JP7265704B2 - 乗物用広告表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用広告表示システムに関する。
バスや電車などの乗物では、乗物の室内に設けられた宙吊り広告や壁面広告などによって乗員に広告情報を提供している。この種の広告は、紙媒体によって広告を表示したり、決められた内容の広告動画を流したりする方法などが採用されている。なお、乗物に関する広告としては特許文献1、2のようなものもある。
特開2001-246988号公報 特開平11-237854号公報
乗物の室内で提供される広告は、広告内容が予め決められており、乗員の状況を具体的に把握した上でなされるものではない。従って、乗員の興味に合致していない可能性が高く、宣伝効果の面で改善の余地がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、乗員に合わせた広告を乗物の室内に表示し得る乗物用広告表示システムを提供することを目的とする。
〔1〕乗物に搭載される乗物用広告表示システムであって、
少なくとも前記乗物の室内に向けて表示を行う表示部と、
前記乗物に乗った乗員の状態又は前記乗員の動作の少なくともいずれかを対象として検出する検出部と、
前記対象の各候補に対応する広告内容をそれぞれ定める対応情報に基づき、前記検出部が検出した前記対象に対応する前記広告内容の広告画像を前記表示部に表示させる制御部と、
を有する、乗物用広告表示システム。
本開示の乗物用広告表示システムでは、検出部が「乗員の状態」又は「乗員の動作」の少なくともいずれかを対象として検出することができる。そして、制御部は、上記対象の各候補に対応する広告内容をそれぞれ定める対応情報に基づき、検出部が検出した対象に対応する広告内容の広告画像を表示部に表示させることができる。つまり、上記の乗物用広告表示システムは、乗員の状態又は乗員の動作に合わせた広告画像を乗物の室内に向けて表示することができるため、乗員が広告に興味を持つ可能性を高めることができる。
乗物用広告表示システム1の全体構成を概念的に例示するブロック図である。 乗物用広告表示システム1が搭載された乗物3を概念的に例示する概念図である。 乗物3の室内の様子を概念的に例示する概念図である。 調光部材7を示す分解斜視図である。 調光部材7の透過率の変化を示す説明図である。 乗物用広告表示システム1で行われる広告表示制御の流れを例示するフローチャートである。 乗員の状態と広告画像と位置情報とを対応付けたデータ構成を概念的に説明する説明図である。 乗員の動作と広告画像と位置情報とを対応付けたデータ構成を概念的に説明する説明図である。 窓側表示領域に広告画像を表示する一例を説明する説明図である。 窓側表示領域に図9とは異なる広告画像を表示する一例を説明する説明図である。 上方側表示領域に広告画像を表示する一例を説明する説明図である。 下方側表示領域に広告画像を表示する一例を説明する説明図である。 下方側表示領域に図12とは異なる広告画像を表示する一例を説明する説明図である。 窓側表示領域に図9、図10とは異なる広告画像を表示する一例を説明する説明図である。
ここで、本開示の望ましい例を示す。
〔2〕更に、前記対応情報は、各々の前記広告内容に対応付けて前記室内での表示位置をそれぞれ定めた位置情報を含み、
前記制御部は、前記位置情報に基づき、前記検出部が検出した前記対象に対応する前記広告内容の前記広告画像を前記広告内容に対応する位置に表示するように前記表示部を制御する、〔1〕に記載の乗物用広告表示システム。
このようにすれば、乗員に合わせた内容の広告画像を表示するだけでなく、広告画像の内容に合わせた位置に広告画像を表示することができる。よって、位置的な工夫によって宣伝効果を高まり得る。
〔3〕更に、前記検出部は、
前記乗員を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した画像に基づいて前記乗員の状態を特定する画像解析部と、
を有する、〔1〕又は〔2〕に記載の乗物用広告表示システム。
このようにすれば、乗員を撮像した画像に基づいて乗員の状態を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の状態に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
〔4〕更に、前記検出部は、
前記乗員の体をセンシングするセンサと、
前記センサによる検出結果に基づいて前記乗員の状態を特定する検出結果解析部と、
を有する、〔1〕から〔3〕のいずれか一項に記載の乗物用広告表示システム。
このようにすれば、乗員の体をセンサによってセンシングしたときの検出結果に基づいて乗員の状態を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の状態に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
〔5〕更に、前記検出部は、
前記乗員が発する音声を検出する音声検出部と、
前記音声検出部が検出した音声に基づいて前記乗員の動作を特定する音声解析部と、
を有する、〔1〕から〔4〕のいずれか一項に記載の乗物用広告表示システム。
このようにすれば、乗員が発した音声によって乗員の動作を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の動作に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
〔6〕更に、前記検出部は、
前記乗員が情報端末を操作したときの操作内容の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報に基づいて前記乗員の動作を特定する情報解析部と、
を有する、〔1〕から〔5〕のいずれか一項に記載の乗物用広告表示システム。
