JP7269148B2 - ろ過処理方法及びろ過装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態に係るろ過装置は、図1に示すように、原水をろ過処理してろ過水を得るためのろ過層20を備えたろ過池25と、原水又はろ過池25内に高分子凝集剤を注入する高分子凝集剤添加手段15と、ろ過池25内の原水のろ過層表層SLからの水位h(m)を検出する水位検出手段21と、水位検出手段21が検出した水位h(m)が、基準水位h1(m)に達したときに、原水又はろ過池25内への高分子凝集剤の注入を開始するように高分子凝集剤添加手段15を制御する制御手段8を備える。
h1=k×Q/S ・・・(1)
で求められる値により設定される。
k=h1×S/Q ・・・(2)
(但し、Qはろ過池への原水の供給量(m3/min)、Sはろ過池面積(m2)、h1は原水のろ過層表層からの基準水位(m)、kは原水がろ過層表層から基準水位h1(m)に達するまでの時間(min))に基づいて、ろ過池25のLVに応じた基準水位h1を予め設定し、原水がろ過層表層SLから基準水位h1に達するまでの時間k(処理開始から基準水位h1に達するまでの時間)を検知することで、高分子凝集剤の注入を開始するタイミングを制御してもよい。
図1に示すろ過装置を用いて、本発明の実施の形態に係るろ過処理方法を実施することができる。即ち、本発明の実施の形態に係るろ過処理方法は、ろ過池への原水の供給量をQ(m3/min)、ろ過池面積をS(m2)、原水のろ過層表層からの基準水位をh1(m)、原水がろ過層表層から基準水位h1(m)に達するまでの時間をk(min)とし、k=0.5~2.5としたとき、h1=k×Q/Sで表される関係式(1)から基準水位h1(m)を求め、原水のろ過層表層からの水位h(m)を検出し、検出した水位h(m)が基準水位h1(m)に達したとき、原水又はろ過池内への高分子凝集剤の注入を開始するろ過処理方法である。
図1に示すろ過装置を図2に示す浄水処理方法に適用することができる。本発明の実施の形態に係る浄水処理装置は、図2に示すように、無機凝集剤を添加するための無機凝集剤添加手段1と、高分子凝集剤を添加するための高分子凝集剤添加手段15と、低濁度原水をろ過し、前段ろ過水を得る前段ろ過手段2と、前段ろ過水をろ過し、後段ろ過水を得る後段ろ過手段3と、前段ろ過水の濁度を検出するろ過水濁度検出手段4と、前段ろ過手段2と後段ろ過手段3との間に設けられたろ過水切り替え手段5とを備える。
浄水処理装置は、図3に示すように、原水に無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加手段1と、濁度が10度以下の低濁度原水をろ過し、前段ろ過水を得る前段ろ過手段2と、前段ろ過水をろ過し、後段ろ過水を得る後段ろ過手段3と、前段ろ過水の濁度を検出するろ過水濁度検出手段4と、前段ろ過手段2と後段ろ過手段3との間に設けられたろ過水切り替え手段5と、後段ろ過手段3の前段に、前段ろ過手段2と並行に接続された凝集沈殿手段13(フロック形成池11、沈殿池12)と、凝集沈殿手段13及び前段ろ過手段2の前段に設けられ、原水の供給を凝集沈殿手段13と前段ろ過手段2との間で切り替える原水切り替え手段14とを備える。原水切り替え手段14としては、バルブ(以下「バルブV2」ともいう)等が利用できる。
表1に示すろ過装置を用いて、濁度10度の原水にPAC6.0(mg/L)を添加して20秒間急速撹拌した。ろ過池内に、ろ過材として有効径2.4(mm)、均等係数1.3のアンスラサイトを用いたろ過層を充填し、原水のろ過水位(ろ過層表層からの高さ)が表2に示す水位h1及び滞留時間kに達したときに、ろ過層表層上のろ過層上部水域に高分子凝集剤0.02(mg/L)の添加を開始して、通常のろ過処理を行った。ろ過層高さ/有効径=200、LV250~450(m/日)とし、結果を表2に示す。なお、ろ過水の濁度は濁度計で連続測定し、ろ過開始後の濁度の最大値を示す。
LV250(m/日)の場合;
ろ過層表面からの水位h1が300(mm)、滞留時間kが1.8(min)
LV350(m/日)の場合;
ろ過層表面からの水位h1が300(mm)、滞留時間kが1.3(min)
LV450(m/日の場合);
ろ過層表面からの水位h1が200(mm)、滞留時間kが0.6(min)
