JP7265267B6 - 有害物質の安定化 - Google Patents

有害物質の安定化 Download PDF

Info

Publication number
JP7265267B6
JP7265267B6 JP2019571443A JP2019571443A JP7265267B6 JP 7265267 B6 JP7265267 B6 JP 7265267B6 JP 2019571443 A JP2019571443 A JP 2019571443A JP 2019571443 A JP2019571443 A JP 2019571443A JP 7265267 B6 JP7265267 B6 JP 7265267B6
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arsenic
gel
scorodite
carbonate base
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019571443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7265267B2 (ja
JP2020525121A (ja
Inventor
デモポロス ジョージ
Original Assignee
ザ ロイヤル インスティチューション フォー ジ アドヴァンスメント オブ ラーニング/マギル ユニヴァーシティ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ ロイヤル インスティチューション フォー ジ アドヴァンスメント オブ ラーニング/マギル ユニヴァーシティ filed Critical ザ ロイヤル インスティチューション フォー ジ アドヴァンスメント オブ ラーニング/マギル ユニヴァーシティ
Publication of JP2020525121A publication Critical patent/JP2020525121A/ja
Publication of JP7265267B2 publication Critical patent/JP7265267B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7265267B6 publication Critical patent/JP7265267B6/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B3/00Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless
    • B09B3/20Agglomeration, binding or encapsulation of solid waste
    • B09B3/25Agglomeration, binding or encapsulation of solid waste using mineral binders or matrix
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B3/00Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless
    • B09B3/20Agglomeration, binding or encapsulation of solid waste
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/08Reclamation of contaminated soil chemically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

本発明は、加水分解アルミニウムゲルの無機化生成物を用いたカプセル化による、有害物質、特にヒ素廃棄物の安定化/固化に関する。
さまざまな産業で発生する有害物質は、有毒元素が環境へ放出されないようことを確実にするために、廃棄物管理施設での処理と格納を要する。ヒ素は、適切な固定化および廃棄を必要とする多くの採鉱、粉砕または製錬作業において、主たる環境有害物質である。鉱物/金属産業におけるヒ素問題に対する好ましい処理アプローチの中には、ヒ素を石灰で中和することによって鉄-ヒ酸塩固体に共沈させることがある。この手順はヒ素が希薄な発生源には適しているかもしれないが、ヒ素に富む発生源に施すことはできない。後者の場合、高いヒ素含有量(約23%)と比較的低い溶解度のために、ヒ素含有鉱石の乾式冶金処理または湿式冶金処理中に放出されるヒ素をスコロダイト(FeAsO・2HO)の形で固定化することが提唱されている。しかしながら、スコロダイトの安定性に関連する特別な問題は、適切に廃棄されない場合、アルカリ条件下(pHが7より大きい)および嫌気性/無酸素条件下での分解が経時的に進行し得ることである。
