JP3766880B2 - 水浄化装置および運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、大容量の水の浄化装置およびその運転方法に係り、特に原水濃度の変化あるいは浄化装置内の処理能力の変化に対応した水浄化装置および運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
汚濁した水からSS分(浮遊物質)を除去する装置・運転方法は、従来より固液分離法として各種の方法が提案実施されている。
固液分離法は、汚濁した水を原水として取水し、撹拌槽(フロック形成槽)に一時貯留した原水中に凝集剤を添加してSS分をフロック化して分離回収し、回収したSS分は脱水装置、焼却装置へと移送して最終処理する方法である。アオコ等の藻類を分離対象のSS分とした例として特開平7−136636号公報に開示の技術が公知である。
【0003】
上記固液分離法中、フロック化したSS分を分離回収する固液分離手段は多数提案実施されている。主な技術として微細な気泡を用いた加圧浮上分離法・電解浮上分離法、磁力を利用した磁気分離技術がある。
加圧浮上分離法は高圧下にて空気を溶解させた水を大気圧に開放することにより微細気泡を作り、この微細気泡の表面張力と浮力により固液分離を行う技術であり、この技術を用いた例として特開平7−68271号公報に開示の技術が公知である。
電解浮上分離法は上記加圧浮上分離法における微細気泡を水の電気分解により生成する手法であり、この技術を用いた例として特開平7−116643号公報に開示の技術が公知である。
磁気分離技術としては、特開昭59−371号公報に高勾配磁気フィルタを用いた磁気分離装置が開示されている。この装置では水処理する原水に磁気分離工程への前処理として、原水取水後に、例えば四三酸化鉄等の磁性粉と凝集剤の硫酸バン土やポリ塩化アルミニウムを加えて撹拌する。原水中のSS分は凝集剤によって磁性粉と結合し、コロイド状の多数の磁性を持った磁性凝集体(磁性フロック)となる。これらの磁性凝集体は水中に浮遊した状態で水流に乗って磁気分離部に導かれ、磁気分離部を通過する際に磁気分離部の磁場に吸引され、原水中から分離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
生活排水や汚濁した湖沼や河川の水、雨水等の利用は資源の有効利用の観点から今後の社会生活において必要不可欠な問題である。一般的に普及している上水程度の水質は飲み水、風呂の水等では必要であるが、我々の生活において利用している水の大半はこれほどの水質を必要とはしていない。生活に必要な水(水洗便所用の水・工業用水・空調用の水等)の大半に要求される水質は、水に溶解している成分の除去は必要でなく、目に見える範囲でSS分が浮遊していない程度の水質の水である。従って、汚濁した水のSS分を所定のSS濃度まで除去し、上水よりも安価な中水を大量に得ることが、生活排水や汚濁した湖沼や河川の水、雨水等を利用する場合の課題として挙げられる。さらにまた、需要の状況に応じて、上水として使用可能な程度に浄化された水あるいは中水として使用可能な程度に浄化された水を、湖沼や河川の水、雨水等を処理して供給することを考える必要も出て来る。
【0005】
今、汚濁した水の浄化を考えたとき、その浄化する対象はSS分を数十ppm含んだ比較的低濃度の原水である。一方、その処理量は毎分数十トン程度の大量のものになると想定できる。
【0006】
上記の磁気分離装置のような分離装置を大容量の水浄化に適用することを考えると、磁気分離装置は処理速度が非常に速いために他の浄化装置に比べて処理量の大容量化の点で優れている。しかし、原水濃度が低濃度の場合には全ての水を処理するには効率が悪く、また、全量を処理すると磁性粉や凝集剤等の後処理の問題がある。
【0007】
また、上記の加圧浮上装置のような濃縮装置(固液分離手段)を大容量の水浄化に適用することを考えると、加圧浮上装置は磁気分離装置と比べて処理速度が遅いために処理量の大容量化に伴い設置面積が大きくなる。さらに、加圧浮上装置は磁気分離装置に比べて処理能力の点で劣る。
【0008】
一方、生活排水や汚濁した湖沼の水のSS濃度は、時間・季節により変化することが考えられる。これに対し、中水の水質は一定であることが要求されている。従来の磁気分離装置では原水のSS濃度の変化に対しては凝集剤・磁性粉の量を制御することにより対処していた。しかし、この対処法では分離部に流入する単位時間当たりのフロック量は変化するので、磁気分離部にかかる負荷も変動するという難点があった。
【0009】
また、上記の磁気分離装置に代表されるような分離部にフィルタを使用する装置の場合、一定時間後、フィルタ部は捕捉したSS分で目詰まりを起こし、通水時の圧力損失が高まると共にSS分の捕捉(吸着)能力が低下する。このような状態になったとき、一時通水を止め、必要に応じて磁力を取り去って、水又は水と空気により逆洗を行い、フィルタ部に付着したSS分を取り去る必要がある。このため運転は断続運転となり、低SS濃度の処理水の供給を連続的に要求されているときにはこの装置は不利である。
【0010】
以上に述べたような問題点を整理すると、中水道程度の水質の水を連続的に得るためには(1)処理量の大容量化(2)原水濃度の変動(3)装置の時間的な処理能力低下の問題を解決することが技術課題として挙げられる。さらに、同一レベルの原水を処理して複数の水質レベルの処理水を供給することも課題の一つである。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、同一レベルの原水を処理して複数の水質レベルの処理水を供給すること、及び加圧浮上装置に代表されるような連続運転可能な前処理装置と磁気分離装置に代表されるような高処理速度の分離装置とを組み合わせることにより、処理量が大容量化しても従来の浄化装置に比して効率が高く、原水SS濃度の変動や浄化装置内の時間的な処理能力低下があっても、連続して所要のSS濃度範囲の処理水を得ることができる水浄化装置および運転方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
発明者等は、前処理装置により原水中に浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)が低下した部分(水c)を形成してその部分を分離装置を通過させずにバイパスさせ、水cよりSS濃度の高い水bが分離装置を通過して浄化された浄化水dに前記水cを混合させることにより所定のSS濃度範囲の水が得られるとともに、分離装置を通過する水量を低減できることに着目した。さらに、前処理装置で得られたSS濃度の最も高い水を、分離装置を通すことなく、浮遊物質を含む汚泥の処理を行うことで分離装置の負担を低減できる。
【0013】
また、分離装置の逆洗時には、前記水cとして前処理装置から排出される水のSS濃度が所望のSS濃度範囲になるようにして、水cを浄化装置の排出する処理水とすることで、分離装置の逆洗時にも、処理水の排出を中断することなく、連続的に行うことができる。
【0014】
