JPH11237854A - 透明荷室付き車両 - Google Patents

透明荷室付き車両

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JPH11237854A
JPH11237854A JP10055814A JP5581498A JPH11237854A JP H11237854 A JPH11237854 A JP H11237854A JP 10055814 A JP10055814 A JP 10055814A JP 5581498 A JP5581498 A JP 5581498A JP H11237854 A JPH11237854 A JP H11237854A
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JP
Japan
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transparent
luggage compartment
vehicle
advertisement
transparent luggage
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JP10055814A
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Yoshitaka Manabe
良孝 真部
Katsuaki Fukumitsu
克明 福光
明生 ▲から▼崎
Akio Karasaki
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Original Assignee
SHIMOKANE KK
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Publication date
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    • GPHYSICS
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    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/04Signs, boards or panels, illuminated from behind the insignia
    • G09F13/0418Constructional details
    • G09F13/045Signs, boards or panels specially adapted for doors
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
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    • G09F13/0418Constructional details
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の荷物の運搬を可能にしながら、屋外広
告の価値が高い透明素材を活用した昼間及び夜間におけ
る効果的な屋外移動広告を可能にすることができる透明
荷室付き車両を提供する。 【解決手段】 左右両側面及び後方面の計3方面のほぼ
全体が透明又はほぼ透明に形成された箱状の透明荷室を
備えた透明荷室付き車両であって、前記透明荷室の両側
面の少なくとも一方の面に形成され、広告用の文字又は
図形が表示される広告表示部と、前記透明荷室の内側に
備えられ、前記広告表示部を内側から外側に照らし出す
ための照明部と、を含むものである。また、前記透明荷
室の両側面の少なくとも一方の面は、2枚の透明板が互
いに引き違いに開閉できるように組み合わせられて成る
引き違い戸部により構成されており、この引き違い戸部
を構成する互いに引き違いの関係にある2枚の透明板
に、前記広告表示部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽トラックなどの荷
室を外部から内部が見えるような透明部材により構成し
てなる透明荷室付き車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トラックの箱型荷室(荷物
室)を透明素材により構成するものは提案されている。
例えば、実公平3-52584号公報には、トラックの
シャーシ上にアクリル製の透明板から成る温室を備え、
この温室の中に、花壇、フラワースタンド、温風ヒー
タ、給水タンク、照明灯、扇風機、及びブラインドなど
を備え、さらに、この温室に外部から入るための折り畳
み自在の昇降階段を備えた園芸展示用販売車が提案され
ている。しかしながら、この公報に開示された園芸展示
用販売車は、あくまで、「温室内に展示された植木や花
卉等を外部から透視させる」という目的のために温室を
透明素材で構成したものであり、「透明荷室を構成する
透明板に広告用の文字又は図形を表示させることによ
り、この透明板を広告スペースとして活用する」という
発想は全く存在していない。また、この公報の園芸展示
用販売車は、トラックのシャーシの上に温室を組み立て
るようにしているので、汎用のトラックや中古のトラッ
クを使用することができず、製造当初のトラックに最初
から特注で付けておく必要があるが、これは高コストの
原因となってしまう。
【0003】また、実用新案登録第3042364号の
登録公報には、ワンボックスカーの後部に広大な透明部
を有する収容空間を備え、この収納空間内で行われる選
挙候補者の演説やコンサートやカルチャー教室の講習な
どが外部から見えるようにして宣伝効果を上げるように
した多目的車が提案されている。しかしながら、この公
報に開示された多目的車は、あくまで、「透明部を有す
る収納空間の内部で行われている人の動きを外部から見
えるようにする」ことを目的とするものであり、「透明
荷室を構成する透明板に広告用の文字又は図形を表示さ
せることにより、この透明板を広告用スペースとして活
用する」という発想は全く存在してない。
【0004】他方、従来より、トラックの後部に透明板
