JP7264323B2 - 制動距離の計測システム、エレベーター、および制動距離の計測方法 - Google Patents

制動距離の計測システム、エレベーター、および制動距離の計測方法 Download PDF

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Description

本開示は、制動距離の計測システム、エレベーター、および制動距離の計測方法に関する。
特許文献1は、エレベーターの例を開示する。エレベーターは、かごと、主ロープと、駆動モータと、ブレーキ装置と、を備える。主ロープは、かごの荷重を支持する。主ロープは、駆動シーブに巻き掛けられる。駆動モータは、駆動シーブの回転によって、主ロープを通じてかごを走行させる。ブレーキ装置は、駆動シーブの回転の制動によって、かごの走行を制動する。エレベーターにおいて、ブレーキ装置の検査として、かごが走行しているときにブレーキ装置を作動させたときのかごの制動距離が計測される。
国際公開第2017/033238号
しかしながら、特許文献1のエレベーターにおいて、ブレーキ装置が作動するときに、駆動シーブに対する主ロープの滑りが生じる可能性がある。このため、計測される制動距離に滑りによる誤差が生じうる。
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、より正確に制動距離を計測できる計測システム、エレベーター、および計測方法を提供する。
本開示に係る制動距離の計測システムは、かご、前記かごの荷重を支持する主ロープ、前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブ、前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータ、前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置、前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器、および前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置を有するエレベーターに適用され、前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させ、その後に、前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる走行制御部と、前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに、前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでの前記駆動シーブの回転量を計測する回転計測部と、前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに前記回転計測部が計測する前記駆動シーブの回転量に基づいて、前記保護装置による制動距離を算出する制動距離算出部と、を備える。
本開示に係るエレベーターは、かごと、前記かごの荷重を支持する主ロープと、前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブと、前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータと、前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置と、前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器と、前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置と、前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させ、その後に、前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる走行制御部と、前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに、前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでの前記駆動シーブの回転量を計測する回転計測部と、前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに前記回転計測部が計測する前記駆動シーブの回転量に基づいて、前記保護装置による制動距離を算出する制動距離算出部と、を備える。