表1に示すろ過装置を使用し、表2のNo.6のろ過試験を終了した後に、表1に示す洗浄条件でろ過層の逆流洗浄を行った。逆流洗浄終了直後のろ過水位(ろ層表層から水面までの距離)が表3の条件となるように、ろ過水配管高さで、洗浄後のろ過層表層からの水位(洗浄後の水位)を調節した。ろ過層の逆流洗浄後、ろ過層上部水域に滞留する逆流洗浄水に対して高分子凝集剤濃度が0.02(mg/L)となるように高分子凝集剤を添加し、表1に示す洗浄条件で再度、空気逆流洗浄だけを1分間行った。その後、濁度10(度)のろ過原水にPAC6.0(mg/L)を添加して、20秒間急速撹拌したのち、有効径2.4(mm)、均等係数1.3のアンスラサイトを用いて、ろ過層高さ/有効径200で、LV350(m/日)でろ過してろ過水を得た。結果を表3に示す。
表1に示すろ過装置を使用し、表2のNo.6のろ過試験終了後に、表1に示す洗浄条件でろ過層の逆流洗浄を行った。ろ過層の洗浄後、ろ過層上部水域の水位100(mm)で、ろ過層上部水域に高分子凝集剤濃度が0.02(mg/L)となるように高分子凝集剤を添加して、次に空気逆流洗浄を0.5~2(min)で行った。その後、濁度10(度)のろ過原水にPAC6.0(mg/L)を添加して、20秒間急速撹拌したのち、有効径2.4(mm)、均等係数1.3のアンスラサイトを用いて、ろ過層高さ/有効径200、LV350(m/日)でろ過した。結果を表4に示す。表4に示すように、空気逆流洗浄を1分以上行うことで、ろ過水の濁度を0.05度以下に抑えることができている。
表1に示すろ過装置で、濁度10度のろ過水にPAC6.0(mg/L)を添加して、20秒間急速撹拌したのち、高分子凝集剤濃度が0.02(mg/L)となるように原水に添加し、有効径2.4(mm)、均等係数1.3のアンスラサイトを用いて、ろ過層高さ/有効径=200でLV250(m/日)でろ過した。表5に従来の急速ろ過の結果を示す。
15…高分子凝集剤添加手段
20…ろ過層
21…水位検出手段
25…ろ過池
31…洗浄水逆流洗浄手段
32…空気逆流洗浄手段
33…表面洗浄手段
Claims (5)
- 原水に高分子凝集剤を混合し、ろ過処理してろ過水を得るろ過処理方法において、
ろ過池への前記原水の供給量をQ(m3/min)、ろ過池面積をS(m2)、前記原水のろ過層表層からの基準水位をh1(m)、前記原水が前記ろ過層表層から前記基準水位h1(m)に達するまでの時間をk(min)とし、k=0.5~2.5としたとき、h1=k×Q/Sで表される関係式(1)から前記基準水位h1(m)を求め、
前記原水の前記ろ過層表層からの水位h(m)を検出し、
前記検出した水位h(m)が前記基準水位h1(m)に達したとき、前記ろ過層表層から基準水位h1までのろ過層上部水域に滞留する前記原水に前記高分子凝集剤を混合するように、前記原水又は前記ろ過池内への前記高分子凝集剤の注入を開始することを特徴とするろ過処理方法。 - 前記ろ過層を、洗浄水を用いて逆流洗浄し、
前記逆流洗浄後、次のろ過処理を行う前に、前記ろ過層表層上に滞留する逆流洗浄水に高分子凝集剤を注入して撹拌混合することを特徴とする請求項1に記載のろ過処理方法。 - 前記撹拌混合を、洗浄水を用いた逆流洗浄、洗浄空気を用いた逆流洗浄、前記ろ過層の表面洗浄の少なくともいずれかにより行うことを特徴とする請求項2に記載のろ過処理方法。
- 原水をろ過処理してろ過水を得るためのろ過層を備えたろ過池と、
前記原水又は前記ろ過池内に高分子凝集剤を注入する高分子凝集剤添加手段と、
前記原水の前記ろ過層表層からの水位h(m)を検出する水位検出手段と、
前記水位検出手段が検出した水位h(m)が、以下の関係式(1):
h1=k×Q/S
(但し、Qはろ過池への原水の供給量(m3/min)、Sはろ過池面積(m2)、h1は原水のろ過層表層からの基準水位(m)、kは原水がろ過層表層から基準水位h1(m)に達するまでの時間(min)であり、k=0.5~2.5)
に基づいて予め求められる前記基準水位h1(m)に達したときに、前記ろ過層表層から基準水位h1までのろ過層上部水域に滞留する前記原水に前記高分子凝集剤を混合するように、前記原水又は前記ろ過池内への前記高分子凝集剤の注入を開始する前記高分子凝集剤添加手段を制御する制御手段と
を備えることを特徴とするろ過装置。 - 前記ろ過層を、洗浄水を用いて逆流洗浄する洗浄水逆流洗浄手段と、
前記ろ過層表層上に滞留する逆流洗浄水を含むろ過層上部水域を撹拌可能な撹拌手段と、
を更に備え、
前記制御手段が、前記ろ過層上部水域に前記高分子凝集剤を注入して撹拌混合するように、前記高分子凝集剤添加手段及び前記撹拌手段を制御することを更に含む請求項4に記載のろ過装置。
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