JP7260326B2 - 計測値積算装置および方法ならびに計測値積算システム - Google Patents

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Description

本発明は、計測値積算装置および方法ならびに計測値積算システムに関し、特に流体の流量など間欠的に計測される計測値の積算に用いられる計測値積算装置および方法ならびに計測値積算システムに関する。
従来より、超音波流量計などでは、流量計測部を間欠的に駆動することによって、配管を流れる流体の単位時間当たりの瞬時流量を周期的に計測し、この計測した瞬時流量から1周期毎の通過流量を求め、この1周期毎の通過流量を積算して、計測開始からの積算流量として求めるようにしている。この例では、「瞬時流量」が本発明でいう「計測値」に相当し、「計測開始からの積算流量」が本発明でいう「計測開始からの計測値の積算値」に相当する。
例えば、ガスメータは10年間電池で動作する必要があるうえ、課金関連のために、低消費電力と精度の両方が求められる。このため、ガスメータでは、例えば1秒毎に瞬時流量を計測し、次の瞬時流量が計測されるまで今回計測した瞬時流量が続いているものとみなして、次の瞬時流量が計測されるまでの1秒間の瞬時流量の積算値を通過流量として求め、この1秒間の通過流量を瞬時流量が計測される毎に積算して、計測開始からの積算流量とする。以下、単に「積算流量」という場合には、全て「計測開始からの積算流量」のことを表している。
このようなガスメータにおいて、瞬時流量が計測される毎の通過流量の積算は、CPU(Central Processing Unit)をその主要な構成要素とする処理部において行われる。また、この処理部において求められる積算流量は、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示部に表示される。この表示部に表示される積算流量の表示単位は、例えば1リットル(1L)とされ、積算流量の表示値の最小桁の値が1L単位で繰り上がる。すなわち、積算流量の単位流量が1Lとされ、1L単位で積算流量の表示値が変化する。
この場合、間欠駆動の1周期中に、単位流量を超えるような流量が流れると、積算流量の表示値に「飛び」が発生することがある。例えば、現在の積算流量の表示値の最小桁の値が「0」であった場合、「1」を飛ばして「2」となったり、「3」となったりすることがある。
このような「飛び」の発生をなくすために、間欠駆動の1周期の時間をTとし、また1周期内の分割数をNとして、今回計測された瞬時流量からT/N時間当たりの通過流量を算出し、この算出した通過流量をT/N時間毎に積算して行くという手法が考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。以下、この手法を従来の手法という。
図7に、従来の手法を適用した例として、T=1s、N=4とした場合を示す。この例では、積算流量の単位流量を1Lとし、t1,t2,t3,t4点を処理部における瞬時流量の更新時点としている。この例では、t1点で0.3〔L/s〕、t2点で0.6〔L/s〕、t3点で0.3〔L/s〕というように、流量計測部からの瞬時流量が処理部に取り込まれ更新されている。
なお、瞬時流量の単位は実際には〔L/h〕であるが、ここでは簡単のために〔L/s〕としている。また、図7に示した例では、t1点が計測開始点とされている。この場合、計測開始前の瞬時流量を0とすると、この瞬時流量0がt1点で取得された瞬時流量に更新されているといえる。以下、瞬時流量の取得と更新とは同時に行われるものとし、「瞬時流量の更新時点」を「瞬時流量の取得時点」と呼ぶ。
図7に示した例では、t1点からt2点までの区間、瞬時流量を0.3〔L/s〕として250ms毎にその間の通過流量が求められ、積算されて行く。また、t2点からt3点までの区間、瞬時流量を0.6〔L/s〕として250ms毎にその間の通過流量が求められ、積算されて行く。また、t3点からt4点までの区間、瞬時流量を0.3〔L/s〕として250ms毎にその間の通過流量が求められ、積算されて行く。
図7において、点線で示すラインSLは積算流量の理論値を示し、塗りつぶされた部分は250ms毎に積み上げられて行く積算流量を示している。また、▲は積算処理が行われるタイミングを示し、△は表示値が更新されるタイミング、すなわち250ms毎に積み上げられて行く積算流量が単位流量を超えたタイミングを示している。
図7に示した例からも分かるように、従来の手法では、瞬時流量の取得時点だけではなく、その間の区間もT/N時間毎に通過流量の積算処理を行うようにしているので、上述したような「飛び」の発生を防ぐことができる。
なお、上述した例では、T/N時間毎に求められる積算流量が単位流量を超えたタイミングで表示値の更新が行われるものとしたが、T/N時間毎に求められる積算流量が単位流量を超えたタイミングで外部に信号を出力するような場合もある。例えば、検査専用モードで、0.1L単位など細かい単位で、パルスを発信する必要があるような機種もあり、このような機種ではパルスの発信タイミングの遅れは10ms以内であることが要求される。
特許第2937300号公報 特許第3601523号公報
