JP7258267B1 - 回転電機の検査装置、回転電機の検査システムおよび回転電機の検査方法 - Google Patents

回転電機の検査装置、回転電機の検査システムおよび回転電機の検査方法 Download PDF

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Abstract

回転電機(100)の固定子(102)と回転子(101)との隙間(103)に挿入し、検査対象箇所(120)を検査する検査装置(1)であって、ベースフレーム(21)に取り付けられ、隙間(103)内で、ベースフレーム(21)を軸方向(Y)に移動させる走行体(111、112)と、検査対象箇所(120)を検査する探触子(31)と、探触子(31)を軸方向(Y)、および周方向(Z)に垂直な径方向(X)に移動させる径移動部(20)と、探触子(31)をベースフレーム(21)内において周方向(Z)に移動させる周移動部(30)と、探触子(31)の軸方向の端部に設けられ接触媒体を含むローラ(38)とを備え、探触子(31)は超音波センサ(311)および弾力性部材からなるシュー(312)を有し、探触子(31)はローラ(38)の設けられた側を前方として検査対象箇所(120)を軸方向に沿って検査を行う。

Description

本開示は、回転電機の検査装置、回転電機の検査システムおよび回転電機の検査方法に関するものである。
回転電機の回転子の溝には巻線を保持するための楔を取り付ける。楔は、回転電機の運転により溝内部の巻線と、楔自身との遠心力を受けることにより、楔自身の表面または内部にき裂が発生することがある。この回転子の楔に発生するき裂は回転電機の故障の原因となるため、運転年数および稼働状況により回転子を固定子から引き抜き、き裂の発生状況を検査することが推奨されている。
従来の回転電機の楔の検査は、回転子を引き抜く作業により長期間の停止期間を必要とし、高コストかつ設備利用率を低下させ、固定子および回転子への損傷の可能性も伴っていた。そのため、固定子から回転子を引き抜かずに回転電機を検査する方法が提案されており、例えば特許文献1では、回転電機の固定子と回転子との間に挿入し、回転電機の固定子と回転子を分解することなく遠隔で検査する装置および方法が開示されている。
特開2017-138315号公報 特許第7080411号公報
従来の回転電機の検査装置においては、回転電機の停止時において、回転子の停止角度は、固定子の歯の配置とは任意の角度で停止しうるという点が十分に考慮されていなかった。そのため固定子のある歯に吸着した装置が検査可能な回転子の楔の範囲は、装置が吸着した固定子の位置による制約を受けるという問題点があった。
また、前記周方向の移動範囲の制約に対して、回転電機のすべての回転子の楔を検査する場合、装置をある固定子の歯から別の歯に移動させ配置する回数が多くなり、検査工期が長期化し、検査作業の能率が損なわれるという問題点があった。
さらに、隣接する固定子の歯の間に回転子の楔が2つ以上存在する場合、回転子の楔の配置に対して装置を細かく位置を制御して配置できず、探触子を表面に適切に接触させることのできない楔が発生する可能性がある。このような接触できない楔を検査する場合、停止した回転子を回転させて回転位置を調整させる必要があるが、重量数トン~数10トンの回転子をその都度回転させていたのでは、検査作業の能率が損なわれるという問題点があった。
出願人は、上記のような課題を解決するための技術として、特許文献2に示された技術を開示している。
一方、特に大型の回転電機を対象にした検査装置においては、検査に要する時間が長期化するため、検査の精度を低下させることなく検査時間を短縮することが求められている。
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、検査の精度を低下することなく検査時間を短縮することが可能な回転電機の検査装置、回転電機の検査システムおよび回転電機の検査方法を提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機の検査装置は、
回転電機の固定子の内周面と回転子の外周面との隙間に挿入し、検査対象箇所を検査する回転電機の検査装置であって、
ベースフレームと、
前記ベースフレームに取り付けられ、前記隙間内で、前記ベースフレームを軸方向に移動させる走行体と、
フェーズドアレイ型の超音波センサおよび前記超音波センサの一方の面に設けられ、弾力性部材からなるシューを有し、前記検査対象箇所を検査する探触子と、
前記探触子を軸方向、および周方向に垂直な径方向に移動させる径移動部と、
前記探触子を前記ベースフレーム内において周方向に移動させる周移動部と、
前記探触子の軸方向の端部に設けられ接触媒体を含むローラと、を備え、
前記探触子は前記ローラの設けられた側を前方として前記検査対象箇所を軸方向に沿って検査する、ように構成されたものである。
本開示の回転電機の検査装置、回転電機の検査システムおよび回転電機の検査方法によれば、検査の精度を低下することなく検査時間を短縮することが可能となる。
