JP7259897B2 - 電子機器、印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、ゴルフやテニス等のスポーツにおいて、ゴルフクラブやテニスラケットに適宜錘を設けることで、球筋やスイングのバランス等を調整(矯正)することが知られている。このようにすれば、ユーザの癖等に応じたカスタマイズを行うことができる。
例えば特許文献1には、立体造形装置(例えば3Dプリンタ)で立体造形物(例えばテニスラケットやゴルフクラブのモックアップ(型))を形成する場合に、錘を配置する目印を設け、当該目印位置に所定の重さおよび所定の形状・サイズの錘を配置できるように構成することが開示されている。
錘は3Dプリンタ等で形成することも可能であるが、コスト等がかかる。そこで、よりコストが低く、容易に取り外し可能な錘として市販のウエイト用テープ(例えば鉛テープ)を用い、ユーザがこれを切り貼りして所望のバランス等となるように調整(矯正)したウエイト用ラベルを作成することが知られている。
例えばゴルフでは、錘となるウエイト用ラベルを貼付する位置によってスライスやフック等を防止することができ、また貼付するウエイト用ラベルの量(重さ)を変えることによって効果の大きさを調整することも可能である。
特開2018-138366号公報
しかしながら、ウエイト用テープを用いて所望の重さの錘(ウエイト用ラベル)を得るためには、貼付する部分の形状や範囲も考慮しながら、ユーザがハサミ等によるカットと計量器を用いた計量とを繰り返して調整を行う煩雑な作業が必要となる。
このため、所望のウエイト用ラベルを得るのに時間を要したり、ウエイト用テープを切り過ぎて無駄にしてしまったりという問題点があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、所望の重さ、形状のウエイト用ラベルを容易に作成するのを支援することのできる電子機器、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の電子機器は、
加工後の被加工媒体としてのウエイト用ラベルに関する少なくとも前記ウエイト用ラベルの形状を含む第1のパラメータの値に基づいて、前記ウエイト用ラベルに関する第2のパラメータの値を算出する算出手段と、
前記ウエイト用ラベルの形状に対応し、前記第1のパラメータの値と、前記第2のパラメータの値と、に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定手段と、
前記印刷領域への印刷制御を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、所望の重さ、形状のウエイト用ラベルを容易に作成するのを支援することができるとの効果を奏する。
実施形態に係る印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図である。 実施形態に係る印刷装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態の第1の作成モードにおける印刷制御処理を示すフローチャートである。 (a)は、矩形の印刷領域が設定されたテープ部材の平面図であり、(b)は、楕円形の印刷領域が設定されたテープ部材の平面図である。 印刷領域に印刷が行われたラベルテープをウエイト用テープに貼付し、ウエイト用ラベルを作成する様子を示す説明図である。 本実施形態の第2の作成モードにおける印刷制御処理を示すフローチャートである。 (a)は、ゴルフのドライバーヘッドのヒールサイドに矩形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図であり、(b)は、ゴルフのドライバーヘッドのトゥ寄りに矩形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図であり、(c)は、ゴルフのドライバーヘッドのソールの後部に矩形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図である。 (a)は、ゴルフのアイアンバックフェイスのヒール寄りに楕円形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図であり、(b)は、ゴルフのアイアンバックフェイスのトゥ寄りに楕円形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図であり、(c)は、ゴルフのアイアンバックフェイスの中央の底側に矩形状のウエイト用ラベルを貼付した例を示す平面図である。 ウエイト用テープを2枚重ねにしたウエイト用ラベルを作成する様子を示す説明図である。
図1から図9を参照しつつ、本発明に係る電子機器、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における電子機器である印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図である。
また図2は、印刷装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
本実施形態の印刷装置は、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を施してウエイト用テープ55に貼り付け、ウエイト用テープ55(被加工媒体)から、ゴルフクラブのヘッド等の対象物Ob(図7(a)~図7(c)等参照)に貼着するウエイト用ラベルWLaを切り出す際の型(枠)を示すラベルテープ50(図5等参照)を作成するラベルプリンタである。すなわち本実施形態において、テープ部材5は、被加工媒体であるウエイト用テープ55に対して加工を行うために用いる被印刷媒体である。なお、ここで「加工」とは、ウエイト用テープ55から所望のウエイト用ラベルWLaを作成するために行う、ハサミなどによる切り出し加工等を意味する。
なお、以下では、感熱紙を使用する感熱方式のラベルプリンタを例にして説明するが、印刷方式は特に限定されず、例えば、インクリボンを使用する熱転写方式であってもよい。
また、テープ部材5は、例えば、接着層を有する基材と、接着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙とを有しており、剥離紙を剥離するだけで対象物に貼り付けることができるようになっている。なお、テープ部材5は、接着層や剥離紙を備えないものであってもよく、この場合には、ユーザが適宜テープ部材5の基材の貼着面(すなわち、テープ部材5の裏面)に接着剤を塗布して対象物に貼着する。
図1に示すように、印刷装置1は、内部にカセット収容部21を有する装置筐体2を備えている。
カセット収容部21には、テープ部材5を収容するテープカセット51が収容(装着)される。
装置筐体2上の一部であってカセット収容部21を覆う位置には蓋3が設けられている。蓋3は、ボタン3aを押下することで図示しないロック機構が解除され、上方向に回動して開放される。蓋3が開放された状態において、ユーザはテープカセット51を着脱することが可能となる。
本実施形態では、異なる幅(テープ幅Tw、図4(a)及び図4(b)参照)のテープ部材5を収容するテープカセット51が、交換可能に複数種類(例えば、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmの6種類等)用意されており、ユーザが用途等に応じてカセット収容部21にセットするテープカセット51を交換できるようになっている。
カセット収容部21内には、テープカセット51が収容するテープ部材5のテープ幅Twを検出するテープ幅検出手段として、テープ幅検出部13(図2参照)が設けられている。テープ幅検出部13は、例えば複数個所(例えば4か所)に設けられたスイッチで構成されており、検出結果が制御部10(図2参照)に出力される。
具体的には、本実施形態のテープカセット51の角部等には、テープ幅Tw等、収容されるテープ部材5の種類に応じて、それぞれ異なる位置に図示しない切り欠きや凹部等の凹凸が設けられている。テープ幅検出部13は、テープカセット51の角部等に対応する位置に設けられており、切り欠きや凹部等がない部分ではテープカセット51と接触し又は押し込まれる。他方、切り欠きや凹部等が設けられている箇所ではテープ幅検出部13がテープカセット51と接触又は押し込まれないようになっている。