しかしながら、上述した従来の手法では、表示値が更新されるタイミングが最大T/N時間遅れてしまうという難点がある。図7に示した例でいうと、積算流量の理論値が単位流量を超えるタイミングはta点であるのに対し、表示値が更新されるタイミング、すなわち積算流量の表示値の最小桁の値が繰り上げられるタイミングはtb点となり、tb点はta点に対して最大で250ms遅れる。また、従来の手法では、瞬時流量の取得時点だけではなく、その間の区間もT/N時間毎(図7の例では250ms毎)に積算処理を行わなければならないため、CPUの処理負荷が増え、消費電力が増大する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、低消費電力で、計測開始からの計測値の積算値の所定の桁の値が変化するタイミングを正確に知ることができる計測値積算装置および方法ならびに計測値積算システムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る計測値積算装置(2)は、計測値を取得するように構成された計測値取得部(21)と、前記計測値が取得された時点の計測開始からの前記計測値の積算値を前記計測値を取得した時点の計測値の積算値として求めるように構成された第1の積算部(31)と、前記計測値取得部で取得された計測値と前記第1の積算部で求められた前記計測値を取得した時点の計測値の積算値とに基づいて、前記計測値を取得した時点の計測値の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間を推定するように構成された残り時間推定部(27)とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る計測値積算方法は、計測値を取得する計測値取得ステップ(S101)と、前記計測値が取得された時点の計測開始からの前記計測値の積算値を前記計測値を取得した時点の計測値の積算値として求める第1の積算ステップ(S102)と、前記計測値取得ステップで取得された計測値と前記第1の積算ステップで求められた前記計測値を取得した時点の計測値の積算値とに基づいて、前記計測値を取得した時点の計測値の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間を推定する残り時間推定ステップ(S103)とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る計測値積算システム(100)は、計測値積算装置(2)と、前記計測値積算装置への計測値として所定の物理量を計測するように構成された計測部(1)と、前記計測値積算装置で求められる計測開始からの前記計測値の積算値を表示するように構成された表示部(3)とを備え、前記計測積算装置は、推定された残り時間が経過した時点で計測開始からの計測値の積算値の表示値の最小桁の値を変化させるように構成された表示値更新部(30)を備えた計測値積算装置であることを特徴とする。
この発明では、計測値が取得されると、この計測値が取得された時点の計測開始からの計測値の積算値が計測値が取得された時点の計測値の積算値として求められる。そして、この求められた計測値が取得された時点の計測値の積算値と取得された計測値とに基づいて、計測値が取得された時点の計測値の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間が推定される。
例えば、計測値として瞬時流量が取得されると、その瞬時流量が取得された時点の計測開始からの積算流量が計測値が取得された時点の積算流量として求められる。そして、この求められた計測値が取得された時点の積算流量と取得された瞬時流量とに基づいて、計測値が取得された時点の積算流量の所定の桁(例えば、単位流量の桁)の値が変化するまでの残り時間が推定される。
これにより、本発明では、計測値が取得された時点で、計測開始からの計測値の積算値の所定の桁の値が変化するタイミングを正確に知ることができるようになる。また、計測開始からの計測値の積算値の所定の桁の値が変化するタイミングを知るための定期的な積算処理が不要となり、消費電力の増大が避けられる。
なお、本発明において、「計測開始」の定義には、積算値を途中でクリアした場合の積算を再開する点、特定の操作後に積算を開始する点なども含まれるものである。また、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
以上説明したように、本発明によれば、計測値が取得された時点の計測開始からの計測値の積算値を計測値が取得された時点の計測値の積算値として求め、この求めた計測値が取得された時点の計測値の積算値と取得された計測値とに基づいて、計測値が取得された時点の計測値の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間を推定するようにしたので、低消費電力で、計測開始からの計測値の積算値の所定の桁の値が変化するタイミングを正確に知ることができるようになる。
図1は、本発明に係る計測値積算装置の一実施の形態を含む流量積算システムの概略を示す図である。 図2は、この流量積算システムの処理部において積算流量が求められて行く様子を示す図である。 図3は、処理部における瞬時流量取得時の動作を説明するためのフローチャートである。 図4は、処理部における残り時間計時完了時の動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、積算流量の表示値の最小桁の値が繰り上がる様子を示す図である。 図6は、処理部の内部の機能ブロックを例示する図である。 図7は、従来の手法を適用した例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔流量積算システム〕