実施の形態1に係る回転電機、回転電機の検査装置、回転電機の検査システムの構成を示す模式図である。 図1に示した検査装置の構成概要を示す斜視図である。 図2に示した検査装置の構成概要を説明するための分解斜視図である。 図1に示した回転電機および検査装置の状態を軸方向の断面で示す断面図である。 実施の形態1に係る検査装置を用いた検査方法を説明する軸方向の断面図である。 実施の形態1に係る検査装置を用いた検査方法を説明する軸方向に沿った断面図である。 図4に示した回転電機および検査装置の断面図である。 図4に示した回転電機および検査装置の断面図である。 図8で示した回転電機および検査装置の拡大摸式図である。 図8で示した回転電機および検査装置の拡大摸式図で、軸方向縦断面図である。 実施の形態1に係る検査装置を用いた断面データの取得方法を説明する図である。 図1に示した回転電機の検査装置の検査方法を示すフローチャートである。 図1に示した回転電機の検査装置の検査方法を示すフローチャートである。 図1に示した回転電機の検査装置の制御部の一例を示すハードウエア構成図である。
本開示は、回転電機の固定子と回転子を組み合わせたままで、回転電機の固定子と回転子の隙間内に検査装置を挿入し、遠隔操作で回転電機の検査対象箇所の検査を行うためのものである。よって、当該検査装置は当然のことながら、回転電機の固定子と回転子の隙間内に配置可能なように寸法設定および構成されている。以下に示す、実施の形態の説明において、回転電機における各方向を、それぞれ周方向Z、軸方向Y、径方向Xとして示す。よって、固定子および回転子においても、これらの方向は同一方向となる。また、本開示の検査装置においても当該方向を基準として説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による回転電機、回転電機の検査装置、回転電機の検査システムの構成を示す模式図である。図2は、図1に示した検査装置の構成を示す模式斜視図である。図3は、図2に示した検査装置の構成を示す模式分解斜視図である。図4は、図1に示した回転電機および検査装置の状態を軸方向の断面で示す模式断面図である。
図1において、回転電機100は、固定子102と、固定子102に隙間103を介して内設される回転子101とを有する。回転電機100を検査する回転電機の検査装置(以下、検査装置と称す)1は、回転電機100の固定子102の内周面と回転子101の外周面との隙間103に挿入され、配置可能なように寸法設定および構成され、検査対象箇所を検査する。
回転電機の検査システム(以下、検査システムと称す)10は、検査装置1と、検査装置1の探触子31の周方向Zおよび径方向Xの少なくともいずれか1方の移動を制御する制御部51と、検査装置1の状況を表示する表示部52とを有する。但し、当該実施の形態1の制御部51は、探触子31の周方向Zおよび径方向Xの両方の移動を制御する。図1は、検査装置1が、隙間103のうち、ある位置に配置した状態を図示しているが、固定子102の内周面の強磁性体である固定子102の鉄心の歯123(図7参照)に磁気吸着するため、固定子102の内周面または回転子101の外周面のいかなる位置であっても強磁性体である固定子102の鉄心の歯123に沿って配置できる。
よって、検査装置1は、詳細を以下に説明する、固定子102の内周面の強磁性体に磁気吸着する機構を備え、回転電機100の軸方向Yに移動しながら回転電機100の回転子101の巻線(図示せず)を収納するための溝125に設置された検査対象箇所としての楔120(図7参照)の検査を行う。回転子101の溝125に楔120はそれぞれ設置されているため、検査対象箇所としての楔120は周方向Zにおいて複数存在する。
検査装置1と制御部51および表示部52はケーブル61、62を介して接続される。
制御部51は、検査装置1を遠隔的に制御するものであり、外部からの入力、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、スティックなどのユーザーインターフェースを備えていてもよい。尚、検査装置1、制御部51、および表示部52が、すべて電源を内蔵し、無線により信号の通信を行う構成であれば、ケーブル61、62は省略できる。
図2、図3において、検査装置1は、ベースフレーム21と、走行体111、112と、探触子31の径移動部としての検査ユニット20と、探触子31の周移動部としての周調整ユニット30とを有する。尚、検査ユニット20は、探触子31を径方向Xに移動させ、探触子31をベースフレーム21内に収納可能に構成される。走行体111、112は、隙間103内で、ベースフレーム21を軸方向Yに移動させる。走行体111、112は、ベースフレーム21の周方向Zの両端に連結用の連結脚121、122を介して連結される。そして、連結脚121、122は隙間103の寸法に応じて交換可能に形成される。
走行体111、112は、例えば磁石と磁気吸着力を利用し移動する磁力発生装置およびクローラベルトを有するクローラ部401と、クローラ部401に駆動力を発生させる第1モータ402と、これらを収納する例えばアルミニウムなどの非磁性体にて形成される筐体403とを有する。そして、走行体111、112は、固定子102の鉄心の歯123(図7参照)に吸着し、制御部51から信号を受け取り、固定子102の鉄心の歯123に沿って、軸方向Yに移動および停止を行う。
