JP7262074B2 - 円筒型電池の製造装置 - Google Patents

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Description

本開示は、円筒型電池のケースとリードを溶接する電池の製造装置に関するものである。
一般に電池は、大きく、乾電池やリチウム電池などの一次電池、及び、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの充電可能な二次電池に分類される。また、形状で分類すると、円筒型、角型、コイン型などがある。よって、それらの組み合わせにより多くの種類の電池が存在する。
これらの電池の主な構成は次のとおりである。つまり、鉄やアルミニウムなどの金属からなるケースに、電極体と呼ばれる正極、並びに、セパレータ及び負極から構成される発電部分が挿入されている。また、正極及び負極に溶接されたニッケルやアルミニウムからなるリードがケース又は蓋に溶接されている。
また、パソコン用を中心とした円筒形電池の一般的な構造は次のとおりである。つまり、正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回してなる電極体が円筒形ケースに挿入されている。また、負極板に溶接された負極リードがケース底部に溶接されている。
特許文献1には、従来のケースとリードとの溶接方法が開示されている。
特開2004-158318号公報
電池容量の増大を目的として電極体の容積が拡大するため、ケース及びリードは、薄くなる傾向にある。これに伴い、電池の内部と外部と貫通するようなスルーホール状の溶接欠陥又はスパッタが起こりやすくなる。完成した電池における溶接欠陥やスパッタの存在は、電池性能及び電池の安全性を低下させる。
よって、電池性能及び電池の安全性を確保する上で、ケースとリードを安定して溶接するために、溶接欠陥又はスパッタを検出する技術が必要である。
そこで本開示は、安全性の高い電池を製造する製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、光透過性を有し、リードをケースの内側に押し当てる棒状の治具と、前記ケースの外側からレーザ光を照射し、前記ケースと前記リードとを溶接するレーザ発振器と、前記ケースと前記リードとの溶接部から発せられ、前記治具の内部を透過した放射光を検出する検出部と、前記検出部によって検出された放射光に基づいて、前記溶接部における溶接状態を判断する判断部と、を備える、円筒型電池の製造装置を提供する。
本開示の円筒型電池の製造装置によって、安全性の高い電池を製造することができる。
本実施の形態1における円筒型電池の製造装置の模式図 本実施の形態1における溶接部の拡大模式図 本実施の形態1におけるリードの位置がずれている場合の溶接部の拡大模式図 本実施の形態1における放射光の強度と時間との関係を表す模式図 本実施の形態1における判断部による溶接状態の判断を示すフローチャート 本実施の形態2における溶接部の拡大模式図 本実施の形態2における治具外周部での放射光の強度と時間との関係を表す模式図 スパッタの大きさと飛散速度の相関図 本実施の形態2の変形例1における溶接部の拡大模式図 本実施の形態2の変形例2における溶接部の拡大模式図 本実施の形態2の変形例3における溶接部の拡大模式図 本実施の形態2の変形例3における治具外周部での放射光の強度と時間との関係を表す模式図
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下、円筒型電池を製造する円筒型電池の製造装置を例に挙げて説明するが、本開示に係る電池の製造装置が製造する電池が、円筒型電池に限られないこと、つまり、本開示に係る電池の製造装置が円筒型電池の製造装置に限られないことは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における円筒型電池の製造装置1の模式図を示す。図2は、本実施の形態1において、リードの位置が所定の位置にある場合の溶接部の拡大模式図を示す。
円筒型電池の製造装置1は、光透過性を有する棒状体である治具6、レーザ生成装置9、検出部13及び判断部14を備える。
レーザ生成装置9は、レーザ発振器10、ファイバー11及び鏡筒12を備える。
まず、製造途中にある電池の状態について説明する。電池は、正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回してなる電極体4、金属を含むケース5、及び、負極板に電気的に接続されているリード2を備える。電極体4が、ケース5に挿入されている。リード2が、ケース5の中央部にてケース5の底部に重ねられている。
