JP2000281742A - 空洞充填用組成物 - Google Patents

空洞充填用組成物

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JP2000281742A
JP2000281742A JP11087195A JP8719599A JP2000281742A JP 2000281742 A JP2000281742 A JP 2000281742A JP 11087195 A JP11087195 A JP 11087195A JP 8719599 A JP8719599 A JP 8719599A JP 2000281742 A JP2000281742 A JP 2000281742A
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JP11087195A
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Shuji Ikaga
修治 伊香賀
Osamu Wakizaka
治 脇坂
Shinya Uda
信也 宇田
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】軽量で、高発泡、かつ、圧縮強度0.05MP
a以上の発泡体を得ることができる、老朽化した既設ト
ンネルの覆工コンクリート背面にある空洞等を充填する
ための空洞充填用組成物を提供する。 【解決手段】ポリオールとヌレート化触媒と水を含有す
るA液と、イソシアネートを主成分とするB液とからな
り、上記A液とB液の混合比が、重量比で、A液:B液
=1:3〜1:7の範囲に設定され、かつ、上記水の配
合量がA液とB液の合計量中0.8〜2.5重量%の範
囲に設定されている空洞充填用組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した既設ト
ンネルの覆工コンクリート背面に存在する空洞等を充填
するための空洞充填用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、老朽化した既設トンネルは、覆
工コンクリート背面に空洞が存在する場合が多く、この
空洞に地山の応力が集中して、崩落等のおそれがある。
従来は、上記空洞に空洞充填剤を充填して、地山の応力
を緩和させ、崩落等を防止している。上記空洞充填剤と
しては、例えば、発泡コンクリートや硬質発泡ウレタン
の10〜30倍発泡品等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
泡コンクリートは、重量が重く、老朽化した覆工コンク
リートに対して重量的な負荷が大きいという難点があ
る。一方、上記硬質発泡ウレタンは、軽量であるため、
老朽化した覆工コンクリートに対して重量的な負荷が小
さいという点では、上記発泡コンクリートに比べて優れ
ている。しかしながら、上記硬質発泡ウレタンは、発泡
倍率が30倍程度と小さいため、ウレタンが発泡する時
の発泡圧が大きく、老朽化した覆工コンクリートに対し
て、発泡圧による負荷が大きいという難点がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、軽量で、高発泡、かつ、圧縮強度0.05MP
a以上の発泡体を得ることができる空洞充填用組成物の
提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の空洞充填用組成物は、ポリオールとヌレ
ート化触媒と水を含有するA液と、イソシアネートを主
成分とするB液とからなり、上記A液とB液の混合比
が、重量比で、A液:B液=1:3〜1:7の範囲に設
定され、かつ、上記水の配合量がA液とB液の合計量中
0.8〜2.5重量%の範囲に設定されているという構
成をとる。
【0006】すなわち、本発明者らは、軽量で、高発
泡、かつ、圧縮強度0.05MPa以上の発泡体を得る
ことができる空洞充填用組成物を得るため、鋭意研究を
重ねた。その結果、ポリオールを含有するA液にヌレー
ト化触媒および水を配合するとともに、上記A液とB液
の混合比を、重量比で、A液:B液=1:3〜1:7の
範囲に設定し、かつ、上記水の配合量をA液とB液の合
計量中0.8〜2.5重量%の範囲に設定することによ
り、軽量で、高発泡(発泡倍率35倍以上)、かつ、圧
縮強度0.05MPa以上の発泡体(発泡ウレタン)が
得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】そして、上記ポリオール全体に占める低分
子量グリコールの割合をポリオール全体の30重量%以