走行体111、112は、検査ユニット20を固定子102の内周面および回転子101の外周面に対して適切な隙間を保つ位置になるように連結脚121、122で支持される。また、連結脚121、122の固定位置は、走行体111、112のクローラ部401の走行する面を固定子102の内周面の鉄心の位置に配置するように設定する。
走行体111、112の移動は、クローラ部401以外によるものであってもよく、例えば車輪を用いてもよい。また、エンコーダを搭載してもよく、例えば第1モータ402の回転を計測することでクローラ部401の移動距離を計測してもよい。また、固定子102の内周面に代えて、回転子101の外周面にクローラ部401を対向させるように固定し、回転子101の外周面に取り付けて移動してもよい。
検査ユニット20は、直動部22、ガイドアーム231、ガイド部232、233およびリンク部241、242を有し、ベースフレーム21に設置されている。直動部22は、例えば、ボールねじ機構であり、ボールねじ221と、ボールねじ221に取り付けられた駆動力を発生させる第2モータ222と、軸受223とを有する。そして、制御部51から信号を受け取り第2モータ222が回転し、ボールねじ221を介して、ガイド部232、233を1自由度方向(軸方向Y)に動作させ、リンク部241、242を縮退、延長させることで、周調整ユニット30を径方向Xに持ち上げたり降ろしたり、すなわち、周調整ユニット30の探触子31の径方向Xの移動を行う。
なお、直動部22およびリンク部241、242の動作は、ボールねじ221によるものに限られることはなく、例えば、シリンダまたはリニアモータなどの機構を用いてもよく、探触子31を径方向Xに持ち上げたり降ろしたり移動できる機構であればよい。また、駆動源には電気の他に、空圧、油圧、手動を用いてもよい。
周調整ユニット30は、ラックアンドピニオン機構のラック32およびピニオン33と、ピニオン33に駆動力を発生させる第3モータ34と、ガイド溝351が付いたフレーム35とを有し、ベースフレーム21に設置されている。
周調整ユニット30は、外部の制御部51から信号を受け取り第3モータ34がピニオン33を回転させ、フレーム35のアーチ状の曲率に沿って取り付けられたラック32に沿って探触子31を前記の自由度方向とは異なる方向(周方向Z)に移動させる。探触子31はカムフォロア(図示せず)とガイド溝351で支持および案内することで、ラック32とピニオン33の歯先の負荷を低減し、脱落を防止している。
なお、ベースフレーム21およびフレーム35は平らな形としてもよく、回転電機100の固定子102の外周面または回転子101の内周面に沿わせたアーチ型として曲線部の弧長を任意の長さに構成してもよい。また、ベースフレーム21およびフレーム35は、探触子31、および、他の箇所の例えば、モータ、ケーブルの配線およびケーブルを収納するための箇所、および、回転電機100の内面を傷つけないためのカバーを取り付けてもよい。
検査装置1には、軸方向Yの走行と、周調整ユニット30の持ち上げおよび収納と、周方向Zに探触子31を移動させる動作を遠隔で操作する際の補助として、検査装置1に任意の方向を向けてカメラを取り付けてもよく、カメラが取得する画像情報を鮮明にするための照明装置を取り付けてもよい。また、回転子101の楔120に対して探触子31を精度よく接触させるためにレーザー距離計またはレーザーポインタを搭載してもよく、探触子31の姿勢を検知するための3軸以上の加速度センサを用いてもよい。本実施の形態1においては、当該動作を行うために、周調整ユニット30に、カメラ36とレーザー距離計37とを搭載している。そして、カメラ36の映像は、検査装置1の状態として表示部52に表示される。
探触子31の構造の詳細は後述するが、探触子31の軸方向端部であり軸方向Yに走行する前方側には、接触媒質を含んだローラ38を備えている。また、探触子31が検査中に安定して被検査体に接触するように探触子31の四隅に配置されたリテーナ39を備えている。ローラ38およびリテーナ39は例えばフレーム35に取付けられている。
図4は、回転電機100の固定子102と回転子101の隙間に検査装置1が挿入された状態での軸方向Yの断面を示す模式断面図である。回転電機100の固定子102と回転子101の隙間103は入口104が最も狭い。そして、この入口104から、検査装置1を内部へ挿入し、また、内部から取り出しを行う必要がある。このため、隙間103の入口104を通過する際には、検査装置1は制御部51の信号により、検査ユニット20を動作させ周調整ユニット30および探触子31を径方向Xにおいて縮め、周調整ユニット30および探触子31を収納した状態として通過させる。なお、軸方向において入口104と対向する他端部105は、軸方向の検査終了地点である。
次に、探触子31の構造について説明する。図5および図6は探触子31を用いた検査装置1による検査方法を説明するための摸式図で、図5は軸方向の断面図、図6は軸方向に沿った断面図である。探触子31は超音波振動子311aを複数備えたフェーズドアレイ型の超音波センサ311と超音波センサ311の被検査体側の表面に設けられた弾力性部材からなるシュー312とが保持具310に固定されて構成される。
シュー312は、例えば内部を油又は水などの液体を充填し密封したゴムで構成され、検査装置1が被検査体である回転子の楔120の表面を移動した時に、楔120の表面の凹凸に合わせて変形可能であるとともに移動時に楔120との密着性を確保する。