本開示に係る制動距離の計測方法は、かご、前記かごの荷重を支持する主ロープ、前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブ、前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータ、前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置、前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器、および前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置を有するエレベーターにおいて、前記保護装置による制動距離を計測する計測方法であり、前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる第1走行工程と、前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記第1走行工程において前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる第2走行工程と、前記第2走行工程において前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでに計測される前記駆動シーブの回転量に基づいて前記制動距離を算出する算出工程と、を備える。
本開示に係る計測システム、エレベーター、または計測方法であれば、より正確に制動距離が計測できる。
実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。 実施の形態1に係るエレベーターの動作の例を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係るエレベーターの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベーターにおける制動距離の計測の例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーターの主要部のハードウェア構成図である。
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーター1の構成図である。
エレベーター1は、例えば複数の階床を有する建物に適用される。建物において、エレベーター1の昇降路2が設けられる。昇降路2は、複数の階床にわたる上下方向に長い空間である。昇降路2において、複数の階床板3が設けられる。各々の階床板3は、いずれかの階床に対応する。各々の階床板3は、対応する階床に配置される。各々の階床において、昇降路2に隣接する乗場4が設けられる。各々の階床の乗場4において、乗場ドア5が設けられる。乗場ドア5は、乗場4および昇降路2を区画するエレベーター1のドアである。エレベーター1は、巻上機6と、主ロープ7と、かご8と、釣合い錘9と、ブレーキ装置10と、制御盤11と、を備える。
巻上機6は、例えば昇降路2の上部または下部などに配置される。例えば昇降路2の上方などにエレベーター1の機械室が設けられる場合に、巻上機6は、機械室に配置されてもよい。巻上機6は、駆動モータ12と、駆動シーブ13と、エンコーダ14と、を備える。駆動モータ12は、駆動力を発生させる装置である。駆動シーブ13は、駆動モータ12が発生させる駆動力によって回転する機器である。エンコーダ14は、駆動シーブ13の回転に応じてパルス信号を出力する機器である。エンコーダ14は、例えばインクリメンタルエンコーダなどである。
主ロープ7は、駆動シーブ13に巻き掛けられる。主ロープ7は、駆動シーブ13の一方側においてかご8の荷重を支持する。主ロープ7は、駆動シーブ13の他方側において釣合い錘9の荷重を支持する。主ロープ7は、駆動シーブ13の回転によって、駆動シーブ13に巻き上げられるように、または駆動シーブ13から繰り出されるように移動する。
かご8は、昇降路2を上下方向に走行することでエレベーター1の利用者などを複数の階床の間で輸送する装置である。かご8は、駆動シーブ13の回転による主ロープ7の移動に連動して昇降路2を上下方向に走行する。かご8は、かごドア15を備える。かごドア15は、かご8の内部および外部を区画するエレベーター1のドアである。かごドア15は、かご8がいずれかの階床に停止するときに、利用者が乗降しうるように当該階床の乗場ドア5を連動させて開閉する機器である。かご8において、検出器が設けられる。検出器は、かご8とともに昇降路2を移動して、各々の階床に設けられた階床板3を検出する部分である。各々の階床板3は、対応する階床のドアゾーンにかご8がいる間に検出器が当該階床板3を検出するように設けられている。ここで、各々の階床のドアゾーンは、当該階床においてかごドア15および乗場ドア5の開閉が可能な予め設定された領域である。これにより、検出器は、かご8が各々の階床のドアゾーンにいるか否かを検出する。なお、この例において、検出器は、各々の階床板3を互いに区別しない。
釣合い錘9は、駆動シーブ13の両側にかかる荷重の釣合いをかご8との間でとる装置である。釣合い錘9は、駆動シーブ13の回転による主ロープ7の移動に連動して昇降路2を上下方向においてかご8の反対方向に走行する。