上に設定すると、ハードセグメント同士をつなぐソフト
セグメント(低分子量グリコール)の割合が多くなり、
圧縮強度が向上する。
【0008】また、上記イソシアネートの粘度を200
cps/25℃以下に設定すると、発泡体(発泡ウレタ
ン)の発泡倍率がより高くなり(発泡倍率40倍以
上)、発泡圧をより小さくすることができる。
【0009】さらにまた、上記A液にアミン触媒を配合
すると、ポリオールとイソシアネートの発熱反応を抑制
し、発泡体(発泡ウレタン)の発熱温度を低減すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0011】本発明の空洞充填用組成物は、ポリオール
とヌレート化触媒と水を含有するA液と、イソシアネー
トを含有するB液とを用いて得ることができる。
【0012】上記A液中のポリオールとしては、特に限
定するものではなく、例えば、ポリエチレングリコー
ル,ポリプロピレングリコール,トリメチロールエタ
ン,トリメチロールプロパン,ヘキシレングリコール,
ヒマシ油等のアルキレングリコールや、グリセリン,ソ
ルビトール,蔗糖,エチレンジアミン,ジエタノールア
ミン,トリエタノールアミン等の多官能性の活性水素化
合物を基剤としてこれらを単独でもしくは2種以上併せ
て用いた化合物に、エチレンオキサイド,プロピレンオ
キサイド等のアルキレンオキサイドを開環重合させたポ
リエーテルポリオール等があげられる。これらは単独で
もしくは2種以上併せて用いられる。
【0013】上記A液中のポリオールは低分子量グリコ
ールを含有することが好ましく、上記低分子量グリコー
ルの含有量は、ポリオール全体の30重量%以上に設定
することが好ましく、特に好ましくは50重量%以上で
ある。このように、ポリオール全体に占める低分子量グ
リコールの割合をポリオール全体の30重量%以上に設
定すると、ハードセグメント同士をつなぐソフトセグメ
ント(低分子量グリコール)の割合が多くなり、圧縮強
度が向上する。
【0014】なお、本発明において、低分子量グリコー
ルとは、通常、数平均分子量(以下「分子量」と略す)
が400以下のグリコールをいい、好ましくは分子量1
00〜400、特に好ましくは分子量150〜300の
ものをいう。すなわち、上記低分子量グリコールの分子
量が400を超えると、ソフトセグメントが大きくなり
すぎて、ハードセグメントの相互作用が低下し、圧縮強
度が低下するおそれがあるからである。このような低分
子量グリコールとしては、具体的には、エチレングリコ
ール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコー
ル,テトラエチレングリコール等のポリエチレングリコ
ール(分子量400以下)があげられる。これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0015】上記ポリオールとともに用いられるヌレー
ト化触媒は、いわゆるイソシアネート三量化触媒であ
り、イソシアネートを三量化してハードセグメントを構
成するために用いられる。このようなヌレート化触媒と
しては、例えば、オクチル酸カリウム、酢酸カリウム、
トリス−(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s
−トリアジン等があげられる。これらは単独でもしくは
2種以上併せて用いられる。なかでも、ヌレート化率お
よびコストパフォーマンスの点で、オクチル酸カリウム
を用いることが好適である。
【0016】上記ヌレート化触媒の配合量は、上記A液
とB液の合計量中0.5〜4重量%の範囲に設定するこ
とが好ましく、特に好ましくは1〜2重量%である。す
なわち、上記ヌレート化触媒の配合量が0.5重量%未
満であると、ハードセグメントを構成するイソシアネー
ト三量体の割合が少なくなり、圧縮強度が低下するおそ
れがあり、逆に4重量%を超えると、ヌレート化率が高
くなることにより脆性が増し、また反応速度が著しく速
くなり、充填性、施工性が悪化するからである。
【0017】上記ポリオールおよびヌレート化触媒とと
もに用いられる水は、発泡剤として用いられる。上記水
の配合量は、上記A液とB液の合計量中0.8〜2.5
重量%の範囲に設定する必要があり、好ましくは1.0
〜2.0重量%、特に好ましくは1.2〜1.6重量%
である。すなわち、上記水の配合量が0.8重量%未満
であると、所望の発泡倍率が得られず、発泡圧が大きく
なり、逆に2.5重量%を超えると、発泡体(発泡ウレ
タン)が脆くなり、圧縮強度が低下するからである。
【0018】なお、上記A液には、アミン触媒を配合す
ることが好ましい。このようにアミン触媒を用いると、
