JP7268090B2 - 2液型プレミックス組成物、及び裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム - Google Patents
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Description
ポリイソシアネート化合物は、特定の触媒を用いた三量化反応により、イソシアヌレート環を生成する。このイソシアヌレート環の結合は、ウレタン結合に比べて、熱安定性が高いことから、イソシアヌレート環を含む硬質ポリイソシアヌレートフォームは、難燃性及び耐熱性に優れており、また、圧縮強さや曲げ強さ等の強度特性にも優れている。
このため、硬質ポリイソシアヌレートフォームは、従来から、土木建築用途でも広く用いられており、具体的には、断熱材や空隙充填材等に利用されている。
しかしながら、HFCはオゾン破壊係数(ODP)が0であるものの、地球温暖化係数(GWP)が、例えば、HFC-245faは794、HFC-365mfcは1030と高く、温室効果ガスとして管理物質に指定されており、近年、地球温暖化対策の観点から、削減が求められている。
例えば、特許文献2には、ポリイソシアヌレートフォームのためのポリオールプレミックスとして、HCFOである1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(ODP:0、GWP:1)を発泡剤として用いるものが記載されている。
また、現場施工における安全性や耐久性等の観点から、所定の強度特性や貯蔵安定性等を有していることも必要である。
[1]裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム製造用のプレミックス組成物であって、ポリイソシアネート化合物を含むA液と、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含むB液とからなり、前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィン及びハイドロクロロフルオロオレフィンのうちのいずれか1種以上を含み、イソシアネート指数が160~500である、2液型プレミックス組成物。
[2]前記カルボン酸塩の配合量が、前記ポリオール化合物100質量部に対して2~30質量部である、上記[1]に記載の2液型プレミックス組成物。
[3]前記カルボン酸塩の配合量が、前記ポリイソシアネート化合物100質量部に対して0.5~10質量部である、上記[1]又は[2]に記載の2液型プレミックス組成物。
[4]前記カルボン酸塩が、蟻酸カリウム、酢酸カリウム、n-オクタン酸カリウム及び2-エチルヘキサン酸カリウムのうちから選ばれる1種以上である、上記[1]~[3]のいずれか1項に記載の2液型プレミックス組成物。
[6]前記カルボン酸塩が、蟻酸カリウム、酢酸カリウム、n-オクタン酸カリウム及び2-エチルヘキサン酸カリウムのうちから選ばれる1種以上である、上記[5]に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
[7]JIS A 9511:2006Rの燃焼性試験の測定方法Cに準拠して測定された酸素指数が23.0以上である、上記[5]又は[6]に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
[8]JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された圧縮強さが0.10MPa以上であり、かつ、JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された曲げ強さが0.15MPa以上である、上記[5]~[7]のいずれか1項に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
また、本発明によれば、前記裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造に好適に用いることができ、貯蔵安定性に優れた、2液型プレミックス組成物が提供される。さらに、これらを用いることにより、より安全で、かつ耐久性に優れた、硬質ポリイソシアヌレートフォームによる裏込め注入工法を提供することが可能となる。
本発明の2液型プレミックス組成物は、裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム製造用のプレミックス組成物である。そして、ポリイソシアネート化合物を含むA液と、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含むB液とからなり、前記発泡剤が、HFO及びHCFOのうちのいずれか1種以上を含み、プレミックス組成物のイソシアネート指数が160~500であることを特徴としている。