リード2は所定の位置に配置されている。ここで、所定の位置とは、後に説明する溶融部3の幅方向の最大長さをリード2が覆うことが可能な位置である。
次に、円筒型電池の製造装置1の動作について説明する。
電池が上述の状態にあるとき、電極体4の中央部の開口部より、治具6が挿入される。治具6は、リード2に接触してリード2を押すとともに、ケース5の底部にリード2を接触させる。
また、レーザ発振器10で発振したレーザは、ファイバー11を通って鏡筒12へ導光される。ファイバー11から射出された拡散光は鏡筒12内の光学素子(図示せず)により成形され、レーザ7として射出された後、ケース5の外側表面に照射される。
すると、レーザ7のパワーによって、ケース5の外側表面からリード2まで到達するキーホールが形成される。または、ケース5の外側表面から熱が伝わる。よって、リード2の一部を溶融して溶接することができる。
溶接の際に、レーザ照射部の温度上昇に伴って、リード2表面からの放射光103の光量が増減する。リード2表面から発せられた放射光103は、リード2に接触する光透過性を有する治具6の端面から入射する。放射光103は、光透過性を有する治具6内を伝播して、光電センサなどからなる検出部13に直接または集光レンズなどの光学素子を介して入射する。検出部13は、放射光103の光量強度を計測し、判断部14に計測値を出力する。判断部14は、予め記憶されている放射光の強度の設定値と比較し、溶融部3がケース5の内部に露出しているか否か、又は、スパッタが発生しているか否かを判断する。
なお、電池が図2に示される状態にある場合、つまり、所定の位置にリード2が配置されている場合、溶融部3をケース5内に露出させることなく、ケース5とリード2とを溶接することができる。この場合、溶接部にスルーホール等の溶接不良が生じたり、スパッタがケース5内に入ったりする可能性は低い。
図3は、本実施の形態1において、リードの位置が所定の位置からずれている場合の溶接部の拡大模式図を示す。
図3に示すように、リード2が所定の位置に配置された場合、リード2がない位置にレーザ7が照射されることになる。そのため、溶融部3が電池内部に到達、つまり、溶融部3がケース5内に露出する。
溶融部3がケース5内に露出した場合、リード2表面からの放射光103だけでなく、溶融部3から発せられる放射光101が発生する。
放射光101が治具6の端面から入射することで、検出部13が検出する強度が上昇する。すなわち、放射光の検出強度の上昇から、溶融部3の電池内部への到達、つまり、溶融部3のケース5内への露出が判断できる。
溶融部3が電池内部へ到達すると、ケース5内にスパッタ81が入る可能性が高くなる。スパッタ81がケース5内に入ると、電極間を短絡させる原因となり、電池が発火するなどの恐れがある。したがって、電池の安全性が低下する恐れがある。
また、リード2とケース5との隙間や溶融部3が電池内部に到達した箇所などから、スパッタ81が電池内部に向かって飛び出すことがある。この場合、スパッタ81から発せられる放射光102が発生する。
放射光102が治具6の端面から入射することで、検出部13が検出する強度が急激に上昇する。すなわち、放射光の検出強度の急激な上昇から、スパッタ81の発生が判断できる。
次に、検出部13による検出強度から、溶融部3の電池内部への到達やスパッタ81の発生を判断する方法について説明する。
図4は、本実施の形態1における放射光の強度と時間との関係を表す模式図である。
レーザ出力プロファイル211は、レーザ出力強度のプロファイルである。最適プロファイル212は、溶融部がケース5内に露出せず適切に溶接がされた場合の放射光強度のプロファイルである。最適プロファイル212に関するデータは、予め判断部14に記憶させておく。貫通プロファイル213は、溶融部がケース5内に露出した場合に得られる放射光強度のプロファイルである。
レーザ出力プロファイル211は、一定の変化率で放射光強度が増加し、その後、一定期間、一定の放射光強度が維持され、更にその後、一定の変化率で放射光強度が減少する、というプロファイルである。
最適プロファイル212は、ケース5とリード2とが適切に溶接されている場合に得られるプロファイルである。つまり、この場合、溶融部3はケース5の内部に露出しないし、スパッタ81も生じない。よって、最適プロファイル212は、レーザ出力プロファイル211の変化に略追随する。ただし、検出部13の機体差や、治具6とリード2の接触の状態などにより、誤差が生じることがある。