図1に、本発明に係る計測値積算装置の一実施の形態を含む流量積算システム100の概略を示す。この流量積算システム100は、配管200を流れる流体の単位時間当たりの瞬時流量を周期的に計測する流量計測部1と、流量計測部1から周期的に送られてくる瞬時流量を取得し計測開始からの積算流量を求める処理部2と、処理部2において求められた計測開始からの積算流量を表示する表示部3とを備えている。なお、この流量積算システム100では、処理部2が本発明でいう計測値積算装置に相当し、流量積算システム100が計測値積算システムに相当する。
この流量積算システム100において、処理部2はCPUや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。また、表示部3は例えばLCDとされ、この表示部3に表示される積算流量の表示単位は1Lとされている。すなわち、積算流量の単位流量が1Lとされ、表示部3における積算流量の表示値が1L単位で変化するものとされている。また、この流量積算システム100は、ガスメータとして用いられる。
〔処理部における積算流量の算出〕
図2に、処理部2において積算流量が求められて行く様子を示す。処理部2は、流量計測部1から周期的に送られてくる瞬時流量を受信し、その受信した瞬時流量を今回の瞬時流量として取り込む。
この例においても、図7に示した例と同様、積算流量の単位流量を1Lとし、t1,t2,t3,t4点を処理部2における瞬時流量の取得時点(更新時点)としている。この例においても、t1点を計測開始点とし、t1点で0.3〔L/s〕、t2点で0.6〔L/s〕、t3点で0.3〔L/s〕というように、瞬時流量が取り込まれ更新されている。
以下、図2を用いて、図3および図4に示すフローチャートを参照しながら、処理部2における本実施の形態特有の動作について説明する。
処理部2は、t1点で瞬時流量が取得されると(図3:ステップS101のYES)、t1点の積算流量を求める(ステップS102)。この場合、t1点は計測開始点であり、t1点の積算流量すなわち計測開始からの積算流量は0である。
次に、処理部2は、t1点で取得された瞬時流量とt1点の積算流量とに基づいて、t1点の積算流量が単位流量に達するまでの残り時間を推定する(ステップS103)。すなわち、t1点の積算流量の単位流量の桁の値が繰り上げられるまでの残り時間を推定する。この残り時間の推定は、残り時間をTrとし、下記の(1)式を用いて行う。
Tr〔s〕=(単位流量〔L〕-積算流量の端数〔L〕)/瞬時流量〔L/s〕 ・・・・(1)
なお、この(1)式において、「積算流量の端数」とは、積算流量の単位流量に満たない半端の数(積算流量を単位流量で除した場合の余りの数)のことであり、この例ではt1点の積算流量は0であるので、積算流量の端数は0とされる。また、「単位流量-積算流量の端数」は、瞬時流量が取得された時点の積算流量の単位流量の桁の値が変化するまでの不足分を示している。
次に、処理部2は、推定された残り時間Trの計時と、t1点からt2点までの経過時間T1の計時を開始する(ステップS104)。この例では、Tr>T1となるので、残り時間Trの計時が完了する前に経過時間T1の計時が完了する。この場合、処理部2は、経過時間T1の計時が完了した時点で残り時間Trの計時を中止し、後述する残り時間Trの計時が完了した時点での処理は行わない。
処理部2は、次のt2点で瞬時流量が取得されると(ステップS101のYES)、t1点からt2点までt1点で取得された瞬時流量が続いているものとみなして、t1点からt2点までの区間の通過流量Q1を算出する(Q1=0.3〔L/s〕×T1〔s〕)。そして、この算出したt1点からt2点までの区間の通過流量Q1をt1点の積算流量に加算し、t2点の積算流量とする(ステップS102)。この例では、前の区間の通過流量は0であるので、t2点の積算流量はQ1とされる。
また、処理部2は、t2点で瞬時流量が取得されると、t2点で取得された瞬時流量とt2点で求められた積算流量とに基づいて、上記(1)式を用いて、t2点の積算流量が単位流量に達するまでの残り時間Trを推定する(ステップS103)。そして、推定された残り時間Trの計時と、t2点からt3点までの経過時間T2の計時を開始する(ステップS104)。
この例では、Tr>T2となるので、残り時間Trの計時が完了する前に経過時間T2の計時が完了する。この場合、処理部2は、経過時間T2の計時が完了した時点で残り時間Trの計時を中止し、後述する残り時間Trの計時が完了した時点での処理は行わない。
処理部2は、次のt3点で瞬時流量が取得されると(ステップS101のYES)、t2点からt3点までt2点で取得された瞬時流量が続いているものとみなして、t2点からt3点までの区間の通過流量Q2を算出する(Q2=0.6〔L/s〕×T2〔s〕)。そして、この算出したt2点からt3点までの区間の通過流量Q2をt2点の積算流量に加算し、t3点の積算流量とする(ステップS102)。
また、処理部2は、t3点で瞬時流量が取得されると、t3点で取得された瞬時流量とt3点で求められた積算流量とに基づいて、上記(1)式を用いて、t3点の積算流量が単位流量に達するまでの残り時間Trを推定する(ステップS103)。そして、推定された残り時間Trの計時と、t3点からt4点までの経過時間T3の計時を開始する(ステップS104)。
この例おいて、t3点で求められる残り時間TrはTr<T3となり、t3点からt4点までの間で残り時間Trの計時が完了する(図4:ステップS201のYES)。処理部2は、この残り時間Trの計時を完了した時点trで、t3点からtr点までの区間の通過流量Q3’を算出する。この例では、計時した残り時間TrをT3’とし、t3点からtr点までの区間の通過流量Q3’をQ3’=0.3〔L/s〕×T3’〔s〕として算出する。そして、この算出した通過流量Q3’をt3点の積算流量に加算し、tr点の積算流量とする(ステップS202)。
