JP7269497B2 - アルミニウム部材及びその製造方法 - Google Patents
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アルミニウム又はアルミニウム合金を含むアルミニウム基材と、前記アルミニウム基材の表面に設けられる陽極酸化皮膜とを備え、
前記陽極酸化皮膜は、前記アルミニウム基材の表面に設けられるバリヤ層と、厚み方向に延びる複数の空孔に金属又は金属塩が析出した電解着色層と、をこの順で有し、
前記アルミニウム基材の表面粗さ(Ra)が0.4~1.0μmであり、
前記バリヤ層の層厚が50~70nmであり、前記電解着色層の層厚が20~120nmであり、前記バリヤ層の層厚と前記電解着色層の層厚との和が70~190nmであり、
前記金属及び前記金属塩はNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むこと、
を特徴とするアルミニウム部材、を提供する。
アルミニウム又はアルミニウム合金を含むアルミニウム基材に、フッ化物を含むエッチング液を用いてフッ化物エッチング処理を施し、前記アルミニウム基材の表面粗さ(Ra)を0.4~1.0μmとするフッ化物エッチング工程と、
前記アルミニウム基材の陽極酸化によって、バリヤ層及び厚み方向に延びる複数の空孔を有する陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化工程と、
金属又は金属塩を含む電解液中で、前記アルミニウム基材に直流波形を通電して前記バリヤ層を補強し、前記バリヤ層の層厚を50~70nmとする予備電解処理工程と、
前記予備電解処理工程を施した前記アルミニウム基材に通電して前記空孔に前記金属又は前記金属塩を析出させ、層厚が20~120nmの電解着色層を形成させる電解着色工程と、を備え、
前記金属及び前記金属塩はNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むこと、
を特徴とするアルミニウム部材の製造方法、も提供する。
本実施形態のアルミニウム部材の概略断面図を図1に示す。アルミニウム部材1は、アルミニウム基材2と、アルミニウム基材2の表面に設けられる陽極酸化皮膜3とを備えている。陽極酸化皮膜3は、アルミニウム基材2の表面に設けられるバリヤ層4と、陽極酸化皮膜3の表面側(アルミニウム基材2と反対側)に設けられ、厚み方向に延びる複数の空孔6を有する多孔質層5とをこの順で有している。また、多孔質層5の底部(バリヤ層4側)には、空孔6に金属又は金属塩が析出した電解着色層8が形成されている。多孔質層5のうち、上部(表面側)において、空孔6に金属又は金属塩が析出していない領域を上層多孔質層7と称する。上述の通り、アルミニウム部材1は、アルミウム基材2、バリヤ層4、電解着色層8、及び上層多孔質層7をこの順で備えている。
アルミニウム基材2はアルミニウム又はアルミニウム合金を含み、素材には従来公知の種々のアルミニウム又はアルミニウム合金を用いることができる。ここで、アルミニウム合金としてはA6000系合金を用いることが好ましい。A6000系合金としては、JIS規格に記載のA6101、A6003、A6005、A6N01、A6061、A6063、及びA6151を例示することができる。中でも、強度に優れる点からA6061が好ましく、電気伝導性に優れ表面処理がし易く、押出加工性にも優れる点からA6063が好ましい。
陽極酸化皮膜3は、バリヤ層4と、空孔6を有する多孔質層5とを有する酸化皮膜である。陽極酸化皮膜3の膜厚は、8~15μmであることが好ましい。陽極酸化皮膜3の膜厚を8μm以上とすることで、陽極酸化皮膜3自体による光の干渉作用を防止し、色味が悪くなることを抑制することができる。また、陽極酸化皮膜3の膜厚を15μm以下とすることで、金属又は金属塩の析出効率の低下及び着色不良を抑制することができる。陽極酸化皮膜3の膜厚は、より好ましくは9μm以上、さらに好ましくは10μm以上である。また、陽極酸化皮膜3の膜厚は、より好ましくは14μm以下、さらに好ましくは13μm以下である。
バリヤ層4は緻密な酸化物層であり、層厚は50~70nmとなっている。バリヤ層4の厚さは、例えば、金属又は金属塩を含む電解液中で、アルミニウム基材2に直流波形を通電する(パルス波重畳法におけるP処理)ことによって増加させることができる。なお、バリヤ層4は、陽極酸化皮膜3のポーラス領域(多孔質層5)を埋めるように成長し、例えば、通電時間を長くすると厚くなる。
電解着色層8は、陽極酸化皮膜3の空孔6に金属又は金属塩が析出した領域である。金属及び金属塩はNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。金属及び金属塩にNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むことで、オフグレーの外観色を得ることができるが、Niを含むことがより好ましい。