これにより、どの位置に設けられているテープ幅検出部13がテープカセット51と接触し又は押し込まれたかの検出情報を取得することで、制御部10は、テープカセット51が収容するテープ部材5のテープ幅Tw等を検出することができる。なお、いずれのテープ幅検出部13もテープカセット51と接触し又は押し込まれない場合、検出結果を受け取った制御部10は、カセット収容部21内に何もテープカセット51がセットされていないと判断する。
なお、テープ部材5のテープ幅Twを検出するテープ幅検出手段は、ここに例示した構成に限定されない。
例えば、テープカセット51に収容するテープ部材5のテープ幅Tw等を示すバーコードやQRコード(登録商標)等の識別標識を設けておき、テープ幅検出手段はこうした識別標識を読み取る読み取り部であってもよい。
また、テープカセット51を装置に装着する際に、ユーザがテープ部材5のテープ幅Tw等を手動で入力してもよく、この場合には、テープ幅検出手段はユーザの入力操作を受け付ける後述の入力部6である。
なお、テープカセット51の角部等に設けられる切り欠きや凹部等によって識別される、テープ部材5の種類は、テープ幅Tw以外に限定されず、例えばテープ部材5の色や質感等の種別を含んでいてもよい。
また、カセット収容部21内には、テープ部材5に印刷を行う印刷部が設けられている。
本実施形態において、印刷部は複数の発熱素子71を備えるサーマルヘッド7(図2参照)を含んでいる。サーマルヘッド7(発熱素子71)は、ヘッド駆動回路17(図2参照)によって動作制御され、印刷データにしたがった印刷を行うようになっている。
複数の発熱素子71は、図示はしないが、テープカセット51がカセット収容部21に収容された状態において、テープ部材5の幅方向と対応するライン上に配列されている。
サーマルヘッド7には、サーミスタ72が埋め込まれている。サーミスタ72は、サーマルヘッド7(発熱素子71)の温度を測定して制御部10に出力する。
本実施形態において印刷部としてのサーマルヘッド7は、印刷領域Ar1の輪郭線OLを印刷する。印刷領域Ar1の輪郭線OLは、被加工媒体であるウエイト用テープ55に対して切り出し加工をする際の、切断位置を示すものである。すなわち、輪郭線OLは、のちにラベルテープ50をウエイト用テープ55に貼り付けてハサミ等で切り取る際の切り取り位置を示す。
またサーマルヘッド7は、印刷領域Ar1内に文字、記号、図形のうち、少なくとも1つを含む印刷事項を印刷する。
文字としては、例えば、テープ部材5から切り離されたラベルテープ50が貼り付けられるウエイト用ラベルWLaの重さ(○○g等)や貼り付け位置(例えば、前後左右の別等)などが考えられる。またその他、ユーザのイニシャルや各種のロゴ、イラスト等を印刷してもよい。
また、テープ部材5を挟んでサーマルヘッド7と対向する位置にはテープ部材5を搬送する搬送部として図示しないプラテンローラが設けられている。プラテンローラは、後述の搬送用モータ8(図2参照)によって回転し、テープ部材5を搬送方向(テープ部材5の長尺方向)に沿って適宜搬送する。
なお、カセット収容部21内には、テープカセット51内のテープ部材5がロール状に巻回されたテープコアが係合されるテープコア係合軸が設けられていてもよい。
装置筐体2の側部(本実施形態では、図1に示すように右側部)であってカセット収容部21に対応する位置には、印刷後のテープ部材5が排出される排出口22が形成されている。印刷装置1内で印刷が行われたテープ部材5は、排出口22から装置外へ排出される。
装置筐体2内であって、印刷部であるサーマルヘッド7から排出口22までの間には、テープ部材5をカットするカット機構として、図示しないフルカット機構及びハーフカット機構が設けられている。
フルカット機構は、テープ部材5の接着層を有する基材を剥離紙とともに幅方向に沿って切断する、いわゆるフルカット動作を行うものである。フルカット機構は、フルカット機構駆動モータ9a(図2参照)の動力によって切断動作を行う。
ハーフカット機構は、テープ部材5の接着層を有する基材のみを幅方向に沿って切断する、いわゆるハーフカット動作を行うものである。ハーフカット機構は、ハーフカット機構駆動モータ9b(図2参照)の動力によって切断動作を行う。
蓋3には、蓋3が閉じた状態でも印刷装置1にテープカセット51が収容されているか否かを目視で確認可能とするために、窓部31が形成されている。また、蓋3には、表示部4が設けられている。
表示部4は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態では、表示部4に、テープ幅検出部13によって検出されたテープカセット51が収容するテープ部材5のテープ幅Tw等の情報や、ユーザによって入力された各種の設定値、ラベルテープ50に印刷される文字列やデザインを表示させて、ユーザが確認できるようにしてもよい。
また本実施形態において表示部4は、後述する算出部としての制御部10において算出された「第2のパラメータ」の値をユーザに報知する報知手段として機能する。
なお、表示部4の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが入力部6としても機能する。
また、装置筐体2上には、入力部6が設けられている。
入力部6は、例えば、文字入力キー、十字キー、変換キー、決定キー等の種々のキーを備えている。
なお、前述のように、表示部4の表面にタッチパネルが一体的に設けられている場合には、タッチパネルが入力部6として機能し、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができる。
本実施形態では、入力部6は、ウエイト用テープ55に関する(ひいてはウエイト用テープ55から作成されるウエイト用ラベルWLaに関する)パラメータのうち、「第1のパラメータ」の値を入力する入力手段として機能する。
ウエイト用テープ55に関するパラメータとしては、ウエイト用ラベルWLaを切り出すもととなるウエイト用テープ55(図5等参照)の厚み、重さ、密度等や、ユーザ所望のウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(これを「ラベル幅」ともいう)Law、幅方向に直交する方向(長手方向)の長さ(これを「ラベル長さ」ともいう)Lal、面積、形状、のうち、少なくとも1つを含んでいる。
「第1のパラメータ」とは、これら各種のパラメータのうち、ユーザ所望のウエイト用ラベルWLaを得るために予め値が定まるもの(入力部によって入力される値又は記憶部に記憶されている値)である。
なお、これらのパラメータ(すなわち、「第1のパラメータ」及び後述の「第2のパラメータ」)は、加工後のウエイト用テープ55(被加工媒体)に関するものである。
ここで、「加工後」のウエイト用テープ55(被加工媒体)とは、ウエイト用ラベルWLaのうち、ウエイト用テープ55(被加工媒体)から切り出されたもの、すなわち、本実施形態で言えば鉛テープによって形成されている部分を意味する。
テープ部材5は薄く軽いものであるため、ウエイト用ラベルWLaのうち、テープ部材5から切り出されたラベルテープ50の重さはごく僅かである。このため、以下の実施形態では、例えばウエイト用ラベルWLaの重さに関するパラメータについて、ラベルテープ50の重さを近似的に無視している。
ただ、ウエイト用ラベルWLaの重さに関してラベルテープ50の重さを考慮するか否かは任意の設定事項であり、ラベルテープ50部分の重さをも考慮してパラメータを設定してもよい。
ウエイト用テープ55は、ウエイト用ラベルWLaを作成するのに用いられるものであり、例えば鉛テープである。
ウエイト用テープ55としては、一般的に市販されているものを用いることができ、例えばウエイト用テープ55の厚みや密度は通常、商品の梱包用紙や梱包箱等に記載されている。このため、ユーザは梱包用紙等に記載の数値等を参照し、入力部6から入力する。なお、例えば厚みや密度は、商品名や品番によってある程度特定される。このため、ユーザがウエイト用テープ55の厚み等を具体的な数値として入力しなくても、ウエイト用ラベルWLaの作成に用いるウエイト用テープ55の商品名や品番を入力部6から入力するだけで厚みや密度等のパラメータが特定されるとしてもよい。
また、ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw、幅方向に直交する方向(長手方向)の長さLal、面積、形状は、ユーザがウエイト用ラベルWLaを貼り付けたい場所に応じて定まるパラメータである。例えば貼り付けたい部分が狭い場所である場合には、短く細いウエイト用ラベルWLaが所望される。また例えば貼り付け場所がカーブの多い部分であるような場合には、矩形ではなく楕円形状や丸形状のウエイト用ラベルWLaが所望される。
