JP7264367B2 - 山留用ブラケット装置、山留用腹起固定装置および山留用固定装置 - Google Patents

山留用ブラケット装置、山留用腹起固定装置および山留用固定装置 Download PDF

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Description

本発明は、山留杭に切梁や腹起などを設置するための山留用ブラケット装置、山留杭に取り付けたブラケットの上に設けた腹起と山留杭を接続して固定する山留用腹起固定装置および山留用ブラケット装置と山留用腹起固定装置を用いた山留用固定装置に関するものである。
一般的な山留工事では、切梁や腹起を支持するためのブラケットを溶接して親杭に取り付けており、切梁などを解体する際にはブラケットを溶断して取り外す。ブラケットのガス溶断作業は危険を伴うものであり、作業を行うための資格も必要である。そこで、溶接しないブラケットが考えられており、例えば特許文献1~3に開示された発明がある。
また、前方に山留壁がない場合、山留壁の腹起しに滑りが作用するため、腹起しと山留壁とを固定するためにすべり止めを設置する場合があり、例えば特許文献4に開示された発明がある。
特許文献1には、山留め壁や切梁支柱(棚杭、構台杭)に軽量な鋼材を溶接で固定し、ブラケットとボルトで固定されていることを特徴とする再利用可能なブラケットが記載されている。
特許文献2には、土留面内に本体を埋設した複数のH形鋼による立柱の直立フランジの表面が土留面に平行に現われ、該フランジの表面とH形鋼による腹起の横行フランジの表面とを面接重合し、2股金具の一方の腕を上記直立フランジの裏面側に挿入して他方の腕を該フランジの表面側に配置し、他方の腕に螺入したボルトの先端円形刃を上記一方の腕に設けた受刃に向って推進し、該受刃を直立フランジの裏面に、上記先端円形刃を上記腹起の支持金具の基端板の表面に喰込ませて該基端板と直立フランジとを上記2股金具によって挟持することを特徴とするH形鋼を主材とする腹起接合法が記載されている。
特許文献3には、矢板(1)、杭(4)等に溶接されボルト用の穴(14)を各々有する取付ピース(13)と、略∧状又は略3角形状に形成され穴(11)において取付ピース(13)にボルトで取付けられるブラケット本体(10)とからなる山留構造に用いるブラケットが記載されている。
特許文献4には、山留壁と腹起材の対向面間に緊張状態で配置する支持部材と、腹起材のフランジ部分に取付けるフック部材とからなり、フック部材に支持部材を挿通する孔を設けた山留壁の支持装置が記載されている。
特開2011-214383号公報 特許第2610065号公報 実開昭59-010343号公報
特許文献1記載の発明は、軽量な鋼材で略直角に形成された取付部材12を山留め壁や切梁支柱に取り付け、山留め壁や切梁支柱に対して直角に取り付けられたブラケット取付部122にブラケットの固定部131をボルト15とナット16で取り付けている。この構成は取付け取り外しが容易ではあるが、ブラケット取付部122とブラケットの固定部131が板状であるため、ブラケットの強度や耐久性、安定性に欠ける。
特許文献2記載の発明は、2股金具の一方の腕を直立フランジの裏面側に挿入して他方の腕をフランジの表面側に配置し、支持金具の基端版と直立フランジを挟持して取り付けているが、作業手間がかかり、2股金具を使用しているため重くなってしまう。
特許文献3記載の考案は、アングル鋼片や1枚の鋼板からなる取付ピース13を杭に溶接して、取付ピース13に略∧状又は略3角形状のブラケットを取り付けているが、この構成では強度や耐久性が十分とは言えない。
また、図9~11に示したように、従来の山留用腹起固定装置は、腹起しの山留杭側のフランジ上部に溝形鋼のウェブをボルトで固定し、溝形鋼の上フランジから山留杭のフランジに渡って、別の溝形鋼を溶接している。ブラケットと同様に、溶接するには技術が必要であり、山留の変位に合わせて増設をするのも容易ではない。切梁やグランドアンカーなどによる腹起しの変形等が生じた場合に、簡単にその固定を解除することはできず、解体する際の溶断作業は危険を伴い、資格を要する。また、溶断した固定装置を再度使用することはできない。
本発明は、上述のような背景のもと、山留杭への取付け、取り外しに火気を用いることがなく容易に行うことができ、ブラケットを再利用することができる山留用ブラケット装置と、構造や設置方法が容易で溶接不要な山留用腹起固定装置および山留用ブラケット装置と山留用腹起固定装置を用いた山留用固定装置を提供することを目的としたものである。