ブレーキ装置10は、駆動シーブ13の回転を制動する装置である。ブレーキ装置10は、制動体17と、ブレーキシュー18と、バネ19と、コイル20と、を備える。制動体17は、ブレーキディスクまたはブレーキドラムなどの制動面を有する部材である。制動体17は、駆動シーブ13と連動して回転しうるように駆動シーブ13と同軸上に設けられる。ブレーキシュー18は、制動体17の制動面に押し付けられることで駆動シーブ13を制動する摩擦力を生じさせる部分である。バネ19は、駆動シーブ13の回転を制動するときに、弾性力によってブレーキシュー18を制動体17の制動面に押し付ける部分である。コイル20は、駆動シーブ13の回転を解放するときに、励磁により生じた磁力でバネ19の弾性力に抗してブレーキシュー18を制動体17の制動面から離す部分である。ブレーキ装置10は、駆動シーブ13を解放している間、駆動シーブ13の回転を妨げない。ブレーキ装置10は、駆動シーブ13を制動する制御信号が入力されるときに、コイル20の磁力によって制動体17の制動面から離されていたブレーキシュー18を、バネ19の弾性力によって制動体17の制動面に押し付ける。
制御盤11は、エレベーター1の動作を制御する装置である。制御盤11は、例えば昇降路2の上部または下部などに配置される。例えば昇降路2の上方などにエレベーター1の機械室が設けられる場合に、制御盤11は、機械室に配置されてもよい。制御盤11は、例えば通常運転および診断運転などの運転モードに基づいてエレベーター1の動作を制御する。通常運転は、利用者などを複数の階床の間で輸送する通常の運転モードである。診断運転は、エレベーター1の機器および装置などの状態を診断する運転モードである。診断運転は、各々の階床においてかごドア15および乗場ドア5の開閉に異常がないかを診断する開閉診断を含む。制御盤11は、制御信号を出力しうるように、また、エレベーター1の状態の情報を取得しうるように、巻上機6、かご8、検出器、およびブレーキ装置10などに接続される。制御盤11は、管理部21と、回転計測部22と、走行制御部23と、保守処理部24と、を備える。管理部21は、エレベーター1の運行を管理する部分である。管理部21は、例えばいずれかの階床にかご8を走行させる呼びの管理などを行う。回転計測部22は、駆動シーブ13の回転量を計測する部分である。回転計測部22は、例えば駆動シーブ13の回転に応じてエンコーダ14から出力されるパルス信号の計数によって駆動シーブ13の回転量を計測する。走行制御部23は、例えばかご8の発進および停止などの走行の制御を行う部分である。走行制御部23は、回転計測部22が計測する駆動シーブ13の回転に基づいて、かご8の位置の制御などを行ってもよい。保守処理部24は、制御盤11においてエレベーター1の保守点検に関する処理などを行う部分である。
エレベーター1において、遠隔監視装置25が適用される。遠隔監視装置25は、エレベーター1の状態の遠隔監視に用いられる装置である。遠隔監視装置25は、エレベーター1の状態の情報を収集しうるように、制御盤11などに接続される。遠隔監視装置25が収集した情報は、例えばインターネットまたは電話回線などの通信網26を通じて、中央管理装置27に送信される。中央管理装置27は、エレベーター1の状態の情報を収集して管理する装置である。中央管理装置27は、例えば情報センターなどの拠点に設けられる。
エレベーター1において、保護装置28が適用される。保護装置28は、例えば戸開走行保護装置(UCMP:Unintended Car Movement Protection)である。保護装置28は、かごドア15が開いた状態でかご8が走行してドアゾーンの外部に出るときに、ブレーキ装置10を作動させてかご8の走行を停止させる装置である。保護装置28によって、かご8は制動距離だけ移動した後に停止する。この例において、制動距離は、空走距離および減速走行距離の和である。空走距離は、ブレーキ装置10に制御信号を入力するように制動装置が作動してからブレーキシュー18が制動体17の制動面に押し付けられて摩擦力を発生させるまでの電気的および機械的なタイムラグの間にかご8が走行する距離である。減速走行距離は、ブレーキ装置10によって駆動シーブ13を制動する摩擦力が発生してからかご8が停止するまでに減速しながら走行する距離である。減速走行距離は、滑り走行距離を含む。滑り走行距離は、減速走行距離のうち、駆動シーブ13に対して主ロープ7が滑ることによってかご8が移動する距離である。
