JP7347666B2 - エレベーターの異常検出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベーターの異常検出装置に関する。特に、エレベーターのかごを走行させるために必要な駆動トルクを伝達する伝達機構部である回転体の異常を検出するためのエレベーターの異常検出装置に関する。
特許文献1は、エレベーターの異常検出装置を開示する。当該異常検出装置によれば、エレベーターの異常を判定し得る。
日本特開2016-222420号公報
しかしながら、特許文献1に記載の異常検出装置においては、巻上機の電流偏差の絶対値が予め設定された閾値を所定回数超過したときエレベーター構造物の異常が判定される。このため、巻上機が一定速で電流偏差が大きくなりにくい場合に異常を検知しにくい。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、より確実に異常を検出することができるエレベーターの異常検出装置を提供することである。
本開示に係るエレベーターの異常検出装置は、エレベーターの巻上機に流れる電流を検出する電流検出部と、前記エレベーターのかごの駆動トルクを伝達するための伝達機構部である回転体の状態を検出する回転検出部と、前記電流検出部の検出結果と前記回転検出部の角加速度情報とに基づいて前記回転体の非慣性トルクを推定する推定部と、前記推定部により推定された非慣性トルクの増大に基づいて、前記エレベーターの異常を判定する判定部と、を備えた。
本開示によれば、エレベーターの異常検出装置は、非慣性トルクに基づいて回転体の異常を検出する。このため、異常を正確に判定することができる。
実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の制御系を説明するためのブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の角加速度と駆動トルクとの時系列データを示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の電流指令と電流と電流偏差との時系列データを示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態2におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態3におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。なお、図1において、複数の×印は、エレベーターのかごを走行させるために必要な駆動トルクが増える異常が起こり得る場所を示す。
図1のエレベーターシステムは、1対1のローピング方式を採用する。図1において、昇降路1は、図示されない建築物の各階を貫く。機械室2は、昇降路1の直上に設けられる。
巻上機4は、機械室2に設けられる。そらせ車5は、機械室2に設けられる。主ロープ6は、巻上機4とそらせ車5とに巻き掛けられる。そのため、主ロープ6は、巻上機4およびそらせ車5のそれぞれの動きと連動する。
かご7は、昇降路1の内部に設けられる。かご7は、主ロープ6の一側に吊るされる。釣合おもり8は、昇降路1の内部に設けられる。釣合おもり8は、主ロープ6の他側に吊るされる。そのため、かご7および釣合おもり8のそれぞれは、主ロープ6の動きと連動する。
複数のかご側ガイドローラ9は、かご7に設けられる。複数のかご側ガイドローラ9は、図示されないかご7側ガイドに案内される。複数のおもり側ガイドローラ10は、釣合おもり8に設けられる。複数のおもり側ガイドローラ10は、図示されないおもり側ガイドに案内される。そのため、かご側ガイドローラ9およびおもり側ガイドローラ10のそれぞれは、かご7および釣合おもり8のそれぞれの動きと連動する。
張り車11は、昇降路1の底部に設けられる。コンベンロープ12は、張り車11に巻き掛けられた状態でかご7と釣合おもり8とに接続される。そのため、コンベンロープ12は、張り車11の動きと連動する。
調速機13は、第1滑車13aと第2滑車13bと調速ロープ13cとを備える。第1滑車13aは、機械室2に設けられる。第2滑車13bは、昇降路1の底部に設けられる。調速ロープ13cは、第1滑車13aと第2滑車13bとに巻き掛けられる。そのため、調速ロープ13cは、第1滑車13aと第2滑車13bのそれぞれの動きと連動する。
電流検出部14は、巻上機4の図示されないドライバ部に設けられる。電流検出部14は、巻上機4に流れる電流を検出する。複数の回転検出部15は、複数の回転体にそれぞれ設けられる。複数の回転体は、エレベーターのかごの走行に伴って動く主ロープ6、コンベンロープ12および調速ロープ13cの動きに連動して回転する。複数の回転体は、エレベーターのかごを走行させるために必要な駆動トルクを伝達するための伝達機構部として機能する。具体的には、回転体は、巻上機4、そらせ車5、かご側ガイドローラ9、おもり側ガイドローラ10、張り車11、第1滑車13a、第2滑車13bのいずれかを指す。複数の回転検出部15は、複数の回転体の状態をそれぞれ検出する。
例えば、回転検出部15は、回転体の状態として巻上機4、調速機13の角加速度を検出する。例えば、回転検出部15は、回転体の状態として回転体の角度あるいは角速度を検出する。回転検出部15が回転体の角度を検出する場合、回転検出部15の外部の構成において、単位時間あたりの回転体の角度の変化が演算されることで角速度が導出される。さらに演算がなされることで、回転体の角加速度が得られる。回転検出部15が回転体の角速度を検出する場合、回転検出部15の外部において、時間あたりの回転体の角速度が演算される。その結果、時間あたりの回転体の角速度に基づいて、回転体の角加速度が得られる。