そして、処理部2は、表示部3に指令を送り、積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる(ステップS203)。この例では、積算流量の表示値の最小桁の値を「0」から「1」に繰り上げる(図5参照)。なお、表示部3では、積算流量の表示値の最小桁の値がオーバフローすると、次の位の桁の値が1つ繰り上がるとともに、最小桁の値が「0」に戻る。他の桁でも、同様にして、その桁の値がオーバフローすると、次の位の桁の値が1つ繰り上がるとともに、その桁の値が「0」に戻る。
また、処理部2は、tr点の積算流量を求めると、このtr点の積算流量とt3点で取得された瞬時流量とに基づいて、上記(1)式を用いて、tr点の積算流量が次の単位流量に達するまでの残り時間Trを推定し(ステップS204)、その推定した残り時間の計時を開始する(ステップS205)。
ここで、tr点の積算流量が目標の単位流量に達していたとすると、tr点で推定される残り時間Trは次の瞬時流量が取得される時点t4までの時間T3”よりも長くなる(Tr>T3”)。このため、tr点で推定された残り時間Trの計時が完了する前に経過時間T3の計時が完了し(ステップS206のYES)、残り時間Trの計時は中止される(ステップS207)。
処理部2は、t4点で瞬時流量が取得されると(ステップS101のYES)、tr点からt4点までの区間の通過流量Q3”を求める。この場合、Q3”=0.3〔L/s〕×(T3-T3’)〔s〕として、tr点からt4点までの区間の通過流量Q3”を求める。そして、この算出した通過流量Q3”をtr点の積算流量に加算し、t4点の積算流量とする(ステップS102)。
図2において、▲は積算処理が行われるタイミングを示し、△は積算処理+表示値の更新が行われるタイミングを示している。このように、本実施の形態では、t3点において積算流量が単位流量に達するまでの残り時間Trが推定され、この残り時間Trが経過した時点trで積算流量の表示値の最小桁の値の繰り上げが行われるので、正確なタイミングで積算流量の表示値の更新を行うことができるようになる。また、積算流量の単位流量の桁の値が単位流量を超えたことを知るための定期的な積算処理が不要となり、消費電力の増大が避けられる。
ガスメータの場合、10年間で最大6000〔L/h〕×2000〔h〕程度しか流れない(JIA(日本ガス機器検査協会))。よって、本実施の形態における△のタイミング(積算処理+表示値の更新が行われるタイミング)の回数は平均0.038〔回/s〕程度であり、図7を用いて説明した従来の手法に比べて積算処理を平均(N-1.038)〔回/s〕程度削減できる。また、最悪の場合(10000〔L/h〕継続)でも平均2.778〔回/s〕程度であり、積算処理の削減による効果は大きい。
ガスメータでは10年間電池で動作する必要があり、低消費電力であることが求められる。低消費電力化を図るには、処理を低負荷で行うことができるように工夫するか、必要でない場合に処理そのものをしなくても済むように構成することが望まれる。本実施の形態では、ガスメータの重要な処理の1つである積算処理を、瞬時流量を取得したタイミングおよび積算流量の表示値を更新するタイミングだけ行うことによって、低消費電力化を図っている。
なお、図2には、tr点で推定される残り時間Trが次の瞬時流量が取得される時点t4までの時間T3”よりも長くなる例を示したが(Tr>T3”)、Tr<T3”となる場合もある。この場合、処理部2は、経過時間T4の計時が完了する前にtr点で推定された残り時間Trの計時が完了したことを確認し(ステップS206のNO,ステップS201のYES)、ステップS202以降の処理を繰り返す。そして、t4点で瞬時流量が取得されると(ステップS101のYES)、最後のtr点からt4点までの区間の通過流量Q3”を算出し、この算出した通過流量Q3”を最後のtr点の積算流量に加算し、t4点の積算流量とする(ステップS102)。この場合、処理部2は、経過時間Ti内でも、残り時間Trの計時が完了する毎に、積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる(ステップS203)。
〔瞬時流量の更新間隔のぶれ〕
図1に示した流量積算システム100では、流量計測部1が実際に瞬時流量の計測を実施してから、処理部2におけるCPUが処理するまでの時間(例えば、流量計測部1と処理部2との間の通信やCPUの他の占有処理など)によって、処理部2における瞬時流量の更新タイミングがずれ、瞬時流量の更新間隔にぶれが発生することがある。また、ガスメータのように低速なクロック(1MHzや32KHzなど)で動作し、CPUが休眠状態を繰り返す製品の場合、容易にぶれが発生する。
〔瞬時流量の更新間隔にぶれがない場合〕
図2に示した例において、流量計測部1における瞬時流量の計測周期を1000〔ms〕とし、瞬時流量の更新間隔にぶれがなく、t1点からt2点までの経過時間T1、t2点からt3点までの経過時間T2、t3点からt4点までの経過時間T3が、全て計測周期と同じ1000〔ms〕であったものとする。
この場合、t2点の積算流量はQ1=0.3〔L/s〕×1000〔ms〕=0.3〔L〕となり、t3点の積算流量はQ1+Q2=0.3〔L〕+0.6〔L/s〕×1000〔ms〕=0.9〔L〕となる。また、t3点で推定される残り時間TrはTr=(1.0〔L〕-0.9〔L〕)/0.3〔L/s〕=333.33・・・〔ms〕となる。