このため、ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law、長手方向の長さ(ラベル長さ)Lal、面積、形状等については、貼り付けたい場所の広さ等に応じて、ユーザが適宜数値等を入力部6から入力する。なお、ウエイト用ラベルWLaを貼り付けたい場所の面積がある程度特定されている場合には、ユーザが具体的な数値を入力しなくても当該場所を入力するだけで幅方向の長さLaw、長手方向の長さLal、面積、形状等のパラメータの一部又は全部が特定されるとしてもよい。
厚みや各種長さの数値は、例えばミリメートル単位で入力部6から入力される。
入力部6から入力されたパラメータ(数値)は、例えば後述の記憶部11のRAMに16ビット変数等として記憶される。
印刷装置1は、上述のように表示部4、入力部6、サーマルヘッド7(発熱素子71)、サーミスタ72、プラテンローラ、テープ幅検出部13、フルカット機構、ハーフカット機構に加えて、図2に示すように、制御部10、記憶部11、電源回路12、表示部駆動回路14、ヘッド駆動回路17、搬送用モータ駆動回路18、カッターモータ駆動回路19等を備える。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む。
また、記憶部11は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)や、ROM、RAMとして機能する不揮発性の半導体メモリであるFLASH(登録商標)メモリ(Flash memory)等を含む。
制御部10及び記憶部11はコンピュータを構成し、ROM等に格納された各種プログラムを制御部10がRAMの作業領域に展開して実行することによって、印刷装置1の各部の動作を統合的に制御する。
具体的には、制御部10はプログラム(例えば印刷処理アプリケーションプログラム等)との協働により、印刷装置1が印刷を行うための各種機能を実現する。
なお、制御部10の各機能は、制御部10がプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されてもよいし、専用のモジュール(ハードウェア)によって実現されていてもよい。
本実施形態では、制御部10は、「第2のパラメータ」の値を算出する算出手段、印刷領域を設定する領域設定手段、印刷手段を制御する印刷制御手段、等として機能する。
算出手段としての制御部10は、「第1のパラメータ」の値に基づいて、ウエイト用テープ55に関する(ひいてはウエイト用ラベルWLaに関する)パラメータのうち値が決定されていない「第2のパラメータ」の値を算出する。
「第1のパラメータ」は、前述のように、ウエイト用テープ55に関する(ひいてはウエイト用ラベルWLaに関する)パラメータのうち、所望のウエイト用ラベルWLaを得るために予め値が定まるものである。
ウエイト用テープ55に関するパラメータのうち、いずれのパラメータを「第1のパラメータ」とし、いずれのパラメータについて「第2のパラメータ」として制御部10が算出するかは、適宜設定される。
本実施形態では、算出手段としての制御部10によってその値が算出される「第2のパラメータ」が、ウエイト用ラベルWLaの「重さ」である場合(第1の作成モード)や、「第2のパラメータ」が、ウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」である場合(第2の作成モード)が想定されており、いずれを「第2のパラメータ」とするかを選択可能となっている。
なお、想定される作成モードはこれに限定されず、これ以外の作成モードが選択可能となっていてもよい。また、いずれか1つの作成モードのみが用意されていてもよいし、いずれかの作成モードがデフォルトで選択されていてもよい。
第1の作成モードが選択された場合には、ウエイト用ラベルWLaを貼り付ける対象物Obの形状や大きさに応じて、ユーザがウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law、長手方向の長さ(ラベル長さ)Lal、面積、形状等を「第1のパラメータ」として入力(設定)する。また、ウエイト用テープ55の厚みについてもユーザが入力(設定)する。
なお、本実施形態ではウエイト用テープ55として鉛テープを用いることを想定しており、例えば記憶部11には、鉛(単体)の比重(11.34g/cm3)がウエイト用テープ55のデフォルトの比重として記憶されている。なお、ウエイト用テープ55は鉛テープに限定されず、比重が周知されている他の金属テープ等であってもよい。ウエイト用テープ55として鉛テープ以外が用いられる場合には、当該ウエイト用テープ55の材料の比重についても「第1のパラメータ」として入力(設定)する。なお、鉛テープに添加物元素(不純物元素)が含まれていることがあるが、これは鉛元素に比べて非常に少量であるため(重さに殆ど影響が無いため)、本実施形態では鉛単体の比重を近似的に使用している。
制御部10は、ユーザによって入力された値及びウエイト用テープ55の材料である鉛の比重から、ユーザが所望するサイズ・形状のウエイト用ラベルWLaを作成した場合、何グラムの錘となるか(すなわち、ウエイト用ラベルWLaの重さが何グラムとなるか)を「第2のパラメータ」の値として算出する。
第2の作成モードが選択された場合には、ユーザがウエイト用ラベルWLaの厚み、形状、幅方向の長さ(ラベル幅)Law等を「第1のパラメータ」として入力する。また、ウエイト用ラベルWLaの重さについてもユーザが「第1のパラメータ」として入力する。ウエイト用テープ55の材料の比重については第1の作成モードの場合と同様である。
制御部10は、ユーザによって入力された値及びウエイト用テープ55の材料である鉛の比重から、ユーザが所望する重さのウエイト用ラベルWLaを作成した場合、ウエイト用ラベルWLaの長手方向の長さLalが何センチ(又は何ミリメートル)となるかを「第2のパラメータ」の値として算出する。
また、領域設定手段としての制御部10は、「第1のパラメータ」及び「第2のパラメータ」のうち、少なくとも「第1のパラメータ」に基づいて定まるウエイト用ラベルWLaに応じた印刷領域Ar1を、ウエイト用ラベルWLaに貼付される被印刷媒体であるテープ部材5に設定する。
印刷領域Ar1は、ユーザが入力したウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law、長手方向の長さ(ラベル長さ)Lal(又はラベル幅Lawとラベル長さLalから導かれる面積)、形状等によって定まる。
前記第1の作成モードの場合には、ユーザによって入力されたウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law、長手方向の長さ(ラベル長さ)Lal、面積、形状等の値である「第1のパラメータ」によって印刷領域Ar1が定まる。なお後述するように、算出手段としての制御部10が算出したウエイト用ラベルWLaの「重さ」によっては、ユーザが「第1のパラメータ」の値を再設定する場合がある。この場合には、「第1のパラメータ」及び「第2のパラメータ」を両方考慮した結果、印刷領域Ar1が定まり、領域設定手段としての制御部10は、これをテープ部材5の印刷領域Ar1として設定する。
また、第2の作成モードの場合には、ウエイト用ラベルWLaの厚み、形状、幅方向の長さ(ラベル幅)Law等を「第1のパラメータ」として入力する。また、ウエイト用ラベルWLaの重さが「第1のパラメータ」としてユーザにより入力され、このうちウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law、長面積、形状等の値と、「第2のパラメータ」として算出されるウエイト用ラベルWLaの長手方向の長さ(ラベル長さ)Lalとによって印刷領域Ar1が定まる。そして領域設定手段としての制御部10は、これをテープ部材5の印刷領域Ar1として設定する。
印刷制御手段としての制御部10は、設定された印刷領域Ar1に印刷を行うように印刷部であるサーマルヘッド7等の動作を制御する。
本実施形態では、制御部10は、印刷部としてのサーマルヘッド7の動作を制御して、印刷領域Ar1の輪郭線OLを印刷させる。
