JP2002321073A - レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 - Google Patents
レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2002321073A JP2002321073A JP2001381889A JP2001381889A JP2002321073A JP 2002321073 A JP2002321073 A JP 2002321073A JP 2001381889 A JP2001381889 A JP 2001381889A JP 2001381889 A JP2001381889 A JP 2001381889A JP 2002321073 A JP2002321073 A JP 2002321073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- quality
- porosity
- signal strength
- frequency band
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/02—Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
- B23K26/03—Observing, e.g. monitoring, the workpiece
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/20—Bonding
- B23K26/21—Bonding by welding
- B23K26/24—Seam welding
- B23K26/244—Overlap seam welding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/20—Bonding
- B23K26/32—Bonding taking account of the properties of the material involved
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K31/00—Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups
- B23K31/12—Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups relating to investigating the properties, e.g. the weldability, of materials
- B23K31/125—Weld quality monitoring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2101/00—Articles made by soldering, welding or cutting
- B23K2101/006—Vehicles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2101/00—Articles made by soldering, welding or cutting
- B23K2101/34—Coated articles, e.g. plated or painted; Surface treated articles
- B23K2101/35—Surface treated articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2103/00—Materials to be soldered, welded or cut
- B23K2103/02—Iron or ferrous alloys
- B23K2103/04—Steel or steel alloys
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2103/00—Materials to be soldered, welded or cut
- B23K2103/08—Non-ferrous metals or alloys
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2103/00—Materials to be soldered, welded or cut
- B23K2103/50—Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Quality & Reliability (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
に検出する。 【解決手段】 ワーク5の溶接部Fに向けて照射したレ
ーザー光線の反射光をセンサ6aで検出して電気信号に
変換し、計測装置7において、その電気信号の周波数分
布を算出し、算出された周波数分布のうちの特定の周波
数帯における信号強度を算出し、算出された信号強度が
あらかじめ設定されている基準値を超えていれば、ポロ
シティーの発生が過大であると判断し、基準値を超えて
いなければポロシティーの発生が正常範囲内であると判
断する。
Description
品質モニタリング方法およびその装置に係り、特に、レ
ーザー溶接部のポロシティー、アンダーフィル、未溶着
などの溶接状態の発生をモニタリングすることができ
る、レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその
装置に関する。
非常に薄い鋼板の溶接は、レーザー溶接によって行われ
るものもある。レーザー溶接が用いられるのは、レーザ
ー溶接は、スポット溶接と比較すると、鋼板を表裏両面
から挟む必要がなく、片面からの溶接が可能であること
や、細く複雑な形状の溝であってもその内部を容易に溶
接できることなど、多くの利点を備えているからであ
る。しかし、その一方では、鋼板の合わせ精度不良によ
る溶接品質の低下や、溶接部の汚染に起因する突発的な
溶接品質の低下を起こしやすいという欠点がある。
0−271768号公報に開示されているようなモニタ
リング方法を用いて、レーザー溶接部の品質の状態をリ
アルタイムに予測できるようにしている。上記公報に開
示されている技術では、検出角度の異なる2つのセンサ
によって、レーザー溶接部のキーホールで発生するプル
ームからの光と照射したYAGレーザーの反射光とを検
出し、それぞれのセンサで検出された光の強度により溶
接条件(出力、焦点位置、ワーク間隙)の変化を検出し
て、レーザー溶接部の品質の状態をリアルタイムに予測
している。
溶接品質のモニタリング方法では、レーザー溶接部に溝
ができてしまうという溶接状態(アンダーフィル)、規
定の溶接条件から逸脱してしまうという溶接条件不適合
の発生は検出できるものの、亜鉛メッキ鋼板などのレー
ザー溶接時に発生する、溶接部のポロシティー(多孔質
化)の発生は検出し難いという問題がある。
来の溶接品質のモニタリング方法が、レーザー光が照射
されて溶融している部分(キーホール)から発せられる
光に基づいて、溶接品質の状態を判断しているためであ
る。なぜならば、ポロシティーは、キーホール内に亜鉛
蒸気が混入することで発生するが、亜鉛蒸気が混入して
も、キーホールから発せられる光はほとんど変化しない
からである。
では、重ね溶接を行う場合、上下の板間隙間が大きすぎ
ると、上下の板の溶着が不完全な未溶着状態が発生する
が、この未溶着状態の発生も検出し難いという問題があ
る。
ポロシティーおよび未溶着を除くアンダーフィルなどの
溶接状態、溶接条件不適合の発生は検出できるが、その
検出方法は溶接状態の種類ごとに異なっているため、そ
の検出をするために非常に複雑な計算処理が必要にな
る。したがって、その計算処理に対するCPUの処理負
担が大きくなるという問題もある。
法では、溶接を行った部分の全体に渡って、ポロシティ
ーおよび未溶着を除くアンダーフィルなどの溶接状態、
溶接条件不適合状態が発生した場合には、それらの状態
の発生は容易に検出できるが、溶接を行った部分の一部
だけにそれらの状態が発生した場合には、それらの状態
の発生を容易に検出することができないという問題もあ
る。
て成されたものであり、レーザー溶接部のポロシティ
ー、アンダーフィル、未溶着などの溶接状態の発生をC
PUの処理負担を大きくせずに確実に検出することがで
きる、また、レーザー溶接部の一部分における、ポロシ
ティー、アンダーフィル、未溶着などの溶接状態の発生
も確実に検出することができる、レーザー溶接部の品質
モニタリング方法およびその装置の提供を目的とする。
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかるレ
ーザー溶接部の品質モニタリング方法は、YAGレーザ
ーからワークの溶接部に向けてレーザー光線を照射する
段階と、照射したレーザー光線の当該溶接部からの反射
光を検出する段階と、検出された反射光から得られる信
号の周波数分布を算出する段階と、算出された周波数分
布のうちの特定の周波数帯における信号強度を算出する
段階と、算出された信号強度があらかじめ設定されてい
る基準値を超えていれば、ポロシティーの発生が過大で
あると判断し、基準値を超えていなければポロシティー
の発生が正常範囲内であると判断する段階と、を含むこ
とを特徴とする。
シティーの発生の検出に適したYAGレーザー光線の反
射光を検出し、その反射光に基づいて生成された信号か
ら、過度のポロシティーの発生の検出に必要な、特定の
周波数帯の信号強度だけを抽出しているので、その抽出
した信号の信号強度に基づいて、ポロシティーの発生の
程度が容易に判断できる。したがって、従来は検出する
ことが困難であった、過度のポロシティーの発生が確実
に検出できる。
め、請求項9に記載の発明にかかるレーザー溶接部の品
質モニタリング方法は、YAGレーザーからワークの溶
接部に向けてレーザー光線を照射する段階と、照射した
レーザー光線の当該溶接部からの反射光を検出する段階
と、検出された反射光から得られる信号の周波数分布を
算出する段階と、算出された周波数分布のうち、アンダ
ーフィルの発生を検出するための第1の周波数帯におけ
る信号強度またはポロシティーの発生を検出するための
第2の周波数帯における信号強度の内の少なくとも1つ
の信号強度と、未溶着の発生を検出するための第3の周
波数帯における信号強度とを算出する段階と、一方の軸
が、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の信号強
度の大きさを示し、他方の軸が、前記第3の周波数帯の
信号強度の大きさを示す、仮想的な2軸座標系に、算出
された前記各周波数帯の信号強度を仮想的にプロットす
る段階と、前記各周波数帯の信号強度が仮想的に前記2
軸座標系のどの領域にプロットされるかによって、アン
ダーフィル、ポロシティー、未溶着のうち少なくとも1
つの溶接状態の発生を判断する段階と、を含むことを特
徴とする。
Gレーザー光線の反射光を検出し、その反射光に基づい
て生成された信号から、アンダーフィル、ポロシティ
ー、未溶着の内の少なくとも1つの溶接状態の発生の検
出に適した、第1〜第3の周波数帯の信号強度をそれぞ
れ抽出し、それらの信号強度が2軸座標系のどの領域に
プロットされるかによって、アンダーフィル、ポロシテ
ィー、未溶着の溶接状態の発生を判断するので、複数の
溶接状態の発生が確実に検出できる。
項8に記載の発明によれば、ポロシティーの発生の検出
に適したYAGレーザー光線の反射光を検出し、その反
射光に基づいて生成された信号から、過度のポロシティ
ーの発生の検出に必要な、特定の周波数帯の信号強度だ
けを抽出しているので、従来は検出することが困難であ
った、過度のポロシティーの発生が確実に検出できる。
波数帯を、ワークの板厚、溶接速度、前記ワークにおけ
る溶接部のキーホールの深さHと当該キーホールの幅D
とから算出されるアスペクト比H/Dの内の少なくとも
1つの数値に応じて変化させているので、板厚、溶接速
度、アスペクト比の相違によるポロシティーの発生検出
精度のばらつきが解消できる。
明によれば、YAGレーザー光線の反射光を検出し、そ
の反射光に基づいて生成された信号から、アンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着の内の少なくとも1つの溶接
状態の発生の検出に適した、第1〜第3の周波数帯の信
