JP7263685B2 - 車輌用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、金属蒸着が施された樹脂部品と樹脂部品の表面に接するターミナルを有する導電体とを備え導電体が接地されている構造にされた車輌用灯具についての技術分野に関する。
車輌用灯具には、ランプハウジングとカバーによって構成された灯具外筐の内部空間である灯室に金属蒸着が施された樹脂部品が配置され、回路基板に搭載された光源として機能する発光素子から光が出射される構成にされたものがある。樹脂部品としては、例えば、発光素子から出射された光を反射するリフレクターやリフレクター等の周囲に配置され灯室に設けられた構造の一部を遮蔽するためのエクステンション等が配置される。
このような車輌用灯具においては、車輌の走行時における走行風とカバーとの摩擦によって生じる静電気や車輌用灯具の組立等を行う作業者が有する静電気が、灯室に配置されている金属蒸着が施された樹脂部品を介して発光素子や電子部品等に帯電し、発光素子や電子部品等の駆動に影響を及ぼすおそれがある。
そこで、車輌用灯具には、発光素子や電子部品等への静電気の帯電を防止する構造を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車輌用灯具においては、導電体としてケーブルとケーブルの一端部に接続されたターミナルとが設けられ、金属蒸着が施された樹脂部品にターミナルが取り付けられ導電体が接地されることにより発光素子や電子部品等への静電気の帯電が防止されている構造が示されている(特許文献1の図3参照)。
特開2014-203532号公報
ところで、車輌用灯具に上記のようなターミナルを用いた接地構造を設ける構成において、例えば、ターミナルの各部が樹脂部品を挟み込むことによりターミナルの樹脂部品への取付が行われると、ターミナルの金属蒸着に対する接触面積が大きくなり、金属蒸着の一部が剥がれて金属粉として飛散する可能性が高くなる。また、ターミナルが樹脂部品の表面に対して摺動されてターミナルの樹脂部品への取付が行われる場合にも、金属蒸着の一部が摺動時にターミナルによって剥ぎ取られて金属粉が飛散する可能性がある。
このような金属粉が発生すると、発生した金属粉が回路基板の回路パターンや電子部品に付着して回路基板の良好な駆動状態が損なわれたり、樹脂部品の表面に付着して配光に影響を及ぼすおそれがある。
そこで、本発明車輌用灯具は、導電体の良好な接地状態を確保した上で金属粉の発生を抑制することを目的とする。
第1に、本発明に係る車輌用灯具は、開口を有するランプハウジングと前記開口を閉塞するカバーとを有し内部空間が灯室として形成された灯具外筐と、前記灯室に配置され表面の少なくとも一部に金属蒸着が施された樹脂部品と、光源として機能する発光素子が搭載された回路基板と、一端部が接地され他端部に前記表面に接するターミナルを有する導電体と、前記樹脂部品に係合される係合部と前記ターミナルを前記表面に押し付ける押付部とを有し前記樹脂部品に取り付けられるクリップとを備えたものである。
これにより、クリップは接地された導電体のターミナルを樹脂部品の表面に押し付けた状態で係合部が樹脂部品に係合されることにより樹脂部品に取り付けられる。
第2に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記樹脂部品に挿入孔が形成され、前記クリップには前記挿入孔に挿入される挿入部が設けられ、前記クリップが樹脂材料によって形成され前記係合部が弾性変形可能にされ、前記係合部が前記挿入孔を挟んで前記押付部の反対側において弾性変形された状態で前記樹脂部品に係合されることが望ましい。
これにより、押付部が係合部の弾性力によってターミナルに押し付けられる。
第3に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記ターミナルに部材挿通孔が形成され、前記部材挿通孔に前記挿入部が挿通されることが望ましい。
これにより、挿入部が部材挿通孔に挿入された状態でターミナルが樹脂部品の表面に押し付けられる。
第4に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記係合部が前記挿入部を中心とした周方向に離隔して複数設けられ、前記複数の係合部が前記挿入孔の開口縁に係合されることが望ましい。