また本実施形態では、ユーザがウエイト用ラベルWLaに書き込みたい文字や記号等を入力部6等から入力できるようになっている。印刷したい文字や記号等が入力されたときには、制御部10は、印刷部としてのサーマルヘッド7の動作を制御して、印刷領域Ar1内に、入力に対応する文字、記号、図形のうち、少なくとも1つを含む印刷事項を印刷させる。印刷事項の具体的な内容には、例えばウエイト用ラベルWLaの重さや貼り付け位置等、ウエイト用ラベルWLaの属性等を示す覚書のような内容も含まれる。
なお、印刷制御手段としての制御部10は、切断後、完成したウエイト用ラベルWLaの表面に輪郭線OLが残らないように、ハサミの刃の位置を考慮して、実際の切り取り位置よりもわずかに外側に輪郭線OLを印刷するように印刷位置を調整してもよい。この場合には、輪郭線OLのすぐ内側をハサミで切断する。
また、ウエイト用ラベルWLaの重さ等を示す文字については、印刷領域Ar1の外(すなわち、輪郭線OLの外側)に印刷させてもよい。このようにすることで、ウエイト用ラベルWLaを作成し対象物Obに貼り付けるまでは重さ等を参照でき、対象物Obに貼り付け後は、ウエイト用ラベルWLaの表面に残らないようにできる。これにより、一見、自分のクラブにイニシャル等の目印をつけているだけのように見え、バランス等の調整を行うためのウエイト用ラベルWLaを貼付していることが分からない。このため、意匠性にも優れる。
記憶部11(例えば記憶部11としてのFLASHメモリ等)には、テープ部材5に印刷を行うプログラム(プログラムのソースコード等)、プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、数種類のフォントで構成される文字データ(漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベット等)、記号や図形等のデータ、図形・文字間の間隔、所定幅の余白等、印刷動作に必要な各種データ)が記憶されている。またユーザが作成したデータがある場合には、ユーザ作成データも記憶部11に保存される。
また、本実施形態において、記憶部11は、テープ幅検出部13によって検出されたテープ部材5のテープ幅Twを記憶する記憶手段である。さらに、本実施形態の記憶部11は、ウエイト用ラベルWLaに関するパラメータのうち、所望のウエイト用ラベルWLaを得るために予め値が定まる「第1のパラメータ」の値を記憶する記憶手段として機能する。
各パラメータの値は、例えば記憶部11としてのRAM等に記憶される。
電源回路12は、電源からの電圧から出力電圧を生成し、印刷装置1の各部に電力を供給する電源供給部である。
なお、電源は、内部のバッテリ等であってもよいし、ケーブル等を介して接続される外部電源であってもよい。
表示部駆動回路14は、表示部4の動作を制御するコントローラであり、制御部10の制御のもと、表示部4のドライバを制御して表示データに基づく表示を行わせる。
すなわち、表示部駆動回路14は、制御部10から出力された表示データを受け取り、この表示データに基づいて各種の表示画面を表示部4に表示させる。
本実施形態では、表示部駆動回路14は、算出部としての制御部10で算出された「第2のパラメータ」の値を表示部4に表示させて、算出された値をユーザに報知させる。
ヘッド駆動回路17は、制御部10から供給された制御信号と印刷データに基づいてサーマルヘッド7(発熱素子71)を駆動させるヘッド駆動部である。
入力部6等からユーザがラベルテープ50の作成のために選択や入力をした文字や記号、図形等を指定するデータは、ユーザの印刷指示があると、制御部10を通じてヘッド駆動回路17に印刷データとして送られる。ヘッド駆動回路17は、当該印刷データに基づいて複数の発熱素子71に対する電圧の通電又は非通電を制御する。
ヘッド駆動回路17が印刷データに応じて発熱素子71へ電流を選択的に流すことで、発熱素子71が発熱してテープ部材5を加熱する。これにより、サーマルヘッド7は、感熱方式によりテープ部材5に対し印刷を行う。
搬送用モータ駆動回路18は、搬送用モータ8を駆動させ、プラテンローラを回転させる。
搬送用モータ8は例えばステッピングモータであり、搬送用モータ駆動回路18より投入されたパルス信号に応じたステップ数ずつ駆動し、正確な搬送を可能とする。
搬送用モータ駆動回路18は、プラテンローラの回転動作(すなわち、テープ部材5の搬送動作)が、サーマルヘッド7による印刷の進行速度と同期するように搬送用モータ8の駆動を制御する。
カッターモータ駆動回路19は、フルカット機構を動作させるフルカット機構駆動モータ9a及びハーフカット機構を動作させるハーフカット機構駆動モータ9bの動作を制御する。これにより、適切な位置でテープ部材5のフルカット又はハーフカットが行われる。
なお、本実施形態では、ラベルテープ50の前後にある程度の余白部分をあけた位置が切断位置となり、当該切断位置においてテープ部材5の幅方向にフルカット又はハーフカットが行われる。
なお、ラベルテープ50の前後に余白部分を設けるか否か、設ける場合にはどの程度の余白とするかは、ユーザの仕様等によって任意に設定できてもよい。また、フルカットを行うかハーフカットを行うかについても、ユーザの入力部6への入力等により任意に選択・設定できてもよい。
以下、図3から図8(a)~図8(c)を参照しつつ、本実施形態の印刷制御方法について説明する。
本実施形態では、印刷装置1の電源スイッチをONすると表示部4にオープニング画面が表示された後、例えば「新規」、「デザインロゴ」、「登録データ」…といったメニューが示されたメニュー画面が表示される。例えばこの中から「新規」を選択した後に入力部6から実行指示を入力(例えば実行キーの押下)すると、例えば「フリーラベル」、「用途別ラベル」…といった下位のメニューがさらに表示される。例えばこのうち「用途別ラベル」を選択した後に入力部6から実行指示を入力すると、さらに下位のメニューが表示され、ユーザがこのうち「ウエイト用ラベル」を入力部6から選択すると、テープ部材5に印刷を施してウエイト用ラベルに貼付するラベルテープ50を作成するモード(これを以下「ウエイト用ラベルモード」という)となる。
「ウエイト用ラベルモード」としては、前述のように、第1の作成モードと第2の作成モードとがあり、本実施形態では、ユーザが適宜選択することができる。
まず、「ウエイト用ラベルモード」の第1の作成モードについて、図3を参照しつつ説明する。「ウエイト用ラベルモード」の第1の作成モードでは、まずラベルテープ50を作成するテープ部材5の情報を装置側が取得する。
また、ラベルテープ50を貼着する対象であるウエイト用テープ55、ウエイト用テープ55から切り出されるウエイト用ラベルWLaの情報を設定する。
具体的には、図3に示すように、まず装置側でテープ部材5のテープ幅Tw(図4(a)及び図4(b)参照)を検出する(ステップS1)。テープ幅Twは、前述のように、カセット収容部21内に収容されたテープカセット51に設けられた凹凸をテープ幅検出部13が検出することによって取得され、「第1のパラメータ」の値として装置側に把握される。
次にユーザは、ウエイト用テープ55の厚みを入力する。これによりウエイト用テープ55の厚みが「第1のパラメータ」の値として装置側に受け付けられる(ステップS2)。「厚み」の入力は、ユーザが入力6の数字キー等を用いて直接数値を入力してもよいし、製品名や品番等で指定することで入力してもよい。数値を入力する場合には、ミリメートル単位で正確に入力されることが好ましい。
ユーザが入力部6の実行キー等を操作すると、次のパラメータの設定に進む。なお数値等が入力されると自動的に次のパラメータの設定に進んでもよい。
次のパラメータの設定として、ユーザは、所望のウエイト用ラベルWLaの外形枠(すなわち、輪郭)の形状を入力部6から入力する。例えばウエイト用ラベルWLaとして、図4(a)に示すような外形枠形状のものを得たい場合には、「矩形」と入力する。また、図4(b)に示すような外形枠形状のものを得たい場合には、「楕円形」と入力する。これにより外形枠の形状が「第1のパラメータ」として装置側に受け付けられる(ステップS3)。
また、ユーザは、所望のウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さ(ラベル幅)Law(テープ部材5のテープ幅Tw方向の長さ)を入力する。これにより幅方向の長さLawが「第1のパラメータ」として装置側に受け付けられる(ステップS4)。
また、使用するウエイト用テープ55(本実施形態では、鉛テープ)の最大幅等についても入力できるようにすることが好ましい。