アルミニウム部材1は、L*値が70~76であり、a*値が0.5~2であり、b*値が2~6であることが好ましい。アルミニウム部材1のL*値、a*値、b*値が上記範囲内であることにより、オフグレーの外観色を実現することができる。アルミニウム部材1のL*値は、より好ましくは71以上、さらに好ましくは72以上である。また、アルミニウム部材1のL*値は、より好ましくは75以下、さらに好ましくは74以下である。アルミニウム部材1のa*値は、より好ましくは1以上、さらに好ましくは1.2以上である。また、アルミニウム部材1のa*値は、より好ましくは1.8以下、さらに好ましくは1.6以下である。アルミニウム部材1のb*値は、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上である。また、アルミニウム部材1のb*値は、より好ましくは5.5以下、さらに好ましくは5以下である。
図2に示すように、アルミニウム部材1は、陽極酸化皮膜3の表面側(アルミニウム基材2とは反対側)に、電着塗装膜9をさらに有することが好ましい。電着塗装膜9は、透明(クリアー)の電着塗装膜であることが好ましい。また、電着塗装膜9は、つや消しの電着塗装膜であることが好ましい。電着塗装膜9の膜厚は特に限定されないが、通常、5~20μmである。
本実施形態の道路附属物は、アルミニウム部材1を備えることを特徴としている。道路附属物は本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、従来公知の種々の道路附属物を対象としているが、例えば、照明、標識柱、歩道橋、遮音壁及び防護柵等を挙げることができる。特には、防護柵において、隣接する支柱の間に設けられる横張に好適に用いられる。本実施形態の道路附属物は良好なオフグレーの外観色を有していることに加え、十分な強度及び耐候性を有していることから、景観に配慮した道路附属物として好適に用いることができる。また、本実施形態の道路附属物は、光沢感が抑えられていることから、夜間景観においては光の反射を低減して、周囲の景色に溶け込んだ道路附属物として好適に用いることができる。
本実施形態のアルミニウム部材1の製造方法は、アルミニウム基材2に、フッ化物を含むエッチング液を用いてフッ化物エッチング処理を施し、アルミニウム基材2の表面粗さ(Ra)を0.4~1.0μmとするフッ化物エッチング工程(S01)と、アルミニウム基材2の陽極酸化によって、バリヤ層4及び陽極酸化皮膜3を形成する陽極酸化工程(S02)と、金属又は金属塩を含む電解液中で、アルミニウム基材2に直流波形を通電してバリヤ層4を補強し、バリヤ層4の層厚を50~70nmとする予備電解処理工程(S03)と、アルミニウム基材2に直流パルス波形を通電して層厚が20~120nmの電解着色層8を形成させる電解着色工程(S04)と、を備えている。以下、各工程について詳細に説明する。
フッ化物エッチング工程(S01)は、フッ化物を含むエッチング液によってアルミニウム基材2の表面を溶解し、表面粗さ(Ra)を0.4~1.0μmとするための工程である。フッ化物エッチング工程(S01)に用いられるエッチング液は、フッ化物を含む水溶液であればよく、エッチング液の組成やエッチング条件は状況に応じて適宜調整すればよい。フッ化物としては、例えば、フッ化水素;フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム等のフッ化物アンモニウム塩;フッ化ナトリウム、フッ化水素ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化水素カリウム等のフッ化物金属塩:等が挙げられる。
陽極酸化工程(S02)は、表面粗さ(Ra)を0.4~1.0μmとしたアルミニウム基材2に対して陽極酸化処理を施し、陽極酸化皮膜3を形成するための工程である。陽極酸化工程(S02)によって、バリヤ層4と、空孔6を有する多孔質層5とを有する陽極酸化皮膜3が形成される。
予備電解処理工程(S03)は、アルミニウム基材2に直流波形を通電してバリヤ層4を補強し、バリヤ層4の層厚を50~70nmとするための工程である。
電解着色工程(S04)は、アルミニウム基材2に通電して、多孔質層5の空孔6に金属又は金属塩を析出させて、層厚が20~120nmの電解着色層8を形成させるための工程である。
本実施形態のアルミニウム部材の製造方法においては、電解着色工程(S04)の後に、アルミニウム基材2に電着塗装処理を施す電着塗装工程を備えることが好ましい。電着塗装工程で電着塗装膜9を形成させることによって、b*を低下させることができ、アルミニウム部材1の最終的な外観色を調整し、より良好なオフグレーとすることができる。電着塗装は、公知の手法を利用することができ、カチオン電着塗装法によって行ってもよく、アニオン電着塗装法によって行ってもよい。電着塗装は、透明(クリアー)の電着塗装を行うことが好ましい。また、電着塗装膜9は、つや消しの電着塗装を行うことが好ましい。電着塗装は、例えば、エポキシ樹脂系塗料を用いて行うことができる。
供試材として、50mm×100mm×5mmの外形寸法を有するJIS H0001に示された調質記号T5で処理したJISA6063アルミニウム合金(JIS A6063-T5)板材を用いた。