安定化/固化(S/S)は、様々なタイプと発生源の有毒廃棄物の固定化に使用されるアプローチである。そのようなプロセスの例には、ゴミ処分場での使用に適した化学的および物理的に安定な固体塊を生成するために、有毒廃棄物をセメントおよび/または他の結合材と混合することが含まれる。有害廃棄物の安定化/固化のために現在使用されている最も一般的な技術は、水硬性セメントおよび/または消石灰に基づく技術であり、さほど一般的ではないが、有機ポリマー、硫黄ポリマーセメント、および他のカプセル化材料に基づく技術もある。
ポルトランドセメントを使用したヒ素含有化合物の安定化/固化によって、不溶性の水酸化物、炭酸塩、または収着を起こすケイ酸塩の形成、もしくは単に物理的なカプセル化により、ヒ素の流動性が低下する可能性がある。しかしながら、セメントベースの安定化/固化は、スコロダイトなどの鉄ヒ酸塩固体にとって長期の堅牢な選択肢ではない。これは、このプロセスにより、ヒ素が放出される高いアルカリ性環境(pH約12.5)が生じるからである。
一態様では、
a)水性媒体中において、炭酸塩塩基でAl(SO1.5を部分的に中和することにより、加水分解アルミニウムゲルを形成するステップと、
b)加水分解アルミニウムゲルと有害物質とを混合するステップと、
c)前のステップで得られた混合物を貯蔵して、無機化(オキシ)水酸化アルミニウム/有害物質複合物を得るステップと、
を含む、有害物質の安定化方法が提供される。
さらなる態様では、有害物質の安定化における、炭酸塩塩基(NaHCOやNaCOなど)由来の加水分解アルミニウムゲルおよびそれらの無機化生成物の使用が提供される。
さらなる態様において、スコロダイト粒子と、(オキシ)水酸化アルミニウム無機相を含むゲル由来固化マトリックスとを含む複合物が提供される。
さらなる態様では、本明細書で定義される方法により調製された複合物が提供される。
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して、以下のように説明される。
NaSO(上)またはNaS(下)のいずれかを使用してEhを調整するスコロダイトゲル混合物の安定性試験における、pHとEhの経時変化プロファイルのグラフ。 酸素条件下で、むきだしのスコロダイト、ならびに本開示の炭酸塩塩基(NaCO)と比較した参照塩基NaOHおよびMg(OH)に由来するアルミニウムゲルでカプセル化されたスコロダイトからのヒ素放出を示す図。 無酸素条件下で、むきだしのスコロダイト、ならびに本開示の炭酸塩塩基(Na2CO)と比較した参照塩基NaOHおよびMg(OH)に由来するアルミニウムゲルでカプセル化されたスコロダイトからのヒ素放出を示す図。 無酸素(NaSO)およびpH約9の条件で、むきだしのスコロダイト、ならびにNaOH、NaCOおよびNaHCOから調製されたAlゲルでカプセル化されたスコロダイトからのヒ素放出を示すグラフ。 NaSで化学的に生成された無酸素条件下における、NaCOおよびNaHCO由来のアルミニウムゲルでカプセル化されたスコロダイトからのヒ素放出を表す図。 酸素条件下および無酸素条件下での167日間の安定性試験後のNaCO由来のアルミニウムゲルのXRDパターン。 pH約9の水中での酸素(硫黄元素の有無にかかわらず)条件下または無酸素(NaS)条件下(硫黄元素の有無にかかわらず)での、NaCOまたはMg(OH)から調製したAlゲルでカプセル化したスコロダイトからのヒ素放出のプロファイルを、むきだしのスコロダイトからの同一条件下でのヒ素放出と比較して示す図。 ゲル由来の無機化(オキシ)水酸化アルミニウム相でカプセル化されたスコロダイト粒子の略図。
本発明者らは、炭酸塩塩基で中和することにより得られる硫酸アルミニウム溶液由来の加水分解アルミニウムゲルが、スコロダイト粒子のような有害物質をカプセル化するのに非常に有効であることを発見した。前記アルミニウムゲルは、スコロダイト粒子をアルカリ水中または無酸素水中での分解から保護する無機化マトリックスを形成し、従ってヒ素の放出を最小にする。
カプセル化プロセスでは、スコロダイト粒子を硫酸アルミニウム溶液からの炭酸塩塩基で調製したゲルと混合することと、無機化(オキシ)水酸化アルミニウムマトリックスのその場形成により保護する、得られた複合物を保存することとが含まれる。
カプセル化スコロダイトの安定性をアルカリ(pH8~9)酸素条件または化学還元(無酸素)条件下で浸出性試験を実施してラボ試験を行い、ヒ素放出の低減における有効性を実証した。
一実施形態において、炭酸塩塩基は、炭酸アニオン(式:CO 2-)または重炭酸アニオン(式:HCO 、IUPAC命名法において炭酸水素イオンとも呼ばれる)を含む。
適切な炭酸塩は以下を含む。