ここで、処理部2におけるCPUの起動ルーチン(OS(Operating System)など)の都合によるが、今回はt3点から334ms経過した時点で処理部2におけるCPUが起動できたとすると、処理部2は、残り時間Trが経過した時点をt3点から334ms経過した時点とみなし、この時点で表示部3における積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる。
この場合、残り時間Trが経過したとみなした時点の積算流量はQ1+Q2+Q3’=0.9〔L〕+0.3〔L/s〕×334〔ms〕=1.0002〔L〕となる。また、t4点の積算流量はQ1+Q2+Q3’+Q3”=1.0002〔L〕+0.3〔L/s〕×666〔ms〕=1.2000〔L〕となる。
〔瞬時流量の更新間隔にぶれがある場合〕
図2に示した例において、流量計測部1における瞬時流量の計測周期を1000〔ms〕とし、瞬時流量の更新間隔にぶれがあり、例えば、t1点からt2点までの経過時間T1が999〔ms〕、t2点からt3点までの経過時間T2が1001〔ms〕、t3点からt4点までの経過時間T3が1000〔ms〕であったものとする。
この場合、t2点の積算流量はQ1=0.3〔L/s〕×999〔ms〕=0.2997〔L〕となり、t3点の積算流量はQ1+Q2=0.2997〔L〕+0.6〔L/s〕×1001〔ms〕=0.9003〔L〕となる。また、t3点で推定される残り時間TrはTr=(1.0〔L〕-0.9003〔L〕)/0.3〔L/s〕=332.33・・・〔ms〕となる。
ここで、今回はt3点から333ms経過した時点で処理部2におけるCPUが起動できたとすると、処理部2は、残り時間Trが経過した時点をt3点から333ms経過した時点とみなし、この時点で表示部3における積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる。
この場合、残り時間Trが経過したとみなした時点の積算流量はQ1+Q2+Q3’=0.9003〔L〕+0.3〔L/s〕×333〔ms〕=1.0002〔L〕となる。また、t4点の積算流量はQ1+Q2+Q3’+Q3”=1.0002〔L〕+0.3〔L/s〕×667〔ms〕=1.2001〔L〕となる。
この例からも分かるように、本実施の形態によれば、処理部2における瞬時流量の更新タイミングがずれ、瞬時流量の更新間隔にぶれが発生する場合でも、瞬時流量を取得(更新)してからの経過時間を考慮しているので、計算される積算流量に誤差が発生しないものとなる。
〔瞬時流量の更新間隔を固定とみなす場合〕
水晶クロックで生成するなどした誤差の小さいタイマで、流量計測部1が正確に計測周期を守れる場合には、その計測周期を利用するようにしてもよい。
例えば、図2に示した例において、t1点からt2点までの経過時間T1が999〔ms〕、t2点からt3点までの経過時間T2が1001〔ms〕、t3点からt4点までの経過時間T3が1000〔ms〕であるが、これを無視して全て1000〔ms〕とみなすようにしてもよい。
この場合、t2点の積算流量はQ1=0.3〔L/s〕×1000〔ms〕=0.3〔L〕となり、t3点の積算流量はQ1+Q2=0.3〔L〕+0.6〔L/s〕×1000〔ms〕=0.9〔L〕となる。また、t3点で推定される残り時間TrはTr=(1.0〔L〕-0.9〔L〕)/0.3〔L/s〕=333.33・・・〔ms〕となる。
ここで、今回はt3点ら340ms経過した時点で処理部2におけるCPUが起動できたとすると、処理部2は、残り時間Trが経過した時点をt3点から340ms経過した時点とみなし、この時点で表示部3における積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる。
この場合、残り時間Trが経過したとみなした時点の瞬時流量はQ1+Q2+Q3’=0.9〔L〕+0.3〔L/s〕×340〔ms〕=1.0200〔L〕となる。また、t4点の積算流量は、Q1+Q2+Q3=0.9〔L〕+0.3〔L/s〕×1000〔ms〕=1.2000〔L〕となる。なお、t4点の積算流量を、Q1+Q2+Q3’+Q3”=1.0200〔L〕+0.3〔L/s〕×(1000-340)〔ms〕として求めるようにしてもよい。
〔残り時間Trの計算の省略〕
上述した実施の形態では、瞬時流量を取得する毎に、前記(1)式を用いて残り時間Trの計算を行うようにしている。この残り時間Trの計算には割算があり、処理負荷としては重くなる。
図2に示した例において、t1点で求められる残り時間TrはTr>T1であり、経過時間T1の計時中に残り時間Trの計時は完了しない。また、t2点で求められる残り時間もTr>T2であり、経過時間T2の計時中に残り時間Trの計時は完了しない。この場合、t1点やt2点での残り時間Trの計算は不要であり、この不要な残り時間Trの計算を省略すれば処理負荷をさらに軽減することができる。
t1点やt2点での残り時間Trの計算を省略する方法として、瞬時流量が取得された場合、この瞬時流量が取得された時点の積算流量が次回の瞬時流量の取得時までに単位流量を超えるか否かを判断し、単位流量を超えないと判断された場合には残り時間Trの計算を行わないようにすることが考えられる。例えば、瞬時流量を取得した時点において、(単位流量-積算流量の端数)>(計測周期×瞬時流量)の場合に、残り時間Trの計算を行わないようにする。
なお、ガスメータでは、瞬時流量が数L/h以下は0L/hとみなして、流量の積算を行わない場合もある。このような場合、瞬時流量を0L/hとみなしている間、残り時間Trを計算する処理を省略するようにしてもよい。
〔流量計測部からの処理部への瞬時流量の送信の省略〕