一方、貫通プロファイル213において、時間t1からt2までは、溶融部3は、ケース5内に露出していない。このような状態のとき、貫通プロファイル213は、レーザ出力プロファイル211の変化に略追随する。ただし、検出部13の機体差や、治具6とリード2の接触の状態などにより、誤差を生じることがある。
貫通プロファイル213において、時間t2からt3までは、最適プロファイル212と比較し、放射光強度が大きくなる。このときの溶接状態は、図3に表すように、溶融部3が電池内部に到達している、つまり、溶融部がケース5内に露出している状態である。このような状態のとき、放射光の強度は、溶融部3が電池内に到達していない状態の放射光強度に対して10%~40%程度大きくなる。
貫通プロファイル213のピーク111は、リード2とケース5との隙間や溶融部3がケース5内部に露出した箇所などから発生するスパッタ81から発せられた放射光の検出によるものである。このときのピーク強度の値の一例は、t2からt3までにおけるピーク111以外の部分における強度の値の5倍~10倍程度である。
図5は、本実施の形態1における判断部14による溶接状態の判断を示すフローチャートである。
判断部14は、あらかじめ適切に溶接がされた場合の最適プロファイル212を閾値として記憶している。なお、判断部14は、外部に記憶されている閾値を判断に利用することもできる。
まず、判断部14は、溶接中に検出部13によって検出された放射光の強度と、予め記憶されている最適プロファイル212の強度とを比較する(S1)。
そして、判断部14は、検出された放射光の強度≧適切に溶接された場合の最適プロファイル212の強度×1.1であるか否かを判定する(S2)。すなわち、記憶された最適プロファイル212の強度に対して、検出された放射光の強度が10%以上上回っているか否かを判定する。
上回っていない場合(S2でNo)、判断部14は、溶接状態が適切であると判断する。
上回っている場合(S2でYes)、判断部14は、さらに、検出された放射光の強度≧レーザ出力プロファイルの強度×5であるか否かを判定する(S3)。すなわち、記憶されたレーザ出力プロファイル211の強度に対して、検出された放射光の強度が5倍以上上回っているか否かを判定する。
上回っていない場合(S2でNo)、判断部14は、電池内部への溶融部3の到達があると判断する。
上回っている場合(S2でNo)、判断部14は、スパッタ81が発生したと判断する。
判断部14による溶接状態の判断は、任意の時間間隔に対して行われて良い。時間間隔を短く設定すると、判断精度が向上する。時間間隔を長く設定すると、一度の溶接に対して判断回数が少なくなることで、判断部14の処理速度の低下を防ぐことができる。
治具6は、温度の算出に用いる放射光の波長を透過する材質であればよく、本実施の形態1では石英を用いた。
治具6は、電極体4の中央部の開口より挿入できる形状および大きさであればよく、レーザ照射により形成される溶融部3より大きい形状が望ましい。また、レーザ7と同軸となるように治具6を配置することが望ましく、本構成により、リード2から発せられる放射光を効率的に治具6に導光することが可能となる。
本実施の形態1では、0.1mm程度の溶融幅かつ1mm程度の溶融部長さの溶接部が0.5mm間隔で3ケ所形成され、かつ、これら3ヶ所が1mm角の溶融部3を形成している。1mm角の溶融部3を覆うようにケース5とリード2を接触させるため、治具6の形状は、直径が1.5mmである円柱状とした。
治具6のリード2と接触する端面ともう一方の端面には単層又は多層の誘電体膜からなる反射防止膜を施すことが好ましい。このようにすることで、治具6端面での放射光等の光の反射を低減することができる。また、治具6の側面には、アルミや金などの金属蒸着膜や単層又は多層の誘電体膜からなる高反射膜を施すことが好ましい。このようにすることで、治具6の側面は、治具6の端面より光反射率が高くなる。よって、治具6に導光した放射光が、治具6の側面から漏れることを低減し、溶接部で発生する放射光を効率的に検出部13に導光することができる。
溶接状態判断のために測定する放射光として、赤外領域の波長の光を用いると良く、本実施の形態1では、光として1300nmの波長を用いた。治具6から出た光を、1300nmの光を選択的に透過させるバンドパスフィルターを介して、検出部13に入射させ放射光量の測定を行うことが好ましい。
本実施の形態1では、単一の波長を用いて溶接状態の判断を行ったが、複数の検出部13を用いて複数の波長を用いて判断してもよい。
