。なお、開口63は、切欠き状に限らず、ルーバー状であってもメッシュ状であってもよい。
さらに、本実施形態では、図10、図11に示すように、カバー部材60は、ケース部60aと蓋部60bとを備える。ケース部60aは、第2走行アラーム51の正面以外の部分を覆う。なお、本実施形態では、第2走行アラーム51のハーネスを下方に引き出すために、第2走行アラーム51の下方にハーネス用の開口が形成されている。蓋部60bは、第2走行アラーム51の音の出力方向である正面を覆う。蓋部60bとケース部60aとは、締結部材64で取り付けられている。本実施形態では、蓋部60bとケース部60aとの間に隙間Cが確保されている。
このように、蓋部60bとケース部60aとの間に隙間Cを設けることで、運転席6の音量を効果的に抑制しつつ、前方および左側方において必要な音量を確保することができる。このようなカバー部材60の材質としては、例えば鉄を用いることができる。
なお、図示してはいないが、第2走行アラーム51の正面と対向する機体2の左側のキャビン5の下方の外装壁には、第2走行アラーム51からの音を外部に取り出すための開口が設けられている。この開口は、例えば、ルーバー状あるいはメッシュ状に形成できる。
また、本実施形態では、第1走行アラーム50を、側部カバー21の後部の空間に外気を取り入れる通気口40に対応する位置に配置した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、機体内の空気を外部に排出するための通気口40を機体側面から機体後面にわたって設け、この通気口40に対応する位置に第1走行アラーム50を配置してもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 作業機
2 機体
3 走行装置
4 作業装置
5 キャビン
6 運転席
21 側部カバー
22 ボンネット
31 旋回フレーム
35 脚部
40 通気口
50 第1走行アラーム(第1音出力装置)
51 第2走行アラーム(第2音出力装置)
56 第2ブラケット(ブラケット)
60 カバー部材
60a ケース部
60b 蓋部
63 開口

Claims (6)

  1. 走行装置と、
    前記走行装置の上側に旋回可能に搭載された機体と、
    前記機体に搭載された運転席と、
    前記機体に設置され、走行時に音を出力する第1音出力装置及び第2音出力装置と、を備え、
    前記機体は、後部における左右の何れか一方の側に通気口を有し、
    前記第1音出力装置は、前記機体の後部かつ前記機体の前記通気口が有る前記一方の側に、音の出力方向を前記機体の後方に向けて配置され、
    前記第2音出力装置は、前記機体の前部かつ前記機体の左右の何れか他方の側に、音の出力方向を前記機体の前記他方の側の側方に向けて配置されている作業機。
  2. 前記通気口は、前記機体の前記一方の側の側面から前記機体の後面にわたって形成され、
    前記第1音出力装置は、当該第1音出力装置の少なくとも一部が前記機体の後方から見て前記通気口と重畳する位置に配置されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記第1音出力装置は、前記機体の前記一方の側の側方から見た場合に、前記通気口の前部に重畳する位置に配置されている請求項2に記載の作業機。
  4. 前記第2音出力装置は前記運転席よりも低い位置に配置されており、
    前記第2音出力装置を覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記第2音出力装置と音の出力方向において対向する部分の下部が開放されている請求項1から3の何れか1項に記載の作業機。
  5. 前記カバー部材は、前記第2音出力装置の音の出力方向を覆う蓋部と、前記第2音出力装置の音の出力方向以外の部分を覆うケース部とを備え、前記蓋部と前記ケース部との間に隙間を有する請求項4に記載の作業機。
  6. 前記機体は、前記運転席を保護する運転席保護装置を備え、
    前記第2音出力装置は、前記運転席保護装置を支持する脚部にブラケットを用いて固定されている請求項1から5の何れか1項に記載の作業機。
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