流量計測部1からの処理部2への瞬時流量の送信方式として、今回の瞬時流量が前回の瞬時流量と同じであった場合、処理部2への瞬時流量の送信を省略する方式をとることがある。このような方式をとる場合でも、本実施の形態では、問題なく、積算流量が単位流量に達したタイミングで、積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げることができる。
例えば、図2に示した例において、t1点で取得された瞬時流量が0.3〔L/s〕であった場合、次に積算流量の単位流量の桁の値が繰り上がるのは3.3秒後であることが分かる。3.3秒後まで次の瞬時流量が送られてこなくても、処理部2は、3.3秒後に積算処理を行うとともに、積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる。この場合、3.3秒が経過するまでの間は積算処理や残り時間Trの推定は行われないので、処理負荷が軽くなり、さらなる低消費電力化が図られる。
なお、処理部2において、今回取得した瞬時流量が前回取得した瞬時流量と同じであった場合、今回取得した瞬時流量に対しての積算処理や残り時間Trの推定を行わないようにしてもよい。このような方式をとる場合にも、流量計測部1からの処理部2への瞬時流量の送信を省略する方式とした場合と同様、問題なく、積算流量が単位流量に達したタイミングで、積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げることができる。また、処理負荷が軽くなり、さらなる低消費電力化が図られる。なお、今回取得した瞬時流量が前回取得した瞬時流量と同じであるか否かの判断に際しては、それまでの瞬時流量の変化を考慮に入れ、ある程度幅を持たせて判断するようにするとよい。
図6に、図1に示した流量積算システム100における処理部2の内部の機能ブロックを例示する。処理部2は、流量計測部1からの周期的に送られてくる瞬時流量を取得する瞬時流量取得部21と、瞬時流量の取得区間(更新区間)毎の通過流量を算出する第1の通過流量算出部22と、残り時間の計時完了までの区間の通過流量を算出する第2の通過流量算出部23と、残り時間の計時完了後の残りの区間の通過流量を算出する第3の通過流量算出部24と、瞬時流量の取得時点の積算流量を算出する第1の積算流量算出部25と、残り時間の計時完了時点の積算流量を算出する第2の積算流量算出部26と、瞬時流量の取得毎に残り時間を推定する第1の残り時間推定部27と、残り時間の計時完了毎に残り時間を推定する第2の残り時間推定部28と、時間管理部29と、表示値更新部30とを備えている。
処理部2において、瞬時流量取得部21、第1の通過流量算出部22、第2の通過流量算出部23、第3の通過流量算出部24、第1の積算流量算出部25、第2の積算流量算出部26、第1の残り時間推定部27、第2の残り時間推定部28および表示値更新部30はCPUの処理機能として設けられ、時間管理部29はCPUとは別に設けられたタイマの計時機能として設けられている。また、時間管理部29は、残り時間計時部291と経過時間計時部292とを備えている。
また、第1の通過流量算出部22と第1の積算流量算出部25とで第1の流量積算部31が構成され、第2の通過流量算出部23と第2の積算流量算出部26とで第2の流量積算部32が構成されている。この処理部2において、第1の流量積算部31が本発明でいう第1の積算部に相当し、第1の通過流量算出部22が第1の区間積算値算出部に相当し、第1の積算流量算出部25が第1の積算値算出部に相当する。また、第2の流量積算部32が本発明でいう第2の積算部に相当し、第2の通過流量算出部23が第2の区間積算値算出部に相当し、第2の積算流量算出部26が第2の積算値算出部に相当する。
処理部2において、瞬時流量取得部21は、流量計測部1から周期的に送られてくる瞬時流量qi(i=1,2,3,・・・・)を取得する。また、瞬時流量取得部21は、取得した瞬時流量qiを第1の通過流量算出部22および第1の残り時間推定部27へ送り、瞬時流量qiを取得した時刻tiを経過時間計時部292へ送る。
経過時間計時部292は、瞬時流量取得部21から瞬時流量qiの取得時刻tiを受けると、次の瞬時流量qi+1の取得時刻ti+1までの計時を開始する。そして、経過時間計時部292は、瞬時流量qi+1の取得時刻ti+1までの計時を完了すると、その計時した時間「ti+1-ti」を経過時間Tiとして第1の通過流量算出部22へ送る。
第1の通過流量算出部22は、瞬時流量取得部21からの瞬時流量qiを取得すると、その瞬時流量qiを前回の瞬時流量として記憶するとともに、経過時間計時部292からの経過時間Tiを得た時点で、前回の瞬時流量qiと経過時間Tiとから瞬時流量qiが前回取得されてから今回取得されるまでの区間の通過流量Qiを求め、第1の積算流量算出部25へ送る。
第1の積算流量算出部25は、第1の通過流量算出部22から通過流量Qiが送られてくる毎に、その通過流量Qiを加算して瞬時流量取得時点の積算流量ΣQとする。なお、第1の積算流量算出部25において、計測開始時の積算流量ΣQ、すなわち瞬時流量q1の取得時点(図2に示すt1点)の積算流量ΣQは0とされている。
一方、第1の残り時間推定部27は、瞬時流量取得部21からの瞬時流量qiと、この瞬時流量qiの取得時点の積算流量ΣQとから、瞬時流量qiの取得時点の積算流量ΣQが単位流量に達するまでの残り時間Tr、すなわち瞬時流量qiの取得時点の積算流量ΣQの単位流量の桁の値が繰り上げられるまでの残り時間Trを推定する。この残り時間Trの推定には前記の(1)式を用いる。そして、第1の残り時間推定部27は、その推定した残り時間Trを残り時間計時部291へ送る。