前記プレミックス組成物は、A液及びB液のプレミックスからなる2液型であり、発泡剤がHFOやHCFOである場合においても、機械的強度や寸法安定性に優れ、かつ、難燃性及び耐熱性にも優れた裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォームを得ることができる。また、2液のプレミックスとして調製されていることにより、現場施工の際の作業の効率性及び安全性にも優れている。
イソシアネート指数は、難燃性及び耐熱性評価の際、硬質ポリイソシアヌレートフォームを硬質ポリウレタンフォームと区別する上での指標ともなるものである。具体的には、日本ウレタン工業協会における難燃性及び耐熱性評価においては、イソシアネート指数が150以上、かつ、三量化触媒が用いられているものが、硬質ポリイソシアヌレートフォームであり、それ以外のものが硬質ポリウレタンフォームと定義されている。
前記イソシアネート指数が160未満では、十分な難燃性及び耐熱性を有する硬質ポリイソシアヌレートフォームを得ることができない。一方、前記イソシアネート指数が500を超える場合には、ポリオール化合物が少なすぎて、硬質ポリイソシアヌレートフォームを製造することが困難となる。
A液は、ポリイソシアネート化合物を主成分として含む液である。
A液には、ポリイソシアネート化合物以外に、必要に応じて、溶剤や、整泡剤等の添加剤が含まれていてもよい。ただし、製造効率等の観点から、A液中のポリイソシアネート化合物の含有量は、70~100質量%であることが好ましく、より好ましくは90~100質量%、さらに好ましくは95~100質量%である。
ポリイソシアネート化合物は、イソシアネート基を2個以上有するイソシアネート化合物であり、その三量化反応により、イソシアヌレート環を生成する。また、イソシアヌレート環を構成しないイソシアヌレート基が、B液中のポリオール化合物との付加反応によりウレタン結合を形成する。これらの反応により、ポリイソシアヌレート樹脂の発泡体である硬質ポリイソシアヌレートが得られる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、具体的には、ジフェニルエーテル-2,4’-ジイソシアネート、ジフェニルエーテル-4,4’-ジイソシアネート、トリレン-2,4-ジイソシアネート、トリレン-2,6-ジイソシアネート、4,6-ジメチル-1,3-フェニレンジイソシアネート、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’-MDI)、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’-MDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’-MDI)等のモノメリックMDI、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI又はポリメリックMDI)、3,3’-ジメチル-4,4’-ビフェニレンジイソシアネート、m-キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートは、非環式又は脂環式のポリイソシアネートのいずれでもよく、具体的には、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
これらのうち、反応性、及び製造される硬質ポリウレタンフォームの機械的強度等の観点から、2,2’-MDI、2,4’-MDI、4,4’-MDI等のモノメリックMDI、クルードMDI又はポリメリックMDIが好ましく、また、この中でも、コストの観点からは、クルードMDI又はポリメリックMDIが好適に用いられる。
B液は、ポリオール化合物を主成分とし、さらに、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含む液である。B液には、ポリオール化合物、発泡剤シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩以外に、必要に応じて、溶剤や、アミン系触媒、難燃剤、非シリコーン界面活性剤、着色剤、酸化防止剤等の添加剤が含まれていてもよい。
ただし、製造効率等の観点から、主成分であるB液中のポリオール化合物の含有量は、30~90質量%であることが好ましく、より好ましくは35~80質量%、さらに好ましくは40~65質量%である。
ポリオール化合物は、水酸基を2個以上有するアルコール化合物であり、イソシアネート化合物との付加反応によりウレタン樹脂を生成する。