このようにすれば、乗員が情報端末を操作したときの操作内容の情報に基づいて乗員の動作を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の動作に合わせた広告画像を表示しやすくなる。また、乗員自身が操作した情報を加味することができるため、乗員の興味により合致した広告画像を表示しやすくなる。
1.乗物用広告表示システム1の概要
本発明の乗物用広告表示システム1(以下、単にシステム1ともいう)の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、乗物用広告表示システム1を概念的に示すブロック図である。図2は、乗物用広告表示システム1が搭載された乗物3(バス)を例示する説明図である。
システム1は、図2のような乗物3に搭載され、少なくとも乗物3の室内に向けた広告を行い得るシステムである。システム1は、乗物3の室内に向けて室内で視認可能となるような画像を表示する表示部35と、外部光が入射する入射部5(図2、図3)に配される調光部材7と、制御部13(ECU(Electronic Control Unit))と、を備える。更に、システム1は、GPSセンサ15と、マイク17と、カメラ19と、センサ群31とを備える。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))等、を備える。制御部13は、調光部材7及び表示部35と有線通信又は無線通信によって通信可能とされており、調光部材7の透過率を制御する機能と、表示部35の表示内容を制御する機能とを有する。また、制御部13は、GPSセンサ15、マイク17、カメラ19、センサ群31と有線通信又は無線通信によって通信可能とされており、これらから情報を取得し得る構成をなす。なお、図示は省略したが、運転手等の乗員からの操作を受け付ける操作キー、操作ボタン等の操作入力部も備えることができ、この場合、操作入力部に対する操作に応じた情報が制御部13に入力されるようになっていればよい。
入射部5は、例えば乗物3の室内と室外とを仕切る透明性の板部であり例えば窓枠の開口を閉塞し得る窓ガラスとして構成されている。図3の例では、室内の側面(内側面)に複数の入射部5が設けられている。
調光部材7は、各々の入射部5に設けられている。調光部材7は、車外側より貼り付けられてもよく、また、各窓ガラスにおける合わせガラスのガラス板間に中間膜を介して挟持されてもよい。図4には、調光部材7の一例が模式的に示されている。調光部材7は、図4に示されるように、第1電極21と第2電極23との間に調光フィルム25が配置され、第1電極21と第2電極23との間に加えられた電圧によって透過率を変化させるものが例示される。例えば、調光部材7は、図5の左図に示すように印加時には透明又は高透過率となり、図5の右図に示すように非印加時には不透明又は低透過率となる。なお、図4、図5では、調光部材7の一例を簡略的に示しているが、各々の入射部5に配される調光部材7の形状は、入射部5の形状に合わせて設定できる。
調光フィルム25として、(1)EC方式(Electro chromic)を用いた調光フィルム25、(2)SPD方式(Suspended Particle Device)を用いた調光フィルム25、(3)VA(Virtical Alignment)方式、TN(Twisted Nematic)方式、IPS(In-Place-Switching)方式の液晶を用いた調光フィルム25が好適に例示される。
なお、EC方式を用いた調光フィルム25は、一対の電極で調光層(電解質層)を挟んだ構造を有する。電極間の電位差に応じ、酸化還元反応を利用して調光層の色が透明と濃紺との間で変化する。
SPD方式を用いた調光フィルム25は、微粒子の配向を利用し、通常濃紺色に着色しているが、電圧をかけると透明に変化し、電圧を切ると元の濃紺色に戻るものであり、電圧によって濃淡を調整できる。
また、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)方式を用いた調光フィルム25を用いてもよい。PDLC方式を用いた調光フィルム25は、液晶層中に特殊なポリマーによるネットワーク構造体を形成させたもので、ポリマーネットワークの作用により、液晶分子の配列が不規則な状態を誘起して光を散乱させる。そして、電圧を印加することで、液晶分子を電界方向に配列させると、光が散乱されず、透明な状態となる。
制御部13は、調光部材7の透過率を制御する機能を有する。制御部13は、複数の調光部材7のうち遮光する部材と、遮光しない部材とを決定して、遮光する部材の透過率を調整する。各々の調光部材7の透過率を2段階に調整する場合には、遮光する部材の透過率を第1範囲内に調整し、遮光しない部材の透過率を第2範囲内に調整する。例えば、遮光する部材の可視光線(例えば波長380nm~750nm)の透過率を第1範囲内(例えば0~30%)に調整し、遮光しない部材の可視光線の透過率を第2範囲内(例えば70~100%)に調整する。このように2段階に調整する場合、遮光する部材の可視光線の透過率である第1範囲は、遮光しない部材の可視光線の透過率である第2範囲よりも小さい(第1範囲<第2範囲)。なお、ここで説明した2段階に調整する例はあくまで一例であり、電極間の電位差を変化させることで、遮光しない部材の透過率を2段階以上の多段階、或いは連続的に変化させてもよい。
なお、本明細書でいう「遮光」とは、光を完全に遮断することのみならず、光の透過を弱めること(具体的には、光の透過率を基準透過率(例えば、第2範囲の透過率)よりも抑えること)も含むものとする。
表示部35は、少なくとも乗物3の室内に向けて表示を行いうる装置である。表示部35は、例えば、1以上のプロジェクタによって構成されており、乗物3の室内における複数の表示領域AR1~AR3に対して様々な画像の表示を行い得る。具体的には、表示部35は、表示領域AR1~AR3の各々に対して個別に表示を行い得るようになっている。下方側表示領域AR1(以下、表示領域AR1ともいう)は、室内の床を含む領域であり、具体的には、各窓の下側に位置する領域となっている。窓側表示領域AR2(以下、表示領域AR2ともいう)は、各窓の領域である。なお、制御部13は、いずれかの表示領域AR2に画像を表示するように表示部35を制御する場合、画像の表示対象となる表示領域AR2に設けられた調光部材7の透過率を例えば第1範囲内とし、その調光部材7を遮光状態とした上で画像の表示を行う。上方側表示領域AR3(以下、表示領域AR3ともいう)は、室内の天井を含む領域であり、具体的には、各窓の上側に位置する領域となっている。なお、表示領域AR1、AR2、AR3の各々において更に領域が細分化されていてもよい。図3の例では、表示部35のうちの天井側に設けられた第1表示部35Aが、表示領域AR1、AR2に対して画像を表示し得る構成となっており、表示部35のうちの床側に設けられた第2表示部35Bが表示領域AR3に対して画像を表示し得る構成となっている。
通信部37は、外部装置と有線通信又は無線通信を行い得る1以上の通信装置によって構成されている。通信部37は、乗員が所持する情報端末60と通信を行い得る構成となっている。例えば、通信部37は、公知の第1無線通信方式(例えば、Bluetooth(登録商標)などの公知の近距離無線通信規格に従った通信方式など)で無線通信を行い得る通信装置、公知の第2無線通信方式(例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN規格に従った通信方式など)で無線通信を行い得る通信装置、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)通信などの移動通信システムの規格に従った通信方式で無線通信を行い得る通信装置、などを備えている。そして、通信部37は、インターネット網などの図示しない公衆ネットワークと通信可能とされており、公衆ネットワークを介して情報端末60と通信を行い得る構成となっている。なお、通信部37は、Bluetooth(登録商標)通信などの近距離通信方式によって情報端末60と直接的に通信を行い得る構成であってもよく、情報端末60と通信を行い得る構成であれば、公知のその他の方式で通信可能とされていてもよい。
情報端末60は、乗員が所持する端末であり、通信部37の通信相手となり得る端末である。情報端末60は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、携帯型コンピュータなどの情報処理端末によって構成されている。情報端末60は、Bluetooth(登録商標)通信などの近距離通信、Wi-Fi(登録商標)通信などの無線LAN通信、LTE通信などの移動通信システムを用いた通信、などを行い得る構成となっており、システム1と情報通信を行い得る構成となっている。
GPSセンサ15は、公知のGPS受信機によって構成されており、図示しないGPS衛星からの情報を受信し、GPSセンサ15が設けられた乗物3の現在位置(詳細な緯度及び経度)を算出するように構成されている。GPSセンサ15は、GPS衛星からの情報に基づいて乗物3の現在位置が把握できる構成であれば、公知のどのような方式のものであってもよい。
マイク17は、乗物3の室内の音を電気信号に変換する機能を有し、乗員が発した音声を検出する機能を有している。なお、マイク17は、複数のマイクロフォンによって構成されていてもよく、単一のマイクロフォンによって構成されていてもよい。複数のマイクロフォンが設けられる場合、各々の座席近傍の音を検出するように各々の座席近傍に各マイクロフォンが設けられているとよい。
カメラ19は、乗物3の室内を撮像する撮像部によって構成されている。カメラ19は、乗物3に乗っている乗員を撮像し、乗員の撮像画像を生成する機能を有する。なお、カメラ19は、複数の撮像部によって構成されていてもよく、単一の撮像部によって構成されていてもよい。複数の撮像部が設けられる場合、各々の座席に着座する各乗員の顔を撮像し得るように配置されているとよい。
センサ群31は、例えば複数種類のセンサを有している。具体的には、各座席に配置された複数の圧力センサ51やその他の生体情報センサを有している。各々の座席に配置される圧力センサ51は、座席の座面43が受ける圧力を検出する第1圧力検出部51Aと座席の背もたれの前面45が受ける圧力を検出する第2圧力検出部51Bとを備えている。なお、図3では、座席41に設けられた圧力センサ51のみを概念的に例示しているが、他の座席にも同様の圧力センサが設けられている。また、センサ群31に含まれる生体情報センサとしては、各座席に設けられる圧力センサ51以外にも、各座席に着座する乗員の脈波を検出する脈波センサ、各座席に着座する乗員の血圧を検出する血圧センサ、その他の公知の生体情報センサなどを設けることができる。
なお、本明細書において、乗員とは乗物3に乗っている人を総称し、人の種別は問わない。例えば、乗員は乗物3に乗っている乗客であってもよく、乗物3内で職務に従事するものであってもよい。
本構成では、制御部13、GPSセンサ15、マイク17、カメラ19、センサ群31によって検出部11が構成されている。検出部11は、乗物3に乗った乗員の状態又は乗員の動作の少なくともいずれかを対象として検出する部分である。
2.広告表示制御
次に、システム1で行われる広告表示制御について説明する。
図6で示す広告表示制御は、例えば、所定の開始条件の成立に応じて制御部13によって開始され、制御部13によって繰り返し実行される制御である。図6の広告表示制御を開始する条件(開始条件)は、例えば、図1で示す制御部13に対する電力供給が開始されたことであってもよく、図示しない操作部に対して所定操作が行われ、制御部13に対して所定操作に応じた情報が入力されたことなどであってもよい。或いは、その他の開始条件であってもよい。
制御部13は、図6で示す広告表示制御の開始に伴い、ステップS1において広告表示条件が成立したか否かを判定する。広告表示条件は、例えば、図示しない操作部に対して広告表示を指示する操作がなされたことなどであってもよく、予め定められた時間条件が成立したこと(例えば、広告を表示すべき時間帯になったこと)などであってもよく、その他の条件(例えば、乗物3の室内に乗員が存在することを検出したことなど)であってもよい。
制御部13は、ステップS1において広告表示条件が成立していないと判定した場合、ステップS1にてNoの判定となり、図6で示す広告表示制御を終了する。なお、制御部13は、ステップS1でNo又はステップS5でYesとなることで図6で示す広告表示制御を終了した場合、広告表示制御の終了から所定時間後に再び図6の広告表示制御を開始するように広告表示制御を繰り返す。
制御部13は、ステップS1において広告表示条件が成立したと判定した場合、ステップS1でYesの判定となり、ステップS2において座席に着座する乗員の情報を取得する。なお、以下の説明では、座席41に着座する乗員に対してステップS2~S6の制御を行う例を示すが、ステップS2~S6の制御は、各座席に着座する各乗員に対してそれぞれ個別に行ってもよい。
制御部13は、座席41に着座する乗員に対してステップS2の処理を行う場合、制御部13を含んでなる検出部11の各要素が協働し、座席41に着座する「乗員の状態」及び「乗員の動作」を対象として検出するように機能する。具体的には、まず、カメラ19が、座席41に着座する乗員の顔の画像を撮像する。この例では、カメラ19が、乗員を撮像する撮像部の一例に相当する。また、マイク17及び制御部13は、座席41に着座する乗員が発する音声を取得する。この例では、マイク17が、乗員が発する音声を検出する音声検出部の一例に相当する。更に、センサ群31は、座席41に着座する乗員の体をセンシングする。この例では、センサ群31は、乗員の体をセンシングするセンサの一例に相当する。また、通信部37及び制御部13が情報取得部の一例に相当し、乗員が情報端末60を操作したときの操作内容の情報を取得する。
システム1では、対応情報が予め記憶されている。対応情報は、乗員の状態又は乗員の動作の少なくともいずれかを対象とする場合の対象の各候補に対応する広告内容をそれぞれ定める情報である。具体的には、対応情報は、「乗員の状態」として複数の候補を定め、各候補に対応する広告内容をそれぞれ定めており、各々の広告内容に対応付けて室内での表示位置をそれぞれ定めている。例えば、図7の例では、乗員の状態について、「疲労が大きい状態」「眠気が大きい状態」「ストレスが大きい状態」「着座時間が長い状態」「血圧が多い状態」「脈波が小さい状態」などの候補が定められている。そして、「乗員の状態」についての各候補に対応させて各候補の状態に適した1又は複数の広告画像が定められている。更に、各広告画像に対応させて各広告画像を表示する位置を特定する位置情報が定められている。例えば、「疲労が大きい状態」に対応させて、複数の広告画像J1,J2,J3・・・が定められており、各広告画像J1,J2,J3・・・に対応させて各広告画像を表示する位置を定めた位置情報J1,J2,J3がそれぞれ定められている。具体的には、「疲労が大きい状態」が検出されたことに応じて広告画像J1を表示する場合には、位置情報J1で特定される位置(具体的には、表示領域AR1,AR2,AR3のいずれか)に広告画像J1を表示する。
また、対応情報では、乗員の動作について複数の候補が定められ、各候補に対応する広告内容を定めている。例えば、図8の例では、「乗員の動作」として「音声を発する動作」が含まれており、「音声を発する動作」の候補として、「種類1に分類されるキーワードを音声として発する動作」「種類2に分類されるキーワードを音声として発する動作」「種類3に分類されるキーワードを音声として発する動作」などの候補が定められている。図8の例では、種類1に分類されるキーワードは、キーワード11,12,13・・・であり、種類2に分類されるキーワードは、キーワード21,22,23・・・であり、種類3に分類されるキーワードは、キーワード31,32,33・・・である。この例では、制御部13は、乗員が種類1に分類されるキーワード11,12,13・・・のいずれかを音声として発した場合には、「種類1に分類されるキーワードを音声として発する動作」が行われたと判定することになる。
そして、「音声を発する動作」についての各候補に対応させて各候補に適した1又は複数の広告画像が定められている。更に、各広告画像に対応させて各広告画像を表示する位置を特定する位置情報が定められている。例えば、「種類1に分類されるキーワードを音声として発する動作」に対応させて、複数の広告画像11,12,13・・・が定められており、各広告画像11,12,13・・・に対応させて各広告画像を表示する位置を定めた位置情報11,12,13がそれぞれ定められている。そして、制御部13は、「種類1に分類されるキーワードを音声として発する動作」が検出されたことに応じて広告画像11を表示する場合には、位置情報11で特定される位置(具体的には、表示領域AR1,AR2,AR3のいずれか)に広告画像11を表示するようになっている。なお、位置情報11,12,13,21,22,23,31,32,33・・・の各々は、表示領域AR1,AR2,AR3のいずれかを指定する情報である。
更に、図8の例では、「乗員の動作」として「情報端末によって検索する動作」が含まれており、「情報端末によって検索する動作」の候補として、「種類Aに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」「種類Bに分類されるキーワードを上方端末に入力して検索する動作」「種類Cに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」などの候補が定められている。図8の例では、種類Aに分類されるキーワードは、キーワードA1,A2,A3・・・であり、種類Bに分類されるキーワードは、キーワードB1,B2,B3・・・であり、種類Cに分類されるキーワードは、キーワードC1,C2,C3・・・である。この例では、乗員が種類Cに分類されるキーワードC1,C2,C3・・・のいずれかを情報端末60に入力して検索(例えば、ウェブ検索)を行った場合、制御部13は、「種類Cに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」が行われたと判定することになる。
そして、「情報端末によって検索する動作」についての各候補に対応させて各候補に適した1又は複数の広告画像が定められている。更に、各広告画像に対応させて各広告画像を表示する位置を特定する位置情報が定められている。例えば、「種類Cに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」に対応させて、複数の広告画像C1,C2,C3・・・が定められており、各広告画像C1,C2,C3・・・に対応させて各広告画像C1,C2,C3のそれぞれを表示する位置を定めた位置情報C1,C2,C3がそれぞれ定められている。制御部13は、「種類Cに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」が検出されたことに応じて広告画像C1を表示する場合には、位置情報C1で特定される位置(具体的には、表示領域AR1,AR2,AR3のいずれか)に広告画像C1を表示するようになっている。なお、位置情報A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3・・・の各々は、表示領域AR1,AR2,AR3のいずれかを指定する情報である。
なお、情報端末60で入力された情報を制御部13が取得する方法は、実現可能な方法であればどのような方法を用いてもよい。例えば、情報端末60と制御部13とがBluetooth(登録商標)通信やWi-Fi通信などによって相互に通信可能な状態となっている場合において情報端末60に設けられた制御装置(図示しないCPU等)が特定のアプリケーションプログラムを動作させている場合、アプリケーションプログラムは制御部13との通信が確立されたことを条件として、情報端末60でキーワードが入力される毎に、そのキーワードをシステム1に送信するようにしてもよい。
制御部13は、ステップS2において乗員の情報(「乗員の動作」又は「乗員の状態」の少なくともいずれかの情報)を取得した後、ステップS2で取得した情報に基づいて広告画像を選定する(ステップS3)。
より具体的には、制御部13は、座席41に着座した乗員の顔画像を撮像し得るカメラの撮像画像又はセンサ群31を構成するセンサの検出情報に基づき、当該乗員が「疲労が大きい状態」「眠気が大きい状態」「ストレスが大きい状態」のいずれかであるか判定する。
なお、顔画像やセンサが検出した情報に基づいて「疲労が大きい状態」であるか否かを判定する方法は、例えば、特開2019-64407号公報、特開2011-22211号公報、特開2018-41238号公報、国際公開番号WO2014/017090公報、などに開示された方法を用いることができる。あるいは、これら以外の公知技術によって、疲労の度合いを示す値を検出してもよい。具体的には、例えば、いずれかの公報に開示された方法を用いて疲労の度合いを示す値(例えば疲労度)を算出し、その値が閾値を超えている場合に「疲労が大きい状態」と判定する。
また、顔画像やセンサが検出した情報に基づいて「眠気が大きい状態」であるか否かを判定する方法は、例えば、特開2011-48531号公報、特開2019-68933号公報、特開2008-246013号公報、特開2011-22211号公報などに開示された方法を用いることができる。あるいは、これら以外の公知技術によって、眠気の度合いを示す値を検出してもよい。具体的には、例えば、いずれかの公報に開示された方法を用いて眠気の度合いを示す値を算出し、その値が閾値を超えている場合に「眠気が大きい状態」と判定する。
また、顔画像やセンサが検出した情報に基づいて「ストレスが大きい状態」であるか否かを判定する方法は、例えば、特開2014-8070号公報、国際公開番号WO2014/002418公報、特開2018-205794号公報、特開2011-39601号公報などの方法を用いることができる。あるいは、これら以外の公知技術によって、ストレスの度合いを示す値を検出してもよい。具体的には、例えば、いずれかの公報に開示された方法を用いてストレスの度合いを示す値を算出し、その値が閾値を超えている場合に「ストレスが大きい状態」と判定する。
制御部13は、このような判定方法で判定を行った結果、「疲労が大きい状態」「眠気が大きい状態」「ストレスが大きい状態」のいずれかであると判定された場合には、他の判定と競合しない限り、判定された状態に対応付けられた広告画像を選定する。
また、制御部13は、座席41に設けられた圧力センサ51の検出結果に基づいて、座席41に着座する乗員について「着座時間が長い状態」であるか否かを判定する。具体的には、例えば、圧力センサ51によって検出される圧力が一定時間以上一定値を超えている場合、座席41に着座する乗員は「着座時間が長い状態」であると判定する。また、制御部13は、座席41に着座する乗員の血圧を測定する血圧センサの検出値(当該乗員の血圧)が閾値以上である場合、座席41に着座する乗員は「血圧が大きい状態」であると判定する。また、制御部13は、座席41に着座する乗員の脈波を測定する脈波センサの検出結果に基づき、一定時間内に得られた当該乗員の脈波の最大値が閾値未満である場合、座席41に着座する乗員は「脈波が小さい状態」であると判定する。
制御部13は、このような判定方法で判定を行った結果、「着座時間が長い状態」「血圧が大きい状態」「脈波が小さい状態」のいずれかであると判定された場合には、他の判定と競合しない限り、判定された状態に対応付けられた広告画像を選定する。
なお、本構成では、制御部13が画像解析部の一例に相当し、カメラ19(撮像部)が撮像した画像に基づいて乗員の状態を特定するように機能する。また、制御部13が検出結果解析部の一例に相当し、センサ群31(センサ)による検出結果に基づいて乗員の状態を特定するように機能する。
更に、制御部13は、座席41の近傍に設けられたマイク17に入力された音声に基づいて、座席41に着座した乗員がいずれかの種類に分類されるキーワードを音声として発する動作を行ったか否かを判定しうる。例えば、マイク17に入力された音声がキーワード21を含む場合には、「種類2に分類されるキーワードを音声として発する動作」を行ったと判定する。本構成では、制御部13が音声解析部の一例として機能し、マイク17(音声検出部)が検出した音声に基づいて乗員の動作を特定するように機能する。
制御部13は、このような判定方法で判定を行った結果、「乗員がいずれかの種類に分類されるキーワードを音声として発する動作を行った」と判定した場合には、その種類に対応付けられた広告画像を選定する。
更に、制御部13は、情報端末60から送られてきた情報に基づいて、室内の乗員がいずれかの種類に分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作を行ったか否かを判定しうる。例えば、情報端末60から送られてきた検索情報がキーワードA1を含む場合には、「種類Aに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」を行ったと判定する。本構成では、制御部13が情報解析部の一例に相当し、通信部37及び制御部13(情報取得部)が取得した情報に基づいて乗員の動作を特定するように機能する。
制御部13は「乗員がいずれかの種類に分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作を行った」と判定した場合には、その種類に対応付けられた広告画像を選定する。
なお、制御部13がステップS3において以上のような判定を行った結果、乗員の状態又は乗員の動作について複数の認定が得られた場合(乗員の状態又は動作が複数競合した場合)、競合する複数の認定の中からいずれかをランダムに決定してもよく、予め定められた優先順位に従っていずれかの状態又は動作を決定してもよい。例えば、上述の判定方法に従って判定を行った結果、「疲労が大きい状態」と「種類Aに分類されるキーワードを情報端末に入力して検索する動作」とが認定された場合、これらの中からいずれかをランダムに決定してもよく、これらの中で優先度が高い方に決定してもよい。優先度に従って決定する方法を採用する場合、複数の状態の候補及び複数の動作の候補のそれぞれについて予め優先度を定めておき、全ての候補に対して優先順位を設定しておけばよい。
制御部13は、ステップS3の後、ステップS3で選定した広告画像を当該広告画像に対応付けられた位置(対応情報において当該広告画像に対応付けられた位置情報で特定される位置)に表示する(ステップS4)。
例えば、制御部13は、ステップS3において乗員の状態が「疲労の大きい状態」であると判定した場合、「疲労の大きい状態」に対応付けられた広告画像J1,J2,J3・・・の中からいずれかを表示する。広告画像J1,J2,J3・・・の中からいずれを選択するかは、ランダムに選んでもよく、最後に表示された時期が最も古いものを選んでもよく、他の条件を考慮して選んでもよい。制御部13は、広告画像J1を選んだ場合、広告画像J1に対応付けられた位置情報J1によって特定される位置に広告画像J1を表示する。広告画像J1の内容は、広告画像J1が対応付けられた乗員の状態(具体的には、疲労が大きい状態)の解消に貢献する商品又は役務の広告の画像であることが望ましく、図9の例では、疲労解消に寄与する役務(例えば、マッサージ業、整体業、医業など)の広告画像を位置情報J1で特定される位置(表示領域AR2)に表示している。なお、「疲労が大きい状態」の解消に貢献する広告としては、疲労回復に寄与する商品(例えばマッサージ器、健康食品、医薬など)の広告画像などであってもよい。
或いは、制御部13は、ステップS3において乗員の状態が「ストレスの大きい状態」であると判定した場合、「ストレスの大きい状態」に対応付けられた広告画像L1,L2,L3・・・の中からいずれかを表示する。広告画像L1,L2,L3・・・の中からいずれを選択するかは、ランダムに選んでもよく、最後に表示された時期が最も古いものを選んでもよく、他の条件を考慮して選んでもよい。制御部13は、複数の広告画像L1,L2,L3・・・の中から広告画像L2を選んだ場合、広告画像L2に対応付けられた位置情報L2によって特定される位置に広告画像L2を表示する。広告画像L2の内容は、広告画像L2が対応付けられた乗員の状態(具体的には、ストレスが大きい状態)の解消に貢献する商品又は役務の広告の画像であることが望ましく、図10の例では、ストレス解消に寄与する役務(例えば、旅行業、セラピー業、フィットネス業など)の広告画像を位置情報L2で特定される位置(表示領域AR2)に表示している。
なお、図9や図10では、表示領域AR2(窓の領域)での表示に適した広告画像として旅行、景色、室内の画像などを例示しているが、領域AR2に表示すべき広告画像であれば、その他の画像であってもよい。
また、図11には広告画像L3を選んだ場合(別例)を示しており、ストレス解消に寄与する役務(例えば、星座観察を行い得る天文台など)の広告画像L3を位置情報L3で特定される位置(表示領域AR3)に表示している。なお、「ストレスが大きい状態」の解消に貢献する広告としては、ストレス解消に寄与する商品(例えばアロマ、睡眠用具、リフレッシュ器具など)の広告画像などであってもよい。
なお、図11では、表示領域AR3(窓よりも上方側の領域)での表示に適した広告画像として天文台や星空の画像などを例示しているが、空に関連した画像など、領域AR3に表示すべき広告画像であれば、その他の画像であってもよい。
制御部13は、ステップS3において乗員の状態が「着座時間が長い状態」であると判定した場合、「着座時間が長い状態」に対応付けられた広告画像M1,M2,M3・・・の中からいずれかを表示する。広告画像M1,M2,M3・・・の中からいずれを選択するかは、ランダムに選んでもよく、最後に表示された時期が最も古いものを選んでもよく、他の条件を考慮して選んでもよい。制御部13は、広告画像M1を選んだ場合、広告画像M1に対応付けられた位置情報M1によって特定される位置に広告画像M1を表示する。広告画像M1の内容は、広告画像M1が対応付けられた乗員の状態(具体的には、着座時間が長い状態)に適した商品又は役務の広告の画像であることが望ましく、図12の例では、足の疲れの解消に寄与する役務(例えば、足湯、マッサージなど)の広告画像を位置情報M1で特定される位置(表示領域AR1)に表示している。
制御部13は、ステップS3において「乗員が種類1に分類されるキーワードを音声として発する動作を行った」と判定した場合、種類1に対応するいずれかの広告画像をその広告画像に対応付けられた位置情報で特定される位置に表示する。図13は、この場合の具体例を示しており、図13の例では、種類1が「履物」に関する分類であり、履物に関するキーワードとして「靴」「シューズ」などの関連ワードが対応付けられており、種類1に対応する広告画像11として靴又は靴屋の広告画像が対応付けられており、広告画像11に対応する位置情報11として領域AR1が対応付けられている。このような場合、制御部13がステップS3において「乗員が種類1(履物)に分類されるキーワード(「シューズ」)を音声として発する動作を行った」と判定した場合、例えば、種類1に対応する広告画像11(具体的には、履物の画像や靴屋の広告画像など)を選定することができ、その広告画像11を、図13における内壁面106での表示のように、広告画像11に対応付けられた位置情報11で特定される位置(領域AR1)に表示することができる。
なお、図12や図13では、領域AR1(窓より下側の領域)での表示に適した広告画像として靴の画像や足湯の画像などを例示しているが、図13において床108に示される広告画像のように、絨毯やマットなどの画像であってもよい。或いは、床や地面に関連したその他の画像であってもよい。
制御部13は、ステップS3において「乗員が種類Aに分類されるキーワードを検索する動作を行った」と判定した場合、種類Aに対応するいずれかの広告画像をその広告画像に対応付けられた位置情報で特定される位置に表示する。図14は、この場合の具体例を示しており、図14の例では、種類Aが「飲食」に関する分類であり、飲食に関するキーワードとして「和食」「洋食」「中華」「酒」などの関連ワードが対応付けられており、種類Aに対応する広告画像A1として「洋食店」の広告画像が対応付けられており、広告画像A1に対応する位置情報A1として領域AR2が対応付けられている。このような場合、制御部13がステップS3において「乗員が種類A(飲食)に分類されるキーワード(「洋食」)を音声として発する動作を行った」と判定した場合、例えば、種類Aに対応する広告画像A1(具体的には、洋食の画像や洋食店の広告画像など)を選定することができ、その広告画像A1を、図14のように、広告画像A1に対応付けられた位置情報A1で特定される位置(領域AR2)に表示することができる。
なお、制御部13は、図6のステップS4において広告画像を表示させるように表示部35を制御した後、広告画像を表示した状態を維持しつつステップS5において広告終了条件が成立したか否かを判定し、広告終了条件が成立したと判定した場合には、図6の広告表示制御を終了する。制御部13は、ステップS5において広告終了条件が成立したと判定しない場合、ステップS6において広告更新条件が成立したか否かを判定し、広告更新条件が成立していない場合にはステップS4に戻って広告画像の表示を継続し、広告更新条件が成立した場合にはステップS2に戻ってステップS2以降の処理を再び行う。なお、広告終了条件は例えば、所定の時刻に達したことなどであってもよく、図示しない操作部に対して所定操作がなされたことなどであってもよい。また、広告更新条件は、現在表示されている広告画像の表示開始から一定時間が経過したことなどであってもよく、現在表示されている広告画像の表示を開始した地点から一定距離以上離れたことなどであってもよく、天候や温度に予め定められた変化が生じたこと(温度が一定値以上変化したことなど)であってもよい。
以上のように、本開示の乗物用広告表示システム1では、検出部11が「乗員の状態」又は「乗員の動作」の少なくともいずれかを対象として検出することができる。そして、制御部13は、上記対象の各候補に対応する広告内容をそれぞれ定める対応情報に基づき、検出部11が検出した対象に対応する広告内容の広告画像を表示部35に表示させることができる。つまり、上記の乗物用広告表示システム1は、乗員の状態又は乗員の動作に合わせた広告画像を乗物3の室内に向けて表示することができるため、乗員が広告に興味を持つ可能性を高めることができる。
本開示の乗物用広告表示システム1では、対応情報は、各々の広告内容に対応付けて室内での表示位置をそれぞれ定めた位置情報を含む。そして、制御部13は、上記位置情報に基づき、検出部11が検出した対象に対応する広告内容の広告画像を広告内容に対応する位置に表示するように表示部35を制御する。このようにすれば、乗員に合わせた内容の広告画像を表示するだけでなく、広告画像の内容に合わせた位置に広告画像を表示することができる。よって、位置的な工夫によって宣伝効果を高め得る。
検出部11は、乗員を撮像する撮像部(カメラ19)と、撮像部(カメラ19)が撮像した画像に基づいて乗員の状態を特定する画像解析部(制御部13)と、を有する。このようにすれば、乗員を撮像した画像に基づいて乗員の状態を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の状態に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
検出部11は、乗員の体をセンシングするセンサ(センサ群31)と、センサ(センサ群31)による検出結果に基づいて乗員の状態を特定する検出結果解析部(制御部13)と、を有する。このようにすれば、乗員の体をセンサによってセンシングしたときの検出結果に基づいて乗員の状態を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の状態に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
検出部11は、乗員が発する音声を検出する音声検出部(マイク17)、音声検出部(マイク17)が検出した音声に基づいて乗員の動作を特定する音声解析部(制御部13)と、を有する。このようにすれば、乗員が発した音声によって乗員の動作を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の動作に合わせた広告画像を表示しやすくなる。
検出部11は、乗員が情報端末60を操作したときの操作内容の情報を取得する情報取得部(通信部37及び制御部13)と、情報取得部(通信部37及び制御部13)が取得した情報に基づいて乗員の動作を特定する情報解析部(制御部13)と、を有する。このようにすれば、乗員が情報端末60を操作したときの操作内容の情報に基づいて乗員の動作を特定することができるため、乗員に対して過剰な負担を強いることなく乗員の動作に合わせた広告画像を表示しやすくなる。また、乗員自身が操作した情報を加味することができるため、乗員の興味により合致した広告画像を表示しやすくなる。
前述又は後述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的及び例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲又は本質から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。
(1)上記実施形態では、検出部11が「乗員の状態」及び「乗員の動作」を検出する例を示したが、「乗員の状態」又は「乗員の動作」のいずれか一方のみを検出する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、表示部35がプロジェクタによって構成された例を示したが、表示部は、各領域AR1,AR2、AR3のそれぞれの一部又はそれぞれの全部に配置される表示装置であってもよい。表示装置としては、液晶表示装置、有機EL表示装置、電子ペーパなど、公知の様々な表示装置を用いることができる。
(3)上記実施形態では、表示部が広告画像を3つの領域のいずれかに表示し得るように構成されていたが広告画像を表示する対象領域は4以上に細分化されていてもよく、2つであってもよい。
(4)上記実施形態では、カメラ19で撮像した乗員の顔画像、マイク17で取得した乗員からの音声、センサ群31が検出した乗員の体のセンシング結果、通信部37を介して取得した情報端末60からの情報、の4つの要素に基づいて広告画像を決定したが、いずれか1又は複数の検出機能がなくてもよい。例えば、カメラ19で撮像した乗員の顔画像のみに基づいて広告画像を決定してもよく、マイク17で取得した乗員からの音声及びセンサ群31が検出した乗員の体のセンシング結果(2つの要素)のみに基づいて広告画像を決定してもよい。或いは、4つの要素だけでなく、他の要素を検出する機能が付加されていてもよい。
(5)上記実施形態では、乗員の顔画像に基づいて状態を判別する一例を示したが、顔の状態を判別する例は、上述した方法に限定されず、乗員の顔の色によって判別してもよい。例えば、顔画像で特定される乗員の顔の色が第1の色であった場合に乗員の状態が第1状態であると判定し、この第1状態に対応付けられた第1広告画像を表示するようにしてもよい。同様に、顔画像で特定される乗員の顔の色が第2の色であった場合に乗員の状態が第2状態であると判定し、この第2状態に対応付けられた第2広告画像を表示するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、乗員の動作を検出する方法として、乗員による端末操作や乗員の発声を検出する例を示したが、その他の動作であってもよい。例えば、乗員があくびをする動作や、乗員が鼻をかむ動作や、乗員が瞬きする動作などをジェスチャーとして検出してもよい。この場合、いずれかの動作(ジェスチャー等)が検出された場合に、その動作に対応付けられた広告画像を当該広告画像に対応付けられた位置に表示すればよい。
(7)上記実施形態では、乗物としてバスを例示したが、人を載せて移動し得る移動体であればその他の乗物であってもよい。例えば、航空機、列車、船などであってもよい。
1 :乗物用広告表示システム
3 :乗物
5 :入射部
7 :調光部材
11 :検出部
13 :制御部
15 :GPSセンサ
17 :マイク
19 :カメラ
21 :第1電極
23 :第2電極
25 :調光フィルム
31 :センサ群
35 :表示部
35A :第1表示部
35B :第2表示部
37 :通信部
41 :座席
43 :座面
45 :前面
51 :圧力センサ
51A :第1圧力検出部
51B :第2圧力検出部
60 :情報端末
106 :内壁面
108 :床

Claims (3)

  1. 乗物に搭載される乗物用広告表示システムであって、
    少なくとも前記乗物の室内に向けて表示を行う表示部と、
    前記乗物に乗った乗員の状態を対象として検出する検出部と、
    前記対象の各候補に対応する広告内容をそれぞれ定める対応情報に基づき、前記検出部が検出した前記対象に対応する前記広告内容の広告画像を前記表示部に表示させる制御部と、
    を有し、
    前記対応情報は、各々の前記広告内容に対応付けて前記室内での表示位置をそれぞれ定めた位置情報を含み、
    前記制御部は、前記位置情報に基づき、前記検出部が検出した前記対象に対応する前記広告内容の前記広告画像を前記広告内容に対応する位置に表示するように前記表示部を制御する、乗物用広告表示システム。
  2. 前記検出部は、
    前記乗員を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像に基づいて前記乗員の状態を特定する画像解析部と、
    を有する、請求項1に記載の乗物用広告表示システム。
  3. 前記検出部は、
    前記乗員の体をセンシングするセンサと、
    前記センサによる検出結果に基づいて前記乗員の状態を特定する検出結果解析部と、
    を有する、請求項1又は請求項2に記載の乗物用広告表示システム。
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