を載せてこの透明板を広告表示のために利用するように
したものは提案されている。例えば、実公平4-281
50号公報には、トラックの後部に表示ボックスを搭載
し、この表示ボックスの両側面に透明板による透視窓を
設け、この透視窓の裏側に広告表示用のアドボードを装
着し、表示ボックスの内部に配置した光源により前記ア
ドボードを照射するようにした移動広告車が開示されて
いる。しかしながら、この公報に開示された移動広告車
が搭載する「表示ボックス」なるものは、あくまで「広
告専用に設けられるもので、その中に荷物を載せること
はできない」ものである。つまり、この移動広告車は、
車両の後部に、「荷物を収納するための荷室」の代わり
に「広告表示専用の表示ボックス(内部に荷物を収納す
るスペースは全く無い)」を搭載するようにしたもので
ある。よって、この公報が開示する移動広告車には、
「透明荷室であって、その外壁面を構成する透明板を広
告スペースとして活用する」という発想は、全く存在し
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、トラッ
クの後部に収納空間を備え、この収納空間の内部が外部
から透視できるようにしたものは、従来から存在してい
る(例えば、前述の実公平3-52584号公報、実用
新案登録第3042364号公報)。また、トラックな
どの後部に透明の当市窓を有する表示ボックス(この表
示ボックスには、荷物を収納するスペースは全く無い)
を備え、この表示ボックスの透視窓にに広告用のアドボ
ードを装着するようにしたものは、従来から存在してい
る(例えば、実公平4-28150号公報)。
【0006】しかしながら、トラック等の後部に、多量
の荷物を収納するための荷室を備えながら、同時に、透
明部材(透明部材から成る広告板は、夜間照明などを備
えることにより、不透明部材から成る広告板と比較し
て、屋外広告板・移動広告板としての価値が格段に高
い)の上に広告用の文字又は図形を表示し、その広告表
示を移動させながら外部の人の注目を集める(昼間でも
夜間でも)ようにすることができる車両は、従来は全く
存在していないし提案もされていない。つまり、多量の
荷物の運搬という作用と、昼間及び夜間における透明部
材を利用した効果的な屋外移動広告という作用とを、合
わせ発揮できるような車両は、従来は全く提案されてい
ない。
【0007】また、実公平3-52584号公報に開示
された園芸用展示販売車は、トラックのシャーシ上に直
接に(荷台を備えないでシャーシ上に直接に)温室を組
み立てるようにしているので、既存のトラック(後方
に、荷台が既に取り付けられている)をこのような温室
付きの園芸用展示販売車に改造しようとすれば、荷台を
取り外してシャーシの上に温室の骨組みを溶接固定する
ことから始めなければならないというように、多大の製
造コスト・製造期間が必要になってしまう。このよう
に、従来は、既存のトラック(中古トラック)に低コス
ト・短期間で簡単に透明荷室を取り付けられるような透
明荷室付き車両は、全く存在していなかった。
【0008】また、従来のトラックの後方に搭載された
荷室は、コンテナなどのように、不透明な素材で形成さ
れているため、運転手には荷室が障害になって後方を直
接に視認することができない(そのため、コンテナの後
方の上部にミラーを取り付けたり、カメラを取り付けた
りしているが、交通安全上の十分な後方確認ができない
可能性もある)という問題がある。
【0009】本発明はこのような従来技術の課題に着目
してなされたものであって、多量の荷物の運搬を可能に
しながら、屋外広告・移動広告としての価値が格段に高
い透明素材を活用した昼間及び夜間における効果的な屋
外移動広告を行うことを可能にする、透明荷室付き車両
を提供することを目的とする。また、本発明は、このよ
うな透明荷室付き車両を、既存の(中古の)トラックを
部分的に改造することにより、極めて容易に且つ低コス
ト・短期間で提供できるようにすることをも目的として
いる。また、本発明は、後方に荷室を搭載したトラック
などの車両の運転手が、荷室を介して後方をほぼ完全に
視認することができる透明荷室付き車両を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような従来技術の
課題を解決するための本発明による透明荷室付き車両
は、少なくとも左右両側面及び後方面の計3方面のほぼ
全体が透明又はほぼ透明に形成された箱状の透明荷室を
備えた透明荷室付き車両であって、前記透明荷室の両側
面の少なくとも一方の面に形成され、広告用の文字又は
図形が表示される広告表示部と、前記透明荷室の内側に
備えられ、前記広告表示部を内側から外側に照らし出す
ための照明部と、を含むものである。
【0011】また、本発明においては、前記透明荷室
は、その底面部がトラックの荷台により構成されてお
り、この荷台から成る底面部の上に、前後及び左右の4
つの側面部分と天井部分とを有する略升状のカバー部が
被せられ且つ固定されて成るものであるのがよい。
【0012】また、本発明においては、前記透明荷室の
左右両側面と後方面の3つの面は、ほぼ全体が透明に形
成されており、且つ、前記透明荷室の前方面には、運転
席から後方を見通すための透明窓が形成されているのが
よい。
【0013】また、本発明においては、さらに、前記透
明荷室又は車両に取り付けられた照明器であって、運転
者が夜間に前記透明荷室を介して後方を視認するための
照明器が備えられているのがよい。
【0014】また、本発明においては、さらに、前記透
明荷室の天井の上面に、広告用の文字又は図形を表示す
るための広告表示部が形成されているのがよい。
【0015】また、本発明においては、前記透明荷室の
左右両側面の少なくとも一方の面は、2枚の透明板が互
いに引き違いに開閉できるように組み合わせられて成る
引き違い戸部により構成されており、この引き違い戸部
を構成する互いに引き違いの関係にある2枚の透明板
に、前記広告表示部が形成されているのがよい。
【0016】また、本発明においては、前記引き違い戸
部は、互いに引き違いの関係にある2枚の透明板の中の
車両の前方側の透明板が同後方側の透明板よりも外側に
突出するように配置されているのがよい。
【0017】また、本発明においては、前記透明荷室の