残り時間計時部291は、第1の残り時間推定部27から送られてくる残り時間Trの計時を開始し、経過時間計時部292での経過時間Tiの計時中に残り時間Trの計時を完了すると、残り時間Trの計時を完了した旨を表示値更新部30へ知らせる。表示値更新部30は、残り時間計時部291からの残り時間Trの計時が完了した旨の知らせを受けると、表示部3における積算流量の表示値の最小桁の値を繰り上げる。
また、残り時間計時部291からの残り時間Trの計時が完了した旨の知らせは、残り時間Trの計時値Ti’と合わせて、第2の通過流量算出部23へも送られる。第2の通過流量算出部23は、残り時間計時部291からの残り時間Trの計時を完了した旨の知らせを受けると、その知らせに含まれている残り時間Trの計時値Ti’と瞬時流量取得部21からの瞬時流量qiとから残り時間Trの計時完了までの区間の通過流量Qi’を算出し、第2の積算流量算出部26へ送る。
第2の積算流量算出部26は、第2の通過流量算出部23からの残り時間Trの計時完了までの区間の通過流量Qi’を受けて、この通過流量Qi’を第1の積算流量算出部25からのその時の積算流量ΣQに加算して、残り時間Trの計時完了時点の積算流量とする。この第2の積算流量算出部26で算出された残り時間Trの計時完了時点の積算流量は第2の残り時間推定部28へ送られる。
第2の残り時間推定部28は、瞬時流量取得部21からの瞬時流量qiと第2の積算流量算出部26からの残り時間Trの計時完了時点の積算流量とから、残り時間Trの計時完了時点の積算流量が次の単位流量に達するまでの残り時間を推定する。この残り時間Trの推定には前記の(1)式を用いる。そして、第2の残り時間推定部28は、その推定した残り時間Trを残り時間計時部291へ送る。
残り時間計時部291は、第2の残り時間推定部28から送られてくる残り時間Trの計時を開始し、残り時間Trの計時中に経過時間計時部292での経過時間Tiの計時が完了したことを確認すると、その旨を第3の通過流量算出部24へ知らせる。この知らせには、残り時間Trの計時値Ti’と、その時の計時を完了した経過時間Tiが含まれている。
第3の通過流量算出部24は、残り時間計時部291からの経過時間Tiの計時が完了した旨の知らせを受けると、その知らせに含まれている経過時間Tiから計時を完了している残り時間Trの計時値Ti’を差し引いて残りの区間の時間Ti”とし、この残りの区間の時間Ti”と瞬時流量取得部21からの瞬時流量qiとから、経過時間Ti内での残りの区間の通過流量Qi”を算出し、第1の積算流量算出部25へ送る。
第1の積算流量算出部25は、第3の通過流量算出部24からの経過時間Ti内の残りの区間の通過流量Qi”を受けると、その経過時間Tiを計時した区間の第1の通過流量算出部22からの通過流量Qiの積算は行わず、第2の積算流量算出部26における残り時間Trの計時完了時点の積算流量を取り込み、この取り込んだ残り時間Trの計時完了時点の積算流量に第3の通過流量算出部24からの経過時間Ti内での残りの区間の通過流量Qi”を加算し、その加算した値を経過時間Tiの計時完了時点の積算流量ΣQとする。
なお、上述した実施の形態では、処理部2において推定される残り時間Trの計時が完了した時点で積算流量の表示値の更新が行われるものとしたが、外部に信号を出力するようにしてもよい。前述したように、ガスメータには、検査専用モードでパルスの発信が必要な機種もあり、このような機種ではパルスの発信タイミングの遅れは10ms以内であることが要求される。本実施の形態では、残り時間Trの計時が完了した時点でパルスの発信を行うようにすることもでき、パルスの発信タイミングの遅れを10ms以内に抑えることが可能である。
また、上述した実施の形態では、処理部2において、瞬時流量が前回取得されてから今回取得されるまでの時間を経過時間Tiとして計時するようにしたが、流量計測部1からの瞬時流量にその瞬時流量を計測した時刻を含ませ、今回の瞬時流量の計測時刻と前回の瞬時流量の計測時刻との差を経過時間Tiとして得るようにしてもよい。また、処理部2から周期的に流量計測部1に対して瞬時流量の計測を要求する指令を送るようにしてもよく、流量計測部1における瞬時流量の計測周期を可変としてもよい。処理部2から流量計測部1に対して瞬時流量の計測を要求する指令を送る場合、前回瞬時流量の計測を要求してから今回瞬時流量の計測を要求するまでの時間を経過時間Tiとして用いるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、瞬時流量が正であるものとしたが、瞬時流量が負となる場合もある。この場合、瞬時流量が取得される毎に、直前の瞬時流量を取得してからの経過時間と直前に取得した瞬時流量との積から求めた通過流量を直前の瞬時流量の取得時点の積算流量から減算し、瞬時流量取得時点の積算流量とする。また、積算流量の単位流量の桁の値が繰り上がるまでの時間ではなく、積算流量の単位流量の桁の値が繰り下がるまでの時間を残り時間Trとして推定するようにする。但し、ガスメータの場合では、積算流量は繰り下がらないので、内部でしか使用しない。
また、上述した実施の形態では、計測対象を流量としたが、流量に限られるものではなく、他の物理量であっても構わない。また、上述した実施の形態では、積算流量の単位流量を1Lとしたが、1Lに限られるものではなく、0.1Lとしたり、0.5Lとしたりするなどしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…流量計測部、2…処理部、3…表示部、21…瞬時流量取得部、22…第1の通過流量算出部、23…第2の通過流量算出部、24…第3の通過流量算出部、25…第1の積算流量算出部、26…第2の積算流量算出部、27…第1の残り時間推定部、28…第2の残り時間推定部、29…時間管理部、291…残り時間計時部、292…経過時間計時部、30…表示値更新部、31…第1の流量積算部、32…第2の流量積算部、100…流量積算システム。