すなわち、上記目的を達成するための本発明の第1の手段は、原水中の浮遊物質を除去し、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)が所定の値以下の処理水eとして排出する水浄化装置を、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置と、該深さ方向の位置によるSS濃度の差異を利用してSS濃度が前記浮上分離槽導入時の原水よりも低い水cと水cよりもSS濃度が高い水bを含む複数のSS濃度の水を前記濃縮装置から取り出す複数系統の配管と、前記水bを導入してその中の浮遊物質を分離しSS濃度を低下させた浄化水dとして排出する分離装置と、を含んで構成し、前記複数系統の配管のうち少なくとも前記濃縮装置から水cを取り出す配管と前記分離装置から浄化水dを取り出す配管とを、水cと浄化水dを別々にもしくは混合して排出できるように接続するとともに、前記濃縮装置から水cを取り出す配管と前記分離装置から浄化水dを取り出す配管にはそれぞれ開度調整可能な弁が介装され、これらの弁は、水cと浄化水dが混合される際、混合後の SS 濃度が前記所定の値以下でかつ流量が最大となるように制御されるものであることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するための本発明の第2の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、原水に含まれた浮遊物質を含む汚泥を処理する後処理部と、を有してなる水浄化装置において、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置出側には少なくとも、前記分離装値に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装値をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されていることと、前記前処理装置出側の前記分離装置に接続された配管よりも浮遊物質濃度が高い位置と前記後処理部を連通する配管が設けられていることを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するための本発明の第3の手段は、前記第2の手段において、前記バイパス配管が、前記分離装置から浄化水を排出する配管に止め弁を介して接続されていることを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するための本発明の第4の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、取水した原水の浮遊物質濃度Bを検知したのち、原水を前処理装置により濃縮して原水に位置による濃度差を生じさせ、設定条件として与えた処理水濃度Aと前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの比(B/A)が所定値Cを越えるか否かを判定基準として、前処理装置の浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出するか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えた場合はバイパスしないと判定して分離装置下流側へバイパスする送水を止め、前記比Cが所定値を越えないときはバイパスすると判定して浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出する送水を行うことを特徴とする
【0018】
上記目的を達成するための本発明の第5の手段は、前記第4の手段において、前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの絶対値が予め定められた所定値を越えているか否かを判定基準として、前処理部から、前処理された原水から浮遊物質を含む汚泥を取り出して処理する後処理部へ濃縮された原水を送水するか否かを判定し、前記検知した原水の浮遊物質濃度の絶対値が前記所定値を越えていないときは後処理部へ送水しないと判定して後処理部への濃縮された原水の送水を止め、前記検知した原水濃度の絶対値が前記所定値を越えているときは後処理部へ送水すると判定して後処理部への濃縮された原水の送水を行うことを特徴とする
【0019】
上記目的を達成するための本発明の第6の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、前処理装置から分離装置への送水を停止してからの停止経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置へ原水を送るか否かを判定し、該停止経過時間が所定時間nになったら分離装置へ水を送ると判定して前処理装置から分離装置への送水を行い、前処理装置から分離装置への送水を開始してからの送水経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置への原水の送水を停止するかどうかを判定し、該送水経過時間が別の所定時間mになったら分離装置への送水を停止すると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するための本発明の第7の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、分離装置の処理能力を状態量として検知し、前記検知した分離装置処理能力を示す状態量が予め設定された所定値よりも大きいか否かを判定基準として前処理装置から分離装置へ前処理された原水を送るか否かを判定し、前記検出された状態量が前記所定値未満の場合は分離装置へ前処理された原水を送ると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を行い、前記検出された状態量が所定値以上の場合には分離装置へ前処理された原水を送らないと判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする
【0021】
上記目的を達成するための本発明の第8の手段は、前記第4乃至第7の何れかの手段において、前記比(B/A)が基準値Dを超えているとき、濃縮装置を直列に接続して原水を濃縮装置で繰り返し濃縮することを特徴とする
【0022】
上記目的を達成するための本発明の第9の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、取水した原水の浮遊物質濃度Bを検知したのち、原水を前処理装置により濃縮して原水に位置による濃度差を生じさせ、設定条件として与えた処理水濃度Aと前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの比(B/A)が所定値Cを越えるか否かを判定基準として、前処理装置の浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出するか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えた場合はバイパスしないと判定して分離装置下流側へバイパスする送水を止め、前記比Cが所定値を越えないときはバイパスすると判定して浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出する送水を行うことを特徴とする
【0023】
上記目的を達成するための本発明の第10の手段は、前記第9の手段において、前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの絶対値が予め定められた所定値を越えているか否かを判定基準として、前処理部から、前処理された原水から浮遊物質を含む汚泥を取り出して処理する後処理部へ濃縮された原水を送水するか否かを判定し、前記検知した原水の浮遊物質濃度の絶対値が前記所定値を越えていないときは後処理部へ送水しないと判定して後処理部への濃縮された原水の送水を止め、前記検知した原水濃度の絶対値が前記所定値を越えているときは後処理部へ送水すると判定して後処理部への濃縮された原水の送水を行うことを特徴とする