また、検査時には、探触子31と楔120との間、すなわちシュー312と楔120との間には接触媒質(図示せず)を有する。接触媒質は、シュー312と楔120との間の密着性と滑り性を有する材料であり、回転電機の内部で使用することを考慮して絶縁性、半乾性ないし不乾性の性質を有する油(例えばサラダ油)を用いる。
上述したように、実施の形態1においては、検査装置1が隙間103に配置されて、軸方向Yに走行する前方側に接触媒質を含んだローラ38を備えている。ローラ38として例えば吸湿性の高いペイントローラを用い、予め接触媒質に浸漬させることで接触媒質を吸収させておく。検査時にローラ38が探触子31の前方を、楔120を押し当てながら走行するので、検査装置1が走行中にシュー312と楔120との間に接触媒質を供給することを可能とした。このように、予め接触媒質をローラ38に吸収させておくことで、接触媒体を供給するための貯蔵装置または供給装置を不要とし、検査装置1の小型化を可能とするとともに、検査精度の安定化を可能とする。
また、上述したように、実施の形態1においては、探触子31が検査中に安定して被検査体に接触するように探触子31の四隅にリテーナ39を備えている。被検査体である楔120の表面の凹凸に倣うようにシュー312が傾いて楔120に密着してもこのリテーナ39により楔120と探触子31の平行が保たれるようにシュー312の姿勢安定性を向上させることができる。なお、リテーナ39は探触子31の四隅に設けることが望ましいが、少なくとも探触子31を挟んで軸方向に対向する位置に2つ設けておけば、軸方向のバランスを保つことができる。
なお、制御部51はフェーズドアレイ型の超音波センサ311から超音波を発信し、反射波を受信する制御を行う超音波探傷装置511を備える。また、超音波探傷装置511を操作したり、取得した断面データを通信するためにPC(パーソナルコンピュータ)512等を備えていてもよい。
図7および図8は、実施の形態1における回転電機100の回転子101と固定子102の隙間103に配置された検査装置1の径方向Xの断面を示す模式断面図である。ここでは、探触子31のシュー312、ローラ38、リテーナ39は省略している。固定子102は強磁性体である鉄心に溝124が内周面に不連続に配置されており、走行体は、固定子102の内周面の鉄心の歯123に沿って吸着する。回転子101の楔120は、固定子102に対向して位置しており、固定子102の溝124の配置との相対的な位置関係は周方向Zにおいて不定である。周調整ユニット30では、探触子31の検査装置1内における周方向Zの移動によって、探触子31を回転子101の楔120の表面に対向させ、接触性を高めるように構成する。
探触子31は、回転子101の楔120のうち検査対象の楔120Aの表面に押し付ける際には、例えば、ボールねじ221の第2モータ222の電流を制御し制限することで、探触子31は押し付ける力が制御される。また、探触子31の接触状態を精細に変化させたり、機構要素の破壊を防いだりするように制御される。
図9は、図8を一部拡大した模式図で、走行体111、112のクローラ部401が固定子102の内周面の鉄心の位置に配置され、リンク部241、242から持ち上げられ、検査対象の楔120Aの表面に密着した探触子31のシュー312がリテーナ39によりバランスされている。
図10は、回転電機100の回転子101の楔120を検査している状態の検査装置1の軸方向Yに沿った断面を示す模式図である。回転子101の表面の楔120を検査する時は、隙間103の入口104近傍の検査開始点である回転子101の楔120の表面位置まで探触子31のシュー312を移動させ、接触させることで検査を開始する。隙間103の入口104近傍の楔120検査開始点から他端部105の検査終了点までシュー312が押し当てられた状態で探触子31は移動される。移動方向前方には接触媒体を含んだローラ38があり、シュー312と楔120との接触面に接触媒体が供給され、移動が円滑に進む。
次に、検査データの取得方法について説明する。図11は、回転電機100の回転子101の楔120を検査している状態の検査装置1の軸方向Yに沿った断面を示す模式図と、取得データを示す図である。隙間103の入口104近傍の検査開始点から予め決められた間隔で断面データを取得する。断面データは図5で示したように、ある点において超音波センサ311から発信された超音波およびき裂等で反射した反射波による画像である。開始点の画像d1から画像d2、・・・画像dk(kは1より大きい整数)と設定された間隔で断面データを取得し、検査終了点の画像dn(nは整数、k≦n)まで取得する。このように、断面の2次元データを軸方向に取得していくことで、3次元のデータを生成することも可能となり、楔に発生したき裂の状態を精度よく行うことが可能となる。
画像データを取得する間隔は、例えば移動距離に応じて設定すればよい。軸方向の楔120の長さを等分し、等間隔に取得しても良いし、過去のデータからき裂の発生しやすい部位の間隔を短くするように不等間隔で設定してもよい。あるいは、走行体111,112を駆動する第1モータ402に搭載されたエンコーダの距離情報を用いても良い。また、時間間隔に基づいて画像データを取得してもよい。例えば、移動速度に同期してタイマーにより、間隔を設定しても良い。
