JP7258659B2 - 駐車装置 - Google Patents
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Description
続いて、自動車が敷地内に入場したことがループコイルによって検知されると、自動車の車種や2つの駐車設備の稼働状況等から、自動車を入庫させる入庫先と、入庫先として選択された駐車設備における格納スペースの割り当て先を選択する。そして、選択結果を予約データとして、入庫準備の予約テーブルに記憶する。
つまり、特許文献1の駐車システムは、入場口と退場口をそれぞれ設ける場合はもちろん、共有する場合でも誤動作を防ぐため、入場口と退場口となる区域を広く確保する必要がある。すなわち、必然的に駐車システムを構築するために必要な敷地が広くなり、敷地に制限のあるような土地ではその構築が困難となる。
そのため、特許文献1の駐車システムでは、上記したように、すでに実行された(又は実行中)の入庫準備によって到着した自動車が入庫可能か否かを確認する動作を実行している。
しかしながら、この動作を実行する場合、入場側認証アンテナとループコイルの他にさらに設備前アンテナが必要となり、駐車システムを構築するためにより多くの部材が必要となり、構成が複雑化する上に製造コストが嵩んでしまう。
ここで、「車両から車両識別情報を取得する」とは、車両内外に配されて(取り付けられて)車両の走行と共に移動する機器や媒体から車両識別情報を取得する場合を含む。
また、駐車設備と制御装置の他、第一検知手段、第二検知手段を設けることで構築可能であり、簡素な構成で構築できる。
すなわち、第一検知手段が車両識別情報を取得してから、第二検知手段が車両識別情報を取得するまでに時間が掛かりすぎている場合、何らかの理由で検知手段の誤動作が発生している可能性が疑われる。そこで、そのような場合に入庫準備動作を開始しないことで、より確実に無駄な入庫準備動作の実行を抑制できる。
すなわち、駐車場設備2は、複数階(4階)の階層を有する車両配置エリア10を有しており、この車両配置エリア10にパレット11が複数設けられている。そして、それぞれのパレット11は、車両搭載用の台部材であり、図示しない駆動機構によって左右方向と上下方向にパズル式に移動が可能となっている。
なお、作図の都合上、パレット11は、一部にのみ符号を付し、他への符号を省略する。
ゲート15は、図示しない昇降機構によって昇降可能に形成され、ゲート15が上がった開状態と、ゲート15が下がった閉状態とを切り替え可能となっている。
この操作盤3は、液晶パネル等の表示手段や、テンキー、操作スイッチ等の入力手段を備えており、利用者が操作することで、駐車場設備2に入出庫に係る動作を実行させる。すなわち、上記したパレット11を地上階へ移動させる動作や、ゲート15を開閉させる動作を実施させる。
なお、液晶パネル等の表示手段をタッチパネルとし、テンキーや操作スイッチ等の入力手段を兼用するようにしてもよい。
本実施形態では、この通信部33により、操作盤3が駐車場設備2に設けられた各種機器や基板と信号の送受信が可能となっている。また、第1アンテナ4、第2アンテナ5から送信された信号を受信可能となっている。
そして、本実施形態の立体駐車装置1では、運用開始前に、駐車場設備2に格納する自動車を特定する情報であるETC車載器番号と、それぞれの自動車を格納させる格納位置に関する情報であるパレット番号を関連付けて記憶させておく。
つまり駐車場設備2に格納するそれぞれの自動車は、搭載するETC車載器の管理番号をパレット番号に関連付けて登録用テーブル40に記憶させることで、登録が完了する。以下の説明では、この登録が完了した自動車を登録車両とも称する。
つまり、第一履歴テーブル41は、第1アンテナ4によってETC車載器番号を特定する情報を取得した自動車のうち、登録車両の取得履歴を選別して記憶するテーブルである。
つまり、第二履歴テーブル42は、第2アンテナ5によってETC車載器番号を特定する情報を取得した自動車のうち、登録車両の取得履歴を選別して記憶するテーブルである。
第2アンテナ5は、駐車場設備2及びそれに近接する操作盤3から所定距離だけ離れた位置に配され、第1アンテナ4は、第2アンテナ5よりもさらに駐車場設備2から離れた位置に配されている。
すなわち、入庫準備動作は、入庫対象の登録車両が駐車場設備2に到着する前(又は到着に合わせて)、予めパレット11を地上階に配しておく動作である。なお、この入庫準備動作では、パレット11が地上階に配された状態となった後、ゲート15を閉状態から開状態へ移行させる動作を実行してもよい。