Claims (11)

  1. 計測開始から周期的に計測値を取得するように構成された計測値取得部と、
    周期的に取得される前記計測値に基づいて、前記計測開始から前記計測値が取得された時点までの計測値の積算値を、第1の積算値として、前記計測値が取得された時点毎に求めるように構成された第1の積算部と、
    得された前記計測値と当該計測値が取得された時点で求められた前記第1の積算値とに基づいて、当該時点から当該第1の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間を推定するように構成された残り時間推定部と
    を備える計測値積算装置。
  2. 請求項1に記載された計測値積算装置において、
    前記残り時間推定部は、前記取得された計測値と、前記第1の積算値の前記所定の桁の値が変化するまでの不足分とから前記残り時間を推定するように構成されている
    ことを特徴とする計測値積算装置。
  3. 請求項1または2に記載された計測値積算装置において、
    前記残り時間推定部で推定された前記残り時間が経過した時点の前記計測開始からの計測値の積算値を第2の積算値として取得するように構成された第2の積算部
    をさらに備えることを特徴とする計測値積算装置。
  4. 請求項3に記載された計測値積算装置において、
    前記第2の積算部は、
    前記計測値が取得された時点から前記残り時間が経過した時点までの区間での計測値の積算値を求めるように構成された第2の区間積算値算出部と、
    前記第2の区間積算値算出部で求められた前記積算値を前記第1の積算部で求められた前記第1の積算値に加算することによって、前記第2の積算値を求めるように構成された第2の積算値算出部と
    を備えることを特徴とする計測値積算装置。
  5. 請求項に記載された計測値積算装置において、
    前記第1の積算部は、
    前記計測値が前回取得されてから今回取得されるまでの区間の経過時間と前回取得された前記計測値とから前記区での計測値の積算値を求めるように構成された第1の区間積算値算出部と、
    前記第1の区間積算値算出部で求められた前記積算値を前記計測値が前回取得された時点の前記第1の積算値に加算して、前記計測値が今回取得された時点の前記第1の積算値を求めるように構成された第1の積算値算出部と
    を備えることを特徴とする計測値積算装置。
  6. 請求項1に記載された計測値積算装置において、
    前記第1の積算部は、
    前記計測値が前回取得されてから今回取得されるまでの区間の時間を一定とみなし、この一定の時間と前回取得された前記計測値とから前記区の計測値の積算値を求めるように構成された第1の区間積算値算出部と、
    前記第1の区間積算値算出部で求められた前記積算値を前記計測値が前回取得された時点の前記第1の積算値に加算して、前記計測値が今回取得された時点の前記第1の積算値を求めるように構成された第1の積算値算出部と
    を備えることを特徴とする計測値積算装置。
  7. 請求項からのいずれか1項に記載された計測値積算装置において、
    前記残り時間推定部は、前記計測値が取得された場合、前記第1の積算値の前記所定の桁の値が次の計測値が取得されるまでの間に変化するか否かを判断し、変化しないと判断された場合には前記残り時間の推定を行わないように構成されている
    ことを特徴とする計測値積算装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載された計測値積算装置において、
    前記推定された残り時間が経過した時点で前記第1の積算値の前記所定の桁の値が変化することを通知するように構成された積算値変化通知部
    をさらに備えることを特徴とする計測値積算装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載された計測値積算装置において、
    前記残り時間が経過した時点で前記第1の積算値の表示値の最小桁の値を変化させるように構成された表示値更新部
    をさらに備えることを特徴とする計測値積算装置。
  10. 計測開始から周期的に計測値を取得する計測値取得ステップと、
    周期的に取得される前記計測値に基づいて、前記計測開始から前記計測値が取得された時点までの計測値の積算値を、第1の積算値として、前記計測値が取得された時点毎に求める第1の積算ステップと、
    得された前記計測値と当該計測値が取得された時点で求められた前記第1の積算値とに基づいて、当該時点から当該第1の積算値の所定の桁の値が変化するまでの残り時間を推定する残り時間推定ステップと
    を備える計測値積算方法。
  11. 請求項9に記載された計測値積算装置と、
    前記計測値積算装置への計測値として所定の物理量を計測するように構成された計測部と、
    前記計測値積算装置で求められる計測開始からの計測値の積算値を表示するように構成された表示部と
    を備えことを特徴とする計測値積算システム。
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