幅方向の長さLawを受け付けると、制御部10は、当該入力されたウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLawがテープ幅Tw以下であるか否かを判断する(ステップS5)。幅方向の長さLawがテープ幅Twを超えている場合(ステップS5;NO)には、当該ラベル幅のラベルテープ50を作成することはできない。このため、ユーザの入力を無効とし(ステップS6)、再度幅方向の長さLawの入力をユーザに促す表示を表示部4に表示させ、ステップS4に戻って処理を繰り返す。
なお、入力時に、カセット収容部21内に装着されているテープカセット51に収容されているテープ部材5の幅を表示部4等に表示させてもよい。
例えば装置側に把握されているテープ幅Twが18mmである場合に、ユーザが幅方向の長さLawとして20mmを入力すると、エラーとなり、入力が無効となる。
なお、この場合、例えばユーザがカセット収容部21にセットされるテープカセット51を、テープ幅Tw「24mm」等のテープ部材5を収容するテープカセット51に入れ替えた場合にもエラーは解消される。この場合には、ステップS1から処理をやり直す。
他方、幅方向の長さLawがテープ幅Tw以下である場合(ステップS5;YES)には、ユーザは、所望のウエイト用ラベルWLaの長手方向の長さ(ラベル長さ)Lalを入力する。これにより長手方向の長さLalが「第1のパラメータ」として装置側に受け付けられる(ステップS7)。
なお、各「第1のパラメータ」の値は、例えばユーザが入力部6から確定指示を入力(例えば決定キーの押下)するまでは確定せず、適宜入力部6から取り消し指示や修正指示を入力することで、入力し直すことが可能となっている。
制御部10は、受け付けられた各「第1のパラメータ」の値について確定させる指示が入力されたか否かを判断する(ステップS8)。確定指示は、例えば入力部6のOKボタンの操作である。
確定指示が入力されない場合(ステップS8;NO)には、入力値の変更をユーザに促す表示を表示部4に表示させ(ステップS9)、ステップS3に戻って処理を繰り返す。
他方、確定指示が入力された場合(ステップS8;YES)には、入力された各「第1のパラメータ」の値を記憶部11に記憶させる(ステップS10、記憶工程)。各値は、例えば記憶部11のRAM等に16ビット変数として記憶される(計算の便宜上、算出値等を100倍した値で記憶してもよい。)。
なお、ステップS2、ステップS3、ステップS4、ステップS7に示す各「第1のパラメータ」の値の入力操作(ユーザの入力操作を受け付ける受付工程)においては、それぞれユーザに入力すべき内容を示して入力を促すメッセージ画面等を表示部4に表示させることが好ましい。
なお、ステップS2、ステップS3、ステップS4、ステップS7に示す各「第1のパラメータ」についての入力操作の順序は特に限定されない。
「第1のパラメータ」の値が記憶部11に記憶されると、制御部10は、記憶された「第1のパラメータ」の値に基づき、ウエイト用ラベルWLaの重さを「第2のパラメータ」として算出する(ステップS11、算出工程)。
具体的には、例えば外形枠の形状が「矩形」であれば、まず「ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw」×「長手方向の長さLal」で面積を求めることができ、これに「ウエイト用テープ55の厚み」をかけることで、「ウエイト用ラベルWLaの体積」を算出する。そして、体積値とウエイト用テープ55の材料(例えば、鉛)の比重とを乗算することにより、「ウエイト用ラベルWLaの重さ」を算出する。
また、外形枠の形状が「楕円形」であれば、短軸方向の長さである「ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw」の半径(短半径)×長軸方向の長さである「長手方向の長さLal」の半径(長半径)×円周率(3.14)で面積を求めることができ、これに「ウエイト用テープ55の厚み」をかけることで、同様に「ウエイト用ラベルWLaの体積」を算出する。そして、体積値とウエイト用テープ55の材料(例えば、鉛)の比重とを乗算することにより、「ウエイト用ラベルWLaの重さ」を算出する。
なお、入力値の単位がミリメートルである場合には、各パラメータの値を10で割り、単位をミリメートルからセンチメートルに変換してもよい。
制御部10は、算出された「ウエイト用ラベルWLaの重さ」を表示部4に表示させ(ステップS12)、ユーザに確認を求める。そして、制御部10は、算出された「重さ」を承認する入力があったか否かを判断する(ステップS13)。ここで「承認する入力」とは、例えば入力部6のOKボタンの操作である。なお、承認しない場合にはやり直しボタン等を操作できるようにしてもよい。
ウエイト用ラベルWLaを貼り付けたい場所によっては、「ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw」や「長手方向の長さLal」が短く設定される。しかし、バランスの調整等、ユーザが求める効果を得るために必要なウエイト用ラベルWLaの重さは、ユーザが入力したパラメータの数値から算出される重さよりも重い場合がある。逆にユーザが設定した「ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw」や「長手方向の長さLal」が長く、設定通りのサイズのウエイト用ラベルWLaでは、ユーザが求める効果を得るために必要なウエイト用ラベルWLaの重さを超えてしまう場合もある。
ウエイト用ラベルWLaは、それぞれユーザが期待する効果を実現することができなければ対象物Obに貼付する意義が損なわれてしまう。このため、ウエイト用ラベルWLaの「重さ」が期待する効果を得るために必要な「重さ」となっていない場合には、ユーザは制御部10において算出された「重さ」を承認しないとすることができ(ステップS13;NO)、この場合には、制御部10は入力値の変更を促す表示を表示部4に表示させて(ステップS9)、ステップS3に戻り処理を繰り返す。なお、ステップS3まで戻ることは必須ではない。例えば「幅方向の長さLaw」のみを入力し直したい場合にはステップS4に戻ってもよいし、「長手方向の長さLal」のみを入力し直したい場合にはステップS7に戻ってもよい。
一方、算出された「重さ」を承認する入力があった場合(ステップS13;YES)には、制御部10は、ユーザによって設定された範囲を印刷領域Ar1として決定し、その印刷内容を設定する(ステップS14、領域設定工程)。印刷内容は、例えば印刷領域Ar1を画する輪郭線OLである。また印刷領域Ar1内に、入力に対応する文字、記号、図形、イラスト等がユーザによって入力されたときには、これらについても印刷内容として設定する。なお、ユーザによって入力された文字等が多すぎて設定された印刷領域Ar1内に収まらないような場合には、その旨を表示部4に表示させる等により、ユーザに報知してもよい。また自動的にフォントを小さくする等、印刷領域Ar1内に収まるように調整してもよい。
なお、入力内容が文字列である場合には、文字の書体デザイン(フォント、文字の太さ、斜体とするか否か等)や文字サイズ等についても入力部6から選択できることが好ましい。
また、印刷内容の入力処理を行う際には、入力した文字列等がラベルテープ50にどのように配置されるか等、所望の文字列等をラベルテープ50に印刷した場合の完成イメージを表示部4に表示させてもよい。例えば図4(a)、図4(b)に示すようなイメージを表示部4に表示させることで、すべての文字列等をラベルテープ50内に印刷することができるか等を、ユーザが確認することができる。なお、所望の内容が印刷領域Ar1内に収まりきらない場合には、当該範囲内に収まるように文字数等を設定し直すようユーザに促してもよい。
印刷領域Ar1及び印刷内容が設定されると、制御部10は、ヘッド駆動回路17及び搬送用モータ駆動回路18等を動作させて、ユーザによって決定された印刷内容をテープ部材5に印刷させる(ステップS15、印刷工程)。
例えば、図4(a)は、印刷領域Ar1が「矩形」に設定され、印刷内容として「ウエイト 5グラム」との文字列が設定された場合の印刷例である。また図4(b)は、印刷領域Ar1が楕円形に設定され、印刷内容として「ウエイト 5グラム」との文字列が設定された場合の印刷例である。
印刷後は、例えば図5に示すように、印刷領域Ar1の前後に多少の余白を残した状態でテープ部材5がカッター機構によりカットされる。