ポリオール化合物としては、ポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオール等が挙げられ、これらのうちから選ばれるいずれかを用いることが好ましく、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールの分子量は、反応性、及び十分な機械的強度を有する硬質ポリイソシアヌレートフォームを得る観点から、70~5,000であることが好ましく、より好ましくは100~3,000である。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、グリコール、グリセリン、ソルビトール及び糖類等の多価アルコールや、芳香族アミン、脂肪族アミン等に、プロピレンオキサイドやエチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合させたもの等が挙げられる。
発泡剤は、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とが反応してポリウレタン樹脂を生成する際の発熱により気化し、ポリウレタン樹脂を発泡させる作用を有するものである。
発泡剤としては、HFO又はHCFOを含むものとする。これらのうち、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
HFOやHCFOは、発泡剤として水のみを用いる場合に比べて、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物との発熱反応において、発泡体の内部発熱を180℃以下の温度にまでに抑えることができ、発泡体の炭化や発煙の発生を抑制することができる。また、環境問題の観点から、HFCに代わり、今後、需要の増加が見込まれる発泡剤である。HFOやHCFOは、それ自体が難燃性であることから、これらの発泡剤で独立気泡が形成されることにより、より難燃性に優れた硬質ポリイソシアヌレートフォームを得ることができる。
発泡剤は、ポリイソシアヌレート樹脂を適度に発泡させる観点から、A液中のポリイソシアネート化合物100質量部に対して、3~40質量部添加されることが好ましく、より好ましくは5~30質量部、さらに好ましくは7~20質量部である。
ただし、水は、ポリオール化合物がポリエステルポリオールを含む場合、B液の貯蔵保管状態によっては、該ポリエステルポリオールを加水分解させるおそれがあるため、その他の発泡剤よりも含有量が少ないことが好ましい。水の配合量は、水以外の上記の発泡剤100質量部に対して、0.5~20質量部であることが好ましく、より好ましくは1~18質量部、さらに好ましくは5~15質量部である。
シリコーン界面活性剤は、硬質イソシアヌレートフォームにおいて、整泡剤としての働きを有するものであり、寸法安定性にも寄与する。
シリコーン界面活性剤としては、公知のものを用いることができる。例えば、シロキサン-ポリアルキレンオキサイド共重合体が挙げられ、市販品として入手することができる。これらのうち、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
シリコーン界面活性剤は、硬質イソシアヌレートフォームの気泡を適度に調整する観点から、A液中のポリイソシアネート化合物100質量部に対して、0.1~10質量部添加されることが好ましく、より好ましくは0.5~5質量部、さらに好ましくは0.5~3質量部である。
カルボン酸塩は、硬質イソシアヌレートフォームを得るためのポリイソシアネート化合物の三量化触媒として作用するものである。
ポリイソシアネート化合物の三量化触媒としては、アミン系触媒も知られているが、シリコーン界面活性剤及びポリオール化合物を含むプレミックス組成物においては、主たる三量化触媒としてアミン系触媒を用いた場合は、該プレミックス組成物の貯蔵安定性に劣る。
これに対して、カルボン酸塩を三量化触媒として用いることにより、前記プレミックス組成物の貯蔵安定性を向上させることができる。
また、B液の貯蔵安定性を保持する観点から、B液中で、ポリオール化合物100質量部に対するカルボン酸塩の配合量は、2~30質量部であることが好ましく、より好ましくは3~25質量部、さらに好ましくは5~20質量部である。
B液中には、必要に応じて、溶剤や、アミン系触媒、難燃剤、非シリコーン界面活性剤、着色剤、酸化防止剤等の添加剤が含まれていてもよい。
〔溶剤〕
溶剤は、各成分を均一に混合する観点から、必要に応じて用いられるものであり、硬質ポリイソシアヌレートフォームの生成反応において、その反応性を妨げない範囲内であれば、水溶性有機溶剤であっても、疎水性有機溶剤であってもよい。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらの溶剤は、市販のカルボン酸塩やアミン触媒、シリコーン界面活性剤等に含まれている場合もある。
カルボン酸塩が三量化触媒の主触媒であるが、ウレタン化反応を促進する上で、アミン系触媒を助触媒として用いることが好ましい。
ただし、アミン系触媒のうち、三量化触媒として作用するものと、ウレタン化触媒として作用するものとの明確な区別は難しく、また、発泡剤がHFO又はHCFOである場合には、これらの発泡剤との反応性を有するものが多い。このため、B液中のアミン系触媒の配合量は、カルボン酸塩よりも少ないことが好ましい。また、HFO又はHCFOとの反応性が低いアミン系触媒は、高価であることから、コストの観点からも、アミン系触媒の使用量はできる限り少ないことが好ましい。