これにより、クリップが挿入孔に対して傾き難くなる。
第5に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記樹脂部品における前記挿入孔の周囲に前記ターミナルの前記挿入孔の軸回り方向への回転を規制する規制壁が設けられることが望ましい。
これにより、規制壁によって樹脂部品の表面に接しているターミナルの回転が規制され、ターミナルが樹脂部品に対して摺動されない。
第6に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記ターミナルに前記押付部によって前記樹脂部品に押し付けられる被押付部と接地用のケーブルを保持するケーブル保持部とが設けられ、前記樹脂部品に前記被押付部が押し付けられる受け面部と前記ケーブル保持部の一部が挿入可能な逃げ凹部とが形成されることが望ましい。
これにより、被押付部が押付部によって受け面部に押し付けられた状態においてケーブル保持部が逃げ凹部に挿入可能になり、ターミナルの樹脂部品に対する向きに拘わらずケーブル保持部と樹脂部品の干渉を回避することが可能になる。
本発明によれば、クリップは接地された導電体のターミナルを樹脂部品の表面に押し付けた状態で係合部が樹脂部品に係合されることにより樹脂部品に取り付けられるため、係合部が樹脂部品に接し押付部がターミナルに接する構成になり、樹脂部品に対するクリップの接触面積が小さくなり、導電体の良好な接地状態を確保した上で金属粉の発生を抑制することができる。
図2乃至図12と共に本発明車輌用灯具の実施の形態を示すものであり、本図は、車輌用灯具の断面図である。 樹脂部品の一部と導電体を示す分解斜視図である。 クリップの側面図である。 ターミナルが押さえられクリップが導電体取付部に取り付けられた状態を一部を断面にして示す側面図である。 ターミナルが反対向きで押さえられた状態を一部を断面にして示す側面図である。 図7と共にクリップの第1の変形例を示すものであり、本図は、クリップの側面図である。 ターミナルが押さえられクリップが導電体取付部に取り付けられた状態を一部を断面にして示す側面図である。 図9と共にクリップの第2の変形例を示すものであり、本図は、クリップの側面図である。 ターミナルが押さえられクリップが導電体取付部に取り付けられた状態を一部を断面にして示す側面図である。 図11と共にクリップの第3の変形例を示すものであり、本図は、クリップの側面図である。 ターミナルが押さえられクリップが導電体取付部に取り付けられた状態を一部を断面にして示す側面図である。 規制壁の別の例を示す斜視図である。
以下に、本発明車輌用灯具を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。以下に示した実施の形態は、本発明車輌用灯具を車輌用前照灯に適用したものである。尚、本発明車輌用灯具は車輌用前照灯以外の各種の車輌用灯具に適用することができる。
以下の説明にあっては、車輌の進行方向を基準として前後上下左右の方向を示すものとする。従って、車体に対して車輌用灯具が配置された側が前方になる。尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
車輌用灯具1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
車輌用灯具1は、前端に開口を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞した状態でランプハウジング2に取り付けられたカバー3とを備えている(図1参照)。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成されている。灯具外筐4の内部空間は灯室4aとして形成されている。
灯室4aには樹脂部品5、6が配置されている。樹脂部品5は、例えば、リフレクターであり、樹脂部品6は、例えば、エクステンションである。樹脂部品5と樹脂部品6は何れも樹脂材料によって形成された樹脂成形品5A、6Aの表面の少なくとも一部、例えば、全面にそれぞれアルミニウム等による金属蒸着5a、6aが施されることにより構成されている。
リフレクターとして設けられた樹脂部品5は、例えば、上下方向を向く板状の基板取付部7と基板取付部7における外周部の一部から下方側に突出された曲面状の反射部8と基板取付部7の後端部から上方に突出された導電体取付部9とを有している。