号強度をそれぞれ抽出し、それらの信号強度が2軸座標
系のどの領域にプロットされるかによって、アンダーフ
ィル、ポロシティー、未溶着の溶接状態の発生を判断す
るので、複数の溶接状態の発生が確実に検出できる。ま
た、いずれかの溶接状態が発生していること、または、
いずれの溶接状態も発生していないことを、明確に判断
できないときには、1つの溶接個所に対して記憶されて
いる電気信号の経時変化を時系列に複数の領域に分割
し、その分割した各領域について、溶接個所の品質の状
態を再判断するので、いずれかの溶接状態の発生の是非
が総合的に判断しやすくなり、さらに高精度にいずれか
の溶接状態の発生の判断ができるようになる。
明にかかるレーザー溶接部の品質モニタリング方法およ
びその装置の好適な実施の形態を、実施の形態1(請求
項1〜8に対応)と実施の形態2(請求項9から24に
対応)に分けて、被溶接部材が亜鉛メッキ鋼板である場
合を例にとって詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明にかかる品質モニタリ
ング装置を備えたYAGレーザー溶接装置の具体的な構
成図である。
は、光ファイバーケーブル2が取り付けられ、光ファイ
バーケーブル2によって、図示されていないYAGレー
ザー発振器(YAGレーザー)からのレーザー光線がY
AGレーザー溶接装置100に導かれる。YAGレーザ
ー溶接装置100の中央部から下部にかけて、導かれた
レーザー光線を集光するための集光光学系が配置されて
いる。その集光光学系は、コリメーターレンズ3と集光
レンズ4とを有し、導かれたレーザー光線は、コリメー
ターレンズ3によって平行光線にされた後、集光レンズ
4によってワーク(車体パネル)5の表面に集光され
る。集光された部分(溶接部)は、レーザー光線のエネ
ルギーによって溶融され、ワーク同士が溶接される。
部側面には、ワーク5の表面から仰角60度(θ1)の
位置に反射光検出手段として機能するセンサ6aと、仰
角10度(θ2)の位置にセンサ6bとが配置されてい
る。センサ6aは、主に溶接部に照射されたのちワーク
5に吸収されることなく反射したレーザー光線の反射光
を検出するためのセンサである。センサ6bは、溶接に
際して溶接部から発生するプラズマ光(可視光)を検出
するためのセンサである。両センサ6a、6bによって
検出された光(反射光とプラズマ光)に基づいて溶接部
の溶接品質がリアルタイムに判断される。本発明のモニ
タリング方法およびモニタリング装置は、レーザー光線
の反射光を用いてポロシティーの発生を検出するので、
センサ6aが特に重要なセンサになる。
装置を備えたYAGレーザー溶接装置の概念図である。
図に示すYAGレーザー溶接装置は、YAGレーザー発
振器1を備え、このYAGレーザー発振器1で発生した
レーザー光線は光ファイバーケーブル2によって集光光
学系に導かれ、コリメーターレンズ3によって平行光と
されたのち、集光レンズ4によりワーク5の表面に集光
され、その集光されたレーザー光線のパワーによってワ
ーク5を溶接する。
0°となる第1の位置にはセンサ6aが配設され、この
センサ6aによって、溶接部Fに照射されたのちワーク
5に吸収されることなく反射したYAGレーザーの反射
光がその強度に応じた電気信号に変換される。したがっ
て、センサ6aは、電気信号変換手段として機能する。
また、ワーク5の表面からの仰角θ2が10°となる第
2の位置にはセンサ6bが配設され、このセンサ6bに
よって、溶接に際して溶接部Fで発生するプルーム(高
温の金属蒸気)からのプラズマ光(可視光)がその強度
に応じた電気信号に変換される。両センサ6a、6bに
よって変換された電気信号は、増幅器(プリアンプ)、
バンドパスフィルター、A/D変換器、パソコンなどか
ら構成される計測装置7に入力される。
に、2つのフォトダイオード8、9と、ダイクロイック
ミラー10、および1064nm±10nmの波長のみ
を透過する干渉フィルタ11から構成されている。
ず、図中の左側から入射した溶接部からの光がダイクロ
イックミラー10によって波長に応じて選択される。す
なわち波長500nm以下の可視光はダイクロイックミ
ラー10に反射されてフォトダイオード8に導かれ、プ
ラズマ光として電気信号に変換されて、その強度が検出
される。一方、溶接部からの入射光のうちの赤外光は、
ダイクロイックミラー10を透過したのち、1.06μ
mの波長を有するYAGレーザー光のみが干渉フィルタ
11を透過してフォトダイオード9に導かれ、YAG反
射光として電気信号に変換され、前記計測装置7にそれ
ぞれ入力される。本発明のモニタリング方法およびモニ
タリング装置は、レーザー光線の反射光を用いてポロシ
ティーの発生を検出するので、センサ6aに設けられて
いるフォトダイオード9からの電子信号を用いることに
なる。
な構成を示す図である。この計測装置7は、各センサ6
a、6bに設けられているフォトダイオード8、9のそ
れぞれに対して設けられている。したがって、本発明の
モニタリング装置には4台の計測装置7が設けられてい
る。各計測装置7の構成は同一である。
電気信号を一定のレベルまで増幅する増幅器(プリアン
プ)7A、増幅器7Aから出力されたアナログの電気信
号をディジタルの電気信号に変換するA/D変換器7
B,7D、特定の周波数帯域の電気信号のみを通過させ
るバンドパスフィルター7C、入力された電気信号の周
波数分布を算出する周波数分布算出手段としての機能、
特定の周波数帯における信号強度を算出する信号強度算
出手段としての機能、および、ポロシティーの発生の状
況を判断する溶接品質判断手段としての機能を備えたパ
ソコン7E、溶接品質の判断結果を表示するためのディ
スプレイ7Fから構成される。
明に供する図である。溶接部からの光を分析することに
よってなぜ溶接品質が検出できるのかを、これらの図に
基づいて説明する。図5、図6は、溶接の被対象物であ
る亜鉛めっき鋼板を重ね溶接した場合のポロシティーの
発生状況を示している。図5に示すように、YAGレー
ザー溶接装置100により、亜鉛めっき鋼板の突合せ部
20に高パワー密度のYAGレーザー光線が照射される
と、照射された部分(溶接部)がレーザー光線のエネル
ギーを受けて溶融し始め、金属が溶融しているキーホー
ル25が形成される。このとき、鋼板の表面にメッキさ
れている亜鉛メッキ層21は、母材である鋼22の溶融
温度では金属蒸気となってしまい、金属蒸気の圧力によ
ってキーホール25内に気泡状のポロシティー(ブロー
ホール)23が発生する。
ホール25の前面の壁26で吸収されている。亜鉛メッ
キ鋼板の重ね溶接では、2枚の鋼板の界面に存在する亜
鉛メッキ層21が溶けたときに、亜鉛金属蒸気27がキ
ーホール25内に噴出する。これがポロシティー23に
なる。YAGレーザー光線による溶接では、レーザー光
線の波長が1.06μm程度と短いため、亜鉛金属蒸気
27がキーホール25の開口部より噴出したプルーム2
8に対しては、レーザー光線はほぼ透明である。したが
って、プルーム28を観察してもポロシティー23の有
無のような高速な現象をつかまえることはできない。
は、キーホール25前面の壁26の状態によって変化す
ると考えられる。亜鉛金属蒸気27の噴出によってキー
ホール25前面の壁26の状態が変動すると、レーザー
光線の反射光も変動することになる。この現象は、鋼板
界面付近のキーホール25内部で起こるので、観察角度
が低い位置にあるセンサ6bではとらえることができ
ず、観察角度が高い位置にあるセンサ6aによってのみ
とらえることができる。
は、キーホール25前面の壁26の変動状態が反射光に
よってとらえることができる角度の範囲内で設定する必
要がある。実際には、溶接部に照射されるレーザー光線
に干渉せずに、キーホール25前面の壁26の変動状態
が反射光によってとらえることができる範囲の、仰角4
5度から70度の範囲の角度である。なお、この角度の
範囲内でのさらに最適な角度は、板厚、板間の隙間、レ
ーザー光線のパワーや焦点位置などの溶接条件に応じて
決まる。本実施の形態では、図1に示したように仰角6
0度としている。
士が突合せ部20においてきちんと接触してなく、多少
の隙間30が生じてしまっている場合には、キーホール
25で溶融した金属がその隙間30に流れ込むために、
アンダーフィル31という溶接状態が発生する。このア
ンダーフィル31の発生は、観察角度の低い位置にある
センサ6bによってもとらえることができる。
でポロシティーを検出するための処理を、図8のフロー
チャートおよび図9から図12を参照しながら説明す
る。図9から図12に示されている波形などのデータ
は、次の溶接条件(基本溶接条件)に基づいて測定され
た結果得られたものである。YAGレーザーの出力は加
工点で3Kwである。亜鉛メッキ鋼板の厚みはそれぞれ
0.8mmのものを用いた。溶接速度は4.5m/mi
nである。
モニタリング方法の手順を示したものである。図6に示
したように、YAGレーザー光線が亜鉛メッキ鋼板の突
合せ部20に照射されると、照射された部分がレーザー
光線のエネルギーを受けて溶融する。溶融した金属は非
常に高温であるから、キーホール25およびプルーム2
8からは、可視光、赤外光、YAGレーザー光線の反射
光などが放射状に放出される。センサ6aとセンサ6b
は、これらの光を入射し、電気信号に変換する。変換さ
れた電気信号は、パソコン7E(図4参照)の図示しな
い記憶装置に格納される(S1)。
たときの、YAGレーザー光線の反射光から得られた電
気信号の(フォトダイオード9で変換された)波形図で
ある。この電気信号の波形図は、サンプリング周波数2
0KHzで作成されたものである。この波形図におい
て、縦軸は信号強度を表し、横軸は時間を表している。
また、YHは、観察角度が高い位置にあるセンサ6aに
よってとらえられた反射光の時間的変動状況を示してい
る。YLは、観察角度が低い位置にあるセンサ6bによ
ってとらえられた反射光の時間的変動状況を示してい
る。この図では、正常な溶接が行われた「良品」、ポロ
シティーの発生が過大である「ポロシティー品」、アン
ダーフィルが生じた「アンダーフィル品」の波形が示さ
れている。アンダーフィル品の場合、良品の場合とは明
らかにその波形形状が異なるので、アンダーフィル品で
あることの判断は容易である。しかし、ポロシティー品
の場合には、良品の場合との比較だけでは、波形形状に
相違が見られないことから、ポロシティー品であること
の判断は困難である。
れたときの、キーホール25およびプルーム28の可視
光から得られた電気信号の(フォトダイオード8で変換
された)波形図である。この波形図も、サンプリング周
波数20KHzで作成されたものである。この波形図に
おいて、縦軸は信号強度を表し、横軸は時間を表してい
る。また、YHは、観察角度が高い位置にあるセンサ6
aによってとらえられた可視光の時間的変動状況を示し
ている。YLは、観察角度が低い位置にあるセンサ6b
によってとらえられた可視光の時間的変動状況を示して
いる。この図では、正常な溶接が行われた「良品」、ポ
ロシティーの発生が過大である「ポロシティー品」、ア
ンダーフィルが生じた「アンダーフィル品」の波形が示
されている。アンダーフィル品の場合、良品の場合とは
明らかにその波形が異なるので、アンダーフィル品であ
ることの判断は容易である。しかし、ポロシティー品の
場合には、良品の場合との比較だけでは、波形形状に相
違が見られないことから、ポロシティー品であることの
判断は困難である。
反射光、可視光それぞれの時間的な強度変化状態を調べ
ただけでは良品とポロシティー品との差別化は困難であ
る。このため、記憶装置に格納した波形のうち、観察角
度が高い位置にあるセンサ6aによってとらえられた反
射光の時間的変動状況を示すYHのみの波形を取り出し
て、この波形にFFT(高速フーリエ変換)信号強度演
算を施す(S2)。
T信号強度演算を施し、その結果得られた波形図であ
る。この波形図において、縦軸は相対信号強度を表し、
横軸は周波数を表している。相対信号強度とは、それぞ
れの周波数の信号成分がどの程度含まれているかを示す
量であり、この相対信号強度は単位を持たない。この図
を見れば明らかなように、FFT信号強度演算を施す
と、良品とポロシティー品との間でも相対信号強度の分
布に相違が生じる。つまり、良品は100Hzから50
0Hz付近に相対信号強度のピーク部分が存在している
が、ポロシティー品は0Hzから1000Hz付近に相
対信号強度のピーク部分が存在している。本発明の品質
モニタリング方法では、この違いを次のようにして差別
化する。
を施した結果得られた図11の波形の内、605Hzか
ら650Hzの間の信号強度の合計値を算出し(S
3)、その合計値が、基準値として設定されている17