Figure 0007265267000001
一実施形態では、炭酸塩塩基はNaHCOまたはNaCOである。
一実施形態では、Al:As(Al(SO1.5からのAlとスコロダイトからのAs)のモル比は約1.5から0.05の範囲である。好ましくは約1未満、または約1.0から0.1、または約0.2未満、またはより好ましくは約0.2から0.1、および最も好ましくは約0.1である。
一実施形態では、Alゲルを調製するための水性媒体中のAl(SO1.5の濃度は、1.0から3.0mol/Lの中の約0.5から3.0M(mol/L)の範囲である。好ましくは約1.0から2.0、より好ましくは約1.5から2.0、最も好ましくは約2.0である。
炭酸塩塩基は、粉末または懸濁液/溶液として使用することができる。NaCOの場合には、乾燥粉末約0.5Mから、好ましくは約1.0Mから6M、より好ましくは約2Mから4M、最も好ましくは約2.5から3Mである。NaHCOの場合には、これらの数を二倍にすることができ、すなわち、粉末約1Mから、または約2Mから12M、または約4Mから8M、最も好ましくは約5から6Mである。この量は、硫酸アルミニウム溶液の濃度に応じて適宜変化する。当業者は、塩基またはAl-SOが非常に希薄な溶液を使用することは、非常に液体様のゲルをもたらすので望ましくないかもしれないことを理解している。一方で、濃度が高すぎる溶媒を使用すると、ゲルが即座に固化(砕氷の形で)され、保管場所への輸送などの取り扱いが難しくなるため、望ましくない場合がある。
一実施形態において、Alに対する炭酸塩塩基のモル比は、0.5CO 2-=HCO /Alが約2より大きく約3より小さい、または好ましくは約2.2から2.8の間、またはより好ましくは約2.4から2.6、最も好ましくは約2.5である。
一実施形態では、ゲルを形成するか、有害物質と混合するための温度範囲は、約0から80℃、または好ましくは約10から40℃、またはより好ましくは約15から30℃、または約20℃である。
本明細書中で使用される場合、本明細書中で定義される加水分解アルミニウムゲルで安定化される「有害物質」は、特に限定されない。例としては、ヒ酸第二鉄/スコロダイトが挙げられるが、硫化ヒ素、ヒ酸カルシウムまたは亜ヒ酸塩、ヒ酸カルシウム-リン酸塩混合物、ヒ酸第一鉄、亜ヒ酸第二鉄、三酸化ヒ素などの、他のヒ酸化合物、残渣、沈殿物、または煙塵であってもよい。さらに、炭酸塩由来のアルミニウムゲルは、従来のセメントベースの方法で以前に(部分的に)安定化されたヒ素残留物に対する付加的な保護を提供するために使用することができる。最後に、ゲルは、例えば製錬および他の工業操作によって発生するアンチモン、水銀またはセレン含有廃棄物の場合のように、他の種類の有害物質に使用することができる。
本明細書で使用する場合、「混合」とは、ゲルと有害ヒ素物質の混合後または永久廃棄前の熟成を含んでもよい。熟成時間の非限定的な例は、混合された物質の永久廃棄(保管)の約1日前、または1日から30日前であってもよい。
本明細書で使用される「水性媒体」は、本質的に水であり得、本明細書で定義される加水分解アルミニウムゲルによる安定化に供される「有害物質」に存在する従来の追加成分を任意に含む。
(スコロダイトの調製)
スコロダイト基材は、本発明者らが以前に開発した種及び過飽和制御法を用いて、大気沈殿により合成した。この手順では、40g/LのAs(V)(ヒ素)およびヒ素に対するモル比が1のFe(III)(鉄)を含む0.5LのAs-(V)-Fe(III)-HSO溶液を反応器に入れ、95°Cまで加熱した。反応器内の温度が約65°Cに達し、pHが0.45にまで低下したとき、熱水生成スコロダイト5gを種として反応器に加えた。種の存在下で沈殿を開始し、24時間進行させた後、スラリーを孔径0.22μmのメンブレンフィルターを有する圧力フィルターを用いて濾過した。次に、固体をいくつかの洗浄および連続したTCLP型洗浄工程に供した。TCLPは、米国環境保護局(EPA)によって開発されたToxicity Characterization Leachability Procedure-method(毒性指標浸出法)の略である。その後、洗浄したスコロダイト粒子を水酸化アルミニウムゲルで熟成した。使用した試薬および化学物質はすべて分析級試薬であった。
(アルミニウムゲルの合成)
硫酸アルミニウム(III)溶液の部分中和により、重炭酸ナトリウム(NaHCO)と炭酸ナトリウム(NaCO)を用いて、好ましいゲルを調製した。室温で、2mol/LのAl(SO1.5溶液を5.0mol/LのNaOHで部分的に(モル比OH:Al=2.5で)急速中和することにより、NaOH由来のアルミニウムゲル(参照ゲルとして)を作製した。他の二つのタイプのゲルを製造するために、水酸化マグネシウム(参照用ゲルとしても)、炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムの、粉末あるいは水に溶解または水に懸濁した(特定の例で報告されているように)ものを、調製したAl(SO1.5溶液(標準濃度:2mol/L)に導入した。混合中に過剰な力をかけることは逆効果であり、ゲルが薄くなることが判明したので、穏やかな攪拌が必要であった。スコロダイト粒子の安定化のために、新鮮に調製したアルミニウムゲルを用いた。