エクステンションとして設けられた樹脂部品6は環状に形成され、樹脂部品5の周囲に配置されている。
樹脂部品5における基板取付部7の下面には回路基板10が取り付けられている。回路基板10の下面には光源として機能する発光素子11の他に各種の図示しない電子部品が搭載されている。発光素子11から出射された光は反射部8で反射され、カバー3を透過されて外部に照明光として照射される。
灯室4aにおける後端側の位置には点灯回路12が配置されている。尚、点灯回路12は灯具外筐4の外側に配置されていてもよい。点灯回路12はアース経路13によって、例えば、車体に接続されることにより接地されている。
点灯回路12は回路基板10に点灯経路14を介して接続されると共に図示しない電源に接続されている。従って、発光素子11には点灯回路12から回路基板10を介して駆動電流が供給され、発光素子11から光が出射されると共に発光素子11の点消灯が点灯回路12によって制御される。
樹脂部品5の導電体取付部9には前後方向を向く平板状の部分が受け面部15として設けられている(図2参照)。受け面部15は後面が第1の面15aとして形成され前面が第2の面15bとして形成されている。樹脂部品5には受け面部15の下側に逃げ凹部17が形成され、逃げ凹部17は後方及び下方に開口されている。受け面部15には前後に貫通された挿入孔16が形成されている。
導電体取付部9には挿入孔16の周囲に受け面部15から後方に突出された規制壁18、18が周方向に離隔して設けられている。規制壁18、18は逃げ凹部17側に位置され、挿入孔16に沿って設けられた略円弧状の周壁部18a、18aと周壁部18a、18aの下端部からそれぞれ下方に突出された対向部18b、18bとから成り、対向部18b、18bが挿入孔16の下側において左右で対向して位置されている。
導電体取付部9には導電体19が受け面部15に押し付けられた状態でクリップ20が取り付けられる(図2乃至図4参照)。
導電体19はターミナル21にケーブル22が保持されることにより構成されている。
ターミナル21は金属材料によって形成され、被押付部23とケーブル保持部24から成る。
被押付部23は平板状の略円環状に形成され、部材挿通孔23aを有している。ケーブル保持部24は被押付部23に被押付部23の径方向において連続され略円筒状に形成されている。ケーブル保持部24は一部を除いた部分が部材挿通孔23aの軸方向において被押付部23に対して突出された位置にあり、突出方向における端部が突出端部24aとして設けられている。
ケーブル22は一端部が、例えば、アース経路13に接続されて接地され(図1参照)、他端部がターミナル21のケーブル保持部24に覆われた状態で保持され、ターミナル21に接続されている(図2参照)。
クリップ20は、例えば、樹脂材料によって各部が一体に形成されて成り、挿入部25と押付部26と係合部27、27を有している(図3参照)。
挿入部25は軸状に形成され、ターミナル21の部材挿通孔23aと導電体取付部9の挿入孔16に挿入される部分である。
押付部26は挿入部25の軸方向における一端部に連続され、略円板状に形成されている。押付部26は中心部が挿入部25の軸方向における一端部に連続されている。
係合部27、27は挿入部25の軸方向における他端部に連続され、挿入部25を中心とした周方向に離隔して位置されている。係合部27、27は挿入部25を中心として、例えば、180度反対側に位置され、挿入部25の軸方向における他端部から突出されている。係合部27、27は先端に近付くに従って挿入部25の外周面から離隔すると共に押付部26に近付き、挿入部25に対して傾斜されている。尚、係合部27は周方向に離隔して三つ以上設けられていてもよい。
係合部27の先端部には押付部26側かつ挿入部25の反対側に開口された切欠部27aが形成され、係合部27の先端部における切欠部27aの内側の部分が係合爪27bとして設けられている。係合部27は挿入部25の外周面に離接する方向へ挿入部25に対して弾性変形可能にされている。
クリップ20には補強部28、28が挿入部25を中心として、例えば、180度反対側に設けられている。補強部28、28は押付部26と挿入部25に連続する位置に設けられ、補強部28、28によって押付部26と挿入部25が補強されている。