【0024】
上記目的を達成するための本発明の第11の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、前処理装置から分離装置への送水を停止してからの停止経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置へ原水を送るか否かを判定し、該停止経過時間が所定時間nになったら分離装置へ水を送ると判定して前処理装置から分離装置への送水を行い、前処理装置から分離装置への送水を開始してからの送水経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置への原水の送水を停止するかどうかを判定し、該送水経過時間が別の所定時間mになったら分離装置への送水を停止すると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする
【0025】
上記目的を達成するための本発明の第12の手段は、原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、分離装置の処理能力を状態量として検知し、前記検知した分離装置処理能力を示す状態量が予め設定された所定値よりも大きいか否かを判定基準として前処理装置から分離装置へ前処理された原水を送るか否かを判定し、前記検出された状態量が前記所定値未満の場合は分離装置へ前処理された原水を送ると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を行い、前記検出された状態量が所定値以上の場合には分離装置へ前処理された原水を送らないと判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする
【0026】
上記目的を達成するための本発明の第13の手段は、前記第9乃至第12の何れかの手段において、前記比(B/A)が基準値Dを超えているとき、濃縮装置を直列に接続して原水を濃縮装置で繰り返し濃縮することを特徴とする
【0029】
上記目的を達成するための本発明の第14の手段は、原水中の浮遊物質を除去し、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)が所定の値以下の処理水eとして排出する水浄化方法において、浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせ、該深さ方向の位置によるSS濃度の差異を利用してSS濃度が前記浮上分離槽導入時の原水よりも低い水cと水cよりもSS濃度が高い水bを含む複数のSS濃度の水を前記浮上分離槽から取り出し、前記水bを浮遊物質を分離する分離装置に導き、水bの浮遊物質を分離して浄化水dとし、この浄化水dと前記水cとを別々にもしくは混合して処理水eとして排出するとともに、水cと浄化水dが混合される際、混合後のSS濃度が前記所定の値以下でかつ流量が最大となるように混合されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
〈実施例1〉
以下、本発明の第1の実施例を図面を参照して説明する。図1に本発明の第1の実施例である水浄化装置を示す。図1に示される水浄化装置は、一端が原水の水源に接続された配管1と、配管1に装着されて水質を検出する水質センサ2と、前記配管1の他端に吸込口を接続した原水取水用ポンプ3と、原水取水用ポンプ3の吐出口に接続された前処理装置である加圧浮上部100と、加圧浮上部100の出側のそれぞれ底面からの高さの異なる位置に接続された配管10,11,12と、配管10,11,12にそれぞれ介装されたバルブ13,14,15と、バルブ14下流側の配管11に分岐管で接続され該配管11内に薬剤を供給する薬剤調整装置16と、配管11の下流端に接続され加圧浮上部100より送水される水と薬剤調整装置16より投入される薬剤を収納する撹拌槽17と、撹拌槽17に装着され撹拌槽17内の液体を撹拌する撹拌機18と、撹拌槽17出側に一端を接続した配管21と、配管21の他端に接続された分離装置である磁気分離部200と、前記配管10の下流端に接続された後処理部300と、磁気分離部200の出側にバルブ23を介して接続され磁気分離部200より出る浄化水を収納する浄化水槽22と、浄化水槽22の出側に接続されて浄化水を取り出す配管24と、前記配管21にバルブ19を介して接続された逆洗処理水槽20と、磁気分離部200にバルブ26を介して接続され空気タンク25と、を含んで構成され、前記配管12の下流端は配管24に接続されている。
【0031】
加圧浮上部100は、前記原水取水用ポンプ3に接続され原水取水用ポンプ3から送りこまれた原水を滞留させる浮上分離槽4と、一端を原水の水源に接続された配管5と、配管5の他端に吸込口を接続させた取水用ポンプ6と、取水用ポンプ6の吐出口に接続され原水を収納する空気飽和槽7と、空気飽和槽7に接続され空気飽和槽7内の原水に空気を送りこむ空気溶解用コンプレッサ8と、空気飽和槽7と浮上分離槽4を連通し、コンプレッサ8により送りこまれた空気を過飽和に溶解した水を空気飽和槽7から浮上分離槽4中に噴出する配管9と、を含んで構成されている、原水中の浮遊物質を濃縮する濃縮装置である。配管10は浮上分離槽4の水面に近い位置に、配管12は浮上分離槽4の底面に近い位置に、配管11は配管10の接続位置と配管12の接続位置の中間の位置に、それぞれ接続されている。配管12は、先に述べたように、分離装置である磁気分離部200をバイパスして前処理装置である加圧浮上部100と処理された原水を需要先に導く配管24をバルブ15を介して接続するバイパス配管である。
【0032】
磁気分離部200は、磁気分離容器27と、磁気分離容器27の外部に巻回配置された空心コイル29と、空心コイル29に送電する直流電源装置31と、磁気分離容器27内に配置された多孔磁極28と、ヨーク32と、多孔磁極28の間に配置された高勾配磁気フィルタ30と、を含んで構成されている。
【0033】
空気タンク25及び逆洗処理水槽20は磁気分離部200の逆洗のための設備で、逆洗時、空気タンク25に蓄えられた空気がバルブ26を経て磁気分離部200に吹き込まれ、高勾配磁気フィルタ30に溜ったスラッジは、配管21,逆洗時に開放されるバルブ19を経て逆洗処理水槽20に収納される。
【0034】
さらに、後処理部300はSS分が濃縮された水を最終処理するもので、例えば、SS分が濃縮された水を一時貯めて天日干しするため池や濃縮されたSS分を処理する生物処理手段等が挙げられる。すなわち、後処理部300は原水に含まれた浮遊物質を含む汚泥を処理する。
【0035】
以下、上記構成の装置の水の流れと浄化行程を説明する。原水取水用ポンプ3により取水された原水は浮上分離槽4中に送水される。さらに取水用ポンプ6により取水された原水は一旦空気飽和槽7内に収納され、空気溶解用コンプレッサ8により供給される空気が空気飽和槽7内の水に溶解される。空気飽和槽7内は通常3〜5kgf/cm2の圧力に保たれる。高圧の空気飽和槽7内にて空気を多量に溶解した水は配管9を通って浮上分離槽4内に噴出する。空気飽和7槽内の圧力と大気圧に保たれた浮上分離槽4内の圧力差により、浮上分離槽4内に噴出した水の中に過剰に溶解した空気は微細な気泡として析出する。原水取水用ポンプ3により取水された原水とこの気泡を含んだ原水が浮上槽4内にて混合し、原水中のSS分に微細気泡が付着し、気泡の付着したSS分はゆっくりと矢印Aの如く浮上分離槽4の下流側付近Bに向かって動きつつ水面付近に浮上する。従って、浮上分離槽4の下流側付近Bでは、水面に近いほどSS濃度が高く、水面から離れるほど(水深が深くなるほど)SS濃度が低下するようにSS濃度分布が生じる。