左右両側面は、それぞれ、2枚の透明板が互いに引き違
いに開閉できるように組み合わせられて成る引き違い戸
部により構成されており、これらの各引き違い戸部をそ
れぞれ構成する互いに引き違いの関係にある2枚の透明
板に、前記広告表示部が形成されているのがよい。
【0018】また、本発明においては、前記透明荷室の
左右両側面をそれぞれ構成する各引き違い戸部は、それ
ぞれ、互いに引き違いの関係にある2枚の透明板の中の
車両の前方側の透明板が同後方側の透明板よりも外側に
突出するように配置されているのがよい。
【0019】また、本発明においては、前記透明荷室
は、その後面が、2枚の透明板が互いに引き違いに開閉
できるように組み合わせられて成る引き違い戸部により
構成されているのがよい。
【0020】また、本発明においては、前記広告表示部
は、蛍光体を含む素材により文字又は図形を表示するも
のであるのがよい。
【0021】また、本発明においては、前記照明部は、
略上方から略下方に向かって、光を照射するものである
のがよい。
【0022】また、本発明においては、前記照明部に
は、周囲の明るさを検出して周囲の明るさが所定レベル
以下になれば所定の信号を出力する照度センサと、この
照度センサからの信号に基づいて照明部を制御する制御
手段と、が備えられているのがよい。
【0023】また、本発明においては、前記透明荷室の
側面には、液晶への電圧の印加の有無により透明状態と
不透明状態とが切り替わる調光板が備えられているのが
よい。
【0024】また、本発明においては、前記透明荷室の
側面には、広告を示す文字、静止画、又は動画を表示で
きる情報表示パネルが備えられているのがよい。
【0025】また、本発明においては、前記透明荷室に
は、太陽電池と、この太陽電池からの電力により駆動さ
れる換気扇と、透明荷室内の温度を検出する温度センサ
と、この温度センサからの信号に基づいて前記換気扇を
制御する制御手段と、が備えられているのがよい。
【0026】また、本発明においては、前記照明部は、
複数の色の光を選択的に照射するものであるのがよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態による
透明荷室付き軽トラックを説明する。図1は本実施形態
による透明荷室付き軽トラックの右側面図、図2は本実
施形態の背面図、図3は本実施形態を右斜め後ろ方向か
ら見たときの斜視図、図4は本実施形態を右前方向から
見たときの斜視図、図5は本実施形態に使用される透明
荷室を示す分解斜視図、図6は本実施形態に使用される
透明荷室を上方向から透視して見た図である。
【0028】図1〜4において、1は軽トラック、2は
この軽トラックの後方に搭載・固定された透明荷室であ
る。本実施形態においては、軽トラック1の後方に、左
右両側面及び後面の3つの面が透明な透明荷室2が搭載
されている。この透明荷室2は、内部に多量の荷物を収
納でき、前記の3つの面を構成する透明部材を介して、
作業員が内部の荷物を取り出したり取り入れたりできる
ようになっている(詳細は後述する)。また、本実施形
態では、前記の3つの面(透明の部分)に、軽トラック
の所有者のための広告又は第三者のための広告の文字又
は図形を表示するための広告表示部3が、形成されてい
る。例えば、図1に示す例では、前記透明荷室2の右側
面の広告表示部3に、「ABC」という広告を示す文字
が、比較的大きく表示されている。
【0029】また、本実施形態では、前記透明荷室2の
内部に、前記広告表示部3を夜間に内部から外部に向か
って照らし出すための照明部4が、備えられている。前
記広告表示部3は、前記照明部4からの光で照らし出さ
れることにより、外部の人にから見ると、極めて鮮明に
文字又は図形が「夜間の空中に浮き上がった」感じで、
目立って見えるようになる。なお、前記照明部4が設け
られる位置は、透明荷室2の内部であればどこでもよい
が、図1に示す例では、透明荷室2の左右両側面の運転
席にやや近い位地に、それぞれ、配置されている。な
お、照明部4を前述のように運転席に近い位置に配置し
たのは、「電源に近いから」という理由によるものであ
る。また、図1に示すように、本実施形態では、前記照
明部4は、やや下向き方向に光を照射するように(図1
の例では、図示右上方向から図示左下斜め方向に向かっ
て光を照射するように、すなわち、略上方向から略下方
向な向かって光を照射するように)配置されている。こ
れは、荷室2の両側面と後面が透明であるために、上方
向や水平方向に光を照射すると、後方を走行している他
の自動車の運転手が眩さを感じてしまうことがあり得る
ので、それを避けるためのものである。
【0030】次に、前記の透明荷室2の詳細な構成を図
5に基づいて説明する。図5において、11は直方体状
の骨組みを構成する金属製の立方体用の立方枠体であ
る。この立方枠体11は、天井部分と前方向(軽トラッ
ク1の走行方向)の2方向の面が、剛性の金属板で構成
されている。他方、この立体枠体11の残りの4つの
面、すなわち、左右両側面と後ろ方向と底面との計4つ
の面は、枠体部分を除いた部分が大きな開口部となって
いる。つまり、前記立方枠体11には、右側面の開口部
11a,左側面の開口部11b,後面の開口部11c、
及び、底面の開口部11dの計4つの大きな開口部が、
形成されている。また、立方枠体11の前方側の面(運
転席側の面)には、運転席から後方を見渡すための透明
窓を備えるための開口部10が形成されている。この開
口部10には、透明アクリル板が嵌め込まれるようにな
っている。
【0031】前記の底面の開口部11dは、軽トラック
1の荷台を、そのまま、本実施形態の透明荷室2の底部
にできるようにするために、開口されているものであ
る。つまり、本実施形態では、前記透明荷室2は、図5
に示すような立方枠体と後述の引き違い戸とから形成さ
れた略升状のカバー部(荷室の天井部分、左右両側面部
分、前方部分、及び後方部分の計5面を構成するもの)
と、荷室の底面部分を構成する荷台と、の2つの要素に
より構成されている。
【0032】次に、前記の右側面の開口部11aには、
図5に示す2枚の引き違い戸12,13が挿入されてい
る。これらの2枚の引き違い戸12,13は、アルミ製
枠体12a,13aと、これらの各枠体12a,13a
にそれぞれ嵌め込まれた透明アクリル板12b,13b