本発明の山留用ブラケット装置は、山留杭に固定して腹起を支持するための山留用ブラケット装置であって、腹起を支える支持面を有する棒状の上部部材と、山留杭の表面に当接するフランジを有し、フランジにボルト貫通孔が設けられている棒状の鉛直部材と、上部部材と鉛直部材とを繋ぐ斜材とを備え、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトにより山留杭に取り付けられていることを特徴とするものである。
ブラケットをボルトで取り付けることによって、溶接が不要で、品質にばらつきが無く、容易に固定することができる。溶接が不要になれば、ブラケットを解体する際にもガス溶断などの火気を使用することなく、取り外し作業は簡単かつ安全である。取り外したブラケットを再利用することができ、経済的である。
また、山留杭にはネジ孔が形成されており、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトがネジ孔に螺合されているとよい。山留杭に形成したネジ孔と鉛直部材のボルト貫通孔にボルトを貫通させて山留杭に山留用ブラケット装置を取り付けることができる。
また、山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが固定プレートのネジ孔に螺合されていてもよい。
山留杭にネジ孔を設けて鉛直部材と取り付けるのではなく、予めネジ孔を設けた固定プレートを山留杭に取り付け、その固定プレートのネジ孔と鉛直部材のボルト貫通孔とをボルトで螺合して取り付けることもできる。
固定プレートは、溶接などで山留杭に取り付ければよく、山留用ブラケット装置を解体する際には、固定プレートと鉛直部材とを固定しているボルトを外すだけでよい。固定プレートを取り付ける際に溶接作業が必要な場合があるが、ブラケットを取り外す時には固定プレートから取り外すだけでよいため、火気を使用せず、簡単かつ安全で、ブラケットを再利用することもできる。
本発明の山留用腹起固定装置は、山留杭に固定されたブラケットの上に設置されたH形鋼からなる腹起を前記山留杭に固定させるための山留用腹起固定装置であって、山留杭にボルト接続された山留杭側接続部材と、腹起のフランジにボルト接続された腹起側接続部材と、山留杭側接続部材と腹起側接続部材とを固定する固定金具と、を備えているようにしたことを特徴とするものである。
この山留用腹起固定装置は、山留杭と山留杭側接続部材、腹起と腹起側接続部材をボルトで接続し、腹起側接続部材と山留杭側接続部材を固定金具で接続することによって、切梁やグランドアンカーなどによる腹起の変形が生じた場合に、山留用腹起固定装置を取り外し、再度固定することが可能である。また、溶接不要であるため、山留の変位に合わせて、山留用腹起固定装置を増設することも容易に行なえる。
また、本発明の山留用腹起固定装置において、山留杭側接続部材は、山留杭の表面に当接するフランジおよびフランジに直交するウェブを有し、フランジに山留杭にボルト接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼またはT形鋼からなり、腹起側接続部材は、腹起のフランジに当接するウェブおよびウェブに直交するフランジを有し、ウェブに腹起のフランジに接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼または溝形鋼からなり、固定金具は山留杭側接続部材のウェブと腹起側接続部材のフランジを当接させて締付け挟持する固定金具であることを特徴とするものである。
例えば、図3のように山留杭側接続部材のフランジと山留杭、山留杭側接続部材のウェブと腹起側接続部材のフランジ、腹起側接続部材のウェブと腹起を接続することができる。
また、山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、山留杭側接続部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが固定プレートのネジ孔に螺合されていてもよい。
固定プレートは、溶接などで山留杭に取り付ければよく、固定プレートと山留杭側接続部材とをボルトで固定しているため、火気を使用せず、簡単かつ安全である。