エレベーター1において、計測システム29が適用される。計測システム29は、保護装置28による制動距離を計測するシステムである。計測システム29は、管理部21、回転計測部22、走行制御部23、および保守処理部24などの制御盤11の一部または全部を含む。計測システム29は、制動距離算出部30を備える。制動距離算出部30は、例えば制御盤11の機能の一部として搭載される。制動距離算出部30は、走行制御部23が計測走行をかご8に行わせるときの回転計測部22の計測結果に基づいて、制動距離を算出する部分である。ここで、計測走行は、制動距離を計測する際に行われる走行パターンである。この例において、計測走行は、複数回行われる。計測走行について、実施の回数に上限が設けられる。計測走行の上限回数は、例えば3回である。制動距離算出部30は、各回の計測走行における回転計測部22の計測結果の各々を記憶する。制動距離算出部30は、上限回数分の計測結果を記憶できる記憶領域を有する。制動距離算出部30は、記憶している複数回の計測結果に基づいて制動距離を算出する。計測システム29は、計測プログラムに基づいて動作する。計測プログラムは、例えば制御盤11などの計測システム29のハードウェアに導入される。計測プログラムは、例えば計測プログラムが記憶された可搬な記憶媒体を通じて当該ハードウェアに導入される。あるいは、計測プログラムは、例えば通信網26などを通じて当該ハードウェアに導入されてもよい。
続いて、図2を用いて、エレベーター1の診断運転の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係るエレベーター1の動作の例を示すシーケンス図である。
この例において、エレベーター1の外部からの要求によって行われる診断運転において制動距離が計測される。中央管理装置27は、通信網26および遠隔監視装置25を通じて、診断運転の開始を要求する信号を制御盤11の保守処理部24に入力する。
保守処理部24は、診断運転の開始条件が成立しているかを判定する。診断運転の開始条件は、例えばかご8に利用者が乗車していないことなどの条件を含む。当該条件の成立は、例えばかご8に設けられた秤装置の計測結果などに基づいて判定される。保守処理部24は、診断運転の開始条件が成立すると判定するときに、診断運転を開始する。
診断運転において、保守処理部24は、制限要求を管理部21に出力する。制限要求は、例えば呼びの登録などを制限する要求である。その後、保守処理部24は、計測階床への走行要求を管理部21に出力する。計測階床は、複数の階床のいずれかのうちで予め設定された階床である。計測階床は、例えば最上階などである。
管理部21は、保守処理部24からの走行要求に基づいて、かご8を計測階床に走行させる制御信号を走行制御部23に出力する。走行制御部23は、管理部21から入力された制御信号に基づいて、かご8を計測階床まで走行させて、計測階床のドアゾーンの内にかご8を停止させる。
このとき、保守処理部24は、計測階床において開閉診断を行ってもよい。開閉診断において、計測階床に停止しているかご8のかごドア15、および計測階床に設けられた乗場ドア5の開閉が行われる。
その後、保守処理部24は、管理部21を通じて計測走行要求を走行制御部23に出力する。計測走行要求は、計測走行をかご8に実施させる要求である。計測走行要求は、計測走行が行われる回数を含む。
このとき、制動距離算出部30は、記憶領域に記憶している過去に計測された回転量の記憶をクリアする。この例において、制動距離算出部30は、回転量を記憶する記憶領域の値を0にリセットする。
走行制御部23は、管理部21から入力された計測走行要求に基づいて、複数回の計測走行をかご8に行わせる。この間に、回転計測部22は、各回の計測走行における駆動シーブ13の回転量を計測する。制動距離算出部30は、回転計測部22が計測する回転量を記憶領域に記憶する。複数回の計測走行の後に、制動距離算出部30は、記憶領域に記憶している複数回の計測走行における回転量に基づいて、制動距離を算出する。制動距離算出部30は、算出した制動距離を、例えば管理部21を通じて保守処理部24に計測結果として出力する。
保守処理部24は、入力された計測結果に基づいて、保護装置28の状態などを含むエレベーター1の状態を診断する。保守処理部24は、診断結果を遠隔監視装置25および通信網26を通じて中央管理装置27に通知する。
保守処理部24は、診断運転において異常が検出されない場合に、制限解除要求を管理部21に出力する。制限解除要求は、制限要求による呼びの登録などの機能の制限を解除する要求である。
その後、遠隔管理装置は、保守処理部24を通じて、診断運転の終了を要求する信号を管理部21に入力する。管理部21は、かご8を計測階床の他のいずれかの階床に走行させるように、当該階床への呼びへの応答の要求を制御信号に出力する。走行制御部23は、入力された要求に基づいて、当該階床のドアゾーンの内にかご8を停止させる。その後、エレベーター1の運転モードは、通常運転に復帰する。
続いて、図3および図4を用いて、保護装置28による制動距離の計測の例を説明する。
図3は、実施の形態1に係るエレベーター1の動作の例を示すフローチャートである。
図4は、実施の形態1に係るエレベーター1における制動距離の計測の例を示す図である。
図3のステップS1において、制動距離算出部30は、記憶領域に記憶している過去に計測された回転量の記憶をクリアする。その後、エレベーター1は、ステップS2の処理に進む。