フッ化物エッチング工程(S01)の処理時間を5分とした以外は実施例1と同様にして、実施アルミニウム部材2を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)の処理時間を15分とした以外は実施例1と同様にして、実施アルミニウム部材3を得た。
供試材として、50mm×100mm×5mmの外形寸法を有するJISH0001に示された調質記号T6で処理したJIS A6061アルミニウム合金(JIS A6061-T6)板材を用いた。
フッ化物エッチング工程(S01)を施さなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較アルミニウム部材1を得た。
予備電解処理工程(S03)及び電解着色工程(S04)を施さなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較アルミニウム部材2を得た。
予備電解処理工程(S03)において、最終電圧を40Vとした以外は実施例1と同様にして、比較アルミニウム部材3を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)、予備電解処理工程(S03)及び電解着色工程(S04)を施さなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較アルミニウム部材4を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)の処理時間を2分としたこと以外は実施例1と同様にして、比較アルミニウム部材5を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)の前処理としてアルカリエッチング処理を施さなかったこと以外は実施例4と同様にして、比較アルミニウム部材6を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)を施さなかったこと以外は実施例4と同様にして、比較アルミニウム部材7を得た。
予備電解処理工程(S03)及び電解着色工程(S04)を施さなかったこと以外は実施例4と同様にして、比較アルミニウム部材8を得た。
予備電解処理工程(S03)において、最終電圧を40Vとした以外は実施例4と同様にして、比較アルミニウム部材9を得た。
フッ化物エッチング工程(S01)、予備電解処理工程(S03)及び電解着色工程(S04)を施さなかったこと以外は実施例4と同様にして、比較アルミニウム部材10を得た。
1.色調
実施アルミニウム部材1~4、比較アルミニウム部材1~10について、色調を測定した(コニカミノルタ社製、D65光源、CR-400)。得られたL*値、a*値、b*値を表1に示す。
実施アルミニウム部材1~4、比較アルミニウム部材1~10について、最終状態における光沢度及び陽極酸化処理(S02)後の光沢度をそれぞれ測定した。光沢度の測定は、ハンディ光沢計(スガ試験機社製、Gloss Mobile GM-I)を用いて、入射角60度において測定を行った。得られた結果を表2に示す。ここで、表2中のLはアルミニウム合金板材の押出方向に関する光沢度、Ltは当該押出方向に直交する方向に関する光沢度である。
実施アルミニウム部材1~4、比較アルミニウム部材1~10について、フッ化物エッチング工程(S01)後の表面粗さ及び/又はフッ化物エッチング工程(S01)とアルカリエッチング処理を施した後の表面粗さを測定した。表面粗さ(Ra)の測定は、白色光干渉顕微鏡(ブルカー社製、GT-I)を用いて、非接触法により行った。得られた結果を表3に示す。ここで、表3中のL方向はアルミニウム合金板材の押出方向、Ltは当該押出方向に直交する方向であり、数値の単位はμmである。
実施アルミニウム部材1~4、比較アルミニウム部材1~10について、目視にて外観を観察し、質感及び美観を評価した。質感は、アルミニウム部材の製造工程に起因するダイラインの有無を評価した。ダイラインが視認できる場合は質感を×、ダイラインが視認できないマットな表面となっている場合は質感を○とした。また、美観は、質感に加えて、アルミニウム部材の色味を含めた外観を評価したものである。ダイラインが視認できる場合は美観を×、ダイラインが視認できないマットな表面となっているものの、アルミニウム基材に特有のシルバー調の外観、またはやや黄色味を帯びた外観が認められた場合は美観を○、ダイラインが視認できないマットな表面となっており、オフグレー色の外観が認められた場合は美観を◎とした。得られた結果を表4に示す。
TEM及びSTEM(日本エフイー・アイ(サーモフィッシャーサイエンティフィック))社製、Tecnai G2)、並びにFIB(日立ハイテクノロジーズ製社製、MI4050)を用いて、実施アルミニウム部材1及び実施アルミニウム部材4のバリヤ層及び電解着色層を観察した。TEM観察条件は加速電圧を200kV、STEM観察条件は加速電圧を200kVとした。実施アルミニウム部材1のTEM像及びSTEM像を図3に示す。また、実施アルミニウム部材4のTEM像及びSTEM像を図4に示す。