0,000を超えれば(S4:Yes)、ポロシティー
の発生が過大であると判断し(S5)、超えていなけれ
ば(S4:No)、ポロシティーの発生は正常範囲内で
あると判断する(S6)。なお、フローチャートには示
していないが、ポロシティーの発生の判断結果は、ディ
スプレイ7Fに表示される。
強度演算を施した結果得られた図11の波形の特徴量か
ら、マハラノビス距離を算出する(S7)。このマハラ
ノビス距離は、良品の波形の特徴量から得られた正規化
された基準空間から、観察されたワークの波形の特徴量
(位置)がどの程度離れているのかを距離で表したもの
である。求められたマハラノビス距離にしたがって、図
12に示すような分布図を作成する。たとえば、図12
に示すように、図11の波形図から得られた特徴量(位
置)を、縦軸がFFT信号強度、横軸が対数表示された
マハラノビス距離となっているグラフに書き込んでいく
と、それぞれのワークの特徴量に応じて分布する。
が基準値1000を超えれば(S8:Yes)、アンダ
ーフィルが生じていると判断し(S9)、超えていなけ
れば(S8:No)、アンダーフィルは生じていないと
判断する(S10)。
生が過大であるか否かを、特定の周波数帯の信号強度の
合計値に基づいて判断したが、図12の分布図を見れば
わかるように、ポロシティー品は、マハラノビス距離が
2以下で、かつ信号強度が170000以上の領域に分
布しているので、アンダーフィルの発生を判断する場合
と同様に、FFT(高速フーリエ変換)信号強度演算を
施した結果得られた図11の波形の特徴量から、マハラ
ノビス距離と特定の周波数帯の信号強度とを算出し、こ
の距離と信号強度とがどの領域に属するかを判断するこ
とによっても、ポロシティーの発生が過大であるか否か
を判断することができる。
8mmで、溶接速度が4.5m/minの溶接条件で溶
接を行った場合について述べたが、本発明の品質モニタ
リング方法および品質モニタリング装置は、他の溶接速
度や板厚に対しても適用可能である。溶接速度または板
厚が上記の溶接条件とは異なる場合には、ポロシティー
の発生を判断するための特定の周波数を変化させる。こ
れは、溶接速度または板厚が変化すると、この変化と共
に、ポロシティーの溶接状態の発生を判断するために有
効な特定の周波数も変化してしまうからである。ポロシ
ティーが発生したことを判断する精度を維持するために
は、溶接速度または板厚によって自ずとポロシティーの
発生の判断に最適な周波数が存在する。
特定の周波数をどのように変化させれば、ポロシティー
の発生の判断が常に正確にできるのかを、次のような実
験によって求めた。ワークとして板厚が0.8mm、
1.0mm、1.2mmの亜鉛メッキ鋼板を用い、2枚
の鋼板を重ね合わせて溶接を行った。溶接速度は、3.
0m/min〜5.0m/minの間で変化させた。Y
AGレーザーの出力は加工点で3Kwであり、この出力
は固定した。
験は、溶接速度を3.5m/minで固定し、2枚の板
厚合計を1.6mm〜2.4mmの間で変化させた。た
とえば、板厚合計が2.4mmの場合、ポロシティーが
発生すると、0Hzから500Hzの周波数帯の信号強
度が高くなる傾向が見られた。合計板厚を下げていく
と、信号強度が高くなる周波数帯が大きくなった。この
実験の結果を図13に示す。
mmでは0Hzから1000Hzの周波数帯の信号強度
が高くなり、1.8mmでは0Hzから800Hzの周
波数帯の信号強度が高くなり、2.0mmでは0Hzか
ら700Hzの周波数帯の信号強度が高くなり、2.4
mmでは0Hzから500Hzの周波数帯の信号強度が
高くなる。したがって、ポロシティーの発生の判断は、
板厚合計が何mmであるかによって、どの周波数帯によ
り行うかを決める。なお、図13に示すような、板厚合
計と周波数との関係は、計測装置7の記憶装置に記憶さ
せておく。
る。実験は、板厚合計が1.6mmの場合に3.0m/
min〜5.0m/minの間で、また、板厚合計が
2.0mmの場合に3.0m/min〜5.0m/mi
nの間で変化させた。どちらの板厚の場合も、溶接速度
が速くなるに従い、信号強度が大きくなる周波数帯が小
さくなった。この実験の結果を図14に示す。
mでは、溶接速度が3.5m/minで0Hzから10
00Hzの周波数帯の信号強度が高くなり、溶接速度が
4.0m/minで0Hzから800Hzの周波数帯の
信号強度が高くなり、溶接速度が4.5m/minで
2.0mmでは0Hzから700Hzの周波数帯の信号
強度が高くなり、溶接速度が5.0m/minで0Hz
から600Hzの周波数帯の信号強度が高くなる。
度が3.0m/minで0Hzから800Hzの周波数
帯の信号強度が高くなり、溶接速度が3.5mで0Hz
から700Hzの周波数帯の信号強度が高くなり、溶接
速度が4.0m/minで0Hzから600Hzの周波
数帯の信号強度が高くなる。
は、溶接速度が何m/minであるかによって、どの周
波数帯により行うかを決める。なお、図13に示すよう
な板厚合計と周波数との関係、および、図14に示すよ
うな板厚合計と溶接速度と周波数との関係は、図15に
示すようなテーブルとして計測装置7の記憶装置に記憶
させておく。この図では、溶接速度が存在している条件
のところには、ポロシティーの発生を判断するために有
効な周波数が記憶されていることを示している。たとえ
ば、上板の板厚t1が1.2mmで、下板の板厚t2が
0.8mmで、溶接速度が3.5m/minでは、図1
4に示したように、合計板厚が2.0mmで溶接速度が
3.5m/minの、0Hzから800Hzの周波数帯
が用いられる。また、上板の板厚t1と下板の板厚t2
が0.8mmで、溶接速度が5.0m/minでは、図
14に示したように、合計板厚が1.6mmで溶接速度
が5.0m/minの、0Hzから600Hzの周波数
帯が用いられる。
基づいて、ポロシティーの発生を判断するために有効な
周波数が変化するのは、溶接が行われているときに溶接
部に生じる、キーホールの形状の相違に起因すると考え
ることもできる。
が当たると材料が溶融する部分、すなわちキーホールが
生じるが、このキーホールの形状は、板厚や溶接速度に
よって変化する。たとえば、キーホールの形状は、板厚
が厚くなると、キーホールの深さHが大きくなり、細長
い形状になる。したがって、キーホールの深さHと当該
キーホールの幅Dとから算出されるアスペクト比H/D
は大きくなる。また、キーホールの形状は、溶接速度が
速くなると、キーホールの幅Dが小さくなり、この場合
も細長い形状になる。したがって、キーホールの深さH
と当該キーホールの幅Dとから算出されるアスペクト比
H/Dは大きくなる。
が厚くなったときにも、溶接速度が速くなったときに
も、ポロシティーの発生を判断するために有効な周波数
が低くなるのは、上記のように、板厚が厚くなったとき
にも、溶接速度が速くなったときにも、アスペクト比H
/Dが大きくなるので、キーホールの形状が細長くなっ
てキーホールの共振周波数が低下し、その結果、信号強
度が大きくなる周波数帯が低下するのが原因ではないか
と思われる。
ールの形状を認識し、アスペクト比H/Dを求めること
によって、ポロシティーの発生を判断するための有効な
周波数を求めても良い。 (実施の形態2)つぎに、第2の実施の形態について説
明する。第1の実施の形態では、ポロシティーの発生の
みの判断を行っていたが、この実施の形態では、さら
に、アンダーフィルや未溶着といった溶接状態の発生の
判断も正確に行うものである。
部の品質モニタリング装置の構成は、図1から図4に示
したものとまったく同一であるので、それらの構成の説
明は省略する。なお、この実施の形態においては、図4
に示したパソコン7Eが、記憶手段としての機能と、ア
ンダーフィルの発生を検出するための第1の周波数帯に
おける信号強度、ポロシティーの発生を検出するための
第2の周波数帯における信号強度、および、未溶着の発
生を検出するための第3の周波数帯における信号強度と
を算出する信号強度算出手段としての機能と、アンダー
フィル、ポロシティー、未溶着の溶接状態の発生を判断
する溶接品質判断手段としての機能と、記憶されている
1つの溶接個所に対する電気信号の経時変化を時系列に
複数の領域に分割する分割手段としての機能を有してい
る。
ーフィル、ポロシティー、未溶着の溶接状態を検出する
ための処理を、図18のフローチャートおよび図19か
ら図25を参照しながら説明する。図19から図21に
示されている波形データは、次の溶接条件(基本溶接条
件)に基づいて測定された結果得られたものである。Y
AGレーザーの出力は加工点で3Kwである。亜鉛メッ
キ鋼板の厚みはそれぞれ0.8mmのものを用いた。溶
接速度は4.5m/minである。
出できるようにしている。未溶着とは、所望の溶接強度
が得られない不完全な溶接のことである。未溶着の溶接
状態は、図17に示すように、2枚の鋼板を重ねて溶接
するときに、上下の鋼板の突合せ部20においてその板
間の隙間40が大き過ぎることが原因で生じる。隙間4
0が大きすぎると、下側の鋼板まで十分に熱が回らず
に、溶接部が十分に溶融されないからである。
るモニタリング方法の手順を示したものである。図6に
示したように、YAGレーザー光線が亜鉛メッキ鋼板の
突合せ部20に照射されると、照射された部分がレーザ
ー光線のエネルギーを受けて溶融する。溶融した金属は
非常に高温であるから、キーホール25およびプルーム
28からは、可視光、赤外光、YAGレーザー光線の反
射光などが放射状に放出される。センサ6aとセンサ6
bは、これらの光を入射し、電気信号に変換する。変換
された電気信号は、溶接個所ごとにパソコン7E(図4
参照)の図示しない記憶装置に格納される(S21)。
で溶接が行われたときの、YAGレーザー光線の反射光
から得られた電気信号の(フォトダイオード9で変換さ
れた)波形図である。これらの電気信号の波形図は、サ
ンプリング周波数20KHzで作成されたものである。
これらの波形図において、縦軸は信号強度(電圧値)を
表し、横軸は時間を表している。これらの波形図は、観
察角度が高い位置にあるセンサ6aによってとらえられ
た、ある溶接個所における反射光の時間的変動状況(経
時変化)を示している。図19には、正常な溶接が行わ
れた「良品」、および、不完全な溶接になってしまった
「未溶着品」の波形が示され、図20には、アンダーフ
ィルが生じた「アンダーフィル品」、および、ポロシテ
ィーの発生が過大である「ポロシティー品」の波形が示
されている。これらの波形図を対比してみると、アンダ
ーフィル品の波形形状だけが他の波形形状とは明らかに
異なるのでアンダーフィル品であることの判断は容易で
ある。しかし、未溶着品およびポロシティー品の波形形
状は、良品の波形形状と比較しても明らかな相違が見ら
れない。このため、この波形図からこれらの溶接状態を
見極めるのは困難である。
態を調べただけでは、良品と未溶着品および良品とポロ
シティー品との差別化は困難である。このため、記憶装
置に格納した波形のうち、観察角度が高い位置にあるセ
ンサ6aによってとらえられた1つの溶接個所の反射光
の時間的変動状況を示す波形を取り出して、この波形に
FFT(高速フーリエ変換)信号強度演算を施す(S2
2)。
形のそれぞれにFFT信号強度演算を施し、その結果得
られた波形図である。この波形図において、縦軸は信号
強度を表し、横軸は周波数を表している。信号強度と
は、それぞれの周波数の信号成分がどの程度含まれてい
るかを示す量(面積)であり、この信号強度は単位を持
たない。
号強度演算を施すと、「良品」、「未溶着品」、「アン
ダーフィル品」、「ポロシティー品」のそれぞれについ
て信号強度の分布に相違が生じる。本発明の品質モニタ
リング方法では、この違いを次のようにして差別化す
る。
を施した結果得られた図21の波形の内、0〜1000
Hzの周波数帯をアンダーフィルの発生を検出するため
の第1の周波数帯に設定し、また、同様に、0〜100
0Hzの周波数帯をポロシティーの発生を検出するため
の第2の周波数帯に設定する。このような周波数帯に設
定するのは、実験の結果によれば、この周波数帯でアン
ダーフィルまたはポロシティーの発生が明確に検出でき
たからである。ここでは、第1および第2の周波数帯は
同一の周波数帯としているが、ポロシティーの発生を検
出するために有効な周波数帯は、第1の実施の形態でも
述べたように、板厚または溶接速度に応じて変える必要
がある。したがって、板厚または溶接速度によっては、
ポロシティーの発生を検出するための第2の周波数帯
が、たとえば、0〜600Hzのように変化する。
00Hzの周波数帯を未溶着の発生を検出するための第
3の周波数帯に設定する。図21を見ればわかるよう
に、未溶着が発生したときには、この周波数帯の信号強