ステップS2において、走行制御部23は、計測階床のドアゾーンの内に停止しているかご8を、当該ドアゾーンの外まで走行させて停止させる。その後、エレベーター1は、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、走行制御部23は、ドアゾーンの外に停止しているかご8を走行させ、当該ドアゾーンの内に向けて低速で進入させる。ここで、低速は、予め設定されたかご8の走行速度である。低速は、例えば、保護装置28が作動する場面において想定されるかご8の走行速度などである。低速は、第1速度の例である。その後、エレベーター1は、ステップS4の処理に進む。
ステップS4において、検出器は、階床板3の検出状態の変化などによって、かご8がドアゾーンの外から内への境界を通過することを検出する。このとき、保護装置28は、ブレーキ装置10を作動させてかご8の走行を制動する。かご8は、ドアゾーンの内の停止位置において停止する。ドアゾーンの内に向けてかご8を低速で走行させ、停止位置において停止させるステップS3およびステップS4の処理は、第1走行工程の処理の例である。その後、エレベーター1は、ステップS5の処理に進む。
ステップS5において、走行制御部23は、ドアゾーンの内の停止位置から、ステップS4において通過した当該ドアゾーンの内から外への境界まで引き返すように、かご8を微速で走行させる。ここで、微速は、予め設定されたかご8の走行速度である。微速は、低速より遅い速度である。微速は、駆動シーブ13に対する主ロープ7の滑りが生じない速度として設定される。微速は、第2速度の例である。このとき、回転計測部22は、停止位置から当該境界までかご8が微速で走行する間の駆動シーブ13の回転量を、エンコーダ14のパルス信号の計数によって計測する。ステップS3からステップS5までにおけるかご8の走行パターンは、計測走行の例である。停止位置から当該境界までかご8を微速で走行させるステップS5の処理は、第2走行工程の処理の例である。その後、エレベーター1は、ステップS6の処理に進む。
ステップS6において、制動距離算出部30は、ステップS5で回転計測部22が計測した回転量を、ステップS1でクリアされた後から未使用の記憶領域に記憶する。その後、エレベーター1は、ステップS7の処理に進む。
ステップS7において、走行制御部23は、管理部21からの計測走行要求において指定された回数の計測走行をかご8に行わせたかを判定する。判定結果がNoの場合に、エレベーター1は、ステップS2の処理に進む。判定結果がYesの場合に、エレベーター1は、ステップS8の処理に進む。
ステップS8において、制動距離算出部30は、記憶領域に記憶している各回の計測走行における回転量の計測結果に基づいて、制動距離を算出する。制動距離算出部30は、例えば、駆動シーブ13の径などのエレベーター1のパラメーターを用いて、各々の回転量をかご8の走行距離に換算する。制動距離算出部30は、換算によって得られた各回におけるかご8の微速での走行距離の平均値を、保護装置28による制動距離として算出する。このとき、制動距離算出部30は、回転量が0として記憶されている回の計測走行を除いて平均値を算出する。制動距離算出部30の記憶領域に記憶された回転量の計測結果に基づいて制動距離を算出するステップS8の処理は、算出工程の処理の例である。その後、エレベーター1は、制動距離の計測の処理を終了する。
図4において、計測走行の間のかご8の位置の変化の例が示される。
第1走行工程において、かご8は、計測階床のドアゾーンの外から低速でドアゾーンの内に向けて進入する。かご8がドアゾーンの境界を通過するときに、保護装置28はブレーキ装置10を作動させてかご8を停止させる。この間の走行距離である制動距離は、空走中および減速中の駆動シーブ13の回転によってかご8が移動する距離と、駆動シーブ13に対して主ロープ7が滑ることによってかご8が移動する距離と、を含む。このため、保護装置28による制動距離は、第1走行工程においてドアゾーンの内をかご8が走行しているときの駆動シーブ13の回転量を換算した走行距離より長い。
第2走行工程において、かご8は、第1走行工程の停止位置から第1走行工程でかご8が通過したドアゾーンの境界まで、第1走行工程における走行方向と反対方向に微速で走行する。ここで、かご8が当該ドアゾーンの境界に到着したことは、例えば検出器による階床板3の検出状態の変化などに基づいて判定される。第2走行工程において、かご8は保護装置28が作動した後に走行した行程を引き返すので、第2走行工程におけるかご8の走行距離は、保護装置28による制動距離となる。微速での走行において主ロープ7および駆動シーブ13の間に滑りは生じないので、第2走行工程における走行距離を駆動シーブ13の回転量に基づいて換算することで、滑りによる誤差を含まない制動距離が得られるようになる。
なお、第1走行工程において、かご8は、計測階床のドアゾーンの内から低速でドアゾーンの外に向けて走行してもよい。このとき、かご8の停止位置は、当該ドアゾーンの外の位置である。この場合に、第2走行工程において、かご8は、停止位置から当該ドアゾーンの内に向けて引き返すように微速で走行する。