導電体19はターミナル21の被押付部23が導電体取付部9における受け面部15の第1の面15aに載置される(図4参照)。このとき被押付部23は挿入孔16の周囲に位置され一部が規制壁18、18の周壁部18a、18a間に位置され、ケーブル保持部24は規制壁18、18の対向部18b、18b間に位置される。ターミナル21は、例えば、ケーブル保持部24の突出端部24aが被押付部23より後側に位置する向きで受け面部15に載置される。
被押付部23が第1の面15aに載置された状態において、クリップ20は挿入部25と係合部27、27がターミナル21の部材挿通孔23aと導電体取付部9の挿入孔16に順に挿入される。挿入孔16に挿入された係合部27、27は挿入孔16を形成する周面16aに摺動されて互いに近付く方向へ弾性変形される。係合部27、27は係合爪27b、27bを除く部分が挿入孔16から突出され、係合爪27b、27bが挿入孔16の開口縁16bに係合される。
係合爪27b、27bが挿入孔16の開口縁16bに係合された状態において、係合部27、27は弾性変形される前の元の状態には弾性復帰されておらず、弾性変形された状態が保持されている。
クリップ20は係合爪27b、27bが挿入孔16の開口縁16bに係合されることにより導電体取付部9に取り付けられる。クリップ20が導電体取付部9に取り付けられた状態においては、押付部26によってターミナル21の被押付部23が受け面部15に押し付けられる。従って、クリップ20は押付部26が被押付部23を受け面部15に押し付けた状態で導電体取付部9に取り付けられる。
ターミナル21は被押付部23が押付部26によって受け面部15に押し付けられることにより、被押付部23が第1の面15aに面接触され、クリップ20によって導電体取付部9からの脱落が規制される。このときターミナル21は一部が規制壁18、18の間に位置されており、挿入孔16の軸回り方向における回転が規制壁18、18によって規制される。
このように車輌用灯具1にあっては、樹脂部品5における挿入孔16の周囲にターミナル21の回転を規制する規制壁18、18が設けられているため、規制壁18、18によって樹脂部品5の表面に接しているターミナル21の回転が規制され、ターミナル21が樹脂部品5に対して摺動されず、金属蒸着5aの剥がれが生じず金属粉の発生を防止することができる。
尚、ターミナル21はケーブル保持部24の突出端部24aが被押付部23より前側に位置する向きで受け面部15に載置されてもよく、この場合には、ケーブル保持部24の一部が逃げ凹部17に挿入される(図5参照)。
このようにターミナル21の向きによっては、被押付部23が押付部26によって受け面部15に押し付けられた状態においてケーブル保持部24が逃げ凹部17に挿入されるため、ターミナル21の樹脂部品5に対する向きに拘わらずケーブル保持部24と樹脂部品5の干渉を回避することが可能になり、ターミナル21を樹脂部品5の表面に容易かつ安定した状態で接触させることができる。
以上に記載した通り、車輌用灯具1にあっては、一端部が接地され他端部に樹脂部品5の表面に接するターミナル21を有する導電体19と、樹脂部品5に係合される係合部27、27とターミナル21を樹脂部品5の表面に押し付ける押付部26とを有し樹脂部品5に取り付けられるクリップ20とが設けられている。
従って、クリップ20は接地された導電体19のターミナル21を樹脂部品5の表面に押し付けた状態で係合部27、27が樹脂部品5に係合されることにより樹脂部品5に取り付けられるため、クリップ20は係合部27、27のみが樹脂部品5に接し、押付部26がターミナル21に接する。これにより、樹脂部品5に対するクリップ20の接触面積が小さく、クリップ20によって金属蒸着5aが剥がされると言う不具合を生じ難く、導電体19の良好な接地状態を確保した上で金属粉の発生を抑制することができる。
また、クリップ20には挿入孔16に挿入される挿入部25が設けられ、クリップ20が樹脂材料によって形成され係合部27、27が弾性変形可能にされ、係合部27、27が挿入孔16を挟んで押付部26の反対側において弾性変形された状態で樹脂部品5に係合される。
従って、押付部26と係合部27、27が挿入孔16を挟んで反対側に位置され係合部27、27が弾性変形された状態で樹脂部品5に係合されるため、押付部26が係合部27、27の弾性力によってターミナル21に押し付けられ、ターミナル21を安定した状態で樹脂部品5の表面に押し付けることができる。