ユーザは、カットされたラベルテープ50をウエイト用テープ55の上に貼着し、ラベルテープ50とウエイト用テープ55とが一体となった状態で、印刷領域Ar1の輪郭線OLに沿ってハサミ等で切断する。これにより、図5に示すように、所望の形状・大きさで、所望の重さを有するウエイト用ラベルWLaが形成される。
次に、「ウエイト用ラベルモード」の第2の作成モードについて、図6を参照しつつ説明する。なお、図6におけるステップS21~ステップS26は、第1の作成モードについて説明した図3のステップS1~ステップS6と同様であるため、その説明を省略する。
幅方向の長さLawがテープ幅Tw以下である場合(ステップS25;YES)には、ユーザは、所望のウエイト用ラベルWLaの「重さ」を入力する。これによりウエイト用ラベルWLaの「重さ」が「第1のパラメータ」として装置側に受け付けられる(ステップS27)。
制御部10は、受け付けられた各「第1のパラメータ」の値について確定させる指示が入力されたか否かを判断する(ステップS28)。
確定指示が入力されない場合(ステップS28;NO)には、入力値の変更をユーザに促す表示を表示部4に表示させ(ステップS29)、ステップS23に戻って処理を繰り返す。
他方、確定指示が入力された場合(ステップS28;YES)には、入力された各「第1のパラメータ」の値を記憶部11に記憶させる(ステップS30)。
なお、ステップS22、ステップS23、ステップS24、ステップS27に示す各「第1のパラメータ」の入力操作(ユーザの入力操作を受け付ける受付工程)に関する設定手法等は、図3におけるステップS2、ステップS3、ステップS4、ステップS7で説明したものと同様である。
「第1のパラメータ」の値が記憶部11に記憶されると、制御部10は、記憶された「第1のパラメータ」の値に基づき、ウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」を「第2のパラメータ」として算出する(ステップS31)。
「長手方向の長さLal」は、第1の作成モードにおいてウエイト用ラベルWLaの「重さ」を算出した方法を逆算することで求めることができる。
具体的には、まず、ウエイト用ラベルWLaの「重さ」及びウエイト用テープ55の材料(本実施形態では銅)の比重と、ウエイト用テープ55の「厚み」からウエイト用WLaの「面積」は、ウエイト用ラベルWLaの「重さ」を鉛の比重(11.34g/cm3)で除し、これをウエイト用テープ55の「厚み」で除することでウエイト用ラベルWLaの「面積」を算出する。
そして、例えば外形枠の形状が「矩形」であれば、ウエイト用ラベルWLaの「面積」を「幅方向の長さLaw」で除することで、ウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」を求めることができる。
また、外形枠の形状が「楕円形」であれば、ウエイト用ラベルWLaの「面積」を円周率(3.14)で除し、さらに短軸方向の長さである「ウエイト用ラベルWLaの幅方向の長さLaw」の半径(短半径)で除する。これによりウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」を求めることができる。
制御部10は、算出された、ウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」を表示部4に表示させ(ステップS32)、ユーザに確認を求める。そして、制御部10は、算出された「長手方向の長さLal」を承認する入力があったか否かを判断する(ステップS33)。
ユーザ所望の「重さ」のウエイト用ラベルWLaとしようとすると、ウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」が、ウエイト用ラベルWLaを貼り付けたい場所に入りきらない長さとなる場合もある。逆にウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」が短すぎてしまう場合もある。
そこで、ユーザによる確認、承認を求め、ユーザが算出された「長手方向の長さLal」を承認しない場合(ステップS33;NO)には、制御部10は入力値の変更を促す表示を表示部4に表示させて(ステップS29)、ステップS23に戻り処理を繰り返す。なお、ステップS23まで戻ることは必須ではない。例えば「幅方向の長さLaw」のみを入力し直したい場合にはステップS24に戻ってもよいし、ウエイト用ラベルWLaの「重さ」のみを入力し直したい場合にはステップS27に戻ってもよい。
一方、算出された「長手方向の長さLal」を承認する入力があった場合(ステップS33;YES)には、制御部10は、ユーザによって設定された範囲を印刷領域Ar1として決定し、その印刷内容を設定する(ステップS34)。
なお、ステップS34,ステップS35は、図3におけるステップS4,ステップS5と同様であるため、以降の説明を省略する。
ここで図7(a)~図7(c)及び図8(a)~図8(c)を参照しつつ、ウエイト用ラベルWLaの使用例について説明する。
図7(a)~図7(c)は、ゴルフのドライバーヘッドがウエイト用ラベルWLaを貼り付ける対象物Obである場合の貼り付け例を示した図である。
図7(a)では、ドライバーヘッドのヒールサイドに矩形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、スライスを防止する効果が期待できる。
図7(b)では、ドライバーヘッドのトゥ寄りに矩形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、フックを防止する効果が期待できる。
図7(c)では、ドライバーヘッドのソールの後部に矩形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、ボールを上げる効果が期待できる。
図8(a)~図8(c)は、ゴルフのアイアンバックフェイスがウエイト用ラベルWLaを貼り付ける対象物Obである場合の貼り付け例を示した図である。
図8(a)では、アイアンバックフェイスのヒール寄りに楕円形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、スライスを防止する効果が期待できる。
図8(b)では、アイアンバックフェイスのトゥ寄りに楕円形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、フックを防止する効果が期待できる。
図8(c)では、アイアンバックフェイスの中央の底側に矩形状のウエイト用ラベルWLaを貼付した例を示しており、ボールを上げる効果が期待できる。
このように本実施形態では、印刷後のラベルテープ50をウエイト用テープ55に貼着してラベルテープ50とともにウエイト用テープ55を切り取るだけで、ユーザがウエイト用テープ55の計量とカットを繰り返す手間をかけずに、所望の形状・重さを有するウエイト用ラベルWLaを容易に作成することができる(図5参照)。そして、これを得たい効果に応じた位置に貼り付け、ドライバーやアイアン等をカスタマイズすることができる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1は、ウエイト用ラベルWLaに関するパラメータのうち、所望のウエイト用ラベルWLaを得るために予め値が定まる「第1のパラメータ」を記憶する記憶部11と、「第1のパラメータ」に基づいて、ウエイト用ラベルWLaに関するパラメータのうち値が決定されていない「第2のパラメータ」の値を算出する算出部として機能するとともに、「第1のパラメータ」及び「第2のパラメータ」に基づいて定まるウエイト用ラベルWLaに応じた印刷領域Ar1を、ウエイト用ラベルWLaに貼付される被印刷媒体であるテープ部材5に設定する領域設定部として機能し、設定された印刷領域Ar1に印刷を行うように印刷部であるサーマルヘッド7等を制御する印刷制御部として機能する制御部10と、を備えている。
これにより、ユーザが所望する条件として「第1のパラメータ」の値を入力すると、これに基づいて定まっていない条件である「第2のパラメータ」の値を算出し、「第1のパラメータ」及び「第2のパラメータ」に基づいて定まるウエイト用ラベルWLaに応じた印刷領域Ar1の輪郭線OL等がテープ部材5に印刷される。
このため、ユーザがウエイト用テープ55の計量とカットを繰り返す手間をかけずに、所望の形状・重さを有するウエイト用ラベルWLaを容易に作成することができる。