また、B液の貯蔵安定性を保持する観点から、B液中で、ポリオール化合物100質量部に対するアミン系触媒の配合量は、1~20質量部であることが好ましく、より好ましくは2~15質量部、さらに好ましくは3~10質量部である。
本発明の硬質ポリイソシアヌレートフォームは、難燃剤を添加しない場合であっても、優れた難燃性を有しているが、さらに難燃性を向上させるために、難燃剤を添加してもよい。
難燃剤は、硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造において公知のものを用いることができ、例えば、非ハロゲンリン酸エステル系のトリクレジルホスフェートや含ハロゲンリン酸エステル系のトリスクロロプロピルホスフェート等が挙げられる。
非シリコーン界面活性剤、着色剤及び酸化防止剤も、硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造において公知のものを用いることができ、特に限定されるものではない。
これらの添加剤の含有量は、硬質ポリイソシアヌレートフォームの生成反応において、その反応性に影響を及ぼさない範囲内において、得られる発泡体の所望の物性に応じて適宜調整することができる。前記添加剤の合計含有量は、A液中のポリイソシアネート化合物100質量部に対して、0.5~30質量部であることが好ましく、より好ましくは1~25質量部、さらに好ましくは5~20質量部である。
本発明の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォームは、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤、及びカルボン酸塩を含む混合液が発泡してなる硬質ポリイソシアヌレートフォームである。そして、前記発泡剤が、HFO及びHCFOのうちのいずれか1種以上を含むものであり、また、イソシアネート指数が160~700であることを特徴としている。
このような硬質ポリイソシアヌレートフォームは、発泡剤がHFOやHCFOである場合においても、機械的強度や寸法安定性に優れ、かつ、優れた難燃性及び耐熱性を有するものである。
硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造方法は、特に限定されるものではなく、現場において、各原料組成を配合してもよいが、現場施工の際の作業の効率性及び安全性の観点から、上述した本発明の2液型プレミックス組成物を用いて混合液を調製し、発泡させることが好ましい。
なお、混合液中のポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩については、上記の2液型プレミックス組成物の説明で述べたものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「酸素指数」とは、燃焼性の指標となるものであり、JIS K 7201-2:2007に定義されているように、所定の条件下で、試料が有炎燃焼を維持するのに必要な23±2℃の酸素と窒素との混合ガスの最小酸素濃度であり、体積分率[%]で表される。
酸素濃度が、空気の酸素濃度である約21[%]よりも大きい値であれば、通常、燃焼し続けることは困難である。本発明においては、裏込め注入用としての難燃性に優れた硬質ポリイソシアヌレートフォームを得る観点から、酸素指数は23.0以上であることが好ましい。
JIS A 9511:2006Rの燃焼性試験の測定方法Cとは、JIS K 7201-2:2007に基づくものであり、本発明においては、長さ150mm、幅10mm、厚さ10mmの試験片について測定した値とする。
圧縮強さ及び曲げ強さは、機械的強度の指標となるものである。
JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された圧縮強さとは、JIS K 7220:2006に基づいて測定されたものである。
また、JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された曲げ強さとは、JIS K 7221-2:2006に基づいて測定されたものである。
本発明においては、裏込め注入用としての機械的強度に優れた硬質ポリイソシアヌレートフォームを得る観点から、圧縮強さは0.10MPa以上であることが好ましく、より好ましくは0.14MPa以上であり、さらに好ましくは0.17MPa以上である。圧縮強さは大きいほど好ましく、上限値は特に限定されるものではない。
また、同様の観点から、曲げ強さは0.15MPa以上であることが好ましく、より好ましくは0.23MPa以上であり、さらに好ましくは0.28MPa以上である。曲げ強さは大きいほど好ましく、上限値は特に限定されるものではない。