また、シュー312を押圧しながら移動するが、移動時には検査時よりも押圧を小さくするなど、移動速度、移動距離に同期させて押圧し画像データを取得してもよい。そのため、超音波センサ311を保持する保持具310に感圧センサまたは歪ゲージを設け、押圧を計測し、制御してもよい。
本実施の形態1では、軸方向に探触子31を移動しながら断面データを軸方向に複数取得することで検査を行うので、図5および図9に示すように、少なくともシュー312の周方向の幅は接触する楔120の周方向の幅と同等かそれより大きくなるようにしておく。シュー312の周方向の幅が接触する楔120の周方向の幅より小さいと超音波が楔120の内部に到達しない箇所が生じ、検査漏れが生じる虞がある。シュー312の周方向の幅が大きすぎると楔120のない箇所に超音波を送信しようとし効率よく超音波を使えない。また、楔120の軸方向に移動して画像データを取得するので、軸方向の移動のずれも考慮すると、シュー312の周方向の幅は楔120の周方向の幅より大きく、シュー312の周方向の端部が楔120の周方向の間隔の中央以下程度までがよい。なお、シュー312は超音波を効率よく伝達する接触媒体となるため、超音波センサ311の周方向の幅は楔120の幅よりも小さくてもよい。
次に、上記のように構成された実施の形態1の回転電機の検査装置1の検査方法について図に基づいて説明する。図12Aおよび図12Bは、実施の形態1における回転電機の検査装置の検査方法を示すフローチャートである。本実施の形態1では、検査対象箇所の全数検査を行う例を示している。なお、フローチャート中の各ステップにおける探触子31の移動の順番は一例であり、検査対象箇所の検査が達成されるような方法であれば、順番を入れ替えても構わない。
まず、検査システム10の検査装置1を回転電機100の入口104から、制御部51により操作し、回転子101と固定子102との隙間103に持ち込み挿入する。この時、検査装置1の配置は固定子102の内周面の他に、回転子101の外周面に設置してもよい。そして、検査装置1を制御部51の操作により、回転子101の検査対象箇所の楔120の位置まで軸方向Yに移動させる(ステップST11)。
次に、検査装置1の探触子31を含む周調整ユニット30を、検査ユニット20の直動部22およびリンク部241、242により、制御部51の操作で、回転子101の表面に近接するように径方向Xに持ち上げる(ステップST12)。次に、探触子31を、周調整ユニット30のピニオン33に接続された第3モータ34を制御部51の操作で、回転子101の検査対象箇所の楔120の表面に対向する位置まで周方向Zに移動させる(ステップST13)。この位置は検査開始点である。この際、最初に挿入した時点の検査装置1の探触子31の周方向Zの位置が、楔120の周方向Zの位置とずれが生じていても、確実に探触子31を楔120に対向する位置に設置できる。
次に、探触子31のシュー312を回転子101の楔120の表面に接触させ、超音波による内部の反射データを取得する(ステップST14)。この時、適切な画像データが取得できれば(ステップST15でYes)この画像データを検査開始点のデータとして検査を開始する(ステップST16)。ステップST14で取得したデータが、不適切なもの、例えば、周方向の探触子31の位置がずれていて、対象の楔120の断面画像の一部が欠けている、超音波が安定していない等であれば、探触子31を楔120の表面から一端離し(ステップST20)、ステップST13またはステップST14に戻って再度反射データを取得する。周方向に大きなずれがあり周方向の探触子31の位置調整が必要な場合はステップST13に、シュー312のバランスを調整し直す程度であればステップST14に戻るなど、ステップST15の画像で戻るステップを決定すればよい。
ステップST16で断面の画像データの取得を開始し、探触子31のシュー312を押圧しながら、隙間103の入口104から他端部105に向かって移動し、予め設定された間隔で画像データを取得していく(ステップST17)。楔120の検査開始点の他端側である検査終了点に達したら、探触子31のシュー312を楔120の表面から離し、軸方向を検査開始点まで移動する(ステップST18)。これで楔120の軸方向1つの検査が終了する。他の検査対象の楔120がある場合(ステップST19でNo)は、再度ステップST13から検査を実施する。この場合、ステップST13において、探触子31は他の楔120に対向する位置まで周方向Zに移動することとなる。他に検査対象の楔120がない場合(ステップST19でYes)は、全ての検査対象の検査が完了したことになる。本開示における回転電機100においては、検査装置1が軸方向に画像データを取得することにより回転電機100の検査を行うため、点検時間を減少させることができ、効率的な回転電機100の運転が実現できる。