さらに、ターミナル21に部材挿通孔23aが形成され、部材挿通孔23aに挿入部25が挿通されるため、挿入部25が部材挿通孔23aに挿入された状態でターミナル21が樹脂部品5の表面に押し付けられるため、クリップ20によってターミナル21の樹脂部品5からの脱落を防止することができる。
さらにまた、係合部27が挿入部25を中心とした周方向に離隔して複数設けられ、複数の係合部27が挿入孔16の開口縁16bに係合される。
従って、周方向に離隔して位置された複数の係合部27が挿入孔16の開口縁16bに係合されてクリップ20が樹脂部品5に取り付けられるため、クリップ20が挿入孔16に対して傾き難くなり、クリップ20の樹脂部品5に対する安定した取付状態を確保することができると共にターミナル21を安定した状態で樹脂部品5の表面に押し付けることができる。
以下に、クリップの変形例について説明する(図6乃至図11参照)。
第1の変形例に係るクリップ30は、例えば、樹脂材料によって形成された第1の部材31と第2の部材32から成る(図6参照)。
第1の部材31は軸状に形成された挿入部33と挿入部33の軸方向における一端部に連続された被操作部34とを有している。挿入部33は軸方向における他端部が他の部分より径が大きい大径部33aとして設けられている。挿入部33には軸方向における中間部に図示しない突部が設けられている。被作用部34は略円板状に形成され、中心部が挿入部33の軸方向における一端部に連続されている。
第2の部材32は押付部35と係合部36を有している。
押付部35は被作用部34より径が大きい略円環状に形成されている。
係合部36は押付部35に連続され短い円筒状に形成された基部36aと基部36aにおける押付部35と反対側の端部にそれぞれ連続された弾性変形部36b、36bとから成る。基部36aは押付部35と同軸にされている。弾性変形部36b、36bは円弧面状に形成され、弾性変形部36b、36bは周方向に離隔して位置されたスリット36c、36cによって分離されている。弾性変形部36b、36bは基部36aに対して基部36aの径方向へ変位するように弾性変形可能にされている。尚、弾性変形部36bは周方向に離隔して三つ以上設けられていてもよい。
第1の部材31は挿入部33の一部を除いた部分が押付部35と係合部36に挿通された状態にされ、被操作部34と大径部33aが第2の部材32から反対方向に突出された状態に位置されている。
ターミナル21の被押付部23が導電体取付部9における受け面部15の第1の面15aに載置された状態において、クリップ30は挿入部33と係合部36、36がターミナル21の部材挿通孔23aと導電体取付部9の挿入孔16に順に挿入される(図7参照)。挿入部33と係合部36、36はそれぞれ一部が挿入孔16から突出される。
挿入部33と係合部36、36の各一部が挿入孔16から突出された状態において、被操作部34が押圧操作されると、挿入部33に設けられた突部が作用して弾性変形部36b、36bを押し広げ、弾性変形部36b、36bが弾性変形されて挿入孔16の開口縁16bに係合される。
クリップ30は弾性変形部36b、36bが挿入孔16の開口縁16bに係合されることにより導電体取付部9に取り付けられる。クリップ30が導電体取付部9に取り付けられた状態においては、押付部35によってターミナル21の被押付部23が受け面部15に押し付けられる。従って、クリップ30は押付部35が被押付部23を受け面部15に押し付けた状態で導電体取付部9に取り付けられる。
ターミナル21は被押付部23が押付部35によって受け面部15に押し付けられることにより、被押付部23が第1の面15aに面接触され、クリップ30によって導電体取付部9からの脱落が規制される。
第2の変形例に係るクリップ40は、例えば、樹脂材料によって各部が一体に形成されて成り、軸状に形成された挿入部41と挿入部41の軸方向における一端部に連続された押付部42と挿入部41の外周面に連続された係合部43、43、・・・とを有している(図8参照)。
挿入部41は軸方向における他端部が他の部分より径が大きい大径部41aとして設けられている。
押付部42は略円板状に形成され、中心部が挿入部41の軸方向における一端部に連続されている。