本発明の裏込め注入工法は、トンネル又は地下構造物とこれらの背面の地山との間の空洞内に注入して硬質ポリイソシアヌレートフォームの発泡硬化を行う裏込め注入工法である。そして、前記硬質ポリイソシアヌレートフォームが、ポリイソシアネート化合物を含むA液と、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含むB液との混合液を含み、前記発泡剤が、HFO及びHCFOのうちのいずれか1種以上を含むものであり、また、前記混合液のイソシアネート指数が160~500である。
このようなA液及びB液の2液の混合液を用いることにより、発泡剤がHFOやHCFOである場合においても、機械的強度や寸法安定性に優れ、かつ、難燃性及び耐熱性にも優れた硬質ポリイソシアヌレートフォームで裏込め注入を行うことができる。
このような裏込め注入工法においては、A液及びB液の混合液は、混合直後から反応するため、混合液の調製は現場施工時に行うことが好ましい。この混合液に用いられるA液及びB液は、現場施工の際の作業の効率性及び安全性の観点から、上述した本発明の2液型プレミックス組成物を用いることが好ましい。また、現場施工時に2液を混合し、前記空洞内に注入することができる注入機を用いることが好ましい。
なお、A液及びB液、並びにイソシアネート指数については、上記の2液型プレミックス組成物と同様である。
(実施例1~3、比較例1~3及び参考例1)
下記表1の実施例1~3、比較例1~3及び参考例1に示す配合組成で、B液の各原料化合物を混合し、2液型プレミックス組成物のA液及びB液を調製した。A液、及びB液の調製に用いた化合物を以下に示す。
<ポリイソシアネート化合物(a)>
・4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート;「ミリオネート(登録商標) MR-200」、東ソー株式会社製
<ポリオール化合物(b)>
・ポリエーテルポリオール:「エクセノール 450SN」、旭硝子株式会社製
<発泡剤>
・HCFO:トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン;「ソルスティス(登録商標) LBA」、ハネウェルジャパン株式会社製
・HFO:(Z)-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン;「フォーマセル 1100」、デュポン社製
・HFC(1):1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン;「HFC-245fa」、セントラル硝子株式会社製
・HFC(2):1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタン;「ソルカン 365mfc」、日本ソルベイ株式会社製
・水
<カルボン酸塩>
(1)2-エチルヘキサン酸カリウム;「DABCO(登録商標) K-15」、エアープロダクツジャパン株式会社製;濃度75質量%ジエチレングリコール溶液
(2)オクタン酸カリウム;「NKC」、勝田化工株式会社製、濃度50質量%グリセリン溶液
<アミン系触媒>
(1)ビス(2-モルホリノエチル)エーテル;「JEFFCAT(登録商標) DMDEE」、ハンツマン・ジャパン株式会社製
(2)N,N’,N”-ジメチルアミノプロピルヘキサヒドロ-s-トリアジン;「POLYCAT(登録商標) 41」、エアープロダクツジャパン株式会社製
(3)N,N,N’,N’-テトラメチルヘキサンジアミン;「カオーライザー No.1」、花王株式会社製
(4)トリエチレンジアミン;「DABCO(登録商標) 33LV」、エアープロダクツジャパン株式会社製;濃度33質量%ジプロピレングリコール溶液
(5)特殊アミン;「U-CAT(登録商標) 420A」;サンアプロ株式会社製
<シリコーン界面活性剤>
(1)ポリエーテルシロキサン;「TEGOSTAB(登録商標) B 8490」、エボニック・ジャパン株式会社製
(2)シロキサン-ポリアルキレンオキシド共重合体;「NIAX*(登録商標) SILICONE L-6100NT」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製
(3)「SRX 280A FLUID」、東レ・ダウコーニング株式会社製
(4)ポリアルキレンオキシド-メチルシロキサン共重合体;「NIAX SILICONE L-6970」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製
(5)ポリエーテル-ポリジメチルシロキサン共重合体;「TEGOSTAB(登録商標) B 8474」、エボニック・ジャパン株式会社製
(6)ポリエーテル変性ポリシロキサン;「TEGOSTAB(登録商標) B 8460」、エボニック・ジャパン株式会社製
<難燃剤>
・トリスクロロプロピルホスフェート;「TMCPP」、大八化学工業株式会社製