また、計測システム29において第1走行工程、第2走行工程、および算出工程などの処理を行う走行制御部23、回転計測部22、および制動距離算出部30などの機能の一部または全部は、制御盤11の他の装置に搭載されていてもよい。当該機能の一部または全部は、例えば遠隔監視装置25に搭載されていてもよい。また、当該機能の一部または全部は、既存のエレベーター1の制御盤11などに導入されるものであってもよい。計測システム29は、例えば既存のエレベーター1に適用される外部システムであってもよい。
また、エンコーダ14は、アブソリュートエンコーダなどであってもよい。回転計測部22は、例えばレゾルバなどの他のセンサによって駆動シーブ13の回転量を計測してもよい。
以上に説明したように、実施の形態1に係るエレベーター1は、かご8と、主ロープ7と、駆動シーブ13と、駆動モータ12と、ブレーキ装置10と、検出器と、保護装置28と、計測システム29と、を備える。主ロープ7は、かご8の荷重を支持する。駆動シーブ13において、主ロープ7が巻き掛けられる。駆動モータ12は、駆動シーブ13の回転によって、主ロープ7を通じてかご8を走行させる。ブレーキ装置10は、駆動シーブ13の回転の制動によって、かご8の走行を制動する。検出器は、かご8の位置がドアゾーンにあるかを検出する。保護装置28は、かご8が走行してドアゾーンの境界を通過することを検出器が検出するときに、ブレーキ装置10を作動させてかご8を停止させる。計測システム29は、走行制御部23と、回転計測部22と、制動距離算出部30と、を備える。走行制御部23は、ドアゾーンの境界を低速でかご8に通過させることで、保護装置28によってブレーキ装置10を作動させてかご8を停止させる。その後、走行制御部23は、かご8が停止した停止位置からドアゾーンの境界まで引き返すようにかご8を微速で走行させる。ここで、微速は、駆動シーブ13に対する主ロープ7の滑りが生じない速度として予め設定された低速より遅い速度である。回転計測部22は、走行制御部23がかご8を微速で走行させるときに、かご8が停止位置で走行を開始してからかご8がドアゾーンの境界に至るまでの駆動シーブ13の回転量を計測する。制動距離算出部30は、走行制御部23がかご8を微速で走行させるときに回転計測部22が計測する駆動シーブ13の回転量に基づいて、保護装置28による制動距離を算出する。
また、実施の形態1に係る制動距離の計測方法は、第1走行工程と、第2走行工程と、算出工程と、を備える。第1走行工程は、ドアゾーンの境界を低速でかご8に通過させることで、保護装置28によってブレーキ装置10を作動させてかご8を停止させる工程である。第2走行工程は、第1走行工程においてかご8が停止した停止位置からドアゾーンの境界まで引き返すようにかご8を微速で走行させる工程である。算出工程は、第2走行工程においてかご8が停止位置で走行を開始してからかご8がドアゾーンの境界に至るまでに計測される駆動シーブ13の回転量に基づいて制動距離を算出する工程である。
このような構成により、かご8は保護装置28が作動した後に走行した行程を滑りの生じない微速で引き返すので、駆動シーブ13の回転量に基づいて滑りによる誤差を含まない、より正確な制動距離が計測できるようになる。また、制動距離は、保護装置28が作動したかご8の位置までかご8が停止位置から引き返すことで計測されるので、昇降路2におけるかご8の絶対位置の情報が必要とされない。また、巻き尺などによって作業員が制動距離を手作業で計測する必要がなくなるので、エレベーター1における状態の診断が効率化する。また、往路および復路の最低1セットの計測走行によって制動距離の計測ができるようになるので、診断運転における自動計測を迅速に行いうる。
また、走行制御部23は、計測走行をかご8に複数回実施させる。計測走行は、低速でのドアゾーンの境界の通過および微速での当該境界までの引き返しを含む走行パターンである。制動距離算出部30は、各回の計測走行において回転計測部22が計測する駆動シーブ13の回転量の各々を記憶する。制動距離算出部30は、記憶している複数回の計測走行における回転量に基づいて制動距離を算出する。
このような構成により、制動距離の計測における偶然誤差などが低減される。このため、制動距離の計測がより正確になる。
また、制動距離算出部30は、複数回の計測走行の前に、過去の計測走行における回転量の記憶をクリアする。
このような構成により、過去の計測走行における計測値が参照されることによる誤った制動距離の算出が防がれる。
また、エレベーター1のドアの開閉診断を含む診断運転において、複数の階床のうちの計測階床のドアゾーンにおいて制動距離が計測される。走行制御部23は、計測走行を開閉診断の後に行う。
このような構成により、ドアゾーンの内外を移動する計測走行でかご8の停止位置がずれることなどによる開閉診断への影響が抑えられる。このため、診断運転におけるエレベーター1の状態の診断がより正確に行われるようになる。
また、エレベーター1は、管理部21を備える。管理部21は、走行制御部23による計測走行の後に、複数の階床のうち計測階床の他の階床にかご8を走行させる呼びへの応答を走行制御部23に要求する。