なお、回転検出部15として、かご7または釣合おもり8に取り付けられた加速度センサを用いてもよい。この場合、巻上機4の角加速度は、加速度センサの出力である加速度の情報を換算することで得られる。
制御装置16は、異常検出装置として、トルク演算部16aと角加速度演算部16bと推定部16cと判定部16dを備える。
トルク演算部16aは、電流検出部14からの情報に基づいて巻上機4の駆動トルクtを演算する。角加速度演算部16bは、異常判定の対象である少なくとも1つの回転体に設けられた回転検出部15からの情報に基づいて当該回転体の角加速度を演算する。推定部16cは、トルク演算部16aと角加速度演算部16bとからの情報に基づいて当該回転体の非慣性トルクを推定する。判定部16dは、推定部16cにより推定された非慣性トルクに基づいて、異常判定の対象である少なくとも1つの回転体の異常を判定する。
例えば、判定部16dは、次の(1)式により、巻上機4の駆動トルクtとエレベーター全系のイナーシャIと角加速度αの乗算とからある区間ごとの非慣性トルクを評価し続ける。イナーシャIは、かご7の重さも含む。このため、イナーシャIは、秤、主ロープ6の端部のセンサ等の値を用いたかご7の重さを同定することで正確に表される。なお、イナーシャIは、予め設定された一定値としてもよい。また、イナーシャIは、国際公開第2016/113769号に開示されるように時系列データを用いて同定することで定めてもよい。また、Iαは、加速のない一定速時に0となる。一定速時の駆動トルクtは、非慣性トルクと同じとなる。このため、一定速時の駆動トルクのみを用いて評価してもよい。
非慣性トルク=t-Iα (1)
判定部16dは、非慣性トルクが予め設定された閾値を超えた際に当該回転体が異常であると判定する。この際の閾値は、非慣性トルクのばらつきを考慮して設定される。例えば、当該ばらつきは、標準偏差を用いて±3σのように定められる。例えば、当該ばらつきの上限値または下限値は、巻上機4の電流検出部14の温度特性、巻上機4の摩擦に起因する変化を想定して定められる。
次に、図2を用いて、巻上機4の制御系を説明する。
図2は実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の制御系を説明するためのブロック図である。
図2に示されるように、制御装置16は、角速度パターン生成部16eと角速度制御部16fと電流制御部16gとを備える。
角速度パターン生成部16eは、巻上機4の角速度指令を生成する。角速度制御部16fは、角速度パターン生成部16eからの角速度指令値と回転検出部15からの角速度実測値との偏差に基づいて電流指令を生成する。電流制御部16gは、角速度制御部16fからの電流指令値と電流検出部14からの電流実測値との偏差に基づいて巻上機4に流れる電流を制御する。
次に、図3と図4とを用いて、異常検出方法を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の角加速度と駆動トルクとの時系列データを示す図である。図4は実施の形態1におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの巻上機の電流指令と電流と電流偏差との時系列データを示す図である。
図3は、巻上機4が加速開始から一定速となり一定速の途中に引っ掛かった場合の角加速度と駆動トルクとの関係を示す。
図3に示されるように、加速開始時の駆動トルクと異常時の駆動トルクとは区別しにくい。このため、駆動トルクの閾値による単純な判定は、異常の検出に適さない。
図4に示されるように、異常が生じた初期において、電流指令と電流検出部14から検出される電流との偏差は大きくなる。このため、異常が生じた初期において、当該偏差は、異常検出に利用し得る。これに対し、摩擦等により一定の電流となる異常が生じたり、電流指令に対して高応答したりする状態において、当該偏差は、小さくなる。このため、摩擦などにより一定の電流となる異常が生じたり、電流指令に対して高応答したりする状態において、当該偏差は、異常の検出に適さない。なお、ここでの電流は、駆動トルクと比例する。当該電流は、トルク電流と同じである。
これに対し、制御装置16は、非慣性トルクに基づいて異常を判定する。その結果、異常の誤検知が抑制される。
以上で説明した実施の形態1によれば、制御装置16は、非慣性トルクに基づいて巻上機4等の回転体の異常を判定する。このため、巻上機4等の回転体の異常を正確に判定することができる。
なお、回転体の異常は、回転体自体が故障している場合も含む。回転体の異常は、回転体に接触するロープの異常も含む。
また、制御装置16は、非慣性トルクのばらつきを考慮して閾値に基づいて巻上機4等の回転体の異常を正確に判定することができる。このため、巻上機4等の回転体の異常を正確に判定することができる。
次に、変形例として、より高度な異常検知を実現する方法を説明する。
さらに高度な異常検出を実現するために、非慣性トルクを導出する式として、(1)式の代わりに(2)式が用いられる。
非慣性トルク=t-Iα-(M-M)g×D/2-(Mlc(z)-Mlw(z))g×D/2-Mtc(z)g×D/2 (2)
(2)式において、tは、巻上機4の駆動トルクである。Iは、エレベーター全系のイナーシャである。αは、巻上機4の角加速度である。Mは、かご7の質量である。Mは、釣合おもり8の質量である。Dは、巻上機4の回転直径である。Mlc(z)は、かご位置zに応じて変わるかご7の側の主ロープの質量である。Mlw(z)は、かご位置zに応じて変わる釣合おもり8の側の主ロープの質量である。Mtc(z)は、かご位置zに応じて変わる制御ケーブルの質量のうちのかご7にかかる質量である。gは、重力加度である。