度が、アンダーフィルまたはポロシティーが発生したと
きの信号強度と比較して、高くなる傾向にあるからであ
る。また、この周波数帯を設定したのも、実験の結果に
よれば、この周波数帯で未溶着の発生が明確に検出でき
たからである。
2のような仮想的に設けられる2軸座標系に仮想的にプ
ロットする。この2軸座標系は、横軸が、0Hz〜10
00Hzの周波数帯(第1の周波数帯と第2の周波数
帯)における信号強度を示し、縦軸が、3000HZ〜
6000Hz(第3の周波数帯)における信号強度の大
きさをそれぞれ示す座標系である。
21に示したような波形が得られるが、この波形に対し
て、0Hz〜1000Hzの周波数帯の波形から得られ
る面積と3000HZ〜6000Hzの周波数帯の波形
から得られる面積とを求め、それぞれの面積を横軸と縦
軸にプロットする。このプロットにより、図22に示す
ように、アンダーフィル品(△印)は、2軸座標系の横
軸と縦軸との信号強度が小さい領域で分布する傾向にあ
ることがわかる。同様に、ポロシティー品(□印)の場
合は、2軸座標系の縦軸の信号強度が小さく横軸の信号
強度が大きい領域に分布する傾向にあることが、また、
未溶着品(◇印)の場合は、2軸座標系の縦軸の信号強
度が大きく横軸全体の領域に分布する傾向にあることが
わかる。さらに、良品(○印)の場合は、2軸座標系の
縦軸の信号強度が小さく横軸の信号強度が中間程度の領
域に分布する傾向にあることがわかる。
着品、良品が、上記の2軸座標系にどのように分布する
のかを、多数の溶接品について調査した結果、それぞれ
の分布領域が図23に示すように分かれることがわかっ
た。また、1つの溶接個所で部分的にアンダーフィル、
ポロシティー、未溶着の現象が組み合わされて発生した
場合には、それぞれの領域の境界付近に分布することが
考えられる。このため、本発明では、図24のように、
溶接状態の種類の判別が困難な混在領域を規定した。し
たがって、仮想的な2軸座標系には、アンダーフィル領
域、良品領域、ポロシティー領域、未溶着領域、混在領
域が存在する。なお、混在領域をどの程度の幅でとるの
かは、実験またはこの手法の運用の結果に応じて決め
る。
示したパソコン7Eで作られるが、これらの領域が2次
元平面として実際に作られるわけではない。また、上記
の各信号強度の演算結果に基づいて、この2軸座標系に
その演算結果が仮想的にプロットされるが、そのプロッ
トがその2次元平面上に実際に行われるものではない。
パソコン7Eには各領域を形成する信号強度の数値範囲
が記憶され、パソコン7Eは、演算結果がどの領域の数
値範囲に属するかによって、どの溶接状態が発生したの
か、また、良品であるのかを即座に判断できる。
に得られる、図21に示した波形に対して、0〜100
0Hzおよび3000Hz〜6000Hzの信号強度を
算出する(S23)。算出された0〜1000Hzの信
号強度と3000Hz〜6000Hzの信号強度とによ
って特定される2軸座標系内の座標が、図24に示した
どの領域かを判断する(S24)。
品領域に属していれば(S24:YES)、その溶接個
所の溶接は正常に行われたもの(良品)と判断する(S
25)。一方、その座標があらかじめ設定した良品領域
に属していなければ(S24:NO)、その座標があら
かじめ設定したアンダーフィル領域、ポロシティー領
域、未溶着領域のいずれかの領域に属しているか否かを
判断する(S26)。
ィー領域、未溶着領域のいずれかの領域に属していれば
(S26:YES)、属している領域の溶接状態が生じ
ており、その溶接個所の溶接の品質には問題があると判
断する(S27)。なお、フローチャートには示してい
ないが、良品であったこと、またはいずれかの溶接状態
の発生があったことは、ディスプレイ7Fに表示され
る。以上の処理によって、1つの溶接個所全体に対する
判断が終了する。
ロシティー領域、未溶着領域のいずれかの領域にも属し
ていなければ、すなわち、図24の混在領域に属してい
れば(S26:NO)、図25に示すように、その溶接
個所を複数の領域に分割し、それぞれの領域に対して再
度、溶接状態の是非を判断する。
な手順で行われる。
ンサ6aから出力された電気信号の経時変化は、パソコ
ン7Eの記憶装置に記憶されているが、再度の溶接状態
の是非を判断するときには、この記憶されている電気信
号の経時変化を時系列に複数の領域に分割する。たとえ
ば、ある溶接個所の溶接長さが図25に示すように30
mmであるときには、その溶接個所をたとえば6mmず
つ5分割し、それぞれの分割された1つ1つの領域につ
いて、どのような溶接状態が発生しているのか、または
良品であるのかを、上記の手順とまったく同一の手順で
1つずつ判断する。
号について当てはめると、溶接速度が本実施の形態では
4.5m/minであるから、30mmの溶接個所を溶
接するのには、0.4sec要することになる。したが
って、記憶装置に記憶されているこの溶接個所の電気信
号は、0.4sec分の電気信号である。これを上記の
ように5分割するのには、この電気信号を0.08se
cずつ時系列に分割する。この分割により、その溶接個
所について、0〜0.08secの第1時間帯、0.0
8sec〜0.16secの第2時間帯、0.16se
c〜0.24secの第3時間帯、0.24sec〜
0.32secの第4時間帯、0.32sec〜0.0
4secの第5時間帯の5つの時間帯の電気信号が得ら
れる。なお、分割は、1mm程度から8mm程度の単位
で行うのが望ましいが、溶接個所の形状や望まれる溶接
品質の判断精度に応じて臨機応変に変えることも必要で
ある。
1つずつ取り出して、これら5つの電気信号の波形にF
FT(高速フーリエ変換)信号強度演算を施す(S2
8)。そして、それぞれの波形に対して、0〜1000
Hzおよび3000Hz〜6000Hzの信号強度を算
出する(S29)。それぞれ算出された、0〜1000
Hzの信号強度と3000Hz〜6000Hzの信号強
度が、図24に示した2軸座標系内のそれぞれのどの領
域に存在するかを判断する(S30)。ここまでの処理
により、たとえば、図25に示すように、第1時間帯に
相当する領域(図25では左端の領域)では未溶着が生
じており、第2時間帯に相当する領域(その右隣の領
域)でも未溶着が生じており、残りの第3時間帯から第
5時間帯(残りの右端までの領域)は良品であると判断
される。
算出する(S31)。上記の場合、5分割した領域のう
ちの2つの領域にいずれかの溶接状態が生じていたので
あるから、良品割合は60%となる。
した領域の数に対してあらかじめ設定した必要良品割合
(たとえば70%)を超えていれば(S32:YE
S)、その溶接個所は全体としてみれば良品であると判
断する(S33)。このような手法を用いるのは、たと
えば、ある溶接個所において、アンダーフィル、ポロシ
ティー、未溶着などの溶接状態の発生を見込んで、その
溶接長さを設計上要求される溶接長さよりも長く設定し
ているときには、算出された良品部分の長さが設計上要
求される溶接長さよりも長ければ、その溶接個所は総合
的に良品と判断しても、溶接品質上は問題がないからで
ある。
が、分割した領域の数に対してあらかじめ設定した必要
良品割合(たとえば70%)を超えていなければ(S3
2:NO)、その溶接個所はアンダーフィル、ポロシテ
ィー、未溶着などの溶接状態が存在し、その溶接個所は
総合的にみて溶接品質に問題があると判断する(S3
4)。なお、フローチャートには示していないが、総合
的にみて良品であったこと、または総合的にみて溶接品
質に問題があったことは、ディスプレイ7Fに表示され
る。
断が溶接品質に問題があるとの判断であったときに、そ
の溶接個所に対する再判断をすると、溶接個所全体のみ
の評価法に比較して判断精度を向上させることができ
る。
で行われる。また、上記の分割判断が行われたとして
も、その判断は、次の溶接個所の溶接が行われるまでに
終了する。そして、最終的にその溶接個所が溶接品質に
問題があると判断されると、その溶接個所にはペイント
が吹き付けられる。1つのワークには溶接個所が何十個
所も存在する場合があるが、このようにペイントが吹き
付けられることによって、後工程での最終検査が容易に
なる。最終検査では、ペイントを吹き付けられた部分が
本当に溶接品質に問題があるか否かがもう一度人間の目
で判断される。この最終検査でも溶接品質に問題がある
と判断されたときには、そのワークがバックアップ工程
に搬送されて補修作業が行われる。
度が一定の場合について述べた。第1の実施の形態でも
述べたように、板厚、溶接速度またはアスペクト比によ
って自ずとポロシティーの発生の判断に最適な周波数が
存在する。したがって、本実施の形態でも、第1の実施
の形態の場合と同様に、板厚、溶接速度またはアスペク
ト比によってその周波数(本実施の形態では、第2の周
波数帯)を変化させる。なお、板厚の変化によってどの
ような周波数にするのか、または溶接速度の変化によっ
てどのような周波数にするのかは、第1の実施の形態で
詳細に説明したので、ここでの説明は省略する。
ロシティー、アンダーフィル、未溶着などの溶接状態の
発生を、まったく同一の演算処理によって判断すること
ができるので、従来のように、それぞれの種類の溶接状
態の発生を検出するために、それぞれ異なる複雑な演算
処理をする必要がなくなる。したがって、その計算処理
に対するCPUの処理負担はかなり小さくなる。
を行った部分の一部だけに発生しているいずれかの溶接
状態も容易に判断することができ、発生している溶接状
態の種類の判断精度が格段に向上する。
YAGレーザー溶接装置の具体的な構成図である。
YAGレーザー溶接装置の概念図である。
である。
グ方法の手順を示すフローチャートである。
AGレーザー光線の反射光から得られた電気信号の波形
図である。
キーホールおよびプルームの可視光から得られた電気信
号の波形図である。
算を施し、その結果得られた波形図である。
れた分布図である。
めに有効な周波数との関係を示す図である。
判断するために有効な周波数との関係を示す図である。
一例を示す図である。
説明に供する図である。
ング方法の手順を示すフローチャートである。
YAGレーザー光線の反射光から得られた電気信号の波
形図である。
YAGレーザー光線の反射光から得られた電気信号の波
形図である。
FT信号強度演算を施し、その結果得られた波形図であ
る。
品、良品の分布状況の説明に供する図である。
ル領域、ポロシティー領域、未溶着領域、良品領域を示
す図である。
明に供する図である。
に供する図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 YAGレーザーからワークの溶接部に向
けてレーザー光線を照射する段階と、 照射したレーザー光線の当該溶接部からの反射光を検出
する段階と、 検出された反射光から得られる信号の周波数分布を算出
する段階と、 算出された周波数分布のうちの特定の周波数帯における
信号強度を算出する段階と、 算出された信号強度があらかじめ設定されている基準値
を超えていれば、ポロシティーの発生が過大であると判
断し、基準値を超えていなければポロシティーの発生が
正常範囲内であると判断する段階と、 を含むことを特徴とするレーザー溶接部の品質モニタリ
ング方法。 - 【請求項2】 前記周波数分布を算出する段階は、 検出された反射光を電気信号に変換する段階と、 変換された電気信号の経時変化に基づいて当該電気信号
の周波数分布を算出する段階と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のレーザー溶
接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項3】 前記信号強度を算出するための特定の周
波数帯は、前記ワークの板厚、溶接速度、前記ワークに
おける溶接部のキーホールの深さHと当該キーホールの
幅Dとから算出されるアスペクト比H/Dの内の少なく
とも1つの数値に応じて変化させることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載のレーザー溶接部の品質モ
ニタリング方法。 - 【請求項4】 前記信号強度の算出は、信号強度の周波
数分布を算出する高速フーリエ変換(FFT)を用い
て、または、前記特定の周波数帯のみの信号を通過させ
る帯域フィルタを用いて行われることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載のレーザー溶接部の品質モニ
タリング方法。 - 【請求項5】 ワークの溶接部に向けてレーザー光線を
照射するYAGレーザーと、 照射したレーザー光線の当該溶接部からの反射光を検出