ポリオールとイソシアネートの発熱反応を抑制し、発泡
体(発泡ウレタン)の発熱温度を低減することができ
る。したがって、既設トンネルの覆工コンクリート背面
に存在する空洞等に熱がたまり発火するのを防止するこ
とができる。このようなアミン触媒としては、例えば、
トリエチレンジアミン、ビス−(ジメチルアミノエチ
ル)エーテル、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、
テトラメチルプロパン−1,3−ジアミン、ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、ビス(ジメチルアミノエチ
ル)エーテル、トリメチルアミノエチルピペラジン、1
−メチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイ
ミダゾール等があげられる。これらは単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。
【0019】上記アミン触媒の配合量は、上記A液とB
液の合計量中0.1〜1重量%の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくは0.2〜0.5重量%であ
る。すなわち、上記アミン触媒の配合量が0.1重量%
未満であると、ポリオールとイソシアネートの反応が遅
く所定の発泡倍率を得ることができず、逆に1重量%を
超えると、ポリオールとイソシアネートの発熱反応を充
分に抑制することができないからである。
【0020】また、上記A液には、整泡剤、難燃剤等を
配合しても差し支えない。上記整泡剤としては、例え
ば、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサンコ
ポリマー、オルガノポリシロキサン、オキシエチル化高
級アルコール等があげられ、これらは単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。上記難燃剤としては、例え
ば、トリスクロロプロピルホスフェート、トリス・β−
クロロプロピルホスフェート等があげられ、これらは単
独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0021】上記A液とともに用いられるB液は、イソ
シアネートを主成分とする液である。なお、本発明にお
いて、イソシアネートを主成分とするとは、上記B液が
イソシアネートのみからなる場合を含む趣旨である。上
記イソシアネートの含有量は、通常、B液全体の50重
量%以上に設定され、好ましくは80重量%以上、特に
好ましくは100重量%である。
【0022】上記イソシアネートとしては、例えば、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(MD
I)、ポリメリックMDI(C−MDI)、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IP
DI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等があ
げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用い
られる。なかでも、反応硬化物の圧縮特性が良く、また
反応時の揮発性が低いという点で、ポリメリックMDI
が好ましい。
【0023】上記イソシアネートの粘度は、200cp
s/25℃以下に設定することが好ましく、特に好まし
くは40〜110cps/25℃の範囲である。このよ
うに、上記イソシアネートの粘度を200cps/25
℃以下に設定することにより、発泡体(発泡ウレタン)
の発泡倍率がより高くなり(発泡倍率40倍以上)、発
泡圧をより小さくすることができる。
【0024】前記A液とB液の混合比は、重量比で、A
液:B液=1:3〜1:7の範囲に設定する必要があ
り、特に好ましくはA液:B液=1:3〜1:6であ
る。すなわち、上記B液の混合比が3未満であると、発
泡体(発泡ウレタン)の圧縮強度が低下し、逆に上記B
液の混合比が7を超えると、発泡体(発泡ウレタン)が
脆くなり、圧縮強度が低下するからである。
【0025】本発明の空洞充填用組成物は、得られる発
泡体(発泡ウレタン)の発泡倍率が35倍以上であるこ
とが好ましく、特に好ましくは発泡倍率が40〜50倍
である。
【0026】また、本発明の空洞充填用組成物は、得ら
れる発泡体(発泡ウレタン)の圧縮強度が0.05MP
a以上であることが好ましく、特に好ましくは0.1M
Pa以上である。