上記表1に示す配合組成で調製したA液及びB液をデスカップ内で混合して合計150g調製し、発泡原料とした。この発泡原料を、内寸が150mm×150mm×150mmの木箱に約100g充填し、20℃で発泡硬化させた。
このハンド発泡において、以下の項目について評価を行った。これらの評価結果を表2及び表3にまとめて示す。
A液及びB液の混合を開始した時点からの以下に示す時間を計測した。
(1)混合時間(MT:melting time):混合終了までの時間
(2)クリームタイム(CT:cream time):膨張が開始するまでの時間
(3)ゲルタイム(GT:gel time):ゲル化が開始するまでの時間
(4)ライズタイム(RT:rise time):膨張が停止するまでの時間
これらの各工程時間は、現場施工時の作業効率等に影響するものであり、クリームタイム(CT)は、7~17秒であれば、良好であると言える。また、ライズタイム(RT)は、45~75秒であれば、良好であると言える。また、クリームタイム(CT)とライズタイム(RT)が上記範囲であれば、急速発泡硬化により、トンネルや地下構造物等の覆工コンクリートにおいて、背面での地山への浸透や亀裂からの発泡原料のリークを抑えつつ、裏込め注入を行うことができ、発泡原料のロスを最小限に抑えることができるため好ましい。
木箱を取り外した発泡体を、約100mm×100mm×100mmに切り出して、ノギスで採寸し、体積を求めた。また、質量を測定し、体積と質量から芯密度を算出した。 芯密度は、発泡性の程度についての指標となるものであり、27~33kg/m3の範囲内であれば、良好であると言える。
発泡体の中心温度を測定し、最高温度を最高発熱温度とした。
最高発熱温度は、現場施工時の発煙による危険性を低減する観点から、180℃未満であれば、良好であると言える。
調製直後と、常温(20℃)、40℃、50℃の各温度で所定期間、貯蔵保管した後の各B液を用いて、発泡体を作製し、CT、GT、RT、芯密度を上記と同様にして測定し、また、外観を目視にて観察することにより、貯蔵保管条件による貯蔵安定性の変化を評価した。外観による評価基準は下記のとおりである。
A:気泡サイズが均一である。
B:気泡サイズが不均一、又は破泡している。あるいはまた、セル荒れ(発泡体の表面の気泡が不均一かつ大きくなる現象)が生じている。
所定期間経過後においても、CT、RT及び芯密度がいずれも上記において良好とされる数値の範囲内であり、かつ、外観による評価が「A」であれば、貯蔵安定性が良好であると言える。
なお、貯蔵安定性の評価結果は、表3に示す。
上記表1に示す配合組成で調製したA液及びB液を、現場施工用の注入機(実機)を用いて、内寸が幅150mm×長さ400mm×高さ500mmの木箱に、合計約1kg充填し、20℃で発泡硬化させた。
ただし、後述する最高発熱温度及び散水時の状態の評価においては、内寸1m×1m×1mの木箱にA液及びB液を合計約36kg(散水時は合計約27~30kg)充填し、20℃で発泡硬化させた。
上記の実機発泡において、以下の項目について評価を行った。これらの評価結果を表2にまとめて示す。
芯密度は、発泡性の程度についての指標となるものであり、27~33kg/m3の範囲内であれば、良好であると言える。
木箱を取り外した発泡体から、約50mm×50mm×50mmの試料を5個切り出して、ノギスで採寸し、体積を求めた。また、各試料の質量を測定し、体積と質量から密度を算出し、これらの平均値を芯密度とした。
圧縮強さは、上記の芯密度の測定に用いた試料5個について、JIS A 9511:2006R(JIS K 7220:2006引用)に準拠した方法により測定し、これらの平均値とした。
<曲げ強さ>
曲げ強さは、発泡体から切り出した120mm×25mm×20mmの試料5個について、に準拠した方法により測定し、これらの平均値とした。
寸法安定性は、ASTM D2126-15に準拠した方法により、発泡方向に対する平行方向及び垂直方向について、高温(70℃)、低温(-30℃)及び湿熱(70℃、95%RH)の各条件下で、72時間経過後の寸法変化率を測定し、これらの測定値に基づいて評価を行った。評価基準は下記のとおりである。
A:上記のいずれの条件においても、平行及び垂直方向ともに、寸法変化率が±1.0%以内
B:上記のいずれか1つの条件において、寸法変化率が±1.0%超
C:上記のいずれか2つ以上の条件において、寸法変化率が±1.0%超
酸素指数は、発泡体から切り出した150mm×10mm×10mmの試料5個について、JIS A 9511:2006Rの燃焼性試験の測定方法C(JIS K 7201-2:2007引用)に準拠した方法により測定し、これらの平均値とした。
発泡体(1m×1m×1m)の中心温度を測定し、最高温度を最高発熱温度とした。
最高発熱温度は、現場施工時の発煙による危険性を低減する観点から、180℃以下であれば、良好であると言える。
発泡体(1m×1m×1m)の製造時に、充填するA液及びB液の合計質量に対して約1質量%の水を霧吹きで散布しながら発泡硬化させた。このときの最高発熱温度を、上記と同様にして測定した。