本実施の形態1において、レーザ生成装置9が生成するレーザとして、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ(基本波レーザおよび第二高調波レーザ)、LDレーザ、ディスクレーザやファイバーレーザなどを用いることができる。このうち、高出力・高密度がえられ制御が容易でありかつ連続波での加工が可能なファイバーレーザが望ましい。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態2における溶接部の拡大模式図を示す。
本実施の形態2における治具6は、実施の形態1における治具6と比較して、治具中心部61と治具外周部62からなる点が異なる。このような治具6によって、本実施の形態2は、電池内部に混入するスパッタ81をより確実に検出することができる。
より具体的には、まず、治具中心部61は、図6中の一点鎖線で囲まれる領域で発生する放射光を検出することができる。そのため、溶融部3から発せられる放射光101や、スパッタ81から発せられる放射光102が、治具中心部61に導光される。すなわち、治具中心部61によって検出される放射光の強度は、実施形態1と略同じ挙動を示す。
そして、治具外周部62は、図6中の破線で囲まれる領域の放射光を検出することができる。そのため、スパッタ81から発せられる放射光102が、治具外周部62に導光される。すなわち、治具外周部62によって、スパッタ81から発せられる放射光102のみを検出することができる。
そして、検出部13は、治具中心部61と治具外周部62それぞれから導光された放射光強度を別々に測定する。本構成により、電池内部へのスパッタ81の混入を直接判断することができる。よって、溶融部3がケース5内部に露出しておらず、かつ、スパッタ81がない電池を、良品として、他の電池と区別することができる。
図7は、本実施の形態2における治具外周部62での放射光の強度と時間との関係を表す模式図を示す。
スパッタ81が治具外周部62で受光できる領域を飛散する間、治具外周部62で受けたスパッタ81から発せられる放射光により、強度増大部112が検出される。強度増大部112の継続時間より、スパッタ81の飛散時間110を算出することができる。したがって、スパッタ81の飛散速度が算出可能となる。
図8は、スパッタ81の大きさと飛散速度の相関図を示す。図8に示すように、スパッタ81の大きさと飛散速度との間には相関が確認されている。そのため、スパッタ81の飛散速度110を算出することにより、スパッタ81の大きさを把握することが可能となる。
したがって、電池内部へ混入したスパッタ81が、電池の安全性に対して重篤な影響を与えうる大きさか否かの判断ができるようになる。
治具6は、電極体4の中央部の開口より挿入できる形状および大きさであれば良い。また、治具6は、レーザ7と同軸上に配置されることが望ましい。
治具中心部61は、レーザ照射により形成される溶融部3の幅方向の最大長さより大きく、かつ溶融部3の幅方向の最大長さを10%以上上回らない直径を有する形状が望ましい。
治具外周部62は、電極体4の中央部の開口に挿入した際に、電極体4に接触しない大きさが良く、中央部の開口径より小さい形状が望ましい。
本実施の形態2において、熱放射検出部13の測定時間分解能は10μsであり、10μm程度のスパッタ81を検出するためには治具外周部62の厚みは20μm以上が望ましい。
本実施の形態2では、1mm角の溶融部3が形成される。本実施の形態2で用いられる治具6は、円柱状であり、各部の寸法は、以下のとおりである。すなわち、治具中心部61の直径は1.5mmであり、治具6の直径は2.5mmである。治具外周部62の厚みは0.5mmである。
本実施の形態2では、治具中心部61に入射した放射光101が治具外周部62に漏れないようにし、かつ、治具外周部62に入射した放射光101が治具中心部61に漏れないようにすることが好ましい。そこで、治具中心部61と治具62の界面に赤外領域の放射光に対して高い反射特性を持つ反射膜を形成してもよい。また治具外周部62から治具6外への放射光漏れを防ぐため、治具6の外周にも赤外領域の放射光に対して高い反射特性を持つ反射膜を形成してもよい。
図6では、治具中心部61の端面と治具外周部62の端面とが、リード2と接触する側において、同一平面を形成しているが、治具外周部62の端面を治具中心部61の端面よりリード2から離れた位置となるように段差を設けても良い。このような段差を設けることで、溶融部3から発せられる放射光101が治具外周部62に侵入することを低減でき、より精度良くスパッタ81の発生を検出することが可能となる。
本実施の形態2では、厚みが50μmのリード2を用いたため、600μm程度の段差を設けることが好ましい。