また、山留杭に固定して腹起を支持するための山留用ブラケット装置と、山留用ブラケット装置の上に設置したH形鋼からなる腹起を山留杭に接続するための山留用腹起固定装置とを備えた本発明の山留用固定装置であって、山留用ブラケット装置は、腹起を支える支持面を有する棒状の上部部材と、山留杭の表面に当接するフランジを有し、フランジにボルト貫通孔を設けられている棒状の鉛直部材と、上部部材と鉛直部材とを繋ぐ斜材とを備え、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトにより山留杭に取り付けられており、山留用腹起固定装置は、山留杭に固定されたブラケットの上に設置されたH形鋼からなる腹起を山留杭に固定させるための山留用腹起固定装置であって、山留杭にボルト接続された山留杭側接続部材と、腹起のフランジにボルト接続された腹起側接続部材と、山留杭側接続部材と腹起側接続部材とを固定する固定金具と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の山留用固定装置は、山留杭に固定された山留用ブラケット装置と、山留用ブラケット装置の上に設置された腹起を山留杭に固定させる山留用腹起固定装置とを備えたものであり、山留用ブラケット装置と山留用腹起固定装置は併用することができる。
本発明の山留用固定装置において、山留杭にはネジ孔が形成されており、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが山留杭に形成されたネジ孔に螺合されていてもよい。山留杭に形成したネジ孔と鉛直部材のボルト貫通孔にボルトを貫通させて、山留用固定装置における山留用ブラケット装置を山留杭に固定させることができる。
また、本発明の山留用固定装置において、山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートを取り付けて、鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが山留杭に取り付けられた固定プレートのネジ孔に螺合されるようにしてもよい。
山留杭にネジ孔を形成するのではなく、ネジ孔を有する固定プレートを山留杭に溶接などで取り付けて、鉛直部材のボルト貫通孔と固定プレートのネジ孔にボルトを貫通させることによって山留用ブラケット装置を山留杭に固定させることもできる。
本発明の山留用固定装置において、山留杭側接続部材は、山留杭の表面に当接するフランジおよびフランジに直交するウェブを有し、フランジに山留杭にボルト接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼または溝形鋼からなり、腹起側接続部材は、腹起のフランジに当接するウェブおよびウェブに直交するフランジを有し、ウェブに腹起のフランジに接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼または溝形鋼からなり、固定金具は山留杭側接続部材のウェブと腹起側接続部材のフランジを当接させて締付け挟持する固定金具であることを特徴とするものである。
また、本発明の山留用固定装置において、山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、山留杭側接続部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが固定プレートのネジ孔に螺合されていてもよい。
本発明は、以上のような構成からなり、次のような効果が得られる。
(1)本発明の山留用ブラケット装置は、山留杭にブラケットを容易に取り付けることができる。ブラケット解体時はボルトを外すだけでよく、ブラケットを再利用することもできる。
(2)ブラケット解体時にガス溶断などの火気を用いることがなく、無資格で作業をすることができる。また、火花養生を施す必要もないため、手間が省け、火花による火災等の災害を起こす危険性が無くなる。
(3)本発明の山留用腹起固定装置は、構造を簡素化し、容易に設置することができる。ボルトと固定金具を用いて接続することにより、溶接が不要で、解体が容易に行える。
(4)山留杭の変位に合わせて、山留用腹起固定装置の増設が可能である。
(5)山留用腹起固定装置に固定金具を用いることによって、切梁やグランドアンカーによる腹起の変形などが生じた場合に、山留用腹起固定装置の固定を解除し再度固定しなおすこができる。
本発明の山留用ブラケット装置の一実施形態を示したもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の山留用ブラケット装置の他の実施形態を示したもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の山留用腹起固定装置の一実施形態を示した正面図である。 図3の実施形態における側面図を示したものである。 図3の実施形態における平面図を示したものである。 本発明の山留用腹起固定装置の他の実施形態を示した正面図である。 図6の実施形態における側面図を示したものである。 図6の実施形態における平面図を示したものである。 従来の山留用腹起固定装置の一実施形態を示した正面図である。 図9の実施形態における側面図を示したものである。 図9の実施形態における平面図を示したものである。