【0036】
加圧浮上部100からの水の送水方法としては、例えば、水深方向にSS濃度分布のついたB部において水面付近の高濃度の水aは配管10を通って後処理部300へ送水し、中間付近の中濃度の水bは配管11を通って撹拌槽17へ送水し、下部の低濃度の水cは配管12を通って配管24へ送水する。但し、常にこれら3か所に送水するのではなく、状況に応じてバルブ13,14,15が開閉される。
【0037】
配管11を通って撹拌槽17へ送水された中濃度の水aは、薬剤調整装置16より注入された硫酸バン土やポリ塩化アルミニウムの凝集剤・四三酸化鉄等の磁性粉と共に撹拌槽17内にて撹拌機18によって撹拌され、水中に浮遊するSS分は凝集剤によって磁性粉と結合し、コロイド状の多数の磁性を持った磁性凝集体(磁性フロック)となる。これらの磁性凝集体は水中に浮遊した状態で水流に乗って配管21を通り磁気分離部200へと導かれる。磁気分離部200を通過する際に磁場のかかった高勾配磁気フィルタ30に吸引され、水中から分離される。フロックが分離し浄化された浄化水dは浄化水槽22に一旦収納され、配管24を通って使用先に送水される。浮上分離槽4から撹拌槽17を経て磁気分離部200への送水は、重力を用いて送水するように各装置を配置してもよいし、配管11にポンプを介装して加圧送水するようにしてもよい。
【0038】
配管10を通って後処理部300へ送水された高濃度の水aは、例えば、一旦ため池等に貯めて天日干しされたり、あるいは生物処理装置により時間をかけて浄化されたりすることになる。
【0039】
配管12を通って送水された低濃度の水cは磁気分離部200を通らずにバイパスして、浄化水槽22より出る浄化水送水用の配管24を流れる浄化水に合流し、浄化水と混合され、そのまま使用に供される。配管12を通る送水は、配管11にポンプが設けられている場合は、同様にポンプによる送水とするのが望ましい。
【0040】
この水浄化装置の効果について説明する。加圧浮上部100は単体では浄化能力が磁気分離部200に比べて劣る。磁気分離部200は浄化能力は非常に高いが、低濃度の原水の場合効率的な運転が行えず、全量処理するという点では磁性粉と凝集剤の後処理量が増大するという問題がある。
【0041】
この浄化装置は中水道程度の水質の水を大量に得ることを目的としており、上水道ほどの水質を要求していないので原水全てを磁気分離にかける必要はない。したがって、加圧浮上部100を、先に述べたように、原水よりもSS濃度が低下した低濃度の水c、原水よりもSS分が濃縮された高濃度の水a、両者の中間の中濃度の水bの3段階の濃度の水を取り出せるようにし、さらに、この加圧浮上部100と磁気分離部200を組み合わせ、低濃度の水cは磁気分離部200を通さずそのまま使用に供し、高濃度の水aは磁気分離部200を通さず後処理装置300に処理をまかせ、中濃度の水bのみを磁気分離部200を通すようにすることで、原水全量を磁気分離部にかける場合と比べて、磁気分離部200の効率的な運転が可能である。また、後処理汚泥の負荷が低減できる。さらに、原水をバイパス・後処理にまわす分だけ磁気分離部200の小型化が可能であるという利点もある。従って、同じ大きさの磁気分離装置を用いた場合と比較して処理量の大容量化が可能となる。
【0042】
なお、本実施例の場合、使用先に送水される処理水eは、磁気分離部200で処理された浄化水dと加圧浮上部100から取り出される低濃度の水cが混合されたものであり、混合された処理水eのSS濃度が所要の条件を満たしていればよい。したがって、浄化水dの濃度が必要な濃度より高くても低濃度の水cの濃度が必要な濃度より低ければいいし、浄化水dの濃度が必要な濃度以下であれば低濃度の水cの濃度が必要な濃度より高くても構わない。浄化水dと低濃度の水cを混合した水eのSS濃度が所要の条件を満たし、かつ混合された水の流量が最大になるように、バルブ14、15の開度を制御すればよい。
【0043】
上記実施例では、配管12はバイパス配管であって、その下流端は配管24に接続され、磁気分離部200で浄化された浄化水dと混合されたのち需要先に供給されているが、配管12を配管24に接続せず直接需要先に接続するようにしてもよい。こうすれば、配管12を経て加圧浮上部100から供給される低濃度の水cと、磁気分離部200で浄化されて水cよりもさらに低濃度になっている浄化水dを、要求される水質に応じて同時に供給することも可能である。
【0044】
〈実施例2〉
本発明の第2の実施例を図2を参照して説明する。図2に示される本発明の第2の実施例である水浄化装置は、図1に示す水浄化装置の加圧浮上部100を加圧浮上部100a(構成要素の符号に添字aを付した)とし、この加圧浮上部100aに並列に加圧浮上部100aと同一構成の加圧浮上部100b(構成要素の符号に添字bを付した)を配置し、原水取水用ポンプ3の吐出口と浮上分離槽4b入り側をバルブ33を介して連通する配管34と、バルブ33下流側の配管34と配管5bをバルブ37を介して連通する配管38と、バルブ33下流側の配管34とバルブ15a上流側の配管12aをバルブ36を介して連通する配管35と、配管38接続点の上流側の配管5bに介装されたバルブ39と、を設け、配管10bの下流端をバルブ13a下流側の配管10aに、配管11bの下流端をバルブ14a下流側の配管11aに、配管12bの下流端をバルブ15a下流側の配管12aに、それぞれ接続したものである。他の構成要素は第1の実施例と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略してある。
【0045】
この浄化装置では、加圧浮上部を2台で構成することにより、バルブ36、33、37、39、15aを開閉切り換えし、加圧浮上部100a,100bを並列または直列に切り換えて運転することができる。
【0046】
すなわち、原水濃度がより高濃度になったときに配管12aを通ってバイバスする水の濃度が高すぎて処理水濃度(浄化水dと配管12a,bからの供給水の混合物の濃度)が所定濃度よりも高い場合、バルブ15a、33、39を閉めてバルブ36、37を開放し加圧浮上部100a、100bを直列に使用する。浮上分離槽4aより配管12aに流出する水はバルブ36、配管35を通って浮上分離槽4bに流入し、再び浮上分離処理される。浮上分離槽4bにて処理され濃度分布のついた水は、配管12bを経て配管24に流出する水cの濃度が磁気分離部200より流出する浄化水dとブレンドして所望の濃度になるように、配管10b、11b、12bに分配され、配管10bからは後処理部300に、配管11bからは撹拌槽17を経て磁気分離部200に、配管12bからは撹拌槽17及び磁気分離部200をバイパスして配管24に、それぞれ送り出される。
【0047】
また、原水濃度が低いときには、バルブ36、37を閉鎖しバルブ15a、15b、33、39を開いて加圧浮上部100a、100bを並列に使用する。
【0048】
この浄化装置により実施例1の場合よりもより原水濃度の高い場合に濃度の低い処理水を得ることができる。
【0049】
〈実施例3〉