する反射光検出手段と、 検出された反射光を電気信号に変換する電気信号変換手
段と、 変換された電気信号の経時変化に基づいて当該電気信号
の周波数分布を算出する周波数分布算出手段と、 算出された周波数分布のうちの特定の周波数帯における
信号強度を算出する信号強度算出手段と、 算出された信号強度があらかじめ設定されている基準値
を超えていれば、ポロシティーの発生が過大であると判
断し、基準値を超えていなければポロシティーの発生が
正常範囲内であると判断する溶接品質判断手段とを有す
ることを特徴とするレーザー溶接部の品質モニタリング
装置。 - 【請求項6】 前記反射光検出手段は、前記YAGレー
ザー光線の反射光のみを検出するために、前記YAGレ
ーザー光線の波長の光だけを透過させる干渉フィルタを
有することを特徴とする請求項5に記載のレーザー溶接
部の品質モニタリング装置。 - 【請求項7】 前記信号強度算出手段は、信号強度を算
出するための特定の周波数帯を、前記ワークの板厚、溶
接速度、前記ワークにおける溶接部のキーホールの深さ
Hと当該キーホールの幅Dとから算出されるアスペクト
比H/Dの内の少なくとも1つの数値に応じて変化させ
ることを特徴とする請求項5に記載のレーザー溶接部の
品質モニタリング装置。 - 【請求項8】 前記信号強度算出手段は、信号強度の周
波数分布を算出する高速フーリエ変換(FFT)を用い
て、または、前記特定の周波数帯のみの信号を通過させ
る帯域フィルタを用いて、信号強度を算出することを特
徴とする請求項5に記載のレーザー溶接部の品質モニタ
リング装置。 - 【請求項9】 YAGレーザーからワークの溶接部に向
けてレーザー光線を照射する段階と、 照射したレーザー光線の当該溶接部からの反射光を検出
する段階と、 検出された反射光から得られる信号の周波数分布を算出
する段階と、 算出された周波数分布のうち、アンダーフィルの発生を
検出するための第1の周波数帯における信号強度または
ポロシティーの発生を検出するための第2の周波数帯に
おける信号強度の内の少なくとも1つの信号強度と、未
溶着の発生を検出するための第3の周波数帯における信
号強度とを算出する段階と、 一方の軸が、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯
の信号強度の大きさを示し、他方の軸が、前記第3の周
波数帯の信号強度の大きさを示す、仮想的な2軸座標系
に、算出された前記各周波数帯の信号強度を仮想的にプ
ロットする段階と、 前記各周波数帯の信号強度が仮想的に前記2軸座標系の
どの領域にプロットされるかによって、アンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着のうち少なくとも1つの溶接
状態の発生を判断する段階と、 を含むことを特徴とするレーザー溶接部の品質モニタリ
ング方法。 - 【請求項10】 前記周波数分布を算出する段階は、 検出された反射光を電気信号に変換する段階と、 変換された電気信号の経時変化を記憶する段階と、 電気信号の経時変化に基づいて当該電気信号の周波数分
布を算出する段階と、 を有することを特徴とする請求項9に記載のレーザー溶
接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項11】 前記2軸座標系には、アンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着のいずれかの溶接状態の発生
を判断するための、アンダーフィル領域、ポロシティー
領域、未溶着領域が規定されていることを特徴とする請
求項9または請求項10に記載のレーザー溶接部の品質
モニタリング方法。 - 【請求項12】 前記2軸座標系には、さらに、アンダ
ーフィル、ポロシティー、未溶着のいずれかの溶接状態
が発生していないことを判断するための、良品領域が規
定されていることを特徴とする請求項11に記載のレー
ザー溶接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項13】 前記2軸座標系のアンダーフィル領
域、ポロシティー領域、未溶着領域、良品領域それぞれ
の境界には、溶接状態の種類を特定することが困難な混
在領域が規定されていることを特徴とする請求項12に
記載のレーザー溶接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項14】 さらに、 いずれかの周波数帯の信号強度の仮想的なプロットが前
記混在領域にされたときには、1つの溶接個所に対して
記憶されている電気信号の経時変化を時系列に複数の領
域に分割する段階と、 分割された各領域における電気信号の経時変化に基づい
て、前記領域ごとに前記電気信号の周波数分布を算出す
る段階と、 前記領域ごとに算出された周波数分布のそれぞれに対し
て、前記第1の周波数帯における信号強度または前記第
2の周波数帯における信号強度の内の少なくとも1つの
信号強度と、前記第3の周波数帯における信号強度とを
算出する段階と、 前記2軸座標系に、算出された前記各周波数帯の信号強
度を、前記領域ごとに仮想的にプロットする段階と、 前記各周波数帯の信号強度が仮想的に前記2軸座標系の
どの領域にプロットされるかによって、アンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着のうち少なくとも1つの溶接
状態の発生を、前記領域ごとに判断する段階と、 前記判断に基づいて、前記溶接個所の品質の状態を総合
的に判断する段階と、 を有することを特徴とする請求項13に記載のレーザー
溶接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項15】 前記溶接個所の品質の状態を総合的に
判断する段階は、 アンダーフィル、ポロシティー、未溶着のうち少なくと
も1つの溶接状態が発生していると判断された前記領域
の数が、前記分割した領域の数に対して一定の割合を超
えている場合には、その溶接個所の品質には問題がある
と判断し、そうでない場合には、その溶接個所の品質に
は問題がないと判断することを特徴とする請求項14に
記載のレーザー溶接部の品質モニタリング方法。 - 【請求項16】 前記信号強度を算出するための、前記
第1から第3の各周波数帯は、前記ワークの板厚、溶接
速度、前記ワークにおける溶接部のキーホールの深さH
と当該キーホールの幅Dとから算出されるアスペクト比
H/Dの内の少なくとも1つの数値に応じて変化させる
ことを特徴とする請求項9、請求項10、または請求項
14のいずれかに記載のレーザー溶接部の品質モニタリ
ング方法。 - 【請求項17】 ワークの溶接部に向けてレーザー光線
を照射するYAGレーザーと、 照射したレーザー光線の当該溶接部からの反射光を検出
する反射光検出手段と、 検出された反射光を電気信号に変換する電気信号変換手
段と、 変換された電気信号の経時変化を記憶する記憶手段と、 電気信号の経時変化に基づいて当該電気信号の周波数分
布を算出する周波数分布算出手段と、 算出された周波数分布のうち、アンダーフィルの発生を
検出するための第1の周波数帯における信号強度または
ポロシティーの発生を検出するための第2の周波数帯に
おける信号強度の内の少なくとも1つの信号強度と、未
溶着の発生を検出するための第3の周波数帯における信
号強度とを算出する信号強度算出手段と、 一方の軸が、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯
の信号強度の大きさを示し、他方の軸が、前記第3の周
波数帯の信号強度の大きさを示す、仮想的な2軸座標系
に、算出された前記各周波数帯の信号強度を仮想的にプ
ロットし、前記各周波数帯の信号強度が仮想的に前記2
軸座標系のどの領域にプロットされるかによって、アン
ダーフィル、ポロシティー、未溶着のうち少なくとも1
つの溶接状態の発生を判断する溶接品質判断手段と、 を有することを特徴とするレーザー溶接部の品質モニタ
リング装置。 - 【請求項18】 前記反射光検出手段は、前記YAGレ
ーザー光線の反射光のみを検出するために、前記YAG
レーザー光線の波長の光だけを透過させる干渉フィルタ
を有することを特徴とする請求項17に記載のレーザー
溶接部の品質モニタリング装置。 - 【請求項19】 前記2軸座標系には、アンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着のいずれかの溶接状態の発生
を判断するための、アンダーフィル領域、ポロシティー
領域、未溶着領域が規定されていることを特徴とする請
求項17に記載のレーザー溶接部の品質モニタリング装
置。 - 【請求項20】 前記2軸座標系には、さらに、アンダ
ーフィル、ポロシティー、未溶着のいずの溶接状態も発
生していないことを判断するための、良品領域が規定さ
れていることを特徴とする請求項19に記載のレーザー
溶接部の品質モニタリング装置。 - 【請求項21】 前記2軸座標系のアンダーフィル領
域、ポロシティー領域、未溶着領域、良品領域それぞれ
の境界には、溶接状態の種類を特定することが困難な混
在領域が規定されていることを特徴とする請求項20に
記載のレーザー溶接部の品質モニタリング装置。 - 【請求項22】 さらに、 いずれかの周波数帯の信号強度の仮想的なプロットが前
記混在領域にされたときには、前記記憶手段に記憶され
ている1つの溶接個所に対する電気信号の経時変化を時
系列に複数の領域に分割する分割手段を有し、 前記溶接品質判断手段は、前記領域ごとにアンダーフィ
ル、ポロシティー、未溶着のうち少なくとも1つの溶接
状態の発生を判断し、その判断に基づいて、前記溶接個
所の品質の状態を総合的に判断することを特徴とする請
求項21に記載のレーザー溶接部の品質モニタリング装
置。 - 【請求項23】 前記溶接品質判断手段は、 アンダーフィル、ポロシティー、未溶着のうち少なくと
も1つの溶接状態が発生していると判断された前記領域
の数が、前記分割した領域の数に対して一定の割合を超
えている場合には、その溶接個所の品質には問題がある
と判断し、そうでない場合には、その溶接個所の品質に
は問題がないと判断することを特徴とする請求項22に
記載のレーザー溶接部の品質モニタリング装置。 - 【請求項24】 前記信号強度を算出するための、前記
第1から第3の各周波数帯は、前記ワークの板厚、溶接
速度、前記ワークにおける溶接部のキーホールの深さH
と当該キーホールの幅Dとから算出されるアスペクト比
H/Dの内の少なくとも1つの数値に応じて変化させる
ことを特徴とする請求項17または請求項22に記載の
レーザー溶接部の品質モニタリング装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001381889A JP3603843B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-12-14 | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 |
DE60236040T DE60236040D1 (de) | 2001-02-23 | 2002-02-25 | Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung der Schweissqualität einer Laserschweissverbindung |
US10/081,153 US6710283B2 (en) | 2001-02-23 | 2002-02-25 | Laser weld quality monitoring method and system |
EP02004122A EP1238744B1 (en) | 2001-02-23 | 2002-02-25 | Laser weld quality monitoring method and system |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048756 | 2001-02-23 | ||
JP2001-48756 | 2001-02-23 | ||
JP2001381889A JP3603843B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-12-14 | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002321073A true JP2002321073A (ja) | 2002-11-05 |