また、イニシャルや重さを示す数字等の印刷を施したラベルテープ50を表面に残したままウエイト用ラベルWLaを対象物Obに貼り付ければ、鉛テープ等の無機質なウエイト用テープ55から切り出したウエイト用ラベルを貼り付ける場合と比べて意匠性に優れ、各種効果を得るという機能性だけでなく、装飾としても楽しむことができる。なお、印刷領域Ar1の輪郭線OLのみを印刷し、文字等を印刷しない場合でも、ラベルテープ50をウエイト用ラベルWLaの表面に貼ることで、ラベルテープ50の色や質感を活かすことができ、装飾として楽しむことができる。
また本実施形態では、パラメータ(「第1のパラメータ」及び「第2のパラメータ」)は、ウエイト用ラベルWLaの厚み、重さ、密度、幅方向の長さ(すなわち「幅方向の長さLaw」)、幅方向に直交する方向の長さ(すなわち「長手方向の長さLal」)、面積、形状のうち、少なくとも1つを含んでいる。
これらをパラメータとすることにより、ユーザが所望する条件として予め定まっている「第1のパラメータ」と、これに基づいて算出される「第2のパラメータ」とによってウエイト用ラベルWLaの大きさ・形状・重さ等を定めることができる。
また本実施形態では、算出部としての制御部10で算出された「第2のパラメータ」の値をユーザに報知する報知部として表示部4を備える。
これにより、例えばウエイト用ラベルWLaの「重さ」が「第2のパラメータ」である場合に、所望の効果が得られるウエイト用ラベルWLaを作成することができるかどうかを、ラベルテープ50の作成前にユーザが確認することができる。また例えばウエイト用ラベルWLaの「長手方向の長さLal」が「第2のパラメータ」である場合に、所望の貼り付け位置に貼り付けることのできる長さのウエイト用ラベルWLaを作成することができるかどうかを、ラベルテープ50の作成前にユーザが確認することができる。
このため、無駄なラベルテープ50及びウエイト用ラベルWLaを作成してしまうことを事前に回避することができる。
また本実施形態では、印刷部としてのサーマルヘッド7は、印刷領域Ar1の輪郭線OLを印刷する。
これにより、ユーザは印刷後のラベルテープ50をウエイト用テープ55に貼着して、輪郭線OLに沿ってラベルテープ50とともにウエイト用テープ55を切り取るだけで、容易に所望の形状・重さを有するウエイト用ラベルWLaを作成することができる。
また本実施形態では、印刷部であるサーマルヘッド7が、印刷領域Ar1内に文字、記号、図形のうち、少なくとも1つを含む印刷事項を印刷する。
これにより、例えば図5に示す例のように印刷事項としてウエイト用ラベルWLaの重さに関する数字や文字を印刷しておけば、当該ラベルテープ50が表面に貼り付けられたウエイト用ラベルWLaを貼ることでどの程度の調整効果を得られるか等を容易に確認することができる。また、例えば印刷事項としてイニシャルやロゴ、イラスト等を印刷すれば、ドライバーやアイアン等を自分好みにカスタマイズすることができ、装飾性、意匠性を向上させることができるとともに、他人との取り違えを防止することもできる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では貼付場所にウエイト用ラベルWLaを1枚貼り付ける場合を例示したが、ウエイト用ラベルWLaは1枚ずつ貼り付ける場合に限定されない。
例えばウエイト用ラベルWLaを貼り付けたい場所が狭いような場合、貼り付け場所の面積等から計算するとウエイト用ラベルWLaが所望の「重さ」にならないような場合には、図9に示すように、ウエイト用テープ55を2枚重ねにしたウエイト用ラベルWLaを作成してもよい。
この場合、例えばラベルテープ50をウエイト用テープ55に貼り付けて輪郭線OL通りに切り出したウエイト用ラベルWLaを2枚作成し、このうちの1枚からはラベルテープ50を剥がしてウエイト用テープ55のみとし、ラベルテープ50を残した方のウエイト用ラベルWLaの下にラベルテープ50を剥がしたウエイト用テープ55を貼り付ける。これにより、ウエイト用テープ55のみが2枚重ねとなったウエイト用ラベルWLa2とすることができる。なお、下に重ねるウエイト用ラベルWLaからラベルテープ50を剥がすことは必須ではない。テープ部材5は薄いものであるため、テープ部材5から切り出されたラベルテープ50の重さはごく僅かであり、剥がすか否かはウエイト用ラベルWLaの重さにほとんど影響しない。このため、ラベルテープ50を残したままのウエイト用ラベルWLa同士を重ねてもよい。
なお、重ねるウエイト用ラベルWLaの数は2枚に限定されず、3枚以上であってもよい。例えば、ウエイト用ラベルWLaの「幅方向の長さLaw」や「長手方向の長さLal」、面積等が「第1のパラメータ」として入力され、「第2のパラメータ」として算出されたウエイト用ラベルWLaの「重さ」がユーザに承認されなかった場合、制御部10は、入力値の変更を促す以外に、ウエイト用ラベルWLaを重ねるか否かをユーザに確認してもよい。そしてウエイト用ラベルWLaを重ねることが承認された場合には、ユーザに所望するウエイト用ラベルWLaの「重さ」を入力させて、「第2のパラメータ」として算出された「重さ」との差分を求め、「第1のパラメータ」として入力された長さ、面積の範囲内で、当該差分の重さとなるようなウエイト用ラベルWLaをさらにユーザに提案してもよい。
なお、複数枚ウエイト用ラベルWLaを重ねて貼り付ける場合、ウエイト用ラベルWLa2全体としての「重さ」をラベルテープに印刷する。また、重ねるウエイト用ラベルWLaの重さや大きさは同じでなくてもよく、全体として所望の「重さ」のウエイト用ラベルWLa2が、所望の場所に貼り付けられればよい。
また、「第1のパラメータ」としてまずウエイト用ラベルWLaの「重さ」が設定され、ウエイト用ラベルWLaのサイズ・面積・体積等は所望の「重さ」を実現することができるように適宜設定されてもよい。
さらに、本実施形態では、ウエイト用ラベルWLaの外形形状が「矩形」の場合、「楕円形」である場合を例示したが、ウエイト用ラベルWLaの外形形状はこれに限定されない。
ウエイト用ラベルWLaの形状等はユーザが自由に編集できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、一部の「第1のパラメータ」について所望の値が設定され、その他の「第1のパラメータ」についてその値が適宜ユーザによって編集されるような場合、制御部10は、編集された値が「第1のパラメータ」について設定された「所望の値」を実現できるか否かを判断する判断手段としても機能する。
例えば、まず「第1のパラメータ」としてウエイト用ラベルWLaの「重さ」が設定され、ユーザが任意の図形の大きさや形状を、専用の編集ソフトなどを用いて自由に編集(変形等)していくような場合、制御部10では、当該ユーザによる編集中に自動で図形の面積の算出・更新を続ける。そして「第1のパラメータ」のうち、「所望の値」として設定された「重さ」となる面積となったとき(すなわち、「所望の値」を実現できる値となったとき)に、当該図形を印刷領域Ar1とする。なお、「第1のパラメータ」として設定された「重さ」を実現するのに面積が足りない場合や必要な面積を超えている場合には、ユーザにその旨を報知してもよい。なお、専用の編集ソフトとして、3Dの編集も可能なものを用いる場合には、面積等の平面的なパラメータに限定されず、例えば体積等の立体的なパラメータであってもよい。
これにより、「第1のパラメータ」の中でも特にユーザにとって譲れない項目、条件がある場合に、ユーザ所望の値を得られるように、他のパラメータを設定することができ、所望の条件を満たすウエイト用ラベルWLaを容易に作成することが可能となる。
なお、上記実施形態では、図5に示すように、ウエイト用ラベルWLaがウエイト用テープ55の表面にラベルテープ50が重なって構成されている場合を例示したが、ウエイト用ラベルWLaの構成はこれに限定されない。
例えばラベルテープ50がウエイト用テープ55の裏面側に配置され、ラベルテープ50が設けられている面が対象物Obに貼着されてもよい。
また、ラベルテープ50は、ウエイト用テープ55をハサミ等で切断する際のガイドとなる外枠(切り取り線、印刷領域Ar1の輪郭線OL)を示すことができればよく、ウエイト用テープ55を切断後はラベルテープ50を剥がして、ウエイト用テープ55のみからなるウエイト用ラベルWLaを対象物Obに貼着してもよい。
また、上記実施形態では、印刷装置1が単体で印刷を行う場合を例示し、「第2のパラメータ」を算出する演算処理等をすべて印刷装置1の制御部10が行う場合を例示したが、印刷制御処理は、印刷装置1のみで完結する場合に限定されない。