以下、本発明の具体的な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
〔実施例1〕
図1は、本発明における山留用ブラケット装置10の一実施形態を示したものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。山留杭1に取り付けるブラケット10は、上部部材11、鉛直部材12、斜材14から構成されている。上部部材11は、山留杭1からほぼ直交する方向に延びており、腹起4と交差している。鉛直部材12は、上部部材11の端部から垂直に下方へ延びており、ボルト貫通孔13を設けている。斜材14は、上部部材11の端部と鉛直部材12の端部を繋いでおり、三角形のブラケット10を構成している。
山留杭1のフランジ1aには、ネジ孔2を設けて、鉛直部材12のボルト貫通孔13と山留杭に設けたネジ孔2を合わせて、ボルト30で固定する。
作業手順としては、まず山留杭1のフランジ1aの山留用ブラケット装置10を取り付ける穴の位置にケガキや穿孔機などを用いて穴をあける。その穴にタップを用いて、ネジ孔2を作成する。ネジ孔2の個数は特に限定されないが、複数個であると鉛直部材12を取り付けた際により安定する。
予め山留用ブラケット装置10の鉛直部材12にはボルト貫通孔13を設け、山留杭1のフランジ1aに作ったネジ孔2とボルト貫通孔13を合わせ、ボルト30で固定する。その際、緩み止めと、緩んだ時の脱落防止のために、スプリングワッシャーなどを使用するとよい。
〔実施例2〕
図2(a)(b)には、固定プレート15を用いて山留用ブラケット装置10を取り付けた一実施形態の正面図と側面図を示した。山留用ブラケット装置10は、実施例1と同様に、上部部材11、鉛直部材12、斜材14から三角形になるように構成したもので、上部部材11は、山留杭1からほぼ直交する方向で腹起4と交差するように延びている。鉛直部材12は、上部部材11の端部から垂直に下方へ延びており、ボルト貫通孔13を設けている。
予めネジ孔16を設けた固定プレート15を山留杭1のフランジ1aに取り付けて、固定プレート15の上に鉛直部材12を合わせる。固定プレート15に設けられたネジ孔16と鉛直部材12のボルト貫通孔13にボルト30を貫通させて山留用ブラケット装置10を固定する。
実施例2の作業手順は、まず固定プレート15に予めネジ孔16を設けておく。山留杭1のフランジ1aにおいて、山留用ブラケット装置10を取り付ける位置に固定プレート15を溶接などで取り付ける。固定プレート15のネジ孔16と鉛直部材12のボルト貫通孔13を合わせて、ボルト30を貫通させ、固定する。
実施例1、2どちらの場合も、ボルト30を外すだけで山留杭1から簡単に山留用ブラケット装置10を外すことができ、山留用ブラケット装置10を再利用することができる。
〔実施例3〕
図3~5は本発明の山留用腹起固定装置20の一実施形態を示したもので、図3は正面図、図4は側面図、図5は平面図である。山留用腹起固定装置20は、ブラケット6の上に設置した腹起4を山留杭1に固定するもので、山留杭側接続部材21、腹起側接続部材23、固定金具25から構成されている。この実施例では、山留杭側接続部材21にL形鋼、腹起側接続部材23に溝形鋼を用いた例を示した。
腹起4の山留杭1に近い方のフランジ4aに設けたネジ孔5と腹起側接続部材23のウェブ23bに設けたボルト貫通孔24にボルト30を貫通させて固定する。一方、山留杭1のフランジ1aに設けたネジ孔3と、山留杭側接続部材21のフランジ21aに設けたボルト貫通孔22とにボルト30を貫通させて固定する。腹起側接続部材23のフランジ23aと山留杭側接続部材21のウェブ21bの端部に固定金具25を挟持させて取り付ける。
作業手順としては、まず山留杭1のフランジ1aの山留杭側接続部材21を取り付ける穴の位置にケガキや穿孔機などを用いて穴をあける。その穴にタップを用いて、ネジ孔3を作成する。ネジ孔3の個数は特に限定されないが、複数個であると山留杭側接続部材21を取り付けた際により安定する。
予め腹起4のフランジ4aにネジ孔5と、腹起側接続部材23のウェブ21bにボルト貫通孔24を設けておく。ネジ孔5とボルト貫通孔24を合わせ、ボルト30で固定する。その際、緩み止めと、緩んだ時の脱落防止のために、スプリングワッシャーなどを用いても良い。