このような構成により、ドアゾーンの内外を移動する計測走行の後に、他の階床への着床によってかご8の停止位置のずれが修正される。このため、計測走行の実施によるその後の走行への影響が抑えられる。
続いて、図5を用いて、エレベーター1のハードウェア構成の例について説明する。
図5は、実施の形態1に係るエレベーター1の主要部のハードウェア構成図である。
エレベーター1における処理の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。処理回路は、プロセッサ100aおよびメモリ100bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用ハードウェア200を備えてもよい。
処理回路がプロセッサ100aとメモリ100bとを備える場合、エレベーター1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ100bに格納される。プロセッサ100aは、メモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エレベーター1の各機能を実現する。
プロセッサ100aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ100bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用ハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
エレベーター1における処理の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、エレベーター1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。エレベーター1の各機能について、一部を専用ハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでエレベーター1の各機能を実現する。
本開示に係る計測システムは、エレベーターに適用できる。本開示に係るエレベーターは、複数の階床を有する建物に適用できる。本開示に係る計測方法は、エレベーターにおける制動距離の計測に適用できる。
1 エレベーター、 2 昇降路、 3 階床板、 4 乗場、 5 乗場ドア、 6 巻上機、 7 主ロープ、 8 かご、 9 釣合い錘、 10 ブレーキ装置、 11 制御盤、 12 駆動モータ、 13 駆動シーブ、 14 エンコーダ、 15 かごドア、 16 検知器、 17 制動体、 18 ブレーキシュー、 19 バネ、 20 コイル、 21 管理部、 22 回転計測部、 23 走行制御部、 24 保守処理部、 25 遠隔監視装置、 26 通信網、 27 中央管理装置、 28 保護装置、 29 計測システム、 30 制動距離算出部、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 専用ハードウェア

Claims (8)

  1. かご、
    前記かごの荷重を支持する主ロープ、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブ、
    前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータ、
    前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置、
    前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器、および
    前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置
    を有するエレベーターに適用され、
    前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させ、その後に、前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる走行制御部と、
    前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに、前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでの前記駆動シーブの回転量を計測する回転計測部と、
    前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに前記回転計測部が計測する前記駆動シーブの回転量に基づいて、前記保護装置による制動距離を算出する制動距離算出部と、
    を備える制動距離の計測システム。
  2. 前記走行制御部は、前記第1速度での前記境界の通過および前記第2速度での前記境界までの引き返しを各々が含む複数回の計測走行を前記かごに実施させ、