また、得られた発泡体を、バンドソーで、中心部を含むように高さ方向にほぼ2等分し、この発泡体の断面に「焼け」(焦げたような黒褐色の着色)が生じている程度(色及び面積)を目視にて観察し、焼けの発生状態に基づいて、耐熱性の評価を行った。
焼けの発生状態は、裏込め注入において、周囲に地下水等の水が存在する場合の耐熱性、発煙の危険性等の評価の指標となるものである。周囲に水が存在する環境下では、水との接触がないときよりも、発泡硬化時に発泡体が高温になりやすい。このような高温状態においても、焼けが生じない、又は、生じていても焼けの程度が小さければ、耐熱性及び安全性に優れていると言える。耐熱性の評価基準は下記のとおりである。
A:焼け状態はほぼ確認されない。あるいはまた、断面の面積の約1/4以下に着色が見られる。
B:断面の面積の約1/4以上に焼けが生じている。
C:全体が焼け状態である。
一方、B液にカルボン酸塩を配合しない場合(比較例1)は、貯蔵安定性に劣っていた。また、イソシアネート指数が160未満である場合(比較例2)は、酸素指数が低く、難燃性及び耐熱性に劣っていた。また、水のみを発泡剤として用いた場合(比較例3)は、発泡性が十分であるとは言えず、内部発熱が大きく、耐熱性に劣っていた。
Claims (10)
- トンネル又は地下構造物とこれらの背面の地山との間の空隙内に注入して発泡硬化させる裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム製造用のプレミックス組成物であって、
ポリイソシアネート化合物を含むA液と、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含むB液とからなり、
前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィン及びハイドロクロロフルオロオレフィンのうちのいずれか1種以上を含み、
イソシアネート指数が160~500である、2液型プレミックス組成物。 - 前記カルボン酸塩の配合量が、前記ポリオール化合物100質量部に対して2~30質量部である、請求項1に記載の2液型プレミックス組成物。
- 前記カルボン酸塩の配合量が、前記ポリイソシアネート化合物100質量部に対して0.5~10質量部である、請求項1又は2に記載の2液型プレミックス組成物。
- 前記カルボン酸塩が、蟻酸カリウム、酢酸カリウム、n-オクタン酸カリウム及び2-エチルヘキサン酸カリウムのうちから選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の2液型プレミックス組成物。
- 前記発泡剤が、水を含み、前記水の配合量が、水以外の前記発泡剤100質量部に対して、0.5~20質量部である、請求項1~4のいずれか1項に記載の2液型プレミックス組成物。
- ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、発泡剤、シリコーン界面活性剤及びカルボン酸塩を含む混合液が発泡してなる硬質ポリイソシアヌレートフォームであって、
前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィン及びハイドロクロロフルオロオレフィンのうちのいずれか1種以上を含み、
イソシアネート指数が160~500である、裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。 - 前記カルボン酸塩が、蟻酸カリウム、酢酸カリウム、n-オクタン酸カリウム及び2-エチルヘキサン酸カリウムのうちから選ばれる1種以上である、請求項6に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
- 前記発泡剤が、水を含み、前記水の配合量が、水以外の前記発泡剤100質量部に対して、0.5~20質量部である、請求項6又は7に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
- JIS A 9511:2006Rの燃焼性試験の測定方法Cに準拠して測定された酸素指数が23.0以上である、請求項6~8のいずれか1項に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
- JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された圧縮強さが0.10MPa以上であり、かつ、JIS A 9511:2006Rに準拠して測定された曲げ強さが0.15MPa以上である、請求項6~9のいずれか1項に記載の裏込め注入用硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
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