腹起側接続部材23のフランジ23aと山留杭側接続部材21のウェブ21bの端部に固定金具25を挟持させて取り付ける。固定金具25は、山留杭側接続部材21の端部と、腹起側接続部材23の端部を挟持して固定できるものであればよく、例えば図に示したようなブルマン株式会社製のブルマン(「ブルマン」はブルマン株式会社の登録商標)のような挟持金具を用いることができる。
また、図3~5のブラケット6の部分に山留用ブラケット装置10を使用して、山留用ブラケット装置10と山留用腹起固定装置20を併用することもできる。山留用ブラケット装置10と山留用腹起固定装置20を併用すれば、溶接不要であり、取り付けも簡単かつ安全に行うことができる。解体する際にもボルト30を取り外すだけであり、ブラケットや腹起などの部材を再利用することができる。
〔実施例4〕
図6~8は、図3~5とは別の実施形態の山留用腹起固定装置20を示したもので、図6は正面図、図7は側面図、図8は平面図である。実施例4の山留用腹起固定装置20は、実施例3と同様にブラケット6の上に設置した腹起4と山留杭1とを繋ぐものであるが、固定プレート26を用いるものである。
腹起4の山留杭1に近い方のフランジ4aに設けたネジ孔5と腹起側接続部材23のウェブ23bに設けたボルト貫通孔24にボルト30を貫通させて固定する。
一方、山留杭1のフランジ1aには、ネジ孔27を設けた固定プレート26を山留杭1のフランジ1aに溶接などで取り付ける。山留杭1に設けた固定プレート26に山留杭側接続部材21のフランジ21aを合わせ、固定プレート26に設けたネジ孔27と山留杭側接続部材21に設けたボルト貫通孔22にボルト30を貫通させて固定する。
腹起側接続部材23のフランジ23aと山留杭側接続部材21のウェブ21bの端部に固定金具25を挟持させて取り付ける。
作業手順としては、まず予め固定プレート26にネジ孔27を設けておき、固定プレート26を山留杭1のフランジ1aに溶接などで取り付ける。固定プレート26に設けたネジ孔27と、山留杭側接続部材21に設けたボルト貫通孔22にボルト30を貫通させて、山留杭側接続部材21を固定プレート26に固定する。山留杭側接続部材21に設けるボルト貫通孔22や固定プレート26に設けるネジ孔27の個数は特に限定されないが、複数個であると山留杭側接続部材21を取り付けた時により安定させることができる。
予め腹起4のフランジ4aにネジ孔5と、腹起側接続部材23のウェブ21bにボルト貫通孔24を設けておく。腹起4のネジ孔5と腹起側接続部材23のボルト貫通孔24を合わせ、ボルト30で固定する。その際、緩み止めと、緩んだ時の脱落防止のために、スプリングワッシャーなどを用いても良い。
腹起側接続部材23のフランジ23aと山留杭側接続部材21のウェブ21bの端部に固定金具25を挟持させて取り付ける。固定金具25は、山留杭側接続部材21の端部と、腹起側接続部材23の端部を挟持して固定できるものであればよく、例えば図に示したようなブルマン株式会社製のブルマン(「ブルマン」はブルマン株式会社の登録商標)のような挟持金具を用いることができる。
また、図6~8のブラケット6の部分に山留用ブラケット装置10を使用して、山留用ブラケット装置10と山留用腹起固定装置20を併用することもできる。山留用ブラケット装置10と山留用腹起固定装置20を併用すれば、取り付けを簡単かつ安全に行うことができる。火気を使用することなく、ボルト30を取り外すだけで解体することができ、ブラケットや腹起などの部材を再利用することができる。
実施例3、4では、山留杭側接続部材21にL形鋼を使用した例を示しているが、T形鋼など山留杭1のフランジ1aまたは固定プレート26と山留杭側接続部材21とを固定できるような形状であればよい。また、腹起側接続部材23に溝形鋼を使用した例を示しているが、T形鋼など山留杭側接続部材21と腹起4との間に配置されて固定できるような形状であればよい。
1…山留杭
1a…フランジ
2…ネジ孔
3…ネジ孔
4…腹起
4a…フランジ
5…ネジ孔
6…ブラケット
10…山留用ブラケット装置
11…上部部材
12…鉛直部材
13…ボルト貫通孔
14…斜材
15…固定プレート
16…ネジ孔
20…山留用腹起固定装置
21…山留杭側接続部材(L形鋼)
21a…フランジ
21b…ウェブ
22…ボルト貫通孔
23…腹起側接続部材(溝形鋼)
23a…フランジ
23b…ウェブ
24…ボルト貫通孔
25…固定金具
26…固定プレート
27…ネジ孔
30…ボルト

Claims (7)