係合部43、43、・・・は挿入部41の軸方向において並んで設けられ、挿入部41の外周面から外方に張り出された略円環状に形成されている。係合部43は薄肉に形成され、挿入部41から径方向において外側へ行くに従って押付部42に近付く方向へ傾斜されている。係合部43は径方向において挿入部41に離接するように径の大きさが変化する方向へ弾性変形可能にされている。
ターミナル21の被押付部23が導電体取付部9における受け面部15の第1の面15aに載置された状態において、クリップ40は挿入部41と係合部43、43、・・・がターミナル21の部材挿通孔23aと導電体取付部9の挿入孔16に順に挿入される(図9参照)。挿入孔16に挿入された係合部43、43、・・・は挿入孔16を形成する周面16aに摺動されて径の大きさが小さくなる方向へ弾性変形される。挿入部41の一部と少なくとも一つの係合部43は挿入孔16から突出され、突出された係合部43が弾性復帰されて第2の面15bにおける挿入孔16の周囲の部分に係合される。
挿入孔16から突出された係合部43が第2の面15bに係合された状態において、挿入孔16に挿入されている係合部43、43、・・・は外周部が周面16aに接して弾性変形された状態が保持されている。
クリップ40は挿入孔16から突出された係合部43が第2の面15bに係合されることにより導電体取付部9に取り付けられる。クリップ40が導電体取付部9に取り付けられた状態においては、押付部42によってターミナル21の被押付部23が受け面部15に押し付けられる。従って、クリップ40は押付部42が被押付部23を受け面部15に押し付けた状態で導電体取付部9に取り付けられる。
ターミナル21は被押付部23が押付部42によって受け面部15に押し付けられることにより、被押付部23が第1の面15aに面接触され、クリップ40によって導電体取付部9からの脱落が規制される。
第4の変形例に係るクリップ50は、例えば、樹脂材料によって各部が一体に形成されて成り、挿入部51と押付部52と係合部53、53を有している(図10参照)。
挿入部51は軸状に形成されている。
押付部52は挿入部51の軸方向における一端部に連続されたベース部54とベース部54の両面からそれぞれ突出されたアーム部55、55とから成る。アーム部55、55は挿入部51を中心として、例えば、180度反対側に位置され、先端に近付くに従って係合部53、53に近付く方向へ突出され、挿入部51に対して傾斜されている。アーム部55、55はベース部54に対して係合部53、53に離接する方向へ弾性変形可能にされている。尚、アーム部55は周方向に離隔して三つ以上設けられていてもよい。
係合部53、53は挿入部51の軸方向における他端部に連続され、挿入部51を中心とした周方向に離隔して位置されている。係合部53、53は挿入部51を中心として、例えば、180度反対側に位置され、挿入部51の軸方向における他端部から突出されている。係合部53、53は先端に近付くに従ってアーム部55、55に近付く方向へ突出され、挿入部51に対して傾斜されている。尚、係合部53は周方向に離隔して三つ以上設けられていてもよい。
係合部53の先端部には押付部52側かつ挿入部51の反対側に開口された切欠部53aが形成され、係合部53の先端部における切欠部53aの内側の部分が係合爪53bとして設けられている。係合部53は挿入部51の外周面に離接する方向へ挿入部51に対して弾性変形可能にされている。
クリップ50には補強部56、56が挿入部51を中心として、例えば、180度反対側に設けられている。補強部56、56は押付部52と挿入部51に連続する位置に設けられ、補強部56、56によって押付部52と挿入部51が補強されている。
ターミナル21の被押付部23が導電体取付部9における受け面部15の第1の面15aに載置された状態において、クリップ50は挿入部51と係合部53、53がターミナル21の部材挿通孔23aと導電体取付部9の挿入孔16に順に挿入される(図11参照)。挿入孔16に挿入された係合部53、53は挿入孔16を形成する周面16aに摺動されて互いに近付く方向へ弾性変形される。係合部53、53は係合爪53b、53bを除く部分が挿入孔16から突出され、係合爪53b、53bが挿入孔16の開口縁16bに係合される。
係合爪53b、53bが挿入孔16の開口縁16bに係合された状態において、係合部53、53は弾性変形される前の元の状態には弾性復帰されておらず、弾性変形された状態が保持されている。このとき押付部52のアーム部55、55も弾性変形されており、アーム部55、55が弾性変形された状態でターミナル21の被押付部23又は受け面部15の第1の面15aに係合される。