本発明の第3の実施例を図3,図4により説明する。本実施例は図1に示す実施例1の水浄化装置を用いて原水濃度が変動した場合に対処する運転方法に関する。図3は本実施例の水浄化装置運転方法のフローチャートを示す。また、図4のグラフは浮上分離槽4内B部のSS濃度と水深の定性的な関係を示しており、原水濃度が変動した場合の送水境界を示す。ここで、aは配管10に分配され後処理部300に流入する高濃度の水、bは配管11に分配され磁気分離部200に流入する中濃度の水、cは配管12に分配され、磁気分離部200により浄化された配管24を通る水と混合する低濃度の水(バイパス水)を示す。
【0050】
図3を用いて説明する。所望の処理水濃度Aを設定し(ステップ301)、原水を取水する(ステップ302)。取水した原水の濃度Bを水質センサ2により検知する(ステップ303)。取水した水を濃縮装置である加圧浮上部100に送水し濃縮する(ステップ304)。加圧浮上部100にて濃縮すると、図4に示すグラフの如く濃度分布がつく。バイパス水cを送水するか否かは加圧浮上部100の処理能力に依存するので、検知した原水濃度Bと所望の処理水濃度Aの比(原水濃度B/所望処理水濃度A)を判定基準として判定する(ステップ305)。
【0051】
原水濃度Bと所望処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越して、判定基準を満たさない場合には、バイパスしないと判定し、バルブ15を閉じ、水をバイパスさせない。そして、磁気分離部200に送られる水bが分離処理された後の浄化水dの濃度が所望の処理水濃度を満たすように、図4上図の如く、バルブ13、14の開度を調節して配管10,11に流れる水の濃度領域(浮上分離槽4の深さ方向の区分け)、つまりは流量の調節を行う(ステップ306)。
【0052】
ステップ305で、原水濃度Bと所定処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越さずに、判定基準を満たすと判断した場合には、次のステップ307に進む。
【0053】
ステップ307では、原水濃度Bの絶対値が予め設定されている所定値以上かどうかを判定基準として、後処理部300へ送水するか否かの判定を行う。この原水濃度Bの絶対値により水の分配を決定する。原水濃度の絶対値B>所定値ならば後処理部300へ送水し、原水濃度の絶対値B≦所定値ならば後処理部300へ送水しない。
【0054】
原水濃度Bの絶対値が所定値を越えておらず、送水しないと判定した場合には、バルブ13を閉鎖して後処理部300への送水を止め、磁気分離部200に送られる水bが分離処理された後の浄化水dとバイパス水cを混合した水eの濃度が所望処理水濃度を満足するように、図4下図に示すグラフの如く、バルブ14、15の開度を調節して配管11,12に流れる水の濃度領域、つまりは流量の調節を行う(ステップ308)。
【0055】
原水濃度Bの絶対値が所定値を越えていて、送水すると判定した場合には、図4中図に示すグラフの如く、水を配管10,11,12に分配し、浄化水dとバイパス水cを混合した水eの濃度が所望処理水濃度を満足するようにバルブ13、14、15の開度を調節する(ステップ309)。
【0056】
上記一連のステップが済んだら原水取水用ポンプ3が運転中であるかどうかが確認され、運転中であれば所定の時間間隔で上記ステップが繰り返される。このような運転方法にて図1に示す水浄化装置を運転すれば、原水濃度が変化した場合でも、磁気分離部200を常に有効に運転し、かつ常に所定SS濃度以下の処理水eを連続的に得ることができる。
【0057】
〈実施例4〉
本発明の第4の実施例を図5、図6、図7により説明する。図5は本実施例の水浄化装置運転方法のフローチャートを示す。図6は、図1に示される水浄化装置の中の磁気分離部200のようなフィルタ式浄化装置の時間的運転特性の傾向を示す。フィルタ式浄化装置は図6に示すように一定時間m後、フィルタ部に捕捉したSS分で目詰まりを起こし、通水時の圧力損失が高まると共にSS分の捕捉(吸着)能力が低下する。従って、通常の運転では図6の如くフィルタの目詰まりの程度により流量がQ1から低下し、ある限界の処理能力に達する流量Q2になったときに、一時通水を止め、磁力を取り去り逆洗を行い、フィルタ部に付着したSS分を取り去る時間nが必要である。逆洗時間n後、再び運転を開始し、このサイクルを繰り返す。また、図7のグラフは浮上分離槽4内B部のSS濃度と水深の定性的な関係を示しており、時間t0は処理能力最大時、時間t1は逆洗開始時、時間t2は逆洗時の水の送水状態を示す。処理能力最大時、つまりフィルタの目詰りが全くない時には、磁気分離部200は、図7の左端の図のbで示される水深領域の水(図6の流量Q1に相当)を処理する能力があるが、目詰りが進行(増加)するにつれて処理能力が低下し、処理できる水深領域bが狭くなり、低下した処理能力に相当する分(図7の水深領域aに相当)が後処理装置300で処理される。図7の中央の図は、磁気分離部200の処理能力が低下して、フィルタの逆洗が必要になった状態を模式的に示している。逆洗中は、磁気分離部200で処理される水bの流量は0であるから、図7の右端の図のように、bで示される水深領域はなくなり、後処理装置300に送られる水aとバイパス水c、もしくは後処理装置300に送られる水aで示される水深領域のみとなる。
【0058】
本実施例は、図1に示す実施例1記載の水浄化装置に、通常運転中の経過時間をカウントするタイマAと逆洗時間をカウントするタイマBを設けて、磁気分離部200の処理能力が上述したように時間的に変動する場合に対処する運転方法に関する。
【0059】
図5を用いて説明する。所望の処理水濃度Aを設定し(ステップ501)、原水を取水する(ステップ502)。タイマAをスタートする(ステップ503)。タイマAは、前記一定時間mをカウントするタイマである。取水した原水の濃度Bを水質センサ2により検知する(ステップ504)。取水した水を濃縮装置である加圧浮上部100に送水し濃縮する(ステップ505)。分離部である磁気分離部200の逆洗が必要であるか否かを判定する(ステップ506)。本実施例では、処理能力が経過時間とともに低下することを利用し、運転開始後の経過時間を判定条件として、前記タイマAにより逆洗の要否を判定する。タイマ起動後前記一定時間mが経過したら逆洗要と判定する。
【0060】
前記時間mが経過しておらず、逆洗が必要でないと判定した場合には、通常運転の手順に移って磁気分離部200に水を送り、水a、b、cの流量を処理水eが所望濃度になるようにバルブ13、14、15の開度を調節する(ステップ507)。通常運転手順に移ったら、予め定められた時間間隔で原水濃度Bの検出、逆洗の要否判定を繰り返す。
【0061】
ステップ506において、所定時間mが経過していて逆洗が必要であると判定した場合には次のステップ508に進む。
【0062】
ステップ508では、検知した原水濃度Bと所望処理水濃度Aの比(B/A)を判定基準として、バイバス水cが所望処理水濃度を満たすか否かの判定を行う。この判定により所望処理水を得ることができるか否か決定する。
【0063】
検知した原水濃度Bと所望処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えておらず、バイパスすると判定した場合には、バルブ14を閉鎖し、バルブ15を開放してバイパス水cを処理水eとしたのち(ステップ510)、ステップ511に進む。検知した原水濃度Bと所望処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越え、バイパスしないと判定した場合には、バルブ14,15を閉鎖し、処理水eの供給を停止したのち(ステップ509)、ステップ511に進む。
【0064】
逆洗の前段階のステップ509もしくは510が終了したら、バルブ26、19を開いて逆洗を開始し、同時にタイマBをスタートする(ステップ511)。タイマBは前記逆洗時間nをカウントするタイマである。タイマBのカウントが前記逆洗時間nに達したら(ステップ512)、バルブ26、19を閉じ、逆洗を終了する(ステップ513)。
【0065】
逆洗を終了したら、運転をさらに継続するかどうかを判断し、継続する場合は、タイマAを0に戻してステップ503から前記手順を繰り返す。運転を継続するかどうかの判断には、例えば、処理水eの供給先のタンクの水位制御の信号を用いればよい。
【0066】
浮上分離槽4からSS濃度の異なる水を取り出せるようにしておけばこのような運転方法をとることが可能であり、このような運転方法にて図1に示す水浄化装置を運転すれば、磁気分離部200の時間的処理能力変化が起きても常に一定濃度以下の処理水eを連続的に得ることができる。
【0067】
〈実施例5〉
本発明の第5の実施例を図8を用いて説明する。図8は本実施例の水浄化装置運転方法のフローチャートを示す。本実施例は図1に示す実施例1記載の水浄化装置に、磁気分離部200の高勾配磁気フィルタ30の圧力損失を測定する手段及び逆洗時間をカウントするタイマBを設け、磁気分離部200の処理能力が上述したように時間的に変動する場合に対処する運転方法に関する。
【0068】
図8を用いて説明する。所望の処理水濃度を設定し(ステップ801)、原水を取水し、加圧浮上部100に送る(ステップ802)。取水した原水の濃度Aを水質センサ2により検知する(ステップ803)。検出した原水濃度に基づいて後処理装置300に送る高濃度の水a、磁気分離部に送る中濃度の水b、低濃度のバイパス水cの流量を、処理水eが所望濃度になるように、バルブ13、14、15の開度を調節し、磁気分離部200に通水する(ステップ804)。図6に示すような分離部特性の時間変化を例えば磁気分離部200内の高勾配磁気フィルタ30の圧力損失により検知する(ステップ805)。磁気分離部200の処理能力を前記検知したフィルタ30の圧力損失を判定条件として、この圧力損失が所定値を越えるか否かによって逆洗が必要であるか否かを判定する(ステップ806)。
【0069】
検知した圧力損失が予め設定された所定値を越えず、逆洗が必要でないと判定した場合には、通常運転を継続し、磁気分離部200に水を送る。この場合、所定の時間間隔でステップ803以降の手順を繰り返す。また、検知した圧力損失が所定値を越え、逆洗が必要であると判定した場合には次のステップ809に進む。ステップ809以降の運転方法は前記実施例4と同様であるので説明を省略する。
【0070】
このような運転方法にて図1に示す水浄化装置を運転すれば、磁気分離部200の時間的処理能力変化に追従して処理を行うことができるので実施例4の場合よりも磁気分離部200を効率的に運転することができる。
【0071】
〈実施例6〉
本発明の第6の実施例を説明する。図9は本実施例の水浄化装置運転方法のフローチャートを示す。本実施例は図2に示す実施例2に記載の水浄化装置を用いて磁気分離部200の処理能力が上述したような時間的な変動をする場合に対処する運転方法に関する。
【0072】
図9を用いて説明する。逆洗の判定およびバイバス水が所望処理水濃度を満足しているか否かの判定については実施例4と同様なので省略する。図9に示すように、ステップ504とステップ505の間に、ステップ504A,504B,504Cをいれてある。
【0073】
本実施例においては、検知した原水濃度Bと所望処理水濃度Aの比(B/A)を判定基準として、B/Aが予め設定されている基準値Dより大きいかどうかで処理水を並列に処理するか直列に処理するかを判定する(ステップ504A)。(B/A)<Dならば加圧浮上部100a,100bを並列に接続して濃縮を行い、B/A≧Dならば加圧浮上部100a,100bを直列に接続して濃縮を行う。加圧浮上部100a,100bを並列に接続して濃縮処理すると判定した場合には、バルブ13a,b、14a,b、15a,b、33及び39を開放し、バルブ36,37を閉鎖する(ステップ504B)。加圧浮上部100a,100bを直列に接続して濃縮処理すると判定した場合には、バルブ15a、33、39を閉鎖し、バルブ13a,b、14a,b、15b、36、37を開放する(ステップ504C)。
【0074】
このような運転方法にて図2に示す水浄化装置を運転すれば、実施例4の効果に加えて原水濃度のより高い水を処理することが可能であり、より広い原水濃度範囲の運転が可能である。
【0075】
なお、この実施例では加圧浮上部を実施例2に示す2段の装置により説明したが、この濃縮装置をもっと多くの段数により構成すれば、単に直列・並列だけではなくより効率的な組み合わせにより運転することができる。
【0076】
〈実施例7〉
上記各実施例は、加圧浮上分離法によりSS分を濃縮し、濃縮されたSS分を磁気分離するものであるが、SS分の濃縮に、電解浮上分離法を用いてもよい。図10に示す第7の実施例は、図1に示す加圧浮上部100に代えて電解浮上部400を設けた例である。他の構成は第1の実施例と同じなので同一の符号を付し、説明を省略した。図示の電解浮上部400は、原水取水用ポンプ3の吐出側に接続された浮上分離槽4と、浮上分離槽4内に配置された電気分解用の電極41,42と、電極41,42に電圧を印加する直流電源装置43と、を含んで構成され、前記第1の実施例の場合と同様、浮上分離槽4下流端の水面に近い位置に配管10、底面に近い位置に配管12、両者の中間の位置に配管11が、それぞれ接続されている。
【0077】
この電解浮上部400では、直流電源装置43によって電極41,42に電圧が印加されると、この電圧印加により電極41,42にて水の電気分解が起こり、一方の電極に酸素が、他方の電極に水素が、それぞれ微細な気泡として発生する。これら電極で発生した気泡が水中のSS分に付着し、気泡の付着したSS分はゆっくりと矢印Aのごとく浮上分離槽4の下流側Bに向かって移動しつつ水面付近に浮上する。その後の浄化過程は前記第1の実施例の加圧浮上部100の場合と同様である。
【0078】
また、上記各実施例では、濃縮されたSS分の分離に磁気分離法を適用したが、磁気分離装置のほかに、例えばフィルタあるいはろ材に濃縮された原水を通水する方式のろ過装置を適用することもできる。水の浄化装置としては、このような方式のろ過装置が一般的に使用される。このろ過装置も磁気分離装置と同様に所定時間経過すると目詰りを起こすのでフィルタあるいはろ材の逆洗を行う必要がある。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、汚濁した大量の水から中水道程度の水を安価に得ることができ、従来の技術に比して省面積化が可能である。さらにこの水浄化装置により原水濃度の変化及び装置内の時間的処理能力変化にもかかわらず常に一定濃度以下の処理水を連続に得ることができる。また、異なる濃度に浄化された処理水を同時に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる水浄化装置の模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係わる水浄化装置の模式図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係わる水浄化装置運転方法のフローチャートである。