JP3603843B2 JP3603843B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=26610011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001381889A Expired - Lifetime JP3603843B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-12-14 | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6710283B2 (ja) |
EP (1) | EP1238744B1 (ja) |
JP (1) | JP3603843B2 (ja) |
DE (1) | DE60236040D1 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005238323A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | National Institute For Materials Science | レーザ溶接方法 |
WO2013171848A1 (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-21 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接方法、溶接装置、及び電池の製造方法 |
JP2014195814A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接部の検査装置とその検査方法 |
JP2017006955A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 株式会社総合車両製作所 | レーザ溶接方法 |
JP2017177222A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 |
JPWO2017122391A1 (ja) * | 2016-01-14 | 2018-10-25 | 日産自動車株式会社 | レーザー溶接部における穴検出方法、およびレーザー溶接装置 |
DE102018220329A1 (de) | 2018-11-27 | 2020-05-28 | Amada Holdings Co., Ltd. | Laserschweissmaschine und verfahren zur überwachung eines schweisszustands |
CN115106674A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-09-27 | 江苏华强模具科技有限公司 | 一种用于激光焊接作业的焊缝质量检测装置 |
US12121990B2 (en) | 2018-11-27 | 2024-10-22 | Amada Co., Ltd. | Laser welding machine and weld state monitoring method |
Families Citing this family (65)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7385157B2 (en) * | 2001-04-27 | 2008-06-10 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Laser beam welding method and apparatus |
ITMI20011506A1 (it) * | 2001-07-13 | 2003-01-13 | Salvagnini Italia Spa | Sistema per il controllo della qualita' di un taglio o foratura laser, particolaramente per fogli di lamiera |
US7344671B2 (en) * | 2003-11-26 | 2008-03-18 | Glopak Inc. | Optical sealing clamp and a method for sealing and cutting polymeric sheets with a laser |
ITTO20040013A1 (it) * | 2004-01-13 | 2004-04-13 | Fiat Ricerche | Procedimento per il controllo della qualita' di processi industriali in particolare processi di saldatura laser |
DE602004014098D1 (de) * | 2004-03-16 | 2008-07-10 | Fiat Ricerche | Verfahren und System zur Qualitätüberwachung von industriellen Prozessen |
DE102004020704A1 (de) * | 2004-04-28 | 2005-11-24 | Precitec Kg | Sensorvorrichtung zur Erfassung von Strahlung aus dem Bereich einer Wechselwirkungszone zwischen einem Laserstrahl und einem Werkstück sowie Vorrichtung zur Überwachung eines Laserbearbeitungsvorgangs und Laserbearbeitungskopf |
US7815624B2 (en) * | 2004-05-18 | 2010-10-19 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Medical devices and methods of making the same |
ATE390658T1 (de) * | 2004-06-24 | 2008-04-15 | Fiat Ricerche | Verfahren zur qualitätskontrolle einer industriellen anlage und system dafür |
US7820936B2 (en) * | 2004-07-02 | 2010-10-26 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Method and apparatus for controlling and adjusting the intensity profile of a laser beam employed in a laser welder for welding polymeric and metallic components |
EP1618984B1 (de) * | 2004-07-08 | 2006-09-06 | TRUMPF Laser GmbH + Co. KG | Laserschweissverfahren und -vorrichtung |
DE102004041136C5 (de) * | 2004-08-25 | 2009-02-19 | Fft Edag Produktionssysteme Gmbh & Co. Kg | Verfahren und Vorrichtung zum Laserstrahl-Schweißen zum Fügen von Bauteilen, insbesondere Blechen |
US20060096964A1 (en) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Fordahl Craig A | Method and apparatus for breakthrough detection for laser workpiece processing operations |
US8253062B2 (en) * | 2005-06-10 | 2012-08-28 | Chrysler Group Llc | System and methodology for zero-gap welding |
US7910855B2 (en) * | 2005-09-23 | 2011-03-22 | Lasx Industries, Inc. | No gap laser welding of coated steel |
JP5114874B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2013-01-09 | 日産自動車株式会社 | レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 |
US8164022B2 (en) * | 2006-12-06 | 2012-04-24 | The Regents Of The University Of Michigan | Optical sensor for quality monitoring of a welding process |
EP1974849A1 (de) * | 2007-03-28 | 2008-10-01 | Trumpf Laser- und Systemtechnik GmbH | Verfahren zur Fixierung strukturgeklebter Werkstücke, insbesondere zum Laserschweißen von geklebten Werkstücken |
JP5011072B2 (ja) * | 2007-11-21 | 2012-08-29 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
TW201009525A (en) * | 2008-08-18 | 2010-03-01 | Ind Tech Res Inst | Laser marking method and laser marking system |
US8723078B2 (en) * | 2008-11-21 | 2014-05-13 | The Regents Of The University Of Michigan | Monitoring of a welding process |
US20100140236A1 (en) * | 2008-12-04 | 2010-06-10 | General Electric Company | Laser machining system and method |
US7873495B2 (en) * | 2009-02-24 | 2011-01-18 | Inspectech Corporation | Welding quality control and monitoring system |
US8506872B2 (en) * | 2009-05-29 | 2013-08-13 | Stanley Electric Co., Ltd. | Method for manufacturing resin mold assembly |
US9752988B2 (en) * | 2010-06-14 | 2017-09-05 | The Regents Of The University Of Michigan | In-situ identification and control of microstructures produced by phase transformation of a material |
JP5672480B2 (ja) * | 2010-08-30 | 2015-02-18 | スズキ株式会社 | ビードの終端部の形状を判定する装置及びその方法 |
US10124410B2 (en) | 2010-09-25 | 2018-11-13 | Ipg Photonics Corporation | Methods and systems for coherent imaging and feedback control for modification of materials |
DE11826290T1 (de) | 2010-09-25 | 2019-10-10 | Ipg Photonics (Canada) Inc. | Verfahren und systeme für kohärente bildgebung und rückkopplungssteuerung zum modifizieren von materialien |