以上のように、実施の形態1の回転電機の検査装置によれば、回転電機の固定子の内周面と回転子の外周面との隙間に挿入し、検査対象箇所を検査する回転電機の検査装置であって、ベースフレームと、このベースフレームに取り付けられ、隙間内で、ベースフレームを軸方向に移動させる走行体と、フェーズドアレイ型の超音波センサおよびこの超音波センサの一方の面に設けられ、弾力性部材からなるシューを有し、検査対象箇所を検査する探触子と、この探触子を軸方向、および周方向に垂直な径方向に移動させる径移動部と、探触子をベースフレーム内において周方向に移動させる周移動部と、探触子の軸方向の端部に設けられ接触媒体を含むローラと、を備え、探触子はローラの設けられた側を前方として検査対象箇所を軸方向に沿って検査するので、探触子が軸方向に移動し、検査対象の軸方向の画像データを取得することができ、検査作業の能率が向上でき、検査作業の期間が短期間にできる。
また、探触子の移動する前方に配置されたローラから探触子のシューと検査対象箇所の表面の間に接触媒体が供給されるので、検査対象箇所の表面に探触子が適切に接触できるため、検査対象箇所の表面または内部の欠陥に応じて得られる信号を精度高く得ることができる。
また、探触子を検査装置内にて周方向に移動できるため、1つまたは複数の検査対象箇所を検査が可能となり、検査装置の移動の制約が低減でき、かつ、検査作業の能率が向上でき、検査作業の期間が短期間にできる。
また、探触子を検査装置内にて周方向に移動できるため、検査装置の停止位置が周方向の任意の位置であっても、検査対象箇所と探触子とが適切な位置関係に調整でき、探触子を検査対象箇所の表面に適切に接触させるとともに、検査のために回転子の位置の調整作業および配置し直しの頻度を削減でき、検査の容易性を確保し検査を短期間に実施できる。
また、探触子を検査装置内にて周方向に移動できるため、検査装置の停止位置が周方向の任意の位置であっても、検査対象箇所と探触子とが適切な位置関係に調整でき、探触子を検査対象箇所の表面に適切に接触させるとともに、検査のために回転子の位置の調整作業および配置し直しの頻度を削減でき、検査の容易性を確保し検査を短期間に実施できる。さらに、検査対象箇所の表面に適切に接触できるため、検査対象箇所の表面または内部の欠陥に応じて得られる信号を精度の高く得ることができる。
実施の形態1の回転電機の検査装置は、さらに探触子を挟んで軸方向の対向する位置にシューの姿勢を安定化させるリテーナを備え、望ましくは前記リテーナを前記探触子の四隅の位置に設けたので、検査対象箇所の凹凸に倣うようにシューが傾いて密着してもリテーナにより検査対象の表面と探触子の平行が保たれるようにシューの姿勢安定性を向上させることができる。このため、検査精度の低下を抑制できる。
実施の形態1の回転電機の検査装置において、シューの周方向の幅は、検査対象箇所の周方向の幅と同等かそれより大きく設定したので、検査対象箇所の断面部を1回で検査することができるとともに、軸方向に移動する際に検査対象箇所の周方向の幅とシューの周方向の幅との差分以内のずれであれば、検査精度に影響を及ぼさないですむ。すなわち、シューの周方向の幅が小さいと、検査対象箇所の同じ断面部を複数回検査するために周方向への移動が必要となり、検査、周方向の移動、軸方向の移動、検査、周方向の移動、・・・を繰り返すことになり、煩雑な移動となるとともに、適切な位置への移動を行うための調整時間を要していた。本実施の形態1ではこの問題が解決し、軸方向の移動のみで検査を行うことができる。
また、走行体は、ベースフレームに連結用の連結脚を介して取り付けられ、連結脚は、隙間の寸法に応じて交換可能に形成されるので、回転電機の隙間の寸法に応じて連結脚を交換できるため、検査装置の汎用性の高くなる。
また、径移動部は、探触子を径方向に移動させ、探触子をベースフレーム内に収納可能に構成されたので、検査装置の回転電機の隙間への挿入時に、探触子が邪魔になるのを防止できる。
また、走行体は、磁気吸着力を利用し、回転電機の固定子の内周面または前記回転子の外周面の強磁性体に沿って移動させるクローラ部と、このクローラ部に駆動力を発生させる第1モータとを備えるので、検査装置の軸方向の移動を簡便に行うことができる。
また、径移動部は、探触子の検査対象箇所への押し付ける力を制御するので、検査対象箇所または他の箇所を傷つけることなく、探触子を検査対象箇所に適宜接触できる。
また、径移動部は、軸方向に動作する直動部と、直動部の動作によりリンクして径方向に移動するリンク部とを備え、直動部は、ボールねじと、ボールねじに駆動力を発生させる第2モータとを備えたので、探触子の径方向の移動を確実に行うことができる。
また、周移動部は、ラックおよびピニオンを有するラックアンドピニオン機構にて構成され、ピニオンに駆動力を発生させる第3モータを備えたので、探触子の周方向の移動を確実かつ簡便に行うことができる。
また、実施の形態1の回転電機の検査装置システムによれば、以上で説明した実施の形態1の回転電機の検査装置と、検査装置の前記探触子の周方向および径方向の少なくともいずれか1方の移動を制御する制御部と、検査装置の状態を表示する表示部とを備えているので、精度が高く、従来よりも検査時間を短縮することが可能な回転電機の検査装置システムを実現できる。
さらに、制御部は、予め設定された間隔で検査対象箇所の断面の画像データを軸方向に沿って複数取得するようにしたので、欠陥箇所を容易に判断可能となり、検査精度が向上する。また、取得したデータを画像処理により軸方向に繋げることで3次元のデータを生成することも可能となり、検査精度の一層の向上に寄与する。