【図4】図1に示す実施例の浮上分離槽の原水深さ方向のSS分濃度差に応じた送水境界を示す説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係わる水浄化装置運転方法のフローチャートである。
【図6】フィルタ式浄化装置の定性的運転特性傾向を示す説明図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係わり、フィルタ式浄化装置の時間的処理能力変化に応じた送水境界変更を示す説明図である。
【図8】本発明の第5の実施例に係わる水浄化装置運転方法のフローチャートである。
【図9】本発明の第6の実施例に係わる水浄化装置運転方法のフローチャートである。
【図10】本発明の第7の実施例に係わる水浄化装置の模式図である。
【符号の説明】
1 配管 2 水質センサ
3 原水取水用ポンプ 4,4a,4b 浮上分離槽
5,5a,5b 配管 6,6a,6b ポンプ
7,7a,7b 空気飽和槽 8,8a,8b コンプレッサ
9,9a,9b 配管 10,10a,10b 配管
11,11a,11b 配管 12,12a,12b 配管
13,13a,13b バルブ 14,14a,14b バルブ
15,15a,15b バルブ 16 薬剤調整装置
17 撹拌槽 18 撹拌機
19 バルブ 20 逆洗処理水槽
21 配管 22 浄化水槽
23 バルブ 24 配管
25 空気タンク 26 バルブ
27 磁気分離容器 28 多孔磁極
29 空心コイル 30 高勾配磁気フィルタ
31 直流電源装置 32 ヨーク
33 バルブ 34 配管
35 配管 36 バルブ
37 バルブ 38 配管
39 バルブ 41,42 電極
43 直流電源装置 100 加圧浮上部(前処理装置)
100a,100b 加圧浮上部 200 磁気分離部(分離装置)
300 後処理部 400 電解浮上部(前処理装置)
A SS分の流れ B 浮上分離槽下流側付近
a 高濃度の水 b 中濃度の水
c 低濃度の水 d 浄化水
e 処理水 Q1 磁気分離部能力最大時の流量
Q2 磁気分離部逆洗開始時の流量 m 磁気分離部通水時間
n 磁気分離部逆洗時間 t0 磁気分離部処理能力最大時点
t1 磁気分離部逆洗開始時点 t2 磁気分離部逆洗中時点

Claims (14)

  1. 原水中の浮遊物質を除去し、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)が所定の値以下の処理水eとして排出する水浄化装置において、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置と、該深さ方向の位置によるSS濃度の差異を利用してSS濃度が前記浮上分離槽導入時の原水よりも低い水cと水cよりもSS濃度が高い水bを含む複数のSS濃度の水を前記濃縮装置から取り出す複数系統の配管と、前記水bを導入してその中の浮遊物質を分離しSS濃度を低下させた浄化水dとして排出する分離装置と、を含んで構成され、前記複数系統の配管のうち少なくとも前記濃縮装置から水cを取り出す配管と前記分離装置から浄化水dを取り出す配管とが、水cと浄化水dを別々にもしくは混合して排出できるように接続されているとともに、前記濃縮装置から水cを取り出す配管と前記分離装置から浄化水dを取り出す配管にはそれぞれ開度調整可能な弁が介装され、これらの弁は、水cと浄化水dが混合される際、混合後のSS濃度が前記所定の値以下でかつ流量が最大となるように制御されるものであることを特徴とする水浄化装置。
  2. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、原水に含まれた浮遊物質を含む汚泥を処理する後処理部と、を有してなる水浄化装置において、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置出側には少なくとも、前記分離装値に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装値をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されていることと、前記前処理装置出側の前記分離装置に接続された配管よりも浮遊物質濃度が高い位置と前記後処理部を連通する配管が設けられていることを特徴とする水浄化装置。
  3. 前記バイパス配管が、前記分離装置から浄化水を排出する配管に止め弁を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の水浄化装置。
  4. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、取水した原水の浮遊物質濃度Bを検知したのち、原水を前処理装置により濃縮して原水に位置による濃度差を生じさせ、設定条件として与えた処理水濃度Aと前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの比(B/A)が所定値Cを越えるか否かを判定基準として、前処理装置の浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出するか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えた場合はバイパスしないと判定して分離装置下流側へバイパスする送水を止め、前記比Cが所定値を越えないときはバイパスすると判定して浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出する送水を行うことを特徴とする水浄化装置運転方法。
  5. 前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの絶対値が予め定められた所定値を越えているか否かを判定基準として、前処理部から、前処理された原水から浮遊物質を含む汚泥を取り出して処理する後処理部へ濃縮された原水を送水するか否かを判定し、前記検知した原水の浮遊物質濃度の絶対値が前記所定値を越えていないときは後処理部へ送水しないと判定して後処理部への濃縮された原水の送水を止め、前記検知した原水濃度の絶対値が前記所定値を越えているときは後処理部へ送水すると判定して後処理部への濃縮された原水の送水を行うことを特徴とする請求項4に記載の水浄化装置運転方法。
  6. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、前処理装置から分離装置への送水を停止してからの停止経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置へ原水を送るか否かを判定し、該停止経過時間が所定時間nになったら分離装置へ水を送ると判定して前処理装置から分離装置への送水を行い、前処理装置から分離装置への送水を開始してからの送水経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置への原水の送水を停止するかどうかを判定し、該送水経過時間が別の所定時間mになったら分離装置への送水を停止すると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする水浄化装置運転方法。