  1. 山留杭に固定して腹起を支持するための山留用ブラケット装置であって、前記山留杭の表面に溶接によって取り付けられるネジ孔を有する固定プレートと、腹起を支える支持面を有する棒状の上部部材と、前記山留杭の表面に取り付けられた前記固定プレートに当接するフランジにボルト貫通孔が設けられている棒状の鉛直部材と、前記上部部材と前記鉛直部材とを繋ぐ斜材とを備え、前記鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが前記固定プレートの前記ネジ孔に螺合されることにより前記山留杭に取り付けられることを特徴とする山留用ブラケット装置。
  2. 山留杭に固定されたブラケットの上に設置されたH形鋼からなる腹起を前記山留杭に固定させるための山留用腹起固定装置であって、前記山留杭にボルト接続された山留杭側接続部材と、前記腹起のフランジにボルト接続された腹起側接続部材と、前記山留杭側接続部材と前記腹起側接続部材とを固定する固定金具と、を備えており、
    前記山留杭側接続部材は、前記山留杭の表面に当接するフランジおよび該フランジに直交するウェブを有し、前記フランジに山留杭にボルト接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼またはT形鋼からなり、前記腹起側接続部材は、前記腹起のフランジに当接するウェブおよび該ウェブに直交するフランジを有し、前記ウェブに前記腹起のフランジに接続するためのボルト貫通孔が設けられているL 形鋼または溝形鋼からなり、前記固定金具は前記山留杭側接続部材のウェブと前記腹起側接続部材のフランジを当接させて締付け挟持する固定金具であることを特徴とする山留用腹起固定装置。
  3. 請求項記載の山留用腹起固定装置において、前記山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、前記山留杭側接続部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが前記ネジ孔に螺合されていることを特徴とする山留用腹起固定装置。
  4. 山留杭に固定して腹起を支持するための山留用ブラケット装置と、前記山留用ブラケット装置の上に設置したH形鋼からなる前記腹起を前記山留杭に接続するための山留用腹起固定装置とを備えた山留用固定装置であって、前記山留用ブラケット装置は、腹起を支える支持面を有する棒状の上部部材と、前記山留杭の表面に当接するフランジを有し、前記フランジにボルト貫通孔を設けられている棒状の鉛直部材と、前記上部部材と前記鉛直部材とを繋ぐ斜材とを備え、前記鉛直部材のボルト貫通孔を貫通するボルトにより前記山留杭に取り付けられており、前記山留用腹起固定装置は、山留杭に固定されたブラケットの上に設置されたH形鋼からなる腹起を前記山留杭に固定させるための山留用腹起固定装置であって、前記山留杭にボルト接続された山留杭側接続部材と、前記腹起のフランジにボルト接続された腹起側接続部材と、前記山留杭側接続部材と前記腹起側接続部材とを固定する固定金具と、を備えており、
    前記山留杭側接続部材は、前記山留杭の表面に当接するフランジおよび該フランジに直交するウェブを有し、前記フランジに山留杭にボルト接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼または溝形鋼からなり、前記腹起側接続部材は、前記腹起のフランジに当接するウェブおよび該ウェブに直交するフランジを有し、前記ウェブに前記腹起のフランジに接続するためのボルト貫通孔が設けられているL形鋼または溝形鋼からなり、前記固定金具は前記山留杭側接続部材のウェブと前記腹起側接続部材のフランジを当接させて締付け挟持する固定金具であることを特徴とする山留用固定装置。
  5. 請求項記載の山留用固定装置において、前記山留杭にはネジ孔が形成されており、前記鉛直部材のボルト貫通孔を貫通する前記ボルトが前記ネジ孔に螺合されていることを特徴とする山留用固定装置。
  6. 請求項記載の山留用固定装置において、前記山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、前記鉛直部材のボルト貫通孔を貫通する前記ボルトが前記固定プレートの前記ネジ孔に螺合されていることを特徴とする山留用固定装置。
  7. 請求項記載の山留用固定装置において、前記山留杭には、ネジ孔を有する固定プレートが取り付けられており、前記山留杭側接続部材のボルト貫通孔を貫通するボルトが前記ネジ孔に螺合されていることを特徴とする山留用固定装置。
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