【0027】さらに、本発明の空洞充填用組成物は、得
られる発泡体(発泡ウレタン)の密度(見かけ密度)が
40kg/m3 以下であることが好ましく、特に好まし
くは30kg/m3 以下である。
【0028】本発明の空洞充填用組成物の用途は、特に
限定するものではなく、例えば、老朽化した既設トンネ
ルの覆工コンクリート背面に存在する空洞、浮き桟橋に
存在する空洞等の充填に用いることができる。
【0029】つぎに、本発明の空洞充填用組成物を用い
た空洞充填工法について、図1〜図6にもとづき具体的
に説明する。図1および図2に示すように、既設トンネ
ル1の覆工コンクリート2のアーチ天端付近の背面に空
洞3が生じた場合には、図3に示すように、地山4に、
その表面と空洞3を連通する長孔5を穿設し、この長孔
5にパイプ6を挿通する。つぎに、図4に示すように、
充填剤注入装置(図示せず)により、パイプ6を介して
空洞3内に本発明の空洞充填用組成物を充填する。する
と、図5および図6に示すように、上記空洞充填用組成
物が発泡硬化して発泡体(発泡ウレタン)7となり、こ
の発泡体(発泡ウレタン)7により空洞3が充填され
る。この工法によれば、空洞3が発泡体(発泡ウレタ
ン)7により充填されるため、地山4の応力を緩和させ
て崩落等を防止したり、突き上げ力を抑えてひび割れ等
の発生を防止したりすることができる。
【0030】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0031】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
に示す材料を準備した。
【0032】〔ポリオール〕低分子量グリコール(ポリ
エチレングリコール、分子量:150)
【0033】〔ポリオール〕トリレンジアミンベースポ
リオール(武田薬品工業社製、アクトコールDT−25
0)〔水酸基価(OHV):255、分子量:880〕
【0034】〔ポリオール〕ポリプロピレングリコール
(武田薬品工業社製、アクトコールP−400)〔水酸
基価(OHV):280、分子量:400〕
【0035】〔ポリオール〕トリメチロールプロパン
(TMP)ベースポリオール(武田薬品工業社製、アク
トコールG−250)〔水酸基価(OHV):250、
分子量:670〕
【0036】〔ヌレート化触媒〕オクチル酸カリウム
(東栄化工社製、ヘキソエートカリ K−13)〔金属
含有量13重量%〕
【0037】〔アミン触媒〕トリエチレンジアミンをジ
プロピレングリコール(DPG)に溶解した溶液〔濃度
33重量%〕(花王社製、カオライザーNo.31)
【0038】〔アミン触媒〕ビス−(ジメチルアミノエ
チル)エーテルをDPGに溶解した溶液〔濃度70重量
%〕(花王社製、カオライザーNo.12)
【0039】〔アミン触媒〕テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン(花王社製、カオライザーNo.1)
【0040】〔整泡剤〕ポリオキシアルキレン・ジメチ
ルポリシロキサンコポリマー(日本ユニカー社製、SZ
−1627)
【0041】〔難燃剤〕トリス・β−クロロプロピルホ
スフェート(第八化学工業社製、TMCPP)
【0042】〔イソシアネート*a〕ポリメリックMD
I(BASFジャパン社製、ルプラネートM−20S)
〔粘度:200cps/25℃〕
【0043】〔イソシアネート*b〕ポリメリックMD
I(BASFジャパン社製、ルプラネートMB−9S)
〔粘度:90cps/25℃〕
【0044】〔イソシアネート*c〕ポリメリックMD
I(BASFジャパン社製、ルプラネートMB−5S)
〔粘度:50cps/25℃〕
【0045】〔イソシアネート*d〕ポリメリックMD
I(BASFジャパン社製、ルプラネートM−12S)
〔粘度:120cps/25℃〕
【0046】
【実施例1〜13、比較例1〜3】下記の表1〜表4に
示すA液,B液の各成分を同表に示す割合で配合し、A
液およびB液をそれぞれ別々に調製した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】このようにして得られた実施例および比較
例のA液,B液を、後記の表5〜表8に示す割合で混合
し、発泡体(発泡ウレタン)を得た後、下記の基準に従
い、見かけ密度、発泡倍率および最大圧縮強度を評価し
た。これらの結果を、後記の表5〜表8に併せて示し
た。
【0052】〔見かけ密度〕ASTM−D−1622の
記載に準じて測定した。
【0053】〔発泡倍率〕上記A液およびB液を所定量
反応させたときに膨張する体積から発泡倍率を求めた。
すなわち、上記A液およびB液をそれぞれ50g計量