また、実施の形態1の回転電機の検査装置方法によれば、回転電機の回転子と固定子とが組みつけられた状態にて、周方向の異なる箇所の複数の検査対象箇所を以上で説明した実施の形態1の回転電機の検査装置を用いて、軸方向に検査する回転電機の検査方法であって、検査装置を固定子と回転子との隙間に挿入し、1つの検査対象箇所まで移動させるステップと、探触子にて1つの検査対象箇所の開始点から軸方向に予め設定された間隔で検査を行うステップと、1つの検査対象箇所の検査終了点に達した場合、開始点まで軸方向に沿って移動するステップと、検査装置内において前記探触子が周方向に移動できる範囲に含まれる、1つの前記検査対象箇所とは異なる他の前記検査対象箇所に対向させるように前記探触子を移動させ、他の前記検査対象箇所の検査を行うステップとを備えたので、検査対象の軸方向の画像データを取得することができ、検査作業の能率が向上でき、検査作業の期間が短期間にできる。
また、探触子による検査を行うステップは、探触子を検査対象箇所の対向位置に移動させるステップと、探触子を検査対象箇所の表面に移動させるステップと、探触子を検査対象箇所の表面に接触させた状態で軸方向に移動させるステップと、を備えた。これにより、軸方向の検査において探触子の押し当て、引き離しの動作を繰り返すことがなくなり、検査作業の一層の短期間化に寄与する。
なお、制御部51は、ハードウエアの一例を図14に示すように、プロセッサ200と記憶装置201とから構成される。記憶装置は図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ200は、記憶装置201から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ200にプログラムが入力される。また、プロセッサ200は、演算結果等のデータを記憶装置201の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。




上記では、探触子がベースフレーム内を周方向に移動させる周移動部を説明したが、固定子の歯の周方向の幅の範囲内で走行体を移動させ、検査対象箇所に対する探触子の周方向の位置を調整する周調整部を設けてもよい。周調整部は、例えば、米国出願公開番号2007/0089544号に記載のような公知の周方向の移動機構により行われるが、この例に限定されるものではない。
周調整部は、回転子と固定子の位相のずれを補償するように、前記検査対象箇所に対する探触子の周方向の位置を調整する。ここで、位相のずれとは、例えば、検査対象箇所の楔に対する探触子のずれであり、固定子の歯の周方向の幅の範囲内でのずれである。このように固定子の歯の周方向の幅の範囲内において、探触子の周方向の位置を調整する周調整部を設けることで、より高精度に検査対象箇所の楔に探触子が対向できる。
<その他の実施の形態>
上述の実施の形態1において、検査対象箇所を回転子の楔を例として説明したが、隣接する楔の間に位置する歯部(ティース)を対象としても本検査装置、検査システムおよび検査方法は適用できる。また、検査装置1は固定子を走行する例を説明したが、回転子を走行するようにしてもよい。
また、軸方向に画像データを取得することを説明したが、これら画像データを蓄積し、過去のデータと比較するようにしてもよい。比較することで、あるいは同じ箇所の画像データの差分を算出することで、欠陥の見落としがなくなる。さらに、欠陥の発生の予兆を検知することができ、検査スケジュールの策定情報を提供することも可能となる。
シューの周方向の幅を検査対象の周方向の幅と同等かそれより大きくするようにしたが、1つの検査装置で複数の回転電機を検査することを考慮して決めればよい。例えば、回転電機の大きさ毎にグルーピングし、グループ内の検査対象の周方向の幅の最大値でシューの周方向の幅を決めるようにすればよい。
ローラおよびリテーナが周調整ユニットのフレームに取付けられている例を示したが、これに限るものではない。例えば、探触子の保持具に取付けられていても良い。
本開示は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本開示に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1 検査装置、10 検査システム、100 回転電機、101 回転子、102 固定子、103 隙間、104 入口、105 他端部、111 走行体、112 走行体、120 楔、120A 楔、121 連結脚、122 連結脚、123 歯、124 溝、125 溝、20 検査ユニット、200 プロセッサ、201 記憶装置、21 ベースフレーム、22 直動部、221 ボールねじ、222 第2モータ、223 軸受、231 ガイドアーム、232 ガイド部、233 ガイド部、241 リンク部、242 リンク部、30 周調整ユニット、31 探触子、310 保持具、311 超音波センサ、311a 超音波振動子、312 シュー、32 ラック、33 ピニオン、34 第3モータ、35 フレーム、351 ガイド溝、36 カメラ、37 レーザー距離計、38 ローラ、39 リテーナ、401 クローラ部、402 第1モータ、403 筐体、51 制御部、511 超音波探傷装置、512 PC(パーソナルコンピュータ)、52 表示部、61 ケーブル、62 ケーブル、X 径方向、Y 軸方向、Z 周方向。

