JP7262711B2 - 内装部品 - Google Patents

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Description

本発明は、周囲に外壁を備えたコア材の表面に、表皮材を被せた内装部品に関するものである。
自動車用コンソールボックスの蓋体などの内装部品は、コア材の表面に表皮材を被せた構造が一般的である。コア材は樹脂製であり、天板の周囲から下方に垂れ下がる外壁を備えた構造の成形品である。表皮材はコア材の形状に合わせて予め袋状に縫製されており、コア材の天板側から被せられる。表皮材の周縁部はコア材の外壁の裏面に折り返し、緩まないように固定される。表皮材としては、表皮層の裏面にウレタン発泡層を形成してクッション性を持たせたものが広く用いられている。
表皮材の周縁部をコア材の外壁の裏面に巻き込んで固定する手段としては、従来から主として金属製のタッカーが用いられてきた。しかしタッカーによる固定を行うには熟練を要し、特にコーナー部で表皮材にしわが生じないように固定することは容易ではない。また、タッカーは打ち損じるとその先端が表皮材側に突き出すおそれがあった。
このほか、接着剤を用いて表皮材の周縁部をコア材の外壁の裏面に固定することも行われているが、接着剤の乾燥に時間を要するために生産性が悪く、また車内が高温になったときに接着が緩む可能性もあり、耐久性に不安があった。
そこで本発明者等は表皮材の周縁部に一定幅の樹脂製バンドを縫い付け、この樹脂製バンドとともに表皮材の周縁部をコア材の外壁の内側に弾性的に折り込み、この折り込みによって生ずる樹脂製バンドの反発力を利用して表皮材の周縁部をコア材の外壁内面に密着させる技術を開発し、特許文献1として提案済みである。
この特許文献1に示された樹脂製バンドの反発力を利用した表皮材の固定方法は、コア材の外壁の高さが一定である場合には非常に優れた結果が得られる。しかしコア材の外壁の高さが一定でなく傾斜部がある場合には、確実な固定ができないことがあった。何故ならば、直線部と傾斜部との境界部では樹脂製バンドを面方向に屈曲させねばならないが、一定幅の樹脂製バンドはその面内方向に折り曲げることができないためである。
そこでそのような場合には、図8に示されるような片側に波状片を備えた樹脂芯材を樹脂製バンドの代わりに使用し、面内方向への折り曲げを可能とすることを試みた。この樹脂芯材を表皮材の周縁部に縫い付け、コア材の受け溝に挿入して固定する。しかし自動車に搭載すると、走行中の振動によってこの樹脂芯材の芯部が樹脂製のコア材と擦れて異音が発生することがあった。機能上の問題はないのであるが、異音は乗員に不快感を与え、車室内環境を悪化させるので好ましくない。
特開2018-144785号公報
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、タッカーや接着剤を用いずに表皮材の周縁部をコア材の外壁内面に確実に固定することができ、しかも異音を発生させるおそれもない内装部品を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、周囲に外壁を備えたコア材と、その表面に被せられた表皮材と、コア材の裏面に取り付けられた中蓋とからなる内装部品であって、表皮材の周縁部には軸芯の外周をテープで囲んだ玉縁状芯材が縫い付けられており、コア材の外壁の内側には玉縁状芯材を挿入する受け溝が形成されており、表皮材の周縁部は折り返して玉縁状芯材とともに受け溝に差し込まれており、内蓋の端部で玉縁状芯材を受け溝内に押さえた構造であることを特徴とするものである。
なお請求項2のように、テープが織りテープであり、二つ折りされた状態で軸芯の外周に縫い付けられていることが好ましい。また請求項3のように、軸芯は樹脂芯または金属芯とすることができる。
本発明の内装部品は、表皮材の周縁部に縫い付けられた玉縁状芯材を、コア材の外壁の内側に形成された受け溝に差し込み、内蓋の端部で玉縁状芯材を受け溝内に押さえた構造である。この玉縁状芯材は軸芯の外周をテープで囲んだものであるから、任意の方向に曲げることができ、コア材の外壁の高さが一定でなく傾斜部がある場合にも、確実に表皮材を固定することができる。
また、玉縁状芯材は軸芯の外周をテープで囲んだものであるから、コア材と接触しても異音が発生することがなく、乗員に不快感を与えるおそれがない。
本発明の実施形態の内装部品を示す斜視図である。 実施形態の内装部品を、中蓋を除いて上下反転させた状態の平面図である。 コア材のみを上下反転させた状態で示す平面図である。 2種類の玉縁状芯材の拡大断面図である。 表皮材の周縁部に玉縁状芯材を縫い付けた状態を示す斜視図である。 表皮材の周縁部の固定状態を示す断面図である。 表皮材の周縁部の固定状態を示す断面図である。 波状片を備えた樹脂芯材を示す斜視図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態の内装部品を示す斜視図であり、図2は実施形態の内装部品を、中蓋を除いて上下反転させた状態の平面図である。実施形態の内装部品は自動車用コンソールボックスの蓋体であり、従来と同様、コア材10の表面に表皮材11を被せた構造である。しかし本発明はコンソールボックスの蓋体以外にも、アームレストなどのその他の内装部品にも適用することができることはいうまでもない。表皮材11は表皮層11の裏面にウレタン発泡層を形成してクッション性を付与したものである。表皮材11は次に述べるコア材10の形状に応じてあらかじめ立体的に縫製され、コア材10に被せられる。