US20120103954A1 (en) * | 2010-11-01 | 2012-05-03 | King Fahd University Of Petroleum And Minerals | System and method for minimizing formation of striation patterns in laser cutting |
US8661905B2 (en) * | 2010-11-09 | 2014-03-04 | Georgia Tech Research Corporation | Non-contact microelectronic device inspection systems and methods |
SE535767C2 (sv) | 2011-04-28 | 2012-12-11 | Westinghouse Electric Sweden | Förfarande för svetsning av kärnbränslestav |
KR101272050B1 (ko) * | 2011-11-11 | 2013-06-07 | 주식회사 성우하이텍 | 레이저 용접방법 |
US20130153552A1 (en) * | 2011-12-14 | 2013-06-20 | Gwangju Institute Of Science And Technology | Scribing apparatus and method for having analysis function of material distribution |
CN102615423B (zh) * | 2012-04-25 | 2014-04-02 | 湖南大学 | 基于特征光谱的镀锌钢激光添粉焊接缺陷的在线诊断方法 |
CA2905616C (en) | 2013-03-13 | 2021-08-24 | Queen's University At Kingston | Methods and systems for characterizing laser machining properties by measuring keyhole dynamics using interferometry |
JP6030013B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2016-11-24 | 株式会社東芝 | 超音波検査装置、および超音波検査方法 |
US9314878B2 (en) * | 2013-09-12 | 2016-04-19 | Ford Global Technologies, Llc | Non-destructive aluminum weld quality estimator |
CN103464906B (zh) * | 2013-10-02 | 2015-08-05 | 机械科学研究院哈尔滨焊接研究所 | 激光焊接质量在线检测方法 |
CN103499579B (zh) * | 2013-10-02 | 2016-01-20 | 机械科学研究院哈尔滨焊接研究所 | 激光焊接质量快速无损检测方法 |
CN103878479B (zh) * | 2014-03-06 | 2016-02-10 | 上海交通大学 | 基于光谱分析的激光焊t型搭接接头间隙的在线检测方法 |
WO2015152059A1 (ja) * | 2014-04-03 | 2015-10-08 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接状態監視システム及び溶接状態監視方法 |
US10099315B2 (en) * | 2014-06-27 | 2018-10-16 | Jabil Inc. | System, apparatus and method for hybrid function micro welding |
US9851332B2 (en) * | 2014-09-19 | 2017-12-26 | King Fahd University Of Petroleum And Minerals | Process for determining weld quality using flexural characteristics |
US20180214983A1 (en) * | 2015-08-31 | 2018-08-02 | GM Global Technology Operations LLC | Method for laser welding aluminum workpieces |
US20170165774A1 (en) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | Baziuk Holdings Ltd. | Vertical Upward Welding in Which Wire Feed is Interrupted |
WO2018010132A1 (en) * | 2016-07-14 | 2018-01-18 | GM Global Technology Operations LLC | Multi-beam laser spot welding of coated steels |
CN106064279A (zh) * | 2016-07-27 | 2016-11-02 | 深圳英诺激光科技有限公司 | 一种激光打标、漂白装置及其加工方法 |
DE102017105900A1 (de) * | 2017-03-20 | 2018-09-20 | Kirchhoff Automotive Deutschland Gmbh | Verfahren zum stirnseitigen Laserschweißen |
KR101974722B1 (ko) * | 2017-05-26 | 2019-05-02 | 전북대학교산학협력단 | 3차원 적층 가공의 실시간 가공 상태 검사와 보정 장치 및 이를 적용한 방법 |
JP6689238B2 (ja) * | 2017-08-24 | 2020-04-28 | 株式会社Ihi検査計測 | 仮付け溶接方法及び仮付け溶接装置 |
EP3536485B1 (en) * | 2018-03-09 | 2024-06-12 | Concept Laser GmbH | Apparatus for additively manufacturing three-dimensional objects |
WO2019198443A1 (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーザ溶接装置 |
EP3807041A4 (en) | 2018-07-19 | 2022-04-06 | IPG Photonics Corporation | SYSTEMS AND METHODS FOR MONITORING AND/OR CONTROLLING RIPPLE TREATMENT USING ON-LINE COHERENT IMAGING (ICI) |
EP3620292A1 (fr) * | 2018-09-07 | 2020-03-11 | Aisapack Holding SA | Procédé et dispositif de fabrication d'une soudure d'emballage |
KR20210095864A (ko) * | 2018-10-30 | 2021-08-03 | 아이디에이씨 홀딩스, 인크. | 이동 네트워크의 유휴/비활성화 이동성 및 접근성 |
CN109353013B (zh) * | 2018-10-30 | 2021-07-20 | 大族激光科技产业集团股份有限公司 | 激光焊接塑料的监测方法 |
CN111122568B (zh) | 2018-11-01 | 2022-04-22 | 华中科技大学苏州脑空间信息研究院 | 一种高通量光学层析成像方法及成像系统 |
CN113226623B (zh) | 2018-12-19 | 2023-05-23 | Ipg光子公司 | 使用根据内联相干成像ici确定的成像信号密度来监视材料加工 |
CN110238547B (zh) * | 2019-05-09 | 2020-12-18 | 西安理工大学 | 一种用于测量大功率激光焦点位置的系统及测量方法 |
US11143624B2 (en) | 2019-05-14 | 2021-10-12 | King Abdulaziz University | Detection of friction stir welding defects using specific damping capacity |
DE102020104462A1 (de) | 2020-02-20 | 2021-08-26 | Precitec Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Analysieren einer Schweißverbindung beim Laserschweißen von Werkstücken |
DE102020213109B3 (de) * | 2020-10-16 | 2022-02-10 | Trumpf Laser- Und Systemtechnik Gmbh | Verfahren und Bearbeitungsmaschine zur Porendefekt-Überwachung eines Laserschweißprozesses zum Verschweißen von mehreren Stableitern sowie zugehöriges Computerprogrammprodukt |
US20240017358A1 (en) * | 2020-12-03 | 2024-01-18 | Jfe Steel Corporation | Position detection apparatus for seam portion and heating portion of welded steel pipe, manufacturing equipment for welded steel pipe, position detection method for seam portion and heating portion of welded steel pipe, manufacturing method for welded steel pipe, and quality control method for welded steel pipe |
US12088029B2 (en) * | 2021-07-20 | 2024-09-10 | Dell Products L.P. | Cable termination for information handling systems |
DE102021208648A1 (de) | 2021-08-09 | 2023-02-09 | Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Prüfverfahren zur Prozessqualitätsüberprüfung und Prüfvorrichtung |
CN113681194A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-23 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 一种基于图像识别的多层多道焊接过程监测优化系统、方法 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3908187A1 (de) * | 1989-03-14 | 1990-09-20 | Jurca Marius Christian | Verfahren zur qualitaetssicherung beim laserstrahlschweissen und -schneiden |
US5121339A (en) * | 1990-08-16 | 1992-06-09 | General Motors Corporation | Laser weld fault detection system |
DE4106007A1 (de) | 1991-02-26 | 1992-09-03 | Fraunhofer Ges Forschung | Verfahren und vorrichtung zum bearbeiten von werkstuecken mit laserstrahlung |