(スコロダイトとアルミニウムゲルの混合)
スコロダイトとアルミニウム系ゲルとを共に混合し、続いて室温で7日間熟成した。二つの生成物の混合にあたって、低いゲル/スコロダイト比(Al:As=0.1モルベース)を適用した。この手順は、安定性試験を開始する前に、密封された三角フラスコ中で混合物を熟成することを含む。
(安定性試験)
スコロダイトゲル混合物を、制御物としてのむきだしのスコロダイトと共に、pH8~9の水中で、酸素および無酸素(NaSまたはNaSO化学物質を還元剤として使用)条件下で、安定性試験に供した。本明細書に開示する炭酸塩塩基ゲルに加えて、参照例をNaOHおよびMg(OH)中和ゲルから調製した。固体を100mLの脱イオン水と共に密封した250mLの三角フラスコに入れ、pHおよび酸化還元電位(E)を定期的に調節しながら長時間にわたってオービタルシェーカーで撹拌し、サンプリングおよびICP分析によりヒ素の放出をモニターした。液体の固体に対する比(L/S)は、すべての試験で20に維持した。安定性試験中の典型的なpHおよびEの変化データを図1に示す。
(酸素安定性試験)
様々な材料の安定性を、室温の酸化条件下で、時間の関数として調査した。安定性は、最初に0.5mol/L Ca(OH)スラリーでpH=9±0.2に調整した脱イオン水中において、これらの固体を平衡させることにより評価した。系のpHを約pH=7.5まで下げ、その後再調整した。図1を参照のこと。
(無酸素安定性試験(NaSO))
この無酸素安定性試験は、亜硫酸ナトリウム(0.15mol/L NaSO)溶液の添加による調整還元電位(E)条件(200±20mV)で行った。溶液のpHをモニターし、定期的に0.5mol/L Ca(OH)スラリーでpH9±0.2に調整した。図1を参照のこと。
(無酸素安定性試験(NaS))
この無酸素安定性試験は、硫化ナトリウム溶液(0.125M NaS)の添加による50mVの調整還元電位(E)条件で実施した。溶液のpHをモニターし、定期的に0.5mol/L Ca(OH)スラリーでpH9±0.2に調整した。図1を参照のこと。
酸素と無酸素の両方の試験において、サンプルを10mLのプラスチック製シリンジで定期的に採取し、0.2μm孔径の直径28mmシリンジフィルターでろ過し、化学分析の準備のために酸性化(HNO)脱イオン水で希釈した。pHの測定は、±0.1pH単位の精度で再充填可能なダブルジャンクション電極を用いて行った。Eは白金シングルジャンクションコンビネーション電極(Ag/Cl)を用いて測定し、その精度は±20mVと報告されている。実験はすべて室温(22°C)で行った。
(分析と特性評価)
水性試料中のヒ素濃度を、誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)を用いて分析した。固体の化学分析は、酸分解後ICP-AESにより行った。
Cu Kα輻射(λ=1.5405A)によるX線回折計(D8 Discover、Bruker社製)を用いたX線粉末回折により、粉末の特性評価を行った。
結論
(カプセル化材料)
スコロダイトのカプセル化/安定化の文脈では、熟成試験のために許容できる品質のアルミニウムゲルは、固体粒子がその後沈殿することなくゲルと混合できるほど十分に高い初期粘度(少なくとも300cP)を有する。また、アルミニウムゲルは、固化する前の保管場所への輸送を容易にするために、十分な時間(例えば1~24時間)にわたって十分に高い粘度を維持することが好ましい。
以下の例では、Al(SO1.5溶液を室温で塩基により部分的に急速中和(モル比0.5CO 2-=HCO /Al=2.5)することによりAlゲルを調製した。得られた混合物を、ゲル状の粘度となるまで、穏やかに攪拌した。
下記の表1~4に、粘度測定の一部を要約する。測定はブルックフィールドLVDV-E粘度計装置で行った。
NaOHペレット、NaCO、NaHCO粉末を2MのAl(SO1.5溶液に導入した。
Figure 0007265267000002
NaCO、NaHCO粉末を1MのAl(SO1.5溶液に導入した。
Figure 0007265267000003
NaCO、NaHCO粉末を0.5MのAl(SO1.5溶液に導入した。
Figure 0007265267000004
5.0MのNaOH、2.5MのNaCO、および5.0MのNaHCO懸濁液を2MのAl(SO1.5溶液に導入した。
Figure 0007265267000005