また、かご7、釣合おもり8等で生じる力を巻上機4でのトルクの釣り合いで考えるために、巻上機4の回転直径Dの半分が係数とされる。具体的には、各質量は、D/2倍にされる。
(M-M)gは、かご7と釣合おもり8との質量差に起因する。かご7の質量は、乗客により増減する。これに対し、釣合おもり8の質量は、変わらない。このため、かご7の質量が図示されない秤、主ロープ6端部のセンサ等の値から得られることで、(M-M)gは、正確に同定される。
なお、(Mlc(z)-Mlw(z))については、かご7の側と釣合おもり8の側との主ロープ6の重さが変動することを示す。低層のエレベーターにおいては、主ロープ6の重さの寄与は無視できる。これに対し、高層のエレベーターにおいては、主ロープ6の重さの寄与は無視できない。この場合、かご7の位置に応じて、かご7の側と釣合おもり8の側との主ロープ6の重さの偏差を考慮することで、非慣性トルクを正確に推定することができる。
tc(z)gは、かご位置zに応じて変わる制御ケーブルの重さのうち、かご7へかかる重さを示す。低層のエレベーターにおいては、制御ケーブルの重さの寄与は無視できる。これに対し、高層のエレベーターにおいては、制御ケーブルの重さの寄与は無視できない。
さらに、(M-M)gと(Mlc(z)-Mlw(z))との影響を考慮して非慣性トルクの平均値および標準偏差を計算し続ければ、経年変化による回転体の非慣性トルクの増大を検出することができる。例えば、非慣性トルクの平均±3標準偏差を閾値とすれば、回転体が通常とは違うことを確率的に評価することができ、異常検出の指標としても利用できる。ここで、推定部16cにおいて(2)式の非慣性トルクを用いることで、判定部16dは、回転体の異常を判定することができる。
なお、図1に示されるように、回転体に対しては、主ロープ6等と外れ止め(図示されず)との干渉、ローラガイドの故障、ベアリングの故障などが様々な要件が考えられる。この際、異常が発生した回転体に対して、回転検出部15が当該回転体の近くに配置されていれば、異常をより早く検出することができる。この場合、力の伝達の減衰が少ない。このため、異常をより正確に判定することができる。
また、実際の駆動時に非慣性トルクの導出式において各定数に補正を行うことでも、異常の検出精度を向上させることができる。具体的には、駆動初期の電流検出部14と回転検出部15の情報からエレベーター全系のイナーシャI、かご7の質量等を同定し、その際の非慣性トルクの導出結果とその後の実際の駆動時のある区間に区切って導出した非慣性トルクとを比較し続ければよい。この場合、異常の検出精度を向上させることができる。特に、かご7の質量は乗客により増減する。このため、駆動初期において同定が行われることで、かご7の質量の同定精度をより向上させることができる。そこで、推定部16cは、一例として、巻上機4が駆動し始めた際の電流検出部14の検出結果と回転検出部15の検出結果とに基づいて非慣性トルクを推定し、判定部16dは、回転体の異常を判定することができる。
次に、図5を用いて、制御装置16の例を説明する。
図5は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置16の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える場合、制御装置16の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ100aは、少なくとも1つのメモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置16の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ100aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置16の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置16の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置16の各機能について、一部を専用のハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、推定部16cの機能については専用のハードウェア200としての処理回路で実現し、推定部16cの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ100aが少なくとも1つのメモリ100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置16の各機能を実現する。
実施の形態2.
図6は実施の形態2におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。また、図6において、複数の×印は、エレベーターのかごを走行させるために必要な駆動トルクが増える異常が起こり得る場所を示す。
図6のエレベーターシステムは、図1のエレベーターシステムと異なるローピング方式を採用する。具体的には、図6のエレベーターシステムは、2対1のローピング方式を採用する。一方、図6のエレベーターシステムの動作と図1のエレベーターシステムの動作とは基本的に同じであることも明らかである。この場合、実施の形態2の制御装置16は、実施の形態1の制御装置16と同様に動作する。
したがって、実施の形態2によれば、実施の形態1および実施の形態1の変形例と同様に、巻上機4等の回転体の異常を正確に判定することができることは明らかである。
実施の形態3.