本実施の形態2では、治具中心部61と治具外周部62からの光を1つの検出部13のそれぞれ違う領域で受光することで、治具中心部61と治具外周部62からの放射光を分けて検出を行っている。治具中心部61と治具外周部62からの放射光をそれぞれ別の検出部13で検出しても良いことは言うまでもない。
図9は、本実施の形態2の変形例1における溶接部の拡大模式図である。
本実施の形態2の変形例1における治具6は、端部にテーパ部が形成された治具外周部62を有している。
治具外周部62が端部にテーパ部を有することで、図9中の破線で囲まれる領域の放射光を検出することができるようになる。そのため、より広範囲からの放射光を治具外周部62に入射させることができる。したがって、図7におけるスパッタ81の飛散時間110をより長く算出することができ、より高精度にスパッタ81の飛散速度を算出可能となる。
さらに、治具外周部62が端部にテーパ部を有することで、内周部61の臨界角から外周部62の臨界角までの受け入れ角度が広くなる。つまり、より広い範囲に存在するスパッタ81から、治具6が放射光102を受け入れることが可能となる。したがって、スパッタ81からの放射光102を効率的に検出部側に伝播させることが可能となる。
テーパ部のテーパ面と、リード2との接触面つまり中心部61の端面とのなす角は、20度以上90度未満であることが好ましい。この範囲とすることで、治具外周部62に入射した放射光101の、治具中心部61との界面での反射角を所定の範囲内とすることができ、ひいては、放射光102を効率的に検出部側に伝搬させることが可能となる。本実施の形態2の変形例1では、この角は、45度である。
図10は、本実施の形態2の変形例2における溶接部の拡大模式図である。
本実施の形態2の変形例2における治具6は、端部に曲面形状部が形成された治具外周部62を有している。
治具外周部62が曲面形状部を有することで、図10中の破線で囲まれる領域の放射光を検出することができる。そのため、さらに広範囲からの放射光を治具外周部62に入射させることができる。したがって、図7におけるスパッタ81の飛散時間110をより長く算出することができ、より高精度にスパッタ81の飛散速度を算出可能となる。
図11は、本実施の形態2の変形例3における溶接部の拡大模式図を示す。
本実施の形態2の変形例3における治具6は、端部にリード2との接触面とテーパ部とが形成された治具外周部62を有する。
治具中心部61のリード2との接触面からは、図11中の一点鎖線で囲まれる領域の放射光が入射する。そして、治具外周部62のテーパ部からは、図11中の破線で囲まれる領域の放射光が入射する。
図12は、本実施の形態2の変形例3における治具外周部62に入射する放射光の強度と時間との関係を表す模式図を示す。
まず始めに、スパッタ81から発せられた放射光が、リード2との接触面から入射し、ピーク113として検出される。
その後、リード2と対向する面とテーパ面の切り替わり部では、スパッタ81から発せられる放射光が治具外周部62に入射できなくなり、放射光強度が低下する。
さらにその後、スパッタ81から発せられた放射光が、テーパ部から入射し、強度増大部114として検出される。
最初に得られた放射光のピーク113と次に得られた強度増大部114の始点との時間差、および治具外周部62の形状より、スパッタ81の飛散時間115を算出することができる。したがって、スパッタ81の飛散速度が算出可能となる。
図12に示されるピーク113の代わりに、図4に示されるピーク111が用いられても良い。また、図12に示される強度増大部114の代わりに、図7に示される強度増大部112が用いられても良い。すなわち、本実施の形態2において、スパッタ81から発せられた放射光が、治具中心部61に入射した後に検出され、その後、治具外周部62に入射した後に検出されてもよい。このような場合、治具中心部61に入射した後に検出されたピーク111が発生したタイミングと、治具外周部62に入射した後に検出された強度増大部112の始点との時間差、および治具6の形状より、スパッタ81の飛散時間を算出しても良い。このような場合においても、スパッタ81の飛散速度が算出可能となる。
なお、実施の形態2の各種変形例のような外周形状を、実施の形態1に係る治具6が備えていても良い。
本開示による電池の製造方法は、電池内部の狭い空間での溶接においても、その溶接状態を判断することができる。このことで、安全性の高い電池を製造することができる。
本開示のケースとリードを溶接する円筒電池の製造装置は、電池の安全性に重大な影響を与えうる大きさのスパッタ発生を検知することができ、電池の歩留まり向上による低コスト化と小型で高容量かつ安全性の高い電池の製造が可能となる。