表1から4に示すように、NaHCOおよびNaCOは、非常に希薄なAl(SO1.5溶液(表3の0.5M)を除いて、種々の反応条件下で十分な初期粘度をもたらした。加えて、NaOHで作られたゲルが時間と共に破壊され、すなわち、水/ゲル分離(表4)が起きることが試験により示された。
各アルミニウムゲル(NaOH、Mg(OH)、NaCO)について、対応するX線回折パターンを生成した。洗浄および乾燥後のすべてのゲルは、非晶質性を示す同一のX線回折図を示すことが観察された。アルミニウムを含む結晶性化合物は確認できなかった。
(酸素環境下での安定性)
大気中で製造されたスコロダイト制御材料と共に、NaCO、NaOH、又はMg(OH)の三つの異なる塩基で作られたアルミニウムゲルでカプセル化されたスコロダイトについて、As濃度の観点からのヒ素放出を時間の関数として図2に示す。加水分解アルミニウムゲルによるカプセル化により、ヒ素の放出が効果的に減少することが明らかとなった。スコロダイト基材からのヒ素の放出は、167日間の安定性試験後、pH7.1で8.8mg/L程度であった。特に、NaCO由来のゲルでカプセル化されたスコロダイトは167日後のヒ素放出は無視できる量であり、最終pH約7.6でヒ素のICP-AESの検出限界未満(すなわち0.1mg/L未満)であった。これは、日本のような特定の国々における1.0mg/Lから米国における5.0mg/Lまでの範囲の産業/採鉱廃棄物からの浸出液中のヒ素の許容放出量よりも著しく低い。それゆえ、これらのゲルは産業用途に対して優れた性能を示す。また、二つのタイプの水酸化物イオン(すなわちNaOHとMg(OH))から放出されるヒ素は、互いに幅広く、予想外の様式で変化することが観察された。
(無酸素環境下での安定性)
図3は、無酸素環境(NaSO下で化学的に生成される)のスコロダイト基材と比較した、様々なアルミニウムゲル/スコロダイト材料の時間に対するヒ素放出を示す。スコロダイトの溶解(むきだしの鉱物の場合は約137mg/L)は、これらのアルミニウムゲルのカプセル化によって効果的に抑制されたことがわかる。特定のアルミニウムゲルでカプセル化したスコロダイトから放出されたヒ素の濃度は少なくとも1桁低下した。水酸化ナトリウム由来ゲルでカプセル化したスコロダイトは有意に高いヒ素放出を示した。例えば、167日後にNaOH由来ゲルは4.2mg/L(pH=8.3で)を放出したが、炭酸ナトリウムゲルは2.7mg/L(pH=8.7で)を示した。水酸化マグネシウムゲル試料のヒ素放出量は19.9mg/L(pH=8.4で)であった。したがって、二つのタイプのアルカリイオン(OH対CO またはHCO )から放出されるヒ素が幅広く変化することが再び明らかとなった。
同様の傾向(すなわち炭酸塩ゲルはNaOHゲルよりも優れている)が、図4のデータで要約された別のシリーズでも観察された。二つの炭酸塩塩基で生成されたゲルでカプセル化されたスコロダイトは、62日間の水との接触後、NaOH(1.7mg/L As)で作られたゲルの試料よりも少ないヒ素(0.2~0.5mg/L As)を放出したことが分かる。比較すると、同じ無酸素(NaSO、pH約9)条件下で、むきだしのスコロダイトからのヒ素の放出は17mg/Lであった。
図5は、無酸素条件下(NaSで化学的に生成される)でNaCOおよびNaHCO由来のアルミニウムゲルでカプセル化されたスコロダイトから放出されたヒ素を示す。30日間の安定性試験中、NaHCO由来のAlゲルでカプセル化されたスコロダイトから放出されたヒ素は0.1mg/L以下であり、NaCO由来のAlゲルから放出されたヒ素よりも低い。
炭酸塩塩基(今回はNaCO)で生成した加水分解アルミニウムゲルの有効性のさらなる証拠は、図7のデータで提供されている。Alゲルによるスコロダイトのカプセル化は、酸素条件および無酸素条件の両方においてその安定性を改善することが分かる。この場合、還元剤としてNaSを用い、pHは約9であった。本研究の結果は、NaCO粉末を2MのAl(SO1.5溶液に添加して調製したNaCOAlゲルでカプセル化したスコロダイトは、「むきだしの」スコロダイトよりもヒ素の放出が少ない(約0.5mg/L)ことを示す。さらに、NaCOを用いて加水分解したAlゲルの安定性はMg(OH)基ゲルよりも優れていた。いくつかの試験では、安定性への悪影響の可能性を評価するために、一部の工業用ヒ素残留物に含まれる一般的な成分である元素硫黄が加えられたが、そのような証拠は得られなかった。
(安定性試験後の特性評価)
安定性試験前後のNaCO由来アルミニウムゲルをXRD分析すると、非晶質アルミニウムゲルの無機化結晶AlOOHまたはAl(OH)相(図6)への変換が示された。NaCO由来アルミニウムゲルのパターンは2θ=約20°、約40°、約60°にブロードピークが現れる非晶質性を示す。酸素条件下での167日間の安定性試験後、非晶質から結晶相への相変態に完全に起因する鋭い線が発達した。非晶質アルミニウムゲルは、ギブサイトとバイエライトAl(OH)結晶相からなる無機化マトリックスに変換された。