図3はコア材10のみを上下反転させた状態で示す平面図である。コア材10は天板12とその周囲の外壁13とを備えた樹脂成型品である。外壁13は直線部14とコーナー部15とを有する。また図1に示されるように、外壁13の高さは前方が低くなるように傾斜した部分を持つ。天板12の裏面には従来と同様に、補強用のリブや、後述する中蓋を取り付けるための部材などが形成されている。
図3に示されるように、コア材10の外壁13の内側には内壁17が形成され、外壁13と内壁17との間に受け溝18が形成されている。この実施形態では受け溝18は部分的に途切れており、外壁13の内側全体に形成されていないが、全周にわたり形成してもよい。また受け溝18は必ずしもこのような長溝である必要はなく、所定ピッチで短い溝を形成しても差し支えない。このような内壁17は外壁13とほぼ平行であるから、樹脂成型用金型の構造を複雑化しなくても、容易に成形することができる。
表皮材11の周縁部には図4に示すように、玉縁状芯材20が縫い付けられている。玉縁状芯材20は軸芯21の外周をテープ22で囲んだものである。軸芯21は直径が3~5mm程度の円形断面であって、ポリプロピレン系等の樹脂からなるものとすることができる。しかし軸芯21を可撓性のある金属製とすることもできる。またテープ22は幅が18~25mm程度の織りテープであることが好ましい。テープ22は軸芯21がコア材10と直接接触することを防止する緩衝材として機能するものであるから、強度のある布製とすることが好ましい。テープ22はその内部に軸芯21を挟んで二つ折りにし、表皮材11の周縁部に縫い付けられる。
図4(A)ではラッパと呼ばれるガイドを備えた工業用ミシンを用い、表皮材11の端部に軸芯21とテープ22とを同時に送り込み、テープ22をガイドを用いて二つ折りにしながら軸芯21とともに表皮材11の端部に縫い付けている。このため玉縁状芯材20の形成と表皮材11への縫製が同時に行われる。また図4(B)では、軸芯21の外周をテープ22で囲んだ玉縁状芯材20を予め縫製しておき、これを表皮材11の端部に縫い付けている。本発明ではいずれの構造としてもよいが、図4(A)は工程が簡素化されるため製造コストが安くなる利点があり、図4(B)は2工程が必要であるが縫製が容易に行える利点があるので、適宜選択すればよい。何れの場合にも、軸芯21が表皮材11の表側(外表面側)に位置するようにすることが好ましい。
このようにして、表皮材11の周縁部に全周にわたり玉縁状芯材20が縫い付けられる。図5にその様子を示した。
次に、表皮材11の周縁部を玉縁状芯材20とともにコア材10の外壁13の端部で折り返し、前記した受け溝18内に差し込む。図6は図4(A)の玉縁状芯材20の場合であり、図7は図4(B)の玉縁状芯材20の場合である。何れの場合にも、内蓋30の端部に形成された突片31を受け溝18の内部に入れて玉縁状芯材20を受け溝18内に押さえ込み、表皮材11の脱落を防止する。内蓋30は従来と同様の樹脂成型品であり、コア材10に対して位置決めされた状態でボルトなどにより強固に固定されるので、このように押え込めば、表皮材11の周縁部が受け溝18から抜け出すことはない。
なお、受け溝18の幅は玉縁状芯材20を縫い付けた表皮材11の周縁部を挿入可能であるが、受け溝18の内部に内蓋30の突片31を差し込んだときに形成される隙間が、玉縁状芯材20の直径よりも小さくなるように設定しておくものとする。このようにして、表皮材11の周縁部は従来のようにタッカーや接着剤を用いることなく、コア材10の外壁13に確実に固定される。
本発明で用いた玉縁状芯材20は、特許文献1の樹脂バンドとは異なり任意の方向に屈曲させることができるので、コア材10の外壁13の高さが変化する部位においても、支障なく自由に折り曲げることができる。また本発明で用いた玉縁状芯材20は軸芯21の外周をテープ22で囲んだものであるから、図6、図7のようにコア材10の受け溝18内に差し込んだときに、軸芯21とコア材10が直接接触して異音を発することを防止することができる。さらに本発明の内装部品は、従来のような熟練工でなくても容易に製造することができるなど、多くの利点を有するものである。
10 コア材
11 表皮材
12 天板
13 外壁
14 直線部
15 コーナー部
17 内壁
18 受け溝
20 玉縁状芯材
21 軸芯
22 テープ
30 内蓋
31 突片

Claims (3)

  1. 周囲に外壁を備えたコア材と、その表面に被せられた表皮材と、コア材の裏面に取り付けられた中蓋とからなる内装部品であって、
    表皮材の周縁部には軸芯の外周をテープで囲んだ玉縁状芯材が縫い付けられており、
    コア材の外壁の内側には玉縁状芯材を挿入する受け溝が形成されており、
    表皮材の周縁部は折り返して玉縁状芯材とともに受け溝に差し込まれており、内蓋の端部で玉縁状芯材を受け溝内に押さえた構造であることを特徴とする内装部品。
  2. テープが織りテープであり、二つ折りされた状態で軸芯の外周に縫い付けられていることを特徴とする請求項1に記載の内装部品。
  3. 軸芯が樹脂芯または金属芯であることを特徴とする請求項1または2に記載の内装部品。
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