  7. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、それぞれ浮遊物質濃度の異なる位置に前処理後の原水を取り出す複数の配管が接続され、少なくともそのうちの一つが前記分離装置に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、分離装置の処理能力を状態量として検知し、前記検知した分離装置処理能力を示す状態量が予め設定された所定値よりも大きいか否かを判定基準として前処理装置から分離装置へ前処理された原水を送るか否かを判定し、前記検出された状態量が前記所定値未満の場合は分離装置へ前処理された原水を送ると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を行い、前記検出された状態量が所定値以上の場合には分離装置へ前処理された原水を送らないと判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする水浄化装置運転方法。
  8. 前記比(B/A)が基準値Dを超えているとき、濃縮装置を直列に接続して原水を濃縮装置で繰り返し濃縮することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の水浄化装置の運転方法。
  9. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、取水した原水の浮遊物質濃度Bを検知したのち、原水を前処理装置により濃縮して原水に位置による濃度差を生じさせ、設定条件として与えた処理水濃度Aと前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの比(B/A)が所定値Cを越えるか否かを判定基準として、前処理装置の浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出するか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えた場合はバイパスしないと判定して分離装置下流側へバイパスする送水を止め、前記比Cが所定値を越えないときはバイパスすると判定して浮遊物質濃度の低い位置の水を分離装置をバイパスして処理水として排出する送水を行うことを特徴とする水浄化装置運転方法。
  10. 前記検知した原水の浮遊物質濃度Bの絶対値が予め定められた所定値を越えているか否かを判定基準として、前処理部から、前処理された原水から浮遊物質を含む汚泥を取り出して処理する後処理部へ濃縮された原水を送水するか否かを判定し、前記検知した原水の浮遊物質濃度の絶対値が前記所定値を越えていないときは後処理部へ送水しないと判定して後処理部への濃縮された原水の送水を止め、前記検知した原水濃度の絶対値が前記所定値を越えているときは後処理部へ送水すると判定して後処理部への濃縮された原水の送水を行うことを特徴とする請求項9に記載の水浄化装置運転方法。
  11. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、前処理装置から分離装置への送水を停止してからの停止経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置へ原水を送るか否かを判定し、該停止経過時間が所定時間nになったら分離装置へ水を送ると判定して前処理装置から分離装置への送水を行い、前処理装置から分離装置への送水を開始してからの送水経過時間を判定基準として、前処理装置から分離装置への原水の送水を停止するかどうかを判定し、該送水経過時間が別の所定時間mになったら分離装置への送水を停止すると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする水浄化装置運転方法。
  12. 原水取水用配管と、該原水取水用配管に吸入側を接続した原水取水用ポンプと、該原水取水用ポンプの吐出側に接続され浮遊物質を含む原水を一時貯溜して該原水を前処理する前処理装置と、前記前処理装置で前処理された原水を浄化して浄化水として排出する分離装置と、を有してなり、前記前処理装置は、原水が導入される浮上分離槽と該浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置による SS 濃度の差異を生じさせる手段とを有してなる濃縮装置であり、前記前処理装置に導入される原水中の浮遊物質を検知する水質センサが設けられているとともに、前記前処理装置出側には、少なくとも前記分離装置に接続され前処理された原水を分離装置に導く配管と、前記分離装置をバイパスし前処理された原水を供給先に導くバイパス配管が接続され、該バイパス配管は、前記分離装置に接続された配管が前処理装置出側に接続されている位置よりも浮遊物質濃度が低い位置で前記前処理装置出側に接続されている水浄化装置を運転する運転方法において、原水の浮遊物質濃度を検知し、分離装置の処理能力を状態量として検知し、前記検知した分離装置処理能力を示す状態量が予め設定された所定値よりも大きいか否かを判定基準として前処理装置から分離装置へ前処理された原水を送るか否かを判定し、前記検出された状態量が前記所定値未満の場合は分離装置へ前処理された原水を送ると判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を行い、前記検出された状態量が所定値以上の場合には分離装置へ前処理された原水を送らないと判定して前処理装置から分離装置への原水の送水を止め、検知した原水濃度Bと設定条件として与えた処理水濃度Aの比(B/A)が所定値Cを越えているか否かを判定基準として、バイパス配管で送水されるバイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いか否かを判定し、前記比が所定値Cを越えているときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より高いと判定してバイパス配管での送水を停止し、前記比が所定値Cを越えていないときは前記バイパス水の浮遊物質濃度が所望処理水濃度より低いと判定してバイパス水を処理水とすることを特徴とする水浄化装置運転方法。
  13. 前記比(B/A)が基準値Dを超えているとき、濃縮装置を直列に接続して原水を濃縮装置で繰り返し濃縮することを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の水浄化装置の運転方法。
  14. 原水中の浮遊物質を除去し、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)が所定の値以下の処理水eとして排出する水浄化方法において、浮上分離槽に導入した原水を該浮上分離槽の出側に移動させながら該原水中の浮遊物質を水面方向に移動させて深さ方向の位置によるSS濃度の差異を生じさせ、該深さ方向の位置によるSS濃度の差異を利用してSS濃度が前記浮上分離槽導入時の原水よりも低い水cと、水cよりもSS濃度が高い水bを含む複数のSS濃度の水を前記浮上分離槽から取り出し、前記水bを浮遊物質を分離する分離装置に導き、水bの浮遊物質を分離して浄化水dとし、この浄化水dと前記水cとを別々にもしくは混合して処理水eとして排出するとともに、水cと浄化水dが混合される際、混合後のSS濃度が前記所定の値以下でかつ流量が最大となるように混合されることを特徴とする水浄化方法。
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