と、により構成されている。これらの2枚の引き違い戸
12,13は、前記開口部11aのガイド溝14,15
にそれぞれ挿入される。これらの挿入された2枚の引き
違い戸12,13は、前記ガイド溝14,15にガイド
されて、図のα方向に互いに引き違いに動かすことがで
きる。よって、作業者は、この引き違い戸12,13を
左右に開閉することにより、荷物を外部から透明荷室2
内に収納したり、荷物を透明荷室2内から外部に取り出
したりすることができる。なお、前記引き違い戸13の
上方には、アルミ製の換気窓13cが構成されており、
この換気窓13cにより透明荷室2内の換気が行われる
ようになっている。
【0033】また、前記立方枠体11の後面の開口部1
1cには、図5に示す2枚の引き違い戸16,17が挿
入される。これらの2枚の引き違い戸16,17は、ア
ルミ製枠体16a,17aと、これらの各枠体16a,
17aにそれぞれ嵌め込まれた透明アクリル板16b,
17bと、により構成されている。これらの2枚の引き
違い戸16,17は、前記開口部11cのガイド溝1
8,19にそれぞれ挿入される。これらの挿入された2
枚の引き違い戸16,17は、前記ガイド溝18,19
にガイドされて、図のβ方向に互いに引き違いに動かす
ことができる。よって、作業者は、この引き違い戸1
6,17を左右に開閉することにより、荷物を外部から
透明荷室2内に収納したり、荷物を透明荷室2内から外
部に取り出したりすることができる。なお、前記引き違
い戸17の上方には、アルミ製の換気窓17cが構成さ
れており、この換気窓17cにより透明荷室2内の換気
が行われるようになっている。なお、本実施形態では、
前記の右側面の開口部11aと後側面の開口部11cだ
けでなく、左側面の開口部11bにも、2枚の引き違い
戸(図6の符号21,22参照)が挿入されるが、この
部分は、前述の右側面の開口部11aと左右対称である
ので、説明を省略する。
【0034】以上のように構成された透明荷室は、従来
の中古トラックの荷台の上に搭載して固定される。これ
により、極めて容易に、透明荷室付き軽トラックが実現
できる。すなわち、本実施形態では、従来の中古の軽ト
ラック1を元にして、その荷台の周囲のアオリの部分
(荷台の両側方と後方に取り付けられる板の部分で、荷
台から荷物が滑り落ちるのを防止するための板の部分)
を取り除き、そのアオリの部分を取り除いた荷台の上
に、図5に示すような略升形状の立方枠体11(引き違
い戸を含むもの)を載せて固定することだけで、極めて
容易に、透明荷室付きの軽トラックの製造が行えるよう
になっている。このように、本実施形態では、既存の中
古トラックの荷台をそのまま透明荷室の底部として流用
するようにしているので、従来の既存の中古トラックを
部分的に改造するだけで、極めて容易に、透明荷室付き
軽トラックを提供することが可能になっている。よっ
て、本実施形態では、透明荷室付き軽トラックの製造
が、極めて低コスト及び短納期で実現できるようになっ
ている。本発明者の試作したところでは、中古の軽トラ
ックを改造することにより、元の車両の費用と改造費用
とを含めて、約90万円から140万円程度の低費用
で、且つ、注文から約1週間以内の短納期で、提供でき
ることが分かった。(以上のような本実施形態のやり方
に対して、もし、透明荷室の底部を既存のトラック後部
の荷台と別個に構成しようとすれば、まず既存の中古ト
ラックの荷台を取り外してシャーシを露出させ、そのシ
ャーシの上に直接に透明荷室(底部の板付きのもの)を
取り付けることが必要になるので、製造が大掛かりなも
のになり、製造コスト・製造期間が極めて大きく長いも
のになってしまう。)
【0035】また、本実施形態では、前述のように、透
明荷室を骨組み(立方枠体)と引き違い戸の枠体を軽量
なアルミ製としているので、透明荷室全体を軽量化で
き、ひいては、車両全体の燃費節約に資することができ
る。
【0036】また、本実施形態では、前述のように、軽
トラックの荷台の上に透明素材によるカバー部が形成さ
れている(透明荷室2の構造)ので、荷台の上に載せた
荷物に風雨やゴミなどが付着しない。よって、牛乳など
の飲料やパンなどの食品の運搬についても、必要な衛生
上の条件を満たすことができる。よって、牛乳などの飲
料や食品を大量に運搬しながら、同時に、透明素材を使
用して優れた屋外移動広告を提供することが可能にな
る。また、本実施形態では、前述のように、透明荷室2
の前方(運転席側)の面には、開口部10が形成され、
この開口部10に透明アクリル板が嵌め込まれるように
なっている。よって、運転手は、この開口部10から、
透明荷室2を介して、直接に、車両の後方の状況を視認
できるようになる。よって、車両の後方移動などの動作
を容易に行えるようになる。従来は、後方の荷室が不透
明であったため、後方確認に困難を極め、コンテナの上
方後部にカメラやミラーを設置するなどの対策が取られ
ていた(そのために余分なコストも必要としていた)
が、本実施形態では、このようなカメラやミラーの設置
が不要になり(よって、製造コストも低減できる)、車
両の後方移動時の安全性や運転操作性をより向上させら
れるようになる。
【0037】次に、図6は前記透明荷室2を、上方から
透視して示した図である。本実施形態では、前記立方枠
体11の右側面の開口部11aに挿入される引き違い戸
(透明部材)12,13は、図の矢印Aで示す車両(軽
トラック1)の走行方向に近い側(車両前方)の引き違
い戸12の方が他方(車両後方)の引き違い戸13より
も外方向に突出するように配置されている。また、前記
立方枠体11の左側面の開口部11bに挿入される引き
違い戸(透明部材)20,21は、図の矢印Aで示す車
両の走行方向に近い側(車両前方)の引き違い戸20の
方が他方(車両後方)の引き違い戸21よりも外方向に
突出するように配置されている。このような構成によ
り、本実施形態では、軽トラック1が強風の中を走行す
る場合や高速道路を走行する場合でも、安定的な走行を
確保できるようになっている。すなわち、前述のよう
に、側面の2枚の引き違い戸12,13又は20,21
が、それぞれ、車両の走行方向(矢印A方向)の側が外
方向に突出して車両の後方向が内方向に引っ込んでいる
という構成により、強風などが荷室側面の突出部に衝突