US5283416A (en) | 1992-06-26 | 1994-02-01 | Trw Inc. | Laser process monitoring and evaluation |
JP3235398B2 (ja) * | 1995-04-10 | 2001-12-04 | 日産自動車株式会社 | レーザ溶接の貫通検知方法およびその装置 |
US5651903A (en) | 1995-10-12 | 1997-07-29 | Trw Inc. | Method and apparatus for evaluating laser welding |
US5674415A (en) * | 1996-01-22 | 1997-10-07 | The University Of Chicago | Method and apparatus for real time weld monitoring |
US5728992A (en) * | 1996-02-29 | 1998-03-17 | Westinghouse Electric Corporation | Apparatus and method for real time evaluation of laser welds especially in confined spaces such as within heat exchanger tubing |
JP3209097B2 (ja) | 1996-06-18 | 2001-09-17 | 日産自動車株式会社 | レーザ溶接の品質検査方法およびその装置 |
DE19724986C2 (de) * | 1997-06-13 | 1999-07-29 | Jurca Optoelektronik Gmbh | Verfahren zum Verschweißen von Werkstücken und Vorrichtung zu dessen Durchführung |
US5961859A (en) * | 1997-10-23 | 1999-10-05 | Trw Inc. | Method and apparatus for monitoring laser weld quality via plasma size measurements |
WO2000041837A1 (en) * | 1999-01-14 | 2000-07-20 | Powerlasers Limited | Method for laser processing fault detection |
US6204469B1 (en) * | 1999-03-04 | 2001-03-20 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Laser welding system |
JP3560135B2 (ja) * | 1999-03-23 | 2004-09-02 | 日産自動車株式会社 | Yagレーザ溶接部の品質モニタリング方法 |
KR100346090B1 (ko) * | 2000-05-30 | 2002-11-23 | 한국원자력연구소 | 레이저 용접시 용접 풀 크기감시 및 초점제어 방법 및장치 |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001381889A patent/JP3603843B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-02-25 DE DE60236040T patent/DE60236040D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-25 US US10/081,153 patent/US6710283B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-25 EP EP02004122A patent/EP1238744B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005238323A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | National Institute For Materials Science | レーザ溶接方法 |
WO2005082568A1 (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-09 | National Institute For Materials Science | レーザ溶接方法 |
JP4688423B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2011-05-25 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | レーザ溶接方法 |
WO2013171848A1 (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-21 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接方法、溶接装置、及び電池の製造方法 |
JP2014195814A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接部の検査装置とその検査方法 |
JP2017006955A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 株式会社総合車両製作所 | レーザ溶接方法 |
JPWO2017122391A1 (ja) * | 2016-01-14 | 2018-10-25 | 日産自動車株式会社 | レーザー溶接部における穴検出方法、およびレーザー溶接装置 |
JP2017177222A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 |
DE102018220329A1 (de) | 2018-11-27 | 2020-05-28 | Amada Holdings Co., Ltd. | Laserschweissmaschine und verfahren zur überwachung eines schweisszustands |
US12121990B2 (en) | 2018-11-27 | 2024-10-22 | Amada Co., Ltd. | Laser welding machine and weld state monitoring method |
CN115106674A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-09-27 | 江苏华强模具科技有限公司 | 一种用于激光焊接作业的焊缝质量检测装置 |
CN115106674B (zh) * | 2022-08-25 | 2022-11-29 | 江苏华强模具科技有限公司 | 一种用于激光焊接作业的焊缝质量检测装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3603843B2 (ja) | 2004-12-22 |
US6710283B2 (en) | 2004-03-23 |
EP1238744A1 (en) | 2002-09-11 |
EP1238744B1 (en) | 2010-04-21 |
DE60236040D1 (de) | 2010-06-02 |
US20020144984A1 (en) | 2002-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002321073A (ja) | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 | |
Sun et al. | Sensor systems for real-time monitoring of laser weld quality | |
JP3560135B2 (ja) | Yagレーザ溶接部の品質モニタリング方法 | |
CN104002044B (zh) | 一种非熔透激光焊接设备进行焊接的方法 | |
US5486677A (en) | Method of and apparatus for machining workpieces with a laser beam | |
EP1886757A1 (en) | Arrangement and method for the on-line monitoring of the quality of a laser process exerted on a workpiece using a heat detection camera and a tilted mirror | |
JP2004066340A (ja) | レーザ溶接モニタ装置及び方法 | |
JP5842851B2 (ja) | 溶接部の検査装置とその検査方法 | |
US9212967B2 (en) | Method for monitoring the quality of industrial processes and system therefrom | |
Sokolov et al. | Applying optical coherence tomography for weld depth monitoring in remote laser welding of automotive battery tab connectors | |
JPH11221686A (ja) | プラズマサイズを測定することによるレーザ溶接部品質の監視方法及び装置 | |
JP2014195822A (ja) | 溶接部の検査装置とその検査方法 | |
JP3209097B2 (ja) | レーザ溶接の品質検査方法およびその装置 | |
Chianese et al. | Characterization of photodiodes for detection of variations in part-to-part gap and weld penetration depth during remote laser welding of copper-to-steel battery tab connectors | |
Schleier et al. | Cross-correlation-based algorithm for monitoring laser cutting with high-power fiber lasers | |
WO2018185973A1 (ja) | レーザ加工監視方法及びレーザ加工監視装置 | |
Garavaglia et al. | Fiber laser welding of AA 5754 in the double lap-joint configuration: process development, mechanical characterization, and monitoring | |
Wiesemann | 2.8 Process monitoring and closed-loop control: 2 Production engineering | |
JP4026404B2 (ja) | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 | |
JP7523088B2 (ja) | レーザ加工装置 | |
JP6688021B2 (ja) | レーザ溶接監視装置とレーザ溶接監視方法 | |
JP3184962B2 (ja) | レーザ溶接の溶接状態検出方法 | |
JP2017006955A (ja) | レーザ溶接方法 | |
JP3603829B2 (ja) | レーザ溶接の品質検査方法 | |
JP2005021949A (ja) | レーザ溶接モニタリング方法およびレーザ溶接モニタリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040907 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040920 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3603843 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |