JPH11221686A - プラズマサイズを測定することによるレーザ溶接部品質の監視方法及び装置 - Google Patents

プラズマサイズを測定することによるレーザ溶接部品質の監視方法及び装置

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JPH11221686A
JPH11221686A JP10303092A JP30309298A JPH11221686A JP H11221686 A JPH11221686 A JP H11221686A JP 10303092 A JP10303092 A JP 10303092A JP 30309298 A JP30309298 A JP 30309298A JP H11221686 A JPH11221686 A JP H11221686A
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ溶接部の品質をプラズマサイズ測定に
より監視する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 レーザ加工、例えばレーザ溶接加工の品
質を監視する方法及び装置では、レーザビームの照射を
受けている加工物表面上方の溶接プラズマから放出され
る光を監視する。プラズマのサイズを放出光から決定
し、合格レベルの品質の溶接部を生じさせる加工及び加
工物条下で決定されたサイズの所定値と比較する。監視
したプラズマサイズのうち所定値よりも大きいものは、
不合格溶接部を表すことができる。かかる所定値から外
れたものは、レーザビーム出力や加工物速度の変化、レ
ーザ集束上の問題、不十分なシールドガス流、加工物の
変形、溶接部汚染によって引き起こされる場合がある。
監視方法は、発光スペクトルの主要放出ピークに対応す
る選択された波長範囲から放出光を監視する。この方法
により工程内制御が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザを用いる材
料加工の分野に関し、特に、プラズマのサイズを測定す
ることによるレーザ溶接部品質の監視方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】材料加
工法、例えばレーザ溶接加工、レーザ切断加工、レーザ
穴あけ加工及びレーザ熱処理には通常、高出力レーザが
用いられている。これら加工法は、従来型溶接加工法と
比べ、速度、一貫性及び溶接部品質に関する利点を含め
多くの利点を有している。レーザによる材料加工の際、
レーザビームを加工物に当てると、加工物は加熱状態に
なって最終的には溶融し、次に蒸発する。この蒸気及び
その周りのガスは、極めて高い熱によってイオン化され
てレーザと加工物との間にプラズマ煙を生ずる。溶接部
品質は、プラズマ発生が不安定であること、加工動作条
件が不安定であること、例えばレーザビーム出力及びシ
ールドガス流量が変動すること、及び加工物に欠陥があ
ること、例えば溶接域が汚染されていること及び物理的
変形があることによって影響を受ける。
【0003】レーザを利用した加工法が産業界において
普及するにつれ、加工品質を監視する精度の高い工程中
に実施される技術に対する要望が高まっている。工程内
技術は、工程後に実施される非破壊方式による品質管理
技術、例えばX線分析、超音波分析及び目視(又は外
観)検査、そして又、例えば金属組織学的手法のような
破壊方式による品質管理技術と比べて重要な利点をもた
らす。工程後技術では、大きな労働力及び長い時間がか
かるので、レーザ加工の実時間監視及び制御を行うこと
ができない。米国特許第5,360,960号は、プラ
ズマからの光の強度が所定の複数の光測定限界のうちの
一つを越える度にその回数をカウントすることによるレ
ーザ加工監視システムを開示している。レーザによる材
料加工を監視するための公知の工程内技術は十分に満足
のゆくものであるとは言えない。特に、公知の手法は、
良好な部品、即ち合格品を誤ってはねる、即ち不合格品
とする場合(タイプIのエラー)があり、逆に、不良の
部品、即ち不合格品を不合格品としてはねそこなう場合
(タイプIIのエラー)がある。タイプIのエラーは経済
的コストの面で好ましくない。タイプIIのエラーは、例
えば、或る限度ぎりぎりの溶接部に高い溶接部品質を必
要とするレーザ溶接部品では特に重要な場合がある。不
良溶接部を検出できなければ、結果的に、潜在的に危険
を招く部品が構成要素中に入る場合がある。
【0004】かくして、(i)工程内で使用でき、且つ
(ii)良溶接部と不良溶接部を識別し、かくしてタイプ
I及びタイプIIのエラーを減少させることができ、そし
て又、(iii)種々のレーザ材料加工に使用できるレーザ
材料加工の監視方法及び装置が要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記要望を満
足させるレーザ材料加工の監視方法及び装置を提供す
る。特に、本発明は、(i)工程内で使用でき、(ii)
良溶接部と不良溶接部を識別し、かくしてタイプI及び
タイプIIのエラーを減少させることができ、そして又、
(iii )種々のレーザ材料加工に使用できる。本発明
は、レーザビームが物体に当たってその周りにプラズマ
が生じるレーザ加工を監視する方法に関する。物体は代
表的には加工物であり、レーザビームは加工物の表面に
当たる。本発明の方法は、プラズマから放出される光の
強度の空間分布を、加工物表面の上方の位置で、好まし
くはレーザ加工中の時間の関数として監視する段階と、
プラズマの物理的寸法のうち少なくとも一つを表す数値
を監視した光の強度に割り当てる段階と、物理的寸法の
数値を、品質が合格レベルの溶接部を表すレーザ加工条
件下で決定された所定値と比較する段階とを有する。こ
れら条件として、「公称」レーザ出力、「公称」加工物
速度、プラズマの周りの十分なシールドガス流、溶接継
手のところの十分な清浄度、加工物の満足のゆくレベル
の物理的条件、加工物材料中の望ましくない微量汚染物
の不存在、加工物の照射面上へのレーザの適正な集束状
態が挙げられる。物理的寸法の数値と所定値の相違に基
づいて、溶接部が合格レベルの品質のものであるかどう
かの判定が可能となる。本発明の方法により、レーザ加
工の総合品質の工程内監視が可能となる。
【0006】物理的寸法の数値は好ましくは、時平均値
であり、プラズマ高さ又はプラズマ幅であるのが良い。
時平均値を、レーザ加工の選択された部分についてだ
け、又はレーザ加工の全持続時間にわたって計算するこ
とができる。時平均値は好ましくは、プラズマが最も安
定しているレーザ加工の定常部分について計算される。
監視段階は、放出光を、放出光の主要輝線に及ぶ又はこ
れらを有効範囲とする光透過帯を備えた濾光器を通過さ
せる段階から成る。例えば、ステンレス鋼製の加工物に
ついては、濾光器は、その光軸が物体表面に対して小さ
な角度をなし、且つ物体表面に近接して位置するよう位
置決めされる。この角度は代表的には、物体表面に対し
て約5°未満であり、監視位置は代表的には、物体表面
の上方約0.5mm未満である。角度が約0°であると、
優れた結果が得られる。
【0007】放出光を、例えばNDフィルタのような濾
光器及び集束レンズを含む追加の光学系を通過させるの
が良い。濾光された光を濾光器に光結合されているビデ
オカメラによってビデオフレーム上にプラズマ空間プロ
フィールとして記録するのが良い。ビデオフレームをデ
ィジタル化してプラズマ幅及びプラズマ高さを決定す
る。濾光器に光結合されたリニアーアレイ検波器を用い
てプラズマの物理的寸法を決定することができるが、そ
うするかどうかは任意である。プラズマの物理的寸法の
時平均値を種々の動作及び加工物条件と相関させれば、
レーザ溶接加工の品質を監視することができる。特に、
時平均値を、(i)レーザビームに対する物体の移動速
度及びレーザ出力、(ii)加工物表面上へのレーザビー
ムの適正な集束状態、(iii )プラズマの周りにおける
シールドガスの流れ状態、(iv)溶接欠陥、例えば不適
当な溶込み深さ、及び(v)物体の物理的変形レベルと
相関させるのが良い。
【0008】また、本発明を用いると、局所溶接問題に
ついてレーザ溶接部を監視することができる。本発明の
この特徴による方法は、プラズマの少なくとも一つの物
理的寸法の数値を監視した光の強度に割り当てる段階
と、前記数値の突然の著しい変化を表す変化についてプ
ラズマ寸法又はサイズの数値を時間の関数として評価す
る段階とを有する。これら突然の変化を本明細書では
「急落部(dip)」という。評価段階は、プラズマの物理
的寸法をレーザ溶接加工中の時間の関数として表したグ
ラフ(時間的トレース)を作成する段階を含むのが良
い。急落部を、局所溶接問題、例えば(i)溶接域に汚
染があること、(ii)プラズマの周りのシールドガスの
不十分な流れ状態、及び(iii )物体の物理的変形と相
関させるのが良い。
【0009】本発明の装置は、加工物表面の上方のプラ
ズマから放出された光の強度を、物体の表面の上方の位
置で且つ好ましくはレーザ溶接加工中の時間の関数とし
て監視する手段と、監視した光の強度から、プラズマの
少なくとも一つの物理的寸法を表す数値を好ましくはレ
ーザ溶接加工中の時間の関数として決定する手段と、レ
ーザ溶接加工の少なくとも一部について決定された数値
から物理的寸法の時平均値を計算する手段とを有する。
監視手段は、放出光の主要輝線を有効範囲とする光透過
帯を有していて、放出光を濾光する濾光手段と、プラズ
マプロフィールを視覚的に記録する手段とから成る。本
発明の装置は、プラズマサイズの数値をレーザ溶接加工
中の時間の関数として表示する表示手段を更に有するの
が良い。プラズマサイズは代表的には、時間的トレース
として表示される。
【0010】本発明の上記特徴及び利点並びに他の特徴
及び利点は、以下の説明、特許請求の範囲の記載、及び
添付の図面を参照すると一層良く理解されよう。
【0011】
【発明の実施の形態】代表的には加工物の実際に生産に
用いられる溶接条件と同様な溶接条件を用いて溶接部監
視試験を加工物に対して行った。主要な試験マトリック
スには、種々のレーザ出力及び加工物回転速度における
多数の試験が含まれる。また、レーザをデフォーカス
し、シールドガス流がなく、汚染物が溶接表面相互間に
存在し、機械的に変形された加工物を用いて試験を行
い、プラズマの物理的寸法形状の変化を観察した。溶接組立体 図1は、レーザビーム送出しシステム10及び加工物5
0を固定するための溶接取付け具30を含むレーザ溶接
組立体を試験に用いられる状態で示している。レーザビ
ーム送出しシステム10は、レーザビーム14を発生す
るレーザ12及びレーザビームを合焦させる集束又は合
焦光学系を有している。レーザは、連続出力の二酸化炭
素(CO2 )レーザである。合焦光学系16は、焦点距
離が20cmのレンズを有している。溶接取付け具30
は、ベース32及びベースに対して動くことができるク
ランプ部分34を有している。加工物50は、ベース5
2及びベースに溶接されたカバー54を含む乗り物エア
バック用空気ポンプであった。溶接中、加工物のベース
52を溶接取付け具30のベース32内に納め、カバー
をクランプ部分34によってベース52に固定した。加
工物50をレーザビーム14に対して回転させていると
き、レーザビーム14はカバー54の頂面56に当た
り、カバー54とベース52のその下に位置するリム5
8との間に円形の融合溶接部を形成した。
【0012】加工物50を、試験のうち幾つかでは約1
3RPMの速度で、他の試験では約18RPMの速度で
回転させた。レーザ12を、カバー54の頂面56に直
角な面に対して約25°の角度をなして加工物50上に
合焦させた。頂面56上のレーザビーム14のスポット
サイズは、後述するような公称動作条件のもとでは約
0.5mmであった。溶接プラズマを抑制するために同一
直線流れのヘリウムシールドガスを用いた。加工物は、
Fe(69〜74重量%)、Cr(16〜18重量
%)、Ni(6〜8重量%)、Mn(2重量%)、Si
(1重量%)及びC(最大0.1重量%)から成る30
1ステンレス鋼で作られていた。プラズマサイズ監視 図2に示す実験装置構成60を用いて、溶接プラズマの
物理的寸法形状を溶接加工中に監視した。溶接部表面6
2(加工物50の頂面56)の上方のプラズマ(代表的
には、高さHのところにある)から放出された光を、N
Dフィルタ64、青−紫ガラス濾光器(光フィルタ)6
6(光透過帯が約335nm〜約480nmのタイプDG−
12)及びズームレンズ67を通過させ、フィルタ6
4,66及びズームレンズ67に光結合されたビデオカ
メラ68(パナソニックCCDカメラ)によって記録し
た。ビデオカメラ68は、毎秒30フレームのフレーミ
ング速度で記録を行った。ビデオカメラ68は実質的
に、フィルタ64,66と光学的整列状態にあった。数
値計算を行って試験結果を表示するためのマイクロプロ
セッサ69及びこれと関連したモニタ71が、ビデオカ
メラ68に電気的に接続した。プラズマ放出光を、水平
方向に、即ち溶接部表面62と実質的に平行な方向で集
めた。青−紫光フィルタ66を、ステンレス鋼加工物の
主要な輝線を有効範囲とし又はカバーする光の波長範囲
を透過させるよう選択した。NDフィルタ64は、放出
された光の強度を減少させ、プラズマ「コア」放出光の
物理的構造を解像した。
【0013】図3を参照すると、プラズマからのフィル
タされた光の空間分布70がビデオフレーム上に視覚的
に記録されている。プラズマサイズ形状の代表的な数値
は、プラズマの水平方向のプロフィールを表わす値を得
るためにA−B線の方向に沿い、そして又、プラズマの
垂直方向のプロフィールを表わす値を得るためにA−B
線とほぼ垂直に差し向けられたC−D線の方向に沿って
ビデオフレーム(フレームごとに)をディジタル化する
ことによって割り当てられた。A−B線は、溶接部表面
62の上方約0.07mmのところに位置し、C−D線は
プラズマプロフィールのほぼ中心を通っている。また、
水平方向のプラズマプロフィールを、表面の上方約0.
16mmのところで測定した。プラズマの幅及び高さの数
値を、25カウントを越えるディジタル化プラズマ強度
を有するそれらの読みだけを用いて決定した。場合によ
っては、A−B線とC−D線の両方又はいずれか一方の
一部に沿うディジタル化プラズマ強度カウントを飽和さ
せ(525カウントを越える)、これらの読みの強度を
525カウントに等しいものとした。25カウントのデ
ィジタル化プラズマ強度を強度飽和とは無関係に閾値と
して用いることによりプラズマサイズ形状を決定した。
【0014】図4は、ディジタル化プラズマ強度飽和を
行わない場合のプラズマ水平方向プロフィールを示して
いる(試験359)。表3で報告されていて、以下に一
層詳細に記載する試験データを、溶接加工の開始後0.
5〜2.7秒の間に取ったビデオフレームについて平均
をとった。約0.5秒以前の溶接加工の部分(溶接始動
領域)及び約2.7秒後の溶接加工の部分(溶接オーバ
ーラップ領域)のフレームは、表3の報告データを計算
する際には用いなかった。これらの計算にはマイクロプ
ロセッサ69を用いた。溶接部表面の上方0.07mmの
ところで(A−B線に沿って)決定したプラズマの幅を
溶接部品質と良好に相関したが、溶接部表面の上方0.
16mmのところで測定したプラズマの幅はそうではなか
った。したがって、良好な結果を得るためにはプラズマ
プロフィールを好ましくは溶接部表面の上方約0.1mm
よりも低い高さのところで監視する。
【0015】データの示唆するところによれば、ビデオ
カメラがプラズマを水平方向に画像化するときに最良の
結果が得られる。特に、フィルタ64,66及びビデオ
カメラ68は好ましくは、溶接部表面62に対して、カ
メラ集束レンズ(図2)の光軸が溶接部表面62に対し
て実質的に平行に差し向けられるように配置される。約
5°未満の小さな角度が好ましく、約0°の角度を用い
ると優れた結果が得られた。小さな角度で監視すること
が有利である理由は、以下に詳細に説明するように、溶
接部品質は一般に、プラズマの高さよりもプラズマの幅
の方が一層ぴったりと相関し、小さな角度によりプラズ
マの幅の優れた監視が可能になるからである。プラズマ
サイズを決定するためには、ビデオカメラ68に代えて
リニアーアレイ検波器(図示せず)を使用しても良い
が、そうするかどうかは任意である。リニアーアレイ検
波器はまた、溶接部表面に近接すると共に溶接部表面に
対して実質的に水平方向にプラズマ上への焦点合わせ及
びズームを行うことができる。リニアーアレイ検波器か
ら得られるデータからプラズマの幅を求めるために従来
型マイクロプロセッサ(図示せず)をリニアーアレイ検
波器に電気的に接続するのがよい。リニアーアレイ検波
器は、ビデオフレーム全体からディジタル化を行ってプ
ラズマの寸法形状を決定する段階を省略し、かくして溶
接加工のプロセス制御を行うのに十分な実質的に瞬時の
応答が得られる。試験条件 以下の表1は試験条件を列記している。
【0016】
【表1】 ─────────────────────────────────── 表 1 試 験 条 件 ─────────────────────────────────── 試験番号 レーザ出力 加工物回転速度 説 明 (kW) (RPM) 314〜317 5.3 18 公称レーザ出力/公称回転速度 318,319 3.5 18 低レーザ出力/公称回転速度 320〜324 3.5 13 低レーザ出力/低回転速度 325〜330 5.3 13 公称レーザ出力/低回転速度 332 5.3 18 公称レーザ出力/公称回転速度 333 5.3 18 シールドガス無し,不良溶接部 334 5.3 18 シールドガス有り,収集データ無し 335 5.3 18 シールドガス有り 336〜340 5.3 18 +2mm(上昇) レーザビームデフォーカス 341〜345 3.5 18 +2mm(上昇) レーザビームデフォーカス 346 5.3 18 溶接表面間の4位置の作動油 347 5.3 18 溶接表面間の4位置のモータ油 348 5.3 18 溶接表面間の4位置のバーグリース 352 5.3 18 ひどく曲げられた加工物カバー 353 5.3 18 僅かに曲げられた加工物カバー 354〜359 5.0 18 公称レーザ出力/公称回転速度 360〜364 3.5 18 低レーザ出力/公称回転速度 365〜369 3.5 13 低レーザ出力/低回転速度 370〜374 5.0 13 公称レーザ出力/低回転速度 ───────────────────────────────────
【0017】主要な試験マトリックスとしては、5.0
〜5.3kWレーザ出力(本明細書では、「公称レーザ
出力」という)及び約13RPMの加工物回転速度の試
験(試験番号325〜330、370〜374)、公称
レーザ出力及び約18RPMの加工物回転速度(本明細
書では、「公称加工物回転速度」という)の試験(試験
番号314〜317、332、335、354〜357
及び359)、約3.5kWの低レーザ出力及び低加工
物回転速度(試験番号320〜324、365〜36
9)、低レーザ出力及び公称加工物回転速度(試験番号
318、319、360〜364)での多くの試験が挙
げられる。試験はまた、レーザビームをデフォーカスし
(試験番号336〜345)、シールドガスの流れが無
く(試験番号333)、不良溶接部を生じさせるよう溶
接部表面相互間に種々の流体汚染物(作動油、モーター
オイル及びグリース)を配置し(試験番号346〜34
8)、曲げた状態の加工物を用いて(試験番号352及
び353)実施した。
【0018】溶接部品及びプラズマサイズに対する試
験条件の影響 レーザ出力及び加工物回転速度/溶接部品質 溶接された加工物を区分化して、これら区分のところで
溶接部組織を目視検査することにより溶接部品質を判定
した。溶接部品質を、加工物50の頂面56からの溶接
溶込み深さ、溶接面積、表面の凹み、気孔及び亀裂を含
む溶接欠陥の存否に基づいて判定した。試験316,3
20,325,355,357,362,367,37
0,372で溶接した加工物を区分化して目視検査を行
った。表1を参照すると、加工物カバー54及び加工物
50のベース52のリム58の厚みの合計に少なくとも
等しい溶込み深さの溶接部が満足のいくものであると考
えられた。以下の表2は、目視検査により得られた結果
を記載している。
【0019】
【表2】 ─────────────────────────────────── 表 2 目視検査結果 ───────────────────────────────────試験番号 プロセスパラメータ 説 明 316,355, 5.3kW/18RPM 公称レーザ出力/公称回転速度,良溶接部357,362 320,367 3.5kW/13RPM 低レーザ出力/低回転速度, 良溶接部 325,370, 5.3kW/13RPM 公称レーザ出力/低回転速度, 良溶接部372 333 5.3kW/18RPM, 溶込み深さ不十分の不良溶接部 シールドガス流無し 336 5.3kW/18RPM,+2mm 溶込み深さ不十分の不良溶接部 (アップ)デフォーカス 342 3.5kW/18RPM,+2mm 不良溶接部,約60%の部分が溶接され (アップ)デフォーカス なかった。 343 3.5kW/18RPM,+2mm 殆ど強度のない不良溶接部 (アップ)デフォーカス 344 3.5kW/18RPM,+2mm 不良溶接部,約60%の部分が溶接され (アップ)デフォーカス なかった。 345 3.5kW/18RPM,+2mm 不良溶接部,約75%の部分が溶接され (アップ)デフォーカス なかった。 347 5.3kW/18RPM, 汚染箇所における区分化行わず 4位置でモータ油汚染 348 5.3kW/18RPM, 8検査位置のうち1につき溶込み不十分 バーグリース汚染 2検査位置につき溶接表面凹み 352 5.3kW/18RPM,ひどく 溶込み深さが不十分な不良溶接部,広幅 曲げられたカバー の垂直方向亀裂,溶接表面凹み 353 5.3kW/18RPM,僅かに 良溶接部 曲げられたカバー ─────────────────────────────────── 5.0〜5.3kWでは、合格レベルの品質の溶接部
(良溶接部)が、13RPMと18RPMの加工物回転
速度の両方で一貫して得られた。しかしながら、3.5
kWレーザ出力では、13RPM回転速度で良溶接部が
得られたが、18RPMでは不十分な溶込み深さの不合
格レベルの品質の溶接部(不良溶接部)が生じた。かく
して、単位溶接表面積あたりのレーザ出力と加工物回転
速度の比として本明細書において定義する「レーザ比エ
ネルギ」が十分に高い場合に良好な溶接部が形成され
る。以下の表3は、種々のレーザ出力及び加工物回転速
度条件で決定された時平均プラズマ幅及びプラズマ高さ
を示している。
【0020】
【表3】 ─────────────────────────────────── 表 3 プラズマの幅及び高さ ─────────────────────────────────── 試験 レーザ 加工物 他の条件 プラズマの幅 プラズマの高さ 番号 出力 速度 (mm) (mm) (kW) (RPM) 354〜359 5.0 18 平 均 0.937 0.508 標準偏差σ 0.011 0.010 360〜364 3.5 18 平 均 0.981 0.534 標準偏差σ 0.007 0.005 365〜369 5.0 18 平 均 0.888 0.502 標準偏差σ 0.011 0.005 370〜374 3.5 18 平 均 0.890 0.540 標準偏差σ 0.016 0.005 338〜340 3.5 18 レーザデフォーカス 平 均 1.236 0.674 標準偏差σ 0.007 0.007 341〜345 3.5 18 レーザデフォーカス 平 均 1.130 0.679 標準偏差σ 0.045 0.025 346 5.3 18 作動油 0.898 0.524 汚染 347 5.3 18 モータ油 0.899 0.528 汚染 348 5.3 18 バーグリース 0.880 0.523 汚染 352 5.3 18 ひどく曲げ 0.601 0.306 られたカバー 353 5.3 18 僅かに曲げ 0.931 0.526 られたカバー ───────────────────────────────────
【0021】レーザ出力が18RPMにおいて5.0k
W(良好溶接部)から3.5kW(不良溶接部)まで減
少するにつれ、プラズマの幅は0.937mm(σ=0.
011mm)の平均値から0.981mm(σ=0.007
mm)まで増加した。13RPMでは、平均プラズマ幅
は、3.5kWでは0.888mm(σ=0.011m
m)、5.0kW(良好溶接部)では0.890mm(σ
=0.016mm)であった。試験結果によれば、約0.
87mmから約0.95mmのプラズマ幅が、良好な溶接部
と相関関係があった。試験結果によれば、公称溶接条件
のもとで測定された平均プラズマ幅の約−2〜−3及び
+2〜+3の標準偏差によって定められるプラズマ幅を
良好な溶接部と相関させることができる。公称レーザ出
力及び加工物回転速度条件の下で且つ適当なシールドガ
ス流があり、加工物の溶接域の清浄度が十分であり、加
工物の甚だしい物理的変形がなく、加工物上へのレーザ
ビームの集束状態が適正である状態で求められた溶接プ
ラズマサイズ(プラズマ幅又はプラズマ高さ)を、合格
レベルの品質の溶接部を表わす「所定値」として用い、
本明細書で説明するような変化したレーザ溶接動作条件
及び変化した加工物条件のために割り当てられた溶接プ
ラズマサイズの数値と比較した。
【0022】試験結果の示すところによれば、プラズマ
高さはプラズマ幅よりも溶接部品質の良好な全体的指標
が劣っていた。18RPMでは、平均プラズマ高さは、
5.0kWでは0.508mm(良溶接部)、3.5kW
では0.534mm(不良溶接部)であった。13RPM
では、平均プラズマ高さは、5.0kWでは0.540
mm、3.5kWでは0.502mm(両方とも良溶接部)
であった。これらのデータは、良溶接部のプラズマ高さ
と不良溶接部のプラズマ高さには著しい差がないことを
示している。レーザ出力及び加工物回転速度の変化に対
するプラズマ幅及びプラズマ高さの応答性が、それぞれ
図5及び図6に概略的に示されている。プラズマ幅及び
プラズマ高さは、18RPMの公称加工物回転速度では
レーザ出力の減少につれて増加した。13RPMでは、
プラズマは、18RPMの場合よりも小さく、より安定
していた。しかしながら、3.5kW及び13RPM並
びに5.0kW及び13RPMの場合のプラズマ幅は、
5.0〜5.3kW及び18RPMの場合とほぼ同一で
あった。
【0023】また、当業者であれば、プラズマ幅とプラ
ズマ高さの両方又はいずれか一方を監視すれば、加工物
がレーザビームに対して回転していない溶接加工につい
て溶接部品質を決定できることは理解されよう。例え
ば、本発明を、レーザビームを加工物に対してある所望
の速度で移動させて直線状溶接部を形成する溶接加工を
監視するのに用いることができる。
【0024】レーザデフォーカス/プラズマサイズ レーザ集束スポットを公称設定点から(+)2mm上方へ
移動させて焦点を外した(デフォーカスした)状態にお
いて18RPMの回転速度で試験336〜345を行っ
た。その結果得られたスポットサイズは、約0.8mmに
変化した。試験336(公称レーザ出力)に基づく加工
物の区分化及び目視分析の示すところによれば、溶込み
深さが不十分な不良溶接部であることが分かった。試験
342〜345(低レーザ出力)からの区分化されたサ
ンプルとしては、60%を越える大きな非溶接領域が含
まれていた。試験344では、溶接部は本質的に強度を
備えておらず、カバーはベースから容易に除去された。
図3を参照すると、CO2 レーザが焦点を外れていると
き(5.3kW及び18RPMの場合)、平均プラズマ
幅及びプラズマ高さは、それぞれ1.236mm及び0.
674mm(試験338〜340)であり、それらの公称
値(試験354〜359)よりも約32%及び約33%
大きかった。3.5kW及び18RPM(試験341〜
345)では、平均プラズマ幅及びプラズマ高さはそれ
ぞれ1.130mm及び0.679mmであり、それらの公
称値よりも約21%及び約34%大きかった。また、ビ
デオカメラの記録の示すところによれば、デフォーカス
レーザ条件の下で加工物上の多数の凝固した液体金属ス
ポットの目視観察と一致して溶接プラズマからの一層多
くの溶融液体スピルがあった。試験結果は、図5及び図
6に記載されている。レーザをデフォーカスした状態で
は、プラズマ幅とプラズマ高さは共に、公称レーザ出力
と低レーザ出力の両方において著しく増加した。かくし
て、プラズマ幅とプラズマ高さの両方を監視すれば、レ
ーザのデフォーカスの問題を検知することができる。
【0025】溶接部汚染/プラズマサイズ 試験347では、モータ油を、カバー54とベース52
のリム58の対向表面間の4つの位置に配置した。プラ
ズマ幅及びプラズマ高さの各々の時間的トレース中にお
いて約3.2秒のところに「急落部」Dが観察された
(図7)。急落部を持続時間及び持続時間全体にわたる
プラズマ幅又はプラズマ高さの変化の大きさに基づいて
時間的トレース中で決定した。18RPMでは、急落部
が少なくとも約30ミリ秒の持続時間にわたりプラズマ
サイズ中の著しい変化と考えられ、かかる持続時間にお
いてプラズマサイズは急落部の開始時点における寸法の
15%未満減少している。13RPMでは、少なくとも
約40ミリ秒の持続時間が十分であると考えられた。図
7を参照すると、約3.2秒のところでは急落部の持続
時間は約700ミリ秒であり、この持続時間の間、プラ
ズマ幅は0.9mmの15%未満である。持続時間は30
ミリ秒よりも長い。かくして、急落部は相当な長さのも
のである。
【0026】急落部の持続時間は、局所溶接問題の深刻
さの重要な指標であると考えられる。急落部の持続時間
が長ければ長いほど、影響を受ける溶接部の対応部分は
それだけ一層大きくなる。例えば、30ミリ秒間以上に
わたって持続しないレーザビーム出力の瞬時減少によっ
て溶接部寸法が突然減少しても、その結果として必ずし
も不良溶接部が生じるとは限らない。急落部の持続時間
が増加するにつれ、その結果得られる溶接部の破裂圧強
さの減少度は大きくなる。低い破裂圧強度は、圧力開放
の所定時間まで高い内部圧力を維持すると考えられる加
工物では非常に望ましくない。試験348では、加工物
カバー54とレース52のリム58の対向表面間の4箇
所にバーグリースを配置した。図8を参照すると、急落
部Dがプラズマ幅とプラズマ高さの時間的トレース中に
おいて約0.7秒及び約1.5秒のところに観察され
た。これら急落部は、加工物材料特性の突然の変化又は
不連続部に起因する局所溶接欠陥に対応しているものと
考えられる。4つの部分片への溶接加工物の区分化によ
り、8つの検査位置のうち1つにおいて溶接溶込み深さ
が不十分であること及び4つの箇所のうち2つにおいて
溶接表面が凹んでいることが分かった。かくして、プラ
ズマの物理的寸法形状の時間的トレースを、溶接域にお
ける汚染の存在及び不十分な清浄度を表わす急落部の存
否につき分析することができる。
【0027】シールドガス流/プラズマサイズ 試験333を、プラズマを制御するためのシールドガス
流無しで行った。その結果得られる制御されないプラズ
マは、非常に大きなプラズマサイズを生じた。溶接加工
物の区分化及び目視検査は、溶込み深さが不十分な不良
溶接部を示した。この結果に基づき、プラズマサイズを
監視すればシールドガス流の不存在を効果的に検出する
ことができる。加工物変形/プラズマサイズ 加工物のカバーを物理的に変形させた状態で2つの試験
を行った。即ち、試験352では、カバーをひどく曲
げ、試験353では、カバーを僅かに曲げた。試験35
2については、図9は、溶接プラズマサイズの時間的ト
レース中の幅の広い急落部を示している。ビデオカメラ
の記録によれば、これらの幅の広い急落部に対応して溶
接加工中、プラズマが時々ほぼ消衰した。加うるに、表
3に示すように、プラズマの平均幅及び高さは、0.6
01mm及び0.306mmであり、それぞれの公称値の約
36%以下及び約40%以下であった。3つの部分片へ
の溶接加工物の区分化及びこれらの目視検査を行うと、
溶接溶込み深さが不十分であり、幅の広い垂直方向亀裂
が生じ、溶接表面の凹み及びカバーと加工物の間に隙間
のあることが分かった。カバーを僅かに曲げた状態の試
験353については、目視検査によれば、良好な溶接部
が得られていることが分かった。溶接プラズマの平均幅
は、0.931mmであり、公称値よりも約0.6%だけ
小さかった。この結果によれば、加工物を物理的に変形
させ過ぎない場合に合格レベルの品質の溶接部を形成す
ることができる。僅かな表面欠陥があっても、結果的に
合格レベルの溶接部を得ることができる。かくして、プ
ラズマサイズ(プラズマ幅又はプラズマ高さ)を監視す
ることは、加工物の物理的な変形及び特にひどく変形し
た加工物のような深刻な欠陥を検出する際に効果的であ
る。
【0028】プラズマサイズ/プラズマ発光強度/溶接
部品質 本願と同日に出願された米国特許出願第956607号
(なお、発明者は、本願の発明者と同一であり、発明の
名称は、「プラズマからの光の強度を測定することによ
るレーザ溶接部品質の監視方法及び装置」である)は、
プラズマサイズの監視に加えて、別法としてプラズマか
ら放出された光の強度を決定することにより溶接部品質
を工程内方式で監視できることを開示している。かくし
て、溶接プラズマについては、発光強度とプラズマサイ
ズとの間に相関関係がある。図10は、本発明の試験で
用いられた溶接プラズマに関する青−紫領域の相対的発
光強度と種々のレーザ出力及び加工物回転速度条件につ
いてのプラズマ幅のプロットを示している。図示のよう
に、発光強度は一般に、プラズマ幅の増大につれ増加す
る。また、不良溶接部を表すデータポイント(3.5k
W/18RPM)は全て、プロットの右上の隅に群をな
して示されている。(極めて低いレーザ出力に起因して
生じる不良溶接部は、非常に低い発光強度及びプラズマ
幅を有し、そして又、左下の隅に又はグラフからはみ出
た関連データポイントを有すると予測される。)(図示
せず。) 発光強度とプラズマサイズの相関関係に関して考えられ
る説明は、両方が同一のしくみによって影響を受けると
いうことである。プラズマは、高出力CO2 レーザによ
って生じる励起によって維持される。低レーザ出力で
は、レーザアブレーションによって引き起こされる溶融
液体の蒸気及び小滴のジェット流は減少するものと見込
まれる。これにより、ジェット流によるプラズマの冷却
速度が減少する。このプラズマ冷却度の減少の結果とし
て、プラズマ発生が増大し、かくしてプラズマ強度が大
きくなる。同様に、溶接部表面が例えば作動油、油又は
グリースのような液体で汚染されていれば、CO2 レー
ザビームは、レーザアブレーションにより強力な蒸気ジ
ェットを引き起こすことができる。ジェット中の強力な
ガス流は、プラズマを冷却させる場合があり、その結果
プラズマを減少させ、場合によってはこれを消滅させる
ことになり、それによりプラズマ強度及びプラズマサイ
ズの時間的トレース中に急落部が生じる。
【0029】かくして、本発明の方法及び装置を用いる
と、問題のある溶接部が生じる場合のあるレーザ溶接加
工中における問題を効果的に検出することができる。本
発明は、プラズマの一又は二以上の時平均物理的寸法、
好ましくはプラズマ幅を監視することによって総合的な
溶接部品質を監視することができる。プラズマの選択さ
れた一又は二以上の物理的寸法、好ましくはプラズマ幅
の時間的トレースをプラズマ寸法の突然の変化に関して
監視することにより潜在的な局所溶接問題を検出するこ
とができるが、このようにするかどうかは任意である。
本発明を用いるとレーザ溶接加工中に良溶接部と不良溶
接部を効果的に識別できるので、タイプ1及びタイプII
のエラーが減少すると共に重要な溶接問題を溶接組立体
のところで検知できるようになる。
【0030】本発明を用いると、別のタイプのガスレー
ザ及び固体レーザを用いて溶接加工中、溶接部品質を工
程内方式で監視することができる。レーザは、連続又は
パルス出力を有するのがよい。また、本発明を用いる
と、円形の溶接部以外の曲線状溶接部形状や直線状溶接
部を形成する溶接加工を監視することができる。加うる
に、他の溶接継手構成、例えば突合せ溶接及び隅肉溶接
を監視できる。本発明を用いると、他のレーザ材料加工
用途、例えば金属切断加工、穴あけ加工、粉体金属焼結
工程及び加熱処理工程を監視することができる。本発明
を好ましい実施形態を用いて相当詳細に説明したが、他
の形態も実施可能である。したがって、本発明の範囲
は、本明細書で説明した好ましい実施形態の説明に限定
されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って行われた試験に用いられる状態
で示したレーザ溶接組立体の略図である。
【図2】本発明によるプラズマの物理的寸法を監視する
ために利用される実験装置構成の略図である。
【図3】プラズマ幅及びプラズマ高さを決定するのに用
いられるプラズマプロフィール、水平線A−B、垂直線
C−D、プラズマの光の強度の略図である。
【図4】ディジタル化機器を飽和させない状態における
代表的な水平方向プラズマプロフィールを示すグラフ図
である。
【図5】種々の溶接加工条件に対する時平均プラズマ幅
の応答性を概略的に示すグラフ図である。
【図6】種々の溶接加工条件に対する時平均プラズマ高
さの応答性を概略的に示すグラフ図である。
【図7】プラズマ幅及びプラズマ高さの時間的トレース
を示すグラフ図であり、両方の時間的トレースにおいて
約3.2秒のところに急落部を示す図である(試験番号
347)。
【図8】プラズマ幅及びプラズマ高さの時間的トレース
を示すグラフ図であり、約0.7秒及び1.5秒のとこ
ろに急落部を示す図である(試験番号348)。
【図9】5.3kW及び18RPMでのひどく変形した
加工物についてプラズマ幅及びプラズマ高さの時間的ト
レースを示すグラフ図である(試験番号352)。
【図10】種々のレーザ出力及び加工物回転速度条件に
ついて青−紫発光強度とプラズマ幅の相関関係を示すグ
ラフ図である。
【符号の説明】
12 レーザ 14 レーザビーム 16 集束レンズ 60 実験装置構成 62 加工物表面 64 NDフィルタ 66 濾光器 67 ズームレンズ 68 ビデオカメラ 69 マイクロプロセッサ 70 空間分布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー シー シー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90503 トーランス リンダ 19945 (72)発明者 ブライアン ダブリュー シャーク アメリカ合衆国 アリゾナ州 85213 メ サ ノース ロビン レーン 2662

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームが加工物を照射して加工物
    の周りにプラズマを生じさせるレーザ加工の品質を監視
    する方法であって、加工物のところのプラズマの少なく
    とも一つの物理的寸法の所定値であって、品質が合格レ
    ベルの溶接部を表す所定値を提供する段階(a)と、加
    工物の周囲のプラズマから放出される光の強度の空間分
    布を時間の関数として測定する段階(b)と、プラズマ
    の物理的寸法の数値を段階(b)で測定した光の強度に
    割り当てる段階(c)と、段階(c)で割り当てられた
    数値を所定値と比較する段階(d)とを有し、段階
    (c)で割り当てられた数値が所定値の予め選択された
    範囲内にあるかどうかにより、加工品質が合格レベルの
    品質又は不合格レベルの品質として評価されることを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 溶接部を形成するためにレーザビームが
    加工物の表面に当たり、プラズマが加工物表面の上方に
    生じるレーザ溶接加工中に溶接部品質を監視する方法で
    あって、加工物表面の上方のプラズマの少なくとも一つ
    の物理的寸法の所定値であって、品質が合格レベルの溶
    接部を生じさせるレーザ溶接条件下で決定された所定値
    を提供する段階(a)と、レーザ溶接中にプラズマから
    放出され、加工物表面上方で監視される光の強度の空間
    分布を時間の関数として監視する段階(b)と、レーザ
    溶接加工中に時間の関数として段階(b)で監視された
    光の強度に基づいてプラズマの物理的寸法の値を割り当
    てる段階(c)と、段階(c)で割り当てられたプラズ
    マの物理的寸法の値を所定値と比較する段階(d)とを
    有し、レーザ溶接加工中に形成される溶接部を、物理的
    寸法の所定値の予め選択された範囲に収まる、段階
    (c)で割り当てられたプラズマの物理的寸法の値につ
    いて合格レベルの品質として評価することを特徴とする
    方法。
  3. 【請求項3】 物理的寸法の所定値は、時平均値であ
    り、前記割当て段階は、実質的にレーザ溶接加工の定常
    部分だけにわたって監視された光の強度からプラズマの
    物理的寸法の値を割り当てる段階から成ることを特徴と
    する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記予め選択された範囲は、物理的寸法
    の所定値の約+3〜−3の標準偏差内にあることを特徴
    とする請求項10記載の方法。
  5. 【請求項5】 加工物は、乗り物エアバック用空気ポン
    プキャニスタであることを特徴とする請求項2記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記監視段階は、プラズマから放出され
    た光を、集束レンズ及び濾光器を通過させる段階(i)
    を有し、濾光器は、放出光の主要輝線と関連した波長に
    及ぶ透過帯を有し、集束レンズは、その光軸が(1)加
    工物表面に対してほぼ平行に、且つ(2)加工物表面の
    上方約0.5mm未満の高さに位置するよう位置決めされ
    ており、前記監視段階は更に、濾光器を透過した放出光
    を視覚的に記録する段階(ii)を有することを特徴とす
    る請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 加工物は、ステンレス鋼製であり、濾光
    器は、約335nm〜約480nmの透過帯を有することを
    特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 濾光器を通過した光は、電気信号に変換
    されて、濾光器に光結合されたビデオカメラ又はリニア
    ーアレイ検波器によって視覚的に記録され、前記割当て
    段階は、プラズマ幅を表す第1の数値を決定するため
    に、(1)物体表面に実質的に平行に、且つ(2)物体
    表面の上方約0.5mm未満のところに位置する第1の方
    向に沿ってビデオフレームをディジタル化する段階
    (i)と、プラズマ高さを表す第2の数値を決定するた
    めに第1の方向にほぼ垂直な第2の方向に沿ってビデオ
    フレームをディジタル化する段階(ii)とを有すること
    を特徴とする請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 物理的寸法は、プラズマ幅及びプラズマ
    高さのうち少なくとも一方であることを特徴とする請求
    項3記載の方法。
  10. 【請求項10】 プラズマの物理的寸法の時平均値を、
    (i)加工物に対するレーザビームの移動速度、及び
    (ii)レーザビームの出力と相関させる段階を更に有す
    ることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶接部の物理的寸法の時平均値を溶接
    の溶込み深さと相関させる段階を更に有することを特徴
    とする請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 プラズマの物理的寸法の時平均値を、
    (i)加工物へのレーザビームの集束状態、(ii)プラ
    ズマの周りのシールドガスの流れ状態、及び(iii )加
    工物の物理的変形のうち少なくとも一つと相関させる段
    階を更に有することを特徴とする請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 レーザビームが加工物表面に当たって
    プラズマが加工物表面の上方に生じるレーザ溶接加工を
    監視する方法であって、加工物表面上方のプラズマから
    放出された光の強度をレーザ溶接加工中の時間の関数と
    して監視する段階(a)と、プラズマの少なくとも一つ
    の物理的寸法を表す数値であって、レーザ溶接加工中の
    時間の関数として割り当てられる数値を監視した光の強
    度に割り当てる段階(b)と、所定の大きさ及び持続時
    間の数値の変化を表す急落部について数値をレーザ溶接
    中の時間の関数として評価する段階(c)とを有するこ
    とを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 前記監視段階は、プラズマから放出さ
    れた光を、集束レンズ及び濾光器を通過させる段階
    (i)を有し、濾光器は、放出光の主要輝線と関連した
    波長に及ぶ波長透過帯を有し、集束レンズは、その光軸
    が(1)加工物表面に対してほぼ平行に、且つ(2)加
    工物表面の上方約0.5mm未満の高さに位置するよう位
    置決めされており、前記監視段階は更に、濾光器を透過