1 円筒型電池の製造装置
2 リード
3 溶融部
4 電極体
5 ケース
6 治具
61 治具中心部
62 治具外周部
7 レーザ
9 レーザ生成装置
10 レーザ発振器
11 ファイバー
12 鏡筒
13 検出部
14 判断部
81 スパッタ
101、102、103 放射光
110 飛散時間
111、113 ピーク
112、114 強度増大部
211 レーザ出力プロファイル
212 最適プロファイル
213 貫通プロファイル

Claims (17)

  1. 光透過性を有し、リードをケースの内側に押し当てる棒状の治具と、
    前記ケースの外側からレーザ光を照射し、前記ケースと前記リードとを溶接するレーザ生成装置と、
    前記ケースと前記リードとの溶接部から発せられ、前記治具の内部を透過した放射光を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された放射光に基づいて、前記溶接部における溶接状態を判断する判断部と、
    を備える、円筒型電池の製造装置。
  2. 前記治具は、前記リードを前記ケースの内側に押し当てる際に前記リードに接触する第1端面と、前記第1端面より光反射率が高い側面を有する、
    請求項1に記載の円筒型電池の製造装置。
  3. 前記判断部は、あらかじめ記憶された強度と、前記検出部によって検出された放射光の強度とを比較して、前記溶接状態を判断する、
    請求項1または2に記載の円筒型電池の製造装置。
  4. 前記溶接状態の様態は、前記溶接部に存在する溶融部が、前記ケースの内部に露出したか否かである、
    請求項3に記載の円筒型電池の製造装置。
  5. 前記判断部は、前記あらかじめ記憶された強度より、前記検出部によって検出された放射光の強度のほうが大きい場合、前記溶融部が前記ケースの内部に露出していると判断する、
    請求項4に記載の円筒型電池の製造装置。
  6. 前記判断部は、前記あらかじめ記憶された強度より、前記検出部によって検出された放射光の強度が10%以上大きい場合、前記溶融部が前記ケースの内部に露出していると判断する、
    請求項5に記載の円筒型電池の製造装置。
  7. 前記溶接状態の様態は、前記溶接部でスパッタが発生したか否かである、
    請求項3~6のいずれかに記載の円筒型電池の製造装置。
  8. 前記判断部は、前記検出部によって検出された放射光の強度が、前記あらかじめ記憶された強度の5倍を超えた場合、スパッタが発生したと判断する、
    請求項7に記載の円筒型電池の製造装置。
  9. 前記判断部は、スパッタが発生したと判断される放射光の強度が検出された時間に基づいて、前記スパッタの大きさを算出する、
    請求項7または8に記載の円筒型電池の製造装置。
  10. 前記判断部は、スパッタが発生したと判断される放射光の強度の1回目の検出時間と2回目の検出時間との差に基づいて、前記スパッタの大きさを算出する、
    請求項9に記載の円筒型電池の製造装置。
  11. 前記治具は、中心部と外周部とを有する、
    求項2~10のいずれかに記載の円筒型電池の製造装置。
  12. 前記検出部は、前記中心部の内部を透過した第1放射光と、前記外周部の内部を透過した第2放射光とを検出する、
    請求項11に記載の円筒型電池の製造装置。
  13. 前記判断部は、前記第1放射光の強度に基づいて、前記溶接部に存在する溶融部が、前記ケースの内部に露出したか否かを判断する、
    請求項12に記載の円筒型電池の製造装置。
  14. 前記判断部は、前記第2放射光の強度に基づいて、前記溶接部でスパッタが発生したか否かを判断する、
    請求項12または13に記載の円筒型電池の製造装置。
  15. 前記治具は、前記外周部の一部を含む端面がテーパ形状または曲面形状である、
    請求項11から14のいずれかに記載の円筒型電池の製造装置。
  16. 前記治具は、前記溶接部に照射される前記レーザ光と同軸になるように配置される、
    請求項1から15のいずれかに記載の円筒型電池の製造装置。
  17. 前記治具は、前記リードを前記ケースの内側に押し当てる際に前記リードに接触する第1端面と、前記第1端面より光反射率が高い側面と、中心部と、外周部と、を有し、
    前記中心部と前記外周部との界面は、前記第1端面より光反射率が高い、
    請求項1に記載の円筒型電池の製造装置。
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