    前記制動距離算出部は、前記複数回の計測走行の各々において前記回転計測部が計測する前記駆動シーブの回転量の各々を記憶し、記憶している前記複数回の計測走行における回転量に基づいて前記制動距離を算出する
    請求項1に記載の制動距離の計測システム。
  3. 前記制動距離算出部は、前記複数回の計測走行の前に、過去の計測走行における回転量の記憶をクリアする
    請求項2に記載の制動距離の計測システム。
  4. 複数の階床の少なくともいずれかでのドアの開閉診断を含む診断運転において、前記複数の階床のうちの計測階床に対して予め設定されたドアゾーンを前記領域として前記制動距離が計測される場合に、
    前記走行制御部は、前記第1速度での前記境界の通過および前記第2速度での前記境界までの引き返しを含む計測走行を、前記開閉診断の後に行う
    請求項1に記載の制動距離の計測システム。
  5. かごと、
    前記かごの荷重を支持する主ロープと、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブと、
    前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータと、
    前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置と、
    前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器と、
    前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置と、
    前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させ、その後に、前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる走行制御部と、
    前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに、前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでの前記駆動シーブの回転量を計測する回転計測部と、
    前記走行制御部が前記かごを前記第2速度で走行させるときに前記回転計測部が計測する前記駆動シーブの回転量に基づいて、前記保護装置による制動距離を算出する制動距離算出部と、
    を備えるエレベーター。
  6. 複数の階床の少なくともいずれかでのドアの開閉診断を含む診断運転において、前記複数の階床のうちの計測階床に対して予め設定されたドアゾーンを前記領域として前記制動距離が計測される場合に、
    前記走行制御部は、前記第1速度での前記境界の通過および前記第2速度での前記境界までの引き返しを含む計測走行を、前記開閉診断の後に行う
    請求項5に記載のエレベーター。
  7. 複数の階床のうちの計測階床に対して予め設定されたドアゾーンを前記領域として前記制動距離が計測される場合に、
    前記走行制御部による前記第1速度での前記境界の通過および前記第2速度での前記境界までの引き返しを含む計測走行の後に、前記複数の階床のうち前記計測階床の他の階床に前記かごを走行させる呼びへの応答を前記走行制御部に要求する管理部
    を備える請求項5に記載のエレベーター。
  8. かご、
    前記かごの荷重を支持する主ロープ、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動シーブ、
    前記駆動シーブの回転によって、前記主ロープを通じて前記かごを走行させる駆動モータ、
    前記駆動シーブの回転の制動によって、前記かごの走行を制動するブレーキ装置、
    前記かごの位置が予め設定された領域にあるかを検出する検出器、および
    前記かごが走行して前記領域の境界を通過することを前記検出器が検出するときに、前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる保護装置
    を有するエレベーターにおいて、前記保護装置による制動距離を計測する計測方法であり、
    前記境界を予め設定された第1速度で前記かごに通過させることで、前記保護装置によって前記ブレーキ装置を作動させて前記かごを停止させる第1走行工程と、
    前記駆動シーブに対する前記主ロープの滑りが生じない速度として予め設定された前記第1速度より遅い第2速度で、前記第1走行工程において前記かごが停止した停止位置から前記境界まで引き返すように前記かごを走行させる第2走行工程と、
    前記第2走行工程において前記かごが前記停止位置で走行を開始してから前記かごが前記境界に至るまでに計測される前記駆動シーブの回転量に基づいて前記制動距離を算出する算出工程と、
    を備える制動距離の計測方法。
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