一方、化学的に生成した無酸素条件下での167日間の安定性試験後のアルミニウムゲルもまた、無機化相に変換され、今度はベーマイト(AlOOH)結晶相と一致させた。
図8に概略的に示すように、加水分解アルミニウムゲルを不活性な(オキシ)水酸化アルミニウム結晶相にその場で無機化することにより、スコロダイト粒子に保護層を与え、それによって溶解/分解を防止する。無機化(オキシ)水酸化アルミニウムマトリックスは、化学的還元剤の添加により生じるものと比較して、pHと酸化還元電位の変動に影響を受けづらく、したがって有毒物質の安定化を大きく高める。

Claims (13)

  1. 有害物質の安定化方法であって、
    a)水性媒体中において、炭酸塩塩基でAl(SO1.5を部分的に中和することにより、加水分解アルミニウムゲルを形成するステップと、
    b)前記加水分解アルミニウムゲルと有害物質とを混合するステップと、
    c)前のステップで得られた前記混合物を貯蔵して、無機化(オキシ)水酸化アルミニウム/有害物質複合物を得るステップと、
    を含み、
    前記炭酸塩塩基は、Na CO 、Li CO 、K CO 、LiHCO 、NaHCO 、KHCO 、MgCO 、Mg(HCO 、ZnCO 、FeCO 、Zn(HCO またはFe(HCO から選択される、有害物質の安定化方法。
  2. 前記加水分解アルミニウムゲルを形成するステップは、前記炭酸塩塩基を前記Al(SO1.5を含む水性媒体に添加することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 水性媒体中のAl(SO1.5の濃度が1.0から3.0mol/Lである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記炭酸塩塩基がNaHCOまたはNaCOである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記炭酸塩塩基は、NaCO粉末またはNaHCO粉末である、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記炭酸塩塩基は、Mから4Mの濃度のNaCOまたはMから8Mの濃度のNaHCOの懸濁液/溶液である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記炭酸塩塩基は、Alに対する炭酸塩塩基のモル比が<0.5CO 2-=HCO /Al<となるように存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記有害物質はヒ素(As)を含み、前記加水分解アルミニウムゲルと前記有害物質とを混合する前記ステップにおいて、アルミニウム対ヒ素のモル比が未満である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記有害物質は、採鉱、粉砕又は精錬の工業作業によって発生するヒ素廃棄物である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記有害物質は、スコロダイト(FeAsO.2HO)として知られるヒ酸第二鉄である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記有害物質は、硫化ヒ素、ヒ酸カルシウムまたは亜ヒ酸塩、ヒ酸カルシウム-リン酸塩混合物、ヒ酸第一鉄、亜ヒ酸第二鉄、または三酸化ヒ素である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記有害物質は、アンチモン、水銀、またはセレン含有廃棄物である、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記混合後、得られた前記混合物を、前記貯蔵ステップの前に一日から七日間熟成する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
JP2019571443A 2017-06-29 2018-06-27 有害物質の安定化 Active JP7265267B6 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762526511P 2017-06-29 2017-06-29
US62/526,511 2017-06-29
PCT/CA2018/050790 WO2019000091A1 (en) 2017-06-29 2018-06-27 STABILIZATION OF HAZARDOUS MATERIALS

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020525121A JP2020525121A (ja) 2020-08-27
JP7265267B2 JP7265267B2 (ja) 2023-04-26
JP7265267B6 true JP7265267B6 (ja) 2023-05-19

Family

ID=64740780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019571443A Active JP7265267B6 (ja) 2017-06-29 2018-06-27 有害物質の安定化

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP3645132A4 (ja)
JP (1) JP7265267B6 (ja)
CN (1) CN110944724B (ja)
AU (1) AU2018292424B2 (ja)
CA (1) CA3096126A1 (ja)
CL (1) CL2019003807A1 (ja)
MX (1) MX2020000165A (ja)
PE (1) PE20200766A1 (ja)
WO (1) WO2019000091A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111069228A (zh) * 2019-11-22 2020-04-28 昆明理工大学 一种铜渣凝胶包裹稳定化臭葱石的方法
CN112718793B (zh) * 2020-12-15 2022-03-11 紫金矿业集团股份有限公司 一种含亚砷酸盐的含砷物料直接玻璃化固砷方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001527465A (ja) 1997-05-29 2001-12-25 ペリクラセ プロプライエタリー リミテッド 有害廃棄物質のカプセル化方法
JP2011184266A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Dowa Metals & Mining Co Ltd ヒ酸鉄粒子の処理方法
JP2012092180A (ja) 2010-10-25 2012-05-17 Taiheiyo Cement Corp 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法
JP2014208581A (ja) 2013-03-29 2014-11-06 三菱マテリアル株式会社 スコロダイトの製造方法
WO2015064522A1 (ja) 2013-10-28 2015-05-07 吉野石膏株式会社 特定有害物質の不溶化材及びこれを用いた特定有害物質の不溶化方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144872A (en) * 1977-05-25 1978-12-16 Takenaka Komuten Co Solidification method* solidifying agent and additive aid for wastes
JPS5496250A (en) * 1978-08-25 1979-07-30 Takenaka Komuten Co Ltd Solidification of waste, solidifier agent, and additives
AU715707B2 (en) * 1995-05-26 2000-02-10 Rmt, Inc. Method of treating arsenic-contaminated matter using aluminum compounds
IL133161A0 (en) * 1997-05-29 2001-03-19 Pericalse Pty Ltd Encapsulation of hazardous waste materials
US6254312B1 (en) * 1998-06-18 2001-07-03 Rmt, Inc. Stabilization of arsenic-contaminated materials
US6843617B2 (en) * 1998-06-18 2005-01-18 Rmt, Inc. Stabilization of toxic metals in a waste matrix and pore water
MXPA04009910A (es) * 2002-04-10 2005-08-16 Univ Community College Sys Nev Remocion de arsenico de agua potable y de proceso.