し、これらを1000gの紙コップにとり、攪拌装置
(ホモディスパー)を用いて5000rpm×6秒間攪
拌し反応させた。そして、反応終了後の体積を測定し、
発泡倍率を求めた。なお、液温は25±1℃、室温は2
5±5℃であった。
【0054】〔最大圧縮強度〕上記発泡体(発泡ウレタ
ン)を、50×50mmの大きさ(厚み50mm)に切
断し、サンプルを作製した。そして、このサンプルを、
圧縮速度5mm/分で、10mm圧縮した時の強度を測
定した。
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】上記表5〜表8の結果から、実施例品は、
いずれも見かけ密度が小さく軽量で、発泡倍率が35倍
以上で高発泡であり、しかも圧縮強度が0.05MPa
以上であることがわかる。これに対して、比較例1品
は、B液の混合比が3未満であり、水の配合量も0.8
0重量%未満であるため、発泡倍率が低いことがわか
る。比較例2品は、水の配合量が2.5重量%を超える
ため、高発泡になりすぎて材料強度が弱く大気圧に負け
てセルが収縮し、ヒケを起こしてしまった。比較例3品
は、B液の混合比が7を超えるため、反応のバランスが
崩れ、発泡して硬化する前にセルが発泡し、フォームが
崩落した。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の空洞充填用組成
物は、ポリオールとヌレート化触媒と水を含有するA液
と、イソシアネートを主成分とするB液とからなるもの
である。そして、上記A液とB液の混合比が、重量比
で、A液:B液=1:3〜1:7の範囲に設定され、か
つ、上記水の配合量がA液とB液の合計量中0.8〜
2.5重量%の範囲に設定されているため、軽量で、高
発泡(発泡倍率35倍以上)、かつ、圧縮強度0.05
MPa以上の発泡体(発泡ウレタン)を得ることができ
る。したがって、本発明の空洞充填用組成物を、老朽化
した既設トンネルの覆工コンクリート背面に存在する空
洞等の充填に用いると、老朽化した覆工コンクリートに
対して重量的な負荷が小さく、かつ発泡圧による負荷も
小さいという利点がある。
【0061】そして、上記ポリオール全体に占める低分
子量グリコールの割合をポリオール全体の30重量%以
上に設定すると、ハードセグメント同士をつなぐソフト
セグメント(低分子量グリコール)の割合が多くなり、
圧縮強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の空洞充填用組成物を用いた空洞充填工
法の一例を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田 信也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2D055 JA00 KB10 LA16 4H017 AA04 AB06 AC13 AD06 AE03 4J034 BA08 CA03 CA04 CB03 CC03 DA01 DB04 DB05 DB07 DC50 DG03 DG04 HA01 HA07 HA11 HC03 HC12 HC17 HC22 HC61 HC64 HC67 HC71 JA01 KA01 KB02 KC02 KD02 KD11 KD12 KE02 NA03 QA05 QC01 RA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールとヌレート化触媒と水を含有
    するA液と、イソシアネートを主成分とするB液とから
    なり、上記A液とB液の混合比が、重量比で、A液:B
    液=1:3〜1:7の範囲に設定され、かつ、上記水の
    配合量がA液とB液の合計量中0.8〜2.5重量%の
    範囲に設定されていることを特徴とする空洞充填用組成
    物。
  2. 【請求項2】 上記ポリオールが低分子量グリコールを
    含有し、かつ、上記低分子量グリコールの含有量がポリ
    オール全体の30重量%以上に設定されている請求項1
    記載の空洞充填用組成物。
  3. 【請求項3】 上記イソシアネートの粘度が200cp
    s/25℃以下に設定されている請求項1または2記載
    の空洞充填用組成物。
  4. 【請求項4】 上記A液にアミン触媒を配合してなる請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の空洞充填用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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