Claims (14)

  1. 回転電機の固定子の内周面と回転子の外周面との隙間に挿入し、検査対象箇所を検査する回転電機の検査装置であって、
    ベースフレームと、
    前記ベースフレームに取り付けられ、前記隙間内で、前記ベースフレームを軸方向に移動させる走行体と、
    フェーズドアレイ型の超音波センサおよび前記超音波センサの一方の面に設けられ、弾力性部材からなるシューを有し、前記検査対象箇所を検査する探触子と、
    前記探触子を軸方向、および周方向に垂直な径方向に移動させる径移動部と、
    前記探触子を前記ベースフレーム内において周方向に移動させる周移動部と、
    前記探触子の軸方向の端部に設けられ接触媒体を含むローラと、を備え、
    前記探触子は前記ローラの設けられた側を前方として前記検査対象箇所を軸方向に沿って検査する、回転電機の検査装置。
  2. さらに、前記探触子を挟んで軸方向の対向する位置に前記シューの姿勢を安定化させるリテーナを備えた請求項1に記載の回転電機の検査装置。
  3. 前記リテーナは前記探触子の四隅の位置に設けられた請求項2に記載の回転電機の検査装置。
  4. 前記シューの周方向の幅は、前記検査対象箇所の周方向の幅と同等かそれより大きい請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  5. 前記走行体は、前記ベースフレームに連結用の連結脚を介して取り付けられ、
    前記連結脚は、前記隙間の寸法に応じて交換可能に形成される請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  6. 前記径移動部は、前記探触子を径方向に移動させ、前記探触子を前記ベースフレーム内に収納可能に構成された請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  7. 前記走行体は、磁気吸着力を利用し、前記回転電機の固定子の内周面または前記回転子の外周面の強磁性体に沿って移動させるクローラ部と、
    前記クローラ部に駆動力を発生させる第1モータと、を備える請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  8. 前記径移動部は、前記探触子の前記検査対象箇所への押し付ける力を制御する請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  9. 前記径移動部は、軸方向に動作する直動部と、前記直動部の動作によりリンクして径方向に移動するリンク部とを備え、
    前記直動部は、ボールねじと、前記ボールねじに駆動力を発生させる第2モータとを備えた請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  10. 前記周移動部は、ラックおよびピニオンを有するラックアンドピニオン機構にて構成され、前記ピニオンに駆動力を発生させる第3モータを備えた請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の検査装置。
  11. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機の検査装置と、
    前記検査装置の前記探触子の周方向および径方向の少なくともいずれか1方の移動を制御する制御部と、
    前記検査装置の状態を表示する表示部と、を備えた回転電機の検査システム。
  12. 前記制御部は、予め設定された間隔で前記検査対象箇所の断面の画像データを軸方向に沿って複数取得する、請求項11に記載の回転電機の検査システム。
  13. 回転電機の回転子と固定子とが組みつけられた状態にて、周方向の異なる箇所の複数の検査対象箇所を請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機の検査装置にて軸方向に検査する回転電機の検査方法であって、
    前記検査装置を前記固定子と前記回転子との隙間に挿入し、1つの検査対象箇所まで移動させるステップと、
    前記探触子にて1つの前記検査対象箇所の開始点から軸方向に予め設定された間隔で検査を行うステップと、
    1つの前記検査対象箇所の検査終了点に達した場合、開始点まで軸方向に沿って移動するステップと、
    前記検査装置内において前記探触子が周方向に移動できる範囲に含まれる、1つの前記検査対象箇所とは異なる他の前記検査対象箇所に対向させるように前記探触子を移動させ、他の前記検査対象箇所の検査を行うステップとを備えた回転電機の検査方法。
  14. 前記探触子による検査を行うステップは、
    前記探触子を前記検査対象箇所の対向位置に移動させるステップと、
    前記探触子を前記検査対象箇所の表面に移動させるステップと、
    前記探触子の前記シューを前記検査対象箇所の表面に接触させた状態で軸方向に移動させるステップと、を備えた請求項13に記載の回転電機の検査方法。
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