    した光を視覚的に記録する段階(ii)を有することを特
    徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 加工物は、ステンレス鋼製であり、濾
    光器は、約335nm〜約480nmの波長透過帯を有する
    ことを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 濾光器を通過した放出光は、濾光器に
    光結合されたビデオカメラ又はリニアーアレイ検波器に
    よって視覚的に記録され、前記割当て段階は、プラズマ
    幅を表す第1の数値を決定するために、(1)物体表面
    に実質的に平行に、且つ(2)物体表面の上方約0.5
    mm未満のところに位置する第1の方向に沿ってビデオフ
    レームをディジタル化する段階(i)と、プラズマ高さ
    を表す第2の数値を決定するために第1の方向にほぼ垂
    直な第2の方向に沿ってビデオフレームをディジタル化
    する段階(ii)とを有することを特徴とする請求項14
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記評価段階は、プラズマの物理的寸
    法の数値をレーザ溶接加工中の時間の関数として表した
    グラフを作成する段階(i)と、数値中に急落部がある
    かどうかにつきグラフを検査する段階(ii)とから成る
    ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 物理的寸法は、プラズマ幅とプラズマ
    高さのうち少なくとも一方であることを特徴とする請求
    項13記載の方法。
  19. 【請求項19】 プラズマの物理的寸法の数値を、
    (i)溶接部の汚染状態、(ii)プラズマの周りのシー
    ルドガスの流れ状態、及び(iii )加工物の物理的変形
    のうち少なくとも一つと相関させる段階を更に有するこ
    とを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 加工物は、乗り物エアバック用空気ポ
    ンプキャニスタであることを特徴とする請求項13記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 溶接部を形成するためにレーザビーム
    が加工物の表面に当たり、プラズマが加工物表面の周り
    に生じるレーザ溶接加工を監視する装置であって、加工
    物表面の上方のプラズマから放出された光の強度をレー
    ザ溶接加工中の時間の関数として監視する手段と、監視
    した光の強度から、プラズマの少なくとも一つの物理的
    寸法を表す数値をレーザ溶接加工中の時間の関数として
    決定する手段と、レーザ溶接加工の少なくとも一部につ
    いて数値の時平均値を計算する手段とを有することを特
    徴とする装置。
  22. 【請求項22】 物理的寸法は、プラズマ幅又はプラズ
    マ高さであることを特徴とする請求項21記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記監視手段は、放出光の主要輝線に
    及ぶ波長透過帯を有していて、放出光を濾光する濾光手
    段と、濾光手段を透過した光を視覚的に記録する記録手
    段とから成り、濾光手段は、光軸が、(1)加工物表面
    に実質的に平行に差し向けられ、且つ(2)加工物表面
    上方約0.5mm未満の高さに位置するよう加工物表面に
    対して位置決めできる集束レンズを含むことを特徴とす
    る請求項21記載の装置。
  24. 【請求項24】 加工物は、ステンレス鋼製であり、濾
    光手段は、約335nm〜約480nmの波長透過帯を有す
    る濾光器から成ることを特徴とする請求項23記載の装
    置。
  25. 【請求項25】 前記記録手段は、濾光手段に光結合さ
    れていて、ビデオフレーム上のプラズマを記録するビデ
    オカメラ又はリニアーアレイ検波器から成り、前記決定
    手段は、プラズマ幅を表す第1の数値を決定するため
    に、(1)加工物表面に実質的に平行に、且つ(2)加
    工物表面の上方約0.5mm未満のところに位置する第1
    の方向に沿ってビデオフレームをディジタル化する手段
    と、プラズマ高さを表す第2の数値を決定するために第
    1の方向にほぼ垂直な第2の方向に沿ってビデオフレー
    ムをディジタル化する手段とから成ることを特徴とする
    請求項23記載の装置。
  26. 【請求項26】 溶接部を形成するためにレーザビーム
    を加工物の表面に当て、プラズマが加工物表面の上方に
    生じるレーザ溶接加工を監視する方法であって、加工物
    表面の上方のプラズマから放出された光の強度をレーザ
    溶接加工中の時間の関数として監視する手段と、監視し
    た光の強度から、プラズマ幅とプラズマ高さのうち少な
    くとも一方を表す数値をレーザ溶接加工中の時間の関数
    として決定する手段と、前記数値をレーザ溶接加工中の
    時間の関数として表示する表示手段とを有することを特
    徴とする装置。
  27. 【請求項27】 前記監視手段は、放出光の主要輝線に
    及ぶ光透過帯を有していて、放出光を濾光する濾光手段
    と、濾光手段を透過した光を視覚的に記録する記録手段
    とから成り、濾光手段は、光軸が、(1)加工物表面に
    実質的に平行であり、且つ(2)加工物表面上方約0.
    5mm未満の高さに位置するよう加工物表面に対して位置
    決めできる集束レンズを含むことを特徴とする請求項2
    6記載の装置。
  28. 【請求項28】 加工物は、ステンレス鋼製であり、濾
    光手段は、約335nm〜約480nmの波長透過帯を有す
    る濾光器から成ることを特徴とする請求項27記載の装
    置。
  29. 【請求項29】 前記記録手段は、濾光手段に光結合さ
    れていて、ビデオフレーム上のプラズマを視覚的に記録
    するビデオカメラ又はリニアーアレイ検波器から成り、
    前記決定手段は、プラズマ幅を表す第1の数値を決定す
    るために、(1)加工物表面に実質的に平行に、且つ
    (2)加工物表面の上方約0.5mm未満のところに位置
    する第1の方向に沿ってビデオフレームをディジタル化
    する手段と、プラズマ高さを表す第2の数値を決定する
    ために第1の方向にほぼ垂直な第2の方向に沿ってビデ
    オフレームをディジタル化する手段とから成ることを特
    徴とする請求項28記載の装置。
  30. 【請求項30】 第1及び第2の数値のうち少なくとも
    一方とレーザ溶接加工中の時間との関係を表すグラフを
    作成する手段を更に有することを特徴とする請求項29
    記載の装置。
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