して車両の運行が不安定になるなどの不都合が防止され
ている。つまり、本実施形態の構成とは逆に、車両の走
行方向(矢印A方向)の側が内方向に引っ込んで車両の
後方向が外方向に突出しているという構成をとった場合
は、強風が後方向の突出部に当たって車両の運行が極め
て不安定になってしまうが、本実施形態のような構成を
採用することによりこれが避けられるようになってい
る。。
【0038】また、本実施形態では、前記広告表示部3
に表示される文字・図形(図の例では「ABC」という
文字)は、蛍光体を含む塗料によりアクリル板12b,
13bに直接表示されるか、又は、蛍光体を表面に含む
カットシール(テープ)を前記アクリル板12b,13
bに貼り付けることなどにより、表示されるのが望まし
い。このような蛍光体を含む素材により、広告表示部3
に文字又は図形が表示されるときは、夜間や薄暗いとき
に、前記照明部4により、透明荷室2の内部から照らし
出すことにより、蛍光体を含む文字・図形部分が「夜間
の暗闇の空中に浮き上がっている」ように見えて、これ
らの文字・図形が夜間空間に鮮明に映えるように目立つ
ようになり、「強い広告効果」が発揮されるようにな
る。
【0039】また、本実施形態では、前記照明部4に、
公知の照度センサ(図示せず)を接続し、この照度セン
サからの出力信号に基づいて照明部4のON/OFFの
制御が行われるようになっている。すなわち、前記照度
センサは、周囲の明るさを検出して、周囲の明るさが所
定のレベル以下(あるいは所定のレベル以上)になれ
ば、所定の信号を出力する。前記照明部4は、このセン
サからの出力を受けた制御装置(マイクロコンピュー
タ)による制御に基づいて、自動的に照明を開始(又は
停止)する。これにより、いちいちドライバーが照明部
4の操作をしなくても、照明部4は周囲の明るさの変化
に対応して自動的に点灯したり消灯したりするので、ド
ライバーの負担を減らすことができる。また、このよう
な照度センサと制御装置を備えていない場合は、ドライ
バーが照明部の操作を忘れたときは、市街を夜間走行し
ていても前記の「強い広告効果」を発揮するせっかくの
機会を逸することになってしまうが、本発明では前述の
ような照度センサと制御装置を備えることにより、前記
の広告効果が発揮される機会をドライバの不注意で逸す
ることが有効に防止されるようになっている。
【0040】また、本実施形態の透明荷室では、前記の
引き違い戸12,13,16,17は、自動車改造の素
人のユーザーでも簡単に取り外し・取り付けができる。
よって、ユーザーは、例えば、朝は、「朝日が昇る情景
を描いた絵」を表示した引き違い戸を取り付け、夕方
は、この引き違い戸を「夕日が落ちる情景を描いた絵」
を表示した引き違い戸に取り替え、夜間は、「夜空を描
いた絵」を表示した引き違い戸に取り替える、ことなど
が可能である。
【0041】以上、本実施形態について説明してきた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な変
更が可能である。例えば、透明荷室にヒーターを備えて
透明荷室内を保温することも可能である(冬季に花など
の保温植物を運搬する場合に便利である)。また、透明
荷室にクーラーダクトからの冷気を送り込むことによ
り、透明荷室内を保冷することも可能である。さらに、
透明荷室に冷蔵機能や冷凍機能を持たせることも可能で
ある。
【0042】また、本実施形態では、透明荷室2の運転
席の後方部分は不透明の金属板で構成するようにしてい
るが、本発明では、この運転席の後方部分も全体又は一
部を透明素材で構成するようにしてもよい。このように
すれば、ドライバーは、運転席から後方の透明荷室2を
介して車両後方を視認することができるので、運転が容
易になるというメリットがある。さらに、本実施形態で
は、透明荷室の天井部分は不透明な金属板で構成するよ
うにしたが、この天井部分も透明板で構成することも可
能であり、このようにすれば、透明荷室の全体がより明
るく開放的になる。
【0043】また、本実施形態では、広告表示部3に表
示する文字・図形は、引き違い戸に直接に塗料で表示す
るか又はカットテープを張ることにより表示するように
しているが、本発明はこれに限られるものではなく、例
えば、「薄い透明板又は透明フィルム」に文字・図形を
表示し、この透明板又は透明フィルムを、前記の透明ア
クリル板から成る引き違い戸(前記の広告表示部)に取
り付けるようにしてもよい。
【0044】また、本実施形態では、前記引き違い戸1
2,13,16,17に使用する透明板として、透明ア
クリル樹脂製の板を使用しているが、本発明はこれに限
られるものではなく、前記引き違い戸に、例えば、赤、
緑、黄、青、白などの色付きの透明又は半透明板を使用
するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザーの
好きな色、また一般人に注目される色で、透明荷室をシ
ョーアップすることができる。
【0045】またさらに、前記引き違い戸として、赤、
緑、黄、青、白などの色付きの不透明板を嵌め込んだも
のを一時的に取り替えて使用するようにすれば、ユーザ
ーの好きな色、また一般人に注目される色の板で、荷室
をショーアップすることができる。
【0046】また、本実施形態では、透明荷室の引き違
い戸には、通常の透明アクリル樹脂製板を使用している
が、本発明では、例えば、内部に液晶を封入した調光板
(液晶への電圧の印加の有無により、透明状態とスリガ
ラス状の不透明状態とに任意に切り替えられる板)を使
用するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザー
は、透明荷室に外部から見られても問題ない荷物を収納
しているときは、引き違い戸を透明状態にしておき、透
明荷室に外部から見られると困るもの(企業秘密やプラ
イバシーに関わるもの)を収納しているときは、引き違
い戸をスリガラス状の不透明状態に変換させることがで
きる。
【0047】また、本実施形態では、透明荷室の引き違
い戸には、通常の透明アクリル樹脂製板を使用している
が、本発明では、例えば、「液晶表示パネルを含む(配
置した)透明板」を使用するようにしてもよい(なお、
このような「液晶表示パネルを組み込んだ透明板」は、
既に公知である。例えば、特開平6-51711号公報
は、薄型ディスプレイパネルを設けた透明板から成る店
舗の入り口ドアを開示している。また、特開平5-58
287号公報は、乗り物の窓部の透明板に、透過型の液
晶表示パネルを設けるようにした乗り物用情報表示装置
を開示している)。このようにすれば、ユーザーは、前
記液晶表示パネルを制御することにより、透明荷室の側
面の広告表示部に、適当な広告を示す文字、静止画、動
画などを随時表示させることができる。また、多種類の
広告を、所定時間毎に、切換え表示することもできる。
なお、前記の液晶表示パネルの代わりに、EL(エレク
トロ・ルミネッセンス)表示パネル、FED(フィール
ド・エミッション・ディスプレー)パネルなどを使用す
ることもできる。
【0048】また、本実施形態では、前記立方枠体11
に取り付ける引き違い戸12,13,16,17は、通
常の住宅用に大量生産された規格品を採用している。し
たがって、立方枠体11のみは例えばアルミ製で特注で
生産するが、引き違い戸は安価な規格品(例えば、縦1
207mm,横1240mm,厚さ70mm)を採用し
ているので、透明荷室2の製造コストが極めて低いもの
になっている。また、前述のように、透明荷室2は、通
常のトラックの荷台の上に、逆さ升状のカバー部(前記
立方枠体11と引き違い戸12,13,16,17)を
上方から被せてネジで固定するだけなので、車両への透
明荷室2の取り付け工事も、極めて容易且つ低価格で行
えるようになっている。
【0049】また、本実施形態では、前記の引き違い戸
は、ユーザーでも極めて容易に取り外し・取り付けがで
きる。よって、例えば、無色透明、赤色の透明、青色の
透明などのように、複数種類の透明色のアクリル樹脂製
板を嵌め込んだ引き違い戸を、予め用意しておく、そし
て、ユーザーが、その場の状況や広告内容に合わせて、
予め用意されていた前記の複数種類の透明色の引き違い
戸を、選択的に取り付け(取り外し)て使用することも
できる。
【0050】また、本実施形態において、夜間に車両の
後方を照らし出すための照明器を車両又は透明荷室に取
り付ける(例えば、図1のA又はBで示す位置に、バッ
クライトと連動して点灯するように、取り付ける)よう
にすれば、運転手は、夜間に、この照明器からの照明に
より、前記透明荷室の透明な開口部11a,11b,1
1c,11dを介して、後方の状況の確認が極めて容易
にできるようになり、運転の操作性が大幅に向上する。
【0051】また、本実施形態において、太陽電池と、
この太陽電池で駆動する換気扇を備えるようにすれば、
夏季に、透明荷室内の空気を外部と循環させられるの
で、透明荷室内が高温になることが防止できるようにな
る。特に、温度センサとマイクロコンピュータを備え
て、前記換気扇を、温度センサからの信号によりON/
OFF制御するようにすれば、透明荷室内が所定温度以
上になったと検出されれば、自動的に換気扇が作動する
ので、透明荷室内が常に所定の温度(例えば40℃)以
下に保たれるようになる。
【0052】また、本実施形態において、透明荷室内に
備えられ、夜間に広告表示部3を照らし出すための照明
部4は、赤、青、緑、黄などの複数種類の色の光を、例
えばユーザー(運転手など)の操作に基づいて、選択的
に照射できるものを採用している。これにより、周囲の
状況や広告内容に合わせて、照明部の光の色を変えられ
るので、より強い広告作用を発揮できるようになる。
【0053】また、本実施形態では、前記広告表示部3
に、カットテープ又は塗料により、文字や図形を表示さ
せるようにしているが、本発明では、例えば、前記の透
明な引き違い戸にポスターを張ることにより、広告を表
示するようにしてもよい。また、透明なフィルムに文字
又は図形を表示して、それを前記透明荷室の透明な側面
に取り付けるようにしてもよい。
【0054】また、本発明では、前記透明荷室の透明な
側面や後面(背面)に、開閉可能なロールカーテン、ブ
ラインド、カーテンなどを備えるようにしてもよい。ま
た、本実施形態では、透明荷室の側面などに、引き違い
戸を取り付けるようにしているが、本発明では、引き違
い戸に代えて、観音開き型の透明戸や跳ね上げ(上開
き)型の透明戸を取り付けるようにしてもよい。また、
本実施形態では、引き違い戸に、透明アクリル板を嵌め
込むようにしているが、本発明では、透明なポリカーボ
ネード樹脂製板を嵌め込むようにしてもよい。また、本
実施形態では、透明荷室の側面に引き違い戸を取り付け
るようにしているが、本発明では、側面に、透明アクリ
ル樹脂製板を「はめ殺し」状に取り付けるようにしても
よい。また、前記の側面に、ジャロジ窓を取り付けるよ
うにしてもよい。
【0055】また、本実施形態では、広告表示部2は側
面についてだけ形成するようにしているが、本発明で
は、後方面にも形成してもよいし、透明荷室の天井の上
面に形成してもよい。天井の上面に広告を表示するとき
は、高層のマンションや団地などに販売用車両を乗り入
れたとき、高層のマンションなどの住民が上方から広告
内容を視認できるので、広告効果が大きい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左右両側面及び後方面の計3方面のほぼ全体が透明又は
ほぼ透明に形成された箱状の透明荷室を備え、この透明
荷室の両側面の少なくとも一方の面に広告表示部を形成
し、この広告表示部に表示された文字・図形を夜間には
照明部により内側から外側に照らし出すようにしたの
で、通常の荷室として多量の荷物を収納しながら、同時
に、透明荷室の側面を、「強い広告効果を有する野外広
告看板・移動広告看板」として活用することが可能にな
る。特に、本発明では、広告看板として使用する面が空
間に存在する透明板であるので、荷室の側面を、「極め
て広告価値の高い広告板」として活用できるようになっ
ている。
【0057】すなわち、一般に、広告板は、不透明板よ
りも透明板の方が「表示された文字・図形が空間に浮き
上がって見えて目立つ」ために「広告価値」は格段に高
いとされている。また本発明では、この透明板を単に野
外の空間に存在させる「屋外広告」としてのみでなく、
走行中の車両の荷室の側面として使用することにより
「移動広告」としても活用できるようにしている。よっ
て、本発明では、多量の荷物を運搬するための荷室が、
同時に、「移動する透明広告板」という「極めて広告価
値の高いメディア」としても活用できるようになる。ま
た、本発明では、透明荷室内に備えた照明部により、前
記広告用の文字・図形を夜間に照らし出すようにしてい
るので、夜間には、「夜の暗闇の空間に文字・図形のみ
が浮きあがって極めて鮮明に目立って見える」ようにな
り、極めて強い広告効果を発揮できるようになる。
【0058】また、本発明では、従来の既存の車両の後
方の荷台をそのまま透明荷室の底部として流用するよう
にしているので、従来の既存の車両に部分的な改造を加
えるだけで、極めて容易に、透明荷室付き車両を提供す
ることが可能になる。よって、本実施形態では、透明荷
室付き軽トラックの製造が、極めて低コスト及び短納期
で実現できるようになる。このような本発明のやり方に
対して、もし、透明荷室の底部を既存の車両後部の荷台
と別個に構成しようとすれば、まず既存の中古トラック
等の荷台を取り外してシャーシを露出させ、そのシャー
シの上に直接に透明荷室(底部の板付きのもの)を取り
付けることが必要になるので、製造が大掛かりなものに
なり、製造コスト・製造期間が多大なものになってしま
う。また、本発明では、透明荷室の運転席の後方の部分
に、後方確認用の透明開口部を設けているので、運転手
は、車両の後方を、透明荷室を介して容易に視認できる
ようになり、運転操作性や安全性が向上すると共に、従
来の車両の後方に取り付けていたミラーやカメラが不要
になるので、製造コスト低減にもなる。また、透明荷室
の天井の上面にも広告表示部を形成するようにすれば、
高層マンションの住民などに上方から広告を視認させら
れるようになるので、本発明による透明荷室の広告効果
を高めることができる。
【0059】また、本発明では、前記透明荷室の透明側
面を、2枚の透明板が互いに引き違いに開閉できるよう
に組み合わせられて成る引き違い戸部により構成するよ
うにしているので、作業者は、この引き違い戸を開閉す
ることにより、極めて容易に、荷物の出し入れができる
ようになる。また、透明荷室の側面を引き違い戸により
構成するようにしているので、前記側面を開き戸などで
構成する場合と比べて、透明荷室の側面をより強度に且
つより低コストで製造できるようになる。
【0060】また、本発明では、前記引き違い戸部を、
互いに引き違いの関係にある2枚の透明板の中の車両の
前方側の透明板が他方の透明板よりも外側に突出するよ
うに配置しているので、強風時や高速走行時に、強風な
どが引き違い戸の接続部分(荷室側面の突出部分)に当
たり車両運行が不安定になることを、有効に防止するよ
うにしている。
【0061】また、本発明では、前記の各引き違い戸部
をそれぞれ構成する互いに引き違いの関係にある2枚の
透明板に、前記広告表示部を形成するようにしているの
で、広告表示部を極めて広い範囲に形成し、広告用の文
字・図形を極めて大きく目立つように表示させることが
可能になっている。
【0062】また、本発明では、前記透明荷室は、その
後面が、2枚の透明板が互いに引き違いに開閉できるよ
うに組み合わせられて成る引き違い戸部により構成され
ているので、作業者は、透明荷室と外部の間での荷物の
出し入れを、透明荷室の後ろ側の側面からも自由に行え
るようになっている。
【0063】また、本発明では、前記広告表示部に表示
される文字・図形を、蛍光体を含む素材により表示する
ようにしているので、夜間に、前記文字・図形が照明部
により内部から照らし出されるとき、夜間の空間(しか
も走行移動中に)に文字・図形が浮き上がって見える
が、その見え方が、蛍光体の蛍光により、より鮮明に目
立って見え、より強い広告効果が発揮されるようにな
る。
【0064】また、本発明では、前記照明部を略上方か
ら略下方に向かって光を照射するように設けているの
で、本発明の透明荷室を搭載した車両が夜間走行中に、
前記照明部から光が照射されたとき、その光のために後
方を走行している他の車両のドライバーに眩さを与える
不都合が有効に避けられるようになっている。
【0065】さらに、本発明では、照度センサにより周
囲の明るさを検出し、周囲の明るさが所定レベル以下に
なれば所定の信号を出力するようにし、制御手段が、こ
の照度センサからの信号に基づいて照明部を制御するよ
うにしている。よって、本発明では、周囲の明るさが所
定レベル以下になれば、自動的に照明部が照明を開始す
ることになるので、いちいち照明部の操作をすることが
不要になり、ドライバーの負担を軽減できるようにな
る。また、ドライバーの操作のし忘れにより照明部が夜
間に作動せず、せっかくの広告効果が発揮できなかった
という事態をなくすことができる。すなわち、ドライバ
ーの不注意により広告効果を発揮する機会を逸すること
がなくなる。よって、透明荷室の広告作用(夜間の)を
より確実に発揮させることができるようになり、透明荷
室の持っている広告価値をより高めることができるよう
になる。
【0066】また、本発明において、前記引き違い戸
に、調光板を備えるようにすれば、透明荷室内の荷物を
他人に見られたくないときは、調光板を不透明状態に変
更することにより、荷室内の荷物を他人に見られないよ
うにすることができる。
【0067】さらに、本発明において、前記引き違い戸
に、液晶表示パネルなどの表示パネルを備えるようにす
れば、透明荷室の側面などに、広告用の文字、静止画、
動画を表示でき、さらに、多種類の広告を所持間毎に任
意に切換え表示することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態による透明荷室付き軽トラックの
右側面である。
【図2】 本実施形態による透明荷室付き軽トラックの
背面図である。
【図3】 本実施形態を右斜め後ろ方向から見たときの
斜視図である。
【図4】 本実施形態を右前方向から見たときの斜視図
である。
【図5】 本実施形態の透明荷室の構成を示す分解斜視
図である。
【図6】 本実施形態に使用される透明荷室を上方向か
ら透視して見た図である。
【符号の説明】
1 軽トラック 2 透明荷室 3 広告表示部 4 照明部 10 開口部 11 立方枠体 11a,11b,11c 開口部 12,13,16,17,20,21 引き違い戸 12a,13a,16a,17a アルミ製枠体 12b,13b,16b,17b 透明アクリル板 13c,17c 換気窓 14,15,18,19 ガイド溝