2・・・アルミニウム基材、
3・・・陽極酸化皮膜、
4・・・バリヤ層、
5・・・多孔質層、
6・・・空孔、
7・・・上層多孔質層、
8・・・電解着色層、
9・・・電着塗装膜。
Claims (15)
- アルミニウム又はアルミニウム合金を含むアルミニウム基材と、前記アルミニウム基材の表面に設けられる陽極酸化皮膜とを備え、
前記陽極酸化皮膜は、前記アルミニウム基材の表面に設けられるバリヤ層と、厚み方向に延びる複数の空孔に金属又は金属塩が析出した電解着色層と、をこの順で有し、
前記アルミニウム基材の表面粗さ(Ra)が0.4~1.0μmであり、
前記バリヤ層の層厚が50~70nmであり、前記電解着色層の層厚が20~120nmであり、前記バリヤ層の層厚と前記電解着色層の層厚との和が70~190nmであり、
前記金属及び前記金属塩はNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むこと、
を特徴とするアルミニウム部材。 - 前記陽極酸化皮膜の膜厚が8~15μmであること、
を特徴とする請求項1に記載のアルミニウム部材。 - L*値が70~76であり、
a*値が0.5~2であり、
b*値が2~6であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のアルミニウム部材。 - 光沢度が35以下であること、
を特徴とする請求項1~3のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材。 - 表面において互いに直交する2方向に対して測定した光沢度の差が5以内であること、
を特徴とする請求項1~4のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材。 - 前記アルミニウム基材がA6000系合金からなること、
を特徴とする請求項1~5のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材。 - 前記陽極酸化皮膜上に電着塗装膜を備えること、
を特徴とする請求項1~6のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材。 - 請求項1~7のうちのいずれかに記載のアルミニウム部品を備えること、
を特徴とする道路附属物。 - アルミニウム又はアルミニウム合金を含むアルミニウム基材に、フッ化物を含むエッチング液を用いてフッ化物エッチング処理を施し、前記アルミニウム基材の表面粗さ(Ra)を0.4~1.0μmとするフッ化物エッチング工程と、
前記アルミニウム基材の陽極酸化によって、バリヤ層、及び厚み方向に延びる複数の空孔を有する陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化工程と、
金属又は金属塩を含む電解液中で、前記アルミニウム基材に直流波形を通電して前記バリヤ層を補強し、前記バリヤ層の層厚を50~70nmとする予備電解処理工程と、
前記予備電解処理工程を施した前記アルミニウム基材に通電して前記空孔に前記金属又は前記金属塩を析出させ、層厚が20~120nmの電解着色層を形成させる電解着色工程と、を備え、
前記金属及び前記金属塩はNi、Co、Cu、Sn、Mn、Fe、Pb、Ca、Zn、Mgのうちの少なくとも一つを含むこと、
を特徴とするアルミニウム部材の製造方法。 - 前記予備電解処理は、電流密度が10~30A/m2であり、最終到達電圧が45V以上であること、
を特徴とする請求項9に記載のアルミニウム部材の製造方法。 - 前記電解着色処理は、電流密度が10~15A/m2であり、処理時間が20~120秒であること、
を特徴とする請求項9又は10に記載のアルミニウム部材の製造方法。 - 前記フッ化物エッチング工程の後に、前記アルミニウム基材にアルカリ性のエッチング液を用いたアルカリエッチング処理を施すアルカリエッチング工程を備えること、
を特徴とする請求項9~11のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材の製造方法。 - 前記フッ化物エッチング工程の前に、前記アルミニウム基材にアルカリ性のエッチング液を用いたアルカリエッチング処理を施すアルカリエッチング工程を備えること、
を特徴とする請求項9~12のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材の製造方法。 - 前記電解着色工程の後に、前記アルミニウム基材に電着塗装処理を施す電着塗装工程を備えること、
を特徴とする請求項9~13のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材の製造方法。 - 前記フッ化物エッチング処理では、前記エッチング液がフッ化水素アンモニウムを2質量%以上含み、処理温度が30~40℃であり、処理時間が5~30分であること、
を特徴とする請求項9~14のうちのいずれかに記載のアルミニウム部材の製造方法。
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