登録判別動作の結果、登録用テーブル40に登録された番号である場合(ステップS2でYes)、第1アンテナ4で取得したETC車載器番号と、情報を取得した時刻とを第一履歴テーブル41(図4(b)参照)に記憶する(ステップS3)。
対して、登録用テーブル40に登録された番号でなかった場合(ステップS2でNо)、入庫準備動作を実施しないものと判別して、入庫準備判別動作を終了する。
例えば、登録車両が外部から駐車場設備2に向かって道路R(図1参照)を走行し、第1アンテナ4の付近を走行した後にそのまま直進し、所定時間t1内に第2アンテナ5の付近を走行した場合には、このステップS4がYesとなる。
制御部30は、第2アンテナ5から受信した情報と、第一履歴テーブル41から、第2アンテナ5の信号取得時から所定時間t1だけ前までの間に、第1アンテナ4が同一のETC車載器番号に係る情報を取得しているか否かを判別する。そして、第1アンテナ4が同一のETC車載器番号に係る情報を取得していた場合、ステップS4がYesとなる。
そして、比較動作の結果、2つのアンテナが取得したETC車載器番号に係る情報が同一であることと、取得したETC車載器番号が登録済の番号であること(ステップS2でYes)を入庫準備動作が開始されるための条件としている。
(A)第1アンテナ4でETC車載器番号に係る情報が取得されたこと。
(B)(A)の後に第2アンテナ5でETC車載器番号に係る情報が取得されたこと。
(C)(A)で取得したETC車載器番号に係る情報と、(B)で取得したETC車載器番号に係る情報とが同一であること(同一の車両を特定する情報であること)。
(D)(A)、(B)で取得した情報で特定されるETC車載器番号が登録済の番号であること。
このような場合、利用者(運転者)が忘れ物を取りに帰る際のように、駐車場設備2に登録車両を格納しない場合が多く、入庫準備動作を開始すると無駄な動作となってしまう可能性が高い。
なお、本実施形態では、所定時間t3を所定時間t2と同じ3分としている。
このとき、所定時間t3が経過することで、ステップS4と、ステップS1以前に第二履歴テーブル42に記憶された第2アンテナ5の情報の取得履歴に関する情報(レコード)が削除される(ステップS9)。
このとき、所定時間t3が経過することで、ステップS4で第二履歴テーブル42に記憶された第2アンテナ5の情報の取得履歴に関する情報(レコード)が削除される(ステップS9)。
すなわち、制御部30が、入庫準備動作で第1アンテナ4と第2アンテナ5の少なくとも一方が取得した情報と、登録用テーブル40に記憶された情報から、新規に予約テーブル43に記憶させる情報(新レコード)を作成し、記憶させる動作である。
そして、複数の入庫準備判別動作が並行して実行された場合、それぞれの入庫準備判別動作で入庫準備動作の予約動作を実施する(図5のステップS8)ように判別される場合がある。このような場合、本実施形態の立体駐車装置1では、第2アンテナ5が対象車両からETC車載器番号に係る情報を取得した順に、入庫準備動作の予約動作を実施している。
この場合、第一の登録車両(C1)に対する入庫準備動作の予約動作を実施した後、第二の登録車両(C2)に対する入庫準備動作の予約動作を実施する。
この場合、第二の登録車両(C2)に対する入庫準備動作の予約動作を実施した後、第一の登録車両(C1)に対する入庫準備動作の予約動作を実施する。
しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、比較動作の後に登録判別動作を実施してもよい。この場合、当然のことながら、登録用テーブル40に記憶された情報と比較する情報は、第1アンテナ4で取得された情報と、第2アンテナ5で取得された情報のどちらでもよい。
すなわち、上記した入庫準備動作は、入庫のために必要な各動作の少なくとも一部を自動で実行する動作であればよい。
すなわち、各自動車に取り付ける機器の固有の番号であり、車両に関する情報であるETC車載器番号を車両識別情報とした。しかしながら、本発明はこれに限るものではない。
例えば、ETC車載器と共に使用するETCカードの固有番号であり、車両の利用者に関する情報を車両識別情報としてもよい。
つまり、車両識別情報は、走行する車両から取得可能な情報であり、車両を特定できる情報であればよい。
しかしながら、ETC車載器番号(車両識別情報)とパレット番号の関連付けは、運用時に随時変更されるものであってもよい。