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも左右両側面及び後方面の計3
    方面のほぼ全体が透明又はほぼ透明に形成された略箱状
    の透明荷室を備えた透明荷室付き車両であって、 前記透明荷室は、 前記透明荷室の左右両側面の少なくとも一方の面に形成
    され、広告用の文字又は図形が表示される広告表示部
    と、 前記透明荷室の内側に備えられ、前記広告表示部を内側
    から外側に照らし出すための照明部と、を含んでいる、
    ことを特徴とする透明荷室付き車両。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記透明荷室は、 その底面部がトラックの荷台により構成されており、こ
    の荷台から成る底面部の上に、前後及び左右の4つの側
    面部分と天井部分とを有する略升状のカバー部が被せら
    れ且つ固定されて成るものである、ことを特徴とする透
    明荷室付き車両。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記透明荷室の左右両側面と後方面の3つの面は、ほぼ
    全体が透明に形成されており、且つ、 前記透明荷室の前方面には、運転席から後方を見通すた
    めの透明窓が形成されている、ことを特徴とする透明荷
    室付き車両。
  4. 【請求項4】 請求項3において、さらに、 前記透明荷室又は車両に取り付けられた照明器であっ
    て、運転者が夜間に前記透明荷室を介して後方を視認す
    るための照明器が備えられている、ことを特徴とする透
    明荷室付き車両。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、さらに、 前記透明荷室の天井の上面に、広告用の文字又は図形を
    表示するための広告表示部が形成されている、ことを特
    徴とする透明荷室付き車両。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかにおい
    て、 前記透明荷室の左右両側面の少なくとも一方の面は、2
    枚の透明板が互いに引き違いに開閉できるように組み合
    わせられて成る引き違い戸部により構成されており、 この引き違い戸部を構成する互いに引き違いの関係にあ
    る2枚の透明板に、前記広告表示部が形成されている、
    ことを特徴とする透明荷室付き車両。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記引き違い戸部
    は、互いに引き違いの関係にある2枚の透明板の中の車
    両の前方側の透明板が同後方側の透明板よりも外側に突
    出するように配置されている、ことを特徴とする透明荷
    室付き車両。
  8. 【請求項8】 請求項1から5までのいずれかにおい
    て、 前記透明荷室の左右両側面は、それぞれ、2枚の透明板
    が互いに引き違いに開閉できるように組み合わせられて
    成る引き違い戸部により構成されており、 これらの各引き違い戸部をそれぞれ構成する互いに引き
    違いの関係にある2枚の透明板に、前記広告表示部が形
    成されている、ことを特徴とする透明荷室付き車両。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記透明荷室の左右
    両側面をそれぞれ構成する各引き違い戸部は、それぞ
    れ、互いに引き違いの関係にある2枚の透明板の中の車
    両の前方側の透明板が同後方側の透明板よりも外側に突
    出するように配置されている、ことを特徴とする透明荷
    室付き車両。
  10. 【請求項10】 請求項6から9までのいずれかにおい
    て、前記透明荷室は、その後面が、2枚の透明板が互い
    に引き違いに開閉できるように組み合わせられて成る引
    き違い戸部により構成されている、ことを特徴とする透
    明荷室付き車両。
  11. 【請求項11】 請求項1から10までのいずれかにお
    いて、前記広告表示部は、蛍光体を含む素材により文字
    又は図形を表示するものである、透明荷室付き車両。
  12. 【請求項12】 請求項1から11までのいずれかにお
    いて、前記照明部は、略上方から略下方に向かって、光
    を照射するものである、透明荷室付き車両。
  13. 【請求項13】 請求項1から12までのいずれかにお
    いて、前記照明部には、周囲の明るさを検出して周囲の
    明るさが所定レベル以下になれば所定の信号を出力する
    照度センサと、この照度センサからの信号に基づいて照
    明部を制御する制御手段と、が備えられている、ことを
    特徴とする透明荷室付き車両。
  14. 【請求項14】 請求項1から13までのいずれかにお
    いて、前記透明荷室の側面には、液晶への電圧の印加の
    有無により透明状態と不透明状態とが切り替わる調光板
    が備えられている、ことを特徴とする透明荷室付き車
    両。
  15. 【請求項15】 請求項1から13までのいずれかにお
    いて、前記透明荷室の側面には、広告を示す文字、静止
    画、又は動画を表示できる情報表示パネルが備えられて
    いる、ことを特徴とする透明荷室付き車両。
  16. 【請求項16】 請求項1から15までのいずれかにお
    いて、前記透明荷室には、太陽電池と、この太陽電池か
    らの電力により駆動される換気扇と、透明荷室内の温度
    を検出する温度センサと、この温度センサからの信号に
    基づいて前記換気扇を制御する制御手段と、が備えられ
    ていることを特徴とする透明荷室付き車両。
  17. 【請求項17】 請求項1から16までのいずれかにお
    いて、前記照明部は、複数の色の光を選択的に照射する
    ものである、ことを特徴とする透明荷室付き車両。
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