例えば、印刷装置1が各種の端末装置(スマートフォンやタブレット)等の外部装置(情報処理装置)と通信可能である場合には、外部装置と連携して印刷制御処理を行ってもよい。なお、印刷装置1と外部装置との間での通信は、例えば、各種のネットワーク回線を使うものであってもよいし、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。また、印刷装置1と外部装置との間での通信は無線に限定されず、ケーブル等を介した有線通信によって行われてもよい。
この場合には、各種の入力を外部装置の入力部で行うことができてもよい。また各種の表示も外部装置の表示部において行ってもよい。
これにより、例えば大きな画面で仕上がりイメージを確認することも可能となる。この場合、印刷装置1側には入力部6や表示部4を備えなくてもよい。
また、「第2のパラメータ」を算出する演算処理等についても、印刷装置1の制御部10ではなく、外部装置の制御部が行って、演算結果を印刷装置側に出力してもよい。この場合、演算処理等の印刷制御処理を行うのに必要なプログラムは外部装置の記憶部等に記憶される。
これにより、印刷装置1自体は簡易な構成とすることができる。
また、一旦ユーザによる「第1のパラメータ」が入力され、これに基づいて「第2のパラメータ」が算出されると、その結果が記憶部11等に記憶されてもよい。
このようにすれば、次に同じ対象物Obに貼り付けるウエイト用ラベルWLaに貼着するラベルテープ50を作る際に、記憶されているデータを読み出すだけで、簡易・迅速にラベルテープ50を作成することができる。
なお、この場合、ラベルテープ50に印刷する文字列や図形等の印刷内容のデータについては、適宜ユーザによる入力によって修正可能としてもよい。
これにより、同じ形状であって、印刷される内容の異なるラベルテープ50を簡易に作成することができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
加工後の被加工媒体に関する第1のパラメータの値に基づいて、加工後の前記被加工媒体に関する第2のパラメータの値を算出する算出手段と、
少なくとも前記第1のパラメータの値に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定手段と、
前記印刷領域への印刷制御を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記印刷領域は、前記第1のパラメータの値と、前記第2のパラメータの値と、に基づいて定まることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記第1のパラメータの値を入力する入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータは、加工後の前記被加工媒体の厚み、重さ、密度、幅方向の長さ、幅方向に直交する方向の長さ、面積、形状のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項5>
前記算出手段で算出された前記第2のパラメータの値をユーザに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項6>
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器によって設定された、前記被印刷媒体の前記印刷領域に印刷を行う印刷手段を備え、
前記印刷制御手段は前記印刷手段を制御することを特徴とする印刷装置。
<請求項7>
前記印刷手段は、前記被加工媒体に対して切り出し加工をするための、前記印刷領域の輪郭線を印刷することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記印刷手段は、前記印刷領域内に文字、記号、図形のうち、少なくとも1つを含む印刷事項を印刷することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の印刷装置。
<請求項9>
加工後の被加工媒体に関する第1のパラメータの値に基づいて、加工後の前記被加工媒体に関する第2のパラメータの値を算出する算出工程と、
少なくとも前記第1のパラメータの値に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定工程と、
設定された前記印刷領域に印刷を行う印刷工程と、
を含むことを特徴とする印刷制御方法。
<請求項10>
コンピュータに、
加工後の被加工媒体に関する第1のパラメータの値に基づいて、加工後の前記被加工媒体に関する第2のパラメータの値を算出する算出機構と、
少なくとも前記第1のパラメータの値に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
4 表示部
5 テープ部材(被印刷媒体)
50 ラベルテープ
55 ウエイト用テープ(被加工媒体)
6 入力部
7 サーマルヘッド
10 制御部
11 記憶部
13 テープ幅検出部
Ar1 印刷領域
Lal 長手方向の長さ(ラベル長さ)
Law 幅方向の長さ(ラベル幅)
Ob 対象物
Tw テープ幅
WLa ウエイト用ラベル

Claims (9)

  1. 加工後の被加工媒体としてのウエイト用ラベルに関する少なくとも前記ウエイト用ラベルの形状を含む第1のパラメータの値に基づいて、前記ウエイト用ラベルに関する第2のパラメータの値を算出する算出手段と、
    前記ウエイト用ラベルの形状に対応し、前記第1のパラメータの値と、前記第2のパラメータの値と、に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定手段と、
    前記印刷領域への印刷制御を行う印刷制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1のパラメータの値を入力する入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータは、前記ウエイト用ラベルの厚み、重さ、密度、幅方向の長さ、幅方向に直交する方向の長さ、面積、のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電子機器。
  4. 前記算出手段で算出された前記第2のパラメータの値をユーザに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電子機器によって設定された、前記被印刷媒体の前記印刷領域に印刷を行う印刷手段を備え、
    前記印刷制御手段は前記印刷手段を制御することを特徴とする印刷装置。
  6. 前記印刷手段は、前記被加工媒体に対して切り出し加工をするための、前記印刷領域の輪郭線を印刷することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷手段は、前記印刷領域内に文字、記号、図形のうち、少なくとも1つを含む印刷事項を印刷することを特徴とする請求項又は請求項に記載の印刷装置。
  8. 加工後の被加工媒体としてのウエイト用ラベルに関する少なくとも前記ウエイト用ラベルの形状を含む第1のパラメータの値に基づいて、前記ウエイト用ラベルに関する第2のパラメータの値を算出する算出工程と、
    前記ウエイト用ラベルの形状に対応し、前記第1のパラメータの値と、前記第2のパラメータの値と、に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定工程と、
    設定された前記印刷領域に印刷を行う印刷工程と、
    を含むことを特徴とする印刷制御方法。
  9. コンピュータに、
    加工後の被加工媒体としてのウエイト用ラベルに関する少なくとも前記ウエイト用ラベルの形状を含む第1のパラメータの値に基づいて、前記ウエイト用ラベルに関する第2のパラメータの値を算出する算出機能と、
    前記ウエイト用ラベルの形状に対応し、前記第1のパラメータの値と、前記第2のパラメータの値と、に基づいて定まる印刷領域が、前記被加工媒体に対して加工を行うために用いる被印刷媒体上に含まれるように設定する領域設定機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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