クリップ50は係合爪53b、53bが挿入孔16の開口縁16bに係合されると共にアーム部55、55がターミナル21の被押付部23又は受け面部15の第1の面15aに係合されることにより導電体取付部9に取り付けられる。クリップ50が導電体取付部9に取り付けられた状態においては、押付部52によってターミナル21の被押付部23が受け面部15に押し付けられる。従って、クリップ50は押付部52が被押付部23を受け面部15に押し付けた状態で導電体取付部9に取り付けられる。
ターミナル21は被押付部23が押付部52によって受け面部15に押し付けられることにより、被押付部23が第1の面15aに面接触され、クリップ50によって導電体取付部9からの脱落が規制される。
尚、上記には、導電体取付部9に周壁部18a、18aと対向部18b、18bから成る規制壁18、18が設けられた例を示したが、規制壁の形状はこのような形状に限られず、ターミナル21のケーブル保持部24の移動を規制してターミナル21の回転を規制する形状であればよく、例えば、ケーブル保持部24の両側に設けられた軸状の規制壁18A、18A、・・・であってもよい。
また、上記には、本発明を、リフレクターとして設けられ金属蒸着5aが施された樹脂部品5が接地された構造に適用した例を示したが、本発明は、エクステンションとして設けられ金属蒸着6aが施された樹脂部品6等の車輌用灯具1に設けられる他の樹脂部品が接地された構造に適用することも可能である。
1…車輌用灯具、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、4a…灯室、5…樹脂部品、5a…金属蒸着、6…樹脂部品、6a…金属蒸着、10…回路基板、11…発光素子、15…受け面部、16…挿入孔、16b…開口縁、17…逃げ凹部、18…規制壁、19…導電体、20…クリップ、21…ターミナル、22…ケーブル、23…被押付部、23a…部材挿通孔、24…ケーブル保持部、25…挿入部、26…押付部、27…係合部、30…クリップ、33…挿入部、35…押付部、36…係合部、40…クリップ、41…挿入部、42…押付部、43…係合部、50…クリップ、51…挿入部、52…押付部、53…係合部、18A…規制壁

Claims (6)

  1. 開口を有するランプハウジングと前記開口を閉塞するカバーとを有し内部空間が灯室として形成された灯具外筐と、
    前記灯室に配置され表面の少なくとも一部に金属蒸着が施された樹脂部品と、
    光源として機能する発光素子が搭載された回路基板と、
    一端部が接地され他端部に前記表面に接するターミナルを有する導電体と、
    前記樹脂部品に係合される係合部と前記ターミナルを前記表面に押し付ける押付部とを有し前記樹脂部品に取り付けられるクリップとを備えた
    車輌用灯具。
  2. 前記樹脂部品に挿入孔が形成され、
    前記クリップには前記挿入孔に挿入される挿入部が設けられ、
    前記クリップが樹脂材料によって形成され前記係合部が弾性変形可能にされ、
    前記係合部が前記挿入孔を挟んで前記押付部の反対側において弾性変形された状態で前記樹脂部品に係合された
    請求項1に記載の車輌用灯具。
  3. 前記ターミナルに部材挿通孔が形成され、
    前記部材挿通孔に前記挿入部が挿通される
    請求項2に記載の車輌用灯具。
  4. 前記係合部が前記挿入部を中心とした周方向に離隔して複数設けられ、
    前記複数の係合部が前記挿入孔の開口縁に係合された
    請求項2又は請求項3に記載の車輌用灯具。
  5. 前記樹脂部品における前記挿入孔の周囲に前記ターミナルの前記挿入孔の軸回り方向への回転を規制する規制壁が設けられた
    請求項2、請求項3又は請求項4に記載の車輌用灯具。
  6. 前記ターミナルに前記押付部によって前記樹脂部品に押し付けられる被押付部と接地用のケーブルを保持するケーブル保持部とが設けられ、
    前記樹脂部品に前記被押付部が押し付けられる受け面部と前記ケーブル保持部の一部が挿入可能な逃げ凹部とが形成された
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の車輌用灯具。
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