例えば、入庫時に自動車が搭載されていない一のパレットが地上階にあった場合、他のパレットに関連付けられた登録車両をこの一のパレットに載置させて入庫し、この際に、この登録車両と一のパレットを関連付けるように登録用テーブルを上書きしてもよい。
そして、上書き前にこの一のパレットに関連付けられていた他の登録車両が存在する場合、この他の登録車両と空いている(車両が搭載されていない)パレットとを新たに関連付ける動作を続けて実施してもよい。
また、立体駐車装置から出庫する際に、登録車両を第2アンテナ5、第1アンテナ4の順に検知したときに、地上階にある登録車両と関連付けられたパレットを所定の格納階に格納する動作を行わせてもよい。
2 駐車場設備(駐車設備)
3 操作盤(制御装置)
4 第1アンテナ(第一検知手段)
5 第2アンテナ(第二検知手段)
Claims (5)
- 車両を格納する空間を有する駐車設備と、前記駐車設備の動作を制御する制御装置とを備えた駐車装置であって、
各車両又は各利用者に関する情報である車両識別情報を登録可能であり、車両の入庫前に入庫準備を実施する入庫準備動作が可能であり、
接近する車両から車両識別情報を取得する第一検知手段と、第二検知手段とを有し、
前記第一検知手段と、前記第二検知手段は、前記駐車設備を設置した敷地に連なる一本の道路の道路脇にそれぞれ設置され、
前記第二検知手段は、前記駐車設備から所定距離だけ離れた位置に設けられ、
前記第一検知手段は、前記第二検知手段よりもさらに前記駐車設備から離れた位置に設けられており、
前記入庫準備動作を開始するか否かを判別する判別動作を実施するものであり、
前記判別動作は、前記第一検知手段と前記第二検知手段が順に一の車両から車両識別情報を取得し、且つ、前記一の車両から取得した車両識別情報が登録済の車両識別情報と対応する情報であることを条件として、前記入庫準備動作を開始することを特徴とする駐車装置。 - 前記判別動作は、前記第一検知手段が一の車両から車両識別情報を取得した後、所定時間内に前記第二検知手段が前記一の車両から車両識別情報を取得したことを条件の一つとして、前記入庫準備動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
- 前記判別動作では、前記第一検知手段が車両識別情報を取得した後、取得した情報を記憶するものであり、
前記第一検知手段が一の車両から車両識別情報を取得した後、所定時間内に前記第二検知手段によって前記一の車両から車両識別情報が取得されなかった場合、前記第一検知手段が前記一の車両から取得した車両識別情報を削除する動作を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車装置。 - 前記第一検知手段が複数の車両から車両識別情報を取得した後、前記第二検知手段が同じ複数の車両から車両識別情報を取得し、且つ、複数の車両のそれぞれから取得した車両識別情報が登録済の車両識別情報と対応する情報である場合、
前記第二検知手段が車両識別情報を取得した順に、取得した車両識別情報に関する前記入庫準備動作を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駐車装置。 - 車両を格納する空間を有する駐車設備と、前記駐車設備の動作を制御する制御装置とを備えた駐車装置であって、
各車両又は各利用者に関する情報である車両識別情報を登録可能であり、車両の入庫前に入庫準備を実施する入庫準備動作が可能であり、
接近する車両から車両識別情報を取得する第一検知手段と、第二検知手段とを有し、
前記第二検知手段は、前記駐車設備から所定距離だけ離れた位置に設けられ、
前記第一検知手段は、前記第二検知手段よりもさらに前記駐車設備から離れた位置に設けられており、
前記入庫準備動作を開始するか否かを判別する判別動作を実施するものであり、
前記判別動作は、前記第一検知手段と前記第二検知手段が順に一の車両から車両識別情報を取得し、且つ、前記一の車両から取得した車両識別情報が登録済の車両識別情報と対応する情報であることを条件として、前記入庫準備動作を開始するものであり、
前記判別動作では、前記第一検知手段と前記第二検知手段が順に一の車両から車両識別情報を取得した場合であっても、これに先だって前記第二検知手段が前記一の車両から車両識別情報を取得していた場合には、前記入庫準備動作を開始しないことを特徴とする駐車装置。
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