AUPS200702A0 (en) * 2002-04-29 2002-06-06 Dolomatrix International Limited Treatment of hazardous waste material
AR074321A1 (es) * 2008-11-11 2011-01-05 Molycorp Minerals Llc Remocion de materiales objetivo utilizando metales de tierras raras
CN101863565B (zh) * 2010-03-23 2012-07-25 中国地质大学(武汉) 高砷地下水的地表深度处理方法及其系统
CN102336461A (zh) * 2010-07-27 2012-02-01 中国科学院过程工程研究所 一种用水滑石除去水溶液中金属离子的方法
CN102249609B (zh) * 2011-04-29 2013-06-12 昆明理工大学 一种含砷废渣固化体及其制备方法
JP5905669B2 (ja) * 2011-05-23 2016-04-20 日鉄住金環境株式会社 有害物質の処理材及び有害物質の処理方法
CN103316904A (zh) * 2013-04-10 2013-09-25 天津市环境保护科学研究院 一种铬污染土壤的修复方法
CN103553197B (zh) * 2013-11-05 2014-12-31 红河学院 利用冶炼炉渣除去工业废水中砷锑的方法
CN103952207B (zh) * 2014-04-08 2015-07-15 重庆大学 一种固砷剂及其制备方法和利用固砷剂固砷的方法
CN104774619B (zh) * 2015-02-13 2017-12-26 湖南永清环保研究院有限责任公司 一种用于砷污染土壤的固化稳定剂及其应用
CN106242121A (zh) * 2016-09-05 2016-12-21 吉林市润成膜科技有限公司 一种去除水中砷的复合药剂制备方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001527465A (ja) 1997-05-29 2001-12-25 ペリクラセ プロプライエタリー リミテッド 有害廃棄物質のカプセル化方法
JP2011184266A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Dowa Metals & Mining Co Ltd ヒ酸鉄粒子の処理方法
JP2012092180A (ja) 2010-10-25 2012-05-17 Taiheiyo Cement Corp 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法
JP2014208581A (ja) 2013-03-29 2014-11-06 三菱マテリアル株式会社 スコロダイトの製造方法
WO2015064522A1 (ja) 2013-10-28 2015-05-07 吉野石膏株式会社 特定有害物質の不溶化材及びこれを用いた特定有害物質の不溶化方法

Also Published As

Publication number Publication date
CL2019003807A1 (es) 2020-08-14
CN110944724B (zh) 2022-08-26
EP3645132A1 (en) 2020-05-06
WO2019000091A1 (en) 2019-01-03
CA3096126A1 (en) 2019-01-03
MX2020000165A (es) 2020-07-22
EP3645132A4 (en) 2021-03-03
CN110944724A (zh) 2020-03-31
JP7265267B2 (ja) 2023-04-26
PE20200766A1 (es) 2020-07-30
AU2018292424A1 (en) 2020-02-13
AU2018292424B2 (en) 2023-09-28
JP2020525121A (ja) 2020-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sasaki et al. Preparation and performance of arsenate (V) adsorbents derived from concrete wastes
Cherian et al. Calcium adsorption on clays: effects of mineralogy, pore fluid chemistry and temperature
Yue et al. Arsenic (V) adsorption on ferric oxyhydroxide gel at high alkalinity for securely recycling of arsenic-bearing copper slag
JP7265267B6 (ja) 有害物質の安定化
JP5187376B2 (ja) 排水中の重金属イオンの除去剤とそれを使用した重金属イオンの除去方法
JP2013517216A (ja) 廃棄物から複合材料を調製する方法および結果として生じる材料
JP2016117050A (ja) 無機ポリマー質吸着剤及びその製造方法
JP5201680B2 (ja) ハイドロタルサイト様粒状体およびその製造方法
Hibino Layered double hydroxide–agarose composites for water treatment: Carbonate contamination during the drying process
JP2009034564A (ja) アルカリ溶液中でイオン化する物質xの吸着剤および分離方法
WO2010137321A1 (ja) 水質浄化材料、水質浄化方法、リン酸肥料前駆体及びリン酸肥料前駆体の製造方法
JP5992646B2 (ja) アルカリ金属の9チタン酸塩の製造方法
JP6551171B2 (ja) 安定化されたシュベルトマナイトの製造方法
WO2010087297A1 (ja) ヒ素収着材及びヒ素汚染物質の浄化方法
JP2013174539A (ja) 土壌の除染方法
JP4247615B2 (ja) 吸着剤
JP2001340872A (ja) 硼素及び/又は弗素含有排水の処理方法
JP2012213673A (ja) 酸性排水から製造した複水層状水酸化物様吸着剤とその製造方法
JP2017225912A (ja) 鉱山廃水の処理方法
EP4017626A1 (en) Modified zeolite for heavy metal removal
Hiraga et al. Removal of As and Se oxoanions from solution using calcination products of Ca (OH) 2–Al (OH) 3 and CaCO3–Al (OH) 3 mixtures
KR100838309B1 (ko) 비소 오염물의 안정화 방법
JP4557666B2 (ja) 重金属の溶出低減方法
JP6769161B2 (ja) 安定化されたシュベルトマナイトの製造方法
JP2020110757A (ja) 汚染土壌の不溶化材及び不溶化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7265267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150