図7は実施の形態3におけるエレベーターの異常検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図7のエレベーターシステムは、絶対位置検出システム17を採用する。絶対位置検出システム17は、目盛体17aと計測装置17bとを備える。
目盛体17aは、長手方向を鉛直方向として昇降路1の内部に設けられる。計測装置17bは、かご7の天井に設けられる。計測装置17bは、目盛体17aを読み込むことでかご7の絶対位置を検出する。回転検出部15は、かご7の絶対位置の情報に基づいて回転体の角加速度を算出する。
制御装置16は、巻上機4等の回転体の異常を検出する。また、制御装置16は、かご7の絶対位置の検出結果も組み合わせて、巻上機4、かご側ガイドローラ9等の回転体の異常を検出してもよい。絶対位置検出システム17は、回転検出部15に比べてかご7の位置に近い。このため、かご7の付近の回転体の異常をより早く正確に検出することができる。
以上で説明した実施の形態3によれば、制御装置16は、かご7の絶対位置の検出結果に基づいて回転体の角加速度を検出する。このため、巻上機4、かご側ガイドローラ9等の回転体の異常をより正確に検出することができる。
なお、機械室2がなくて昇降路1の上部または下部に巻上機4、制御装置16が設けられるエレベーターにおいて、実施の形態1から実施の形態3の制御装置16を適用してもよい。
以上のように、本開示のエレベーターの異常検出装置は、エレベーターシステムに利用できる。
1 昇降路、 2 機械室、 4 巻上機、 5 そらせ車、 6 主ロープ、 7 かご、 8 釣合おもり、 9 かご側ガイドローラ、 10 おもり側ガイドローラ、 11 張り車、 12 コンベンロープ、 13 調速機、 13a 第1滑車、 13b 第2滑車、 13c 調速ロープ、 14 電流検出部、 15 回転検出部、 16 制御装置、 16a トルク演算部、 16b 角加速度演算部、 16c 推定部、 16d 判定部、 16e 角速度パターン生成部、 16f 角速度制御部、 16g 電流制御部、 17 絶対位置検出システム、 17a 目盛体、 17b 計測装置、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 ハードウェア

Claims (7)

  1. エレベーターの巻上機に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記エレベーターのかごの駆動トルクを伝達するための伝達機構部である回転体の状態を検出する回転検出部と、
    前記電流検出部の検出結果と前記回転検出部の角加速度情報とに基づいて前記回転体の非慣性トルクを推定する推定部と、
    前記推定部により推定された非慣性トルクの増大に基づいて、前記エレベーターの異常を判定する判定部と、
    を備えたエレベーターの異常検出装置。
  2. 前記推定部は、前記巻上機を駆動し始めた際の、前記電流検出部の検出結果と前記回転検出部の角加速度情報に基づいて非慣性トルクを推定する請求項1に記載のエレベーターの異常検出装置。
  3. 前記推定部は、前記かごの重さに基づいて非慣性トルクを推定する請求項1または2に記載のエレベーターの異常検出装置。
  4. 前記推定部は、tが前記巻上機の駆動トルクであり、Iがエレベーター全系のイナーシャであり、αが前記巻上機の角加速度である場合に、t-Iαで示される式に基づいて非慣性トルクを推定する請求項に記載のエレベーターの異常検出装置。
  5. 前記推定部は、前記かごの重さと前記エレベーターの釣合おもりの重さの差とに基づいて非慣性トルクを推定する請求項に記載のエレベーターの異常検出装置。
  6. 前記推定部は、tが前記巻上機の駆動トルクであり、Iがエレベーター全系のイナーシャであり、αが前記巻上機の角加速度であり、Mが前記かごの質量であり、Mが前記釣合おもりの質量であり、Dが前記巻上機の回転直径であり、Mlc(z)が前記かごの位置zに応じて変わる前記かごの側の前記エレベーターの主ロープの質量であり、Mlw(z)が前記かごの位置zに応じて変わる前記釣合おもりの側の前記主ロープの質量であり、Mtc(z)が前記かごの位置zに応じて変わる前記エレベーターの制御ケーブルの質量のうちの前記かごにかかる質量であり、gが重力加度である場合に、t-Iα-(M-M)g×D/2-(Mlc(z)-Mlw(z))g×D/2-Mtc(z)g×D/2で示される式に基づいて非慣性トルクを推定する請求項に記載のエレベーターの異常検出装置。
  7. 前記回転検出部は、少なくとも一つの回転体の状態を検出する請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエレベーターの異常検出装置。
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